JPH09203427A - ディスクブレーキ装置 - Google Patents

ディスクブレーキ装置

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JPH09203427A
JPH09203427A JP8011953A JP1195396A JPH09203427A JP H09203427 A JPH09203427 A JP H09203427A JP 8011953 A JP8011953 A JP 8011953A JP 1195396 A JP1195396 A JP 1195396A JP H09203427 A JPH09203427 A JP H09203427A
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JP
Japan
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rotor
disc
cylinder body
brake
brake pad
Prior art date
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JP8011953A
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English (en)
Inventor
Mitsuhiro Doi
三浩 土井
Toshikazu Torigaki
俊和 鳥垣
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】シリンダボディの軽量化及びディスクロータの
冷却性能向上の両方を達成する。 【解決手段】シリンダボディ4の連結部4Eに、その回
入側端面4F及び回出側端面4G間を連通する通風孔1
5を形成する。通風孔15は、ディスクロータ2の外周
面に沿って延びる断面長方形の孔であって、回入側端面
4F及び回出側端面4Gの厚さ方向略中央部に形成す
る。そして、連結部4Eのディスクロータ2外周面に対
向する側には、通風孔15に通じる開口部16を形成す
る。開口部16は、連結部4Eのロータ正転方向の略中
央部に形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ディスクブレー
キ装置に関し、特に、いわゆるフローティング型のディ
スクブレーキ装置において、シリンダボディの軽量化及
びディスクロータの冷却性能向上が達成されるようにし
たものである。
【0002】
【従来の技術】従来のディスクブレーキ装置としては、
例えば、社団法人自動車技術会編「新編・自動車工学ハ
ンドブック」(株式会社図書出版社 1984年9月1
1日第9版発行)の第6編、6−18頁の図3−28
や、特開昭50−84761号公報等に開示されたもの
がある。
【0003】これら文献に開示されたような従来のフロ
ーティング型(キャリパ浮動式)のディスクブレーキ装
置は、車輪と共に回転するディスクロータを両側から挟
み込むように配置された一対のブレーキパッドを有し、
そのうちの一方のブレーキパッドはシリンダボディ(キ
ャリパ)に設けられたシリンダ内を摺動するピストンに
よって押圧し、他方のブレーキパッドは一方のブレーキ
パッドをピストンで押圧した際の反作用によりピストン
とは逆方向にシリンダボディが移動することを利用して
押圧するようになっていて、これにより、必要なシリン
ダの個数が減ってコスト的に有利になる、というもので
あった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ここで、上述したよう
な従来のディスクブレーキ装置にあっては、制動時の摩
擦熱によるディスクロータの温度上昇を抑えるために、
ディスクロータとして、ロータ内部に内周面側から外周
面側に放射状に延びる複数のベンチレーション孔が形成
されたベンチレーテッドロータを採用することが多い。
つまり、ディスクロータ回転時に、ベンチレーション孔
をロータ内周側から外周側に冷却風が通過するから、ロ
ータからの放熱が促進されるのである。従って、そのよ
うなベンチレーテッドロータを採用した場合、冷却風の
風量確保のためには、ロータ外周面に他の部材が近接し
て配設されないことが好ましいことになるが、ロータ外
周面を跨ぐように配設されるシリンダボディを有するデ
ィスクブレーキ装置にあっては、そのシリンダボディが
冷却風の抜けを妨げてしまい、より高い冷却効果を得る
ための支障となっていた(第1の課題)。
【0005】一方、従来のディスクブレーキ装置にあっ
ては、制動解除時におけるブレーキパッドとディスクロ
ータとの間のクリアランスを確保するために、シリンダ
内周面とピストン外周面との間にシールリングを配設し
た構造を採用するのが一般的である。つまり、シールリ
ングは、例えばシリンダ内周面に形成された周溝に収容
されるとともに、その内周面がピストン外周面に密接し
ていて、ピストンがシリンダ内圧により進行する場合に
はシールリングが剪断方向に弾性変形し且つシールリン
グとピストン外周面との間に滑りが生じ、制動が解除さ
れてシリンダ内圧が低下するとシールリングの復元力に
よってピストンがロータから離隔する方向に移動するか
ら、ピストンとブレーキパッドとの間にはシールリング
の弾性変形量に応じたクリアランスが形成され、これに
よりブレーキパッドのディスクロータから離れる方向へ
の変位が可能となる。
【0006】即ち、図13(a)に示すように、ディス
クブレーキ装置1のシリンダボディ4の基部4Cに形成
されたシリンダ孔10内に油圧が供給されていない状態
で、ピストン11とシリンダ孔10底面との間に隙間a
が形成される一方で、図13(b)に示すように、シリ
ンダ孔10内に油圧が供給され、ピストン11がシール
リング10Aとの間に滑りを生じることなくディスクロ
ータ側に変位し、ピストン11とシリンダ孔10底面と
の間に隙間bが形成されたとすると、制動が解除されて
シリンダ孔10内圧が低下すれば、シールリング10A
の復元力によってピストン11はディスクロータから離
れる方向に(b−a)だけ変位することになる。つま
り、図13(b)の状態から同(a)の状態に戻るか
ら、ピストン11とブレーキパッドとの間に適切なクリ
アランスが確保される。ただし、制動時におけるブレー
キパッドの圧縮量は考慮しておらず、ブレーキパッドに
圧縮が生じる場合には、その分だけピストン11の戻り
量は小さくなる。なお、図13(a)〜(c)中、4D
はピストン11とは逆側に配設されたブレーキパッドを
押圧するためのシリンダボディ4の爪部であり、ハッチ
ング付きの長方形Xはディスクロータ及びこれを挟む一
対のブレーキパッドを纏めて省略図示したものである。
【0007】そして、図13(a),(b)の例では、
制動時のシリンダボディ4の変形も考慮していない。即
ち、制動時には、シリンダボディ4の連結部4Eのバネ
剛性K1 に応じた変形が生じるため、その変形の分だけ
ピストン11の戻り量は小さくなり、ピストン11とブ
レーキパッドとの間に適切なクリアランスが確保されな
い可能性がある。そして、ディスクロータの摩擦摺動面
には微小ではあるがロータ取付誤差や製造誤差に起因す
る面振れ(通常、両振幅で100μm以下)があり、非
制動時にはその面振れによってディスクロータとブレー
キパッドとが接触してブレーキパッドにロータから離れ
る方向の力が入力されるのであるが、ピストン11とブ
レーキパッドとの間に適切なクリアランスが確保されな
いと、ロータ摩擦摺動面の面振れによってブレーキパッ
ドにロータから離れる方向の力が入力されても、ブレー
キパッドが十分に後退できなくなり、ブレーキパッドが
ロータに常時接触して燃費悪化等を招いてしまう。
【0008】このような点に対しては、シリンダボディ
4の剛性を高めて制動時におけるその変形量を小さくす
ればよいと思われるが、シリンダボディ4の剛性を高め
るということは、実際には連結部4Eの厚み等を増大さ
せることであるから、シリンダボディ4の重量増加を招
き、バネ下重量の増加となってバネ下振動レベルの悪化
等に繋がってしまう。
【0009】しかも、シリンダボディ4の重量が増加し
てしまうと、非制動時におけるブレーキパッドとディス
クロータとの接触による燃費悪化等への影響が大きくな
り、シリンダボディ4の剛性増大による利点が相殺され
てしまう。つまり、図14に示すようなディスクブレー
キ装置1の動的なモデルを考えた場合、仮に非制動時に
ブレーキパッド8がディスクロータの摩擦摺動面に接触
しているものとすると、ブレーキパッド8がディスクロ
ータから受ける反力F1 は、ブレーキパッド8を支持す
る部材のバネ力をK2 、ロータとの接触によるブレーキ
パッド8の変位量をL1 、シリンダボディ4の慣性をI
1 、シリンダボディ4の加速度をG1 、シリンダボディ
4と車体側に固定される図示しないトルクメンバとの間
の摺動抵抗をC1 とすれば、 F1 =K2 1 +I1 1 +C1 ……(1) となり、この(1)式からも明らかなように、シリンダ
ボディ4の慣性I1 つまりシリンダボディ4の質量増大
に応じて反力F1 は大きくなってしまい、それだけディ
スクロータがブレーキパッド8との接触で受ける抵抗が
大きくなって燃費悪化になってしまうのである。また、
シリンダボディ4の質量が大きくなれば、ブレーキパッ
ド8に大きな反力F1 が入力されてそれが背面側の爪部
4Dに入力されても、シリンダボディ4は大きく動けな
いからブレーキパッド8とディスクロータとの間のクリ
アランスが小さいままとなり、ディスクロータの摩擦摺
動面の面振れによって両者が常に接触状態となってしま
うことにもなる。
【0010】つまり、非制動時におけるディスクロータ
とブレーキパッドとの間の接触による燃費悪化等を回避
するためには、シリンダボディ4の剛性を高めつつその
重量を低減するという、相反する二つの要求を満足する
ことが必要なのである(第2の課題)。ここで、上述し
た第1の課題及び第2の課題の両方を解決するのに有効
と思われる従来の技術として、シリンダボディ4の連結
部4Eに、その表裏面間を貫通する貫通孔を形成するも
のがある。この従来の解決策によれば、シリンダボディ
4は部分的にはディスクロータの外周面を覆わないこと
になるから、第1の課題に対して若干の効果は得られる
ものの、ディスクブレーキ装置が配設される部位周辺は
スペース的な余裕が小さく、シリンダボディ4の外面側
にも他の部材が近接して配設されることも多々あるた
め、必ずしも冷却風の十分な増大が図られない場合があ
った。しかも、シリンダボディ4の連結部4Eに貫通孔
を形成することは、それだけ軽量化が図られて第2の課
題に対して有効であるようにも思われるが、形成する貫
通孔が連結部4Eの表裏面間を貫通するものであるた
め、その連結部4Eの曲げ剛性(基部4C及び爪部4D
がディスクロータから離れる方向の曲げ剛性)が低下し
てしまう。つまり、従来の貫通孔の形成は、実際には第
2の課題に対しては有効な方策ではないのである。
【0011】本発明は、このような従来の技術が有する
未解決の課題に着目してなされたものであって、上述し
た第1の課題及び第2の課題を有効に解決することがで
きるディスクブレーキ装置を提供することを目的として
いる。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に係る発明は、車輪と共に回転するディス
クロータを両側から挟み込むように対向配置される一対
のブレーキパッドと、車体側に固定され且つ前記一対の
ブレーキパッドをディスクロータ軸方向に進退可能に支
持するトルクメンバと、前記一方のブレーキパッドの背
面側に対向するシリンダ孔が形成された基部及び前記他
方のブレーキパッドの背面側に対向する爪部を有し且つ
ディスクロータ軸方向に進退可能に前記トルクメンバに
支持されるシリンダボディと、前記シリンダ孔に収容さ
れ且つ前記一方のブレーキパッドを押圧可能なピストン
と、を備えたディスクブレーキ装置において、前記シリ
ンダボディの前記基部及び爪部間の連結部に、そのディ
スクロータ正転方向回入側端面及び回出側端面間を貫通
する通風孔を形成するとともに、前記連結部の前記ディ
スクロータ外周面に対向する部分に、前記通風孔に通じ
る開口部を形成した。
【0013】また、上記目的を達成するために、請求項
2に係る発明は、車輪と共に回転するディスクロータを
両側から挟み込むように対向配置される一対のブレーキ
パッドと、車体側に固定され且つ前記一対のブレーキパ
ッドをディスクロータ軸方向に進退可能に支持するトル
クメンバと、前記一方のブレーキパッドの背面側に対向
するシリンダ孔が形成された基部及び前記他方のブレー
キパッドの背面側に対向する爪部を有し且つディスクロ
ータ軸方向に進退可能に前記トルクメンバに支持される
シリンダボディと、前記シリンダ孔に収容され且つ前記
一方のブレーキパッドを押圧可能なピストンと、を備え
たディスクブレーキ装置において、前記シリンダボディ
の前記基部及び爪部間の連結部に、その前記ディスクロ
ータ外周面に対向する部分に形成される開口部からディ
スクロータ正転方向回出側端面に至る通風孔を形成し
た。
【0014】そして、請求項3に係る発明は、上記請求
項1又は2に係る発明であるディスクブレーキ装置にお
いて、前記開口部を、その前記ディスクロータ外周面に
近い側が遠い側よりもディスクロータ正転方向回入側に
寄るように傾斜させた。さらに、請求項4に係る発明
は、上記請求項1〜3に係る発明であるディスクブレー
キ装置において、前記開口部の形成位置を、ディスクロ
ータ正転方向回入側寄りにオフセットさせた。
【0015】ここで、請求項1に係る発明によれば、連
結部に形成された通風孔及び開口部の分だけシリンダボ
ディの軽量化が図られる。しかも、連結部の外面側には
開口部を形成していないため、シリンダボディの連結部
の曲げ剛性(基部及び爪部がディスクロータから離隔す
る方向への曲げ剛性)の低下は招かない。よって、シリ
ンダボディの軽量化及び剛性確保の両方が達成される。
そして、シリンダボディの連結部とディスクロータ外周
面とで挟まれた空間は、連結部に形成された開口部及び
通風孔を介して、連結部のディスクロータ正転方向回入
側端面外側の空間及び回出側端面外側の空間に通じてい
るから、ディスクロータとしてベンチレーテッドロータ
を採用した場合であっても、シリンダボディで囲まれ空
間を通過する際のベンチレーション孔を通じる冷却風も
外部に抜け易い。特に、連結部の回入側端面や回出側端
面に近接した空間は、ディスクロータ等との干渉を確実
に避けるために通常は他の部材が配設されない空間であ
るから、連結部の表裏面間を貫通する孔を形成する従来
の構造に比べて、冷却風の抜けが妨げられる可能性は小
さい。
【0016】また、請求項2に係る発明にあっても、請
求項1に係る発明と同様に、通風孔及び開口部の分だけ
シリンダボディの軽量化が図られるし、シリンダボディ
の連結部の曲げ剛性の低下は招かないから、シリンダボ
ディの軽量化及び剛性確保の両方が達成される。しか
も、シリンダボディの連結部とディスクロータ外周面と
で挟まれた空間は、連結部に形成された開口部及び通風
孔を介して、連結部のディスクロータ正転方向回出側端
面外側の空間に通じているから、ディスクロータとして
ベンチレーテッドロータを採用した場合であっても、シ
リンダボディで囲まれ空間を通過する際のベンチレーシ
ョン孔を通じる冷却風も外部に抜け易い。特に、連結部
の回出側端面に近接した空間は、ディスクロータ等との
干渉を確実に避けるために通常は他の部材が配設されな
い空間であるから、連結部の表裏面間を貫通する孔を形
成する従来の構造に比べて、冷却風の抜けが妨げられる
可能性は小さい。
【0017】ここで、ディスクロータがベンチレーテッ
ドロータである場合にディスクロータの回転よって生じ
る冷却風は、遠心力によってディスクロータ外周面から
垂直に流出することになるが、この冷却風の流れを静止
座標系から見ると、ディスクロータ外周面から離れつつ
ディスクロータ正転方向回出側に向かう斜めの流れにな
る。そこで、請求項3に係る発明のように、連結部に形
成する開口部を傾斜させると、開口部は冷却風の流出方
向に沿った形状となるから、冷却風の通風孔への流入が
よりスムーズになる。
【0018】さらに、請求項4に係る発明にあっては、
開口部が回入側寄りとなっているため、シリンダボディ
の剛性は、回入側よりも回出側の方が高くなる。する
と、制動時に一対のブレーキパッドでディスクロータを
挟み込む力は回出側の方が大きくなるから、制動時にブ
レーキパッドの回入側部分をディスクロータに対して押
し込む方向のモーメントが生じても、制動時におけるブ
レーキパッド及びディスクロータ間の面圧の均一化が図
られる。
【0019】
【発明の効果】本発明によれば、シリンダボディの連結
部に回入側端面及び回出側端面間を貫通する通風孔を形
成するとともに、連結部のロータ外周面に対向する部分
に通風孔に通じる開口部を形成するか(請求項1)、又
は、シリンダボディの連結部に、そのロータ外周面に対
向する部分に形成される開口部から回出側端面に至る通
風孔を形成した(請求項2)ため、シリンダボディの剛
性低下を招くことなくその軽量化を図ることができ、し
かもディスクロータの冷却性能を向上できるという効果
がある。
【0020】また、請求項3に係る発明であれば、開口
部の形状を、より冷却風が通風孔に流入し易い形状とし
たため、上記請求項1,2に係る発明の効果に加えて、
ディスクロータの冷却性能をさらに向上することができ
る。そして、請求項4に係る発明であれば、制動時にお
けるブレーキパッド及びディスクロータ間の面圧が均一
化が図られるため、ブレーキパッドが部分的に大きく磨
耗するようなことが防止でき、ブレーキパッドの寿命を
延ばすことができるという効果がある。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1乃至図7は本発明の第1の実
施の形態であるディスクブレーキ装置1の構成を示す図
である。先ず、構成を説明すると、このディスクブレー
キ装置1は、その取付け状態を表す斜視図である図1に
示すように、車輪(図示せず)と一体に回転するディス
クロータ2の車両前方又は上方の位置にてそのディスク
ロータ2に径方向外側から近接するように車体側に固定
されたトルクメンバ3を有していて、このトルクメンバ
3には、ディスクロータ軸方向(ディスクロータ2の回
転軸に沿った方向、以下、ロータ軸方向と称す。)に進
退可能にシリンダボディ4が支持されている。具体的に
は、トルクメンバ3のディスクロータ正転方向(車両前
進時におけるディスクロータの回転方向であり、以下、
ロータ正転方向と称す。)の両端部には、ディスクロー
タ2外周面に沿ってロータ軸方向に延びる二つの筒部3
A,3Bが設けられるとともに、それら筒部3A,3B
間にてディスクロータ2を跨ぐシリンダボディ4には、
それら筒部3A,3Bの先端部に対向する位置までロー
タ正転方向に沿って延びる腕部4A,4Bが一体に設け
られている。なお、ディスクロータ2として、多数のベ
ンチレーション孔を有するベンチレーテッドロータを採
用している。
【0022】そして、ディスクブレーキ装置1の一部判
断平面図である図2に示すように、腕部4A,4Bのデ
ィスクロータ2側を向く面には、ロータ軸方向に延びる
一対のスライドピン5A,5Bが固定されていて、それ
らスライドピン5A,5Bは、筒部3A,3B内に形成
された嵌合孔6A,6Bに摺動自在に嵌合していて、こ
れらスライドピン5A,5B及び嵌合孔6A,6Bを介
して、シリンダボディ4がトルクメンバ3に対してロー
タ軸方向に進退可能となっている。なお、スライドピン
5A,5Bと嵌合孔6A,6Bとの間はグリースにより
潤滑されており、筒部3A,3Bの先端部と腕部4A,
4Bとの間には、蛇腹円筒状の弾性体からなるダストブ
ーツ4aが設けられている。
【0023】このディスクブレーキ装置1は、ディスク
ブレーキ2を両側から挟み込むように対向配置された一
対のブレーキパッド7,8を有している。これらブレー
キパッド7,8は、ディスクロータ2側に位置するライ
ニング7A,8Aとその背面側に固定される裏金7B,
8Bとを重ね合わせた部材であって、ライニング7A,
8Aよりも縦横に幅広の裏金7B,8Bが、ロータ軸方
向に進退可能にトルクメンバ3に支持されている。具体
的には、ブレーキパッド7,8の裏金7B,8Bのディ
スクロータ正転方向回入側(正転時のディスクロータ2
がディスクブレーキ装置1に入り込む側であり、以下、
単に回入側と称す。)を向く側面及びディスクロータ正
転方向回出側(正転時のディスクロータ2がディスクブ
レーキ装置1から出て行く側であり、以下、単に回出側
と称す。)を向く側面のそれぞれに凸部が形成され、そ
れら側面に対向するトルクメンバ3の側面には凸部と緩
く嵌合する凹部が形成され、凹部の内側には凸部との間
の摩擦抵抗を小さくするための薄い金属板からなる案内
板が固定されている。つまり、凸部が凹部内でロータ軸
方向に滑らかに移動可能となっているから、ブレーキパ
ッド7,8は、トルクメンバ3に対してロータ軸方向
(図2左右方向)に進退可能となっている。
【0024】一方、シリンダボディ4には、車幅方向
(ロータ軸方向と等しい)内側に配設される一方のブレ
ーキパッド7の裏金7Bの背面側(ライニング7Aが固
定されていない側)に対向する基部4Cと、車幅方向外
側に配設される他方のブレーキパッド8の裏金8Bの背
面側に対向する鉛直方向に離隔した二つの爪部4Dと、
これら基部4C及び爪部4D間を連結するようにディス
クロータ2外周面に沿ってロータ軸方向に延びる連結部
4Eとが形成されていて、シリンダボディ4は、それら
基部4C及び爪部4Dのディスクロータ2側を向く面に
よって、一対のブレーキパッド7,8をそれらの背面側
から所定距離隔てて挟み込むようになっている。
【0025】シリンダボディ4の基部4C内には、ブレ
ーキパッド7側が開口したシリンダ孔10が形成されて
いる。このシリンダ孔10の軸心はロータ軸方向と一致
しており、そのシリンダ孔10の内部には、外観が円筒
形のピストン11が収容されている。なお、シリンダ孔
10内には、その内周面に周方向に連続して形成された
溝内に収容された断面略方形のリング状の弾性体からな
るシールリング10Aが配設されていて、そのシールリ
ング10Aの内周面がピストン11の外周面に密接して
いる。また、特に図示はしないが、ピストン11のディ
スクロータ2側先端部の外周面と、シリンダ孔10の開
口端側内周面との間には、蛇腹円筒状の弾性体からなる
ダストブーツが設けられている。
【0026】そして、シリンダ孔10の底面と、ピスト
ン11のディスクロータ2とは逆側の端面と、シールリ
ング10Aとで油圧室12が画成されていて、この油圧
室12は図示しない油路や配管等を介して公知のマスタ
シリンダに接続されていて、これにより、ブレーキの踏
み力に応じた油圧が油圧室12内に供給されるようにな
っている。
【0027】さらに、シリンダボディ4の連結部4Eに
は、その回入側端面4F及び回出側端面4G間を連通す
る通風孔15が形成されている。具体的には、シリンダ
ボディ4単体での斜視図である図3及び図3のIV−IV線
断面図である図4にも示されるように、通風孔15は、
回入側端面4F及び回出側端面4Gの厚さ方向略中央部
に形成されるとともに、ディスクロータ2の外周面に沿
って延びる断面長方形の孔である。そして、連結部4E
のディスクロータ2外周面に対向する側には、通風孔1
5に通じる開口部16が形成されている。なお、この実
施の形態では、開口部16は、連結部4Eのロータ正転
方向の略中央部に形成されている。
【0028】次に、本実施の形態の動作を説明する。即
ち、制動時に運転者がブレーキペダルを踏み込むと、マ
スタシリンダ等によって増圧分配された油圧が油圧室1
2内に供給されるから、その油圧によってピストン11
がディスクロータ2に近づく方向に変位する。すると、
ピストン11の先端面がブレーキパッド7の裏金7Bを
押圧するため、ブレーキパッド7がディスクロータ2に
近づく方向に変位し、そのライニング7Aがディスクロ
ータ2の摩擦摺動面に押し付けられる。
【0029】この状態から油圧室12内の油圧によって
ピストン11がさらにディスクロータ2側に変位しよう
とすると、ブレーキパッド7がディスクロータ2を押圧
することによる反力によりシリンダボディ4自体が、ピ
ストン11の移動方向とは逆方向に移動するから、爪部
4D,4Dもディスクロータ2に近づく方向に変位して
ブレーキパッド8の裏金8Bを押圧するようになって、
そのブレーキパッド8がディスクロータ2に近づく方向
に変位し、そのライニング8Aがディスクロータ2の摩
擦摺動面に摺接する。
【0030】このようなブレーキパッド7,8の動作は
極短い時間内に行われるため、ブレーキペダルを踏み込
むと殆ど同時に両ブレーキパッド7,8によってディス
クロータ2が両側から挟み込まれることになり、ブレー
キパッド7,8とディスクロータ2との間の摩擦によっ
てディスクロータ2の回転力が熱に変換されて制動が行
われる。なお、ディスクロータ2からブレーキパッドに
入力される制動トルクは、トルクメンバ3を介して車体
側に支持される。
【0031】そして、制動時にピストン11が移動する
際には、その外周面に密接するシールリング10Aに弾
性変形が生じるから、ブレーキペダルの踏み込みが解除
されて油圧室12内の油圧が排出されると、そのシール
リング10Aの復元力によってピストン11がディスク
ロータ2から引き離され、ピストン11の押圧力の消滅
によりシリンダボディ4もピストンの移動方向とは逆方
向に移動し、ブレーキパッド7,8によるディスクロー
タ2の挟み込み状態が解消されて制動が終了する。
【0032】このような制動が繰り返し行われると、ブ
レーキパッド7,8のライニング7A,8Aの摩擦摺動
面が磨耗するため、そのライニング7,8とディスクロ
ータ2との間のクリアランスが拡がることになる。する
と、制動時におけるピストン11の移動距離が長くなる
から、ピストン11とシールリング10Aとの間に滑り
が生じるようになるが、シールリング10Aの弾性変形
量は一定であるため、制動解除時のピストン11及びシ
リンダボディ4の戻り量は一定である。よって、ブレー
キパッド7,8のライニング7A,8Aとディスクロー
タ2との間のクリアランスは、ライニング7A,8Aが
磨耗しても一定に保たれる。
【0033】また、制動時におけるピストン11の押圧
力は、シリンダボディ4を図5破線で示すような形状に
曲げようとする力になる。つまり、ピストン11と爪部
4Dとでブレーキパッド7,8及びディスクロータ2を
表裏面側から挟み込もうとする結果、シリンダボディ4
自体に変形が生じようとするが、その変形モードは概ね
連結部4Eの曲げ変形より支配され、制動時における連
結部4Eの曲げ変形は図5破線のように生じるのであ
る。ちなみに、そのような連結部4Eの変形が大きいと
その分ピストン11とブレーキパッド7との間のクリア
ランスが小さくなってしまうのであるから、連結部4E
の剛性は高い方が望ましい。
【0034】そして、連結部4Eの2次モーメントはそ
の連結部4Eの厚さの3乗に比例して増加するが、本実
施の形態のように通風孔15を形成しても、図5からも
判るように連結部4Eは曲げ変形に対して閉断面となっ
ているため、連結部4Eの剛性を大幅に低下させるよう
なことはない。なお、連結部4Eには開口部16も形成
されているが、開口部16は連結部4Eの略中央に形成
されているため、図6にクロスハッチングで示す応力集
中領域(連結部4Eのうち爪部4Dの延長上である回入
側及び回出側の帯上の領域)から外れている。従って、
開口部16を設けたことは、特に連結部4Eの大幅な剛
性低下には繋がらない。
【0035】これに対し、連結部4Eに通風孔15及び
開口部16が形成されていれば、それだけシリンダボデ
ィ4の軽量化が図られることになる。つまり、本実施の
形態の構成であれば、シリンダボディ4の特に連結部4
Eの曲げ剛性を確保しつつ、そのシリンダボディ4の軽
量化を達成することができるのである。そして、連結部
4Eの曲げ剛性が十分に確保されていれば、制動時にお
けるシリンダボディ4の変形量が小さくなって、制動解
除時にピストン11とブレーキパッド7との間に適切な
クリアランスを確保でき、ディスクロータ2摺動面の面
振れによってブレーキパッド7,8に後退する力が入力
されればブレーキパッド7,8は比較的容易に後退でき
るし、軽量化が達成されると、シリンダボディ4の慣性
力I1 が低減してパッド反力F1 (上記(1)式参照)
が軽減されるから、非制動時にディスクロータ2とブレ
ーキパッド7,8との間に接触が生じてもそれらディス
クロータ2及びブレーキパッド7,8間の摩擦抵抗は小
さくて済み、燃費悪化等を回避できるのである。
【0036】換言すれば、本実施の形態の構成であれ
ば、非制動時におけるディスクロータ2とブレーキパッ
ド7,8との無駄な接触は生じ難く、仮に生じたとして
もパッド反力が小さいから大幅な燃費悪化等を招かない
で済むのである。また、シリンダボディ4の軽量化が達
成されれば、バネ下質量が小さくなってバネ下振動レベ
ルの低減が図られて、車両乗り心地が良好になるという
利点もある。
【0037】さらに、連結部4Eとディスクロータ2外
周面とで挟まれた空間は、開口部16を介して通風孔1
5に通じており、その通風孔15は回入側端面4F及び
回出側端面4Gにて開口しているので、図7に示すよう
に、連結部4E内側を通過する際のベンチレーション孔
2Aを通じる冷却風も、開口部16から通風孔15内に
流れ込み、その通風孔15を通じて回出側端面4G外側
の空間にスムーズに流出することができる。特に、回出
側端面4Gの近傍には通常は他の部材が配設されないか
ら、通風孔15から外部への冷却風の流出が妨げられる
ようなことは殆どない。つまり、本実施の形態の構成で
あれば、ベンチレーテッドロータであるディスクロータ
2内を通過する冷却風の風量を従来のシリンダボディを
採用した場合に比べて増大させることができ、ディスク
ロータ2の冷却性能を向上することができるのである。
【0038】図8は本発明の第2の実施の形態の構成を
示す図である。なお、上記第1の実施の形態と同様の構
成には同じ符号を付し、その重複する説明は省略する。
即ち、本実施の形態では、連結部4Eに形成された開口
部16を、そのディスクロータ2側よりも通風孔15側
の方が回出側に寄るように傾斜させている。その他の構
成は上記第1の実施の形態と同様である。
【0039】ここで、ディスクロータ2内を通過する冷
却風の流れを表した図9に示すように、静止座標系から
見た冷却風は、ディスクロータ2内周側(ベンチレーシ
ョン孔に流入した直後)では半径方向に流れる冷却風v
1 となるが、その後はディスクロータ2の回転の影響を
受け、ディスクロータ2外周側(ベンチレーション孔か
ら流出した後)では外周面から離れつつ回出側に向かう
斜めの(ロータ上回転座標系で見た流出ベクトルw2
ロータ回転ベクトルu2 との和である斜めの)冷却風v
2 となる。
【0040】すると、本実施の形態の開口部16は上記
のように傾斜させると、開口部16は斜めに流出する冷
却風v2 の方向に沿った形状となるから、通風孔15内
に冷却風がよりスムーズに流入するようになる。その結
果、ディスクロータ2のベンチレーション孔内の冷却風
の流れが良好になるから、ディスクロータ2の冷却性能
がさらに向上するのである。その他の作用効果は、上記
第1の実施の形態と同様である。
【0041】図10は本発明の第3の実施の形態の構成
を示す図である。なお、上記第1及び第2の実施の形態
と同様の構成には同じ符号を付し、その重複する説明は
省略する。即ち、本実施の形態では、開口部16を回入
側寄りのオフセットした位置に形成している。具体的に
は、ロータ正転方向に沿った長さで、連結部4Eの回入
側端面4Fから約1/3程度の位置に開口部16を形成
している。なお、開口部16は、上記第2の実施の形態
と同様に傾斜させている。
【0042】ここで、通常のディスクブレーキ装置にあ
っては、図11に示すように、ディスクロータ2とブレ
ーキパッド7のライニング7Aとの接触部分で制動力F
2 が発生し、その制動力F2 を受ける力である制動トル
クF3 はトルクメンバ3から裏金7Bに入力される。す
ると、制動力F2 と制動トルクF3 とがディスクロータ
2の軸方向にずれるから、ブレーキパッド7にはこれを
回転させようとするモーメントMが発生し、このモーメ
ントMがディスクロータ2及びブレーキパッド7間の面
圧不均一の原因となっていた。
【0043】しかし、本実施の形態では、開口部16を
回入側寄りにオフセットさせているため、シリンダボデ
ィ4の連結部4Eの剛性は、回出側の方が回入側よりも
高くなっている。その結果、前述のモーメントMに対す
る回出側のシリンダボディ開き量は低減され、制動時に
おけるブレーキパッド7,8及びディスクロータ2間の
面圧の均一化が図られ、ブレーキパッド7,8の偏磨耗
等が低減する。
【0044】その他の作用効果は、上記第1及び第2の
実施の形態と同様である。図12は本発明の第4の実施
の形態を示す図である。なお、上記第1の実施の形態と
同様の構成には同じ符号を付し、その重複する説明は省
略する。即ち、本実施の形態では、連結部4Eに、ディ
スクロータ2外周面に対向する部分に形成された開口部
16から回出側端面4Gに至るように通風孔15を形成
している。つまり、上記各実施の形態では、通風孔15
は回入側端面4F及び回出側端面4G間の貫通させてい
たが、本実施の形態では通風孔15を回入側端面4F側
には開口させていない。
【0045】このような構成であっても、シリンダボデ
ィ4の剛性を低下させることなく軽量化が図られるし、
通風孔15内を冷却風が通過するから、上記第1の実施
の形態と同様の作用効果が得られる。つまり、ディスク
ロータ2の外周面から流出する冷却風は、図12に矢印
で示すように回出側寄りに斜めに流出するため、通風孔
15は少なくとも回出側端面4G側が開口していれば冷
却風のスムーズな流れを確保できるのである。そして、
上記第1の実施の形態では両側面4F及び4G間を貫通
していた通風孔15の一部を埋め込んだようになってい
るから、シリンダボディ4の軽量化は多少犠牲になる
が、シリンダボディ4の剛性が増大することになり、こ
れにより設計の自由度が高くなる。
【0046】その他の作用効果は、上記第1の実施の形
態と同様である。なお、上記第4の実施の形態の構成に
おいても、上記第2の実施の形態と同様に開口部16を
斜めに形成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の全体構成を示す斜
視図である。
【図2】第1の実施の形態における一部破断平面図であ
る。
【図3】シリンダボディの斜視図である。
【図4】図3のIV−IV線断面図である。
【図5】シリンダボディの曲げ変形の説明図である。
【図6】シリンダボディを裏側から見た斜視図である。
【図7】冷却風の流れを説明する断面図である。
【図8】第2の実施の形態の構成を示す断面図である。
【図9】冷却風の流出方向の説明図である。
【図10】第3の実施の形態の構成を示す断面図であ
る。
【図11】制動時にブレーキパッドに生じるモーメント
の説明図である。
【図12】第4の実施の形態の構成を示す断面図であ
る。
【図13】ディスクブレーキ装置の動作を説明する概略
図である。
【図14】パッド反力の説明図である。
【符号の説明】
1 ディスクブレーキ装置 2 ディスクロータ 3 トルクメンバ 4 シリンダボディ 4C 基部 4D 爪部 4E 連結部 4F 回入側端面 4G 回出側端面 7,8 ブレーキパッド 10 シリンダ孔 11 ピストン 15 通風孔 16 開口部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車輪と共に回転するディスクロータを両
    側から挟み込むように対向配置される一対のブレーキパ
    ッドと、車体側に固定され且つ前記一対のブレーキパッ
    ドをディスクロータ軸方向に進退可能に支持するトルク
    メンバと、前記一方のブレーキパッドの背面側に対向す
    るシリンダ孔が形成された基部及び前記他方のブレーキ
    パッドの背面側に対向する爪部を有し且つディスクロー
    タ軸方向に進退可能に前記トルクメンバに支持されるシ
    リンダボディと、前記シリンダ孔に収容され且つ前記一
    方のブレーキパッドを押圧可能なピストンと、を備えた
    ディスクブレーキ装置において、 前記シリンダボディの前記基部及び爪部間の連結部に、
    そのディスクロータ正転方向回入側端面及び回出側端面
    間を貫通する通風孔を形成するとともに、前記連結部の
    前記ディスクロータ外周面に対向する部分に、前記通風
    孔に通じる開口部を形成したことを特徴とするディスク
    ブレーキ装置。
  2. 【請求項2】 車輪と共に回転するディスクロータを両
    側から挟み込むように対向配置される一対のブレーキパ
    ッドと、車体側に固定され且つ前記一対のブレーキパッ
    ドをディスクロータ軸方向に進退可能に支持するトルク
    メンバと、前記一方のブレーキパッドの背面側に対向す
    るシリンダ孔が形成された基部及び前記他方のブレーキ
    パッドの背面側に対向する爪部を有し且つディスクロー
    タ軸方向に進退可能に前記トルクメンバに支持されるシ
    リンダボディと、前記シリンダ孔に収容され且つ前記一
    方のブレーキパッドを押圧可能なピストンと、を備えた
    ディスクブレーキ装置において、 前記シリンダボディの前記基部及び爪部間の連結部に、
    その前記ディスクロータ外周面に対向する部分に形成さ
    れる開口部からディスクロータ正転方向回出側端面に至
    る通風孔を形成したことを特徴とするディスクブレーキ
    装置。
  3. 【請求項3】 前記開口部を、その前記ディスクロータ
    外周面に近い側が遠い側よりもディスクロータ正転方向
    回入側に寄るように傾斜させた請求項1又は請求項2記
    載のディスクブレーキ装置。
  4. 【請求項4】 前記開口部の形成位置を、ディスクロー
    タ正転方向回入側寄りにオフセットさせた請求項1乃至
    請求項3のいずれかに記載のディスクブレーキ装置。
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Cited By (7)

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WO2020189356A1 (ja) * 2019-03-19 2020-09-24 日信工業株式会社 車両用ディスクブレーキのキャリパボディ
WO2021070892A1 (ja) * 2019-10-11 2021-04-15 日信工業株式会社 車両用ディスクブレーキ

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