JP4213641B2 - 横葺き外装材及び横葺き外装構造 - Google Patents

横葺き外装材及び横葺き外装構造 Download PDF

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Description

本発明は、長手方向の接続部分が平坦状に形成される外装構造を迅速かつ安価に仕上げることを可能とし、さらにはその接続部分の雨仕舞性を確保することができる横葺き外装材及び横葺き外装構造に関する。
従来横葺き外装材の接続構造としては、幾つかの構造が提案されている(例えば特許文献1,2,3など)。
特許文献1には、外装材の一方の側縁に、別体の水切り片をかしめ嵌合させて一体化させ、側縁と水切り片の間に、隣接する外装材の他方の側縁の突片を差し込んで接続する構造が開示されている。しかし、この構造では、施工後の外装材の接続部分が段差違いに形成され、美観上(意匠上)好ましくないものであった。また、水切り片を別体として作製する作業、作製した水切り片を外装材の一方の側縁にかしめ嵌合する作業等が必要となるので、製造コストが高いものであった。
また、特許文献2には、一方の側縁に形成した上向き折返し縁と、他方の側縁に形成した下向き折返し縁を係合させて接続する構造が開示され、施工後の外装材の接続部分が略平坦状に形成される。しかし、この構造では、外装材の面板部自体は重合状に配されるものの、水下側成形部同士は隣接状に位置し、必然と隙間が生じて雨水の浸入箇所となっていた。また、外装材が短手方向及び長手方向の両方向の端縁に折り返し状の加工部を形成した構造であるため、成形スピードの高速化が図れず、結果として製造コストの上昇が避けられないものであった。
また、特許文献3には、長手方向の端部に断面が角波状の被重合部(捨板部分14)を設けた屋根材が記載されている。しかし、このような構成では、屋根板の面板部自体は重合状に配されるものの、軒側成形部同士は隣接状に位置し、必然と隙間が生じて雨水の浸入箇所となっていた。また、短手方向の端部に軒棟側の成形部(雌側嵌合部15,雄側嵌合部16)をロール成形した後に、プレス工程で前記長手方向の端部を成形する必要があるため、成形スピードの高速化が図れなかった。
実開平7−35624号公報 特開2000−120224公報 特開平11−159066号公報
そこで、本発明は、長手方向の接続部分が平坦状に形成される外装構造を迅速かつ安価に仕上げることができ、さらにはその接続部分の雨仕舞性を確保することができる長手方向の接続を容易且つ確実に実施することができる横葺き外装材及び横葺き外装構造を提供することを目的とする。
本発明は、上記に鑑み提案されたもので、短手方向の端縁に重合成形部を形成した横葺き外装材であって、ブランク加工により、長手方向の両端縁に、1以上の凸状部分を有する平面視凹凸状の接続部を、一方の凸状部分と他方の凹状部分とが短手方向に同位状になるように設け、前記凸状部分は段部を介して設けられ、他方の凹状部分の裏面に沿わせる部分が平行状となり、長手方向の一方の端縁に、ロール成形方向に延在する切欠部が水下側成形部に形成されていることを特徴とする横葺き外装材に関するものである。
尚、短手方向の端縁とは、長手方向に沿う側縁であり、長手方向の端縁とは、短手方向に沿う側縁である。
上記横葺き外装材において、切欠部は、垂下片と折り返し片の境界部分に設けられていることが望ましい。
また、本発明は、前記横葺き外装材を、短手方向に隣接する横葺き外装材と短手方向の端縁を重合接続すると共に、長さ方向の端縁に設けられた切欠部が形成された水下側成形部を、長手方向に隣接する横葺き外装材の水下側成形部内に配するように接続したことを特徴とする横葺き外装構造をも提案するものである。
本発明の横葺き外装材は、ブランク加工及びロール成形によって生産するので、端部のプレス成型を基本的に必要としないため、ロール成形のスピードを高速化でき、製造コストを低減できる。
