JP3377852B2 - ディスクブレーキ - Google Patents

ディスクブレーキ

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JP3377852B2
JP3377852B2 JP04953394A JP4953394A JP3377852B2 JP 3377852 B2 JP3377852 B2 JP 3377852B2 JP 04953394 A JP04953394 A JP 04953394A JP 4953394 A JP4953394 A JP 4953394A JP 3377852 B2 JP3377852 B2 JP 3377852B2
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金蔵 小林
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両用ディスクブレー
キに関し、特にディスクの少なくとも一側に複数のピス
トンが設けられてなるディスクブレーキに関する。
【0002】
【従来の技術】図10および図11に示すような、ディ
スク30の一側に位置するキャリパシリンダ31に、同
外径かつ複数のピストン32,33が嵌合され、該複数
のピストン32,33によりパッド34をディスク30
方向に押圧するタイプのディスクブレーキでは、従来、
ピストン32,33はすべて同一形状ものが用いられて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】制動時においてパッド
に発生するモーメントの関係から、パッドのディスクへ
の押付力はディスクの回転方向における入口側の方が大
きくなっている。このように面圧が均一でないことによ
り、同一形状のピストンを用いた場合、パッドの、ディ
スク回転方向出口側の端部に振動が生じるという問題が
発生することがあった。一方で、同一形状のピストンを
用いた場合、パッドの、ディスク回転方向入口側の端部
がディスクとスティックスリップを起こしやすいという
問題が発生することもあった。そして、これらに起因し
てブレーキ鳴きが発生することがある。
【0004】したがって、本発明の目的は、ブレーキ鳴
きの原因に応じてこれを有効に抑制することができるデ
ィスクブレーキを提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の請求項1記載のディスクブレーキは、ディ
スクの少なくとも一側に位置して同径かつ同深さに形成
されて前記ディスクの周方向に並列して配置された複数
のボアを有するキャリパシリンダに、有底円筒状に形成
され前記ボアに対応して同外径とされた複数のピストン
が嵌合され、該複数のピストンによりパッドをディスク
に押圧するものであって、前記同外径とされた複数のピ
ストンのうち少なくとも一のピストンのパッドへの押圧
面積を他のピストンのパッドへの押圧面積と異ならせる
べく、前記複数のピストンの内径寸法を異ならせてなる
ことを特徴としている。
【0006】本発明の請求項2記載のディスクブレーキ
は、請求項1記載のものに加えて、前記同外径とされた
複数のピストンのうち少なくとも一のピストンの固有振
動数が20Hzから20kHzの範囲外となるよう前記
一のピストンの内径寸法を設定してなることを特徴とし
ている。
【0007】本発明の請求項3記載のディスクブレーキ
は、ディスクの少なくとも一側に位置して同径かつ同深
さに形成されて前記ディスクの周方向に並列して配置さ
れた複数のボアを有するキャリパシリンダに、有底円筒
状に形成され前記ボアに対応して同外径とされた複数の
ピストンが嵌合され、該複数のピストンによりパッドを
ディスクに押圧するものであって、前記同外径とされた
複数のピストンのうち少なくとも一のピストンのパッド
へのピストン半径方向に関する押圧位置を他のピストン
のパッドへのピストン半径方向に関する押圧位置と異な
らせるべく、前記一のピストンの開口端外径側が面取り
されて開口端面積を異ならせてなることを特徴としてい
る。
【0008】
【作用】本発明の請求項1記載のディスクブレーキによ
れば、複数のピストンのうち少なくとも一つのピストン
のパッドへの押圧面積を、その半径方向に関して異なら
せてなるため、ブレーキ鳴きの原因に対応して、ピスト
ンの押圧面積を調整することができる。
【0009】本発明の請求項2記載のディスクブレーキ
によれば、複数のピストンのうち少なくとも一つのピス
トンのパッドへの押圧面積を、ピストンを厚肉に形成す
