JPH11314554A - エアバッグ装置用装飾パッド及びその製造方法 - Google Patents

エアバッグ装置用装飾パッド及びその製造方法

Info

Publication number
JPH11314554A
JPH11314554A JP10291092A JP29109298A JPH11314554A JP H11314554 A JPH11314554 A JP H11314554A JP 10291092 A JP10291092 A JP 10291092A JP 29109298 A JP29109298 A JP 29109298A JP H11314554 A JPH11314554 A JP H11314554A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pad
decorative
decorative member
airbag device
mold
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10291092A
Other languages
English (en)
Inventor
Hidenobu Kajita
英伸 梶田
Minoru Fujioka
稔 藤岡
Makoto Ozaki
真 尾崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP10291092A priority Critical patent/JPH11314554A/ja
Publication of JPH11314554A publication Critical patent/JPH11314554A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Vehicle Interior And Exterior Ornaments, Soundproofing, And Insulation (AREA)
  • Air Bags (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】装飾性と安全性に優れたエアバッグ装置用装飾
パッドを提供すること。 【解決手段】インサート成形によって、装飾部材2とパ
ッド部材(エラストマ)が一体に成形される装飾パッド
であって、装飾部材2の裏面に複数の位置決め用脚6と
小支柱7を設ける。インサート成形時には、小支柱7を
上下両金型によって挟持し、装飾部材2の剛性を高め
て、同種のエラストマ(パッド部材)を注入する。注入
過程では、樹脂流による剥離作用があるが、剛性が高め
られているので剥離されない。よって、剥離に伴うバリ
発生がない。また、同種のエラストマ樹脂を注入するの
で相溶状態となり、冷却後には、強固にパッド部材と接
合される。このように、装飾部材2の裏面に剛性と接合
力を高める構造を設けて、装飾面にはバリ発生のない、
またエアバッグ作動時には、装飾部材2が飛散すること
のない安全なエアバッグ装置用装飾パッドとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自動車等に搭載さ
れ、衝撃時にはエアバッグを展開させるエアバッグ装置
のパッド及びその製造方法に関し、特にパッドに装飾部
材を施し運転席の美観を整えるとともに、エアバッグ作
動時には、その装飾部材を飛散させることのない安全な
エアバッグ装置用装飾パッドに関する。また本発明は、
運転席のみならず助手席、後部座席のエアバッグ装置装
飾パッドにも適用できる。
【0002】
【従来の技術】エアバッグ装置のパッドは、折り畳まれ
たエアバッグを覆うためのカバーであり、乗用車の運転
席用エアバッグ装置においては通常ステアリングホイー
ルの中央に設置されている。そして、衝突時には、容易
に破断しエアバッグを大きく膨らませるに、障害となら
ないことが要求される。さらに、近年には、ほとんどの
自動車にエアバッグ装置は標準装備されるに至り、その
機能とともに美観・質感が求められ、さまざまな装飾部
材が施されている。
【0003】例えば、特開平9ー48315号公報は、
図25(a),(b)に示すように装飾部材22の裏面
に屈曲可能な脚部23を設け、その脚部23をパッド部
材21に設けた開口部に挿入し、その脚部23を折り曲
げることにより、その装飾部材22をパッド部材21に
固定することを提案している。
【0004】
【発明が解決しようする課題】近年では、特に、運転席
用エアバッグ装置用パッドは、運転者の手に触れること
が多いことから、そのパッドが皮革状の質感で変形し易
いものが好まれる傾向にある。しかしながら、上記エア
バッグ装置用パッドは、装飾部材22の脚部23をパッ
ド部材21内部で折り曲げて使用する構造であり、その
固定のためには、パッド部材21を挟持する他の強固な
固定板24が必要となる。このため、装飾部材22に薄
く質感の柔らかい材質を用いても、この固定板24が固
いため、柔軟な皮革状質感を出すには至らなかった。ま
た、この強固な固定板24はその質量が大きいため、エ
アバッグ作動時、つまりエアバッグ展開時には飛散する
可能性があった。
【0005】そこで、発明者らは、パッド部材と装飾部
材とを一体成形し、厚さの薄いパッドにすることを考え
た。即ち、パッド部材と装飾部材とを一体成形する際、
装飾部材は、パッド部材の略中央で、かつ、パッド部材
より乗員に対して遠くなる方向の奥まった位置に配設さ
れるとともに、装飾部材には装飾部材の周縁部に径方向
外側に延出部が設けられ、この延出部の表面及び裏面に
パッド部材の材料を固着させることによって、装飾部材
とパッド部材とを強固に固着することを考えた。
【0006】ここで、このエアバッグ装置用パッドの製
造方法を検討する。図27に示すような装飾部材102
が、図26に示すように、下型10に設けられた図示し
ない位置決めピンにより装飾部材102の裏面に設けら
れた突起部と係合して位置決め固定され、上型9と下型
10とが型合わせされ、パッドの形状を規定するキャビ
ティ11が構成される。このキャビティ11に樹脂が注
入されて、パッド部材と装飾部材とが一体成形される。
射出成形時の樹脂のキャビティ11への射出口(ゲー
ト)は、装飾部材の表面は美観を損ねることはできない
ため、その表面側の位置で垂直に設けることはできな
い。又、装飾部材の裏面側からその面に垂直な方向に樹
脂を射出するゲートを設けることは次の理由で困難であ
る。パッドの周辺には、エアバッグを収納すると共にパ
ッドの補強となる側壁(図示略)がパッド面に垂直に形
成される。よって、この側壁に該当するキャビティを越
えて樹脂の注入路を下型に形成しなければならず、下型
の加工が困難である。
【0007】このような理由により、キャビティ11へ
の樹脂の注入は、図26(a)に示すように、パッド
面、即ち、装飾部材の面に平行な方向から行う必要があ
る。しかし、装飾部材は、図26(a)に示すように、
パッドの中央の窪み部に形成されるため、装飾部材の延
出部102aが、図26(b)に示すように、キャビテ
ィ11に突出することになる。この結果、勢い良く注入
される樹脂により、装飾部材の延出部102aが上型9
から離脱して変形し、この部分にパッド部材のバリが形
成されたり、装飾部材がパッド部材と強固に固着されな
いという問題がある。
【0008】そこで、本発明は、上述した問題点を解決
するためになされたものであり、その目的は、装飾部材
