JPH08155980A - 発泡成形品および発泡成形品の製造方法 - Google Patents
発泡成形品および発泡成形品の製造方法Info
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- JPH08155980A JPH08155980A JP6330705A JP33070594A JPH08155980A JP H08155980 A JPH08155980 A JP H08155980A JP 6330705 A JP6330705 A JP 6330705A JP 33070594 A JP33070594 A JP 33070594A JP H08155980 A JPH08155980 A JP H08155980A
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- foam
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- hole
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- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
- Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 芯材と発泡体との係止効果を高くして、発泡
体と芯材とが剥離するのを防止する。 【構成】 所定部に複数の貫通孔16の集まりからなる
貫通孔集合部15を設けた芯材11を成形型20内に配
置し、前記芯材11の一側に液状発泡原料を注入し、前
記液状発泡原料をその発泡時に前記複数の貫通孔を通し
て芯材の一側から他側へ導き、前記複数の貫通孔を連結
する連結発泡部17を前記芯材一側の発泡体12と一体
に前記芯材の他側に形成する。
体と芯材とが剥離するのを防止する。 【構成】 所定部に複数の貫通孔16の集まりからなる
貫通孔集合部15を設けた芯材11を成形型20内に配
置し、前記芯材11の一側に液状発泡原料を注入し、前
記液状発泡原料をその発泡時に前記複数の貫通孔を通し
て芯材の一側から他側へ導き、前記複数の貫通孔を連結
する連結発泡部17を前記芯材一側の発泡体12と一体
に前記芯材の他側に形成する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は発泡成形品および発泡
成形品の製造方法に関する。
成形品の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、自動車のインストルメントパ
ネルなどは、硬質の合成樹脂や金属などを所定の形状に
成形してなる芯材の一側に、ポリウレタン樹脂などの発
泡体を一体に形成した一体発泡成形品によって構成され
ることがある。前記一体発泡成形品は、所望により前記
発泡体の表面が軟質合成樹脂シートよりなる表皮で覆わ
れている場合もある。
ネルなどは、硬質の合成樹脂や金属などを所定の形状に
成形してなる芯材の一側に、ポリウレタン樹脂などの発
泡体を一体に形成した一体発泡成形品によって構成され
ることがある。前記一体発泡成形品は、所望により前記
発泡体の表面が軟質合成樹脂シートよりなる表皮で覆わ
れている場合もある。
【0003】この一体発泡成形品の製造例を図8に示
す。図示されるように、上型51と下型52とからなる
発泡成形型50は、型閉めにより所定の成形品キャビテ
ィ53を形成するようになっている。そして、上型51
の型面には芯材61を取り付けるとともに、下型52の
型面には表皮62を配置し、前記表皮62内に液状発泡
原料を注入した後、型閉めする。そして、液状発泡原料
を芯材61と表皮62間で発泡硬化させ、芯材61の一
側に発泡体63を成形するとともに該芯材61と表皮6
2とを一体化する。なお、前記液状発泡原料は、前記上
型51および芯材61に注入口(図示せず)形成してお
き、閉型後に芯材61と表皮62間に注入することもあ
る。
す。図示されるように、上型51と下型52とからなる
発泡成形型50は、型閉めにより所定の成形品キャビテ
ィ53を形成するようになっている。そして、上型51
の型面には芯材61を取り付けるとともに、下型52の
型面には表皮62を配置し、前記表皮62内に液状発泡
原料を注入した後、型閉めする。そして、液状発泡原料
を芯材61と表皮62間で発泡硬化させ、芯材61の一
側に発泡体63を成形するとともに該芯材61と表皮6
2とを一体化する。なお、前記液状発泡原料は、前記上
型51および芯材61に注入口(図示せず)形成してお
き、閉型後に芯材61と表皮62間に注入することもあ
る。
【0004】しかしながら、この成形方法にあっては、
前記芯材61がポリプロピレンやポリエチレン、フッ素
樹脂などによって構成されている場合には、発泡体とな
るポリウレタン樹脂との接着力に乏しく、成形後に芯材
が発泡体から剥離するおそれがあった。そのため、発泡
体が形成される側の芯材表面に、あらかじめプライマー
などを塗布して接着性を付与する必要があった。さら
に、芯材61が金属より構成されている場合には、発泡
体63との接着力を高めるための脱脂処理も必要で、か
かる成形作業に手間がかかっていた。
前記芯材61がポリプロピレンやポリエチレン、フッ素
樹脂などによって構成されている場合には、発泡体とな
るポリウレタン樹脂との接着力に乏しく、成形後に芯材
が発泡体から剥離するおそれがあった。そのため、発泡
体が形成される側の芯材表面に、あらかじめプライマー
などを塗布して接着性を付与する必要があった。さら
に、芯材61が金属より構成されている場合には、発泡
体63との接着力を高めるための脱脂処理も必要で、か
かる成形作業に手間がかかっていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この発明はこのような
状況に鑑み提案されたものであって、芯材と発泡体との
係止効果を高くして、発泡体と芯材とが剥離するのを防
止することができる発泡成形品および発泡成形品の製造
方法を提供しようとするものである。
状況に鑑み提案されたものであって、芯材と発泡体との
係止効果を高くして、発泡体と芯材とが剥離するのを防
止することができる発泡成形品および発泡成形品の製造
方法を提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】ここで提案される発明に
は二つあり、第一には発泡成形品であり第二には前記発
泡成形品の製造方法である。すなわち、第一の発明に係
る発泡成形品は、芯材の一側に発泡体が成形された発泡
成形品において、前記芯材の所定箇所に複数の貫通孔の
集まりからなる貫通孔集合部を設けるとともに、該複数
の貫通孔を通って前記芯材の他側で前記複数の貫通孔を
連結する連結発泡部を、前記芯材一側の発泡体と一体に
設けたことを特徴とする。
は二つあり、第一には発泡成形品であり第二には前記発
泡成形品の製造方法である。すなわち、第一の発明に係
る発泡成形品は、芯材の一側に発泡体が成形された発泡
成形品において、前記芯材の所定箇所に複数の貫通孔の
集まりからなる貫通孔集合部を設けるとともに、該複数
の貫通孔を通って前記芯材の他側で前記複数の貫通孔を
連結する連結発泡部を、前記芯材一側の発泡体と一体に
設けたことを特徴とする。
【0007】さらに、第二の発明に係る発泡成形品の製
造方法は、成形型内に配置した芯材の一側に液状発泡原
料を注入し、前記芯材と一体に発泡体を成形する方法に
おいて、前記芯材の所定箇所に複数の貫通孔の集まりか
らなる貫通孔集合部を設け、前記液状発泡原料をその発
泡時に前記複数の貫通孔を通して芯材の一側から他側へ
導き、前記複数の貫通孔を連結する連結発泡部を前記芯
材一側の発泡体と一体に前記芯材の他側に形成すること
を特徴とする。
造方法は、成形型内に配置した芯材の一側に液状発泡原
料を注入し、前記芯材と一体に発泡体を成形する方法に
おいて、前記芯材の所定箇所に複数の貫通孔の集まりか
らなる貫通孔集合部を設け、前記液状発泡原料をその発
泡時に前記複数の貫通孔を通して芯材の一側から他側へ
導き、前記複数の貫通孔を連結する連結発泡部を前記芯
材一側の発泡体と一体に前記芯材の他側に形成すること
を特徴とする。
【0008】
