JPH1139753A - カセット装填装置 - Google Patents

カセット装填装置

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JPH1139753A
JPH1139753A JP9193859A JP19385997A JPH1139753A JP H1139753 A JPH1139753 A JP H1139753A JP 9193859 A JP9193859 A JP 9193859A JP 19385997 A JP19385997 A JP 19385997A JP H1139753 A JPH1139753 A JP H1139753A
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JP
Japan
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cassette
slider
drive
lock
holder
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JP9193859A
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English (en)
Inventor
Yoshiaki Yuzawa
良昭 湯澤
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Original Assignee
Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来のスライダーロックに備えられていたス
プリングをなくして、信頼性を向上させるとともに、部
材減少とそれに伴う工程の合理化により、小型化及びコ
ストダウンを実現できるカセット装填装置を提供する。 【解決手段】 カセット装填装置は、挿入されたカセッ
トmを保持するカセットホルダーAと、フランジ8Aを
持つフレームとを有する。カセット挿入口の両側または
片側には、カセットホルダーAが不必要にフレーム内で
移動しないようにロックするためのスライダーロック4
が備えられる。スライダーロック4はロック突起4aを
有し、スライダー軸2bにより揺動自在に軸支される。
このスライダーロック4に錘部4eを設けることによ
り、ロック突起4aをフランジ8Aとの係合部の方向に
揺動させようとする付勢力を生じさせる。カセットmが
挿抜されるに際し、ロック突起4aへの付勢力により、
フランジ8Aとの係合・離脱が安定して行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気記録再生装置
などに装備されるカセット装填装置、特には、フロント
ローディング方式と呼ばれるカセット装填装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来のカセット装填装置を、図10〜図
18に基づいて説明する。まず、構造を、図10〜図1
2によって説明する。図10(A)はカセットホルダー
Aの平面図、図10(B)はその正面図、図10(C)
はその左側面図、図10(D)はその右側面図である。
図11は、図10に示すカセットホルダーAをフレーム
部Bに組み付けた状態を示す平面図で、図12は、その
側面方向からみた構成図である。
【0003】まず、カセットホルダーAについて図10
を参照して説明する。カセットmを載置するスライダー
1には、その左右両側からスライダー側板2,2が一体
的にほぼ垂直に立ち上げられている。スライダー1の奥
側の左右には挿入されてくるカセットmの前端部分を受
け止めるストッパー片1a,1bが一体的に立ち上げら
れている。右側のスライダー側板2には、第1ないし第
3のスライダー軸2a,2b,2cが外方突出状態でカ
シメ止めされている。左側のスライダー側板2にも、対
称的に第1ないし第3のスライダー軸2a,2b,2c
がカシメ止めされている。各スライダー側板2,2の上
縁には内側に向けてブラケット2A,2Aが一体的に折
り曲げ形成され、そのブラケット2A,2Aにはカセッ
トmをスライダー1に対して弾性的に押圧するためのカ
セット押圧用板バネ3,3がカシメ止めされている。
【0004】各スライダー側板2,2の外側面に摺接す
る状態で、ほぼL字状に形成された左右のスライダーロ
ック4,4が第2のスライダー軸2b,2bまわりにロ
ック部として揺動自在に取り付けられている。各スライ
ダーロック4,4は、端部上縁にロック突起4a,4a
を有するとともに、下端部にスライダー側板2,2の下
方を内側に廻り込む底板部4b,4bが一体的に折り曲
げ形成され、各底板部4b,4bの端部に立ち上げ片4
c,4cが一体的に折り曲げ形成されている。
【0005】各スライダー側板2,2とスライダーロッ
ク4,4との間にわたってスプリング(スライダーロッ
クスプリング)5,5が掛け渡されており、スライダー
ロック4,4をそのロック突起4a,4aが上向くよう
に引っ張り付勢している。このときスライダーロック
4,4がフリーに付勢された状態で、スライダーロック
4,4の立ち上げ片4c,4cがスライダー1のストッ
パー片1a,1bよりもやや手前側に位置するように設
定されている。右側のスライダー側板2にはカセットm
の前蓋m1(図18参照)の閉じ状態のロックを解除す
るためのロック解除レバー6が揺動自在に設けられてい
る(図10(D)参照)。
【0006】次に、フレーム部Bについて、図11,及
び図12に基づいて説明する。メカシャーシ7の左右両
端付近に左右一対のフレーム8,8が互いに平行に立設
されている。各フレーム8,8の上縁には、内側に向け
てフランジ8A,8Aが一体的に折り曲げ形成されてい
る。各フレーム8,8の上縁の前後両端間にわたってそ
れぞれ天板9,10が掛け渡されている。左右両フレー
ム8,8の対向間隙の前端部分を開閉するためのカセコ
ン蓋11が両フレーム8,8の手前側上端角部の孔に回
動自在に軸支され、図示しない蓋閉じスプリングによっ
て閉じ方向に付勢されている。また挿入されてくるカセ
ットmの底部を支持するとともに、カセット装填位置に
向けてのカセットmの下降を案内するためのダウンガイ
ド12が両フレーム8,8の手前側端部の上下中間位置
間にわたって掛け渡されている。奥側の天板10の右側
寄りの下面位置には、カセット前蓋m1を開けるための
オープンレバー13が取り付けられている。
【0007】図12に示すごとくに両フレーム8,8に
は、カセットホルダーAの第1のスライダー軸2a,2
aを挿入して案内するL字状の第1のガイド孔8a,8
aと、第2のスライダー軸2b,2bを挿入して案内す
るL字状の第2のガイド孔8b,8bとが形成されてい
る。すなわち、カセットホルダーAは、第1のガイド孔
8a,8aおよび第2のガイド孔8b,8bに沿って移
動可能に保持されている。両フレーム8,8には、カセ
ットホルダーAの下降時に第3のスライダー軸2c,2
cを係合して案内するリブ付きガイド孔8c,8cが内
側に向けて切り起こされている。右側のフレーム8の内
面の下側部分において、駆動レール14が前後方向に摺
動自在に取り付けられている。この駆動レール14に
は、後述するメインシャフト15を挿通して駆動レール
14の前後摺動を許容するための横方向の長孔14aが
形成されているとともに、摺動のための駆動力を受ける
受動ラックギア14bと、後述する右側のドライバーア
ーム16を駆動するための駆動ラックギア14cとが形
成されている。なお、このような駆動レール14は右側
だけに設けられている。
【0008】両フレーム8,8の下端部間にわたってメ
インシャフト15が掛け渡されて回動自在に軸支されて
いる。右側のフレーム8の内側でかつ駆動レール14の
内側直近において、メインシャフト15に右側のドライ
ブアーム16の基端部分が固定されている。左側のフレ
ーム8の内側直近においてもメインシャフト15に左側
のドライブアーム16の基端部分が固定されている。メ
インシャフト15に対する左右のドライブアーム16,
16の取り付け位相は同一であり、互いに平行となって
おり、両ドライブアーム16,16は同期して一体的に
回動するようになっている。右側のドライブアーム16
の直ぐ外側において、前記の駆動ラックギア14cに噛
合するギア17がメインシャフト15に固定されてい
る。
【0009】両ドライブアーム16,16には、その長
手方向に沿って長孔16a,16aが形成されており、
フレーム8,8の第1のガイド孔8a,8aに挿通され
た第1のスライダー軸2a,2aがその長孔16a,1
6aにも挿通されている。そして、両ドライブアーム1
6,16には、第1のスライダー軸2a,2aを反時計
方向に押圧するための板バネからなるカセット圧着スプ
リング18,18が取り付けられいている。
【0010】ドライブアームの構成は図17に詳しく示
される。図17に示すように、各ドライブアーム16,
16に形成された長孔16a,16aは、その基部側が
広幅となった変形長孔となっている。また、カセット圧
着スプリング18,18の基部の返曲部18a,18a
が、ドライブアーム16,16から突設したピン16
b,16bに係止されている。
【0011】図11,及び図12に戻って説明する。左
側のフレーム8の下側部分には、カセコン蓋11を開け
るための蓋オープンアーム19の下端近傍部が回動自在
に軸支されている。この蓋オープンアーム19の上端部
は、カセコン蓋11に当接し得る状態となっており、下
端部は左側のドライブアーム16に設けられた図示しな
いカムに接触し得る状態となっている。なお、このよう
な蓋オープンアーム19は、左側だけに設けられてい
る。
【0012】駆動レール14における受動ラックギア1
4bは、右側のフレーム8の底板部8Bに軸20を支点
にして回動自在に軸支されたピニオンギア21と噛合し
ている。また軸20に同軸状に設けられたウォームホイ
ール22とピニオンギア21との間には、図示しない複
動機構が介在されている。右側のフレーム8の底板部8
Bには、ウォームホイール22に噛合する状態でウォー
ム23が回動自在に軸支されており、このウォーム23
は、図示しない駆動用モータに連動連結されている。右
側のフレーム8の底板部8Bには、スイッチレバー24
が軸25を介して揺動自在に軸支されている。このスイ
ッチレバー24の一端は、駆動レール14における図示
しないカムと当接し得る状態となっており、他端は右側
のフレーム8に取り付けられたスイッチ26に当接し得
る状態となっている。メカシャーシ7には、装填されて
くるカセットmの底部を載置支持するためのカセットス
テイ27が前後左右の4箇所に植設されている。
【0013】次に、上記のように構成されたカセット装
填装置の動作を図13〜図18に従って説明する。ま
ず、図13に示すように、カセットmをダウンガイド1
2に沿って挿入し、図18(B)に示すように、カセッ
ト押圧用板バネ3,3を持ち上げ変形させて、摺動させ
ながらカセットホルダーAのスライダー1上に載置して
さらに奥まで挿入する。なお、図18(A)はカセット
押圧用板バネ3,3のフリー状態を示し、板バネ3,3
