JPH07574Y2 - 外装用金属パネル - Google Patents

外装用金属パネル

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JPH07574Y2
JPH07574Y2 JP1987096811U JP9681187U JPH07574Y2 JP H07574 Y2 JPH07574 Y2 JP H07574Y2 JP 1987096811 U JP1987096811 U JP 1987096811U JP 9681187 U JP9681187 U JP 9681187U JP H07574 Y2 JPH07574 Y2 JP H07574Y2
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panel
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metal
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弘 志田
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スカイアルミニウム株式会社
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    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E04BUILDING
    • E04DROOF COVERINGS; SKY-LIGHTS; GUTTERS; ROOF-WORKING TOOLS
    • E04D1/00Roof covering by making use of tiles, slates, shingles, or other small roofing elements
    • E04D1/12Roofing elements shaped as plain tiles or shingles, i.e. with flat outer surface
    • E04D1/18Roofing elements shaped as plain tiles or shingles, i.e. with flat outer surface of metal

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 この考案は、建築物の屋根または外壁等を板状瓦のよう
に葺くのに用いられる外装用金属パネルに関するもので
ある。
従来の技術 建築物の屋根等に用いられる従来の金属パネルとしては
種々のものがあるが、本考案者は既にこの種のいくつか
の金属パネルを提案している。例えば実願昭61−160233
号(実開昭63−64814号)の金属パネルは、第8図ない
し第10図に示すように、金属の薄板をプレス成形し表面
処理して耐食性を持たせた五角形の製品で、この金属パ
ネル1は、パネル上部(第8図において左上)で、他の
金属パネル1が上方から重ねられる重ね部Aと、葺き上
げ後も露出するパネル下部の露出部Bとからなってい
る。
ここで、重ね部Aの水勾配方向への長さ(第8図におい
て“A"として示した長さ)は、露出部Bの水勾配方向へ
の長さ(第8図において“B"として示した長さ)よりも
大きくなるように定められている。そして前記重ね部A
の周縁には上方へ直角い折曲形成した立上りリブ2が、
またパネル下部の露出部Bの周縁には下方へ直角に前記
立上りリブ2と等高となるように折曲形成した下がりリ
ブ3が、それぞれ一定の高さで連続して形成されてい
る。また、金属パネル1の前記重ね部Aには、釘打ち用
の円筒状のボス部4が形成されている。
そして、前記金属パネル1により屋根を葺く際には、各
金属パネル1の重ね部Aに複数形成された円筒状のボス
部4の釘孔に釘5を打ち付けて、該金属パネル1を屋根
の野地板6あるいは垂木7に固定し、次の金属パネル1
の下部により重ね部Aの上面を覆うようにして屋根勾配
下方から上に向けて順次葺き上げられる(第8図〜第10
図参照)。このとき、上面側の金属パネルは、左右の金
属パネルの側縁部同士が下面側の金属パネルの中央部
(水勾配方向に対し直交する方向の中央部)において互
いに接するように並べられる。そして第11図に詳細に示
