JPH082818Y2 - 音響再生装置 - Google Patents

音響再生装置

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JPH082818Y2
JPH082818Y2 JP1988046694U JP4669488U JPH082818Y2 JP H082818 Y2 JPH082818 Y2 JP H082818Y2 JP 1988046694 U JP1988046694 U JP 1988046694U JP 4669488 U JP4669488 U JP 4669488U JP H082818 Y2 JPH082818 Y2 JP H082818Y2
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gear
lever
head base
tape
base
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晃 大槻
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Alpine Electronics Inc
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は音響再生装置に係り、特にオートリバース機
構を備えた音響再生装置に関する。
[従来の技術] 一般に、乗用車などの車輌に搭載されている音響再生
装置は、テープカセットを半ば挿入するだけでこのカセ
ットが自動的に演奏位置にセットされて演奏状態とな
る。そして、テープが終端に来ると、自動的にテープの
終端を検出して今までのキャプスタン軸にテープを圧接
していたピンチローラを離し、逆転している別のキャプ
スタン軸に別のピンチローラを押し付け、これらの間に
テープを挟みつけてこのテープを逆送し、その演奏を継
続させるいわゆるオートリバース機構を備えている。ま
た、キャプスタン軸と、ピンチローラの圧接を離し、リ
ール機構の回転を速くして、テープを巻き取る早送り
(FF)動作、および巻き戻し(REW)、あるいは再生音
を出しながら早送りする早送り再生(QUE)動作、およ
び再生音を出しながら巻き戻す巻き戻し再生(REVEW)
動作などが行なえるようになっている。そして、これら
の機構は種々のレバー、カム機構等によりタイミングを
取るようになっている。
[考案が解決しようとする問題点] ところで、前記従来技術では、各種動作を行なうのに
種々のギアおよびカム機構を必要とし、必然的に構造が
複雑となり、製造、組立が困難となり、製造コスト高と
なった。また、機構が複雑であることから故障が生じる
虞れもあり、メンテナンス費も高くなった。
[問題点を解決するための手段] 上記目的を達成するために、本考案は、磁気ヘッドが
取り付けられ、この磁気ヘッドが所定位置に配置された
テープを再生可能な前進位置と、この前進位置よりわず
かに後退してテープの走行速度を早送りする中間位置
と、この中間位置よりさらにテープから遠ざかる後退位
置との間を移動するヘッドベースと、このヘッドベース
を常時後退位置方向に付勢するスプリングと、このスプ
リングの付勢力に抗してヘッドベースを前進位置まで前
進させるパワーアシスト機構とからなり、テープ走行状
態を切り換えるときには、ヘッドベースを一度後退位置
に移動させる音響再生装置において、前記ヘッドベース
には、そのヘッドベースが後退位置の時にソレノイドが
レバーが密着するように突部が設けられると共に、その
突部上でソレノイドを励磁してレバーを密着保持した状
態でヘッドベースを前進させた時に、ヘッドベースが中
間位置よりさらに前進することを阻止するように、レバ
ーがヘッドベースと係合する構成とするものである。
[作用] 前記手段により、テープ走行速度を早送りに切換える
時には、まず、パワーアシスト機構との係合を外してヘ
ッドベースをスプリングによって後退位置に移動させ
る。この後退位置ではヘッドベースに設けられた突部が
レバーとソレノイドを密着するように設けられているの
で、その後退位置にてソレノイドを励磁してレバーを即
座に密着保持することができる。次に、レバーがソレノ
イドに密着保持された状態でヘッドベースを前進させ
る。そして、ソレノイドに密着保持されたレバーは、ヘ
ッドベースに設けられた段部と係合し、ヘッドベースが
中間位置に保持される。この状態で、テープは早送りさ
れる。つまり、テープを早送りする際は、ヘッドベース
を一度後退位置に移動させるので、テープはピンチロー
ラ等と必ず離され、テープがピンチローラ等に巻き付い
たりしない確実な機構を複雑な構成とすることなく提供
することができる。
〔実施例〕
以下、本考案の一実施例を図面を参照しつつ詳細に説
明する。
第1図は本考案に係る音響再生装置の斜視図、第2図
は別方向から見た斜視図、第3図は底面図、第4図はエ
ジェクト完了状態を示す平面図、第5図はエジェクト動
作前の状態を示す平面図、第6図は第5図の側面図、第
7図は第4図の側面図、第8図乃至第10図は駆動モータ
の伝達経路部分を示し、第8図は駆動モータの反時計回
り方向でパワーアシスト動作されて第2のサブベースが
前進される状態を示す要部底面図、第9図は駆動モータ
の時計回り方向でパワーアシスト動作されて第2のサブ
ベースが前進される状態を示す要部底面図、第10図は駆
動モータからラックに伝達される機構を示す要部底面
図、第11図及び第12図はセレクトレバーが左、あるいは
右へスライドされた状態を示す要部底面図、第13図乃至
第16図はエジェクト動作におけるヘッドベースの後退動
作を説明するもので、第13図はFWD走行でのPLAY状態を
示す要部平面図、第14図はエジェクト動作の途中を示す
要部平面図、第15図はエジェクト完了状態を示す要部平
面図、第16図は第13図の状態からKEY OFFされた時の要