ることにより半径方向に関して異ならせてなるため、ブ
レーキ鳴きの原因に対応して、ピストンの押圧面積を調
整することができる。しかも、このピストンは、固有振
動数が20Hzから20kHzの範囲外となるよう設定
されているため、固有振動数を可聴周波数域から外すこ
とができる。
【0010】本発明の請求項3記載のディスクブレーキ
によれば、複数のピストンのうち少なくとも一つのピス
トンのパッドへの押圧位置を、その半径方向に関して異
ならせてなるため、ブレーキ鳴きの原因に対応して、ピ
ストンの押圧位置を調整することができる。
【0011】
【実施例】本発明の第1実施例によるディスクブレーキ
を図1〜図3を参照して以下に説明する。なお、以下の
説明におけるディスク回転方向とは、車両前進時のディ
スク回転方向のことである。また、図においてはピスト
ンのパッドと接触する開口端面に斜線を施している。図
において、符号1はディスクブレーキである。このディ
スクブレーキ1は車両の非回転部に固定されるキャリア
2と、このキャリア2にディスク3を挾むよう配設され
た一対のパッド4と、二カ所の摺動案内部5によってデ
ィスク3の軸線方向に摺動自在となるようキャリア2に
支持されたキャリパシリンダ6とから主に構成されてい
る。なお、両パッド4はキャリア2の摺動案内部5の内
側位置に相互に対向するように設けられた一対のパッド
ガイド7によりディスク3の軸線に沿う方向へ摺動自在
となるよう支持されている。また、ディスク3は、図に
おける矢印A方向に回転するようになっている。
【0012】キャリパシリンダ6は、ディスク3の一面
側に対向配置されたシリンダ部10aと、該シリンダ部
10aの一側からディスク3の外周部を跨いで延出する
ディスクパス部11と、該ディスクパス部11のシリン
ダ部10aに対し反対側からディスク3の他面側に対向
するよう延出する爪部12とを有している。
【0013】そして、シリンダ部10aには、そのディ
スク3側に開口するよう、断面円形状をなす二つのボア
13a,14aが、同径かつ同深さをなして設けられて
いる。これらのボア13a,14aは、ディスク3の周
方向に沿って並列しかつ各軸線をディスク3の軸線に平
行させて設けられている。
【0014】両ボア13a,14aには、有底円筒状を
なすピストン16a,17aが、それぞれ底部側をディ
スクに対し反対側に配置して摺動自在に嵌合されてい
る。ディスク回転方向における入口側のピストン(以下
入口側ピストンと称す)16aの外径X1と出口側のピ
ストン(以下出口側ピストンと称す)17aの外径X2
は同径とされており、また、入口側ピストン16aと出
口側ピストン17aとは軸線方向における全長が同じと
されている。
【0015】ここで、上記入口側ピストン16aは、ボ
ア13aとの間の室にブレーキ液が導入されることによ
り、平面状の開口端面18aで、対向するパッド4の裏
金に当接し、同様に、出口側ピストン17aは、ボア1
4aとの間の室にブレーキ液が導入されることにより、
平面状の開口端面19aで、対向するパッド4の裏金に
当接する。そして、さらなるブレーキ液の導入で、両ピ
ストン16a,17aは、爪部12とで両パッド4を両
側から挾持してこれらをディスク3方向に押圧し、これ
により、両パッド4とディスク3とを接触させこれらの
間に摩擦を発生させて車輪の回転を弱め車両を制動する
ようになっている。
【0016】そして、第1実施例において、出口側ピス
トン17aの内径は、入口側ピストン16aの内径より
小さくされており、出口側ピストン17aの開口端面1
9aから底部までの深さも、入口側ピストン16aの開
口端面18aから底部までの深さより小さくなってい
て、全体として出口側ピストン17aは、入口側ピスト
ン16aより厚肉とされている。また、両ピストン16
a,17aとも、開口端面18a,19aの内周側の面
取部21a,22aが同量とされている。
【0017】そして、入口側ピストン16aの開口端面
18aの外径Y1と、出口側ピストン17aの開口端面
19aの外径Y2とは等しく、入口側ピストン16aの
開口端面18aの内径Z1は、出口側ピストン17aの
開口端面19aの内径Z2より大きくなるため、A2
(π/4)(Y2 2−Z2 2)で求められる出口側ピストン
17aの開口端面19aの面積(パッドへの押圧面積)
2は、A1=(π/4)(Y1 2−Z1 2)で求められる入
口側ピストン16aの開口端面18aの面積(パッドへ
の押圧面積)A1に対し大きくなる。すなわち、出口側
ピストン17aと入口側ピストン16aのパッド4への
当接押圧面積を、その半径方向に関して異ならせること
になる。なお、第1実施例では、入口側ピストン16a
は、図10および図11に示す従来のものと同形状のも
のを流用している。
【0018】このような構成を、パッド4のディスク回
転方向出口側の端部に振動が生じるディスクブレーキに
適用すれば、出口側ピストン17aによる押圧面積が大
きくなるため、パッド4のディスク回転方向出口側の端
部に生じる振動を低減することができ、よって該振動に
起因するブレーキ鳴きを低減することができる。
【0019】しかも、出口側ピストン17aを厚肉とす
ることにより、その固有振動数を20Hzから20kH
zの範囲外となるよう設定することができ、固有振動数
を可聴周波数域から外すことができる。これにより、パ
ッド4が可聴周波数範囲で鳴きを生じた場合にも、これ
に出口側ピストン17aが共振することを防止すること
ができる。ここで、厚肉のピストンとして、外径43m
m、肉厚10mm、底部厚11mmのスチール製のもの
の振動特性を例示すれば、図3に示すように、1kHz
〜20kHzの範囲に固有振動数は存在しないことにな
る(この場合図示せぬ20kHzを越えた範囲に固有振
動数は存在する)。
【0020】一方、パッド4のディスク回転方向入口側
の端部がディスク3とスティックスリップを起こしやす
い場合には、上記とは逆に、入口側ピストン16aの開
口端面18aの面積を出口側ピストン17aの開口端面
19aの面積より大きくし、パッド4のディスク回転方
向における入口側を確実に押えるようにすれば、スティ
ックスリップを防止して、これに起因するブレーキ鳴き
を低減することができる。
【0021】以上のように、第1実施例においては、ブ
レーキ鳴きの原因に対応して、ピストン16a,17a
の押圧面積を調整することができ、有効にブレーキ鳴き
を抑制することができる。しかも、キャリパシリンダ6
はボア13a,14aが同一形状であるため、従来同様
容易に加工できる。ここで、第1実施例においては、両
ピストンともにスチール製であることが好ましいが、厚
肉のピストンは軽量化のためアルミニウム製とすること
も可能である。
【0022】なお、上記第1実施例においては、キャリ
パシリンダ6のディスク3の一面側にのみシリンダ部1
0aが設けられるものを例にとり説明したが、図4およ
び図5に示すように、ディスク3の他面側にもシリンダ
部10bを有する対向型のものにも勿論適用可能であ
る。このような第2実施例における対向型のキャリパシ
リンダ6は、シリンダ部10aに対向してシリンダ部1
0bを設け、該シリンダ部10bにもディスク側に開口
するよう、ボア13a,14aと同軸・同径・同深さで
ボア13b,14bを形成し、これらボア13b,14
bにもピストン16b,17bを嵌合させている。この
ような、対向型のキャリパシリンダ6においても、図4
および図5に示すように両出口側ピストン17a,17
bの開口端面19a,19bの押圧面積を、ともに、両
入口側ピストン16a,16bの開口端面18a,18
bの押圧面積に対し大きくする(あるいは小さくする)
ことで、第1実施例と同様の効果を発揮することができ
る。
【0023】また、以上第1および第2実施例において
は、ピストンの開口端面の面積を変える際に、開口端面
の外径は同一で内径のみ相違させたものを例にとり説明
したが、勿論、内径は同一で外径が異なるように外径側
の例えば面取りの大きさを変更したり、外径内径ともに
変更したりすることも可能である。
【0024】次に、本発明の第3実施例によるディスク
ブレーキを図6および図7を参照して第1実施例との相
違部分を中心に以下に説明する。第3実施例のディスク
ブレーキは、入口側ピストン16aの外径X3と出口側
ピストン17aの外径X4は同径とされている。また。
出口側ピストン17aの内径は、入口側ピストン16a
の内径より小さくされており、出口側ピストン17aの
開口端面19aから底部までの深さも、入口側ピストン
16aの開口端面18aから底部までの深さより小さく
なっていて、全体として出口側ピストン17aは、厚肉
とされている。そして、出口側ピストン17aの開口端
面19aの内周側に形成された面取部22aは、入口側
ピストン16aの開口端面18aの内周側に形成された
面取部21aより大きくされている。また、出口側ピス
トン17aの開口端面19aの外周側には面取部24a
が形成されている。
【0025】そして、入口側ピストン16aの開口端面
18aの外径Y3は、出口側ピストン17aの開口端面
19aの外径Y4より大きく、入口側ピストン16aの
