JPH0611859B2 - 高耐衝撃性を有する熱可塑性組成物 - Google Patents

高耐衝撃性を有する熱可塑性組成物

Info

Publication number
JPH0611859B2
JPH0611859B2 JP60036704A JP3670485A JPH0611859B2 JP H0611859 B2 JPH0611859 B2 JP H0611859B2 JP 60036704 A JP60036704 A JP 60036704A JP 3670485 A JP3670485 A JP 3670485A JP H0611859 B2 JPH0611859 B2 JP H0611859B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
weight
copolymer
composition
polyamide
particles
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP60036704A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS60221453A (ja
Inventor
ロジヤー・アラン・レイサム
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
EIDP Inc
Original Assignee
EI Du Pont de Nemours and Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by EI Du Pont de Nemours and Co filed Critical EI Du Pont de Nemours and Co
Publication of JPS60221453A publication Critical patent/JPS60221453A/ja
Publication of JPH0611859B2 publication Critical patent/JPH0611859B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L51/00Compositions of graft polymers in which the grafted component is obtained by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds; Compositions of derivatives of such polymers
    • C08L51/06Compositions of graft polymers in which the grafted component is obtained by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds; Compositions of derivatives of such polymers grafted on to homopolymers or copolymers of aliphatic hydrocarbons containing only one carbon-to-carbon double bond
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L77/00Compositions of polyamides obtained by reactions forming a carboxylic amide link in the main chain; Compositions of derivatives of such polymers

