JPH06116458A - 抗菌性樹脂組成物 - Google Patents
抗菌性樹脂組成物Info
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- JPH06116458A JPH06116458A JP29400792A JP29400792A JPH06116458A JP H06116458 A JPH06116458 A JP H06116458A JP 29400792 A JP29400792 A JP 29400792A JP 29400792 A JP29400792 A JP 29400792A JP H06116458 A JPH06116458 A JP H06116458A
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- silver
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- antibacterial
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 抗菌性、耐衝撃性、剛性、成形外観に優れ、
広範囲の用途に使用し得る抗菌性樹脂組成物を提供す
る。 【構成】 (I)ポリアミドエラストマーおよび/また
はポリエステルエラストマー0.1〜90重量部、なら
びに(II) スチレン系樹脂99.9〜10重量部〔だ
し、(I)+(II) =100重量部〕に対し、(III)銀
系抗菌剤0.01〜30重量部を含有する抗菌性樹脂組
成物。
広範囲の用途に使用し得る抗菌性樹脂組成物を提供す
る。 【構成】 (I)ポリアミドエラストマーおよび/また
はポリエステルエラストマー0.1〜90重量部、なら
びに(II) スチレン系樹脂99.9〜10重量部〔だ
し、(I)+(II) =100重量部〕に対し、(III)銀
系抗菌剤0.01〜30重量部を含有する抗菌性樹脂組
成物。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、抗菌性、耐衝撃性、剛
性、および成形外観に優れた抗菌性樹脂組成物に関す
る。
性、および成形外観に優れた抗菌性樹脂組成物に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来から、ゴム状重合体の存在下でスチ
レンおよびアクリロニトリルを重合して得られるABS
樹脂は、便座、加湿器、浄水器、エアコンなどに使われ
ているが、これらの製品においてカビが発生し人体に悪
影響を及ぼすことが、近年、問題となっている。このた
め、ABS樹脂では、抗菌性塗料を塗布する方法や、抗
菌剤を練り込む方法が知られている。しかしながら、抗
菌性塗料を塗布する方法は、コストが高く、抗菌効果の
持続性が乏しい。また、抗菌剤を練り込む方法は、AB
S樹脂の場合、抗菌性が発現し難いという問題がある。
レンおよびアクリロニトリルを重合して得られるABS
樹脂は、便座、加湿器、浄水器、エアコンなどに使われ
ているが、これらの製品においてカビが発生し人体に悪
影響を及ぼすことが、近年、問題となっている。このた
め、ABS樹脂では、抗菌性塗料を塗布する方法や、抗
菌剤を練り込む方法が知られている。しかしながら、抗
菌性塗料を塗布する方法は、コストが高く、抗菌効果の
持続性が乏しい。また、抗菌剤を練り込む方法は、AB
S樹脂の場合、抗菌性が発現し難いという問題がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記従来技
術の課題を背景になされたもので、抗菌性、耐衝撃性、
剛性、成形外観に優れ、広範囲の用途に使用し得る抗菌
性樹脂組成物を提供することを目的とする。
術の課題を背景になされたもので、抗菌性、耐衝撃性、
剛性、成形外観に優れ、広範囲の用途に使用し得る抗菌
性樹脂組成物を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、(I)ポリア
ミドエラストマーおよび/またはポリエステルエラスト
マー0.1〜90重量部、ならびに(II) スチレン系樹
脂99.9〜10重量部〔ただし、(I)+(II) =1
00重量部〕に対し、(III)銀系抗菌剤0.01〜30
重量部を含有することを特徴とする抗菌性樹脂組成物を
提供するものである。
ミドエラストマーおよび/またはポリエステルエラスト
マー0.1〜90重量部、ならびに(II) スチレン系樹
脂99.9〜10重量部〔ただし、(I)+(II) =1
00重量部〕に対し、(III)銀系抗菌剤0.01〜30
重量部を含有することを特徴とする抗菌性樹脂組成物を
提供するものである。
【0005】本発明の(I)成分を構成するポリアミド
エラストマーとしては、ハードセグメントとして、炭素
数が6以上のアミノカルボン酸もしくはラクタム、また
はm+n≧12のナイロンmn塩(X)、およびソフト
セグメントとして、ポリオール、具体的にはポリ(アル
キレンオキシド)グリコール(Y)から構成され、かつ
エラストマー中に占めるX成分の比率が10〜95重量
%、好ましくは20〜90重量%、さらに好ましくは4
0〜60重量%のものを挙げることができる。ポリアミ
ドエラストマー中に占めるX成分の比率が10重量%未
満では、(II)スチレン系樹脂との相溶性に劣り、一方
95重量%を超えると耐衝撃性に劣り好ましくない。
エラストマーとしては、ハードセグメントとして、炭素
数が6以上のアミノカルボン酸もしくはラクタム、また
はm+n≧12のナイロンmn塩(X)、およびソフト
セグメントとして、ポリオール、具体的にはポリ(アル
キレンオキシド)グリコール(Y)から構成され、かつ
エラストマー中に占めるX成分の比率が10〜95重量
%、好ましくは20〜90重量%、さらに好ましくは4
0〜60重量%のものを挙げることができる。ポリアミ
ドエラストマー中に占めるX成分の比率が10重量%未
満では、(II)スチレン系樹脂との相溶性に劣り、一方
95重量%を超えると耐衝撃性に劣り好ましくない。
【0006】前記炭素数が6以上のアミノカルボン酸も
しくはラクタムまたはm+n≧12のナイロンmn塩
(X)としては、ω−アミノカプロン酸、ω−アミノエ
ナン酸、ω−アミノカプリル酸、ω−アミノベルゴン
酸、ω−アミノカプリン酸、11−アミノウンデカン
酸、12−アミノドデカン酸などのアミノカルボン酸;
カプロラクタム、ラウロラクタムなどのラクタム類;ナ
イロン6,6、ナイロン6,10、ナイロン6,12、
ナイロン11,6、ナイロン11,10、ナイロン1
2,6、ナイロン11,12、ナイロン12,10、ナ
イロン12,12などのナイロン塩が挙げられる。
しくはラクタムまたはm+n≧12のナイロンmn塩
(X)としては、ω−アミノカプロン酸、ω−アミノエ
ナン酸、ω−アミノカプリル酸、ω−アミノベルゴン
酸、ω−アミノカプリン酸、11−アミノウンデカン
酸、12−アミノドデカン酸などのアミノカルボン酸;
カプロラクタム、ラウロラクタムなどのラクタム類;ナ
イロン6,6、ナイロン6,10、ナイロン6,12、
ナイロン11,6、ナイロン11,10、ナイロン1
2,6、ナイロン11,12、ナイロン12,10、ナ
イロン12,12などのナイロン塩が挙げられる。
【0007】また、ポリ(アルキレンオキシド)グリコ
ール(Y)としては、ポリエチレングリコール、ポリ
(1,2および1,3−プロピレンオキシド)グリコー
ル、ポリ(テトラメチレンオキシド)グリコール、ポリ
(ヘキサメチレンオキシド)グリコール、エチレンオキ
シドとプロピレンオキシドとのブロックまたはランダム
共重合体、エチレンオキシドとテトラヒドロフランとの
ブロックまたはランダム共重合体などが挙げられる。こ
れらのグリコール(Y)の数平均分子量は、200〜6
0,000、好ましくは250〜6,000である。こ
れらのグリコール(Y)のなかでも、帯電防止性が優れ
ている点で、特にポリエチレングリコールが好ましく用
いられる。なお、本発明では、ポリ(アルキレンオキシ
ド)グリコール(Y)の両末端を、アミノ化、エポキシ
化、またはカルボキシル化してもよい。前記(X)成分
と(Y)成分との結合は、(Y)成分の末端基に対応し
てエステル結合またはアミド結合が考えられる。
ール(Y)としては、ポリエチレングリコール、ポリ
(1,2および1,3−プロピレンオキシド)グリコー
ル、ポリ(テトラメチレンオキシド)グリコール、ポリ
(ヘキサメチレンオキシド)グリコール、エチレンオキ
シドとプロピレンオキシドとのブロックまたはランダム
共重合体、エチレンオキシドとテトラヒドロフランとの
ブロックまたはランダム共重合体などが挙げられる。こ
れらのグリコール(Y)の数平均分子量は、200〜6
0,000、好ましくは250〜6,000である。こ
れらのグリコール(Y)のなかでも、帯電防止性が優れ
ている点で、特にポリエチレングリコールが好ましく用
いられる。なお、本発明では、ポリ(アルキレンオキシ
