JPH1073136A - ディスクブレ−キ用ベンチレ−テッドディスクロ−タ - Google Patents
ディスクブレ−キ用ベンチレ−テッドディスクロ−タInfo
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- JPH1073136A JPH1073136A JP22878096A JP22878096A JPH1073136A JP H1073136 A JPH1073136 A JP H1073136A JP 22878096 A JP22878096 A JP 22878096A JP 22878096 A JP22878096 A JP 22878096A JP H1073136 A JPH1073136 A JP H1073136A
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- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16D—COUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
- F16D65/00—Parts or details
- F16D65/0006—Noise or vibration control
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- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 車輪ブレ−キのブレ−キ鳴きを低減すると共
に、摩擦パッドの過摩耗を防ぎ、ディスクロ−タの摺動
面の加工を容易にする。 【解決手段】 間隔をあけて平行に配置した2枚のディ
スク1a,1b;これらのディスクに連続して両者間に
空隙を形成する放射状の複数のリブ3(1)〜3
(n);を備えたベンチレ−テッドディスクロ−タ1に
おいて、前記2枚のディスク1a,1bの裏面(非摩擦
面)1au,1buに、放射状の複数の溝4(n),5
(n)を設け、ディスク1a,1bの固有振動数及び振
動モ−ドを調整し、ブレ−キ鳴きを抑える。
に、摩擦パッドの過摩耗を防ぎ、ディスクロ−タの摺動
面の加工を容易にする。 【解決手段】 間隔をあけて平行に配置した2枚のディ
スク1a,1b;これらのディスクに連続して両者間に
空隙を形成する放射状の複数のリブ3(1)〜3
(n);を備えたベンチレ−テッドディスクロ−タ1に
おいて、前記2枚のディスク1a,1bの裏面(非摩擦
面)1au,1buに、放射状の複数の溝4(n),5
(n)を設け、ディスク1a,1bの固有振動数及び振
動モ−ドを調整し、ブレ−キ鳴きを抑える。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディスクブレ−キ
用ベンチレ−テッドディスクロ−タに関する。
用ベンチレ−テッドディスクロ−タに関する。
【0002】
【従来の技術】ディスクブレ−キの、車輪に固着された
ディスクロ−タには、1枚の円板構造でなるシングルデ
ィスク形式のものと、隙間の間に周方向に分布し放射状
に延びる複数のリブを有する2枚構造のベンチレ−テッ
ドディスクロ−タ形式のものがある。シングルディスク
形式のものは、該ディスクの両面にパッドを圧着してデ
ィスクを挟み締めるように制動する。ベンチレ−テッド
ディスクロ−タ形式のものでは、アウタディスクの外側
表面(摩擦面)及びインナディスクの外側表面(摩擦
面)にパッドを圧着してアウタディスクとインナディス
クの両者を挟み締めるように制動する。
ディスクロ−タには、1枚の円板構造でなるシングルデ
ィスク形式のものと、隙間の間に周方向に分布し放射状
に延びる複数のリブを有する2枚構造のベンチレ−テッ
ドディスクロ−タ形式のものがある。シングルディスク
形式のものは、該ディスクの両面にパッドを圧着してデ
ィスクを挟み締めるように制動する。ベンチレ−テッド
ディスクロ−タ形式のものでは、アウタディスクの外側
表面(摩擦面)及びインナディスクの外側表面(摩擦
面)にパッドを圧着してアウタディスクとインナディス
クの両者を挟み締めるように制動する。
【0003】これらの回転するディスクロ−タを摩擦パ
ッドで圧着して制動を加える際に、ディスクロ−タが振
動し、これに起因する不快な高周波音(ブレ−キ音:ブ
レ−キ鳴き)を発生することがある。
ッドで圧着して制動を加える際に、ディスクロ−タが振
動し、これに起因する不快な高周波音(ブレ−キ音:ブ
レ−キ鳴き)を発生することがある。
【0004】図5にパッドが圧着したディスクロ−タが
発生する振動の状態を模式的に示す。
発生する振動の状態を模式的に示す。
【0005】パッドとディスクロ−タの接触面に発生し
た振動は、ディスク中を波紋状に広がりながら伝播して
行き、ディスク端部で反射することを繰返して相互に干
渉し合う。この振動が一部音波として空気中を伝播し、
人間の可聴周波数領域の(上限約15000Hz)の高
音域のものが不快なブレ−キ音(ブレ−キ鳴き)として
聞える。
た振動は、ディスク中を波紋状に広がりながら伝播して
行き、ディスク端部で反射することを繰返して相互に干
渉し合う。この振動が一部音波として空気中を伝播し、
人間の可聴周波数領域の(上限約15000Hz)の高
音域のものが不快なブレ−キ音(ブレ−キ鳴き)として
聞える。
【0006】このディスクロ−タの振動に起因するブレ
−キ鳴きを阻止するために、従来は、ディスクロ−タに
切欠きを設けたり、ディスクロ−タの表面(摩擦面)に
放射状,円周状の溝を設けたり、あるいはディスクロ−
タを分割したりして、ディスクロ−タの固有振動数ある
いは振動モ−ドを変えて、ブレーキ鳴き低減を行ってき
た。
−キ鳴きを阻止するために、従来は、ディスクロ−タに
切欠きを設けたり、ディスクロ−タの表面(摩擦面)に
放射状,円周状の溝を設けたり、あるいはディスクロ−
タを分割したりして、ディスクロ−タの固有振動数ある
いは振動モ−ドを変えて、ブレーキ鳴き低減を行ってき
た。
【0007】例えば、実開昭60−69837号公報
は、ベンチレ−テッドディクロ−タにおいて、ディスク
の、摩擦パッドとの接触面上に、複数の放射状切欠きま
たは孔を設けている。また実開昭62−97329号公
報は、ディクロ−タの表および裏の摩擦面に、複数の放
射状溝と環状溝を設けている。また特開平3−1894
31号公報は、ディクロ−タの摩擦面を周方向に分割す
ることを提案している。具体的な分割手段として、ディ
スクロ−タの摩擦面からハブ面にかけて長穴を設ける方
法,ディスクロ−タの外周部からハブ部に向けて不連続
の長穴を設ける方法,両者を組合せた方法,あるいは一
旦ディスクロ−タを完全に切断した後に鋼ピ−スを挿入
してかしめたり、分割部を入れ子構造にして接続する方
法等が示されている。
は、ベンチレ−テッドディクロ−タにおいて、ディスク
の、摩擦パッドとの接触面上に、複数の放射状切欠きま
たは孔を設けている。また実開昭62−97329号公
報は、ディクロ−タの表および裏の摩擦面に、複数の放
射状溝と環状溝を設けている。また特開平3−1894
31号公報は、ディクロ−タの摩擦面を周方向に分割す
ることを提案している。具体的な分割手段として、ディ
スクロ−タの摩擦面からハブ面にかけて長穴を設ける方
法,ディスクロ−タの外周部からハブ部に向けて不連続
の長穴を設ける方法,両者を組合せた方法,あるいは一
旦ディスクロ−タを完全に切断した後に鋼ピ−スを挿入
してかしめたり、分割部を入れ子構造にして接続する方
法等が示されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、何れの
提案においても、摩擦パッドとの接触面すなわち摩擦面
に切欠き,孔あるいは溝を設ける構造である。すなわち
ディスクロ−タの摩擦面に凹形状の溝が形成されてい
る。この構造を持つディスクロ−タの摩擦面を加工する
場合には、上記溝等で摩擦面が分断されているため、断
続加工となるので加工しづらい。また、制動的に上記溝
等のエッジで摩擦パッドが過剰に削られて摩耗が速いと
いう問題があった。
提案においても、摩擦パッドとの接触面すなわち摩擦面
に切欠き,孔あるいは溝を設ける構造である。すなわち
ディスクロ−タの摩擦面に凹形状の溝が形成されてい
る。この構造を持つディスクロ−タの摩擦面を加工する
場合には、上記溝等で摩擦面が分断されているため、断
続加工となるので加工しづらい。また、制動的に上記溝
等のエッジで摩擦パッドが過剰に削られて摩耗が速いと
いう問題があった。
【0009】本発明は、ベンチレ−テッドディスクロ−