また、長手方向の一方の端縁の水下側成形部にブランク加工にて切欠部を設けることにより、施工時に水下側成形部の端部を弾性変形させて長手方向に隣接する横葺き外装材の水下側成形部内に差し込むように配することができるので、雨仕舞性が確保される外装構造を提供することができる。
また、切欠部を、垂下片と折り返し片の境界部分に設けた場合、施工時の差し込み(挿入)時に容易に弾性変形させることができ、またこの場合の切欠部は水下側成形部の中でも最も軒側に位置することになるから雨仕舞性に関しても望ましい。
さらに、外装材は、ブランク加工により、長手方向の両端縁に、1以上の凸状部分を有する平面視凹凸状の接続部を、一方の凸状部分と他方の凹状部分とが短手方向に同位状になるように設けるか、一方の端縁に1以上の凸状部分を有する接続部を、他方の端縁に前記凸状部分を差し込み可能な挿入孔を有する接続受部を、一方の凸状部分と他方の挿入孔とが短手方向に同位状になるように設けた場合、接着剤等を用いなくても互いの端縁の浮き上がりが防止される。即ち一方の端縁を他方の端縁に単に重合させるだけでは端縁が浮き上がってしまうため、接着剤等にて接合する必要があり、接着剤等にて接合するためには被せる側の端縁の裏面の裏貼り材を部分的に切除する必要がある。しかし、上述のようにブランク加工にて接続部(及び接続受部)を形成することにより、長手方向の接続に際して互いの凸状部分を他方の凹状部分に差し込むように接続するか、凸状部分を挿入孔に差し込む(挿入する)ように接続するので、各端縁がそれぞれ互いの端縁の浮き上がりを防止し、裏貼り材を切除する必要もない。
さらに、本発明の横葺き外装構造は、横葺き外装構造の主構成材である横葺き外装材を前述のようにブランク加工及びロール成形によって生産するので、製造コストを低減でき、しかも従来の外装材の接続のようにカバー、端部保持部材(ジョイナー)、捨板(排水板)等の継手部材の全てを必要とするものではなく、カバー、端部保持部材(ジョイナー)等については必要としないので、施工のための部材点数を低減でき、全体的な施工コストを大幅に低く抑えることができる。
短手方向の端縁にロール成形により重合成形部を形成し、ブランク加工により、長手方向の両端縁に、1以上の凸状部分を有する平面視凹凸状の接続部を、一方の凸状部分と他方の凹状部分とが短手方向に同位状になるように設けるか、一方の端縁に1以上の凸状部分を有する接続部を、他方の端縁に前記凸状部分を差し込み可能な挿入孔を有する接続受部を、一方の凸状部分と他方の挿入孔とが短手方向に同位状になるように設ける。
本発明の横葺き外装材(以下、単に外装材という)1は、前述のように短手方向の端縁に重合成形部を形成した外装材であって、ブランク加工により、長手方向の一方の端縁に、ロール成形方向に延在する切欠部123が水下側成形部12に形成されている。
尚、図示実施例では、短手方向とは水流れ方向(軒棟方向)を指し、長手方向とは左右方向(桁行き方向)を指す。
図1,2に示す実施例では、短手(軒棟)方向の端縁に形成される重合成形部とは、面板部11の軒端に設けられる水下側成形部12、面板部11の棟端に設けられる水上側成形部13を指す。
本発明における重合成形部は、係合又は嵌合により接続するものであれば特にその形状等について限定するものではなく、さらに詳しくは、その接続状態において一部が重合状に組み合わされて係合又は嵌合されるものである。そのため、水下側成形部12も水上側成形部13もそれに準ずる。
図示実施例の水下側成形部12は、面板部11の軒縁を下方へ略鉛直状に曲げ成形した折り下げ片121と、その下端を棟側へ曲げ成形して略水平状に延在させ、さらにその先端を裏面側へ折り返した水平片122とからなる構成とした。
また、水上側成形部13は、面板部11の端縁を表面側へ折り返し状に曲げ成形して延在した軒向き片131と、その軒端を棟側へ折り返し状に曲げ成形して延在させ、その上端を緩く上方へ折り曲げた棟向き片132とからなる構成とした。
そして、本発明における切欠部123は、ブランク加工により、長手方向の一方の端縁の水下側成形部12に、ロール成形方向に延在するように設けられるものであって、特にその形状等について限定するものではないが、主に矩形状又はテーパー状等のスリット状に形成される。尚、この切欠部123は、ロール成形に先立って行われるブランク加工後では図1(a)に示すように凹部状であるが、ロール成形により水下側成形部12が成形される際にスリット状等の切欠部123となる。この切欠部123は、折り下げ片121だけに設けるものでも折り返した水平片122だけに設けるものでもよく、両方に跨るものであってもよいが、施工時の差し込み(挿入)時に容易に弾性変形させるので、境界部分で両方に跨る位置に設けることが望ましい。また、この位置に設ける切欠部123は、水下側成形部12の中でも最も軒側に位置することになるから雨仕舞性に関しても望ましい。
外装材1におけるそれ以外の構成は特に限定するものではなく、例えば長手方向の端縁は無成形の平板状でもよいが、図1,2に示す実施例のようにブランク加工により、長手方向の両端縁に、1以上の凸状部分14A,15Aを有する平面視凹凸状の接続部14,15(以下、便宜的に一方を接続部14、他方を接続受部15とする)を、一方の凸状部分14A,15Aと他方の凹状部分15B,14Bとが短手方向に同位状になるように設ける(以下、第一の態様という)か、一方の端縁に1以上の凸状部分14Aを有する接続部14を、他方の端縁に前記凸状部分を差し込み可能な挿入孔15Cを有する接続受部15を、一方の凸状部分14Aと他方の挿入孔15Cとが短手方向に同位状になるように設ける(以下、第二の態様という)ことが望ましい。
上記第一の態様における接続部14及び接続受部15は、前述のように1以上の凸状部分14A,15Aを有する平面視凹凸状であればよく、特にその形状等について限定するものではない。また、上記第二の態様における接続受部15は、前述のように前記凸状部分14Aが差し込み可能な挿入孔15Cを有するものであればよく、特にその形状等について限定するものではない。これら接続部14及び接続受部15は、外装材1の長手方向の端縁にブランク加工によって形成するが、一部をプレス成形で形成してもよい。
図示実施例では、ブランク加工により、長手方向の一方(図面左側)の接続部14には、3つの略矩形状の凸状部分14Aと2つの凹状部分が形成され、他方(図面右側)の接続受部15には、2つの略矩形状の凸状部分15Aと3つの凹状部分15Bが形成される場合であり、凸状部分14Aと凹状部分15B、凹状部分14Bと凸状部分15Aとは、それぞれ短手方向に同位状に設けられている。また、各凸状部分14A,15Aは段部16を介して設けられている。そのため、各凸状部分14A,15Aは、面板部11に対して段部16分だけ裏面側に位置する略平坦状である。さらに、これら接続部14及び接続受部15では、水上側成形部13の棟向き片132が欠除される構成である。即ち長手方向の両端縁の水上側成形部13の折り返し部分となる部位が欠除する構成である。
尚、上記図示実施例の説明においては、図面左側の端部を一方側及び接続部14と説明し、図面右側の端部を他方側及び接続受部15と説明したが、長手方向に外装材1,1を接続する際に差し込み側(内側に入る側)を一方、即ち切欠部123を形成した側の端縁を一方とした。
以下に、図示実施例の外装材1を作成する手順を示す。
まず、外装材1の金属材料素材としては、代表的には概ね0.4〜1.6mm程度の溶融亜鉛メッキ鋼板やガルバリウム鋼板等の防錆処理鋼板、特殊鋼、非鉄金属、ステンレス鋼板、耐候性鋼板、銅板、アルミニウム合金板、鉛板、亜鉛板、チタニウム板などが挙げられるが、特にこれらに限定されるものではない。これらは殆ど長尺なコイル状形態で供給される。また、これら各種の長尺なコイル状の金属材料の裏面に、結露防止、防音、防火対策上の理由により、必要に応じてポリエチレンフォーム、グラスウールシート等の裏貼り材を添装してもよい。
