JP2001049809A - 床・屋根排水構造および谷溝部材 - Google Patents

床・屋根排水構造および谷溝部材

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JP2001049809A JP11221171A JP22117199A JP2001049809A JP 2001049809 A JP2001049809 A JP 2001049809A JP 11221171 A JP11221171 A JP 11221171A JP 22117199 A JP22117199 A JP 22117199A JP 2001049809 A JP2001049809 A JP 2001049809A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 躯体に影響を与えないで、きわめて標準的な
水勾配で水切れがよく、確実な排水を可能にした床また
は屋根の排水構造を提供する。 【解決手段】 べランダの床2または陸屋根15に軒先
へ向けて下り勾配の連続した谷溝3を設け、この谷溝の
水上側の両側には対向して内側へ下り傾斜の床面または
屋根面を、またこの谷溝の水下側の両側には軒先へ向け
て下り傾斜の他の床面または屋根面をそれぞれ段差なく
設ける。谷溝3は、その中央、長手方向に排水用の溝3
aを有する谷溝部材3Aで形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、主にベランダや
バルコニー等のように建物の外壁から張り出し、室内生
活の延長として利用できるようにした屋外の床に適用さ
れる床排水構造、屋上庭園などとして利用される、勾配
のきわめて小さい陸屋根に適用される屋根排水構造およ
びこれらの排水構造で排水用溝部材として使用される谷
溝部材に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ベランダやバルコニー(以下
「ベランダ」という)等のように建物の外壁から張り出
し、掃き出し窓を通って室内生活の延長として利用でき
るようにした屋外の床には、雨水や掃除などのためにま
かれた水を自然排水するために外壁側から軒先へ向けて
傾斜する水勾配がつけられている。
【0003】また、屋根勾配を可能な限り小さくして、
屋上庭園などとして利用できるようにした、いわゆる陸
屋根にも同様の目的で軒先方向に傾斜する水勾配がつけ
られている。
【0004】例えば、図6(a),(b)は戸建て住宅
などに設けられるベランダの一例を示し、図において、
建物の外壁20から軒先へ向けてベランダ21が所定の
奥行きLを有して突設され、その床には外壁20方向に
登り勾配をなす水勾配がつけられている。
【0005】この種の水勾配は、例えば防水下地材とし
て施工される下地モルタルや下地パネル23を外壁20
方向に徐々に嵩上げする等して形成されている。また、
外壁20にはベランダと建物の居室間を自由に行き来で
きるような掃き出し窓22が設けられている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような方
法で水勾配を設けると、ベランダ21の奥行きLは一般
に、ベランダ21の床躯体21a(防水下地材の下に設
置される、例えばPC板などからなる床パネル)と掃き
出し窓22の下枠22aとのレベル差H(以下「レベル
差H」という)の高さ寸法内で水勾配をつける必要があ
ることから、ベランダ21の奥行きLが浅い場合は特に
問題なく、十分な水勾配を設けることができるが、ベラ
ンダ21の奥行きLが深い場合、ベランダ21の奥行き
Lの割に水勾配が小さく、このため水切れが悪く、床面
に水たまりができやすく、確実な排水機能が得られない
等の課題があった。
【0007】一方、陸屋根の場合にあっては、屋根面積
が大きくなるにつれて、水上側では水勾配をつけるため
に防水下地材を厚くする必要があるため、防水下地材の
使用量が嵩んできわめて不経済になるだけでなく、防水
下地材を厚くした分、屋根重量が嵩んで構造的にも不利
になる等の課題があった。
