JPH0613781U - ミシンの自動糸切り装置 - Google Patents
ミシンの自動糸切り装置Info
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- JPH0613781U JPH0613781U JP058319U JP5831992U JPH0613781U JP H0613781 U JPH0613781 U JP H0613781U JP 058319 U JP058319 U JP 058319U JP 5831992 U JP5831992 U JP 5831992U JP H0613781 U JPH0613781 U JP H0613781U
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- JP
- Japan
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- movable blade
- thread
- catching
- sewing machine
- yarns
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-
- D—TEXTILES; PAPER
- D05—SEWING; EMBROIDERING; TUFTING
- D05B—SEWING
- D05B65/00—Devices for severing the needle or lower thread
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Textile Engineering (AREA)
- Sewing Machines And Sewing (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 糸切り用の糸押えにて上糸と下糸とを十分に
立たせられない水平釜の自動糸切り装置において、上糸
と下糸とを捕捉して切断する可動刃ユニット52の構造
を簡単にする。 【構成】 上糸及び下糸を捕捉する捕捉部53aを有す
る板状の捕捉部材53と、捕捉部材53の下面側に近接
して設けられ、固定刃61と協働して上下両糸を切断す
る刃部54aを有する板状の可動刃54と、可動刃54
の下面側に近接して設けられ、可動刃54の下側に固定
刃61が進入するのを許容するスペーサ55と、可動刃
54の下側に固定刃61を介在させ、捕捉部53aで捕
捉された上下両糸を捕捉部材53のスリット53bに係
合させる案内部56aを有する板状の案内部材56とか
ら可動刃ユニット52を形成する。
立たせられない水平釜の自動糸切り装置において、上糸
と下糸とを捕捉して切断する可動刃ユニット52の構造
を簡単にする。 【構成】 上糸及び下糸を捕捉する捕捉部53aを有す
る板状の捕捉部材53と、捕捉部材53の下面側に近接
して設けられ、固定刃61と協働して上下両糸を切断す
る刃部54aを有する板状の可動刃54と、可動刃54
の下面側に近接して設けられ、可動刃54の下側に固定
刃61が進入するのを許容するスペーサ55と、可動刃
54の下側に固定刃61を介在させ、捕捉部53aで捕
捉された上下両糸を捕捉部材53のスリット53bに係
合させる案内部56aを有する板状の案内部材56とか
ら可動刃ユニット52を形成する。
Description
【0001】
本考案は、ミシンの自動糸切り装置に関し、特に糸切断時に上下両糸を捕捉し 且つ固定刃と協働して切断する可動刃ユニットを改良したものに関するものであ る。
【0002】
従来、針板と糸輪捕捉器との間に設けられ、糸切り信号に基いて下軸の駆動を 介して所定のタイミングで上糸と下糸とを自動的に切断するミシンの自動糸切り 装置は周知である。 例えば、本願出願人は、実開平2─148675号公報において、上下一対の 板材とこれら両板材の先端部に連結させた合成樹脂製の小片とを一体化して可動 刃ユニットを構成し、前記小片には上下両糸を捕捉する捕捉部を形成し、また上 側の板材には可動刃を形成し、更に下側の板材には糸切断時に糸引き出しの為の 引き出し部を形成し、この可動刃ユニットを駆動機構により往復駆動することに より、縫製終了時の上糸と下糸とを捕捉部で捕捉するとともに、この捕捉した上 下両糸を引き出し部で引き出しながら固定刃との協働により可動刃で切断するよ うにした糸切り装置を提案した。
