JP4661185B2 - 水勾配付き下地構造 - Google Patents

水勾配付き下地構造 Download PDF

Info

Publication number
JP4661185B2
JP4661185B2 JP2004339755A JP2004339755A JP4661185B2 JP 4661185 B2 JP4661185 B2 JP 4661185B2 JP 2004339755 A JP2004339755 A JP 2004339755A JP 2004339755 A JP2004339755 A JP 2004339755A JP 4661185 B2 JP4661185 B2 JP 4661185B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
panel
sloped
gradient
panels
water gradient
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2004339755A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006144507A (ja
Inventor
修治 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Bakelite Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Bakelite Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Bakelite Co Ltd filed Critical Sumitomo Bakelite Co Ltd
Priority to JP2004339755A priority Critical patent/JP4661185B2/ja
Publication of JP2006144507A publication Critical patent/JP2006144507A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4661185B2 publication Critical patent/JP4661185B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Building Environments (AREA)

Description

この発明は、陸屋根、傾斜屋根、バルコニー、ベランダ等の躯体の上面に、雨水誘導排水用等の水勾配を形成する際に適用される水勾配付き下地構造に関する。
屋上、バルコニー、ベランダ等の躯体の上面に断熱板を敷設して防水施工する断熱防水構造が周知である。従来、この断熱防水構造において、断熱板として表面に傾斜勾配の付いた勾配付きパネルを用いることにより、断熱板の敷設と同時に、表面に雨水誘導排水用に水勾配を形成するものが周知である。
この水勾配付き断熱防水構造においては、表面が傾斜する断熱材からなる勾配付きパネルと、表面が平坦な断熱材からなる平坦パネルとを組み合わせて躯体上面に敷設して、一方向に水勾配を有する下地面を形成するのが一般的である。
例えば図19に示すように、陸屋根等のほぼ平坦な躯体上壁上に、勾配付きパネル(2)をその勾配方向を縦方向(X)に揃えて縦横に並べて複数敷設するに際して、各勾配付きパネル(2)の裏面側に所要枚数の平坦パネル(3)を積層状に配置することにより、複数の勾配付きパネル(2)の表面によって縦方向(X)に向けて水勾配が形成された下地面を形成するようにしている。
ところが、このような水勾配付き断熱防水構造では、下地面における一方向(X)側の端縁における水下部(4)に雨水等の水が案内されるようにしているため、この直線状の水下部(4)に水が残留し易く、良好な排水性を得ることが困難である。
そこで、排水性の向上を図るため、例えば下記特許文献1〜3に示す断熱防水構造が提案されている。
特許文献1の構造は、施工面における排水口(ドレン)周辺を除く主要領域は、上記と同様に矩形状の勾配付きパネル及び平坦パネルを用いて、水勾配を形成する一方、ドレン周辺においては、三角形状や台形状等の多種類の特殊形状パネルを複雑に配置して、ドレンに向かう水みちを形成するものである。
特許文献2の構造は、上記矩形状の勾配付きパネル及び平坦パネル以外に、表面に対角線方向に傾斜勾配が形成された特殊形状パネルを用いて、ドレンに向かう水みちを形成するものである。
特許文献3の構造は、上記勾配付きパネル及び平坦パネル以外に、表裏両面に傾斜勾配が形成された特殊形状パネルを用いて、ドレンに向かう水みちを形成するものである。
特開平8−93111号公報(図1−3) 特開平10−140758号公報(図1−6) 特開平5−311819号公報(図1−5)
しかしながら、上記特許文献1に示す断熱防水構造においては、三角形状や台形状の特殊形状パネル(断熱材)を、施工現場に応じて複雑に組み合わせるようにして割り付け施工するものであるため、特殊形状パネルの採寸や切断を現場で行う必要があり、作業者に高い技能が要求されるばかりか、多大な労力も必要となり、作業効率が低下して施工作業が困難になるという問題を抱えている。特に特殊形状パネルを現場で採寸切断する際には、多量の残材が発生するため、材料を有効に利用できず、材料コストの増大、ひいては施工コストの増大を招く恐れもある。更に多種類の特殊形状パネルを複雑に組み合わせるように施工するものであるため、この割り付け施工作業が煩雑で作業効率が一段と低下するとともに、コストが更に増大するという問題があった。
また特許文献2、3に示す断熱防水構造においては、特殊な形状の断熱材(特殊形状パネル)を用いるものであるため、この特殊形状の断熱材等の構成部材を作製するのが困難である。例えば特殊形状の断熱材を作製するには、押出発泡成形体を切削加工したり、ビーズ発泡による成形体を用いる等の方法を採用する必要があるが、これらの作製方法は、いずれも多くの手間と労力を必要とするため、特殊形状パネル等の構成部材の作製が困難であり、コストが増大するという問題があった。しかも特殊形状の成形体に合わせて、新規の金型も必要となるため、設備投資の負担も大きくなりコストを一段と増大させるという問題が発生する。
