JP3486959B2 - テーププレーヤ - Google Patents

テーププレーヤ

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JP3486959B2
JP3486959B2 JP14501394A JP14501394A JP3486959B2 JP 3486959 B2 JP3486959 B2 JP 3486959B2 JP 14501394 A JP14501394 A JP 14501394A JP 14501394 A JP14501394 A JP 14501394A JP 3486959 B2 JP3486959 B2 JP 3486959B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、オートリバース機構を
備えたテーププレーヤに関する。
【0002】
【従来の技術】通常、テーププレーヤのオートリバース
機では、ノーマル走行用フライホイールとリバース走行
用フライホイールを備え、それぞれのフライホイールよ
りリール台に回転を伝達するのが主流である。
【0003】この場合、各モード切換えの際、使用しな
い中継ギアを切離す構造であり、また、テープ駆動に
は、すべり回転伝達クラッチを用いる機構が設けられ、
即ち、リール台にはすべり回転伝達クラッチ機構をそれ
ぞれ取付け、また、早送り、巻戻し用中継ギアにもすべ
り回転伝達機構が備えられて、リール台に回転力が伝達
されるように構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように構成される
テーププレーヤのオートリバース機においては、各モー
ドの切換えの際、使用しない中継ギアを切離す動作が必
要となり、このため機構の構成が複雑になったり、ま
た、このモード切換えのタイミングが微妙になり、その
調整が煩雑になる等の不都合がある。
【0005】さらに、リール台にはそれぞれすべり回転
伝達クラッチ機構を取付けるので、部品点数も多く構成
の簡単化には限界があり、全体の小型化には難点があっ
た。
【0006】本発明はかかる点に鑑みてなされたもの
で、構造を簡単化すると共に、部品点数を削減して小型
化を可能にすると共に、テープ走行と、ヘッド、ピンチ
ローラの移動動作とのタイミングを正確に取ることがで
きるようにしたテーププレーヤを提供することを目的と
する。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、ノーマル走行用フライホイールとリバー
ス走行用フライホイールを備えたテーププレーヤにおい
て、一方のフライホイールを定速走行用とし、他方のフ
ライホイールを早送り走行用として、両フライホイール
と一対のリール台との間に、切換中継回転部材を配置
し、切換中継回転部材は、両フライホイール間に対応す
る第1の中継回転体と、両リール台間に対応する第2の
中継回転体とを互いに転接させてレバー部材に軸支して
形成され、この切換中継回転部材をヘッド及びピンチロ
ーラを移動操作するテープ駆動モード切換機構に関連さ
せて成り、切換中継回転部材をテープ駆動モード切換機
構により切換操作して第1の中継回転体を定速走行用フ
ライホイール側又は早送り走行用フライホイール側に選
択的に転接させた状態で、両リール台の巻取り側リール
台側又は供給側リール台側に選択的に転接させて両フラ
イホイールの回転力を両リール台側に伝達するように構
成したものである。また、テープ駆動モード切換機構
は、モードレバーと、このモードレバーと連動するモー
ド検出スイッチと、このモード検出スイッチを駆動する
モータと、これを制御するマイクロコンピュータを備え
ている。また、テープ駆動モード切換機構によりヘッド
ベースとピンチローラを切換えるピンチローラ切換レバ
ーを操作するようにしてある。さらに、第1及び第2の
中継回転体としてギア又はアイドラを用いることが好ま
しい。
【0008】
【作用】本発明は、以上のように構成することにより、
両リール台は、両フライホイールの回転が切換中継回転
部材を介して選択的に伝達されて回転されるので、両リ
ール台の駆動源を必要とせず、フライホイールの回転に
よりテープのノーマル走行とリバース走行が行われる。
このフライホイールからリール台へ回転力を伝達する中
継回転部材はテープ駆動モード切換機構によりヘッドと
ピンチローラの移動動作と連動して動作されて、テープ
走行切換えとヘッド及びピンチローラの移動のタイミン
グを正確にとることができる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の一実施例であるテープカセッ
トプレーヤを図面を参照して説明する。
【0010】図1〜図3において1は、磁気ヘッド、
2,3は一対のキャプスタン、4,5は、一対ピンチロ
ーラ、6,7は中心にリール駆動軸6a,7aを立設
し、外周にギア6b.7bを設けた一対のリール台で、
磁気ヘッド1は、図1及び図2に示すようにメカシャー
シ8の表面側にキャプスタン2,3及びリール駆動軸6
a,7aの配置部を囲繞して前後方向、即ち、図2にお
いて矢印a方向(前方向)及び矢印b方向(後方向)に
摺動可能に取付けられた四辺形枠状のヘッドベース9の
前辺部9aに、両側部にテープガイド10a,10bを
備えた支持枠11を介して取付けられている。
【0011】また、キャプスタン2,3は、メカシャー
シ8に軸支されて、図3に示すようにキャプスタンモー
タ14の回転を伝達するベルト15がかけられる減速プ
ーリを兼ねるフライホイール12,13が取付けられる
と共に同軸上にギア16,17が取付けられており、巻
取側(以下N側という)キャプスタン2のギア16は小
径ギアでフライホイール12に固定され、供給側(以下
R側という)キャプスタン3のギア17は大径ギアでフ
ライホイール13に対してスリップ機構を介して取付け
られている。
【0012】ピンチローラ4,5は、図1,図2に示す
ようにそれぞれピンチローラレバー4a,5aに軸支さ
れて、それぞれにN側キャプスタン2、R側キャプスタ
ン3に対応するようにピンチローラレバー4a,5a
を、ヘッドベース9の前辺部9aの両側部に形成した前
後方向に長い長孔9b,9cを通してメカシャーシ8に
植立される軸18,19により回転可能に支持してあ
る。このピンチローラレバー4a,5aの自由端側には
ストッパー4b,5bを突設してヘッドベース9の前辺
部9aに形成した窓孔9d,9eに挿通し、このストッ
パー4b,5bに、前辺部9aの中央部に切起し形成さ
れた係合片9fに中央において係合されて横架されるば
ね部材20の両端部を係合してピンチローラレバー4
a,5aをそれぞれキャプスタン2,3方向へ回転付勢
させている。
【0013】また、このピンチローラレバー4a,5a
のストッパー4b,5bには、図2に示すようにヘッド
ベース9の前辺部9aの下側に位置してメカシャーシ8
上を横方向に摺動されるピンチローラ切換レバー(以下
ピンチ切換レバーという)21が対応されており、この
ピンチ切換レバー21には、ストッパー4b,5bに摺
接して係止する係止縁部21a,21bが形成され、ま
た一側部には、前後方向に長く、前後端部が段違い状に
屈曲するカム孔21cが形成され、このカム孔21cの
前端部21c1 は、内側に位置し、後端部21c2 は外
側に位置している。
【0014】このピンチ切換レバー21のカム孔21c
には、メカシャーシ8上を前後方向に摺動される連動レ
バー22の前端に突設された係合子23が係合されて、
この連動レバー22が前方へ摺動されると係合子23が
カム孔21c内を前方(矢印a方向)へ移動して内側に
位置する前端部21c1 に係合されることになり、この
ためピンチ切換レバー21は外方(矢印c方向)へ摺動
されて係止縁部21aがピンチローラレバー4aのスト
ッパー4bに対応され、また連動レバーが後方(矢印b
方向)へ摺動されると係合子23がカム孔21cの後端
部21c2 に移動係合されることになってピンチ切換レ
バー21は内方(矢印d方向)へ摺動されて係止縁部2
1bがストッパー5bに対応されるようになっている。
また、メカシャーシ8の表面側のキャプスタン2,3の
近傍にはテープカセットを位置決めするガイドポスト2
4,25が植設されている。
【0015】また、図3及び図5に示すようにN側キャ
プスタン2のギア16には、大ギア31aと小ギア31
bをスリップ機構31cを介して同軸31d上に連結し
て形成したプレイ用ギア31の大ギア31aが噛み合さ
れており、R側リール台7のギア7bにはR側用固定ギ
ア32が噛み合されている。
【0016】そして、R側キャプスタン3のギア17と
プレイ用ギア31の小ギア31bに選択的に噛み合う第
1の中継ギア33と、N側リール台6のギア6bとR側
固定ギア32に選択的に噛み合う第2の中継ギア34
が、互に噛み合わされてギアレバー35にそれぞれ軸3
6と軸37により回転可能に軸支されて、切換中継回転
部材を構成しており、この軸36と軸37とは、それぞ
れメカシャーシ8に形成された第1のガイド孔26と第
2のガイド孔27に移動可能に係合支持されている。
【0017】このメカシャーシ8に形成された第1のガ
イド孔26と第2のガイド孔27とは、図2及び図3に
示すように互いに対向する円弧状で、第2の中継ギア3
4の軸37が係合支持される第2のガイド孔27は、第
1の中継ギア33の軸36が係合支持される第1のガイ
ド孔26のR側キャプスタン3側の端部を中心とする円
弧状の第1段孔部27aとN側キャプスタン2側の端部
を中心とする円弧状の第2段孔部27bとから形成され
ている。
【0018】また、第1の中継ギア33側の軸36は、
図2に示すように、第1のチェンジレバー38の一端部
に形成した前後方向に長い長孔38aに係合され、この
第1のチェンジレバー38は他端部においてメカシャー
シ8の後部の裏面側に支点軸39により軸着されてい
る。一方、第2の中継ギア34側の軸37は、第2のチ
ェンジレバー40の一端部に形成した前後方向に長い長
孔40aに係合され、この第2のチェンジレバー40は
中間部において支点軸41によりメカシャーシ8の後部
の裏面側に軸着されている。
【0019】また、メカシャーシ8の後部の表面側に
は、ヘッドベース9の後辺9gの下側に位置して横方向
に移動可能にモードレバー42が配されており、このモ
ードレバー42の後縁部にはラック42aが形成され、
中間面部には、横方向にヘッドベース作動カム孔43、
第1のチェンジレバー作動カム孔44及び第2のチェン
ジレバー作動カム孔45が形成されている。
【0020】そして、このモードレバー42は、ラック
42aに後述する各モードに切換えるロータリースイッ
チギア46が噛み合わされて、テープ駆動モード切換機
構を構成しており、このロータリースイッチギア46の
所定回転により所定長さずつ移動されるようになってお
り、ヘッドベース作動カム孔43には、ヘッドベース9
の後辺部9gに突設した作動ピン47が係合され、第1
及び第2のチェンジレバー作動カム孔44及び45には
それぞれ、第1及び第2のチェンジレバー38及び40
に突設した作動ピン48及び49がメカシャーシ8に穿
設した通孔8aを通して係合されている。
【0021】また、第2のチェンジレバー40の他端部
には、連動ピン50が突設されてメカシャーシ8の後部
裏面側において連動レバー22の後端部に横方向に長く
形成された係合孔22aに係合されている。
【0022】また、図1において51は、テープカセッ
トを挿入保持するカセットハウジングで、このカセット
ハウジング51は、メカシャーシ8の表面側のキャプス
タン2,3、リール駆動軸6a,7a及びガイドポスト
24,25の配置部、即ち、トランスポートに対してハ
ウジングハンガー52に支持されて昇降動作され、この
カセットハウジング51には、この昇降動作に連動して
テープカセットを出し入れ動作する引込みレバー機構5
3が備えられている。54は、ハウジングハンガー52
及び引込みレバー機構53を動作させるローディング機
構、55はローディング機構53及び前述したロータリ
ースイッチギア46の駆動源となるコントロールモータ
である。
【0023】また、メカシャーシ8の裏面側には、図7
及び図8に示すようにベースプレート60により駆動機
構61が配置されている。この駆動機構61は、前述し
たロータリースイッチギア46及びローディング機構5
4を駆動するコントロールモータ55に連結して構成さ
れるもので、このモータ55の軸55aにモータギア6
2が圧入固定されて、このモータギア62を介して回転
駆動される駆動ギア群63が構成されており、この駆動
ギア群は次のように構成されている。
【0024】即ち、モータギア62に噛み合される中間
ギア64にウォームギア65が同軸上に固定されてこの
ウォームギア65に噛み合うウォームホイール66を軸
66aによりベースプレート60に軸着し、このウォー
ムホイール66には同軸上に連動ギア67を一体に形成
してあり、また、このウォームホイール66の軸66a
に回動レバー68を回転自在に軸支し、この回動レバー
68に連動ギア67と噛み合う切換ギア69を軸69a
により軸支してある。
【0025】この切換ギア69を挟んでロータリースイ
ッチギア46に噛み合わされるスイッチギア70とロー
ディングギア71が、ベースプレート60に軸70aと
71aにより回転自在に軸着され、この両ギア70,7
1のそれぞれの下面側には、ガイド溝70b,71bが
形成されている。このガイド溝70b,71bは軸70
a,70bを中心とする円形溝部70b1 ,71b1
この円形溝部70b1,71b1 の一端部から外周方向
に屈曲する逃げ溝部70b2 ,71b2 にから成り、こ
の両ギア70と71のガイド溝70bと71bにはそれ
ぞれ回動レバー68の切換ギア69を挟む両側部に突設
された係合ピン72aと72bが係合され、また、切換
ギア69の軸69aの先端部69bはベースプレート6
0に形成された窓孔73に臨んでいる。
【0026】このように構成される駆動ギア群63のう
ち、スイッチギア70はロータリースイッチギア46と
噛み合う歯の一部に欠歯部70cを形成し、この欠歯部
70cと対応してロータリースイッチギア46に連続歯
部46aを形成してあり、このスイッチギア70とロー
タリースイッチギア46との噛み合せ位置決めを正確に
行えるようにしてある。
【0027】一方、ローディングギア71は、ベースプ
レート60に軸着されたローディング駆動ギア74に噛
み合わされており、このローディング駆動ギア74は前
述したローディング機構54の図示しないローディング
レバーのラックに噛み合わされている。
【0028】このように構成される駆動ギア群63は、
コントロールモータ55の回転によりウォームギア65
を介してウォームホイール66が回転され、このウォー
ムホイール66に固定された連動ギア67に噛み合わさ
れる切換ギア69が、連動ギア67の回転方向によりス
イッチギア70又はローディングギア71側に回動レバ
ー68と共に移動されて噛み合わされ、連動ギア67の
回転をスイッチギア70又はローディングギア71に伝
達する。
【0029】例えば、図7の状態において、ウォームホ
イール66及び連動ギア67が反時計方向に回転される
と、この回転により切換ギア69は、時計方向に回転し
ながら左方向(矢印e方向)に移動されると共にこれと
一体に回動レバー68も左方向(矢印e方向)に回動さ
れて、切換ギア69は、左側に位置されるスイッチギア
70に噛み合わされる。この状態で回動レバー68の一
方の係合ピン、即ち、スイッチギア70のガイド溝70
bに係合されている係合ピン72aは、このガイド溝7
0bの逃げ溝部70b2 から円形溝部70b1 に臨み、
これによりスイッチギア70は、回転可能になって、切
換ギア69の回転が伝達されて回転され、このスイッチ
ギア70に噛み合わされるロータリースイッチギア46
が回転される。
【0030】この状態では回動レバー68が左方向(矢
印e方向)に回動位置されていることにより、他方の係
合ピン、即ち、ローディングギア71のガイド溝71b
に係合されている係合ピン72bは、ガイド溝71bの
逃げ溝部71b2 に挿入係合されて、これによりローデ
ィングギア71は、回転が阻止され、ローディング駆動
ギア74は、回転されずローディング機構54を不動状
態に保持する。
【0031】このようにして、ローディングスイッチギ
ア46がスイッチギア70への切換ギア69からの回転
伝達により回転されて、このロータリースイッチギア4
6に連結されているロータリースイッチRSを所定の位
置まで回転させた後、コントロールモータ55を逆回転
駆動すると、切換ギア69は、連動ギア67を介して逆
回転されてローディングギア71側へ移動される状態に
なるが、回動レバー68の一方の係合ピン72aは、ス
イッチギア70のガイド溝70bの円形溝部70b1
摺接されている状態であるため、回動レバー68は移動
されず、切換ギア69は、スイッチギア70に噛み合わ
されたままで連動ギア67の逆回転をスイッチギア70
に伝達し、これによりロータリースイッチギア46は逆
回転される。
【0032】そして、スイッチギア70が逆回転されて
元の位置に戻ると、このスイッチ70のガイド溝70b
の逃げ溝部71b2 が回動レバー68の一方の係合ピン
72aに対応され、これにより回動レバー68は、スイ
ッチギア70に対して係合ピン72aによる係合が解除
されて回動可能になり、連動ギア67の逆回転によりロ
ーディングギア71側へ移動される状態になる切換ギア
69と一体にローディングギア71側(矢印f方向)へ