部平面図、第17図はFWD走行におけるPLAY状態を示す要
部平面図、第18図はヘッドベースを後退させた状態を示
す要部平面図、第19図はFF動作を説明するための要部平
面図、第20図はRWD走行におけるPLAY状態を示す要部平
面図、第21図はシャーシの底面図、第22図はポーズレバ
ーの正面図、第23図は遊星ギアを設けた回動片の正面
図、第24図はピンチレバーの正面図、第25図はセレクト
レバーの正面図、第26図は第1のサブベースの正面図、
第27図は第2のサブベースの正面図、第28図はヘッドベ
ースの正面図、第29図及び第30図は側板の平面図及び側
面図、第31図はクラッチレバーの正面図、第32図及び第
33図はエジェクトレバーの側面図及び平面図、第34図は
プレートベースの平面図、第35図及び第36図はホルダー
フレームの平面図及び側面図、第37図乃至第40図はカセ
ットホルダーの平面図、正面図、及び左右側面図、第41
図及び第42図はボトムカバーの底面図及び側面図、第43
図及び第44図は第1及び第2のエジェクトアームの組込
み状態を示す平面図及び側面図である。
これらの図において、1はシャーシで、このシャーシ
1には駆動モータ2が取付けられ、その回転軸3はシャ
ーシ1の裏面側に突出され、その回転軸3にはプーリ4
及び小ギア5が取付けられている。このシャーシ1には
2つのキャプスタン軸6・7が図示しない軸受により回
転自在に取付けられ、このキャプスタン軸6・7にはフ
ライホィール8・9及びギア10・11が取付けられてい
る。このフライホィール8・9の外周と前記プーリ4と
にはベルト12が掛け渡され、ベルト12に張力を与える張
力プーリ13がシャーシ1に設けられている。また、キャ
プスタン軸6・7にはピンチレバー14・15がそれぞれ回
動自在に設けられ、このピンチレバー14・15の一端には
前記ギア10・11と噛み合うギア16・17が取付けられ、他
端には屈曲したカム孔18・19が穿設されている。このピ
ンチレバー14・15のギア16・17はシャーシ1に設けられ
回動軸20・21に回動自在に取付けられたリールギア22・
23に離接され、この回動軸20・21にはリール機構24・25
が設けられている。一方、キャプスタン軸6・7にはピ
ンチローラ26・27が離接されるようになっており、この
ピンチローラ26・27はピンチローラレバー28・29に回動
軸20・31を介して回動自在に取付けられている。このピ
ンチローラレバー28・29、及び回動軸30・31は支持部材
を構成している。このピンチローラレバー28・29はシャ
ーシ1に立設された軸32・33に回動自在に取付けられ、
かつバネ34・35によってピンチローラ26・27はキャプス
タン軸6・7に圧接する方向に附勢されている。このピ
ンチローラ26・27の回動軸30・31の一端は前記ピンチレ
バー14・15のカム孔18・19に挿入され、またセレクトレ
バー36に設けられた離接カム孔37・38に挿入されてい
る。このセレクトレバー36はその両端にガイド孔39・40
が2つのキャプスタン軸6・7を結ぶ線方向に沿って穿
設され、このガイド孔39・40に前記軸32・33が挿入され
てセレクトレバー36はスライドするようになっている。
セレクトレバー36のカム孔37・38はその内縁側に向って
テーパ状に形成されて両縁部が圧接カム部43、離間カム
部44にそれぞれ形成されている。この圧接カム部43にピ
ンチローラ26、あるいは27の回動軸30あるいは31が位置
されている場合、ピンチローラ26、あるいは27はキャプ
スタン軸6あるいは7にバネ34・35によって圧接されて
いる。また、離間カム部44にピンチローラ26、あるいは
27の回動軸30あるいは31が位置されている場合、ピンチ
ローラ26あるいは27はバネ34・35の附勢力に抗してキャ
プスタン軸6あるいは7から離間されるとともに、この
離間カム部44にはクリック用凹部があるので、クリック
感を生じてセレクトレバー36が位置決めされる。また、
セレクトレバー36には後述する磁気ヘッドをテープ送行
方向の変換に対して適正位置に修正するカム45を動作す
るカム孔46が設けられ、このカム孔46の近傍には前記ガ
イド孔39・40と直行する方向にセレクトピン用挿入孔47
が穿設されている。また、セレクトレバー36の中央から
前記リール機構24・25間に中央片48が延設され、この中
央片48の先端には回転検出用ギア49が回動自在に取付け
られている。この回転検出用ギア49の一面には反射板を
設けるとともに半径方向に渦巻き状のスリットが設けら
れ、この反射板に対向して光センサがシャーシ1に取付
けられた基板に設けられている。また、回転検出用ギア
49はリール機構24・25のテープ巻取軸と共に回転するギ
ア50・51に離接される。52はセレクトレバー36に穿設さ
れた光センサ用検出窓である。このセレクトレバー36の
セレクトピン用挿入孔47に挿入されたセレクトピン53
は、シャーシ1に回動自在に取付けられた回動片54に突
設されている。この回動片54の回動中心が同一であり、
一体成形されたギア55及び小ギア56が回動自在に設けら
れ、このギア55が減速ギア57を介して前記ギア11に噛み
合わされている。一方、小ギア56は回動片54の遊端に設
けられた遊星ギア58を介して弧状ギア59に噛み合わされ
ている。この弧状ギア59の両端には切り欠き60・61が形
成されて遊星ギア58の再噛合が容易にされている。ま
た、回動片54の回動範囲の終端は、セレクトレバー36の
スライド範囲の終端であり、この時、ピンチローラ26あ
るいは27の回動軸30あるいは31がセレクトバー36の離接
カム部44に位置され、この離接カム部44のクリック作用
によりセレクトレバー36が外方へわずかにスライドされ
ることにより、遊星ギア58と弧状ギア59の噛み合いが完