【0003】 しかし、この糸切り装置においては、可動刃ユニットを上下一対の板材と小片 とで構成しているので、この可動刃ユニットの特に復動時に、小片と上下の板材 との連結部が滑らかでないので、この連結部に糸が引っ掛かった場合には糸切断 ができないという問題がある。 そこで、本願の発明者は、可動刃ユニットを上下一対の板材だけで構成する一 方、下側板材に捕捉部を追加して設けるとともに、両板材の間に糸が進入するの を防ぐ為に、この下側板材に、その先端部分の糸案内片側の端部を、上側板材よ り幾分上側に突出するように上側に折曲形成して案内部を設け、糸切断時に上下 両糸がこの可動刃ユニットに引っ掛かることがなく安定した糸切断ができるよう に構成した。
【0004】
前述したように、前記上下一対の板材だけで構成した可動刃ユニットにおいて は、可動刃ユニットを構成する下側板材に、引き出し部や捕捉部を設ける上、上 側に折曲形成した案内部を設けるので、特にこの下側板材の形状が複雑となり、 複数の工程を経て下側板材を作成することから、可動刃ユニットがコスト高にな るという問題がある。
【0005】 本考案は前記課題を解決する為になされたものであり、その目的は、ミシンの 自動糸切り装置において、上糸と下糸とを捕捉し且つ切断する為の可動刃ユニッ トの構造を簡単化し且つ製作コストを低減することである。
【0006】
前記目的を達成する為に、請求項1に係るミシンの自動糸切り装置は、ミシン ベッド部内に設けられ、ミシンによる縫製作業の終了時に上糸と下糸とを同時に 切断する糸切り装置であって、ベッド部のフレームに固着された固定刃と、上下 両糸を捕捉するとともにこの捕捉された上下両糸をこの固定刃との協働により切 断する可動刃ユニットと、この可動刃ユニットを往復駆動する駆動手段と、可動 刃ユニットの近傍に配設され、可動刃ユニットの往動時に上下両糸を可動刃ユニ ットで捕捉可能に案内する糸案内部材とを備え、可動刃ユニットは、駆動手段に よる復動時に上下両糸を捕捉する捕捉部を有する捕捉部材と、捕捉部材の下面側 に近接して設けられ、固定刃と協働して上下両糸を切断する可動刃と、可動刃の 下面側に前記固定刃を介在させて設けられ、駆動手段による復動時に捕捉部に捕 捉された上下両糸を可動刃の復動軌跡上に対応する所定部位に案内し且つ保持す る案内部材とを備え、これら捕捉部材と可動刃と案内部材とを上下方向に重ね合 わせて駆動手段に連結される駆動部において一体的に連結したものである。
【0007】 尚、前記案内部材は、上下両糸を固定刃に係合させて可動刃との協働により切 断させる為に、捕捉部材の捕捉部に下側から当接するように上側に折曲形成され た案内部を備えてもよい。
【0008】
前記構成を有するミシンの自動糸切り装置においては、糸切断に際して、可動 刃ユニットは、駆動手段に連結された駆動部において一体的に連結されているの で、駆動手段により往動駆動された後復動駆動される。この可動刃ユニットの往 動時には、上糸と下糸とは糸案内部材により可動刃ユニットで捕捉可能に案内さ れている。そして、可動刃ユニットの複動時には、この糸案内部材で案内された 上下両糸が捕捉部材の捕捉部で捕捉され、この捕捉された上下両糸は案内部材に より可動刃の複動軌跡上に対応する所定部位に案内し且つ保持されるので、この 所定部位に案内された上下両糸は可動刃の下面側に設けられた固定刃に係合され 、その後可動刃とこの固定刃との剪断状の係合により同時に切断される。
【0009】 尚、前記案内部材に、捕捉部材の捕捉部に下側から当接するように上側に折曲 形成された案内部を設けた場合には(請求項2)、上下両糸はこの案内部により 確実に所定部位に案内され保持される。
【0010】