とパッド部材とを強固に固着することである。又、他の
目的は、装飾部材の周辺にパッド部材のバリが形成され
ることを防止することである。さらに、他の目的は、装
飾部材とパッド部材とを強固に固着しバリの形成されな
い容易な製造方法を提供すると共に、パッド部材と装飾
部材との接合を強固にすることで、エアバッグの作動時
においても装飾部材が飛散することのない安全なエアバ
ッグ装置用装飾パッドを提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項1に記載のエアバッグ装置用装飾パッドに
よれば、自動車衝突時に作動し、エアバッグを展開させ
るエアバッグ装置のパッドであって、パッド部材と、該
パッド部材の表面に一体成形され、表面に装飾部を有す
る装飾部材とから成るエアバッグ装置用装飾パッドであ
って、装飾部材は、その装飾部材の周辺部に外側に向か
って延長された延出部と、その延出部の近傍において延
出部の面に略垂直な方向に突出した支柱とを有し、その
延出部の表面及び裏面と支柱とがパッド部材に固着して
いることを特徴とする。
【0010】上記支柱は、装飾部材の剛性を高める。よ
って、装飾部材は樹脂注入の注入初期過程においても変
形することはない。即ち、金型と装飾部材との隙間に樹
脂が入り込む事によって形成される所謂バリ発生がな
い。従って、美観に優れたエアバッグ装置用装飾パッド
となる。特に、この支柱は延出部裏面に設けるのが望ま
しい。その場合は、効率よく変形を防ぐことができる。
また、本発明は変形しやすい、例えば皮革質感を有する
柔軟性に富んだ薄い装飾部材に適用できる。さらに、上
記支柱および延出部の表面及び裏面は、樹脂成形後には
上記パッド部材に固定されている。これにより、エアバ
ッグ展開時にも、飛散することのない安全なエアバッグ
装置用装飾パッドとなる。
【0011】請求項2に記載のエアバッグ装置用装飾パ
ッドによれば、上記支柱は、装飾部材を金型に位置決め
するための位置決め用脚と、その位置決め用脚より背の
低い小支柱とから成ることを特徴とする。装飾部材は位
置決め用脚を用いて、金型の所定位置に固定され、例え
ば熱可塑性樹脂が注入され成形される。装飾部材は、そ
の位置決め用脚によって、正確に金型の所定位置に固定
されるので、成形時の樹脂の注入方向、速度にかかわら
ず、その位置がずれる事はない。よって、精度のよいエ
アバッグ装置用装飾パッドとなる。また、成形終了後
は、小支柱は位置決め用脚とともに例えば柔軟性を有す
るパッド内に完全に埋設される。これにより、エアバッ
グ展開時にエアバッグを傷つけることがない。従って、
エアバッグの展開を確実に動作させる安定したエアバッ
グ装置用装飾パッドとなる。
【0012】請求項3に記載のエアバッグ装置用装飾パ
ッドによれば、装飾部材の裏面の略全面がパット部材に
固着されていることを特徴とする。装飾部材とパッド部
材の固着力は、その接触面積に比例する。本発明によれ
ば、裏面全体を使用しその接触面積を最大にしている。
よって、より固着力に優れたエアバッグ装置用装飾パッ
ドとなる。
【0013】請求項4に記載のエアバッグ装置用装飾パ
ッドによれば、小支柱は、離散的に配置された複数の柱
状体であることを特徴とする。その小支柱は延出部にお
いて離散して立設されているので、効率的に装飾部材の
変形を防ぐことができる。即ち効率的にバリ発生を防止
することができる。また、請求項2のエアバッグ装置用
装飾パッドと同等の固着力が維持される。
【0014】請求項5に記載のエアバッグ装置用装飾パ
ッドによれば、上記小支柱は、周回方向に全て又は部分
的に連続して形成された堤状体であることを特徴とす
る。提状体は剛性に優れている。装飾部材は、周回方向
に全て又は部分的に連続して形成されたこの提状体を有
しているので、より剛性にすぐれたものとなる。よっ
て、装飾部材は、例えば樹脂注入の注入初期過程におい
ても変形することはない。従って、請求項1および請求
項2に記載のエアバッグ装置用装飾パッドと同等のバリ
発生のないより美観に優れたエアバッグ装置用装飾パッ
ドが実現できる。また、上記提状体は、樹脂成形後には
上記パッド部材に固定される。これにより、さらに装飾
部材とパッド部材との固着力が向上する。
【0015】請求項6に記載のエアバッグ装置用装飾パ
ッドによれば、上記支柱は、装飾部材の延出部の他にそ
の裏面にも形成されることを特徴とする。これにより、
装飾部材全体の剛性が増し、パッド部材の注入時にも変
形することはない。よって、変形に伴うバリ発生や装飾
面の歪発生がない。従って、より美観に優れたエアバッ
グ装置用装飾パッドとなる。特に、例えば、装飾部材表
面の装飾パタ−ンに沿ってその裏面に複数の支柱を形成
すると、成形終了後の装飾部材表面の装飾パタ−ンに変
形がない。この場合、忠実に装飾パタ−ンが再現される
エアバッグ装置用装飾パッドとなる。さらに、装飾部材
の延出部に加え、裏面への支柱形成は、装飾部材とパッ
ド部材の固着面積を増加させることになる。その結果、
装飾部材とパッド部材をより強固に固着される。従っ
て、エアバッグ作動時にも飛散することのない、より安
全なエアバッグ装置用装飾パッドとなる。
【0016】請求項7に記載のエアバッグ装置用装飾パ
ッドによれば、装飾部材の少なくとも裏面は、パッド部
材と同種の熱可塑性樹脂によって形成されている。一般
に、異種の熱可塑性樹脂を使用すると、その熱膨張率や
成形後の体積収縮率が異なることから、経年変化によっ
て接合強度が低下したり場合によっては剥離することが
ある。本請求項のエアバッグ装置用装飾パッドによれ
ば、同種の熱可塑性樹脂によって形成せられているので
成形時には互いに相溶し、成形終了後にも、接合強度が
低下したり剥離することはない。よって、装飾部材とパ
ッド部材は、夏期,冬期などの温度変化を問わずより強
固に固着される。従って、経年変化のない安全なエアバ
ッグ装置用装飾パッドとすることができる。
【0017】請求項8に記載のエアバッグ装置用装飾パ
ッドによれば、上記装飾部材とパッド部材とは、成形時
にその装飾部材の裏面全体とパッド部材とが溶着するこ
とで固定されることを特徴とする。溶着は、極めて接合
力の強い接合方法である。この溶着が、装飾部材の裏面
全体で行われている。従って、極めて固着力の強いエア
バッグ装置用装飾パッドとなる。
【0018】請求項9に記載のエアバッグ装置用装飾パ
ッドによれば、装飾部材は、その裏面に接着層が形成さ
れている。これにより、パッド部材が装飾部材と異種の
樹脂であっても、強固に接合させることができる。従っ
て、より様々な材質からなる装飾部材を選択することが
でき、多用なエアバッグ装置用装飾パッドを提供するこ
とができる。また、接着層に高温にて半溶融状態にな
り、常温にて硬化する接着剤を選べば、装飾部材とパッ
ド部材をより強固に固着させることができる。従って、
異なる材質からなる装飾部材に対しても、飛散すること
のないより安全なエアバッグ装置用装飾パッドが提供で
きる。
【0019】請求項10に記載のエアバッグ装置用装飾
パッドによれば、装飾部材の延出部の面は、装飾部材が
嵌合される金型の延出部が当接する面に対して、延出部
の先端が金型の面に強く押圧されるように傾斜している
ことを特徴すとる。従って、装飾部材は金型嵌合時に
は、装飾部材の最先端の周縁部が金型の面と強く接触し
て固定される。これにより、装飾部材と金型面はその最
外周において間隙が生じることがない。よって、樹脂の
間隙流入によるバリ発生がない。従って、上述同様の美