この発明は、上記従来技術の問題を解消し、良好な排水性を確保した上で更に、勾配付きパネル等の構成部材の製作を容易に行えるとともに、簡単に施工できてコストも削減することができる水勾配付き下地構造を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は以下の構成を要旨としている。
[1] 表面に一方向に向かって傾斜勾配が設けられた第1勾配付きパネルと、
表面に前記一方向に対し交差する他方向に向かって傾斜勾配が設けられた第2勾配付きパネルと、を備え、
躯体上面に前記第1及び第2勾配付きパネルが重ね合わされる態様に敷設されることにより、その積層パネルの上面に排水位置に向かう水勾配が形成されるようにしたことを特徴とする水勾配付き下地構造。
[1a] 前記第1及び第2勾配付きパネルが直接、重ね合わされる前項1に記載の水勾配付き下地構造。
[1b] 前記第1及び第2勾配付きパネルが、断熱パネル等のスペーサ部材(平坦パネル)を介して間接的に重ね合わされる前項1に記載の水勾配付き下地構造。
[1c] 前記第1勾配付きパネルが複数枚重ね合わされる前項1に記載の水勾配付き下地構造。
[1d] 前記第2勾配付きパネルが複数枚重ね合わされる前項1に記載の水勾配付き下地構造。
[2] 前記第1及び第2勾配付きパネルが矩形状の平面形状を有し、
前記第1及び第2勾配付きパネルの各傾斜勾配が一辺からこれに対向する他辺に向かうように形成され、
前記第1及び第2勾配付きパネルの勾配方向が互いに直交するように配置されてなる前項1に記載の水勾配付き下地構造。
[2a] 積層パネルの表面に対角線方向に沿って傾斜勾配が形成されてなる前項2に記載の水勾配付き下地構造。
[2b] 表面が平坦な矩形状の平坦パネルを、更に備え、
前記第1及び第2勾配付きパネルの裏面側に、必要に応じて前記平坦パネルを積層するようにした前項2に記載の水勾配付き下地構造。
[3] 前記第1及び第2勾配付きパネルのうち少なくとも一方側の勾配付きパネルが、勾配方向を揃えて勾配方向に沿って並んで複数配置されるとともに、その複数の一方側勾配付きパネルの表面によって、連続する傾斜面が形成されるように、前記一方側勾配付きパネルの裏面側に、表面が平坦な矩形状の平坦パネルが積層されてなる前項2に記載の水勾配付き下地構造。
[3a] 前記平坦パネルの前記一方側勾配付きパネルに対する積層枚数が、勾配方向に並ぶ一方側勾配付きパネル毎に増減されることにより、前記複数の第1勾配付きパネルの表面によって、連続する傾斜面が形成されてなる前項3に記載の水勾配付き下地構造。
[3b] 前記平坦パネルの積層枚数が、勾配方向の上側に向かうに従って増加される前項3に記載の水勾配付き下地構造。
[3c] 前記平坦パネルの積層枚数が、勾配方向の上側に向かうに従って1枚ずつ増加される前項3に記載の水勾配付き下地構造。
[3d] 前記複数の一方側勾配付きパネルのうち、勾配方向の最も下側に配置されるパネルの裏面側に、前記平坦パネルが設けられない前項3に記載の水勾配付き下地構造。
[4] 前記躯体上面に、前記第1勾配付きパネルが勾配方向を縦方向に揃えて縦横に並んで複数配置されることにより、第1パネル群が形成されるとともに、
前記第1パネル群上に、前記第2勾配付きパネルが勾配方向を横方向に揃えて縦横に並んで複数配置されることにより、第2パネル群が形成され、
前記第1パネル群における複数の第1勾配付きパネルの表面によって、連続する第1傾斜面が形成されるように、前記第1勾配付きパネルの裏面側に、表面が平坦な矩形状の平坦パネルが積層されてなる前項2に記載の水勾配付き下地構造。
[4a] 前記平坦パネルの前記第1勾配付きパネルに対する積層枚数が、縦方向に並ぶ第1勾配付きパネル毎に増減されることにより、前記複数の第1勾配付きパネルの表面によって、連続する第1傾斜面が形成されてなる前項4に記載の水勾配付き下地構造。
[4b] 前記第2勾配付きパネルの表面によって、下地面が形成されてなる前項4に記載の水勾配付き下地構造。
[4c] 前記第2勾配付きパネルの表面によって、矩形状の下地面が形成されてなる前項4に記載の水勾配付き下地構造。
[5] 前記第2パネル群における複数の第2勾配付きパネルの表面によって、連続する第2傾斜面が形成されるように、第2勾配付きパネルの裏面側に、表面が平坦な矩形状の平坦パネルが積層されてなる前項4に記載の水勾配付き下地構造。
[5a] 前記平坦パネルの前記第2勾配付きパネルに対する積層枚数が、横方向に並ぶ第1勾配付きパネル毎に増減されることにより、前記複数の第2勾配付きパネルの表面によって、連続する第2傾斜面が形成されてなる前項5に記載の水勾配付き下地構造。
[5b] 前記第2傾斜面が、対角線方向に沿って水勾配を有する矩形状の下地面として形成されてなる前項5に記載の水勾配付き下地構造。
[5c] 前記第2勾配付きパネルの表面によって、矩形状の下地面が形成されるとともに、その一隅部に排水用ドレンが設けられてなる前項5に記載の水勾配付き下地構造。
[6] 前記第2パネル群において、横方向に隣り合う前記第2勾配付きパネルが互いに勾配方向下側の端部を突き合わせるように配置されて、その横方向に隣り合う前記第2勾配付きパネル間に、縦方向に連続して延びる谷部が形成されるようにした前項4に記載の水勾配付き下地構造。
[6a] 前記谷部の端部に排水用ドレンが設けられてなる前項6に記載の水勾配付き下地構造。
[7] 前記第2パネル群において、横方向に隣り合う前記第2勾配付きパネルが互いに勾配方向上側の端部を突き合わせるように配置されて、その横方向に隣り合う前記第2勾配付きパネル間に、縦方向に連続して延びる山部が形成されるようにした前項4に記載の水勾配付き下地構造。
[7a] 前記複数の第2勾配付きパネルのうち横方向に隣り合うパネルが互いに勾配方向下側の端部を突き合わせるように配置されて、その横方向に隣り合う前記第2勾配付きパネル間に、縦方向に連続して延びる谷部が形成されるようにした前項7に記載の水勾配付き下地構造。
[8] 前記第1勾配付きパネル、前記第2勾配付きパネル及び前記平坦パネルが、断熱材をもって構成されてなる前項2〜7のいずれか1項に記載の水勾配付き下地構造。
[8a] 前記パネルが合成樹脂の発泡成形体をもって構成されてなる前項8に記載の水勾配付き下地構造。
[8b] 前記躯体上面がほぼ水平に形成されてなる前項1〜8のいずれか1項に記載の水勾配付き下地構造。