すように、下面側の金属パネルの重ね部Aの水勾配方向
上端部分(頂部1a)の立上りリブ2の上端には、上面側
の別の金属パネルの重ね部Aの側縁部(左右のパネルの
互いに接する部分)の立上りリブ2に相当する部分のパ
ネル裏面が接する。なお金属パネル1の下部の露出部B
は、葺き上げ後も露出して美しい屋根の外観を呈するよ
うになっている。
上述のような提案の重ね葺き式外装用金属パネルを使用
して葺き上げた屋根は、各金属パネル1の露出部Bの周
縁に形成された下がりリブ3の下端が下面側に配設され
た別の金属パネル1の上面に連続して当接し、また各金
属パネル1の重ね部Aの周縁に形成された立上りリブ2
の上端が上面側に配設された別の金属パネル1の裏面に
連続して当接して、上下の各金属パネル1の間に、立上
りリブ2と下がりリブ3によって周囲が包囲される密閉
空間が一定の間隔で形成され、この密閉空間の存在によ
り、上下間での金属パネル1同士の密着による毛細管現
象の発生を防止し、毛細管現象による雨漏りを防いでい
る。
また、下がりリブ3が露出部Bの下端から密閉空間内へ
雨水の吹込みを防止(1次防水)し、さらに、仮に露出
部Bの下端から密閉空間内へ雨水が吹込んでも、下面側
に葺かれた金属パネル1の立上りリブ2が水切り壁とな
って雨水等の屋根裏への浸入を防止(2次防水)する。
なお、釘孔5を円筒状のボス部4の上端に形成したの
で、露出部Bの下端から雨水等が吹込んでも釘孔5から
雨漏りすることはない。
したがって上記提案の金属パネルを用いた屋根を葺き上
げれば、金属パネルの下側の屋根基板側への雨水の侵入
を防止して、雨漏りの発生を防止できるという、優れた
作用効果を奏する。
また、実願昭61−194123号(実開昭63−98912号)の金
属パネルは、上記金属パネル1の水勾配上下方向に長い
形状の複数の補強突起をパネル面に形成した改良された
金属パネルで、さらに実願昭61−194124号(実開昭63−
98913号)の金属パネルは、上記金属パネル1を重ね部
と露出部との境界線上においてZ状に折り曲げて、前記
重ね部の水勾配下端が露出部の水勾配上端の上に折り重
なるように成形するとともに、前記露出部の水勾配下端
側の下がりリブの端部に、該金属パネルの下側に葺かれ
た別の金属パネルのZ状の折り曲げ部に係合する係合部
を設けた改良型の金属パネルである。
考案が解決しようとする問題点 しかしながら、上記した各提案の外装用の金属パネルに
ついて本考案者等が実験を進めたところ、確かに従来の
一般的な金属パネルと比較すれば、雨漏りの発生を有効
に防止できるが、風雨が強い場合には未だ問題があるこ
とが判明した。すなわち前記提案の金属パネル1の場合
は、立上りリブ2および下がりリブ3が直角に折曲され
ているため、強い風雨の際に上下のパネル間の密閉空間
内に侵入した雨水がこれらリブを越えて、野地板上に流
れ込む虞れがあった。
さらに、上記各リブの上端面は、重ねて配設された別の
金属パネルのパネル面等に直角に当接するため、このリ
ブの上端面の当接または摺動により表面処理された金属
パネルのパネル面に損傷を与え易い欠点があるととも
に、この当接部分の金属パネルの上に人が乗ったり、ま
たは施工後に屋根面を歩行した場合等に、上記当接部以
外の部分が垂れ下がり変形して外観を損なう等の虞れが
あった。
この考案は上記問題点に鑑みなされたもので、パネル間
の空間に侵入した雨水がパネルの下側に流出して雨漏り
が発生することを防止するとともに、施工時の金属パネ
ルの位置決めが容易で、また立上りリブおよび下がりリ
ブの上端面による金属パネルのパネル面の損傷および変
形を防止した外装用金属パネルの提供を目的としてい
る。
問題点を解決するための手段 上記問題点を解決するための手段としてこの考案の外装
用金属パネルは、建築物の屋根あるいは外壁等に水勾配
下方から水勾配上方へ向けて一部が重なるようにして順
次葺き上げる外装用金属パネルであって、かつ上面側に
重ねられる別の金属パネルの側縁部同士が下面側の金属
パネルにおける水勾配方向に対し直交する方向の中央部
で互いに接して並べられるようにした外装用金属パネル
におて、上面側に別の金属パネルが重ねられる重ね部の
周縁には、この周縁部を重ね部におけるパネル面の上方
内側へ折曲形成した立上りリブを一定の高さで連続して
形成するとともに、葺き上げ後も露出する露出部の周縁