ド)グリコール(Y)の両末端を、アミノ化、エポキシ
化、またはカルボキシル化してもよい。前記(X)成分
と(Y)成分との結合は、(Y)成分の末端基に対応し
てエステル結合またはアミド結合が考えられる。
【0008】この結合の際に、ジカルボン酸やジアミン
などの第3成分を用いることができる。このジカルボン
酸としては、炭素数4〜20のものであり、例えばテレ
フタル酸、イソフタル酸、フタル酸、ナフタレン−2,
6−ジカルボン酸、ナフタレン−2,7−ジカルボン
酸、ジフェニル−4,4−ジカルボン酸、ジフェノキシ
エタンジカルボン酸、3−スルホイソフタル酸ナトリウ
ムなどの芳香族ジカルボン酸、1,4−シクロヘキサン
ジカルボン酸、1,2−シクロヘキサンジカルボン酸、
ジシクロヘキシル−4,4−ジカルボン酸などの脂環族
ジカルボン酸、およびコハク酸、シュウ酸、アジピン
酸、セバシン酸、ドデカンジカルボン酸などの脂肪族ジ
カルボン酸など、ならびにこれらの混合物が挙げられ、
特にテレフタル酸、イソフタル酸、1,4−シクロヘキ
サンジカルボン酸、セバシン酸、アジピン酸、ドデカン
ジカルボン酸が、重合性、色調、および物性の点から好
ましく用いられる。
などの第3成分を用いることができる。このジカルボン
酸としては、炭素数4〜20のものであり、例えばテレ
フタル酸、イソフタル酸、フタル酸、ナフタレン−2,
6−ジカルボン酸、ナフタレン−2,7−ジカルボン
酸、ジフェニル−4,4−ジカルボン酸、ジフェノキシ
エタンジカルボン酸、3−スルホイソフタル酸ナトリウ
ムなどの芳香族ジカルボン酸、1,4−シクロヘキサン
ジカルボン酸、1,2−シクロヘキサンジカルボン酸、
ジシクロヘキシル−4,4−ジカルボン酸などの脂環族
ジカルボン酸、およびコハク酸、シュウ酸、アジピン
酸、セバシン酸、ドデカンジカルボン酸などの脂肪族ジ
カルボン酸など、ならびにこれらの混合物が挙げられ、
特にテレフタル酸、イソフタル酸、1,4−シクロヘキ
サンジカルボン酸、セバシン酸、アジピン酸、ドデカン
ジカルボン酸が、重合性、色調、および物性の点から好
ましく用いられる。
【0009】また、ジアミンとしては、芳香族、脂環族
または脂肪族ジアミンが用いられる。具体的には、芳香
族ジアミンとしては、p−フェニレンジアミン、m−フ
ェニレンジアミン、ジアミノジフェニルエーテル、ジア
ミノジフェニルメタンなどが、脂環族ジアミンとして
は、ピペラジン、ジアミノジシクロヘキシルメタン、シ
クロヘキシルジアミンなどが、脂肪族ジアミンとして
は、ヘキサメチレンジアミン、エチレンジアミン、プロ
ピレンジアミン、オクタメチレンジアミンなどの炭素数
2〜12のものが挙げられる。これらのジアミンのう
ち、好ましくはヘキサメチレンジアミンである。ポリア
ミドエラストマーの合成法は特に制限されないが、例え
ば特公昭56−45419号公報、特開昭55−133
424号公報などにおいて開示されている方法を採用す
ることができる。以上のポリアミドエラストマーは、1
種単独であるいは2種以上を併用することができる。
または脂肪族ジアミンが用いられる。具体的には、芳香
族ジアミンとしては、p−フェニレンジアミン、m−フ
ェニレンジアミン、ジアミノジフェニルエーテル、ジア
ミノジフェニルメタンなどが、脂環族ジアミンとして
は、ピペラジン、ジアミノジシクロヘキシルメタン、シ
クロヘキシルジアミンなどが、脂肪族ジアミンとして
は、ヘキサメチレンジアミン、エチレンジアミン、プロ
ピレンジアミン、オクタメチレンジアミンなどの炭素数
2〜12のものが挙げられる。これらのジアミンのう
ち、好ましくはヘキサメチレンジアミンである。ポリア
ミドエラストマーの合成法は特に制限されないが、例え
ば特公昭56−45419号公報、特開昭55−133
424号公報などにおいて開示されている方法を採用す
ることができる。以上のポリアミドエラストマーは、1
種単独であるいは2種以上を併用することができる。
【0010】他方、(I)成分を構成するポリエステル
エラストマーは、ハードセグメントとして、ジカルボン
酸化合物とジヒドロキシ化合物との重縮合、オキシカル
ボン酸化合物の重縮合、ラクトン化合物の開環重縮合、
あるいはこれらの各成分の混合物の重縮合などによって
得られるポリエステルであり、ホモポリエステルまたは
コポリエステルのいずれを用いても本発明の効果が得ら
れる。
エラストマーは、ハードセグメントとして、ジカルボン
酸化合物とジヒドロキシ化合物との重縮合、オキシカル
ボン酸化合物の重縮合、ラクトン化合物の開環重縮合、
あるいはこれらの各成分の混合物の重縮合などによって
得られるポリエステルであり、ホモポリエステルまたは
コポリエステルのいずれを用いても本発明の効果が得ら
れる。
【0011】このうち、ジカルボン酸化合物としては、
テレフタル酸、イソフタル酸、ナフタレンジカルボン
酸、ジフェニルジカルボン酸、ジフェニルエーテルジカ
ルボン酸、ジフェニルエタンジカルボン酸、シクロヘキ
サンジカルボン酸、アジピン酸、セバシン酸など、およ
びこれらのアルキル、アルコキシ、またはハロゲン置換
体などが挙げられる。なお、これらのジカルボン酸化合
物は、エステル形成可能な誘導体、例えばジメチルエス
テルのような低級アルコールエステルの形で使用するこ
とも可能である。これらのジカルボン酸化合物は、単独
でまたは2種以上を組み合わせて用いることもできる。
テレフタル酸、イソフタル酸、ナフタレンジカルボン
酸、ジフェニルジカルボン酸、ジフェニルエーテルジカ
ルボン酸、ジフェニルエタンジカルボン酸、シクロヘキ
サンジカルボン酸、アジピン酸、セバシン酸など、およ
びこれらのアルキル、アルコキシ、またはハロゲン置換
体などが挙げられる。なお、これらのジカルボン酸化合
物は、エステル形成可能な誘導体、例えばジメチルエス
テルのような低級アルコールエステルの形で使用するこ
とも可能である。これらのジカルボン酸化合物は、単独
でまたは2種以上を組み合わせて用いることもできる。
【0012】また、ジヒドロキシ化合物としては、エチ
レングリコール、プロピレングリコール、ブタンジオー
ル、ネオペンチルグリコール、ブテンジオール、ハイド
ロキノン、レゾルシン、ジヒドロキシジフェニルエーテ
ル、シクロヘキサンジオール、2,2−ビス(4−ヒド
ロキシフェニル)プロパンなどが挙げられ、ポリオキシ
アルキレングリコールおよびこれらのアルキル、アルコ
キシまたはハロゲン置換体も含まれる。これらのジヒド
ロキシ化合物は、単独でまたは2種以上組み合わせて用
いることができる。
レングリコール、プロピレングリコール、ブタンジオー
ル、ネオペンチルグリコール、ブテンジオール、ハイド
ロキノン、レゾルシン、ジヒドロキシジフェニルエーテ
ル、シクロヘキサンジオール、2,2−ビス(4−ヒド
ロキシフェニル)プロパンなどが挙げられ、ポリオキシ
アルキレングリコールおよびこれらのアルキル、アルコ
キシまたはハロゲン置換体も含まれる。これらのジヒド
ロキシ化合物は、単独でまたは2種以上組み合わせて用
いることができる。
【0013】さらに、オキシカルボン酸化合物として
は、オキシ安息香酸、オキシナフトエ酸、ジフェニレン
オキシカルボン酸などが挙げられ、これらのアルキル、
アルコキシおよびハロゲン置換体も含まれる。これらの
オキシカルボン酸化合物は、単独でまたは2種以上組み
合わせて用いることができる。
は、オキシ安息香酸、オキシナフトエ酸、ジフェニレン
オキシカルボン酸などが挙げられ、これらのアルキル、
アルコキシおよびハロゲン置換体も含まれる。これらの
オキシカルボン酸化合物は、単独でまたは2種以上組み
合わせて用いることができる。
【0014】さらに、ラクトン化合物としては、ε−カ
プロラクトンなどが挙げられる。好ましいポリエステル
成分は、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンテ
レフタレートなどが挙げられる。
プロラクトンなどが挙げられる。好ましいポリエステル
成分は、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンテ
レフタレートなどが挙げられる。
【0015】ポリエステルエラストマーのソフトセグメ
ントとしては、前記ポリアミドエラストマーのソフトセ
グメントであるポリ(アルキレンオキシド)グリコール
と同様のものが挙げられ、またハードセグメントとソフ
トセグメントの比率も、ポリアミドエラストマーの場合
と同様である。以上の(I)成分は、1種単独であるい
は2種以上併用することができる。
ントとしては、前記ポリアミドエラストマーのソフトセ
グメントであるポリ(アルキレンオキシド)グリコール
と同様のものが挙げられ、またハードセグメントとソフ
トセグメントの比率も、ポリアミドエラストマーの場合
と同様である。以上の(I)成分は、1種単独であるい
は2種以上併用することができる。
【0016】なお、(I)成分を構成するエラストマー
の分子量は特に規定されないが、好ましくはポリアミド
エラストマーの場合、還元粘度(ηsp/c)(ギ酸溶液
中、0.5g/100ml、25℃で測定)は、0.5
〜3である。また、(a)成分がポリエステルエラスト
マーの場合には、極限粘度〔η〕(o−クロロフェノー
ル、35℃で測定)は、0.5〜2.5が好ましい。
の分子量は特に規定されないが、好ましくはポリアミド
エラストマーの場合、還元粘度(ηsp/c)(ギ酸溶液
中、0.5g/100ml、25℃で測定)は、0.5
〜3である。また、(a)成分がポリエステルエラスト
マーの場合には、極限粘度〔η〕(o−クロロフェノー
ル、35℃で測定)は、0.5〜2.5が好ましい。
【0017】次に、本発明の(II) スチレン系樹脂は、
(a)ゴム状重合体の存在下にまたは非存在下に(b)
芳香族ビニル化合物または芳香族ビニル化合物とこれと
共重合可能な他の単量体からなる単量体成分を(グラフ
ト)重合して得られる(グラフト)重合体樹脂(ゴム変
性芳香族ビニル系樹脂)であっても、また該グラフト重
合体樹脂と(b)単量体成分を重合して得られる熱可塑
性樹脂とをブレンドして得られるブレンド系のグラフト
共重合体樹脂であっても、さらには単に(a)ゴム状重
合体と(b)成分からなる熱可塑性樹脂とのブレンド物
であってもよい。(II) スチレン系樹脂は、好ましくは
(a)ゴム状重合体5〜60重量%および(b)芳香族
ビニル化合物または芳香族ビニル化合物とこれと共重合
可能な他の単量体からなる単量体成分95〜40重量%
〔ただし、(a)+(b)=100重量%〕の構成成分
からなるゴム強化樹脂である。
(a)ゴム状重合体の存在下にまたは非存在下に(b)
芳香族ビニル化合物または芳香族ビニル化合物とこれと
共重合可能な他の単量体からなる単量体成分を(グラフ
ト)重合して得られる(グラフト)重合体樹脂(ゴム変
性芳香族ビニル系樹脂)であっても、また該グラフト重
合体樹脂と(b)単量体成分を重合して得られる熱可塑
性樹脂とをブレンドして得られるブレンド系のグラフト
共重合体樹脂であっても、さらには単に(a)ゴム状重
合体と(b)成分からなる熱可塑性樹脂とのブレンド物
であってもよい。(II) スチレン系樹脂は、好ましくは
(a)ゴム状重合体5〜60重量%および(b)芳香族
ビニル化合物または芳香族ビニル化合物とこれと共重合
可能な他の単量体からなる単量体成分95〜40重量%
〔ただし、(a)+(b)=100重量%〕の構成成分
からなるゴム強化樹脂である。
【0018】ここで、本発明に使用される(a)ゴム状
重合体としては、例えばポリブタジエン、ポリイソプレ
ン、スチレン−ブタジエン共重合体(スチレン含量5〜
60重量%が好ましい)、スチレン−イソプレン共重合
体、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体、エチレン
−α−オレフィン系共重合体、エチレン−α−オレフィ
ン−ポリエン共重合体、アクリルゴム、ブタジエン−
(メタ)アクリル酸エステル共重合体、ポリイソプレ
ン、スチレン−ブタジエンブロック共重合体、スチレン
−イソプレンブロック共重合体、水素化スチレン−ブタ
ジエンブロック共重合体、水素化ブタジエン系重合体、
エチレン系アイオノマーなどが挙げられる。また、スチ
レン−ブタジエンブロック共重合体、スチレン−イソプ
レンブロック共重合体には、AB型、ABA型、テーパ
ー型、ラジカルテレブロック型の構造を有するものなど
が含まれる。さらに、水素化ブタジエン系重合体は、上
記ブロック共重合体の水素化物のほかに、スチレンブロ
ックとスチレン−ブタジエンランダム共重合体のブロッ
ク体の水素化物、ポリブタジエン中の1,2−ビニル結
合含量が20重量%以下のブロックと、1,2−ビニル
結合含量が20重量%を超えるポリブタジエンブロック
からなる重合体の水素化物などが含まれる。これらの
(a)ゴム状重合体は、1種単独でまたは2種以上で使
用される。
重合体としては、例えばポリブタジエン、ポリイソプレ
ン、スチレン−ブタジエン共重合体(スチレン含量5〜
60重量%が好ましい)、スチレン−イソプレン共重合
体、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体、エチレン
−α−オレフィン系共重合体、エチレン−α−オレフィ
ン−ポリエン共重合体、アクリルゴム、ブタジエン−
(メタ)アクリル酸エステル共重合体、ポリイソプレ
ン、スチレン−ブタジエンブロック共重合体、スチレン
−イソプレンブロック共重合体、水素化スチレン−ブタ
ジエンブロック共重合体、水素化ブタジエン系重合体、
エチレン系アイオノマーなどが挙げられる。また、スチ
レン−ブタジエンブロック共重合体、スチレン−イソプ
レンブロック共重合体には、AB型、ABA型、テーパ
ー型、ラジカルテレブロック型の構造を有するものなど
が含まれる。さらに、水素化ブタジエン系重合体は、上
記ブロック共重合体の水素化物のほかに、スチレンブロ
ックとスチレン−ブタジエンランダム共重合体のブロッ
ク体の水素化物、ポリブタジエン中の1,2−ビニル結
合含量が20重量%以下のブロックと、1,2−ビニル
結合含量が20重量%を超えるポリブタジエンブロック
からなる重合体の水素化物などが含まれる。これらの
(a)ゴム状重合体は、1種単独でまたは2種以上で使
用される。
【0019】(a)ゴム状重合体の含有量は、(II) 成
分中に好ましくは5〜60重量%、さらに好ましくは5
〜50重量%、特に好ましくは5〜40重量%である。
(a)成分が5量%未満では耐衝撃性が劣り、一方60
重量%を超えると剛性が劣る。
分中に好ましくは5〜60重量%、さらに好ましくは5
〜50重量%、特に好ましくは5〜40重量%である。
(a)成分が5量%未満では耐衝撃性が劣り、一方60
重量%を超えると剛性が劣る。
【0020】また、(b)成分を構成する単量体成分
は、芳香族ビニル化合物または該芳香族ビニル化合物と
これと共重合可能な他の単量体である。この(b)成分
を構成する芳香族ビニル化合物としては、スチレン、t
−ブチルスチレン、α−メチルスチレン、p−メチルス
チレン、ジビニルベンゼン、1,1−ジフェニルスチレ
ン、N,N−ジエチル−p−アミノエチルスチレン、
N,N−ジエチル−p−アミノエチルスチレン、ビニル
ピリジン、ビニルキシレン、モノクロルスチレン、ジク
ロルスチレン、モノブロムスチレン、フルオロスチレ
ン、エチルスチレン、ビニルナフタレンなどが挙げら
れ、特にスチレン、α−メチルスチレンが好ましい。こ
れらの芳香族ビニル化合物は、1種単独であるいは2種
以上混合して用いられる。
は、芳香族ビニル化合物または該芳香族ビニル化合物と
これと共重合可能な他の単量体である。この(b)成分
を構成する芳香族ビニル化合物としては、スチレン、t
−ブチルスチレン、α−メチルスチレン、p−メチルス
チレン、ジビニルベンゼン、1,1−ジフェニルスチレ
ン、N,N−ジエチル−p−アミノエチルスチレン、
N,N−ジエチル−p−アミノエチルスチレン、ビニル
ピリジン、ビニルキシレン、モノクロルスチレン、ジク
ロルスチレン、モノブロムスチレン、フルオロスチレ
ン、エチルスチレン、ビニルナフタレンなどが挙げら
れ、特にスチレン、α−メチルスチレンが好ましい。こ
れらの芳香族ビニル化合物は、1種単独であるいは2種
以上混合して用いられる。
【0021】また、(b)成分を構成するその他の単量
体としては、アクリロニトリル、メタクリロニトリルな
どのシアン化ビニル化合物;メチルアクリレート、エチ
ルアクリレート、プロピルアクリレート、ブチルアクリ
レート、アミルアクリレート、ヘキシルアクリレート、
オクチルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレー
ト、シクロヘキシルアクリレート、ドデシルアクリレー
ト、オクタデシルアクリレート、フェニルアクリレー
ト、ベンジルアクリレートなどのアクリル酸エステル;
メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、プロピ
ルメタクリレート、ブチルメタクリレート、アミルメタ
クリレート、ヘキシルメタクリレート、オクチルメタク
リレート、2−エチルヘキシルメタクリレート、シクロ
ヘキシルメタクリレート、ドデシルメタクリレート、オ
クタデシルメタクリレート、フェニルメタクリレート、
ベンジルメタクリレートなどのメタクリル酸エステル;
無水マレイン酸、無水イタコン酸、無水シトラコン酸な
どの不飽和酸無水物;アクリル酸、メタクリル酸などの
不飽和酸;マレイミド、N−メチルマレイミド、N−ブ
チルマレイミド、N−(p−メチルフェニル)マレイミ
ド、N−フェニルマレイミド、N−シクロヘキシルマレ
イミドなどのα−またはβ−不飽和ジカルボン酸のイミ
ド化合物;グリシジルメタクリレート、アリルグリシジ
ルエーテルなどのエポキシ化合物;アクリルアミド、メ
タクリルアミドなどの不飽和カルボン酸アミド;アクリ
ルアミン、メタクリル酸アミノメチル、メタクリル酸ア
ミノエチル、メタクリル酸アミノプロピル、アミノスチ
レンなどのアミノ基含有不飽和化合物、3−ヒドロキシ
−1−プロペン、4−ヒドロキシ−1−ブテン、シス−
4−ヒドロキシ−2−ブテン、トランス−4−ヒドロキ
シ−2−ブテン、3−ヒドロキシ−2−メチル−1−プ
ロペン、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒド
ロキシエチルメタクリレートなどの水酸基含有不飽和化
合物;ビニルオキサゾリンなどのオキサゾリン基含有不
飽和化合物などが挙げられる。
体としては、アクリロニトリル、メタクリロニトリルな
どのシアン化ビニル化合物;メチルアクリレート、エチ
ルアクリレート、プロピルアクリレート、ブチルアクリ
レート、アミルアクリレート、ヘキシルアクリレート、
オクチルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレー
ト、シクロヘキシルアクリレート、ドデシルアクリレー
ト、オクタデシルアクリレート、フェニルアクリレー
ト、ベンジルアクリレートなどのアクリル酸エステル;
メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、プロピ
ルメタクリレート、ブチルメタクリレート、アミルメタ
クリレート、ヘキシルメタクリレート、オクチルメタク
リレート、2−エチルヘキシルメタクリレート、シクロ
ヘキシルメタクリレート、ドデシルメタクリレート、オ
クタデシルメタクリレート、フェニルメタクリレート、
ベンジルメタクリレートなどのメタクリル酸エステル;
無水マレイン酸、無水イタコン酸、無水シトラコン酸な
どの不飽和酸無水物;アクリル酸、メタクリル酸などの
不飽和酸;マレイミド、N−メチルマレイミド、N−ブ
チルマレイミド、N−(p−メチルフェニル)マレイミ
ド、N−フェニルマレイミド、N−シクロヘキシルマレ
イミドなどのα−またはβ−不飽和ジカルボン酸のイミ
ド化合物;グリシジルメタクリレート、アリルグリシジ
ルエーテルなどのエポキシ化合物;アクリルアミド、メ
タクリルアミドなどの不飽和カルボン酸アミド;アクリ
ルアミン、メタクリル酸アミノメチル、メタクリル酸ア
ミノエチル、メタクリル酸アミノプロピル、アミノスチ
レンなどのアミノ基含有不飽和化合物、3−ヒドロキシ
−1−プロペン、4−ヒドロキシ−1−ブテン、シス−
4−ヒドロキシ−2−ブテン、トランス−4−ヒドロキ
シ−2−ブテン、3−ヒドロキシ−2−メチル−1−プ
ロペン、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒド
ロキシエチルメタクリレートなどの水酸基含有不飽和化
合物;ビニルオキサゾリンなどのオキサゾリン基含有不
飽和化合物などが挙げられる。
【0022】(b)成分として好ましい他の単量体は、
アクリロニトリル、メタクリル酸、メチルメタクリレー
ト、無水マレイン酸、N−フェニルマレイミド、グリシ
ジルメタクリレート、2−ヒドロキシエチルメタクリレ
ートなどであり、特にアクリロニトリル、N−フェニル
マレイミド、2−ヒドロキシエチルメタクリレートなど
が好ましい。これらのその他の単量体は、1種単独であ
るいは2種以上を併用することができる。
アクリロニトリル、メタクリル酸、メチルメタクリレー
ト、無水マレイン酸、N−フェニルマレイミド、グリシ
ジルメタクリレート、2−ヒドロキシエチルメタクリレ
ートなどであり、特にアクリロニトリル、N−フェニル
マレイミド、2−ヒドロキシエチルメタクリレートなど
が好ましい。これらのその他の単量体は、1種単独であ
るいは2種以上を併用することができる。
【0023】(b)成分の使用量は、(II) 成分中に好
ましくは40〜95重量%、さらに好ましくは50〜9
5重量%、特に好ましくは60〜95重量%である。
(b)成分の使用量が40重量%未満では剛性が劣り、
一方95重量%を超えると耐衝撃性が劣る。本発明の
(II) 成分中のメチルエチルケトン可溶分の固有粘度
(メチルエチルケトンを溶媒として30℃で測定)は、
0.2〜2.0dl/gが好ましい。この固有粘度が
0.2dl/g未満では耐衝撃性が劣り、一方2.0d
l/gを超えると剛性が劣る。この固有粘度は、連鎖移
動剤、重合時間、重合温度などによって制御することが
できる。
ましくは40〜95重量%、さらに好ましくは50〜9
5重量%、特に好ましくは60〜95重量%である。
(b)成分の使用量が40重量%未満では剛性が劣り、
一方95重量%を超えると耐衝撃性が劣る。本発明の
(II) 成分中のメチルエチルケトン可溶分の固有粘度
(メチルエチルケトンを溶媒として30℃で測定)は、
0.2〜2.0dl/gが好ましい。この固有粘度が
0.2dl/g未満では耐衝撃性が劣り、一方2.0d
l/gを超えると剛性が劣る。この固有粘度は、連鎖移
動剤、重合時間、重合温度などによって制御することが
できる。
【0024】本発明の(II) 成分は、(a)ゴム状重合
体がポリブタジエンゴム、スチレン−ブタジエンゴム、
アクリロニトリル−ブタジエンゴムなどの場合には、乳
化重合、溶液重合、バルク重合などを、またエチレン−
プロピレンゴム、エチレン−プロピレン−非共役ジエン
ゴム、スチレン−ブタジエンのブロック共重合体、ジエ
ン系ゴム状重合体の水素添加物などの場合には、溶液重
合、バルク重合を用い、これに(b)成分を構成する単
量体成分をグラフトすることにより得られるグラフト重
合体樹脂であることが好ましい。
体がポリブタジエンゴム、スチレン−ブタジエンゴム、
アクリロニトリル−ブタジエンゴムなどの場合には、乳
化重合、溶液重合、バルク重合などを、またエチレン−
プロピレンゴム、エチレン−プロピレン−非共役ジエン
ゴム、スチレン−ブタジエンのブロック共重合体、ジエ
ン系ゴム状重合体の水素添加物などの場合には、溶液重
合、バルク重合を用い、これに(b)成分を構成する単
量体成分をグラフトすることにより得られるグラフト重
合体樹脂であることが好ましい。
【0025】また、(b)単量体成分のみから構成され
た熱可塑性樹脂を得て、上記グラフト共重合体樹脂と混
合したものも、本発明の(II) 成分として使用され、該
熱可塑性樹脂を得るには、通常のよく知られた重合法で
よい。すなわち、乳化重合、懸濁重合、溶液重合、バル
ク重合が用いられる。重合後の樹脂〔(II) 成分からな
るグラフト重合体樹脂、あるいは(b)成分のみからな
る熱可塑性樹脂〕は、凝固、洗浄、脱溶などの回収工程
を経て乾燥後、粉体または粒体とする。
た熱可塑性樹脂を得て、上記グラフト共重合体樹脂と混
合したものも、本発明の(II) 成分として使用され、該
熱可塑性樹脂を得るには、通常のよく知られた重合法で
よい。すなわち、乳化重合、懸濁重合、溶液重合、バル
ク重合が用いられる。重合後の樹脂〔(II) 成分からな
るグラフト重合体樹脂、あるいは(b)成分のみからな
る熱可塑性樹脂〕は、凝固、洗浄、脱溶などの回収工程
を経て乾燥後、粉体または粒体とする。
【0026】なお、(II) 成分のグラフト率は、通常、
10〜200重量%であり、10重量%未満、または2
00重量%を超えると、耐衝撃性が低くなる傾向にあり
好ましくない。ここで、グラフト率とは、グラフト重合
体樹脂のゴム量に対し、ゴム状重合体に直接グラフト結
合している共重合体成分の割合をいう。このグラフト率
は、重合開始剤量、重合温度などによって制御すること
ができる。
10〜200重量%であり、10重量%未満、または2
00重量%を超えると、耐衝撃性が低くなる傾向にあり
好ましくない。ここで、グラフト率とは、グラフト重合
体樹脂のゴム量に対し、ゴム状重合体に直接グラフト結
合している共重合体成分の割合をいう。このグラフト率
は、重合開始剤量、重合温度などによって制御すること
ができる。
【0027】このグラフト率の具体的な求め方は、まず
本発明のスチレン系樹脂2gを室温のメチルエチルケト
ンに投入し、充分攪拌し、不溶解分(w)を求める。一
方、不溶解分(w)中のゴム状重合体量は、重合処方を
もとに算出することができる。この算出されたゴム状重
合体量をRとし、次式よりグラフト率を求める。 グラフト率(重量%)=〔(w−R)/R〕×100
本発明のスチレン系樹脂2gを室温のメチルエチルケト
ンに投入し、充分攪拌し、不溶解分(w)を求める。一
方、不溶解分(w)中のゴム状重合体量は、重合処方を
もとに算出することができる。この算出されたゴム状重
合体量をRとし、次式よりグラフト率を求める。 グラフト率(重量%)=〔(w−R)/R〕×100
【0028】なお、本発明では、以上の(I)エラスト
マーと(II) スチレン系樹脂との相溶性を高める相溶化
剤を配合することができる。好ましい相溶化剤として
は、前記(II) スチレン系樹脂を構成する(b)単量体
成分に含まれる水酸基、エポキシ基、カルボキシル基、
酸無水物基、アミノ基、またはオキサゾリン基などの官
能基を含有する不飽和化合物を共重合したスチレン系樹
脂、あるいはα−オレフィンと該官能基含有不飽和化合
物との共重合体が好ましい。この場合、官能基含有不飽
和化合物の共重合量は0.5〜20重量%であり、その
使用量は本発明の(I)〜(II) 成分に対して、1〜3
0重量%の範囲である。この相溶化剤としては、例えば
エチレン−グリシジルメタクリレート(GMA)共重合
体、好ましくはエチレン−GMA共重合体にスチレン、
アクリロニトリルをグラフト重合したものなどが挙げら
れる。この相溶化剤の具体例としては、エチレン−GM
A共重合体にスチレン、アクリロニトリルをグラフト重
合したものとして、日本油脂(株)製のモディパーなど
が挙げられる。
マーと(II) スチレン系樹脂との相溶性を高める相溶化
剤を配合することができる。好ましい相溶化剤として
は、前記(II) スチレン系樹脂を構成する(b)単量体
成分に含まれる水酸基、エポキシ基、カルボキシル基、
酸無水物基、アミノ基、またはオキサゾリン基などの官
能基を含有する不飽和化合物を共重合したスチレン系樹
脂、あるいはα−オレフィンと該官能基含有不飽和化合
物との共重合体が好ましい。この場合、官能基含有不飽
和化合物の共重合量は0.5〜20重量%であり、その
使用量は本発明の(I)〜(II) 成分に対して、1〜3
0重量%の範囲である。この相溶化剤としては、例えば
エチレン−グリシジルメタクリレート(GMA)共重合
体、好ましくはエチレン−GMA共重合体にスチレン、
アクリロニトリルをグラフト重合したものなどが挙げら
れる。この相溶化剤の具体例としては、エチレン−GM
A共重合体にスチレン、アクリロニトリルをグラフト重
合したものとして、日本油脂(株)製のモディパーなど
が挙げられる。
【0029】本発明の(I)成分であるポリアミドエラ
ストマーおよび/またはポリエステルエラストマーと、
(II) スチレン系樹脂との配合割合は、(I)成分が
0.1〜90重量部、好ましくは1〜60重量部、さら
に好ましくは1〜30重量部、(II) 成分が99.9〜
10重量部、好ましくは99〜40重量部、さらに好ま
しくは99〜70重量部〔ただし、(I)+(II) =1
00重量部〕である。(I)成分が0.1重量部未満で
(II) 成分が99.9重量部を超えると、耐衝撃性、抗
菌性が劣り、一方(I)成分が90重量部を超え、(I
I) 成分が10重量部未満では、剛性が劣り好ましくな
い。
ストマーおよび/またはポリエステルエラストマーと、
(II) スチレン系樹脂との配合割合は、(I)成分が
0.1〜90重量部、好ましくは1〜60重量部、さら
に好ましくは1〜30重量部、(II) 成分が99.9〜
10重量部、好ましくは99〜40重量部、さらに好ま
しくは99〜70重量部〔ただし、(I)+(II) =1
00重量部〕である。(I)成分が0.1重量部未満で
(II) 成分が99.9重量部を超えると、耐衝撃性、抗
菌性が劣り、一方(I)成分が90重量部を超え、(I
I) 成分が10重量部未満では、剛性が劣り好ましくな
い。
【0030】次に、(III)銀系抗菌剤としては、有機系
もしくは無機系の銀化合物、多孔性構造を持った物質
(多孔性構造体)に銀化合物および/または銀錯塩を担
持させたもの、あるいは多孔性構造体に銀をイオン交換
で担持させたものなどが挙げられる。ここで使用される
銀化合物は、硝酸銀、硫酸銀、乳酸銀、塩素酸銀、フッ
化銀、ピクリン酸銀、プロティン銀、コロイダル銀、カ
ルボン酸の銀塩、リン酸もしくは亜リン酸のアルキルエ
ステル、フェニルエステルもしくはアルキルフェニルエ
ステルの銀塩などが挙げられる。
もしくは無機系の銀化合物、多孔性構造を持った物質
(多孔性構造体)に銀化合物および/または銀錯塩を担
持させたもの、あるいは多孔性構造体に銀をイオン交換
で担持させたものなどが挙げられる。ここで使用される
銀化合物は、硝酸銀、硫酸銀、乳酸銀、塩素酸銀、フッ
化銀、ピクリン酸銀、プロティン銀、コロイダル銀、カ
ルボン酸の銀塩、リン酸もしくは亜リン酸のアルキルエ
ステル、フェニルエステルもしくはアルキルフェニルエ
ステルの銀塩などが挙げられる。
【0031】このうち、コロイダル銀は、黄色または赤
褐色の水性コロイド状銀で、非常に大きな殺菌力があ
り、しかも人体に対しては殆ど害がない。また、銀は、
耐熱性に優れ、大気中においては耐蝕性も良好で、耐久
性にも優れている。かかるコロイダル銀は、銀の金属塩
を還元する方法により容易に作製することができる。例
えば、硝酸銀の水溶液に希薄アンモニア水を加えて酸化
銀を作り、さらにアンモニア水を加えて錯塩とし、水で
希釈したのち、還元剤であるシュウ酸もしくはタンニン
酸の水溶液を加えて加熱して作製する方法などが挙げら
れる。また、還元方法として、水素、炭素、または一酸
化炭素還元法、あるいはアルカリ金属を使用したもの、
その他の公知の方法がある。このコロイダル銀は、通
常、銀成分が0.02〜1重量%、粒径が50mμ以
下、pHが7.0±1.0であり、好ましくは銀成分が
0.05〜0.2重量%、粒径が10mμ以下のもので
ある。なお、銀の殺菌力は、微粒子になるほど大きくな
る傾向がみられる。
褐色の水性コロイド状銀で、非常に大きな殺菌力があ
り、しかも人体に対しては殆ど害がない。また、銀は、
耐熱性に優れ、大気中においては耐蝕性も良好で、耐久
性にも優れている。かかるコロイダル銀は、銀の金属塩
を還元する方法により容易に作製することができる。例
えば、硝酸銀の水溶液に希薄アンモニア水を加えて酸化
銀を作り、さらにアンモニア水を加えて錯塩とし、水で
希釈したのち、還元剤であるシュウ酸もしくはタンニン
酸の水溶液を加えて加熱して作製する方法などが挙げら
れる。また、還元方法として、水素、炭素、または一酸
化炭素還元法、あるいはアルカリ金属を使用したもの、
その他の公知の方法がある。このコロイダル銀は、通
常、銀成分が0.02〜1重量%、粒径が50mμ以
下、pHが7.0±1.0であり、好ましくは銀成分が
0.05〜0.2重量%、粒径が10mμ以下のもので
ある。なお、銀の殺菌力は、微粒子になるほど大きくな
る傾向がみられる。
【0032】また、カルボン酸の銀塩としては、以下の
カルボン酸の銀塩が挙げられる。 炭素数1〜30、好ましくは2〜22の脂肪族飽和モ
ノカルボン酸、例えば酢酸、プロピオン酸、酪酸、吉草
酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステア
リン酸、ドコサン酸、 炭素数2〜34、好ましくは2〜8の脂肪族飽和ジカ
ルボン酸、例えばシュウ酸、コハク酸、アジピン酸、ス
ベリン酸、セバシン酸、 脂肪族不飽和カルボン酸、例えばオレイン酸、エルカ
酸、マレイン酸、フマル酸、 炭素環式カルボン酸、例えば安息香酸、フタル酸、ケ
イ皮酸、ヘキサヒドロ安息香酸、アビエチン酸、水添ア
ビエチン酸、 ヒドロカルボン酸、例えば乳酸、リンゴ酸、酒石酸、
クエン酸、サリチル酸、 アミノカルボン酸、例えばアスパラギン酸、グルタミ
ン酸。 本発明において、好ましいカルボン酸の銀塩は、脂肪
族飽和モノカルボン酸の銀塩、特にラウリン酸銀、ステ
アリン酸銀、脂肪族不飽和カルボン酸の銀塩、特にオ
レイン酸銀、および炭素環式カルボン酸の銀塩、特に
安息香酸銀、水添アビエチン酸銀である。
カルボン酸の銀塩が挙げられる。 炭素数1〜30、好ましくは2〜22の脂肪族飽和モ
ノカルボン酸、例えば酢酸、プロピオン酸、酪酸、吉草
酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステア
リン酸、ドコサン酸、 炭素数2〜34、好ましくは2〜8の脂肪族飽和ジカ
ルボン酸、例えばシュウ酸、コハク酸、アジピン酸、ス
ベリン酸、セバシン酸、 脂肪族不飽和カルボン酸、例えばオレイン酸、エルカ
酸、マレイン酸、フマル酸、 炭素環式カルボン酸、例えば安息香酸、フタル酸、ケ
イ皮酸、ヘキサヒドロ安息香酸、アビエチン酸、水添ア
ビエチン酸、 ヒドロカルボン酸、例えば乳酸、リンゴ酸、酒石酸、
クエン酸、サリチル酸、 アミノカルボン酸、例えばアスパラギン酸、グルタミ
ン酸。 本発明において、好ましいカルボン酸の銀塩は、脂肪
族飽和モノカルボン酸の銀塩、特にラウリン酸銀、ステ
アリン酸銀、脂肪族不飽和カルボン酸の銀塩、特にオ
レイン酸銀、および炭素環式カルボン酸の銀塩、特に
安息香酸銀、水添アビエチン酸銀である。
【0033】さらに、リン酸または亜リン酸のアルキル
エステル、フェニルエステルもしくはアルキルフェニル
エステルの銀塩としては、以下のものが挙げられる。 リン酸モノアルキル(炭素数1〜22)のエステルの
一銀塩、または二銀塩、 亜リン酸モノアルキル(炭素数1〜22)のエステル
の一銀塩、または二銀塩、 リン酸ジアルキル(炭素数1〜22)のエステルの一
銀塩、 リン酸モノフェニルエステルの一銀塩または二銀塩、 亜リン酸モノフェニルエステルの一銀塩または二銀
塩、 リン酸ジフェニルエステルの一銀塩、 リン酸モノ〔アルキル(炭素数1〜22)フェニル〕
エステルの一銀塩または二銀塩、 亜リン酸モノ〔アルキル(炭素数1〜22)フェニ
ル〕エステルの一銀塩または二銀塩、 リン酸ジ〔アルキル(炭素数1〜22)フェニル〕エ
ステルの一銀塩。
