JP3136459B2 - 車両用ディスクブレーキのディスクロータ - Google Patents
車両用ディスクブレーキのディスクロータInfo
- Publication number
- JP3136459B2 JP3136459B2 JP06262715A JP26271594A JP3136459B2 JP 3136459 B2 JP3136459 B2 JP 3136459B2 JP 06262715 A JP06262715 A JP 06262715A JP 26271594 A JP26271594 A JP 26271594A JP 3136459 B2 JP3136459 B2 JP 3136459B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sliding contact
- contact portion
- disk
- rotor
- holes
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Braking Arrangements (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、自動車や自動二・三輪
車等の車両に用いられるディスクブレーキ用のディスク
ロータであって、詳しくは外周側のライニング摺接部に
複数の貫通孔を有するディスクロータに関する。
車等の車両に用いられるディスクブレーキ用のディスク
ロータであって、詳しくは外周側のライニング摺接部に
複数の貫通孔を有するディスクロータに関する。
【0002】
【従来の技術】自動車等の車両用ディスクブレーキに用
いられるディスクロータとして、例えば、特開昭62−
266233号公報に示されるものがある。このディス
クロータは、摩擦パッドのライニングが摺接する外周側
のライニング摺接部に、複数の貫通孔を形成したもの
で、これら複数の貫通孔によって、ディスクロータの軽
量化や冷却性及び排水性と、制動時に生じる微細な摩耗
分のクリーニング性等を向上して、安定したブレーキ性
能が得られるようにしている。
いられるディスクロータとして、例えば、特開昭62−
266233号公報に示されるものがある。このディス
クロータは、摩擦パッドのライニングが摺接する外周側
のライニング摺接部に、複数の貫通孔を形成したもの
で、これら複数の貫通孔によって、ディスクロータの軽
量化や冷却性及び排水性と、制動時に生じる微細な摩耗
分のクリーニング性等を向上して、安定したブレーキ性
能が得られるようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ディスクロータは、一般に鋳鉄や鋼板,或いはステンレ
ス鋼板等の熱伝導性の高い金属材料によって形成される
ため、上述の構成によって冷却を早めることはできて
も、ライニング摺接部自体が制動熱で高温となることは
避けられず、逆に貫通孔の形成がライニング摺接部の一
部に熱歪みを生じる原因となる。
ディスクロータは、一般に鋳鉄や鋼板,或いはステンレ
ス鋼板等の熱伝導性の高い金属材料によって形成される
ため、上述の構成によって冷却を早めることはできて
も、ライニング摺接部自体が制動熱で高温となることは
避けられず、逆に貫通孔の形成がライニング摺接部の一
部に熱歪みを生じる原因となる。
【0004】図6は、ディスクロータのライニング摺接
部と温度上昇との関係図を示し、ライニング摺接部のデ
ィスク半径方向幅を三等分した場合に、中央摺接部の温
度が内外の摺接部よりも高くなっており、上述の熱歪み
は、この中央摺接部に設けられた貫通孔の近傍に発生し
ている。
部と温度上昇との関係図を示し、ライニング摺接部のデ
ィスク半径方向幅を三等分した場合に、中央摺接部の温
度が内外の摺接部よりも高くなっており、上述の熱歪み
は、この中央摺接部に設けられた貫通孔の近傍に発生し
ている。
【0005】そこで、この原因を考察してみると、上述
の3つの摺接部では、表面積の違いをあてはめることが
できないため、制動熱の移動をディスク半径方向でみる
と、内周側摺接部では、その内側に質量の大きなロータ
ハブが連続するため、内周側摺接部の制動熱は、ヒート
マスの大きな内周側へ広く拡散して行き、また外周側摺
接部では、その外側で外気に晒される外周面から、制動
