JP2648133B2 - カセット装填機構 - Google Patents

カセット装填機構

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JP2648133B2
JP2648133B2 JP7121438A JP12143895A JP2648133B2 JP 2648133 B2 JP2648133 B2 JP 2648133B2 JP 7121438 A JP7121438 A JP 7121438A JP 12143895 A JP12143895 A JP 12143895A JP 2648133 B2 JP2648133 B2 JP 2648133B2
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cassette
pressing plate
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guide
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英史 大塚
徹 奥田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はカセットデッキやビデオ
デッキ等のカセット装填機構に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のカセット装填機構について図6〜
図8を参照しつつ説明する。なお、各図面においては駆
動部60を構成するギヤの歯は省略して表している。
【0003】従来のカセット装填機構はカセット50を
保持してカセット出入れ位置と装填完了位置とにわたっ
て移動自在になったカセット保持部10と、カセット保
持部10をガイドする略L字形状の第1、第2ガイド溝
321、322が形成されたフレーム30と、カセット
保持部10を前記第1、第2ガイド溝321、322に
沿って移動させる駆動部60とから構成されている。
【0004】カセット保持部10は底板11と、底板1
1の両端側から上方に折曲形成される一対の側板12と
によって構成されている。さらに、側板12は後述する
ガイド溝321、322に遊嵌されるガイドピン15、
16が設けられている。なお、図面中111は保持され
たカセットの位置決めを行う爪、17は保持されたカセ
ットの開閉扉のロックを解除するロック解除レバー、1
4は保持されたカセットを下方に押圧固定するための板
バネである。
【0005】フレーム30は略門型に形成されており、
その両側板31には第1ガイド溝321及び第2ガイド
溝322が形成されている。この第1、第2ガイド溝3
21、322には前記ガイドピン15、16が遊嵌さ
れ、カセット保持部10はこの第1、第2ガイド溝32
1、322にガイドされて水平、垂直方向に移動するよ
うになっている。
【0006】駆動部60は左右両側からカセット保持部
10に力を与えて、カセット出入れ位置と装填完了位置
とにわって移動させるものであり、出力軸にウォームギ
ャ62が取り付けられたモータ61と、ウォームギャ6
2と噛合する第1ギヤ63と、第1ギヤ63と噛合して
反対側(図面では左側)の第1ギヤ63にモータ61の
駆動力を伝達する回転シャフト641に取り付けられた
伝達ギヤ64と、第1ギヤ63と同軸上に設置される2
枚組の内側ギヤ65と、外側ギヤ66とを有している。
これらのギヤ63、65、66の間はバネ(図示省略)
で弾性力をもって結合されている。
【0007】すなわち、カセット50をカセット保持部
10に挿入した場合のオーバーストロークと、装填完了
位置に到達した場合のオーバーストロークとを3つのギ
ヤ63、65、66間にかけ渡されたバネによって吸収
するように構成されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のカセッ
ト装填機構では、カセット保持部に挿入されたカセット
を保持固定する機構が、板バネでありしかもこの板バネ
はカセットの後端側を押圧固定するように構成されてい
るために他端側が不安定となるため、正確な記録再生を
行うことが難しい。
【0009】本発明は上記事情に鑑みて創案されたもの
で、保持されたカセットを確実に保持固定することがで
きる機構を有したカセット装填機構を提供することを目
