JPH054120Y2 - - Google Patents

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JPH054120Y2
JPH054120Y2 JP20013083U JP20013083U JPH054120Y2 JP H054120 Y2 JPH054120 Y2 JP H054120Y2 JP 20013083 U JP20013083 U JP 20013083U JP 20013083 U JP20013083 U JP 20013083U JP H054120 Y2 JPH054120 Y2 JP H054120Y2
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lever
stopper
gear
head
eject
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案はカセツト式テープレコーダに係り、特
にプレイ、非プレイの切換え機構に関するもので
ある。
本考案の目的は、熱によるカセツトハーフの変
形を軽減したカセツト式テープレコーダを提供す
るにある。
この目的を達成するため、本考案は、 磁気ヘツドを備え、シヤーシ上にスライド可能
に設けられるヘツドベースと、 該ヘツドベースに連結されるとともに、外面に
例えば扇状突部などの係止段部が形成され、モー
タを駆動源として前記磁気ヘツドをプレイ位置と
非プレイ位置とのいずれかに切換える方向に回動
可能な制御回転体と、 該制御回転体が非プレイ状態である第1位置に
あるときに前記係止段部と係合して該制御回転体
の回動を規制する、例えば第1ストツプ片などの
第1係合部と、制御回転体がプレイ状態である第
2位置にあるときに係止段部と係合して該制御回
転体の回動を規制する、例えば第2ストツプ片な
どの第2係合部とを備え、前記シヤーシ上に移動
可能に設けられる第1ストツパーと、 前記係止段部と前記第1係合部とが係合する方
向で且つ前記係止段部と前記第2係合部との係合
が解除される方向に前記第1ストツパーを付勢す
る第1付勢手段と、 前記シヤーシ上に移動可能に設けられ、前記係
止部と前記第2係合部とが係合した状態のとき
に、前記第1ストツパーと係合して該第1ストツ
パーの移動を規制する第2ストツパーと、 該第2ストツパーを前記第1ストツパーに係合
する方向に付勢する第2付勢手段と、 前記第1ストツパー及び第2ストツパーとに連
結される電磁コイルとを備えている。
そして、前記制御回転体が第1位置にあるとき
の前記電磁コイルの励磁で前記第1付勢手段の付
勢力に抗して前記第1ストツパーを移動させ、前
記係止段部と前記第1係合部との係合状態を解除
して、前記制御回転体の第1位置から第2位置へ
の回動を可能とし、 前記制御回転体が第2位置にあるときの前記電
磁コイルの励磁で前記第2付勢手段の付勢力に抗
して前記第2ストツパーを移動させて、該第2ス
トツパーと前記第1ストツパーとの係合状態を解
除し、前記第1付勢手段の付勢力により前記係止
段部と前記第2係合部との係合が解かれる方向に
前記第1ストツパーを移動させて、前記制御回転
体の第2位置から第1位置への回動を可能とする
ようにしたことを特徴とするものである。
次に本考案の実施例に係るカセツト式テープレ
コーダを図とともに説明する。このテープレコー
ダには、(1)カセツト装着機構、(2)再生機構、(3)記
録個所検出機構、(4)早送り・巻戻し機構、(5)イジ
エクト機構などを備えており、これらを各項目に
分けて順次説明する。最初、カセツト装着機構に
ついて述べる。
(1) カセツト装着機構 特に車載用のカセツト式テープレコーダは、操
作者が車輌を運転しながら操作するため、カセツ
トテープをカセツト挿入口内に軽く押し込むだけ
でカセツトを自動的に内部まで引き込み、これを
演奏位置まで移動させて再生動作が行なわれる。
また再生動作を中止してカセツトを取り出したい
場合は、イジエクトスイツチを押すだけで動作が