熱が大気へ放散されて行くと考えられる。
の3つの摺接部では、表面積の違いをあてはめることが
できないため、制動熱の移動をディスク半径方向でみる
と、内周側摺接部では、その内側に質量の大きなロータ
ハブが連続するため、内周側摺接部の制動熱は、ヒート
マスの大きな内周側へ広く拡散して行き、また外周側摺
接部では、その外側で外気に晒される外周面から、制動
熱が大気へ放散されて行くと考えられる。
【0006】これに対して中央摺接部では、ロータハブ
や外周面から離れていて、制動熱が内周側摺接部や外周
側摺接部を通してディスクロータの内外へ伝達されて行
くため、内外の摺接部に較べて冷却性が悪く、冷却速度
の速い内周側摺接部と外周側摺接部の熱収縮が、中央摺
接部にディスク半径方向線上を内外逆方向へ引っ張るよ
うに作用し、中央摺接部の内でも特に貫通孔の形成で脆
弱となった貫通孔の近傍部分に応力が集中して、熱歪み
が生じるものと思われる。
や外周面から離れていて、制動熱が内周側摺接部や外周
側摺接部を通してディスクロータの内外へ伝達されて行
くため、内外の摺接部に較べて冷却性が悪く、冷却速度
の速い内周側摺接部と外周側摺接部の熱収縮が、中央摺
接部にディスク半径方向線上を内外逆方向へ引っ張るよ
うに作用し、中央摺接部の内でも特に貫通孔の形成で脆
弱となった貫通孔の近傍部分に応力が集中して、熱歪み
が生じるものと思われる。
【0007】そこで本発明は、貫通孔を用いてその特性
を確保しながら、熱歪みの発生を防止して、耐久性を高
めた車両用ディスクブレーキのディスクロータを提供す
ることを目的としている。
を確保しながら、熱歪みの発生を防止して、耐久性を高
めた車両用ディスクブレーキのディスクロータを提供す
ることを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述の目的に従い、第1
発明では、外周部に、摩擦パッドのライニングが摺接す
るライニング摺接部を有する車両用ディスクブレーキの
ディスクロータにおいて、前記ライニング摺接部をディ
スク半径方向に三等分して、内外にリング状の内周側摺
接部と中央摺接部と外周側摺接部とを設定すると共に、
中央摺接部を除く内周側摺接部と外周側摺接部に、それ
ぞれ複数の貫通孔を形成している。
発明では、外周部に、摩擦パッドのライニングが摺接す
るライニング摺接部を有する車両用ディスクブレーキの
ディスクロータにおいて、前記ライニング摺接部をディ
スク半径方向に三等分して、内外にリング状の内周側摺
接部と中央摺接部と外周側摺接部とを設定すると共に、
中央摺接部を除く内周側摺接部と外周側摺接部に、それ
ぞれ複数の貫通孔を形成している。
【0009】また第2発明では、中央摺接部の両面に複
数の窪み孔を形成し、更に第3発明では、中央摺接部の
一側面の窪み孔と他側面の窪み孔との位相を偏位させ
る。第2,第3発明の窪み孔は、円形や多角形或いは長
形等の形状で形成される。
数の窪み孔を形成し、更に第3発明では、中央摺接部の
一側面の窪み孔と他側面の窪み孔との位相を偏位させ
る。第2,第3発明の窪み孔は、円形や多角形或いは長
形等の形状で形成される。
【0010】
【作用】第1発明の構成によれば、貫通孔を省略した中
央摺接部では強度的に脆弱な部分がなくなるので、中央
摺接部に内周側摺接部と外周側摺接部の熱収縮がディス
ク半径方向線上を内外逆方向へ作用した場合に、高い剛
性力で熱歪みを抑制するようになる。
央摺接部では強度的に脆弱な部分がなくなるので、中央
摺接部に内周側摺接部と外周側摺接部の熱収縮がディス
ク半径方向線上を内外逆方向へ作用した場合に、高い剛
性力で熱歪みを抑制するようになる。
【0011】また第2発明では、中央摺接部に形成され
た窪み孔の底部に周辺へつながる底壁が残される。従っ
て、中央摺接部に窪み孔を形成するにも拘らず、窪み孔
の底壁によって窪み孔近傍の剛性力が確保されるので、
内周側摺接部と外周側摺接部の熱収縮がディスク半径方
向線上を内外逆方向へ作用しても、中央摺接部の窪み孔
周辺に熱歪みが生じにくい。
た窪み孔の底部に周辺へつながる底壁が残される。従っ
て、中央摺接部に窪み孔を形成するにも拘らず、窪み孔
の底壁によって窪み孔近傍の剛性力が確保されるので、
内周側摺接部と外周側摺接部の熱収縮がディスク半径方
向線上を内外逆方向へ作用しても、中央摺接部の窪み孔
