JP4353478B2 - ブレーキキャリパー構造 - Google Patents
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Description
この鳴き音を抑えるために、キャリパーの所定位置に錘取付部を設け、この錘取付部に、所定重量の錘部材を取り付け、所定位置に取り付けた錘部材の重量でキャリパーの振動を抑えることでブレーキの鳴き音を防止するものがある(例えば、特許文献1参照。)。
ブリードスクリューは、一例として、キャリパーにシリンダに臨む取付孔を形成し、この取付孔にねじ込むことにより取付孔を閉塞し、ねじ込み状態を緩めることにより取付孔を開口させるものである。
ブレーキ系へのブレーキ油の充填が完了した後、ブリードスクリューを取付孔にきつくねじ込むことにより取付孔を閉塞する。
通常、自動車が雪道などを走行すると、ホイール内面に雪や氷が付着し、付着した雪や氷が固まることが考えられる。
このため、固まった雪や氷からブリードスクリューを保護するために、キャリパーに保護部材を一体に形成している。
さらに、キャリパーに錘部材と保護部材との2部材を設けるために、キャリパーの軽量化が妨げられていた。
よって、ホイール内面に固まった雪や氷をバランスウエイトで除去して、ホイール内面に固まった雪や氷が、ブリードスクリューに対して力を及ぼさないようにする。
これにより、固まった雪や氷からブリードスクリューを保護することが可能になる。
したがって、バランスウエイトを、ブリードスクリューの保護部材と兼用することができ、キャリパーから保護部材を除去することができる。
そこで、請求項2において、バランスウエイトを、ブリードスクリューからディスクロータに沿って延びた直線上に配設した。
これにより、車輪の回転により、ホイール内面に固まった雪や氷がブリードスクリューに向かって移動した際に、ブリードスクリューに向かって移動する雪や氷を、バランスウエイトで除去することが可能になる。
したがって、ホイール内面に固まった雪や氷が、ブリードスクリューに対して力を及ぼさないようにすることができる。
したがって、ホイール内面に固まった雪や氷が、ブリードスクリューに対して、より確実に力を及ぼさないようにすることができる。
したがって、ホイール内面に固まった雪や氷が、ブリードスクリューの側部に対して力を及ぼさないようにすることができる。
ブレーキキャリパー構造10は、ディスクロータ11の外周11a側の上部にキャリパー12を配置し、このキャリパー12をキャリパーブラケット13を介して車体側14に設け、このキャリパーブラケット13で内側パッド(パッド)16および外側パッド(パッド)17(図4も参照)を支え、内側パッド16をピストン18(図4参照)で押圧することにより、内側パッド16および外側パッド17をディスクロータ11に押し付けるものである。
ピストン18は、キャリパー12のシリンダ21(図4参照)内に摺動自在に設けられている部材である。
このキャリパーブラケット13は、後部に後保持部25を設け、前部に前保持部26を設け、後保持部25の外側端部および前保持部26の外側端部を略U字形のU形連結部27で連結した部材である。
このブリードスクリュー41は、第1ボス37に対するねじ結合を緩めることにより、シリンダ21内の空気を外部に排出するものである。
ブリードスクリュー41については、図4で詳しく説明する。
これにより、ナット部47の先端部47aを、ブリードスクリュー41の先端部41aより高さH2だけ上方に突出させる。
バランスウエイト45をブリードスクリュー41の後側12bに配置し、バランスウエイト45の先端部47aをブリードスクリュー41の先端部41aより高さH2(図1参照)だけ上方に突出させた。
このバランスウエイト45は、ディスクロータ11に直交する方向の幅W1が、ブリードスクリュー41の幅W2より大きく形成されている。
すなわち、バランスウエイト45は、キャリパー12の振動を抑えるとともに、ブリードスクリュー41の保護部材としての役割を果たす。
第1ボス37に設けたブリードスクリュー41は、エア抜き孔51を下端部近傍から上方に延ばし、このエア抜き孔51を先端部41aに開口し、エア抜き孔51に小孔を連通し、この小孔を下部の凸状テーパ面53に開口させたものである。
ブリードスクリュー41の凸状テーパ面53が当接する凹状テーパ面54を、第1ボス37のねじ孔39(図1、図2も参照)の下部に形成する。
第1ボス31のねじ孔39を、連通孔55を介してシリンダ21内に連通する。
これにより、前記小孔が、第1ボス37の凸状テーパ面53で閉じられ、エア抜き孔51をシリンダ21内から遮断する。
これにより、前記小孔を介してエア抜き孔51をシリンダ21内に連通し、シリンダ21内の空気を、小孔およびエア抜き孔51を介して外部に排出する。
このピストン18で、外側パッド17および内側パッド16をディスクロータ11に押し付ける。
内側パッド16を、内側裏板61および内側摩擦材62で構成し、内側摩擦材62をディスクロータ11の内面11cに臨ませる。
このブレーキ油に、ブレーキ作動圧(液圧)をかけることにより、ブレーキ作動圧でピストン18を押圧する。これにより、ピストン18で内側裏板61を押圧する。
内側裏板61を押圧することにより、内側摩擦材62をディスクロータ11の内面11cに矢印F1の如く押し付ける。
キャリパー12が矢印a方向(図1も参照)に移動することで、キャリパー12のサポート部35で外側裏板57を押圧する。
ここで、矢印F1と矢印F2との押圧力は同一の大きさである。
図5は第1実施の形態に係るブレーキキャリパー構造のバランスウエイトでブリードスクリューを保護する例を説明する図である。
車両(図示せず)が前進走行することにより、車輪20(図1参照)と一体にディスクロータ11が矢印dの如く回転する。
この状態において、ピストン18(図4参照)で内側裏板61を押圧して、内側摩擦材62を、回転中のディスクロータ11に押し付ける。
外側裏板57を押圧し、外側摩擦材58を、回転中のディスクロータ11に押し付ける。
しかし、キャリパー12にバランスウエイト45を設けることで、ディスクロータ11と、内側パッド16および外側パッド17との摩擦でキャリパー12が振動することを抑える。これにより、制動の際に、ブレーキの鳴き音が発生することを防ぐ。
ホイール66は、車輪20(図1参照)のタイヤ(図示せず)を支える部材である。
これにより、固まった雪や氷68は、バランスウエイト45およびブリードスクリュー41に向けて、ブリードスクリュー41からディスクロータ11に沿って延びた直線19(図3参照)上で、かつブリードスクリュー41の後側から移動する。
ホイール内面66aに固まった雪や氷68が、バランスウエイト45に当たって、バランスウエイト45で除去される。
さらに、バランスウエイト45の先端部47aをブリードスクリュー41の先端部41aより高さH2だけ突出させた。
加えて、バランスウエイト45の幅W1(図3参照)を、ディスクロータ11に直交する方向において、ブリードスクリュー41の幅W2(図3参照)より大きく形成した。
したがって、ホイール内面66aに固まった雪や氷68が、ブリードスクリュー41に対して力を及ぼさないようにして、ブリードスクリュー41を、固まった雪や氷68から保護する。
第2実施の形態のブレーキキャリパー構造80は、キャリパー12のうち、ブリードスクリュー41からディスクロータ11に沿って延びた直線19(図3参照)上で、かつブリードスクリュー41の前側(一方側)12aに第3ボス81を設け、第3ボス81にバランスウエイト82を設けた点で第1実施の形態のブレーキキャリパー構造10と異なるだけで、その他の構成は第1実施の形態のブレーキキャリパー構造10と同じである。
バランスウエイト82は、バランスウエイト45と同じ部材である。
したがって、図5に示すホイール内面66aに固まった雪や氷68が、ブリードスクリュー41に対して、より確実に力を及ぼさないようにすることができる。
また、前記第2実施の形態で例示したバランスウエイト82も、バランスウエイト45と同様に、圧入や、接着剤による貼り付けで取り付けることも可能である。
ここで、ゴムキャップとは、ブリードスクリュー41のエア抜き孔51(図4参照)を保護するために、ブリードスクリュー41の先端部41aに被せる一般に用いられるキャップである。
Claims (4)
- 車輪とともに回転するディスクロータの外周側にキャリパーを配置し、キャリパーにピストンを収容するシリンダを形成するとともに、シリンダ内にピストンを押し出す液体を充填し、液体の液圧でピストンを押圧してディスクロータにパッドを押し付けるブレーキキャリパー構造において、
前記キャリパーに、シリンダ内の空気を外部に排出するブリードスクリューを設けるとともに、キャリパーの振動を抑える別体のバランスウエイトを配設したブレーキキャリパー構造であって、
前記バランスウエイトの先端部と前記車輪の回転中心との間の距離を、前記ブリードスクリューの先端部と車輪の回転中心との間の距離より大きくしたことを特徴とするブレーキキャリパー構造。 - 前記バランスウエイトを、前記ブリードスクリューから前記ディスクロータに沿って延びた直線上に配設したことを特徴とする請求項1記載のブレーキキャリパー構造。
- 前記バランスウエイトを、前記ブリードスクリューの一方側および他方側の2箇所に配設したことを特徴とする請求項1または請求項2記載のブレーキキャリパー構造。
- 前記バランスウエイトは、前記ディスクロータに直交する方向の幅を、前記ブリードスクリューより大きくしたことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のブレーキキャリパー構造。
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