JPH0611135U - カセット装着装置 - Google Patents

カセット装着装置

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JPH0611135U
JPH0611135U JP9316191U JP9316191U JPH0611135U JP H0611135 U JPH0611135 U JP H0611135U JP 9316191 U JP9316191 U JP 9316191U JP 9316191 U JP9316191 U JP 9316191U JP H0611135 U JPH0611135 U JP H0611135U
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JP
Japan
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cassette
arm
tape cassette
holder
lid
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Inventor
正樹 池川
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Victor Company of Japan Ltd
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Victor Company of Japan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 標準型テープカセット又は小型テープカセッ
トをカセットホルダに挿入してそれぞれ所定の装着位置
に移動するカセット装着装置において、とくに小型テー
プカセットの蓋を開蓋する。 【構成】 カセットホルダ50の上方に固定した固定部
材(天板)43に第1,第2のカム面43b,43cを
形成し、カセットホルダ50のホルダ天板54に第1の
アーム77及び第2のアーム79を回動自在に設け、カ
セットホルダ50が移動する際、第1のアーム77の第
1当接部77bを第1のカム面43b及び第2当接部7
7cを第2のカム面43cに当接させ、カム面43b,
43cに沿って第1のアーム77を回動軸76を中心に
回動させ、且つ回動軸方向に変位させ、更に第1のアー
ム77と一体的に動作する第2のアーム79の開蓋部7
9cが小型テープカセット11の蓋15を開蓋する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、磁気テープを内臓した標準型テープカセット又は小型テープカセッ トをカセットホルダに挿入してそれぞれ所定の装着位置に移動するカセット装着 装置において、とくにカセットホルダに挿入された小型テープカセットの蓋を簡 単な構造により開蓋するカセット装着装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
フロントローディングタイプの磁気テープ記録再生装置は、磁気テープを内臓 したテープカセットを操作性良く装置に着脱できるので、ビデオテープレコーダ などに多用されている。この装置で機種によっては、標準型テープカセット(V HSテープカセット)及びこれより一回り小型の小型テープカセット(VHSコ ンパクトテープカセット)を選択的に装着するように成され、使用者に有効に利 用されているものがある。
【0003】 この一例として、先に本出願人が特願平1−311545号にて磁気テープ記 録再生装置を提案している。図13に示した如く、この装置200 では、装置200 の手前方向にカセットトレイ201 が引き出し自在に設けられ、このカセットトレ イ201 内に標準型テープカセット202 又は小型テープカセット203 を位置決め載 置し、この後、カセットトレイ201 を装置200 内に図示しないカセットトレイ駆 動手段により挿入して、標準型テープカセット202 又は小型テープカセット203 を図14に示したそれぞれの所定の装着位置に装着している。更に、所定の装着 位置に装着された標準型テープカセット202 又は小型テープカセット203 から左 右のローディングポール204,205 を介して磁気テープTを引き出して、ローディ ングポール204,205 をシャーシベース206 に形成したガイド溝206a,206b に沿っ て移動して、磁気テープTを回転ヘッド(図示せず)を有した回転ドラム207 に 所定の角度添接しながら記録及び/又は再生を行っている。ここでは、標準型テ ープカセット202 又は小型テープカセット203 の装着位置は図示の如くそれぞれ 異なっているものの、ローディングポール204,205 を両カセット202 ,203に共用 できるようあらかじめ選択的にローディングポール204,205 がそれぞれのテープ カセット202,203 の装着位置ごとに対応して位置決めされるようになっている。 尚、詳細は先の特願平1−311545号を参照されたい。
【0004】 更に、先に本出願人が特願平1−318600号及び特願平2−83785号 で提案したカセット装着装置では、引き出し自在なカセットトレイ201 を設ける ことなく、標準型テープカセット又は小型テープカセットをカセット装着装置の カセットホルダに直接挿入して、標準型テープカセットをローディング部材が選 択的に待機する第1のローディング開始位置に合わせて装着し、又は小型テープ カセットをローディング部材が選択的に待機する第2のローディング開始位置に 合わせて装着するよう構成されている。
【0005】 このカセット装着装置では、図15(A),(B)に示した如く、カセットホ ルダ302 に挿入された小型テープカセット301 (二点鎖線図示)の蓋301aを開蓋 するリッドオープナ組立体300 が設けられている。 即ち、図15(A)に示したリッドオープナ組立体300 において、小型テープカ セット301 をカセットホルダ302 に挿入した後、カセットホルダ302 が矢印方向 に移動自在となっている。また、カセットホルダ302 の天板303 には、軸304 に 回動自在に支持されたガイド板305 が小型テープカセット301 の挿入時のみ下方 に懸架されている。更に、ガイド板305 の一側面にはアームギア306 と、リッド オープナ308 とが設けられている。 上記アームギア306 は軸307 に回動自在に支持され、ギア部306aと係止部306bと が一体に形成されている。また、上記リッドオープナ308 は引張バネ309 によっ て時計方向に付勢されながら軸310 に回動自在に支持され、アームギア306 のギ ア部306aと噛合するギア部308aと、小型テープカセット301 の蓋301aを開蓋する オープナ部308bとが一体に形成されている。 更に、アームギア306 の係止部306bには、カセットホルダ302 の駆動源となる軸 311 に軸着したアームギアフック312 のフック部312aが係合されている。
【0006】 そして、図15(A)に示した小型テープカセット301 が挿入された状態から カセットホルダ302 を図15(B)に示した矢印方向に移動すると、アームギア 306 の係止部306bがアームギアフック312 のフック部312aによって軸307 を中心 に時計方向に回動されるので、アームギア306 と噛合したリッドオープナ308 が 軸310 を中心に反時計方向に回動し、リッドオープナ308 のオープナ部308bによ って小型テープカセット301 の蓋301aが開蓋されるよう構成されている。尚、詳 細は先の特願平1−318600号及び特願平2−83785号を参照されたい
【0007】 。
【考案が解決しようとする課題】
ところで、先に説明した図13及び図14に示した磁気テープ記録再生装置20 0 では、操作性良く、共通の装置200 を使用して標準型テープカセット202 又は 小型テープカセット203 を記録及び/又は再生できるものの、カセットトレイ20 1 が手前方向に引き出されるため、装置使用時の奥行き寸法が長くなり、装置使 用面積が大きくなる点が問題となっている。
【0008】 更に、図15(A),(B)に示したカセット装着装置では、引き出し自在な カセットトレイを設けることなく構成されているので、装置の操作性が良好であ り、且つ、とくに小型テープカセット301 の蓋301aを開蓋するリッドオープナ組 立体300 が設けられているものの、リッドオープナ組立体300 の機構が複雑で改 善の余地が残されている。 即ち、リッドオープナ組立体300 の機構が複雑な理由は、標準型テープカセッ トを挿入する際には、カセットホルダ302 の天板303 から懸架したガイド板305 を回動させて、標準型テープカセットの挿入を許容するよう退避させる機構が必 要であり、カセットホルダ302 の移動と協働して回動するアームギア306 及び リッドオープナ308 にそれぞれギア部306a及びギア部308aを形成しなければなら ない、カセットホルダ302 の駆動源となる軸311 にアームギアフック312 を軸 着しなければならない等の理由がある。