[8c] 前記躯体が陸屋根、ベランダ、バルコニーのいずれかによって構成されてなる前項8bに記載の水勾配付き下地構造。
[8d] 前記躯体上面に傾斜勾配が形成されてなる前項1〜8のいずれか1項に記載の水勾配付き下地構造。
[8e] 前記躯体が屋根によって構成されてなる前項8dに記載の水勾配付き下地構造。
[8f] 前項8に記載の構造によって構成されることを特徴とする建造物躯体の断熱構造。
[8g] 前項8に記載の構造によって構成され、パネル表面に防水施工が施されることを特徴とする建造物躯体の断熱防水構造。
[8h] 前項8に記載の構造によって構成され、パネル表面に防水シートが敷設されてなることを特徴とする建造物躯体の断熱防水構造。
[8i] 前項8に記載の構造によって構成され、パネル表面に絶縁工法によって防水シートが敷設されてなることを特徴とする建造物躯体の断熱防水構造。
[9] 表面に一方向に向かって傾斜勾配が設けられた勾配付きパネルが、傾斜勾配を有する躯体上面に敷設されるようにした水勾配付き下地構造であって、
前記勾配付きパネルが、その勾配方向を前記躯体上面の勾配方向に対し交差させた状態に配置されることにより、前記勾配付きパネルの上面に排水位置に向かう水勾配が形成されるようにしたことを特徴とする水勾配付き下地構造。
[10] 前記勾配付きパネルが矩形状の平面形状を有し、傾斜勾配が一辺からこれに対向する他辺に向かうように形成され、
前記勾配付きパネルの勾配方向が前記躯体上面の勾配方向に対し直交するように配置されてなる前項9に記載の水勾配付き下地構造。
[11] 前記躯体上面の勾配方向を縦方向としたとき、
前記勾配付きパネルが勾配方向を横方向に揃えて縦横に並んで複数配置されることにより、パネル群が形成され、
前記パネル群における複数の勾配付きパネルの表面によって、連続する傾斜面が形成されるように、前記勾配付きパネルの裏面側に、表面が平坦な矩形状の平坦パネルが積層されてなる前項10に記載の水勾配付き下地構造。
[12] 前記パネル群において、横方向に隣り合う前記勾配付きパネルが互いに勾配方向下側の端部を突き合わせるように配置されて、その横方向に隣り合う前記勾配付きパネル間に、縦方向に連続して延びる谷部が形成されるようにした前項11に記載の水勾配付き下地構造。
[13] 前記パネル群において、横方向に隣り合う前記勾配付きパネルが互いに勾配方向上側の端部を突き合わせるように配置されて、その横方向に隣り合う前記勾配付きパネル間に、縦方向に連続して延びる山部が形成されるようにした前項11に記載の水勾配付き下地構造。
[14] 前記勾配付きパネル及び前記平坦パネルが、断熱材をもって構成されてなる前項10〜13のいずれか1項に記載の水勾配付き下地構造。
発明[1]にかかる水勾配付き下地構造によれば、第1及び第2勾配付きパネルは、その表面に一つの方向に傾斜勾配を付けるだけの簡単な構造であるため、パネル製作を容易に行えてコストを削減することができる。更に各パネルを積層状態に敷設するだけで簡単に施工できるとともに、第1及び第2勾配付きパネルの組み合せによって、所望の位置に向かう水勾配を形成することができ、良好な排水性を得ることができる。
発明[2]にかかる水勾配付き下地構造によれば、勾配付きパネルとして、平面視矩形状のシンプルな形状のものを用いるものであるため、パネル製作や施工をより簡単に行うことができる。
発明[3]にかかる水勾配付き下地構造によれば、連続する長い水勾配を確実に形成することができる。
発明[4]にかかる水勾配付き下地構造によれば、躯体上面の所望位置に向かう水勾配を確実に形成することができる。
発明[5]にかかる水勾配付き下地構造によれば、躯体上面の隅部に向かう水勾配を確実に形成することができる。
発明[6]にかかる水勾配付き下地構造によれば、躯体上面の所望位置に水みちとしての谷部を形成でき、所望の排水位置に向かう水勾配をより確実に形成することができる。
発明[7]にかかる水勾配付き下地構造によれば、躯体上面の所望位置に分水位置としての山部を形成でき、所望の排水位置に向かう水勾配をより確実に形成することができる。
発明[8]にかかる水勾配付き下地構造によれば、断熱構造を確実に形成することができる。
発明[8b]にかかる水勾配付き下地構造によれば、ビル屋上の陸屋根、ベランダ、バルコニー等に確実に適用することができる。
発明[8d]にかかる水勾配付き下地構造によれば、傾斜屋根等に確実に適用することができる。
発明[9]にかかる水勾配付き下地構造によれば、勾配付きパネルは、その表面に一つの方向に傾斜勾配を付けるだけの簡単な構造であるため、パネル製作を容易に行えてコストを削減することができる。更にパネルを敷設するだけで簡単に施工できるとともに、躯体上面及び勾配付きパネルの組み合せによって、所望の位置に向かう水勾配を形成することができ、良好な排水性を得ることができる。
発明[10]にかかる水勾配付き下地構造によれば、勾配付きパネルとして、平面視矩形状のシンプルな形状のものを用いるものであるため、パネル製作や施工をより簡単に行うことができる。
発明[11]にかかる水勾配付き下地構造によれば、躯体上面の隅部に向かう水勾配を確実に形成することができる。
発明[12]にかかる水勾配付き下地構造によれば、躯体上面の所望位置に水みちとしての谷部を形成でき、所望の排水位置に向かう水勾配をより確実に形成することができる。
発明[13]にかかる水勾配付き下地構造によれば、躯体上面の所望位置に分水位置としての山部を形成でき、所望の排水位置に向かう水勾配をより確実に形成することができる。
発明[14]にかかる水勾配付き下地構造によれば、断熱構造を確実に形成することができる。
図1ないし図3はこの発明の第1実施形態である断熱防水構造に使用された構成部材としてのパネル(10)(20)(30)を示す斜視図である。これらの図に示すように、本実施形態の断熱防水構造は、第1及び第2勾配付きパネル(10)(20)及び平坦パネル(30)を用いて、例えば建造物の陸屋根等の躯体上壁上に施工されるものである。
各パネル(10)(20)(30)は、合成樹脂の発泡成形体からなる断熱材をもって構成されており、平面視において同じ大きさの矩形状に形成されて、互いに適合状態に重ね合わせられるよう構成されている。
第1勾配付きパネル(10)は、裏面側を水平面に設置した状態において、表面が傾斜面となるように傾斜勾配が設けられている。この傾斜勾配は、一方向に向かって形成されており、具体的にはパネル(10)における周囲四辺のうち一辺からその辺に対向する他辺に向かって形成されている。
