JP2005288721A - 軸体及びその軸体の製造方法 - Google Patents
軸体及びその軸体の製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2005288721A JP2005288721A JP2004103108A JP2004103108A JP2005288721A JP 2005288721 A JP2005288721 A JP 2005288721A JP 2004103108 A JP2004103108 A JP 2004103108A JP 2004103108 A JP2004103108 A JP 2004103108A JP 2005288721 A JP2005288721 A JP 2005288721A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- grip
- shaft
- elastic body
- adhesive layer
- molded
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
- Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)
Abstract
【構成】 軸筒と弾性体を2色成形、或いは、インサート成形の要領で射出成形した軸体であって、前記軸筒と弾性体との間に接着層を介在させた軸体。また、軸筒を成形後、その軸筒の表面に接着層を形成し、次いで、その接着層が形成された軸筒の表面に弾性体を射出成形によって成形した軸体の製造方法。
【選択図】 図1
Description
グリップを別に成形し、組み立てにより装着する方法は、ゴム硬度(JIS規格におけるショアA)が40以下の柔らかいグリップを採用した場合、組み立ての時に変形したり、グリップ自体の粘着性により軸筒表面を滑りにくく組み立てが困難であり、さらに、コストアップになっていた。これは、グリップの材料がシリコーンゴムなどの加硫反応が必要な場合は、製造上避けられない問題である。
また、2色成形技術を用いて軸筒とグリップを一体成形する方法は、製造コストは低減できる点で有利であるため採用されている。しかしながら、軸筒とグリップの材料が基本的に異なるため、完全に接着させることは困難であった。
図1は、本発明の実施例1の断面図である。グリップ1の材質は、ポリオレフィン系熱可塑性エラストマー(コスモゲルHC20N、ゴム硬度20、(株)コスモ計器製)を用いた。軸筒2の材質は、AS(アクリロニトリル−スチレン共重合樹脂)を用いた。
最初に、一次側金型を用いて射出成形により軸筒2を先に成形する。次に、塩素化ポリプロピレンを主成分とするプライマー(S−112プライマー、長島特殊塗料(株)製)をグリップ成形部にスプレー塗装し、50℃で10分間乾燥し接着層を形成した。その後、2次側の金型の中に1次側で成形した軸筒2を挿入し、グリップ1を一体射出成形し製品を取り出した。
グリップ1の材質は、ポリスチレン系熱可塑性エラストマー(ゴム硬度32)を用いた。それ以外は、実施例1と同じとした。
グリップ1の材質は、ポリエチレン系熱可塑性エラストマー(コスモゲルHC04N、ゴム硬度4、(株)コスモ計器製)を用いた。軸筒2の材質は、pc(ポリカーボネート樹脂)を用いた。
最初に、一次側金型を用いて射出成形により軸筒2を先に成形する。次に、溶剤型ポリエステル系ホットメルト接着剤(pes360−S30、東亞合成(株)製)90部とコロネートL(日本ポリウレタン(株)製)10部とメチルエチルケトン100部を混合し、グリップ成形部にスプレー塗装し、50℃で10分間乾燥し接着層を形成した。その後、2次側の金型の中に1次側で成形した軸筒2を挿入し、グリップ1を一体射出成形し製品を取り出した。
グリップ1の材質は、ポリエチレン系熱可塑性エラストマー(コスモゲルHC40N、ゴム硬度40、(株)コスモ計器製)を用いた。軸筒2の材質は、pet(ポリエチレンテレフタレート樹脂)を用いた。
最初に、一次側金型を用いて射出成形により軸筒2を先に成形する。次に、溶剤型ポリエステル系ホットメルト接着剤(pes360−S30、東亞合成(株)製)90部とコロネートL(日本ポリウレタン(株)製)10部とメチルエチルケトン100部を混合した。軸筒2を接着剤液に浸せきし、少なくともグリップ成形部に接着剤を塗布した。その後、50℃で10分間乾燥し接着層を形成した。次いで、2次側の金型の中に1次側で成形した軸筒2を挿入し、グリップ1を一体射出成形し製品を取り出した。
グリップ1の材質は、ポリエチレン系熱可塑性エラストマー(コスモゲルHC30N、ゴム硬度30、(株)コスモ計器製)を用いた。軸筒2の材質は、abs(アクリルニトリル−ブタジエン−スチレン樹脂)を用いた。
最初に、一次側金型を用いて射出成形により軸筒2を先に成形する。次に、EVA系ホットメルト接着剤ペレット(ハイボン、日立化成ポリマー(株)製)を用いて、グリップ成形部にEVA接着剤層を射出成形した。その後、2次側の金型の中に接着剤層を射出成形で形成した軸筒2を挿入し、グリップ1を一体射出成形し製品を取り出した。
弾性把持部材1の材質は、ポリオレフィン系熱可塑性エラストマー(コスモゲルHC20N、ゴム硬度20、(株)コスモ計器製)を用いた。軸筒2の材質は、AS(アクリロニトリル−スチレン共重合樹脂)を用いた。
最初に、一次側金型を用いて射出成形により軸筒2を成形し、ランナーと軸筒を切断・分離する。その後、塗装用の治具に軸筒を挿入し、自動塗装ライン上で塩素化ポリプロピレンを主成分とするプライマー(S−112プライマー、長島特殊塗料(株)製)をグリップの成形部にスプレー塗装し、50℃で10分間乾燥し接着層を形成した。次いで、2次側の金型の中に1次側で成形した軸筒2を挿入し、グリップ1を一体射出成形し製品を取り出した。
さらに、グリップと軸を別々に成形し、組み立て時に接着する方法においては、接着剤が未硬化の液状である必要がある。その結果、接着剤は液状であることから流動性があり、挿入時にグリップの余分な所に接着剤が付着したり、軸の接着剤が不必要な部分にはみ出したりしてしまっていた。そこで、特別な組み立て治具を作製したりもしたが、治具を作製しても生産性が非常に低くなる等の問題もあった。
そこで、本発明は、ゴム硬度が40以下のグリップの成形並びに、軸への挿入(組み立て)上の問題点を解決するために種々検討した結果、2色成形(インサート成形)が好ましいことを見いだしたものである。また、ゴム硬度が40以下のグリップにおいて使用中に発生しやすい、グリップの軸に対するずれやねじれ、めくれという問題を解決することを目的とし、上記各実施例を試みた結果、本発明に至ったものである。
軸筒2にリブ(グリップ移動防止)を複数形成し、接着層を形成しない以外は、実施例1と同じとした。
軸筒2に溝(グリップ移動防止)を複数形成し、接着層を形成しない以外は、実施例1と同じとした。
軸筒2に突起(グリップ移動防止)を複数形成し、接着層を形成しない以外は、実施例1と同じとした。
表1に、上記実施例1〜実施例6、並びに、比較例1〜比較例3の評価結果を示す。
2 軸筒
3 接着層
Claims (5)
- 軸筒と弾性体を2色成形、或いは、インサート成形の要領で射出成形した軸体であって、前記軸筒と弾性体との間に接着層を介在させたことを特徴とする軸体。
- 軸筒を成形後、その軸筒の表面に接着層を形成し、次いで、その接着層が形成された軸筒の表面に弾性体を射出成形によって成形したことを特徴とする軸体の製造方法。
- 前記弾性体の材質が熱可塑性樹脂であることを特徴とする請求項1或いは、請求項2に記載の軸体及びその軸体の製造方法。
- 前記弾性体のゴム硬度がJIS規格におけるショアAで0〜40であることを特徴とする請求項1〜請求項3の何れかに記載の軸体及びその軸体の製造方法。
- 前記弾性体を構成する熱可塑性樹脂がポリオレフィン系エラストマーであることを特徴とする請求項1〜請求項4の何れかに記載の軸体及びその軸体の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004103108A JP2005288721A (ja) | 2004-03-31 | 2004-03-31 | 軸体及びその軸体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004103108A JP2005288721A (ja) | 2004-03-31 | 2004-03-31 | 軸体及びその軸体の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005288721A true JP2005288721A (ja) | 2005-10-20 |
Family
ID=35322229
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004103108A Pending JP2005288721A (ja) | 2004-03-31 | 2004-03-31 | 軸体及びその軸体の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005288721A (ja) |
Citations (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01165415A (ja) * | 1987-12-22 | 1989-06-29 | Mitsubishi Cable Ind Ltd | Icカードケースの製造方法 |
JPH0639876A (ja) * | 1992-05-22 | 1994-02-15 | Fujitsu Ltd | インモールド成形方法とそれを用いた薄肉筐体 |
JPH09226082A (ja) * | 1995-12-22 | 1997-09-02 | Toyoda Gosei Co Ltd | 化粧成形品及びその製造方法 |
JPH10329259A (ja) * | 1997-05-29 | 1998-12-15 | Daicel Chem Ind Ltd | インサート成形体と成形方法 |
JPH11300788A (ja) * | 1998-04-17 | 1999-11-02 | Dainippon Printing Co Ltd | 射出成形同時絵付方法及び装置 |
JPH11314554A (ja) * | 1998-03-02 | 1999-11-16 | Denso Corp | エアバッグ装置用装飾パッド及びその製造方法 |
JP2001096572A (ja) * | 1999-10-04 | 2001-04-10 | Toyoda Gosei Co Ltd | インサート成形品の製造方法及びインサート成形品 |
JP2001162919A (ja) * | 1999-12-08 | 2001-06-19 | Dainippon Ink & Chem Inc | 重ね刷り方法及び被覆方法 |
JP2001277779A (ja) * | 2000-03-28 | 2001-10-10 | Mitsubishi Pencil Co Ltd | 筆記具及びその製造方法 |
JP2003080555A (ja) * | 2001-09-12 | 2003-03-19 | Nok Corp | ハードディスクドライブ用カバー一体型ガスケットの製造法 |
-
2004
- 2004-03-31 JP JP2004103108A patent/JP2005288721A/ja active Pending
Patent Citations (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01165415A (ja) * | 1987-12-22 | 1989-06-29 | Mitsubishi Cable Ind Ltd | Icカードケースの製造方法 |
JPH0639876A (ja) * | 1992-05-22 | 1994-02-15 | Fujitsu Ltd | インモールド成形方法とそれを用いた薄肉筐体 |
JPH09226082A (ja) * | 1995-12-22 | 1997-09-02 | Toyoda Gosei Co Ltd | 化粧成形品及びその製造方法 |
JPH10329259A (ja) * | 1997-05-29 | 1998-12-15 | Daicel Chem Ind Ltd | インサート成形体と成形方法 |
JPH11314554A (ja) * | 1998-03-02 | 1999-11-16 | Denso Corp | エアバッグ装置用装飾パッド及びその製造方法 |
JPH11300788A (ja) * | 1998-04-17 | 1999-11-02 | Dainippon Printing Co Ltd | 射出成形同時絵付方法及び装置 |
JP2001096572A (ja) * | 1999-10-04 | 2001-04-10 | Toyoda Gosei Co Ltd | インサート成形品の製造方法及びインサート成形品 |
JP2001162919A (ja) * | 1999-12-08 | 2001-06-19 | Dainippon Ink & Chem Inc | 重ね刷り方法及び被覆方法 |
JP2001277779A (ja) * | 2000-03-28 | 2001-10-10 | Mitsubishi Pencil Co Ltd | 筆記具及びその製造方法 |
JP2003080555A (ja) * | 2001-09-12 | 2003-03-19 | Nok Corp | ハードディスクドライブ用カバー一体型ガスケットの製造法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US8480508B2 (en) | Golf club grip and method of making the same | |
US8043686B2 (en) | Method of moulding composite member, and composite member | |
WO2008056161A8 (en) | Foamed tools | |
WO2007142681A3 (en) | Thermoplastic composition and articles having high impact strength and good appearance | |
JPH1175938A (ja) | ブラシハンドル | |
EP1923317A3 (de) | Kunststoffpalette mit gleithemmend beschichteter Beladefläche | |
JPH0711287B2 (ja) | 合成樹脂製工業用ファスナー | |
JP2005288721A (ja) | 軸体及びその軸体の製造方法 | |
JP3778856B2 (ja) | 長尺状樹脂成形部材 | |
JP2008271816A (ja) | 釣り具の製造方法 | |
JP6339808B2 (ja) | 什器用脚キャップ | |
JP2011208041A (ja) | 両面接着加飾シート | |
JP4831766B2 (ja) | 釣り具 | |
JP2008230692A (ja) | 金属チューブ製容器用被覆体及び複合容器 | |
JP4915997B2 (ja) | 複合部材の成形方法、及び複合部材 | |
JP4657599B2 (ja) | 2色成形またはインサート成形の要領によって成形された部品 | |
JPH10297161A (ja) | 筆記具または塗布具の軸筒 | |
US20080060470A1 (en) | Decorative shells for steering wheels | |
JP4662215B2 (ja) | 操作ボタン | |
JP2008064120A (ja) | プラグ | |
JP4793870B2 (ja) | 複合部材 | |
JP2007296423A (ja) | 部分塗装用マスキング材 | |
JPH11245575A (ja) | 軸筒へのグリップ取付け構造 | |
JP3107844U (ja) | 滑止め付き食器 | |
JP2005200549A (ja) | 射出成形材 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060125 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20081111 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20090107 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090811 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20091013 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20100525 |