JP2546093B2 - ポリアミド樹脂組成物 - Google Patents
ポリアミド樹脂組成物Info
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- JP2546093B2 JP2546093B2 JP3257601A JP25760191A JP2546093B2 JP 2546093 B2 JP2546093 B2 JP 2546093B2 JP 3257601 A JP3257601 A JP 3257601A JP 25760191 A JP25760191 A JP 25760191A JP 2546093 B2 JP2546093 B2 JP 2546093B2
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- acid
- ethylene
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は機械的特性、耐熱性、成
形性にすぐれ、とりわけ靭性と耐熱性および寸法精度の
すぐれたポリアミド樹脂組成物に関する。
形性にすぐれ、とりわけ靭性と耐熱性および寸法精度の
すぐれたポリアミド樹脂組成物に関する。
【0002】さらに詳しくは、破断伸度に代表されるす
ぐれた靭性を有し、かつ高温環境下に長期間さらされた
後でも靭性の低下が極めて小さい高耐熱・高靭性・高寸
法安定性を有するポリアミド樹脂組成物に関し、自動車
部品、電気、電装各部品、特に、自動車エンジンル−ム
内の各種電装部品のような薄肉部の靭性が要求される用
途に好適に使用されるポリアミド樹脂組成物に関する。
ぐれた靭性を有し、かつ高温環境下に長期間さらされた
後でも靭性の低下が極めて小さい高耐熱・高靭性・高寸
法安定性を有するポリアミド樹脂組成物に関し、自動車
部品、電気、電装各部品、特に、自動車エンジンル−ム
内の各種電装部品のような薄肉部の靭性が要求される用
途に好適に使用されるポリアミド樹脂組成物に関する。
【0003】
【従来の技術】ナイロン6、ナイロン66に代表される
ポリアミド樹脂は、エンジニアリングプラスチックとし
てすぐれた特性を有し、自動車、電気・電子など各種の
工業分野において広く使用されている。
ポリアミド樹脂は、エンジニアリングプラスチックとし
てすぐれた特性を有し、自動車、電気・電子など各種の
工業分野において広く使用されている。
【0004】近年、特に自動車部品用途においては、そ
の高性能化により、エンジンルーム内の温度上昇が招来
され、過酷な高温雰囲気下での使用に耐える素材の要請
が高まっているが、ナイロン6(融点220℃)、ナイ
ロン66(融点260℃)では高温下での使用には限界
があり、また吸水により、寸法精度が劣るなどの問題が
あった。
の高性能化により、エンジンルーム内の温度上昇が招来
され、過酷な高温雰囲気下での使用に耐える素材の要請
が高まっているが、ナイロン6(融点220℃)、ナイ
ロン66(融点260℃)では高温下での使用には限界
があり、また吸水により、寸法精度が劣るなどの問題が
あった。
【0005】最近、このような高温下で使用可能なポリ
アミド樹脂として、特開昭59−155426号公報、
特開昭62−156130号公報にはテレフタル酸およ
び/またはイソフタル酸を含有した高融点コポリアミド
樹脂が開示されている。
アミド樹脂として、特開昭59−155426号公報、
特開昭62−156130号公報にはテレフタル酸およ
び/またはイソフタル酸を含有した高融点コポリアミド
樹脂が開示されている。
【0006】これらのポリアミド樹脂は融点が高く、熱
変形温度も高いことから高温下で連続使用可能なポテン
シャルを有しているものの成形加工性が不良であるばか
りかナイロン6やナイロン66に比較して脆く、このま
までは実用的な成形品として適用できないという問題が
あった。
変形温度も高いことから高温下で連続使用可能なポテン
シャルを有しているものの成形加工性が不良であるばか
りかナイロン6やナイロン66に比較して脆く、このま
までは実用的な成形品として適用できないという問題が
あった。
【0007】また、特開昭61−283653号公報に
は上述の高融点コポリアミド樹脂に変性ポリオレフィン
を配合することにより耐衝撃性が改良されることが記載
されている。該技術によって確かに耐衝撃性がある程度
改良されるものの、破断伸度に代表される靭性の改良は
小さく、さらに高温環境下で長時間使用した後の靭性低
下を抑制することができなかった。
は上述の高融点コポリアミド樹脂に変性ポリオレフィン
を配合することにより耐衝撃性が改良されることが記載
されている。該技術によって確かに耐衝撃性がある程度
改良されるものの、破断伸度に代表される靭性の改良は
小さく、さらに高温環境下で長時間使用した後の靭性低
下を抑制することができなかった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】前述のごとく従来の技