【実施例】以下添付の図面に従ってこの発明を詳細に説
明する。図1はこの発明の発泡成形品の一例を示す斜視
図、図2はその断面図、図3はこの発明の製造方法の一
例を示す断面図、図4はその要部を拡大して示す断面
図、図5は芯材の他の例を示す要部の斜視図、図6は前
記芯材を用いた製造方法を示す断面図、図7はその要部
を拡大して示す断面図である。
明する。図1はこの発明の発泡成形品の一例を示す斜視
図、図2はその断面図、図3はこの発明の製造方法の一
例を示す断面図、図4はその要部を拡大して示す断面
図、図5は芯材の他の例を示す要部の斜視図、図6は前
記芯材を用いた製造方法を示す断面図、図7はその要部
を拡大して示す断面図である。
【0009】図1および図2に示すこの発明の一実施例
の発泡成形品10は、自動車のインストルメントパネル
として成形されたものである。この発泡成形品10は、
ポリプロピレンなどの合成樹脂あるいは金属板が所定形
状に成形された芯材11の一側に、発泡体12が成形さ
れたものである。また、本実施例では、前記発泡体12
の表面は、軟質合成樹脂などからなる表皮13によって
一体に覆われている。
の発泡成形品10は、自動車のインストルメントパネル
として成形されたものである。この発泡成形品10は、
ポリプロピレンなどの合成樹脂あるいは金属板が所定形
状に成形された芯材11の一側に、発泡体12が成形さ
れたものである。また、本実施例では、前記発泡体12
の表面は、軟質合成樹脂などからなる表皮13によって
一体に覆われている。
【0010】前記芯材11の所定箇所には貫通孔集合部
15が設けられている。この貫通孔集合部15は、芯材
11に発泡体12を強固に係止させるためのもので、複
数の貫通孔16の集まりからなる。この貫通孔集合部1
5は、図1に点線で示すように、芯材11の複数個所、
特には発泡体が剥離し易い場所を含んで設けられる。
15が設けられている。この貫通孔集合部15は、芯材
11に発泡体12を強固に係止させるためのもので、複
数の貫通孔16の集まりからなる。この貫通孔集合部1
5は、図1に点線で示すように、芯材11の複数個所、
特には発泡体が剥離し易い場所を含んで設けられる。
【0011】前記貫通孔16の孔径は、芯材の形状や発
泡体の材質などによって適当に決定され、φ2〜5mm
程度である。また、前記貫通孔集合部15各々における
貫通孔16の数は、芯材11の形状などに応じて適宜決
定されるが、発泡体12の剥離を生じ易い位置の集合貫
通部15では多くするのが好ましく、通常5個/5cm
2 〜10個/cm2 程度である。
泡体の材質などによって適当に決定され、φ2〜5mm
程度である。また、前記貫通孔集合部15各々における
貫通孔16の数は、芯材11の形状などに応じて適宜決
定されるが、発泡体12の剥離を生じ易い位置の集合貫
通部15では多くするのが好ましく、通常5個/5cm
2 〜10個/cm2 程度である。
【0012】一方、前記発泡体12の芯材側には、連結
発泡部17が一体に設けられている。この連結発泡部1
7は芯材11と発泡体12との結合をさらに強固にする
ためのもので、前記複数の貫通孔16を通って芯材11
の他の側へ至り、一の貫通孔集合部15内の貫通孔16
を互いに連結している。すなわち、連結発泡部17が複
数の貫通孔16を通ることにより、芯材11と発泡体1
2とが結合し、さらに芯材11の他の側で、一の貫通孔
集合部15を構成する複数の貫通孔16を一体に連結す
ることにより、芯材11と発泡体12がより強固に結合
する。また、前記したように、貫通孔16が集まって貫
通孔集合部15を構成しているので、連結発泡部17は
前記複数の貫通孔に嵌まった部分が束状の連結部となり
芯材11と発泡体12とを一層強固に結合することがで
きる。
発泡部17が一体に設けられている。この連結発泡部1
7は芯材11と発泡体12との結合をさらに強固にする
ためのもので、前記複数の貫通孔16を通って芯材11
の他の側へ至り、一の貫通孔集合部15内の貫通孔16
を互いに連結している。すなわち、連結発泡部17が複
数の貫通孔16を通ることにより、芯材11と発泡体1
2とが結合し、さらに芯材11の他の側で、一の貫通孔
集合部15を構成する複数の貫通孔16を一体に連結す
