JPH0629629B2 - 車両用ブレ−キ装置 - Google Patents
車両用ブレ−キ装置Info
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- JPH0629629B2 JPH0629629B2 JP61148893A JP14889386A JPH0629629B2 JP H0629629 B2 JPH0629629 B2 JP H0629629B2 JP 61148893 A JP61148893 A JP 61148893A JP 14889386 A JP14889386 A JP 14889386A JP H0629629 B2 JPH0629629 B2 JP H0629629B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- annular
- peripheral side
- groove
- steering knuckle
- outer peripheral
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
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Classifications
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60T—VEHICLE BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF; BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF, IN GENERAL; ARRANGEMENT OF BRAKING ELEMENTS ON VEHICLES IN GENERAL; PORTABLE DEVICES FOR PREVENTING UNWANTED MOVEMENT OF VEHICLES; VEHICLE MODIFICATIONS TO FACILITATE COOLING OF BRAKES
- B60T1/00—Arrangements of braking elements, i.e. of those parts where braking effect occurs specially for vehicles
- B60T1/02—Arrangements of braking elements, i.e. of those parts where braking effect occurs specially for vehicles acting by retarding wheels
- B60T1/06—Arrangements of braking elements, i.e. of those parts where braking effect occurs specially for vehicles acting by retarding wheels acting otherwise than on tread, e.g. employing rim, drum, disc, or transmission or on double wheels
- B60T1/065—Arrangements of braking elements, i.e. of those parts where braking effect occurs specially for vehicles acting by retarding wheels acting otherwise than on tread, e.g. employing rim, drum, disc, or transmission or on double wheels employing disc
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16D—COUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
- F16D55/00—Brakes with substantially-radial braking surfaces pressed together in axial direction, e.g. disc brakes