は、下側に凹んだ状態となっている。カセットmの奥側
端部がスライダーロック4,4の立ち上げ片4c,4c
に当接してスライダーロック4,4をスライダーロック
スプリング5,5に抗して時計方向に揺動し、さらに、
カセットmは奥側へ摺動してスライダー1におけるスト
ッパー片1a,1bに当接し、スライダー1上での摺動
を停止される(図18(B)参照)。また、カセットm
は左右のカセット押圧用板バネ3,3の付勢力によって
上側からスライダー1に押圧される。これによって、カ
セットmは、カセットホルダーAに安定良く保持された
ことになる。スライダーロック4,4が時計方向に揺動
されると、ロック突起4a,4aが両フレーム8,8の
フランジ8A,8Aにおける孔との係合状態(図17
(A)および図18(A)の状態)から抜け出し、カセ
ットホルダーAのロック状態が解除される。なお、カセ
ットmの挿入開始時に、カセットmの前端部分がカセコ
ン蓋11を、図示しない蓋閉じスプリングに抗して開き
回動する。その状態では、蓋オープンアーム19の上端
は、カセコン蓋11から離間している。
【0014】カセットmをさらに押し込むと、図14に
示す状態となる。すなわち、カセットホルダーAがフレ
ーム部Bの内部で少し奥側に移動する。このとき、左右
のフレーム8,8の第1のガイド孔8a,8aにカセッ
トホルダーAの第1のスライダー軸2a,2aが案内さ
れ、第2のガイド孔8b,8bに第2のスライダー軸2
b,2bが案内される。第1のスライダー軸2a,2a
が奥側に移動することにより、この第1のスライダー軸
2a,2aを長孔16a,16aに挿通している左右ド
ライブアーム16,16が同期してメインシャフト15
の軸心まわりに反時計方向に回動する。すると、メイン
シャフト15が反時計方向に回動し、ギア17も同方向
に回動する。駆動レール14の駆動ラックギア14c
は、ギア17に噛合しているので、ギア17の回動に伴
って駆動レール14が少しだけ奥側に摺動する。このと
き、駆動レール14は、ピニオンギア21とウォームホ
イール22との間に介挿された図示しない複動機構を伸
しながら摺動することになる。
【0015】駆動レール14が奥側に少し摺動すると、
駆動レール14に設けられている図示しないカムがスイ
ッチレバー24を軸25まわりに揺動させてスイッチ2
6をOFF状態からON状態に反転する。これによっ
て、図示しないモータが駆動されることになる。モータ
の駆動回転力がウォーム23に伝えられ、ウォーム23
からウォームホイール22に伝えられ、さらに、図示し
ない複動機構を介してピニオンギア21に伝えられ、ピ
ニオンギア21から駆動レール14の受動ラックギア1
4bに奥側に向かう摺動駆動力として伝えられる。
【0016】その摺動駆動力によって駆動レール14が
奥側に向けて強制的に移動されると、駆動レール14の
駆動ラックギア14cに噛合しているギア17が反時計
方向に回動され、メインシャフト15を介して左右のド
ライブアーム16,16が同期して反時計方向に回動さ
れることになる。すると、ドライブアーム16,16の
長孔16a,16aに挿通されている第1のスライダー
軸2a,2aが強制的に奥側に移動され、これに伴っ
て、カセットホルダーAがカセットmとともに奥側に移
動される。このとき、カセットホルダーAは、第1のス
ライダー軸2a,2aがL字状の第1のガイド孔8a,
8aに案内され、第2のスライダー軸2b,2bがL字
状の第2のガイド孔8b,8bに案内される。また、駆
動レール14は、その長孔14aがメインシャフト15
を相対的に摺動するため、駆動レール14の摺動には支
障がない。
【0017】このようにして、カセットホルダーAが奥
側に移動されて図15に示す状態となると(図17
(B)参照)、第3のスライダー軸2c,2cがリブ付
きガイド孔8c,8cに係合するようになる。第1のス
ライダー軸2a,2aは第1のガイド孔8a,8aの曲
がり部に達し、第2のスライダー軸2b,2bは、第2
のガイド孔8b,8bの曲がり部に達する。また、この
位置まで進むと、カセットホルダーAにおけるロック解
除レバー6(図10参照)が右側のフレーム8に設けら
れた図示しないカムによって押圧されて内側に揺動し、
カセットmの前蓋m1のロック状態を解除する。また、
左側のドライブアーム16に設けられた図示しないカム
が蓋オープンアーム19をドライブアーム16に同期し
て反時計方向に回動させ、蓋オープンアーム19の上端
をカセコン蓋11に当接させることになるため、カセッ
トmに代わって蓋オープンアーム19がカセコン蓋11
を開き姿勢に保持することになる。
【0018】図示しないモータは引き続いて駆動され、
図15の状態から図16の状態へと移動する。すなわ
ち、駆動レール14がさらに奥側に向けて移動されるこ
とに伴ってドライブアーム16,16がさらに反時計方
向に回動され(図17(C)参照)、ドライブアーム1
6,16は第1のスライダー軸2a,2aを第1のガイ
ド孔8a,8aの縦方向部分に沿って下方に押圧移動す
るようになる。これに伴って、第2のスライダー軸2
b,2bも第2のガイド孔8b,8bの縦方向部分に沿
って下方に移動され、第3のスライダー軸2c,2cも
リブ付きガイド孔8c,8cに沿って下方に移動される
ため、カセットホルダーAはカセットmとともに下方に
移動されることになる。すると、蓋オープンアーム19
は、左側のドライブアーム16の図示しないカムから離
間するようになり、図示しない蓋閉じスプリングの付勢
力が発現されて、カセコン蓋11を閉じ姿勢へと回動す