タのブレ−キ鳴きを低減すると共に、ディスクロ−タの
摩擦面の加工を容易にし、パッドの過剰摩耗を防ぐこと
を目的とする。
タのブレ−キ鳴きを低減すると共に、ディスクロ−タの
摩擦面の加工を容易にし、パッドの過剰摩耗を防ぐこと
を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明のディスクブレ−
キ用ベンチレ−テッドディスクロ−タは、隙間の間に周
方向に分布し放射状に延びる複数のリブ( 3(1)〜3(44)
)を有する2枚構造(1a,1b)のディスクブレ−キ用ベン
チレ−テッドディスクロ−タにおいて、前記隙間側のデ
ィスク面すなわち摩擦面の裏側の面(1au,1bu)に、周方
向に分布し放射状に延びる複数の溝(4(1),4(2),5(1),5
(2))を有することを特徴とする。
キ用ベンチレ−テッドディスクロ−タは、隙間の間に周
方向に分布し放射状に延びる複数のリブ( 3(1)〜3(44)
)を有する2枚構造(1a,1b)のディスクブレ−キ用ベン
チレ−テッドディスクロ−タにおいて、前記隙間側のデ
ィスク面すなわち摩擦面の裏側の面(1au,1bu)に、周方
向に分布し放射状に延びる複数の溝(4(1),4(2),5(1),5
(2))を有することを特徴とする。
【0011】なお、理解を容易にするためにカッコ内に
は、図面に示し後述する実施例の対応要素の記号を、参
考までに付記した。
は、図面に示し後述する実施例の対応要素の記号を、参
考までに付記した。
【0012】これによれば、ベンチレ−テッドディスク
ロ−タを構成するアウタディスク(1a)の裏側の面(1au)
と、インナディスク(1b)の裏側の面(1bu)、すなわち空
隙を置いて対向するディスク裏面に、複数の溝(4(1),4
(2),5(1),5(2))がある。これらの溝(4(1),4(2),5(1),5
(2))が、従来の摩擦面の溝等と同様にブレ−キ鳴きを低
減する。加えて、複数の溝(4(1),4(2),5(1),5(2))は摩
擦面の裏側の、制動的にも摩擦パッドが接触しない面に
あるので、ディスクの摩擦面の加工に支障をもたらさ
ず、また、制動的に摩擦パッドが過剰に摩耗することが
ない。
ロ−タを構成するアウタディスク(1a)の裏側の面(1au)
と、インナディスク(1b)の裏側の面(1bu)、すなわち空
隙を置いて対向するディスク裏面に、複数の溝(4(1),4
(2),5(1),5(2))がある。これらの溝(4(1),4(2),5(1),5
(2))が、従来の摩擦面の溝等と同様にブレ−キ鳴きを低
減する。加えて、複数の溝(4(1),4(2),5(1),5(2))は摩
擦面の裏側の、制動的にも摩擦パッドが接触しない面に
あるので、ディスクの摩擦面の加工に支障をもたらさ
ず、また、制動的に摩擦パッドが過剰に摩耗することが
ない。
【0013】本発明の他の目的および特徴は、図面を参
照した以下の実施例の説明より明らかになろう。
照した以下の実施例の説明より明らかになろう。
【0014】
【0015】
【実施例】図1の(a)に本発明の一実施例のベンチレ
−テッドディスクロ−タ1の摩擦面の平面図を示す。図
1の(b)は、そのB−B線断面を示し、図2の(a)
は図1の(a)のII−II線拡大断面を示す。このベンチ
レ−テッドディスロ−タ1は、アウタディスク1a及び
インナディスク1bを、多数の放射状の仕切板(リブ)
3(1)〜3(44)で一体連続にした形状であり、両ディス
ク1a,1bの間のリブ間に、リブ厚相当の、ベンチレ
−ション用の隙間がある。このベンチレ−テッドディス
クロ−タ1のフランジ部6が車輪に固着され、図示しな
いピストンフロ−ティング型(浮動キャリパ−型)の車
輪ブレ−キのピストンに固着されたインナ摩擦パッドが
インナディスク1bの摩擦面に対向し、インナ摩擦パッ
ドに対向する、キャリパ−に固着されたアウタ摩擦パッ
ドがアウタディスク1aの摩擦面に対向する。つまり、
ロ−タ1の、インナディスク1bとアウタディスク1a
の2枚構造が、車輪ブレ−キのインナ摩擦パッドとアウ
タ摩擦パッドの間に位置する。
−テッドディスクロ−タ1の摩擦面の平面図を示す。図
1の(b)は、そのB−B線断面を示し、図2の(a)
は図1の(a)のII−II線拡大断面を示す。このベンチ
レ−テッドディスロ−タ1は、アウタディスク1a及び
インナディスク1bを、多数の放射状の仕切板(リブ)
3(1)〜3(44)で一体連続にした形状であり、両ディス
ク1a,1bの間のリブ間に、リブ厚相当の、ベンチレ
−ション用の隙間がある。このベンチレ−テッドディス
クロ−タ1のフランジ部6が車輪に固着され、図示しな
いピストンフロ−ティング型(浮動キャリパ−型)の車
輪ブレ−キのピストンに固着されたインナ摩擦パッドが
インナディスク1bの摩擦面に対向し、インナ摩擦パッ
ドに対向する、キャリパ−に固着されたアウタ摩擦パッ
ドがアウタディスク1aの摩擦面に対向する。つまり、
ロ−タ1の、インナディスク1bとアウタディスク1a
の2枚構造が、車輪ブレ−キのインナ摩擦パッドとアウ
タ摩擦パッドの間に位置する。
【0016】車輪ブレ−キにブレ−キ圧が加わると、車
輪ブレ−キのインナ摩擦パッドとアウタ摩擦パッドが共
にインナディスク1bとアウタディスク1aの2枚構造
を挟んで圧縮するように移動し、各ディスクの摩擦面1
bsおよび1asに圧接し、ロ−タ1(車輪)に制動が加わ
る。ロ−タ1(車輪)が回転すると、ディスク1aと1b
の間のリブ間の隙間には空気が遠心力によりディスク外
周に向って放射状に流れ、これがディスク1a,1bを冷
却する(ベンチレ−ション)。
輪ブレ−キのインナ摩擦パッドとアウタ摩擦パッドが共
にインナディスク1bとアウタディスク1aの2枚構造
を挟んで圧縮するように移動し、各ディスクの摩擦面1
bsおよび1asに圧接し、ロ−タ1(車輪)に制動が加わ
る。ロ−タ1(車輪)が回転すると、ディスク1aと1b
の間のリブ間の隙間には空気が遠心力によりディスク外
周に向って放射状に流れ、これがディスク1a,1bを冷
却する(ベンチレ−ション)。
【0017】ロ−タ1の鋳造時の鋳型の型形状(詳細に
はアウタディスクとインナデイスクとの間のリブを成形
する中子の形状)により、アウタディスク1aの裏面1
auには放射状の溝4(1)及び4(2)を180度隔てて形成
し、同様にインナディスク1bの裏面1buには放射状の
溝5(1)及び5(2)を180度隔てて形成している。これ
らの溝は、アウタディスク1a及びインナディスク1bの
固有振動数あるいは振動モ−ドを変化させるためのもの
である。該溝4(1)及び4(2)ならびに5(1)及び5(2)を
アウタディスク1aの外表面すなわち摩擦面1as及びイ
ンナディスク1bの外表面すなわち摩擦面1bsでなく、
それらの裏面1au及び1buに設けたものであり、各々の
固有振動数あるいは振動モ−ドが変化して、ディスク振
動に起因する人間の可聴周波数帯でのブレ−キ鳴きが、
従来の摩擦面に設けた場合と同様に、減少する。
はアウタディスクとインナデイスクとの間のリブを成形
する中子の形状)により、アウタディスク1aの裏面1
auには放射状の溝4(1)及び4(2)を180度隔てて形成
し、同様にインナディスク1bの裏面1buには放射状の
溝5(1)及び5(2)を180度隔てて形成している。これ
らの溝は、アウタディスク1a及びインナディスク1bの
固有振動数あるいは振動モ−ドを変化させるためのもの
である。該溝4(1)及び4(2)ならびに5(1)及び5(2)を
アウタディスク1aの外表面すなわち摩擦面1as及びイ
ンナディスク1bの外表面すなわち摩擦面1bsでなく、
それらの裏面1au及び1buに設けたものであり、各々の
固有振動数あるいは振動モ−ドが変化して、ディスク振
動に起因する人間の可聴周波数帯でのブレ−キ鳴きが、
従来の摩擦面に設けた場合と同様に、減少する。
【0018】図2の(a)は、図1の(a)のII−II線
拡大断面図であり、アウタディスク1aの裏面1auに設
ける溝位置と、インナディスク1bの裏面1buに設ける
溝位置の関係を示す。図2の(a)は、リブ3(4)とリ
ブ3(5)の中間に溝4(1)と溝5(1)を対向させた態様を
示す。ハブ6を中心として対称位置にある溝4(2)と溝
5(2)も同様に対向している(図示せず)。この他にも
溝位置は様々に設定しうる。
拡大断面図であり、アウタディスク1aの裏面1auに設
ける溝位置と、インナディスク1bの裏面1buに設ける
溝位置の関係を示す。図2の(a)は、リブ3(4)とリ
ブ3(5)の中間に溝4(1)と溝5(1)を対向させた態様を
示す。ハブ6を中心として対称位置にある溝4(2)と溝