この第1勾配付きパネル(10)における高位置側の辺(一辺)の厚み(高さ)は10mmに設定されるとともに、低位置側の辺(他辺)の厚み(高さ)は5mmに設定されている。
また各パネル(10)(20)(30)は、平面視において、縦910mm、横910mmの大きさに形成されている。
なお各図面においてパネル上の矢印は勾配方向を示すものであり、矢先側が勾配方向の下側を示している。また各図面においては、発明の理解を容易にするため、傾斜勾配を誇張して示しており、厚み寸法に比べて縦横(平面)寸法を小さく示している。
第2勾配付きパネル(20)は、裏面側を水平面に設置した状態において、表面が傾斜面となるように傾斜勾配が設けられている。この傾斜勾配は、パネル20における周囲四辺のうち一辺からその辺に対向する他辺に向かって形成されており、上記第1勾配付きパネル(10)上に積層した際には、その第1勾配付きパネル(10)の勾配方向に対し直交する方向(他方向)に向かうように形成されている。
このパネル(20)における高位置側の辺(一辺)の厚み(高さ)は10mmに設定されるとともに、低位置側の辺(他辺)の厚み(高さ)は5mmに設定されている。
図3に示すように平坦パネル(30)は、裏面側を水平面に設置した状態において、表面が水平な平坦面に形成されるよう構成されている。このパネル(30)は、厚み(高さ)が5mmに設定され、言うまでもなくパネル全域が均一な厚みに形成されている。
本実施形態においては、上記のパネル(10)(20)(30)を多数用いて施工するものであるが、その施工例を説明する前に、まずパネル(10)(20)(30)の基本的な組合せパターンについて説明する。
例えば図2に示すように、水平な設置面上に第1勾配付きパネル(10)を敷設するとともに、そのパネル(10)上に第2勾配付きパネル(20)を敷設した際には、両パネル(10)(20)の勾配方向が組み合わされることによって、パネル(10)(20)の積層体(積層パネル)表面に、一隅部に集約するように向かう傾斜勾配(水勾配)が形成される。このようにパネル(10)(20)を適宜積層状に組み合わせることにより、一隅部に向かって傾斜する勾配面を形成することができる。
また図4ないし図6に示すように、水平な設置面上に、第1勾配付きパネル(10)を勾配方向下側を揃えて勾配方向に沿って並べて複数配置するに際し、勾配方向の最も下側に位置する1番目の第1勾配付きパネル(10)はそのまま設置し、2番目の第1勾配付きパネル(10)はその裏面側に1枚の平坦パネル(30)を積層する態様に設置し、3番目の第1勾配付きパネル(10)はその裏面側に2枚の平坦パネル(30)を積層する態様に設置し、以下同様に、平坦パネル(30)の積層枚数を次第に増加させていく。これにより、勾配方向に並ぶ複数の第1勾配付きパネル(10)によって、連続する傾斜面が形成されるとともに、この傾斜面には、パネル配列方向に向かう一定の傾斜勾配が形成される。このようにパネル(10)(30)を適宜組み合わせることにより、所望の長さの傾斜面(勾配面)を形成することができる。
更にこうして第1勾配付きパネル(10)を並べて作製した傾斜面上における各パネル(10)上に、第2勾配付きパネル(20)をそれぞれ配置した際には、図6に示すように一隅部に向かって傾斜する細長い勾配面を形成することができる。
なお図6においてアルファベットの「h」が添えられた数字は、その地点における躯体上壁の上面からの高さ(mm)を示している(以下の図面においても同じ)。
このように本実施形態においては、上記の各パネル(10)(20)(30)を適宜組み合わせて施工することによって、積層パネル表面に、所定の排水位置に水が確実に導かれるような水勾配を形成することができる。
また第1及び第2勾配付きパネル(10)(20)は、その表面に一つの方向に傾斜勾配を付けるだけの簡単な構成であるとともに、平坦パネル(30)は、平板形状の簡単な構成である。このように構成部材としてのパネル(10)(20)(30)が、簡単な構成であるため、パネル製作を容易に行えてコストを削減することができる。
以下、上記パネル(10)(20)(30)を用いて実際に、陸屋根躯体上に所定の水勾配を有する屋根下地(断熱防水構造)を形成する場合の実施例について説明する。
<第1実施例>
図7ないし図11はこの発明の第1実施例である断熱防水構造を示す図である。これらの図に示すように、この第1実施例は、水平な躯体上壁の上面に上記各パネル(10)(20)(30)を敷設して、躯体上壁上に、その一隅部の排水用ドレン(5)に向かう水勾配を形成するものである。
なお以下の説明においては、図面に示すように水平面内の縦方向を「X」、横方向を「Y」とし、更に縦方向の一方側(前方向)を「X1」、縦方向の他方側(後方向)を「X2」、横方向の一方側(右方向)を「Y1」、横方向の他方側(左方向)を「Y2」として説明する。
まず図8及び図9に示すように躯体上壁上に、複数の第1勾配付きパネル(10)と複数の平坦パネル(30)とを用いて前方向(X1)に向けて傾斜する第1傾斜面(41)を有する第1パネル群(51)を形成する。すなわち躯体上壁上に、第1勾配付きパネル(10)をその勾配方向の下側を前方向(X1)に揃えて縦横4列ずつの配置で敷設する。このとき、縦方向(X)の最も手前に配置される縦1列目の第1勾配付きパネル(10)は、躯体上壁にそのまま設置し、縦2列目の第1勾配付きパネル(10)の裏面側には1枚ずつ平坦パネル(30)をそれぞれ積層し、縦3列目の第1勾配付きパネル(10)の裏面側に2枚ずつ平坦パネル(30)を積層し、縦4列目の第1勾配付きパネル(10)の裏面側には3枚ずつ平坦パネル(30)を積層する。こうして積層された第1パネル群(51)においては、縦横に配列された多数の第1勾配付きパネル(10)の上面によって、前方向(X1)に向かって傾斜する第1傾斜面(41)が形成される。
次に図8及び図10に示すように第1パネル群(51)上に第2パネル群(52)を重ね合わせるように施工する。