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は低温において高耐衝撃性を有するポリアミド樹
脂に関する。更に詳しくは、本発明は特定の化学的組成
を有しそして後記する小角X−線散乱法によって検定さ
れる粒径が約360nmよりも小さい強靱化剤(toughe
ner)粒子の少くとも特定量を分散含有している無定形
ポリアミドに関する。
強靱化されたナイロン組成物は工業的大量生産物であ
る。それら組成物はナイロンの連続相及び強靱化剤の分
散相を含有する。かような組成物はEpsteinの米国特許
第4,174,358号、1979年11月13日に記載されて
いる。
本発明は或る無定形ナイロンが或る特定の強靱化剤の或
る特定の量で強靱化され、そして該靱化剤が約360n
mよりも小さい粒径を有する粒子として無定形ナイロン
中に存在するとき従来知られた部材よりも低温における
高い耐衝撃性を有する製作部材を生ずることが見出され
た点において、上記Epsteinの特許に記載の組成物を超
える改善を提供するものである。
本発明は無定形ポリアミドのマトリックス樹脂とこのポ
リアミドのマトリックス樹脂中に分散されたコポリマー
粒子とから本質的に成る熱可塑性組成物である。このポ
リアミドは高分子量のものでありそして0.15重量%よ
り多い水を含まない試料について280℃で100sec
-1の剪断速度で測定されるとき3000ポイズまたはそ
れ以上の見掛け溶融粘度を有するものでなければならな
い。この無定形ポリアミドは組成物の重量の約75〜8
5%の量で組成物中に存在しなければならない。無定形
ポリアミド全体を通じ実質的に均一に分散されているコ
ポリマー粒子は本明細書中に記載の小角X−線操作をポ
リマー試料に適用するとき約360nmよりも小さい粒
子直径が得られるような粒径を有する。この方法の意味
することは、これは粒子の量の1/2が約360nmより
小さい直径を有する場合に対数正規分布(log-normal d
istribution)を表わすということである。このコポリ
マー粒子は約40乃至約60のムーニー粘度を有する。
コポリマー粒子の組成物は、(a)エチレン66〜70重
量%、プロピレン24〜28重量%、ヘキサジエン5.9
〜6.4重量%及びノルボルナジエン0.1〜0.16重量%
で、コポリマーの重量の0.25〜2.25%の量で無水コハ
ク酸基によりグラフトされているか、または(b)上記(a)
とグラフトされていない(a)のコポリマーとの混合物で
あって混合物中に少くとも約35重量%の(a)を含有す
るもののいずれかである。コポリマー粒子は組成物重量
の少くとも15%の量で組成物中に存在する。本発明の
組成物の或るものの中でコポリマー粒子は、その重量プ
ラス無定形ポリアミドポリマーの重量の合計が本発明組
成物の熱可塑性成分の100%を構成するような量で存
在する。本発明組成物は各種の充填剤、補強成分例えば
ガラス繊維、顔料、安定剤、離型剤、帯電防止剤その他
類似物を含有することができ、これらのものは当業界の
専門家には知られている。
熱可塑性の無定形ポリアミドは、炭素原子8〜18を含
む芳香族ジカルボン酸の少くとも1種と、(i)炭素原子
1〜12の脂肪族ノルマル直鎖状ジアミン及び(ii)少く
とも1個の環状脂肪族環を含む炭素原子8〜20の脂環
族ジアミンより成る群からえらばれるジアミンの少くと
も1種とから得られる。
好ましいジ酸(diacids)はイソフタル酸及びテレフタ
ル酸である。特に好ましいのはイソフタル酸60〜70
モル%及びテレフタル酸40〜30モル%を含む混合物
である。
好ましいジアミンはヘキサメチレンジアミン及びビス
(p−アミノシクロヘキシル)メタン(以下PACMと
略記)である。PACMは3種の立体異性体−シス,シ
ル;シス,トランス;及びトランス,トランスの混合物
として入手される。任意の異性体混合物を用いることが
できる。特に好ましいものはPACM異性体20〜35
モル%とヘキサメチレンジアミン80〜65モル%とを
含む混合物である。
特に好ましいジ酸混合物と特に好ましいジアミン混合物
とから製造される無定形ポリアミドは140℃以上のガ
ラス転移温度を有する。
無定形ポリアミドは一般的に明確な溶融点を有せずそし
て溶融熱は1カロリー/グラムより小さい。溶融熱は示
差熱走査熱量計(DSC)を用いて好都合に検定され
る。適当な熱量計はデュポン社の990熱分析計Part N
o.990000、セルベースII付き、Part No.9903
15、及びDSCセルPart No.900600である。こ
の器具を用いて溶融熱は20℃/分の加熱速度で測定す
