JPH05125275A - 樹脂組成物 - Google Patents

樹脂組成物

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JPH05125275A
JPH05125275A JP35058691A JP35058691A JPH05125275A JP H05125275 A JPH05125275 A JP H05125275A JP 35058691 A JP35058691 A JP 35058691A JP 35058691 A JP35058691 A JP 35058691A JP H05125275 A JPH05125275 A JP H05125275A
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JP
Japan
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polyamide
weight
parts
anhydride
present
Prior art date
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Pending
Application number
JP35058691A
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English (en)
Inventor
Ryuichi Deguchi
隆一 出口
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Ube Corp
Original Assignee
Ube Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明の目的は、ポリアミド6やポリアミド6
6の優れた強度、耐熱性を持ちながら、ポリアミド1
1、12、12・12、6・12、6・10、6・12
などの、吸水時の特性が良く、寸法安定性や、耐道路凍
結防止剤性に優れている性質を持ち、しかも高い引っ張
り破断点伸びや耐衝撃性を持つ樹脂組成物と、その製造
方法を提供することにある。 【構成】 (1)ポリアミド6および/またはポリアミド66を6
5〜95重量部、(2)ポリアミド11、12、6・1
0、6・12、12・12から選ばれるポリアミドを3
5〜5重量部および、(3)不飽和カルボン酸もしく
は、その無水物0.01〜2重量部より成る樹脂組成物
並びに前記(1)、(2)および(3)を混合もしくは
混練する際に、0.01重量部以上のラジカル発生剤の
存在下で220℃以上の温度でおこなうことを特徴とす
る(1)、(2)および(3)よりなる樹脂組成物の製
造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ポリアミド6やポリア
ミド66の持つ物性・耐熱性などの特徴と、ポリアミド
11、12、6・10、6・12、12・12、などの
持つ耐水性、寸法安定性、強靭性などの特徴を複合する
ために行われる両者の複合化(アロイ化)に際して、両
者の結びつきをより良くし、従来得られなかった特性を
持つ組成物に関するものであり、またその組成物を製造
する方法に関するものである。
【0002】
【従来技術及びその問題点】ポリアミド6やポリアミド
66は、その優れた強度、耐熱性などの特徴から幅広い
工業分野に利用されている。例えば、自動車分野におい
ては、ラジエータータンク、フューエルストレーナー、
コネクターなどである。しかし、ポリアミド6やポリア
ミド66は、吸水特性があり寸法安定性や道路凍結防止
剤性に問題があった。
【0003】一方ポリアミド11,12,12・12、
6・12、6・10、6・12などのハイアーナイロン
と呼ばれるポリアミドは、ポリアミド6やポリアミド6
6に比べて、吸水時の特性が良く、寸法安定性や、耐道
路凍結防止剤性に優れているが、耐熱性や成形性に問題
があった。このため、ポリアミド6やポリアミド66
と、ポリアミド11,12,12・12、6・12、6
・10、6・12などを複合化し、両方の特徴を活かそ
うという研究が行われてきた。(特公昭64−5619
号公報参照)これらの研究により、両者の優れた特性を
合わせ持った材料が提出されてきたが、まだ引張破断点
伸びや衝撃強度は、充分なものではなかった。
【0004】
【発明の目的】本発明の目的は、前記の問題点を解決
し、ポリアミド6やポリアミド66の優れた強度、耐熱
性を持ちながら、ポリアミド11,12,12・12、
6・12、6・10、6・12などの、吸水時の特性が
良く、寸法安定性や、耐道路凍結防止剤性に優れている
性質を持ち、しかも高い引っ張り破断点伸びや耐衝撃性
を持つ樹脂組成物と、その製造方法を提供することにあ
る。
【0005】
【問題点を解決するための手段】本発明者は、ポリアミ
ド6および/またはポリアミド66とポリアミド11,
12,12・12、6・12、6・10、6・12から
選ばれるポリアミドおよび不飽和カルボン酸もしくは、
その無水物からなる組成物によって目的を達成すること
を見出し本発明に至った。またこれらを混合もしくは混
練の際に、ラジカル発生剤の存在下・220℃以上の温
度で行うことによってより効果的な組成物が得られるこ
とを見出し本発明に至った。
【0006】すなわち本発明は、(1)ポリアミド6お
よび/またはポリアミド66を65〜95重量部、
(2)ポリアミド11,12,6・10,6・12,1
2・12から選ばれるポリアミドを35〜5重量部およ
び(3)不飽和カルボン酸もしくは、その無水物0.0
1〜2重量部よりなることを特徴とする樹脂組成物、並
びに、(1) ポリアミド6および/またはポリアミド
66を65〜95重量部、(2)ポリアミド11,1
2,6・10,6・12,12・12から選ばれるポリ
アミドを35〜5重量部および、(3)不飽和カルボン
酸またはその無水物0.01〜2重量部を、0.01重
量部以上のラジカル発生剤の存在下で220℃以上の温
度で混合もしくは混練するを特徴とする (1)ポリアミド6および/またはポリアミド66を6
5〜95重量部、(2)ポリアミド11,12,6・1
0,6・12,12・12から選ばれるポリアミドを3
5〜5重量部および、(3)不飽和カルボン酸またはそ
の無水物0.01〜2重量部よりなる樹脂組成物の製造
方法を提供するものである。
【0007】本発明におけるポリアミド6樹脂とは、酸
アミド結合(−CONH−)を有する構造式(−CO−
(CH−NH−)で示されるポリアミドであ
り、ε−カプロラクタムまたは、6アミノカプロン酸を
重合して得られる。
【0008】本発明におけるポリアミド66樹脂とは、
酸アミド結合(−CONH−)を有する構造式(−CO
−(CH−CO−NH−(CH−NH−)
で示されるポリアミドであり、ヘキサメチレンジアミ
ンとアジピン酸を重合して得られる。
【0009】また、本発明に利用されるポリアミド6ま
たは、66樹脂は、前記のモノマーを主成分とする共重
合体であってもよく、また、前記重合体を主成分とする
他のポリアミド樹脂もしくは、他のポリマーとの混合体
であってもよい。
【0010】本発明におけるポリアミド11樹脂とは、
酸アミド結合(−CONH−)を有する構造式(−CO
−(CH10−NH−)で示されるポリアミドで
あり、11−アミノウンデカン酸もしくはウンデカラク
タムを重合して得られる。
【0011】本発明におけるポリアミド12樹脂とは、
酸アミド結合(−CONH−)を有する構造式(−CO
−(CH11−NH−)で示されるポリアミドで
あり、12−アミノドデカン酸もしくはドデカラクタム
を重合して得られる。
【0012】本発明におけるポリアミド6・10樹脂と
は、、酸アミド結合(−CONH−)を有する構造式
(−NH−(CH−NH−CO−(CH
CO−)で示されるポリアミドであり、ヘキサメチレ
ンジアミンとセバチン酸を重合して得られる。
【0013】本発明におけるポリアミド6・12樹脂と
は、、酸アミド結合(−CONH−)を有する構造式
(−NH−(CH−NH−CO−(CH10
−CO−)で示されるポリアミドであり、へキサメチ
レンジアミンとドデカン2酸を重合して得られる。
【0014】本発明におけるポリアミド12・12樹脂
とは、酸アミド結合(−CONH−)を有する構造式
(−CO−(CH10−CO−NH−(CH
12−NH−)で示されるポリアミドであり、ドデカ
メチレンジアミンとドデカン2酸を重合して得られる。
【0015】また、本発明のポリアミド11,12,6
・10,6・12,12・12樹脂は、前記のモノマー
を主成分とする共重合体であってもよく、また、前記重
合体を主成分とする他のポリアミド樹脂もしくは、他の
ポリマーとの混合体であってもよい。
【0016】本発明のポリアミド6または、66樹脂の
配合比は、65〜95重量部、好ましくは70〜90重