全に外される。一方、セレクトレバー36の上面側には磁
気ヘッド62が取付けられたヘッドベース63が配設され、
このヘッドベース63は前記軸32・33にガイド部65がガイ
ドされてセレクトレバー36のスライド方向と直行する方
向にスライドされる。このヘッドベース63は4角枠状に
形成され、その窓部内にリール機構24・25が配設されて
いる。またヘッドベース63にはヘッド位置修正用カム45
が回動軸66に支持され、磁気ヘッド62が回動軸67に支持
された磁気ヘッド支持体に取付けられている。またヘッ
ドベース63にはピンチローラ26・27の回動軸30・31が挿
通される挿通孔68・69が穿設され、ヘッドベース63の後
退動によりピンチローラ26・27の回動軸30・31に係合し
得る。また、ヘッドベース63の前辺隅にはFFロック用孔
63aが穿設されている。このFFロック用孔63aは突起63b
及び段部63cが設けられ、この突起63bにFFロック用孔63
aに挿入されたソレノイドレバー63dの突片63eが係合さ
れてソレノイドレバー63dが回動され段部63cにソレノイ
ドレバー63dの突片63eが当接され、ヘッドベース63はや
や後退した位置にロックされる。このソレノイドレバー
63dは一端がソレノイド63fの作動片63gに軸支され、他
端にはL字状の屈曲片63hが形成され、この屈曲片63hが
シャーシ1に穿設された係合孔63iに係合され、またソ
レノイドレバー63dにはシャーシ1の面を摺動する摺動
片63jが屈曲げ形成され、これらによってソレノイドレ
バー63dは3点支持されながら回動されるようになって
いる。また、ヘッドベース63には後述する後退カムに係
合するローラ70が軸71に支持され、この軸71には第1の
サブベース72が係合されている。この軸71はシャーシ1
の長孔に係合して揺動される。この第1のサブベース72
はヘッドベース63のスライド方向と同方向に長孔73・73
が穿設され、この長孔73・73に第2のサブベース74に上
下に突設されたガイドピン75・75の上部が挿入されてい
る。このガイドピン75・75の下部はシャーシ1に穿設さ
れたガイド孔76・76に嵌め込まれ、第2のサブベース74
はヘッドベース63と同方向にスライドされる。この第2
のサブベース74には掛爪77が設けられ、この掛爪77にコ
イルバネ78の一端が掛け止めされるとともにコイルバネ
78の他端が第1のサブベース72に設けられた掛爪79に掛
け止めされている。一方、前記駆動モータ2の小ギア5
には、シャーシ1に突設された支持軸80に回転自在に支
持されたギア81が噛み合わされている。このギア81のシ
ャーシ1側には小ギア82が一体的に設けられ、また、こ
の小ギア82とシャーシ1間には支持軸80に回動自在に設
けられたポーズレバー83が介在され、このポーズレバー
83に軸支された揺動歯車84に前記小ギア82が噛合されて
いる。また、ポーズレバー83には回動範囲を規制するた
めの切り欠き85が形成され、この切り欠き85の両端縁86
・87がシャーシ1に屈曲げ形成したストッパ片89に係合
される。このポーズレバー83の揺動歯車84は一方の端縁
86がストッパ片89に係合された位置でシャーシ1に突設
された支持軸90に枢支されたギア91に噛合される。ま
た、ポーズレバー83の他方の端縁87がストッパ片89に係
合された位置では、揺動歯車84は前記ギア91と直接噛合
せずに中間ギア91aを介してギア91に噛合されている。
このギア91はポーズギア92に噛合されており、このポー
ズギア92はシャーシ1に突設された支持軸93に回動自在
に支持され、その外周の一部には切り欠かれて欠歯部94
が形成されている。また、ポーズギア92の一面には、中
央部分に係止カム95が設けられ、この係止カム95に前記
第2のサブベース74のガイドピン75の一つが係止されて
第2のサブベース74は係止位置にロックされる。この係
止位置において、ギア91はポーズギア92の欠歯部94に位
置されるように係止カム95は設定され、また、係止によ
って生じるポーズギア92の回動力はストッパ機構によっ
て阻止されている。このストッパ機構はポーズギア92の
一面に回動軸を中心にして弧状突起96は設けられ、この
弧状突起96の外周面に段部97が設けられ、この段部97に
プレイレバー98のストッパ爪99が係止される。このプレ
イレバー98はシャーシ1に突設された支持軸100に支持
され、このプレイレバー98にはプレイレバー98の回動動
作によって弧状突起96の外周面に離接される当接部101
が設けられている。また、プレイレバー98には切り溝部
102が設けられ、この切り溝部102の両縁部に位置決め用
突起103・103・103が突起され、これらの突起103、…間
に4角筒状の作動部104が挾持されて設けられている。
この作動部104はシャーシ1に取付けられたソレノイド1
05の励磁により密着保持されるようになっている。また
ソレノイド105の励磁を止めると、ポーズギア92の係止
カム95に第2のサブスペース74のガイドピン75が係止さ
れてポーズギア92が反時計回り方向(第8図)に附勢さ
れているので、ポーズギア92はプレイレバー98のストッ
パ爪99を押しながら段部97と外れて回動され、プレイレ
バー98は作動部104がソレノイド105から離れる方向に回
動される。そして、当接部101が弧状突起96の端部寄り
の外周面に当接される。
また、前記ポーズレバー83に接する小ギア82にはクラ
ッチレバー106に回転自在に設けられた小ギア107が噛合
されるようになっている。このクラッチレバー106はシ
ャーシ1に突設された支持軸108によって回動自在に支
持され、このクラッチレバー106の一端には切り欠き部1
09が形成されてエジェクトソレノイド110に連動した作
動片111の一端が挿し込まれている。この作動片111はそ
の中央部をシャーシ1から切り欠き形成された支点112
により支持され、作動片111の他端はエジェクトソレノ
イド110の作動軸112に係合されている。またこのクラッ
チレバー106には前記小ギア107に噛合された小ギア113
が軸支され、この小ギア113に噛合されたギア114がクラ
ッチレバー106に突設された支持軸115に支持され、この
ギア114がラツク駆動用ギア116に噛合されている。この
クラッチレバー106にはシャーシ1に屈曲げ形成した掛
爪117との間に引張りバネ118が張設されてクラッチレバ
ー106は第8図において反時計回り方向に附勢され、こ
の引張りバネ118のバネ力に抗してエジェクトソレノイ
ド110の励磁により作動片111を介してクラッチレバー10
6が時計回り方向に回動される。これらの動作により、
クラッチレバー106の小ギア107は前記小ギア82と噛合あ
るいは非噛合状態にされる。また、クラッチレバー106
の前記切り欠き部109と反対の端部には受け片部119が屈
曲げ形成され、この受け片部119にはシャーシ1に軸支
されたロックレバー120のロック片部121が係合されるよ
うになっている。このロックレバー120の回動動作によ
り検出スイッチ122はオン・オフ操作される。一方、前
記ラック駆動用ギア116は第41図及び第42図に示すボト
ムカバー167に設けられた支軸123に支持され、この支軸
123にはラック駆動用ギア116と一体成形されたラック駆
動用小ギア124が支持されており、このラック駆動用小
ギア124はシャーシ1を貫通して表面側に配設されてい
る。このラック駆動用小ギア124がエジェクトレバー125
に取付けられたラック126に噛合されている。このエジ
ェクトレバー125は第32図及び第33図に示すように側面
部127とその側面部127の上縁に連らなって屈曲げ形成さ
れた平面部128とから成り、この側面部127には長孔129
・129が形成され、この長孔129・129にはシャーシ1に
立設された側板13aの側面から突設されたガイド突部131
・131が挿入され、エジェクトレバー125はカセツトの挿
脱方向にガイドされるようになっている。また、エジェ
クトレバー125の平面部128にも長孔132が穿設され、こ
の長孔132には側板130の上縁に屈曲形成された屈曲片13
3に突設されたピン134が挿入されている。更に、このピ
ン134を軸受する第1のエジェクトアーム136の軸受部13
6aが長孔132に挿入されてエジェクトレバー125はガタつ
かないようにガイドされている。この第1のエジェクト
アーム136の軸受部136aには第2のエジェクトアーム138
が第43図及び第44図に示すように嵌合され回動自在に一
体化されている。また、エジェクトレバー125の平面部1
28にはL字状のスリット135が穿設され、このスリット1
35には前記ピン134に回動自在に支持された第1のエジ
ェクトアーム136の突起137が挿入され、また、ピン134
を中心にして第2のエジェクトアーム138も回動される
ようになっている。この第2のエジェクトアーム138と
第1のエジェクトアーム136との間には引張りバネ139が
張設され、第2のエジェクトアーム138は第1のエジェ
クトアーム136の突起137に当接されて一定のバネ力は保
たれるようになっている。この第2のエジェクトアーム
138にはカセット挿入検出用カム140が穿設され、このカ
ム140に検出用レバー141の突起141aが挿入されている。
この検出用レバー141はシャーシ1に軸支され、このレ
バー141の回動動作によりシャーシ1に取付けられたカ
セット挿入検出用スイッチ142がオン・オフされる。即
ち、このカム140は第2のエジェクトアーム138が第4図
の状態からやや反時計回り方向に回動される(一点鎖線
で示す位置)と検出用レバー141が回動されるようにピ
ン134からの半径が異なる弧状部を連続して形成されて
いる。また、第2のエジェクトアーム138の回動端には
後述するカセット引き込み用スライダーが取付けられる
長孔143が穿設されており、この長孔143がピン134を中
心にして遠近方向に形成されている。前記エジェクトレ
バー125の側面部127の下縁中央には突片144がシャーシ
1に穿設されたスライド用長孔を貫通して延設され、こ
の突片144は前記ロックレバー120に係合されるようにな
っている。また、エジェクトレバー125の側面部127の下
縁にはリング片145が屈曲形成され、このリング片145に
は前記ヘッドベース63を後退させる後退カム146の係止
片146aが係止され、後退カムはエジェクトレバー125と
共にスライド動作される。この後退カム146はシャーシ
1のピン147・147によってスライド自在に支持され、こ
の後退カム146にローラ70が当接されることによりヘッ
ドベース63が後退動作される。また、エジェクトレバー
125の側面部127にはカセットホルダー上下動用カム148
が穿設され、このカム148にプレートベース149のピン15
0が挿入されている。このプレートベース149は第34図に
示すように平板部151及び平板部151の隣接辺に屈曲げ形
成された屈曲板152・153から成り、この屈曲板152に前
記ピン150が突設されるとともに屈曲板152及び153に回
動軸154・154が延設され、この回動軸154・154が側板13
0及びシャーシ1に取付けられたホルダーフレーム155に
支持されている。また、プレートベース149の平板部151
にはカセット挿入方向に沿ってスライド用スリット156
が形成され、このスリット156にカセット引込用スライ
ダー157がスライド自在に嵌め込まれている。このスラ
イダー157の突起158が前記第2のエジェクトアーム138
の長孔143にスライド自在に嵌め込まれている。また、
プレートベース149の平板部151の回動端には突片159前
記持上げ片160が延設され、この突片159はカセットホル
ダー161に係合されている。このカセットホルダー161は
第37図乃至第40図に示すように天板162及び天板162の両
側縁に屈曲形成された延設板163・163から成り、このカ
セット挿入口には外方へ曲げてガイド片164、…が形成
されている。また、カセットホルダー161の天板162には
前記突片159が係合される係合孔165が形成され、この天
板162の下面にプレートベース149の持上げ片160が配設
されている。また、天板162には、磁気ヘッド62を清浄
するための窓部166が形成されており、この窓部166によ
りカセットを装填しない状態でプレー位置に磁気ヘッド
62を音響再生装置の前面からクリーニングできるように
なっている。このカセットホルダー161はプレートベー
ス149の回動動作により上位置及び下位置間をホルダー
フレーム155にガイドされ移動されるようになってい
る。
次に上記の如く構成された実施例の動作について説明
する。
−カセット挿入動作− 第4図のエジェクト完了状態から、カセットをカセッ
トホルダー161に挿入すると、カセットはカセット引込
用スライダー157に当接してスライダー157を押すととも
にスライダー157はカセットのリール孔に引掛かる。そ
して、このスライダー157が奥へスライドされると、第
2のエジェクトレバー138が引張りバネ139のバネ力に抗
して反時計回り方向へ回動される。すると、第2のエジ
ェクトレバー138(第4図で一点鎖線)の位置で検出レ
バー141の突起141aは第2のエジェクトレバー138のカセ
ット挿入検出用カム140に沿って移動され、検出レバー1
41も回動されてカセット挿入検出用スイッチ142がオン
される。このスイッチ142のオンにより駆動モータ2が
駆動され、第10図に示す小ギア5、ギア81、小ギア82、
小ギア107・113、ギア114、ラック駆動用ギア116、及び
ラック駆動用小ギア124を介してラック126が第4図にお
いて左方へ移動される。そして、エジェクトレバー125
も共に左動され、第1のエジェクトアーム136の突起137
がスリット135の端部に当接されて第1のエジェクトア
ーム136はピン134を中心にして反時計回り方向へ回動さ
れる。さらに、第5図に示すように突起137によって第
2のエジェクトアーム138が同方向へ回動されることに
より、カセット引込用スライダー157がスライド用スリ
ット156に沿って奥方へスライドされ、カセットが引き
込まれる。また、エジェクトレバー125の移動により第
7図の状態から側面部127のカセットホルダー上下動用
カム148に沿ってプレートベース149のピン150が上位置
から下位置にされ、プレートベース149が回動軸154を中
心にして下方へ回動されてカセットホルダー161が第6
図に示すように下位置に落ち込ませる。この状態で、エ
ジェクトレバー125の側面部127の突片144とロックレバ
ー120との係合が外され、クラッチレバー106は引張りバ
ネ118によって反時計回り方向へ回動されて小ギア107は
小ギア82との噛合が外され、カセット挿入動作が終了さ
れる。
−再生動作− 上記カセット挿入動作前、ヘッドベース63は第15図に
示すように後退カム146によって後退されている。そし
て、上記カセット挿入動作におけるエジェクトレバー12
5の移動と共に後退カム146は左方向へ移動される。する
と、ヘッドベース63はローラ70が後退カム146に圧接さ
れているが、ヘッドベース63は前進可能状態にされるこ
とになる。一方、第2のサブベース74は第15図のエジェ
クト完了時において後退側にあり、駆動モータ2が第8
図に示すようにCCW回転されると、小ギア5によってギ
ア81に伝達されて小ギア82は時計回り方向に回転され
る。すると、小ギア82に摺接されているポーズレバー83
も時計回り方向に回動されてストッパ片89に当接して止
まる。この位置で揺動歯車84はギア91と直接噛合わされ
ており、ギア91は時計回り方向に回転されている。この
時、ギア91とポーズギア92とは噛合されているので、ポ
ーズギア92は反時計回り方向へ回転され、係止カム95が
第2のサブベース74のガイドピン75に当接されてコイル
バネ78に抗して上方向へ押上げる。そして、第8図に示
すように係止カム95にガイドピン75が係止されて第2の
サブベース74は係止状態となる。この時、ポーズギア92
はソレノイド105の励磁によりプレイレバー98のストッ
パ爪99が段部97に係合されて回り止めされている。ま
た、この状態において、ギア91はポーズギア92の欠歯部
94に位置されて駆動力は伝達されない。このようにし
て、パワーアシスト動作が行なわれ、第2のサブベース
74が前進位置に係止されてコイルバネ78のバネ力が第1
のサブベース72及びヘッドベース63の前進力として作用
され、ヘッドベース74が確実に前進される。
一方、駆動モータ2が第9図に示すように時計回り方
向に回転される場合、小ギア82は反時計回り方向に回転
されてポーズレバー83も同方向に回動される。すると、
揺動歯車84は中間ギア91aを介してギア91に噛合される
ので、ギア91の回転方向は上記場合と同様に時計回り方
向となり、上記パワーアシスト動作がなされる。このよ
うに駆動モータ2が正転あるいは逆転のどちらでもヘッ
ドベース63は前進されるようになっている。
−オートリバース動作− このオートリバース動作、即ち、テープの走行方向が
逆方向になる時には、ヘッドベース63は後退して前進す
る動作、いわゆるポーズ動作が必ず行なわれるようにな
っている。これにより、キャプスタン軸6・7とピンチ
ローラ26・27はテープ走行方向逆転時に必ず離される。
まず、FWD走行時、即ち第11図に示すように駆動モー
タ2が時計回り方向に回転されている場合、プーリ4に
掛け渡されたベルト12によってフライホィール8・9が
時計回り方向に回転される。そして、ギア11に噛合され
た減速ギア57を介してギア55及び小ギア56が時計回り方
向に回転される。そして、この小ギア56に噛合されてい
る遊星ギア58が反時計回り方向へ回転され、遊星ギア58
は弧状ギア59と噛合されるので回動片54は時計回り方向
へ回動されて第11図の状態に至る。この回動片54の回動
によりセレクトピン53が移動されてセレクトレバー36が
移動される。このセレクトレバー36の移動により一方の
ピンチローラ26は離接カム孔37の圧接カム部43に位置さ
れ、ピンチローラ26はバネ34によりキャプスタン軸6に
圧接される。一方のピンチローラ27は離間カム部44に位
置されてバネ35に抗してキャプスタン軸7から離されて
いる。この時、離間カム部44にはクリック作用を有して
いるので、セレクトレバー36がやや左方へ移動させら
れ、セレクトピン53で係合された回動片54も時計回り方
向、即ち遊星ギア58と弧状ギア59の噛合いが完全に外さ
れ、かつセレクトレバー36は左端で位置決めされる。
また、ピンチローラ26・27の回動軸30・31はピンチレ
バー14・15のカム孔18・19に挿入されており、キャプス
タン軸6に圧接されているピンチローラ26の回動軸30に
よりピンチレバー14は時計回り方向に回動されてギア16
がリールギア22に噛合されている。一方、キャプスタン
軸7から離間されているピンチローラ27の回動軸31によ
りピンチレバー15は時計回り方向に回動されてギア17と
リールギア23との噛合が外されている。これにより、駆
動モータ2の時計回り方向の回転がベルト12、フライホ
ィール8、ギア10、ギア16を介してリールギア22が時計
回り方向に回転され、更に、リール機構24が動作されて
装填されたカセットのテープが巻き取られる。
一方、RWD走行時、即ち、第12図に示すように駆動モ
ータ2が反時計回り方向に回転されている場合、プーリ
4からベルト12を介してフライホィール8・9が反時計
回り方向に回転される。そして、ギア11の回転は減速ギ
ア57、ギア55及び小ギア56を介して遊星ギア58を時計回
り方向へ回転させる。これにより回動片54は反時計回り
方向へ回動され、セレクトピン53と係合されているセレ
クトレバー36が右方向へ移動される。このセレクトレバ
ー36の移動によりFWD走行時とは逆にピンチローラ26は
キャプスタン軸6から離され、ピンチローラ27はキャプ
スタン軸7に圧接される。また、前記と同様に離間カム
部44のクリック作用により遊星ギア58と弧状ギア59の噛
合いが完全に外され、かつ、セレクトレバー36は右端で
位置決めされる。
また、この状態において、ピンチレバー14・15はそれ
ぞれ反時計回り方向に回動されており、ピンチレバー14
のギア16はリールギア22との噛合いが外され、一方、ピ
ンチレバー15のギア17はリールギア23と噛合わされてい
る。これにより、リール機構25が動作されてカセットテ
ープが巻き取られる。
一方、セレクトレバー36の中央片48に設けられた回転
検出用ギア49はFWD走行時にリール機構24のギア50、即
ち、巻取り側のギアと噛合わされている。そして、テー
プが終端に至りテープがストップすると、リール機構24
・25に連動したギア50・51は回転停止され、回転検出ギ
ア49も回転が停止される。このギア49の停止は光センサ
により検出され、この検出信号によりソレノイド105の
励磁が停止されて後述するポーズ動作が行なわれる。そ
して、駆動モータ2は停止前の回転方向と逆転駆動され
て前記再生動作が行なわれる。このようにして、オート
リバース動作が行なわれる。
−FF/REW、及びQUE/REVEW動作− 第17図に示すFWD走行状態からFFに切換える場合、ソ
レノイド105の励磁が停止されると第2のサブベース74
が引張りバネ139によって後退方向に附勢されるので、
第2のサブベース74のガイドピン75によりポーズギア92
の係止カム95を介してポーズギア92が反時計回り方向へ
回動されるとともに、ストッパ爪99が段部97から外され
る。これにより、引張りバネ139により第2のサブベー
ス74のガイドピン75は第10図に示す位置に後退され、ま
た、ポーズギア92の回動によってポーズギア92はギア91
と噛合い状態にされ、再び駆動モータ2が回転された時
にパワーアシスト動作が行なわれるようになっている。
そして、ヘッドベース63は前記バネ34・35によって第18
図に示す位置に後退されることになる。
このポーズ状態でヘッドベース63のFFロック用孔63a
に挿入されているソレノイドレバー63dの突片63eが突起
63bに係合され、ソレノイドレバー63dはソレノイド63f
に密着状態とされる。そして、ソレノイド63fが励磁さ
れるとソレノイドレバー63dは密着状態を維持されるこ
とになり、前記パワーアシスト動作によりヘッドベース
63が前進動作されると、ヘッドベース63はその段部63c
にソレノイドレバー63dの突片63eが第19図に示すように
係止される。なお、第18図のポーズ状態ではヘッドベー
ス63の後退動により、ピンチローラ26・27はキャプスタ
ン軸6・7から離反されるとともに、ピンチローラ26・
27の回動軸30・31の後退動によってピンチレバー14・15
のカム孔18・19の関係により、ピンチレバー14・15はそ
のギア16・17がリールギア22・23から離反する方向にそ
れぞれ回動され、リール機構24・25には動力が伝達され
ていない。一方、第19図のFF状態ではピンチローラ26・
27はキャプスタン軸6・7と離反されているが、一方の
ピンチレバー14のギア16はリールギア22に噛合され、リ
ール機構24によってカセットテープは巻取られる。この
時、駆動モータ2のGVOは外されて駆動モータ2の回転
速度は増大され、巻取り側となるリール機構24の定角速
度回転が外された状態でのFF状態となる。また、REW動
作も、リール機構25側で前記FF動作と同様に行なわれ
る。また、QUE/REVEW動作は前記FF/REW動作における駆
動モータ2のGOVをかけて行なわれるもので、定角速度
回転がなされる。
−ポーズ動作− FWD走行におけるPLAY状態から次のモードに移るとき
に、駆動モータ2がFWD走行時と逆の方向に回る動作に
入る場合、ピンチローラ26あるいは27はキャプスタン軸
6あるいは7との接触が解かれるポーズ動作が行なわれ
るようになっている。即ち、第17図に示すFWD走行にお
けるPLAY状態から第20図に示すRWD走行を行なう場合、
第10図に示すソレノイド105の励磁が停止され、プレイ
レバー98は回動され、ストッパ爪99が段部97から外され
る。これにより、ポーズギア92は回転可能となり、第2
のサブベース74のガイドピン75がポーズギア92の係止カ
ム95を左方へ押して外され、第2のサブベース74は引張
りバネ139により後退方向に移動される。そして、ヘッ
ドベース63はバネ34・35により後退され、ヘッドベース
63に係合されるピンチローラ26・27の回動軸30・31が後
退動作され、ピンチローラ26・27はキャプスタン軸6・
7から離反されるポーズ状態となる。その後、駆動モー
タ2が逆転されて次モード、例えば、REW動作が行なわ
れる。このようにして、テープの走行方向が逆転される
時、ピンチローラ26・27とキャプスタン軸6・7との接
触を解くことにより、巻取り方向の違いにより生じるテ
ープのキャプスタン軸6・7への巻き付きを防止でき
る。
−エジェクト動作− 第13図に示すFWD走行におけるPLAY状態からエジェク
ト動作を開始する。第10図に示すようにエジェクトソレ
ノイド110が励磁されると、作動片111を介してクラッチ
レバー106は支持軸108を中心にして時計回り方向に回動
され、小ギア107が小ギア82に噛合わされる。そして、
駆動モータ2が時計回り方向に駆動されると、小ギア
5、ギア81、小ギア82、小ギア107・113、ギア114を介
してラック駆動用ギア・小ギア116・124が反時計回り方
向に回転される。そして、ラック駆動用小ギア124は第
5図に示すようにラック126に噛合されており、ラック1
26は右方へ移動される。このラック126が取付けられた
エジェクトレバー125も右動され、エジェクトレバー125
のカセットホルダー上下動用カム148に沿ってプレート
ベース149のピン150が下位置から上位置に移動され、プ
レートベース149が回動軸154を中心にして上方に回動さ
れてカセットホルダー161が上位置に上昇される。ま
た、スリット135の端部によって第1のエジェクトアー
ム136の突起137が上方へ移動される。そして、第1のエ
ジェクトアーム136はピン134を中心にして時計回り方向
へ回動され、第4図のようになる。この時、ロックレバ
ー120は第10図に示すように突片144でロックされ、クラ
ッチレバー106の小ギア107と小ギア82の噛合が維持され
る。また、第1のエジェクトアーム136と引張りバネ139
により張架されている第2のエジェクトアーム138が引
張りバネ139のバネ力によって引張られ、第2のエジェ
クトアーム138は時計回り方向へ回動される。そして、
この第2のエジェクトアーム138に係合されているカセ
ット引込用スライダー157がスライド用スリット156に沿
って前方へスライドされ、カセットが排出される。
また、エジェクトレバー125の前記移動により、後退
カム146も移動され、第13図のように前進されているヘ
ッドベース63のローラ70に後退カム146が当接され、ヘ
ッドベース63は第15図に示すように後退される。この状
態で、ヘッドベース63は後退カム146によって前進しな
いようにロックされることになる。このヘッドベース63
の後退動作は第1のサブベース72と第2のサブベース74
との間に張設されたコイルバネ78の伸縮により可能とな
っている。
また、第13図の状態から電源を切った場合、前記パワ
ーアシスト機構のソレノイド105の励磁も停止するの
で、第2のサブベース74のガイドピン75に対するポーズ
ギア92の係止カム95のロックが解除され、第2のサブベ
ース74は後退動される。
このように構成された前記実施例にあっては、ヘッドベ
ース63がポーズギア92を有するパワーアシスト機構によ
って前進され、この前進動終了手前でFF/REW機構を構成
するソレノイドレバー63dの突片63eがヘッドベース63の
FFロック用孔63aの段部63cに係合されることにより、ヘ
ッドベース63の前進動は阻止される。この状態におい
て、ヘッドベース63によってピンチローラ26・27はキャ
プスタン軸6・7から離されておりFF/REW動作がなされ
る。
また、駆動モータ2が正転あるいは逆転されても、そ
の回転は小ギア81等を介してポーズレバー83の揺動歯車
84に伝達される。そしてポーズレバー83は駆動モータ2
の回転方向によって回動され、揺動歯車84は直接あるい
は中間ギア91aを介してポーズギア92に噛合される。こ
のようにして、ポーズギア92は駆動モータ2の回転方向
にかかわらず一定方向に回転され、係止カム95によって
第2のサブベース74が前進動される。そして、コイルバ
ネ98を介してヘッドベース63も前進動され、パワーアシ
スト動作がなされる。
また、FWD走行における駆動モータ2の回転方向と、
テープローディング時の駆動モータ2の回転方向が同一
方向に設定されているので、エジェクト時のテープ走行
方向のいかんにかかわらず、テープローディング後には
必ずFWD走行からPLAY状態となる。
このようにして駆動モータ2が正転あるいは逆転され
るタイプのものを使用できるようになり、各種動作機構
が簡素化され、製造コストを低減させることができる。
〔考案の効果〕
以上述べたように、本考案によればヘッドベースに、
そのヘッドベースが後退位置の時にソレノイドとソレノ
イドレバーとが密着可能に突起を設けると共に、ソレノ
イドがソレノイドレバーを密着保持した状態でヘッドベ
ースを前進させた時にソレノイドレバーがヘッドベース
の段部に係合するようにして、FF/REW動作させるので、
構造が簡単となり、製造、組立も容易に行えるようにな
る。
【図面の簡単な説明】 図面は全て本考案の一実施例を示し、第1図は本考案に
係る音響再生装置の斜視図、第2図は別方向から見た斜
視図、第3図はボトムカバーを取外した状態の底面図、
第4図はエジェクト完了状態を示す平面図、第5図はエ
ジェクト動作前の状態を示す平面図、第6図は第5図の
側面図、第7図は第4図の側面図、第8図乃至第10図は
駆動モータの伝達経路部分を説明するもので、第8図は
駆動モータが反時計回り方向でのパワーアシスト動作を
示す要部底面図、第9図は駆動モータが時計回り方向で
のパワーアシスト動作を示す要部底面図、第10図は駆動
モータとラックとが伝達状態にある要部底面図、第11図
及び第12図はセレクトレバーが右位置あるいは左位置に
ある状態を示す要部底面図、第13図乃至第16図はエジェ
クト動作におけるヘッドベースの後退動作を説明するも
ので、第13図はFWD走行でのPLAY状態を示す要部平面
図、第14図はエジェクト動作の途中を示す要部平面図、
第15図はエジェクト完了状態を示す要部平面図、第16図
は第13図の状態からKEY OFFされた時の要部平面図、第1
7図はFWD走行におけるPLAY状態を示す要部平面図、第18
図はヘッドベースを後退させた状態を示す要部平面図、
第19図はFF動作を説明するための要部平面図、第20図は
RWD走行におけるPLAY状態を示す要部平面図、第21図は
シャーシの底面図、第22図はポーズレバーの正面図、第
23図は遊星ギアを設けた回動片の正面図、第24図はピン
チレバーの正面図、第25図はセレクトレバーの正面図、
第26図は第1のサブベースの正面図、第27図は第2のサ
ブベースの正面図、第28図はヘッドベースの正面図、第
29図及び第30図は側板の平面図及び側面図、第31図はク
ラッチレバーの正面図、第32図及び第33図はエジェクト
レバーの側面図及び平面図、第34図はプレートベースの
平面図、第35図及び第36図はホルダーフレームの平面図
及び側面図、第37図乃至第40図はカセットホルダーの平
面図、正面図、及び左右側面図、第41図及び第42図はボ
トムカバーの底面図及び側面図、第43図及び第44図は第
1及び第2のエジェクトアームの組込み状態を示す平面
図及び側面図である。 1……シャーシ、2……駆動モータ、4……プーリ 5……小ギア、6・7……キャプスタン軸 8・9……フライホィール、10・11……ギア 12……ベルト、14・15……ピンチレバー 16・17……ギア、18・19……カム孔 22・23……リールギア 26・27……ピンチローラ 30・31……回動軸、36……セレクトレバー 37・38……離接カム孔、53……セレクトピン 54……回動片、55……ギア、56……小ギア 58……遊星ギア、59……弧状ギア 62……磁気ヘッド、63……ヘッドベース 63a……FFロック用孔 63d……ソレノイドレバー 63f……ソレノイド、68・69……挿通孔 70……ローラ、72……第1のサブベース 74……第2のサブベース、75……ガイドピン 78……コイルバネ、82……小ギア 83……ポーズレバー、84……揺動歯車 86・87……端縁、89……ストッパ片 91……ギア、92……ポーズギア 95……係止カム、97……段部 98……プレイレバー、99……ストッパ爪 105……ソレノイド、106……クラッチレバー 110……エジェクトソレノイド 120……ロックレバー 124……ラック駆動用小ギア 125……エジェクトレバー、126……ラック 136……第1のエジェクトアーム 138……第2のエジェクトアーム 146……後退カム、149……プレートベース 161……カセットホルダー、166……窓部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】磁気ヘッドが取り付けられ、この磁気ヘッ
    ドが所定位置に配置されたテープを再生可能な前進位置
    と、この前進位置よりわずかに後退してテープの走行速
    度を早送りする中間位置と、この中間位置よりさらにテ
    ープから遠ざかる後退位置との間を移動するヘッドベー
    スと、このヘッドベースを常時後退位置方向に付勢する
    スプリングと、このスプリングの付勢力に抗してヘッド
    ベースを前進位置まで前進させるパワーアシスト機構と
    からなり、テープ走行状態を切り換えるときには、ヘッ
    ドベースを一度後退位置に移動させる音響再生装置にお
    いて、前記ヘッドベースには、そのヘッドベースが後退
    位置の時にソレノイドがレバーを密着するように突部が
    設けられると共に、その突部上でソレノイドを励磁して
    レバーを密着保持した状態でヘッドベースを前進させた
    時に、ヘッドベースが中間位置よりさらに前進すること
    を阻止するように、レバーがヘッドベースと係合するこ
    とを特徴とする音響再生装置。
JP1988046694U 1988-04-06 1988-04-06 音響再生装置 Expired - Lifetime JPH082818Y2 (ja)

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JP1988046694U JPH082818Y2 (ja) 1988-04-06 1988-04-06 音響再生装置
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