には、この周縁部を露出部のパネル面の下方内側に折曲
形成した下がりリブを連続して形成し、かつ前記重ね部
の水勾配方向への長さが、露出部の水勾配方向への長さ
よりも大きくなるように設定して、重ね部の中央部の水
勾配方向上端部分の立上りリブの上端に、上面側の別の
金属パネルの重ね部の側縁部の立上りリブに相当する部
分のパネル裏面が接するように構成し、さらに前記重ね
部に水勾配上下方向に長い形状の複数の補強突起をパネ
ル面に形成し、かつ前記補強突起と立上りリブとを同一
の高さに形成したことを特徴としている。
さらに、上記考案の効果を一層高めるための手段とし
て、(1)上記リブの頂端に、前記金属パネルのパネル
面と平行して内側方向に張り出す張り出し部を設けるこ
と、(2)上記重ね部に、上方から重ねられる別の2枚
の金属パネルの突合わされた二つの下がりリブが嵌合す
るように、重ね部の三角形の頂点から下した垂線方向に
2状の補強突起を形成すること等を特徴としている。
以下、この考案の構成の要点について説明する。
前記立上りリブおよび下がりリブの内側への折り曲げ角
度は約80度未満で、好ましくは60度〜45度であり、金属
パネルの強度、弾性等を考慮して適宜選択することがで
きる。
さらに、前記立上りリブおよび下がりリブの頂端に、金
属パネルのパネル面と平行な方向に形成する張り出し部
の張り出しの程度は、例えば1〜5mm程度で充分である
が、加工がし易いように10〜15mm程度としてもよい。
また、金属パネルの重ね部の三角形の頂部から下した垂
線の位置は、上方に重ねられる別の2枚の金属パネルの
露出部の側縁部の下がりリブが突合わされ配設される位
置である。したがって、前記垂線に平行に2条の補強突
起を、前記突合された両下がりリブが嵌合する間隔を置
いて対設することによって、施工時の金属パネルの位置
決めが確実容易に行なえるのは言うまでもないが、前記
2条の補強突起は、上に重ねられる2枚の金属パネルの
前記突合された両下がりリブ間から浸入した雨水が、パ
ネル面の全面に拡散するのを防止する。
作用 上記のように構成することにより、金属パネルの周縁か
ら内側に折り曲げて形成した立上りリブおよび下がりリ
ブが、上下のパネル間の空間内に侵入した雨水のパネル
外方への流れを遮断して雨漏りを確実に防止する。すな
わち、立上りリブおよび下がりリブは、パネル面から直
角に折曲したものではなく、内側に向けて折曲されてい
るため、雨水がこれらのリブを乗り越えてしまうことを
有効に防止できるのである。
さらに、立上りリブと補強突起とのそれぞれの高さが同
一の高さに形成されているため、葺き上げ仕上げ面が平
滑となり、また屋根面歩行時等の荷重に対する強度も大
きくなる。
またここで、重ね葺きされる金属パネル間(上面側の金
属パネルと下面側の金属パネルとの間)に、下面側の金
属パネルの重ね部の周縁の立上がりリブと上面側の別の
金属パネルの露出部の周縁の下がりリブとによって完全
に取囲まれる密閉空間が、一定の充分な間隔をもって形
成されて、上下に重なり合う金属パネル間での毛細管現
象の発生を防止できると同時に、その密閉空間内への雨
水の侵入を防止でき(1次防水)、さらにはその密閉空
間内に仮に雨水が侵入したとしても、その密閉空間から
金属パネルの下側の屋根基板側への雨水の漏出を防止で
き(水切り;2次防水)、雨漏りの発生を確実に防止する
ことができる。
すなわち、この考案の金属パネルにおいては、重ね部の
水勾配方向への長さが、露出部の水勾配方向への長さよ
り大きくなるように設定して、重ね葺きした状態で下面
側の金属パネルにおける重ね部の中央部の上端部分(水
勾配上下方向の上端部分;頂部)の立上りリブの上端
に、上面側の別の金属パネルの重ね部の側縁部の立上り
リブに相当する部分のパネル裏面が接するように構成し
ているため、重ね葺きされた上面側、下面側の金属パネ
ルの間には、下面側の金属パネルの周縁部の立上りリブ
と、上面側の金属パネルの周縁部の下がりリブとによっ
て周囲全体が途切れなく包囲される空間が形成される。
そして特に立上りリブは連続して一定の高さで形成され
ているため、立上りリブの上端が別の金属パネルの板面
(裏面)に当接して密着するから、その空間は上下に一
定かつ充分な間隔を保った密閉された空間となる。この
ような密閉空間の存在によって、上面側、下面側の金属
パネル間への毛細管現象に起因する雨水の侵入が防止さ
