JPH09119462A - 車両用ディスクブレーキ - Google Patents

車両用ディスクブレーキ

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JPH09119462A
JPH09119462A JP7280429A JP28042995A JPH09119462A JP H09119462 A JPH09119462 A JP H09119462A JP 7280429 A JP7280429 A JP 7280429A JP 28042995 A JP28042995 A JP 28042995A JP H09119462 A JPH09119462 A JP H09119462A
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JP
Japan
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piston
piston head
disc
retainer
cylinder hole
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JP7280429A
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English (en)
Inventor
Masahiro Watanabe
賢浩 渡辺
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Nissin Kogyo Co Ltd
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Nissin Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ピストンやシリンダ孔、角シールやダストブ
ーツ等のシール類が、摩擦パッドからの微細な振動によ
って損耗を早めることがないようにする。 【解決手段】 ピストン11を、シリンダ孔9に開口部
をディスクロータ側に向けて収容される有底円筒状のピ
ストン本体17と、摩擦パッド側にパッド押圧面18a
を備え、ピストン本体側を筒状に開口したピストンヘッ
ド18との2ピースに分割する。ピストンヘッド18と
ピストン本体17との間に板状のリテーナ19を介装す
る。リテーナ19に、ピストン本体17とピストンヘッ
ド18へ向けて突出する複数の弾性係止片19aを設
け、該弾性係止片19aを、ピストン本体17とピスト
ンヘッド18の開口部内周面にそれぞれ係着してピスト
ン本体17とピストンヘッド18とを連結する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車や自動二輪
車等の各種走行車両に用いられる液圧式や機械式のディ
スクブレーキであって、キャリパボディのシリンダ孔に
収容されたピストンの押動にて、ディスクロータの側面
に摩擦パッドを摺接させて制動作用を行なう車両用ディ
スクブレーキに関する。
【0002】
【従来の技術】自動車等に用いられるディスクブレーキ
として、例えば実公平5−29384号公報や実開昭5
3−87379号公報に示されるものがある。前者の技
術は、キャリパボディのシリンダ孔に収容されるピスト
ンと、該ピストンの押動にてディスクロータの側面と摺
接する摩擦パッドとの間に、セピオライトとジルコニア
とリン酸塩を主成分とする断熱材を介装し、また後者の
技術は、同じく摩擦パッドとピストンとの間に、ディス
クロータの側面と平行な複数の通気孔を有するプレート
を介在させており、ディスクロータとの摺接で摩擦パッ
ドに発生した制動熱を断熱材で遮断したり、プレートの
通気孔より大気へ放出することにより、摩擦パッドの制
動熱がピストンを通して液圧室内部の作動液へ容易に伝
わることがないようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような構成にあっ
ては、制動時のディスクロータと摩擦パッドとの摺接に
よって、摩擦パッドにディスク周方向の小刻みな振動が
発生し、この振動が断熱材やプレートを伝わってピスト
ンを共振させ、ピストンがシリンダ孔の内壁を直接たた
いたり、シリンダ孔内部でピストンを保持する角シール
に不要な負荷を与えて、これらの損耗を早めるなどの不
具合を生じることがある。
【0004】本発明は、かかる実情を背景にしてなされ
たもので、その目的とするところは、摩擦パッドの微細
な振動を起因とするキャリパボディのシリンダ孔やピス
トン,角シール等の損耗を有効に防止して耐久性を高め
た車両用ディスクブレーキを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上述の目的を達
成するため、ディスクロータの側部に配設されるキャリ
パボディの作用部に、ディスクロータ側へ開口するシリ
ンダ孔を形成し、該シリンダ孔にピストンを移動可能に
収容して、該ピストンと前記ディスクロータとの間に配
設される摩擦パッドを、ピストンの押動にてディスクロ
ータの側面へ摺接させて制動作用を行なう車両用ディス
クブレーキにおいて、前記ピストンを、前記シリンダ孔
に開口部をディスクロータへ向けて収容される有底円筒
状のピストン本体と、パッド押圧面を備えたピストンヘ
ッドとに分割して、該ピストンヘッドとピストン本体と
の間に板状のリテーナを介装すると共に、ピストンヘッ
ドのピストン本体側を筒状に開口し、前記リテーナにピ
ストン本体とピストンヘッドへ向けて突出する複数の弾
性係止片を設け、該弾性係止片を、ピストン本体とピス
トンヘッドの開口部内周面にそれぞれ係着してピストン
本体とピストンヘッドとを連結する。
【0006】上記のピストンヘッドは、フェノール系合
成樹脂やステンレス鋼板等の断熱性材料にて形成すると
より好ましい。更に、ピストンヘッドのパッド押圧面
を、摩擦パッドの中心からディスク周方向及び/または
ディスク半径方向へ偏位させてもよい。また、リテーナ
にブーツ保護板を一体形成し、該ブーツ保護板をシリン
ダ孔の開口部に配設されるダストブーツの前面を覆って
配設するようにしてもよい。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一形態例を、図1
及び図2に基づいて説明する。
【0008】ディスクブレーキ1は、車両の走行時に図
示しない車輪と一体に矢印A方向へ回転するディスクロ
ータ2と、該ディスクロータ2の一側部で車体に固着さ
れるキャリパブラケット3と、該キャリパブラケット3
からディスクロータ2の外周を平行に延びるキャリパ支
持腕3a,3aに、一対のスライドピン4,4を介して
ディスク軸方向へスライド可能に支持されるキャリパボ
ディ5と、該キャリパボディ5の作用部5a及び反作用
部5bとの間に、ディスクロータ2を挟んで対向配置さ
れる一対の摩擦パッド6,6とを持っている。
【0009】キャリパ支持腕3a,3aの対向面には、
段状のトルク受け部3b,3bがディスクロータ2の両
側に分断して設けられ、該トルク受け部3bにそれぞれ
リテーナ7が敷設されると共に、キャリパ支持腕3a,
3aの内部には、ディスクロータ2の一側部へ開口する
袋状のガイド孔8,8が穿設されている。キャリパボデ
ィ5は、ディスクロータ2の一側部に配設される作用部
5aと、ディスクロータ2の他側部に配設される反作用
部5bと、これらをディスクロータ2の外側を跨いで連
結するブリッジ部5cとからなっている。作用部5aに
は、ディスクロータ側に大径開口部9aを有するシリン
ダ孔9と、該シリンダ孔9の底壁5dを貫通するユニオ
ン孔10と、ディスクロータ2の側面に沿ってディスク
回入及び回出方向へ突出する取付け腕5e,5eとが設
けられ、また反作用部5bには、一対の反力爪5f,5
fが一体形成されている。
【0010】シリンダ孔9にはピストン11が内挿さ
れ、該ピストン11とシリンダ孔9の底壁5dとの間
に、液圧室12が画成される。取付け腕5e,5eに
は、上述のスライドピン4,4が取付けボルト13を用
いて反作用部方向へ突設され、キャリパボディ5は、双
方のスライドピン4,4を、キャリパ支持腕3a,3a
のガイド孔8,8に差し込んで、前述の如くディスク軸
方向へスライド可能に支持される。
【0011】摩擦パッド6は、ディスクロータ2の側面
に摺接するライニング14と、キャリパ支持腕3a,3
aに保持される金属製の裏板15とからなっており、裏
板15の背面にはシム板16が装着されている。裏板1
5の両側部には、耳片15a,15aが突設されてお
り、各摩擦パッド6は、リテーナ7を敷設したトルク受
け部3b,3bに耳片15a,15aを係止して、ピス
トン11と反力爪5f,5fとの間をディスク軸方向へ
スライド可能に吊持される。
【0012】前記ピストン11は、シリンダ孔9に略全
体を収容して配設される有底円筒状のピストン本体17
と、摩擦パッド6の裏板15の背面に配設される同じく
有底円筒状のピストンヘッド18との2ピースに分割さ
れており、ピストン本体17とピストンヘッド18との
間に板状のリテーナ19を介装してこれらを一体に連結
した構造となっている。
【0013】ピストン本体17は長円筒状に形成され、
ピストンヘッド18は、ピストン本体17と同径で、且
つこれよりも短い短円筒状に形成されており、ピストン
本体17の外周面開口側にはシール溝17aが形成さ
れ、またピストンヘッド18の摩擦パッド側には、ピス
トン本体17やピストンヘッド18の円筒形よりも大径
な平板状のパッド押圧面18aが設けられている。ピス
トンヘッド18には断熱性に優れた、例えばフェノール
系の合成樹脂やステンレス鋼板,アルミ青銅,鉛等の材
料が用いられ、またピストン本体17にはピストンヘッ
ド18よりも断熱性の低い合成樹脂材料が用いられる。
【0014】ピストン本体17は、シリンダ孔9内に嵌
着した角シール20を外周面に締まり嵌めしてシリンダ
孔9内に液密且つ移動可能に保持され、シリンダ孔9の
開口側とピストン本体外周面のシール溝17aとにダス
トブーツ21の両端を嵌合して、該ブーツ21を大径開
口部9aに収容配置し、シリンダ孔9の内部をダストブ
ーツ21にて防塵している。
【0015】リテーナ19は、中央に小円を穿ったステ
ンレス鋼板等の円形の薄板によって形成されたもので、
多数の放射状スリットを内外から交互に切り込み、内側
スリットにて分断された薄板の内周側をくの字に折り曲
げながら、薄板の両側へ交互に突出させて弾性係止片1
9aとなし、弾性係止片19aの外側に残されたリング
状部分を、ブーツ保護板を兼ねた大径のリテーナ19と
なすと共に、該リテーナ19を内外に貫通する外側スリ
ットを通気路19bとなしている。
【0016】ピストン本体17とピストンヘッド18
は、円筒部の開口側を互いに向き合わせてこれらの間に
リテーナ19を挟み、該リテーナ19の内周から両側へ
突出する多数の弾性係止片19aを、ピストン本体17
とピストンヘッド18の双方の開口部内周面にそれぞれ
係着して弾性的に連結される。また、ピストン本体17
をシリンダ孔9へ収容した際には、ピストン本体17と
ピストンヘッド18及び該ヘッド18のパッド押圧面1
8aが、摩擦パッド6,6の中心軸上に配設され、パッ
ド押圧面18aが、作用部側摩擦パッド6のシム板16
に接触する如く配設されると共に、ブーツ保護板を兼ね
たリテーナ19の外周側が、ダストブーツ21を収容し
た大径開口部9aの前面を覆って配設される。
【0017】このように構成される本形態例のディスブ
レーキ1は、運転者のブレーキ操作によって、図示しな
い公知の液圧マスタシリンダで昇圧された作動液が、ユ
ニオン孔10を通してシリンダ孔底部の液圧室12へ供
給される。ピストン本体17は、液圧室12の作動液に
よってシリンダ孔9をディスクロータ方向へ前進し、ピ
ストンヘッド18のパッド押圧面18aが作用部側の摩
擦パッド6の裏板15を押動して、該パッド6のライニ
ング14を、ディスクロータ2の一側面へ摺接する。次
に、この反作用によってキャリパボディ5が作用部5a
方向へ移動し、反作用部5bの反力爪5f,5fが反作
用部側の摩擦パッド6の裏板15を押動し、該パッド6
のライニング14を、ディスクロータ2の他側面へ押圧
して、制動作用が行なわれる。
【0018】また、制動時の摩擦パッド6,6に、ディ
スクロータ2とライニング14,14との摺接によっ
て、ディスク周方向の小刻みな振動が発生した場合に、
作用部5a側ではピストンヘッド18にも振動が伝達さ
れるが、ピストン本体17との間にはリテーナ19が介
装され、更にピストン本体17とは多数の弾性係止片1
9aによって弾性的に連結されているので、ピストンヘ
ッド18から伝わる振動はリテーナ19や弾性係止片1
9aによって大きく減衰され、ピストン本体17の共振
は極めて僅かなものとなる。
【0019】更に、制動時のピストンヘッド18に、作
用部側摩擦パッド6からディスク回出方向の引き摺り力
が作用した場合には、リテーナ19の弾性係止片19a
が撓んでピストンヘッド18の挙動を許容するので、ピ
ストン本体17の傾動を極力防止することができ、上述
の共振防止と相俟って、角シール20やダストブーツ2
1のシール性を高め、またピストン本体17とシリンダ
孔9の損耗を有効に防止して、ディスクブレーキ1の耐
久性を高めることができる。
【0020】また、ピストンヘッド18をフェノール系
合成樹脂等の断熱性材料で形成することによって、作用
部側摩擦パッド6からの制動熱を摩擦パッド6に近いピ
ストンヘッド18で有効に遮断できるようになるので、
ピストン本体17に用いる材料の汎用性が高まり、ピス
トン本体17を軽量で安価に製作することができるよう
になる。
【0021】更に、リテーナ19の通気路19bによっ
て、ピストン本体17とピストンヘッド18の円筒部内
が外部と連通するようになり、円筒部内の空気が制動熱
で暖められることがあっても、通気路19bを通して外
部へ速やかに排出できるので、ディスクブレーキ1に設
定された制動力を安定して発揮することができる。ま
た、リテーナ19のブーツ保護板が、ダストブーツ21
の前面を覆って配設されるので、ダストブーツ21を摩
擦パッドからの高熱な摩耗分や飛石等から有効に保護で
きて、耐久性を高めことができる。更に、ピストンヘッ
ド18のパッド押圧面18aを、ピストン本体17やピ
ストンヘッド18の筒状部よりも大径に形成したから、
摩擦パッド6の裏板15を広い面積で安定して押動する
ことができ、ライニング14の偏摩耗も有効に防止する
ことができる。
【0022】図3は、本発明の他の形態例を示すもの
で、一般にディスクブレーキでは、摩擦パッド6,6の
ライニング14,14がディスクロータ2の側面に摺接
した場合に、ディスク回入側でライニング14,14が
ディスクロータ2に巻き込まれて行く、いわゆるリーデ
ィング作用を生じるため、本形態例では、ピストンヘッ
ド18のパッド押圧面18aを、反作用部5bの反力爪
5f,5fと共に摩擦パッド6の中心からディスク回出
側へ偏位させて、摩擦パッド6のディスク回入側に対す
る押圧力を弱めると共に、ディスク回出側の押圧力を高
めることにより、パッド押圧面18aと反力爪5f,5
fの押圧力が摩擦パッド6,6へ均等にかかるようにし
て、ライニング14,14の偏摩耗を極力防止できるよ
うにしている。
【0023】尚、ライニングの偏摩耗対策としては、パ
ッド押圧面に合わせて反力爪を同方向へ偏位することが
好ましいが、パッド押圧面のみ偏位するだけでも差し支
えない。従って、パッド押圧面の偏位は、ディスク回出
方向のみに限らず、ライニングを偏摩耗原因に応じて、
ディスク周方向とディスク半径方向のそれぞれいずれに
設定してもよく、またディスク周方向とディスク半径方
向とを組合わせて偏位させることもできる。
【0024】更に上述の形態例では、液圧式のピンスラ
イド型ディスクブレーキで説明したが、本発明は機械式
やピストン対向型のディスクブレーキにも適用が可能で
ある。また、ピストンヘッドは全体を円筒体で形成して
もよく、この場合には円筒体のリング状の前面をパッド
押圧面とするほか、円筒体の前面外周に適宜形状のフラ
ンジを形成してパッド押圧面とすることもできる。ま
た、リテーナの弾性係止片とブーツ防護板は、形態例以
外の形状であってもよく、更にピストン形状やダストブ
ーツの取付け位置によって、リテーナとブーツ防護板と
をディスク軸方向へ偏位させることも可能である。
【0025】
【発明の効果】本発明の車両用ディスクブレーキは、ピ
ストンを、シリンダ孔に開口部をディスクロータ側に向
けて収容される有底円筒状のピストン本体と、パッド押
圧面を備えたピストンヘッドとに分割して、ピストンヘ
ッドとピストン本体との間に板状のリテーナを介装する
と共に、ピストンヘッドのピストン本体側を筒状に開口
し、前記リテーナにピストン本体とピストンヘッドへ向
けて突出する複数の弾性係止片を設け、該弾性係止片
を、ピストン本体とピストンヘッドの開口部内周面にそ
れぞれ係着してピストン本体とピストンヘッドとを連結
したことにより、制動時の摩擦パッドに小刻みな振動が
発生したり、ピストンヘッドに摩擦パッドからディスク
回出方向の引き摺り力が作用することがあっても、ピス
トンヘッドやリテーナの介装と複数の弾性係止片による
弾性的な連結によって、ピストン本体の共振や傾動を極
力防止できるようになり、角シールやダストブーツのシ
ール性を高めると共に、ピストン本体とシリンダ孔の干
渉による損耗を有効に防止して、ディスクブレーキの耐
久性を高めることができる。
【0026】また、ピストンヘッドを、フェノール系合
成樹脂やステンレス鋼板等の断熱性材料で形成すること
によって、摩擦パッドからの制動熱を摩擦パッドに近い
ピストンヘッドで有効に遮断できるので、ピストン本体
に用いる材料の汎用性が高まり、ピストン本体を軽量で
安価に製作することができるようになる。更に、ピスト
ンヘッドのパッド押圧面を、摩擦パッドの中心からディ
スク周方向やディスク半径方向、或いはディスク周方向
とディスク半径方向の双方へ偏位することにより、ピス
トンからのパッド押圧力を摩擦パッドへ極力均等に作用
させてライニングの偏摩耗を防止することができるよう
になる。また、前記リテーナに、ピストン本体とピスト
ンヘッドの内部に連通する通気路を形成すると、ピスト
ン本体とピストンヘッドの円筒部内が通気路を通して外
部と連通するようになり、円筒部内の空気が制動熱で暖
められることがあっても、通気路を通して外部へ速やか
に排出できるので、ディスクブレーキに設定された制動
力を安定して発揮することができる。更に、リテーナに
ブーツ保護板を一体形成して、このブーツ保護板をシリ
ンダ孔の開口部に配設されるダストブーツの前面を覆っ
て配設することにより、ダストブーツを摩擦パッドから
の高熱な摩耗分や飛石等から有効に保護できて、耐久性
を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一形態例を示すディスクブレーキの断
面平面図
【図2】本発明の一形態例を示すピストンとリテーナの
分解斜視図
【図3】本発明の他の形態例を示すディスクブレーキの
要部断面平面図
【符号の説明】
1…ディスクブレーキ 2…ディスクロータ 3…キャリパブラケット 3a…キャリパ支持腕 4…スライドピン 5…キャリパボディ 5a…作用部 5b…反作用部 5f…反力爪 6…摩擦パッド 9…シリンダ孔 9a…大径開口部 11…ピストン 12…液圧室 14…ライニング 15…裏板 16…シム板 17…ピストン本体 17a…シール溝 18…ピストンヘッド 18a…パッド押圧面 19…外周側をブーツ保護板として利用したリテーナ 19a…弾性係止片 19b…通気路 20…角シール A…ディスクロータ2の回転方向

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスクロータの側部に配設されるキャ
    リパボディの作用部に、ディスクロータ側へ開口するシ
    リンダ孔を形成し、該シリンダ孔にピストンを移動可能
    に収容して、該ピストンと前記ディスクロータとの間に
    配設される摩擦パッドを、ピストンの押動にてディスク
    ロータの側面へ摺接させて制動作用を行なう車両用ディ
    スクブレーキにおいて、前記ピストンを、前記シリンダ
    孔に開口部をディスクロータへ向けて収容される有底円
    筒状のピストン本体と、パッド押圧面を備えたピストン
    ヘッドとに分割して、該ピストンヘッドとピストン本体
    との間に板状のリテーナを介装すると共に、ピストンヘ
    ッドのピストン本体側を筒状に開口し、前記リテーナに
    ピストン本体とピストンヘッドへ向けて突出する複数の
    弾性係止片を設け、該弾性係止片を、ピストン本体とピ
    ストンヘッドの開口部内周面にそれぞれ係着してピスト
    ン本体とピストンヘッドとを連結したことを特徴とする
    車両用ディスクブレーキ。
  2. 【請求項2】 前記ピストンヘッドを、フェノール系合
    成樹脂やステンレス鋼板等の断熱性材料にて形成したこ
    とを特徴とする請求項1記載の車両用ディスクブレー
    キ。
  3. 【請求項3】 前記ピストンヘッドのパッド押圧面を、
    前記摩擦パッドの中心からディスク周方向及び/または
    ディスク半径方向へ偏位したことを特徴とする請求項1
    または2に記載の車両用ディスクブレーキ。
  4. 【請求項4】 前記リテーナに、前記ピストン本体とピ
    ストンヘッドの内部に連通する通気路を形成したことを
    特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の車両用
    ディスクブレーキ。
  5. 【請求項5】 前記リテーナにブーツ保護板を一体形成
    し、該ブーツ保護板を前記シリンダ孔の開口部に配設さ
    れるダストブーツの前面を覆って配設したことを特徴と
    する請求項1〜4のいずれか1つに記載の車両用ディス
    クブレーキ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010190405A (ja) * 2009-02-20 2010-09-02 Akebono Brake Ind Co Ltd ディスクブレーキ用ピストン
WO2014002562A1 (ja) * 2012-06-25 2014-01-03 イーグル工業株式会社 密封装置
KR20160076256A (ko) * 2014-12-22 2016-06-30 이래오토모티브시스템 주식회사 자동차용 캘리퍼 브레이크

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