術では、高温雰囲気下での靭性低下が小さく、かつ、剛
性、成形性がバランスしてすぐれるポリアミド樹脂組成
物を得ることは困難であった。
術では、高温雰囲気下での靭性低下が小さく、かつ、剛
性、成形性がバランスしてすぐれるポリアミド樹脂組成
物を得ることは困難であった。
【0009】そこで本発明は機械的特性、成形性にすぐ
れ、かつ、高温雰囲気下で長時間使用しても靭性低下が
小さく、耐久性にすぐれ、吸水による寸法変化が小さ
い、特に薄肉成形品の製造に好適なポリアミド樹脂組成
物を得ることを課題とする。
れ、かつ、高温雰囲気下で長時間使用しても靭性低下が
小さく、耐久性にすぐれ、吸水による寸法変化が小さ
い、特に薄肉成形品の製造に好適なポリアミド樹脂組成
物を得ることを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、
(A)(a)ヘキサメチレンテレフタルアミド単位80
〜20重量%、および(b)ヘキサメチレンアジパミド
単位またはカプロアミド単位20〜80重量%を重合し
てなる結晶性コポリアミド98〜30重量%、(B)ア
ミド基1個当たりのメチレン基数(アミド基濃度)が
5.5以上の脂肪族ポリアミド0.5〜50重量%およ
び(C)ポリオレフィン系エラストマおよびジエン系エ
ラストマから選ばれた1種以上のエラストマ成分1.5
〜60重量%を配合してなるポリアミド樹脂組成物であ
る。
(A)(a)ヘキサメチレンテレフタルアミド単位80
〜20重量%、および(b)ヘキサメチレンアジパミド
単位またはカプロアミド単位20〜80重量%を重合し
てなる結晶性コポリアミド98〜30重量%、(B)ア
ミド基1個当たりのメチレン基数(アミド基濃度)が
5.5以上の脂肪族ポリアミド0.5〜50重量%およ
び(C)ポリオレフィン系エラストマおよびジエン系エ
ラストマから選ばれた1種以上のエラストマ成分1.5
〜60重量%を配合してなるポリアミド樹脂組成物であ
る。
【0011】本発明で用いる(A)(a)ヘキサメチレ
ンテレフタルアミド単位80〜20重量%および(b)
ヘキサメチレンアジパミド単位またはカプロアミド単位
20〜80重量%を重合してなる結晶性コポリアミドと
しては、ヘキサメチレンアンモニウムテレフタレートと
ヘキサメチレンアンモニウムアジペートとを共重合せし
めてなる共重合ポリアミド(以下、6T/66コポリア
ミドという)またはヘキサメチレンアンモニウムテレフ
タレートとε−カプロラクタムまたは6−アミノカプロ
ン酸から選ばれた少なくとも1種とを共重合せしめてな
る共重合ポリアミド(以下、6T/6コポリアミドとい
う)、ヘキサメチレンアンモニウムテレフタレ−トとヘ
キサメチレンアンモニウムアジペ−トおよびε−カプロ
ラクタムまたは6−アミノカプロン酸とを共重合せしめ
てなる共重合ポリアミドなどが挙げられる。その共重合
比率は、(a)成分が80〜20%、(b)成分が20
〜80重量%であれば特に制限はない。なかでも6T/
66=80〜20/20〜80(重量比)、好ましくは
65〜25/35〜75、より好ましくは59〜30/
41〜70あるいは6T/6=80〜20/20〜80
(重量比)、好ましくは78〜45/22〜55、より
好ましくは78〜60/22〜40の範囲のものが好適
である。(a)成分が20重量%よりも少ないとポリマ
融点が低くなるため耐熱性が低下し好ましくない。ま
た、(a)成分が80重量%を越えるとポリマ融点が高
くなり耐熱性は向上するが、加工温度も高くなるためポ
リマが熱分解を生じやすくなり好ましくない。
ンテレフタルアミド単位80〜20重量%および(b)
ヘキサメチレンアジパミド単位またはカプロアミド単位
20〜80重量%を重合してなる結晶性コポリアミドと
しては、ヘキサメチレンアンモニウムテレフタレートと
ヘキサメチレンアンモニウムアジペートとを共重合せし
めてなる共重合ポリアミド(以下、6T/66コポリア
ミドという)またはヘキサメチレンアンモニウムテレフ
タレートとε−カプロラクタムまたは6−アミノカプロ
ン酸から選ばれた少なくとも1種とを共重合せしめてな
る共重合ポリアミド(以下、6T/6コポリアミドとい
う)、ヘキサメチレンアンモニウムテレフタレ−トとヘ
キサメチレンアンモニウムアジペ−トおよびε−カプロ
ラクタムまたは6−アミノカプロン酸とを共重合せしめ
てなる共重合ポリアミドなどが挙げられる。その共重合
比率は、(a)成分が80〜20%、(b)成分が20
〜80重量%であれば特に制限はない。なかでも6T/
66=80〜20/20〜80(重量比)、好ましくは
65〜25/35〜75、より好ましくは59〜30/
41〜70あるいは6T/6=80〜20/20〜80
(重量比)、好ましくは78〜45/22〜55、より
好ましくは78〜60/22〜40の範囲のものが好適
である。(a)成分が20重量%よりも少ないとポリマ
融点が低くなるため耐熱性が低下し好ましくない。ま
た、(a)成分が80重量%を越えるとポリマ融点が高
くなり耐熱性は向上するが、加工温度も高くなるためポ
リマが熱分解を生じやすくなり好ましくない。
【0012】また、これらの結晶性コポリアミドの重合
度は組成物の機械的特性および成形性の点から1%の濃
硫酸溶液中25℃で測定したときの相対粘度が通常、
1.5〜5.0、好ましくは2.0〜3.5の範囲にあ
るものが好適である。
度は組成物の機械的特性および成形性の点から1%の濃
硫酸溶液中25℃で測定したときの相対粘度が通常、
1.5〜5.0、好ましくは2.0〜3.5の範囲にあ
るものが好適である。
【0013】また、該結晶性コポリアミドの製造法は特
に制限されないが、通常の溶融重合、ヘキサメチレンジ
アミンとテレフタル酸の塩(6T塩)とヘキサメチレン
ジアミンとアジピン酸の塩(66塩)または6T塩とε
−カプロラクタムあるいは6−アミノカプロン酸から選
ばれた少なくとも1種を用いた水溶液を150〜320
℃で加熱し、プレポリマを作り、これをさらに融点以下
の温度で固相重合する方法あるいは溶融押出機で高重合
度化する方法、6T塩と66塩(または6−アミノカプ
ロン酸)を融点以下の温度で直接固相重合する方法など
が簡便で適している。
に制限されないが、通常の溶融重合、ヘキサメチレンジ
アミンとテレフタル酸の塩(6T塩)とヘキサメチレン
ジアミンとアジピン酸の塩(66塩)または6T塩とε
−カプロラクタムあるいは6−アミノカプロン酸から選
ばれた少なくとも1種を用いた水溶液を150〜320
℃で加熱し、プレポリマを作り、これをさらに融点以下
の温度で固相重合する方法あるいは溶融押出機で高重合
度化する方法、6T塩と66塩(または6−アミノカプ
ロン酸)を融点以下の温度で直接固相重合する方法など
が簡便で適している。
【0014】また、該結晶性コポリアミドはその特性を
損なわない限りにおいて添加剤、例えば粘度調節剤、顔
料、酸化劣化防止剤、耐熱剤などが添加されていてもさ
しつかえない。
損なわない限りにおいて添加剤、例えば粘度調節剤、顔
料、酸化劣化防止剤、耐熱剤などが添加されていてもさ
しつかえない。
【0015】本発明で用いる(B)成分の脂肪族ポリア
ミドは、アミド基1個当たりのメチレン基数が5.5以
上の脂肪族ポリアミドであって、その主たる構成成分は
アミノ酸、ラクタム、あるいはジアミンとジカルボン酸
である。
ミドは、アミド基1個当たりのメチレン基数が5.5以
上の脂肪族ポリアミドであって、その主たる構成成分は
アミノ酸、ラクタム、あるいはジアミンとジカルボン酸
である。
【0016】その主要構成成分の代表例を挙げると、6
−アミノカプロン酸、11−アミノウンデカン酸、12
−アミノドデカン酸、パラアミノメチル安息香酸などの
アミノ酸、ε−カプロラクタム、ω−ラウロラクタムな
どのラクタム、テトラメチレンジアミン、ヘキサメチレ
ンジアミン、ウンデカメチレンジアミン、ドデカメチレ
ンジアミンなどの脂肪族のジアミン、アジピン酸、スベ
リン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ドデカン二酸など
であり、これら原料から誘導されるポリアミドホモポリ
マまたはコポリマを各々単独または混合物の形で用いる
ことができる。
−アミノカプロン酸、11−アミノウンデカン酸、12
−アミノドデカン酸、パラアミノメチル安息香酸などの
アミノ酸、ε−カプロラクタム、ω−ラウロラクタムな
どのラクタム、テトラメチレンジアミン、ヘキサメチレ
ンジアミン、ウンデカメチレンジアミン、ドデカメチレ
ンジアミンなどの脂肪族のジアミン、アジピン酸、スベ
リン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ドデカン二酸など
であり、これら原料から誘導されるポリアミドホモポリ
マまたはコポリマを各々単独または混合物の形で用いる
ことができる。
【0017】特に本発明で有用な脂肪族ポリアミドは、
テトラメチレンアジパミド(ナイロン46)、ポリヘキ
サメチレンセバカミド(ナイロン610)、ポリヘキサ
メチレンドデカミド(ナイロン612)、ポリウンデカ
メチレンアジパミド(ナイロン611)、ポリウンデカ
ンアミド(ナイロン11)、ポリドデカンアミド(ナイ
ロン12)などである。
テトラメチレンアジパミド(ナイロン46)、ポリヘキ
サメチレンセバカミド(ナイロン610)、ポリヘキサ
メチレンドデカミド(ナイロン612)、ポリウンデカ
メチレンアジパミド(ナイロン611)、ポリウンデカ
ンアミド(ナイロン11)、ポリドデカンアミド(ナイ
ロン12)などである。
【0018】ここで用いられる脂肪族ポリアミドの重合
度は特に制限なく、1%の濃硫酸溶液中、25℃で測定
した相対粘度が1.5〜5.0の範囲にあるものを任意
に選ぶことができる。
度は特に制限なく、1%の濃硫酸溶液中、25℃で測定
した相対粘度が1.5〜5.0の範囲にあるものを任意
に選ぶことができる。
【0019】該脂肪族ポリアミドはアミド基1個当たり
のメチレン基数(アミド基濃度)が5.5以上、好まし
くは5.8以上、特に好ましくは6.0以上であり、
5.5未満では、高温環境下に長時間さらした後の靭性
低下が極めて大きいばかりか、吸水による寸法変動が大
きくなり好ましくない。
のメチレン基数(アミド基濃度)が5.5以上、好まし
くは5.8以上、特に好ましくは6.0以上であり、
5.5未満では、高温環境下に長時間さらした後の靭性
低下が極めて大きいばかりか、吸水による寸法変動が大
きくなり好ましくない。
【0020】本発明で用いる(C)成分のポリオレフィ
ン系エラストマおよびジエン系エラストマから選ばれた
1種以上のエラストマ成分としては、ポリオレフィン系
エラストマ、ジエン系エラストマの未変性または変性体
を挙げることができる。
ン系エラストマおよびジエン系エラストマから選ばれた
1種以上のエラストマ成分としては、ポリオレフィン系
エラストマ、ジエン系エラストマの未変性または変性体
を挙げることができる。
【0021】好適な未変性ポリオレフィン系エラストマ
としては、エチレン、プロピレン、ブン−1、ペンテン
−1、4−メチルペンテン−1、イソブチレンなどのα
−オレフィン、1,4−ヘキサジエンジシクロペンタジ
エン、2,5−ノルボルナジエン、5−エチリデンノル
ボルネン、5−エチル−2,5−ノルボルナジエン、5
−(1´−プロベニル)−2−ノルボルネンなどの非共
役ジエンの少なくとも1種をラジカル重合して得られる
ポリオレフィンを挙げることができる。
としては、エチレン、プロピレン、ブン−1、ペンテン
−1、4−メチルペンテン−1、イソブチレンなどのα
−オレフィン、1,4−ヘキサジエンジシクロペンタジ
エン、2,5−ノルボルナジエン、5−エチリデンノル
ボルネン、5−エチル−2,5−ノルボルナジエン、5
−(1´−プロベニル)−2−ノルボルネンなどの非共
役ジエンの少なくとも1種をラジカル重合して得られる
ポリオレフィンを挙げることができる。
【0022】また、好適な未変性ジエン系エラストマと
してはビニル系芳香族炭化水素と共役ジエンとからなる
A−B型またはA−B−A´型のブロック共重合弾性体
であり、末端ブロックAおよびA´は同一でも異なって
もよく、かつ芳香族部分が単環でも多環でもよいビニル
系芳香族炭化水素から誘導された熱可塑性単独重合体ま
たは共重合体が挙げられ、かかるビニル系芳香族炭化水
素の例としては、スチレン、α−メチルスチレン、ビニ
ルトルエン、ビニルキシレン、エチルビニルキシレン、
ビニルナフタレンおよびそれらの混合物などが挙げられ
る。中間重合体ブロックBは共役ジエン系炭化水素から
なり、例えば1,3−ブタジエン、2,3−ジメチルブ
タジエン、イソプレン、1,3−ペンタジエンおよびそ
れらの混合物から誘導された重合体などが挙げられる。
本発明で用いるブロック共重合弾性体には上記ブロック
共重合体の中間重合体ブロックBが水添処理を受けたも
のも含まれる。
してはビニル系芳香族炭化水素と共役ジエンとからなる
A−B型またはA−B−A´型のブロック共重合弾性体
であり、末端ブロックAおよびA´は同一でも異なって
もよく、かつ芳香族部分が単環でも多環でもよいビニル
系芳香族炭化水素から誘導された熱可塑性単独重合体ま
たは共重合体が挙げられ、かかるビニル系芳香族炭化水
素の例としては、スチレン、α−メチルスチレン、ビニ
ルトルエン、ビニルキシレン、エチルビニルキシレン、
ビニルナフタレンおよびそれらの混合物などが挙げられ
る。中間重合体ブロックBは共役ジエン系炭化水素から
なり、例えば1,3−ブタジエン、2,3−ジメチルブ
タジエン、イソプレン、1,3−ペンタジエンおよびそ
れらの混合物から誘導された重合体などが挙げられる。
本発明で用いるブロック共重合弾性体には上記ブロック
共重合体の中間重合体ブロックBが水添処理を受けたも
のも含まれる。
【0023】未変性エラストマの好適な具体例として
は、エチレン/プロピレン共重合体、エチレン/ブテン
−1共重合体、エチレン/プロピレン/ジシクロペンタ
ジエン共重合体、エチレン/プロピレン/5−エチリデ
ン−2−ノルボルネン共重合体、未水添または水添ポリ
ブタジエン、未水添または水添スチレン/イソプレン/
スチレントリブロック共重合体、未水添または水添スチ
レン/ブタジエン/スチレントリブロック共重合体など
が挙げられる。
は、エチレン/プロピレン共重合体、エチレン/ブテン
−1共重合体、エチレン/プロピレン/ジシクロペンタ
ジエン共重合体、エチレン/プロピレン/5−エチリデ
ン−2−ノルボルネン共重合体、未水添または水添ポリ
ブタジエン、未水添または水添スチレン/イソプレン/
スチレントリブロック共重合体、未水添または水添スチ
レン/ブタジエン/スチレントリブロック共重合体など
が挙げられる。
【0024】また変性エラストマとしては、上記未変性
エラストマにカルボン酸基、カルボン酸エステル基、カ
ルボン酸金属塩基、カルボン酸無水物基、イミド基など
のうち少なくとも1種の官能基を有する単量体成分(以
下、官能基含有成分と称する)を導入して得られる変性
エラストマである。
エラストマにカルボン酸基、カルボン酸エステル基、カ
