JP2011236722A - 二重擁壁及び二重擁壁の施工方法 - Google Patents

二重擁壁及び二重擁壁の施工方法 Download PDF

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Abstract

【課題】容易な工事によってアンカーウェイトブロック壁からなる擁壁と、斜面外側に間隔をおいて配置される支柱に構築された化粧用擁壁とを備えた構成の二重擁壁を施工する。
【解決手段】間隔をおいて配置された複数本の角柱部10と、角柱部10の配列方向に平行して設けられ土圧を受けるアンカーウェイトブロック擁壁3と、角柱部10の夫々に設けられ角柱部10の配列方向と略直交する方向の擁壁用PC板2のブラケット面8に連結されるタイバー6を有し、化粧用擁壁1は長方形型の擁壁用PC板2からなり、擁壁用PC板2は中央裏面に角柱部10が構成する角柱を挿入できる挿入穴11、及び挿入穴11の外周部にはタイバー6の固着用ブラケット面8を設け、擁壁用PC板2の表面は左右両方向に等しく展開する平板形状に構成され、擁壁用PC板2は角柱部10に挿入されて積層されることで化粧用擁壁1を構築する。
【選択図】図1

Description

本発明は、斜面に沿って設けられるアンカーウェイトブロック壁からなる擁壁と、斜面外側に間隔をおいて配置される支柱に構築された化粧用擁壁を備えた二重擁壁、及びその擁壁の施工方法に関するものである。
例えば、山間部や海岸部などの傾斜地では、斜面に擁壁を構築するともに道路や建造物を構築し、斜面に柱を建設する場合も多い、もちろん、人工的に盛り土をして地盤を高くする場合も同様である。このように斜面に柱を建設する場合、斜面の山側から谷側へ土圧がかかるため、柱は谷側に倒壊する危険性がある。
従って、従来は、このような山側からかかる土圧に耐えうるだけの堅牢な柱を並列して構築する必要があった。また、擁壁は柱とは別に建設しており、夫々の建設のために大がかりな工事が必要となっていた。
また、周知技術として柱を擁壁の一部として利用するものもある。例えば柱間に壁を設けた直立型の擁壁がある。この場合、壁にかかる土圧も柱の自立力のみで受けることになるため、更には柱を堅牢に構築しなければならず、通常は比較的小規模な擁壁にしか利用されていない。
而して、土圧に対する抗力を増すために、山側の地中に穴を穿設してアンカーを設置し、アンカーと壁、或いは柱とを鋼線で結ぶ工法なども用いられている。しかし、鋼線は腐食するので、老朽化した擁壁では依然として倒壊の危険性があった。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたもので、容易な工事によってアンカーウェイトブロック壁からなる擁壁と、斜面外側に間隔をおいて配置される支柱に構築された化粧用擁壁とを備えた構成の二重擁壁を施工するもので、柱の倒壊を効果的に防止することが出来る新しい擁壁を提供するものである。
また、本発明は、柱の崩壊を効果的に防止できることから、アンカーウェイトブロック擁壁や、化粧用擁壁のサイズは、幅200cm、高さ100cm程度の比較的小型サイズのものを使用可能であり、この改良された擁壁のパネルサイズやタイバーなどの部材は、狭隘な場所でも小型重機を用いて施工出来る最良の構成を提供するものである。
そして、本発明に使用される前記化粧用擁壁は、柱とアンカーウェイトブロック擁壁とをタイバーを介して堅固に連結する役目をはたす他、前記アンカーウェイトブロック擁壁や、タイバーなどの土木構造物を覆って良好な景観を作り出すこと可能である。
更に、本発明は、擁壁上部に敷設する床板部が、前記二重擁壁部とは別体で構成されていることや、二重擁壁部と床板部は、一体的に構成されていることで、谷側に大きく張り出して設置可能な通路を比較的短期間で容易にしかも安価に建設することが出来るもので、例えば既存の道路脇に設置する場合でも、道路の交通をそれほど阻害することなく、交通事情に合わせて計画的に施工することが出来るという効果を有しているものである。