量部、ポリアミド11,12,6・10,6・12,1
2・12から選ばれるポリアミド樹脂を35〜5重量
部、好ましくは30〜10重量部の範囲になるように配
合される。ポリアミド11,12,6・10,6・1
2,12・12から選ばれるポリアミド樹脂の配合量
が、前記下限値よりも少ない場合には、樹脂組成物の吸
水時の特性・寸法変化、耐道路凍結防止剤性が改善され
ず、またその配合量が前記上限値より多い場合には、樹
脂同士の相溶性に問題が生じる場合がある。
【0017】本発明の不飽和カルボン酸もしくはその無
水物の好ましい例としては、マレイン酸、無水マレイン
酸、イタコン酸、無水イタコン酸、無水ハイミック酸、
無水グルタコン酸、フタル酸、無水フタル酸等を例示す
ることができる。
【0018】本発明の不飽和カルボン酸もしくはその無
水物の配合量としては、樹脂100重量部に対して、
0.01〜2重量部であり、好ましくは0.02〜1重
量部である。配合量が、前記下限値よりも少ない場合に
は、得られた組成物の引っ張り破断点伸び・耐衝撃性の
向上が充分でなく、またその配合量が前記上限値より多
い場合には、それ以上添加しても引っ張り破断点伸び・
耐衝撃性の向上が顕著でなく着色や混合、混練時の環境
(臭気)等の問題が生じるので好ましくない。
【0019】本発明のラジカル発生剤の例としては公知
の有機過酸物、ジアゾ化合物が挙げられ、好ましい具体
例としては、tert−ブチルハイドロパーオキサイ
ド、ジ−tert−ブチルパーオキシド、ベンゾイルパ
ーオキサイドなどが挙げられる。ラジカル発生剤の使用
量としては、樹脂100重量部に対して、0.01重量
部以上であり、好ましくは0.02〜5重量部である。
配合量が、前記下限値よりも少ない場合には、得られた
組成物の引っ張り破断点伸び・耐衝撃性の向上が充分で
なく、またその配合量が前記上限値より多い場合には、
それ以上添加しても引っ張り破断点伸び・耐衝撃性の向
上が顕著でなく種々の問題が生じるので好ましくない。
【0020】また、本発明の(1)ポリアミド6および
/またはポリアミド66を65〜95重量部および
(2)ポリアミド11,12,6・10,6・12,1
2・12から選ばれるポリアミドを35〜5重量部およ
び、(3)不飽和カルボン酸もしくは、その無水物0.
01〜2重量部より成る樹脂組成物を製造する方法とし
ては、0.01重量部以上のラジカル発生剤の存在化で
220℃以上の温度で混合・混練することが挙げられ、
この方法により、その結合性が向上しより良い物性が得
られる。この混合・混練する方法に用いる装置は、特に
制限されるものではないが、単軸押出機、2軸押出機等
が好ましく、そのポッパーに上記組成物を直接または、
予めブレンドして投入し、混練する方法が好ましい。ま
た上記組成物を直接射出成形機や押出成形機のポッパー
に投入し220℃以上の温度で直接成形を行っても良
い。
【0021】
【実施例】以下に実施例及び比較例を示し、本発明をさ
らに具体的に説明する。
【0022】実施例1 5ガロン缶に、相対粘度2.9を有するポリアミド66
のペレット(商品名;UBEナイロン2020B宇部興
産(株)製)80重量部と、相対粘度1.95を有する
ポリアミド12のペレット(商品名;UBEナイロン3
014B宇部興産(株)製)20重量部を入れ、さらに
無水マレイン酸0.25重量部、tert−ブチルハイ
ドロパーオキサイドを0.025重量部を入れ5分間缶
を回転させた。
【0023】得られたペレット混合物を池貝鉄工(株)
製2軸混練機PCM−45にて、シリンダー設定温度2
50〜265℃回転数150rpm吐出量18kg/h
rにて混練し、目的の樹脂組成物を得た。さらに、射出
成形機を用い、得られた樹脂組成物のテストピースを作
成し下記の項目につきASTMに準拠して測定をおこな
った。結果を表1に示す。 引っ張り降伏点強度 引っ張り破断点伸び 曲げ弾性率 アイゾット衝撃強度(1/2インチアイゾットノッチ
付き) 熱変形温度
【0024】また、耐道路凍結防止剤性の評価として、
次の実験を行った。射出成形により、長さ5インチ、幅
1/2インチ、および厚み1/8インチのテストピース
を得た。このテストピース中央に塩化カルシウム飽和水
溶液を含浸させた10mm角の濾紙をのせ、室温6.5
時間→−30℃×4時間→室温0.5時間→80℃×4
時間→室温0.5時間→−30℃×4時間→70℃×相
対湿度90%×3時間→室温0.5時間の各放置を1サ
イクルとする処理を連続10サイクル行ないクラックの
有無を確認した。結果を表1に示す。
【0025】比較例1 実施例1において無水マレイン酸、tert−ブチルハ
イドロパーオキサイドを添加しなかった以外は、実施例
1と同様の実験を行った。結果を表1に示す。
【0026】参考例1 実施例1においてtert−ブチルハイドロパーオキサ
イドを添加しなかった以外は、実施例1と同様の実験を
行った。結果を表1に示す。
【0027】実施例2 実施例1において、相対粘度1.95を有するポリアミ
ド12のペレット(商品名;UBEナイロン3014B
宇部興産(株)製)の代わりに相対粘度2.0を有する
ポリアミド11のペレット(商品名;RilsanBE
SNOTLアトケム社製)を用いた以外は、実施例1と
同様の実験を実施した。結果を表1に示す。
【0028】比較例2 実施例2において無水マレイン酸、tert−ブチルハ
イドロパーオキサイドを添加しなかった以外は、実施例
2と同様の実験を行った。結果を表1に示す。
【0029】実施例3 実施例1において、相対粘度2.9を有するポリアミド
66のペレット(商品名;UBEナイロン2020B宇
部興産(株)製)の代わりに相対粘度3.6を有するポ
リアミド6のペレット(商品名;UBEナイロン102
2B宇部興産(株)製)を用い、ポリアミド6の配合量
を70重量部、ポリアミド12の配合量を30重量部と
した以外は、実施例1と同様の実験を実施した。結果を
表2に示す。
【0030】比較例3 実施例3において無水マレイン酸、tert−ブチルハ
イドロパーオキサイドを添加しなかった以外は、実施例
3と同様の実験を行った。結果を表2に示す。
【0031】実施例4 実施例3において、ポリアミド6の配合量を80重量
部、ポリアミド12の配合量を20重量部とした以外
は、実施例3と同様の実験を実施した。結果を表1に示
す。
【0032】比較例4 実施例4において無水マレイン酸、tert−ブチルハ
イドロパーオキサイドを添加しなかった以外は、実施例
4と同様の実験を行った。結果を表1に示す。
【0033】
【表1】
【0034】
【表2】
【0035】
【発明の効果】本発明によれば、ポリアミド6やポリア
ミド66の優れた強度、耐熱性を持ちながら、ポリアミ
ド11,12,12・12、6・12、6・10、6・
12などの、吸水時の特性が良く、寸法安定性や、耐道
路凍結防止剤性に優れている性質を持ち、しかも高い引
っ張り破断点伸びや耐衝撃性を持つ樹脂組成物と、その
製造方法を提供するこができる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(1)ポリアミド6および/またはポリア
    ミド66を65〜95重量部、(2)ポリアミド11,
    12,6・10,6・12,12・12から選ばれるポ
    リアミドを35〜5重量部および、(3)不飽和カルボ
    ン酸またはその無水物0.01〜2重量部よりなること
    を特徴とする樹脂組成物。
  2. 【請求項2】(1) ポリアミド6および/またはポリ
    アミド66を65〜95重量部、(2)ポリアミド1
    1,12,6・10,6・12,12・12から選ばれ
    るポリアミドを35〜5重量部および、(3)不飽和カ
    ルボン酸またはその無水物0.01〜2重量部を、0.
    01重量部以上のラジカル発生剤の存在下で220℃以
    上の温度で混合もしくは混練することを特徴とする
    (1)ポリアミド6および/またはポリアミド66を6
    5〜95重量部、(2)ポリアミド11,12,6・1
    0,6・12,12・12から選ばれるポリアミドを3
    5〜5重量部および、(3)不飽和カルボン酸またはそ
    の無水物0.01〜2重量部よりなる樹脂組成物の製造
    方法。
JP35058691A 1991-11-08 1991-11-08 樹脂組成物 Pending JPH05125275A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2000006649A1 (fr) * 1998-07-30 2000-02-10 Toray Industries, Inc. Composition de resine de polyamide et son procede de production
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