ルボン酸金属塩基、カルボン酸無水物基、イミド基など
のうち少なくとも1種の官能基を有する単量体成分(以
下、官能基含有成分と称する)を導入して得られる変性
エラストマである。
【0025】官能基含有成分の例を挙げると、アクリル
酸、メタアクリル酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン
酸、クロトン酸、メチルマレイン酸、メチルフマル酸、
メサコン酸、シトラコン酸、グルタコン酸およびこれら
カルボン酸の金属塩、マレイン酸水素メチル、イタコン
酸水素メチル、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、
アクリル酸ブチル、アクリル酸2−エチルヘキシル、ア
クリル酸ヒドロキシエチル、メタアクリル酸メチル、メ
タアクリル酸2−エチルヘキシル、メタアクリル酸ヒド
ロキシエチル、メタアクリル酸アミノエチル、マレイン
酸ジメチル、イタコン酸ジメチル、無水マレイン酸、無
水イタコン酸、無水シトラコン酸、エンドビシクロ−
(2,2,1)−5−ヘプテン−2,3−ジカルボン
酸、エンドビシクロ−(2,2,1)−5−ヘプテン−
2,3−ジカルボン酸無水物、マレイミド、N−エチル
マレイミド、N−ブチルマレイミド、N−フェニルマレ
イミド、アクリル酸グリシジル、メタクリル酸グリシジ
ル、エタクリル酸グリシジル、イタコン酸グリシジル、
シトラコン酸グリシジルなどである。
酸、メタアクリル酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン
酸、クロトン酸、メチルマレイン酸、メチルフマル酸、
メサコン酸、シトラコン酸、グルタコン酸およびこれら
カルボン酸の金属塩、マレイン酸水素メチル、イタコン
酸水素メチル、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、
アクリル酸ブチル、アクリル酸2−エチルヘキシル、ア
クリル酸ヒドロキシエチル、メタアクリル酸メチル、メ
タアクリル酸2−エチルヘキシル、メタアクリル酸ヒド
ロキシエチル、メタアクリル酸アミノエチル、マレイン
酸ジメチル、イタコン酸ジメチル、無水マレイン酸、無
水イタコン酸、無水シトラコン酸、エンドビシクロ−
(2,2,1)−5−ヘプテン−2,3−ジカルボン
酸、エンドビシクロ−(2,2,1)−5−ヘプテン−
2,3−ジカルボン酸無水物、マレイミド、N−エチル
マレイミド、N−ブチルマレイミド、N−フェニルマレ
イミド、アクリル酸グリシジル、メタクリル酸グリシジ
ル、エタクリル酸グリシジル、イタコン酸グリシジル、
シトラコン酸グリシジルなどである。
【0026】これらの官能基含有成分を導入する方法
は、特に制限なく、共重合せしめたり、未変性エラスト
マにラジカル開始剤を用いてグラフト導入するなどの方
法を用いることができる。官能基含有成分の導入量は変
性エラストマ全体に対して0.001〜40モル%、好
ましくは0.01〜35モル%の範囲内であるのが適当
である。
は、特に制限なく、共重合せしめたり、未変性エラスト
マにラジカル開始剤を用いてグラフト導入するなどの方
法を用いることができる。官能基含有成分の導入量は変
性エラストマ全体に対して0.001〜40モル%、好
ましくは0.01〜35モル%の範囲内であるのが適当
である。
【0027】本発明で特に有用な変性エラストマの具体
例としてはエチレン/アクリル酸共重合体、エチレン/
メタクリル酸共重合体およびこれら共重合体中のカルボ
ン酸部分の一部または全てをナトリウム、リチウム、カ
リウム、亜鉛、カルシウムとの塩としたもの、エチレン
/アクリル酸メチル共重合体、エチレン/アクリル酸エ
チル共重合体、エチレン/メタクリル酸メチル共重合
体、エチレン/メタクリル酸エチル共重合体、エチレン
/アクリル酸エチル−g−無水マレイン酸共重合体、
(“g”はグラフトを表わす、以下同じ)、エチレン/
メタクリル酸メチル−g−無水マレイン酸共重合体、エ
チレン/アクリル酸エチル−g−マレイミド共重合体、
エチレン/アクリル酸エチル−g−N−フェニルマレイ
ミド共重合体およびこれら共重合体の部分ケン化物、エ
チレン/グリシジルメタクリレート共重合体、エチレン
/ビニルアセテート/グリシジルメタクリレート共重合
体、エチレン/メタクリル酸メチル/グリシジルメタク
リレート共重合体、エチレン/グリシジルアクリレート
共重合体、エチレン/ビニルアセテート/グリシジルア
クリレート共重合体、エチレン/グリシジルエーテル共
重合体、エチレン/プロピレン−g−無水マレイン酸共
重合体、エチレン/ブテン−1−g−無水マレイン酸共
重合体、エチレン/プロピレン/1,4−ヘキサジエン
−g−無水マレイン酸共重合体、エチレン/プロピレン
/ジシクロペンタジエン−g−無水マレイン酸共重合
体、エチレン/プロピレン/2,5−ノルボルナジエン
−g−無水マレイン酸共重合体、エチレン/プロピレン
−g−N−フェニルマレイミド共重合体、エチレン/ブ
テン−1−g−N−フェニルマレイミド共重合体、水添
スチレン/ブタジエン/スチレン−g−無水マレイン酸
共重合体、水添スチレン/イソプレン/スチレン−g−
無水マレイン酸共重合体、エチレン/プロピレン−g−
メタクリル酸グリシジル共重合体、エチレン/ブテン−
1−g−メタクリル酸グリシジル共重合体、エチレン/
プロピレン/1,4−ヘキサジエン−g−メタクリル酸
グリシジル共重合体、エチレン/プロピレン/ジシクロ
ペンタジエン−g−メタクリル酸グリシジル共重合体、
水添スチレン/ブタジエン/スチレン−g−メタクリル
酸グリシジル共重合体などを挙げることができる。
例としてはエチレン/アクリル酸共重合体、エチレン/
メタクリル酸共重合体およびこれら共重合体中のカルボ
ン酸部分の一部または全てをナトリウム、リチウム、カ
リウム、亜鉛、カルシウムとの塩としたもの、エチレン
/アクリル酸メチル共重合体、エチレン/アクリル酸エ
チル共重合体、エチレン/メタクリル酸メチル共重合
体、エチレン/メタクリル酸エチル共重合体、エチレン
/アクリル酸エチル−g−無水マレイン酸共重合体、
(“g”はグラフトを表わす、以下同じ)、エチレン/
メタクリル酸メチル−g−無水マレイン酸共重合体、エ
チレン/アクリル酸エチル−g−マレイミド共重合体、
エチレン/アクリル酸エチル−g−N−フェニルマレイ
ミド共重合体およびこれら共重合体の部分ケン化物、エ
チレン/グリシジルメタクリレート共重合体、エチレン
/ビニルアセテート/グリシジルメタクリレート共重合
体、エチレン/メタクリル酸メチル/グリシジルメタク
リレート共重合体、エチレン/グリシジルアクリレート
共重合体、エチレン/ビニルアセテート/グリシジルア
クリレート共重合体、エチレン/グリシジルエーテル共
重合体、エチレン/プロピレン−g−無水マレイン酸共
重合体、エチレン/ブテン−1−g−無水マレイン酸共
重合体、エチレン/プロピレン/1,4−ヘキサジエン
−g−無水マレイン酸共重合体、エチレン/プロピレン
/ジシクロペンタジエン−g−無水マレイン酸共重合
体、エチレン/プロピレン/2,5−ノルボルナジエン
−g−無水マレイン酸共重合体、エチレン/プロピレン
−g−N−フェニルマレイミド共重合体、エチレン/ブ
テン−1−g−N−フェニルマレイミド共重合体、水添
スチレン/ブタジエン/スチレン−g−無水マレイン酸
共重合体、水添スチレン/イソプレン/スチレン−g−
無水マレイン酸共重合体、エチレン/プロピレン−g−
メタクリル酸グリシジル共重合体、エチレン/ブテン−
1−g−メタクリル酸グリシジル共重合体、エチレン/
プロピレン/1,4−ヘキサジエン−g−メタクリル酸
グリシジル共重合体、エチレン/プロピレン/ジシクロ
ペンタジエン−g−メタクリル酸グリシジル共重合体、
水添スチレン/ブタジエン/スチレン−g−メタクリル
酸グリシジル共重合体などを挙げることができる。
【0028】本発明における(A)〜(C)成分の配合
量は、(A)結晶性コポリアミド98〜30重量%、好
ましくは95〜40重量%、特に好ましくは90〜50
重量%、(B)脂肪族ポリアミド0.5〜50重量%、
好ましくは2〜40重量%、特に好ましくは5〜30重
量%、(C)エラストマ成分1.5〜60重量%、好ま
しくは3〜50重量%、特に好ましくは5〜45重量%
である。
量は、(A)結晶性コポリアミド98〜30重量%、好
ましくは95〜40重量%、特に好ましくは90〜50
重量%、(B)脂肪族ポリアミド0.5〜50重量%、
好ましくは2〜40重量%、特に好ましくは5〜30重
量%、(C)エラストマ成分1.5〜60重量%、好ま
しくは3〜50重量%、特に好ましくは5〜45重量%
である。
【0029】(A)結晶性コポリアミドの配合量が30
重量%未満では、耐熱性が不十分であり、98重量%を
越えると靭性が不足し、好ましくない。また、(B)脂
肪族ポリアミドの配合量が0.5重量%未満では靭性改
良効果が乏しく、特に、高温環境下に長時間さらした後
の靭性低下が極めて大きく好ましくない。また、(B)
脂肪族ポリアミドの配合量が50重量%を越えると耐熱
性が低下するばかりか吸水による寸法変動が大きくなり
好ましくない。(C)成分の配合量が1.5重量%未満
では靭性改良効果が乏しく、60重量%を越えると耐熱
性が低下して好ましくない。
重量%未満では、耐熱性が不十分であり、98重量%を
越えると靭性が不足し、好ましくない。また、(B)脂
肪族ポリアミドの配合量が0.5重量%未満では靭性改
良効果が乏しく、特に、高温環境下に長時間さらした後
の靭性低下が極めて大きく好ましくない。また、(B)
脂肪族ポリアミドの配合量が50重量%を越えると耐熱
性が低下するばかりか吸水による寸法変動が大きくなり
好ましくない。(C)成分の配合量が1.5重量%未満
では靭性改良効果が乏しく、60重量%を越えると耐熱
性が低下して好ましくない。
【0030】また、本発明のポリアミド樹脂組成物に
は、本発明の効果を損なわない範囲で、酸化防止剤、ヨ
ウ化銅、ヨウ化カリウムなどの熱安定剤、滑剤、結晶核
剤、紫外線防止剤、着色剤、難燃剤などの通常の添加剤
および少量の他種ポリマを添加することができる。
は、本発明の効果を損なわない範囲で、酸化防止剤、ヨ
ウ化銅、ヨウ化カリウムなどの熱安定剤、滑剤、結晶核
剤、紫外線防止剤、着色剤、難燃剤などの通常の添加剤
および少量の他種ポリマを添加することができる。
【0031】本発明の組成物の製造方法は、特に制限な
く、結晶性コポリアミド、脂肪族ポリアミド、エラスト
マ成分および他の添加物をリボンブレンダー、ヘンシェ
ルミキサー、Vブレンダーなどを用いてドライブレンド
した後、バンバリーミキサー、ミキシングロール、単軸
または2軸の押出機、ニーダーなどを用いて溶融混練す
る方法などが挙げられる。なかでも十分な混練力を有す
る単軸または2軸の押出機を用いて溶融混練する方法が
代表的である。
く、結晶性コポリアミド、脂肪族ポリアミド、エラスト
マ成分および他の添加物をリボンブレンダー、ヘンシェ
ルミキサー、Vブレンダーなどを用いてドライブレンド
した後、バンバリーミキサー、ミキシングロール、単軸
または2軸の押出機、ニーダーなどを用いて溶融混練す
る方法などが挙げられる。なかでも十分な混練力を有す
る単軸または2軸の押出機を用いて溶融混練する方法が
代表的である。
【0032】混練の順序についても特に制限はなく、上
記3者の混合物を一括混練することも可能だし、また予
め2成分の混合を行った後に、残る1成分との混合をす
ることもできる。
記3者の混合物を一括混練することも可能だし、また予
め2成分の混合を行った後に、残る1成分との混合をす
ることもできる。
【0033】本発明のポリアミド樹脂組成物は、結晶性
コポリアミドに特定の脂肪族ポリアミドと特定のエラス
トマ成分とを併用添加することが重要であり、これによ
って相乗的に効果が発現する。
コポリアミドに特定の脂肪族ポリアミドと特定のエラス
トマ成分とを併用添加することが重要であり、これによ
って相乗的に効果が発現する。
【0034】上記方法により製造したポリアミド樹脂組
成物は射出成形、押出成形、吹込み成形、真空、圧空成
形などの方法により、厚さ1mm以下の薄肉部を持つよ
うな形状に成形が可能で、その成形品は高温環境下に長
時間さらされた後でも靭性の低下が極めて小さいという
特徴を有する。
成物は射出成形、押出成形、吹込み成形、真空、圧空成
形などの方法により、厚さ1mm以下の薄肉部を持つよ
うな形状に成形が可能で、その成形品は高温環境下に長
時間さらされた後でも靭性の低下が極めて小さいという
特徴を有する。
【0035】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明の効果をさらに
説明する。
説明する。
【0036】実施例中に用いた脂肪族ポリアミド、エラ
ストマ成分を表1に示した。
ストマ成分を表1に示した。
【0037】
【表1】
【0038】実施例1〜13、比較例1〜11 表2および表3に示した6T/66コポリアミド、表1
に示した脂肪族ポリアミド、エラストマ成分および表2
および表3に示した添加物を表2および表3の割合に配
合し、320℃に設定した30mmφの2軸スクリュー
を有した押出機に供給して溶融混練してペレットとし
た。
に示した脂肪族ポリアミド、エラストマ成分および表2
および表3に示した添加物を表2および表3の割合に配
合し、320℃に設定した30mmφの2軸スクリュー
を有した押出機に供給して溶融混練してペレットとし
た。
【0039】得られたペレットを乾燥後、320℃に設
定した型締圧力50tのスクリューインライン型射出成
形機を用い、金型温度40℃において厚さ1mmのJI
S−2号ダンベル試験片および厚さ1mm×幅80mm
×長さ80mmの薄板状試験片を成形した。
定した型締圧力50tのスクリューインライン型射出成
形機を用い、金型温度40℃において厚さ1mmのJI
S−2号ダンベル試験片および厚さ1mm×幅80mm
×長さ80mmの薄板状試験片を成形した。
【0040】JIS−2号ダンベル試験片を160℃の
ギヤーオーブン中で1000時間熱処理した後、引張特
性を測定し、耐熱性を評価した。
ギヤーオーブン中で1000時間熱処理した後、引張特
性を測定し、耐熱性を評価した。
【0041】また、薄板状試験片を成形直後から35℃
×65%RHの環境下に30日間放置吸水せしめ、吸水
率および基準点間の寸法を測定し、吸水性および寸法精
度を評価した。
×65%RHの環境下に30日間放置吸水せしめ、吸水
率および基準点間の寸法を測定し、吸水性および寸法精
度を評価した。
【0042】結果を表2(実施例1〜13)および表3
(比較例1〜11)に示した。
(比較例1〜11)に示した。
【0043】
【表2】
【0044】
【表3】
【0045】本発明のポリアミド樹脂組成物から得られ
る成形品は、高温環境下に長時間さらしてもすぐれた靭
性を失なわず、良好な耐熱性を有し、さらに吸水による
寸法変動が小さいことが表2および表3から明らかであ
る。
る成形品は、高温環境下に長時間さらしてもすぐれた靭
性を失なわず、良好な耐熱性を有し、さらに吸水による
寸法変動が小さいことが表2および表3から明らかであ
る。
【0046】
【発明の効果】本発明のポリアミド樹脂組成物より得ら
れる成形品は、機械的特性、耐熱性、特に高温環境下で
の連続使用に耐え、また寸法精度もすぐれているので、
特に薄肉部分を有する成形品、例えば自動車エンジンル
−ム内の各種電装部品のような用途に有用である。
れる成形品は、機械的特性、耐熱性、特に高温環境下で
の連続使用に耐え、また寸法精度もすぐれているので、
特に薄肉部分を有する成形品、例えば自動車エンジンル
−ム内の各種電装部品のような用途に有用である。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−67362(JP,A) 特開 平5−9381(JP,A) 特開 平2−240162(JP,A) 特開 昭61−108659(JP,A)
Claims (3)
- 【請求項1】(A)(a)ヘキサメチレンテレフタルア
ミド単位80〜20重量%および(b)ヘキサメチレン
アジパミド単位またはカプロアミド単位20〜80重量
%を重合してなる結晶性コポリアミド98〜30重量
%、 (B)アミド基1個当たりのメチレン基数(アミド基濃
度)が5.5以上の脂肪族ポリアミド0.5〜50重量
%および (C)ポリオレフィン系エラストマおよびジエン系エラ
ストマから選ばれた1種以上のエラストマ成分1.5〜
60重量%を配合してなるポリアミド樹脂組成物。 - 【請求項2】(A)結晶性コポリアミドがヘキサメチレ
ンアジパミド単位を必須成分とするものである請求項1
記載のポリアミド樹脂組成物。 - 【請求項3】(A)結晶性コポリアミドが(a)ヘキサ
メチレンテレフタルアミド単位80〜20重量%および
(b)ヘキサメチレンアジパミド単位20〜80重量%
を重合してなる結晶性コポリアミドである請求項1記載
のポリアミド樹脂組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3257601A JP2546093B2 (ja) | 1991-10-04 | 1991-10-04 | ポリアミド樹脂組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3257601A JP2546093B2 (ja) | 1991-10-04 | 1991-10-04 | ポリアミド樹脂組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0598152A JPH0598152A (ja) | 1993-04-20 |
JP2546093B2 true JP2546093B2 (ja) | 1996-10-23 |
Family
ID=17308535
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3257601A Expired - Fee Related JP2546093B2 (ja) | 1991-10-04 | 1991-10-04 | ポリアミド樹脂組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2546093B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5590691A (en) * | 1994-05-02 | 1997-01-07 | Itt Corporation | Extruded multiple plastic layer coating bonded to a metal tube |
KR100255706B1 (ko) | 1995-10-27 | 2000-05-01 | 나까니시 히로유끼 | 반방향족 폴리아미드 제조방법 |
WO2021200007A1 (ja) | 2020-03-31 | 2021-10-07 | 三井化学株式会社 | 半芳香族ポリアミド樹脂組成物、およびその成形体 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE3823803A1 (de) * | 1988-07-14 | 1990-01-18 | Basf Ag | Thermoplastische formmassen auf der basis von polyamidmischungen |
JP2682921B2 (ja) * | 1990-11-30 | 1997-11-26 | 三井石油化学工業株式会社 | 熱可塑性樹脂組成物 |
-
1991
- 1991-10-04 JP JP3257601A patent/JP2546093B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0598152A (ja) | 1993-04-20 |
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