JP2677896B2 - 音響再生装置 - Google Patents

音響再生装置

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JP2677896B2
JP2677896B2 JP2106484A JP10648490A JP2677896B2 JP 2677896 B2 JP2677896 B2 JP 2677896B2 JP 2106484 A JP2106484 A JP 2106484A JP 10648490 A JP10648490 A JP 10648490A JP 2677896 B2 JP2677896 B2 JP 2677896B2
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は音響再生装置に係り、特にオートリバース機
構を備えた音響再生装置に関する。
〔従来の技術〕 一般に、乗用車などの車輛に搭載されている音響再生
装置は、テープカセツトを半ば挿入するだけでこのカセ
ツトが自動的に演奏位置にセツトされて演奏状態とな
る。そして、テープが終端に来ると、自動的にテープの
終端を検出して今までのキヤプスタン軸にテープを圧接
していたピンチローラを離し、逆転している別のキヤプ
スタン軸に別のピンチローラを押し付け、これらの間に
テープを挟みつけてこのテープを逆送し、その演奏を継
続させるいわゆるオートリバース機構を備えている。ま
た、キヤプスタン軸と、ピンチローラの圧接を離し、リ
ール機構の回転を速くして、テープを巻き取る早送り
(FF)動作、および巻き戻し(REW)、あるいは再生音
を出しながら早送りする早送り再生(QUE)動作、およ
び再生音を出しながら巻き戻す巻き戻し再生(REVEW)
動作などが行なえるようになつている。
前記リール機構を回動させる機構としては、例えば、
駆動モータからの駆動力を伝達する歯車が設けられ、こ
の歯車とアイドラ歯車に連結された連結歯車とが常時噛
合されている。そして、FF/REW時にアイドラ歯車が首振
り動作して一方のリール機構に噛合つてリール機構を回
動してテープを巻取る。一方、プレイ時にはアイドラ歯
車がリール機構に噛合しないように各種レバーの組合せ
でアイドラ歯車の移動を規制していた。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところで、前記従来技術では、歯車と連結歯車とはプ
レイ時でも噛合しているので、歯車と連結歯車の噛合に
よる噛合音が音楽等を聞いている際中に生じていること
になり、音楽等にノイズが混合された状態となつて聴取
性の悪いものであつた。
本発明は前記従来技術の課題に鑑み、これに解決すべ
くなされたもので、その目的は、簡単な構成でありなが
ら、プレイ時に歯車と連結歯車との噛合を解除させて噛
合音の発生をなくし、聴取性を向上させることができる
音響再生装置を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
前記目的を達成するために、本発明は、FF/REWの動作
に伴つて首振り動作する首振りレバーと、該首振りレバ
ー設けた第1の係合部並びに第2の係合部と、ヘツドを
搭載するとともにテープに対してヘツドを前進あるいは
後退移動させるヘツドベースと、該ヘツドベースに設け
た第1の被係合部並びに第2の被係合部とを備え、前記
テープを停止させたポーズ時には、前記第1の係合部と
第1の被係合部とが係合して前記首振りレバーを位置決
めし、プレイ時には、前記第2の係合部と第2の被係合
部とが係合して前記首振りレバーを位置決めし、FF/REW
時には、前記第1及び第2の係合部とも係合せずに前記
首振りレバーの首振り動作を自由状態にした構成にして
あり、また、本発明は、ヘツドを搭載するとともにテー
プに対してヘツドを前進あるいは後退移動させるヘツド
ベースと、該ヘツドベースに設けられたFF/REW時用段部
を有する保護溝と、前記ヘツドベースの動作に連動して
キヤプスタン軸に対して離接するピンチローラをキヤプ
スタン軸に当接させないように、前記段部に係合して前
記ヘツドベースの前進を停止させる回動レバーと、FF/R
EW時に前記回動レバーを回動させるソレノイドと、該ソ
レノイドの励磁に伴なつて移動し、かつ連結歯車を設け
た、連結歯車移動レバーと、該連結歯車移動レバーの前
記移動により前記連結歯車と噛合するとともに、モータ
駆動されている駆動歯車とを備えた構成にしてある。
〔作用〕
前記手段により、プレイ時には連結歯車と駆動歯車と
は離間しているので、両歯車による噛合音は発生しな
い。
プレイ時およびポーズ時には首振りレバーの回動が規
制され、FF/REW時には回動自在としてあるので、FF/REW
時には連結歯車の回転方向に応じて一方のリール機構を
回動させることができ、また、リール機構への伝達の不
要なプレイ時およびポーズ時には首振レバーが不必要に
回動して他部品に当たらないようになつている。
連結歯車移動レバーを、FF/REW時に励磁するソレノイ
ドによつて移動させているので、別個に連結歯車移動レ
バーの駆動手段を設けることなく、簡単な構成で行なえ
る。
〔実施例〕
以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。
第1図(a),(b),(c)はFWD走行におけるプ
レイ状態、FF/REW状態、ポーズ状態を示す要部説明図、
第2図は音響再生装置全体の斜視図、第3図は別方向か
ら見た斜視図、第4図は底面側から観た説明図、第5図
はエジエクト完了状態を示す平面図、第6図はエジエク
ト動作前の状態を示す平面図、第7図(a),(b)は
エジエクト動作前、完了状態を示す側面図、第8図ない
し第10図は駆動モータの伝達経路部分を示し、第8図は
駆動モータの反時計回り方向でパワーアシスト動作され
て第2のサブベースが前進される状態を示す要部底面
図、第9図は駆動モータの時計回り方向でパワーアシス
ト動作されて第2のサブベースが前進される状態を示す
要部底面図、第10図は駆動モータからラツクに伝達され
る機構を示す要部底面図、第11図及び第12図はセレクト
レバーが左、あるいは右へスライドされた状態を示す要
部底面図、第13図ないし第16図はエジエクト動作におけ
るヘツドベースの後退動作を説明するもので、第13図は
FWD走行でのPLAY状態を示す要部平面図、第14図はエジ
エクト動作の途中を示す要部平面図、第15図はエジエク
ト完了状態を示す要部平面図、第16図は第13図の状態か
らKEY OFFされた時の要部平面図、第17図はキヤプスタ
ン軸、並びにアイドラからの動力伝達経路を示す断面
図、第18図(a),(b)は連結歯車移動レバーの動作
状態を示す要部断面図、第19図はポーズレバーの正面
図、第20図は遊星ギアを設けた回動片の正面図、第21図
はピンチレバーの正面図、第22図はセレクトレバーの正
面図、第23図は第1のサブベースの正面図、第24図は第
2のサブベースの正面図、第25図はヘツドベースの正面
図、第26図は連結歯車移動レバーユニツトの平面図、第
27図はアイドラの平面図、第28図,第29図は連結歯車移
動レバーの平面図及び正面図、第30図は回動レバーの平
面図、第31図及び第32図は側板の平面図及び側面図、第
33図はクラツチレバーの正面図、第34図及び第35図はエ
ジエクトレバーの側面図及び平面図、第36図はプレート
ベースの平面図、第37図及び第38図はホルダーフレーム
の平面図及び側面図、第39図ないし第42図はカセツトホ
ルダーの平面図、正面図、及び左右側面図、第43図及び
第44図はボトムカバーの底面図及び側面図、第45図及び
第46図は第1及び第2のエジエクトアームの組込み状態
を示す平面図及び側面図である。
これらの図において、1はシヤーシで、このシヤーシ
1には駆動モータ2が取付けられ、その回転軸3はシヤ
ーシ1の裏面側に突出され、その回転軸3にはプーリ4
及び小ギヤ5が取付けられている。このシヤーシ1には
2つのキヤプスタン軸6,7が図示しない軸受により回転
自在に取付けられ、このキヤプスタン軸6,7にはフライ
ホイール8,9及びギヤ10,11が取付けられている。このフ
ライホイール8,9の外周と前記プーリ4とにはベルト12
が掛け渡され、ベルト12に張力を与える歯付プーリ13が
シヤーシ1に設けられている。また、キヤプスタン軸6,
7にはピンチレバー14,15がそれぞれ回動自在に設けら
れ、このピンチレバー14,15の一端には前記ギア10,11と
噛み合うギヤ16,17が取付けられ、他端には屈曲したカ
ム孔18,19が穿設されている。このピンチレバー14,15の
ギア16,17はシヤーシ1に設けられた回動軸20,21回動自
在に取付けられたリールギア22,23に離接され、この回
動軸20,21にはリール機構24,25が設けられている。一
方、キヤプスタン軸6,7にはピンチローラ26,27が離接さ
れるようになつており、このピンチローラ26,27はピン
チローラレバー28,29に回動軸30,31を介して回動自在に
取付けられている。このピンチローラレバー28,29、及
び回動軸30,31は支持部材を構成している。このピンチ
ローラレバー28,29はシヤーシ1に立設された軸32,33に
回動自在に取付けられ、かつバネ34によつてピンチロー
ラ26,27はキヤプスタン軸6,7に圧接する方向に附勢され
ている。このピンチローラ26,27の回動軸30,31の一端は
前記ピンチレバー14,15のカム孔18,19に挿入され、また
セレクトレバー36に設けられた離接カム孔37,38に挿入
されている。このセレクトレバー36はその両端にガイド
孔39,40が2つのキヤプスタン軸6,7を結ぶ線方向に沿つ
て穿設され、このガイド孔39,40に前記軸32,33が挿入さ
れてセレクトレバー36はスライドするようになつてい
る。セレクトレバー36のカム孔37,38はその内縁側に向
つてテーパ状に形成されて両縁部が圧接カム部43、離間
カム部44にそれぞれ形成されている。この圧接カム部43
にピンチローラ26、あるいは27の回動軸30あるいは31が
位置されている場合、ピンチローラ26、あるいは27はキ
ヤプスタン軸6あるいは7にバネ34によつて圧接されて
いる。また、離間カム部44にピンチローラ26、あるいは
27の回動軸30あるいは31が位置されている場合、ピンチ
ローラ26あるいは27はバネ34,35の附勢力に抗してキヤ
プスタン軸6あるいは7から離間されるとともに、この
離間カム部44にはクリツク用凹部があるので、クリツク
感を生じてセレクトレバー36が位置決めされる。また、
セレクトレバー36には後述する磁気ヘツドをテープ送行
方向の変換に対して適正位置に修正するカム45を動作す
るカム孔46が設けられ、このカム孔46の近傍には前記ガ
イド孔39,40と直行する方向にセレクトピン用挿入孔47
が穿設されている。また、セレクトレバー36の中央から
前記リール機構24,25間に中央片48が延設され、この中
央片48の先端には回転検出用ギア49が回動自在に取付け
られている。この回転検出用ギア49の一面には反射板及
び非反射板が交互に設けられ、この反射板及び非反射板
に対向して光センサがシヤーシ1に取付けられた基板に
設けられている。また、回転検出用ギア49はリール機構
24,25のテープ巻取軸と共に回転するギア50,51に離接さ
れる。52はシヤーシ1に穿設された光センサ用検出窓で
ある。このセレクトレバー36のセレクトピン用挿入孔47
に挿入されたセレクトピン53は、シヤーシ1に回転自在
に取付けられた回動片54に穿設されている。この回動片
54の回動中心が同一であり、一体成形されたギア55及び
小ギア56が回動自在に設けられ、このギア55が減速ギア
57を介して前記ギア11に噛み合わされている。一方、小
ギア56は回動片54の遊端に設けられた遊星ギア58を介し
て弧状ギア59に噛み合わされている。この弧状ギア59の
両端には切り欠き60,61が形成されて遊星ギア58の再噛
合が容易にされている。また、回動片54の回動範囲の終
端は、セレクトレバー36のスライド範囲の終端であり、
この時、ピンチローラ26あるいは27の回動軸30あるいは
31がセレクトレバー36の離接カム部44に位置され、この
隣接カム部44のクリツク作用によりセレクトレバー36が
外方へわずかにスライドされることにより、遊星ギヤ58
と弧状ギア59の噛み合いが完全に外される。一方、セレ
クトレバー36の上面側には磁気ヘツド62が取付けられた
ヘツドベース63が配設され、このヘツドベース63は前記
軸32,33にガイド部65がガイドされてセレクトレバー36
のスライド方向と直行する方向にスライドされる。この
ヘツドベース63は4角枠状に形成され、この窓部内にリ
ール機構24,25が配設されている。またヘツドベース63
にはヘツド位置修正用カム45が回動軸65に支持され、磁
気ヘツド62が回動軸67に支持された磁気ヘツド支持体に
取付けられている。またヘツドベース63にはピンチロー
ラ26,27の回動軸30,31が挿通される挿通孔68,69が穿設
され、ヘツドベース63の後退動によりピンチローラ26,2
7の回動軸30,31に係合し得る。また、ヘツドベース63の
前辺隅にはFF/REWロツク用孔167が穿設されている。こ
のFF/REWロツク用孔167には突起167a及び段部167bが設
けられ、この突起167aにFF/REWロツク用孔167に挿入さ
れた回動レバー168の突片168aが係合されて回動レバー1
68が回動され、段部167bに回動レバー168の突片168aが
当接され、ヘツドベース63はプレイ時よりやや後退した
位置にロツクされる。この回動レバー168の一端はソレ
ノイド169の吸引部に対向する位置に配置され、ソレノ
イド吸着片169aが取付けられ、後述する連結歯車移動レ
バー170に回動自在に軸支されている。また回動レバー1
68の他端にはL字状の屈曲片168bが形成され、この屈曲
片168bがシヤーシ1に穿設された係合孔1aに係合され、
また回動レバー168にはシヤーシ1の面を摺動する摺動
片168cが屈曲げ形成され、これらによつて回動レバー16
8は3点支持されながら回動されるようになつている。
連結歯車移動レバー170は、第28図及び第29図に示す
ように一端に前記回動レバー168を軸支するピン170aを
挿通する挿通孔170eと、ソレノイド169が配置される開
口部170bと、シヤーシ1に立設したガイドピン1bを挿入
するガイド孔170cと、ソレノイド吸着片169aの回り止め
用屈曲片170fと、他端に回動自在に支持したアイドラ17
1とが備えられている。このアイドラ171は連結歯車移動
レバー170と略直交配置にされ、その回動軸心と同芯に
小歯車部及び大歯車部からなる第1のアイドラ歯車171a
が設けられ、この第1の歯車171aの小歯車部に噛合した
第2のアイドラ歯車171bが設けられており、第1のアイ
ドラ歯車171aの大歯車部は歯付プーリ13に噛合可能とさ
れ、また第2のアイドラ歯車171bはアイドラ171の揺動
によりリール機構24あるいは25のギア22あるいは23に噛
合される。また、アイドラ171の両端にはヘツドベース6
3の上辺部63cを挟むようにして第1,第2の係合突起171
c、171dがそれぞれ突設されており、これら第1,第2の
係合突起171c、あるいは171dが、ヘツドベース63の両側
縁に設けられた第1の嵌合溝63a、第2の嵌合溝63bにヘ
ツドベース63の前,後退により一方が嵌合してアイドラ
171の回動を規制している。また、ヘツドベース63には
後述する後退カムに係合するローラ70が軸71に支持さ
れ、この軸71には第1のサブベース72が係合されてい
る。この軸71はシヤーシ1の長孔に係合して揺動され
る。この第1のサブベース72はヘツドベース63のスライ
ド方向と同方向に長孔73,73が穿設され、この長孔73,73
に第2のサブベース74に上下に突設されたガイドピン7
5,75の上部が挿入されている。このガイドピン75,75の
下部はシヤーシ1に穿設されたガイド孔76,76に嵌め込
まれ、第2のサブベース74はヘツドベース63と同方向に
スライドされる。この第2のサブベース74には掛爪77が
設けられ、この掛爪77にコイルバネ78の一端が掛け止め
されるとともにコイルバネ78の他端が第1のサブベース
72に設けられた掛爪79に掛け止めされている。一方、前
記駆動モータ2の小ギア5には、シヤーシ1に突設され
た支持軸80に回転自在に支持されたギア81が噛み合わさ
れている。このギア81のシヤーシ1側には小ギヤ82が一
体的に設けられ、また、この小ギア82とシヤーシ1間に
は支持軸80に回動自在に設けられたポーズレバー83が介
在され、このポーズレバー83に軸支された揺動歯車84に
前記小ギア82が噛合されている。また、ポーズレバー82
には回動範囲を規制するための切り欠き85が形成され、
この切り欠き85の両端縁86,87がシヤーシ1に屈曲げ形
成したストツパ片89に係合される。このポーズレバー83
の揺動歯車84は一方の端縁86がストツパ片89に係合され
た位置でシヤーシ1に突設された支持軸90に枢支された
ギア91に噛合される。また、ポーズレバー83の他方の端
縁87がストツパ片89に係合された位置では、揺動歯車84
は前記ギア91と直接噛合せずに中間ギヤ91aを介してギ
ア91に噛合されている。このギア91はポーズギア92に噛
合されており、このポーズギア92はシヤーシ1に突設さ
れた支持軸93に回動自在に支持され、その外周の一部に
は切り欠かれて欠歯部94が形成されている。また、ポー
ズギア92の一面には、中央部分に係止カム95が設けら
れ、この係止カム95に前記第2のサブベース74のガイド
ピン75の一つが係止されて第2のサブベース74は係止位
置にロツクされる。この係止位置において、ギア91はポ
ーズギア92の欠歯部94に位置されるように係止カム95は
設定され、また、係止によつて生じるポーズギア92の回
動力はストツパ機構によつて阻止されている。このスト
ツパ機構はポーズギア92の一面に回動軸を中心にして弧
状突起96が設けられ、この弧状突起96の外周面に段部97
が設けられ、この段部97にプレイレバー98のストツパ爪
99が係止される。このプレイレバー98はシヤーシ1に突
設された支持軸100に支持され、このプレイレバー98に
はプレイレバー98の回動動作によつて弧状突起96の外周
面に隣接される当接部101が設けられている。また、プ
レイレバー98には切り溝部102が設けられ、この切り溝
部102の両縁部に位置決め用突起103,103,103が突起さ
れ、これらの突起103、………間に4角筒状の作動部104
が挟持されて設けられている。この作動部104はシヤー
シ1に取付けられたソレノイド105の励磁によつて密着