5(2)も同様に対向している(図示せず)。この他にも
溝位置は様々に設定しうる。
【0019】例えば、図2の(b)は、隣接するリブ3
(4)及び3(5)の間において、溝4(1)と溝5(1)の対向位
置をややずらした態様であり、溝4(2)と溝5(2)に関し
ても同様に対向位置をややずらしている。図2の(c)
は、リブ3(4)を挾み溝4(1)と溝5(1)を相互にづらし
て配置している。溝4(2)と溝5(2)においても同様であ
る。この様に溝位置をリブ位置に対して調整すれば、ア
ウタディスク1a及びインナディスク1bの持つ固有振動
数又は振動モ−ドを変更又は調整することが出来、ある
いは溝に対する強度補償を行うことが出来る。
(4)及び3(5)の間において、溝4(1)と溝5(1)の対向位
置をややずらした態様であり、溝4(2)と溝5(2)に関し
ても同様に対向位置をややずらしている。図2の(c)
は、リブ3(4)を挾み溝4(1)と溝5(1)を相互にづらし
て配置している。溝4(2)と溝5(2)においても同様であ
る。この様に溝位置をリブ位置に対して調整すれば、ア
ウタディスク1a及びインナディスク1bの持つ固有振動
数又は振動モ−ドを変更又は調整することが出来、ある
いは溝に対する強度補償を行うことが出来る。
【0020】図3には、上記アウタディスク1aの裏面
1auに設ける溝の形状及び位置(及びインナディスク1
bの裏面1buに設ける溝の形状及び位置:これらは各図
中にカッコで記す)の数種の態様を示す。図3の(a)
は、図1に示す実施例と同様に、アウタディスク1aの
裏面1auに溝4(1)を設け、180度隔てた位置に溝4
(2)を設けた態様である。図3の(b)は、アウタディ
スク1aの裏面1auに90度隔てて溝4(1)〜溝4(4)を
設ける態様である。図3の(c)は、図3の(a)と同
様な溝配置であるが、溝を半径方向全域に設けるのでは
なく、ディスク外周部分と、ハブ6近傍部分には溝を設
けない。図3の(d)は、図3の(a)と同様な溝配置
であるが、溝を半径方向全域に設けるのではなく、ディ
スクの有効半径の中央部分には溝を設けない。
1auに設ける溝の形状及び位置(及びインナディスク1
bの裏面1buに設ける溝の形状及び位置:これらは各図
中にカッコで記す)の数種の態様を示す。図3の(a)
は、図1に示す実施例と同様に、アウタディスク1aの
裏面1auに溝4(1)を設け、180度隔てた位置に溝4
(2)を設けた態様である。図3の(b)は、アウタディ
スク1aの裏面1auに90度隔てて溝4(1)〜溝4(4)を
設ける態様である。図3の(c)は、図3の(a)と同
様な溝配置であるが、溝を半径方向全域に設けるのでは
なく、ディスク外周部分と、ハブ6近傍部分には溝を設
けない。図3の(d)は、図3の(a)と同様な溝配置
であるが、溝を半径方向全域に設けるのではなく、ディ
スクの有効半径の中央部分には溝を設けない。
【0021】以上図2及び図3に示したアウタディスク
1aの裏面1auに設ける溝,インナディスク1bの裏面1
buに設ける溝の位置,数,幅及び長さ(形状)は特に規
定するものではなく、製造するベンチレ−テッドディス
クロ−タの形状,所要特性あるいは製造工程等の内容に
応じて、強度上,音響上および生産上最適なものを選択
すれば良い。
1aの裏面1auに設ける溝,インナディスク1bの裏面1
buに設ける溝の位置,数,幅及び長さ(形状)は特に規
定するものではなく、製造するベンチレ−テッドディス
クロ−タの形状,所要特性あるいは製造工程等の内容に
応じて、強度上,音響上および生産上最適なものを選択
すれば良い。
【0022】図4に、従来のベンチレ−テッドディスク
ロ−タ及び本発明のベンチレ−テッドディスクロ−タの
ブレ−キ鳴きの状態を比較した結果を示す。ここで従来
品とは、アウタディスク及びインナディスクの両摩擦面
及び両非摩擦面(裏面)共に溝を形成していないもので
あり、本発明品とは、アウタディスクの裏面(非摩擦
面)1auに3本の放射状の溝を等ピッチで、またインナ
ディスクの裏面(非摩擦面)1buに3本の溝を等ピッチ
で形成したものである。
ロ−タ及び本発明のベンチレ−テッドディスクロ−タの
ブレ−キ鳴きの状態を比較した結果を示す。ここで従来
品とは、アウタディスク及びインナディスクの両摩擦面
及び両非摩擦面(裏面)共に溝を形成していないもので
あり、本発明品とは、アウタディスクの裏面(非摩擦
面)1auに3本の放射状の溝を等ピッチで、またインナ
ディスクの裏面(非摩擦面)1buに3本の溝を等ピッチ
で形成したものである。
【0023】図4の(a)の表に示すように、従来品と
対比して、本発明品では、ブレ−キ鳴きの発生率が1/
5に減少しており、溝を設けることによるブレ−キ鳴き
阻止効果が確認出来た。
対比して、本発明品では、ブレ−キ鳴きの発生率が1/
5に減少しており、溝を設けることによるブレ−キ鳴き
阻止効果が確認出来た。
【0024】図4の(b)は従来品の振動周波数特性を
示し、図4の(c)は本発明品の振動周波数特性を示
す。
示し、図4の(c)は本発明品の振動周波数特性を示
す。
【0025】このように本発明のベンチレ−テッドディ
スクロ−タは、ブレ−キ鳴きの発生率が低減し、しかも
溝がアウタディスク及びインナディスクの非摩擦面(裏
面)にあるので摩擦パッドには対向しないので、制動時
にディスク表面(摩擦面)に圧接する摩擦パッドが過剰
摩耗することがない。
スクロ−タは、ブレ−キ鳴きの発生率が低減し、しかも
溝がアウタディスク及びインナディスクの非摩擦面(裏
面)にあるので摩擦パッドには対向しないので、制動時
にディスク表面(摩擦面)に圧接する摩擦パッドが過剰
摩耗することがない。
【図1】 (a)は本発明の一実施例であるベンチレ−
テッドディスクロ−タ1の構成を示す平面図であり、該
ロ−タ1のアウタディスク1aの摩擦面の平面図であ
る。(b)は(a)のB−B線断面図である。
テッドディスクロ−タ1の構成を示す平面図であり、該
ロ−タ1のアウタディスク1aの摩擦面の平面図であ
る。(b)は(a)のB−B線断面図である。
【図2】 (a)は図1の(a)のII−II線拡大断面図
である。(b)および(c)は、図1の(b)に示すデ
ィスク1a,1bの裏面の溝の位置の変更例を示す、
(a)と同様な拡大断面図である。
である。(b)および(c)は、図1の(b)に示すデ
ィスク1a,1bの裏面の溝の位置の変更例を示す、
(a)と同様な拡大断面図である。
【図3】 (a)〜(d)は、図1の(a)に示す溝
の、種々の位置および形態を示す、図1の(a)と同様
な平面図である。
の、種々の位置および形態を示す、図1の(a)と同様
な平面図である。
【図4】 (a)は、従来および本発明のベンチレ−テ
ッドディスクロ−タの固有振動数およびブレ−キ鳴き発
生率を示す図表であり、(b)は(a)に示す「従来
品」の周波数特性を示すグラフであり、(c)は(a)
に示す「本発明品」の周波数特性を示すグラフである。
ッドディスクロ−タの固有振動数およびブレ−キ鳴き発
生率を示す図表であり、(b)は(a)に示す「従来
品」の周波数特性を示すグラフであり、(c)は(a)
に示す「本発明品」の周波数特性を示すグラフである。
【図5】 ディスクロ−タに摩擦パッドを圧着した時
に、ディスクロ−タ上に発生する振動の波紋状伝播の様
子を表わした平面図である。
に、ディスクロ−タ上に発生する振動の波紋状伝播の様
子を表わした平面図である。
1:ベンチレ−テッドディスクロ−タ 1a:アウタディスク 1au:アウタディスク裏面 1as:アウタディスク
摩擦面(表面) 1b:インナディスク 1bu:インナディスク裏面 1bs:アウタディスク
摩擦面(表面) 2:摩擦パッド 3(1)〜3(44):リブ 4(1)〜4(4):溝 5(1)〜5(4):溝 6:フランジ部 H:波紋
摩擦面(表面) 1b:インナディスク 1bu:インナディスク裏面 1bs:アウタディスク
摩擦面(表面) 2:摩擦パッド 3(1)〜3(44):リブ 4(1)〜4(4):溝 5(1)〜5(4):溝 6:フランジ部 H:波紋
Claims (1)
- 【請求項1】隙間の間に周方向に分布し放射状に延びる
複数のリブを有する2枚構造のディスクブレ−キ用ベン
チレ−テッドディスクロ−タにおいて、 前記隙間側のディスク面すなわち摩擦面の裏側の面に、
周方向に分布し放射状に延びる複数の溝を有することを
特徴とする、ディスクブレ−キ用ベンチレ−テッドディ
スクロ−タ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22878096A JPH1073136A (ja) | 1996-08-29 | 1996-08-29 | ディスクブレ−キ用ベンチレ−テッドディスクロ−タ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22878096A JPH1073136A (ja) | 1996-08-29 | 1996-08-29 | ディスクブレ−キ用ベンチレ−テッドディスクロ−タ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1073136A true JPH1073136A (ja) | 1998-03-17 |
Family
ID=16881740
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22878096A Pending JPH1073136A (ja) | 1996-08-29 | 1996-08-29 | ディスクブレ−キ用ベンチレ−テッドディスクロ−タ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1073136A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4579734A (en) * | 1982-07-12 | 1986-04-01 | Seikenkai Foundational Juridical Person | Novel lactobacillus and uses therefor |
EP1048872A3 (de) * | 1999-04-29 | 2001-01-10 | Dr.Ing. h.c.F. Porsche Aktiengesellschaft | Vorrichtung zum Verhindern des Quietschens einer Scheibenbremse |
US6279698B1 (en) * | 1998-09-11 | 2001-08-28 | Brembo S.P.A. | High efficiency braking and self-draining brake-disk with visual wear control |
-
1996
- 1996-08-29 JP JP22878096A patent/JPH1073136A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4579734A (en) * | 1982-07-12 | 1986-04-01 | Seikenkai Foundational Juridical Person | Novel lactobacillus and uses therefor |
US6279698B1 (en) * | 1998-09-11 | 2001-08-28 | Brembo S.P.A. | High efficiency braking and self-draining brake-disk with visual wear control |
EP1048872A3 (de) * | 1999-04-29 | 2001-01-10 | Dr.Ing. h.c.F. Porsche Aktiengesellschaft | Vorrichtung zum Verhindern des Quietschens einer Scheibenbremse |
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Legal Events
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A977 | Report on retrieval |
Effective date: 20040630 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050119 |
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A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20050518 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |