JPH0611140Y2 - 発泡成形型 - Google Patents

発泡成形型

Info

Publication number
JPH0611140Y2
JPH0611140Y2 JP1988129670U JP12967088U JPH0611140Y2 JP H0611140 Y2 JPH0611140 Y2 JP H0611140Y2 JP 1988129670 U JP1988129670 U JP 1988129670U JP 12967088 U JP12967088 U JP 12967088U JP H0611140 Y2 JPH0611140 Y2 JP H0611140Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
base material
foam
molding
edge
clamped
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1988129670U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0250319U (ja
Inventor
康男 新
和則 久瀬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Araco Corp
Original Assignee
Araco Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Araco Corp filed Critical Araco Corp
Priority to JP1988129670U priority Critical patent/JPH0611140Y2/ja
Publication of JPH0250319U publication Critical patent/JPH0250319U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0611140Y2 publication Critical patent/JPH0611140Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は木質系繊維層等によってシート状に形成され
た基材と合成樹脂発泡体層とを一体発泡成形して車両の
内装品用の成形体を作製するときなどに適用される発泡
成形型に関する。
(従来の技術) 木質系繊維層によってシート状に形成された基材と合成
樹脂発泡体層とを一体発泡成形して車両の内装品用の成
形体を作製するに際し、木質系繊維層によって形成され
た基材はその板厚精度の確保が困難であるため、第5図
に示すように、基材aと発泡体層bとの一体発泡成形時
に発泡体が上型cのパーティング面c1と基材aの被ク
ランプ部a1との間に形成された隙間を通じて上型cの
成形面外へ洩出してバリdが形成されるが、従来ではこ
のバリdの防止を、基材aと上型cのパーティング面c
1との形状合わせによって対処し、また、バリdが形成
された場合には手作業によってバリdを除去していた。
(考案が解決しようとする課題) 従って、成形体にバリdが形成された場合にこのバリd
を除去する除去作業が極めて煩雑であり、また、上型c
のパーティング面c1の形状を基材aの板厚のバラツキ
に対応して修正する作業が極めて煩雑となる問題点があ
り、さらに、前記隙間が形成されていない部位でも、基
材aが多孔質であるため、基材aの被クランプ部a1の
上層部に発泡体が浸透して浸透部eが形成され、成形さ
れた成形体に後工程でPVC等の表皮を接着して車両用
内装品を作製する場合に表皮と基材aとの接着力が浸透
部eのために弱められたり、不安定となる問題点があっ
た。
本考案は上記問題点を解消することを課題とするもので
ある。
(課題を解決するための手段) 本考案はシート状の基材と発泡体層とを一体発泡成形す
るための発泡成形型であって、上型の成形面の外端縁に
は下端縁付近が尖鋭状に形成され、一体発泡成形時に前
記基材の上層部内に喰い込んで前記成形面の外方に形成
されたパーティング面と、前記基材の被クランプ部との
隙間への発泡液の浸入を阻止するエッジを突設した構成
を有する。
(作用) シート状の基材と発泡体層とを一体発泡成形するに際
し、上型の成形面の外端縁に突出形成したエッジを基材
の上層部内へ喰い込ませて、上型のパーティング面と基
材の被クランプ部との間の隙間への発泡体の浸入を前記
エッジによって阻止し、また、発泡体層の発泡成形範囲
を前記エッジによって限定して前記被クランプ部への発
泡体の浸透を防止する。
(考案の効果) 本考案は上記のように構成してあるので、基材と発泡体
層とを一体発泡成形するときに上型の成形面外への発泡
体の洩出によって形出されるバリを簡単な機構によって
的確に防止することができ、バリの切除作業が不要とな
るとともに、基材の厚さにバラツキがあっても、基材の
被クランプ部とパーティング面との隙間を下端縁が尖鋭
状のエッジによって積極的に閉塞してエッジによって発
泡液をせき止める効果を常に発揮することができ、基材
の厚さのバラツキを積極的に吸収して基材のクランプ部
への発泡液の洩出を効果的に阻止することができる。