自動的に停止するとともに、カセツトを演奏位置
から離脱させ、これをカセツト挿入口に半分突出
させて容易に取り出せるような構成になつてい
る。
カセツト装着機構の具体的な構造について図と
ともに説明する。第1図および第2図はカセツト
テープが押し込まれる前の状態を示す平面図およ
び側面図、第3図はスライダの拡大断面図、第4
図および第5図はカセツトテープが演奏位置に装
着された状態を示す平面図および側面図、第6図
は同じくカセツトテープが演奏位置に保持された
状態を示す一部側面図である。
第1図に示すようにシヤーシ1の所定位置に
は、メインスイツチ2、メインモータ3、側板
4,5ならびに後述する各種機構が取り付け、配
置されている。なお、第4図ではメインスイツチ
2やメインモータ3の図示は省略されている。
第1図および第4図において、対向して配置さ
れた側板4と側板5の間隔はカセツトテープ6の
縦幅より若干広くなつており、側板4,5間のカ
セツト挿入口7(第2図、第5図参照)側にカセ
ツトホルダ8が、メインスイツチ2側(第1図参
照)にホルダ押圧板9がそれぞれ配置されてい
る。
第6図に示す如くカセツトホルダ8の下方には
所定の間隔をおいてカセツト受板10が設置さ
れ、これに対し前記カセツトホルダ8が上下動可
能になつている。カセツトホルダ8の上下動を円
滑に案内するため、第1図および第4図に示すよ
うに側板5の内面に、摩擦係数の小さい合成樹脂
で成形されたホルダガイド部材11が取り付けら
れ、ホルダガイド部材11はカセツトホルダ8の
上下動範囲の全長に延びている。また、カセツト
ホルダ8のホルダガイド部材11と対向する個所
には、ホルダガイド部材11の一部が嵌入する凹
欠部12が設けられている。カセツトホルダ8の
ホルダ押圧板9寄りの個所には貫通した四角形の
穴13が穿設され、カセツトホルダ8の上面に取
り付けられた板バネ14の先端V字部15がこの
穴13に臨んでいる。
前述のホルダ押圧板9はメインスイツチ2側に
設けられた基部16(第6図参照)を中心にして
下方へ向けて回動可能になつているとともに、図
示しないバネによつて常に下方へ弾性付勢されて
いる。第1図および第4図に示すようにホルダ押
圧板9のほぼ中央にはカセツトテープ6の挿脱方
向X(第1図参照)と同じ方向にスライダガイド
溝17が設けられ、それに摩擦係数の小さい合成
樹脂で成形されたスライダ18が摺動自在に支持
されている。
このスライダ18は第3図に示すように、前記
板バネ14のV字部15と係合可能なV形係合部
19が一端に形成され、他端にはカセツト当接部
20が垂設されている。V形係合部19の下側突
部21とカセツト当接部20の間隔は、カセツト
テープ6における短辺側の側面22と、それに近
い方の駆動軸挿入孔の周面23との間隔とほぼ一
致している。
スライダ18の上面に、抜止めピン24を介し
て挿脱レバー25の自由端が回動可能に連結され
ている。第1図および第4図に示すように、挿脱
レバー25の基部はピン26を介して側板4に回
動可能に支持され、この基部には第1コイルバネ
27と第2コイルバネ28のそれぞれの一端が係
止されている。第1コイルバネ27の他端は第2
図、第5図に示すように側板4に連結され、一
方、第2コイルバネ28の他端はイジエクトレバ
ー29の水平部30に連結されている。この水平
部30にはピン26を中心とする円弧溝31が形
成され、第2コイルバネ28と挿脱レバー25を
連結する連結ピン32がその円弧溝31に移動可
能に挿通されている。
第7図および第8図は、イジエクトレバー29
の平面図および側面図である。イジエクトレバー
29は前述の水平部30とそれの長手方向に延び
た垂直部33とを有し、第8図に示すように垂直
部33の両端部近くには水平方向に延びた長穴3
4が、またこれらの中間位置には段状ガイド溝3
5がそれぞれ形成されている。また、垂直部33
の上端のほぼ中央位置にはバネ掛け突起36が突
設され、これより若干後方側が第7図に示すよう
に内側に向いて段状に屈曲されている。