観に優れたエアバッグ装置用装飾パッドとなる。
【0020】請求項11に記載のエアバッグ装置用装飾
パッドによれば、成形時の樹脂流による剥離作用を低減
させるため、装飾部材の延出部の周縁はその断面が先端
に向かって薄くなるテーパ形状となり、あるいはその先
端がR加工されている。これにより、パッド部材注入時
において、樹脂流による装飾部材の剥離作用が低減され
る。その結果、装飾部材の変形が抑制され、変形による
バリ発生が低減される。
【0021】請求項12に記載のエアバッグ装置用装飾
パッドによれば、装飾部材の延出部の裏面には周回方向
の全周又は一部に沿って凹状の溝が形成されていること
を特徴とする。その装飾部材の延出部の裏面に形成され
た凹状の溝は、成形時に樹脂流による樹脂圧を受けて金
型に押圧される。従って、この樹脂注入により、装飾部
材の延出部は隙間なく金型に密着せられる。その結果、
金型と装飾部材との間に間隙が発生せず、その間隙に樹
脂が入り込む事によって形成される所謂バリ発生がな
い。よって、請求項1に記載のエアバッグ装置用装飾パ
ッドと同等の美観に優れたエアバッグ装置用装飾パッド
となる。また、その溝は、成形後は上記延出部とともに
パッド部材に埋設固定される。よって、固着力にも優
れ、エアバッグ作動時に飛散することのないエアバッグ
用装飾パッドとなる。
【0022】請求項13に記載のエアバッグ装置用装飾
パッドによれば、パッド部材は中央部に窪みを有し、装
飾部材は該窪み内に埋設されて配置されていることを特
徴とする。装飾部材はパッド部材中央部の該窪み内に埋
設されて配置されているので、運転者の手が装飾部材に
引っかかることがなく、パッド対する感触を良好とする
ことができる。また、装飾部材の美観もより長く維持す
る事ができる。
【0023】請求項14に記載のエアバッグ装置用装飾
パッドによれば、装飾部材は軟質の熱可塑性樹脂からな
り、その表側には、少なくとも金属膜を含む多層膜が形
成されている。軟質樹脂は皮革状質感を与え、その軟質
樹脂上に形成されたら金属膜による例えば金、銀の装飾
は高級感を与える。これにより、さらに美観に優れたエ
アバッグ用装飾パッドとなる。また、装飾部材の裏面は
金属膜が形成されず本来の樹脂状態が維持される。よっ
て、装飾部材とパッド部材との固着力は、請求項1乃至
請求項14に記載のエアバッグ用装飾パッドとそれぞれ
同等である。
【0024】請求項15に記載のエアバッグ装置用装飾
パッドの製造方法によれば、装飾部材は、その装飾部材
の周辺部に外側に向かって延長された延出部と、その延
出部の近傍において延出部の面に略垂直な方向に突出し
た支柱とを有し、装飾部材は、その支柱の一部である複
数の位置決め用脚によって、金型内に位置決めされると
ともに、延出部の先端が金型のキャビティに浮上した状
態で、そのキャビティにパッド材料が注入される。これ
により、その延出部の表面及び裏面とパッド部材とが確
実に溶着固定されることを特徴とする。
【0025】装飾部材は、その装飾部材の裏面に形成さ
れた複数の位置決め用脚によって一方の金型内に位置決
めされる。その後、他方の金型が合わせられ、型締め時
には、延出部の先端は金型のキャビティに浮上した状態
で固定される。よって、延出部の先端の表面及び裏面に
各軸に樹脂が流れ込み、延出部を確実にパッド部材に固
着することができる。又、装飾部材に突設された支柱を
両金型によって挟持した場合には、さらに、装飾部材の
先端周縁部の剛性が高められる。その結果、装飾部材は
成形時の樹脂流によっても変形を受けず、金型と装飾部
材との間に隙間を発生させない。従って、隙間に樹脂が
入り込むんで、バリを発生させることがない。成形終了
後は延出部、支柱および位置決め用脚はパッド部材内に
埋設されて固定される。よって、装飾部材とパッド部材
は強固に固定される。従って、美観に優れるとともにエ
アバッグ作動時にも装飾部材を飛散させることのないエ
アバッグ装置用装飾パッドを提供する製造方法となる。
特に、皮革質感を有する薄い装飾部材を使用するエアバ
ッグ装置用装飾パッドの製造方法に適用できる。
【0026】請求項16に記載のエアバッグ装置用装飾
パッドによれば、装飾部材は、位置決め用脚によって金
型に位置決めされるとともに、型締め時には他方の金型
に形成された複数の支柱によりその装飾部材が押圧固定
され、パッド部材の熱可塑性樹脂は、装飾部材がその複
数の支柱によって装飾部材の変形が抑制された状態で注
入され、成形後は位置決め用脚および延出部がパッド部
材内に溶着固定されることを特徴とする。
【0027】装飾部材は、その裏面に形成された位置決
め用脚と、その周辺部に外側に向かって延長された延出
部を備えている。装飾部材は、その位置決め用脚によっ
て、一方の金型に位置決めされるとともに、型締め時に
は他方の金型に形成された複数の支柱により該装飾部材
が押圧固定される。パッド部材の熱可塑性樹脂は、装飾
部材がその複数の支柱によって押圧され装飾部材の変形
が抑制された状態で注入される。よって、樹脂注入時の
樹脂流による装飾部材の変形がなく、その変形に伴うバ
リ発生がない。また、成形後は位置決め用脚および延出
部がパッド部材内に溶着固定される。これにより、請求
項11に記載のエアバッグ装置用装飾パッドの製造方法
と同等の美観および固着力に優れた製造方法となる。
【0028】請求項17に記載のエアバッグ装置用装飾
パッドによれば、装飾部材は、装飾が施された加飾部と
装飾が施されていない非加飾部に分けられ、溶着固定は
該非加飾部全体によって行われることを特徴とする。装
飾部材は、装飾が施された加飾部と装飾が施されていな
い非加飾部に分離されている。そして、パッド部材との
溶着固定はその非加飾部全体によって行われることを特
徴とする。非加飾部は、裏面と、複数の位置決め用脚、
延出部の表面および裏面、そして裏面あるいは延出部に
形成された複数の支柱を含む。本発明の方法によれば、
上記全ての非加飾部を介してパッド部材と溶着固定され
る。従って、最も強固にパッド部材と接合される。よっ
て、エアバッグ展開時にも、装飾部材を飛散させること
のない最も安全なエアバッグ装置用装飾パッドの製造方
法となる。
【0029】請求項18に記載のエアバッグ装置用装飾
パッドによれば、位置決め用脚および延出部は、装飾工
程では装飾部材の固定用あるいは変形防止用に使用さ
れ、成形工程では、所定長さに切断されて使用され、成
形終了時にはパッド部材に埋設されることを特徴とす
る。装飾工程において、装飾部材の表側は、例えば真空
蒸着あるいはスパッタリングによる金属膜によって装飾
される。この時、通常、蒸着装置の放射熱による熱変形
が発生するが、本発明の製造方法によれば、装飾部材の
延出部あるいは位置決め用脚が固定されて蒸着される。
よって装飾部材の変形が防止される。また、成形工程に
おいては、その位置決め用脚は所定長さに切断されて、
金型に嵌入され成形される。また、成形終了時において
は、パッド部材に埋設される。よって、装飾工程および
成形工程の両工程に利用される利便性の高いエアバッグ
装置用装飾パッドの製造方法となる。
【0030】請求項19に記載のエアバッグ装置用装飾
パッドによれば、熱可塑性樹脂の金型キャビティへの注
入方向はパッド面に平行である。そして、熱可塑性樹脂
の粘度が低い場合は、パッド部材におけるテアラインと
なる薄肉部に向かって注入される。又、熱可塑性樹脂の
粘度が高い場合は、薄肉部が形成されていない領域に向
かって樹脂が注入される。
【0031】樹脂注入の初期過程において、キャビティ
の樹脂圧は、樹脂粘度と、例えば、樹脂を流入させるゲ
ートからの距離に反比例する。即ち、樹脂粘度が高いと
樹脂圧が低下し、樹脂粘度が低いと樹脂圧が上昇する。
本発明によれば、樹脂粘度が高い場合は、上記の方向か
ら注入することで、薄肉部を形成するための金型の堰堤
部に遮られることなく、樹脂流を最初に装飾部材の裏面
に導き、装飾部材における樹脂圧の低下を補うことがで
きる。また、逆に樹脂粘度が低い場合は、ゲートからの
距離を延ばすと共に、先にパッド部材の薄肉部に向かっ
て、即ち、薄肉部を形成するための金型の堰堤部に向か
って注入することで、樹脂圧を低下させることができ
る。 このように樹脂の注
入方向を選択することで、装飾部材における樹脂圧を所
定値の範囲内に設定することができる。装飾部材は、所
定の樹脂圧で金型に押圧されるので、装飾部材と金型間
に隙間が発生しない。よって、それに伴うバリ発生もな
い。従って、品質の一定したエアバッグ装置用装飾パッ
ドの製造方法となる。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。なお、本発明は下記実施例
に限定されるものではない。 (第1実施例)図1は本発明のエアバッグ装置用装飾パ
ッドの外観図である。本発明のエアバッグ装置用装飾パ
ッドは、熱可塑性エラストマからなるパッド部材1と、
そのパッド部材1に埋設され、装飾面が表出している同
じく熱可塑性樹脂からなる装飾部材2とから構成されて
いる。この装飾部材2は、成形後の熱膨張率差よる剥離
を回避するため、パッド部材1と同種の熱可塑性樹脂が
選ばれ、その線膨張率はパッド部材1のそれとほぼ同一
に設定されている。装飾部材2は、柔軟性を有する例え
ばオレフィン系、スチレン系、エステル系のエラストマ
又はポリエステル樹脂である。以下、簡単のために両者
が接合されたものを装飾パッドと記す。この装飾パッド
は、周知のように、エアバッグの作動時には、図示しな
いインフレータによるエアバッグの展開に従って、パッ
ド部材1に形成された薄肉部が破断される。この薄肉部
がテアラインmとなる。
【0033】図2に、装飾パッドを図1のA−A線で切
断した断面図を示す。断面図に示すように、装飾部材2
はパッド部材1の中央の窪み部50に配置され、装飾部
材2の装飾面3がパッド部材表面5から突出しないよう
に、接合面4でパッド部材1と固着されている。このよ
うな窪み部50を形成することで、装飾部材2は外部か
らの損傷を受け難くなり、美観が維持される。接合面4
は、例えば、同種のエラストマからなるのパッド部材1
と装飾部材2の相溶によって、あるいは熱硬化性樹脂等
の接着剤による熱融着によって形成される。また、エア
バッグ作動時には、パッド部材1の一部に見られる薄肉
部51が破断され、この位置がテアラインmとなり、エ
アバッグが展開される。尚、装飾部材2の装飾面3は、
隆起した文字やマークが形成されており、さらに塗装、
インモ−ルド、ホットスタンプ、あるいは真空蒸着など
で装飾されている。
【0034】次に、図3に装飾部材2の裏面斜視図を示
す。装飾部材2の形状は、例えば円盤形状であり、装飾
部材2の周辺は、径方向に延長された延出部2aを構成
している。この延出部2aの裏面に多数の支柱が設けら
れている。その支柱は、複数の位置決め用脚6とその位
置決め用脚6間に立設された複数の小支柱7とから構成
されている。この小支柱7は脚6よりも背が低く構成さ
れている。各脚6の底面には、図4に示す下型10に形
成されたピン8が嵌合される凹部61が形成されてい
る。
【0035】図4、図5を用いて、この装飾パッドの製
造方法を説明する。図4に図示された装飾部材2は図3
のB−B線で切断した断面が示されている。又、図5
(a)に示された装飾部材は図5(b)のC−C線で切
断した断面が示されている。この製造方法は、装飾部材
2をパッド部材1と一体に成形する所謂インサート成形
の一種である。図4に示すように、装飾部材2の脚6の
凹部61に下型10をピンを挿入して、装飾部材2を下
型10に固定する。その後、下型10と上型9とを合わ
せることで、装飾部材2の装飾面3は上型9に密着す
る。この時、複数の小支柱7は、図5(a)に示すよう
に、下型10の面に当接している。下型10と上型9と
の間には、図5(a)に示すように、パッドを形成する
キャビティ11が構成される。このキャビティ11に装
飾部材2の延出部2aが突出している。そして、このキ
ャビティ11に、パッド部材1の材料である、例えば装
飾部材2と同種の熱可塑性エラストマが注入される。
【0036】キャビティ11に注入された樹脂は、樹脂
流となって、装飾部材2の延出部2aに衝突するが、延
出部2aは小支柱7を介して上型9と下型10によって
挟持されている。そのため、延出部2aの付近で装飾部
材2が上型9より剥離したり、変形することはない。よ
って、キャビティ11に突出している延出部2aの表面
及び裏面に注入された樹脂が周り込み、装飾部材2の周
辺は確実にバッド部材1に固着されると共に、この装飾
部材2の装飾面3上へのバリの形成が防止される。
【0037】このような樹脂流は、その後、装飾部材2
裏面全体に達する。樹脂流は、装飾部材2と同種の例え
ば熱可塑性エラストマであるので、装飾部材2の裏面全
体、複数の位置決め用脚6および小支柱7と相溶し、冷
却終了後は装飾部材2が強固にパッド部材1に固着され
る。従って、エアバッグ展開時にも、装飾部材2が剥離
し飛散することはない。よって、安全なエアバッグ装置
用装飾パッドおよびその製造方法となる。さらに、上述
のように、この装飾部材2とパッド部材1の材質は、同
種の熱可塑性樹脂が選ばれるため、得られた接合力は製
造過程の温度変化あるいは通年の温度変化に対しても、
維持され変わることはない。従って、より安定したエア
バッグ装置用装飾パッドとなる。
【0038】上記実施例では小支柱7は下型10の突起
150に接触しているので、パッド部材1の裏面の凹部
に小支柱7の端面が位置しているため、エアバッグの展
開時にこの小支柱7がバッグを損傷することはない。
又、小支柱7の形成により装飾部材2の延出部2aの剛
性が十分高ければ、小支柱7は下型10に接触していな
くてもよい。即ち、小支柱7の高さは位置決め用脚6の
高さより低くてもよい。この場合は、小支柱7は成形終
了後には柔軟性を有するパッド部材1に完全に埋設され
る。これにより、エアバッグの展開時にも、複数の小支
柱7によりエアバッグを損傷することはない。
【0039】また、上記例では同種の熱可塑性エアラス
トマによる相溶によって装飾部材2とパッド部材1を接
合していたが、異種材料からなる装飾部2を使用する場
合は、装飾部材2の裏面に接着剤からなる接着層を形成
してもよい。例えば、ホットメルト系接着剤を使用して
もよい。ホットメルト系接着剤は、例えばポリオレフィ
ン系、ポリアミド系、ポリエステル系の高分子化合物で
ある。ホットメルト接着層は、注入された熱可塑性エラ
ストマの熱によって、半溶融状態になり活性化され、冷
却過程でパッド部材1と強固に接合される。このような
製造方法によれば、軟質性を有する装飾部材2に限ら
ず、様々な材質のエアバッグ装置用装飾パッドが実現で
きる。
【0040】(第2実施例)図6に、本発明の第2実施
例に係る装飾部材2の断面図、図7にパッドの成形に使
用する上型9の断面図、図8に装飾部材2と上型9との
関係の模式図を示す。尚、図中、第1実施例と同一の構
成要素には、同一の番号が付されている。第1実施例で