れる。一方下がりリブそれ自体は、水勾配下方からの風
雨の吹上げにより前記密閉空間内に雨水が侵入すること
を阻止する役割(1次防水)を果たす。そして仮に風雨
の吹上げにより雨水が密閉空間内に侵入してしまったと
しても、立上りリブが水切壁となるため、金属パネル下
側の屋根基板側へ雨水が漏出することが防止され、その
結果、屋根における雨漏りの発生を確実に防止できる。
また、重ね部と露出部との境界線上にZ状の折り曲げ部
を形成し、この折り曲げ部に別の金属パネルの露出部の
水勾配下端に形成した係合部を係合させて葺くようにす
れば、強い風雨時における金属パネルの水勾配下端から
の雨水の浸入も防止する。
一方、立上りリブおよび下がりリブの頂端に張り出し部
を形成すれば、この張り出し部がパネル面上の雨水のパ
ネル外方への流れを遮断して雨漏りを更に確実に防止す
るとともに、各リブの頂端が当接する金属パネルの表面
処理面の損傷を防止し、また屋根面歩行等の荷重による
金属パネルのパネル面の鋭角な垂れ下がり等の変形を防
止する。
また、2条の補強突起を、2つの下がりリブが嵌合でき
る間隔を置いて金属パネルのパネル面の、重ね部の三角
形の頂点から下した垂線を挟んで対称の位置に互いに平
行にすれば、浸入した雨水の拡散を防止し、浸入した雨
水を集中させ、屋根勾配下方へ流下させて浸入水による
雨漏りを防ぐとともに、金属パネル面から突出する2条
の補強突起が、施工時に上側に葺く金属パネルの位置決
めを正確かつ容易にする。
実施例 以下この考案の実施例を第1図ないし第7図に基づき説
明する。
アルミ合金等の金属板をプレス成形した金属パネル11
は、パネル上部の重ね部Aと、パネル下部の露出部Bと
からなる。ここで、重ね部Aの水勾配方向への長さ(第
1図において“A"と示した長さ)は、露出部Bの水勾配
方向への長さ(第1図において“B"と示した長さ)より
も大きくなるように定められている。この五角形の金属
パネル11の上部の二等辺三角形を呈する重ね部Aの周縁
には立上りリブ12が形成され、また下部の長方形を呈す
る露出部Bの周縁には下がりリブ13が形成されている。
また、前記重ね部Aと露出部Bとは、この重ね部Aと露
出部Bとの境界線上においてZ状に折り曲げて前記重ね
部Aの水勾配下端が露出部Bの水勾配上端の上に重なる
ように係止部14が形成されている(第5図参照)。
前記立上りリブ12は、重ね部Aのパネル面aの周縁部
を、パネル面aに対し内側方向の斜め上方に向け、かつ
高さが連続して一定の高さhとなるように折曲したもの
で、パネル面aと直角な面に対する傾きαが約45度にな
るように形成され、またこの立上りリブ12の上端縁に
は、所定量張り出した張り出し部12aが、前記パネル面
aと平行に形成されている(第2図参照)。
一方、前記下がりリブ13は、露出部Bのパネル面bの周
縁部を、パネル面bに対し下方に向け折曲したもので、
この下がりリブ13のうちの両側の下がりリブ13aは、パ
ネル面bに対して直角から角度βだけ内側に傾けた状態
に形成されるとともに、下方へ突出する高さがhとなる
ように形成され、またこの下がりリブ13aの下端縁に
は、張り出し量がwの張り出し部13bが、前記パネル面
bと平行に形成されている(第3図参照)。さらに、こ
の露出部Bの水勾配下端側の縁には、前記下がりリブ13
aと同様にパネル面bの縁部を下方に折曲するととも
に、前記両下がりリブ13a,13aの下方への突出量hよ
り、下方へ大きく突出させた下がりリブ13cが形成さ
れ、またこの下がりリブ13cの下端縁は、係合部13dが内
側に向けて折曲形成されている(第4図参照)。この係
合部13dは、金属パネル11を屋根に葺く際に、既に下側
に葺かれている別の金属パネルのZ状に折り曲げられた
係止部14に係合させることにより、金属パネル11の水勾
配方向の位置を位置決めし、また強風時の水勾配下端部
からの雨水の吹込みを防止するとともに水勾配下端部の
浮き上がりを防止する。
また、前記重ね部Aには、二等辺三角形を呈する該重ね
部Aの頂点Tから底辺に下した垂線に平行で、かつ前記
垂線を軸に左右対称に配設された4対の補強突起15a,15
b,15c,15dが、それぞれ垂線と平行な方向に長い形状に
形成されている。これら8本の補強突起15a〜15dは、そ
れぞれ前記立上りリブ12と等しい高さで、かつ断面ほぼ
半円形に形成されるとともに、これらのうちの前記垂線