回動される。
【0033】これにより、図7に示すように、切換ギア
69は、ローディングギア71に噛み合わされると共
に、回動レバー68の一方の係合ピン72aは、スイッ
チギア70のガイド溝70bの逃げ溝部70b2 に挿入
係合され、他方の係合ピン72bはローディングギア7
1のガイド溝71bの逃げ溝部71b2 から円形溝部7
1b1 に臨むことになる。
【0034】この状態でコントロールモータ55の回転
駆動により、ローディングギア71は、ウォームホイー
ル66、連動ギア67及び切換ギア69を介して回転が
伝達されて回動レバー68の他方の係合ピン72bがガ
イド溝71bの円形溝部71bに摺接する状態で時計方
向に回転され、一方、スイッチギア70は、このガイド
溝70bの逃げ溝部70b2 に回動レバー68の一方の
係合ピン72aが挿入係合されることにより回転が阻止
されてロータリースイッチギア46を不動状態に保持す
る。この状態でローディング駆動ギア74は、ローディ
ング71から回転が伝達されて反時計方向に回動され、
ローディング機構54をローディング動作させる。
【0035】また、このローディングギア71は、時計
方向の回転位置からコントロールモータ55の逆回転駆
動により切換ギア69等を介して戻り回転されてこのガ
イド溝71bの逃げ溝部71b2 が回動レバー68の他
方の係合ピン72bに対応されると、回動レバー68が
回動可能になり、切換ギア69は、連動ギア67の回転
により、スイッチギア70側へ移動されて、このスイッ
チギア70に噛み合うと共に回転レバー68の一方の係
合ピン72aは、スイッチギア70のガイド溝70bの
逃げ溝部70b2 から円形溝部70b1 に臨み、他方の
係合ピン72bは、ローディングギア71のガイド溝7
1bの逃げ溝部71bに挿入係合されてスイッチギア7
0は回転可能状態になり、一方、ローディングギア71
は、回転不能状態に保持される。
【0036】このローディングギア71の戻り回転(図
7において反時計方向回転)により、ローディング駆動
ギア74が時計方向に回転されてローディング機構54
がアンローディング動作される。
【0037】また、ロータリースイッチギア46に連結
されるロータリースイッチRSは、図9に示す如く、角
度検出ができるようになっており、この各角度における
信号をマイクロコンピュータ(図示せず)が読み取り、
コントロールモータ55を正逆回転及びオン・オフさせ
ながら各位置、即ち、エジェクト/停止(EJECT/
STOP)、ノーマル早送り/リバース巻戻し(N−F
F/R−REW)、ノーマル巻戻し/リバース早送り
(N−REW/R−FF)、リバース定速送り(R−P
LAY)、ノーマル定速送り(N−PLAY)の各モー
ドの位置決めを行うようになっている。
【0038】次に、以上のように構成されるテープカセ
ットプレーヤの動作を説明する。
【0039】本例のテープカセットプレーヤの動作順序
はテープカセットのエジェクト(EJCT)→停止(S
TOP)→ノーマル走行時の早送り(N−FF)/リバ
ース走行時の巻戻し(R−REW)→ノーマル走行時の
巻戻し(N−REW)/リバース走行時の早送り(R−
FF)→リバース定速送り(R−PLAY)→ノーマル
定速送り(N−PLAY)の順で進行し、またこの逆動
作、即ち、(N−PLAY)→(R−PLAY)→(N
−REW)・(R−FF)→(N−FF)・(R−RE
W)→(STOP)→(EJECT)の順で逆に進行す
るようになっている。
【0040】先ず、図2はエジェクト及び停止モード状
態(EJECT/STOP)を示すもので、モードレバ
ー42が第1の位置(起点部)421 にあって、磁気ヘ
ッド1及びピンチローラ4,5は、カセットテープTの
走行位置より離れており、即ち、磁気ヘッド1は、ヘッ
ドベース9が、その後辺部9gに突設した作動ピン47
がモードレバー42に形成されたヘッドベース作動カム
孔43の前段部43aに係合保持されていることによ
り、前方(矢印a方向)へ移動位置された状態にあって
テープTの走行位置より前方に離れている。また、ピン
チローラ4,5も、ピンチローラーレバー4a,5aが
その自由端側のストッパー4b,5bを介してヘッドベ
ース9の前方移動により前方(矢印a方向)へ回動保持
された状態にあってカセットテープTの走行位置より前
方に離れている。
【0041】一方、第1の中継ギア33を軸36により
軸支した第1のチェンジレバー38に突設された作動ピ
ン48と、第2の中継ギア34を軸37により軸支した
第2のチェンジレバー40に突設された作動ピン49と
は、それぞれモードレバー42に形成した第2と第2の
チェンジレバー作動カム孔44と45の後段部44aと
45aに係合保持されており、この状態で図3に示すよ
うに第1の中継ギア33は、R側キャプスタン3のフラ
イホイール13にスリップ機構を介して取付けられたギ
ア17に噛み合され、また第2の中継ギア34は、N側
リール台6のギア6bに噛み合わされている。
【0042】この状態でテープカセットを装填又は取出
す。このテープカセットの装填は、テープカセットを図
1に示すカセットハウジング51に挿入することによ
り、コントロールモータ55が回転駆動されて図7に示
す駆動機構61のローディングギア71が回転され、ロ
ーディング駆動ギア74を回転させるこのギア74の回
転によりローディング機構54が動作されてハウジング
ハンガー52が下動されると共に引込みレバー機構53
が作動してテープカセットをカセットハウジング51内
に引込みながらカセットハウジング51を下降させてテ
ープカセットをメカシャーシ8上に載置し、リールハブ
をリール駆動軸6a,7aに嵌挿させる。
【0043】図3及び図10は、ノーマル走行時の早送
り(N−FF)/リバース走行時の巻戻し(R−RE
W)状態を示し、この状態では、図10に示すように、