従つてこのイジエクトレバー29をテープレコ
ーダに組込んだ状態では第1図、第4図に示すよ
うに、垂直部33のうちでバネ掛け突起36を設
けた側が側板4の外側に配置され、水平部30を
設けた側が側板4の内側に配置される。そのため
に側板4の中間個所には、垂直部33の一部が貫
通し、かつイジエクトレバー29のX方向(第1
図参照)の移動を許容する凹部(図示せず)が設
けられている。イジエクトレバー29のバネ掛け
突起36と側板4の一端に設けられたバネ掛け突
起37との間には引張バネ38は張架され、イジ
エクトレバー29が常に一方向に弾性付勢されて
いる。第2図および第5図に示すように側板4の
所定の位置には2本のガイドピン39が突設さ
れ、それぞれイジエクトレバー29の長穴34に
挿入されて、イジエクトレバー29におけるX方
向の移動をガイドしている。
またカセツトホルダ8の側面には昇降ピン40
が突設され、それがイジエクトレバー29の段状
ガイド溝35から側板4に形成された縦溝状の切
欠部41にかけて挿入されている。
カセツトテープ6がテープレコーダに押し込ま
れる前の状態では、第2図に示すように前記昇降
ピン40は段状ガイド溝35ならびに切欠部41
の上部にあり、従つて第6図において破線で示す
如くカセツトホルダ8は上位置にあるとともにホ
ルダ押圧板9は水平状態になつている。また、ス
ライダ18ならびに挿脱レバー25の自由端は第
1図において実線で示すように、カセツトホルダ
8寄りに位置して待機状態にある。このとき第3
図に示す如くスライダ18のV形係合部19は、
板バネ14のV字部15の下方にあつてそれと係
合している。さらに第2図に示すように、イジエ
クトレバー29はガイドピン39に対して図に向
つて右寄りの位置にある。
第1図に示すようにカセツトテープ6は、それ
の磁気ヘツド挿入口(図示せず)側が側板5と対
向するようにカセツト挿入口7からカセツトホル
ダ8側に向けて挿入される。そして第3図に示す
如くカセツトテープ6の短辺側の側板22がスラ
イダ18のカセツト当接部20に当接すると、引
き続くカセツトテープ6の押し込みにより、第1
コイルバネ27および第2コイルバネ28の弾性
に抗して、挿脱レバー25がピン26を中心にし
て反時計回り方向に回動するとともに、スライダ
18はスライダガイド溝17に沿つて移動する。
挿脱レバー25が反時計回り方向に回動し始め
ると、第1コイルバネ27の挿脱レバー側係止端
(可動端)が側板側係止端(固定端)に向けて徐
徐に近づき、挿脱レバー25がそれの回動許容範
囲(約40〜60度)の約半分のところに来た時点で
両係止端が最も近づき、第1コイルバネ27の反
発力が最大となる。この中間点が過ぎると第1コ
イルバネ27の方向が変わるとともに(第4図参
照)、それの反発力が挿脱レバー25の回動(ス
ライダ18の摺動)に役立つ。
一方、連結ピン32は円弧溝31に沿つて移動
するため、挿脱レバー25の回動により第2コイ
ルバネ28の挿脱レバー側係止端(連結ピン32
側)がイジエクトレバー側係止端に向けて徐々に
近づき、第2コイルバネ28の反発力が蓄積され
る。さらに挿脱レバー25が回動して、挿脱レバ
ー側係止端がイジエクトレバー側係止端との最短
近接位置(真横)を過ぎると、蓄積された反発力
が挿脱レバー25の回動(スライダ18の摺動)
に役立つとともに、第2コイルバネ28の反発力
でイジエクトレバー29をカセツト挿入口7側に
弾性付勢する。このように第1コイルバネ27お
よび第2コイルバネ28とも所定の位置を過ぎる
と、それらに蓄積された反発力により挿脱レバー
25が自動的に回動し、結局、第3図に示すよう
に下側突部21とカセツト当接部20との間で挟
時されたカセツトテープ6がカセツトホルダ8内
に自動的に引き込まれる。
ホルダ押圧板9は図示しないバネ部材でカセツ
トホルダ8を下方に押し下げるように弾性付勢さ
れているとともに、イジエクトレバー29は引張
バネ38によつて常にカセツト挿入口7側に引張
られている。また、第2コイルバネ28の挿脱レ
バー側係止端がイジエクトレバー側係止端と最も
接近するまでは、イジエクトレバー29に対する
第2コイルバネ28のバネ力は引張バネ38の引
張方向とは逆方向に作用して、イジエクトレバー
29の移動を停止し、カセツトホルダ8の上位置
の状態を保持している。ところが、挿脱レバー側
係止端がイジエクトレバー側係止端の真横、すな
わち両係止端の最短接近位置を過ぎると、第2コ
イルバネ28に蓄積された反発力は、イジエクト
レバー29に対し引張バネ38の引張方向に作用
する。そしてこの第2コイルバネ28と引張バネ
38との共働でイジエクトレバー29がカセツト
挿入口7側へ移動し、そのためカセツトホルダ8
に連結している昇降ピン40は、イジエクトレバ
ー29の段状ガイド溝35における傾斜部を通つ
て下部まで相対的に移動する。なお、このとき側
板4の切欠部41は昇降ピン40の横移動を阻止
して、それの降下のみを許容する。従つてカセツ
トホルダ8はイジエクトレバー29の移動にとも
ない段状ガイド溝35での支えを失い、ホルダ押
圧板9によつて下方の演奏位置まで押し下げられ
る(第4図、第5図、第6図参照)。
以上説明したように本考案のテープレコーダで
は、カセツトテープ6をある位置まで押し込む
と、あとは第1コイルバネ27および第2コイル
バネ28の作用で自動的にカセツトテープ6が取
り入れられるとともに、カセツトテープ6を演奏
位置まで降下させることができる。次に演奏動作
を行なうための再生機構について説明する。
(2) 再生機構 再生機構を説明する前に、まず、テープレコー
ダの大まかな駆動力伝達系統について第9図を用
いて説明する。
メインモータ3の回転軸には駆動プーリ42が
連結され、これと左右のフライホイール43,4
4とガイドプーリ45との間にエンドレス状のベ
ルト46が図に示すように掛け渡されている。フ
ライホイール43,44と対応するように左右に
リールギア47,48が設けられ、またフライホ
イール43,44とリールギア47,48との間
にアイドルギア49が左右方向に若干移動可能に
配置されている。
前記ベルト46が図に示すように掛け渡されて
いるから、左右のフライホイール43,44は常
に反対方向に回転しており、両フライホイール4
3,44の外周にはそれぞれ平歯部が形成され
て、アイドルギア49と噛合できるようになつて
いる。
第9図の状態では、アイドルギア49が図面に
向つて右端に寄り、フライホイール44およびリ
ールギア48と噛み合つているから、メインモー
タ3の回転駆動力はベルト46、フライホイール
44ならびにアイドルギア49を介してリールギ
ア48に伝達されて、リールギア48がテープ巻
取り方向に回転している。このときリールギア4
7には駆動力が伝達されていない。
アイドルギア49が左端に寄つてフライホイー
ル43およびリールギア47とそれぞれ噛み合う
と、今度はメインモータ3の回転駆動力はベルト
46、フライホイール43ならびにアイドルギア
49を介してリールギア47に伝達されて、リー
ルギア47がテープ巻取り方向に回転して、リー
ルギア48には駆動力は伝達されない。
またアイドルギア49がフライホイール43,
44の中間位置にあるときは、アイドルギア49
はいずれのフライホイール43,44とも噛合し
ないようになつており、従つて両方のリールギア
47,48とも回転しない仕組になつている。な
お、アイドルギア49の具体的な動きについては
後で詳述する。
第10図に示すようにシヤーシ1の上方には、
枠状のヘツドベース50が移動可能に配置され、
左右の所定位置に掛けられた2本の復帰バネ51
によつてポーズポジシヨン側(図面において手前
側)に常に引張られている。
第12図はヘツドベース50の平面図で、これ
は1枚の金属板から構成されている。ヘツドベー
ス50のほぼ中央には大きな開口52が設けら
れ、それの両側にはヘツドベース50の移動方向
に延びた長穴状のヘツドベースストツパー溝53
がそれぞれ形成されている。ヘツドベース50の
手前側と向こう側の所定の位置にはピン状のヘツ
