JPH0244108Y2 - - Google Patents

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JPH0244108Y2
JPH0244108Y2 JP2757785U JP2757785U JPH0244108Y2 JP H0244108 Y2 JPH0244108 Y2 JP H0244108Y2 JP 2757785 U JP2757785 U JP 2757785U JP 2757785 U JP2757785 U JP 2757785U JP H0244108 Y2 JPH0244108 Y2 JP H0244108Y2
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disk
caliper
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disc
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Description

【考案の詳細な説明】 技術分野 この考案は、デイスクブレーキ用のデイスクに
関するものである。
従来技術 デイスクブレーキは、車輪と一体に回転するデ
イスクに摩擦パツドを押し付けることによつて車
輪を制動するように構成されている。
ところでこのデイスクは、ブレーキ制動時に大
きな荷重を受けることから厚いものとされてお
り、これがブレーキの小形化、軽量化を阻む要因
となつていた。
デイスクを薄形化する一つの手段として、その
外周縁部にフランジを設けることが考えられる。
デイスクの薄形化に伴う強度、剛性の低下をフラ
ンジの効果によつて補うのである。たとえば、実
開昭56−165132号、同59−30941号公報には、デ
イスクの板面と摩擦パツドとの間に草、泥等の異
物が噛み込まれるのを防止するため、或いはデイ
スクの振動モードを規定するため、外周縁部にフ
ランジを設けたデイスクが開示されているが、こ
のようなフランジはデイスクの薄形化のために利
用することが可能である。
考案が解決しようとする問題点 しかしながら、デイスクの外周縁部に斯かるフ
ランジを設けると、キヤリパのピストンストロー
クを大きくとることが必要となつて、キヤリパの
大形化を招く不具合を惹起する。デイスクブレー
キの組立てに際して、一対の摩擦パツドおよびキ
ヤリパは、通常、それら摩擦パツドがデイスクの
板厚分だけ離間した状態に予め組み付けられ、そ
の状態でデイスクの外周部に半径方向外側から嵌
め込まれてキヤリパ支持部材に取り付けられる
が、デイスクの外周縁部にフランジがるとそれら
摩擦パツドおよびキヤリパ、つまりキヤリパアツ
センブリをデイスクに嵌め込む際、それら一対の
パツドの間隔をフランジの高さ分だけ余分に拡げ
ておかなければならず、その分キヤリパピストン
のストロークを大きくとることが必要となるので
ある。
問題点を解決するための手段 本考案は、このような問題点を解決するために
為されたものであり、その要旨とするところは、
デイスクの外周縁部に、デイスク自体の軸心と略
平行な方向に突出するフランジを設けるととも
に、そのフランジの少なくとも1個所に、摩擦パ
ツドのデイスクの周方向の幅よりも広い幅の切欠
を形成したことにある。
作用および効果 斯かるデイスクにおいては、フランジ形成に基
づいてデイスクの強度、剛性が高められるため、
その板厚を従来のものよりも薄くすることが可能
となる。
しかも、斯かるフランジには、摩擦パツドをデ
イスクの半径平行に通過させ得る切欠が形成され
ているため、デイスクブレーキ組立時において、
キヤリパアツセンブリをデイスクの外周部に嵌め
込む際、摩擦パツドをフランジの高さだけ余分に
離間させておく必要がなく、したがつてキヤリパ
ピストンのストロークを余分による必要もない。
これによつて、キヤリパが小形化され、前記デイ
スクが薄形化されることと相埃つてデイスクブレ
ーキが小型化、軽量化され得る。
実施例 次に、本考案の実施例を図面に基づいて詳しく
説明する。
第4図は四輪自動車用のデイスクブレーキの要
部を示したものである。このデイスクブレーキ
は、車輪と一体に回転するデイスク10の両板面
に、一対の摩擦パツド12,14をキヤリパ16
によつて押し付けることにより車輪を制動するよ
うになつている。キヤリパ16は、デイスク10
および摩擦パツド12,14を間にして相対向す
る一対のシリンダ部18を有しており、それらシ
リンダ部18にピストン20が摺動可能に嵌合さ
れている。ピストン20はシリンダ部18の液圧
室にブレーキ液圧が供給されてとき、シリンダ部
18から押し出されて一対の摩擦パツド12,1
4をデイスク10に押し付ける。なお、シリンダ
部18は、連結部22によつて互いに連結されて
いる。
デイスク10は、第1図、第2図に示すように
ソリツドタイプのもので、板状部66と筒状部2
4とを有し、その筒状部24のボルト欠26に挿
通されるボルトによつて車輪に取り付けられる。
一方、板状部66にはこれを貫通する多数のスロ
ツト28にデイスク10の回転方向、つまりその
円周方向に対して斜めに設けられている。このス
ロツト28はデイスク10の放熱表面積を増大さ
せて、デイスク10の放熱能力を高めるためのも
のである。
この、板状部66の外周縁部には、その両板面
からデイスク10の軸心と平行な方向に突出する
フランジ30が板状部66のほぼ全周に亘つて設
けられ、その一部が切り欠かれている。フランジ
30における切欠32の近傍部分は、第1図に示
すように、内周面と外周面とが曲率の異なつた円
弧面とされており、切欠32の形成に伴つてデイ
スク10に生ずる静的アンバランスが是正されて
いる。すなわち、フランジ30の内周面はO1
中心とする半径R1の円弧面として形成され、ま
た外周面は中心O1を通りかつ切欠32を2等分
する直線Xに沿つて中心O1から距離dだけ離れ
た点O2を中心とする半径R2の円弧面として形成
されているのであり、これによつてフランジ30
の肉厚が切欠32に接近するにつれて、漸次厚く
されているのである。
切欠32は、ブレーキを組み立てる際に、前記
摩擦パツド12,14をデイスク10の半径方向
に通過させるために設けられたものであり、第1
図に示すように、周方向の幅Aがパツド12,1
4の幅Bよりも僅かに広くされている。また、こ
の切欠32は、第3図に示すように、その深さが
フランジ30の突出高さhと同じとされ、切32
の底面がデイスク10の板面と面一とされてい
る。
以上のように構成されたデイスク10において
は、外周縁部に形成されたフランジ30によつて
強度、剛性が高められている。このため、強度お
よびブレーキ作用時における耐振動特性を従来の
デイスクと同等に保ちつつその板厚を薄くするこ
とが可能であり、それによつてデイスクの小形
化、軽量化が達成される。なお、デイスクを薄形
化すれば、その熱容量が小さくなつて、制動時に
デイスクが温度上昇しやすくなるが、本例のデイ
スク10においては、板状部66に多数のスロツ
ト28が設けられてその放熱能力が高められてい
るため、そのような不具合を生じることはない。
本例のデイスク10はまた、摩擦パツド12,
14を通過させるための切欠32が設けられてい
ることから、キヤリパ16をも小形化、軽量化し
得る特長を有する。
前述したように、パツド12,14およびキヤ
リパ16は互いに組み付けられた状態で、つまり
キヤリパアツセンブリとして図示を省略するキヤ
リパ支持部材に組み付けられる。このとき、キヤ
リパアツセンブリはパツド12,14をデイスク
10の板厚分だけ離間させた状態でそれらパツド
12,14をデイスク10の板面に沿つて第1図
および第4図中矢印C方向に移動させつつ、デイ
スク10の外周部に嵌め込まれる。したがつて、
デイスク10の外周縁部にフランジ30がある
と、少なくともそのフランジ30の高さ(第4図
中h)だけパツド12,14を余分に離間させて
おかなければならず、したがつてピストン20も
また第4図に示す位置からストロークhだけ余分
に後限させておく必要がある。しかしながら、キ
ヤリパ16を一旦前記支持部材に組み付けてしま
つた後は、このストロークhは何等必要とはされ
ない。すなわち、このストロークhはパツド1
2,14およびキヤリパ16を組付けるためにだ
け必要ないわば無駄なストロークとなるのであ
る。
これに対し、本例のデイスク10においては、
フランジ30にパツド12,14の通過を許容す
る切欠32が形成されているため、パツド12,
14およびキヤリパ16の組付時において、パツ
ド12,14をフランジ30の高さh分だけ余分
に離間させておく必要がない。すなわち、パツド
12,14をデイスク板状部66の板厚E(第3
図参照)に相当する距離だけ離間させておくだけ
で足りるのである。したがつて、キヤリパピスト
ン20の前記後退ストロークhを確保する必要も
なく、このためピストン20のストロークhに基
づくキヤリパシリンダ部18の大形化を回避する
ことができる。
しかも、本例のデイスク10においては、フラ
ンジ30形成に基づいて、板状部66が薄形化さ
れ得るため、キヤリパ連結部22の長さ(デイス
ク10の軸心方向の長さ)も従来のキヤリパのそ
れよりも短縮され、上記シリンダ部18の小型化
と相埃つてキヤリパ16全体が小形化され得るの
である。
以上、本考案を、キヤリパが二つのピストンを
有するキヤリパ固定式のデイスクブレーキに適用
した場合の例について説明したが、本考案はキヤ
リパが浮動式のデイスクブレーキにも適用可能で
ある。第5図はその例を示したものである。図に
おいて、34は浮動キヤリパでアーム36,38
を有し、それらの先端部に形成された嵌合部4
0,42においてキヤリパ支持部材44から延び
出す支持ピン46,48により摺動可能に支持さ
れている。このキヤリパ34はデイスク62を間
にして互いに対向するシリンダ部50および瓜部
52と、それらを連結する連結部51とを有して
いる。シリンダ部50にはピストンが嵌合されて
おり、このピストンがシリンダ部50から押し出
されて一方の摩擦パツド54をデイスク60に押
圧すると、爪部52がその反作用力で他方のパツ
ド56をデイスク62に押圧するようにされてい
るのである。
デイスク62は前記第1の実施例と同様に、外
周縁部にフランジ62を有し、またそのフランジ
62の一部にパツド54,56を通過させるため
の切欠64が形成されている。
このキヤリパ浮動式のデイスクブレーキにおい
ても、パツド54,56およびキヤリパ34の組
付け手順は、前述したのと同じであり、したがつ
てデイスク60に切欠64が形成されることによ
つて、シリンダ部50が小形化され、またこのシ
リンダ部50と爪部52とを連結する連結部51
の長さが短縮される。また、連結部51が短縮さ
れることにより、ブレーキ作用時にこの連結部5
1が弾性変形し難くなり、強度上も有利となる。
以上、本考案の実施例を詳述したが、本考案は
その他の態様で実施することも可能である。
たとえば、上例ではデイスクに放熱用のスロツ
トが設けられているが、斯かるスロツトを省略す
ることも可能であり、また、フランジをデイスク
の板面の一方にのみ突出する形態で設けることも
可能である。
また、上例では、フランジがデイスクと一体に
形成されているが、斯かるフランジを予め別体に
形成しておいて、これを溶接等によりデイスクに
固着することを可能である。さらに、切欠32,
64は必ずしもフランジ30,62の高さと同じ
深さで形成する必要はなく、やや浅くして切欠3
2,64の部分にも低にフランジが存在するよう
にすることも可能である。
また、本考案はベンチレーテツドタイプのデイ
スクに適用することも可能であるし、バランスウ
エイト部を他の態様で設けることも可能であり、
切欠32,64とは直径方向に隔たつた部分を除
肉し、または切欠32,64と同じ切欠を形成す
ることにより、デイスクの静的バランスをとつて
その回転アンバランスをなくすようにすることも
可能である。
その他、本考案はその趣旨を逸脱しない範囲に
おいて当業者の知識に基づき、様々な変形を加え
た形態で実施することが可能である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例であるデイスクの正
面図であり、第2図はそのデイスクの側面断面図
である。第3図は第1図における切欠とその周辺
部を示す要部斜視図であり、第4図は第1図乃至
第3図に示すデイスクを用いたキヤリパ固定式デ
イスクブレーキの要部正面断面図である。第5図
は本考案の他の実施例であるデイスクを用いたキ
ヤリパ浮動式デイスクブレーキの要部平面図であ
る。 10,60:デイスク、12,14,54,5
6:摩擦パツド、30,62:フランジ、32,
64:切欠。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. デイスクブレーキ用のデイスクであつて、外周
    縁部に自身の軸心とほぼ平行な方向に突出するフ
    ランジが設けられるとともに、該フランジの少な
    くとも1個所に、摩擦パツドの前記デイスクの周
    方向の幅よりも広い幅の切欠が形成されたことを
    特徴とするデイスクブレーキ用デイスク。
JP2757785U 1985-02-27 1985-02-27 Expired JPH0244108Y2 (ja)

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JP2757785U JPH0244108Y2 (ja) 1985-02-27 1985-02-27

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JP2757785U JPH0244108Y2 (ja) 1985-02-27 1985-02-27

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JPS61142928U JPS61142928U (ja) 1986-09-03
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JP6220270B2 (ja) * 2014-01-09 2017-10-25 株式会社エンドレスアドバンス ブレーキロータ及びブレーキロータ製造方法

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