以下、本考案の実施例について、図面に基いて説明する。 本実施例は、電子制御式ジグザグミシンの自動糸切り装置に本考案を適用した 場合のものである。 先ず、電子制御式ジグザグミシンMについて説明するが、このミシンMは一般 的なミシンと同様なので、簡単に説明するものとする。 このミシンMは図1に示すように、ベッド部1と、そのベッド部1の右端部か ら立設された脚柱部2と、その脚柱部2からベッド部1に対向するように左方へ 延びるアーム部3とから構成され、ベッド部1には、後述する糸切り装置51と 、送り歯12を上下動させる送り歯上下動機構(図示略)及び前後動させる送り 歯前後動機構(図示略)と、水平釜28などが設けられ、アーム部3には、縫針 5を下端に装着可能な針棒4を上下動させる針棒駆動機構と針棒4を布送り方向 と直交する方向に揺動させる針棒揺動機構、天秤6を針棒4の上下動に調時して 上下動させる天秤駆動機構(図示略)などが設けられている。
【0011】 これら送り歯上下動機構と針棒駆動機構と天秤駆動機構とはミシンモータで駆 動され、また送り歯前後動機構は送り歯駆動用モータで駆動され、針棒揺動機構 は針棒揺動用モータで駆動される。尚、針棒4の後側のフレーム8には上下動可 能に支持された押え棒14が配置されており、また、縫針5を挟むように押え足 16が配置されている。 次に、ベッド部1に設けられ、上糸及び下糸を切断する糸切り装置51につい て説明する。 図1・図12に示すように、ミシンMのベッド部1の上面には針板7が装着さ れ、その針板7の下方においてベッド部1のフレーム8には釜土台(図示略)が 配設され、この釜土台には針板7と平行な水平面内で回転する水平釜28が設け られている。 この水平釜28は、水平面内において垂直軸線の周りに回転する外釜29と、 その外釜29内に釜止め30によって静止状態に保持される中釜31と、中釜3 1内に回転可能に収容される下糸用ボビン32とを備えている。また、ベッド部 1内には、図2・図12に示すように、釜土台を貫通して左右方向に延びる下軸 33が回転可能に支持され、その下軸33と外釜29との間には下軸33の回転 を水平釜28に伝達する歯車伝達機構(図示略)が設けられている。
【0012】 次に、後述の可動刃ユニット52を往復駆動する駆動機構50について説明す ると、前記下軸33の右端部にはギヤプーリ10が固着され、このギヤプーリ1 0は図示外のタイミングベルトを介してミシンモータに連結され、下軸33はこ のミシンモータにより回転駆動される。 この下軸33には、図2・図3に示すように、糸切り保持カム9が固着され、 この糸切り保持カム9の外周には、後述の作動レバー35を糸切り状態に保持す る外周カム9aが形成されるとともに、この外周カム9aの一部には、作動レバ ー35を待機位置から糸切り位置まで移動させる為の第1カム(図示略)と、作 動レバー35を糸切り位置に保持する為の第2カム(図示略)と、作動レバー3 5を糸切り後に元の待機位置まで移動復帰させる為の第3カム(図示略)とが形 成されている。
【0013】 更に、下軸33の左端部には、糸切り用カム11が固着され、この糸切り用カ ム11の外周には、その一端部に凹溝を有し、後述のカムフォロワ83が摺接す る外周カム11aが形成されている。ここで、後述する一連の糸切り作動を実行 する為に、この外周カム11aの凹溝は、切り保持カム9の第1〜第3カムに対 応して設けられている。 一方、下軸33の直ぐ下側には、図2に示すように、第1支持ブラケット13 が水平に配設され、フレーム8に支持されている。この第1支持ブラケット13 の前端部には、図2・図4に示すように、糸切り用電磁石17が左右方向向きに 配設され、この糸切り用電磁石17は固定板15で第1支持ブラケット13に取 付けられている。
【0014】 この糸切り用電磁石17の左側近傍位置には、平面視略L字状の回動部材23 がピン25で第1支持ブラケット13に回動可能に枢支され、この回動部材23 の第1腕部19は、糸切り用電磁石17のコア34に対向するように前方に延び 、また第2腕部21は、糸切り保持カム9の近傍位置まで右方に延びている。こ の回動部材23は、ピン25に外嵌された巻きバネ27により図2にて反時計回 転方向に付勢されている。 一方、前記回動部材23の直ぐ後側には、図2・図5に示すように、左右方向 に延びる作動レバー35が配設されている。この作動レバー35の右端部には、 前記回動部材23の第2腕部21の先端部に当接し且つ後述の案内部材41を介 して水平回動する為の案内部39が形成されるとともに、作動ピン37が後方突 出状に固着され、更にその左端部は、連結ピン63を介して後述のクラッチレバ ー65の前端部に連結されている。更に、作動レバー35の右端部と固定板15 とに引っ張りバネ18が張架されており、この引っ張りバネ18のバネ力は巻き バネ27のバネ力よりも大きく設定されている。
