JP5595679B2 - 射出成形時における洩れ防止構造 - Google Patents
射出成形時における洩れ防止構造 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5595679B2 JP5595679B2 JP2009152222A JP2009152222A JP5595679B2 JP 5595679 B2 JP5595679 B2 JP 5595679B2 JP 2009152222 A JP2009152222 A JP 2009152222A JP 2009152222 A JP2009152222 A JP 2009152222A JP 5595679 B2 JP5595679 B2 JP 5595679B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- mold
- base material
- gate
- leakage prevention
- prevention structure
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
- Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Description
こうした部品は、その基材を金型に載置して、表面層を形成する軟質材料、例えばポリウレタンフォームの材料をその基材表面上に射出して軟質な表面層を形成してその表面の触感、外観を向上することが行われている。
この場合に基材の意図しない領域まで射出した材料がバリ状に洩れることがある。
こうした問題を解決するため、ポリウレタン成形型に基材を配置し、この基材対してキャビティに連続する合わせ面の反対側の型面のキャビティに近接した位置に弾性部材を着脱可能に嵌着する溝部を形成して、弾性部材の変形反発力により基材を反対側の型面に密着状に押圧して発泡ポリウレタンの流出を止めるという提案がある(特許文献1)。この方法ではゲート部の位置が明記されていないが、少なくとも基材と対向するようにPL面にゲート部を配置することは想定されていない。
このようにこうした構造では、金型のPL面にゲート部を配置し、キャビティ内に射出される射出材料に対向する位置に該材料により表面が成形される基材が存在するような場合において、基材の裏面側に成形材料が洩れることを防ぐことはできない。
基材の裏面側に表面層形成用材料が洩れると、その材料は成形後基材の裏面側にバリ状となり、これを取り除くための作業工程が必要となる他、そもそも成形材料の無駄であり、またその廃棄物の処理も必要となる。
(1) 固定型及び可動型からなる金型のPL面に扇状ゲート部を配置し、一方の型に基材を載置して該PL面から射出材料を注入し該基材表面に表面層を射出成形により成形する金型における前記基材の裏面側への射出材料の洩れ防止構造であって、前記載置された基材縁部の該ゲート部に対向する部位に、型閉めしたときに前記基材縁部のゲート部対向部位を前記基材を載置する型に押しつける他方の型に向かう突起、および/または他方の型の前記基材縁部の対応部位に、前記基材に向かう突起を設けたことを特徴とする射出成形における洩れ防止構造。
(2) 前記基材が平板状である前記(1)に記載の洩れ防止構造。
(3) 前記基材が湾曲形状である前記(1)に記載の洩れ防止構造。
(4) 射出成形がRIM成形である前記(1)に記載の洩れ防止構造。
に関する。
図1は、本発明の洩れ防止構造をインストルメントパネルの成形に適用した場合の説明図である。図1では、一つのゲート部付近を示しているが、適宜数のゲートを設けて、成形されている。
図1中、2は例えばPPC(ポリプロピレンにタルクなどの添加剤を加えた複合材)を射出成形した基材である。3は基材の縁部のゲート部に対向する部位に設けた突起、4はゲート部、5は表面層(発泡層)である。図1に示すようにゲート部は、金型のPL面に配置されている。本発明はこのように金型のPL面にゲート部を配置して基材上に表面層を射出成形にて形成する場合に適用される。
特にポリウレタン原料のように粘性の低い原料を用いて形成する場合に好適である。
図4は、別の実施例を説明する図である。この実施例では、突起9は、ゲート部側を流線形状としたものである。突起をこうした形状とすることにより射出材料の流動抵抗を低減することができる。図5は、更に別の実施例を説明する図で、突起10をゲート部側に傾斜させたものである。図6は、図5中、C−C線断面説明図で、突起をゲート側に傾斜させることにより型閉めした際に突起10が弾性変形してゲート側をより強く金型に押し付けることができ洩れ防止効果をより向上させることができる。
図9は、更に別の実施例を説明する図で、突起12をボス形状としたものである。図10は、図9中、E−E線断面説明図で、可動型のボス形状の突起対応部位にリブ13を設け、前記ボス形状突起12とともにこのリブ13により基材を固定型に押し付ける。また、このボスとリブにより位置決めに利用できる。
図11は、更に別の実施例を説明する図で、基材の形状が平板でなく上向きに湾曲している。これに応じてゲート部も同様に湾曲している。図12は図11中、F−F線断面説明図、図13は図11中、G−G線断面説明図である。
図14は基材が下向きに湾曲している場合を示すものであり、図15はそのH−H線断面説明図、図16はそのI−I線断面説明図である。
図12や図15のように、上向きや下向きに湾曲した基材2を固定型6に載置する場合は、基材の形状が平板なものに比較して、基材2と固定型6との間に隙間が生じやすい。特に、基材2を予め形成しておいたものを利用する場合は、熱収縮により基材2自体の形状が変形しやすい。しかしながら、基材2を可動型7と固定型6の間に配置し、型閉めすると、基材2に設けた突起3が可動型7と当接し、基材2を固定型6へと押し付けることで、射出材料が基材2と固定型6との隙間から基材の裏面側に洩れるのを確実に防止することができる。
以上は、基材側に突起を設けた態様を中心に述べてきたが、突起は基材に対向する金型に設けることもできる。
突起の大きさいは、前記図1に示す実施例において、例えば、底面部の長さ4〜3mm、幅1〜2mm程度でよい。高さは表面層の厚さに応じて決めればよい。
本発明は、前記した洩れ防止構造が重要であり、そのほかには基本的には特に制限されるものではなく、基材上に軟質の表面層を形成してその外観、触感を向上させる成形技術において採用されている構成を全て採用することができる。
例えば表面層の材質としては、エラストマー樹脂材料(TPO(熱可塑性樹脂)、
PVC(ポリ塩化ビニル))などを使用できるが、特にポリウレタン原料のように粘性の低い原料を使用するRIM成形が好ましい。
Claims (4)
- 固定型及び可動型からなる金型のPL面に扇状ゲート部を配置し、一方の型に基材を載置して該PL面から射出材料を注入し該基材表面に表面層を射出成形により成形する金型における前記基材の裏面側への射出材料の洩れ防止構造であって、前記載置された基材縁部の該ゲート部に対向する部位に、型閉めしたときに前記基材縁部のゲート部対向部位を前記基材を載置する型に押しつける他方の型に向かう突起、および/または他方の型の前記基材縁部の対応部位に、前記基材に向かう突起を設けたことを特徴とする射出成形における洩れ防止構造。
- 前記基材が平板状である請求項1に記載の洩れ防止構造。
- 前記基材が湾曲形状である請求項1に記載の洩れ防止構造。
- 射出成形がRIM成形である請求項1に記載の洩れ防止構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009152222A JP5595679B2 (ja) | 2009-06-26 | 2009-06-26 | 射出成形時における洩れ防止構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009152222A JP5595679B2 (ja) | 2009-06-26 | 2009-06-26 | 射出成形時における洩れ防止構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011005764A JP2011005764A (ja) | 2011-01-13 |
JP5595679B2 true JP5595679B2 (ja) | 2014-09-24 |
Family
ID=43562998
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009152222A Expired - Fee Related JP5595679B2 (ja) | 2009-06-26 | 2009-06-26 | 射出成形時における洩れ防止構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5595679B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5842793B2 (ja) * | 2012-11-17 | 2016-01-13 | 豊田合成株式会社 | 成形品の成形方法 |
Family Cites Families (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5759731A (en) * | 1980-09-27 | 1982-04-10 | Nissan Motor Co Ltd | Preparation of foamed molded product |
JPH0611140Y2 (ja) * | 1988-10-03 | 1994-03-23 | アラコ株式会社 | 発泡成形型 |
JP2790895B2 (ja) * | 1990-04-03 | 1998-08-27 | 日本プラスト株式会社 | インモールド加飾成形装置 |
JPH0471216U (ja) * | 1990-11-01 | 1992-06-24 | ||
JP3205509B2 (ja) * | 1996-07-17 | 2001-09-04 | 西川化成株式会社 | 射出成形型 |
JPH10296771A (ja) * | 1997-04-25 | 1998-11-10 | Kasai Kogyo Co Ltd | 積層成形体の成形方法並びに成形金型構造 |
JPH11314554A (ja) * | 1998-03-02 | 1999-11-16 | Denso Corp | エアバッグ装置用装飾パッド及びその製造方法 |
JP4628125B2 (ja) * | 2005-02-09 | 2011-02-09 | 日本プラスト株式会社 | 樹脂漏れ防止構造 |
JP2012192604A (ja) * | 2011-03-16 | 2012-10-11 | Kojima Press Industry Co Ltd | 射出成形方法 |
-
2009
- 2009-06-26 JP JP2009152222A patent/JP5595679B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2011005764A (ja) | 2011-01-13 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4628125B2 (ja) | 樹脂漏れ防止構造 | |
JP5179362B2 (ja) | パネル状ラミネートおよび該ラミネートを製造するためのスキン | |
JP4131232B2 (ja) | 型内塗装成形品、その製造方法及び型内塗装成形用金型 | |
WO2008018614A1 (fr) | panneau de finition intérieure et procédé de moulage par injection | |
KR20070053628A (ko) | 사출에 의한 국부 이중성형 방법, 이 방법에 채용된 금형및 이렇게 얻어진 다재료 성형품 | |
JP5595679B2 (ja) | 射出成形時における洩れ防止構造 | |
JP4743860B2 (ja) | 発泡樹脂成形品の成形方法及び成形金型 | |
JP2011218573A (ja) | 成形用金型及び該成形用金型を用いた発泡成形体の製造方法 | |
KR200467575Y1 (ko) | 디스플레이 장치의 부품 제조용 이중 사출 금형 | |
JP6364301B2 (ja) | ピラーガーニッシュの製造方法 | |
WO2015115230A1 (ja) | サンルーフ装置のパネル体およびサンルーフ装置のパネル体の製造方法 | |
JP2009269486A (ja) | ウェザーストリップ | |
JP5200828B2 (ja) | 樹脂発泡成形品の製造方法及び樹脂発泡成形品 | |
JP2006346898A (ja) | 発泡樹脂成形品 | |
JP4423138B2 (ja) | 車両用内装材の成形装置 | |
JP7438415B2 (ja) | 車両用クッションパッド及びその製造方法 | |
JP5013474B2 (ja) | 発泡樹脂成形品 | |
JP2008074009A (ja) | 衝撃吸収機能を有する樹脂成形品並びにその成形方法 | |
WO2021065214A1 (ja) | クリップ及びクリップの製造方法 | |
JP4704097B2 (ja) | 表皮一体内装品及びその成形方法 | |
JP5901329B2 (ja) | 発泡成形品の製造方法及びこれに用いる袋状体付き発泡型 | |
JP5311616B2 (ja) | 樹脂成形品の成形方法、および樹脂成形品の成形装置 | |
JP2007076099A (ja) | 端末被覆樹脂製品の製造方法 | |
JP2009196166A (ja) | 樹脂成形品の成形方法並びに成形金型 | |
JP5200846B2 (ja) | 樹脂発泡成形品の製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20120529 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20130524 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20130610 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20130808 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20140514 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20140519 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20140804 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20140806 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5595679 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |