JP2591462Y2 - 平板瓦 - Google Patents

平板瓦

Info

Publication number
JP2591462Y2
JP2591462Y2 JP1993057179U JP5717993U JP2591462Y2 JP 2591462 Y2 JP2591462 Y2 JP 2591462Y2 JP 1993057179 U JP1993057179 U JP 1993057179U JP 5717993 U JP5717993 U JP 5717993U JP 2591462 Y2 JP2591462 Y2 JP 2591462Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
exposed surface
boundary
groove
flat
eaves
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1993057179U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0726439U (ja
Inventor
剛 川口
杠  智広
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Works Ltd filed Critical Matsushita Electric Works Ltd
Priority to JP1993057179U priority Critical patent/JP2591462Y2/ja
Publication of JPH0726439U publication Critical patent/JPH0726439U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2591462Y2 publication Critical patent/JP2591462Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Roof Covering Using Slabs Or Stiff Sheets (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、平板瓦に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、図3に示すように、葺設した平板
瓦の曝露面(6)及び非曝露面(7)にわたる全面に、
例えば細い溝が多数軒棟方向に並設されている場合に
は、下方から風等によって煽られて逆流する雨水が、平
板瓦の曝露面(6)と非曝露面(7)との境界(10)
から非曝露面(7)に浸入して、雨漏りが発生し易いと
いう点で防水性が悪い欠点があった。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】本考案は、上記の欠点
を除去するためになされたもので、その目的とするとこ
ろは、曝露面に軒棟方向に走る溝を多数並設した平板瓦
の防水性を高めた平板瓦を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本考案の平板瓦は、表面
と平滑な裏面とを備え、表面が曝露面(6)と平滑な非
曝露面(7)とから成り、この曝露面(6)と非曝露面
(7)とを上下に分割する境界(10)を境にして、軒
側端から境界(10)に向かって走る、曝露面(6)内
の境界(10)側が途切れる溝(3)を形成し、この溝
(3)の棟側端に水返し堰(8)を設けると共に同溝
(3)に粉粒体(9)を添着し、曝露面(6)に、前記
溝(3)とその間の凸条(4)とが交互に多数並設され
たテクスチャー部(2)と、平面板部(1)と、を交互
に複数個設けてなる一定の基本パターン(5)を、複数
個規則性をもって繰り返し形成したことを特徴とする。
【0005】
【作用】本考案の平板瓦によると、軒側端から境界(1
0)に向かって走る溝(3)の棟側端に水返し堰(8)
が形成されて防水堤の役目を果たすため、下方から風等
によって煽られて逆流する雨水が、水返し堰(8)によ
って堰止められ、雨水を棟側から軒側へ方向転換させ、
しかも上記溝(3)が曝露面(6)内で途切れており、
上積みの平板瓦の曝露面(6)の平滑な裏面と下積みの
平板瓦の平滑な非曝露面(7)とが面接触し、従来のよ
うに溝程の間隙が形成されないため、雨水の浸入を防止
して、防水性が良好である。
【0006】
【実施例】以下、本考案を実施例によって詳述する。
【0007】図1(a)は、本考案の実施例に係る平板
瓦の斜視図であり、図1(b)は、本考案の実施例に係
る平板瓦を葺設した状態を示す斜視図である。
【0008】本考案の平板瓦は、例えば、石綿セメント
板等の繊維入りセメント板、または、その他公知の窯業
系材料により構成され、平面の形状は、長方形または、
長方形の上辺と側辺とが直角にクロスするコーナーを切
り欠いた形状等をしているものである。
【0009】本考案の実施例に係る平板瓦は、裏面は、
平滑であり、表面は、図1(a)に示すように、曝露面
(6)と平滑な非曝露面(7)とから成っている。
【0010】そして、この曝露面(6)と非曝露面
(7)とを上下に分割する境界(10)を境にして、溝
(3)が軒側端から境界(10)に向かって走ってい
る。この溝(3)は、曝露面(6)内の境界(10)側
で途切れており、曝露面(6)内に多数並設されてい
る。
【0011】ここでこの溝(3)の棟側端に水返し堰
(8)が形成されており、防水堤の役目を果たすため、
下方から風等によって煽られて逆流する雨水が、水返し
堰(8)によって堰止められ、雨水を棟側から軒側へ方
向転換させ、しかも上記溝(3)が曝露面(6)内で途
切れており、上積みの平板瓦の曝露面(6)の平滑な裏
面と下積みの平板瓦の平滑な非曝露面(7)とが面接触
し、従来のように、溝程の間隙が形成されないため、雨
水の浸入を防止して、防水性が良好である。
【0012】また、曝露面(6)に平面板部(1)とテ
クスチャー部(2)とを交互に複数個設けて構成されて
おり、基本パターン(5)を有している。
【0013】このテクスチャー部(2)は、軒棟方向に
設けられた小さな溝(3)と、この溝(3)と溝(3)
との間に形成された凸条(4)とが交互に複数個繰り返
されて構成されている。
【0014】そして、この平板瓦は、平面板部(1)及
びテクスチャー部(2)の幅は、異なってもよいが、あ
る平面板部(1)とテクスチャー部(2)とからなる一
定の基本パターン(5)が複数個規則性をもって繰り返
し形成されている。すなわち、図1(b)に示すよう
に、平板瓦で屋根を施工するに当たっては、母屋方向及
び軒棟方向に複数枚の平板瓦を並べ、母屋方向に隣り合
う平板瓦は、側端同志を突き合わせ、軒棟方向に隣り合
う平板瓦は、曝露面(6)を非曝露面(7)に重ね合わ
せると共に基本パターン(5)同志が重なり合うよう
に、母屋方向に一定のピッチでずらして固定されてい
る。
【0015】このように、平面板部(1)とテクスチャ
ー部(2)とを交互に複数個規則性をもって繰り返され
る基本パターン(5)を有しているため、施工時に平面
板部(1)同志及びテクスチャー部(2)同志が軒棟方
向に一直線上に並ぶ。すなわち、軒棟方向に設けられた
小さな溝(3)が一直線上に並ぶため、雨水は棟側から
軒先に流れ易くなっている。
【0016】そして、図1(b)は、1/2葺き施工の
例であるが、1/3葺き施工用等の平板瓦であってもよ
く、限定されない。
【0017】そして、図2に示すように、溝(3)に砂
等の粉粒体(9)を添着することにより、光の反射が抑
えられ溝(3)と凸条(4)とのコントラストがきつく
なり、テクスチャー形状をより強調することができ、か
つ平面板部(1)の艶がより際立つ。
【0018】また、溝(3)に粉粒体(9)が添着され
ることによって、この溝(3)内を下方から逆流する雨
水の勢いが弱められ、水返し堰(8)にて同雨水は確実
に堰止められる。ここで、粉粒体(9)としては、砂、
ガラス、セラミック等の窯業系の材料及び金属等のいず
れかを用いるのがよい。
【0019】
【考案の効果】本考案の平板瓦によると、軒側端から境
界に向かう溝の棟側端に水返し堰が形成されて防水堤の
役目を果たすため、雨水の侵入を防止して、防水性に優
れる。更に、テクスチャー部と平面板部とが交互に現出
した特異な外観が得られ、この場合に、粉粒体が溝に添
着されることにより、コントラストがきつくなってテク
スチャー形状が強調され、また、同溝内を下方から逆流
する雨水はその勢いが弱められて確実に堰止められ、し
かも、前記テクスチャー部と平面板部とでなる基本パタ
ーンが規則性をもって繰り返し形成されているので、母
屋方向に一定のピッチでずらして施工することによって
も、多数並設された前記溝が軒棟方向で一直線上に並
び、この各溝に沿って軒先側へ流れる雨水は多数並設さ
れた同溝で順次受けられながらスムーズに流れて排水さ
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例に係る平板瓦を示し、(a)
は、平板瓦の斜視図であり、(b)は、平板瓦を葺設し
た状態を示す斜視図である。
【図2】本考案の他の実施例に係る平板瓦の要部断面図
である。
【図3】従来例に係る平板瓦を葺設した状態を示す平面
図である。
【符号の説明】
3 溝 6 曝露面 7 非曝露面 8 水返し堰 10 境界
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E04D 1/12 E04D 1/16 E04D 1/28

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】表面と平滑な裏面とを備え、表面が曝露面
    (6)と平滑な非曝露面(7)とから成り、この曝露面
    (6)と非曝露面(7)とを上下に分割する境界(1
    0)を境にして、軒側端から境界(10)に向かって走
    る、曝露面(6)内の境界(10)側が途切れる溝
    (3)を形成し、この溝(3)の棟側端に水返し堰
    (8)を設けると共に同溝(3)に粉粒体(9)を添着
    し、曝露面(6)に、前記溝(3)とその間の凸条
    (4)とが交互に多数並設されたテクスチャー部(2)
    と、平面板部(1)と、を交互に複数個設けてなる一定
    の基本パターン(5)を、複数個規則性をもって繰り返
    し形成したことを特徴とする平板瓦。
JP1993057179U 1993-10-22 1993-10-22 平板瓦 Expired - Lifetime JP2591462Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1993057179U JP2591462Y2 (ja) 1993-10-22 1993-10-22 平板瓦

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1993057179U JP2591462Y2 (ja) 1993-10-22 1993-10-22 平板瓦

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0726439U JPH0726439U (ja) 1995-05-19
JP2591462Y2 true JP2591462Y2 (ja) 1999-03-03

Family

ID=13048300

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1993057179U Expired - Lifetime JP2591462Y2 (ja) 1993-10-22 1993-10-22 平板瓦

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2591462Y2 (ja)

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5111228A (ja) * 1974-07-17 1976-01-29 Matsushita Electric Ind Co Ltd Nenshosochi
JPS54144919U (ja) * 1978-03-31 1979-10-08

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0726439U (ja) 1995-05-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
GB2358650A (en) Cornice system
CA2119071A1 (en) Slate roofing material joint and slate roof structure using the joint
JP2591462Y2 (ja) 平板瓦
JPH045629Y2 (ja)
JP3324260B2 (ja) 隅棟瓦の葺設構造
JPH0610020Y2 (ja) 屋 根
JP3236784B2 (ja) 平板系屋根瓦
JP2004245008A (ja) 金属製瓦
JP2987790B2 (ja) 水勾配面下地用勾配板及びそれを用いた水勾配面の下地
JPH0145288Y2 (ja)
JPH0342109Y2 (ja)
JP2521076Y2 (ja) 屋根の壁際の水下側水切り構造
JP3634240B2 (ja) 屋根構造
JP2515453Y2 (ja) 屋根パネル
JPH072852Y2 (ja) 採光窓の水切り構造
JP2603650Y2 (ja) 棟 瓦
JP2004036385A (ja) 防水下地構造
JPH0325143A (ja) 平板瓦の防水構造
JP2001049809A (ja) 床・屋根排水構造および谷溝部材
JP3449202B2 (ja) 屋根瓦の固定構造
JPH0229144Y2 (ja)
JP2000008550A (ja) 屋根瓦の取付構造
JPH04309646A (ja) 平板瓦
JP2000120224A (ja) 一文字葺き用建築用板及び一文字葺き外囲体
JP3036939U (ja) 瓦漆喰崩れ止め部材