保持されるようになつている。またソレノイド105の励
磁を止めると、ポーズギア92の係止カム95に第2のサブ
スペース74のガイドピン75が係止されてポーズギア92が
反時計回り方向(第8図)に附勢されているので、ポー
ズギア92はプレイレバー98のストツパ爪99を押しながら
段部97と外れて回動され、プレイレバー98は作動部104
がソレノイド105から離れる方向に回動される。そし
て、当接部101が弧状突起96の端部寄りの外周面に当接
される。
また、前記ポーズレバー83に接する小ギア82にはクラ
ツチレバー106に回転自在に設けられた小ギア107が噛合
されるようになつている。このクラツチレバー106はシ
ヤーシ1に突設された支持軸108によつて回動自在に支
持され、このクラツチレバー106の一端には切り欠き部1
09が形成されてエジエクトソレノイド110に連動した作
動片111の一端が押し込まれている。この作動片111はそ
の中央部をシヤーシ1から切り欠き形成された支点112
により支持され、作動片111の他端はエジエクトソレノ
イド110の作動軸112に係合されている。またこのクラツ
クレバー106には前記小ギア107に噛合されたギア114が
クラツクレバー106に突設された支持軸115に支持され、
このギア114はラツク駆動用ギア116に噛合されている。
このクラツチレバー106の小孔113に一端を、また、他端
をシヤーシ1に屈曲げ形成した引掛片117を引掛けた捩
りコイルバネ118が弾設されてクラツチレバー106は第8
図において反時計回り方向に附勢され、この捩りコイル
バネ118のバネ力に抗してエジエクトソレノイド110の励
磁により作動片111を介してクラツチレバー106が時計回
り方向に回動される。これらの動作により、クラツチレ
バー106の小ギア107は前記小ギア82と噛合あるいは非噛
合状態にされる。また、クラツチレバー106の前記切り
欠き部109と反対の端部には受け片部119が屈曲げ形成さ
れ、この受け片部119にはシヤーシ1に軸支されたロツ
クレバー120のロツク片部121が係合されるようになつて
いる。このロツクレバー120の回動動作により検出スイ
ツチ122はオン・オフ操作される。一方、前記ラツク駆
動用ギア116は第43図及び第44図に示すボトムカバー167
に設けられた支軸123に支持され、この支軸123にはラツ
ク駆動用ギア116と一体成形されたラツク駆動用小ギア1
24が支持されており、このラツク駆動用小ギア124はシ
ヤーシ1を貫通して表面側に配設されている。このラツ
ク駆動用小ギア124はエジエクトレバー125に取付けられ
たラツク126に噛合されている。このエジエクトレバー1
25は第34図及び第35図に示すように側面部127とその側
面部127の上縁に連らなつて屈曲げ形成された平面部128
とから成り、この側面部127には長孔129,129が形成さ
れ、この長孔129,129にはシヤーシ1に立設された側板1
3aの側面から突設されたガイド突部131,131が挿入さ
れ、エジエクトレバー125はカセツトの挿脱方向にガイ
ドされるようになつている。また、エジエクトレバー12
5の平面部128にも長孔132が穿設され、この長孔132には
側板130の上縁に屈曲形成された屈曲片133に突設された
ピン134が挿入されている。更に、このピン134を軸受け
する第1のエジエクトアーム136の軸受部136aが長孔132
に挿入されてエジエクトレバー125はガタつかないよう
にガイドされている。この第1のエジエクトアーム136
の軸受部136aには第2のエジエクトアーム138が第45図
及び第46図に示すように嵌合され回動自在に一体化され
ている。また、エジエクトレバー125の平面部128にはL
字状のスリツト135が穿設され、このスリツト135には前
記ピン134に回動自在に支持された第1のエジエクトア
ーム136の突起137が挿入され、また、ピン134を中心に
して第2のエジエクトアーム138も回動されるようにな
つている。この第2のエジエクトアーム138と第1のエ
ジエクトアーム136との間には引張りバネ139が張設さ
れ、第2のエジエクトアーム138は第1のエジエクトア
ーム136の突起137に当接されて一定のバネ力は保たれる
ようになつている。この第2のエジエクトアーム138に
はカセツト挿入検出用カム140が穿設され、このカム140
に検出用レバー141の突起141aが挿入されている。この
検出用レバー141はシヤーシ1に軸支され、このレバー1
41の回動動作によりシヤーシ1に取付けられたカセツト
挿入検出用スイツチ142がオン,オフされる。即ち、こ
のカム140は第2のエジエクトアーム138が第5図の状態
からやや反時計回り方向に回動される(一点鎖線で示す
位置)と検出用レバー141が回動されるようにピン134か
らの半径が異なる弧状部を連続して形成されている。ま
た、第2のエジエクトアーム138の回動端には後述する
カセツト引き込み用スライダーが取付けられる長孔143
が穿設されており、この長孔143はピン134を中心にして
遠近方向に形成されている。前記エジエクトレバー125
の側面部127の下縁中央にはピン144がシヤーシ1に穿設
されたスライド用長孔を貫通して延設され、このピン14
4は前記ロツクレバー120並びに後退カム146に係合され
るようになつている。この後退カム146は前記ヘツドベ
ース63を後退させるもので、後退カム146はエジエクト
レバー125のスライド動作に連動して回動動作される。
この後退カム146はシヤーシ1のピン147によつて回動自
在に支持され、この後退カム146にローラ70が当接され
ることによりヘツドベース63が後退動作される。また、
エジエクトレバー125の側面部127にはカセツトホルダー
上下動用カム148が穿設され、このカム148にプレートベ
ース149のピン150が挿入されている。このプレートベー
ス149は第36図に示すように平板部151及び平板部151の
隣接辺に屈曲げ形成された屈曲板152,153から成り、こ
の屈曲板152に前記ピン150が穿設されるとともに屈曲板
152及び153に回動軸154,154が延設され、この回動軸15
4,154が側板130及びシヤーシ1に取付けられホルダーフ
レーム155に支持されている。また、プレートベース149