的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係るカセット装
填機構は、カセットを保持するとともに、前記カセット
出入れ位置と装填完了位置とにわたって移動自在に設け
られたカセット保持部と、カセット保持部に設けられた
ガイドピンが遊嵌される略L字形状のガイド溝を有する
フレームと、カセット保持部を、前記ガイドピンを前記
ガイド溝に沿って駆動することにより、移動させる駆動
部と、カセット保持部に保持されたカセットをカセット
保持部の移動に連動して押圧固定するカセット固定部と
を備えており、前記カセット固定部はフレームの天板に
一端が回動自在に支持される押圧板と、カセット保持部
に連動して押圧板を回動させる略ブーメラン状の連動ア
ームとを有しており、連動アームの一端にはガイドピン
が遊嵌される長孔が開設され、かつ他端は押圧板に連結
されており、カセット保持部が装填完了位置に到ると連
動アームによって押圧板がカセットを上方から押圧固定
するように構成されている。
【0011】
【作用】本発明に係るカセット装填機構の作用について
説明する。
【0012】カセット保持部10がカセット出入れ位
置にある場合(図1参照)。
【0013】ガイドピン15は第1ガイド溝321の左
端に位置している。また、当該ガイドピン15は長孔4
22の最も外方に位置することになる。従って、押圧板
41は開口341内、すなわちカセット50の上方にあ
る。
【0014】カセット保持部10がカセット出入れ位
置から装填完了位置に向かって水平に移動する場合(図
3参照)。
【0015】駆動アーム25によってガイドピン15が
第1ガイド溝321に沿って移動する。また、当該ガイ
ドピン15の長孔422内での移動は、長孔422の外
方から内方へと移動し、さらに外方へと移動することに
なる。従って、押圧板41はまったく動かない。なお、
図3においてはガイドピン15が長孔422の外方に位
置している場合、すなわちカセット保持部10が水平移
動を終了して垂直移動になる時点を示している。
【0016】カセット保持部10が装填完了位置に向
かって垂直に移動する場合(図4参照)。
【0017】ガイドピン15が垂直に移動を開始する時
点では第11図に示すようにガイドピン15は長孔42
2の外方に位置している。従って、ガイドピン15が垂
直方向に移動すると連動アーム42はガイドピン15の
移動に従って全体的に下側に移動する。よって押圧板4
1はシャフト43を中心として、下側に回動する。押圧
板41の先端に取り付けられた板バネ45がカセット5
0を押圧し固定することになる。
【0018】
【実施例】以下、図面を参照して本発明に係る一実施例
を説明する。
【0019】図1は本発明に係るカセット装填機構がカ
セット出入れ位置にある場合の右側面図、図2は正面
図、図3はカセット保持部が水平移動から垂直移動に移
る点での右側面図、図4は装填完了位置での右側面図、
図5はカセット固定部の分解斜視図である。なお、各図
面において、駆動部20を構成するギヤの歯は省略して
表している。また、従来のものと略同一の部品等には同
一の符号を付して説明を行う。
【0020】本発明に係るカセット装填機構は、カセッ
ト50を保持するとともに、カセット出入れ位置と装填
完了位置とにわたって移動自在になったカセット保持部
10と、カセット保持部10の移動をガイドする2つの
略L字形状の第1、第2ガイド溝321、322を有す
るフレーム30と、カセット保持部10を第1、第2ガ
イド溝321、322に沿って移動させる駆動部20
と、カセット保持部10に保持されたカセット50をカ
セット保持部10の移動に連動して押圧固定するカセッ
ト固定部とを備えており、前記カセット固定部はフレー
ム30の天板34に一端が回動自在に支持される押圧板
41と、カセット保持部10に連動して押圧板41を回
動させる略ブーメラン状の連動アーム42とを有してお
り、連動アーム42の一端には前記第1ガイド溝321
に沿って移動するガイドピン15が遊嵌される長孔42
2が開設され、かつ他端は前記押圧板41に連結されて
おり、カセット保持部10が装填完了位置に到ると連動
アーム42によって押圧板41がカセット50を上方か
ら押圧固定するように構成されている。
【0021】カセット保持部10はカセット50を保持
するものであって,カセット出入れ位置と装填完了位置
とにわたって移動自在になっている。このカセット保持
部10は底板11と、底板11の両側から上方に折曲形
成された一対の側板12と、側板12の先端を内側に向
けて折曲形成した上板13とを有している。
【0022】さらに、側板12からは2つのガイドピン
15、16が外方に向かって突出されている。このガイ
ドピン15、16はそれぞれ後述する第1ガイド溝32
1、第2ガイド溝322に遊嵌されるものである。ま
た、上板13にはカセット50を保持するための板バネ
14が設けられている。また、カセット保持部10には
カセット50が挿入されて、カセット出入れ位置から若
干内方へ移動した場合に、オンされるスイッチ(図示省
略)が設けられており、このスイッチがオンになると、
後述する駆動部20のモータ21が駆動を開始してカセ
ット保持部10を装填完了位置へと移動させるように構
成されている。
【0023】フレーム30は天板34と、天板34の両
側面から下方に延設された一対の側板31とを有し、全
体として略門型に成形されている。このフレーム30の
側板31には2つの略L字形状のガイド溝32、すなわ
ち第1ガイド溝321と、第1ガイド溝321の上側に
ある第2ガイド溝322とが形成されている。これらの
第1、第2ガイド溝321、322は平行になってお
り、それぞれ前記ガイドピン15、16が遊嵌されるよ
うになっている。なお、図面中33はフレーム30に支
点331を回動中心として開閉自在になった開閉扉であ
って、図示しない開閉機構によってカセット50が排出
される場合にタイミングを合わせて開状態になるように
設定されている。
【0024】駆動部20はフレーム30の内側に設けら
れるモータ21と、モータ21の出力軸に取り付けられ
る駆動力伝達ギヤ22と、駆動力伝達22と噛合する中
間ギヤ22と、中間ギヤ23と噛合するアーム駆動ギヤ
24と、アーム駆動ギヤ24と同軸上に設けられる駆動
アーム25とを有している。なお、駆動部20を構成す
る部材のうち、中間ギヤ23、アーム駆動ギヤ24及び
駆動アーム25はフレーム30の左右両側に設けられて
おり、しかも回転シャフト26によって左右の中間ギヤ
23、23’は連結されている。すなわち、右側の中間
ギヤ23の回転に伴って左側の中間ギヤ23’も回転す
るように構成されているのである。
【0025】アーム駆動ギヤ24は中間ギヤ23と噛合
するものであって、この駆動部20を構成するギヤのな
かでは最も大径のものである。このアーム駆動ギヤ24
には長孔241が開設されるとともに、ピン242が設
けられている。また、駆動アーム25はカセット保持部
10のガイドピン15を挟み込む二股部251を有し、
恰も蟹の爪の如き形状に形成されており、アーム駆動ギ
ヤ24と同軸上に設けられている。また、この駆動アー
ム25にもピン252が設けられている。このピン25
2はアーム駆動ギヤ24の長孔241に遊嵌され、アー
ム駆動ギヤ24のピン242との間に弾性体としてのバ
ネ28がかけ渡されている。
【0026】フレーム30の天板34に開設された開口
341に嵌まり込む押圧板41は変形凹字形状に形成さ
れており、その先端の中央部には略フック状の板バネ4
5が取り付けられている。この押圧板41の一端は開口
341の縁部にシャフト43でもって回動自在に支持さ
れる。
【0027】連動アーム42はカセット保持部10の移
動に連動して押圧板41を回動させるものであって、略
ブーメラン状に形成されている。この連動アーム42の
一端には前記ガイドピン15が遊嵌される長孔422が
開設されている。また、当該連動アーム42の他端は前
記押圧板41の略中央部に回動自在に連結されている。
【0028】次に、本発明に係るカセット装填機構の動
作について説明する。
【0029】カセット保持部10がカセット出入れ位
置にある場合(図1参照)。
【0030】ガイドピン15は第1ガイド溝321の左
端に位置している。また、当該ガイドピン15は長孔4
22の最も外方に位置することになる。従って、押圧板
41は開口341内、すなわちカセット50の上方にあ
る。
【0031】カセット保持部10がカセット出入れ位
置から装填完了位置に向かって水平に移動する場合(図
3参照)。
【0032】駆動アーム25によってガイドピン15が
第1ガイド溝321に沿って移動する。また、当該ガイ
ドピン15の長孔422内での移動する。また、当該ガ
イドピン15の長孔422内での移動は、長孔422の
外方から内方へと移動し、さらに外方へと移動すること
になる。従って、押圧板41はまったく動かない。な
お、図3においてはガイドピン15が長孔422の外方
に位置している場合、すなわちカセット保持部10が水
平移動を終了して垂直移動になる時点を示している。
【0033】カセット保持部10が装填完了位置に向
かって垂直に移動する場合(図4参照)。
【0034】ガイドピン15が垂直に移動を開始する時
点では図3に示すようにガイドピン15に長孔422の
外方に位置している。従って、ガイドピン15が垂直方
向に移動すると連動アーム42はガイドピン15の移動
に従って全体的に下側に移動する。よって押圧板41は
シャフト43を中心として、下側に回動する。押圧板4
1の先端に取り付けられた板バネ45によってカセット
50は上方から押圧固定されることになる。
【0035】
【発明の効果】本発明に係るカセット装填機構は、カセ
ット保持部の移動に連動して装填完了位置においてカセ
ットを押圧固定するカセット固定部が設けられているた
め、従来のカセット装填機構よりも、より強固に装填完
了位置でカセットを固定することができる。従って、磁
気記録再生装置の置き方にかかわらず磁気テープは常に
正確に磁気ヘッドに接触するようになり、正確な磁気記
録、再生が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】カセット装填機構がカセット出入れ位置にある
場合の右側面図である。
【図2】カセット装填機構がカセット出入れ位置にある
場合の正面図である。
【図3】カセット保持部が水平移動から垂直移動に移る
点での右側面図である。
【図4】装填完了位置での右側面図である。
【図5】カセット固定部の分解斜視図である。
【図6】従来のカセット装填機構の右側面図である。
【図7】従来のカセット装填機構の左側面図である。
【図8】従来のカセット装填機構の正面図である。
【符号の説明】
10 カセット保持部 15 ガイドピン 20 駆動部 21 モータ 22 駆動力伝達ギヤ 23 中間ギヤ 24 アーム駆動ギヤ 25 駆動アーム 28 バネ(弾性体) 30 フレーム 321、322 ガイド溝 41 押圧板、 42 連動アーム 422 長孔 50 カセット

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カセットを保持するとともに、前記カセ
    ット出入れ位置と装填完了位置とにわたって移動自在に
    設けられたカセット保持部と、該カセット保持部に設け
    られたガイドピンが遊嵌される略L字形状のガイド溝を
    有するフレームと、前記カセット保持部を、前記ガイド
    ピンを前記ガイド溝に沿って駆動することにより、移動
    させる駆動部と、前記カセット保持部に保持された前記
    カセットを前記カセット保持部の移動に連動して押圧固
    定するカセット固定部とを具備しており、 前記カセット固定部はフレームの天板に一端が回動自在
    に支持される押圧板と、前記カセット保持部に連動して
    前記押圧板を回動させる略ブーメラン状の連動アームと
    を有しており、 該連動アームの一端には前記ガイドピンが遊嵌される長
    孔が開設され、かつ他端は前記押圧板に連結されてお
    り、 前記カセット保持部が装填完了位置に到ると前記連動ア
    ームによって前記押圧板が前記カセットを上方から押圧
    固定することを特徴とするカセット装填機構。
JP7121438A 1995-05-19 1995-05-19 カセット装填機構 Expired - Lifetime JP2648133B2 (ja)

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JPH08153357A JPH08153357A (ja) 1996-06-11
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6010706A (ja) * 1983-06-30 1985-01-19 Matsushita Electric Works Ltd 3安定型電磁石装置

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JPH08153357A (ja) 1996-06-11

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