ることができる。試料は予想溶融点よりも高い温度への
加熱と液体窒素で試料ジャケットを冷却することによる
急激冷却とが交互に行なわれる。溶融熱は第1回以後の
任意の加熱サイクルにおいて検定されそしてこれは実験
誤差範囲内で一定の値であるべきである。
ポリアミドの280℃における見掛け溶融粘度は細管レ
オメーター(典型的にはオリフィス直径0.0205イン
チ、L/D比14.68/1及びピストン直径0.3747イ
ンチ)を用いる標準方法によって検定された。
本発明の強靱化された生成物は、ポリアミドが0.15%
もしくはそれ以下の水を含有するとき280℃で100
sec-1の剪断速度における見掛け溶融粘度が3000ポ
イズまたはそれ以上である無定形ポリアミドから得るこ
とができる。
本発明の強靱化された生成物は実際に高い溶融粘度、例
えば280粘度、100sec-1の剪断速度、0.05%水分
で20,000ポイズの溶融粘度を有する無定形ポリアミ
ドから得ることができる。ポリアミドの溶融粘度の上限
は高粘度溶融体から物品を製作する最終加工装置の能力
によって支配される。押出成型及びブロー成型の適用に
は比較的高い溶融粘度の材料が望ましく、一方複雑な部
品の射出成型のためにはより低い溶融粘度の生成物が望
ましいことを、当技術分野の専門家は認識するであろ
う。
本発明の組成物中で分散粒子を形成するコポリマーは、
(a)エチレン66〜70重量%、プロピレン24〜28
重量%、ヘキサジエン5.9〜6.4重量%及びノルボルナジ
エン0.1〜0.16重量%を含みムーニー粘度40〜60を
有するコポリマーで、そしてコポリマーは無水コハク酸
基0.25〜2.25重量%を含むように無水コハク酸基によ
りグラフトされているもの、或いは(b)上記(a)とグラフ
トされていないコポリマー(a)との混合物であってこの
混合物は少くとも35重量%の(a)を含むもの、のいず
れかである。このようなグラフトされたコポリマーの製
造法は当業界で知られている。一つの適当な方法はCayw
oodの米国特許第3,884,882号に開示されている。
本発明の組成物は予め計量された、無定形ポリアミドと
上記コポリマー(強靱化剤)とのブレンドされた量を溶
融状態で高剪断力のもとに混合することによってつくる
ことができる。このような混合は例えばWerner&Pfleid
erer社製の53mm二軸押出機の如き市場で入手しうる装
置を用いて行なうことができる。長さ1860mmのスク
リューに対する満足すべきスクリュー設計はスクリュー
の供給端部から750mm及び1390mmの混合要素を含
んでいる。胴部ヒーターは260〜275℃に設定され
る。ダイの近くに真空ポートを用いることができる。ス
クリュー速度200〜250rpm及び押出速度120
〜230pphは、ダイを出る溶融ストランド上で測定さ
れる溶融温度310〜340℃において本発明の組成物
を生ぜしめる。ストランドは水中で急冷されそしてペレ
ットにされる。ペレットは最終加工(例えば射出成型、
ブロー成型、押出し)に先立ち含湿分を0.3重量%また
はそれ以下にまで乾燥される。
本発明の組成物中のコポリマー粒子はここに記載する小
角X−線操作をポリマー試料に適用するとき約360n
mより小さい粒子直径が得られるような粒径を有しなけ
ればならない。この操作に含まれる意味は、これは粒子
の半量が約360nmよりも小さい直径を有する対数正
規分布をあらわすということである。本発明組成物にお
ける粒径分布は次記要因に影響される:ポリアミドの粘
度、コポリマーの粘度、ポリアミドとコポリマーとの混
合に適用される剪断量、及び混合温度。かくして、高粘
度ポリアミド、低粘度コポリマー、混合過程における大
きい剪断量及び低い混合温度を用いることにより、所望
の粒径分布を容易に達成することができる。
強靱化された無定形ポリアミド中の各成分の濃度はコポ
リマー(強靱化剤)が少くとも15重量%であり無定形
ポリアミドが85〜75重量%である。コポリマー(強
靱化剤)の低濃度は低温における強靱度が不十分な生成
物を与える。コポリマー(強靱化剤)の高い装入量は引
張り強度及び硬さの不十分な生成物を与える。
強靱化された生成物中において特に好ましい成分濃度は
コポリマー(強靱化剤)18〜22重量%及び無定形ポ
リアミド82〜78重量%である。
粒径は小角X−線散乱により次の技法に従って検定され
る:小角X−線散乱(SAXS)データは、初めにBons
e及びHart,Zeit.fur Physik,189,151(196
6)によって設計され次いでAdvanced Metals Research
Corporation,Burlington,MassachusettsによりAMR
モデル6−220X−線小角散乱角度計として商業的に
製作された器械の如き高解像力器械を用いて取得される
べきである。分散されたコポリマー粒子を含有する無定
形ポリアミドの適当な試料はCuKa、(波長=0.15
42nm)X−線ビームの約1/e(1/2.71828
または0.368)を透過するような厚さの成型体(一般
に射出成型された引張りまたは曲げバー)である。これ
は透過データ(X−線ビームが垂直表面に沿って試料の
厚さを通過するとき得られるデータ)のために最適の厚
さであり、典型的試料において一般に80ミル(0.08
インチまたは約2mm)のオーダーである。典型的な成型
物は通常厚過ぎる(1/8インチまたはそれ以上)けれど
も、これはのこぎり引きまたはミリングによって薄くす
ることができる。
散乱されたX−線強度のデータは円弧の8乃至600秒
の範囲内(2−シータ)で得られる。AMR器械は秒で
目盛りされている;これは0.002゜乃至0.16°または
4×10−5乃至3×10−3ラジアンに相当する。適
当なステップサイズは散乱角の増大につれて円弧2秒か
ら上方へ亘る;ステップサイズ2,4,8及び16秒の
おのおのにおける20ポイントは角度範囲81ポイント
とカバーするであろう。これらは“スリット−スメアー
された”(“slit-smeared”)の結果を与える、そして
判読する前に、平滑化し及び器械のバックグラウンドを
差引いて後デスメアーされる(desmeared)べきであ
る。この仕事のためには、データはSchmidt及びHight,
Acta Cryst.,13,480(1960);P.W.S
chmidt,Acta Cryst.,19,938(196
5)の方法によりデスメアーされて0.005°〜0.07°
2−シータの範囲をカバーするようにすべきである。
(観測されたデータの0.07°〜0.16°の実験角度範囲
は0.07°以下の保有された結果をデスメアーすること
のみ要求される。)デスメアーされた強度結果はI(h)
としてあらわすことができ、ここで である。ここで、θ=(2θ)/2(そしてこれら小さ
い角度においてsinθ=θラジアン)であり、λ=CuKa
放射の波長である。これらの強度結果は、各デスメアー
された強度に観測点の角度の平方を乗ずることにより
“不変量”独立数(Invariant argument)h2I(h)へと変
換される。
この不変量独立数のプロットは、散乱をひき起す分散粒
子がノナメーターの何百倍かのオーダーの直径を有する
ならば0.04°2−シータ以下の角度において最大値を
有する特徴をもつであろう。もし粒子径分布が狭い(単
分散(monodisperse)に近い)ならば、粒子の直径はこ
の最大値の位置に逆比例する:直径=4.87/2θ゜
maxnm。もし分布に有限の幅が存在するならば、ピ
ークの位置はより小さい角度の方へ移動されるであろ
う、そして分布の幅を考慮に入れなければならない。こ
こに引用した結果に関し、観測された不変量−独立数曲
線(invariant-argument curve)は、粒子径の対数正規
分布のモデルを想定して導かれた計算された曲線に合致
した。典型的な分布において、最も確率の高い粒子径は
不変量独立数のピークの位置のみに基づいて計算された
ものの2/3乃至3/4のオーダーである。
ここで用いられる方法で粒子径分布の特性をあらわすた
めには、不変量−独立数曲線上で二つの測定が行なわれ
る。最大部の角度位置(2−シータ)hを定めそして
“半分の高さ”(half-height)の角度位置hλを定め
る。半分の高さは最大部の高さの半分の縦座標を有しそ
して最大部の高角度側にあるところの不変量−独立変数
曲線上の点である。対数正規モデルが与えられたとする
と、相対項であらわされる分布の幅はこれら二つの角度
の比Rのみの関数である:R=hλ/hmo(R
は約1.57よりも大きい値を有すべきである。もしこれ
より可成り小さいとすると、恐らくは粒子の接近した規
則正しい充填から生ずる粒子相互間の干渉によって曲線
の最大部の位置がより大きい角度の方へ変位したもので
ある。
対数正規分布は分布の1−シグマにおける粒径と中心に
おける粒径との比Rによって特徴づけられる。この仕
事のためには、コンピューターでつくられたデータに対
する三次多項式回帰適合(third order polynominal re
gression fit)によってRからRsの式を定めた。この
式は次の通り:R=1.19056+1.84535R
0.33524R +0.030186R (R=1.5
728+,R=1.00のとき分布は単分散であること
に留意されたい。1.00より小さいRは物理的意味な
し。) 各分布比Rに対して係数Fがあり、これは単分散“分
布”に対応する不変量最大部の位置から導かれる見掛け
の粒径を修正するのに用いることができる。再び、コン
ピューターでつくられたモデルから三次多項式適合が定
められた:F=1.48725−0.42839R−0.06
2415Rs 2+0.022482R
単分散球状粒子からの散乱曲線は非常に小さい角度にお
いて で近似することができる。(A.Guinier及びG.Fourn
et,Small-Angle Scattering of X-Rays,John Wiley & S
ons,Inc.,New York(1955)p.25参照)、ここ
でRは回転半径(radius of gyration)である。故に
不変量独立数は である。この式を微分して、最大部hに対する条件は
次の通り: hm=2π・2θm/λ、 ここでλCuKa=0.15418nm、を代入すると、
2θがラジアンであらわされるときR=0.04250
2/2θmaxであり、2θが度であらわされるときR
=2.4352/2θmaxである。この方法において用いら
れる近似化に関し、指数(ガウス)適合〔exponential
(Gau-ssian)fit〕は不変量独立数の最大部によってあら
わされる程の大きい角度までには及ばず、より良い近似
は、2θを度であらわすとき、R=2.182/2θmax
によって与えられる。回転半径Rの関数としての、球
の直径Dは、 であるから、D(nm)=5.6339/2θmax(度)
であり、Dは、全粒子が同じ大きさである場合の、単
分散分布における粒子の直径である。上述の如くしてモ
デルが作られた粒径の有限の分布があるとき、特性直径
はDからD=Fとして導かれる。
本発明の複合物の特性直径Dは約360nmよりも大
きくはない。
本発明の組成物は射出成型、ブロー成型、押出しその他
類似の技法により、自動車車体部材の如き高耐衝撃性部
材例えばバンパー、フェンダーその他へ加工することが
できる。
本発明の組成物は2またはそれ以上の異なる無定形ポリ
アミドと記載の強靱化剤とのブレンドを包含する。
下記実施例における降伏強度及び破断伸張はASTM
D−638に従って測定された。曲げモジュラス(1/4
インチ試料)はASTM D−790により測定され
た。ノッチ付アイゾッド衝撃(1/4インチ試料)はAS
TM D−256によって測定された。試料の破断は実
施例中に記載され、これはASTM D−256におけ
る定義に合致する、即ち: C=完全破断−ここでは試料は2またはそれ以上の片に
分離する H=蝶番破断−試料の一部分を垂直に保持するとき他の
部分が水平上にそれ自身支えられないような不完全破断 P=部分破断−蝶番破断ではないがノッチの頂点と反対
側との間の距離の少くとも90%がひび割れする破断 N=不破断−ひび割れがノッチの頂点と反対側との間の
距離の90%より少なく及んでいる不完全破断 M=混合破断−試料の或るものは完全破断を有しそして
試料の或るものは不完全破断を有する。
ノッチ付アイゾッド衝撃は温度に対してプロットされ
た。高温の領域において衝撃値は高く(>500J/
m)そして試料は延性的に破断した(ASTM D−2
56により部分破断または不破断)。低温領域において
試料は遥かに低いエネルギーで脆性的に2またはそれ以
上の片に破断した。延性/脆性の転移温度は試料の半数
が延性破壊により破断しそして半数が完全に破断する温
度として定義される。延性/脆性転移温度はノッチ付ア
イゾッド衝撃値対温度のプロット上の最も急な勾配の点
において起る。
本発明組成物の“成型時乾燥”された(dry-as-molde
d)(表3においてDAM)試料は標進ノッチ付アイゾ
ッド衝撃試験(ASTM D256)において−10℃
またはそれ以下の延性/脆性転移温度を有する。
強靱化剤を含有する無定形ナイロンは成型時乾燥試験さ
れた。強靱化剤を含む無定形ナイロンを促進法により5
0%RHに平衡の含水分状態に調節した、即ち試料を先
ず50℃の脱塩水中に浸し次いでこれを23℃で相対湿
度50%の空気中に貯蔵して、かような試料が23℃で
相対湿度50%の空気中における長期間曝露によって達
成される平衡重量に相当する重量を得るまでに至らしめ
た。
実施例1〜10 下記表1は実施例で用いられた7つの異なる種類の無定
形ポリアミドを掲げる。表1中で組成は数字と文字で標
示されておりそれは次の意味を有する:“6”はヘキサ
メチレンジアミンを意味し、“I”はイソフタル酸を意
味し、“T”はテレフタル酸を意味し、“PACM”は
ビス−(パラアミノシクロヘキシル)メタンを意味す
る。かくして表1において、ポリアミド番号1はヘキサ
メチレンジアミンとイソフタル酸から導かれたポリアミ
ド単位66.6重量%、ヘキサメチレンジアミンとテレフ
タル酸から導かれたポリアミド単位28.6重量%、ビス
(パラ−アミノシクロヘキシル)メタンとイソフタル酸
から導かれたポリアミド単位3.4重量%、及びビス(パ
ラ−アミノシクロヘキシル)メタンとテレフタル酸から
導かれたポリアミド単位1.4重量%を含有し、そしてポ
リアミド番号3はヘキサメチレンジアミンとイソフタル
酸から導かれたポリアミド単位65重量%及びヘキサメ
チレンジアミンとテレフタル酸から導かれたポリアミド
単位35重量%を含有している。
実施例中に示される組成物中に分散されているコポリマ
ー(強靱化剤)は、強靱化剤1、即ちエチレン66〜7
0重量%、プロピレン24〜28重量%、ヘキサジエン
5.9〜6.4重量%及びノルボルナジエン0.10〜0.16重量
%のコポリマーで、ASTM D−1646、121℃
におけるM2+10のムーニイ粘度50〜60を有しフ
マル酸でグラフトされて無水コハク酸0.25〜2.25重量
%を含むもの或いは強靱化剤1及び2であり、強靱化剤
2はエチレン66〜70重量%、プロピレン24〜28
重量%、ヘキサジエン5.9〜6.4重量%及びノルボルナジ
エン0.10〜0.16重量%のコポリマーでムーニイ粘度4
0〜52を有するものである。
実施例1〜10のすべての組成物は上に概説した範囲内
で一般に同様の条件下に調製された。表2は実施例1、
4及び6に対する特定の押出し条件を示す。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】3000ポイズまたはそれ以上の見掛け溶
    融粘度を有する無定形ポリアミドのマトリックス樹脂と
    該無定形ポリアミド中に分散されたコポリマー粒子とよ
    り本質的に成り、該コポリマー粒子は小角X−線散乱に
    よって検定される粒径が360nmよりも小さく、該コ
    ポリマー粒子は、 (a)ムーニー粘度40〜60を有し、エチレン66〜
    70重量%、プロピレン24〜28重量%、ヘキサジエ
    ン5.9〜6.4重量%及びノルボルナジエン0.1〜0.16重量
    %を含有し、コポリマーの重量の0.25〜2.25%の量で
    無水コハク酸基によりグラフトされているコポリマー、
    及び (b)上記(a)とグラフトされていない(a)との混
    合物であって少なくとも35重量%の(a)を含有する
    混合物、より成る群からえらばれるものであり、該無定
    形ポリアミドは組成物の重量の75〜85%の量で組成
    物中に存在しそして該コポリマー粒子は組成物の重量の
    少なくとも15%の量で存在する、低温において高耐衝
    撃性を有する熱可塑性組成物。
  2. 【請求項2】無定形ポリアミドは、炭素原子8〜18の
    芳香族ジカルボン酸の少なくとも1種と、炭素原子1〜
    12の脂肪族ノルマル直鎖状ジアミン及び少なくとも1
    個の環状脂肪族環を含む炭素原子8〜20の脂環族ジア
    ミンより成る群からえらばれるジアミンの少なくとも1
    種との反応生成物である、特許請求の範囲第1項記載の
    組成物。
  3. 【請求項3】ポリアミドは、イソフタル酸、テレフタル
    酸及びヘキサメチレンジアミンの反応生成物である、特
    許請求の範囲第2項記載の組成物。
  4. 【請求項4】ポリアミドは、イソフタル酸、テレフタル
    酸、ヘキサメチレンジアミン及びビス(p−アミノシク
    ロヘキシル)メタンの反応生成物である、特許請求の範
    囲第2項記載の組成物。
  5. 【請求項5】反応生成物は、ビス(p−アミノシクロヘ
    キシル)メタンの反応によって得られる単位25〜35
    モル%及びヘキサメチレンジアミン80〜65のモル%
    を含有する、特許請求の範囲第4項記載の組成物。
  6. 【請求項6】コポリマー粒子は該(a)からのものであ
    る、特許請求の範囲第1項記載の組成物。
JP60036704A 1984-02-27 1985-02-27 高耐衝撃性を有する熱可塑性組成物 Expired - Lifetime JPH0611859B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US584277 1984-02-27
US06/584,277 US4536541A (en) 1984-02-27 1984-02-27 High impact resistant polyamide

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS60221453A JPS60221453A (ja) 1985-11-06
JPH0611859B2 true JPH0611859B2 (ja) 1994-02-16

Family

ID=24336658

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP60036704A Expired - Lifetime JPH0611859B2 (ja) 1984-02-27 1985-02-27 高耐衝撃性を有する熱可塑性組成物

Country Status (5)

Country Link
US (1) US4536541A (ja)
EP (1) EP0156523B1 (ja)
JP (1) JPH0611859B2 (ja)
CA (1) CA1225775A (ja)
DE (1) DE3580605D1 (ja)

Families Citing this family (21)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE3436362A1 (de) * 1984-10-04 1986-04-10 Basf Ag, 6700 Ludwigshafen Schlagzaehe polyamid-formmassen mit verminderter spannungsrissanfaelligkeit
CA1276341C (en) * 1985-01-15 1990-11-13 James Francis Dunphy High impact resistant polyamide
US4798874A (en) * 1985-12-23 1989-01-17 General Electric Company Thermoplastic blends comprising polycarbonate resin and amorphous polyamide
US4877848A (en) * 1985-12-23 1989-10-31 General Electric Company Thermoplastic blends containing polyamide and epoxy functional compound
US5132365A (en) * 1986-01-06 1992-07-21 General Electric Co. Polyphenylene ether polyamide blends
JPS62164762A (ja) * 1986-01-14 1987-07-21 Toray Ind Inc 自動車外装部品
US4681911A (en) * 1986-01-17 1987-07-21 E.I. Du Pont De Nemours And Company Reinforced composites
US5321079A (en) * 1986-08-26 1994-06-14 Ems - Inventa Ag Impact resistant polyamide compositions
CH671022A5 (ja) * 1986-08-26 1989-07-31 Inventa Ag
US5112908A (en) * 1986-12-23 1992-05-12 E. I. Du Pont De Nemours And Company Tough polyamide compositions having high melt flow for complex moldings
CA1319457C (en) * 1986-12-23 1993-06-22 Bennett Noah Epstein Tough high melt flow polyamides
JPS63170459A (ja) * 1987-01-07 1988-07-14 Mitsubishi Kasei Corp ポリアミド樹脂組成物
US5053259A (en) * 1988-08-23 1991-10-01 Viskase Corporation Amorphous nylon copolymer and copolyamide films and blends
CH677674A5 (ja) * 1989-03-30 1991-06-14 Inventa Ag
US5380774A (en) * 1989-11-28 1995-01-10 Hoechst Celanese Corporation Nylon molding compositions exhibiting improved protection against UV-light degradation
US5391648A (en) * 1990-07-24 1995-02-21 Mitsubishi Rayon Co., Ltd. Polyorganosiloxane graft copolymers
US5084518A (en) * 1990-08-23 1992-01-28 Shell Oil Company Polyketone polymer blends of a linear alternating polymer of carbon monoxide and at least one ethylenically unsaturated hydrocarbon with an amorphous polyamide
CA2051767C (en) * 1990-09-20 2003-05-13 Ruth A. Montag Polyphthalamide composition
US5416171A (en) * 1993-03-22 1995-05-16 Industrial Technology Research Institute Blending compositions of polyamides and block copolyetheramides
GB2375328A (en) * 2001-05-08 2002-11-13 L & L Products Reinforcing element for hollow structural member
EP3450481B1 (de) 2017-08-31 2020-10-21 Ems-Chemie Ag Polyamid-formmasse mit hohem glanz und hoher kerbschlagzähigkeit