【0015】 従って、糸切り動作以外のときには、作動レバー35は引っ張りバネ18によ り連接ピン63を中心に図2にて時計回転方向に付勢され、回動部材23は、第 2腕部21を介して第1腕部19がコア34から所定距離だけ離間した回動位置 に保持されている。 前記下軸33の直ぐ下側には、図2・図6に示すように、第2支持ブラケット 43が水平に配設され、フレーム8に支持されている。この第2支持ブラケット 43には、前記水平釜28の上面に沿って左右方向に延び、針板7と水平釜28 との間の上糸及び下糸の糸経路を横切る糸案内片(糸案内部材に相当する)44 が揺動可能に枢支されている。第2支持ブラケット43には、左右方向に延びる 案内孔45が形成され、この案内孔45には、図7に示すように、糸案内片44 と略平行な第1直線孔45aと、この第1直線孔45aの右端部に隣接し第1直 線孔45aと所定角度屈曲状に連続する第2直線孔45bとからなっている。そ して、この案内孔45の直ぐ上側には、案内孔45で案内されて左右往復摺動可 能な可動刃ユニット52が配設され、この可動刃ユニット52は、第2支持ブラ ケット43に取付けた押え部材58(図6参照)でその上方への移動が規制され ている。
【0016】 次に、この可動刃ユニット52について、図8・図9に基いて説明する。 この可動刃ユニット52は、上糸及び下糸を捕捉する為の捕捉部53aを有す る板状の捕捉部材53と、この捕捉部材53の下面側に近接して設けられ、後述 の固定刃61と協働して上下両糸を切断する刃部54aを有する板状の可動刃5 4と、可動刃54の下面側に近接して設けられ、可動刃54の下側に固定刃61 が進入するのを許容するスペースを設ける為のスペーサ55と、この可動刃54 の下面側に固定刃61を介在させて設けられ、捕捉部53aで捕捉された上下両 糸を捕捉部材53のスリット53bに導入して糸引き出し部56bに係合させる 案内部56aを有する板状の案内部材56とからなり、これら4つの部材53〜 56が図示の順に上下方向に重ね合わせて、前記駆動機構51で駆動される駆動 部において2つのピン47・49で一体的に連結されたものである。尚、糸引き 出し部56bは可動刃54の複動軌跡上に対応する所定部位に相当する。
【0017】 ここで、前記案内部材56には、上下両糸を固定刃61に係合させて可動刃5 4との協働により切断させる為に、捕捉部53aに下側から当接するように斜め 上方に屈曲形成された案内部56aが設けられている。また、この案内部材56 の板厚は約1.0mm であり、捕捉部材53及び可動刃54の板厚は夫々約0.5mm で ある。 ところで、この可動刃54と協働して上下両糸を切断する固定刃61は、図6 ・図8に示すように、可動刃54の直ぐ下側に位置するように第2支持ブラケッ ト43に取付けられている。
【0018】 前記第2支持ブラケット43の下側には、図7に示すように、クラッチレバー 65が第2支持ブラケット43の回動ピン67に回動可能に枢支されている。こ のクラッチレバー65には、連結アーム65aと係合アーム65bとが段違い状 に且つ平面視略L字状に一体的に設けられ、連結アーム65aの前端部が連結ピ ン63を介して作動レバー35の左端部に連結され、係合アーム65bにはカム フォロワ83と係合する為の係合凹部65cが形成されている。この回動ピン6 7には巻きバネ71が外装され、クラッチレバー65は、このカムフォロワ83 を係合凹部65cに係合させるように、常に図7にて反時計回転方向に弾性付勢 されている。
【0019】 前記係合アーム65bの直ぐ上側には前後方向向きの中間レバー73と付勢レ バー75とが配設され、中間レバー73の後端部は枢支ピン77で第2支持ブラ ケット43に回動自在に枢支され、付勢レバー75の前端部は枢支ピン85で回 動自在に枢支されている。そして、中間レバー73の前端部に設けたピン81が 付勢レバー75の長孔75aに摺動可能に係合され、更にその長さ方向の略中央 部にはカムフォロワ83が枢着され、このカムフォロワ83は外周カム11aに 左方から当接している。更に、付勢レバー75の後端部の長孔75bには前記可 動刃ユニット52のピン47が摺動自在に係合している。そして、付勢レバー7 5は、枢支ピン85に外装された巻きバネ89により図7にて反時計回転方向に 弾性付勢されている。