開口端面18aの内径Z3は出口側ピストン17aの開
口端面19aの内径Z4より大きくされている。これに
より、出口側ピストン17aは、開口端面19aの位置
(パッド4への押圧位置)が、入口側ピストン16aの
開口端面18aの位置(パッド4への押圧位置)より、
半径方向内方側にずれることになる。なお、第3実施例
では、入口側ピストン16aは、図10および図11に
示す従来のものを流用している。
【0026】このような構成を、パッド4のディスク回
転方向入口側の端部がディスク3とスティックスリップ
を起こしやすい場合に適用すれば、入口側ピストン16
aの開口端面18aの押圧位置を出口側ピストン17a
の開口端面19aの押圧位置より半径方向に関し大きく
し、パッド4のディスク回転方向における入口側を確実
に押えるようにできるため、スティックスリップを防止
して、これに起因するブレーキ鳴きを低減することがで
きる。
【0027】しかも、第3実施例では、A4=(π/
4)(Y4 2−Z4 2)で求められる出口側ピストン17a
の開口端面19aの面積A4はA3=(π/4)(Y3 2
3 2)で求められる入口側ピストン16aの開口端面1
8aの面積A3に対し小さくされている。これにより、
押圧位置に加えて、押圧面積も入口側ピストン16aが
大きくされているため、パッド4のディスク回転方向に
おける入口側をさらに確実に押えることができる。
【0028】一方、パッド4のディスク回転方向出口側
の端部に振動が生じるディスクブレーキに適用する場合
には、上記とは逆に、出口側ピストン17aによる押圧
位置を半径方向に大きくし、必要に応じて押圧面積も出
口側ピストン17a側を大きくすれば、パッド4のディ
スク回転方向出口側の端部に生じる振動を低減すること
ができ、よって該振動に起因するブレーキ鳴きを低減す
ることができる。
【0029】以上のように、第3実施例においても、ブ
レーキ鳴きの原因に対応して、ピストン16a,17a
の押圧位置を調整することができ、有効にブレーキ鳴き
を抑制することができる。しかも、キャリパシリンダ6
はボア13a,14aが同一形状であるため、従来同様
容易に加工できる。ここで、第3実施例の厚肉のピスト
ンは、樹脂製(例えばフェノール樹脂製)とすることも
可能である。
【0030】なお、上記第3実施例においては、キャリ
パシリンダ6のディスク3の一面側にのみシリンダ部1
0aが設けられるものを例にとり説明したが、図8およ
び図9に示すように、ディスク3の他面側にもシリンダ
部10bを有する対向型のキャリパシリンダ6にも勿論
適用可能である。
【0031】このような第4実施例における対向型のキ
ャリパシリンダ6は、概略、上記第3実施例のシリンダ
部10aに対向してシリンダ部10bを設け、該シリン
ダ部10bにもディスク3側に開口するよう、ボア13
a,14aと同軸・同径・同深さでボア13b,14b
を形成し、これらボア13b,14bにもピストン16
b,17bを嵌合させている。このような、対向型のキ
ャリパシリンダ6においても、出口側ピストン17a,
17bの開口端面19a,19bの位置を、肉厚および
内外周の面取部の大きさを調整することにより、とも
に、入口側ピストン16a,16bの開口端面18a,
18bの位置より半径方向内方側にずらす(あるいはそ
の逆にずらす)ことにより、第3実施例と同様の効果を
発揮することができる。
【0032】なお、以上の第1〜第4実施例において
は、ディスクの一面側に二つのピストンを有するものに
適用する場合を例にとり説明したが、ディスクの一面側
に三つ以上であってもよく、その場合、ディスクの一面
側の複数のピストンのうち少なくとも一つのピストンの
パッドへの押圧面積の変更、押圧位置の変更またはこれ
らの組合せを他のピストンに対し行えば、上記と同様の
効果を発揮することができる。
【0033】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の請求項1
記載のディスクブレーキによれば、複数のピストンのう
ち少なくとも一つのピストンのパッドへの押圧面積を、
その半径方向に関して異ならせてなるため、ブレーキ鳴
きの原因に対応して、ピストンの押圧面積を調整するこ
とができ、有効にブレーキ鳴きを抑制することができ
る。しかも、キャリパシリンダはボアが同一形状である
ため、従来同様容易に加工できる。
【0034】本発明の請求項2記載のディスクブレーキ
によれば、複数のピストンのうち少なくとも一つのピス
トンのパッドへの押圧面積を、ピストンを厚肉に形成す
ることにより半径方向に関して異ならせてなるため、ブ
レーキ鳴きの原因に対応して、ピストンの押圧面積を調
整することができる。しかも、このピストンは、固有振
動数が20Hzから20kHzの範囲外となるよう設定
されているため、固有振動数を可聴周波数域から外すこ
とができ、さらに有効にブレーキ鳴きを抑制することが
できる。
【0035】本発明の請求項3記載のディスクブレーキ
によれば、複数のピストンのうち少なくとも一つのピス
トンのパッドへの押圧位置を、その半径方向に関して異
ならせてなるため、ブレーキ鳴きの原因に対応して、ピ
ストンの押圧位置を調整することができ、有効にブレー
キ鳴きを抑制することができる。しかも、キャリパシリ
ンダはボアが同一形状であるため、従来同様容易に加工
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例によるディスクブレーキを
示す一部を断面とした平面図である。
【図2】本発明の第1実施例によるディスクブレーキを
示す図1におけるB−B線に沿う断面矢視図である。
【図3】本発明の第1実施例によるディスクブレーキの
ピストンの振動特性を示すグラフである。
【図4】本発明の第2実施例によるディスクブレーキを
示す一部を断面とした平面図である。
【図5】本発明の第2実施例によるディスクブレーキを
示す図4におけるC−C線に沿う断面矢視図である。
【図6】本発明の第3実施例によるディスクブレーキを
示す一部を断面とした平面図である。
【図7】本発明の第3実施例によるディスクブレーキを
示す図6におけるD−D線に沿う断面矢視図である。
【図8】本発明の第4実施例によるディスクブレーキを
示す一部を断面とした平面図である。
【図9】本発明の第4実施例によるディスクブレーキを
示す図8におけるE−E線に沿う断面矢視図である。
【図10】従来のディスクブレーキを示す一部を断面と
した平面図である。
【図11】従来のディスクブレーキを示す図10におけ
るF−F線に沿う断面矢視図である。
【符号の説明】
1 ディスクブレーキ 3 ディスク 4 パッド 6 キャリパシリンダ 16a,16b 入口側ピストン 17a,17b 出口側ピストン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭56−134434(JP,U) 実開 平3−88037(JP,U) 実開 平2−65724(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16D 55/22

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスクの少なくとも一側に位置して同
    径かつ同深さに形成されて前記ディスクの周方向に並列
    して配置された複数のボアを有するキャリパシリンダ
    に、有底円筒状に形成され前記ボアに対応して同外径と
    された複数のピストンが嵌合され、該複数のピストンに
    よりパッドをディスクに押圧するディスクブレーキにお
    いて、 前記同外径とされた複数のピストンのうち少なくとも
    ピストンのパッドへの押圧面積を他のピストンのパッ
    ドへの押圧面積と異ならせるべく、前記複数のピストン
    の内径寸法を異ならせてなることを特徴とするディスク
    ブレーキ。
  2. 【請求項2】 前記同外径とされた複数のピストンのう
    ち少なくとも一のピストンの固有振動数が20Hzから
    20kHzの範囲外となるよう前記一のピストンの内径
    寸法を設定してなることを特徴とする請求項1記載のデ
    ィスクブレーキ。
  3. 【請求項3】 ディスクの少なくとも一側に位置して同
    径かつ同深さに形成されて前記ディスクの周方向に並列
    して配置された複数のボアを有するキャリパシリンダ
    に、有底円筒状に形成され前記ボアに対応して同外径と
    された複数のピストンが嵌合され、該複数のピストンに
    よりパッドをディスクに押圧するディスクブレーキにお
    いて、 前記同外径とされた複数のピストンのうち少なくとも
    ピストンのパッドへのピストン半径方向に関する押圧
    位置を他のピストンのパッドへのピストン半径方向に関
    する押圧位置と異ならせるべく、前記一のピストンの開
    口端外径側が面取りされて開口端面積を異ならせてなる
    ことを特徴とするディスクブレーキ。
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