エステル、フェニルエステルもしくはアルキルフェニル
エステルの銀塩としては、以下のものが挙げられる。 リン酸モノアルキル(炭素数1〜22)のエステルの
一銀塩、または二銀塩、 亜リン酸モノアルキル(炭素数1〜22)のエステル
の一銀塩、または二銀塩、 リン酸ジアルキル(炭素数1〜22)のエステルの一
銀塩、 リン酸モノフェニルエステルの一銀塩または二銀塩、 亜リン酸モノフェニルエステルの一銀塩または二銀
塩、 リン酸ジフェニルエステルの一銀塩、 リン酸モノ〔アルキル(炭素数1〜22)フェニル〕
エステルの一銀塩または二銀塩、 亜リン酸モノ〔アルキル(炭素数1〜22)フェニ
ル〕エステルの一銀塩または二銀塩、 リン酸ジ〔アルキル(炭素数1〜22)フェニル〕エ
ステルの一銀塩。
【0034】この中で、好ましい銀塩は、リン酸モノ
アルキルエステルの一銀塩または二銀塩、特にアルキル
基の炭素数が6〜22のもの、さらに好ましくはリン酸
ステアリルの二銀塩、リン酸ジアルキルエステルの一
銀塩、特にアルキル基の炭素数が6〜22のもの、さら
に好ましくはリン酸ジオクチルの一銀塩、およびリン
酸ジ(アルキルフェニル)エステルの一銀塩、特にアル
キル基の炭素数が4〜22のもの、さらに好ましくはリ
ン酸ジ(4−t−ブチルフェニル)の一銀塩やリン酸ジ
(ノニルフェニル)の一銀塩である。
アルキルエステルの一銀塩または二銀塩、特にアルキル
基の炭素数が6〜22のもの、さらに好ましくはリン酸
ステアリルの二銀塩、リン酸ジアルキルエステルの一
銀塩、特にアルキル基の炭素数が6〜22のもの、さら
に好ましくはリン酸ジオクチルの一銀塩、およびリン
酸ジ(アルキルフェニル)エステルの一銀塩、特にアル
キル基の炭素数が4〜22のもの、さらに好ましくはリ
ン酸ジ(4−t−ブチルフェニル)の一銀塩やリン酸ジ
(ノニルフェニル)の一銀塩である。
【0035】さらに、多孔性構造体としては、シリカゲ
ル、活性炭、ゼオライト、リン酸ジルコニウム、リン酸
カルシウム、ハイドロタルサイト、カルシウム系セラミ
ックスなどがあり、金属銀とリン酸カルシウムとの化合
物、溶解性ガラスに酸化銀を含有させたもの(特開平4
−178433号公報)などもある。
ル、活性炭、ゼオライト、リン酸ジルコニウム、リン酸
カルシウム、ハイドロタルサイト、カルシウム系セラミ
ックスなどがあり、金属銀とリン酸カルシウムとの化合
物、溶解性ガラスに酸化銀を含有させたもの(特開平4
−178433号公報)などもある。
【0036】このうち、ゼオライトは、天然品、合成品
のいずれも使用可能である。例えば、天然のゼオライト
としては、アナルシン(SiO2 /Al2 O3 =3.
6.〜5.6)、チヤバサイト(SiO2 /Al2 O3
=3.2〜6.0および6.4〜7.6)、クリノプチ
ライト(SiO2 /Al2 O3 =8.5〜10.5)、
エリオナイト(SiO2 /Al2 O3 =5.8〜7.
4)、フォジャサイト(SiO2 /Al2 O3 =4.2
〜4.6)、モルデナイト(SiO2 /Al2 O3=
8.34〜10.0)、フィリップサイト(SiO2 /
Al2 O3 =2.6〜4.4)などが挙げられる。これ
らの典型的な天然ゼオライトは、本発明に好適である。
のいずれも使用可能である。例えば、天然のゼオライト
としては、アナルシン(SiO2 /Al2 O3 =3.
6.〜5.6)、チヤバサイト(SiO2 /Al2 O3
=3.2〜6.0および6.4〜7.6)、クリノプチ
ライト(SiO2 /Al2 O3 =8.5〜10.5)、
エリオナイト(SiO2 /Al2 O3 =5.8〜7.
4)、フォジャサイト(SiO2 /Al2 O3 =4.2
〜4.6)、モルデナイト(SiO2 /Al2 O3=
8.34〜10.0)、フィリップサイト(SiO2 /
Al2 O3 =2.6〜4.4)などが挙げられる。これ
らの典型的な天然ゼオライトは、本発明に好適である。
【0037】一方、合成ゼオライトの典型的なものとし
ては、A−型ゼオライト(SiO2/Al2 O3 =1.
4〜2.4)、X−型ゼオライト(SiO2 /Al2 O
3 =2〜3)、Y−型ゼオライト(SiO2 /Al2 O
3 =3〜6)、モルデナイト(SiO2 /Al2 O3 =
9〜10)など挙げられるが、これらの合成ゼオライト
は、本発明に使用されるゼオライトとして好適である。
特に好ましいものは、合成のA−型ゼオライト、X−型
ゼオライト、Y−型ゼオライトおよび合成もしくは天然
のモルデナイトである。ゼオライトの形状および粒径に
ついては特に制限はないが、粒径は小さい方が好まし
く、例えば5μm以下、特に2μm以下が好ましい。
ては、A−型ゼオライト(SiO2/Al2 O3 =1.
4〜2.4)、X−型ゼオライト(SiO2 /Al2 O
3 =2〜3)、Y−型ゼオライト(SiO2 /Al2 O
3 =3〜6)、モルデナイト(SiO2 /Al2 O3 =
9〜10)など挙げられるが、これらの合成ゼオライト
は、本発明に使用されるゼオライトとして好適である。
特に好ましいものは、合成のA−型ゼオライト、X−型
ゼオライト、Y−型ゼオライトおよび合成もしくは天然
のモルデナイトである。ゼオライトの形状および粒径に
ついては特に制限はないが、粒径は小さい方が好まし
く、例えば5μm以下、特に2μm以下が好ましい。
【0038】カルシウム系セラミックスは、リン酸カル
シウム、炭酸カルシウム、ケイ酸カルシウム、ハイドロ
キシアパタイトなどが挙げられるが、特にハイドロキシ
アパタイトが好ましい。ハイドロキシアパタイトは、C
a10(PO4 )6 (OH)2という組成を有し、骨、歯
の主成分で、蛋白、脂質を良く吸着し、生体成分との親
和性も良好で、イオン交換能を有することが認められて
いる。しかしながら、上記のようにCa/P(モル比)
=10/6のハイドロキシアパタイトの、カルシウム塩
およびリン酸塩よりの合成は、困難であり経済的ではな
い。一方、Ca/P(モル比)=1.4〜1.8を有す
るハイドロキシアパタイト類似物を、カルシウム塩およ
びリン酸塩から合成することは容易であり、これらの類
似物もハイドロキシアパタイトと同様に本発明に使用す
ることが可能である。
シウム、炭酸カルシウム、ケイ酸カルシウム、ハイドロ
キシアパタイトなどが挙げられるが、特にハイドロキシ
アパタイトが好ましい。ハイドロキシアパタイトは、C
a10(PO4 )6 (OH)2という組成を有し、骨、歯
の主成分で、蛋白、脂質を良く吸着し、生体成分との親
和性も良好で、イオン交換能を有することが認められて
いる。しかしながら、上記のようにCa/P(モル比)
=10/6のハイドロキシアパタイトの、カルシウム塩
およびリン酸塩よりの合成は、困難であり経済的ではな
い。一方、Ca/P(モル比)=1.4〜1.8を有す
るハイドロキシアパタイト類似物を、カルシウム塩およ
びリン酸塩から合成することは容易であり、これらの類
似物もハイドロキシアパタイトと同様に本発明に使用す
ることが可能である。
【0039】このカルシウム系セラミックスに担持させ
る銀の量は、吸着またはイオン交換の範囲内に任意に選
択できるが、カルシウム系セラミックスの構造保持、抗
菌力の点から、セラミックスに対し50重量%以下、好
ましくは0.001〜30重量%である。このようにし
て得られる抗菌性カルシウム系セラミックスを、高温、
好ましくは800℃以上で、焼成後、微粉砕して本発明
の(III)銀系抗菌剤として使用する。この抗菌性カルシ
ウム系セラミックスは、高温で焼成してあるため、担持
された銀とセラミックスとの結合が強化され、焼成によ
りセラミックス自体が収縮、安定化しているため、水処
理により担持された銀が溶出されることがなく、本発明
の(I)〜(II) 成分と任意の量で混合可能である。
る銀の量は、吸着またはイオン交換の範囲内に任意に選
択できるが、カルシウム系セラミックスの構造保持、抗
菌力の点から、セラミックスに対し50重量%以下、好
ましくは0.001〜30重量%である。このようにし
て得られる抗菌性カルシウム系セラミックスを、高温、
好ましくは800℃以上で、焼成後、微粉砕して本発明
の(III)銀系抗菌剤として使用する。この抗菌性カルシ
ウム系セラミックスは、高温で焼成してあるため、担持
された銀とセラミックスとの結合が強化され、焼成によ
りセラミックス自体が収縮、安定化しているため、水処
理により担持された銀が溶出されることがなく、本発明
の(I)〜(II) 成分と任意の量で混合可能である。
【0040】以上の(III)銀系抗菌剤には、さらに公知
の抗菌剤、例えばベンズイミダゾール系化合物、有機ヨ
ード系化合物、エーテル系化合物、ハロアルキル系化合
物、ニトリル系化合物、スルホン系化合物などを併用す
ることもできる。
の抗菌剤、例えばベンズイミダゾール系化合物、有機ヨ
ード系化合物、エーテル系化合物、ハロアルキル系化合
物、ニトリル系化合物、スルホン系化合物などを併用す
ることもできる。
【0041】(III)銀系抗菌剤の含有量は、前記(I)
〜(II) 成分の合計量100重量部に対して、0.01