は、装飾部材2の延出部2aの裏面に複数の小支柱7を
設け、その小支柱7を金型の上型9と下型10で挟持す
るか、多くの小支柱7を設けて延出部2aの剛性を高め
ることによって、樹脂流による上型9から装飾部材2が
剥離することを防止していた。第2実施例では、多くの
小支柱7に加えて、この装飾部材2の延出部2aとこの
延出部2aが当接する上型9の周縁部9aとの成す角度
に特徴を持たせたことで、装飾部材2の延出部2aを、
確実に、上型9に密着させ、樹脂流による装飾部材2の
周辺部の剥離を防止するようにしている。
【0041】具体的には、装飾部材2の延出部2aと嵌
合する上型9の周縁部9aの平面と金型の中心線との成
す角(最小角)Dを90度とし、装飾部材2では、その
延出部2aの面と中心線との成す角Cを85度〜89度
とする。これにより、装飾部材2の延出部2aと周辺部
9aとの接触位置は延出部2aの最先端2bとなる。換
言すれば、上型9と下型10を合わせて、装飾部材2を
上型9の当接面に押圧した状態で、延出部2aの最先端
2bが最も強く上型9の周縁部9aに押圧されることに
なる。従って、樹脂注入による装飾部材2の延出部2a
の上型9の周縁部9aからの剥離が確実に防止され、そ
れに伴うバリの発生が防止される。
【0042】(第3実施例)第1、第2実施例では装飾
部材2自身に剛性を持たせる、あるいは金型で挟持する
事によって装飾部材2に剛性を持たせて、その結果、装
飾部材2の変形を防ぎ、樹脂流の装飾面への流入を阻止
していた。本実施例は、逆に、装飾部材2の延出部2a
を変形させて、樹脂流の装飾面への流入を阻止するのが
特徴である。
【0043】図9に、本発明の第3実施例による装飾部
材2を示す。図は、裏面斜視図である。第3実施例によ
る装飾部材2はその延出部2aの裏面に変形可能な凹状
の溝12を備えている。図10にこの変形可能な溝12
を有した装飾部材2の型締め時の様子を示す。また、図
11に溝12の拡大図および溝12が樹脂圧を受け、溝
12の側壁12aが上型9に押圧される様子を示す
【0044】一般に、樹脂注入時は、注入初期過程にお
いて樹脂流は突入流となり、通常、キャビティ11内に
ある装飾部材2を変形させる。従って、装飾部材2の上
型9への嵌合は、この樹脂流の突入による剥離作用を防
ぐため、溝12の側壁12aが上型9の堰堤部9bから
突出しないように埋設される(図11(a))。そして
成形時には、この溝12は樹脂流を受け、その樹脂圧に
よってその形状が拡大変形せられて、溝12の側壁12
aが上型9に密着する(図11(b))。その結果、溝
12の側壁12aと上型9との間隙が消滅し、樹脂流の
装飾面への流入が阻止される。即ち、バリ発生が阻止さ
れる。
【0045】このように延出部2aの裏面に溝12を有
する装飾部材2と上記金型を用いても、第1実施例、第
2実施例と同様の美観に優れたエアバッグ装置用装飾パ
ッドを得ることができる。また、装飾部材2とパッド部
材1との固着力についても第1実施例のエアバッグ装置
用装飾パッドと同等である。
【0046】(第4実施例)上記実施例では装飾部材2
の裏面構造を立体的構造とし、又は、それを金型で挟持
する事によって装飾部材2に剛性を持たせて変形を防
ぎ、その結果、樹脂流の装飾面への流入を阻止すること
が特徴であった。本実施例は、逆に、金型の下型に複数
の押圧用脚を備え、それにより装飾部材2を上型9に密
着固定させ、その結果、樹脂流の装飾面への流入を阻止
する製造方法である。
【0047】図12に、第4実施例に使用する装飾部材
2を示す。図は、裏面斜視図である。図13に、上型9
と下型10による装飾部材2の型締めを示す。図13に
おいて、装飾部材2は、図12のD−D線で切断した断
面が示されている。装飾部材2は、下型10に形成され
た複数の例えば、円柱状の押圧用脚13によって、上型
9に押圧され、密着せられている。これにより、装飾部
材2は、注入初期過程において樹脂流の突入流が発生し
ても、装飾部材2の延出部2aは変形することはない。
従って、装飾部材2の延出部2aは強固にパッド部材1
に固着されると共に、変形に伴うバリ発生が防止され
る。
【0048】このように位置決め用脚6以外には裏面に
小支柱等の立体構造を有しない装飾部材2であっても、
上記のように複数の押圧用脚13を下型10に備えれ
ば、上記第1乃至第3実施例と同様の美観に優れたエア
バッグ装置用装飾パッドを得ることができる。また、装
飾部材2とパッド部材1との固着力についても上記第1
乃至第3実施例と同等の効果が得られる。
【0049】(変形例)以上、本発明を表わす実施例を
示したが、他にさまざまな変形例が考えられる。例え
ば、第1実施例において、複数の小支柱7を装飾部材2
の延出部2a裏面に形成したが、図14に示すように小
支柱7を延出部2aの周縁部2cに形成してもよい。ま
た通常、この小支柱7のみでも剛性は十分であるが、激
しい突入樹脂流によっては、周縁部2aが変形する可能
性がある。この時は、図15に示す様に、下型10にリ
ング状に突出して形成された堰堤部80で小支柱7を押
圧しても良い。これにより、装飾部材2の延出部2aの
剛性が維持され、激しい突入樹脂流によっても変形する
ことがない。よって、上記実施例と同様に装飾部材2は
パッド部材1に強固に固着されると共に、装飾面3上の
バリ発生が防止される。
【0050】また、第1実施例において、複数の小支柱
7を装飾部材2の延出部2aの裏面に形成したが、それ
に加えて図16(a)に示すように装飾部材2の装飾パ
タ−ンの裏側にそのパタ−ンに沿って小支柱7を形成し
てもよい。これにより装飾パタ−ンの熱変形による表面
歪みが防止される。また、第1実施例において、複数の
小支柱7の形状は、略円柱形状であったが、これに限定
されるものではない。例えば図16(b)に示す直方体
形状の小支柱71を放射状に配列してもよい。さらに、
装飾部材2の裏面には、例えば、装飾部材2の装飾面3
を金属蒸着する時に、装飾部材2の位置決めのために使
用される脚60を、装飾部材2の金型における位置決め
のための脚6と共に、装飾部材2の変形防止に使用して
もよい。この場合は、脚60は、金属蒸着が完了した
後、位置決め用脚6の高さ以下となるよに切断する。こ
のことにより、エアバッグ展開時にエアバッグがこの脚
60により損傷されることが防止される。
【0051】また、第1実施例において、複数の小支柱
7を装飾部材2の延出部2a裏面に形成し、それを両金
型によって挟持することによって延出部2aの剛性を維
持したが、下型10にプランジャ81を備えこれによっ
て延出部2aを押圧してもよい。特に、円筒型の小支柱
7に代え、スリットを有する一対の小支柱72を設ける
のが望ましい(図17)。インサート形成時には、図1
8に図示するように金型内でプランジャ81がそのスリ
ットに挿入され、延出部2aが上型9に密着固定され
る。これにより装飾部材2の剛性が高められ、突入樹脂
流の剥離作用に対しても変形することはない。よって、
バリ発生が防止される。また、この時同時に、小支柱7
2のスリットが押し広げられた状態で、溶融したエラス
トマが注入される。よって、成形後、小支柱72が押し
広げられた形状で維持されているため、装飾部材2はよ
り強固にパッド部材1に接合される。また、装飾部材2
の剛性が十分高い場合は、特にプランジャ81を使用し
なくてもよい。その場合は、図示はしないが小支柱72
の先端形状が同様押し広げられた形状とするのが望まし
い。これにより、美観に優れるとともにエアバッグ作動
時も装飾部材の飛散することのないエアバッグ装置用装
飾パッドとなる。
【0052】また、第1実施例において、複数の小支柱
7は離散的に配置されたが、図19(a)に示すよう
に、一連の円弧状の堤状体14としても良い。図20
は、図19(a)に示す装飾部材2を金型に配設した状
態の断面を示し、(a)は装飾部材2のX−X線で切断
した断面図、(b)はY−Y線で切断した断面図を示し
ている。下型10には、キャビティ11の側に突出した
堰堤部15が周方向に沿って不連続に形成されている。
この不連続性により、型締め時には樹脂が堤状体14を
越えて内部のキャビティ11に流れ混むように、図20
(b)に示すように間隙15aが形成される。この間隙
15aより装飾部材2の裏面全体に樹脂が充填される。
この連続した堤状体14は装飾部材2の剛性をより高め
る効果がある。又、成形時に堤状体14は一部、下型1
0の堰堤部15によって支持されるために、装飾部材2
の延出部2aは、樹脂の注入初期過程においても上型9
から剥離し又は変形することはない。従って、第1実施
例のエアバッグ装置用装飾パッドと同等の効果がある。
【0053】また、図19(b)に示すように、装飾部
材2の裏面に直方体形状の堤状体14を格子状に配置し
ても良い。これにより、パッド部材によるバリおよび装
飾パタ−ンの歪みが防止される。図20(a)は、図1
9(a)に示す装飾部材2が金型内に嵌合された断面図
を示す。
【0054】また、第1実施例において、複数の小支柱
7を装飾部材2の延出部2a裏面に形成し、それを上下
両金型によって挟持することによって、樹脂流の剥離作
用に対処したが、それに加え図21(a),(b)に示
すように、樹脂流の抵抗を低減させるために、延出部2
aの先端の周縁をR加工しても、延出部2aの肉厚に関
して先端程薄くなる断面テーパ形状16にしてもよい。
これにより樹脂流の抵抗が低減され、剥離作用も低減さ
れる。従って、さらにバリ発生の発生確率が低減され
る。
【0055】また、第1実施例において、真空蒸着によ
る装飾部材2とパッド部材1の接合に、同種の熱可塑性
エアラストマによる相溶を用いる場合は、その真空蒸着
範囲は、図22に示すように、表面の領域Cとするのが
望ましい。金属膜17が裏面に形成されると上記相溶に
よる接合力が低下する場合があるからである。蒸着範囲
を領域Cに限定することによって、美観と固着力に優れ
たエアバッグ装置用装飾パッドとなる。
【0056】また、第1実施例のでは同種の熱可塑性エ
アラストマによる装飾部材2とパッド部材1の接合は、
装飾が施されない非加飾部全体を使用して成されていた
が、全体に限定しなくてもよい。十分な接合強度が得ら
れれば、小支柱7のみあるいは裏面のみでもよい。
【0057】また、図19に示す堤状体14は、装飾部
材2の裏面に形成され、上下両金型によって挟持された
が、図23に示すようにその堤状体14を装飾面3の側
に形成してもよい。この場合は、成形時には上下両金型
で挟持され剛性が高められると共に直接、装飾面3への
樹脂流入が防止される。これにより、より射出速度、温
度など成形条件が緩和される。よって、製造コストが低
減されたアバッグ装置用装飾パッドとなる。尚、この堤
状体14は上に突出していれば良く、その断面形状は、
楔形、矩形型、半円型など特に限定されない。
【0058】また、第1実施例においては、樹脂流の剥
離作用に対処するため、複数の小支柱7を延出部2a裏
面に形成したが、図24に示すように樹脂の注入方向に
より突入樹脂流や樹脂圧を調整することで、剥離作用を
低減しても良い。樹脂粘度が低い場合は、突入樹脂速度
や流路内の樹脂圧が高く剥離作用が大きい。この場合
は、図24に示す領域QQ’間に注入ゲートを設ける
と、最初に薄肉部51を形成するための下型10の堰堤
部101(図5)に向かって、樹脂が流れ込む。この
時、この堰堤部101で囲まれた内部に装飾部材2が配
設されているので、この堰堤部101が樹脂流に対して
防波堤の作用を成し、突入樹脂流あるいは樹脂圧が緩和
される。これにより、装飾部材2の金型からの剥離や変
形による、パッド部材1への固着不良や、バリ発生を低
減させることができる。逆に、樹脂粘度が高い場合は、
注入ゲートを領域PP’間に設け、樹脂流を最初に装飾
部材2の裏面に導き、装飾部材2での樹脂圧を確保す
る。これにより、十分に樹脂を装飾部材2の裏面に充填
することができ、装飾部材2はパッド部材1に所定の固
着力で接合される。
【0059】さらに、第1実施例〜第8実施例に例示し
た手段を組み合わせて、さらに強固な接合力を有する装
飾パッドとしてもよい。
【0060】その他、様々な変形例が考えられるが、エ
アバッグ装置用装飾パッドにおいて、装飾部材裏面に多
数の支柱を形成し、その支柱を上下両金型によって挟持
する事によって剛性を高めてバリ発生を防止し、美観に
優れたエアバッグ装置用装飾パッドとすると共に接合力
にも優れた装飾パッドを供給する本発明の主旨に沿うも
のであれば、その方式は問わない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係わるエアバッグ装置用
装飾パッドの外観図。
【図2】第1実施例に係わる装飾部材がパッド部材に接
合した様子を示した断面図。
【図3】第1実施例に係わる装飾部材の裏面斜視図。
【図4】第1実施例に係わる装飾部材を金型に配設した
状態を示した断面図。
【図5】第1実施例に係わる装飾部材の金型への配置と
装飾部材との関係を示した説明図
【図6】第2実施例に係わる装飾部材の断面図。
【図7】第2実施例に係わる上型の断面図。
【図8】第2実施例に係わる装飾部材と上型との関係を
示した説明図。
【図9】第3実施例に係わる装飾パッドの裏面斜視図。
【図10】第3実施例に係わる装飾部材を金型に配置し
た状態を示した断面図。
【図11】第3実施例に係わる装飾部材を樹脂圧により
変形させて金型に密接させる様子を示した説明図。
【図12】第4実施例に係わる装飾パッドの裏面斜視
図。
【図13】第4実施例に係わる装飾部材が金型へ配置さ
れた状態を示した断面図。
【図14】変形例に係わる装飾部材を示した斜視図。
【図15】変形例に係わる装飾部材が金型に配置された
状態を示した断面図。
【図16】小支柱の配置を変えた変形例に係わる装飾部
材の裏面斜視図。
【図17】スリットを有する小支柱を用いた変形例に係
わる装飾部材の裏面斜視図。
【図18】プランジャを用いた変形例に係わる金型の断
面図。
【図19】堤状体を用いた変形例に係わる装飾部材の裏
面斜視図。
【図20】堤状体を用いた変形例に係わる装飾部材が金
型に配置された状態を示した断面図。
【図21】断面がテーパ状にした延出部を有する装飾部
材の変形防止を示した説明図。
【図22】金属膜を有した変形例に係わる装飾パッド断
面図。
【図23】表面に堤状体を有した変形例に係わる装飾部
材を示した斜視図。
【図24】金型のゲートを設ける範囲を示した説明図。
【図25】装飾部材をパッド部材に取り付ける従来方法
を示した説明図。
【図26】装飾部材とパッド部材との一体成形時におけ
る延出部の剥離又は変形の様子を示した説明図。
【図27】その装飾部材を示した裏面斜視図。
【符号の説明】
1 パッド部材 2 装飾部材 3 装飾面 4 接合面 5 パッド部材表面 6 位置決め用脚 7 小支柱 8 ピン 9 上型 10 下型 11 キャビティ 12 溝 13 押圧用脚 14 堤状体 15 堰堤部 17 金属膜

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車衝突時に作動し、エアバッグを展
    開させるエアバッグ装置のパッドであって、パッド部材
    と、該パッド部材の表面に一体成形され、表面に装飾部
    を有する装飾部材とから成るエアバッグ装置用装飾パッ
    ドであって、前記装飾部材は、該装飾部材の周辺部に外
    側に向かって延長された延出部と、該延出部の近傍にお
    いて延出部の面に略垂直な方向に突出した支柱とを有
    し、前記延出部の表面及び裏面と前記支柱とが前記パッ
    ド部材に固着していることを特徴とするエアバッグ装置
    用装飾パッド。
  2. 【請求項2】 前記支柱は、前記装飾部材を金型に位置
    決めするための位置決め用脚と、該位置決め用脚より背
    の低い小支柱とから成ることを特徴とする請求項1に記
    載のエアバッグ装置用装飾パッド。
  3. 【請求項3】 前記装飾部材の裏面の略全面が前記パッ
    ト部材に固着されていることを特徴とする請求項1又は
    請求項2に記載のエアバッグ装置用装飾パッド。
  4. 【請求項4】 前記小支柱は、離散的に配置された複数
    の柱状体であることを特徴とする請求項2に記載のエア
    バッグ装置用装飾パッド。
  5. 【請求項5】 前記小支柱は、周回方向に全て又は部分
    的に連続して形成された堤状体であることを特徴とする
    請求項2に記載のエアバッグ装置用装飾パッド。
  6. 【請求項6】 前記小支柱は、前記延出部の他に前記装
    飾部材の裏面にも形成されることを特徴とする請求項2
    乃至請求項5のいずれか1項に記載のエアバッグ装置用
    装飾パッド。
  7. 【請求項7】 前記装飾部材の少なくとも裏面は、前記
    パッド部材と同種の熱可塑性樹脂よりなることを特徴と
    する請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載のエア
    バッグ装置用装飾パッド。
  8. 【請求項8】 前記装飾部材と前記パッド部材とは、成
    形時に前記装飾部材の裏面全体とパッド部材とが溶着す
    ることで固定されることを特徴とする請求項7に記載の
    エアバッグ装置用装飾パッド。
  9. 【請求項9】 前記装飾部材の裏面には、前記装飾部材
    を前記パッド部材に固着するための接着層が形成されて
    いることを特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれか
    1項に記載のエアバッグ装置用装飾パッド。
  10. 【請求項10】 前記装飾部材の前記延出部の面は、該
    装飾部材が嵌合される金型の延出部が当接する面に対し
    て、延出部の先端が金型の面に強く押圧されるように傾
    斜していることを特徴とする請求項1乃至請求項9のい
    ずれか1項に記載のエアバッグ装置用装飾パッド。
  11. 【請求項11】 前記装飾部材の前記延出部の周縁は、
    断面が先端程先鋭となるテーパ形状、又は、先端がR加
    工されていることを特徴とする請求項1乃至請求項10
    のいずれか1項に記載のエアバッグ装置用装飾パッド。
  12. 【請求項12】 前記装飾部材の前記延出部の裏面には
    周回方向の全周又は一部に沿って凹状の溝が形成されて
    いることを特徴とする請求項1乃至請求項11のいずれ
    か1項に記載のエアバッグ装置用装飾パッド。
  13. 【請求項13】 前記パッド部材は中央部に窪みを有
    し、前記装飾部材は該窪み内に埋設されて配置されてい
    ることを特徴とする請求項1乃至請求項12のいずれか
    1項に記載のエアバッグ装置用装飾パッド。
  14. 【請求項14】 前記装飾部材は軟質の熱可塑性樹脂か
    ら成り、その表側には少なくとも金属膜を含む多層膜が
    形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項1
    3のいずれか1項に記載のエアバッグ装置用装飾パッ
    ド。
  15. 【請求項15】 自動車衝突時に作動し、エアバッグを
    展開させるエアバッグ装置用装飾パッドの製造方法であ
    って、装飾部材を一方の金型内に嵌入し、他方の金型を
    合わせた後、柔軟性を有するパッド部材の樹脂を注入
    し、バッド部材と装飾部材とを一体成形するエアバッグ
    装置用装飾パッドの製造方法において、前記装飾部材
    は、該装飾部材の周辺部に外側に向かって延長された延
    出部と、該延出部の近傍において延出部の面に略垂直な
    方向に突出した支柱とを有し、前記装飾部材は、前記支
    柱の一部である複数の位置決め用脚によって、前記金型
    内に位置決めされるとともに、前記延出部の先端が金型
    のキャビティに浮上した状態で、前記キャビティにパッ
    ド材料が注入されることで、前記延出部の表面及び裏面
    と前記パッド部材とを溶着固定することを特徴とするエ
    アバッグ装置用装飾パッドの製造方法。
  16. 【請求項16】 自動車衝突時に作動し、エアバッグを
    展開させるエアバッグ装置用装飾パッドの製造方法であ
    って、装飾部材を一方の金型内に嵌入し、他方の金型を
    合わせた後、柔軟性を有するパッド部材の樹脂を注入
    し、バッド部材と装飾部材とを一体成形するエアバッグ
    装置用装飾パッドの製造方法において、前記装飾部材
    は、その裏面に形成された位置決め用脚と、その周辺部
    に外側に向かって延長された延出部とを有し、前記装飾
    部材は、前記位置決め用脚によって、前記金型に位置決
    めされるとともに、型締め時には前記他方の金型に形成
    された複数の支柱により該装飾部材が押圧固定され、前
    記パッド部材の熱可塑性樹脂は、前記装飾部材が該複数
    の支柱によって前記装飾部材の変形が抑制された状態で
    注入され、成形後は前記位置決め用脚および前記延出部
    がパッド部材内に溶着固定されることを特徴とするエア
    バッグ装置用装飾パッドの製造方法。
  17. 【請求項17】 前記装飾部材は、装飾が施された加飾
    部と装飾が施されていない非加飾部に分けられ、前記溶
    着固定は該非加飾部全体によって行われることを特徴と
    する請求項15又は請求項16に記載のエアバッグ装置
    用装飾パッドの製造方法。
  18. 【請求項18】 前記位置決め用脚および前記延出部
    は、装飾工程では前記装飾部材の固定用あるいは変形防
    止用に使用され、成形工程では、所定長さに切断されて
    使用され、成形終了時にはパッド部材に埋設されること
    を特徴とする請求項15乃至請求項17のいずれか1項
    に記載のエアバッグ装置用装飾パッドの製造方法。
  19. 【請求項19】 前記熱可塑性樹脂の金型キャビティへ
    の注入方向はパッド面に平行であって、前記熱可塑性樹
    脂の粘度が低い場合は、前記パッド部材におけるテアラ
    インとなる薄肉部に向かって注入する方向であり、前記
    熱可塑性樹脂の粘度が高い場合は、前記薄肉部が形成さ
    れていない領域に向かって注入する方向であることを特
    徴とする請求項15乃至請求項18のいずれか1項に記
    載のエアバッグ装置用装飾パッドの製造方法。
JP10291092A 1998-03-02 1998-10-13 エアバッグ装置用装飾パッド及びその製造方法 Pending JPH11314554A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10291092A JPH11314554A (ja) 1998-03-02 1998-10-13 エアバッグ装置用装飾パッド及びその製造方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6773198 1998-03-02
JP10-67731 1998-03-02
JP10291092A JPH11314554A (ja) 1998-03-02 1998-10-13 エアバッグ装置用装飾パッド及びその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11314554A true JPH11314554A (ja) 1999-11-16

Family

ID=26408949

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10291092A Pending JPH11314554A (ja) 1998-03-02 1998-10-13 エアバッグ装置用装飾パッド及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11314554A (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6613415B2 (en) 1999-12-14 2003-09-02 Toyoda Gosei Co., Ltd. Emblem having a fastening structure
JP2005288721A (ja) * 2004-03-31 2005-10-20 Pentel Corp 軸体及びその軸体の製造方法
US7213833B2 (en) 2004-01-16 2007-05-08 Takata Corporation Emblem, module cover and airbag apparatus
JP2010143190A (ja) * 2008-12-22 2010-07-01 Inoac Corp 成形型、この成形型を用いたゴム成形品の製造方法およびエアインテークダクト用シール材
JP2011005764A (ja) * 2009-06-26 2011-01-13 Nippon Plast Co Ltd 射出成形時における洩れ防止構造
JP2012071724A (ja) * 2010-09-29 2012-04-12 Toyoda Gosei Co Ltd エアバッグ装置用カバー
JP2012143900A (ja) * 2011-01-07 2012-08-02 Tokai Kogyo Co Ltd 複合成形品及びその製造方法
JP2017213762A (ja) * 2016-05-31 2017-12-07 株式会社吉野工業所 加飾合成樹脂成形品及びその成形方法
WO2021166866A1 (ja) * 2020-02-21 2021-08-26 ビューテック株式会社 複合成形品の製造方法および複合成形品

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6613415B2 (en) 1999-12-14 2003-09-02 Toyoda Gosei Co., Ltd. Emblem having a fastening structure
US7213833B2 (en) 2004-01-16 2007-05-08 Takata Corporation Emblem, module cover and airbag apparatus
JP2005288721A (ja) * 2004-03-31 2005-10-20 Pentel Corp 軸体及びその軸体の製造方法
JP2010143190A (ja) * 2008-12-22 2010-07-01 Inoac Corp 成形型、この成形型を用いたゴム成形品の製造方法およびエアインテークダクト用シール材
JP2011005764A (ja) * 2009-06-26 2011-01-13 Nippon Plast Co Ltd 射出成形時における洩れ防止構造
JP2012071724A (ja) * 2010-09-29 2012-04-12 Toyoda Gosei Co Ltd エアバッグ装置用カバー
JP2012143900A (ja) * 2011-01-07 2012-08-02 Tokai Kogyo Co Ltd 複合成形品及びその製造方法
JP2017213762A (ja) * 2016-05-31 2017-12-07 株式会社吉野工業所 加飾合成樹脂成形品及びその成形方法
WO2021166866A1 (ja) * 2020-02-21 2021-08-26 ビューテック株式会社 複合成形品の製造方法および複合成形品
JP2021130285A (ja) * 2020-02-21 2021-09-09 ビューテック株式会社 複合成形品の製造方法および複合成形品

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6692016B2 (en) Cover for air bag device
EP1520754B1 (en) Airbag cover and its production process
WO2005090049A1 (ja) バイザー付ヘルメット
JPH1035395A (ja) インストルメントパネルのエアバッグドアの構造
JPH11314554A (ja) エアバッグ装置用装飾パッド及びその製造方法
EP0734915B1 (en) Manufacturing method of pad
EP1901944B1 (en) Airbag cover with a frame with a metallic appearance
US6607796B1 (en) Resin air bag
US5944345A (en) Resin airbag
JP3910412B2 (ja) 自動車のエアバッグドア及びその製造方法
JPH04197849A (ja) 自動車のエアバック展開開口部の構造およびその製法
JP4533558B2 (ja) エアバッグドア一体型インストルメントパネル及びその製造方法
US20070278770A1 (en) Insert molded feature for airbag covers
JP2004243594A (ja) 発泡体付き成形部材
KR20120137822A (ko) 자동차의 크래쉬 패드 패널 및 그의 제조방법
EP2783923B1 (en) Airbag housing assembly
JP2000118344A (ja) エアバッグ装置用装飾パッド
KR20070063768A (ko) 차량의 엠블럼
JP2006315594A (ja) 車両用エアバッグ装置
US20230082763A1 (en) Airbag Cover of a Vehicle
JP2932930B2 (ja) 樹脂製品の成形方法及び成形用金型装置
JP3879611B2 (ja) 自動車内装品本体の製造方法
JP7112891B2 (ja) パッド付き車両用内装品の製造方法
KR20100031940A (ko) 차량용 에어백 도어
JP2004114738A (ja) 自動車用内装材及びその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080410

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090410

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 11

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090410

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100410

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110410

Year of fee payment: 13

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees