JP4718422B2 - ディスクブレーキ - Google Patents

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本発明は、例えば車両等に制動力を与えるのに好適に用いられるディスクブレーキに関する。
一般に、ブレーキペダル等の踏込み操作に伴うブレーキ液圧の供給により車両に制動力を付与する構成としたディスクブレーキとして、例えばコレット型キャリパを用いたもの(例えば、特許文献1参照)、またはリバースピン型キャリパを用いたもの(例えば、特許文献2参照)等、種々のタイプのディスクブレーキが知られている。
この種の従来技術のうち、例えばコレット型キャリパを用いたディスクブレーキは、ディスクの周方向に離間して該ディスクの外周を跨ぐ一対の腕部を有し車両の非回転部分に取付けられる取付部材と、該取付部材の各腕部にスライドピンを介して摺動可能に支持され該各腕部間で前記ディスクの両側を跨ぐようになったキャリパと、前記ディスクの両面側に位置して前記取付部材の各腕部間に移動可能に取付けられ、前記キャリパによってディスクの両面に押圧される一対の摩擦パッド等とにより構成されている。
ここで、前記取付部材の各腕部には、ディスクの軸方向に延びるピン嵌合穴が設けられ、前記キャリパにはスライドピンの基端側が固定して取付けられている。そして、このスライドピンは、その先端側が前記腕部のピン嵌合穴内に摺動可能に挿嵌されることにより、前記キャリパを取付部材の腕部に対して摺動可能に組付けた状態で支持するものである。
一方、前記リバースピン型キャリパを用いたディスクブレーキでは、車両の非回転部分に取付けられる取付部材にスライドピンが固定して設けられ、該スライドピンが挿嵌されるピン嵌合穴を、相手方となるキャリパに設ける構成としているものである。
特開平11−108089号公報 特開昭54−111058号公報
ところで、上述した特許文献1による従来技術では、車両の非回転部分に取付けられる取付部材の各腕部がディスクの外周側を跨ぐ構造であり、これらの腕部には、キャリパ側のスライドピンが摺動可能に挿嵌されるピン嵌合穴を設ける構成としている。このため、下記の理由によりディスクの熱容量を大きくすることが難しく、ブレーキ性能の向上化を図る上での難点になっている。
即ち、ブレーキの効き性能の評価としてディスクの熱容量を大きくしたいという要求がある。そして、ディスクの熱容量を大きくするためには、その外径を大きくしたり、ディスクの板厚を大きくしたりすることが考えられる。しかし、車輪やサスペンション等との干渉を避ける上からも、ディスクの板厚を大きくする方法は現実的ではない。
一方、ディスクの外径寸法については、車輪(タイヤホイール)の内側にディスクと共に取付部材の腕部等を納める構成を前提にすると、ディスクの径方向における腕部の厚さ分だけ、ディスクの外径は制約を受けることになる。しかし、取付部材の腕部内には、前述した如くピン嵌合穴を形成する構成としている。
この結果、取付部材の腕部は、前記ピン嵌合穴の周壁部分に十分な肉厚を確保して頑丈な構造に形成する必要が生じ、腕部全体の厚みを大きくせざるを得なくなる。そして、このように腕部の厚さを確保しようとすると、ディスクの外径寸法は、腕部の厚さ分だけ小径に形成する必要がある。
特に、商用車等の車両にあっては、その総重量自体が重いのに経済性等の理由から車輪径(タイヤホイール径)を小さくする構成としている。このため、ディスクの外径寸法は、その車輪径と前記腕部の厚さ分に影響されて小さく制約されることになり、ディスクの熱容量を確保することが難しいという問題がある。
これに対し、例えば特許文献2による従来技術では、非回転部分に取付けられる取付部材側にスライドピンを設ける構成であるため、取付部材のうちディスクの外周側を跨ぐ部分の厚さを小さくすることができ、これによってディスクの外径寸法を大きくすることは可能である。しかし、この場合は、リバースピン型キャリパに特有な問題があり、部品点数が多くなって組立時の作業性を高めるのが難しくなる上に、製作コスト等が嵩むという問題がある。
本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、本発明の目的は、ディスクの外径寸法を大きくして熱容量を増大することができ、これによってブレーキ性能を向上させ、所謂フェード時にも安定したブレーキの効きを確保することができるようにしたディスクブレーキを提供することにある。
また、本発明の他の目的は、コレット型キャリパを用いた場合でも、取付部材のうちディスクの外周側を跨ぐ部分の厚さを小さくすることができると共に、組立時の作業性等を向上できるようにしたディスクブレーキを提供することにある。
上述した課題を解決するために本発明は、ディスクを跨いで車両の非回転部分に取付けられ前記ディスクの軸方向に延びるピン嵌合穴が設けられた取付部材と、該取付部材のピン嵌合穴内に先端側が摺動可能に挿嵌され基端側が締結ボルトによって固定されたスライドピンにより前記取付部材に支持され前記ディスクの軸方向に摺動変位するキャリパと、前記ディスクの両面側に位置して前記取付部材に対しディスクの軸方向に移動可能に取付けられ前記キャリパによってディスクの両面に押圧されるインナ側とアウタ側の摩擦パッドとからなるディスクブレーキに適用される。
そして、請求項1の発明が採用する構成の特徴は、前記取付部材には、前記キャリパにより各摩擦パッドをディスクに押圧したときの制動トルクを受承するインナ側のトルク受部とアウタ側のトルク受部とをそれぞれ設け、前記取付部材のピン嵌合穴は、その全長にわたって前記ディスクよりもインナ側となる位置で、前記インナ側のトルク受部とディスクの周方向で隣接した位置に配置する構成とし、前記キャリパは、その重心が前記ピン嵌合穴に対する前記スライドピンの嵌合長の範囲内に位置する形状に形成したことにある。
また、請求項2の発明によると、前記スライドピンを取付けた状態での前記キャリパ全体の重心位置は、前記摩擦パッドが新品状態から交換時期に達するまでの間にわたって前記ピン嵌合穴に対する前記スライドピンの嵌合長の範囲内に収まる構成としている。
上述の如く、請求項1に記載の発明によると、取付部材のピン嵌合穴をディスクよりもインナ側となる位置で、インナ側のトルク受部とディスクの周方向で隣接した位置に配置する構成としているので、取付部材のうちディスクの外周側を跨ぐ部分にピン嵌合穴を設ける必要がなくなり、この部分の厚さを小さくできる共に、これに対応する寸法分だけディスクの外径寸法を大きくすることができる。そして、ディスクの外径寸法を大きくすることにより、その熱容量を増大することができ、所謂フェード時にも安定したブレーキの効きを確保することができる。
また、キャリパは、その重心がピン嵌合穴に対するスライドピンの嵌合長の範囲内に位置する形状に形成しているので、取付部材のピン嵌合穴内に挿嵌されるスライドピンによりキャリパ全体を安定した支持状態に保つことができ、前記取付部材に対してキャリパが傾く等の不具合をなくことができる。これによって、所謂ブレーキの引きずり等を良好に抑えることができ、ブレーキ性能の向上化を図ることができる。
しかも、取付部材のピン嵌合穴をディスクの周方向でインナ側のトルク受部と隣接した位置に配置する構成としているので、摩擦パッドを介した制動トルクを取付部材のトルク受部で受承するときに、前記ピン嵌合穴とスライドピンとの間に作用する曲げモーメント等を小さく抑えることができ、所謂コレット型キャリパの利点を活かすことができる。