〜30重量部、好ましくは0.1〜20重量部、さらに
好ましくは1〜20重量部である。(III)成分が0.0
1重量部未満では抗菌性の効果に乏しく、一方30重量
部を超えると耐衝撃性、成形品外観が劣り好ましくな
い。
〜(II) 成分の合計量100重量部に対して、0.01
〜30重量部、好ましくは0.1〜20重量部、さらに
好ましくは1〜20重量部である。(III)成分が0.0
1重量部未満では抗菌性の効果に乏しく、一方30重量
部を超えると耐衝撃性、成形品外観が劣り好ましくな
い。
【0042】なお、本発明の抗菌性樹脂組成物には、ガ
ラス繊維、炭素繊維、金属繊維、ガラスビーズ、ワラス
トナイト、ロックフィラー、炭酸カルシウム、タルク、
マイカ、ガラスフレーク、カオリン、硫酸バリウム、黒
鉛、二硫化モリブデン、酸化マグネシウム、酸化亜鉛ウ
ィスカー、チタン酸カリウムウィスカーなどの充填材を
1種単独であるいは併用することができる。これらの充
填材のうち、ガラス繊維、炭素繊維の形状としては、6
〜60μmの繊維径と30μm以上の繊維長を有するも
のが好ましい。これらの充填材は、本発明の組成物10
0重量部に対して、通常、5〜150重量部の範囲で用
いられる。
ラス繊維、炭素繊維、金属繊維、ガラスビーズ、ワラス
トナイト、ロックフィラー、炭酸カルシウム、タルク、
マイカ、ガラスフレーク、カオリン、硫酸バリウム、黒
鉛、二硫化モリブデン、酸化マグネシウム、酸化亜鉛ウ
ィスカー、チタン酸カリウムウィスカーなどの充填材を
1種単独であるいは併用することができる。これらの充
填材のうち、ガラス繊維、炭素繊維の形状としては、6
〜60μmの繊維径と30μm以上の繊維長を有するも
のが好ましい。これらの充填材は、本発明の組成物10
0重量部に対して、通常、5〜150重量部の範囲で用
いられる。
【0043】また、本発明の組成物には、公知の難燃
剤、酸化防止剤、可塑剤、着色剤、滑剤、帯電防止剤な
どの添加物を配合することができる。さらに、本発明の
組成物には、要求される性能に応じて、他の重合体、例
えばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアミド、ポリ
エステル、ポリカーボネート、ポリスルホン、ポリエー
テルスルホン、ポリフェニレンスルフィド、液晶ポリマ
ー、ポリフッ化ビニリデン、エチレン−酢酸ビニル共重
合体などを適宜ブレンドすることができる。
剤、酸化防止剤、可塑剤、着色剤、滑剤、帯電防止剤な
どの添加物を配合することができる。さらに、本発明の
組成物には、要求される性能に応じて、他の重合体、例
えばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアミド、ポリ
エステル、ポリカーボネート、ポリスルホン、ポリエー
テルスルホン、ポリフェニレンスルフィド、液晶ポリマ
ー、ポリフッ化ビニリデン、エチレン−酢酸ビニル共重
合体などを適宜ブレンドすることができる。
【0044】本発明の抗菌性樹脂組成物は、各種押し出
し機、バンバリーミキサー、ニーダー、ロールなどを用
い、各成分を混練りすることによって得られる。好まし
い製造方法は、押し出し機を用いる方法である。また、
各成分を混練りするに際して、各成分を一括して混練り
してもよく、多段添加方式で混練りしてもよい。このよ
うにして得られる本発明の抗菌性樹脂組成物は、射出成
形、シート押し出し、真空成形、異形成形、発泡成形な
どによって各種成形品に成形することができる。上記成
形法によって得られる各種成形品は、その優れた性質を
利用して、便座、加湿器、浄水器、エアコン、雑貨など
の各パーツ、ハウジングなどに使用することができる。
し機、バンバリーミキサー、ニーダー、ロールなどを用
い、各成分を混練りすることによって得られる。好まし
い製造方法は、押し出し機を用いる方法である。また、
各成分を混練りするに際して、各成分を一括して混練り
してもよく、多段添加方式で混練りしてもよい。このよ
うにして得られる本発明の抗菌性樹脂組成物は、射出成
形、シート押し出し、真空成形、異形成形、発泡成形な
どによって各種成形品に成形することができる。上記成
形法によって得られる各種成形品は、その優れた性質を
利用して、便座、加湿器、浄水器、エアコン、雑貨など
の各パーツ、ハウジングなどに使用することができる。
【0045】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明をさらに具体的
に説明する。なお、実施例中、部および%は、特に断ら
ない限り重量基準である。また、実施例中の各種評価
は、次のようにして測定した値である。抗菌性 細菌として大腸菌を使用し、大腸菌液を5×5cm2 の
成形体表面に噴霧し、大腸菌に対する抗菌力を測定し
た。
に説明する。なお、実施例中、部および%は、特に断ら
ない限り重量基準である。また、実施例中の各種評価
は、次のようにして測定した値である。抗菌性 細菌として大腸菌を使用し、大腸菌液を5×5cm2 の
成形体表面に噴霧し、大腸菌に対する抗菌力を測定し
た。
【0046】耐衝撃性 ASTM D256に従い、厚み1/8″、ノッチ付き
23℃でアイゾット衝撃強度を測定した。剛性 ASTM D790に従い、曲げ弾性率を測定した。成形品表面外観 シリンダー設定温度230℃で平板を成形し、成形品表
面を下記の評価基準で目視評価した。 ○;外観が平滑で良好 ×;外観に凹凸があり不良
23℃でアイゾット衝撃強度を測定した。剛性 ASTM D790に従い、曲げ弾性率を測定した。成形品表面外観 シリンダー設定温度230℃で平板を成形し、成形品表
面を下記の評価基準で目視評価した。 ○;外観が平滑で良好 ×;外観に凹凸があり不良
【0047】実施例1〜14、比較例1〜6エラストマー(I)−1〜(I)−2の調製 ε−カプロラクタムの開環重縮合で、ナイロン6の重合
体ブロックを得たのち、アジピン酸で両末端をカルボン
酸にしたのち、ポリエチレングリコールを添加重合し、
ポリアミドエラストマー(I)−1を得た。エラストマ
ー(I)−1のポリアミド成分とポリエチレングリコー
ル成分の比は、約50/50%であり、ギ酸を用い、2
5℃、濃度0.5g/100mlで測定した還元粘度
は、1.50であった。また、DSC(示差熱分析)で
測定したポリアミドの融点は、205℃であった。
体ブロックを得たのち、アジピン酸で両末端をカルボン
酸にしたのち、ポリエチレングリコールを添加重合し、
ポリアミドエラストマー(I)−1を得た。エラストマ
ー(I)−1のポリアミド成分とポリエチレングリコー
ル成分の比は、約50/50%であり、ギ酸を用い、2
5℃、濃度0.5g/100mlで測定した還元粘度
は、1.50であった。また、DSC(示差熱分析)で
測定したポリアミドの融点は、205℃であった。
【0048】エラストマー(I)−1と同様の方法で、
下記のエラストマーを得た。すなわち、エラストマー
(I)−2は、エラストマー(I)−1からポリアミド
/ポリエチレングリコール=40/60%に変更したエ
ラストマーである。
下記のエラストマーを得た。すなわち、エラストマー
(I)−2は、エラストマー(I)−1からポリアミド
/ポリエチレングリコール=40/60%に変更したエ
ラストマーである。
【0049】エラストマー(I)−3の調製 テレフタル酸ジメチルエステルとブタンジオールとを反
応させてポリブチレンテレフタレートを重合したのち、
さらにテレフタル酸ジメチルエステルを添加し、ポリブ
チレンテレフタレートの両末端をテレフタル酸ジメチル
エステル末端としたのち、数平均分子量1,540のポ
リエチレングリコール(PEG1540)を添加し、重
縮合を継続し、ポリブチレンテレフタレートの融点が2
00℃のポリエステルエラストマー(I)−3を得た。ゴム状重合体(a)−1〜(a)−4の調製 本発明の(II) スチレン系樹脂に用いられる(a)成分
として、下記のゴム状重合体を用いた。
応させてポリブチレンテレフタレートを重合したのち、
さらにテレフタル酸ジメチルエステルを添加し、ポリブ
チレンテレフタレートの両末端をテレフタル酸ジメチル
エステル末端としたのち、数平均分子量1,540のポ
リエチレングリコール(PEG1540)を添加し、重
縮合を継続し、ポリブチレンテレフタレートの融点が2
00℃のポリエステルエラストマー(I)−3を得た。ゴム状重合体(a)−1〜(a)−4の調製 本発明の(II) スチレン系樹脂に用いられる(a)成分
として、下記のゴム状重合体を用いた。
【0050】
【表1】
【0051】樹脂(II) −1〜(II) −9の調製 前記ゴム状重合体(a)−1〜(a)−4の存在下に、
本発明の(b)成分を構成する単量体成分を重合した樹
脂、およびゴム状重合体(a)を存在させずに(b)成
分を構成する単量体成分を重合した樹脂をそれぞれ得
た。これらの樹脂の組成を表2に示す。なお、表2中、
STはスチレン、ANはアクリロニトリルを示す。
本発明の(b)成分を構成する単量体成分を重合した樹