課題を解決しようとするための手段
本発明の特徴は、二重擁壁を構成するにあたり、間隔をおいて配置された複数本の支柱と、該支柱の配列方向に平行して設けられ土圧を受けるアンカーウェイトブロック擁壁と、前記支柱のそれぞれに設けられ該支柱の配列方向と略直交する方向の一方側に延在して化粧用擁壁のブラケット面に連結されるタイバーを有し、前記化粧用擁壁を構成する夫々の擁壁パネルは長方形型の擁壁PC板からなり、該擁壁PC板は中央裏面に支柱が構成する角柱を挿入できる挿入穴、及び該挿入穴の外周部にはブラケット状に突設された形状からなる前記タイバー固着面を設けており、該擁壁PC板の表面は前記角柱の挿入穴を中心に左右両方向に等しく展開する平板形状に構成され、該擁壁PC板は前記支柱が構成する角柱部に挿入されて積層されることで化粧用擁壁を構築するものである。
上記構成により本発明は、支柱が連結部によってアンカーウェイトブロック擁壁に連結されており、例えばアンカーウェイトブロック擁壁を支柱の山側に設けることによって支柱は擁壁部及び連結部が重なりあって土圧に対する抗力を増すことができる。従ってアンカーウェイトブロック擁壁は斜面を覆って土圧を受けるとともに支柱を山側に引っ張るように作用し、支柱の倒壊は効果的に防止される。
また、本発明においては、アンカーウェイトブロック擁壁を構成するアンカーウェイトブロックは傾斜のついた壁面、及び前記タイバーとの連結部の一部を構成する突起部からなりその断面は略T字状のPCブロック形状を有しており、前記タイバーはアンカーウェイトブロックの突起部と前記擁壁PC板の間を他のPCブロック、または鉄筋コンクリートにより強固に連結されながら積み上げられてアンカーウェイトブロック擁壁を構成している。
従って、本発明は、柱の崩壊を効果的に防止可能で、アンカーウェイトブロック擁壁や、化粧用擁壁のサイズは、幅200cm、高さ100cm程度の比較的小型サイズのものを使用可能であり、この改良された擁壁のパネルサイズやタイバーなどの部材は、狭隘な場所でも小型重機を用いて施工出来る最良の構成を提供するものである。
本発明は、前記化粧用擁壁を構成する擁壁PC板の表面にはPC板製造時に凹凸模様や凹部切り込み目地で布積み模様、煉瓦積み模様、そして矢羽積み模様を構成し、該擁壁PC板が積層された際に全体が連続模様となるように構成している。
このために、本発明に使用される前記化粧用擁壁は、柱とアンカーウェイトブロック擁壁とをタイバーを介して堅固に連結する役目をはたす他、前記アンカーウェイトブロック擁壁や、タイバーなどの土木構造物を覆って良好な景観を作り出すこと可能である。
更に、本発明は、タイバーを介して連結されている化粧用擁壁と、該化粧用擁壁の山側における安定地盤に設けられたアンカーウェイトブロック擁壁との間に少なくとも一部が前記化粧用擁壁より谷側に張り出した床板部を載架していることを特徴とした。そして、前記床板部と化粧用擁壁またはアンカーウェイトブロック擁壁とは別体で構成されるか、前記擁壁に固着されて一体的に可能に構成した。
従って、本発明では、擁壁上部に敷設する床板部が、前記二重擁壁部とは別体で構成されていることや、二重擁壁部と床板部は、一体的に構成されていることで、谷側に大きく張り出して設置可能な通路を比較的短期間で容易にしかも安価に建設することが出来るもので、例えば既存の道路脇に設置する場合でも、道路の交通をそれほど阻害することなく、交通事情に合わせて計画的に施工することが出来るという効果を有している。
発明の効果
斯くして、本発明は、容易な工事によってアンカーウェイトブロック壁からなる擁壁と、斜面外側に間隔をおいて配置される支柱に構築された化粧用擁壁とを備えた構成の二重擁壁を施工するもので、支柱の倒壊を効果的に防止することが出来る新しい擁壁を提供することが可能である。
また、本発明は、支柱の崩壊を効果的に防止できることから、アンカーウェイトブロック擁壁や、化粧用擁壁のサイズは、幅200cm、高さ100cm程度の比較的小型サイズのものを使用可能であり、この改良された擁壁のパネルサイズやタイバーなどの部材は、狭隘な場所でも小型重機を用いて施工出来る最良の構成を提供するものである。
そして、本発明に使用される前記化粧用擁壁は、柱とアンカーウェイトブロック擁壁とをタイバーを介して堅固に連結する役目をはたす他、前記アンカーウェイトブロック擁壁や、タイバーなどの土木構造物を覆って良好な景観を作り出すこと可能である。
更に、本発明は、擁壁上部に敷設する床板部が、前記二重擁壁部とは別体で構成されていることや、二重擁壁部と床板部は、一体的に構成されていることで、谷側に大きく張り出して設置可能な通路を比較的短期間で容易にしかも安価に建設することが出来るもので、例えば既存の道路脇に設置する場合でも、道路の交通をそれほど阻害することなく、交通事情に合わせて計画的に施工することが出来るという効果を有しているものである。
本発明は、二重擁壁を構成するにあたり、間隔をおいて配置された複数本の支柱と、該支柱の配列方向に平行して設けられ土圧を受けるアンカーウェイトブロック擁壁と、前記支柱のそれぞれに設けられ該支柱の配列方向と略直交する方向の一方側に延在して化粧用擁壁のブラケット面に連結されるタイバーを有し、前記化粧用擁壁を構成する夫々の擁壁パネルは長方形型の擁壁PC板からなり、該擁壁PC板は中央裏面に支柱が構成する角柱を挿入できる挿入穴、及び該挿入穴の外周部にはブラケット状に突設された形状からなる前記タイバー固着面を設けており、該擁壁PC板の表面は前記角柱の挿入穴を中心に左右両方向に等しく展開する平板形状に構成され、該擁壁PC板は前記支柱が構成する角柱部に挿入されて積層されることで化粧用擁壁を構築するものである。
また、本発明においては、アンカーウェイトブロック擁壁を構成するアンカーウェイトブロックは傾斜のついた壁面、及び前記タイバーとの連結部の一部を構成する突起部からなりその断面は略T字状のPCブロック形状を有しており、前記タイバーはアンカーウェイトブロックの突起部と前記擁壁PC板の間を他のPCブロック、または鉄筋コンクリートにより強固に連結されながら積み上げられてアンカーウェイトブロック擁壁を構成している。
そして、本発明は、前記化粧用擁壁を構成する擁壁PC板の表面にはPC板製造時に凹凸模様や凹部切り込み目地で布積み模様、煉瓦積み模様、そして矢羽積み模様を構成し、該擁壁PC板が積層された際に全体が連続模様となるように構成している。従って、本発明に使用される前記化粧用擁壁は、柱とアンカーウェイトブロック擁壁とをタイバーを介して堅固に連結する役目をはたす他、前記アンカーウェイトブロック擁壁や、タイバーなどの土木構造物を覆って良好な景観を作り出すこと可能である。
更に、本発明は、タイバーを介して連結されている化粧用擁壁と、該化粧用擁壁の山側における安定地盤に設けられたアンカーウェイトブロック擁壁との間に少なくとも一部が前記化粧用擁壁より谷側に張り出した床板部を載架していることを特徴とした。そして、
前記床板部と化粧用擁壁またはアンカーウェイトブロック擁壁とは別体で構成されるか、前記擁壁に固着されて一体的に構成可能であり、擁壁上部に敷設する床板部が、前記二重擁壁部とは別体で構成されていることや、二重擁壁部と床板部は、一体的に構成されていることで、谷側に大きく張り出して設置可能な通路を比較的短期間で容易にしかも安価に建設することが出来るもので、例えば既存の道路脇に設置する場合でも、道路の交通をそれほど阻害することなく、交通事情に合わせて計画的に施工することが出来るという効果を有している。
図1は本発明の実施例1を説明する斜視図、図2は本発明の実施例1を説明する断面図、図3は図2の平面図、図4は実施例1を構成するアンカーウェイトブロックの形状を説明する斜視図である。
図1乃至図4において、1は擁壁PC板2を複数枚積層して構築される化粧用擁壁、3はアンカーウェイトブロック4を複数個積層して斜面5構築されるアンカーウェイトブロック擁壁、6はタイバーで、該タイバー6は前記アンカーウェイトブロック4の突起部7と前記擁壁PC板2の裏面に形成されるブラケット面8間に嵌着されて化粧用擁壁1とアンカーウェイトブロック擁壁3間を連結するもので、例えば、PC板または鉄筋コンクリートにて製作されている。
また、前記擁壁PC板2は、親杭9(図2に示す)の上部に形成される角柱部10(支柱)は擁壁PC板2の夫々の裏面中央部に設けた挿入穴11に挿入され、夫々の擁壁PC板2を積み上げて化粧用擁壁1を構築している。
尚、図1乃至図4において、12は擁壁を構築するために基礎、13は親杭の骨材(H鋼など)である。
而して、本発明は、二重擁壁を構成するにあたり、間隔をおいて配置された複数本の角柱部10(支柱)と、該角柱部10の配列方向に平行して設けられ土圧を受けるアンカーウェイトブロック擁壁3と、前記角柱部10(支柱)のそれぞれに設けられ該角柱部の配列方向と略直交する方向の一方側に延在して化粧用擁壁1の擁壁PC板2のブラケット面8に連結されるタイバー6を有し、前記化粧用擁壁1を構成する夫々の擁壁パネルは長方形型の擁壁PC板2からなり、該擁壁PC板2は中央裏面に角柱部10(支柱)が構成する角柱を挿入できる挿入穴11、及び該挿入穴11の外周部にはブラケット状に突設された形状からなる前記タイバーの固着用ブラケット面8を設けており、前記擁壁PC板2の表面は前記角柱部10(支柱)の挿入穴11を中心に左右両方向に等しく展開する平板形状に構成され、該擁壁PC板2は前記支柱が構成する角柱部10(支柱)に挿入されて積層されることで化粧用擁壁1を構築するものである。
上記構成により本発明は、角柱部10(支柱)が連結部によってアンカーウェイトブロック擁壁3に連結されており、例えばアンカーウェイトブロック擁壁3を支柱の山側に設けることによって、支柱は化粧用擁壁1とアンカーウェイトブロック擁壁3の擁壁部及びタイバー6による連結部が重なりあって土圧に対する抗力を増すことができる。従ってアンカーウェイトブロック擁壁3は斜面を覆って土圧を受けるとともに角柱部10(支柱)を山側に引っ張るように作用し、角柱部10の倒壊は効果的に防止される。
また、本発明においては、アンカーウェイトブロック擁壁3を構成するアンカーウェイトブロック4は、図4に示す如く傾斜のついた壁面、及び前記タイバー6との連結部の一部を構成する突起部7からなりその断面は略T字状のPCブロック形状を有しており、前記タイバー6はアンカーウェイトブロック4の突起部7と前記擁壁PC板2の間を他のPCブロック、または鉄筋コンクリートにより強固に連結されながら積み上げられてアンカーウェイトブロック擁壁3を構成している。
従って、本発明は、柱、即ち、角柱部10の崩壊を効果的に防止可能で、アンカーウェイトブロック擁壁3や、化粧用擁壁1の単体パネルサイズは、幅200cm、高さ100cm程度の比較的小型サイズのものを使用可能であり、この改良された擁壁のパネルサイズやタイバー6などの部材は、狭隘な場所でも小型重機を用いて施工出来る最良の構成を提供するものである。
図5は、化粧用擁壁を構成する擁壁PC板の形状を示す平面図、図6は同じく擁壁PC板の正面図、図7は前記擁壁PC板の表面模様の一例を示す説明図、図8は図7の擁壁PC板が積層構築された状態を示す説明図である。
図5乃至8において、2は擁壁PC板、11は擁壁PC板2の中央裏面に構成される角柱部10(支柱)の挿着穴、8はタイバー固着用のブラケット面、14はPC製作時に使用される製作用デーハ、15は施工時に使用される施工用デーハ、16はPC版施工時に他の擁壁PC板との嵌合に使用されるガイドピン、17は水抜き穴を構成する切り欠き部である。そして、図7及び図8に示す擁壁PC板2の表面には、凸状、または凹状の目地18が設けられており、該目地18により擁壁PC板2の表面には任意形状の模様が形成されている。
而して、図5及び図6に示す長方形型の擁壁PC板2は中央裏面に親杭9の上部が構成する角柱部10を挿入できる挿着穴11を有し、該挿着穴11の外周部にはブラケット状に突設された形状で一部にタイバー固着面用のブラケット面8を形成可能であり、該擁壁PC板2の表面は前記角柱部10の挿着穴11を中心に左右両方向に等しく展開する平板形状を有しており、該擁壁PC板2は打設された親杭9の上部に形成された角柱部10に挿入して図8の如く積層され化粧用擁壁1を構成できる。
そして、図7に示す擁壁PC板2は図8に示すように積層、構築されて意匠性の高い化粧用擁壁1を構成する。
尚、上記凹部目地18による文様は、任意に構成することが可能で、PC板製作時に凹凸模様や凹部切り込み目地で他に、煉瓦積み模様、矢羽積み模様等を構成し、該擁壁PC板2が積層された際に全体が連続模様となるよう構成された擁壁パネルを提供するものである。
図9は本発明の実施例3を説明するもので、図9は二重擁壁の上部に張り出した床板部19を設置した状態を説明する断面図を示している。
図9において、1は擁壁PC板2を複数枚積層して構築される化粧用擁壁、3はアンカーウェイトブロック4を複数個積層して斜面5構築されるアンカーウェイトブロック擁壁、6はタイバーで、該タイバー6は前記アンカーウェイトブロック4の突起部7と前記擁壁PC板2の裏面に形成されるブラケット面8間に嵌着されて化粧用擁壁1とアンカーウェイトブロック擁壁3間を連結するもので、例えば、PC板または鉄筋コンクリートにて製作されている。
また、前記擁壁PC板2は、親杭9の上部に形成される角柱部10(支柱)は擁壁PC板2の夫々の裏面中央部に設けた挿入穴11に挿入され、夫々の擁壁PC板2を積み上げて化粧用擁壁1を構築され、前記化粧用擁壁1、タイバー6、アンカーウェイトブロック擁壁3上には、PC板または鉄筋コンクリート等にて製作された床板部19が載置されて道路20が設けられている。
而して、実施例3のように、本発明は、タイバー6を介して連結されている化粧用擁壁1と、該化粧用擁壁1の山側における安定地盤に設けられたアンカーウェイトブロック擁壁3との間に少なくとも一部が前記化粧用擁壁1より谷側に張り出した床板部19を載架していることを特徴とした。
そして、前記床板部19と化粧用擁壁1またはアンカーウェイトブロック擁壁3とは別体で構成されるか、前記擁壁に固着されて一体的に構成しており、擁壁上部に敷設する床板部が、前記二重擁壁部とは別体で構成されていることや、二重擁壁部と床板部は、一体的に構成可能であり、谷側に大きく張り出して設置可能な通路20を比較的短期間で容易にしかも安価に建設することが出来るもので、例えば既存の道路脇に設置する場合でも、道路の交通をそれほど阻害することなく、交通事情に合わせて計画的に施工することが出来るという効果を有している。
斯くして、本発明は、容易な工事によってアンカーウェイトブロック壁からなる擁壁と、斜面外側に間隔をおいて配置される支柱に構築された化粧用擁壁とを備えた構成の二重擁壁を施工するもので、支柱の倒壊を効果的に防止することが出来る新しい擁壁を提供することが可能である。
また、本発明は、支柱の崩壊を効果的に防止できることから、アンカーウェイトブロック擁壁や、化粧用擁壁のサイズは、幅200cm、高さ100cm程度の比較的小型サイズのものを使用可能であり、この改良された擁壁のパネルサイズやタイバーなどの部材は、狭隘な場所でも小型重機を用いて施工出来る最良の構成を提供するものである。
そして、本発明に使用される前記化粧用擁壁は、柱とアンカーウェイトブロック擁壁とをタイバーを介して堅固に連結する役目をはたす他、前記アンカーウェイトブロック擁壁や、タイバーなどの土木構造物を覆って良好な景観を作り出すこと可能である。
更に、本発明は、擁壁上部に敷設する床板部が、前記二重擁壁部とは別体で構成されていることや、二重擁壁部と床板部は、一体的に構成されていることで、谷側に大きく張り出して設置可能な通路を比較的短期間で容易にしかも安価に建設することが出来るもので、例えば既存の道路脇に設置する場合でも、道路の交通をそれほど阻害することなく、交通事情に合わせて計画的に施工することが出来るという多大な効果を有しているもので土木、或いは建築分野での幅広い利用が期待できる。
本発明の実施例1を説明する斜視図である。 本発明の実施例1を説明する断面図である。 本発明の実施例1を説明する平面図である。 本発明の実施例1においてアンカーウェイトブロックを説明する斜視図である。 本発明の実施例2を説明する擁壁PC板の単体正面図である。 本発明の実施例2を説明する擁壁PC板の単体正面図である。 本発明の実施例2を説明する平面図である。 本発明の実施例2を説明する化粧用擁壁の平面図である。 本発明の実施例3を説明する断面図である。
1 化粧用擁壁
2 擁壁用PC板
3 アンカーウェイトブロック擁壁
4 アンカーウェイトブロック
5 斜面
6 タイバー
7 突起部
8 ブラケット面
9 親杭
10 角柱部
11 挿入穴
12 基礎
13 親杭の骨材
14 製作用デーハ
15 施工用デーハ
16 ガイドピン
17 切り欠き部
18 目地
19 床板部
20 道路

Claims (6)

  1. 間隔をおいて配置された複数本の支柱と、該支柱の配列方向に平行して設けられ土圧を受けるアンカーウェイトブロック擁壁と、前記支柱のそれぞれに設けられ該支柱の配列方向と略直交する方向の一方側に延在して化粧用擁壁のブラケット面に連結されるタイバーを有し、前記化粧用擁壁を構成する夫々の擁壁パネルは長方形型の擁壁PC板からなり、該擁壁PC板は中央裏面に支柱が構成する角柱を挿入できる挿入穴、及び該挿入穴の外周部にはブラケット状に突設された形状からなる前記タイバー固着面を設けており、該擁壁PC板の表面は前記角柱の挿入穴を中心に左右両方向に等しく展開する平板形状に構成され、該擁壁PC板は前記支柱が構成する角柱部に挿入されて積層されることで化粧用擁壁を構築することを特徴とする二重擁壁。
  2. アンカーウェイトブロック擁壁を構成するアンカーウェイトブロックは傾斜のついた壁面、及び前記タイバーとの連結部の一部を構成する突起部からなりその断面は略T字状のPCブロック形状を有しており、前記タイバーはアンカーウェイトブロックの突起部と前記擁壁PC板の間を他のPCブロック、または鉄筋コンクリートにより強固に連結されながら積み上げられてアンカーウェイトブロック擁壁を構成していることを特徴とする請求項1に記載された二重擁壁
  3. 前記化粧用擁壁を構成する擁壁PC板の表面にはPC板製造時に凹凸模様や凹部切り込み目地で布積み模様、煉瓦積み模様、そして矢羽積み模様を構成し、該擁壁PC板が積層された際に全体が連続模様となるように構成していることを特徴とする請求項1または請求項2に記載された二重擁壁。
  4. 前記タイバーを介して連結されている化粧用擁壁と、該化粧用擁壁の山側における安定地盤に設けられたアンカーウェイトブロック擁壁との間に少なくとも一部が前記化粧用擁壁より谷側に張り出した床板部を載架していることを特徴とした請求項1乃至請求項3のいずれかに記載された二重擁壁。
  5. 前記床板部と化粧用擁壁またはアンカーウェイトブロック擁壁とは別体で構成されるか、前記擁壁に固着されて一体的に構成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載された二重擁壁。
  6. 間隔をおいて配置された複数本の支柱と、該支柱の配列方向に平行して設けられ土圧を受けるアンカーウェイトブロック擁壁と、前記支柱のそれぞれに設けられ該支柱の配列方向と略直交する方向の一方側に延在して化粧用擁壁のブラケット面に連結されるタイバーを有し、前記化粧用擁壁を構成する夫々の擁壁パネルは長方形型の擁壁PC板からなり、該擁壁PC板は中央裏面に支柱が構成する角柱を挿入できる挿入穴、及び該挿入穴の外周部にはブラケット状に突設された形状からなる前記タイバー固着面を設けており、該擁壁PC板の表面は前記角柱の挿入穴を中心に左右両方向に等しく展開する平板形状に構成され、該擁壁PC板は前記支柱が構成する角柱部に挿入されて積層されることで化粧用擁壁を構築することを特徴とする二重擁壁の施工方法。
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