即ち、コレット型キャリパの場合には、リバースピン型キャリパとは異なり、スライドピンがキャリパにボルトで固定される位置がトルク受部から大きく離間しているため、前記ボルトの締結位置に作用する曲げモーメントを小さく抑えることができ、ボルトの弛止め等を容易に行うことができる。また、トルク受部に近い位置にピン嵌合穴を設けることにより、トルク受部近辺での取付部材の剛性を確保しつつ、効率的な軽量化を図ることができる。
また、請求項2に記載の発明は、スライドピンを含めたキャリパ全体の重心位置を、摩擦パッドが新品状態から交換時期に達するまでの間にわたってピン嵌合穴に対するスライドピンの嵌合長の範囲内に収める構成としているので、車両のブレーキ操作を繰返すうちに摩擦パッドの摩耗が進行しても、摩擦パッドが予め決められた交換時期に達するまでは、キャリパ全体の重心位置を前記ピン嵌合穴に対するスライドピンの嵌合長の範囲内に収めることができ、キャリパ全体を安定した支持状態に長期にわたって保つことができる。そして、摩擦パッドの摩耗に伴うブレーキの引きずりを低減でき、経時劣化時の耐ジャダ性能も高めることができる。
以下、本発明の実施の形態によるディスクブレーキを、例えば4輪自動車等の車両に適用する場合を例に挙げ、添付図面に従って詳細に説明する。
ここで、図1ないし図10は本発明の第1の実施の形態を示している。図中、1は車両の車輪と共に回転するディスクで、該ディスク1は、図1、図3、図6等に二点鎖線で例示するように、外径寸法Rの回転円板として形成されるものである。
2は車両の非回転部分に取付けられる取付部材で、該取付部材2は、高い剛性をもった金属材料により細長い略四角形の枠状体(図9参照)として一体に形成され、後述の一側枠板3、他側枠板5および左,右の継枠板6,6とにより構成されている。そして、取付部材2は、一側枠板3、他側枠板5と、左,右の継枠板6,6とから高剛性の一体物(鋳造品)として形成されるものである。
3は取付部材2の一側枠板で、該一側枠板3は、例えば図6に示す如く後述の摩擦パッド16よりもディスク1の径方向内側となる位置でディスク1の周方向に延びた取付板部3Aと、該取付板部3Aの長さ方向両側からディスク1の径方向外側に向けて突出した左,右一対の突出板部3B,3Bとにより構成されている。そして、一側枠板3の取付板部3Aと各突出板部3Bとは、図9に示す如くディスク1の一側(インナ側)に位置し、該ディスク1の一側面に沿ってほぼ平行に延びるものである。
また、一側枠板3の各突出板部3Bは、図6に示すように後述するインナ側の摩擦パッド16をディスク1の周方向両側から挟む位置に配設されている。そして、突出板部3Bの突出端側には、後述の継枠板6が一体形成され、後述のパッドガイド部3Dと継枠板6との間は、ほぼ水平な面からなる平坦面部3Cとなっている。
ここで、取付板部3Aの長さ方向両側には、図6、図7、図10に示す如く後述のパッドガイド部3D、ピン嵌合穴4Aよりもディスク1の径方向内側となる位置に左,右一対のねじ穴3A1 ,3A1 が形成されている。そして、これらのねじ穴3A1 には、固定ボルト(図示せず)が螺着され、取付部材2の取付板部3Aは、この固定ボルトにより車両の非回転部分となるナックル部(図示せず)等に固定状態で取付けられるものである。
また、左,右の突出板部3B,3Bには、平坦面部3Cよりもディスク1の径方向内側となる位置にインナ側のパッドガイド部3D,3Dが設けられ、該パッドガイド部3Dは、図6、図7、図10に示すように切欠き幅Wをもったコ字形状の切欠きとして形成されている。そして、このパッドガイド部3D内には、後述する摩擦パッド16(裏金17)の耳部17Aがパッドスプリング19を介してそれぞれ摺動可能に挿嵌されるものである。
また、各パッドガイド部3Dの底部側はそれぞれインナ側のトルク受部3Eを構成し、これらのインナ側のトルク受部3Eは、摩擦パッド16からの制動トルクを後述のパッドスプリング19を介して受承するものである。
4,4は取付部材2(一側枠板3)の突出板部3B,3Bに一体形成されたピンガイド用の筒状突部で、該各筒状突部4は、図9に示すように一側枠板3の各突出板部3Bからディスク1の軸方向外側に向けて突出する段付き筒状体として形成され、その内周側が突出板部3Bの板厚方向(ディスク1の軸方向)に延びる有底のピン嵌合穴4Aとなっている。そして、該ピン嵌合穴4A内には、後述のスライドピン13が摺動可能に挿嵌されるものである。
ここで、これらのピン嵌合穴4Aは、その全長が図2、図4に示すようにディスク1よりもインナ側となる位置に配置され、左,右のトルク受部3E,3Eに対しては、図6、図7、図10に示すようにディスク1の周方向で隣接した位置に配置されている。また、ピン嵌合穴4Aは、パッドガイド部3Dに対して切欠き幅W(図6、図7、図10参照)の範囲内となる位置に配置されている。そして、ピン嵌合穴4Aの中心は、切欠き幅Wの幅中心と一致する位置に配置するのが好ましいものである。また、ピン嵌合穴4Aの底部側には、図2、図4に示す寸法T(例えば、T=2〜6mm程度)の肉厚を確保するのがよい。
5は取付部材2の他側枠板で、該他側枠板5は、図8、図9に示すようにディスク1を挟んで一側枠板3と対向する位置に配置されている。そして、他側枠板5は、ディスク1のアウタ側(他側)で後述の継枠板6,6間を一体的に連結するようにディスク1の他側面に沿ってほぼ平行に延びている。ここで、他側枠板5は、図1、図8に示す如く弓形状をなして左,右方向(ディスク1の周方向)に延びた細長い棒状の連結ビーム部5Aと、該連結ビーム部5Aの長さ方向両側からディスク1の径方向外側に向けて突出した左,右一対の突出板部5B,5Bとにより構成されている。
そして、他側枠板5の連結ビーム部5Aは、図1、図8に示すように後述の摩擦パッド16よりもディスク1の径方向内側となる位置でディスク1の周方向に延び、左,右の突出板部5B,5B間を剛性をもって一体的に連結するものである。また、他側枠板5の各突出板部5Bには、前述した一側枠板3の突出板部3Bとほぼ同様に、それぞれ平坦面部5C、アウタ側のパッドガイド部5Dおよびアウタ側のトルク受部5E等が形成されている。
6,6はディスク1の外周を跨ぐようにディスク1の軸方向に延びた左,右一対の継枠板で、該継枠板6,6は、図6、図9に示すようにディスク1の外周を跨ぐ位置に配設され、ディスク1の両面に沿って互い平行に延びる一側枠板3と他側枠板5とを、その長さ方向(ディスク1の周方向)両側で一体的に連結するものである。
ここで、各継枠板6は、図6に示すようにディスク1の外周に沿って僅かに湾曲した薄肉の板体として形成され、その板厚tは、従来技術で述べた腕部の厚さに比較して1/2以下の厚さ(例えば、t=5〜10mm程度)に設定されている。これにより、ディスク1の外径寸法Rは現行品等に比較して、例えば8〜15mm程度大きくすることが可能となり、ディスク1の熱容量を増大できるものである。
7は取付部材2に摺動可能に支持されたキャリパで、該キャリパ7は、図1〜図6に示す如くディスク1の外周側を跨いで軸方向に延びるブリッジ部8と、該ブリッジ部8の一側に一体形成され、ディスク1のインナ側に配設されるインナ脚部としてのシリンダ部9と、ブリッジ部8の他側に一体形成され、ディスク1のアウタ側に配設されるアウタ脚部10とにより構成され、このアウタ脚部10は、図1に示すように二又状をなす爪部10A,10Aを有している。
そして、キャリパ7には、シリンダ部9の左,右両側から略L字状に突出してディスク1の周方向に延びる一対の取付部11,11が一体に設けられ、該各取付部11には、図2に示す如く後述のスライドピン13が締結ボルト14により固着して取付けられている。また、キャリパ7のシリンダ部9には、図5に示すようにシリンダボア9Aが形成され、該シリンダボア9A内には、ピストン12が摺動可能に挿嵌されている。
ここで、キャリパ7は、ピストン12および後述のスライドピン13を含めた全体の重心位置Gが図2、図4に示すように、スライドピン13の先端から寸法La となる位置に配置され、この重心位置Gは、ピン嵌合穴4Aに対する後述のスライドピン13の嵌合長Lt の範囲内に収められている。即ち、キャリパ7の形状は、このような重心位置Gの条件を満たすように設計され、形成されるものである。
13,13はキャリパ7の各取付部11に設けられたスライドピンで、該各スライドピン13は、図2に示す如く基端側が締結ボルト14,14を介してシリンダ部9側の各取付部11に固着され、先端側が取付部材2のピン嵌合穴4A内に摺動可能に挿嵌されている。これにより、キャリパ7は、スライドピン13を介して取付部材2により摺動可能に支持されるものである。
ここで、スライドピン13は、取付部材2のピン嵌合穴4Aに対する嵌合長Lt が図2、図4に示すように設定され、ピストン12およびスライドピン13を含めたキャリパ7全体の重心位置Gは、この嵌合長Lt の範囲内に収められている。そして、この重心位置Gは、後述の摩擦パッド16が新品状態から交換時期に達するまでの間にわたって嵌合長Lt の範囲内に収められるものである。
15,15は各スライドピン13を外側から保護する保護ブーツで、該各保護ブーツ15は、例えば弾性樹脂材料等を用いて蛇腹状に形成され、取付部材2の筒状突部4とスライドピン13との間に取付けられている。そして、保護ブーツ15は、スライドピン13の基端側周囲を覆うことにより、スライドピン13とピン嵌合穴4Aとの間に雨水や塵埃等の異物が浸入するのを防ぐものである。
16,16はディスク1の両側に配置されたインナ側,アウタ側の摩擦パッドで、該各摩擦パッド16は、図5、図6、図7等に示すように横長の略扇形状に形成された裏金17と、該裏金17の表面側に重ね合せるように固着して設けられた摩擦材からなるライニング18とにより構成されている。そして、各裏金17の長さ方向両端側には、図1、図6、図7に示す如くインナ側,アウタ側のパッドガイド部3D,5Dに対応して凸形状をなす耳部17A,17Aが突設されている。
ここで、インナ側の摩擦パッド16は、裏金17の各耳部17Aが図6、図7に示すように後述のパッドスプリング19を介してインナ側のパッドガイド部3Dに摺動可能に挿嵌されている。また、アウタ側の摩擦パッド16は、裏金17の各耳部17Aが図1に示すように後述のパッドスプリング19を介してアウタ側のパッドガイド部5Dに摺動可能に挿嵌されている。
そして、各摩擦パッド16は、図5に示すようにディスク1の両面側に対向配置され、車両のブレーキ操作に伴ってピストン12がブレーキ液圧で押動されることにより、キャリパ7の爪部10Aとピストン12との間でディスク1を両面から挟むように押圧され、これによって、ディスク1に制動力を付与するものである。
この場合、キャリパ7により各摩擦パッド16をディスク1に押圧したときの制動トルクは、摩擦パッド16(裏金17)の耳部17Aから取付部材2のトルク受部3E,5Eに伝えられ、取付部材2の突出板部3B,5B等でディスク1からの回転トルク(制動トルク)を受承するものである。
19,19はディスク1の周方向に離間して取付部材2に設けられた左,右一対のパッドスプリングで、該各パッドスプリング19は、取付部材2の各パッドガイド部3D,5Dと共にインナ側,アウタ側の摩擦パッド16を裏金17の各耳部17Aを介してディスク1の軸方向に摺動可能に案内する。これにより、パッドスプリング19は、ディスク1の軸方向に向けた摩擦パッド16の動き(摺動変位)を安定させ、円滑化するものである。
本実施の形態によるディスクブレーキは、上述の如き構成を有するもので、次に、その作動について説明する。
まず、車両のブレーキ操作に伴ってマスタシリンダ(図示せず)からのブレーキ液圧をキャリパ7のシリンダ部9(図5に示すシリンダボア9A)内に供給すると、シリンダ部9内のピストン12は、このときのブレーキ液圧によってディスク1の軸方向に摺動変位し、インナ側(シリンダ部9側)の摩擦パッド16をディスク1の一側面に向けて押圧する。
そして、このときにキャリパ7全体は、ピストン12による押圧反力でスライドピン13がピン嵌合穴4Aに対して図2、図4中の矢示A方向に相対変位するように、取付部材2に対しディスク1の軸方向(矢示A方向)に摺動変位し、これによって、アウタ脚部10の各爪部10Aがアウタ側の摩擦パッド16をディスク1の他側面に向けて押圧する。
このため、ディスク1はインナ側の摩擦パッド16とアウタ側の摩擦パッド16とにより両面側から強く挟持され、例えば走行中の車両に制動力を付与するものである。また、ブレーキ操作を解除したときには、ディスク1の両面から各摩擦パッド16が離間して、前記車両に対する制動力を解除することになる。
ところで、車両に制動力を付与するため、インナ側,アウタ側の摩擦パッド16をディスク1の両面に押圧したときには、ディスク1からの回転トルク(制動トルク)が各摩擦パッド16の耳部17A等を介して取付部材2のトルク受部3E,5Eに付加されると共に、キャリパ7のシリンダ部9、アウタ脚部10にも付加される。
そして、キャリパ7のシリンダ部9側に付加される制動トルクは、取付部材2の一側枠板3に設けた筒状突部4のピン嵌合穴4Aとスライドピン13との間で受承されるので、キャリパ7のシリンダ部9等が制動トルクの影響で変形するのを、ピン嵌合穴4A内に挿嵌されたスライドピン13等によって抑えることができる。
また、取付部材2は、ディスク1の両面に沿って互いに平行に延びる一側枠板3、他側枠板5と、該一側枠板3、他側枠板5の長さ方向両端側をディスク1の外周を跨いで連結した左,右の継枠板6,6とから、高い剛性をもった細長い略四角形の枠状体(図9参照)として一体成形している。このため、取付部材2を小型、軽量化しつつ、頑丈な構造に形成することができ、ディスク1のインナ側,アウタ側でトルク受部3E,5Eが受承する制動トルクを、取付部材2全体で安定して支えることができる。
しかも、ディスク1のインナ側では、一側枠板3の突出板部3Bに設けたトルク受部3Eとピン嵌合穴4Aとを、図6、図7に示すようにディスク1の周方向で互いに隣接する位置に配置している。このため、前記制動トルクに伴って取付部材2の一側枠板3(突出板部3B)等に作用する曲げモーメントが大きくなるのを抑えることができ、取付部材2全体の曲げ変形を小さく抑えるように低減することができる。
一方、前述の如きブレーキ操作を繰返すうちに摩擦パッド16のライニング18は徐々に摩耗する。そして、ライニング18の摩耗が大きくなって摩擦パッド16の交換時期に達するときには、スライドピン13が筒状突部4のピン嵌合穴4Aから抜け出す方向(図2、図4中の矢示A方向)に相対変位し、ピン嵌合穴4Aに対するスライドピン13の嵌合長Lt は、ライニング18の摩耗代に対応する厚さ分だけ短くなる。
しかし、ピストン12およびスライドピン13を含めたキャリパ7全体の重心位置Gは、摩擦パッド16が新品状態から交換時期に達するまでの間にわたって嵌合長Lt の範囲内に収められる構成としている。このため、摩擦パッド16が新品状態から交換時期に達するまでは、ピン嵌合穴4A内に挿嵌されたスライドピン13によりキャリパ7全体を安定した支持状態に保つことができ、取付部材2に対してキャリパ7が傾く等の不具合をなくことができるものである。
かくして、本実施の形態によれば、取付部材2の一側枠板3にディスク1の軸方向に突出する筒状突部4を一体形成すると共に、該筒状突部4内には一側枠板3の板厚方向に延びる有底のピン嵌合穴4Aを設け、このピン嵌合穴4Aを全体(全長)にわたってディスク1よりもインナ側となる位置に配置している。そして、キャリパ7は、その重心位置Gがピン嵌合穴4Aに対するスライドピン13の嵌合長Lt の範囲内に存在するように形成する構成としている。
このため、取付部材2には、例えばディスク1の外周側を跨ぐ部分(継枠板6に相当する部分)にピン嵌合穴を設ける必要がなくなり、この継枠板6の板厚tを図6に示す如く、例えば5〜10mm程度まで薄く形成するとことができ、従来技術で述べた腕部の厚さに比較しても、例えば1/2以下の厚さとすることができる。
これにより、ディスク1の外径寸法Rは現行品等に比較して、例えば8〜15mm程度まで大きくすることが可能となり、ディスク1の外径寸法Rを大きくすることにより、その熱容量を増大することができ、所謂フェード時にも安定したブレーキの効きを確保することができる。
また、キャリパ7は、その重心位置Gがピン嵌合穴4Aに対するスライドピン13の嵌合長Lt の範囲内に存在しているので、取付部材2の一側枠板3側で筒状突部4のピン嵌合穴4A内に挿嵌されるスライドピン13によりキャリパ7全体を安定した支持状態に保つことができ、取付部材2に対してキャリパ7が傾く等の不具合をなくことができる。
特に、スライドピン13を含めたキャリパ7全体の重心位置Gを、摩擦パッド16が新品状態から交換時期に達するまでの間にわたって前記嵌合長Lt の範囲内に収める構成としているので、車両のブレーキ操作を繰返すうちに摩擦パッド16の摩耗が進行しても、摩擦パッド16が交換時期に達するまでは、キャリパ7全体の重心位置をピン嵌合穴4Aに対するスライドピン13の嵌合長Lt の範囲内に収めることができ、キャリパ7全体を安定した支持状態に長期にわたって保つことができる。
従って、本実施の形態によれば、所謂ブレーキの引きずり等を良好に抑えることができ、経時劣化時の耐ジャダ性能も高めることができると共に、ブレーキ性能の向上化を図ることができる。しかも、所謂コレット型キャリパの利点を活かしてディスクブレーキ全体を小型化することができ、軽量化を図ることができるものである。
また、取付部材2のピン嵌合穴4Aは、ディスク1の周方向でインナ側のトルク受部3Eと隣接した位置に配置する構成としている。このため、摩擦パッド16を介した制動トルクをインナ側のトルク受部3Eで受承するときに、ピン嵌合穴4Aとスライドピン13との間に作用する曲げモーメント等を小さく抑えることができ、所謂コレット型キャリパの利点を活かすことができる。
即ち、本実施の形態のように、コレット型キャリパを採用した場合には、リバースピン型キャリパとは異なり、スライドピン13がキャリパ7の取付部11に締結ボルト14で固定される位置がトルク受部3Eから大きく離れた位置となっているため、締結ボルト14の螺合部位等に作用する曲げモーメントを小さく抑えることができ、締結ボルト14の弛止め等を容易に行うことができる。
また、取付部材2の一側枠板3には、トルク受部3Eに近い位置にピン嵌合穴4Aを有底穴として形成し、該ピン嵌合穴4A内にはスライドピン13を挿嵌して設けているので、トルク受部3E近辺での取付部材2の剛性を確保することが容易となり、取付部材2全体を小型化し、効率的な軽量化を図ることができる。
なお、前記実施の形態では、取付部材2のパッドガイド部3D,5Dをコ字形状の切欠きとして形成し、該切欠きの底部側でトルク受部3E,5Eを構成する場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限るものではなく、例えばパッドガイド部からディスクの径方向内側または外側に離間した位置にトルク受部を設ける構成としてもよいものである。
また、前記実施の形態では、取付部材2のパッドガイド部3D,5Dをコ字形状の切欠きとして形成し、各摩擦パッド16の裏金17には、パッドガイド部3D,5Dに移動可能に嵌合する凸形状の耳部17Aを形成する場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限るものではなく、例えばパッドガイド部を凸形状に形成し、摩擦パッドの裏金には、凸形状のパッドガイド部に移動可能に嵌合する凹形状の嵌合凹部を設ける構成としてもよい。
さらに、前記実施の形態では、キャリパ7のシリンダ部9に単一のシリンダボア9A(ピストン12)を設ける場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限るものではなく、例えば2〜3個以上のピストンをキャリパに設ける構成としたコレット型キャリパにも適用できるものである。
本発明の実施の形態によるディスクブレーキを示す正面図である。 図1のディスクブレーキを上方からみた一部破断の平面図である。 ディスクブレーキを図1とは反対側からみた背面図である。 ディスクブレーキのピン嵌合穴とスライドピン等を図1中の矢示IV−IV方向から拡大してみた断面図である。 ディスクブレーキを図1中の矢示V−V方向から拡大してみた断面図である。 取付部材、キャリパおよびインナ側の摩擦パッド等を図2中の矢示VI−VI方向からみた断面図である。 キャリパを取外した状態で図3中の取付部材、インナ側の摩擦パッド等を示す背面図である。 図1中の取付部材を単体として示す正面図である。 図8の取付部材を上方からみた平面図である。 取付部材を図8とは反対側からみた背面図である。
符号の説明
1 ディスク
2 取付部材
3 一側枠板
3A 取付板部
3B,5B 突出板部
3D インナ側のパッドガイド部
3E インナ側のトルク受部
4 筒状突部
4A ピン嵌合穴
5 他側枠板
5A 連結ビーム部
5D アウタ側のパッドガイド部
5E アウタ側のトルク受部
6 継枠板(ディスクの外周側を跨ぐ部分)
7 キャリパ
8 ブリッジ部
9 シリンダ部(インナ脚部)
10 アウタ脚部
11 取付部
12 ピストン
13 スライドピン
14 締結ボルト
16 摩擦パッド
17 裏金
18 ライニング
19 パッドスプリング
G 重心位置
Lt 嵌合長

Claims (2)

  1. ディスクを跨いで車両の非回転部分に取付けられ前記ディスクの軸方向に延びるピン嵌合穴が設けられた取付部材と、該取付部材のピン嵌合穴内に先端側が摺動可能に挿嵌され基端側が締結ボルトによって固定されたスライドピンにより前記取付部材に支持され前記ディスクの軸方向に摺動変位するキャリパと、前記ディスクの両面側に位置して前記取付部材に対しディスクの軸方向に移動可能に取付けられ前記キャリパによってディスクの両面に押圧されるインナ側とアウタ側の摩擦パッドとからなるディスクブレーキにおいて、
    前記取付部材には、前記キャリパにより各摩擦パッドをディスクに押圧したときの制動トルクを受承するインナ側のトルク受部とアウタ側のトルク受部とをそれぞれ設け、
    前記取付部材のピン嵌合穴は、その全長にわたって前記ディスクよりもインナ側となる位置で、前記インナ側のトルク受部とディスクの周方向で隣接した位置に配置する構成とし、
    前記キャリパは、その重心が前記ピン嵌合穴に対する前記スライドピンの嵌合長の範囲内に位置する形状に形成されたことを特徴とするディスクブレーキ。
  2. 前記スライドピンを取付けた状態での前記キャリパ全体の重心位置は、前記摩擦パッドが新品状態から交換時期に達するまでの間にわたって前記ピン嵌合穴に対する前記スライドピンの嵌合長の範囲内に収まる構成としてなる請求項1に記載のディスクブレーキ。
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