るとともに、蓋オープンアーム19を原点位置に復帰さ
せる。また、カセット前蓋m1は、下降しながらオープ
ンレバー13に当接するため、オープンレバー13によ
って開かれることになる(図18(C)参照)。
【0019】カセットホルダーA内のカセットmは、メ
カシャーシ7における4つのカセットステイ27上に載
置支持され、反時計方向に回動しようとするドライブア
ーム16,16に設けられたカセット圧着スプリング1
8,18が、図17(C)に示すように、第1のスライ
ダー軸2a,2aを下方に向けて強制的に押圧すること
から、図18(C)に示すように、カセットmをスライ
ダー1から若干浮き上がらせた状態で、4つのカセット
ステイ27に対して圧着することになる。そして、丁度
そのタイミングで、それまでスイッチレバー24を押圧
していた駆動レール14の図示しないカムがスイッチレ
バー24から離間するため、スイッチ26がON状態か
らOFF状態に反転し、駆動用モータが停止される。以
上の動作によって、カセットmの装填動作が完了する。
カセットmのイジェクト動作は、上記と逆の過程で行わ
れる。
【0020】次いで、カセットmの不完全挿入時の装填
防止機構について、図11,及び図18において説明す
る。図11のように、カセットmが右側を先行して挿入
した場合、右側はスライダーロック4(右)がフランジ
8Aにおける孔との係合状態から抜け出し(図18
(B)の状態)、左側はスライダーロック4(左)がフ
ランジ8Aと係合状態のまま(図18(A)の状態)と
いう状況になる。この時、カセットmの右側は、スライ
ダー1におけるストッパー片1aに当接し、さらに、押
し込まれるため、ホルダーAの右及びカセットmの右は
フレーム8の内部で少し奥側に移動し、前述したよう
に、モータ(図示せず)駆動により装填位置へ移動を開
始する。万一、この斜め挿入の状態のままで、カセット
mが装填位置へ移動すると、カセットmと内部のメカニ
ズム(図示せず)が衝激的に当接し、メカニズム及びカ
セットmを傷付け、破壊することもあり得るが、前述の
ように、スライダーロック4(左)は、フランジ8Aと
係合状態のままであるので、ホルダーA及びカセットm
の装填位置の途中でロックし移動を中止する。
【0021】カセットmの左側を先行して挿入した場合
も、ほぼ同様の状況となり、左側が図18(B)の状
態、右側が図18(A)の状態になるため、カセットm
の左側が、スライダー1のストッパー片1bに当接し、
押し込まれ、ホルダーAの左及びカセットmの左が奥側
に移動しても、スライダーロック4(右)がフランジ8
Aとロックしているため、ホルダーAの右は奥側に移動
せず、モータ(図示せず)が駆動することはない。この
ように、左右にスライダー側板2,2の外側面に摺接す
る状態で取り付けられるスライダーロック4,4の機能
により、カセットmが不完全挿入されたときの装填が防
止される。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】スライダーロック4,
4のロック突起4a,4aを上方に付勢するスライダー
ロックスプリング5,5は、コイルの外径を可能な限り
小さくしているが、スライダー側板2,2及びスライダ
ーロック4,4の厚さ方向と同程度の寸法にしかできな
いので、カセットmの挿入時及びホルダーAの移動時に
は、カセットm及びフレーム8と接触し、場合によって
は、スライダーロックスプリング5,5が変形したり,
はずれてしまうという問題が発生する。
【0023】本発明は、上述のごとき実情に鑑みてなさ
れたもので、スライダーロックスプリングをなくして、
スライダーロックスプリングと同等の付勢機能をスライ
ダーロックに持たせることにより、スライダーロックス
プリングによるトラブル要因を除去して信頼性を向上さ
せ、加えて、部材減少とそれに伴う工程の合理化によ
り、小型化及びコストダウンを実現できるカセット装填
装置を提供することを目的としてなされたものである。
【0024】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、挿入
されたカセットを保持するカセットホルダーと、該カセ
ットホルダーを移動可能に保持するフレームと、カセッ
トを挿入するカセット挿入口の両側または片側に設けら
れ、前記カセットホルダーが前記フレームに対して不必
要に移動しないようにロックするロック手段とを有し、
前記ロック手段は、前記カセットホルダーに揺動可能に
軸支されるロック部と、該ロック部が一定方向に動くよ
うに付勢する付勢手段と、前記フレームに設けられ、付
勢された方向に動く前記ロック部を係合させる係合部と
により構成されるカセット装填装置において、前記付勢
手段は、前記ロック部の自らの重量バランスにより、付
勢力を生ぜしめるものとしたことを特徴としたものであ
る。
【0025】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、前記付勢力を生ぜしめるために、前記ロック部を板
状部材としたことを特徴としたものである。
【0026】請求項3の発明は、請求項1または2の発
明において、前記付勢力を生ぜしめるために、前記ロッ
ク部に錘を設けたことを特徴としたものである。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る磁気記録再生
装置におけるカセット装填装置の一実施例を図面に基づ
いて詳細に説明する。
【0028】まず、カセット装填装置の構造を図1〜図
3に基づいて説明する。図1(A)はカセットホルダー
Aの平面図、図1(B)はその正面図、図1(C)はそ
の左側面図、図1(D)はその右側面図、図2は、カセ
ットホルダーAをフレーム部Bに組み付けた状態の平面
図、図3は、その側面方向からみた構成図である。
【0029】まず、カセットホルダーAについて図1を
参照して説明する。従来例と同様に、カセットmを載置
するスライダー1には、その左右両側からスライダー側
板2,2が一体的にほぼ垂直に立ち上げられている。ス
ライダー1の奥側の左右には、挿入されてくるカセット
mの前端部分を受け止めるストッパー片1a,1bが一
体的に立ち上げられている。右側のスライダー側板2に
は、第1ないし第3のスライダー軸2a,2b,2cが
外方突出状態でカシメ止めされている。左側のスライダ
ー側板2にも、対称的に第1ないし第3のスライダー軸
2a,2b,2cがカシメ止めされている。各スライダ
ー側板2,2の上縁には、内側に向けてブラケット2
A,2Aが一体的に折り曲げ形成され、そのブラケット
2A,2Aにカセットmをスライダー1に対して弾性的
に押圧するためのカセット押圧用板バネ3,3がカシメ
止めされている。
【0030】各スライダー側板2,2の外側面に摺接す
る状態で、ほぼL字状に形成された左右のスライダーロ
ック4,4が第2のスライダー軸2b,2bまわりに揺
動自在に取り付けらけている。各スライダーロック4,
4は、端部上縁にロック突起4a,4aを有するととも
に、下端部にスライダー側板2,2の下方を内側に廻り
込む底板部4b,4bが一体的に折り曲げ形成され、各
底板部4b,4bの端部に立ち上げ片4c,4cが一体
的に折り曲げ形成されている。
【0031】ロック突起4a,4aの反対側には、本発
明の要部である錘部4e,4eが形成されており、スラ
イダー軸2b,2bを中心とした場合、ロック突起4a
側に比べ、錘部4e側の方が重く構成されている。従っ
て、スライダーロック4,4は、スライダーロック4の
自重のバランスにより、ロック突起4a,4aが上を向
く方向に付勢されることになる。このときスライダーロ
ック4,4がフリーに付勢された状態では、スライダー
ロック4,4の立ち上げ片4c,4cがスライダー1の
ストッパー片1a,1bよりもやや手前側に位置するよ
うに設定されている。右側のスライダー側板2にはカセ
ットmの前蓋m1(図9参照)の閉じ状態のロックを除
去するためのロック解除レバー6が縦軸まわりに揺動自
在に設けられている(図1(D)参照)。
【0032】次に、フレーム部Bについて、図2,図3
に基づいて説明する。メカシャーシ7の左右両端付近に
左右一対のフレーム8,8が互いに平行に立設されてい
る。各フレーム8,8の上縁には、内側に向けてフラン
ジ8A,8Aが一体的に折り曲げ形成されている。各フ
レーム8,8の上縁の前後両端間にわたってそれぞれ天
板9,10が掛け渡されている。左右両フレーム8,8
の対向間隙の前端部分を開閉するためのカセコン蓋11
が両フレーム8,8の手前側上端部の孔に回動自在に軸
支され、図示しない蓋閉じスプリングによって閉じ方向
に付勢されている。また挿入されてくるカセットmの底
部を支持するとともに、カセット装填位置に向けてのカ
セットmの下降を案内するためのダウンガイド12が両
フレーム8,8の手前側端部の上下中間位置間にわたっ
て掛け渡されている。奥側の天板10の右側寄りの下面
位置には、カセット前蓋m1を開けるためのオープンレ
バー13が取り付けられている。
【0033】図3に示すごとくに両フレーム8,8に
は、カセットホルダーAの第1のスライダー軸2a,2
aを挿入して案内するL字状の第1のガイド孔8a,8
aと、第2のスライダー軸2b,2bを挿入して案内す
るL字状の第2のガイド孔8b,8bとが形成されてい
る。すなわち、カセットホルダーAは、第1のガイド孔
8a,8aおよび第2のガイド孔8b,8bに沿って移
動可能に保持されている。両フレーム8,8には、カセ
ットホルダーAの下降時に第3のスライダー軸2c,2
cを係合して案内するリブ付きガイド孔8c,8cが内
側に向けて切り起こされている。右側のフレーム8の内
面の下側部分において、駆動レール14が前後方向に摺
動自在に取り付けられている。この駆動レール14に
は、後述するメインシャフト15を挿通して駆動レール
14の前後摺動を許容するための横方向の長孔14aが
形成されているとともに、摺動のための駆動力を受ける
受動ラックギア14bと、後述する右側のドライブアー
ム16を駆動するための駆動ラックギア14cとが形成
されている。なお、このような駆動レール14は、右側
だけに設けられている。
【0034】両フレーム8,8の下端部間にわたってメ
インシャフト15が掛け渡されて回動自在に軸支されて
いる。右側のフレーム8の内側でかつ駆動レール14の
内側直近において、メインシャフト15に右側のドライ
ブアーム16の基端部分が固定されている。左側のフレ
ーム8の内側直近においても、メインシャフト15に左
側のドライブアーム16の基端部分が固定されている。
メインシャフト15に対する左右のドライブアーム1
6,16の取り付け位相は同一であり、互いに平行とな
っており、両ドライブアーム16,16は同期して一体
的に回動するようになっている。右側のドライブアーム
16の直ぐ外側において、前記の駆動ラックギア14c
に噛合するギア17がメインシャフト15に固定されて
いる。
【0035】両ドライブアーム16,16には、その長
手方向に沿って長孔16a,16aが形成されており、
フレーム8,8の第1のガイド孔8a,8aに挿通され
た第1のスライダー軸2a,2aがその長孔16a,1
6aにも挿通されている。そして、両ドライブアーム1
6,16には、第1のスライダー軸2a,2aを反時計
方向に押圧するための板バネからなるカセット圧着スプ
リング18,18が取り付けられている。
【0036】ドライアームの構造は図17に詳しく示さ
れる。図17に示すように、各ドライブアーム16,1
6に形成された長孔16a,16aは、その基部側が広
幅となった変形長孔となっている。また、カセット圧着
スプリング18,18は、その基部の返曲部18a,1
8aが、ドライブアーム16,16から突設したピン1
6b,16bに係止されている。
【0037】図2及び図3に戻って説明する。左側のフ
レーム8の下側部分には、カセコン蓋11を開けるため
の蓋オープンアーム19の下端部近傍部が回動自在に軸
支されている。この蓋オープンアーム19の上端部は、
カセコン蓋11に当接し得る状態となっており、下端部
は、左側のドライブアーム16に設けられた図示しない
カムに接触し得る状態となっている。なお、このような
蓋オープンアーム19は、左側だけに設けられている。
【0038】駆動レール14における受動ラックギア1
4bは、右側のフレーム8の底板部8Bに軸20を支点
にして回動自在に軸支されたピニオンギア21と噛合し
ている。また軸20に同軸状に設けられたウォームホイ
ール22とピニオンギア21との間には図示しない複動
機構が介在されている。右側のフレーム8の底板部8B
には、ウォームホイール22に噛合する状態でウォーム
23が回動自在に軸支されており、このウォーム23
は、図示しない駆動用モータに連動連結されている。右
側のフレーム8の底板部8Bには、スイッチレバー24
が軸25を支点にして揺動自在に軸支されている。この
スイッチレバー24の一端は、駆動レール14における
図示しないカムと当接し得る状態となっており、他端
は、右側のフレーム8に取り付けられたスイッチ26に
当接し得る状態となっている。メカシャーシ7には、装
填されてくるカセットmの底部を載置支持するためのカ
セットステイ27が前後左右の4箇所に植設されてい
る。
【0039】次に、上記のように構成されたカセット装
填装置の動作を図4ないし図9に従って説明する。ま
ず、図4に示すように、カセットmをダウンガイド12
に沿って挿入し、図9(B)のように、カセット押圧用
板バネ3,3を持ち上げ変形させて摺動しながらカセッ
トホルダーAのスライダー1上に載置して、さらに、奥
まで挿入する。なお、図9(A)はカセット押圧用板バ
ネ3,3のフリー状態を示し、カセット押圧用板バネ
3,3は、下側に凹んだ状態となっている。カセットm
の奥側端部がスライダーロック4,4の立ち上げ片4
c,4cに当接して、スライダーロック4,4をスライ
ダーロック4,4の錘部4e,4eにより生じる付勢力
に抗して、時計方向に揺動し、さらに、カセットmは奥
側へ摺動してスライダー1におけるストッパー片1a,
1bに当接し、スライダー1上での摺動を停止される
(図9(B)参照)。また、カセットmは、左右のカセ
ット押圧用板バネ3,3によって、上側からスライダー
1に押圧される。これによって、カセットmは、カセッ
トホルダーAに安定良く保持されたことになる。スライ
ダーロック4,4が時計方向に揺動されると、ロック突
起4a,4aが両フレーム8,8のフランジ8A,8A
との係合状態(図8(A)および図9(A)の状態)か
ら抜け出し、カセットホルダーAのロック状態が解除さ
れる。なお、カセットmの挿入開始時に、カセットmの
前端部分がカセコン蓋11を図示しない蓋閉じスプリン
グに抗して開き回動する。その状態では、蓋オープンア
ーム19の上端は、カセコン蓋11から離間している。
【0040】カセットmをさらに押し込むと、図5に示
す状態となる。すなわち、カセットホルダーAがフレー
ム部Bの内部で少し奥側に移動する。このとき、左右の
フレーム8,8の第1ガイド孔8a,8aにカセットホ
ルダーAの第1のスライダー軸2a,2aが案内され、
第2のガイド孔8b,8bに第2のスライダー軸2b,
2bが案内される。第1のスライダー軸2a,2aが奥
側に移動することにより、この第1のスライダー軸2
a,2aを長孔16a,16aに挿通している左右のド
ライブアーム16,16が同期してメインシャフト15
の軸まわりに反時計方向に回動する。すると、メインシ
ャフト15が反時計方向に回動し、ギア17も同方向に
回動する。駆動レール14の駆動ラックギア14cは、
ギア17に噛合しているので、ギア17の回動に伴って
駆動レール14が少しだけ奥側に摺動する。このとき、
駆動レールは、ピニオンギア21とウォームホイール2
2との間に介挿された複動機構(図示せず)を伸ばしな
がら摺動することになる。
【0041】駆動レール14が奥側に少し摺動すると、
駆動レール14に設けられている図示しないカムがスイ
ッチレバー24を軸まわりに揺動させて、スイッチ26
をOFF状態からON状態に反転する。これによって、
図示しない駆動用モータが駆動されることになる。モー
タの駆動回転力がウォーム23に伝えられ、ウォーム2
3からウォームホイール22に伝えられ、さらに、図示
しない複動機構を介してピニオンギア21に伝えられ、
ピニオンギア21から駆動レール14の受動ラックギア
14bに奥側に向かう摺動駆動力として伝えられる。
【0042】その摺動駆動力によって、駆動レール14
が奥側に向けて強制的に移動されると、駆動レール14
の駆動ラックギア14cに噛合しているギア17が反時
計方向に回動され、メインシャフト15を介して左右の
ドライブアーム16,16が同期して反時計方向に回動
されることになる。すると、ドライブアーム16,16
の長孔16a,16aに挿通されている第1のスライダ
ー軸2a,2aが強制的に奥側に移動され、これに伴っ
てカセットホルダーAがカセットmとともに奥側に移動
される。このとき、カセットホルダーAは、第1のスラ
イダー軸2a,2aがL字状の第1のガイド孔8a,8
aに案内され、第2のスライダー軸2b,2bがL字状
の第2のガイド孔8b,8bに案内される。また、駆動
レール14は、その長孔14aがメインシャフト15を
相対的に摺動するため、駆動レール14の摺動には支障
がない。
【0043】このようにして、カセットホルダーAが奥
側に移動されて図6に示す状態となると(図8(B)参
照)、第3のスライダー軸2c,2cがリブ付きガイド
孔8c,8cに係合するようになる。第1のスライダー
軸2a,2aは、第1のガイド孔8a,8aの曲がり部
に達し、第2のスライダー2b,2bは第2のガイド孔
8b,8bの曲がり部に達する。また、この位置まで進
むと、カセットホネダーAにおけるロック解除レバー6
(図1参照)が右側のフレーム8に設けられた図示しな
いカムによって押圧されて内側に揺動し、カセットmの
前蓋m1のロック状態を解除する。また、左側のドライ
ブアーム16に設けられた図示しないカムが蓋オープン
アーム19をドライブアーム16に同期して反時計方向
に回動させ、蓋オープンアーム19の上端をカセコン蓋
11に当接させることになるため、カセットmに代わっ
て蓋オープンアーム19がカセコン蓋11を開き姿勢に
保持することになる。
【0044】図示しないモータは引き続いて駆動され、
図6の状態から図7の状態へと移行する。すなわち、駆
動レール14がさらに奥側に向けて移動されることに伴
って、ドライブアーム16,16がさらに反時計方向に
回動され(図8(C)参照)、ドライブアーム16,1
6は、第1のスライダー軸2a,2aを第1のガイド孔
8a,8aの縦方向部分に沿って下方に押圧移動するよ
うになる。これに伴って、第2のスライダー軸2b,2
bも第2のガイド孔8b,8bの縦方向部分に沿って下
方に移動され、第3のスライダー軸2c,2cもリブ付
きガイド孔8c,8cに沿って下方に移動されるため、
カセットホルダーAは、カセットmとともに下方に移動
されることになる。すると、蓋オープンアーム19は、
左側のドライブアーム16の図示しないカムから離間す
るようになり、図示しない蓋閉じスプリングの付勢力が
発現されてカセコン蓋11を閉じ姿勢へと回動するとと
もに、蓋オープンアーム19を原点位置に復帰させる。
また、カセット前蓋m1は、下降しながらオープンレバ
ー13に当接するため、オープンレバー13によって開
かれることになる(図9(C)参照)。
【0045】カセットホルダーAのカセットmは、メカ
シャーシ7における4つのカセットステイ27上に載置
支持され、反時計方向に回動しようとするドライブアー
ム16,16に設けられたカセット圧着スプリング1
8,18が、図18(C)に示すように、第1のスライ
ダー軸2a,2aを下方に向けて強制的に押圧すること
から、図9(C)に示すように、カセットmをスライダ
ー1から若干浮き上がらせた状態で、4つのカセットス
テイ27に対して圧着することになる。そして、丁度そ
のタイミングで、それまでスイッチレバー24を押圧し
ていた駆動レール14の図示しないカムがスイッチレバ
ー24から離間するため、スイッチ26がON状態から
OFF状態に反転し、駆動用モータが停止される。以上
の動作によって、カセットmの装填動作が完了する。カ
セットmのイジェクト動作は、上記と逆の過程で行われ
る。
【0046】次いで、カセットmの不完全挿入時の装填
防止機構について、図2,図8及び図9を参照して説明
する。図2のように、カセットmが右側を先行して挿入
した場合、右側はスライダーロック4(右)がフランジ
8Aとの係合状態から抜け出し(図8(B)の状態)、
左側はスライダーロック4(左)がフランジ8Aとの係
合状態のまま(図9(A)の状態)という状況になる。
この時、カセットmの右側は、スライダー1におけるス
トッパー片1aに当接しさらに押し込まれるため、ホル
ダーAの右及びカセットmの右は、フレーム8の内部で
少し奥側に移動し、前述したように、モータ(図示せ
ず)駆動により装填位置へ移動を開始する。万一、この
斜め挿入の状態のままで、カセットmが装填位置へ移動
すると、カセットmと内部のメカニズム(図示せず)が
衝激的に当接し、メカニズム及びカセットmを傷付け、
破壊することもあり得るが、前述のように、スライダー
ロック4(左)は、フランジ8Aと係合状態のままであ
るので、ホルダーA及びカセットmの装填位置の途中で
ロックし移動を中止する。
【0047】カセットmの左側を先行して挿入した場合
も、ほぼ同様の状況となり左側が図9(B)の状態,右
側が図9(A)の状態になるため、カセットmの左側は
スライダー1のストッパー片1bに当接し、押し込ま
れ、ホルダーAの左及びカセットmの左が奥側に移動し
ても、スライダーロック4(右)がフランジ8Aとロッ
クしているため、ホルダーAの右は、奥側に移動せず、
モータ(図示せず)が駆動することはない。このよう
に、左右にスライダー側板2,2の外側面に摺接する状
態で取り付けられるスライダーロック4,4の機能によ
り、カセットmが不完全挿入されたときの装填が防止さ
れる。
【0048】なお、ここでは、両側にスライダーロック
4がある場合について説明したが、例えば、左側はスム
ーズに軽負荷で入るようにして、右側だけにスライダー
ロック4を構成しても同様の効果が得られることは容易
に想像できる。
【0049】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、従来ス
ライダーロックを付勢していたスライダーロックスプリ
ングを廃止することができるため、スライダー側板及び
スライダーロックの厚さを薄くすることができ、カセッ
ト装填装置の横幅を小さくしてコンパクト化することが
可能となる。また、スライダーロックスプリングを廃止
できるので、部材減少とそれに伴う工程の合理化により
コストダウンが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るカセット装填装置にお
けるカセットホルダーの構造を示す平面図,正面図,左
側面図及び右側面図である。
【図2】本発明の一実施例に係るカセット装填装置の構
造を示す平面図である。
【図3】実施例のカセット装填装置の構成図である。
【図4】実施例のカセット装填装置の動作説明に供する
構成図である。
【図5】実施例のカセット装填装置の動作説明に供する
構成図である。
【図6】実施例のカセット装填装置の動作説明に供する
構成図である。
【図7】実施例のカセット装填装置の動作説明に供する
構成図である。
【図8】実施例のドライブアームの構造及び動作を示す
構成図である。
【図9】実施例のカセットホルダーの構造及び動作を示
す構成図である。
【図10】従来例に係るカセット装填装置におけるカセ
ットホルダーの構造を示す平面図,正面図,左側面図及
び右側面図である。
【図11】従来例に係るカセット装填装置の構造を示す
平面図である。
【図12】従来例のカセット装填装置の構成図である。
【図13】従来例のカセット装填装置の動作説明に供す
る構成図である。
【図14】従来例のカセット装填装置の動作説明に供す
る構成図である。
【図15】従来例のカセット装填装置の動作説明に供す
る構成図である。
【図16】従来例のカセット装填装置の動作説明に供す
る構成図である。
【図17】従来例のトライブアームの構造及び動作を示
す構成図である。
【図18】従来例のカセットホルダーの構造及び動作を
示す構成図である。
【符号の説明】
1…スライダー、1a,1b…ストッパー片、2…スラ
イダー側板、2A…ブラケット、2a,2b,2c…ス
ライダー軸、3…カセット押圧用板バネ、4…スライダ
ーロック、4a…ロック突起、4b…底板部、4c…立
ち上げ片、4e…錘部、5…スプリング、6…ロック解
除レバー、7…メカシャーシ、8…フレーム、8A…フ
ランジ、8B…底板部、8a,8b…ガイド孔、8c…
リブ付きガイド孔、9,10…天板、11…カセコン
蓋、12…ダウンガイド、13…オープンレバー、14
…駆動レール、14b…受動ラックギア、14c…駆動
ラックギア、15…メインシャフト、16…ドライブア
ーム、16a…長孔、16b…ピン、17…ギア、18
…カセット圧着スプリング、18a…返曲部、19…蓋
オープンアーム、20…軸、21…ピニオンギア、22
…ウォームホイール、23…ピニオンギア、24…スイ
ッチレバー、25…軸、26…スイッチ、27…カセッ
トステイ、A…カセットホルダー、B…フレーム部、m
…カセット、m1…前蓋。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 挿入されたカセットを保持するカセット
    ホルダーと、該カセットホルダーを移動可能に保持する
    フレームと、カセットを挿入するカセット挿入口の両側
    または片側に設けられ、前記カセットホルダーが前記フ
    レームに対して不必要に移動しないようにロックするロ
    ック手段とを有し、前記ロック手段は、前記カセットホ
    ルダーに揺動可能に軸支されるロック部と、該ロック部
    が一定方向に動くように付勢する付勢手段と、前記フレ
    ームに設けられ、付勢された方向に動く前記ロック部を
    係合させる係合部とにより構成されるカセット装填装置
    において、前記付勢手段は、前記ロック部の自らの重量
    バランスにより、付勢力を生ぜしめるものとしたことを
    特徴とするカセット装填装置。
  2. 【請求項2】 前記付勢力を生ぜしめるために、前記ロ
    ック部を板状部材としたことを特徴とするカセット請求
    項1記載のカセット装填装置。
  3. 【請求項3】 前記付勢力を生ぜしめるために、前記ロ
    ック部に錘を設けたことを特徴とする請求項1または2
    記載のカセット装填装置。
JP9193859A 1997-07-18 1997-07-18 カセット装填装置 Pending JPH1139753A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007018630A (ja) * 2005-07-08 2007-01-25 Victor Co Of Japan Ltd カセット装着装置
CN102800336A (zh) * 2011-05-25 2012-11-28 索尼公司 盒体传送装置

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CN102800336A (zh) * 2011-05-25 2012-11-28 索尼公司 盒体传送装置
US8607254B2 (en) 2011-05-25 2013-12-10 Sony Corporation Cartridge transporting device

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