周辺に熱歪みが生じにくい。
【0012】更に、中央摺接部で両側面の窪み孔の位相
を偏位させる第3発明では、両側面の窪み孔を対向して
設ける場合に較べて、底壁の厚さを確保できる。
を偏位させる第3発明では、両側面の窪み孔を対向して
設ける場合に較べて、底壁の厚さを確保できる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の各実施例を図面に基づいて説
明する。図1は本発明の第1実施例を示すもので、ディ
スクロータ1は、ロータハブ2の外周に、リング状のロ
ータベース3を複数のリベット4にてディスク軸方向へ
移動可能に取付けしたフローティングタイプで、ロータ
ハブ2及びロータベース3は、いずれも鋳鉄や鋼板或い
はステンレス鋼板等の金属板によって形成されている。
明する。図1は本発明の第1実施例を示すもので、ディ
スクロータ1は、ロータハブ2の外周に、リング状のロ
ータベース3を複数のリベット4にてディスク軸方向へ
移動可能に取付けしたフローティングタイプで、ロータ
ハブ2及びロータベース3は、いずれも鋳鉄や鋼板或い
はステンレス鋼板等の金属板によって形成されている。
【0014】ロータハブ2には、中央部にアクスル挿通
孔5が形成され、その外周に複数の車体取付け孔6が穿
設されている。また、ロータハブ2の外周側とロータベ
ース3の内周側には、扇形や滴形等の大形の肉抜き孔
7,8が形成されていて、ディスクロータ1の大幅な軽
量化が図られている。
孔5が形成され、その外周に複数の車体取付け孔6が穿
設されている。また、ロータハブ2の外周側とロータベ
ース3の内周側には、扇形や滴形等の大形の肉抜き孔
7,8が形成されていて、ディスクロータ1の大幅な軽
量化が図られている。
【0015】ロータベース3の外周側は、図示しない摩
擦パッドのライニングが摺接するライニング摺接部9と
なっており、このライニング摺接部9をディスク半径方
向に3等分して、内外にリング状の内周側摺接部9aと
中央摺接部9bと外周側摺接部9cとを設定した場合
に、内周側摺接部9aには複数の小円形の貫通孔10
を、また外周側摺接部9cには同じく複数の小円形の貫
通孔11を、それぞれ一定のパターンで設けており、こ
れら貫通孔10,11によって、ディスクロータ1の軽
量化や冷却性,排水性,クリーニング性を向上して、安
定したブレーキ性能が得られるようにしている。
擦パッドのライニングが摺接するライニング摺接部9と
なっており、このライニング摺接部9をディスク半径方
向に3等分して、内外にリング状の内周側摺接部9aと
中央摺接部9bと外周側摺接部9cとを設定した場合
に、内周側摺接部9aには複数の小円形の貫通孔10
を、また外周側摺接部9cには同じく複数の小円形の貫
通孔11を、それぞれ一定のパターンで設けており、こ
れら貫通孔10,11によって、ディスクロータ1の軽
量化や冷却性,排水性,クリーニング性を向上して、安
定したブレーキ性能が得られるようにしている。
【0016】また、中央摺接部9bでは、内周側摺接部
9aと外周側摺接部9cとに形成した貫通孔が省かれて
おり、中央摺接部9bをムク材のままとすることによっ
て、中央摺接部9b全体の剛性力を均一に高めている。
9aと外周側摺接部9cとに形成した貫通孔が省かれて
おり、中央摺接部9bをムク材のままとすることによっ
て、中央摺接部9b全体の剛性力を均一に高めている。
【0017】このように構成される本実施例で制動作用
が行なわれると、摩擦パッドのライニングと摺接するラ
イニング摺接部9の全体に高い制動熱が発生する。この
制動熱は、3つの摺接部9a,9b,9cのそれぞれの
両表面から大気へ放散される以外に、内周側摺接部9a
では、その内側に連続するロータベース3の内周側やロ
ータハブ2へ広く拡散して行き、また外周側摺接部9c
では、外周面3eから大気へ放散されて行く。
が行なわれると、摩擦パッドのライニングと摺接するラ
イニング摺接部9の全体に高い制動熱が発生する。この
制動熱は、3つの摺接部9a,9b,9cのそれぞれの
両表面から大気へ放散される以外に、内周側摺接部9a
では、その内側に連続するロータベース3の内周側やロ
ータハブ2へ広く拡散して行き、また外周側摺接部9c
では、外周面3eから大気へ放散されて行く。
【0018】更に、中央摺接部9bの制動熱は、内周側