に最も近接した位置に形成されている一対の補強突起15
a,15aが最も長尺で、垂線から離れるに従って15b,15c,1
5dの順に短くなり、それぞれ二等辺三角形の重ね部Aの
2つの斜辺と底辺間に形成されている。
そして、前記補強突起15a,15a間の距離は、該金属パネ
ル11の露出部Bの両側にそれぞれ形成されている各下が
りリブ13aの張り出し部13bの張り出し量wの2倍に等し
い距離だけ間隔を置いて形成され、また各補強突起15a,
15b,15c,15dはほぼ等間隔で形成されている(第1図お
よび第6図参照)。
さらに、前記重ね部Aの二等辺三角形の高さをほぼ二分
する位置で、前記補強突起15bと補強突起15c間には、円
筒状の釘止め用ボス部16が、前記垂線に対して左右対称
の位置にそれぞれ形成されている(第7図参照)。
したがって、前記金属パネル11により屋根を葺く際に
は、先ず屋根勾配最下端に、各金属パネル11の露出部B
の左右の側面に形成された下がりリブ13の側面を互いに
当接させて横一列に並べるとともに、各金属パネル11を
釘止め用ボス部16に釘17を打込んで野地板あるいは垂木
18に固定した後、二列目の金属パネル11を施工する。
二列目の金属パネル11は、前記一列目の金属パネル11の
Z状に折り曲げられた係止部14に、二列目の金属パネル
11の露出部Bの下端に形成された係合部13dを係合させ
るととに、二列目の相隣接する2枚の金属パネル11,11
の各露出部B,Bの互いに当接する各下がりリブ13aが、下
側に配設されている前記一列目の各金属パネル11の重ね
部Aの中央(水勾配方向に対し直交する方向の中央部)
に位置するように配設され、かつ両下がりリブ13aの張
り出し部13b,13bを、一列目の金属パネル11の補強突起1
5a,15a間に嵌合させることにより、二列目の各金属パネ
ル11の2辺を位置決めした後、この二列目の金属パネル
11を釘止めする。したがって一列目の金属パネル(下面
側の金属パネル)の重ね部Aの水勾配方向上端部分(頂
部)の立上りリブ2の上端には、2列目の金属パネル
(上面側の別の金属パネル)の重ね部Aの側縁部(左右
のパネルの互いに接する部分)の立上りリブ2に相当す
る部分のパネル裏面が接することになる。このようにし
て三列目以後も同様に配設して屋根勾配下方から上方へ
順次葺き上げる。
以上のようにして葺き上げた屋根においては、各金属パ
ネルの露出部Bの周縁に形成された下がりリブ13の下端
が下面側に配設された別の金属パネル11の上面に連続し
て当接し、また各金属パネル11の重ね部Aの周縁に形成
された立上りリブ2の上端が上面側に配設された別の金
属パネル11の裏面に連続して当接して、上下の各金属パ
ネル11の間に、立上りリブ2と下がりリブ13によって周
囲が包囲される密閉空間が一定の間隔で形成され、この
密閉空間の存在により、上下間での金属パネル11同士の
密着による毛細管現象の発生を防止し、毛細管現象によ
る雨漏りを防いでいる。
そしてまた本実施例の金属パネル11においては、重ね部
Aの周縁の立上りリブ12および露出部Bの周縁の下がり
リブ13が、内側方向に向けて傾斜して形成されているた
め、各リブ12,13がパネル面上の雨水のパネル外方への
流れを確実に遮断することができる。
また、重ね部Aと露出部Bとの境界線上にZ状に折り曲
げた係止部14を形成し、この係止部14に別の金属パネル
11の露出部Bの水勾配下端に形成した係合部13dを係合
させて葺くようにしたので、施工時に各金属パネル11の
屋根勾配上下方向の位置決めを自動的に達成できるとと
もに、強い風雨時における水勾配下端側からの雨水の浸
入が防止でき、かつ金属パネル11の浮き上りも効果的に
防止できる。
一方、立上りリブ12および下がりリブ13の頂端に張り出
し部12a,13aが形成されているので、屋根勾配が緩い場
合等において、浸入した雨水が強風により水勾配上方へ
逆流しても、この張り出し部12a,13b,13dがパネル面a
上の雨水のパネル外方への流れを遮断して雨漏りを更に
確実に防止するとともに、各リブの頂端が当接する金属
パネル11の表面処理面の損傷が防止できる。また屋根面
歩行等の荷重による前記パネル面bの鋭角な垂れ下がり
等の変形が防止できる。また、前記立上りリブ12および
下がりリブ13を若干傾けることにより、各リブ12,13が
別の金属パネル11に直角に当接しないようにしたので、
