JPH0610026Y2 - 屋根葺き用パネル - Google Patents

屋根葺き用パネル

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JPH0610026Y2
JPH0610026Y2 JP1989011690U JP1169089U JPH0610026Y2 JP H0610026 Y2 JPH0610026 Y2 JP H0610026Y2 JP 1989011690 U JP1989011690 U JP 1989011690U JP 1169089 U JP1169089 U JP 1169089U JP H0610026 Y2 JPH0610026 Y2 JP H0610026Y2
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JP
Japan
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roof material
roofing
roof
base material
laid
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JP1989011690U
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Inventor
修 篠江
君雄 渡邉
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帝國ヒユーム管株式会社
日本セラミックス株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は屋根葺き用パネル、更に詳しくは天然スレー
ト、人造スレート、又はタイル等の薄型平板屋根材を敷
設した屋根葺き用パネルに関する。
(従来の技術とその問題点) 一般に、天然スレートや人造スレート等の薄型平板屋根
材を葺く時は、第8図に示す如く屋根の野地板13又はモ
ルタルの表面に防水シート(ルーフィング)14を敷設
し、しかる後、その防水シート上に屋根材15を水下側か
ら水上側に向けて敷設すると共に、それら屋根材はスク
リュー釘16やフック金具を用いて固定されている。
即ち、従来の屋根葺きは現場にて屋根葺き職人が屋根材
を1枚1枚敷き詰めていく現場施工であるため、現場施
工の時間が長く、そのために天候に左右されて工期が長
くなったり、且つ屋根葺き職人でなければ施工状態にバ
ラ付きを生じるといった問題点を有する。
又、屋根材の葺き上げは水下側から水上側に向けて行な
うため、屋根材より万一雨水が浸入した時、その雨水は
浸入場所の如何んを問わず軒先まで防水シート上を流下
されるため、野地板を傷める(腐らす)ことも多いもの
である。
(考案が解決しようとする課題) 本考案は上述した如き従来の技術の有するこのような問
題点に鑑みてなされたものであり、その目的とする処
は、下地と屋根材とを一体化した状態で屋根葺きできる
パネルを提供することにある。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するために、本考案における屋根葺き用
パネルは、矩形状でその周囲にオーバーラップ接合構造
を施した防水下地材の表面に、薄型平板屋根材をその一
部を重ね合わせて敷設固定してなるものである。
上記防水下地材は、防水性に加えて防音性、断熱性に優
れた自消性発砲スチロール、或いはこれと同等の機能を
備えたウレタン樹脂等の合成樹脂材によって矩形状に形
成され、その周囲に施される凹凸状のオーバーラップ接
合構造は下地材自体に一体に形成しても、或いは合成樹
脂材や金属材による成形物を組付けても良いものであ
る。
又、上記下地材は、その表面に水上側から水下側に向け
て上向きの傾斜面を有する屋根材敷設部を階段状に形成
すると共に、それら屋根材敷設部に沿って流水案内溝を
形成し、且つ流水案内溝の溝底は水下側の1段目の屋根
材敷設部上に敷設する屋根材又は、夫々1段下の屋根材
敷設部上に敷設する屋根材の表面と面一となるように形
成する。更に、防水下地材の表面に形成する流水案内溝
は、水上側から水下側に向けて複数本を平行に形成する
と共に、それら流水案内溝相互間には連絡溝が適宜パタ
ーンで形成されている。
(作用) 上記手段によれば、防水下地材の表面に薄型平板の屋根
材が水下側から水上側に向けて敷設固定されているた
め、下地材と屋根材とが一体化されている。それにより
上記構成のパネルを野地板上に敷き詰めることで屋根葺
きが完了する。
又、防水下地材の表面に流水案内溝が形成され、その案
内溝の溝底が階段状に形成された屋根材敷設部上に敷設
される屋根材表面と面一とされていることにより、屋根
材の下に浸入した雨水はその下地材単体、即ち一枚のパ
ネルの範囲内で屋根材の表面へと案内流出され、雨水が
下地材上を軒先まで案内されることはない。
(実施例) 以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明すると、A
は防水下地材、Bは薄型平板屋根材であり、薄型平板屋
根材Bが防水下地材Aの表面に水下側から水上側に向け
その一部を重ね合わせて敷設固定されて屋根葺き用パネ
ルが形成されている。
防水下地材Aは防水性に加え、防音性、断熱性を有した
自消性発砲スチロール材を用いて矩形状(例えば930×9
35)に形成され、その表面は平坦であっても良いが、適
宜排水用の溝を形成しても良いものである。
以下に防水下地材A′の具体例を説明すると、自消性発
砲スチロール材を用いて矩形状に形成した防水下地材
A′の表面に、水上側から水下側に向けて上向きの傾斜
面2を有する屋根材敷設部1が階段状に形成されてお
り、裏面には各屋根材敷設部1と対応させて凹溝3が幅
方向全長に渉って形成されている。
又、防水下地材A′における表面の屋根材敷設部1には
流水案内溝4が水上側から水下側に向けて形成されると
共に、その流水案内溝4は下地材本体Aの幅方向に所定
の間隔をおいて複数本が並設され、各流水案内溝4の相
互間には連絡溝5が適宜パターンで形成されている。
更に、上記流水案内溝4は水下側から二段目の屋根材敷
設部1の水下側端縁においてその溝底が表面に合流する
如く上向きの傾斜溝4′とし、水下側の一段目の屋根材
敷設部1上に敷設する薄型平板屋根材Bの表面に流水案
内溝4内の雨水を案内排出するようにしてある。尚、水
下側の一段目の屋根材敷設部1に形成する流水案内溝4
は他の部分と同じように一定深さの溝とする。
又、防水下地材A′の外周縁における水上側の側縁とそ
れに直交する幅方向の側縁の一方に、表面側に露出する
オーバーラップ接合用の係合部6が形成され、水下側の
側縁とそれに直交する幅方向の他の側縁には裏面側に露
出するオーバーラップ接合用の係合部7が形成されてい
る。
尚、流水案内溝4における上向きの傾斜溝4′は水下側
から2段目の屋根材敷設部1のみに設けることなく各段
の屋根材敷設部に形成しても良く、その場合は防水下地
材A′で受け止めた雨水を夫々1段下の屋根材敷設部1
上に敷設される薄型平板屋根材Bの表面上に案内排水す
ることが出来る。
以上の如き構成とした防水下地材A′に薄型平板の屋根
材Bを敷設固定する手段は、防水下地材A′の裏側に形
成した凹溝3内にアルミ製チャンネル9を嵌合装着し、
表面側には薄型平板屋根材Bの横継目部分の位置に対応
させて防水テープ10を貼着し、そうした屋根材敷設部1
上に薄型平板屋根材Bを接着剤等で仮止めし、薄型平板
屋根材Bをアルミ製チャンネル9にタッピング止めする
ステンレスビス11で固定する。
そして、薄型平板屋根材Bの水上側に沿って釘穴をふさ
ぐ如く防水テープ12を貼着する。以上の如き手順で水下
側から水上側に向けて薄型平板屋根材Bを敷設固定する
ことにより、屋根葺き用パネルが完成され、そうしたパ
ネルを野地板上に敷きつめることで屋根葺きが終了す
る。
(考案の効果) 本考案の屋根葺き用パネルは以上詳述した如く構成した
ものであるから、防水下地材と薄型平板屋根材は一体化
され、このパネルを接合させて敷きつめることで簡単に
屋根葺きが出来、従来の現場で職人が行なう屋根葺きに
比較して工期の短縮、及びコストの軽減が計れる。
又、上記パネルにおける防水下地材に水上側から水下側
に向けて上向きの傾斜面を有する屋根材敷設部を階段状
に形成すると共に、それら屋根材敷設部に沿って流水案
内溝を形成し、且つ流水案内溝の溝底は水下側の1段目
の屋根材敷設部上に敷設する屋根材又は、夫々1段下の
屋根材敷設部上に敷設する屋根材の表面と面一となるよ
うにしたことにより、敷設した屋根材の間より万一雨水
が浸入し、下地材で受け止められた雨水は、1枚のパネ
ルの範囲内で屋根材の表面上に案内排水される。従っ
て、屋根野地で雨水を受け止めるといったことは殆どな
く、野地の保護を計ることが出来る。
更に、上記した下地材により、その上に葺く屋根材はそ
の重ね代を短くして葺足を長くすることができ、それに
よって単位面積当りの使用屋根材の枚数を少なくでき、
コストダウン及び重量減を計ることが出来る。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の実施例を示し、第1図は階段状に屋根材
敷設部を形成した下地材に屋根材を取付けたパネルの断
面図、第2図は第1図における下地材の平面図、第3図
は下地材の変形例を示す断面図、第4図は第1図におけ
る水下側の1段目と2段目との境界部を示す拡大断面
図、第5図は第4図の(6)−(6)線に沿える断面図、第6
図は第1図における2段目以降の境界部を示す拡大断面
図、第7図はパネル相互のオーバーラップ接合構造を示
す拡大断面図、第8図は従来の屋根葺き構造を示す断面
図である。 図中、 A,A′:防水下地材、B:薄型平板屋根材 1:屋根材敷設部、2:傾斜面 4:流水案内溝

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】矩形状でその周囲にオーバーラップ接合構
    造を施した合成樹脂製の防水下地材の表面に薄型平板屋
    根材を水下側から水上側に向けてその一部を重ね合わせ
    て敷設固定した屋根葺き用パネルであって、前記防水下
    地材は、その表面に水上側から水下側に向けて上向きの
    傾斜面を有する屋根材敷設部を階段状に形成すると共
    に、それら屋根材敷設部に沿って流水案内溝を形成し、
    且つ流水案内溝の溝底は水下側の1段目の屋根材敷設部
    上に敷設する屋根材又は、夫々1段下の屋根材敷設部上
    に敷設する屋根材の表面と面一となるように形成した屋
    根葺き用パネル。
JP1989011690U 1989-02-01 1989-02-01 屋根葺き用パネル Expired - Lifetime JPH0610026Y2 (ja)

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JPH02103429U JPH02103429U (ja) 1990-08-16
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JP4611574B2 (ja) * 2001-01-16 2011-01-12 エコホームパネル株式会社 屋根用断熱パネル

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