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4174358A (en) * 1975-05-23 1979-11-13 E. I. Du Pont De Nemours And Company Tough thermoplastic nylon compositions
US4078014A (en) * 1976-06-10 1978-03-07 E. I. Du Pont De Nemours And Company Composition of polyamide, polyethylene ionomer copolymer
IT1090593B (it) * 1976-11-30 1985-06-26 Bayer Ag Masse da stampaggio a base di poliammide
DE2734693A1 (de) * 1977-08-02 1979-02-15 Bayer Ag Hochschlagzaehe polyamidlegierungen
US4346194A (en) * 1980-01-22 1982-08-24 E. I. Du Pont De Nemours And Company Toughened polyamide blends
US4383084A (en) * 1981-05-14 1983-05-10 Standard Oil Company (Indiana) Polyamide-polyolefin compositions
US4410661A (en) * 1981-08-21 1983-10-18 E. I. Du Pont De Nemours And Company Toughened polyamide blends
JPS60112853A (ja) * 1983-11-25 1985-06-19 Ube Ind Ltd ポリアミド組成物の製法
JPS60144362A (ja) * 1984-01-06 1985-07-30 Mitsui Petrochem Ind Ltd ポリアミド組成物

Also Published As

Publication number Publication date
JPS60221453A (ja) 1985-11-06
DE3580605D1 (de) 1991-01-03
EP0156523B1 (en) 1990-11-22
CA1225775A (en) 1987-08-18
EP0156523A3 (en) 1987-08-19
US4536541A (en) 1985-08-20
EP0156523A2 (en) 1985-10-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0611859B2 (ja) 高耐衝撃性を有する熱可塑性組成物
KR930008399B1 (ko) 열가소성 폴리아세탈 수지 조성물 상호침투 망상조직 구조체와 그 형성방법
JP3409141B2 (ja) 充填剤入りカーボネートポリマーブレンド組成物
JPS5845255A (ja) 成形用ポリブチレンテレフタレ−ト組成物
EP0070001A1 (en) Polyamide blends
EP0272695B2 (en) Tough high melt flow polyamides
CN110144117A (zh) 一种聚酰胺复合材料及其制备方法
CA1329435C (en) Modified polypropylene resin composition
CN110964316A (zh) 聚酰胺组合物、成型品和半芳香族聚酰胺
JPH03281532A (ja) ポリアミド樹脂組成物
US4851473A (en) High impact resistant polyamide
EP0191548B1 (en) High impact resistant polyamide
JPH03285951A (ja) 熱可塑性樹脂組成物およびその用途
JPS58206659A (ja) 強化ポリプロピレン組成物
JPH09316266A (ja) テトラフルオロエチレン/パーフルオロ(アルキルビニルエーテル)共重合体組成物
JP3344775B2 (ja) ガラス繊維強化ポリアミド粒状体の製造方法
JPS5871941A (ja) 強化ポリエステル樹脂成形品の製造方法
JP2999219B2 (ja) 芳香族ポリアミド樹脂組成物
JPS63202655A (ja) 樹脂組成物
US6221951B1 (en) Ketone polymer/fiber compositions
JPS6086162A (ja) ポリアミド樹脂組成物
JPH02292364A (ja) 熱可塑性樹脂組成物および方法
JPH0333743B2 (ja)
JP3489636B2 (ja) 耐熱性複合材組成物及びそれより得られる耐熱性複合材
JP3318410B2 (ja) 環状オレフィン系樹脂組成物

Legal Events

Date Code Title Description
EXPY Cancellation because of completion of term