モードレバー42が前述した如く、コントロールモータ
55のロータリースイッチRSにより設定される所定の
回転によるロータリースイッチギア46の回転により第
2の位置422 まで移動されてそのヘッドベース作動カ
ム孔43の中段部43bがヘッドベース9の作動ピン4
7に摺接されることになり、このためヘッドベース9は
後方(矢印b方向)へ途中まで移動されて磁気ヘッドが
テープTの走行位置に近接するように移動される。ま
た、このヘッドベース9の移動によりピンチローラ4,
5も、ピンチローラレバー4a,5aがばね部材20に
よりストッパー4b,5bを介して押圧されて後方(矢
印b方向)に回動してテープTの走行位置、即ち、キャ
プスタン2,3に接近状態に位置される。
【0044】この状態では第1、第2の中継ギア33,
34と係合する第1、第2のチェンジレバー38,40
の作動ピン48,49には、モードレバー42が位置4
2へ移動されても、そのチェンジレバー作動カム孔4
4,45の後段部44a,45aの摺接が継続されて両
チェンジレバー38,40は回動されない。このため、
第1の中継ギア33は、R側キャプスタン3のフライホ
イール13側のギア17に噛合され、第2の中継ギア3
4は、N側リール台6のギア6bに噛み合わされた図3
に示す状態に保持されてR側キャプスタン3の回転がギ
ア17から第1の中継ギア33、第2の中継ギア34を
経由してN側リール台6に伝達され、このN側リール台
6は高速で回転される。
【0045】このようにN側リール台6が回転されるこ
とによりテープはノーマル走行時においては早送り、ま
た、リバース走行時は巻戻しされる。
【0046】この時の回転速度は、フライホイール13
の回転速度を7.56Hz、ギア17の直径を18m
m、N側リール台6のギア6bの直径を15.2mmと
すると、 となり、C−60形テープにおいて巻取り時間が約90
秒になる。
【0047】次に図11及び図12はノーマル走行時の
巻戻し(N−REW)/リバース走行時の早送り(R−
FF)状態を示し、図12に示すように、モードレバー
42はロータリースイッチギア46により更に移動され
て第3の位置423 まで移動されている。このモードレ
バー42の第3の位置423 への移動により、ヘッドベ
ース9は、その作動ピン47に対するヘッドベース作動
カム孔43の中段部43bの摺接が継続されているため
移動されず、磁気ヘッド1及びピンチローラ4,5は、
前述した位置(図10)と同位置に保持されている。
【0048】また、第1の中継ギア33と係合する第1
のチェンジレバー38は、その作動ピン48に対してモ
ードレバー42の第1のチェンジレバー作動カム孔44
の後段部44aの摺接が継続されているため回転され
ず、第1の中継ギア33は図12に示すようにR側キャ
プスタン3側のギア17に対し噛み合い状態が継続され
る。
【0049】一方、第2の中継ギア34と係合する第2
のチェンジレバー40は、その作動ピン49にモードレ
バー42の第2のチェンジレバー作動カム孔45の前段
部45bが摺接されることにより、作動ピン49に前方
への押圧力が作用し、このため中間部の支点軸41を中
心として回転(図において時計方向)される。
【0050】この第2のチェンジレバー40の回転によ
り、この長孔40aを介して第2の中継ギア34の軸3
7が押圧されることになり、このためギアレバー35は
第1の中継ギア33の軸36、詳しくは、メカシャーシ
8に形成された第1のガイド孔26のR側キャプスタン
3側の端部に係合された状態の軸36を中心に回動され
て第2の中継ギア34の軸37が第2のガイド孔27の
R側キャプスタン3側の端部に係合される。
【0051】これにより、第2の中継ギア34は、図1
2に示すようにR側リール台7のギア7bに噛み合され
ているR側用反転ギア32に噛み合されて、R側リール
台7にギア17の回転が、第1、第2の中継ギア33,
34及びR側用反転ギア32を経由して伝達される。こ
のためR側リール台7は、高速で回転されてテープはノ
ーマル走行時においては巻戻しされ、また、リバース走
行時は早送りされ、この状態でのR側リール台7の回転
速度は、前述した動作におけるN側リール台6の回転速
度と同じになる。
【0052】また、この状態、即ち、第2のチェンジレ
バー40が支点軸41を中心として回動(図11におい
ては時計方向)されていることにより連動レバー22
は、その後端部の係合孔22aに係合される連動ピン5
0を介して前方(矢印a方向)へ押圧されて摺動され、
前端に突設された係合子23がピンチ切換レバー21の
カム孔21cを前方へ摺動してその内側寄りに位置する
前端部21c1 に係合することになる。このためピンチ
切換レバー21が、外方(図11において矢印c方向)
へ摺動され、これによりN側係止部21aがN側ピンチ
ローラレバー4aのストッパー4bに対応される。
【0053】図13及び図14は、リバース定速送り
(R−PLAY)状態を示し、図13に示すように、モ
ードレバー42は、ロータリースイッチギア46により
第4の位置424 まで移動されている。このモードレバ
ー42の第4の位置424 への移動により、ヘッドベー
ス9の作動ピン47にヘッドベース作動カム孔43の後
段部43cが摺接され、このためヘッドベース9は、作
動ピン47が後方へ押圧されることにより、後方(矢印
b方向)に移動されて磁気ヘッド1がテープ走行位置に
臨み、テープTに接触する。また、このヘッドベース9
の後方への移動によりピンチローラ4,5もピンチロー
ラレバー4a,5aがばね部材20により押圧されて後
方(矢印b方向)に移動することになるが、N側ピンチ
ローラ4は、ピンチローラレバー4aのストッパー4b
が前述したピンチローラ切換レバー21の外方向(矢印
c方向)の摺動によりそのN側の係止縁部21aに当接
してピンチローラレバー4aの回動が阻止されて、後方
(矢印b方向)へは移動されず、R側のピンチローラ5
のみがピンチローラレバー5aの回動により後方(矢印
b方向)に移動されてR側のキャプスタン3に圧接、即
ち、テープTは、キャプスタン3とにより挟圧する。
【0054】この動作と同時に第1の中継ギア33と係
合した第1のチェンジレバー38は、その作動ピン48
にモードレバー42の第1のチェンジレバー作動カム孔
44の前段部44bが摺接されて作動ピン48に前方
(矢印a方向)への押圧力が作用するため支点軸39を
中心として回動(図13において反時計方向)される。
この状態では、第2の中継ギア34に係合された第2の
チェンジレバー40は、その作動ピン49に対してモー
ドレバー42の第2のチェンジレバー作動カム孔45の
前段部45bの摺接が継続されているため回動されず、
第2の中継ギア34は、図14に示すようにR側用反転
ギア32に対し噛み合い状態が持続されている。
【0055】このようにして第1のチェンジレバー38
のみの回動により、その長孔38aを介して第1の中継
ギア33の軸36が押圧されて、ギアレバー35は、第
2の中継ギア34の軸37、即ち第2のガイド孔27の
R側キャプスタン3側の端部に係合された状態の軸37
を中心に回動されて第1の中継ギア33の軸36は第1
のガイド孔26のN側キャプスタン2側の端部に係合さ
れる。
【0056】これにより、第1の中継ギア33は、図1
4に示すようにN側キャプスタン2のギア16に大ギア
31aが噛み合うプレイ用ギア31の小ギア31bに噛
み合わされて、N側キャプスタン2の回転が、フライホ
イール12と一体に回転されるギア16からプレイ用ギ
ア31、第1の中継ギア33、第2の中継ギア34、R
側用反転ギア32を経由して供給側(R側)リール台7
に伝達されこのR側リール台7は定速で回転される。
【0057】この時の回転速度は、フライホイール12
の回転速度を7.56Hz、ギア16の直径を6.6m
m、プレイ用ギア31の大ギア31aの直径を19.2
mm、小ギア31bの直径を8mm、R側リール台7の
ギア7bの直径を15.2mmとすると、 となる。
【0058】このように、R側リール台7が回転される
ことによりテープは、N側リール台6側からR側リール
台7側へR側のキャプスタン3とピンチローラ5により
定速で走行されて磁気ヘッド1によりリバース方向の記
録・再生が行われる。
【0059】図15及び図16はノーマル定速送り(N
−PLAY)状態を示し、図15に示すように、モード
レバー42は、ロータリースイッチギア46により前述
した第4の位置424 から第5の位置425 に移動され
ている。このモードレバー42の第5の位置425 への
移動により、ヘッドベース9の作動ピン47にヘッドベ
ース作動カム孔43の後段部43cがその端部において
摺接されるが、この後段部43cの中央部には、前方へ
へ字状に折曲する突曲部43dが形成されているため、
この突曲部43dが作動ピン47に摺接して押圧するこ
とになり、これによりヘッドベース9は、一時的に前方
(矢印a方向)へ移動されて磁気ヘッド1がテープ走行
位置から離れると共にR側ピンチローラ5も、ピンチロ
ーラレバー5aがストッパー5bを介してヘッドベース
9により押圧されて前方(矢印a方向)へ回動されるこ
とによりR側キャプスタン3から離れることになる。
【0060】この状態において第1のチェンジレバー3
8は、作動ピン48に対して第1のチェンジレバー作動
カム孔44の前段部44bの摺接が継続することにより
回動されず、一方、第2のチェンジレバー40は、作動
ピン49に対して第2のチェンジレバー作動カム孔45
の後段部45aの端部が摺接されることにより、支点軸
41を中心として回転(図15において反時計方向)さ
れる。この第2のチェンジレバー40の回動により、こ
の長孔40aを介して第2の中継ギア34の軸37が押
圧され、このためギアレバー35は、第1のガイド孔2
6のN側キャプスタン2側の端部に係合された状態の第
1の中継ギア33の軸36を中心に回動されて第2の中
継ギア34の軸37は第2のガイド孔27の第2段孔部
27bのN側キャプスタン2側の端部に係合される。
【0061】これにより、第2の中継ギア34は、図1
6に示すようにN側リール台6のギア6bに噛み合され
てN側リール台6にN側キャプスタン2の回転がギア1
6からプレイ用ギア31、第1の中継ギア33、第2の
中継ギア34を経由してN側リール台6に伝達され、こ
のN側リール台6は、定速で回転される。
【0062】この状態、即ち、第2のチェンジレバー4
0が図15において反時計方向に回動されていることに
より、連動レバー22は、後方(矢印b方向)に摺動さ
れ、この連動レバー22の摺動により、その前端の係合
子23がピンチ切換レバー21のカム孔21cに対して
後方(矢印b方向)に摺動して外側に位置する後端部2
1c2 に係合することによりピンチ切換レバー21は内
方向(矢印d方向)に摺動されて保持される。
【0063】このようにピンチ切換レバー21が内方向
(矢印d方向)に摺動位置されることにより、そのR側
係止縁部21bが、R側ピンチローラ5のピンチローラ
レバー5aのストッパー5bに係合され、これによりピ
ンチローラ5aの回動が阻止されてピンチローラ5は、
R側キャプスタン3から離れた状態で保持される。
【0064】一方、ピンチ切換レバー21のN側係止縁
部21aは、N側ピンチローラレバー4aのストッパー
4bとの対向位置から離れることになり、これによりピ
ンチローラレバー4aは、回動可能になって、N側ピン
チローラ4は、N側キャプスタン2に圧接、即ちテープ
Tをキャプスタン2とにより挟圧する。
【0065】このようにして、リバースプレイモードか
らノーマルプレイモードに切換えられてテープTは、R
側リール台7側から、N側リール台6側へN側のキャプ
スタン2とピンチローラ4により、定速で走行されて磁
気ヘッド1によりノーマル方向の記録・再生が行われ
る。
【0066】このようにリバースプレイモードからノー
マルプレイモードの切換えにおいて、ヘッドベース9を
一時的に前方(矢印a方向)へ移動させて、両キャプス
タン2,3に対する両ピンチローラ4,5の圧接を解除
させるようにしたことにより、ピンチ切換レバー21の
動作が円滑に行え、ピンチローラ4,5の切換動作力を
軽減できる。
【0067】以上のようにして、コントロールモータ5
5を駆動してロータリースイッチギア46を回転させる
ことにより、停止(STOP)モードからノーマル定速
送り(N−PLAY)モードへと順次切換え進行され、
また、このノーマル定速送り(N−PLAY)モード状
態からコントロールモータ55を逆転駆動し、ロータリ
ースイッチギア46を逆回転させると、ノーマル定速送
り(N−PLAY)モードから逆に停止(STOP)モ
ード側へ進行動作される。また、この途中動作モードか
ら停止(STOP)モードへ戻すことも可能である。
【0068】以上の動作を図17〜図25に示す動作タ
イミングチャートにより説明する。
【0069】先ず、ローディング動作は、ポジション・
スイッチの状態がエジェクト(EJECT)→ストップ
(STOP)に変化したとき、テープ・ローディングと
判定し、コントロールモータのローディング機構側の切
換状態における正転駆動により行われる。即ち、図17
に示すように、コントロールモータのテープ走行切換機
構側への切換による正転駆動により、一旦ノーマル早送
り(N−FF)位置まで移動させ、この状態でキャプス
タンモータを駆動してテープTのたるみ取り動作を行
う。その後、コントロールモータを逆転させて停止(S
TOP)位置に戻して正規化を行い、ノーマル定速送り
(N−PLAY)位置に移動してテープTのノーマル走
行において記録・再生を行う。
【0070】また、リバース定速送り(R−PLAY)
は図18に示すようにコントロールモータの正転駆動に
より、一旦ノーマル巻戻し(N−REW)位置まで移動
させ、キャプスタンモータを駆動してテープTのたるみ
取り動作を行った後、コントロールモータを逆転させて
ノーマル早送り(N−FF)位置に戻して正規化を行
い、リバース定速送り(R−PLAY)位置に移動して
テープTのリバース走行において記録・再生を行う。
【0071】このテープTの定速送り(PLAY)中に
おいて、走行方向を反転する判定動作、即ち、ノーマル
定速送り(N−PLAY)状態からリバース定速送り
(R−PLAY)に切換えるには、図19に示すように
コントロールモータを反転駆動させることにより行い、
このコントロールモータの判定駆動時に対応してキャプ
スタンモータを停止させる。このキャプスタンモータの
停止時間はテープのたるみ等の関係から判定駆動時間よ
り前後にやや長く(約2.0μs)設定してある。
【0072】また、リバース定速送り(R−PLAY)
からノーマル定速送り(N−PLAY)に切換えるに
は、図20に示すように、コントロールモータを正転駆
動させることにより行う。この場合もキャプスタンモー
タを前述の場合と同様に停止させる。
【0073】また、ノーマル定速送り(N−PLAY)
状態からノーマル早送り(N−FF)に切換えるには図
21に示すようにコントロールモータを反転駆動してノ
ーマル定速送り(N−PLAY)位置からノーマル早送
り(N−FF)位置まで戻し移動させる。この際も、テ
ープのたるみ等の関係から、この反転駆動時間より前後
に長い時間でキャプスタンモータを停止させる。
【0074】また、ノーマル定速送り(N−PLAY)
状態からノーマル巻戻し(N−REW)に切換えるに
は、図22に示すようにコントロールDCモータを反転
駆動してノーマル巻戻し(N−REW)位置に戻し移動
させ、この際も、前述の場合と同様にキャプスタンモー
タを停止させる。
【0075】さらに、リバース定速送り(R−PLA
Y)状態からリバース早送り(R−FF)に切換えるに
は、図23に示すようにコントロールモータを反転駆動
してリバース早送り(R−FF)位置、即ち、ノーマル
巻戻し(N−REW)位置に移動させる。また、リバー
ス定速送り(R−PLAY)状態からリバース巻戻し
(R−REW)に切換えるには、図24に示すようにコ
ントロールモータを反転駆動してリバース巻戻し(R−
REW)位置、即ち、ノーマル早送り(N−FF)位置
に移動させることにより行う。この両動作の場合もキャ
プスタンモータを停止させ、この停止時間もテープのた
るみ等の関係からコントロールモータの反転駆動時間よ
り前後にやや長く(約2.0μs)設定する。
【0076】そして、エジェクト動作は、エジェクト・
キーによる操作、または、テープ動作不能時、マイコン
・リセット時に行われる。このエジェクト動作におい
て、ノーマル定速送り(N−PLAY)位置からエジェ
クトする場合は、図25に示すように、コントロールモ
ータを逆転駆動させてノーマル定速送り(N−PLA
Y)位置からエジェクト(EJCT)位置に戻す。この
場合、キャプスタンモータはコントロールが駆動される
前に停止させる。また、リバース定速送り(R−PLA
Y)位置からエジェクト動作に戻す場合も前述と同様に
行う。
【0077】このように、エジェクト位置に戻された状
態においてコントロールモータはローディング駆動機構
側へ切換えられてアンローディング動作が行われ、テー
プカセットを取出すことができる。
【0078】以上、本発明の一実施例を説明したが、本
発明はこの実施例に限定されるものではなく、本発明の
趣旨を逸脱しない範囲で種々変更し得るものである。
【0079】例えば、本例においては、回転伝達部材と
してギアを用いているが、アイドラを用いることがで
き、また、各部材の形状、配置関係も機構全体の構成に
合せて任意に変更できるものである。
【0080】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、ノーマル
走行用フライホイールとリバース走行用フライホイール
を備えたテーププレーヤにおいて、一方のフライホイー
ルを定速走行用とし、他方のフライホイールを早送り走
行用として切換中継回転部材の切換動作により、両フラ
イホイールの回転力を両リール台に選択的に伝達するよ
うに構成したので、構造が、簡単化されて、部品点数を
大きく削減できると共に、切換中継回転部材によるリー
ル台の回転切換動作をテープ駆動モード切換機構の動作
により決定するので、ヘッド、ピンチローラの移動動作
とのタイミングを正確に取ることができて、各モードの
切換を常に確実に行えて信頼性が著しく向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用するテーププレーヤの一例のテー
プトランスポートの斜視図である。
【図2】切換機構部の平面図でエジェクト・ストップ状
態を示す。
【図3】テープ走行機構部の平面図でノーマル早送り・
リバース巻戻し状態を示す。
【図4】図2における縦断面図である。
【図5】図3におけるプレイ用ギア部分の縦断面図であ
る。
【図6】図2における第1の中継ギア部分の縦断面図で
ある。
【図7】制御機構部の平面図である。
【図8】図7における駆動ギア部分の縦断面図である。
【図9】図7におけるロータリースイッチギアのコード
表図である。
【図10】切換機構部の平面図で、ノーマル早送り・リ
バース巻戻し状態を示す。
【図11】同、平面図でノーマル巻戻し・リバース早送
り状態を示す。
【図12】テープ走行機構部の平面図で、ノーマル巻戻
し・リバース早送り状態を示す。
【図13】切換機構部の平面図で、リバース定速送り状
態を示す。
【図14】テープ走行機構部の平面図で、リバース定速
送り状態を示す。
【図15】切換機構部の平面図で、ノーマル定速送り状
態を示す。
【図16】テープ走行機構部の平面図で、ノーマル定速
送り状態を示す。
【図17】動作を説明する線図で、ローディング動作を
示す。
【図18】同線図で、リバース定速送り動作を示す。
【図19】同線図で、ノーマル定速送り状態からリバー
ス定速送りに切換える動作を示す。
【図20】同線図で、リバース定速送り状態からノーマ
ル定速送りに切換える動作を示す。
【図21】同線図で、ノーマル定速送り状態からノーマ
ル早送りに切換える動作を示す。
【図22】同線図で、ノーマル定速送り状態からノーマ
ル巻戻しに切換える動作を示す。
【図23】同線図で、リバース定速送り状態からリバー
ス早送りに切換える動作を示す。
【図24】同線図で、リバース定速送り状態からリバー
ス巻戻しに切換える動作を示す。
【図25】同線図で、ノーマル定速送り状態からエジェ
クト動作を示す。
【符号の説明】
1 磁気ヘッド 2,3 キャプスタン 4,5 ピンチローラ 6,7 リール台 6b,7b ギヤ 8 メカシャーシ 9 ヘッドベース 11 支持枠 12,13 フライホイール 14 キャプスタンモータ 16,17 ギア 26,27 ガイド孔 21 ピンチローラ切換レバー 31 プレイ用ギア 31c スリップ機構 32 供給側用固定ギア 33 第1の中継ギア 34 第2の中継ギア 35 ギアレバー 36,37 軸 38 第1のチェンジレバー 40 第2のチェンジレバー 42 モードレバー 43,44,45 作動カム孔 46 ロータリースイッチギア 47,48,49 作動ピン 55 コントロールモータ 61 駆動機構 T カセットテープ

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ノーマル走行用フライホイールとリバー
    ス走行用フライホイールを備えたテーププレーヤにおい
    て、 上記一方のフライホイールを定速走行用とし、上記他方
    のフライホイールを早送り走行用として、上記両フライ
    ホイールと一対のリール台との間に切換中継回転部材を
    配置し、 上記切換中継回転部材は、上記フライホイール間に対応
    する第1の中継回転体と、上記両リール台間に対応する
    第2の中継回転体とを互いに転接させてレバー部材に軸
    支して形成され、 上記切換中継回転部材をヘッド及びピンチローラを移動
    操作するテープ駆動モード切換機構に関連させて成り、 上記切換中継回転部材を上記テープ駆動モード切換機構
    により切換操作して、上記第1の中継回転体を上記定速
    走行側用フライホイール側又は早送り走行用フライホイ
    ール側に選択的に転接させた状態で、上記リール台の巻
    取り側リール台側又は供給側リール台側に選択的に転接
    させて上記両フライホイールの回転力を上記両リール台
    側に伝達するようにしたことを特徴とするテーププレー
    ヤ。
  2. 【請求項2】 上記テープ駆動モード切換機構は、モー
    ドレバーと、このモードレバーと連動するモード検出ス
    イッチと、このモード検出スイッチを駆動するモータ
    と、これを制御するマイクロコンピュータを備えている
    ことを特徴とする請求項1に記載のテーププレーヤ。
  3. 【請求項3】 上記テープ駆動モード切換機構によりヘ
    ッドベースとピンチローラを切換えるピンチローラ切換
    レバーを操作するようにしたことを特徴とする請求項1
    に記載のテーププレーヤ。
  4. 【請求項4】 上記第1及び第2の中継回転体としてギ
    アを用いることを特徴とする請求項1に記載のテーププ
    レーヤ。
  5. 【請求項5】 上記第1及び第2の中継回転体としてア
    イドラを用いることを特徴とする請求項1に記載のテー
    ププレーヤ。
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