屋根面歩行時等に各金属パネル11に荷重が掛った際に、
各リブ12,13の折曲角度が変化して荷重を逃し易くな
り、したがって、各リブ12,13が初期形状に復帰可能な
弾性範囲内において変形することにより、パネル面b等
の永久変形を防止することができる。なお、重ね部Aの
頂点Tの付近の立上りリブ12cは剛性が高く、したがっ
て上方からの負荷時に変形して荷重を逃しにくいが、こ
の部分は、上に重ねられる別の金属パネル11の露出部B
の水勾配上端(Z状に折曲形成された係止部14の位置)
より若干上方に位置し、この頂点T付近の立上りリブ12
の上には、Z状に折曲形成された係止部14と補強突起15
a,15aが形成されて比較的剛性の高い部分である重ね部
Bの水勾配下端付近が配設されるため、屋根面歩行時等
の負荷により変形することはない。
また、2条の補強突起15a,15a間に下がりリブ13aを嵌合
するようにしたので、施工時に上に重ねる金属パネル11
の横方向の位置の位置決めが自動的に達成できるととも
に、上側の各金属パネル11の露出部B間から浸入した雨
水が前記2条の補強突起15a,15a間に捕捉され、浸入し
た雨水が集中して拡散を防止されながら、この両補強突
起15a,15a間を屋根勾配下方へ流下して露出部B上に流
出するため、浸入水により雨漏りを防ぐことができる。
さらに、各金属パネル11の立上りリブ12と下がりリブ13
と補強突起15a〜15dとのそれぞれの高さを同一の高さに
形成したので、葺き上げ仕上げ面が平滑となるととも
に、屋根面歩行時等に掛る荷重を効果的に分散させて、
金属パネル11の損傷を防止することができる。また雨水
の浸入を規制する作用もより向上する。
なお、前記実施例においては金属パネルを屋根葺き材に
使用した場合について説明したが、屋根以外の傾斜壁等
の外装材として使用することができる。また金属パネル
の材料としては、アルミニウム合金およびステンレス鋼
板の他に、一般鋼板等の鉄系金属や銅板等の非鉄系金属
を使用することができる。
考案の効果 以上説明したようにこの考案に係る外装用金属パネル
は、建築の屋根あるいは外壁等に用いる重ね葺き式の外
装用金属パネルにおいて、金属パネルの重ね部の周縁に
は上方内側へ折曲形成した立上りリブを一定の高さで連
続して形成し、また露出部の周縁には下方内側に折曲形
成した下がりリブを連続して形成したので、屋根を葺き
上げた際に重なり合う金属パネル間において、立上りリ
ブの上端が別の金属パネルの下面(裏面)に当接して密
着され、その金属パネル間に、下面側の金属パネルの立
上りリブと上面側の金属パネルの下がりリブとによって
周囲が完全に包囲される一定かつ充分な間隔を有する密
閉空間が形成されるので、上下の金属パネル間で毛細管
現象が生じることがなく、したがって毛細管現象に起因
する雨水の侵入による雨漏りが防止される。また、露出
部の周縁の下がりリブが下方からの雨水の吹上げによる
前記密閉空間内への雨水の侵入を防止(1次防水)し、
かつ仮に密閉空間内へ雨水が侵入したとしても、重ね部
の立上りリブが水切り壁となって金属パネルの下側の屋
根基板側への雨水の侵入を防止(2次防水)するため、
雨漏りの発生を確実に防止することができ、さらに重ね
部に形成された補強突起が、金属パネルの重ね部上の前
記密閉空間内に浸入した雨水を水勾配下方に案内して露
出部上に排出するとともに、各リブが内側へ向けて形成
されているため、前記密閉空間内へ浸入した雨水が強風
により水勾配上方へ逆流した場合でも、各リブがこの浸
入水のパネル外方への漏出を確実に阻止し、その結果雨
漏りの発生を確実に防止することができる。
さらにこの考案の金属パネルは、立上りリブと補強突起
の高さが同一の高さで形成あれているため、葺き上げ仕
上げ面が平滑となり、また屋根面歩行時の荷重に対する
強度が大きくなる効果も得られる。
またこの考案の金属パネルにおいて、特に立上りリブお
よび下がりリブの頂端にパネル面とほぼ平行に内側へ張
り出す張り出し部を設けた構成とすれば、パネル面上の
雨水のパネル外方への流出を遮断して雨漏りをより一層
確実に防止するとともに、各リブの頂端が当接する他の
金属パネルの表面の損傷を防止し、また屋根面歩行時な
どの荷重によって各リブの頂端が接する部分で他の金属
パネルが鋭角的に変形してしまうことを防止できる。
そしてまたこの考案の金属パネルにおいて、特に補強突