- F16D55/24—Brakes with substantially-radial braking surfaces pressed together in axial direction, e.g. disc brakes with a plurality of axially-movable discs, lamellae, or pads, pressed from one side towards an axially-located member
- F16D55/26—Brakes with substantially-radial braking surfaces pressed together in axial direction, e.g. disc brakes with a plurality of axially-movable discs, lamellae, or pads, pressed from one side towards an axially-located member without self-tightening action
- F16D55/28—Brakes with only one rotating disc
- F16D55/32—Brakes with only one rotating disc actuated by a fluid-pressure device arranged in or on the brake
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16D—COUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
- F16D65/00—Parts or details
- F16D65/14—Actuating mechanisms for brakes; Means for initiating operation at a predetermined position
- F16D65/16—Actuating mechanisms for brakes; Means for initiating operation at a predetermined position arranged in or on the brake
- F16D65/18—Actuating mechanisms for brakes; Means for initiating operation at a predetermined position arranged in or on the brake adapted for drawing members together, e.g. for disc brakes
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16D—COUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
- F16D55/00—Brakes with substantially-radial braking surfaces pressed together in axial direction, e.g. disc brakes
- F16D2055/0004—Parts or details of disc brakes
- F16D2055/0058—Fully lined, i.e. braking surface extending over the entire disc circumference
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16D—COUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
- F16D65/00—Parts or details
- F16D65/02—Braking members; Mounting thereof
- F16D2065/024—Braking members; Mounting thereof the braking surface being inclined with respect to the rotor's axis of rotation at an angle other than 90 degrees, e.g. comprising a conical rotor