ることにより、芯材11と発泡体12がより強固に結合
する。また、前記したように、貫通孔16が集まって貫
通孔集合部15を構成しているので、連結発泡部17は
前記複数の貫通孔に嵌まった部分が束状の連結部となり
芯材11と発泡体12とを一層強固に結合することがで
きる。
【0013】図3および図4にこの発明の製造方法を示
す。符号20は成形型で、上型21と下型22とによっ
て成形品キャビティ23が構成される。下型22の型面
には表皮13が配置されている。上型21の型面には、
前記芯材11が、型面に設けられたクリップ(図示せ
ず)などを利用して取り付けられる。前記芯材11には
複数の貫通孔16が集まってなる貫通孔集合部15が所
定箇所に設けられている。また、前記上型21の型面に
は、貫通孔集合部15に対応する僅かな凹部24が設け
られている。この凹部24は、貫通孔16を通った液状
発泡原料が芯材11の他の側で連結発泡部17を形成す
るためのものである。
す。符号20は成形型で、上型21と下型22とによっ
て成形品キャビティ23が構成される。下型22の型面
には表皮13が配置されている。上型21の型面には、
前記芯材11が、型面に設けられたクリップ(図示せ
ず)などを利用して取り付けられる。前記芯材11には
複数の貫通孔16が集まってなる貫通孔集合部15が所
定箇所に設けられている。また、前記上型21の型面に
は、貫通孔集合部15に対応する僅かな凹部24が設け
られている。この凹部24は、貫通孔16を通った液状
発泡原料が芯材11の他の側で連結発泡部17を形成す
るためのものである。
【0014】なお、この貫通孔16は、図のように、芯
材11の発泡体12が形成されている側から他の側(図
では上側)に向けて拡開した形状に形成してもよい。そ
れにより、小径の貫通孔であっても発泡体12との係止
が強固となる。
材11の発泡体12が形成されている側から他の側(図
では上側)に向けて拡開した形状に形成してもよい。そ
れにより、小径の貫通孔であっても発泡体12との係止
が強固となる。
【0015】続いて、前記表皮13内に液状発泡原料を
注入し、上型21と下型22とを型閉めする。注入され
た液状発泡原料はキャビティ23内のみならず、複数の
貫通孔16内を通り、芯材11の一側から他の側へ導か
れる。そして、前記凹部24内で複数の貫通孔16を連
結する連結発泡部17が形成される。しかる後、前記上
型21と下型22とを開いて、成形品を脱型すれば、図
1および図2に示した発泡成形品10が得られる。得ら
れた前記発泡成形品10は、芯材11の所定箇所に形成
された貫通孔集合部15各々において、該貫通孔集合部
15を構成する複数の貫通孔16が、連結発泡部17に
よって連結されているので、各貫通孔集合部15の芯材
11と発泡体12の結合力は極めて大きく、芯材11と
発泡体12が剥離などを生じるおそれがない。
注入し、上型21と下型22とを型閉めする。注入され
た液状発泡原料はキャビティ23内のみならず、複数の
貫通孔16内を通り、芯材11の一側から他の側へ導か
れる。そして、前記凹部24内で複数の貫通孔16を連
結する連結発泡部17が形成される。しかる後、前記上
型21と下型22とを開いて、成形品を脱型すれば、図
1および図2に示した発泡成形品10が得られる。得ら
れた前記発泡成形品10は、芯材11の所定箇所に形成
された貫通孔集合部15各々において、該貫通孔集合部
15を構成する複数の貫通孔16が、連結発泡部17に
よって連結されているので、各貫通孔集合部15の芯材
11と発泡体12の結合力は極めて大きく、芯材11と
発泡体12が剥離などを生じるおそれがない。
【0016】図5は芯材の他の例を示したものである。
この芯材30において、液状発泡原料が注入される側と
は反対側の表面には、各貫通孔集合部35を包囲する環
状の突堤38が設けられている。この突堤38は、発泡
成形品の製造の際、貫通孔36を通って芯材30の他の
側へ導かれた液状発泡原料を貫通孔集合部に集めて複数
の貫通孔36を確実に連結できるようにするためのもの
である。本実施例では、一の貫通孔集合部35を一の突
堤38により包囲しているが、芯材の形状などによって
は、一の貫通孔集合部を複数の突堤によって包囲しても
よい。図6および図7に示されるように、前記芯材30
は、突堤38を上型21の型面側にして配置される。こ
の突堤38は、上型21に設けられた連結発泡部のため
の凹部24に嵌まって、液状発泡原料が凹部24以外の
部分へ漏出するのを防ぐ。そのため、前記突堤38の突
出高さは、前記上型21の凹部24の深さと同程度が好
ましい。
この芯材30において、液状発泡原料が注入される側と
は反対側の表面には、各貫通孔集合部35を包囲する環
状の突堤38が設けられている。この突堤38は、発泡
成形品の製造の際、貫通孔36を通って芯材30の他の
側へ導かれた液状発泡原料を貫通孔集合部に集めて複数
の貫通孔36を確実に連結できるようにするためのもの
である。本実施例では、一の貫通孔集合部35を一の突
堤38により包囲しているが、芯材の形状などによって
は、一の貫通孔集合部を複数の突堤によって包囲しても
よい。図6および図7に示されるように、前記芯材30
は、突堤38を上型21の型面側にして配置される。こ
の突堤38は、上型21に設けられた連結発泡部のため
の凹部24に嵌まって、液状発泡原料が凹部24以外の
部分へ漏出するのを防ぐ。そのため、前記突堤38の突
出高さは、前記上型21の凹部24の深さと同程度が好
ましい。
【0017】なお、これらの実施例においては、発泡体
表面を表皮で覆った例を示したが、この発明の発泡成形
品およびその製造方法は、表皮を用いることなく発泡体
表面が露出した発泡成形品に対しても適用されるもので
ある。
表面を表皮で覆った例を示したが、この発明の発泡成形
品およびその製造方法は、表皮を用いることなく発泡体
表面が露出した発泡成形品に対しても適用されるもので
ある。
【0018】
【発明の効果】以上図示し説明したように、この発明の
発泡成形品によれば、各貫通孔集合部では連結発泡部が
束状の連結部を構成し、しかも、芯材の他の側では前記
連結発泡部によって貫通孔が連結された状態となる。し
たがって、発泡体と芯材が強固に結合し、両者が剥離す
るおそれがない。この場合の結合力は、貫通孔を集合さ
せることなく、各貫通孔を1個づつ芯材に分散させて、
発泡体と芯材を係止する場合の弱い結合力と較べ、桁違
いに大きな結合力である。さらに、前記貫通孔集合部を
発泡体と芯材とが特に剥離し易い箇所を含んで芯材に複
数分散させれば、前記発泡体と芯材との分離をより確実
に防ぐことができる。特に、芯材に複数の貫通孔を包囲
する突堤を設けたものにあっては、連結発泡部が貫通孔
を連結して確実に設けられるので、発泡体と芯材との結
合が一層確実かつ強固になる。
発泡成形品によれば、各貫通孔集合部では連結発泡部が
束状の連結部を構成し、しかも、芯材の他の側では前記
連結発泡部によって貫通孔が連結された状態となる。し
たがって、発泡体と芯材が強固に結合し、両者が剥離す
るおそれがない。この場合の結合力は、貫通孔を集合さ
せることなく、各貫通孔を1個づつ芯材に分散させて、
発泡体と芯材を係止する場合の弱い結合力と較べ、桁違
いに大きな結合力である。さらに、前記貫通孔集合部を
発泡体と芯材とが特に剥離し易い箇所を含んで芯材に複
数分散させれば、前記発泡体と芯材との分離をより確実
に防ぐことができる。特に、芯材に複数の貫通孔を包囲
する突堤を設けたものにあっては、連結発泡部が貫通孔
を連結して確実に設けられるので、発泡体と芯材との結
合が一層確実かつ強固になる。
【0019】また、この発明の発泡成形品の製造方法に
よれば、前記芯材の所定箇所に形成された貫通孔集合部
に、発泡体の連結発泡部が係止して、芯材と発泡体との
剥離のおそれがない発泡成形品を、前記芯材表面にプラ
イマー処理や脱脂処理などを施すことなく製造でき、そ
の製造作業をきわめて簡単かつ効率よく行うことができ
る。
よれば、前記芯材の所定箇所に形成された貫通孔集合部
に、発泡体の連結発泡部が係止して、芯材と発泡体との
剥離のおそれがない発泡成形品を、前記芯材表面にプラ
イマー処理や脱脂処理などを施すことなく製造でき、そ
の製造作業をきわめて簡単かつ効率よく行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の発泡成形品の一例を示す斜視図であ
る。
る。
【図2】その断面図である。
【図3】この発明の製造方法の一例を示す断面図であ
る。
る。
【図4】その要部を拡大して示す断面図である。
【図5】芯材の他の例を示す要部の斜視図である。
【図6】前記芯材を用いた製造方法を示す断面図であ
る。
る。
【図7】その要部を拡大して示す断面図である。
【図8】一般的な発泡成形品の製造方法を示す断面図で
ある。
ある。
10 発泡成形品 11 芯材 12 発泡体 13 表皮 15 貫通孔集合部 16 貫通孔 17 連結発泡部 20 成形型 38 突堤
Claims (3)
- 【請求項1】 芯材の一側に発泡体が成形された発泡成
形品において、前記芯材の所定箇所に複数の貫通孔の集
まりからなる貫通孔集合部を設けるとともに、該複数の
貫通孔を通って前記芯材の他側で前記複数の貫通孔を連
結する連結発泡部を、前記芯材一側の発泡体と一体に設
けたことを特徴とする発泡成形品。 - 【請求項2】 成形型内に配置した芯材の一側に液状発
泡原料を注入し、前記芯材と一体に発泡体を成形する方
法において、前記芯材の所定箇所に複数の貫通孔の集ま
りからなる貫通孔集合部を設け、前記液状発泡原料をそ
の発泡時に前記複数の貫通孔を通して芯材の一側から他
側へ導き、前記複数の貫通孔を連結する連結発泡部を前
記芯材一側の発泡体と一体に前記芯材の他側に形成する
ことを特徴とする発泡成形品の製造方法。 - 【請求項3】 請求項2において、液状発泡原料が注入
される側とは反対側の芯材表面に、貫通孔集合部を包囲
する環状の突堤を設けたことを特徴とする発泡成形品の
製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6330705A JPH08155980A (ja) | 1994-12-06 | 1994-12-06 | 発泡成形品および発泡成形品の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6330705A JPH08155980A (ja) | 1994-12-06 | 1994-12-06 | 発泡成形品および発泡成形品の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08155980A true JPH08155980A (ja) | 1996-06-18 |
Family
ID=18235644
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6330705A Pending JPH08155980A (ja) | 1994-12-06 | 1994-12-06 | 発泡成形品および発泡成形品の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08155980A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009166421A (ja) * | 2008-01-18 | 2009-07-30 | Daikyonishikawa Corp | 発泡シール材付き樹脂製パネル |
JP2011156713A (ja) * | 2010-01-29 | 2011-08-18 | Bridgestone Corp | 樹脂発泡体とプレート部材との一体成型品の製造方法および、その一体成型品 |
JP2013099917A (ja) * | 2011-10-13 | 2013-05-23 | Inoac Corp | ストラップ付き硬質ウレタン発泡体の製造方法 |
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1994
- 1994-12-06 JP JP6330705A patent/JPH08155980A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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