JPH11172864A - 防水側溝部構造とこれに用いる部材。 - Google Patents
防水側溝部構造とこれに用いる部材。Info
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- JPH11172864A JPH11172864A JP36234497A JP36234497A JPH11172864A JP H11172864 A JPH11172864 A JP H11172864A JP 36234497 A JP36234497 A JP 36234497A JP 36234497 A JP36234497 A JP 36234497A JP H11172864 A JPH11172864 A JP H11172864A
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Abstract
コスト低廉な側溝部を形成する。 【解決手段】ベランダ等の防水床面に隣接形成されて、
流出する雨水等を排水孔に誘導排出するための側溝部構
造において、前記側溝部は、所定の勾配を有する単位勾
配底部材を連設して形成する傾斜底部と、この傾斜底部
の両側に形成される立上り部と、これらに積層形成され
る防水層とで構成される。さらに、前記側溝部の傾斜底
部を形成するための単位勾配底部材を、発泡樹脂材によ
り方形に形成した第1勾配底部材、第2勾配底部材、第
3勾配部底材および第4勾配底部材で構成し、これら各
勾配底部材はそれぞれ水下端である一方端から水上端で
ある他方端にかけて同一角度の傾斜部が形成され、第1
ないし第4勾配底部材を順に連設した際に、各勾配底部
材の各傾斜部が連続して前記各傾斜部の勾配と同一の勾
配を有する傾斜底部を形成できるようにした防水側溝部
の側溝部材である。
Description
流下・排出させる床面である水勾配面、例えば屋上、一
戸建て住宅等のベランダ、バルコニ−等の防水床面等に
隣接して形成される防水側溝部とこれに用いる部材に関
するものである。
効に利用するため居室その他を形成する場合、降雨等の
対策として防水処理が必要となる。そして、この防水面
を流れる雨水等は排水孔に集中させて外部に排出するこ
とになる。このような、いわゆる水勾配面に関する従来
技術としては、特開平5−311819号に開示される
ものがあり、斜め方向に傾斜した斜め傾斜面を有する勾
配板を水勾配面の水下端に配置して流水をドレ−ンに集
中させる構成を有している。 この従来技術では、水勾
配面において順勾配面を有する面を流下した水は、水勾
配面の水下端に至り、ドレ−ン周辺に設置された斜め傾
斜面を有する勾配板を介してドレ−ンに集中させるよう
になっているが、斜め傾斜面を有する勾配板はドレン周
辺の限定された位置にのみ配設される構成であるため、
水勾配面の水下端に流下した水のすべてを適正、迅速に
ドレ−ンに導出するのが難しく、水はけの点で難があっ
た。このため、従来一般にはベランダ、バルコニ−等の
端部に側溝を形成し、この側溝に防水層部(水勾配面)
から雨水等を流出せしめた後、排水孔に誘導排出するよ
うにしている。 側溝の形成にあたっては、現場でモル
タル等を用いて勾配をつける、あるいは角材、合板等の
組み合わせにより勾配を形成する等の方策がとられてい
たが、この方法は作業者個人の技術に左右されるため作
業品質の安定性に欠け、かつ作業が煩雑であるため施工
に日数を要するという問題があった。
ダ等の床面を構成する緩傾斜防水面部の水下端に隣接形
成されて、流出する雨水その他の水等を排水孔に誘導排
出するための側溝部を、所定の勾配を有する単位勾配底
部材を連設して形成する傾斜底部と、この傾斜底部の両
側に形成される立ち上がり部と、これらに積層形成され
る防水層および側溝上蓋としての保護層とで構成するこ
とにより、上記従来の課題を解決しようとするものであ
る。
溝部の傾斜底部を形成する所定の勾配を有する前記単位
勾配底部材は、発泡樹脂材により方形に形成した第1勾
配底部材、第2勾配底部材、第3勾配底部材および第4
勾配底部材からなり、これら各勾配底部材はそれぞれ水
下端である一方端から水上端である他方端にかけて同一
角度の傾斜部が形成され、第1ないし第4勾配底部材を
順に連設した際に、各勾配底部材の各傾斜部が連続して
前記各傾斜部の勾配と同一の勾配を有する傾斜底部を形
成できるようにすることがある。
ダ等の床面を構成する緩傾斜防水面部の水下端に隣接形
成されて、流出する雨水その他の水等を排水孔に誘導排
出するための側溝において、連設して前記側溝の傾斜底
部を形成するための下地部材である単位勾配底部材の提
供をも目的としており、この単位勾配底部材を発泡樹脂
材により方形に形成した第1勾配底部材、第2勾配底部
材、第3勾配部底材および第4勾配底部材とで構成し、
これら各勾配底部材はそれぞれ水下端である一方端から
水上端である他方端にかけて同一角度の傾斜部が形成さ
れ、第1ないし第4勾配底部材を順に連設した際に、各
勾配底部材の各傾斜部が連続して前記各傾斜部の勾配と
同一の勾配を有する傾斜底部を形成できるようにしてい
る。
構成する第1ないし第4勾配底部材はそれぞれ縦横91
0mm×200mmの長方形状に形成し、第1ないし第
4勾配底部材のそれぞれの水下端である一方端の厚さを
各々15mm,20mm,25mm,および30mmと
なすとともに、第1ないし第4勾配底部材のそれぞれの
水上端である他方端の厚さを各々20mm,25mm,
30mmおよび35mmとなし、これら各勾配底部材の
連設により形成される傾斜底部の勾配を5/910と設
定することがある。
明する。図1は、本願に係る側溝部を具えたベランダ床
面の1実施例を示す一部切欠斜視図である。図におい
て、1はベランダ床面を構成する緩傾斜防水面部、2は
前記緩傾斜防水面部1の水下端に隣接形成される側溝
部、3は側溝部2の端部に設置されるドレ−ン、4は単
位勾配部材5、5..を所望数連設・積層して所定の寸
法・形状に形成した傾斜下地部、6は傾斜下地部4の表
面に積層された防水層、7は防水層6上に張設した保護
層である。側溝部2の底部は単位勾配底部材8、8..
を所定長さに連接して形成されており、側溝部2の一方
の壁部は前記傾斜下地部4の水下端で構成し、他方の壁
部は不図示の部材で構成されている。そして、この側溝
部2にも前記緩傾斜防水面部1と同様に防水層が形成さ
れるが、図示は省略してある。
である。前述の緩傾斜防水面1から流下する雨水等をド
レ−ン3に排出する傾斜底部81は、所定寸法形状の単
位勾配底部材8、8..を順次連接して形成されてい
る。側溝部2の一方の壁は、前記第2勾配部材5bの水
下端の端面で構成されるが、これに対向する他方の壁は
ベランダ等の立ち上がり部あるいは別途部材で構成され
ることになるが図示は省略してある。さて、連設されて
前記側溝部2の傾斜底部81を形成する所定の勾配を有
する前記単位勾配底部材8,8...は、図3に示すよ
うに、発泡樹脂材により直方体状に形成した第1勾配底
部材8a、第2勾配底部材8b、第3勾配底部材8cお
よび第4勾配底部材8dからなっている。これら各勾配
底部材はそれぞれ水下端である一方端から水上端である
他方端にかけて同一角度の傾斜部が形成され、第1ない
し第4勾配底部材を順に連設した際に、各勾配底部材の
各傾斜部が連続して前記各傾斜部の勾配と同一の勾配を
有する傾斜底部を形成できるようになっている。
は、その投影形状が短辺:200mm、長辺910mm
の長方形に形成されているおり、それぞれ対向する短辺
間に順傾斜面が形成されている。第1勾配底部材8aの
水下端の端面高さは15mmに、水上端の端面の高さは
20mmに設定されている。同様に第2勾配底部材8b
では20mmと25mmに、第3勾配底部材8cでは2
5mmと30mmに、第4勾配底部材8dでは30mm
と35mmに各々設定され、各単位勾配底部材の水下側
と水上側をつき合わせれば連続した傾斜面が形成でき
る。そして、各単位勾配底部材の勾配は5/910であ
るから、これらにより形成される傾斜底部の勾配も5/
910となる。図4は、このような単位勾配底部材を連
接して傾斜底部を形成する例を示している。図4(a)
では、第1ないし第4単位勾配底部材が配設されている
ので、側溝部の長さはドレ−ン3を含め4メ−トル弱に
なるが、これより長い側溝部を必要とする場合には、図
4(b)に示すように各単位勾配底部材を配設すること
ができる。この場合、ドレ−ンは側溝部の両端に設置さ
れることになる。
ても良いが、図5に示すように側溝上蓋を設ければ側溝
部への落葉その他で通水が閉塞される虞もなく、ベラン
ダ面の使い勝手あるいは安全性も向上する。図におい
て、2は側溝部、51はベランダ床面の下地部、6は側
溝部2および下地部51に貼着された防水層である。7
は、下地部51の防水層6の保護層として設けられる仕
上げ材で、この実施例では厚さ×縦×横がそれぞれ20m
m,600mm,600mmであるコンクリ−ト製ブロックを使用し
ている。そして、前記仕上げ材7は、側溝部2の上蓋と
して側溝部の上面開口部まで延設され、上蓋を構成する
この仕上げ材には水抜き孔部7aが形成されている。こ
の実施例では、側溝部2の上蓋をベランダ床面の仕上げ
材で構成したが、別部材で構成してもよいことはもちろ
んである。
手順の概要を説明する。まず、ドレ−ン3の設置箇所に
穴を適宜手段により形成し、次いで側溝部2の一方の壁
部を形成する部材を両面接着テ−プにより床下地面に接
合する。前記穴周辺に防水テ−プを帖付し、図6に示す
ような横引きもしくは縦引きのドレ−ンを固着し、ドレ
−ン3に連続して単位勾配底部材8、8を設置して側溝
部の傾斜底部を形成する。この傾斜底部に隣接して所望
数の単位勾配部材5を並列し、これに連続してさらに他
の単位勾配部材5、5を連設・積層してベランダ床面の
下地部を形成する。なお、側溝部に隣接して設置した前
記第2勾配部材5bの水下端の端面は側溝部の壁部を構
成することになる。形成された側溝部および傾斜下地部
に防水シ−トを貼着する。次いで、いわゆるFRP防水
層を形成するが、これにはまず、ガラスマットを全面に
貼設し、このうえにFRP防水材を積層する。なお、防
水層端はシリコ−ン樹脂材でシ−リングを施す。防水層
の上面には所望の仕上げ材を保護層の形成を兼ねて敷設
する。側溝部に上蓋として敷設される仕上げ材には水抜
き孔部を形成する。
上、バルコニ−、ベランダ、浴室等の床面を構成する緩
傾斜防水面部の水下端に隣接形成されて、流出する雨水
その他の水等を排水孔に誘導排出するための側溝部を、
所定の勾配を有する単位勾配底部材を連設して形成する
傾斜底部と、この傾斜底部の両側に形成される立ち上が
り部と、これらに積層形成される防水層および側溝上蓋
としての保護層とで構成したので、屋上、ベランダ、バ
ルコニ−、浴室その他、水捌けを要するものの構築にあ
たり、設計、施工が迅速、容易となり、構成部材の部品
点数も少ないため原価コストも低廉であり、かつ常に安
定した品質・性能を得ることができる。
施例を示す一部切欠斜視図である。
る。
示し図である。
る。
ある。
d..第1〜4勾配底部材
Claims (5)
- 【請求項1】 屋上、バルコニ−、ベランダ等の床面を
構成する緩傾斜防水面部の水下端に隣接形成されて、流
出する雨水その他の水等を排水孔に誘導排出するための
側溝部構造であって、 前記側溝部は、所定の勾配を有する単位勾配底部材を連
設して形成する傾斜底部と、この傾斜底部の両側に形成
される立ち上がり部と、これらに積層形成される防水層
とで構成したことを特徴とする防水側溝部構造。 - 【請求項2】請求項1において、側溝部には側溝上蓋と
しての保護層を設け、この保護層には水抜き孔部を形成
したことを特徴とする防水側溝部構造。 - 【請求項3】 請求項2において、連設されて前記側溝
部の傾斜底部を形成する所定の勾配を有する前記単位勾
配底部材は、発泡樹脂材により方形に形成した第1勾配
底部材、第2勾配底部材、第3勾配底部材および第4勾
配底部材からなり、これら各勾配底部材はそれぞれ水下
端である一方端から水上端である他方端にかけて同一角
度の傾斜部が形成され、第1ないし第4勾配底部材を順
に連設した際に、各勾配底部材の各傾斜部が連続して前
記各傾斜部の勾配と同一の勾配を有する傾斜底部を形成
できるようにしたことを特徴とする防水側溝構造。 - 【請求項4】 屋上、バルコニ−、ベランダ等の床面を
構成する緩傾斜防水面部の水下端に隣接形成されて、流
出する雨水その他の水等を排水孔に誘導排出するための
側溝において、連設して前記側溝の傾斜底部を形成する
ための単位勾配底部材であって、この単位勾配底部材を
発泡樹脂材により方形に形成した第1勾配底部材、第2
勾配底部材、第3勾配部底材および第4勾配底部材から
なり、これら各勾配底部材はそれぞれ水下端である一方
端から水上端である他方端にかけて同一角度の傾斜部が
形成され、第1ないし第4勾配底部材を順に連設した際
に、各勾配底部材の各傾斜部が連続して前記各傾斜部の
勾配と同一の勾配を有する傾斜底部を形成できるように
したことを特徴とする防水側溝部の側溝部材。 - 【請求項5】 請求項4において、単位勾配底部材を構
成する第1ないし第4勾配底部材はそれぞれ縦横910
mm×200mmの長方形状に形成し、第1ないし第4
勾配底部材のそれぞれの水下端である一方端の厚さを各
々15mm,20mm,25mm,および30mmとな
すとともに、第1ないし第4勾配底部材のそれぞれの水
上端である他方端の厚さを各々20mm,25mm,3
0mmおよび35mmとなし、これら各勾配底部材の連
設により形成される傾斜底部の勾配を5/910と設定
したことを特徴とする防水側溝部の側溝部材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP36234497A JP3832951B2 (ja) | 1997-12-12 | 1997-12-12 | 防水側溝部構造とこれに用いる部材。 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP36234497A JP3832951B2 (ja) | 1997-12-12 | 1997-12-12 | 防水側溝部構造とこれに用いる部材。 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11172864A true JPH11172864A (ja) | 1999-06-29 |
JP3832951B2 JP3832951B2 (ja) | 2006-10-11 |
Family
ID=18476616
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP36234497A Expired - Fee Related JP3832951B2 (ja) | 1997-12-12 | 1997-12-12 | 防水側溝部構造とこれに用いる部材。 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3832951B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006144507A (ja) * | 2004-11-25 | 2006-06-08 | Tsutsunaka Plast Ind Co Ltd | 水勾配付き下地構造 |
JP2008156828A (ja) * | 2006-12-21 | 2008-07-10 | Asahi Kasei Homes Kk | 建物の外部床の床面構造 |
JP2012072616A (ja) * | 2010-09-29 | 2012-04-12 | Takeshi Oda | 改修用ドレン、および改修用ドレンによる既設中継ドレンの改修方法 |
CN114000917A (zh) * | 2021-11-01 | 2022-02-01 | 四川省交通勘察设计研究院有限公司 | 一种单坡单、双隧道洞外逆坡排水系统 |
-
1997
- 1997-12-12 JP JP36234497A patent/JP3832951B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006144507A (ja) * | 2004-11-25 | 2006-06-08 | Tsutsunaka Plast Ind Co Ltd | 水勾配付き下地構造 |
JP4661185B2 (ja) * | 2004-11-25 | 2011-03-30 | 住友ベークライト株式会社 | 水勾配付き下地構造 |
JP2008156828A (ja) * | 2006-12-21 | 2008-07-10 | Asahi Kasei Homes Kk | 建物の外部床の床面構造 |
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CN114000917A (zh) * | 2021-11-01 | 2022-02-01 | 四川省交通勘察设计研究院有限公司 | 一种单坡单、双隧道洞外逆坡排水系统 |
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---|---|
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