脂、およびゴム状重合体(a)を存在させずに(b)成
分を構成する単量体成分を重合した樹脂をそれぞれ得
た。これらの樹脂の組成を表2に示す。なお、表2中、
STはスチレン、ANはアクリロニトリルを示す。
【0052】
【表2】
【0053】*)固形分換算 なお、樹脂(II) −1、(II) −5は、乳化重合で、ま
た樹脂(II) −2〜4、(II) −6〜9は、溶液重合で
得た。銀系抗菌剤(III)−1〜3の調製 (III)−1;鐘紡(株)製、バクテキラーBM103 (III)−2;東亜合成化学工業(株)製、ノバロンAG
300 (III)−3;(株)サンギ製、アパサイダーAW
た樹脂(II) −2〜4、(II) −6〜9は、溶液重合で
得た。銀系抗菌剤(III)−1〜3の調製 (III)−1;鐘紡(株)製、バクテキラーBM103 (III)−2;東亜合成化学工業(株)製、ノバロンAG
300 (III)−3;(株)サンギ製、アパサイダーAW
【0054】抗菌製樹脂組成物の調製 前記各エラストマー、樹脂および銀系抗菌剤を、水分量
0.1%以下に乾燥し、表3の配合処方で混合し、ベン
ト付き二軸押し出し機を用いて溶融混練りし、ペレット
化した。得られたペレットを、除湿乾燥機で水分量0.
1%以下まで乾燥し、射出成形により抗菌性、耐衝撃
性、剛性および成形品表面外観測定用試験片を成形し、
前記の評価方法で評価した。結果を表3に示す。
0.1%以下に乾燥し、表3の配合処方で混合し、ベン
ト付き二軸押し出し機を用いて溶融混練りし、ペレット
化した。得られたペレットを、除湿乾燥機で水分量0.
1%以下まで乾燥し、射出成形により抗菌性、耐衝撃
性、剛性および成形品表面外観測定用試験片を成形し、
前記の評価方法で評価した。結果を表3に示す。
【0055】
【表3】
【0056】表3から明らかなように、本発明の抗菌性
樹脂組成物(実施例1〜14)は、いずれも抗菌性、耐
衝撃性、剛性および成形品表面外観に優れている。これ
に対し、比較例1、比較例6は、(I)エラストマーが
本発明の範囲外の低い例であり、抗菌性、耐衝撃性が劣
る。比較例2は、本発明の(a)ゴム状重合体を使用し
なかった例であり、耐衝撃性に劣る。比較例3は、(II
I)銀系抗菌剤が本発明の範囲外で低い例であり、抗菌性
に劣る。比較例4は、(III)銀系抗菌剤が本発明の範囲
外で高い例であり、耐衝撃性、成形品表面外観に劣る。
比較例5は、(I)エラストマーが本発明の範囲外で高
い例であり、剛性、成形品表面外観に劣る。
樹脂組成物(実施例1〜14)は、いずれも抗菌性、耐
衝撃性、剛性および成形品表面外観に優れている。これ
に対し、比較例1、比較例6は、(I)エラストマーが
本発明の範囲外の低い例であり、抗菌性、耐衝撃性が劣
る。比較例2は、本発明の(a)ゴム状重合体を使用し
なかった例であり、耐衝撃性に劣る。比較例3は、(II
I)銀系抗菌剤が本発明の範囲外で低い例であり、抗菌性
に劣る。比較例4は、(III)銀系抗菌剤が本発明の範囲
外で高い例であり、耐衝撃性、成形品表面外観に劣る。
比較例5は、(I)エラストマーが本発明の範囲外で高
い例であり、剛性、成形品表面外観に劣る。
【0057】
【発明の効果】本発明の抗菌性樹脂組成物は、抗菌性、
耐衝撃性、剛性、成形品表面外観に優れ、広範囲の用
途、例えば便座、加湿器、浄水器、エアコンなどに有用
である。
耐衝撃性、剛性、成形品表面外観に優れ、広範囲の用
途、例えば便座、加湿器、浄水器、エアコンなどに有用
である。
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08K 5/09 KAR 7242−4J C08L 51/04 LKY 7142−4J 67/00 LPA 8933−4J 67/02 LNZ 8933−4J 77/00 LQS 9286−4J 7142−4J C08L 55/02 LMF 7142−4J 51/06 LLJ
Claims (1)
- 【請求項1】 (I)ポリアミドエラストマーおよび/
またはポリエステルエラストマー0.1〜90重量部、
ならびに(II) スチレン系樹脂99.9〜10重量部
〔ただし、(I)+(II) =100重量部〕に対し、
(III)銀系抗菌剤0.01〜30重量部を含有すること
を特徴とする抗菌性樹脂組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29400792A JPH06116458A (ja) | 1992-10-08 | 1992-10-08 | 抗菌性樹脂組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29400792A JPH06116458A (ja) | 1992-10-08 | 1992-10-08 | 抗菌性樹脂組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06116458A true JPH06116458A (ja) | 1994-04-26 |
Family
ID=17802043
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29400792A Pending JPH06116458A (ja) | 1992-10-08 | 1992-10-08 | 抗菌性樹脂組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06116458A (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005336268A (ja) * | 2004-05-25 | 2005-12-08 | Daicel Polymer Ltd | 熱可塑性樹脂組成物 |
JP2008144091A (ja) * | 2006-12-13 | 2008-06-26 | Du Pont Toray Co Ltd | 熱可塑性エラストマ樹脂組成物および成形体 |
JP2018143962A (ja) * | 2017-03-06 | 2018-09-20 | 三洋化成工業株式会社 | 抗菌無機フィラー用分散剤 |
JP2018143963A (ja) * | 2017-03-06 | 2018-09-20 | 三洋化成工業株式会社 | 無機フィラー用分散剤 |
JP2018145301A (ja) * | 2017-03-06 | 2018-09-20 | 三洋化成工業株式会社 | 消臭無機フィラー用分散剤 |
JP2018145300A (ja) * | 2017-03-06 | 2018-09-20 | 三洋化成工業株式会社 | 無機着色材用分散剤 |
CN114196011A (zh) * | 2021-12-13 | 2022-03-18 | 浙江新力新材料股份有限公司 | 一种长效抗菌生物基尼龙树脂及其制备方法 |
WO2023054916A1 (ko) * | 2021-09-30 | 2023-04-06 | 롯데케미칼 주식회사 | 열가소성 수지 조성물 및 이로부터 제조된 성형품 |
-
1992
- 1992-10-08 JP JP29400792A patent/JPH06116458A/ja active Pending
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005336268A (ja) * | 2004-05-25 | 2005-12-08 | Daicel Polymer Ltd | 熱可塑性樹脂組成物 |
JP2008144091A (ja) * | 2006-12-13 | 2008-06-26 | Du Pont Toray Co Ltd | 熱可塑性エラストマ樹脂組成物および成形体 |
JP2018143962A (ja) * | 2017-03-06 | 2018-09-20 | 三洋化成工業株式会社 | 抗菌無機フィラー用分散剤 |
JP2018143963A (ja) * | 2017-03-06 | 2018-09-20 | 三洋化成工業株式会社 | 無機フィラー用分散剤 |
JP2018145301A (ja) * | 2017-03-06 | 2018-09-20 | 三洋化成工業株式会社 | 消臭無機フィラー用分散剤 |
JP2018145300A (ja) * | 2017-03-06 | 2018-09-20 | 三洋化成工業株式会社 | 無機着色材用分散剤 |
WO2023054916A1 (ko) * | 2021-09-30 | 2023-04-06 | 롯데케미칼 주식회사 | 열가소성 수지 조성물 및 이로부터 제조된 성형품 |
CN114196011A (zh) * | 2021-12-13 | 2022-03-18 | 浙江新力新材料股份有限公司 | 一种长效抗菌生物基尼龙树脂及其制备方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20010227 |