【0008】この発明は、以上の課題を解決するために
なされたもので、きわめて標準的な水勾配(一般に1/
50〜1/100程度)で確実な排水を可能にした床排
水構造、屋根排水構造およびこれらに使用される谷溝部
材を提供することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
めの手段として、この発明に係る床排水構造は、屋外の
床に軒先へ向けて水上端から水下端まで連続して傾斜す
る谷溝を設け、この谷溝の水上端側の両側には対向して
内側へ下り傾斜の第1と第2の床面をそれぞれ接続し、
前記谷溝の水下端側の両側にはともに軒先へ向けて下り
傾斜の第3と第4の床面をそれぞれ接続し、前記第1の
床面と第3の床面との接続および前記第2の床面と第4
の床面との接続をそれぞれ段差なく設けてなる。
【0010】この発明に係る屋根排水構造は、陸屋根に
軒先へ向けて水上端から水下端まで連続して傾斜する谷
溝を設け、この谷溝の水上端側の両側には対向して内側
へ下り傾斜の第1と第2の屋根面をそれぞれ接続し、前
記谷溝の水下端側の両側にはともに軒先へ向けて下り傾
斜の第3と第4の屋根面をそれぞれ接続し、前記第1の
屋根面と第3の屋根面との接続および前記第2の屋根面
と第4の屋根面との接続をそれぞれ段差なく設けてな
る。
【0011】この発明に係る谷溝部材は、所定幅で長い
平面とこれに連続した同一幅で長い下り斜面とに、その
幅の中央長手方向に前記平面の一端から前記下り斜面の
他端まで下り傾斜の連続した谷溝を設けて形成する。
【0012】
【発明の実施の形態】図1〜図4は、床排水構造の一例
を示し、図において、建物1の外壁から張り出し、掃き
出し窓1aを介して室内生活の延長として利用できるよ
うにした屋外の床として、ベランダの床2が設けられて
いる。
【0013】床2の表面に、建物1の外壁側からベラン
ダの軒先方向(屋外方向)に傾斜する谷溝3が外壁側の
水上端17からベランダの軒先方向に水上端18まで連
続して設けられ、また床2の周囲に排水溝4が連続して
設けられている。
【0014】谷溝3の水上端17側の両側には対向して
内側へ下り傾斜の第1と第2の床面2a,2bがそれぞ
れ接続され、谷溝3の水下端18側の両側にはともに軒
先へ向けて下り傾斜の第3と第4の床面2c,2dをそ
れぞれ接続されている。
【0015】さらに、第1の床面2aと第2の床面2b
の反対側(谷溝3を有する側の反対側)には、第1の床
面2a、第2の床面2bの反対方向に傾斜する緩勾配の
水勾配を持つ床面2eがそれぞれ接続されている。
【0016】そして、第1の床面2aと第3の床面2c
との接続、第2の床面2bと第4の床面2dとの接続、
さらに第3、第4の床面2c,2dと床面2eとの接続
はそれぞれ段差なく設けられている。
【0017】なお、図1(b)に各床面の水勾配を示し
ているが、図示する水勾配は、理解をし易くするために
実際の水勾配よりも急勾配に図示してある。これに伴っ
て、第1の床面2aおよび第2の床面2bと床面2eと
の境界部分が谷溝3の上の平面と平行に連続する水平な
稜線5に、第3の床面2cおよび第4の床面2dと床面
2eとの境界部分が稜線6に、そして第1の床面2aお
よび第2の床面2bと第3の床面2cおよび第4の床面
2dとの境界部分が稜線7にそれぞれなっており、稜線
6と7は稜線5の軒先側先端から稜線5に対して略45
度斜め方向の二方向にそれぞれ連続している。
【0018】また、第1の床面2aおよび第2の床面2
b、第3の床面2cおよび第4の床面2d、床面2eは
各稜線部分で段差を有することなく連続している。ま
た、谷溝3の溝は建物1の外壁側の水上端17と稜線7
の先端部分との間においては、建物1の外壁側の水上端
17部が一番浅く、ベランダの軒先方向になるにつれて
徐々に深くなり、稜線7の先端部分で一番深くなってい
る。
【0019】さらに谷溝3の溝は、稜線7の先端部分と
水下端18との間においては、ベランダの軒先方向にな
るにつれて再び徐々に浅くなり、水下端18(屋外側端
部)で一番浅くなっている。すなわち、連続した下り勾
配の溝になっている。
【0020】なお、各床面2a,2b,2c,2dおよ
び2eの形状と面積比は任意に決めてもよいが、一般に
稜線6と7を谷溝3の長手方向に対して略45度方向に
連続させ、かつ稜線6を床2の隅部に達するようにする
ため、このことから稜線5の位置が決まれば、各床面2
a,2b,2c,2dおよび2eの形状と面積比が自ず
と決まる。
【0021】このような構成において、ベランダの床2
に雨が降ると、外壁寄りの第1の床面2aおよび第2の
床面2bの雨は谷溝3に流れ込み、谷溝3を通ってベラ
ンダの排水溝4に流れ込む。
【0022】また、第3の床面2cおよび第4の床面2
dの雨はベランダの排水溝4に、床面2eの雨はベラン
ダ(第1の床面2aおよび第2の床面2bの反対側端
部)の排水溝4にそれぞれ直接流れ込む。
【0023】そして、排水溝4に流れ込んだ雨は、排水
溝4に設けられたドレーン8を介し、縦樋(図省略)を
通って地上に排水される。すなわち、建物1の外壁寄り
の床面の雨水は、軒先へ向けて傾斜した緩勾配の水勾配
を有する谷溝3に集中させ、谷溝3を介して排水溝4に
排水するものである。その際、谷溝3の水勾配は緩い
が、谷溝3の溝幅を狭くすることで広範囲の水たまりは
できにくい。
【0024】このようにすることで、たとえべランダの
奥行きLが相当深い場合でも、これまでのレベル差Hを
保持しつつ、レベル差Hの範囲で排水に必要な水勾配を
ベランダの床2に確実に設けることができる。
【0025】図1,2に示す例では、図6に示す従来例
と同じレベル差Hでありながら、奥行Lを1.5倍とす
ることができた。逆にいえば、従来技術に比べて、レベ
ル差Hを3分の2にすることができたことになる。
【0026】図3(a),(b)は、ベランダの床2の
構造を示し、平らな床板10の上に防水下地材11とし
て発泡樹脂板などが敷設されている。また、防水下地材
11の上に不燃板等12が敷設されることもある。さら
にこの不燃板等12の上に防水シート13として高分子
シート等が重ねて敷設されている。
【0027】その際、床2の各床面2a、2b、2c、
2dおよび2eの水勾配は、防水下地材11を稜線側に
なるにつれて徐々に厚くすることにより形成されてい
る。なお、防水下地材11としては、例えば図4(b)
に図示するように所定の大きさにブロック化されたもの
にすると施工もしやすいし、部品点数を少なくすること
ができる。
【0028】また、各床面2a〜2eに水勾配を付ける
目的で床面を嵩上げするときは、ブロック化された防水
下地材11を数枚重ねればよい。防水下地材11をこの
ように敷設することで、施工の効率化が図れるとともに
各床面の水勾配を確実につけることができる。
【0029】また、谷溝3は、例えば図4(b)に図示
するように部品化された谷溝部材3Aで形成されてい
る。谷溝部材3Aは、例えば防水下地材11と同様の発
泡樹脂材などを用いて、上面部を上面短辺と平行な面で
切断した斜面を有する細長い直方体であって、その上面
側に斜面と同方向の連続した傾斜底で断面略V字状また
はU字状の谷溝3が長手方向全長にわたって連続して形
成されている。
【0030】谷溝部材3Aは、所定幅で長い平面3aと
これに連続した同一幅で長い下り斜面3bとに、その幅
の中央長手方向に前記平面の一端から前記下り斜面の他
端まで下り傾斜の連続した谷溝3を設けて形成されてい
る。
【0031】また、谷溝部材3Aは、例えば防水下地材
11と同様の発泡樹脂材などから形成されている。ま
た、谷溝3は断面略V字状またはU字状に形成されてい
る。つまり、溝状部は7面体の上面側2面をくり抜いて
形成されうる長手方向に連続した凹部である。なお、谷
溝部材3Aは複数部分に分割して形成されていてもよ
い。
【0032】こうして形成された谷溝部材3Aは、例え
ば図3(a),(b)に図示するように防水下地材1
1,11間に建物1の外壁側の水上端17からベランダ
の軒先側の水下端18まで連続して設置されている。
【0033】そして、谷溝部材3Aの上には金属板14
がはりつけられ、金属板14の上から床板10にネジ1
6でネジ止めすることにより固定され、また、金属板1
4を下地材とし、その上に防水シート13として高分子
シート等が重ねて敷設されている。その際、防水シート
13は谷溝部材3Aの両側の床面と連続して敷設されて
いる。
【0034】なお谷溝3は、図3(b)に図示するよう
に、谷溝の両側の床面または屋根面の末端より段差をつ
けて低くしてもよい。また、谷溝3を両側に接続する緩
斜面の水下辺より段差をなくして低くしてもよい。
【0035】図5は、屋根排水構造の一例を示し、図に
おいて、陸屋根15の内側に、屋根中心部分から軒先方
向に傾斜する谷溝3が形成されている。また、陸屋根1
5の周囲に排水溝4が連続して設けられている。
【0036】谷溝3の水上端17側の両側には対向して
内側へ下り傾斜の第1と第2の屋根面15a,屋根面1
5bがそれぞれ接続され、谷溝3の水下端18側の両側
にはともに軒先へ向けて下り傾斜の第3と第4の屋根面
15c,屋根面15dがそれぞれ接続されている。
【0037】また、第1の屋根面15aおよび第2の屋
根面15bの反対側(谷溝3を有する側の反対側)に
は、第1の屋根面15aおよび第2の屋根面15bの反
対方向に傾斜する緩勾配の水勾配を持つ屋根面15eが
それぞれ接続されている。
【0038】そして、第1の屋根面15aと第3の屋根
面15cとの接続、第2の屋根面15bと第4の屋根面
15dとの接続、さらに第3、第4の屋根面15c,1
5dと屋根面15eとはそれぞれ段差なく接続されてい
る。
【0039】これに伴って、第1の屋根面15aおよび
第2の屋根面15bと屋根面15eとの境界部分が谷溝
3の上の平面と平行に連続する水平な稜線5に、第3の
屋根面15cおよび第4の屋根面15dと屋根面15e
との境界部分が稜線6に、そして第1の屋根面15aお
よび第2の屋根面15bと第3の屋根面15cおよび第
4の屋根面15dとの境界部分が稜線7にそれぞれなっ
ており、稜線6と7は稜線5の軒先側先端から稜線5に
対して略45度斜め方向の二方向にそれぞれ連続してい
る。
【0040】また、第1の屋根面15aおよび第2の屋
根面15b、第3の屋根面15cおよび第4の屋根面1
5d、屋根面15eは各稜線部分で段差を有することな
く連続している。
【0041】ここで設置されている谷溝部材3Aは、ベ
ランダの床2に設置されるものと同様じように形成され
ている。また、谷溝部材3Aは、例えば図3(a),
(b)に図示するように防水下地材11,11間に建物
1の外壁側の水上端17から陸屋根の軒先側の水下端1
8まで連続して設置されている。
【0042】そして、谷溝部材3Aの上には金属板14
がはりつけられ、金属板14の上から床板10にネジ1
6でネジ止めすることにより固定されている。また、金
属板14を下地材とし、その上に防水シート13として
高分子シート等が重ねて敷設されている。その際、防水
シート13は谷溝部材3Aの両側の屋根面と連続して敷
設されている。
【0043】また、谷溝3の溝は屋根の内側部分(棟部
分)の水上端17と稜線7の先端との間においては、屋
根の内側部分が一番浅く、軒先方向になるにつれて徐々
に深くなり、稜線7の先端部分で一番深くなっている。
【0044】さらに谷溝3の溝は、稜線7の先端部分と
軒先の先端側の水下端18との間においては、軒先方向
になるにつれて再び徐々に浅くなり、軒先の先端部分で
一番浅くなっている。
【0045】このような構成において、陸屋根15に雨
が降ると、第1の屋根面15aおよび第2の屋根面15
bの雨は谷溝3に流れ込み、谷溝3を通って排水溝4に
流れ込む。
【0046】また、第3の屋根面15c、第4の屋根面
15dおよび屋根面15eの雨はともに排水溝4にそれ
ぞれ直接流れ込む。そして、排水溝4に流れ込んだ雨
は、排水溝4に設けられたドレーン8を介し、縦樋(図
省略)を通って地上に排水される。
【0047】なお、陸屋根15および排水溝3の構造
は、図3と図4でそれぞれ説明したベランダの床2およ
び谷溝3と略同様の構造になっている。図4(b)の防
水下地材11に記入されている矢印は傾斜方向を示す。
【0048】また、図面では防水下地材11として発泡
樹脂板を設置する乾式方法について説明したが、防水下
地材11としてモルタルを塗着する湿式方法についても
適用できることはいうまでもない。
【0049】
【発明の効果】この発明に係る床排水構造は以上説明し
た通りであり、屋外床の表面内側に対向する側に傾斜す
る床面を設け、この床面の水下に排水用の谷溝を設け、
この谷溝に床の外周に排水可能な水勾配を設けてあるの
で、特に床の奥行きが深い場合でも、水上側を特に必要
以上に嵩上げしなくても、きわめて標準的な床の水勾配
(1/50〜1/100)で必要な水勾配を形成でき
て、緩傾斜面の水を谷溝に集めて床面の水切れをよく
し、床面に水たまりができるのを防止できる。
【0050】同様に、この発明に係る屋根排水構造も、
屋根面積が非常に広い場合でも、屋根の中央を特に必要
以上に嵩上げしなくても、きわめて標準的な陸屋根の水
勾配で必要な水勾配を形成できて、緩傾斜面の水を谷溝
に集めて屋根面の水切れをよくし、屋根面に水たまりが
できるのを防止できる。
【0051】また、谷溝部材は上面側に水上端側から水
下端側に傾斜する排水用の溝を長手方向に連続して有す
ることにより部品化できるので、ベランダの床や屋根の
施工に際して取り付け位置に設置するだけで必要な谷溝
をきわめて簡単に形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ベランダの床を示し、(a)はその平面図、
(b)はその正面図である。
【図2】ベランダの床を示し、(a)はその一部斜視
図、(b)は(a)におけるイ−イ線断面図である。
【図3】(a),(b)はベランダの床の構造を示す一
部斜視図である。
【図4】(a)は部品化された谷溝部材の斜視図、
(b)は防水下地材の取付状態を示す斜視図である。
【図5】陸屋根を示す平面図である。
【図6】従来のベランダの床を示し、(a)はその平面
図、(b)は(a)におけるロ−ロ線断面図である。
【符号の説明】
1 建物 2 ベランダの床 2a 第1の床面 2b 第2の床面 2c 第3の床面 2d 第4の床面 2e 床面 3 谷溝 3A 谷溝部材 4 排水溝 5 稜線 6 稜線 7 稜線 8 ドレーン 9 鉄骨ばり 10 床板 11 防水下地材 12 不燃板等 13 防水シート 14 金属板 15 陸屋根 15a 第1の屋根面 15b 第2の屋根面 15c 第3の屋根面 15d 第4の屋根面 15e 屋根面 16 ねじ 17 水上端 18 水下端

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 屋外の床に軒先へ向けて水上端から水下
    端まで連続して傾斜する谷溝を設け、この谷溝の水上端
    側の両側には対向して内側へ下り傾斜の第1と第2の床
    面をそれぞれ接続し、前記谷溝の水下端側の両側にはと
    もに軒先へ向けて下り傾斜の第3と第4の床面をそれぞ
    れ接続し、前記第1の床面と第3の床面との接続および
    前記第2の床面と第4の床面との接続をそれぞれ段差な
    く設けてなることを特徴とする床排水構造。
  2. 【請求項2】 陸屋根に軒先へ向けて水上端から水下端
    まで連続して傾斜する谷溝を設け、この谷溝の水上端側
    の両側には対向して内側へ下り傾斜の第1と第2の屋根
    面をそれぞれ接続し、前記谷溝の水下端側の両側にはと
    もに軒先へ向けて下り傾斜の第3と第4の屋根面をそれ
    ぞれ接続し、前記第1の屋根面と第3の屋根面との接続
    および前記第2の屋根面と第4の屋根面との接続をそれ
    ぞれ段差なく設けてなることを特徴とする屋根排水構
    造。
  3. 【請求項3】 所定幅で長い平面とこれに連続した同一
    幅で長い下り斜面とに、その幅の中央長手方向に前記平
    面の一端から前記下り斜面の他端まで下り傾斜の連続し
    た谷溝を設けたことを特徴とする谷溝部材。
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KR100581015B1 (ko) 2006-02-15 2006-05-22 주식회사 우리건축사사무소 발코니 배수시설
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