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16D—COUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
- F16D2121/00—Type of actuator operation force
- F16D2121/02—Fluid pressure
Description
【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は車両用ブレーキ装置に関するものであり、自動
車、産業用車両等に利用される。
車、産業用車両等に利用される。
（従来の技術） 車両用ブレーキ装置として、ディスクブレーキ（例え
ば、実公昭５０−３０５３３号公報）がある。このもの
は第３図に示す様に、ステアリングナックル（図示せ
ず）に固着したスピンドル２１がホイールハブ２２内に
挿通され、スピンドル２１とホイールハブ２２との間に
介装されたベアリング２３、２３とによってホイールハ
ブ２２が回転可能に支承され、ホイールハブ２２にはボ
ルト２４によりディスクロータ２５およびディスクホイ
ール（図示せず）が取り付けられ、ステアリングナック
ル（図示せず）にはキャリパ２６が取り付けられてい
る。
ば、実公昭５０−３０５３３号公報）がある。このもの
は第３図に示す様に、ステアリングナックル（図示せ
ず）に固着したスピンドル２１がホイールハブ２２内に
挿通され、スピンドル２１とホイールハブ２２との間に
介装されたベアリング２３、２３とによってホイールハ
ブ２２が回転可能に支承され、ホイールハブ２２にはボ
ルト２４によりディスクロータ２５およびディスクホイ
ール（図示せず）が取り付けられ、ステアリングナック
ル（図示せず）にはキャリパ２６が取り付けられてい
る。
（発明が解決しようとする問題点） ディスクブレーキはキャリパ２６に装着されたパッド２
７、２７によってディスクロータ２５を挾圧してブレー
キ制動力を得るものであり、ブレーキ制動時にベアリン
グ２３、２３が大きな軸心方向の応力を受けることがな
かった。従来のディスクブレーキがブレーキ制動時に大
きな軸心方向の応力を受けた場合、ベアリング２３、２
３が脱落するため、大きな軸心方向の応力を受ける箇所
には使用できないという問題点がある。発明者はこのよ
うな問題点を解決するために種々考察研究した結果、本
発明を完成するに至ったものである。
７、２７によってディスクロータ２５を挾圧してブレー
キ制動力を得るものであり、ブレーキ制動時にベアリン
グ２３、２３が大きな軸心方向の応力を受けることがな
かった。従来のディスクブレーキがブレーキ制動時に大
きな軸心方向の応力を受けた場合、ベアリング２３、２
３が脱落するため、大きな軸心方向の応力を受ける箇所
には使用できないという問題点がある。発明者はこのよ
うな問題点を解決するために種々考察研究した結果、本
発明を完成するに至ったものである。
（問題点を解決するための手段） 本発明は、ホイールハブとステアリングナックルとを対
向して設けた車両用ブレーキ装置であって、 該ホイールハブと対峙する外周側部位および内周側部位
に環状突出部をそれぞれ設けると共に、該外周側の環状
突出部内に環状ピストンを収容したステアリングナック
ルと、 該ステアリングナックルの外周側の環状突出部と対峙す
る外周側部位に環状Ｖ溝を穿設すると共に、該ステアリ
ングナックルの内周側の環状突出部と対峙する内周側部
位にフランジを有する円筒体を連結したホイールハブ
と、 該環状Ｖ溝と該環状ピストンとの間に介設された前進後
退可能な環状のＶ字状制動部材と、 前記のフランジを有する円筒体と該ステアリングナック
ルの内周側の環状突出部とによって保持されたベアリン
グとを備えた車両用ブレーキ装置である。
向して設けた車両用ブレーキ装置であって、 該ホイールハブと対峙する外周側部位および内周側部位
に環状突出部をそれぞれ設けると共に、該外周側の環状
突出部内に環状ピストンを収容したステアリングナック
ルと、 該ステアリングナックルの外周側の環状突出部と対峙す
る外周側部位に環状Ｖ溝を穿設すると共に、該ステアリ
ングナックルの内周側の環状突出部と対峙する内周側部
位にフランジを有する円筒体を連結したホイールハブ
と、 該環状Ｖ溝と該環状ピストンとの間に介設された前進後
退可能な環状のＶ字状制動部材と、 前記のフランジを有する円筒体と該ステアリングナック
ルの内周側の環状突出部とによって保持されたベアリン
グとを備えた車両用ブレーキ装置である。
（作用） 上記手段は次のように作用する。
ブレーキ制動時にＶ字状制動部材をＶ溝に押圧すると、
該Ｖ字状制動部材の押圧力がホイールハブに伝達され、
該Ｖ字状制動部材と該Ｖ溝との摩擦面に大きな制動力が
発生する。しかも、該Ｖ字状制動部材を該Ｖ溝に押圧し
た際には、該Ｖ字状制動部材の押圧力の反作用として逆
方向の反力が働き、該ステアリングナックルの内周側の
環状突出部を介してベアリングが押圧されるが、フラン
ジを有する円筒体と該ステアリングナックルの内周側の
環状突出部とによって該ベアリングが所定位置に保持さ
れる。該Ｖ溝に対する該Ｖ字状制動部材の押圧を解除し
た際には、該ベアリングは上記の反作用による逆方向の
反力を受けず、所定位置に保持される。
該Ｖ字状制動部材の押圧力がホイールハブに伝達され、
該Ｖ字状制動部材と該Ｖ溝との摩擦面に大きな制動力が
発生する。しかも、該Ｖ字状制動部材を該Ｖ溝に押圧し
た際には、該Ｖ字状制動部材の押圧力の反作用として逆
方向の反力が働き、該ステアリングナックルの内周側の
環状突出部を介してベアリングが押圧されるが、フラン
ジを有する円筒体と該ステアリングナックルの内周側の
環状突出部とによって該ベアリングが所定位置に保持さ
れる。該Ｖ溝に対する該Ｖ字状制動部材の押圧を解除し
た際には、該ベアリングは上記の反作用による逆方向の
反力を受けず、所定位置に保持される。
（実施例） 以下、本発明の一実施例を説明する。
第１〜２図において、１はホイールディスク、２はホイ
ールハブ、３はシャフトであって図示のようにボルトナ
ットによって一体的に連結されている。ホイールハブ２
は外周側の回転円板部２ａと内周側のハブ本体部２ｂと
からなり、回転円板部２ａの外周面には冷却フィン４が
多数個形成されると共に、側面にはＶ溝５が環状に形成
され、Ｖ溝５の底部に環状溝５ａが形成され、さらに環
状溝５ａから回転円板部２ａの外周面に至る貫通孔６が
適数個設けられ、回転円板部２ａに隣接するハブ本体部
２ｂの所定部位に貫通した通気孔７が適数個設けられ、
ハブ本体部２ｂの軸心側にフランジを有する円筒体８が
螺合にて一体的に連結されている。頂部に環状溝９ａを
設けた環状のＶ字状制動部材９がＶ溝５に密着するよう
に嵌装され、Ｖ溝５に対してＶ字状制動部材９を押圧す
る力を抜いた時には、自然に両者は密着から解放される
様に形成されている。Ｖ字状制動部材９は環状部材１０
の外周面および内周面に固定され、環状部材１０は両端
面に環状溝１０ａ、１０ｂを設けると共に、トルク支持
部材（図示せず）によって支承され、Ｖ溝５底部の環状
溝５ａとＶ字状制動部材９頂部の環状溝９ａと環状部材
１０の環状溝１０ｂとの間に環状の間隙が形成されてい
る。ステアリングナックル１１は環状の外周側突出部１
１ａおよび内周側突出部１１ｂを有し、外周側突出部１
１ａは環状部材１０の環状溝１０ａと同心的に係合する
と共に、Ｖ溝５と同心的に配設され、さらに該突出部１
１ａにはゴム製蛇腹部１２ａとステンレス製冠部１２ｂ
とからなる環状のブーツ１２が被されると共に、環状の
ピストン１３を収容する環状溝１１ｃが設けられ、ブー
ツ１２を介して環状部材１０と対向する位置に環状のピ
ストン１３が同心的に配設され、ピストン１３はブーツ
１２を介して環状部材１０と係合する端面が曲面状に形
成され、ピストン１３と外周側突出部１１ａとの間に環
状シール部材１４ａ、１４ｂがそれぞれ嵌装され、ここ
にピストン１３と環状溝１１ｃと環状シール部材１４
ａ，１４ｂとによってホイールシリンダ１５が形成され
ている。ステアリングナックル１１の内周側突出部１１
ｂとフランジを有する円筒体８とによってベアリング１
６ａ，１６ｂが保持され、該円筒体８の一側はシャフト
３と当接し、さらにステアリングナックル１１の内周側
突出部１１ｂの開口部にはステアリングナックル１１と
該円筒体８との間に環状のオイルシール部材１７ａ，１
７ｂが嵌装されている。
ールハブ、３はシャフトであって図示のようにボルトナ
ットによって一体的に連結されている。ホイールハブ２
は外周側の回転円板部２ａと内周側のハブ本体部２ｂと
からなり、回転円板部２ａの外周面には冷却フィン４が
多数個形成されると共に、側面にはＶ溝５が環状に形成
され、Ｖ溝５の底部に環状溝５ａが形成され、さらに環
状溝５ａから回転円板部２ａの外周面に至る貫通孔６が
適数個設けられ、回転円板部２ａに隣接するハブ本体部
２ｂの所定部位に貫通した通気孔７が適数個設けられ、
ハブ本体部２ｂの軸心側にフランジを有する円筒体８が
螺合にて一体的に連結されている。頂部に環状溝９ａを
設けた環状のＶ字状制動部材９がＶ溝５に密着するよう
に嵌装され、Ｖ溝５に対してＶ字状制動部材９を押圧す
る力を抜いた時には、自然に両者は密着から解放される
様に形成されている。Ｖ字状制動部材９は環状部材１０
の外周面および内周面に固定され、環状部材１０は両端
面に環状溝１０ａ、１０ｂを設けると共に、トルク支持
部材（図示せず）によって支承され、Ｖ溝５底部の環状
溝５ａとＶ字状制動部材９頂部の環状溝９ａと環状部材
１０の環状溝１０ｂとの間に環状の間隙が形成されてい
る。ステアリングナックル１１は環状の外周側突出部１
１ａおよび内周側突出部１１ｂを有し、外周側突出部１
１ａは環状部材１０の環状溝１０ａと同心的に係合する
と共に、Ｖ溝５と同心的に配設され、さらに該突出部１
１ａにはゴム製蛇腹部１２ａとステンレス製冠部１２ｂ
とからなる環状のブーツ１２が被されると共に、環状の
ピストン１３を収容する環状溝１１ｃが設けられ、ブー
ツ１２を介して環状部材１０と対向する位置に環状のピ
ストン１３が同心的に配設され、ピストン１３はブーツ
１２を介して環状部材１０と係合する端面が曲面状に形
成され、ピストン１３と外周側突出部１１ａとの間に環
状シール部材１４ａ、１４ｂがそれぞれ嵌装され、ここ
にピストン１３と環状溝１１ｃと環状シール部材１４
ａ，１４ｂとによってホイールシリンダ１５が形成され
ている。ステアリングナックル１１の内周側突出部１１
ｂとフランジを有する円筒体８とによってベアリング１
６ａ，１６ｂが保持され、該円筒体８の一側はシャフト
３と当接し、さらにステアリングナックル１１の内周側
突出部１１ｂの開口部にはステアリングナックル１１と
該円筒体８との間に環状のオイルシール部材１７ａ，１
７ｂが嵌装されている。
ブレーキ制動時にマスタシリンダ（図示せず）の油圧が
ホイールシリンダ１５に作用すると、ピストン１３が押
圧され、ブーツ１２および環状部材１０を介してＶ字状
制動部材９はＶ溝５に対して押圧され、Ｖ字状制動部材
９とＶ溝５とが同心的に摩擦係合する。すると、楔の原
理によりＶ字状制動部材９とＶ溝５との摩擦面には大き
な制動力が発生する。Ｖ字状制動部材９と回転円板部２
ａのＶ溝５との摩擦係合により発生した摩擦熱は冷却フ
ィン４および通気孔７に伝達され、次いでホイールハブ
２の回転に伴う空気流によって摩擦熱が冷却フィン４お
よび通気孔７の表面から取去られ回転円板部２ａの温度
を低下させる。さらに、Ｖ字状制動部材９とＶ溝５との
摩擦係合により摩耗粉が発生するが、摩耗粉は回転円板
部２ａの回転による遠心力によって回転円板部２ａのＶ
溝５とＶ字状制動部材９とのＶ字状隙間を環状溝５ａの
方に移動し、一旦環状溝５ａに収容された後、貫通孔６
を経て貫通孔６の開口から外部に排出される。
ホイールシリンダ１５に作用すると、ピストン１３が押
圧され、ブーツ１２および環状部材１０を介してＶ字状
制動部材９はＶ溝５に対して押圧され、Ｖ字状制動部材
９とＶ溝５とが同心的に摩擦係合する。すると、楔の原
理によりＶ字状制動部材９とＶ溝５との摩擦面には大き
な制動力が発生する。Ｖ字状制動部材９と回転円板部２
ａのＶ溝５との摩擦係合により発生した摩擦熱は冷却フ
ィン４および通気孔７に伝達され、次いでホイールハブ
２の回転に伴う空気流によって摩擦熱が冷却フィン４お
よび通気孔７の表面から取去られ回転円板部２ａの温度
を低下させる。さらに、Ｖ字状制動部材９とＶ溝５との
摩擦係合により摩耗粉が発生するが、摩耗粉は回転円板
部２ａの回転による遠心力によって回転円板部２ａのＶ
溝５とＶ字状制動部材９とのＶ字状隙間を環状溝５ａの
方に移動し、一旦環状溝５ａに収容された後、貫通孔６
を経て貫通孔６の開口から外部に排出される。
ホイールシリンダ１５の油圧を抜くと、Ｖ字状制動部材
９とＶ溝５との摩擦係合が解除され、次いでＶ字状制動
部材９とＶ溝５とは密着から解放され、さらにピストン
１３は環状シール部材１４ａ、１４ｂの引込み作用を受
け、Ｖ字状制動部材９は回転円板部２ａから離れ、回転
円板部２ａの回転による遠心力によって外気が貫通孔６
に流入して回転円板部２ａの外周部を冷却する。しかる
間、Ｖ字状制動部材９をＶ溝５に押圧した際には、Ｖ字
状制動部材９の押圧力の反作用として逆方向の反力を受
け、ステアリングナックル１１の内周側突出部１１ｂを
介してベアリング１６ａ、１６ｂが押圧されるが、フラ
ンジを有する円筒体８とステアリングナックル１１の内
周側突出部１１ｂとによってベアリング１６ａ、１６ｂ
が所定位置に保持される。また、Ｖ溝５に対するＶ字状
制動部材９の押圧を解除した際には、ベアリング１６
ａ、１６ｂは上記の反作用による逆方向の反力を受け
ず、所定の位置に保持される。さらに、ベアリング１６
ａ、１６ｂによってフランジを有する円筒体８が支承さ
れると共に、該円筒体８によってシャフト３が支持さ
れ、該円筒体８、シャフト３およびホイールハブ２が一
体的に回転する。
９とＶ溝５との摩擦係合が解除され、次いでＶ字状制動
部材９とＶ溝５とは密着から解放され、さらにピストン
１３は環状シール部材１４ａ、１４ｂの引込み作用を受
け、Ｖ字状制動部材９は回転円板部２ａから離れ、回転
円板部２ａの回転による遠心力によって外気が貫通孔６
に流入して回転円板部２ａの外周部を冷却する。しかる
間、Ｖ字状制動部材９をＶ溝５に押圧した際には、Ｖ字
状制動部材９の押圧力の反作用として逆方向の反力を受
け、ステアリングナックル１１の内周側突出部１１ｂを
介してベアリング１６ａ、１６ｂが押圧されるが、フラ
ンジを有する円筒体８とステアリングナックル１１の内
周側突出部１１ｂとによってベアリング１６ａ、１６ｂ
が所定位置に保持される。また、Ｖ溝５に対するＶ字状
制動部材９の押圧を解除した際には、ベアリング１６
ａ、１６ｂは上記の反作用による逆方向の反力を受け
ず、所定の位置に保持される。さらに、ベアリング１６
ａ、１６ｂによってフランジを有する円筒体８が支承さ
れると共に、該円筒体８によってシャフト３が支持さ
れ、該円筒体８、シャフト３およびホイールハブ２が一
体的に回転する。
（発明の効果） 本発明は次の効果を生じる。
ホイールハブの外周側部位に環状のＶ溝を設け、ステア
リングナックルの外周側の環状突出部内環状のピストン
を設け、環状のＶ字状制動部材が付設された環状部材を
介装するようにしたから、キャリパが不要となるので、
ブレーキ装置が小型化かつ簡略化され、しかも制動トル
クがディスクブレーキ同様に回転円板側面に発生するの
で、フィーリングが良好であり、さらにＶ字状制動部材
またはＶ溝が摩耗すると、それに応じて環状部材は前進
するので、摩擦面が摩耗しても隙間調整の必要がない。
リングナックルの外周側の環状突出部内環状のピストン
を設け、環状のＶ字状制動部材が付設された環状部材を
介装するようにしたから、キャリパが不要となるので、
ブレーキ装置が小型化かつ簡略化され、しかも制動トル
クがディスクブレーキ同様に回転円板側面に発生するの
で、フィーリングが良好であり、さらにＶ字状制動部材
またはＶ溝が摩耗すると、それに応じて環状部材は前進
するので、摩擦面が摩耗しても隙間調整の必要がない。
Ｖ溝とＶ字状制動部材との摺動面積はディスクブレーキ
におけるロータとパッドとの摺動面積と比べて広くする
ことができるので、制動力が大きくなり、しかも前記の
広い摺動面積によって面積当り荷重が少くなるので摩耗
度が低くなる。ホイールハブのＶ溝底部に環状溝を形成
すると共に、該環状溝から回転円板の外周面に至る貫通
孔を複数個設けてあるから、外気が貫通孔内に流入する
ので、回転円板部の摺動部分の冷却効果が大であり、ま
た水が回転円板部のＶ溝とＶ字状制動部材とのＶ字状隙
間に侵入しても、水は回転円板の回転による遠心力によ
って前記Ｖ字状隙間を前記環状溝の方に移動し、一旦前
記環状溝に収容された後、貫通孔を経て貫通孔の開口か
ら外部に排出されるので、ブレーキ制動力が低下せず、
良好なブレーキ制動力が得られる。
におけるロータとパッドとの摺動面積と比べて広くする
ことができるので、制動力が大きくなり、しかも前記の
広い摺動面積によって面積当り荷重が少くなるので摩耗
度が低くなる。ホイールハブのＶ溝底部に環状溝を形成
すると共に、該環状溝から回転円板の外周面に至る貫通
孔を複数個設けてあるから、外気が貫通孔内に流入する
ので、回転円板部の摺動部分の冷却効果が大であり、ま
た水が回転円板部のＶ溝とＶ字状制動部材とのＶ字状隙
間に侵入しても、水は回転円板の回転による遠心力によ
って前記Ｖ字状隙間を前記環状溝の方に移動し、一旦前
記環状溝に収容された後、貫通孔を経て貫通孔の開口か
ら外部に排出されるので、ブレーキ制動力が低下せず、
良好なブレーキ制動力が得られる。
Ｖ溝とＶ字状制動部材との摩擦係合により発生した摩耗
粉がＶ字状隙間、Ｖ溝底部の環状溝、貫通孔を経て速や
かに貫通孔の開口から外部に排出されるので、ブレーキ
制動時にＶ溝とＶ字状制動部材との摺動が円滑となり、
ブレーキ振動が発生せず、また摩擦係合時に有機系摩擦
材製Ｖ字状制動部材からガスが発生するが、Ｖ字状隙
間、前記環状溝、貫通孔を経て速やかに貫通孔の開口か
ら外部に排出されるので、ブレーキ制動力が低下せず、
常時良好なブレーキ制動力が得られる。
粉がＶ字状隙間、Ｖ溝底部の環状溝、貫通孔を経て速や
かに貫通孔の開口から外部に排出されるので、ブレーキ
制動時にＶ溝とＶ字状制動部材との摺動が円滑となり、
ブレーキ振動が発生せず、また摩擦係合時に有機系摩擦
材製Ｖ字状制動部材からガスが発生するが、Ｖ字状隙
間、前記環状溝、貫通孔を経て速やかに貫通孔の開口か
ら外部に排出されるので、ブレーキ制動力が低下せず、
常時良好なブレーキ制動力が得られる。
第１図は本発明に係るブレーキ装置の断面図、第２図は
ブーツの要部断面図、第３図は従来のブレーキ装置を示
す断面図である。 ２……ホイールハブ、５……Ｖ溝、８……フランジを有
する円筒体、９……Ｖ字状制動部材、１１……ステアリ
ングナックル、１１ａ……外周側突出部、１１ｂ……内
周側突出部、１２……ブーツ、１３……ピストン、１６
ａ、１６ｂ……ベアリング。
ブーツの要部断面図、第３図は従来のブレーキ装置を示
す断面図である。 ２……ホイールハブ、５……Ｖ溝、８……フランジを有
する円筒体、９……Ｖ字状制動部材、１１……ステアリ
ングナックル、１１ａ……外周側突出部、１１ｂ……内
周側突出部、１２……ブーツ、１３……ピストン、１６
ａ、１６ｂ……ベアリング。
Claims (2)
- 【請求項１】ホイールハブとステアリングナックルとを
対向して設けた車両用ブレーキ装置であって、 該ホイールハブと対峙する外周側部位および内周側部位
に環状突出部をそれぞれ設けると共に、該外周側の環状
突出部内に環状ピストンを収容したステアリングナック
ルと、 該ステアリングナックルの外周側の環状突出部と対峙す
る外周側部位に環状Ｖ溝を穿設すると共に、該ステアリ
ングナックルの内周側の環状突出部と対峙する内周側部
位にフランジを有する円筒体を連結したホイールハブ
と、 該環状Ｖ溝と該環状ピストンとの間に介設された前進後
退可能な環状のＶ字状制動部材と、 前記のフランジを有する円筒体と該ステアリングナック
ルの内周側の環状突出部とによって保持されたベアリン
グとを備えたことを特徴とする車両用ブレーキ装置。 - 【請求項２】上記ステアリングナックルの外周側の環状
突出部を環状ブーツで覆った特許請求の範囲第１項記載
の車両用ブレーキ装置。
Priority Applications (3)
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|---|---|---|---|
| JP61148893A JPH0629629B2 (ja) | 1986-06-25 | 1986-06-25 | 車両用ブレ−キ装置 |
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| DE3720737A DE3720737C2 (de) | 1986-06-25 | 1987-06-23 | Bremsvorrichtung für ein Kraftfahrzeug |
Applications Claiming Priority (1)
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|---|---|---|---|
| JP61148893A JPH0629629B2 (ja) | 1986-06-25 | 1986-06-25 | 車両用ブレ−キ装置 |
Publications (2)
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Family
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Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP61148893A Expired - Lifetime JPH0629629B2 (ja) | 1986-06-25 | 1986-06-25 | 車両用ブレ−キ装置 |
Country Status (3)
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