JP2681391B2 - 表皮一体成形品の製造方法 - Google Patents

表皮一体成形品の製造方法

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【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、表面がファブリックからなる自動車用セ
ンターアームレスト、ヘッドレスト等の製造方法として
多用されている表皮一体成形品の製造方法に関する。
(従来技術) 従来における前記表皮一体成形品の製造方法は、第5
図および第6図に示すように、表面がファブリックから
なる袋状表皮10に設けた開口部12から、ポリウレタン等
の液状発泡原料14を表皮10内に注入し、その後表皮開口
部12を重ね合わせて袋状表皮10内で表皮と一体に発泡成
形する方法である。
前記袋状表皮10としては、発泡原料がファブリックに
含浸して表皮外観が損なわれるのを防ぐため、通常裏面
にプラスチックフィルムの貼着されたものが用いられ
る。
なお袋状表皮10は、発泡成形時に発泡圧によって形状
が崩れるのを防ぐため、製品形状の型面を有する成形型
16内に装置される。
また、その袋状表皮10内には、補強のため、あるいは
取り付け用のため、必要に応じてインサート18が発泡原
料の注入に先立ち装置される。
このようにして得られた表皮一体成形品は、第7図の
ように表皮10と発泡体22が、発泡原料の発泡時における
接着性によって接着一体化しており、使用時に表皮のず
れ等を生じないものである。
ところが前記一体成形時、表皮開口部の重ね合わせ部
24は、発泡原料の発泡圧と上型25により内外から強く押
圧されて密着するため、その重ね合わせ面に発泡原料が
殆ど侵入することがない。しかも、表皮裏面にはプラス
チックフィルムが貼着されていて、そのプラスチックフ
ィルムによって発泡原料が表皮内に含浸するのが阻止さ
れるため、発泡原料が重ね合わせ面に染み出して重ね合
わせ部24を接着することもない。そのため、表皮重ね合
わせ部24は開いたままとなり、外観が見苦しいものにな
る問題があった。
(発明が解決しようとする課題) そこで、本出願人はその問題を解決するため、先に、
特開昭62−97810号公報にて、改良された製造方法を提
案した。その製造方法は、第8図あるいは第9図に示す
ように、袋状表皮26,28の重ね合わせ部の内側表皮端縁2
7,29に切り込み30,32を形成し、その切り込みによって
発泡原料を表皮の重ね合わせ面に侵入させて重ね合わせ
部を接着しようとするものである。
しかし前記切り込み部は、重ね合わせ部の表皮端縁に
切れ目をつけることにより形成され、割線から構成され
るため、発泡原料はその割線から染み込むようにして表
皮端縁の重ね合わせ面に侵入することになる。ところ
が、その割線部分の密着具合によって発泡原料の侵入量
が左右され、重ね合わせ部の接着強度が一定しないこと
が分かった。これは、袋状表皮の形状等によっては、発
泡原料の発泡時に膨張する発泡体が内側表皮を押し上げ
て型内面に密接させるため、切り込み部の割線部分が圧
着して閉じられてしまうものと思われる。その結果、割
線部分からの発泡原料の浸出が殆どなく、前記重ね合わ
せ部の接着が確実にできないこととなっているものと推
察される。
そこでこの発明は、前記の点に鑑み、表面がファブリ
ックからなる袋状表皮を用いて表皮一体成形する際に、
その表皮開口部の重ね合わせ部の接着を確実に行うこと
のできる製造方法を提供せんとするものである。
(課題を解決するための手段) この発明は、前記目的を達成するために、表面がファ
ブリックからなり、開口部を重ね合わせ構造とした袋状
表皮内に、発泡原料を注入して発泡成形する表皮一体成
形品の製造方法において、開口部重ね合わせ部の内側表
皮の端縁に、その端部からV字状スリットを設け、一体
成形時に該スリットから発泡原料を溢れ出させて、開口
部の重ね合わせ部を接着することとしたのである。
(作用) 袋状表皮内に注入された発泡原料は、発泡して表皮内
を満たし、その発泡時に発揮される接着性により表皮と
接着して表皮一体成形品になる。
この時、重ね合わせ部においては、内側表皮端縁にV
字状スリットが形成されているため、表皮内を満たした
発泡原料は重ね合わせ部の内側表皮に接着するととも
に、そのV字状スリット部で外側表皮内面と直接接着す
る。更に発泡原料の一部は、V字状スリット部から外側
表皮端縁と内側表皮端縁間に溢れ出て、外側表皮端縁と
内側表皮端縁の重ね合わせ部を接着する。
このように袋状表皮の重ね合わせ部の外側表皮端縁と
表皮内で発泡する発泡体が、V字状スリット部において
直接接着するため、および発泡原料がV字状スリット部
から外側表皮端縁と内側表皮端縁間に容易に溢れ出て両
端縁の重ね合わせ部を接着するため、開口部が確実に閉
じられる。
(実施例) 以下本発明の実施例について説明する。
第1図はこの発明の一実施例に関するもので、センタ
ーアームレストの製造途中を示す成形型の断面図、第2
図はそのセンターアームレストの製造に用いる袋状表皮
の斜視図、第3図はその袋状表皮のA−A線に沿う部分
断面図、第4図は得られた表皮一体成形品の一部切り欠
き斜視図である。
この実施例に用いられる袋状表皮32は、ファブリック
34裏面に薄い軟質ポリウレタン発泡体36とポリウレタン
フィルム38を積層一体化してなる三層構造の積層材か
ら、縫製等により所定の形状とされたもので、一端に発
泡原料注入用およびインサート挿入用の開口部40が重ね
合わせ構造として形成され、またその開口部の内側表皮
端縁41に、その端部からV字状スリット42が形成されて
いる。
なお、ファブリック34裏面の薄い軟質ポリウレタン発
泡体36は、表皮表面の感触をよりソフトとするため、ま
たポリウレタンフィルム38はそのポリウレタン発泡体36
に後記する発泡原料が含浸するのを防ぐためのものであ
る。勿論、表皮は前記三層構造に限るものではなく、フ
ァブリック34とポリウレタンフィルム38の二層からなる
もの、あるいは他の構成からなるものであってもよい。
V字状スリット42の数、形状、あるいは表皮端縁の重
ね合わせ量は、表皮の材質、表皮の形状等により最適な
値が異なるが、この例においては、V字状スリットの開
口端の幅aを5mm、V字状スリットの長さbを20mm、重
ね合わせ量cを30mmとした。
また、表皮開口部40の外側表皮端縁43は、端部を約10
mm内側へ折り返し、その折り返し部のほぼ中間で縫合す
るのが好ましい。このようにして折り返し部を形成する
と、その先の発泡成形時に重ね合わせ部の圧着がより強
くなるとともに、ポリウレタンフィルムで覆われてない
外側表皮端部が内方を向いて、その表皮端部に発泡原料
が含浸し易くなるため、重ね合わせ部の接着がより確実
になる利点がある。
次に、このようにしてなる袋状表皮32を、内面が所定
のセンターアームレスト形状からなる分割式の成形型44
内に装置する。
その後表皮の開口部40からインサート46、更にはポリ
ウレタン原料からなる発泡原料48を表皮32内に注入す
る。そして、開口部40の表皮端縁を重ね合わせ、上型50
を被せて成形型44を閉じる。
袋状表皮32内に注入された発泡原料48は、発泡して表
皮32内面と接着しながら表皮32内を満たした後、開口部
40の重ね合わせ部のV字状スリット42部分において外側
表皮端縁43と直接接着し、更にV字状スリット42の周縁
から内側表皮端縁41と外側表皮端縁43の重ね合わせ面間
に溢れ出る。そして両表皮端縁41,43の重ね合わせ面間
に溢れでた発泡原料は、該両表皮端縁41,42を接着し、
更には重ね合わせ面に位置する外側表皮端部の折り返し
部先端にも含浸し、それと接着して、最終的に表皮一体
成形品(アームレスト)になる。
その後表皮一体成形品は脱型されて、製品として使用
に供される。
このようにして得られた表皮一体成形品52は、前記の
ように開口部40の重ね合わせ部分における外側表皮端縁
43が、内側表皮端縁のV字状スリット42部で直接表皮内
の発泡体54と接着しており、しかも表皮の重ね合わせ面
に溢れ出た発泡原料56により重ね合わせ面が接着してい
るため、開口部が確実に閉じられており、後加工により
開口部を閉じる必要がない。
(効果) この発明は、開口部が重ね合わせ構造からなる袋状表
皮の開口部内側の表皮端縁に、その端部からV字状スリ
ットを設け、その表皮内に発泡原料を注入して一体成形
するものであるため、その一体成形と同時に開口部を表
皮端縁でもって確実に閉じることができ、開口部を後作
業で閉じることなく外観の良好な表皮一体成形品を得る
ことができたのである。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例による表皮一体成形品の製
造途中を示す成形型の断面図、第2図はその実施例に用
いる袋状表皮の斜視図、第3図はA−A線に沿う部分断
面図、第4図はこの発明の実施により得られた表皮一体
成形品の一部切欠き斜視図、第5図および第6図は従来
の製造方法によって表皮一体成形品を製造する際の成形
型断面図、第7図は従来の製造方法により得られた表皮
一体成形品の部分断面図、第8図および第9図は従来の
他の製造方法に用いる袋状表皮の斜視図である。 32:袋状表皮、34:ファブリック、 36:薄い軟質ポリウレタン発泡体、 38:ポリウレタンフィルム、40:開口部、 41:内側表皮端縁、42:V字状スリット、 43:外側表皮端縁、44:成形型、 46:インサート、48:発泡原料、50:上型、 52:表皮一体成形品、54:発泡体

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】表面がファブリックからなり、開口部を重
    ね合わせ構造とした袋状表皮内に、発泡原料を注入して
    発泡成形する表皮一体成形品の製造方法において、開口
    部重ね合わせ部の内側表皮の端縁に、その端部からV字
    状スリットを設け、一体成形時に該スリットから発泡原
    料を溢れ出させて、開口部の重ね合わせ部を接着するこ
    とを特徴とする表皮一体成形品の製造方法。
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