上記各種の長尺なコイル状の金属材料を定尺切断する等して、一定幅で所定長さの金属材を作成し、これを成形材料とする。
この成形材料に、長手方向の両端縁にブランク加工を施して(その後のロール成形により)前記構成の接続部14、接続受部15が形成されるようにする。尚、これらのブランク加工は、各端縁それぞれに行うようにしてもよいし、接続部14及び接続受部15の各凸状部分と相手側の凸状部分とが短手方向に同位状になるように設けるので、一度のジグザグ状の切断にて形成するようにしてもよい。
次に、前記ブランク加工を施された成形材料を、ロール成形機にかけるが、その際、図面上に白矢印で示した方向に成形機にかける。ロール成形機では、図示する二点鎖線にて折り曲げ加工が施される。そして、面板部11の軒端縁に前記構成の水下側成形部12が、棟端縁に前記構成の水上側成形部13がロール成形により形成される。
上述の手順にて製造される外装材1は、ブランク加工及びロール成形によって生産されるので、長手方向の端縁のプレス成型を基本的には必要としないため、ロール成形のスピードを高速化でき、製造コストを低減できる。尚、前記段部16等はプレス成型にて形成する場合もある。
このような外装材1を長手方向に接続する方法について説明する。
図2(a)に示すように、既に左側に配された外装材1の右端の接続受部15に、右側に配する外装材1の左端の接続部14を接続するに際し、まず、第一の工程として、右側の外装材1の接続部14の切欠部123が形成された水下側成形部12の端部を弾性的に変形させて、左側の外装材1の接続受部15の水下側成形部12内に差し込む。より詳しくは、左側の外装材1の軒棟方向に配された接続受部15に対し、右側の外装材1を、接続部14が傾斜状になるように臨ませ、切欠部123が形成された水下側成形部12の端部(及びそれに続く最軒側の凸状部分14A)を完全に差し込むのではなく、その軒縁のみを差し込むようにする。
次に、第二の工程として、第一の工程で差し込んだ部分を支点Fとして右側の外装材1を反時計回りに回動させる。その際、右側の外装材1は、凸状部分14Aが略平坦状であるため下地に載置した状態で回動させればよいので、作業に多人数を要することなく容易に実施できる。
そして、第三の工程として、切欠部123が形成された水下側成形部12の端部及び該端部に続く最軒側の凸状部分14A以外を、順次凹状部分15Bに差し込んで接続する。尚、この実施例では、接続部14ばかりでなく接続受部15にも凸状部分15Aを設けているので、各凸状部分14A,15Aを各凹状部分15B,14Bの裏面側へ沿わせるように差し込んで接続し、図2(b)に示すような略平坦状の外装面を施工する。
短手(軒棟)方向に隣接する外装材1,1を接続する場合は、従来の横葺き外装材と全く同様であり、図1(b)や図3(c)に示すように、軒棟方向に隣接する外装材1,1の水下側成形部12と水上側成形部13を係合して接続し、水上側成形部13の棟向き片132を外装下地に適した公知の釘やビス等の固着具(図示せず)で固定する。
この図示実施例の外装材1は、軒側から棟側へ向かって順次敷設するので、前述のような長手(桁行き)方向の接続に際してその軒側には既に外装材1が敷設されている。したがって、既に敷設された軒側の外装材1の水上側成形部13に対し、その水下側成形部12が係合するように左側の外装材1を敷設した後、前述の第一〜第三の工程により右側の外装材1を接続するが、その際、右側の外装材1は既に敷設された軒側の外装材1の水上側成形部13に対し、その水下側成形部12の右端を係合させつつ、前述のように接続部14の最軒側の凸状部分14Aの軒縁を、左側の外装材1の接続受部15の最軒側の凹状部分15Bの軒縁に差し込む。
尚、長手(桁行き)方向の接続位置は、通りを揃えてもよいが、一般的には、軒棟方向に隣り合う外装材の接続の通りと同じにならないよう1段ごとに位相させることが好ましい。