起のうち2条の補強突起を、施行時に上方から重ねられ
る他の2枚の金属パネルの突合わされた二つの下がりリ
ブが嵌合する間隔で互いに平行に形成した構成とすれ
ば、その2条の補強突起によって、施行時に上側に重ね
られる2枚の金属パネルを正確かつ容易に位置決めする
ことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第7図はこの考案の実施例を示すもので、
第1図は金属パネルの平面図、第2図は第1図のII−II
線断面図、第3図は第1図のIII−III線断面図、第4図
は第1図のIV−IV線断面図、第5図は第1図のV−V線
断面図、第6図は第1図のVI−VI線断面図、第7図は第
1図のVII−VII線断面図、第8図ないし第11図は従来例
を示すもので、第8図は従来の金属パネルの斜視図、第
9図は同じく施工状態を示す俯瞰図、第10図は施工状態
を示す断面図、第11図は金属パネルの上下の重ね合せ状
態を示す略解的な斜視図である。 11…金属パネル、12…立上りリブ、12a…張り出し部、1
3…下がりリブ、13a…側部の下がりリブ、13b…張り出
し部、13c…水勾配下方側の下がりリブ、13d…係合部、
14…Z状に折曲した係止部、15a,15b,15c,15d…補強突
起、A…重ね部、B…露出部、a,b…パネル画、T…頂
点。

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】建築物の屋根あるいは外壁等に水勾配下方
    から水勾配上方へ向けて一部が重なるようにして順次葺
    き上げる外装用金属パネルであって、かつ上面側に重ね
    られる別の金属パネルの側縁部同士が下面側の金属パネ
    ルにおける水勾配方向に対し直交する方向の中央部で互
    いに接して並べられるようにした外装用金属パネルにお
    いて、 上面側に別の金属パネルが重ねられる重ね部の周縁に
    は、この周縁部を重ね部におけるパネル面の上方内側へ
    折曲形成した立上りリブを一定の高さで連続して形成す
    るとともに、葺き上げ後も露出する露出部の周縁には、
    この周縁部を露出部におけるパネル面の下方内側に折曲
    形成した下がりリブを連続して形成し、かつ前記重ね部
    の水勾配方向への長さが、露出部の水勾配方向への長さ
    よりも大きくなるように設定して、重ね部の中央部の水
    勾配方向上端部分の立上りリブの上端に、上面側の別の
    金属パネルの重ね部の側縁部の立上りリブに相当する部
    分のパネル裏面が接するように構成し、さらに前記重ね
    部に水勾配上下方向に長い形状の複数の補強突起をパネ
    ル面に形成し、かつ前記補強突起と立上りリブとを同一
    の高さに形成したことを特徴とする外装用金属パネル。
  2. 【請求項2】前記重ね部と露出部とは、この両部分の境
    界線上においてZ状に折り曲げて前記重ね部の水勾配下
    端が露出部の水勾配上端の上に重なるように形成すると
    ともに、前記露出部の水勾配下端側の下がりリブの端部
    に、下側に葺かれる別の金属パネルのZ状の折り曲げ部
    に係合する係合部を設けたことを特徴とする実用新案登
    録請求の範囲第1項記載の外装用金属パネル。
  3. 【請求項3】前記立上りリブおよび下がりリブは、それ
    ぞれの頂端に、該金属パネルのパネル面にほぼ平行で内
    側に張り出す張り出し部が設けられていることを特徴と
    する実用新案登録請求の範囲第1項記載の外装用金属パ
    ネル。
  4. 【請求項4】前記補強突起のうちの2つの補強突起が、
    上方から重ねられる別の2枚の金属パネルの突合わされ
    た二つの下がりリブが嵌合する間隔でかつ重ね部の三角
    形の頂点から露出部方向に下した垂線を挟んで対称の位
    置に、互いに平行に形成されていることを特徴とする実
    用新案登録請求の範囲第1項ないし第3項のいずれかに
    記載の外装用金属パネル。
JP1987096811U 1987-06-24 1987-06-24 外装用金属パネル Expired - Lifetime JPH07574Y2 (ja)

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