に平板部151にはカセツト挿入方向に沿つてスライド用
スリツト156が形成され、このスリツト156にカセツト引
込用スライダー157がスライド自在に嵌め込まれてい
る。このスライダー157の突起158が前記第2のエジエク
トアーム138の長孔143にスライド自在に嵌め込まれてい
る。また、プレートベース149の平板部151の回動端には
突片159及び持上げ片160が延設され、この突片159はカ
セツトホルダー161に係合されている。このカセツトホ
ルダー161は第39図乃至第42図に示すように天板162及び
天板162の両側縁に屈曲形成された延設板163,163から成
り、このカセツト挿入口には外方へ曲げてガイド片16
4、…が形成されている。また、カセツトホルダー161の
天板162には前記突片159が係合される係合孔165が形成
され、この天板162の下面にプレートベース149の持上げ
片160が配設されている。また、天板162には、磁気ヘツ
ド62を清浄するための窓部166が形成されており、この
窓部166によりカセツトを装填しない状態でプレー位置
に磁気ヘツド62を音響再生装置の前面からクリーニング
できるようになつている。このカセツトホルダー161は
プレートベース149の回動動作により上位置及び下位置
間をホルダーフレーム155にガイドされ移動されるよう
になつている。
次に上記の如く構成された実施例の動作について説明
する。
−カセツト挿入動作− 第5図のエジエクト完了状態から、カセツトをカセツ
トホルダー161に挿入すると、カセツトはカセツト引込
用スライダー157に当接してスライダー157を押すととも
にスライダー157はカセツトのリール孔に引掛かる。そ
して、このスライダー157が奥へスライドされると、第
2のエジエクトレバー138が引張りバネ139のバネ力に抗
して反時計回り方向へ回動される。すると、第2のエジ
エクトレバー138(第5図で一点鎖線)の位置で検出レ
バー141の突起141aは第2のエジエクトレバー138のカセ
ツト挿入検出用カム140に沿つて移動され、検出レバー1
41も回動されてカセツト挿入検出用スイツチ142がオン
される。このスイツチ142のオンにより駆動モータ2が
駆動され、第10図に示す小ギア5、ギア81、小ギア82、
小ギア107,113、ギア114、ラツク駆動用ギア116、及び
ラツク駆動用小ギア124を介してラツク126が第5図にお
いて左方へ移動される。そして、エジエクトレバー125
も共に下動され、第1のエジエクトアーム136の突起137
がスリツト135の端部に当接されて第1のエジエクトア
ーム136はピン134を中心にして反時計回り方向へ回動さ
れる。さらに、第6図に示すように突起137によつて第
2のエジエクトアーム138が同方向へ回動されることに
より、カセツト引込用スライダー157がスライド用スリ
ツト156に沿つて奥方へスライドされ、カセツトが引き
込まれる。また、エジエクトレバー125の移動により第
7図(b)の状態から側面部127のカセツトホルダー上
下動用カム148に沿つてプレートベース149のピン150が
上位置から下位置にされ、プレートベース149が回動軸1
54を中心にして下方へ回動されてカセツトホルダー161
が第7図(a)に示すように下位置に落ち込ませる。こ
の状態で、エジエクトレバー125のピン144とロツクレバ
ー120との係合が外され、クラツチレバー106は引張りバ
ネ118によつて反時計回り方向へ回動されて小ギア107は
小ギア82との噛合が外され、カセツト挿入動作が終了さ
れる。
−再生動作− 上記カセツト挿入動作前、ヘツドベース63は第15図に
示すように後退カム146によつて後退されている。そし
て、上記カセツト挿入動作におけるエジエクトレバー12
5の移動と共に後退カム146は左方向へ移動される。する
と、ヘツドベース63はローラ70が後退カム146に圧接さ
れているが、ヘツドベース63は前進可能状態にされてい
ることになる。一方、第2のサブベース74は第15図のエ
ジエクト完了時において後退側にあり、駆動モータ2が
第8図に示すようにCCW回転されると、小ギア5によつ
てギア81に伝達されて小ギア82は時計回り方向に回転さ
れる。すると、小ギア82に摺接されているポーズレバー
83も時計回り方向に回動されてストツパ片89に当接して
止まる。この位置で揺動歯車84はギア91と直接噛合わさ
れており、ギア91は時計回り方向に回転されている。こ
の時、ギア91とポーズギア92とは噛合されているので、
ポーズギア92は反時計回り方向へ回転され、係止カム95
が第2のサブベース74のガイドピン75に当接されてコイ
ルバネ78に抗して上方向に押上げる。そして、第8図に
示すように係止カム95にガイドピン75が係止されて第2
のサブベース74は係止状態となる。この時、ポーズギア
92はソレノイド105の励磁によりプレイレバー98のスト
ツパ爪99が段部97に係合されて回り止めされている。ま
た、この状態において、ギア91はポーズギア92の欠歯部
94に位置されて駆動力は伝達されない。このようにし
て、パワーアシスト動作が行なわれ、第2のサブベース
74が前進位置に係止されてコイルバネ78のバネ力が第1
のサブベース72及びヘツドベース63の前進力として作用
され、ヘツドベース63が確実に前進される。このヘツド
ベース63の前進により、ヘツドベース63の第1の嵌合溝
63aにアイドラ171の第1の係合突起171cが係合され(第
1図(a)参照)、アイドラ171は両リール機構24,25の
どちらにも噛合しない位置で回動規制されるようになつ
ている。
一方、駆動モータ2が第9図に示すように時計回り方
向に回転される場合、小ギア82は反時計回り方向に回転
されてポーズレバー83も同方向に回動される。すると、
揺動歯車84は中間ギア91aを介してギア91に噛合される
ので、ギア91の回転方向は上記場合と同様に時計回り方
向となり、上記パワーアシスト動作がなされる。このよ
うに駆動モータ2が正転あるいは逆転のどちらでもヘツ
ドベース63は前進されるようになつている。
−オートリバース動作− このオートリバース動作、即ち、テープの走行方向が
逆方向になる時には、ヘツドベース63は後退して前進す
る動作、いわゆるポーズ動作が必ず行なわれるようにな
つている。これにより、キヤプスタン軸6,7とピンチロ
ーラ26,27はテープ走行方向逆転時に必ず離される。
まず、FWD走行時、即ち第11図に示すように駆動モー
タ2が時計回り方向に回転されている場合、プーリ4に
掛け渡されたベルト12によつてフライホイール8,9が時
計回り方向に回転される。そして、ギア11に噛合された
減速ギア57を介してギア55及び小ギア56が時計回り方向
に回転される。そして、この小ギア56に噛合されている
遊星ギア58が反時計回り方向へ回転され、遊星ギア58は
弧状ギア59と噛合されるので回動片54は時計回り方向へ
回動されて第11図の状態に至る。この回動片54の回動に
よりセレクトピン53が移動されてセレクトレバー36が移
動される。このセレクトレバー36の移動により一方のピ
ンチローラ27は離接カム孔38の圧接カム部43に位置さ
れ、ピンチローラ27はバネ35によりキヤプスタン軸7に
圧接される。一方のピンチローラ26は離間カム部44に位
置されてバネ34に抗してキヤプスタン軸6から離されて
いる。この時、離間カム部44にはクリツク作用を有して
いるので、セレクトレバー36がやや左方へ移動させら
れ、セレクトレバー53で係合された回動片54も時計回り
方向、即ち遊星ギア58と弧状ギア59の噛合いが完全に外
され、かつセレクトレバー36は左端で位置決めされる。
また、ピンチローラ26,27の回動軸30,31はピンチレバ
ー14,15のカム孔18,19に挿入されており、キヤプスタン
軸7に圧接されているピンチローラ27の回動軸31により
ピンチレバー15は時計回り方向に回動されてギア17がリ
ールギア23に噛合されている。一方、キヤプスタン軸6
に離間されているピンチローラ26の回動軸30によりピン
チレバー14は時計回り方向に回動されてギア16とリール
ギア22との噛合が外されている。これにより、駆動モー
タ2の時計回り方向の回転がベルト12、フライホイール
9,ギア11、ギア17を介してリールギア23が時計回り方向
に回転され、更に、リール機構25が動作されて装填され
たカセツトのテープが巻き取られる。
一方、RWD走行時、即ち、第12図に示すように駆動モ
ータ2が反時計回り方向に回転されている場合、プーリ
4からベルト12を介してフライホイール8,9が反時計回
り方向に回転される。そして、ギア11の回転は減速ギア
57,ギア55及び小ギア56を介して遊星ギア58を時計回り
方向へ回転させる。これにより回動片54は反時計回り方
向へ回動され、セレクトピン53と係合されているセレク
トレバー36が右方向へ移動される。このセレクトレバー
36の移動によりFWD走行時とは逆にピンチローラ27はキ
ヤプスタン軸7から離され、ピンチローラ26はキヤプス
タン軸6に圧接される。また、前記と同様に離間カム部
44のクリツク作用により遊星ギア58と弧状ギア59の噛合
いが完全に外され、かつ、セレクトレバー36は右端で位
置決めされる。
また、この状態において、ピンチレバー14,15はそれ
ぞれ反時計回り方向に回動されており、ピンチレバー15
のギア17はリールギア23との噛合いが外され、一方、ピ
ンチレバー14のギア16はリールギア22と噛合わされてい
る。これにより、リール機構24が動作されてカセツトテ
ープが巻き取られる。
一方、セレクトレバー36の中央片48に設けられた回転
検出用ギア49はFWD走行時にリール機構24のギア50、即
ち、巻取り側のギアと噛合わされている。そして、テー
プが終端に至りテープがストツプすると、リール機構2
4,25に連動したギア50,51は回転停止され、回転検出ギ
ア49も回転が停止される。このギア49の停止は光センサ
により検出され、この検出信号によりソレノイド105の
励磁が停止されて後述するポーズ動作が行なわれる。そ
して、駆動モータ2は停止前の回転方向と逆転駆動され
て前記再生動作が行なわれる。このようにして、オート
リバース動作が行なわれる。
前述したプレイ状態では、第1図(a)に示すよう
に、ヘツドベース63は前進位置にある。この際ソレノイ
ド169は非励磁状態で、回動レバー168の突片168aはヘツ
ドベース63のFF/REWロツク用孔167のプレイ部167cにあ
り、この回動レバー168を軸支してある連結歯車移動レ
バー170は左方側にあつて第1のアイドラ歯車171aと歯
付プーリ13とは離間している。また、アイドラ171は第
1の係合突起171cとヘツドベース63の第1の嵌合溝63a
の嵌合によつて第2のアイドラ歯車171bがリール機構2
4,25のギア22,23のどちらも噛合しない中間位置で回動
規制されている。
−FF/REW、及びQUE/REVEW動作− 第1図(a)に示すFWD走行状態からFFに切換える場
合、ソレノイド105の励磁が停止されると第2のサブベ
ース74が引張りバネ139によつて後退方向に附勢される
ので、第2のサブベース74のガイドピン75によりポーズ
ギア92の係止カム95を介してポーズギア92が反時計回り
方向へ回動されるとともに、ストツパ爪99が段部97から
外される。これにより、引張りバネ139により第2のサ
ブベース74のガイドピン75は第10図に示す位置に後退さ
れ、また、ポーズギア92の回動によつてポーズギア92は
ギア91と噛合い状態にされ、再び駆動モータ2が回転さ
れた時にパワーアシスト動作が行なわれるようになつて
いる。そして、ヘツドベース63は前記バネ34・35によつ
て第1図(c)に示す位置に後退されることになる。
この第1図(c)の状態で、ヘツドベース63のFFロツ
ク用孔167に挿入されている回動レバー168の突片168aが
突起167aに係合され、回動レバー168は回動されてソレ
ノイド169に密着状態とされる。この回動レバー168の回
動により連結歯車移動レバー170は右位置に移動されて
第1のアイドラ歯車171bと歯付プーリ13とは噛合され、
一方、第2の係合突起171dと第2の嵌合溝63bとが嵌合
して第2のアイドラ歯車171bとはリールギア22,23に噛
合ない位置に規制されている。そして、ソレノイド169
が励磁されると回動レバー168は密着状態を維持される
ことになり、前記パワーアシスト動作によりヘツドベー
ス63が前進動作されると、ヘツドベース63は段部167bに
回動レバー168の突片168aが第1図(b)に示すように
係止される。なお、第1図(c)のポーズ状態ではヘツ
ドベース63の後退動により、ピンチローラ26,27はキヤ
プスタン軸6,7から離反されるとともに、ピンチローラ2
6,27の回動軸30,31の後退動によつてピンチレバー14,15
のカム孔18,19の関係により、ピンチレバー14,15はその
ギア16,17がリールギア22,23から離反する方向にそれぞ
れ回動され、リール機構24,25には動力が伝達されてい
ない。一方、第1図(b)のFF状態ではピンチローラ2
6,27はキヤプスタン軸6,7と離反されているが、アイド
ラ171の第1、第2の係合突起171c、171dとも第1、第
2の嵌合溝63a,63bのいずれとも嵌合しておらず、アイ
ドラ171は揺動を規制されていない。したがつて、アイ
ドラ171が揺動してアイドラ171の第2のアイドラ歯車17
1bが一方のリール機構25のリールギア23に噛合され、リ
ール機構25によつてカセツトテープは巻取られる。つま
り、プレイ状態からFF/REW状態にする場合、一担ポーズ
状態にした後、ソレノイド105,169を励磁させてモータ
2を回転させる。そして、前述した如くソレノイド169
の励磁により連結歯車移動レバー170は第1図(b)に
示すように右位置にあつて第1のアイドラ歯車171aと歯
付プーリ13とが噛合されている。したがつて、モータ2
の反時計方向の駆動によつて歯付プーリ13は時計方向に
回転され、第1のアイドラ歯車171aは反時計方向に回転
される。この回転によつてアイドラ171には反時計方向
に回動力が付与されるので、第2のアイドラ歯車171bは
右側のリール機構25のリールギア23に噛合する。この
時、前述した如くアイドラ171に噛合する歯車の切換に
より駆動モータ2の回転速度は増大され、巻取り側とな
るリール機構25の定角速度回転が外された状態でのFF状
態となる。また、REW動作も、リール機構24側で前記FF
動作と同様に行なわれる。また、QUE/REVEW動作は前記F
F/REW動作における駆動モータ2の回転変更を前述した
如くアイドラ171に噛合する歯車の切換により行われる
もので、定角速度回転がなされる。
−ポーズ動作− FWD走行におけるPLAY状態からの次のモードに移ると
きに、駆動モータ2がFWD走行時と逆の方向に回る動作
に入る場合、ピンチローラ26あるいは27はキヤプスタン
軸6あるいは7との接触が解かれるポーズ動作が行なわ
れるようになつている。即ち、第1図(a)に示すFWD
走行におけるプレイ状態からFWD走行と逆方向に走行さ
せるRWD走行を行なう場合、第10図に示すソレノイド105
の励磁が停止され、プレイレバー98は回動され、ストツ
パ爪99が段部97から外される。これにより、ポーズギア
92は回転可能となり、第2のサブベース74のガイドピン
75がポーズギア92の係止カム95を左方ヘ押して外され、
第2のサブベース74は引張りバネ139により後退方向に
移動される。そして、ヘツドベース63はバネ34により後
退され、ヘツドベース63に係合されるピンチローラ26,2
7の回動軸30,31が後退動作され、ピンチローラ26,27は
キヤプスタン軸6,7から離反される第1図(c)に示す
ポーズ状態となる。その後、駆動モータ2が逆転されて
次モード、例えば、REW動作が行なわれる。このように
して、テープの走行方向が逆転される時、ピンチローラ
26,27とキヤプスタン軸6,7との接触を解くことにより、
巻取り方向の違いにより生じるテープのキヤプスタン軸
6,7への巻き付けを防止できる。
−エジエクト動作− 第13図に示すFWD走行におけるプレイ状態からエジエ
クト動作を開始する。第10図に示すようにエジエクトソ
レノイド110が励磁されると、作動片111を介してクラツ
チレバー106は支持軸108を中心にして時計回り方向に回
動され、小ギア107が小ギア82に噛合わされる。そし
て、駆動モータ2が反時計回り方向に駆動されると、小
ギア5、ギア81、小ギア82、小ギア107、ギア114を介し
てラツク駆動用ギア、小ギア116,124が時計回り方向に
回転される。そして、ラツク駆動用小ギア124は第6図
に示すようにラツク126に噛合されており、ラツク126は
右方へ移動される。このラツク126が取付けられたエジ
エクトレバー125も右動され、エジエクトレバー125のカ
セツトホルダー上下動用カム148に沿つてプレートベー
ス149のピン150が下位置から上位置に移動され、プレー
トベース149が回動軸154を中心として上方に回動されて
カセツトホルダー161が上位置に上昇される。また、ス
リツト135の端部によつて第1のエジエクトアーム136の
突起137が上方へ移動される。そして、第1のエジエク
トアーム136はピン134を中心にして時計回り方向へ回動
され、第5図のようになる。この時、ロツクレバー120
は第10図に示すようにピン144でロツクされ、クラツチ
レバー106の小ギア107と小ギア82の噛合が維持される。
また、第1のエジエクトアーム136と引張りバネ139によ
り張架されている第2のエジエクトアーム138が引張り
バネ139のバネ力によつて引張られ、第2のエジエクト
アーム138は時計回り方向へ回動される。そして、この
第2のエジエクトアーム138に係合されているカセツト
引込用スライダー157がスライド用スリツト156に沿つて
前方へスライドされ、カセツトが排出される。
また、エジエクトレバー125の前記移動により、後退
カム146も回動され、第13図にように前進されているヘ
ツドベース63のローラ70に後退カム146が当接され、ヘ
ツドベース63は第15図に示すように後退される。この状
態で、ヘツドベース63は後退カム146によつて前進しな
いようにロツクされることになる。このヘツドベース63
の後退動作は第1のサブベース72と第2のサブベース74
との間に張設されたコイルバネ78の伸縮により可能とな
つている。
また、第13図の状態から電源を切つた場合、前記パワ
ーアシスト機構のソレノイド105の励磁も停止するの
で、第2のサブベース74のガイドピン75に対するポーズ
ギア92の係止カム95のロツクが解除され、第2のサブベ
ース74は後退動される。
このように構成された前記実施例にあつては、プレイ
時には連結歯車である第1のアイドラ歯車と駆動歯車で
ある歯付プーリとは離間しているので、両歯車による噛
合音は発生しない、 プレイ時およびポーズ時には首振りレバーであるアイ
ドラの回動が規制され、FF/REW時には回動自在としてあ
るので、FF/REW時には連結歯車の回転方向に応じて一方
のリール機構を回動させることができ、また、リール機
構への伝達の不要なプレイ時およびポーズ時には首振レ
バーが不必要に回動して他部品に当たらないようになつ
ている。
連結歯車移動レバーを、FF/REW時に励磁するソレノイ
ドによつて移動させているので、別個に連結歯車移動レ
バーの駆動手段を設けることなく、簡単な構成で行なえ
る。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明によれば、簡単な構成で
ありながら、プレイ時に歯車とアイドラとの噛合を解除
させて噛合音の発生をなくし、聴取性を向上させること
ができる。
【図面の簡単な説明】
図面は全て本発明の一実施例を示し、第1図(a),
(b),(c)はFWD走行におけるプレイ状態、FF/REW
状態、ポーズ状態を示す要部説明図、第2図は音響再生
装置全体の斜視図、第3図は別方向から見た斜視図、第
4図は底面側から見た説明図、第5図はエジエクト完了
状態を示す平面図、第6図はエジエクト動作前の状態を
示す平面図、第7図(a),(b)はエジエクト動作
前、完了状態を示す側面図、第8図ないし第10図は駆動
モータの伝達経路部分を示し、第8図は駆動モータの反
時計回り方向でパワーアシスト動作されて第2のサブベ
ースが前進される状態を示す要部底面図、第9図は駆動
モータの時計回り方向でパワーアシスト動作されて第2
のサブベースが前進される状態を示す要部底面図、第10
図は駆動モータからラツクに伝達される機構を示す要部
底面図、第11図及び第12図はセレクトレバーが左、ある
いは右へスライドされた状態を示す要部底面図、第13図
ないし第16図はエジエクト動作におけるヘツドベースの
後退動作を説明するもので、第13図はFWD走行でのPLAY
状態を示す要部平面図、第14図はエジエクト動作の途中
を示す要部平面図、第15図はエジエクト完了状態を示す
要部平面図、第16図は第13図の状態からKEY OFFされた
時の要部平面図、第17図はキヤプスタン軸並びにアイド
ラからの動力伝達経路を示す断面図、第18図(a),
(b)は連結歯車移動レバーの動作状態を示す要部断面
図、第19図はポーズレバーの正面図、第20図は遊星ギア
を設けた回動片の正面図、第21図はピンチレバーの正面
図、第22図はセレクトレバーの正面図、第23図は第1の
サブベースの正面図、第24図は第2のサブベースの正面
図、第25図はヘツドベースの正面図、第26図は連結歯車
移動レバーユニツトの平面図、第27図はアイドラの平面
図、第28図,第29図は連結歯車移動レバーの平面図及び
正面図、第30図は回動レバーの平面図、第31図及び第32
図は側板の平面図及び側面図、第33図はクラツチレバー
の正面図、第34図及び第35図はエジエクトレバーの側面
図及び平面図、第36図はプレートベースの平面図、第37
図及び第38図はホルダーフレームの平面図及び側面図、
第39図ないし第42図はカセツトホルダーの平面図、正面
図、及び左右側面図、第43図及び第44図はボトムカバー
の底面図及び側面図、第45図及び第46図は第1及び第2
のエジエクトアームの組込み状態を示す平面図及び側面
図である。 1……シヤーシ、2……駆動モータ、4……プーリ、6,
7……キヤプスタン軸、10,11……ギア、12……ベルト、
14,15……ピンチレバー、16,17……ギア、18,19……カ
ム孔、22,23……リールギア、26,27……ピンチローラ、
30,31……回動軸、36……セレクトレバー、37,38……離
接カム孔、62……磁気ヘツド、63……ヘツドベース、83
……ポーズレバー、92……ポーズギア、98……プレイレ
バー、99……ストツパ爪、105……ソレノイド、110……
エジエクトソレノイド、120……ロツクレバー、124……
ラツク駆動用小ギア、125……エジエクトレバー、167…
…FFロツク用孔、168……回動レバー、169……ソレノイ
ド、170……連結歯車移動レバー、171……アイドラ。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】FF/REWの動作に伴つて首振り動作する首振
    りレバーと、該首振りレバーに設けた第1の係合部並び
    に第2の係合部と、ヘツドを搭載するとともにテープに
    対してヘツドを前進あるいは後退移動させるヘツドベー
    スと、該ヘツドベースに設けた第1の被係合部並びに第
    2の被係合部とを備え、前記テープを停止させたポーズ
    時には、前記第1の係合部と第1の被係合部とが係合し
    て前記首振りレバーを位置決めし、プレイ時には、前記
    第2の係合部と第2の被係合部とが係合して前記首振り
    レバーを位置決めし、FF/REW時には、前記第1及び第2
    の係合部とも係合せずに前記首振りレバーの首振り動作
    を自由状態にしたことを特徴とする音響再生装置。
  2. 【請求項2】ヘツドを搭載するとともにテープに対して
    ヘツドを前進あるいは後退移動させるヘツドベースと、
    該ヘツドベースに設けられたFF/REW時用段部を有する保
    持溝と、前記ヘツドベースの動作に連動してキヤプスタ
    ン軸に対して離接するピンチローラをキヤプスタン軸に
    当接させないように、前記段部に係合して前記ヘツドベ
    ースの前進を停止させる回動レバーと、FF/REW時に前記
    回動レバーを回動させるソレノイドと、該ソレノイドの
    励磁に伴なつて移動し、かつ連結歯車を設けた連結歯車
    移動レバーと、該連結歯車移動レバーの前記移動により
    前記連結歯車と噛合するとともに、モータ駆動されてい
    る駆動歯車とを備えたことを特徴とする音響再生装置。
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