【0009】 そこで、引き出し自在なカセットトレイを設けることなく、先に本出願人が特 願平1−318600号及び特願平2−83785号で提案したカセット装着装 置の技術思想を備え、標準型テープカセット又は小型テープカセットをカセット 装着装置のカセットホルダに直接挿入でき、とくに、小型テープカセットの蓋を 簡単な構造により開蓋する小型テープカセット開蓋機構を備えたフロントローデ ィングタイプのカセット装着装置が望まれている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本考案は上記課題に鑑みてなされたものであり、磁気テープ(T) を内臓した標 準型テープカセット(1) と、該標準型テープカセットより小型の小型テープカセ ット(11)とを装置の前面のカセット挿入口(45)よりカセットホルダ(50)に選択的 に挿入し、該カセットホルダの移動により、該標準型テープカセットをシャーシ ベース(21)上のローディング部材(24,25) が選択的に待機する第1のローディン グ開始位置に合わせて装着し、又は該小型テープカセットを該ローディング部材 が選択的に待機する第2のローディング開始位置に合わせて装着するカセット装 着装置(20)において、 該標準型テープカセットの挿入を許容するよう設けられ、且つ該カセットホルダ の天板(54)に該小型テープカセットの挿入方向とはほぼ直角に設けた回動軸(76) を介して回動自在に設けられ、第1当接部(77b) 及び第2当接部(77c) を形成し た第1のアーム(77)と、 該カセットホルダに挿入された該小型テープカセットの蓋(15)を開蓋方向に付勢 する付勢力を備えて該第1のアームを該回動軸を中心に回動付勢すると共に、該 第1のアームを回動軸方向にも変位させる第1のバネ部材(78)と、 該第1のアームの回動軸に同軸的に回動可能に設けられ、且つ該第1のアームが 該第1のバネ部材(78)によって回動及び回動軸方向に変位する際には協働して該 第1のアームと一体に同一動作するよう設けられると共に、該小型テープカセッ トの該蓋を開蓋する開蓋部(79c) を有した第2のアーム(79)と、 該第1のバネ部材の付勢力より小さく且つ該第1のバネ部材の付勢方向とは反対 方向の付勢力を備え、且つ該第2のアームを該標準型テープカセットの挿入を許 容しながら該小型テープカセットの挿入に対向して懸架するよう付勢する第2の バネ部材(80)と、 該カセットホルダの天板の上方に固定され、該小型テープカセットが挿入された 該カセットホルダを所定の装着位置へ移動する途中に該天板に設けた該第1のア ームの第1当接部(77b) が当接し、且つ該第1のアームと一体に同一動作する該 第2のアームの該開蓋部を該小型テープカセットの該蓋に当接しない位置から該 蓋の裏面に入り込むよう該第1のアームを該第1のバネ部材によって回動軸方向 に変位させる第1のカム面(43b) と、該第1のアームの第2当接部(77c) が当接 し、且つ該第2のアームの該開蓋部が該小型テープカセットの該蓋の裏面に入り 込むまでは該第1のアームを該第1のバネ部材に抗して回動を規制し、且つ該第 2のアームの該開蓋部が該蓋の裏面に入り込んだ後に該第2のアームを懸架状態 から該蓋を開蓋する方向に回動させるよう該第1のアームを該第1のバネ部材に よって該回動軸を中心に回動させる第2のカム面(43c) とを有した固定部材(43) とを具備したことを特徴とするカセット装着装置(20)を提供するものである。
【0011】
【実施例】
以下に本考案に係わるカセット装着装置の一実施例を図1乃至図12(A), (B)を参照して<標準型テープカセット及び小型テープカセット>,<カセッ ト装着装置>,<カセット装着装置の全体動作>について項目順に詳細に説明す る。
【0012】 <標準型テープカセット及び小型テープカセット> 本考案に係わるカセット装着装置を説明する前に、この装置で用いられる標準 型テープカセット及び小型テープカセットについて説明する。
【0013】 図1(A),(B)は本考案に係わるカセット装着装置に用いられるテープカ セットを示した斜視図であり、(A)は標準型テープカセット,(B)は小型テ ープカセットである。
【0014】 図1(A)に示した標準型テープカセット(VHSテープカセット)1では、 大型ケース2が樹脂材を用いて箱状に形成され、各部寸法Y(縦)×X(横 )×Z(高さ)は所定の規格寸法に形成されている。この大型ケース2内に磁 気テープTが供給リール3と巻取リール4に巻回されており、更に供給リール3 から出た磁気テープTは開閉蓋自在な蓋5に沿いながら巻取リール4に巻取られ 、大型ケース2内で所定のテープパスが形成されている。 また、大型ケース2の裏面2aの蓋5側には、標準型テープカセット1を所定の 位置に位置決めする位置決め用孔2a(丸孔),2a(楕円孔)が穿設され ており、この位置決め用孔2a(丸孔),2a(楕円孔)を利用して標準型 テープカセット1をシャーシベース21(図12(A)) 上の所定のカセット装着 位置に確実に位置決め載置されている。 また、大型ケース2の裏面2aの蓋5側には、後述するように標準型テープカセ ット装着位置でローディングポール24,25(図12(A)) が侵入する開口部 2b,2bが形成されている。
【0015】 一方、図1(B)に示した小型テープカセット(VHSコンパクトテープカセ ット)11では、上記大型ケース2より一回り小型の小型ケース12が樹脂材を 用いて箱状に形成され、各部寸法Y(縦)×X(横)×Z(高さ)は所定 の規格寸法に形成されている。この小型テープカセット11では、内臓した磁気 テープTの巾が標準型テープカセット1に内臓した磁気テープTの巾と同一寸法 であるものの、図示しない小型テープカセット用アダプタ内に載置できるよう上 記高さ寸法Zが前記高さ寸法Zより少し薄く規格化して形成され、更に寸法 Y,Xは寸法Y,Xより大巾に小さく形成されている。 また、上記標準型テープカセット1と同様に、小型テープカセット11内では、 供給リール13から出た磁気テープTは開閉蓋自在な蓋15に沿いながら巻取リ ール14に巻取られ、小型ケース12内で所定のテープパスが形成されている。 また、小型ケース12の裏面12aの段部12bには、小型テープカセット11 を所定の位置に位置決めする位置決め用孔12b(丸孔),12b(楕円孔 )が穿設されており、この位置決め用孔12b(丸孔),12b(楕円孔) を利用して小型テープカセット11をシャーシベース21(図12(B)) 上の所 定のカセット装着位置に確実に位置決め載置されている。 また、小型ケース12の裏面12aの蓋15側には、後述するように小型テープ カセット装着位置でローディングポール24,25(図12(B)) が侵入する開 口部12cが形成されている。 更に、小型ケース12の側面12dには蓋15をロックするロック部材16が外 側方向に突出している。
【0016】 <カセット装着装置> ここで、本考案に係わるカセット装着装置の全体構成について説明する。図2 は本考案に係わるカセット装着装置の全体構成を説明するための斜視図である。
【0017】 図2に示した本考案に係わるカセット装着装置20において、シャーシベース 21上の左奥方に回転ヘッド22を有した回転ドラム23が回転自在に設けられ 、この回転ドラム23を中心として左右にガイド溝21a,21bが形成されて いる。尚、ガイド溝21a,21bはシャーシベース21に直接形成したり、あ るいは樹脂材などで形成してシャーシベース21に別に取付ける場合もある。 また、上記した左右のガイド溝21a,21bには、磁気テープT(図1)を回 転ドラム23に沿って所定の角度添接するテープローディング部材24,25( 以下、ローディングポール24,25と記す)が摺動自在に設けられている。 また、図示しないフロントパネルに設けたカセット選択手段となるカセット選択 スイッチ26により、標準型テープカセット1か,又は小型テープカセット11 かを予め指定されると、シャーシベース21の裏面に設けたコントロールカムホ ィール27が図示しない駆動源によって回転し、このコントロールカムホィール 27に噛合するコントロールプレート28が矢印A1,A2方向に移動すること によって、このコントロールプレート28と連結した図示しない連結手段を介し てローディングポール24,25が実線で示した第1のローディング開始位置に 選択的に位置したり、あるいはローディングポール24,25が二点鎖線で示し た第2のローディング開始位置に選択的に位置するようになっている。即ち、カ セット選択スイッチ26が“標準型”と表示されるとローディングポール24, 25を第1のローディング開始位置に選択的に位置させ、標準型テープカセット 装着位置と対応させている。 また、カセット選択スイッチ26が“小型”と表示されるとローディングポール 24,25を第1のローディング開始位置より手前側の第2のローディング開始 位置に選択的に位置させ、小型テープカセット装着位置と対応させている。 この際、コントロールプレート28の先端部28aは右方まで突出しており、先 端部28aが矢印A1方向又は矢印A2方向に選択的に移動することにより、後 述するカセットホルダ位置決め機構部30(図5(A),(B))を動作させるようにな っている。 尚、ローディングポール24,25を第1,第2のローディング開始位置に選択 的に位置させる詳細な技術的手段については、先の特願平1−311545号を 参照されたい。
【0018】 また、シャーシベース21上の手前方向左右側端には、互い対向してほぼ対称 形状の左側板41,右側板42が固定垂設されている。また、左側板41と右側 板42との間には上下に天板43(一部破断図示)及び前板44が横架され、前 板44は手前方向の一部分のみ設けられているものの、これらの部材41〜44 で枠組み形成して箱状の枠体40を構成している。上記部材のうちで天板43は 後述するように本考案の要部の一部となる固定部材であり、且つ板金部材などを 用いて成形されており、その他の部材41,42,44は樹脂材などを用いて成 形されている。
【0019】 この枠体40のフロント側で前板44の上方のカセット挿入口45には、第1 ,第2のドア111,112 を有するドア部110 及び第1のドア111 を係止する第1ド ア係止部120A,120B 並びに第2のドア112 を係止する第2ドア係止部130 を備え たドア機構部100 が設けられ、ドア機構部100 の奥方には標準型テープカセット 1又は小型テープカセット11を載置するカセットホルダ50及びこれらのテー プカセット1,11を載置したカセットホルダ50を所定のカセット装着位置ま で移動するカセットホルダ駆動部80が設けられている。更に、カセットホルダ 50の上方で天板43との下方,及び右側板42には、カセットホルダ50を第 1のカセット着脱位置(標準型テープカセット着脱位置)又は第2のカセット着 脱位置(小型テープカセット着脱位置)に選択的に位置決めするカセットホルダ 位置決め機構部30が設けられている。尚、上記第1のカセット着脱位置は、標 準型テープカセット1が挿入される時のカセットホルダ50の待機位置であり、 且つ記録及び/又は再生終了後のイジェクト動作により、標準型テープカセット 1を取り出す位置でもある。 同様に、上記第2のカセット着脱位置は、小型テープカセット11の挿入及びイ ジェクトに対応している。
【0020】 また、枠体40内の回転ドラム23側は、即ち、前板44の後方は、標準型テ ープカセット1又は小型テープカセット11がそれぞれ所定のカセット装着位置 に移動できるよう開口されている。
【0021】 更に、右側板42の後方には標準型テープカセット1の蓋5(図1(B))を開蓋 する“L字状”の曲げ片42cが形成されており、この曲げ片42cによって蓋 5を開蓋する動作は周知であるので説明を省略する。
【0022】 以下、上記した各機構部30,50,80,100 は互いに協働して有機的に機 能動作が行われるよう構成されているので、機構部ごとに説明がわかり易い順に 詳述する。
【0023】 [カセットホルダ50及びカセットホルダ駆動部80] ここで、ドア機構部100 の奥方に設けたカセットホルダ50及びこのカセット ホルダ50を第1又は第2のカセット着脱位置からそれぞれ所定のカセット装着 位置に移動するカセットホルダ駆動部80について、先に用いた図2及び図3並 びに図4を併用して説明する。
【0024】 図3はカセットホルダ及びカセットホルダ駆動部を示した斜視図、図4は本考 案の要部の一部となるカセットホルダを拡大して詳細に示した分解斜視図である 。即ち、図3において、カセットホルダ50はホルダ底板51と、ホルダ底板5 1の左右両側に垂設したホルダ側板52,53と、ホルダ天板54とで箱状に枠 組みして形成されており、フロント側及び後方側は開口されている。尚、上記枠 組み形成する構成部材51〜54に設けられた機能部材は図4を用いて後述する 。 ここで、左側のホルダ側板52と右側のホルダ側板53とは互いに対向して ほぼ対称に形成されている。また、左側のホルダ側板52には外側に向かってガ イドピン55a,55bが固着され、右側のホルダ側板53には外側に向かって ガイドピン56a,56bが固着され、左側のガイドピン55a,55bは左側 板41に形成したL字溝41a,41bに摺動自在に嵌合し、右側のガイドピン 56a,56bは右側板42に形成したL字溝42a,42bに摺動自在に嵌合 している。
【0025】 また、カセットホルダ50をL字溝41a,41b,42a,42bに沿って 矢印B,B方向に移動するカセットホルダ駆動部80は、主として右側板4 2側に設けられている。 上記カセットホルダ駆動部80では、左右のホルダ側板52,53に固着した下 方のガイドピン55a,56aに“二股状”の二股アーム81,82が遊動自在 に挿入され、これらの二股アーム81,82は一本の長尺なシャフト83(全長 図示せず)に位相を合わせて固着されている。 また、左側の二股アーム81は左側板41の外側に設けられ、一方、右側の二股 アーム82は右側板42の内側に設けられている。更に、右側の二股アーム82 の下方にはギア部82aが二股アームと一体的に突出形成され、このギア部82 aは右側板42の外側方まで突出している。 また、右側の二股アーム82に形成したギア部82aにはギア列84〜87が噛 合し、このギア列84〜87はモータ89の軸に固着したウオーム88と噛合し ている。
【0026】 従って、モータ89を回転させると、このモータ89の回転がギア列84〜8 7を介して二股アーム82のギア部82aに伝達され、更に二股アーム81,8 2が一体となってシャフト83を中心に時計方向又は反時計方向に回動すること により、カセットホルダ50をL字溝41a,41b,42a,42bに沿って 矢印B,B方向に移動することができ、カセットホルダ50に挿入したテー プカセット1,11を後述する第1,第2のカセット着脱位置からそれぞれの所 定のカセット装着位置に移動したり、あるいは元のカセット着脱位置にイジェク トすることができるよう構成されている。
【0027】 次に、図4に拡大したカセットホルダ50の詳細構造について説明する。 図4において、ホルダ底板51は板金部材を用いてほぼ平坦面に形成されており 、標準型テープカセット1の供給リール3(図1(A))及び小型テープカセット1 1の供給リール13(図1(B))を臨む孔51aと、標準型テープカセット1の巻 取リール4(図1(A))を臨む切り欠き孔51bと、左側近傍前方に切り欠いて設 けられ且つ第2のドア112 の第2ドア係止部130 (図2)を係止解除する切り欠 き片51cと、左右両側近傍後方に突出した爪状突出片51d,51d(左側の み図示)とで図示形状に形成されている。
【0028】 また、ホルダ底板51のほぼ中央部近傍裏面には、挿入された小型テープカセ ット11の先端部を位置決めする小型テープカセット用位置決め板57が板バネ 58によって常に上方に付勢され弾性変位自在に設けられている。この小型テー プカセット用位置決め板57は、第2のローディング開始位置にほぼ対応して設 けられている。 また、小型テープカセット用位置決め板57は板金部材を用いて一体形成され、 挿入方向の先端に折り曲げ片57a,57bが形成されている。この折り曲げ片 57a,57bはホルダ底板51の後端部51eより上方に突出して、挿入され た小型テープカセット11の先端部を位置決めしている。また、小型テープカセ ット用位置決め板57の“く字状”曲げ片57cはホルダ底板51の裏面から孔 51fに入り込んで上方に突出し、標準型テープカセット1が挿入されると、こ の“く字状”曲げ片57cに標準型テープカセット1の裏面2a(図1(A))が当 接して、折り曲げ片57a,57bを板バネ58に抗して下方に押し下げるので 、標準型テープカセット1の挿入が許容されるようになっている。尚、板バネ5 8を用いることなく、小型テープカセット用位置決め板57を弾性変位自在な板 バネ形状に形成しても良い。 この小型テープカセット用位置決め板57は、一体形成された構造であるので、 信頼性が高く、部品点数も少なく、これにより装置20の品質及び信頼性が向上 されると共に、製造コストが安価となる利点を有する。
【0029】 更に、ホルダ底板51のほぼ中央部上面には、背の低い切り起し片51gが上 方に突出しており、この切り起し片51gはテープカセット1,11が誤った挿 入方向から挿入された際の誤挿入防止機能を果たしている。
【0030】 次に、ホルダ底板51の左右に垂設したホルダ側板52,53は樹脂材など用 いて成形されている。左側のホルダ側板52は外側に段部52aが形成され、手 前側には第1のドア111 (図2,図11)を係止する突出部52bがフロント側 に突出形成されている。
【0031】 また、左右のホルダ側板52,53に固着した上方のガイドピン55b,56 bに“逆L字状”の係止レバー59,60が互いに対向して対称に軸着されてい る。これらの係止レバー59,60は引張スプリング61,62によってガイド ピン55b,56bを中心に時計方向(矢印C方向)に付勢されており、手前 方向の一端部に形成したフック状の係止部59a,60aがホルダ側板52,5 3の上面より少し上方に突出しているものの、ストッパ片59b,60bがホル ダ側板52,53の後面に当接して時計方向の回動を規制している。また、ガイ ドピン55b,56bを介した係止レバー59,60の他端部は下方に垂下した 後、ホルダ側板52,53の底面から互いに内側に折り曲げられ、これと連接し て標準型テープカセット1の先端部を位置決めする位置決め部59c,60c( 59cのみ図示)がホルダ底板51の爪状突出片51d,51d(左側のみ図示 )近傍より上方に臨ませて突出形成されている。 尚、係止レバー59,60のフック状の係止部59a,60aの機能動作はカセ ットホルダ位置決め機構部30(図5)で後述する。
【0032】 更に、ホルダ天板54は板金部材を用いてほぼ平坦面に形成されており、この ホルダ天板54には後述するカセットホルダ位置決め機構部30(図5)と協働 する機能部材と、小型テープカセット11の先端部を位置決めする機能部材と、 本考案の要部の一部となる小型テープカセット11の蓋15(図1(B))を開蓋す る機能部材などが設けられている。尚、カセットホルダ位置決め機構部30と協 働する機能部材についてはここでは構成を主として説明し、動作は後述する項目 で詳しく説明する。更に、本考案の要部の一部となる小型テープカセット11の 蓋15を開蓋する機能部材についても詳細は後述する項目で詳しく説明する。
【0033】 即ち、ホルダ天板54の前面54aの左右両端近傍には上方に折り曲げた前面 ストッパ片54a,54aが形成され、上面54bには貫通孔54b〜5 4bが穿設され、後面54cより後方に突出した後面ストッパ片54c,5 4cが形成されている。
【0034】 また、ホルダ天板54の裏面側には、一対のロックレバー63,63が軸64 ,64に回動自在に軸着されている。これらのロックレバー63,63は、第2 のローディング開始位置に対応して設けられている。また、ロックレバー63, 63には、挿入された小型テープカセット11の先端部が当接するアーム状の当 接片63a,63aが下方に向かって垂立しており、当接部63a,63aと軸 64,64を介したアーム状のロック片63b,63bが貫通孔54b,54 bに裏面から入り込んで上方に突出している。また、ロックレバー63,63 は、引張スプリング65,65によって軸64,64を中心に反時計方向(矢印 D方向)に付勢され、当接部63a,63a及びロック片63b,63bが上 記状態に保たれているものの、小型テープカセット11の先端部が当接片63a ,63aに当接すると、当接片63a,63aが時計方向(矢印D方向)に回 動してロック片63b,63bを下方に移動する構造になっている。 上記した機能部材54a,54a,63,63がカセットホルダ位置決め機 構部30(図5)と協働する。
【0035】 また、ホルダ天板54の裏面側でほぼ中央部には、先端部にローラ66を備え たプッシャアーム67がネジリバネ68によって常に下方に付勢されて軸69に 回動自在に設けられ、挿入されたテープカセット1,11をローラ66でホルダ 底板51側に押し付ける機能を果たしている。
【0036】 また、ホルダ天板54の裏面側で小型テープカセット11が挿入される位置に 対応してコ字状アーム70が左右の回動軸71a,71bを中心に矢印E,E 方向に回動自在に懸架された状態で設けられている。即ち、コ字状アーム70 は、第2のローディング開始位置にほぼ対応して設けられている。上記コ字状ア ーム70は、挿入される小型テープカセット11の先端部両側を位置規制する挿 入用のガイド機能と、小型テープカセット11の図1(B)に示した蓋15をロ ックするロック部材16を解除する機能と備えており、左側の一端部70aに掛 止した引張スプリング72によって矢印E方向に付勢され、左右のアーム部7 0b,70cが下方に懸架された状態をストッパ片54c,54cを介して 維持され、小型テープカセット11の挿入を待機している。またアーム部70b とアーム部70cの間は、小型テープカセット11の先端部両側が入り込めるよ う小型テープカセット11の横巾寸法X(図1(B))に形成され、且つアーム部 70cがロック部材16(図1(B))に当接して蓋15のロックを解除している。 一方、標準型テープカセット1が挿入される場合にはコ字状アーム70が邪魔に なるので、回動軸71aと一体に回動するレバー73の先端部73aが後述する 開蓋された第1のドア111 (図11)と協働して上方に持ち上げられ、同時に回 動軸71aを介したレバー73の他端部73bがコ字状アーム70の一端部70 aを引張スプリング72に抗して押し下げ、これによってコ字状アーム70のア ーム部70b,70cが回動軸71a,71bを中心に上方(矢印E方向)に 回動され、標準型テープカセット1の挿入を許容する状態になるよう構成されて いる。尚、レバー73の先端部73aは、後述する第2のドア112 (図11)と は協働しないようこの部分112c(図11)の高さが低く形成されている。
【0037】 また、コ字状アーム70のアーム部70bとアーム部70cとの間には,“コ 字状”の誤挿入防止バー74が後方に突出して横架されている。また、この誤挿 入防止バー74はコ字状アーム70に横架されているので、上記の説明から明ら かなように、標準型テープカセット1が挿入される場合にはコ字状アーム70と 一体になって標準型テープカセット1の挿入を許容する状態になるよう構成され ている。勿論、小型テープカセット11が挿入される場合には、誤挿入防止バー 74が“コ字状”に後方に突出しているので何等の支障も生じない。 また、前述したようにホルダ底板51には誤挿入防止機能を果たす周知の切り起 し片51gが形成されているものの、ホルダ天板54の裏面には上記した各機能 部材が設けられているため、ホルダ底板51とホルダ天板54との間がテープカ セット1,11の高さ寸法Z,Z(図1)よりやや広く形成されており、プ ッシャアーム67のローラ66でテープカセット1,11をホルダ底板51に押 さえつけているものの、意地悪なテープカセット挿入操作が行われると、切り起 し片51gのみでは誤挿入防止機能を果たすことができないことがある。そこで 、意地悪なテープカセット挿入操作が行われた際、あるいは誤った方向からテー プカセット1,11を挿入した際にも、テープカセット1,11のいずれかの先 端面が誤挿入防止バー74に当接されるので、確実にテープカセット1,11の 誤挿入防止を果たすことができ、装置20の品質及び信頼性が向上される。また 、前述した周知の切り起し片51gが形成されていない場合でも、この誤挿入防 止バー74により誤挿入防止を果たすことができる。
【0038】 また、ホルダ天板54の右側の貫通孔54bの下方には、挿入された小型テ ープカセット11の蓋15(図1(B))を開蓋する小型テープカセット蓋開蓋部7 5が設けられている。この小型テープカセット蓋開蓋部75は、本考案の要部と なるものであり、後述する項目で更に詳しく説明する。
【0039】 [カセットホルダ位置決め機構部30] ここで、カセットホルダ位置決め機構部30について先に用いた図2及び図5 (A),(B)を併用して説明する。 図5(A),(B)はカセットホルダ位置決め機構部を説明するための斜視図で あり、(A)はカセットホルダが第1のカセット着脱位置に位置決めされた状態 を示し、(B)はカセットホルダが第2のカセット着脱位置に位置決めされた状 態を示している。
【0040】 本考案に係わるカセット装着装置20では、標準型テープカセット1又は小型 テープカセット11をそれぞれ所定のカセット装着位置に移動後、第1又は第2 のローディング開始位置に選択的に位置したローディングポール24,25から 磁気テープを引き出すよう構成されているが、前述したように小型テープカセッ ト11の縦寸法(奥行き寸法)Y(図1(B))が短いため、カセットホルダ50 が標準型テープカセット1を挿入する位置に位置している状態で、小型テープカ セット11を挿入すると奥方まで挿入しなければならず、小型テープカセット1 1の挿入がしににくく、当然イジェクト時にも小型テープカセット11の取り出 しが困難となる。
【0041】 そこで、カセットホルダ50を標準型テープカセット1を着脱する第1のカセ ット着脱位置(標準型テープカセット着脱位置),この第1のカセット着脱位置 よりフロント側で小型テープカセット11を着脱する第2のカセット着脱位置( 小型テープカセット着脱位置)に選択的に位置決めするカセットホルダ位置決め 機構部30が構成されており、以下、カセットホルダ位置決め機構部30につい て説明する。尚、第1又は第2のカセット着脱位置は、標準型テープカセット1 ,小型テープカセット11を挿入する位置と、記録及び/又は再生終了後のイジ ェクト動作により標準型テープカセット1,小型テープカセット11を取り出す 位置と同一位置に設定されているものである。
【0042】 図5(A)において、標準型テープカセット1を挿入する前に、前述したよう にカセット選択手段となるカセット選択スイッチ26が“標準型”と表示され、 ローディングポール24,25が第1のローディング開始位置に選択的に位置し ている。この際、前述したコントロールプレート28の先端部28aは左方(矢 印A方向)に移動している。
【0043】 一方、右側の側板42の外側でほぼ中央部には、突出部42d,42eが上下 に間隔を離して形成されており、突出部42d,42eに支持された軸31a, 31bに“Z字状”のカセットホルダ位置切換えレバー32が回動自在に設けら れている。 また、左右の側板41,42の上面に形成したスライド溝41f,42fにはガ イドピン41f,42fが一体に設けられている。このガイドピン41f ,42fに、ガイド溝33a,33bを有したカセットホルダ位置切換え板3 3が摺動嵌合している。更に、このカセットホルダ位置切換え板33には、右端 に孔33cが穿設され、左右両端後面に下方に折り曲げた爪部33d,33eが 形成され、爪部33d,33eの左右内側に下方に折り曲げたストッパ片33f ,33gが切り起し形成され、更にストッパ片33fの近傍にL字切欠き部33 h,33iが形成されている。
【0044】 ここで、カセットホルダ位置切換えレバー32の下方のアーム部32aの先端 部32aがネジリバネ31cに付勢されて、左方(矢印A方向)に移動して いるコントロールプレート28の先端部28aに当接し、カセットホルダ位置切 換えレバー32が軸31a,31bを中心に反時計方向(矢印F方向)に回動 している。また、軸31a介したカセットホルダ位置切換えレバー32の上方の アーム部32bの先端部から上方に折り曲げ形成した連結部32bが、カセッ トホルダ位置切換え板33の右端に穿設した孔33cに下方から入り込んでおり 、カセットホルダ位置切換えレバー32が反時計方向に回動しているので、これ によりカセットホルダ位置切換え板33は右方(矢印A方向)の第1の位置に 移動して待機している。即ち、カセットホルダ位置切換え板33は、図5(A) に示した第1のカセット着脱位置(標準型テープカセット着脱位置)に対応して 選択的に第1の位置に移動して待機している。
【0045】 上記した状態でカセットホルダ50が例えば矢印B方向(イジェクト方向) から移動してくると、カセットホルダ50のホルダ天板54に形成した前面スト ッパ片54a,54aがカセットホルダ位置切換え板33のストッパ片33 f,33gに当接して、カセットホルダ50をこの位置よりフロント側へ移動す ることを阻止する。同時に、左右のホルダ側板52,53に設けた係止レバー5 9,60の係止部59a,60aがカセットホルダ位置切換え板33の爪部33 d,33eに入り込むので、カセットホルダ50はこの位置で位置決めされた状 態で係止される。また、ホルダ天板54に設けたロックレバー63,63のロッ ク片63b,63bは、カセットホルダ位置切換え板33のL字切欠き部33h ,33iの裏面に当接し、上方への回動を規制され、下記するカセットホルダ5 0が第2のカセット着脱位置に位置決めされる動作が機能していない状態である 。 従って、カセットホルダ50は第1のカセット着脱位置(標準型テープカセ ット着脱位置)に確実に位置決めされ、標準型テープカセット1を挿入すること ができるようになっている。
【0046】 再び図5(A)に戻り、図示は省略しているが、標準型テープカセット1が挿 入されると、標準型テープカセット1の先端部が左右の係止レバー59,60の 位置決め部59c,60c(59cのみ図示)に当接し、係止レバー59,60 がガイドピン55b,56bを中心に反時計方向に回動し、係止レバー59,6 0の係止部59a,60aがカセットホルダ位置切換え板33の爪部33d,3 3eから係止解除されるので、この後、カセットホルダ50を矢印B方向に移 動することができる。 更にまた、カセットホルダ50が第1のカセット着脱位置(標準型テープカセッ ト着脱位置)に位置決めされた状態で、標準型テープカセット1が挿入されない 状態から、カセット選択スイッチ26を押して“小型”と表示されると、カセッ トホルダ位置切換え板33は下記するように左方(矢印A方向)の第2の位置 に移動する。従って、カセットホルダ位置切換え板33の移動により位置決め部 材との対応関係がなくなり、この後、カセットホルダ50を矢印B,B方向 に移動することができる。
【0047】 また、上記までの構成では、第1の位置に待機しているカセットホルダ位置切 換え板33とカセットホルダ50との間で、カセットホルダ50を第1のカセッ ト着脱位置に位置決めする第1のカセットホルダ位置決め手段は、カセットホル ダ位置切換え板33に設けた上記構成部材からなる第1の位置用係止部(33d,33e ,33f,33g) と、更に、カセットホルダ50に設け、カセットホルダ位置切換え板 33の第1の位置用係止部に係止されると共に、標準型テープカセット1の挿入 に応じて係止解除され、且つカセットホルダ位置切換え板33が第2の位置に移 動する際にも係止解除され、上記構成部材からなる第1の位置用非係止部材(54a ,54a,59,60) とで構成されている。
【0048】 次に、図5(B)において、前述したようにカセット選択スイッチ26が“小 型”と表示され、ローディングポール24,25が第2のローディング開始位置 に選択的に位置している。この際、コントロールプレート28は上記とは逆に右 方(矢印A方向)に移動している。これにより、カセットホルダ位置切換えレ バー32は軸31a,31bを中心に時計方向(矢印F方向)に回動している ので、カセットホルダ位置切換えレバー32の連結部32bがカセットホルダ 位置切換え板33を上記とは逆に左方(矢印A方向)に移動し、第2の位置に 待機している。即ち、カセットホルダ位置切換え板33は、図5(B)に示した 第2のカセット着脱位置(小型テープカセット着脱位置)に対応して選択的に第 2の位置に移動して待機している。
【0049】 上記状態でカセットホルダ50が例えば矢印B方向(イジェクト方向)から 移動してくると、カセットホルダ位置切換え板33が左方に移動しているので、 ホルダ天板54に形成した前面ストッパ片54a,54aはカセットホルダ 位置切換え板33のストッパ片33f,33gに当接することなく、従ってカセ ットホルダ50が第1のカセット着脱位置(標準型テープカセット着脱位置)よ り更にフロント側へ移動される。ここで、カセットホルダ50がフロント側へ移 動してくると、ホルダ天板54に設けたロックレバー63,63のロック片63 b,63bがカセットホルダ位置切換え板33のL字切欠き部33h,33iの 中に入り込み、ロック片63b,63bがL字切欠き部33h,33iの中から 上方に突出するよう回動するので、カセットホルダ50がこの位置で係止され、 カセットホルダ50を更にフロント側へ移動することを阻止して、カセットホル ダ50が第2のカセット着脱位置(小型テープカセット着脱位置)に確実に位置 決めされる。
【0050】 従って、カセットホルダ50が第2のカセット着脱位置(小型テープカセット 着脱位置)に位置決めされると、実施例では前記した第1のカセット着脱位置( 標準型テープカセット着脱位置)より約8mmほどフロント側に設定することが でき、縦寸法の短い小型テープカセット11を容易に挿入及び取り出しすること ができる。
【0051】 再び図5(B)に戻り、図示は省略しているが、小型テープカセット11が挿 入されると、小型テープカセット11の先端部がロックレバー63,63の当接 部63a,63aに当接し、ロック片63b,63bをカセットホルダ位置切換 え板33のL字切欠き部33h,33iから係止解除するよう回動するので、こ の後、カセットホルダ50を矢印B方向に移動することができる。 更にまた、カセットホルダ50が第2のカセット着脱位置(小型テープカセット 着脱位置)に位置決めされた状態で、小型テープカセット11が挿入されない状 態から、カセット選択スイッチ26を押して“標準型”と表示されると、カセッ トホルダ位置切換え板33は前述したように右方(矢印A方向)の第1の位置 に移動する。従って、カセットホルダ位置切換え板33の移動により位置決め部 材との対応関係がなくなり、この後、カセットホルダ50を矢印B方向に移動 することができる。
【0052】 また、上記構成では、第2の位置に待機しているカセットホルダ位置切換え板 33とカセットホルダ50との間で、カセットホルダ50を第2のカセット着脱 位置に位置決めする第2のカセットホルダ位置決め手段は、カセットホルダ位置 切換え板33に設けた上記構成部材からなる第2の位置用係止部(33h,33i) と、 更に、カセットホルダ50に設け、カセットホルダ位置切換え板33の第2の位 置用係止部に係止されると共に、小型テープカセット11の挿入に応じて係止解 除され、且つカセットホルダ位置切換え板33が第1の位置に移動する際にも係 止解除され、上記構成部材からなる第2の位置用非係止部材(63,63) とで構成さ れている。
【0053】 尚、カセット選択スイッチ26を操作して、カセットホルダ位置切換え板33 を選択的に第1又は第2の位置に待機させた際、これと対応してカセットホルダ 50が第1又は第2のカセット着脱位置に最初から位置している場合もあり、こ の際にはカセットホルダ50を移動させる必要もない。更に、カセットホルダ位 置切換え板33を選択的に第1又は第2の位置に待機させた位置に応じて、カセ ットホルダ50を第1のカセット着脱位置から第2のカセット着脱位置へ移動し たり、あるいは第2のカセット着脱位置から第1のカセット着脱位置へ移動する 場合には、カセットホルダ位置切換え板33の待機位置に応じて、上記説明から 明らかなようにそれぞれの位置決め部材の係止状態が解除されるようになってい るので何等の支障なくカセットホルダ50が移動できる。また、カセット選択ス イッチ26の操作により、カセットホルダ位置切換え板33を選択的に第1又は 第2の位置に移動して待機後、カセットホルダ50をカセットホルダ駆動部80 (図2,図3)により移動させることは言うまでもない。
【0054】 更に、上記したカセットホルダ位置決め機構部30では、カセット選択スイッ チ26を操作して、コントロールプレート28,カセットホルダ位置切換えレバ ー32を介してカセットホルダ位置切換え板33を動作させているが、これに限 ることなく、例えばカセット選択スイッチ26の信号によって図示しないソレノ イドを介してカセットホルダ位置切換え板33を動作させても良く、更にはカセ ット選択手段としてリンク機構などによるカセット選択手段を介してカセットホ ルダ位置切換え板33を動作させても良い。
【0055】 上記したカセットホルダ位置め機構部30によると、とくに小型テープカセッ ト11の着脱動作が容易となり、装置20の操作性が著しく向上できる利点があ る。
【0056】 [小型テープカセット蓋開蓋部75] ここで、本考案の要部となるカセットホルダ50のホルダ天板54に設けた小 型テープカセット蓋開蓋部について説明する。
【0057】 図6は図2に示した枠体の天板を一部拡大して示した斜視図、図7は図4に示 した小型テープカセット蓋開蓋部を拡大して示した斜視図、図8乃至図10は小 型テープカセット蓋開蓋部の動作を説明するための斜視図である。
【0058】 小型テープカセット蓋開蓋部75は、前述した第2のカセット着脱位置からカ セットホルダ50に挿入した小型テープカセット11の蓋15(図1(B))をカセ ットホルダ50の移動と協働して開蓋する機構である。
【0059】 まず図6を用いて、カセットホルダ50が移動する際、小型テープカセット蓋 開蓋部75の第1のアーム77が当接する固定部材43(以下、天板43と記す )の形状について説明する。
【0060】 図6に一部拡大して示した天板43は、枠体40(図2)を構成する部材の一 部であり、板金部材を用いて成形加工されている。また、天板43は、下記する 小型テープカセット蓋開蓋部75と対応する位置の上方に固定された固定部材で もある。この天板43には、小型テープカセット蓋開蓋部75と対応する位置に 孔43aが穿設されており、この孔43a内に第1のカム面43b及び第2のカ ム面43cが板カム状に形成されている。 また、天板43に形成した第1のカム面43bは、フロント側近傍から下方にほ ぼ直角に折り曲げた第1当接面43bが形成され、更にこの第1当接面43b と連接して後方に向かって傾斜しながら左方に折り曲げた第2当接面43b が形成されている。また、天板43に形成した第2のカム面43cは、フロント 側近傍から“Z字状”に一段低く折り曲げられ、この一段低い平坦面に第3当接 面43cが形成され、更にこの第3当接面43cと連接して傾斜しながら上 方に折り曲げた第4当接面43cが形成されている。
【0061】 更に、上記した第1当接面43b〜第4当接面43cは、カセットホルダ 50の移動と対応して形成されており、第1当接面43bは小型テープカセッ ト11をカセットホルダ50に挿入する挿入位置からカセットホルダ50が第1 の所定の位置まで移動する間に形成され、第2当接面43bはカセットホルダ 50が第1の所定の位置から第2の所定の位置まで移動する間に形成され、第3 当接面43cは小型テープカセット11をカセットホルダ50に挿入する挿入 位置から第1,第2の所定の位置を通過して第3の所定の位置まで移動する間に 形成され、更に第4当接面43cはカセットホルダ50が第3の所定の位置か ら第4の所定の位置まで移動する間に形成されている。尚、上記した第1〜第4 の所定の位置は、後述する第1,第2のアーム77,79の機能動作と対応して いる。
【0062】 次に、図7に拡大して示した如く、小型テープカセット蓋開蓋部75はカセッ トホルダ50のホルダ天板54の裏面側で孔54bに近設して設けられている 。また、第2のカセット着脱位置からカセットホルダ50に挿入された小型テー プカセット11(二点鎖線図示)は、前記したコ字状アーム70の左右のアーム 部70b,70c(70cのみ図示)で位置規制され、且つコ字状アーム70の アーム部70cによって蓋15をロックしているロック部材16がロック解除さ れた状態である。
【0063】 ここで、ホルダ天板54の孔54b内でフロント側には、回動軸76が固定 されており、この回動軸76は小型テープカセット11の挿入方向に対してほぼ 直角方向に横架されている。 また、回動軸76には右方に第1のアーム77が回動自在に軸着され、左方に第 2のアーム79が同軸的に回動自在に軸着されている。
【0064】 上記第1のアーム77はホルダ天板54の裏面側から上面側にかけて設けられ ており、ホルダ底板51(図4)側にはそれほど多く突出していなく、標準型テ ープカセット1の挿入を許容する高さに形成されている。また、第1のアーム7 7は樹脂材を用いて一体成形されており、左方の突出部77aには回動軸76が 貫通され、回動軸76の上方にはアーム状に突出した第1当接部77bが形成さ れ、更に第1当接部77bと連接して奥方右方に第2当接部77cがアーム状に 突出して形成されている。この第2当接部77cは第1当接部77bに対してほ ぼ直角右方に突出形成されており、回動軸76と間隔を離してほぼ平行に形成さ れている。 更に、第1のアーム77はネジリバネ(第1のバネ部材)78によって回動軸7 6を中心に反時計方向(矢印F方向)に付勢されている。また、ネジリバネ7 8の一端はホルダ天板54に掛止され、他端は第1のアーム77の第1当接部7 7bに掛止されており、このネジリバネ78は巻回数が多く、回動軸76に沿っ て左右方向(矢印G,G方向)に変位自在となっており、即ち、第1のアー ム77はネジリバネ78によって回動軸76に沿って左右方向(矢印G,G 方向)に変位自在に支持されている。
【0065】 上記第2のアーム79は樹脂材を用いて一体成形されており、右方の突出部7 9aが第1のアーム77の突出部77aに嵌合しながら軸着されており、即ち、 回動軸76に対して同軸的に軸着されている。また、第2のアーム79は回動軸 76から下方にアーム部79bが懸架され、更にアーム部79bの下端からほぼ 直角左方に突出して開蓋部79cが連接形成されている。この第2のアーム79 の開蓋部79cが懸架した状態では、挿入される小型テープカセット11の蓋1 5と当接することなく回避しながら蓋15と対向して待機している。更に、第2 のアーム79はネジリバネ(第2のバネ部材)80によって第1のアーム77の 突出部77aを中心に時計方向(矢印F方向)に付勢されている。また、ネジ リバネ80の一端は第1のアーム77の第1当接部77bに掛止され、他端は第 2のアーム79のアーム部79bに掛止されている。
【0066】 また、第2のアーム79を付勢しているネジリバネ80の付勢方向は、第1の アーム77を付勢しているネジリバネ78の付勢方向と逆方向であり、且つネジ リバネ80の付勢力はネジリバネ78の付勢力に比べて小さく設定されている。 従って、第2のアーム79は後述する動作時に、単独でネジリバネ80を介して 時計方向,反時計方向に回動する第1の態様と,又はネジリバネ80より大きい 逆向きの付勢力を備えたネジリバネ78によって第1のアーム77と一体に反時 計方向に回動する第2の態様とのいずれかの状態に支持されている。
【0067】 そして、第1のアーム77の第1当接部77bが第1のカム面43bに移動し ながら当接して、後述するように第1のアーム77と一体に動作する第2のアー ム79の開蓋部79cが小型テープカセット11の蓋15から回避した位置から 蓋15の裏面に入り込む機能を備えており、一方、第1のアーム77の第2当接 部77cが第2のカム面43cに移動しながら当接して、小型テープカセット1 1の蓋15の裏面に入り込んだ第2のアーム79の開蓋部79cを第1のアーム を介して開蓋方向に回動させる機能を備えている。
【0068】 次に、小型テープカセット蓋開蓋部75の動作について図8乃至図10を用い て説明する。 まず、図8に示した小型テープカセット蓋開蓋部75の状態では、図7と同様に 小型テープカセット11が第2のカセット着脱位置からカセットホルダ50に挿 入され、カセットホルダ50が第1のカム面43bの第1当接面43bが終了 する第1の所定の位置まで移動する途中の状態である。また、小型テープカセッ ト11の先端部がコ字状アーム70のアーム部70b,70c(70cのみ図示 )内に位置決めされ、小型テープカセット11の蓋15はアーム部70cによっ て蓋15をロックしているロック部材16がロック解除されているものの、まだ 蓋15が閉蓋状態である。 また、上記状態では、天板43の第1のカム面43bに形成した第1当接面43 bの右側面に第1のアーム77の第1当接部77bが当接しており、且つ天板 43の第2のカム面43cに形成した第3当接面43cの裏面から第1のアー ム77の第2当接部77cが当接している。
【0069】 即ち、第1のアーム77の第1当接部77bが第1のカム面43bに形成した 第1当接面43bに当接していることにより、第1のアーム77の左右方向の 移動が規制され、第1のアーム77はネジリバネ78に抗して回動軸76に沿っ て右方(矢印G方向)に変位している。これと同時に、第1のアーム77の突 出部77aに軸着した第2のアーム79も第1のアーム77と一体に右方(矢印 G方向)に変位しているので、第2のアーム79の開蓋部79cは懸架した状 態で小型テープカセット11の蓋15に当接することなく右方に回避されている 。 また、第1のアーム77の第2当接部77cが第2のカム面43cに形成し た第3当接面43cに当接することにより、第1のアーム77はネジリバネ7 8によって回動軸76を中心に反時計方向(矢印F方向)に付勢されているも のの、第1のアーム77の回動が規制されている。これと同時に、第1のアーム 77の突出部77aに軸着した第2のアーム79はネジリバネ80によって第1 のアーム77の突出部77aを中心に時計方向(矢印F方向)に付勢された状 態を保っており、第2のアーム79の開蓋部79cが懸架した状態で小型テープ カセット11の蓋15から右方に回避している。 尚、図8の状態から標準型テープカセット1が挿入された場合には、第2のアー ム79が単独でネジリバネ80によって時計方向,反時計方向に回動自在な第1 の態様の状態であり、標準型テープカセット1の先端部が第2のアーム79に当 接して、第2のアーム79がネジリバネ80に抗して第1のアーム77の突出部 77aを中心に反時計方向(矢印F方向)に回動し、標準型テープカセット1 の挿入を許容している状態である。
【0070】 次に、図9に示した小型テープカセット蓋開蓋部75の状態では、小型テープ カセット11が挿入されたカセットホルダ50を図8の状態から矢印B方向に 少し移動し、カセットホルダ50が前記した第1の所定の位置を通過して、第1 のカム面43bの第2当接面43bが終了する第2の所定の位置まで移動する 途中の状態である。 上記状態では、第1のアーム77の第1当接部77bが第1のカム面43bに形 成した第1当接面43bを当接し終わって、第1当接面43bと連接した第 2当接面43bに当接しながら移動している状態であり、且つ第1のアーム7 7の第2当接部77cが図8と同様に第2のカム面43cに形成した第3当接面 43cに当接し続けている。
【0071】 即ち、第1のアーム77の第1当接部77bが第1のカム面43bに形成した 第1当接面43bから第2当接面43bに当接することにより、前述したよ うに第2当接面43bは第1当接面43bより左方に折り曲げ形成されてい るので、第1のアーム77の回動軸方向の移動規制が順次緩和され、第1のアー ム77はネジリバネ78によって回動軸76に沿って左方(矢印G方向)に移 動する。これと同時に、第1のアーム77の突出部77aに軸着した第2のアー ム79もネジリバネ78の付勢力により第1のアーム77と一体に左方(矢印G 方向)に移動するので、第2のアーム79の開蓋部79cは懸架した状態で小 型テープカセット11の蓋15の裏面に入り込む。 一方、第1のアーム77の第2当接部77cはあいかわらず図8と同様に第2の カム面43cに形成した第3当接面43cに当接しし続けているので、第1の アーム77の回動が規制され、これにより第2のアーム79も開蓋方向への回動 が規制されている。
【0072】 更に、図10に示した小型テープカセット蓋開蓋部75の状態では、カセット ホルダ50が図9に示した状態より更に矢印B方向に移動し、カセットホルダ 50が前記した第2の所定の位置を通過して、更に第2のカム面43cの第3当 接面43cが終了する第3の所定の位置を通過して、第2のカム面43cの第 4当接面43cが終了する第4の所定の位置まで移動する途中の状態である。 上記状態では、第1のアーム77の第1当接部77bが第1のカム面43bに形 成した第2当接面43bから当接解除され、且つ第1のアーム77の第2当接 部77cが第2のカム面43cに形成した第3当接面43cからこれと連接し た第4当接面43cに当接しながら移動している状態である。
【0073】 即ち、第1のアーム77の第1当接部77bが第1のカム面43bに形成した 第2当接面43bから当接解除されているものの、上記したように第2のアー ム79の開蓋部79cは既に小型テープカセット11の蓋15の裏面に入り込ん でいる。そこで、カセットホルダ50が更に移動して、第1のアーム77の第2 当接部77cが第2のカム面43cに形成した第4当接面43cに当接しなが ら移動すると、前述したように第4当接面43cは第3当接面43cより傾 斜しながら上方に折り曲げ形成されているので、第1のアーム77の回動規制が 順次緩和され、第1のアーム77はネジリバネ78によって回動軸76を中心に 反時計方向(矢印F方向)に回動する。これと同時に、第1のアーム77の突 出部77aに軸着した第2のアーム79は、ネジリバネ80より強い付勢力を保 持したネジリバネ78によって第1のアーム77と一体に反時計方向(矢印F 方向)に回動する。これにより、第2のアーム79の開蓋部79cが小型テープ カセット11の蓋15を開蓋する方向に回動するので、前記した如くロック解除 されている蓋15が開蓋部79cによって開蓋される。
【0074】 尚、この後、第2のカム面43cの第4当接面43cが終了する第4の所定 の位置以降はカム面が形成されていないものの、カセットホルダ50が下降方向 に移動するので、第2のアーム79の開蓋部79cが小型テープカセット11の 蓋15を開蓋した状態のまま、カセットホルダ50が下降する。
【0075】 以上詳述した小型テープカセット蓋開蓋部75によると、小型テープカセット 11の蓋15を開蓋するために、従来のような複雑な機構のリッドオープナ組立 体を設けることなく、カセットホルダ50の上方に固定した固定部材(天板)4 3に第1,第2のカム面43b,43cを形成し、カセットホルダ50のホルダ 天板54に第1のアーム77を回動自在に設け、且つ第2のアーム79を第1の アーム77と同軸的に回動自在に設け、カセットホルダ50が移動する際、第1 のアーム77の第1当接部77bを第1のカム面43bに当接させて第1のアー ム77を回動軸方向に変位させ、且つ第1のアーム77の第2当接部77cを第 2のカム面43cに当接させて第1のアーム77を回動軸76を中心に回動させ 、更に第1のアーム77と一体的に動作する第2のアーム79の開蓋部79cが 小型テープカセット11の蓋15を開蓋する構成にしたため、小型テープカセッ ト蓋開蓋部75の構造が簡単となり、確実な動作が成されるばかりでなく、製造 コストの低減可能となるなどの実用的な利点が生じる。また、小型テープカセッ ト蓋開蓋部75は標準型テープカセット1の挿入を許容できるなどの利点がある 。
【0076】 [ドア機構部100 ] ここでドア機構部100 部について、先に用いた図2及び図11を併用して簡単 に説明する。図11は小型テープカセットを挿入する状態を示した図である。
【0077】 図2において、カセット挿入口45近傍に設けたドア機構部100 部は、第1, 第2のドア111,112 を有するドア部110 と、第1のドア111 を係止する第1ドア 係止部120A,120B と、第2のドア112 を係止する第2ドア係止部130 とから構成 されている。尚、上記した構成のうちで第1ドア係止部120A,120B 及び第2ドア 係止部130 については詳述を省略する。
【0078】 即ち、左側板41と右側板42との間で手前側にはドア部110 が設けられてお り、このドア部110 は第1のドア111 (以下、標準型テープカセット用ドア111 とも記す)と第2のドア112 (以下、小型テープカセット用ドア112 とも記す) とが開閉自在に懸架されている。また、標準型テープカセット用ドア111 及び小 型テープカセット用ドア112 は樹脂材を用いて別々に成形されているものの、一 本のシャフト113 を中心に開閉蓋できるようになっている。 また、上記標準型テープカセット用ドア111 は、カセット挿入口45全体を閉蓋 できる長さに形成されている。また、標準型テープカセット用ドア111 の左右両 端近傍には、標準型テープカセット1の挿入用のガイド部111a,111bが手前方向 に突出形成されており、これらのガイド部111a,111b間は標準型テープカセット 1の横巾寸法X(図1(A))に対応して形成されている。そして、標準型テープ カセット用ドア111 のガイド部111a,111bに沿って標準型テープカセット1の先 端部を挿入すると、ここでは詳述しないが第1ドア係止部120A,120B 及び第2ド ア係止部130 が係止解除方向に動作して、標準型テープカセット用ドア111 が反 時計方向(奥方)に回動して開蓋し、この時、小型テープカセット用ドア112 も 一体となって開蓋する構造になっている。
【0079】 また、標準型テープカセット用ドア111 のガイド部111aとガイド部111bとの間 で、ガイド部111a側に偏位して小型テープカセット11の挿入を許容する開口部 111eが形成され、この開口部111eは第2のローディング開始位置にほぼ対応して 設けられている。 更に、標準型テープカセット用ドア111 の開口部111eの両側には、小型テープカ セット11の挿入用のガイド部111e,111eが形成されており、これらのガイ ド部111e,111e間は小型テープカセット11の横巾寸法X(図1(B))に対 応して形成されている。
【0080】 次に、上記小型テープカセット用ドア112 は、図11に一部拡大して示したよ うに、標準型テープカセット用ドア111 の後方に一本の長尺なシャフト113 を共 用して設けられている。 更に、小型テープカセット用ドア112 では、開口部111eを臨む部分112eの両側下 方に、小型テープカセット11の挿入用のガイド部112e,112eが手前方向に 突出して形成されており、これらのガイド部112e,112e間も小型テープカセ ット11の横巾寸法X(図1(B))に対応して形成されている。更に、これらの ガイド部112e,112eを開口部111eに臨ませながら開口部111eのガイド部111e ,111eの下方に嵌合させている。 そして、標準型テープカセット用ドア111 の開口部111eに形成したガイド部111e ,111e及び小型テープカセット用ドア112 のガイド部112e,112eに沿っ て小型テープカセット11の先端部を挿入すると、小型テープカセット11の先 端部が小型テープカセット用ドア112 を押し、小型テープカセット用ドア112 の みが反時計方向(奥方)に回動して開蓋し、更に、小型テープカセット11を押 し続けると、小型テープカセット用ドア112 のガイド部112e,112eによって 小型テープカセット11の上面両側が位置規制されながら奥方に挿入されて行き 、ここで小型テープカセット11の先端部両側が先に説明したホルダ天板54に 設けたコ字状アーム70の左右のアーム部70b,70c間に入り込んで位置規 制される。また、同時にコ字状アーム70のアーム部70cが小型テープカセッ ト11の側面12dに突出しているロック部材16に当接して、蓋15をロック しているロック部材16をロック解除方向に移動する。 このコ字状アーム70の挿入時のガイドにより、小型テープカセット11の挿入 方向が安定に維持され、且つ小型テープカセット11がカセットホルダ50上で 第2のローディング開始位置と対応した所定の載置位置に確実に挿入及び載置で き、装置20の品質及び信頼性に寄与できる。更に、コ字状アーム70は、蓋1 5をロックしているロック部材16をロック解除できるので、部品点数の削減に 寄与できる。
【0081】 更に、小型テープカセット11がカセットホルダ50に位置決め載置された後 、コ字状アーム70の後方に本考案の要部の一部となる前記した小型テープカセ ット蓋開蓋75が機能するようになっている。
【0082】 <カセット装着装置の全体動作> ここで、図12(A),(B)を用いて、カセット装着装置の全体動作を極く 簡略に説明する。
【0083】 図12(A),(B)はカセット装着装置の全体動作を説明するための図であ り、(A)は標準型テープカセットをカセットホルダに挿入した後、所定のカセ ット装着位置に移動する状態を示し、(B)は小型テープカセットをカセットホ ルダに挿入した後、所定のカセット装着位置に移動する状態を示した図である。
【0084】 図12(A)では、カセットホルダ50が前述した第1のカセット着脱位置( 標準型テープカセット着脱位置)に位置し、この状態から標準型テープカセット 1を挿入すると、前述したように標準型テープカセット用ドア111 と小型テープ カセット用ドア112 とが一体となって開蓋される。その後、図示しない検出手段 によってカセットホルダ駆動部(図2,図3)が動作してカセットホルダ50が 矢印B方向に移動され、二点鎖線で示した所定のカセット装着位置に到達する 。ここでは、予め第1のローディング開始位置に位置したローディングポール2 4,25によって磁気テープTが引き出され、記録及び又は/再生が行われ、終 了すると元の第1のカセット着脱位置から標準型テープカセット1を取り出すこ とができる。
【0085】 図12(B)では、カセットホルダ50が第1のカセット着脱位置よりフロン ト側の第2のカセット着脱位置(標準型テープカセット着脱位置)に位置し、且 つ、ローディングポール24,25が第2のローディング開始位置に位置してい る。この状態から小型テープカセット11を挿入すると、前述したように小型テ ープカセット用ドア112 のみが開蓋される。この時、小型テープカセット11の 挿入(離脱)がより一層容易に成されるよう、標準型テープカセット用ドア111 が約27度程度開蓋されるものの、完全な開蓋を阻止されているので、標準型テ ープカセット1の誤挿入が防止される。尚、小型テープカセット11の蓋15は 前述した小型テープカセット蓋開蓋部75(図8〜図10)により開蓋される。 また、その他の動作は上記とほぼ同一なため省略する。
【0086】
【考案の効果】
以上詳述した本考案に係わるカセット装着装置によると、カセットホルダに挿 入された小型テープカセットの蓋を開蓋する小型テープカセット蓋開蓋機構は、 従来のような複雑な機構のリッドオープナ組立体を設けることなく、カセットホ ルダの上方に固定した固定部材(天板)に第1,第2のカム面を形成し、カセッ トホルダの天板(ホルダ天板)に第1のアームを回動自在に設け、且つ第2のア ームを第1のアームと同軸的に回動自在に設け、カセットホルダが移動する際、 第1のアームの第1当接部を第1のカム面に当接させて第1のアームを回動軸方 向に変位させ、且つ第1のアームの第2当接部cを第2のカム面cに当接させて 第1のアームを回動軸を中心に回動させ、更に第1のアームと一体的に動作する 第2のアームの開蓋部が小型テープカセットの蓋を開蓋する構成にしたため、小 型テープカセット蓋開蓋機構の構造が簡単となり、確実な動作が成されるばかり でなく、製造コストの低減可能となるなどの実用的な利点が生じる。また、小型 テープカセット蓋開蓋機構は標準型テープカセットの挿入を許容できるなどの利 点がある。
【提出日】平成4年10月27日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0036
【補正方法】変更
【補正内容】
【0036】 また、ホルダ天板54の裏面側で小型テープカセット11が挿入される位置に 対応してコ字状アーム70が左右の回動軸71a,71bを中心に矢印E,E 方向に回動自在に懸架された状態で設けられている。即ち、コ字状アーム70 は、第2のローディング開始位置にほぼ対応して設けられている。上記コ字状ア ーム70は、挿入される小型テープカセット11の先端部両測を位置規制する挿 入用のガイド機能と、小型テープカセット11の図1(B)に示した蓋15をロ ックするロック部材16を解除する機能と備えており、左側の一端部70aに掛 止した引張スプリング72によって矢印E方向に付勢され、左右のアーム部7 0b,70cが下方に懸架された状態をストッパ片54c,54cを介して 維持され、小型テープカセット11の挿入を待機している。またアーム部70b とアーム部70cの間は、小型テープカセット11の先端部両側が入り込めるよ う小型テープカセット11の横巾寸法X(図1(B))に形成され、且つアー ム部70cがロック部材16(図1(B))に当接して蓋15のロックを解除し ている。一方、標準型テーブカセット1が挿入される場合にはコ字状アーム70 が邪魔になるので、回動軸73cを中心に回動するレバー73の先端部73aが 後述する開蓋された第1のドア111(図11)と協働して上方に持ち上げられ 、同時に回動軸73cを介したレバー73の池端部73bがコ字状アーム70の 一端部70aを引張スプリング72に抗して押し下げ、これによってコ字状アー ム70のアーム部70b,70cが回動軸71a,71bを中心に上方(矢印E 方向)に回動され、標準型テープカセット1の挿入を許容する状態になるよう 構成されている。尚、レバー73の先端部73aは、後述する第2のドア112 (図11)とは協働しないようこの部分112c(図11)の高さが低く形成さ れている。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0047
【補正方法】変更
【補正内容】
【0047】 また、上記までの構成では、第1の位置に待機しているカセットホルダ位置切 換え板33とカセットホルダ50との間で、カセットホルダ50を第1のカセッ ト着脱位置に位置決めする第1のカセットホルダ位置決め手段は、カセットホル ダ位置切換え板33に設けた上記構成部材からなる第1の位置用係止部(33d ,33e,33f,33g)と、更に、カセットホルダ50に設け、カセットホ ルダ位置切換え板33の第1の位置用係止部に係止されると共に、標準型テープ カセット1の挿入に応じて係止解除され、且つカセットホルダ位置切換え板33 が第2の位置に移動する際にも係止解除され、上記構成部材からなる第1の位置 用被係止部材(54a,54a,59,60)とで構成されている。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0052
【補正方法】変更
【補正内容】
【0052】 また、上記構成では、第2の位置に待機しているカセットホルダ位置切換え板 33とカセットホルダ50との間で、カセットホルダ50を第2のカセット着脱 位置に位置決めする第2のカセットホルダ位置決め手段は、カセットホルダ位置 切換え板33に設けた上記構成部材からなる第2の位置用係止部(33h,33 i)と、更に、カセットホルダ50に設け、カセットホルダ位置切換え板33の 第2の位置用係止部に係止されると共に、小型テープカセット11の挿入に応じ て係止解除され、且つカセットホルダ位置切換え板33が第1の位置に移動する 際にも係止解除され、上記構成部材からなる第2の位置用被係止部材(63,6 3)とで構成されている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係わるカセット装着装置に用いられる
テープカセットを示した斜視図であり、(A)は標準型
テープカセット,(B)は小型テープカセットである。
【図2】本考案に係わるカセット装着装置の全体構成を
説明するための斜視図である。
【図3】カセットホルダ及びカセットホルダ駆動部を示
した斜視図である。
【図4】本考案の要部の一部となるカセットホルダを拡
大して詳細に示した分解斜視図である。
【図5】カセットホルダ位置決め機構部を説明するため
の斜視図であり、(A)はカセットホルダが第1のカセ
ット着脱位置に位置決めされた状態を示し、(B)はカ
セットホルダが第2のカセット着脱位置に位置決めされ
た状態を示している。
【図6】図2に示した枠体の天板を一部拡大して示した
斜視図である。
【図7】図4に示した小型テープカセット蓋開蓋部を拡
大して示した斜視図である。
【図8】小型テープカセット蓋開蓋部の動作を説明する
ための斜視図である。
【図9】小型テープカセット蓋開蓋部の動作を説明する
ための斜視図である。
【図10】小型テープカセット蓋開蓋部の動作を説明す
るための斜視図である。
【図11】図2に示したドア部を拡大して示した分解斜
視図である。
【図12】(A),(B)はカセット装着装置の全体動
作を説明するための図であり、(A)は標準型テープカ
セットをカセットホルダに挿入した後、所定のカセット
装着位置に移動する状態を示し、(B)は小型テープカ
セットをカセットホルダに挿入した後、所定のカセット
装着位置に移動する状態を示した図である。
【図13】従来の磁気テープ記録再生装置の外観を示し
た斜視図である。
【図14】従来の磁気テープ記録再生装置の構成を示し
た平面図である。
【図15】(A),(B)は従来のカセット装着装置に
おいて、小型テープカセットの蓋を開蓋する動作を説明
するための図である。
【符号の説明】
1…標準型テープカセット、11…小型テープカセッ
ト、15…小型テープカセットの蓋、20…カセット装
着装置、21…シャーシベース、24,25…テープロ
ーディング部材(ローディングポール)、40…枠体、
43…固定部材(天板)、43b…第1のカム面、43
c…第2のカム面、50…カセットホルダ、54…カセ
ットホルダの天板(ホルダ天板)、75…小型テープカ
セット蓋開蓋部、77…第1のアーム、77b…第1当
接部、77c…第2当接部、78…第1のバネ部材(ネ
ジリバネ)、79…第1のアーム、79c…開蓋部、8
0…第1のバネ部材(ネジリバネ)。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年10月27日
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】
【手続補正5】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図11
【補正方法】変更
【補正内容】
【図11】

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】磁気テープ(T) を内臓した標準型テープカ
    セット(1) と、該標準型テープカセットより小型の小型
    テープカセット(11)とを装置の前面のカセット挿入口(4
    5)よりカセットホルダ(50)に選択的に挿入し、該カセッ
    トホルダの移動により、該標準型テープカセットをシャ
    ーシベース(21)上のローディング部材(24,25) が選択的
    に待機する第1のローディング開始位置に合わせて装着
    し、又は該小型テープカセットを該ローディング部材が
    選択的に待機する第2のローディング開始位置に合わせ
    て装着するカセット装着装置(20)において、 該標準型テープカセットの挿入を許容するよう設けら
    れ、且つ該カセットホルダの天板(54)に該小型テープカ
    セットの挿入方向とはほぼ直角に設けた回動軸(76)を介
    して回動自在に設けられ、第1当接部(77b) 及び第2当
    接部(77c) を形成した第1のアーム(77)と、 該カセットホルダに挿入された該小型テープカセットの
    蓋(15)を開蓋方向に付勢する付勢力を備えて該第1のア
    ームを該回動軸を中心に回動付勢すると共に、該第1の
    アームを回動軸方向にも変位させる第1のバネ部材(78)
    と、 該第1のアームの回動軸に同軸的に回動可能に設けら
    れ、且つ該第1のアームが該第1のバネ部材(78)によっ
    て回動及び回動軸方向に変位する際には協働して該第1
    のアームと一体に同一動作するよう設けられると共に、
    該小型テープカセットの該蓋を開蓋する開蓋部(79c) を
    有した第2のアーム(79)と、 該第1のバネ部材の付勢力より小さく且つ該第1のバネ
    部材の付勢方向とは反対方向の付勢力を備え、且つ該第
    2のアームを該標準型テープカセットの挿入を許容しな
    がら該小型テープカセットの挿入に対向して懸架するよ
    う付勢する第2のバネ部材(80)と、 該カセットホルダの天板の上方に固定され、該小型テー
    プカセットが挿入された該カセットホルダを所定の装着
    位置へ移動する途中に該天板に設けた該第1のアームの
    第1当接部(77b) が当接し、且つ該第1のアームと一体
    に同一動作する該第2のアームの該開蓋部を該小型テー
    プカセットの該蓋に当接しない位置から該蓋の裏面に入
    り込むよう該第1のアームを該第1のバネ部材によって
    回動軸方向に変位させる第1のカム面(43b) と、該第1
    のアームの第2当接部(77c) が当接し、且つ該第2のア
    ームの該開蓋部が該小型テープカセットの該蓋の裏面に
    入り込むまでは該第1のアームを該第1のバネ部材に抗
    して回動を規制し、且つ該第2のアームの該開蓋部が該
    蓋の裏面に入り込んだ後に該第2のアームを懸架状態か
    ら該蓋を開蓋する方向に回動させるよう該第1のアーム
    を該第1のバネ部材によって該回動軸を中心に回動させ
    る第2のカム面(43c) とを有した固定部材(43)とを具備
    したことを特徴とするカセット装着装置(20)。
JP9316191U 1991-10-18 1991-10-18 カセット装着装置 Pending JPH0611135U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59190590U (ja) * 1983-06-03 1984-12-18 ユニテツク株式会社 筆記具

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59190590U (ja) * 1983-06-03 1984-12-18 ユニテツク株式会社 筆記具

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