JPH0612846U - ベンチレーテッドタイプディスクロータ - Google Patents

ベンチレーテッドタイプディスクロータ

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JPH0612846U
JPH0612846U JP5691592U JP5691592U JPH0612846U JP H0612846 U JPH0612846 U JP H0612846U JP 5691592 U JP5691592 U JP 5691592U JP 5691592 U JP5691592 U JP 5691592U JP H0612846 U JPH0612846 U JP H0612846U
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disc
long
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JP5691592U
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鉄朗 青木
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桐生機械株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 アウタおよびインナの両摺動面ディスクに熱
変形に起因するクラックの発生することがなく、かつ内
部応力が同一面上に集中することのない耐久性のあるベ
ンチレーテッドタイプディスロータを提供することを目
的としている。 【構成】 アウタおよびインナの両摺動面ディスク1
1,12を結合するリブ13に長リブ13Aと短リブ1
3Bとを交互に設け、長リブ13Aの内側の端部14の
みを軸心方向へ徐々に幅広く拡大させ、かつ両ディスク
の内周端面15,16より内方へ延出させて車両への取
付部を構成する円筒状部19の外周面20に幅広の端部
14で連設させ、かつ隣接する長リブ13A,13Aの
幅広端部14,14間の内空気通路31の内端34を前
記円筒状部19の取付面17方向へ向けて深く形成し
た。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、車両のブレーキ装置に用いられるベンチレーテッドタイプディスク ロータの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
特開平2ー253020号公報に示されるごとき、従来の自動車等の車両のベ ンチレーテッドタイプディスクロータは、たとえば本書の図4,図5に示すごと く、ディスクロータ1の、ブレーキパッドを押付けて制動を行うための円板状の インナの摺動面ディスク2とアウタの摺動面ディスク3とが相対峙して設けられ 、制動の際前記ブレーキパッドの押付けによる摺動面の発熱の冷却効果を高める ために、前記両ディスク2,3の間に空気の流れる間隙を設け、該間隙に前記両 ディスク2,3を連結するリブ4,4が放射状に形成され、隣り合う各リブ4, 4の間に冷却用空気の通路となるスロット5,5が設けられている。
【0003】 前記アウタの摺動面ディスク3の軸心側には車両へ取り付けるための円筒状部 6が連設され、該円筒状部6の外端である底部は、車両への取付フランジ部たる 取付面7の外周縁に連続され、取付面7には、中央孔8、取付孔9,9およびデ ィスクロータ1の車両からの取り外しのための補助孔10,10が穿設されてい る。
【0004】 前記従来のベンチレーテッドタイプディスクロータは、車両のブレーキ制動を 行うとき、高速回転時に、または短時間内に制動頻度を多くした場合には、イン ナの摺動面ディスク2およびアウタの摺動面ディスク3に高熱を発生し、図6の ごとく摺動面ディスク3は円筒状部6を軸に点線のように熱変形を起こす。
【0005】 この熱変形が生ずると、特にアウタの摺動面ディスク3側に大きい内部応力が 発生し、図7および図8に示すごとく、両ディスク2,3に、放射状のクラック C1,C2が発生し易くなり、また上述の熱変形を起こすと、ブレーキパッドとデ ィスクロータ1との当り(接触)が不安定となり、ブレーキの効き変動を起こし 、ブレーキジャダーが発生し易くなるという問題がある。
【0006】 また、アウタの摺動面ディスクの内周端面と円筒状部の外周面との間に間隙を 形成し、各リブの内端部のみを延出し、円筒状部に連設する構成も案出されたが 、この構成のベンチレーテッドタイプディスクロータにおいては、前記間隙の存 在により、摺動面ディスクの熱変形は減少し得るが、各リブとアウタの摺動面デ ィスクとの間、特にその内周端面付近との間、および各リブと円筒状部との間の 熱応力の働く位置が略同一面上にあり、この面に応力集中を生ずることも予想さ れるのでこの応力を分散することが好ましい。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は、激しい制動作用を受けアウタおよびインナの各摺動面ディスクが高 温となっても、従来のごとき熱変形を生ずる恐れがなく、このためクラック発生 もなく、冷却効率も良好で、如何なる運転操作時にも良好なブレーキ性能を維持 し、かつ熱応力の分散が図れ、かつ強度の向上も図れるベンチレーテッドタイプ ディスクロータを提供することを課題としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するため、本考案は、ベンチレーテッドタイプディスクロータ の相対峙する2枚の円盤状のアウタおよびインナの両摺動面ディスク相互の対向 面間を連結する多数のリブを、軸心に対し放射状に形成し、前記リブは長リブと 短リブとを交互に設け、前記長リブのディスク内側の端部のみを、軸心方向へ徐 々に幅広に拡大し、かつ前記アウタおよびインナの両摺動面ディスクの内周端面 より半径方向内方へ延出し、車両への取付面外周縁に連続する円筒状部に幅広端 で連設し、また隣接する長リブの幅広端間の空気通路の内端を前記円筒状部の取 付面方向へ向けて深く形成すると共に、アウタの摺動面ディスクの内周端面と、 前記円筒状部の外周面との間に間隙を形成したという構成としている。
【0009】
【作用】
本考案によると、アウタとインナの両摺動面ディスクはリブで連結されるのみ で、車両への取付面外周縁に連続する円筒状部とは直接連続されることがなく、 該円筒状部の外周面とアウタの摺動面ディスクの内周端面との間には間隙が形成 されているので、冷却効果が向上すると共に、円筒状部との連結は、軸心方向へ 徐々に幅広に拡大され、かつ摺動面ディスクより低温の長リブの幅広端のみによ って行われ、また隣接する長リブの幅広端間の空気通路の内端が前記円筒状部の 取付面方向へ向けて深く形成され、高温の摺動面ディスクは直接円筒状部と連結 されないので、熱変形が小となり、アウタの摺動面ディスクの内部応力が減少し 、クラックの発生もなく、ブレーキパッドとの当接も安定し、耐久性が高められ 、かつ各長リブとアウタの摺動面ディスクの内周端面付近との間、および各長リ ブと円筒状部との間の連結位置が分散されているので応力集中が同一面上に生ず ることがなく連結部分の強度が向上する。
【0010】
【実施例】
図1ないし図3は実施の一例のベンチレーテッドタイプディスクロータ1を示 しており、相対峙するアウタの摺動面ディスク11とインナの摺動面ディスク1 2とは、軸心Oに対し放射状に形成された多数のリブ13により一体に結合され ている。
【0011】 前記リブ13は長リブ13Aと短リブ13Bとが交互に形成されている。
【0012】 前記長リブ13Aのディスク内側の端部14のみが、軸心O方向へ徐々に幅広 に拡大され、かつ前記アウタおよびインナの両摺動面ディスク11,12の内周 端面15,16より半径方向内方へ延出されている。
【0013】 前記長リブ13Aの幅広の端部14は、ベンチレーテッドタイプディスクロー タ1を車両へ取り付ける取付面17の外周縁18に連続する円筒状部19に一体 に連設されている。
【0014】 この結果、アウタの摺動面ディスク11の内周端面15と、前記円筒状部19 の外周面20との間には間隙21が形成されている。
【0015】 また隣接する前記長リブ13A,13Aの幅広の端部14,14の間に内空気 通路31が形成され、該内空気通路31は、隣接する前記両長リブ13A,13 Aの間に形成されている短リブ13Bと前記両長リブ13A,13Aとの間にそ れぞれ形成される外空気通路32,32とが、前記短リブ13Bの内端部33よ り軸心O側で合流することにより形成されている。
【0016】 前記内空気通路31の内端34は、前記外空気通路32のアウタ摺動面ディス ク11側のアウタ側面35よりも、前記円筒状部19の取付面17方向へ向けて 深く形成されている。
【0017】 取付面17には、従来品と同じく、中央孔8、取付孔9、取り外し用の補助孔 10が開設されている。
【0018】
【考案の効果】
本考案では、アウタとインナの両摺動面ディスクは長リブで連結されるのみで 、車両への取付面外周縁に連続する円筒状部とは直接連続されることがなく、該 円筒状部の外周面とアウタの両摺動面ディスクの内周端面との間に間隙が形成さ れているので、冷却効果が向上する。
【0019】 アウタとインナの両摺動面ディスクと前記円筒状部との連設は、リブのうち一 つ置きに形成されている長リブの幅広端で行われるので、前記連設により連設部 分の強度が落ちることはない。
【0020】 また円筒状部と長リブの幅広の端部との連設部位の熱変形が小となり、摺動面 ディスクおよび長リブと円筒状部との連設部位における内部応力も小となり、こ れらの部分にクラックが発生することもなく、ブレーキパッドとの当接も安定し 、ベンチレーテッドタイプディスクロータの耐久性が高められる効果がある。
【0021】 隣接する長リブの内端部間に形成される内空気通路と短リブの両側に形成され る外空気通路とは短リブの内端部より軸心寄りで合流され、かつ内空気通路の内 端は円筒状部の取付面方向へ向けて深く形成され内空気通路の断面積が狭められ ることがなく、かつ長リブの内側の端部は軸心方向へ徐々に幅広に拡大されてい るので、内空気通路から外空気通路への空気流は、阻害されることなくスムース に流れる。
【0022】 さらに各リブとアウタ摺動面ディスクとの連設位置は同一面上にあるが、各長 リブと円筒状部との連設位置は取付面方向に近い面に形成され、両連設位置は同 一面上になく二面に分散されているので、連設部位における内部応力が集中され ることなく分散されているので、ベンチレーテッドタイプディスクロータの耐久 性がさらに高められる効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例のインナ摺動面ディスク側の平面図であ
る。
【図2】図1中折線Z−O−Zにおける縦断面図であ
る。
【図3】図1中矢視A方向の部分立面図である。
【図4】従来品の一例を一部断面として示した平面図で
ある。
【図5】図4に示すものの縦断面図である。
【図6】従来品の要部の熱変形状態の略示断面図であ
る。
【図7】従来品のインナ摺動面ディスクのクラックの発
生状態を模型的に示す部分平面図である。
【図8】従来品のアウタ摺動面ディスクのクラックの発
生状態を模型的に示す部分平面図である。
【符号の説明】
1 ベンチレーテッドタイプディスクロータ 11 アウタ摺動面ディスク 12 インナ摺動面ディスク 13 リブ 13A 長リブ 13B 短リブ 14 端部 15 アウタ摺動面ディスクの内周端面 16 インナ摺動面ディスクの内周端面 17 取付面 18 外周縁 19 円筒状部 20 外周面 21 間隙 31 内空気通路 0 軸心

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相対峙する2枚の円盤状のアウタおよび
    インナの両摺動面ディスク相互間を連結する多数のリブ
    が、軸心に対し放射状に形成されているベンチレーテッ
    ドタイプディスクロータにおいて、前記リブは長リブと
    短リブとが交互に設けられ、前記長リブのディスク内側
    の端部のみが、軸心方向へ徐々に幅広に拡大され、かつ
    前記アウタおよびインナの両摺動面ディスクの内周端面
    より半径方向内方へ延出され、車両への取付面外周縁に
    連続する円筒状部に幅広端で連設され、また隣接する長
    リブの幅広端間の空気通路の内端が前記円筒状部の取付
    面方向へ向けて深く形成されていると共に、アウタの摺
    動面ディスクの内周端面と、前記円筒状部の外周面との
    間に間隙が形成されているベンチレーテッドタイプディ
    スクロータ。
JP1992056915U 1992-07-21 1992-07-21 ベンチレーテッドタイプディスクロータ Expired - Lifetime JP2556878Y2 (ja)

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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5849545A (ja) * 1981-09-18 1983-03-23 Takaoka Kogyo Kk デイスク・ブレ−キ・ロ−タおよびその製造方法
JPH02107834A (ja) * 1988-10-18 1990-04-19 Honda Motor Co Ltd ベンチレーテッドブレーキロータ

Patent Citations (2)

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