摺接部9aと外周側摺接部9cを通してディスクロータ
1の内外へ伝達されて行くが、内外の摺接部9a,9c
に較べると冷却速度が遅いため、冷却速度の速い内周側
摺接部9aと外周側摺接部9cの熱収縮によって内外か
ら引っ張りを受けるが、中央摺接部9bでは貫通孔を省
いて剛性力を均一に高めていて、局部的な脆弱部分をな
くしているので、熱歪みの発生が有効に抑制される。
摺接部9aと外周側摺接部9cを通してディスクロータ
1の内外へ伝達されて行くが、内外の摺接部9a,9c
に較べると冷却速度が遅いため、冷却速度の速い内周側
摺接部9aと外周側摺接部9cの熱収縮によって内外か
ら引っ張りを受けるが、中央摺接部9bでは貫通孔を省
いて剛性力を均一に高めていて、局部的な脆弱部分をな
くしているので、熱歪みの発生が有効に抑制される。
【0019】本実施例は、ディスクロータ1のライニン
グ摺接部9のうち、内周側摺接部9aと外周側摺接部9
cに小円形の貫通孔10,11をそれぞれ複数個設け
て、ディスクロータ1の軽量化や冷却性等の向上を図り
つつ、中央摺接部9bでは熱歪みを有効に抑制するの
で、安定した制動力を長期間に亙って発揮することがで
きる。
グ摺接部9のうち、内周側摺接部9aと外周側摺接部9
cに小円形の貫通孔10,11をそれぞれ複数個設け
て、ディスクロータ1の軽量化や冷却性等の向上を図り
つつ、中央摺接部9bでは熱歪みを有効に抑制するの
で、安定した制動力を長期間に亙って発揮することがで
きる。
【0020】図2及び図3は、本発明の第2実施例を示
すもので、内周側摺接部9aと外周側摺接部9cには、
小円形の貫通孔10,11が上述の第1実施例と同様に
設けられ、また中央摺接部9bには、小円形に窪み孔2
0が複数設けられている。
すもので、内周側摺接部9aと外周側摺接部9cには、
小円形の貫通孔10,11が上述の第1実施例と同様に
設けられ、また中央摺接部9bには、小円形に窪み孔2
0が複数設けられている。
【0021】上記窪み孔20は、中央摺接部9bの一側
面と他側面からディスク周方向へ交互に、ライニング摺
接部9の厚さの凡そ半分の深さで穿たれた1つづつを1
組とし、該1組の窪み孔20,20の位相を、ディスク
半径方向線Rから略45度方向に偏位させると共に、内
周側摺接部9aの2つの貫通孔10,10と、外周側摺
接部9cの貫通孔11とを含む5つが一直線となるよう
に配列されている。
面と他側面からディスク周方向へ交互に、ライニング摺
接部9の厚さの凡そ半分の深さで穿たれた1つづつを1
組とし、該1組の窪み孔20,20の位相を、ディスク
半径方向線Rから略45度方向に偏位させると共に、内
周側摺接部9aの2つの貫通孔10,10と、外周側摺
接部9cの貫通孔11とを含む5つが一直線となるよう
に配列されている。
【0022】窪み孔20の底部には、その周辺に連続し
てつながる底壁21が、ライニング摺接部9の残りの半
分の厚さで残されており、窪み孔20と底壁21の1組
は、ディスクロータ1の中心Oとを結ぶディスク半径方
向線Rで見た場合に、上記した一直線状の配列から、他
の貫通孔10,11や窪み孔20のいずれとも重複しな
いようになっている。
てつながる底壁21が、ライニング摺接部9の残りの半
分の厚さで残されており、窪み孔20と底壁21の1組
は、ディスクロータ1の中心Oとを結ぶディスク半径方
向線Rで見た場合に、上記した一直線状の配列から、他
の貫通孔10,11や窪み孔20のいずれとも重複しな
いようになっている。
【0023】本実施例は、中央摺接部9bの両側面に、
複数の窪み孔20をライニング摺接部9の厚さの凡そ半
分の深さで交互に形成して、内外の貫通孔10,11と
共にディスクロータ1の軽量化や冷却性,クリーニング
性等が尚一層向上する。更に、一側面の窪み孔20と他
側面の窪み孔20の位相をディスク半径方向線Rから略
45度の方向に偏位したことにより、各窪み孔20の底
壁21をライニング摺接部9の残りの半分の厚さで設定
できるので、窪み孔20周辺の剛性力を充分に確保で
き、内周側摺接部9aと外周側摺接部9cの熱収縮力
が、ディスク半径方向線R上を内外逆方向へ作用して
も、底壁21が熱収縮による応力にもよく堪えるので、
窪み孔20の周辺に熱歪みが生じにくい。
複数の窪み孔20をライニング摺接部9の厚さの凡そ半
分の深さで交互に形成して、内外の貫通孔10,11と
共にディスクロータ1の軽量化や冷却性,クリーニング
性等が尚一層向上する。更に、一側面の窪み孔20と他
側面の窪み孔20の位相をディスク半径方向線Rから略
45度の方向に偏位したことにより、各窪み孔20の底
壁21をライニング摺接部9の残りの半分の厚さで設定
できるので、窪み孔20周辺の剛性力を充分に確保で
き、内周側摺接部9aと外周側摺接部9cの熱収縮力
が、ディスク半径方向線R上を内外逆方向へ作用して
も、底壁21が熱収縮による応力にもよく堪えるので、
窪み孔20の周辺に熱歪みが生じにくい。
【0024】更に本実施例では、1組の窪み孔20,2
0を、内外の貫通孔10,10,11と共に斜め方向へ
一直線上に配列したことにより、1組の窪み孔20と底
壁21は、熱収縮力が作用するディスク半径方向線R
で、他の貫通孔10,11や窪み孔20のいずれとも重
複することがないから、熱収縮力に対する抗力はより一
層高いものとなる。
0を、内外の貫通孔10,10,11と共に斜め方向へ
一直線上に配列したことにより、1組の窪み孔20と底
壁21は、熱収縮力が作用するディスク半径方向線R
で、他の貫通孔10,11や窪み孔20のいずれとも重
複することがないから、熱収縮力に対する抗力はより一
層高いものとなる。
【0025】図4及び図5は、本発明の第3実施例と第
4実施例を示しており、両実施例では、長円形の窪み孔
30,40が中央摺接部9bに複数個づつ設けられてお
り、この窪み孔30,40の設定以外は、上述の第1,
第2実施例と同様の構成となっている。
4実施例を示しており、両実施例では、長円形の窪み孔
30,40が中央摺接部9bに複数個づつ設けられてお
り、この窪み孔30,40の設定以外は、上述の第1,
第2実施例と同様の構成となっている。
【0026】図4の第3実施例では、窪み孔30がディ
スク半径方向線Rに沿って放射状に配設され、また図5
の第4実施例では、更に長円の窪み孔40が、ディスク
半径方向線Rから略45度に傾斜して配設されている。
窪み孔30,40は、中央摺接部9bの一側面と他側面
とに、ディスク周方向へ交互に形成され、またそれぞれ
の底部に設定された底壁31,41が、窪み孔30,4
0周辺の剛性力を確保している。
スク半径方向線Rに沿って放射状に配設され、また図5
の第4実施例では、更に長円の窪み孔40が、ディスク
半径方向線Rから略45度に傾斜して配設されている。
窪み孔30,40は、中央摺接部9bの一側面と他側面
とに、ディスク周方向へ交互に形成され、またそれぞれ
の底部に設定された底壁31,41が、窪み孔30,4
0周辺の剛性力を確保している。
【0027】上述の第3,第4実施例では、窪み孔3
0,40に長円形を採用したことにより、軽量化や冷却
性に対する効果が高く、特に第4実施例の窪み孔40で
は、斜め方向の配置により長円形を一層長く設定でき
て、軽量化や冷却性等に一層高い効果が得られる。
0,40に長円形を採用したことにより、軽量化や冷却
性に対する効果が高く、特に第4実施例の窪み孔40で
は、斜め方向の配置により長円形を一層長く設定でき
て、軽量化や冷却性等に一層高い効果が得られる。
【0028】尚、中央摺接部の窪み孔は、一側面と他側
面とで偏位して設けることにより、底壁の厚さを充分に
確保できて好ましいが、窪み孔の底壁を設定できれば、
中央摺接部の両面から窪み孔を対向して設けても差支え
ない。また窪み孔は、多角形や錐形等の他形状であって
もよく、ディスクブレーキ形状も、ロータハブとロータ
ベースを一体化した一枚板でもよい。
面とで偏位して設けることにより、底壁の厚さを充分に
確保できて好ましいが、窪み孔の底壁を設定できれば、
中央摺接部の両面から窪み孔を対向して設けても差支え
ない。また窪み孔は、多角形や錐形等の他形状であって
もよく、ディスクブレーキ形状も、ロータハブとロータ
ベースを一体化した一枚板でもよい。
【0029】
【発明の効果】本発明に係る車両用ディスクブレーキの
ディスクロータは、外周部のライニング摺接部をディス
ク半径方向に三等分して、内外にリング状の内周側摺接
部と中央摺接部と外周側摺接部とを設定し、内周側摺接
部と外周側摺接部に、それぞれ複数の貫通孔を形成した
ことにより、ディスクロータの軽量化や冷却性,排水
性,クリーニング性等を向上しつつ、中央摺接部では貫
通孔を省略して中央摺接部全体の剛性力を均一に高める
ので、中央摺接部の熱歪みを有効に抑制して、安定した
制動力を長期間に亙って発揮することができる。
ディスクロータは、外周部のライニング摺接部をディス
ク半径方向に三等分して、内外にリング状の内周側摺接
部と中央摺接部と外周側摺接部とを設定し、内周側摺接
部と外周側摺接部に、それぞれ複数の貫通孔を形成した
ことにより、ディスクロータの軽量化や冷却性,排水
性,クリーニング性等を向上しつつ、中央摺接部では貫
通孔を省略して中央摺接部全体の剛性力を均一に高める
ので、中央摺接部の熱歪みを有効に抑制して、安定した
制動力を長期間に亙って発揮することができる。
【0030】また、中央摺接部の両面に複数の窪み孔を
形成することにより、ディスクロータの軽量化や冷却性
等を高めながら、窪み孔の底壁によって窪み孔周辺の剛
性力を確保して、熱歪みを有効に抑制することができ
る。更に、上述の窪み孔を中央摺接部の一側面と他側面
とで位相を偏位させることにより、窪み孔の底壁に充分
な厚さを確保できて、窪み孔周辺の剛性力をより一層高
めることができる。
形成することにより、ディスクロータの軽量化や冷却性
等を高めながら、窪み孔の底壁によって窪み孔周辺の剛
性力を確保して、熱歪みを有効に抑制することができ
る。更に、上述の窪み孔を中央摺接部の一側面と他側面
とで位相を偏位させることにより、窪み孔の底壁に充分
な厚さを確保できて、窪み孔周辺の剛性力をより一層高
めることができる。
【図1】本発明の第1実施例を示すディスクロータの正
面図
面図
【図2】本発明の第2実施例を示すディスクロータの半
分の正面図
分の正面図
【図3】本発明の第2実施例を示す図2のIII −III 断
面図
面図
【図4】本発明の第3実施例を示すディスクロータの半
分の正面図
分の正面図
【図5】本発明の第4実施例を示すディスクロータの半
分の正面図
分の正面図
【図6】ディスクロータのライニング摺接部と温度上昇
との関係図
との関係図
1…ディスクロータ 2…ロータハブ 3…ロータベース 5…アクスル挿通孔 6…車体取付け孔 7,8…肉抜き孔 9…ライニング摺接部 9a…内周側摺接部 9b…中央摺接部 9c…外周側摺接部 10…内周側摺接部9aに形成された貫通孔 11…外周側摺接部9bに形成された貫通孔 20…中央摺接部9bに形成された小円形の窪み孔 21…窪み孔20の底壁 30,40…長円形の窪み孔 31…窪み孔30の底壁 41…窪み孔40の底壁 L…ディスク半径方向線 O…ディスクロータ1の中心
Claims (3)
- 【請求項1】 外周部に、摩擦パッドのライニングが摺
接するライニング摺接部を有する車両用ディスクブレー
キのディスクロータにおいて、前記ライニング摺接部を
ディスク半径方向に三等分して、内外にリング状の内周
側摺接部と中央摺接部と外周側摺接部とを設定し、中央
摺接部を除く内周側摺接部と外周側摺接部に、それぞれ
複数の貫通孔を形成したことを特徴とする車両用ディス
クブレーキのディスクロータ。 - 【請求項2】 前記中央摺接部の両面に、複数の窪み孔
を形成したことを特徴とする請求項1記載の車両用ディ
スクブレーキのディスクロータ。 - 【請求項3】 前記中央摺接部の一側面の窪み孔と他側
面の窪み孔との位相を偏位させたことを特徴とする請求
項2記載の車両用ディスクブレーキのディスクロータ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP06262715A JP3136459B2 (ja) | 1994-10-26 | 1994-10-26 | 車両用ディスクブレーキのディスクロータ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP06262715A JP3136459B2 (ja) | 1994-10-26 | 1994-10-26 | 車両用ディスクブレーキのディスクロータ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08121513A JPH08121513A (ja) | 1996-05-14 |
| JP3136459B2 true JP3136459B2 (ja) | 2001-02-19 |
Family
ID=17379593