このように図示実施例の外装材1は、その接続施工に際し、長手方向の接続を容易且つ確実に実施することができ、施工後の外装材の接続部分が略平坦状に施工できる。また、図示実施例では支点Fにて外装材1を回動させるので、擦りキズがつく可能性は低く、さらに凸状部分14Aが略平坦状であるため、回動作業を下地材に載置した状態で実施でき、凸状部分14Aの変形も生じないので、容易に実施できる。これに対し、例えば前述の従来の方法のように、一方の外装材を軒側から棟側へスライドさせて接続したり、桁行き方向にスライドさせて接続すると、外装材(金属素材)に擦りキズがつき、腐食の原因となる恐れがあった。
また、図示実施例のように凸状部分14A,15Aが段部16を介して設けられている場合、接続構造において他方の凹状部分15B,14Bの裏面に沿わせる部分が平行状となって、裏面に近接もしくは当接する状態となり、凸状部分14A,15Aの基端に歪みが生ずることがない。即ち段部16を介して設けた凸状部分14A,15Aは、段部16の分だけ他方側の面板部11よりも裏面側に位置するため、かみ合うように凸状部分14A,15Aが他方の凹状部分15B,14Bの裏面に差し込まれる
段部16がない場合は、他方側の裏面に位置する凸状部分14A,15Aは先端に向かって下降する傾斜状に配される場合もあると推察される。これに対して段部16があると、均一長さの凸状部分14A,15Aが段部16の分だけ他方側の裏面側に平行状に近接もしくは当接する状態となっている。そして、凸状部分14A,15Aの基端に歪みが生ずることがなく、外装(接続)面はほぼ平坦になり、切断面が露出せず意匠性に優れた接続構造を形成できる。また、段部16により、凹凸のかみ合いが適正に行われるので、作業性が向上する。
また、例えば一方の端縁を他方の端縁に重合させる場合などでは、重ね代部分の接合に依存するため、重ね代も相応の幅を必要とするが、この場合、凸状部分接続部の挿入片を接続受部の挿入孔に差し込み挿入するように重合するので、その幅(長さ)も上記重合代に比べて短くてよく、原材料の使用量が少なくなり、製造コストの低減に寄与するものとなる。
尚、このような段部16は、1つに限定するものではなく、複数設けるようにしてもよい(複数設けた場合の効果は、後述する図4の実施例にて説明する)。
さらに、前記外装材1の長手(桁行き)方向の接続は、従来の外装材の接続のようにカバー、端部保持部材(ジョイナー)を必要とすることがなく、図2(b)に示すように裏面側に捨板2を配するだけで施工することができる。さらに外装材1の製造コストを低減できるので、全体的な施工コストを低く抑えることができる。
捨板2は、図3に示すように矩形状の平板部21の左右側縁を表面側へ折り返した折返し部22,22、平板部21の棟縁を表面側へ折り返した水返し部23が形成され、さらに軒縁を裏面側へ折り返し状に折曲して前記外装材1の水下側成形部12の内部に位置する軒側係合部24が設けられた構成である。
したがって、長手方向の接続部から浸入した雨水等は、この捨板2上に導かれ、下段側の外装材1の面板部11上に流下させることができる。
図4に示す実施例では、ブランク加工により、長手方向の一方(図面右側に位置する外装材の左側端部)の接続部14には、4つの略矩形状の凸状部分14A(そのうち2つが挿入孔15Cに挿入される挿入片となる凸状部分であり、図面では14A’を付した)と3つの凹状部分14Bが形成され、他方(図面左側に位置する右側端部)の接続受部15には、2つの略矩形状の挿入孔15Cと2つの凹状部分15Bが形成される場合であり、2つの凸状部分14Aと凹状部分15B、2つの挿入片である凸状部分14A’と挿入孔15Cとは、それぞれ短手方向に同位状に設けられている。
また、この実施例では、接続部14及び接続受部15が、それぞれ2段の段部16を有する構成であり、この場合、以下のような施工作業となる。尚、段部16は、面板部11側から1段目、2段目と表記する。
同図(b)に示すように、回動させる外装材1の切欠部123が形成された水下側成形部12の端部及びそれに続く最軒側の凸状部分14Aを、既に固定された左側の外装材1の水下側成形部12の内部及び最軒側の凹状部分15Bの軒縁に差し込む。
この時、接続部14の軒側から2番目の凸状部分(挿入片)14A’の2段目の段部16の軒端は、接続受部15の最軒側の挿入孔15Cの軒端に当接している(この部分を図面では規制部分E1と記した)。そのため、軒側から2番目の凸状部分(挿入片)14A’の2段目の段部16の先端が、挿入孔15Cに係止される状態を保持しながら回動することになり、右側の外装材1が軒側にずれたりすることがなく回動させることができる。
このように、段部16を複数設けることにより、適正箇所への差し込みが容易になり、右側の外装材1を安定に回動させることができ、作業性が向上する。
この図4の実施例のように挿入孔15Cを形成する態様においては、接続受部15は、凸状部分としての15Aの符号を図面に付してはいないが、2つの挿入孔15Cが形成された大きな凸状部分を有する構成と見なすこともできる。このことは、例えば図1の実施例における接続受部15の2つの凸状部分15Aを一部(挿入孔15になる)を除いて横方向に連結した場合に(挿入孔の数は異なるが)図4の接続受部15とほぼ同一となることからも明らかである。即ち、この態様においても、前記図1,2の実施例と同様に長手方向の両側縁に凸状部分を形成してそれぞれかみ合わせるものに他ならない。したがって、この実施例においても、2つの挿入孔15Cが形成された大きな凸状部分は、接続部14の凹状部分14Bの裏面に差し込まれる構成である。
尚、本発明の外装材1は、説明した構成を阻害するものでなければ公知のどのような構成を付加してもよい。
各種横葺き外装材及び外装構造に適用できる。
(a)ブランク加工を行った成形材料を示す平面図、(b)ロール成形後の本発明に用いる横葺き外装材の一例を示す側面図、(c)その平面図、(d)その正面図である。 (a)図1(b)の横葺き外装材を長手(桁行き)方向に接続する状況を示す平面図、(b)切欠部の拡大図を付記した施工された状態を示す平面図である。 (a)横葺き外装材と共に用いて外装構造を施工する捨板の一例を示す平面図、(b)その側面図、(c)短手(軒棟)方向の接続構造における捨板の配設状態を示す側面図である。 (a)接続部及び挿入孔を有する接続受部に段部を2つ形成した横葺き外装材の一例をを示す平面図、(b)その横葺き外装材を長手(桁行き)方向に接続する際、回動開始時の状態を示す平面図である。
符号の説明
1 (建築用金属)外装材
11 面板部
12 水下側成形部
123 切欠部
13 水上側成形部
14 接続部
15 接続受部
14A,15A 凸状部分
14B,15B 凹状部分
15C 挿入孔
16 段部
F 支点

Claims (3)

  1. 短手方向の端縁に重合成形部を形成した横葺き外装材であって、
    ブランク加工により、長手方向の両端縁に、1以上の凸状部分を有する平面視凹凸状の接続部を、一方の凸状部分と他方の凹状部分とが短手方向に同位状になるように設け、前記凸状部分は段部を介して設けられ、他方の凹状部分の裏面に沿わせる部分が平行状となり、長手方向の一方の端縁に、ロール成形方向に延在する切欠部が水下側成形部に形成されていることを特徴とする横葺き外装材。
  2. 切欠部は、垂下片と折り返し片の境界部分に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の横葺き外装材。
  3. 請求項1又は2の何れか一項に記載の横葺き外装材を、短手方向に隣接する横葺き外装材と短手方向の端縁を重合接続すると共に、長さ方向の端縁に設けられた切欠部が形成された水下側成形部を、長手方向に隣接する横葺き外装材の水下側成形部内に配するように接続したことを特徴とする横葺き外装構造。
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