JP2005288721A - 軸体及びその軸体の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【目的】 ゴム硬度が40以下の柔らかいグリップを採用した場合でも、使用時におけるグリップのずれやねじれ、めくれを防止すること。
【構成】 軸筒と弾性体を2色成形、或いは、インサート成形の要領で射出成形した軸体であって、前記軸筒と弾性体との間に接着層を介在させた軸体。また、軸筒を成形後、その軸筒の表面に接着層を形成し、次いで、その接着層が形成された軸筒の表面に弾性体を射出成形によって成形した軸体の製造方法。
【選択図】 図1

Description

本発明は、滑り止め機能およびソフトタッチの感触を有する弾性体、特に、軸筒に被覆されているグリップ(把持部とも称される)を備えた筆記具などの改良に関するものである。
グリップを有する筆記具は、現在無数に存在する。そのグリップは、シリコーンゴムやエラストマーを用いた物がほとんどである。グリップの筆記具への取り付け方法も様々であり、その1例として、グリップと軸筒を別々に成形し、組み立てにより装着する方法や2色成形技術を用いてグリップと軸筒を一体成形する方法などがある。
グリップを別に成形し、組み立てにより装着する方法は、ゴム硬度(JIS規格におけるショアA)が40以下の柔らかいグリップを採用した場合、組み立ての時に変形したり、グリップ自体の粘着性により軸筒表面を滑りにくく組み立てが困難であり、さらに、コストアップになっていた。これは、グリップの材料がシリコーンゴムなどの加硫反応が必要な場合は、製造上避けられない問題である。
また、2色成形技術を用いて軸筒とグリップを一体成形する方法は、製造コストは低減できる点で有利であるため採用されている。しかしながら、軸筒とグリップの材料が基本的に異なるため、完全に接着させることは困難であった。
いずれの方法を用いても、グリップと軸筒が完全に接着されていないことから筆記具の使用時にグリップがねじれたり、ずれたり、めくれたりするという問題があった。
特開2003−54179号公報
本発明は、従来の問題点に鑑み鋭意研究の結果得られたものであり、ゴム硬度が40以下の柔らかいグリップを採用した場合でも、使用時におけるグリップのずれやねじれ、めくれが防止できる方法を見いだし、本発明を完成させたものである。
軸筒と弾性体を2色成形、或いは、インサート成形の要領で射出成形した軸体であって、前記軸筒と弾性体との間に接着層を介在させた軸体を第1の要旨とし、軸筒を成形後、その軸筒の表面に接着層を形成し、次いで、その接着層が形成された軸筒の表面に弾性体を射出成形によって成形した軸体の製造方法を第2の要旨とするものである。
本発明によれば、2色成形によって一体に2次成形された弾性体(グリップ)が、軸筒に対して前後に動いたり、回転したり、ねじれたりして握り具合が悪くなること、また、ゴム硬度が40以下の柔らかい弾性体を採用しても弾性体がめくれたりして体裁が悪くなる問題を解消できるものである。また、従来2色成形による一体成形において一次側の材料と2次側の材料が異なる場合においても、物理的なアンカー効果だけでなく、軸筒に形成した接着層が軸筒と弾性体の界面に拡散層を形成することから安定に接着し、材料および材料のゴム硬度の選択の幅が広がり、自由度が広がるものである。
本発明は、軸側に接着剤層を形成することにより軸筒と弾性体(グリップ)を物理化学的に接着することを最も主要な特徴とする。ゴム硬度が40以下の弾性体においても前後のずれや周方向の回転、ねじれ、めくれを防止するという目的を本発明により実現した。
(実施例1)
図1は、本発明の実施例1の断面図である。グリップ1の材質は、ポリオレフィン系熱可塑性エラストマー(コスモゲルHC20N、ゴム硬度20、(株)コスモ計器製)を用いた。軸筒2の材質は、AS(アクリロニトリル−スチレン共重合樹脂)を用いた。
最初に、一次側金型を用いて射出成形により軸筒2を先に成形する。次に、塩素化ポリプロピレンを主成分とするプライマー(S−112プライマー、長島特殊塗料(株)製)をグリップ成形部にスプレー塗装し、50℃で10分間乾燥し接着層を形成した。その後、2次側の金型の中に1次側で成形した軸筒2を挿入し、グリップ1を一体射出成形し製品を取り出した。
(実施例2)
グリップ1の材質は、ポリスチレン系熱可塑性エラストマー(ゴム硬度32)を用いた。それ以外は、実施例1と同じとした。
(実施例3)
グリップ1の材質は、ポリエチレン系熱可塑性エラストマー(コスモゲルHC04N、ゴム硬度4、(株)コスモ計器製)を用いた。軸筒2の材質は、pc(ポリカーボネート樹脂)を用いた。
最初に、一次側金型を用いて射出成形により軸筒2を先に成形する。次に、溶剤型ポリエステル系ホットメルト接着剤(pes360−S30、東亞合成(株)製)90部とコロネートL(日本ポリウレタン(株)製)10部とメチルエチルケトン100部を混合し、グリップ成形部にスプレー塗装し、50℃で10分間乾燥し接着層を形成した。その後、2次側の金型の中に1次側で成形した軸筒2を挿入し、グリップ1を一体射出成形し製品を取り出した。
(実施例4)
グリップ1の材質は、ポリエチレン系熱可塑性エラストマー(コスモゲルHC40N、ゴム硬度40、(株)コスモ計器製)を用いた。軸筒2の材質は、pet(ポリエチレンテレフタレート樹脂)を用いた。
最初に、一次側金型を用いて射出成形により軸筒2を先に成形する。次に、溶剤型ポリエステル系ホットメルト接着剤(pes360−S30、東亞合成(株)製)90部とコロネートL(日本ポリウレタン(株)製)10部とメチルエチルケトン100部を混合した。軸筒2を接着剤液に浸せきし、少なくともグリップ成形部に接着剤を塗布した。その後、50℃で10分間乾燥し接着層を形成した。次いで、2次側の金型の中に1次側で成形した軸筒2を挿入し、グリップ1を一体射出成形し製品を取り出した。
(実施例5)
グリップ1の材質は、ポリエチレン系熱可塑性エラストマー(コスモゲルHC30N、ゴム硬度30、(株)コスモ計器製)を用いた。軸筒2の材質は、abs(アクリルニトリル−ブタジエン−スチレン樹脂)を用いた。
最初に、一次側金型を用いて射出成形により軸筒2を先に成形する。次に、EVA系ホットメルト接着剤ペレット(ハイボン、日立化成ポリマー(株)製)を用いて、グリップ成形部にEVA接着剤層を射出成形した。その後、2次側の金型の中に接着剤層を射出成形で形成した軸筒2を挿入し、グリップ1を一体射出成形し製品を取り出した。
(実施例6)
弾性把持部材1の材質は、ポリオレフィン系熱可塑性エラストマー(コスモゲルHC20N、ゴム硬度20、(株)コスモ計器製)を用いた。軸筒2の材質は、AS(アクリロニトリル−スチレン共重合樹脂)を用いた。
最初に、一次側金型を用いて射出成形により軸筒2を成形し、ランナーと軸筒を切断・分離する。その後、塗装用の治具に軸筒を挿入し、自動塗装ライン上で塩素化ポリプロピレンを主成分とするプライマー(S−112プライマー、長島特殊塗料(株)製)をグリップの成形部にスプレー塗装し、50℃で10分間乾燥し接着層を形成した。次いで、2次側の金型の中に1次側で成形した軸筒2を挿入し、グリップ1を一体射出成形し製品を取り出した。
ちなみに、ゴム硬度が40以下の弾性体(グリップ)を射出成形する場合、素材自体が粘着性を有するため金型のキャビティーやコアピンに密着してしまうことが多い。製造コストを低減するためには自動成形が好ましいが、素材自体の粘着性のため製品が自動で落下せず、成形後、人手で一個一個キャビティーやコアピンから抜き取っているのが現状である。そこで、キャビティーの表面を荒らすことやフッ素樹脂コーティング行うなどの対策を試行したが、効果が少なく自動成形の障害になっていた。又、たとえ、グリップが自動成形できたとしても、グリップが粘着性を有するため、組み立ての段階で軸に挿入する時に、その軸に密着してしまい曲がったり、ねじれたり、位置がずれたりと言う不具合が発生しやすく、製品の品質、製造コスト上問題が多かった。
さらに、グリップと軸を別々に成形し、組み立て時に接着する方法においては、接着剤が未硬化の液状である必要がある。その結果、接着剤は液状であることから流動性があり、挿入時にグリップの余分な所に接着剤が付着したり、軸の接着剤が不必要な部分にはみ出したりしてしまっていた。そこで、特別な組み立て治具を作製したりもしたが、治具を作製しても生産性が非常に低くなる等の問題もあった。
そこで、本発明は、ゴム硬度が40以下のグリップの成形並びに、軸への挿入(組み立て)上の問題点を解決するために種々検討した結果、2色成形(インサート成形)が好ましいことを見いだしたものである。また、ゴム硬度が40以下のグリップにおいて使用中に発生しやすい、グリップの軸に対するずれやねじれ、めくれという問題を解決することを目的とし、上記各実施例を試みた結果、本発明に至ったものである。
(比較例1)
軸筒2にリブ(グリップ移動防止)を複数形成し、接着層を形成しない以外は、実施例1と同じとした。
(比較例2)
軸筒2に溝(グリップ移動防止)を複数形成し、接着層を形成しない以外は、実施例1と同じとした。
(比較例3)
軸筒2に突起(グリップ移動防止)を複数形成し、接着層を形成しない以外は、実施例1と同じとした。
表1に、上記実施例1〜実施例6、並びに、比較例1〜比較例3の評価結果を示す。
Figure 2005288721
本発明の実施例の断面図 本発明の実施例a部の拡大断面図
符号の説明
1 グリップ(弾性体)
2 軸筒
3 接着層

Claims (5)

  1. 軸筒と弾性体を2色成形、或いは、インサート成形の要領で射出成形した軸体であって、前記軸筒と弾性体との間に接着層を介在させたことを特徴とする軸体。
  2. 軸筒を成形後、その軸筒の表面に接着層を形成し、次いで、その接着層が形成された軸筒の表面に弾性体を射出成形によって成形したことを特徴とする軸体の製造方法。
  3. 前記弾性体の材質が熱可塑性樹脂であることを特徴とする請求項1或いは、請求項2に記載の軸体及びその軸体の製造方法。
  4. 前記弾性体のゴム硬度がJIS規格におけるショアAで0〜40であることを特徴とする請求項1〜請求項3の何れかに記載の軸体及びその軸体の製造方法。
  5. 前記弾性体を構成する熱可塑性樹脂がポリオレフィン系エラストマーであることを特徴とする請求項1〜請求項4の何れかに記載の軸体及びその軸体の製造方法。
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