また、成形された成形体に後工程で表皮等を接着する場
合には基材の被クランプ部に発泡体が浸透していないた
め、表皮と基材との接着力を強化および安定化すること
ができる。
(実施例) 次に、本考案の一実施例を第1図〜第3図にしたがって
説明する。
木質系繊維層によってシート状に形成された基材2と、
ポリウレタン等の発泡体層4とを一体発泡成形して車両
の内装品用の成形体Sを作製するための発泡成形型Hに
おいて、下型6の上面の中央部付近には下成形面6aが
凸状に形成され、この下成形面6aの外方には水平状の
下パーティング面8が全周にわたって形成されている。
下型6上に対し下型6上からの退避可能に載置される上
型10の下面の中央部付近には下型6の下成形面6aと
の間で基材2と発泡体層4とを一体発泡成形するための
上成形面10aが凹状に形成されるとともに、上成形面
10aの外方には成形体Sの一体発泡成形時に下型6の
下パーティング面8との間で基材2の周縁部若しくは周
縁部の一部をクランプするために水平状の上パーティン
グ面12が全周にわたって形成されている。
上型10の上成形面10aの外端縁には断面がほぼV形
状のエッジ14が突設され、このエッジ14は成形体S
の一体発泡成形時に上下パーティング面12,8間にク
ランプされた基材2の被クランプ部2aと、上パーティ
ング面12との間に対し基材2の板厚のバラツキによっ
て形成される隙間内への発泡体の浸透を阻止して発泡体
層4の発泡成形範囲を限定するために上パーティング面
12の内端縁に沿って形成されている。また、エッジ1
4はクランプされた基材2の上層部内へエッジ14全体
が喰込むように下端縁付近が尖鋭状に形成され、上パー
ティング面12からエッジ14の先端までのエッジ14
の高さは基材2の厚さより縮小され、この高さは基材2
の板厚精度に対応して設定される。但し、基材2の周縁
部の一部が上下パーティング面12,8間にクランプさ
れる場合にはエッジ14は上成形面10aの外端縁の一
部に対し被クランプ部2aの長さに対応する範囲にわた
って突出形成され、また、基材2の周縁部が全周にわた
って上下パーティング面12,8間にクランプされる場
合にはエッジ14は上成形面10aの外端縁に対し全周
にわたって突出形成される。
そして、基材2と発泡体層4とを一体発泡成形するに際
し、基材2を下型6上にセットしてから、上型10を下
型6上に載置して基材2の被クランプ部2aを上下パー
ティング面12,8間でクランプし、この状態で発泡体
層4を形成するための発泡性合成樹脂原料を上型10の
注入流路10bを通じて上下成形面10a,6a間に注
入して発泡および硬化させ、基材2と発泡体層4とが積
層された成形体Sを一体発泡成形する。
そして、第3図に示すように、成形した成形体Sの発泡
体層4の表面および基材2の被クランプ部2aの表面に
対し真空成形機によって予め所定形状に成形された表皮
20を重ね合わせて接着し、車両用の内装品Nを作製す
る。
続いて、上記した構成をもつ実施例の作用と効果を説明
する。
本例ではシート状の基材2と発泡体層4とを一体発泡成
形するための発泡成形型Hであって、上型10の成形面
10aの外端縁には下端縁付近が尖鋭状に形成され、一
体発泡成形時に基材2の上層部内に喰い込んで成形面1
0aの外方に形成された上パーティング面12と、基材
2の被クランプ部2aとの隙間への発泡液の浸入を阻止
するエッジ14を一体状に突設してある。
このため、基材2と発泡体層4とを一体発泡成形するに
際し、基材2の被クランプ部2a付近において、上パー
ティング面12と被クランプ部2aとの間に隙間が形成
されていても、この隙間内への発泡体の浸入をエッジ1
4によって効果的に阻止しうるとともに、発泡体層4の
発泡成形範囲をエッジ14の内方に止めて被クランプ部
2aの上層部内への発泡体の浸透を確実に防止すること
ができる。
従って、成形体Sの成形時に上型10の上パーティング
面12と、基材2の被クランプ部2aとの隙間への発泡
体の浸入によって形出されるバリが簡単な機構によって
効果的に防止され、バリを切除する切除作業が不要とな
る効果がある。
また、成形体Sに後工程でPVC等の表皮20を接着し
て内装品Nを作製するに際し、表皮20と基材2の被ク
ランプ部2aとの接着力が被クランプ部2aに浸透した
発泡体によって弱められる不具合を解消して表皮20と
基材2との接着力を強化および安定化することができ
る。
なお、上記実施例ではエッジ14を上型10に対し一体
状に突設したが、第4図に示すように、上型10の上パ
ーティング面12の内端部に切欠部22を凹設し、この
切欠部22に下面が上パーティング面12に整合されか
つエッジ14が下面の内端縁に突設されたバリ防止部材
24をねじ26によって取着するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第4図は本考案の一実施例を示すもので、第1
図は発泡成形型の縦断面図、第2図は第1図のX部の拡
大断面図、第3図は内装品の縦断面図、第4図はエッジ
の他例を示す要部の縦断面図、第5図は従来の発泡成形
型の要部の縦断面図である。 2…基材 2a…被クランプ部 4…発泡体層 10…上型 10a…上成形面 12…上パーティング面 14…エッジ H…発泡成形型

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】シート状の基材と発泡体層とを一体発泡成
    形するための発泡成形型であって、上型の成形面の外端
    縁には下端縁付近が尖鋭状に形成され、一体発泡成形時
    に前記基材の上層部内に喰い込んで前記成形面の外方に
    形成されたパーティング面と、前記基材の被クランプ部
    との隙間への発泡液の浸入を阻止するエッジを突設した
    ことを特徴とする発泡成形型。
JP1988129670U 1988-10-03 1988-10-03 発泡成形型 Expired - Lifetime JPH0611140Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1988129670U JPH0611140Y2 (ja) 1988-10-03 1988-10-03 発泡成形型

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1988129670U JPH0611140Y2 (ja) 1988-10-03 1988-10-03 発泡成形型

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0250319U JPH0250319U (ja) 1990-04-09
JPH0611140Y2 true JPH0611140Y2 (ja) 1994-03-23

Family

ID=31384157

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1988129670U Expired - Lifetime JPH0611140Y2 (ja) 1988-10-03 1988-10-03 発泡成形型

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0611140Y2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3396896B2 (ja) * 1992-07-30 2003-04-14 いすゞ自動車株式会社 Rtm成形工法
JP4505382B2 (ja) * 2005-06-20 2010-07-21 トヨタ紡織株式会社 成形構造体の製造方法とそのための成形型構造
DE102009013065A1 (de) * 2009-03-16 2010-09-30 Leonhard Kurz Stiftung & Co. Kg Vorrichtung und Verfahren zum Dekorieren von Kunststoffteilen
JP5595679B2 (ja) * 2009-06-26 2014-09-24 日本プラスト株式会社 射出成形時における洩れ防止構造
JP5842793B2 (ja) * 2012-11-17 2016-01-13 豊田合成株式会社 成形品の成形方法

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5759731A (en) * 1980-09-27 1982-04-10 Nissan Motor Co Ltd Preparation of foamed molded product

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0250319U (ja) 1990-04-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4734230A (en) Method and appartus for forming composite products
US7100958B2 (en) Trim element, especially for the interior of a motor vehicle, and a method for the manufacture thereof
JPH0611140Y2 (ja) 発泡成形型
JPH0422406B2 (ja)
JPH023681B2 (ja)
JPH0236913A (ja) 表皮材とパッド材との一体成形方法
US5096403A (en) Mold for manufacturing skin covered foamed plastic seat with holes
JPH0675878B2 (ja) サポータ材とパッド材との一体成形品
JP2528352B2 (ja) 取付部を有する補強部材を埋設した樹脂成形品の成形方法
JP3476562B2 (ja) 積層成形品用金型および積層成形品の成形方法
JP4782541B2 (ja) 発泡成形品用基材及び発泡成形方法
JPH02125724A (ja) 発泡体とその製造方法及び発泡成形用ガス抜きシート
JPH037208Y2 (ja)
JPS6157318A (ja) 自動車用内装部品及びその製造方法
JPH04107110A (ja) 表皮付きパッドの製造方法
JPH05220757A (ja) 発泡成形品とその成形法
JP2010105214A (ja) 表皮付発泡成形品及びその製造方法
JP2795739B2 (ja) グローブボックスリッド
JPH0449365Y2 (ja)
JPH04223111A (ja) 部品一体発泡成形方法
JP2681391B2 (ja) 表皮一体成形品の製造方法
JPS583844A (ja) 芯材を有する成形品の製造方法
JPH0276710A (ja) 表皮を有する発泡樹脂成形品の成形方法
JPS5832905Y2 (ja) キヨウカプラスチツクセイケイホウニモチイル セイケイガタ
JP3075570B2 (ja) ヘッドレストの製造方法