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP06262715A Expired - Fee Related JP3136459B2 (ja) | 1994-10-26 | 1994-10-26 | 車両用ディスクブレーキのディスクロータ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3136459B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| AU2003236021A1 (en) * | 2003-03-31 | 2004-10-25 | Freni Brembo S.P.A. | A disc for a disc brake disc brake and brake band for a disc |
| ES2354890T3 (es) | 2004-05-18 | 2011-03-18 | Yutaka Giken Co., Ltd. | Freno de disco de tipo flotante. |
| JP4855929B2 (ja) * | 2004-05-18 | 2012-01-18 | 株式会社ユタカ技研 | フローティング型ディスクブレーキ |
| JP5706790B2 (ja) * | 2011-09-06 | 2015-04-22 | 株式会社ユタカ技研 | ブレーキディスク |
-
1994
- 1994-10-26 JP JP06262715A patent/JP3136459B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH08121513A (ja) | 1996-05-14 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US6164423A (en) | Vented rotor for caliper disc brakes and the like | |
| JPS627408B2 (ja) | ||
| JPH11141585A (ja) | ディスクブレーキ用ロータ | |
| JPH09144781A (ja) | ディスクブレーキ用ロータ | |
| JP2020535357A (ja) | ブレーキ装置 | |
| JP2017101823A (ja) | ブレーキディスク | |
| CN212225833U (zh) | 制动盘 | |
| JP3136459B2 (ja) | 車両用ディスクブレーキのディスクロータ | |
| EP1048874B1 (en) | A disk for a disk brake | |
| JP2002227891A (ja) | ディスクブレーキロータ | |
| JP2002048166A (ja) | 車両用ディスクブレーキ装置のディスクロータ | |
| EP0981785A1 (en) | Solid finned rotor for caliper disc brakes and the like | |
| JPS62297549A (ja) | ブレ−キデイスク | |
| JP7364211B2 (ja) | ブレーキロータ | |
| JPS5824629A (ja) | デイスクブレ−キのブレ−キロ−タ | |
| JP7585267B2 (ja) | ブレーキディスク | |
| JP3724141B2 (ja) | ブレーキ用ディスクロータ | |
| WO1999050109A1 (en) | Brake rotor with non-circular ring section | |
| JP2000240695A (ja) | 鉄道車両用ブレーキディスク | |
| JP2017150511A (ja) | ディスクブレーキ用ロータ | |
| JP3724209B2 (ja) | ベンチレーテッドロータ | |
| JPH1073136A (ja) | ディスクブレ−キ用ベンチレ−テッドディスクロ−タ | |
| JPH0453469Y2 (ja) | ||
| JPS6347300Y2 (ja) | ||
| JPS6323618Y2 (ja) |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |