JPH0979296A - ディスクブレーキ - Google Patents

ディスクブレーキ

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JPH0979296A
JPH0979296A JP7263496A JP26349695A JPH0979296A JP H0979296 A JPH0979296 A JP H0979296A JP 7263496 A JP7263496 A JP 7263496A JP 26349695 A JP26349695 A JP 26349695A JP H0979296 A JPH0979296 A JP H0979296A
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Kinzo Kobayashi
金蔵 小林
Shinji Suzuki
伸二 鈴木
Koichi Masuko
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 パッドスプリングの耐久性や寿命を確実に延
ばすことができ、走行時の円滑なブレーキ操作を長期に
亘って補償できるようにする。 【解決手段】 各プロテクタ部34を、各腕部32(取
付部材31)に形成したアウタ側の各トルク受部32A
内側面からパッドスプリング35のパッド受板部35E
に沿って略平行に延びるように設ける。そして、各パッ
ド受板部35Eを各プロテクタ部34によりディスク1
の径方向内側から保護し、車両の走行時等に土砂等の衝
撃物がディスク1の径方向内側に向けて矢示A方向に飛
散してきたような場合でも、この衝撃物が各パッド受板
部35Eに衝突するのを各プロテクタ部34により確実
に阻止し、各パッドスプリング35のパッド受板部35
Eが変形あるいは損傷するのをプロテクタ部34により
効果的に防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば車両等に制
動力を与えれるのに好適に用いられるディスクブレーキ
に関する。
【0002】
【従来の技術】図5ないし図7に第1の従来技術による
自動車用のディスクブレーキを示す。
【0003】図中、1は自動車の車輪と共に回転するデ
ィスク、2は該ディスク1のインナ側となる位置で車両
の非回転部分に一体的に取付けられる取付部材を示し、
該取付部材2は、ディスク1の周方向に離間して、該デ
ィスク1の外周を跨ぐように軸方向に伸長した一対の腕
部3,3と、該各腕部3の基端側を連結する連結部4と
から一体形成されている。
【0004】ここで、腕部3の基端側(インナ側)およ
び先端側(アウタ側)には、図5および図6に示すよう
にそれぞれトルク受部3A,3A(アウタ側のみ図示)
がディスク1の径方向内側に向けて突設されると共に、
腕部3のインナ側およびアウタ側に位置する内周面に
は、後述の各摩擦パッド7をパッドスプリング10と共
にディスク1の軸方向へ摺動可能に案内する断面略凹形
状のパッドガイド部3B,3B(アウタ側のみ図示)が
形成されている。
【0005】5は取付部材2に摺動可能に支持されたキ
ャリパを示し、該キャリパ5は、ディスク1のインナ側
に配設され、例えば2個のシリンダ(図示せず)がその
内周側に形成されたインナ脚部5Aと、取付部材2の各
腕部3間でディスク1の外周側を跨ぐように該インナ脚
部5Aからディスク1の他側へと延設されたブリッジ部
5Bと、ブリッジ部5Bの先端側から三又状にインナ脚
部5Aと略平行に延設され、ディスク1のアウタ側に配
設されたアウタ脚部5Cと、インナ脚部5Aの両端から
図6中の左,右にそれぞれ突設された一対の取付部5
D,5Dとから構成されている。
【0006】ここで、キャリパ5の各取付部5Dには摺
動ピン(図示せず)の一端側がボルト6,6等を介して
一体的に取付けられ、該摺動ピンの他端側は各腕部3に
形成されたピン穴(図示せず)内に摺動可能に挿嵌され
ている。これにより、キャリパ5は、取付部材2に対し
てディスク1の軸方向に摺動変位可能に取付けられてい
る。そして、前記インナ脚部5Aの各シリンダ内にはピ
ストン(図示せず)が摺動可能に挿嵌され、このピスト
ンは外部からのブレーキ液圧が供給されることによりシ
リンダ内を摺動し、アウタ脚部5Cとの間で各摩擦パッ
ド7をディスク1の両面に押圧するようになっている。
【0007】7,7はディスク1の両側に配置されたイ
ンナ側およびアウタ側の摩擦パッドを示し、該各摩擦パ
ッド7は横長の略扇型状に形成され、その裏面側には裏
金8,8が重なり合うように固着されている。ここで、
裏金8の長さ方向両端側には図5に示すように、腕部3
のパッドガイド部3Bに対応して凸形状をなす耳部8
A,8Aが突設され、該各耳部8Aは後述する各パッド
スプリング10の各ガイド板部10Aを介して取付部材
2の各パッドガイド部3Bに挿嵌されている。そして、
該各摩擦パッド7は各耳部8Aを介して各パッドガイド
部3Bに摺動可能に支持され、ディスク1に制動力を付
与すべく、キャリパ5によってディスク1の両面に押圧
されるようになっている。
【0008】9,9は裏金8の裏面に固着されたシム板
を示し、該各シム板9は金属材料等から略長方形状に形
成され、長さ方向両側には爪部9A,9A,…(2個の
み図示)が互いに離間して設けられている。そして、該
シム板9は各爪部9Aの先端側が摩擦パッド7と裏金8
との接合位置まで長方形状をなして延び、該摩擦パッド
7が摩耗したときに各爪部9Aの先端がディスク1に摺
接することによって異音を発生し、運転者にパッド摩耗
を警報する。
【0009】10,10は取付部材2の各腕部3に取付
けられた一対のパッドスプリングを示し、該各パッドス
プリング10は、ばね性を有するスレンレス板等をプレ
ス成形することによって図7に示すように形成されてい
る。そして、該パッドスプリング10は、腕部3のパッ
ドガイド部3Bに係合するように略コ字状に折曲げられ
た一対のガイド板部10A,10Aと、該各ガイド板部
10Aの下側に位置する前側端から略直角に折曲げられ
下向きに延びた延長板部10B,10Bと、各ガイド板
部10Aの上側に位置する前側端からディスク1の径方
向外側に向けて略直角に折曲げられ上向きに延びた平板
部10C,10Cと、各平板部10Cの上端側を互いに
連結し腕部3の内側面に係合するように略「く」字状に
屈曲した連結部10Dとから大略構成されている。
【0010】また、パッドスプリング10の各延長板部
10Bには、裏金8の各耳部8Aをパッドガイド部3B
(ガイド板部10A)の上側面に押圧すべく、各延長板
部10Bの先端(下端)側から前方向へと略直角に折曲
げられたパッド受板部10E、10Eが一体形成され、
該各パッド受板部10Eは、先端側がさらに略コ字状に
折曲げられて各裏金8および摩擦パッド7の下側端面に
弾性的に当接し、各摩擦パッド7をディスク1の径方向
内側から外側に向けて押圧するようになっている。さら
に、パッドスプリング10の各ガイド板部10A、各延
長板部10Bおよび連結部10Dには、それぞれ掛止部
10F,10F,…が突設され、該各掛止部10Fは各
腕部3に係止することにより、パッドスプリング10を
取付部材2の腕部3に確実に位置決めするようになって
いる。そして、この状態でパッドスプリング10の各延
長板部10Bは腕部3の各トルク受部3Aをほぼ完全に
覆うようになる。
【0011】ここで、各パッドスプリング10の各パッ
ド受板部10Eのうち、ディスク1のアウタ側に位置す
るパッド受板部10E(以下、アウタ側のパッド受板部
10Eという)は、図5および図6に示すように腕部3
と摩擦パッド7(裏金8)との間から外部に露出するよ
うにして配置され、アウタ側のパッド受板部10Eは、
その裏面がディスク1の径方向内側に臨むようになって
いる。そして、各パッドスプリング10は裏金8の各耳
部8Aを、各腕部3のパッドガイド部3Bと共に各ガイ
ド板部10Aで摺動可能に支持することにより、各摩擦
パッド7をディスク1の軸方向に摺動可能に案内させる
ようになっている。
【0012】なお、11,11は保護ブーツで、該各保
護ブーツ11は前記各摺動ピンの基端側周囲を覆い、該
各摺動ピンと各腕部3のピン穴との間に雨水等が浸入す
るのを防止するものである。
【0013】第1の従来技術によるディスクブレーキ
は、上述の如き構成を有するもので、ブレーキ操作時に
はキャリパ5のインナ脚部5A内に設けられたピストン
が外部からの液圧供給により、ディスク1側に摺動し
て、アウタ脚部5Cとの間で各摩擦パッド7をディスク
1の両面に押圧し、該ディスク1に制動力を与える。
【0014】次に、図8および図9に第2の従来技術に
よる自動車用のディスクブレーキを示す。なお、前述し
た第1の従来技術と同一の構成要素には同一の符号を付
し、その説明は省略するものとする。
【0015】図中、21はディスク1のインナ側となる
位置で車両の非回転部分に一体的に取付けられる取付部
材を示し、該取付部材21は前述した第1の従来技術の
取付部材2とほぼ同様に、基端側(インナ側)と先端側
(アウタ側)とにそれぞれトルク受部22Aとパッドガ
イド部22Bとが形成された一対の腕部22,22と、
該各腕部22の基端側(インナ側)を連結した連結部2
3とから一体形成されているものの、該取付部材21に
は各腕部22を一体的に連結する補強ビーム24が設け
られている。
【0016】ここで、補強ビーム24は図8および図9
に示す如く、各腕部22のアウタ側のトルク受部22A
間に位置して細長い棒状で、かつ弓形状をなすように一
体形成され、アウタ側の各トルク受部22A間に位置で
キャリパ5のアウタ脚部5Cを外側から跨ぐようにして
延びている。そして、各パッドスプリング10のアウタ
側のパッド受板部10Eはその裏面側が第1の従来技術
によるものと同様に、図9に示す如くディスク1の径方
向内側で外側に露出されるようになっている。
【0017】第2の従来技術によるディスクブレーキは
上述の如き構成をするもので、その基本的作動は第1の
従来技術によりものと格別差異はない。しかし、第2の
従来技術によるディスクブレーキでは、補強ビーム24
により取付部材21全体の剛性を高め、ブレーキ操作等
で各腕部3のトルク受部3Aが各摩擦パッド7を介した
ディスク1からのトルクを受承したときに、取付部材2
1に大きな撓みや変形等が生じるのを防止している。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した各
従来技術によるディスクブレーキでは、パッドスプリン
グ10のアウタ側に位置するパッド受板部10Eがディ
スク1の径方向で外部に露出するように配設されている
ため、走行時に土砂等の衝撃物が図5(図6)および図
8(図9)に示すように外部から矢示A方向に向けて飛
散してくると、これがアウタ側のパッド受板部10Eに
衝突してしまい、該アウタ側のパッド受板部10Eが変
形、損傷されるという問題が生じている。
【0019】特に、最近では、オフロードタイプの所有
が増加する傾向にあり、このような車両で山道等の未舗
装道路を走行する機会が増している上に、このような車
両では、タイヤホイールに比較的大きな穴を形成して、
外観上の見栄えを良くするようにしているため、上述し
た従来技術によるディスクブレーキをこのような車に装
着した場合には、土砂等の衝撃物が前記タイヤホイール
の穴等を介してアウタ側のパッド受板部10Eに衝突し
易く、該パッド受板部10Eが早期に変形、損傷してし
まう。
【0020】そして、アウタ側のパッド受板部10Eが
変形、損傷してしまうと、各摩擦パッド7のパッドスプ
リング10に対する摺動抵抗が大きくなり、各摩擦パッ
ド7の円滑な摺動変位を補償できなくなってしまう上
に、ブレーキ操作を解除した後にも各摩擦パッド7をデ
ィスク1の表面に摺動接触させ、いわゆるブレーキの引
摺りを発生させてしまうことがあり、燃費を悪化させる
原因になるという問題がある。
【0021】また、各パッドスプリング10のアウタ側
のパッド受板部10Eが変形、損傷してしまうと、各パ
ッドスプリング10と各摩擦パッド7との間にガタ付き
が生じ、走行時にガタ付きによる異音等が発生してしま
い、車両の運転性能を低下させるという問題がある。
【0022】また、前記第2の実施例では、アウタ側の
摩擦パッド7等に補強ビーム24が干渉することのない
ように、図9に示す如くディスク1の軸方向で補強ビー
ム24をアウタ側の摩擦パッド7から外側へと離間させ
る構成としているから、取付部材21全体を可能な限り
コンパクトに形成し、ディスク1の軸方向に関する張出
し寸法を小さくしようとすると、補強ビーム24を細い
棒状に形成せざるをえず、アルミダイキャストや鋳造に
よる成形時に材料の湯回り(充填)状態が悪くなり、補
強ビーム24の強度を必ずしも十分には高めることがで
きず、取付部材21全体に十分な剛性を与えるのが難し
いという問題がある。
【0023】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、本発明はパッドスプリングのトルク受部
等が外部からの衝撃で変形、損傷されるのを防止でき、
耐久性や寿命を確実に延ばすことができると共に、走行
時の円滑なブレーキ操作を長期に亘って補償できるよう
にしたディスクブレーキを提供することを目的としてい
る。
【0024】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、本発明は、ディスクの周方向に離間して、該デ
ィスクの外周を跨ぐように軸方向に伸長した一対の腕部
を有し、該各腕部の基端側と先端側とにそれぞれパッド
ガイド板部とトルク受板部とがそれぞれ形成された取付
部材と、該取付部材の各腕部に摺動可能に支持され、該
各腕部間で前記ディスクの両側を跨ぐようになったキャ
リパと、前記ディスクの両面側に位置して、前記取付部
材の各パッドガイド板部にそれぞれ摺動可能に取付けら
れ、該キャリパによってディスクの両面に押圧される一
対の摩擦パッドと、該各摩擦パッドを前記取付部材の各
腕部側に弾性的に押圧すべく、前記取付部材の各パッド
ガイド板部および各トルク受部に取付けられた一対のパ
ッドスプリングとからなるディスクブレーキに適用され
る。
【0025】そして、請求項1の発明が採用する構成の
特徴は、前記各パッドスプリングに、前記取付部材の各
トルク受部側から前記摩擦パッドに向けて延び、該摩擦
パッドを前記ディスクの径方向内側から外側へと弾性的
に押圧するパッド受板部をそれぞれ一体に形成し、前記
取付部材の各トルク受部のうち前記各腕部の先端側に位
置するトルク受部には、前記各パッドスプリングのパッ
ド受板部に沿って突出し、前記ディスクの径方向内側か
ら該パッド受板部を保護するプロテクタ部を設けたこと
にある。
【0026】また、請求項2の発明が採用する構成は、
前記取付部材の各腕部間に、該各腕部の先端側に位置す
る各トルク受部に両端側が連結され該各トルク受部を一
体化する補強ビームを設け、該補強ビームの両端側と各
トルク受部との間に前記各プロテクタ部を一体に設けた
ことにある。
【0027】
【作用】上記構成により、請求項1の発明では、各腕部
の先端側に位置するトルク受部に設けたプロテクタ部
が、ディスクの径方向内側から各パッドスプリングのパ
ッド受板部を保護するようになるから、土砂等の衝撃物
が外部からディスク側に飛散した場合でも、この衝撃物
が前記パッド受板部に衝突するのプロテクタ部によって
確実に阻止することができる。
【0028】この場合、請求項2に記載の発明のよう
に、取付部材の各腕部間に、該各腕部の先端側に位置す
る各トルク受部に両端側が連結され該各トルク受部を一
体化する補強ビームを設け、該補強ビームの両端側と各
トルク受部との間に、前記各プロテクタ部を一体に設け
ることにより、各トルク受部に連結される補強ビームの
両端側(接続部)を厚肉に形成でき、補強ビームの強度
アップを図ることができる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図1ない
し図4に基づき説明する。なお、実施例では前記各従来
技術と同一の構成要素に同一符号を付し、その説明を省
略するものとする。
【0030】ここで、図1および図2は本発明の第1の
実施例を示している。
【0031】図中、31はディスク1のインナ側となる
位置で車体の非回転部分に一体的に取付けられる取付部
材を示し、該取付部材31は前記第1の従来技術と同様
に基端側(インナ側)と先端側(アウタ側)にそれぞれ
トルク受部32Aおよびパッドガイド部32Bが形成さ