【0020】 従って、糸切り動作に際して、作動レバー35が右方へ移動したときには、ク ラッチレバー65が反時計方向に回転し、カムフォロワ83が係合凹部65cと の係合を解除されたとき、カムフォロワ83が外周カム11aを介して右方へ移 動するのに伴って、中間レバー73及び付勢レバー75の回動により、可動刃ユ ニット52は両ピン47、49と案内孔45との係合を介して右方へ往動して糸 切り動作が開始される(図12参照)。
【0021】 次に、糸切り装置51の作用について説明する。 糸切り信号の入力に応動して、図10に示すように、先ず所定のタイミングに おいて糸切り用電磁石17が励磁されるので、回動部材23が引っ張りバネ18 のバネ力に抗して反時計方向に回動する。このとき、第2腕部21の移動により 案内部39が案内部材41を介して後方に水平回動する。その結果、作動ピン3 7が糸切り保持カム9の外周カム9aに摺接保持される。このとき、下軸33の 回転により作動ピン37が第1カムを追従しながら右方へ移動するので、図11 に示すように、作動レバー35も同時に右方へ移動する。
【0022】 従って、前述したように、クラッチレバー65が反時計方向に回転し、カムフ ォロワ83が係合凹部65cとの係合を解除されたとき、カムフォロワ83が外 周カム11aの凹溝を介して右方へ移動するのに伴って、中間レバー73及び付 勢レバー75の回動により、図12に示すように、可動刃ユニット52が右方の 糸捕捉位置まで往動する。このとき、糸案内片44の下方への揺動により、上糸 と下糸とは、捕捉部材53の捕捉部53aに捕捉可能に案内される。 そして、糸切り用カム11の回転に伴って、カムフォロワ83が外周カム11 aの凹溝を介して左方への移動により可動刃ユニット52が左方へ複動する途中 において、上下両糸は、先ず捕捉部53aで捕捉され、その後案内部56aで案 内されながらスリット53bと糸引き出し部56bとに導入されて糸引き出し部 56bに確実に保持される。更に、この糸引き出し部56bに保持された上下両 糸は、固定刃61に係合され、その後可動刃54とこの固定刃61との剪断状の 係合により同時に切断される。
【0023】 更に、カムフォロワ83が外周カム11aにより係合凹部65cに対応する位 置まで左方へ復動したとき、作動ピン37が外周カム9aにより左方へ移動する のに応動して作動レバー35が左方へ移動されるので、クラッチレバー65が元 の係合位置に復帰回動し、カムフォロワ83が係合凹部65cに係合される。更 に、糸切り用電磁石17の励磁が停止されるので、回動部材23が引っ張りバネ 18のバネ力により元の位置に復帰回動する。これにより、一連の糸切り動作が 終了し、ミシンモータの回転が停止される。
【0024】 以上説明したように、可動刃ユニット52は、上下両糸を捕捉する為の捕捉部 材53と、上下両糸を固定刃61と協働して切断する為の可動刃54と、捕捉さ れた上下両糸を可動刃54の複動軌跡上に対応する糸引き出し部56bに案内し 且つ保持する為の案内部材56とを備えているので、これら捕捉部材53や可動 刃54や案内部材56は夫々1つずつの機能を分担しており、その為にこれら捕 捉部材53や可動刃54や案内部材56の形状が簡単化することから、可動刃ユ ニット52の構造を簡単化し且つ製作コストを低減することができる。更に、案 内部材56には案内部56aを設けたので、上下両糸は確実に糸引き出し部56 bに案内され保持される。
【0025】 尚、可動刃ユニットを構成する捕捉部材53や可動刃54や案内部材56の材 質、形状及び板厚を任意に変更することが可能である。尚、可動刃ユニットを用 いた種々の糸切り装置に本発明を適用し得ることは勿論である。尚、電子制御式 ミシン以外の例えば、工業用ミシンなど各種のミシンの自動糸切り装置にも本発 明を適用し得る。
【0026】
本考案のミシンの自動糸切り装置によれば、可動刃ユニットは、上下両糸を捕 捉する為の捕捉部材と、上下両糸を固定刃と協働して切断する為の可動刃と、捕 捉された上下両糸を可動刃の複動軌跡上に対応する所定部位に案内し且つ保持す る為の案内部材とを備えているので、これら捕捉部材や可動刃や案内部材は夫々 1つずつの機能を分担しており、その為にこれら捕捉部材や可動刃や案内部材の 形状が簡単化することから、可動刃ユニットの構造を簡単化し且つ製作コストを 低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】電子制御式ジグザグミシンの概略斜視図であ
る。
る。
【図2】ベッド部の要部横断平面図である。
【図3】下軸の拡大平面図である。
【図4】図2A−A線断面図である。
【図5】作動レバーの拡大平面図である。
【図6】ベッド部の要部部分平面図である。
【図7】ベッド部の要部部分背面図である。
【図8】可動刃ユニットの分解斜視図である。
【図9】可動刃ユニットの正面図である。
【図10】糸切り動作開始時を説明する図2相当図であ
る。
る。
【図11】糸切り動作を説明する図2相当図である。
【図12】水平釜を含む図6相当図である。
M 電子制御式ジグザグミシン 1 ベッド部 44 糸案内片 50 駆動機構 51 糸切り装置 52 可動刃ユニット 53 捕捉部材 53a 捕捉部 54 可動刃 56 案内部材 56a 案内部 61 固定刃
Claims (2)
- 【請求項1】 ミシンベッド部内に設けられ、ミシンに
よる縫製作業の終了時に上糸と下糸とを同時に切断する
糸切り装置であって、ベッド部のフレームに固着された
固定刃と、上下両糸を捕捉するとともにこの捕捉された
上下両糸をこの固定刃との協働により切断する可動刃ユ
ニットと、この可動刃ユニットを往復駆動する駆動手段
と、前記可動刃ユニットの近傍に配設され、可動刃ユニ
ットの往動時に上下両糸を可動刃ユニットで捕捉可能に
案内する糸案内部材とを備えたミシンの糸切り装置にお
いて、 前記可動刃ユニットは、 前記駆動手段による復動時に前記上下両糸を捕捉する捕
捉部を有する捕捉部材と、前記捕捉部材の下面側に近接
して設けられ、前記固定刃と協働して上下両糸を切断す
る可動刃と、前記可動刃の下面側に前記固定刃を介在さ
せて設けられ、前記駆動手段による復動時に前記捕捉部
に捕捉された上下両糸を前記可動刃の復動軌跡上に対応
する所定部位に案内し且つ保持する案内部材とを備え、 これら捕捉部材と可動刃と案内部材とを上下方向に重ね
合わせて駆動手段に連結される駆動部において一体的に
連結したことを特徴とするミシンの自動糸切り装置。 - 【請求項2】 前記案内部材は、前記上下両糸を固定刃
に係合させて可動刃との協働により切断させる為に、捕
捉部材の捕捉部に下側から当接するように上側に折曲形
成された案内部を備えたことを特徴とする請求項1に記
載のミシンの自動糸切り装置。
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---|---|---|---|
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US08/087,278 US5370073A (en) | 1992-07-27 | 1993-07-08 | Thread cutting device for a sewing machine |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP2566199Y2 JP2566199Y2 (ja) | 1998-03-25 |
Family
ID=13080958
Family Applications (1)
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Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5370073A (ja) |
JP (1) | JP2566199Y2 (ja) |
Cited By (2)
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