JP3020424B2 - 発泡成形品および発泡成形品の製造方法 - Google Patents

発泡成形品および発泡成形品の製造方法

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JP3020424B2
JP3020424B2 JP6330704A JP33070494A JP3020424B2 JP 3020424 B2 JP3020424 B2 JP 3020424B2 JP 6330704 A JP6330704 A JP 6330704A JP 33070494 A JP33070494 A JP 33070494A JP 3020424 B2 JP3020424 B2 JP 3020424B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は発泡成形品および発泡
成形品の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、自動車のインストルメントパ
ネルなどは、硬質の合成樹脂や金属などを所定の形状に
成形してなる芯材の一側に、ポリウレタン樹脂などの発
泡体を一体に形成した一体発泡成形品によって構成され
ることがある。前記一体発泡成形品は、所望により前記
発泡体の表面が軟質合成樹脂シートよりなる表皮で覆わ
れている場合もある。
【0003】この一体発泡成形品の製造例を図6に示
す。図示されるように、上型31と下型32とからなる
発泡成形型30は、型閉めにより所定の成形品キャビテ
ィ33を形成するようになっている。そして、上型31
の型面には芯材41を取り付けるとともに、下型32の
型面には表皮42を配置し、前記表皮42内に液状発泡
原料を注入した後、型閉めする。そして、液状発泡原料
を芯材41と表皮42間で発泡硬化させ、芯材41の一
側に発泡体43を成形するとともに該芯材41と表皮4
2とを一体化する。なお、前記液状発泡原料は、前記上
型31および芯材41に注入口(図示せず)形成してお
き、閉型後に芯材41と表皮42間に注入することもあ
る。
【0004】しかしながら、この成形方法にあっては、
前記芯材41がポリプロピレンやポリエチレン、フッ素
樹脂などによって構成されている場合には、発泡体とな
るポリウレタン樹脂との接着力に乏しく、成形後に芯材
が発泡体から剥離するおそれがあった。そのため、発泡
体が形成される側の芯材表面に、あらかじめプライマー
などを塗布して接着性を付与する必要があった。さら
に、芯材41が金属より構成されている場合には、発泡
体43との接着力を高めるための脱脂処理も必要で、か
かる成形作業に手間がかかっていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この発明はこのような
状況に鑑み提案されたものであって、芯材と発泡体との
係止効果を高くして、発泡体と芯材とが剥離するのを防
止することができる発泡成形品および発泡成形品の製造
方法を提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】ここで提案される発明に
は二つあり、第一には発泡成形品であり第二には前記発
泡成形品の製造方法である。すなわち、第一の発明に係
る発泡成形品は、芯材とその一側に成形された発泡体と
よりなる発泡成形品において、前記芯材は所定箇所に、
前記発泡体とは反対側の面に向け拡開するφ2〜5mm
の貫通孔が5個/5cm 〜10個/cm 集まった
通孔集合部を有し、一方前記発泡体は、前記貫通孔と対
応する表面に先端の拡大した係止突部を有し、該係止突
部が前記貫通孔に嵌まって当該係止突部が束になって貫
通孔集合部に係止していることを特徴とする。
【0007】さらに、第二の発明に係る発泡成形品の製
造方法は、成形型の型面に配置した芯材の一側に液状発
泡原料を注入し、前記芯材と一体に発泡体を成形する方
法において、前記芯材の所定箇所に、前記芯材配置型面
に向けて拡開する複数の貫通孔の集まりからなる貫通孔
集合部を設け、前記液状発泡原料をその発泡時に前記複
数の貫通孔に導いて、該貫通孔に係止する係止突部を有
する発泡体を前記芯材と一体に成形することを特徴とす
る。
【0008】
【実施例】以下添付の図面に従ってこの発明を詳細に説
明する。図1はこの発明の発泡成形品の一例を示す斜視
図、図2はその断面図、図3は芯材の一例を示す要部の
斜視図、図4はこの発明の製造方法の一例を示す断面
図、図5はその要部を拡大して示す断面図である。
【0009】図1および図2に示すこの発明の一実施例
の発泡成形品10は、自動車のインストルメントパネル
として成形されたものである。この発泡成形品10は、
ポリプロピレンなどの合成樹脂あるいは金属板が所定形
状に成形された芯材11の一側に、発泡体12が成形さ
れたものである。また、本実施例では、前記発泡体12
の表面は、軟質合成樹脂などからなる表皮13によって
一体に覆われている。
【0010】前記芯材11の所定箇所には貫通孔集合部
15が設けられている。この貫通孔集合部15は、芯材
11に発泡体12を強固に係止させるためのもので、複
数の貫通孔16の集まりからなる。この貫通孔集合部1
5は、図1に点線で示すように、芯材11の複数個所、
特には発泡体が剥離し易い場所を含んで設けられる。前
記貫通孔16は、図2および図3のように、芯材11の
発泡体12が形成されている側から他の側(図3では上
側)に向けて拡開した形状に形成されている。それによ
り、小径の貫通孔であっても発泡体12との係止が強固
となる。
【0011】前記貫通孔16の孔径は、芯材の形状や発
泡体の材質などによって適当に決定され、φ2〜5mm
程度である。また、前記貫通孔集合部15各々における
貫通孔16の数は、芯材11の形状などに応じて適宜決
定されるが、発泡体12の剥離を生じ易い位置の貫通孔
集合部15では多くするのが好ましい。また、前記貫通
孔集合部15各々における貫通孔16の数は、芯材11
の形状、大きさ等により異なるが、通常5個/5cm2
〜10個/cm2 程度が好ましい。この貫通孔16を集
めて貫通孔集合部15を構成したため、後記する発泡体
の係止突部17が束になって貫通孔集合部15に係止
し、発泡体12と芯材11を強固に結合できる。
【0012】一方、発泡体12の前記貫通孔16と対応
する位置の表面には、係止突部17を有している。前記
係止突部17は、先端が拡大した形状に形成されるとと
もに前記発泡体12から一体に形成されており、前記貫
通孔16に嵌まって発泡体12を芯材11に確実に係止
している。また、この係止突部17は、前記貫通孔16
に嵌まっていればよく、貫通孔16の途中まで嵌まって
いる状態、あるいは芯材11の裏面まで突出している状
態、またはその両者が混在した状態のいずれでもよい。
【0013】図4および図5にこの発明の製造方法を示
す。符号20は成形型で、上型21と下型22とによっ
て成形品キャビティ23が構成される。下型22の型面
には表皮13が配置されている。上型21の型面には、
前記芯材11が、型面に設けられたクリップ(図示せ
ず)などを利用して取り付けられる。前記芯材11の所
定箇所には一側が拡開した形状の複数の貫通孔16が集
まってなる貫通孔集合部15が設けられており、その貫
通孔16の拡開している側の面を型面側にして配され
る。
【0014】続いて、前記表皮13内に液状発泡原料を
注入し、上型21と下型22とを型閉めする。注入され
た液状発泡原料はキャビティ23内のみならず、前記貫
通孔集合部15の複数の貫通孔16内にも導かれて発泡
硬化し、当該貫通孔16に係止する係止突部17を有す
る発泡体12が芯材11と一体に成形される。しかる
後、前記上型21と下型22とを開いて、成形品を脱型
すれば、図1および図2に示した発泡成形品10が得ら
れる。得られた前記発泡成形品10は、芯材11の所定
箇所に形成された貫通孔集合部15各々において、該貫
通孔集合部15を構成する複数の貫通孔16に、発泡体
12に形成された複数の係止突部17が係止しているた
め、各貫通孔集合部15の芯材11と発泡体12の結合
力は極めて大きく、芯材11と発泡体12が剥離などを
生じるおそれがない。
【0015】なお、前記実施例においては、発泡体表面
を表皮で覆った例を示したが、この発明の発泡成形品お
よびその製造方法は、表皮を用いることなく発泡体表面
が露出した発泡成形品に対しても適用されるものであ
る。
【0016】
【発明の効果】以上図示し説明したように、この発明の
発泡成形品によれば、発泡体とは反対側の面に向け拡開
するφ2〜5mmの貫通孔が5個/5cm 〜10個/
cm の範囲で集まった貫通孔集合部を所定箇所に有す
る芯材と、前記貫通孔に嵌まって係止する先端の拡大し
た複数の係止突部を有する発泡体とよりなるため、各貫
通孔集合部では、係止突部の束が係止した状態となり、
発泡体と芯材が強固に結合し、両者が剥離するおそれが
ない。この場合の結合力は、貫通孔を集合させることな
く、各貫通孔を1個づつ芯材に分散させて、発泡体と芯
材を係止する場合の弱い結合力と較べ、桁違いに大きな
結合力である。さらに、前記貫通孔集合部を発泡体と芯
材とが特に剥離し易い箇所を含んで芯材に複数分散させ
れば、前記発泡体と芯材との分離をより確実に防ぐこと
ができる。
【0017】また、この発明の発泡成形品の製造方法に
よれば、前記芯材の所定箇所に形成された貫通孔集合部
に、発泡体の係止突部の束が係止して、芯材と発泡体と
の剥離のおそれがない発泡成形品を、前記芯材表面にプ
ライマー処理や脱脂処理などを施すことなく製造でき、
その製造作業をきわめて簡単かつ効率よく行うことがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の発泡成形品の一例を示す斜視図であ
る。
【図2】その断面図である。
【図3】芯材の一例を示す要部の斜視図である。
【図4】この発明の製造方法の一例を示す断面図であ
る。
【図5】その要部を拡大して示す断面図である。
【図6】一般的な発泡成形品の製造方法を示す金型の断
面図である。
【符号の説明】
10 発泡成形品 11 芯材 12 発泡体 13 表皮 15 貫通孔集合部 16 貫通孔 17 係止突部 20 成形型

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 芯材とその一側に成形された発泡体とよ
    りなる発泡成形品において、前記芯材は所定箇所に、前
    記発泡体とは反対側の面に向け拡開するφ2〜5mmの
    貫通孔が5個/5cm 〜10個/cm 集まった貫通
    孔集合部を有し、一方前記発泡体は、前記貫通孔と対応
    する表面に先端の拡大した係止突部を有し、該係止突部
    が貫通孔に嵌まって当該係止突部が束になって貫通孔集
    合部に係止していることを特徴とする発泡成形品。
  2. 【請求項2】 成形型の型面に配置した芯材の一側に液
    状発泡原料を注入し、前記芯材と一体に発泡体を成形す
    る方法において、前記芯材の所定箇所に、前記芯材配置
    型面に向けて拡開する複数の貫通孔の集まりからなる貫
    通孔集合部を設け、前記液状発泡原料をその発泡時に前
    記複数の貫通孔に導いて、該貫通孔に係止する係止突部
    を有する発泡体を前記芯材と一体に成形することを特徴
    とする発泡成形品の製造方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102106832B1 (ko) * 2018-02-20 2020-05-07 주식회사 엔에스디자인 수세미 거치대

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