れた一対の腕部32,32と、該各腕部32の基端側を
連結する連結部33(いずれもアウタ側のみ図示)とか
ら一体形成されているものの、該取付部材31の各腕部
32にはアウタ側のトルク受部32A先端(下端)側に
位置して後述する各パッドスプリング35のアウタ側の
パッド受板部35Eをディスク1の径方向内側から保護
するプロテクタ部34,34が突設されている。
【0032】ここで、プロテクタ部34は、図1および
図2に一点鎖線の斜線で示す部分のように、トルク受部
32Aの下端側からパッドスプリング35のパッド受板
部35Eに沿って略平行に延びるように横長の平板状に
形成され、その先端側はパッド受板部35Eの形状に対
応して図2中の下方向に突出している。そして、該プロ
テクタ部34はディスク1の径方向内側(下側)からパ
ッド受板部35Eをほぼ完全に覆うことにより、該パッ
ド受板部35Eに土砂等の衝撃物が衝突するのを防止す
る構成となっている。
【0033】また、各プロテクタ部34と各パッド受板
部35Eとの隙間寸法dは、例えば2mm程度の間隔に
設定され、ブレーキ操作時の振動等によって各パッド受
板部35Eがプロテクタ部34に接触するのを防止して
いる。
【0034】35,35は取付部材31の各腕部32に
取付けられた一対のパッドプリングを示し、該各パッド
スプリング35は前記第1の従来技術で述べたパッドス
プリング10と同様に形成され、各ガイド板部35A、
各延長板部35B、平板部35C、各連結部35D、各
パッド受板部35Eおよび各掛止部35F等を備えてい
る。しかし、各パッドスプリング35の各パッド受板部
35Eは、前記各プロテクタ部34でディスク1の径方
向内側から保護されることにより、土砂等の衝突が阻止
されている点で従来のものとは異なっている。
【0035】本実施例によるディスクブレーキは上述の
如き構成を有するもので、その基本的作動については従
来技術によるものと格別差異はない。
【0036】然るに、本実施例では、各腕部32(取付
部材31)に形成したアウタ側のトルク受部32A内側
面に、その先端側からパッドスプリング35のパッド受
板部35Eに沿って略平行に延びる各プロテクタ部34
を突設し、該各プロテクタ部34により、パッド受板部
35Eをディスク1の径方向内側から保護するようにし
たから、車両の走行時等に、土砂等の衝撃物がディスク
1の径方向内側に向けて図1中の矢示A方向に飛散して
きたような場合でも、この衝撃物等が各パッド受板部3
5Eに衝突するのをプロテクタ部34によって確実に阻
止することができ、各パッドスプリング35のパッド受
板部35Eが変形あるいは損傷する等の問題を解消する
ことができる。
【0037】従って、本実施例では、プロテクタ部34
を各腕部32のアウタ側のトルク受部32Aに設けるこ
とにより、パッドスプリング35(パッド受板部35
E)の変形や損傷を長期に亘って防止でき、各摩擦パッ
ド7とパッドスプリング35との間にガタ付き等が発生
するのを防止できると共に、このガタ付きによる異音の
発生を効果的に防止することができる。そして、ブレー
キ操作時には各摩擦パッド7を各パッドスプリング35
に対して円滑に摺動させることができ、未舗装道路の走
行時でも、安定したブレーキ操作を長期に亘って確保で
きると共に、走行時の快適な運転を補償することがで
き、走行時に余分な燃費を費やす等の問題を解消するこ
とができる。
【0038】次に、図3および図4は本発明の第2の実
施例を示し、本実施例の特徴は、取付部材の各腕部間に
位置してアウタ側のトルク受部間を一体的に連結する補
強ビームを設けると共に、該補強ビームの両端側と各ト
ルク受部との間にパッドスプリングの各パッド受板部を
保護するプロテクタ部を一体形成したことにある。な
お、本実施例では前記第1の実施例と同一の構成要素に
同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
【0039】図中、41は本実施例による取付部材を示
し、該取付部材41は前記第2の従来技術で述べた取付
部材21とほぼ同様に、トルク受部42Aおよびパッド
ガイド部42Bを有する各腕部42と、連結部43およ
び補強ビーム44とから構成されているものの、該取付
部材41の各トルク受部42Aと補強ビーム44との間
には各プロテクタ部45が一体形成されている。そし
て、該各プロテクタ部45は、前記第1の実施例で述べ
た各プロテクタ部34と同様に、パッドスプリング35
のアウタ側パッド受板部35Eをディスク1の径方向内
側から保護しているものの、各プロテクタ部45は図4
に示す如く縦長の平板部状に形成されると共に、その外
側端面は補強ビーム44の両端側に一体化され、補強ビ
ーム44の両端側を厚肉化している。
【0040】また、補強ビーム44は、前記第2の従来
技術で述べた補強ビーム24と同様に各腕部42のアウ
タ側のトルク受部42A間に位置して細長い棒状で、か
つ弓形状をなるように一体形成され、アウタ側の各トル
ク受部42A間でキャリパ5のアウタ脚部5Cを外側か
ら跨ぐようにして延びているているものの、補強ビーム
44は、各プロテクタ部45両端側が厚肉化されること
により、確実に高い剛性が与えられるようになり、ブレ
ーキ操作等で各腕部42のトルク受部42Aが各摩擦パ
ッド7を介したディスク1からのトルクを受承したとき
に、取付部材41に歪みあるいは変形等が生じるのをよ
り確実に防止できるようになっている。
【0041】かくして、このように構成される本実施例
でも、前記第1の実施例とほぼ同様の作用効果を得るこ
とができるが、特に本実施例では、取付部材41全体の
剛性を高めるために、補強ビーム44によって取付部材
41の各腕部42に形成したアウタ側の各トルク受部4
2Aを一体的に連結すると共に、各プロテクタ部45を
該補強ビーム44の両端部とアウタ側の各トルク受部4
2Aとの間に一体形成する構成としたから、補強ビーム
44の両端側を各プロテクタ部45によって厚肉化する
ことができる。
【0042】従って、本実施例によれば、補強ビーム4
4を各腕部42のアウタ側の各トルク受部42Aに鋳造
等の手段により一体成形するときには、材料の湯回り
(充填)状態を良好にすることができ、補強ビーム44
を高精度に形成でき、これによって、補強ビーム44の
強度を高めることができ、取付部材41全体の剛性を効
果的に高めることができる。
【0043】また、補強ビーム44をアウタ側の摩擦パ
ッド7からディスク1の軸方向に離間させて形成できる
から、摩擦パッド7をディスク1の径方向に大きな容積
をもって形成できると共に、ディスク1に対する摩擦パ
ッド7の接触面積を大きくでき、パッド寿命を確実に延
ばしてフェード等の発生を効果的に防止できる。
【0044】なお、前記各実施例では、各プロテクタ部
34(45)を横長の平板部から形成するものとして述
べたが、本発明はこれに限らず、例えば、各プロテクタ
部34(45)の先端側をパッドスプリング35のパッ
ド受板部35E側へ向けて略コ字状に折曲げてもよく、
これによってパッド受板部35Eへの土砂等の衝突をさ
らに確実に阻止することができる。
【0045】また、前記各実施例では、当該ディスクブ
レーキを自動車に適用するものとして述べたが、本発明
はこれに限れず、例えば、二輪車や自転車等の他の車両
等にも適用されるものである。
【0046】
【発明の効果】以上詳述した通り本発明によれば、請求
項1に記載の如く、各パッドスプリングに、取付部材の
各トルク受部側から摩擦パッドに向けて延び、該摩擦パ
ッドをディスクの径方向内側から外側へと弾性的に押圧
するパッド受板部をそれぞれ一体に形成し、前記取付部
材の各トルク受部のうち各腕部の先端側に位置するトル
ク受部には、前記各パッドスプリングのパッド受板部に
沿って突出するようにプロテクタ部を設け、該プロテク
タ部によって前記パッド受板部をディスクの径方向内側
から保護する構成としたから、外部から飛散する土砂等
の衝突物によりパッドスプリングのパッド受板部が変
形、損傷するのをプロテクタ部によって効果的に防止す
ることができ、未舗装道路等の走行時においても円滑な
ブレーキ操作を行うことができ、ブレーキの引摺り等を
なくして車両の燃費等を効果的に向上させることができ
る。また、パッドスプリングと摩擦パッドとの間のカダ
付きによる異音を効果的に防止することができ、運転時
の快適な走行を実現することができる。
【0047】さらに、請求項2に記載の発明では、補強
ビームの両端側をプロテクタ部によって厚肉化にするこ
とができ、補強ビームを取付部材の各腕部に鋳造等の手
段によって一体成形するときには、材料の湯回り状態を
良好にすることができ、補強部材を高精度に形成するこ
とができ、取付部材全体の剛性を大幅に高めることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例によるディスクブレーキ
を拡大して示す部分正面図である。
【図2】図1に示すディスクブレーキの部分底面図であ
る。
【図3】本発明の第2の実施例によるディスクブレーキ
を示す図1と同様の部分正面図である。
【図4】図3に示すディスクブレーキの部分底面図であ
る。
【図5】第1の従来技術によるディスクブレーキを示す
正面図である。
【図6】図5に示すディスクブレーキの底面図である。
【図7】図5中のパッドスプリングを拡大して示す斜視
図である。
【図8】第2の従来技術によるディスクブレーキを示す
図5と同様の正面図である。
【図9】図8に示すディスクブレーキの底面図である。
【符号の説明】
1 ディスク 5 キャリパ 7 摩擦パッド 31,41 取付部材 32,42 腕部 32A,42A トルク受部 32B,42B パッドガイド部 34,45 プロテクタ部 35 パッドスプリング 35E パッド受板部 44 補強ビーム

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスクの周方向に離間して、該ディス
    クの外周を跨ぐように軸方向に伸長した一対の腕部を有
    し、該各腕部の基端側と先端側とにそれぞれパッドガイ
    ド部とトルク受部とがそれぞれ形成された取付部材と、
    該取付部材の各腕部に摺動可能に支持され、該各腕部間
    で前記ディスクの両側を跨ぐようになったキャリパと、
    前記ディスクの両面側に位置して、前記取付部材の各パ
    ッドガイド部にそれぞれ摺動可能に取付けられ、該キャ
    リパによってディスクの両面に押圧される一対の摩擦パ
    ッドと、該各摩擦パッドを前記取付部材の各腕部側に弾
    性的に押圧すべく、前記取付部材の各パッドガイド部お
    よび各トルク受部に取付けられた一対のパッドスプリン
    グとからなるディスクブレーキにおいて、前記各パッド
    スプリングには、前記取付部材の各トルク受部側から前
    記摩擦パッドに向けて延び、該摩擦パッドを前記ディス
    クの径方向内側から外側へと弾性的に押圧するパッド受
    板部をそれぞれ一体に形成し、前記取付部材の各トルク
    受部のうち前記各腕部の先端側に位置するトルク受部に
    は、前記各パッドスプリングのパッド受板部に沿って突
    出し、前記ディスクの径方向内側から該パッド受板部を
    保護するプロテクタ部を設けたことを特徴とするディス
    クブレーキ。
  2. 【請求項2】 前記取付部材の各腕部間には、該各腕部
    の先端側に位置する各トルク受部に両端側が連結され該
    各トルク受部を一体化する補強ビームを設け、該補強ビ
    ームの両端側と各トルク受部との間に前記各プロテクタ
    部を一体に設けてなる請求項1に記載のディスクブレー
    キ。
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US6286636B1 (en) 1998-11-04 2001-09-11 Akebono Brake Industry Co., Ltd. Disc brake
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CN107906144A (zh) * 2017-12-11 2018-04-13 浙江力邦合信智能制动系统股份有限公司 一种低拖滞汽车制动钳

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