第2パネル群(52)は、複数の第2勾配付きパネル(20)と複数の平坦パネル(30)とにより構成されている。すなわち第2勾配付きパネル(20)をその勾配方向の下側を右方向(Y1)に揃えて縦横4列ずつの配置で敷設する。更に横方向(Y)の最も右側に配置される横1列目の第2勾配付きパネル(20)は、傾斜面(41)上にそのまま設置し、横2列目のパネル(20)の裏面側には1枚ずつ、3列目のパネル(20)の裏面側には2枚ずつ、4列目のパネル(20)の裏面側には3枚ずつ、それぞれ平坦パネル(30)を積層する。こうして形成された第2パネル群(52)は、その上面に右方向(Y1)に向かって傾斜する第2傾斜面(42)が形成される。
図7及び図11に示すように、この第2パネル群(52)が、第1パネル群(51)の第1傾斜面(41)上に積層されることによって、第2パネル群(52)の第2傾斜面(42)が、躯体上壁の一隅部に向かう水勾配、つまりドレン(5)の設置位置に向かう水勾配が設けられた勾配付き下地面(40)として形成される。
なお、以下の実施例も含めて、本実施例においては、パネル(10)(20)(30)の組付手順は特に限定されるものではない。
一方、上記のように組付施工された勾配付き下地面(40)上には、防水シート等による防水施工が施されて、勾配付き防水面が形成され、これにより断熱防水屋根が形成されるものである。
こうして形成された断熱防水構造においては、防水面上にドレン(5)に向かう水勾配が形成されるため、防水面上に降り注がれた雨水等は、確実にドレン(5)に導かれて、効率良く排水される。
<第2実施例>
図12ないし図14はこの発明の第2実施例である断熱防水構造を示す図である。これらの図に示すようにこの第2実施例においては、躯体上壁上の前端縁に横方向(Y)に沿って間隔おいて3つのドレン(5)が設けられており、躯体上壁上に各ドレン(5)に向かう水勾配を形成するものである。
まず図13に示すように上記第1実施例と同様に第1パネル群(51)を施工する。すなわち躯体上壁上に、第1勾配付きパネル(10)をその裏面側に必要に応じて平坦パネル(30)を積層させるように敷設することにより、多数の第1勾配付きパネル(10)の上面によって、前方向(X1)に向かって傾斜する傾斜面(41)を形成する。このときドレン(5)は、横1列目のパネル(10)の右前側の隅部、横2列目及び3列目のパネル(10)(10)間の前端、横4列目のパネル(10)の左前側の隅部にそれぞれ配置される。
次に図12及び図13に示すように、第1パネル群(51)上に、第2パネル群(52)を重ね合わせるように施工する。
この第2パネル群(52)は、複数の第2勾配付きパネル(20)によって構成されている。すなわち複数の第2勾配付きパネル(20)を、その勾配方向を横方向(Y)に揃えて縦横4列ずつ配置する。このとき、横1列目の各第2勾配付きパネル(20)は、その勾配方向下側を右方向(Y1)に向けて配置し、横2列目の各第2勾配付きパネル(20)は、勾配方向下側を上記横1列目の第2勾配付きパネル(20)に対し逆方向、つまり左方向(Y2)に向けて配置する。更に横3列目の各第2勾配付きパネル(20)は、横1列目の第2勾配付きパネル(20)と同方向に、横4列目の各第2勾配付きパネル(20)は、横2列目の第2勾配付きパネル(20)と同方向にそれぞれ設置する。こうして構成された第2パネル群(52)の上面(第2傾斜面42)においては、横1列目及び2列目のパネル(20)(20)の互いの勾配方向上側の端縁同士が突き合わされることにより、そのパネル(20)(20)間に縦方向(X)に連続して延びる山部(45)が形成される。同様に、横3列目及び4列目のパネル(20)(20)の互いの勾配方向上側の端縁同士が突き合わされることにより、そのパネル(20)(20)間に縦方向(X)に連続して延びる山部(45)が形成される。また横2列目及び3列目のパネル(20)(20)間に縦方向(X)に連続して延びる谷部(46)が形成される。なお横1列目のパネル(20)の右側端縁には、施工後の状態において躯体上壁端部の立ち上がり壁(図示省略)等との間に、縦方向(X)に連続して延びる谷部(46)が形成され、横4列目のパネル(20)の左側端縁に、施工後の状態において躯体上壁端部の立ち上がり壁(図示省略)等との間に、縦方向(X)に連続して延びる谷部(46)が形成されることになる。
図12及び図14に示すように、この第2パネル群(52)が第1パネル群(51)の第1傾斜面(41)上に積層されることによって、第2パネル群(52)の第2傾斜面(42)が、勾配付き下地面(40)として構成される。この勾配付き下地面(40)は、全体的に前方向(X1)に向けて傾斜されて、各谷部(46)はその前方向(X1)が下流側として構成され、その谷部(46)の下流側端部にそれぞれドレン(5)が配置される。従ってこの勾配付き下地面(40)においては、山部(45)から谷部(46)に向かい、更に谷部(46)に沿って各ドレン(5)に向かう水勾配が形成されて、良好な排水性を得ることができる。
<第3実施例>
図15ないし図18はこの発明の第3実施例である断熱防水構造を示す図である。これらの図に示すようにこの第3実施例においては、躯体上壁上における四隅にそれぞれドレン(5)が設けられており、以下に詳述するように、パネル(10)(20)(30)の設置によって、躯体上壁上を4つに仕切るように十字状に山部(45)が形成されて、各区画領域に、その領域内のドレン(5)に向かう水勾配が形成されるものである。
この第3実施例の構造を、4つの領域、つまり右前1/4領域、右後1/4領域、左前1/4領域、左後1/4領域に分けて説明すると、まず右前1/4領域は、手前から1列目の右から1番目のパネル部分、1列目2番目のパネル部分、2列目3番目のパネル部分、2列目2番目のパネル部分によって構成されている。
この右前側の1/4領域は、4枚の第1勾配付きパネル(10)及び2枚の平坦パネル(30)により構成される第1パネル群(51)と、4枚の第2勾配付きパネル(20)及び2枚の平坦パネル(30)により構成される第2パネル群(51)とを有している。
第1パネル群(51)は、その上面に前方(X1)に向かう第1傾斜面(41)が形成されるように、各パネル(10)(20)が組み合わされている。第2パネル群(52)は、その上面に左方向(Y2)に向かう傾斜面(42)が形成されるように各パネル(10)(20)が組み合わされている。そして第1パネル群(51)上に第2パネル群(52)が積層されるように躯体上壁上に施工される。これにより右前1/4領域に配置される4枚の第2勾配付きパネル(20)の上面によって、左後側の隅部(躯体上壁の中心位置)が最も高く、右前側の隅部(ドレン設置位置)が最も低くなるような水勾配を有する下地面(40)が形成される。
また躯体上壁における右後1/4領域は、上記右前1/4領域のパネル構造に対し、躯体上壁中心を通る横方向(Y)の線分に対し線対称構造である。すなわちこの領域では、躯体上壁の中心位置が最も高く、右後側の隅部(ドレン設置位置)が最も低くなるように、上記と同様にパネル(10)(20)(30)が組み合わされて施工される。
また躯体上壁における左前1/4領域は、上記右前1/4領域のパネル構造に対し、躯体上壁中心を通る縦方向(X)の線分に対し線対称構造である。すなわちこの領域では、躯体上壁の中心位置が最も高く、左前側の隅部(ドレン設置位置)が最も低くなるように、上記と同様にパネル(10)(20)(30)が組み合わされて施工される。
更に躯体上壁における左後1/4領域は、上記右前1/4領域のパネル構造に対し、躯体上壁中心を対称点とする点対称構造である。すなわちこの領域では、躯体上壁の中心位置が最も高く、左後側の隅部(ドレン設置位置)が最も低くなるように、上記と同様にパネル(10)(20)(30)が組み合わされて施工される。
こうして形成された勾配付き下地面(40)は、図15及び図18に示すように各1/4領域の境界部に山部(45)が形成されて、各区画領域ごとに、対応するドレン(5)にそれぞれ向かう水勾配が形成されて、良好な排水性を得ることができる。
なお上記実施形態及び実施例(実施例等)においては、この発明の勾配付き下地構造を陸屋根等の水平面に適用する場合を例に挙げて説明したが、それだけに限られず、本発明は、勾配を有する屋根等の傾斜面にも上記と同様に適用することができる。
また上記実施例等においては、第1及び第2勾配付きパネル(10)(20)が、構成上異なるものとして説明しているが、パネル(10)(20)の平面形状が正方向の場合には、パネルの向きを垂直軸回りに90°回転させることにより、互いに同一の構成になるため、この場合には、パネル(10)(20)として同一の構成のものを採用することができる。
また本発明においては、各パネル(10)(20)(30)の積層枚数は特に限定されるものではなく、例えば第1勾配付きパネル(10)や第2勾配付きパネル(20)を2枚以上積層するようにしても良く、この場合、水勾配を大きく形成することができる。
<第4実施例>
図19及び図20はこの発明の第4実施例である断熱防水構造を示す図である。両図に示すように前方向(X1)に向かって傾斜する傾斜勾配が設けられた躯体上面(1)上に、勾配付きパネル(20)を敷設するものである。
本実施例で使用される勾配付きパネル(20)平坦パネル(30)は、上記第2勾配付きパネル及び平坦パネルと同様の構成を有するものである。
そして複数の勾配付きパネル(20)と複数の平坦パネル(30)からなるパネル群(52)を躯体上面(1)に施工するものである。
すなわち勾配付きパネル(20)をその勾配方向の下側を右方向(Y1)に揃えて縦横4列ずつの配置で敷設する。更に横方向(Y)の最も右側に配置される横1列目の第2勾配付きパネル(20)は、躯体上面(1)上にそのまま設置し、横2列目のパネル(20)の裏面側には1枚ずつ、3列目のパネル(20)の裏面側には2枚ずつ、4列目のパネル(20)の裏面側には3枚ずつ、それぞれ平坦パネル(30)を積層する。こうして形成されたパネル群(52)は、その上面に右方向(Y1)に向かって傾斜する傾斜面(42)が形成される。
このパネル群(52)が、躯体上面(1)上に積層されることによって、パネル群(52)の傾斜面(42)が、躯体上壁の一隅部に向かう水勾配、つまりドレン(5)の設置位置に向かう水勾配が設けられた勾配付き下地面(40)として形成される。
その他の構成は、上記実施例等と同様であるため、同一又は相当部分に同一符号を付して、重複説明は省略する。
この第4実施例においても、上記と同様に同様の作用効果を得ることができる。
<第4実施例に対応する変形例>
上記図19に示すように、前方向(X1)に向かって傾斜する傾斜勾配が設けられた躯体上面(1)に、図12ないし図14に示す第2実施例に示す第2勾配付きパネル(20)からなる第2パネル群(52)を重ね合わせるように施工することにより、山部(45)及び谷部(46)を有する第2実施例と同様な勾配付き下地面(40)を形成することができる。
このとき、第4実施例の躯体上面(1)が、第2実施例の第1勾配付きパネル(10)及び平坦パネル(30)からなる第1パネル群(51)の第1傾斜面(41)に対応し、第4実施例の勾配付きパネルからなるパネル群が、第2実施例の第2勾配付きパネル(20)からなる第2パネル群(52)に対応するものである。
この変形例においても、上記と同様に同様の作用効果を得ることができる。
この発明の実施形態である水勾配付き下地構造に適用された第1及び第2勾配付きパネルを示す斜視図である。 実施形態の第1及び第2勾配付きパネルを積層した状態で示す斜視図である。 実施形態に適用された平坦パネルを示す斜視図である。 実施形態の水勾配付き下地構造の基本例を示す斜視図である。 実施形態の水勾配付き下地構造の基本例を分解して示す斜視図である。 実施形態の水勾配付き下地構造の基本例を示す平面図である。 この発明の第1実施例である水勾配付き下地構造を示す斜視図である。 第1実施例の水勾配付き下地構造を第1及び第2パネル群に分解して示す斜視図である。 第1実施例の第1パネル群を更に分解して示す斜視図である。 第1実施例の第2パネル群を更に分解して示す斜視図である。 第1実施例の水勾配付き下地構造を示す平面図である。 この発明の第2実施例の水勾配付き下地構造を示す斜視図である。 第2実施例の水勾配付き下地構造を分解して示す斜視図である。 第2実施例の水勾配付き下地構造を示す平面図である。 この発明の第3実施例である水勾配付き下地構造を示す斜視図である。 第3実施例の水勾配付き下地構造の右前1/4領域を示す斜視図である。 第3実施例の右前1/4領域を分解して示す斜視図である。 第3実施例の水勾配付き下地構造を示す平面図である。 第4実施例の水勾配付き下地構造を分解して示す斜視図である。 第4実施例の水勾配付き下地構造を示す平面図である。 従来の水勾配下地構造を示す斜視図である。
符号の説明
1…躯体上面
10…第1勾配付きパネル
20…第2勾配付きパネル
30…平坦パネル
40…下地面
41…第1傾斜面
42…第2傾斜面
45…山部
46…谷部
51…第1パネル群
52…第2パネル群

Claims (7)

  1. 表面に一方向に向かって傾斜勾配が設けられた第1勾配付きパネルと、
    表面に前記一方向に対し交差する他方向に向かって傾斜勾配が設けられた第2勾配付きパネルと、を備え、
    前記第1及び第2勾配付きパネルが平面視において同じ大きさの矩形状に形成されて、互いに適合状態に重ね合わされるように構成され、
    前記第1及び第2勾配付きパネルの各傾斜勾配が一辺からこれに対向する他辺に向かうように形成され、
    前記第1及び第2勾配付きパネルの勾配方向が互いに直交するように配置されてなり、
    前記第1勾配付きパネルが勾配方向を縦方向に揃えて縦横に並んで複数配置されることにより、第1パネル群が形成され、
    前記第1パネル群上に、前記第2勾配付きパネルが勾配方向を横方向に揃えて縦横に並んで複数配置されることにより、第2パネル群が形成され、
    躯体上面において、前記第1パネル群上に、前記第2パネル群が重ね合われるように配置され、第2パネル群を構成する第2勾配付きパネルの設置方向が排水位置に応じて組み合わされることにより、かつ前記第1及び第2勾配付きパネルが重ね合わされる態様に敷設されることにより、その積層パネルの上面に排水位置に向かう水勾配が形成されるようにしたことを特徴とする水勾配付き下地構造。
  2. 前記第1パネル群における複数の第1勾配付きパネルの表面によって、連続する第1傾斜面が形成されるように、前記第1勾配付きパネルの裏面側に、表面が平坦な矩形状の平坦パネルが積層されてなる請求項1に記載の水勾配付き下地構造。
  3. 前記第2パネル群における複数の第2勾配付きパネルの表面によって、連続する第2傾斜面が形成されるように、第2勾配付きパネルの裏面側に、表面が平坦な矩形状の平坦パネルが積層されてなる請求項2に記載の水勾配付き下地構造。
  4. 前記第2パネル群において、横方向に隣り合う前記第2勾配付きパネルが互いに勾配方向下側の端部を突き合わせるように配置されて、その横方向に隣り合う前記第2勾配付きパネル間に、縦方向に連続して延びる谷部が形成されるようにした請求項2に記載の水勾配付き下地構造。
  5. 前記第2パネル群において、横方向に隣り合う前記第2勾配付きパネルが互いに勾配方向上側の端部を突き合わせるように配置されて、その横方向に隣り合う前記第2勾配付きパネル間に、縦方向に連続して延びる山部が形成されるようにした請求項2に記載の水勾配付き下地構造。
  6. 前記第1勾配付きパネル、前記第2勾配付きパネル及び前記平坦パネルが、断熱材をもって構成されてなる請求項2〜5のいずれか1項に記載の水勾配付き下地構造。
  7. 前記躯体表面は、傾斜勾配を有する請求項1〜6のいずれか1項に記載の水勾配付き下地構造。
JP2004339755A 2004-11-25 2004-11-25 水勾配付き下地構造 Active JP4661185B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004339755A JP4661185B2 (ja) 2004-11-25 2004-11-25 水勾配付き下地構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004339755A JP4661185B2 (ja) 2004-11-25 2004-11-25 水勾配付き下地構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006144507A JP2006144507A (ja) 2006-06-08
JP4661185B2 true JP4661185B2 (ja) 2011-03-30

Family

ID=36624513

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004339755A Active JP4661185B2 (ja) 2004-11-25 2004-11-25 水勾配付き下地構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4661185B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5617090B2 (ja) * 2010-03-23 2014-11-05 株式会社Lixil バルコニー
JP5658528B2 (ja) * 2010-08-24 2015-01-28 ダウ化工株式会社 外部水勾配面の構造
JP6146914B2 (ja) * 2014-01-10 2017-06-14 株式会社Lixil 屋根構造及びカーポート
CN112343285A (zh) * 2020-11-20 2021-02-09 北京太伟宜居装饰工程有限公司 一种卫生间倾斜排水底盘

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0460047A (ja) * 1990-06-29 1992-02-26 Asahi Chem Ind Co Ltd 勾配屋根下地の構造および施工法
JPH0533435A (ja) * 1991-07-26 1993-02-09 Dow Kakoh Kk 水勾配面の下地用勾配板及びその製造方法
JPH10140758A (ja) * 1996-11-07 1998-05-26 Lonseal Corp 水みち付き勾配断熱材及び該断熱材を使用する屋根の施工法
JPH11172864A (ja) * 1997-12-12 1999-06-29 Tajima Roofing Co Ltd 防水側溝部構造とこれに用いる部材。
JP2000336743A (ja) * 1999-05-31 2000-12-05 National House Industrial Co Ltd バルコニーの排水構造
JP2001049809A (ja) * 1999-08-04 2001-02-20 Asahi Chem Ind Co Ltd 床・屋根排水構造および谷溝部材

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0460047A (ja) * 1990-06-29 1992-02-26 Asahi Chem Ind Co Ltd 勾配屋根下地の構造および施工法
JPH0533435A (ja) * 1991-07-26 1993-02-09 Dow Kakoh Kk 水勾配面の下地用勾配板及びその製造方法
JPH10140758A (ja) * 1996-11-07 1998-05-26 Lonseal Corp 水みち付き勾配断熱材及び該断熱材を使用する屋根の施工法
JPH11172864A (ja) * 1997-12-12 1999-06-29 Tajima Roofing Co Ltd 防水側溝部構造とこれに用いる部材。
JP2000336743A (ja) * 1999-05-31 2000-12-05 National House Industrial Co Ltd バルコニーの排水構造
JP2001049809A (ja) * 1999-08-04 2001-02-20 Asahi Chem Ind Co Ltd 床・屋根排水構造および谷溝部材

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006144507A (ja) 2006-06-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9938715B2 (en) Support structure
US4642950A (en) Reroofing with sloping plateau forming insulation
US20010023565A1 (en) Insulation board
CN101603356A (zh) 结构隔热板和采用该结构隔热板的平屋顶结构
US20030200708A1 (en) Drainage and footing form device
JP4661185B2 (ja) 水勾配付き下地構造
EP1412588B1 (en) System of stackable blocks as well as block and a joining element of the system
CN202391000U (zh) 一种异形砖及其形成的墙体结构
EP2148965B1 (en) System for arranging lines in a floor and tile for use therein
JP2543469B2 (ja) 陸屋根構造
JP3709276B2 (ja) 壁体構造物
JP5626979B2 (ja) 屋根構造
KR100551998B1 (ko) 차수 흙막이.
JP7502989B2 (ja) 屋根材の積層体
JP2889189B2 (ja) 波状瓦板
JP2008202391A (ja) 水勾配構造およびそれを用いた防水床面構造
JP2011236722A (ja) 二重擁壁及び二重擁壁の施工方法
JP2563651B2 (ja) 勾配屋根下地の構造および施工法
JP4241362B2 (ja) 屋根葺き用防水シートおよびその成形方法
JPH10140758A (ja) 水みち付き勾配断熱材及び該断熱材を使用する屋根の施工法
JP3160238U (ja) 外壁用の断熱ボード
JP2024008107A (ja) 断熱パネル
GB2380744A (en) Insulated floor construction
JP2023131757A (ja) 瓦の施工方法と屋根構造、及び瓦
JP6164725B2 (ja) 屋根構造

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20070823

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20070823

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070910

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20070809

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20091120

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091201

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100122

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100601

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100727

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20101207

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20101220

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4661185

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140114

Year of fee payment: 3