ドベースガイド54がそれぞれ突設され、これら
は第10図に示すようにシヤーシ1に形成された
ヘツドベースガイド溝55にそれぞれ挿入されて
いる。56は磁気ヘツド取付孔で、その上に第1
0図に示すように磁気ヘツド57が開口52側に
向けて固定されている。
前記ヘツドベースストツパー溝53にはストツ
パーピンを兼ねたアーム支軸58がそれぞれ貫通
しており、そのアーム支軸58にはピンチローラ
59を回転自在に支承したピンチローラアーム6
0が連結している。左右のピンチローラ59とそ
れぞれ対応するようにキヤプスタン61が立設さ
れており、これは第13図に示すようにフライホ
イール43,44の回転軸を兼ねている。同図に
示されているようにフライホイール43,44の
外周には前記ベルト46が嵌入する環状のV溝6
2が形成され、その上方にはフライホイール大径
ギア63とフライホイール小径ギア64が設けら
れている。
第14図に示すように、キヤプスタン61を中
心にして回動するピンチレバー65がキヤプスタ
ン61の下方に配置されている。このピンチレバ
ー65にはピンチローラ59側に延びたアーム部
があり、そこには使用モードによつてピンチロー
ラ59の位置を変えるためのピンチローラガイド
溝66が形成され、ピンチローラ59のローラ支
軸67が挿入されている。またピンチレバー65
にはリールギア47,48側に延びたアーム部が
あり、そこにはフライホイール小径ギア64と常
に噛合して、リールギア47,48と噛合可能な
テイクアツプギア68が回転自在に支承されてい
る。
前記ヘツドベース50で磁気ヘツド57が取り
つけられている下方には、ノーマル・リバース走
行方向切換レバー69ならびにヘツド後退レバー
70のほぼ重なり合つて配置されている。
ノーマル・リバース走行方向切換レバー69は
第15図に示すように、それのほぼ両端近くにガ
イド用の長穴71が形成され、前記アーム支軸5
8がそれぞれ挿通されている。各々の長穴71の
若干内側にはほぼ台形をした台形穴72が左右対
称に設けられ、それにはピンチローラ59のロー
ラ支軸67がかなり余裕をもつて挿通していると
ともに、ピンチレバー65のピンチローラガイド
溝66と対応するようになつている。この切換レ
バー69の図面に向つて右端には駆動体係止部7
3が設けられ、レバー駆動体74と係合するよう
になつている。このレバー駆動体74は回動可能
に支持されているとともに、レバー駆動ソレノイ
ド75と連結されている。なおこの切換レバー6
9は、前記駆動体係止部73とレバー駆動体74
とが常に接合するように弾性付勢されている。
ヘツド後退レバー70は第16図に示すよう
に、左右の対称位置に山形の後退カム端面76を
有する比較的大きな開口部77が形成されてい
る。両方の開口部77の間には両端にそれぞれロ
ツク凹部78を有するロツク溝79が、またその
ロツク溝79の手前側には三段になつたアイドル
ギア駆動カム溝80がそれぞれ設けられている。
このアイドルギア駆動カム溝80は、ヘツド後退
レバー70の移動方向に直線状に延びた第1カム
溝80aと、第2カム溝8bと、第3カム溝80
cと、これら各カム溝を連結する2つの傾斜カム
溝より構成されている。なお前記カム溝80a,
80b,80cは後述のようにアイドルギア49
の位置を変更してその位置に保持するためのもの
で、第1カム溝80aが最も向こう側、第2カム
溝80bが中間の位置、第3カム溝80cが最も
手前側に形成されている。なお、これとは全く逆
に、第1カム溝80aが最も手前側、第2カム溝
80bが中間位置、第3カム溝80cが最も向こ
う側であつてもよい。
前記左右の開口部77の手前側には、それぞれ
長穴のガイド溝81が形成されている。前記開口
部77、ロツク溝79、アイドルギア駆動カム溝
80ならびにガイド溝81は、ヘツド後退レバー
70の長手方向に沿つて形成され、ヘツド後退レ
バー70の左右方向の移動が許容できるようにな
つている。
ヘツド後退レバー70の図面に向つて左端に
は、それの長手方向と直交する方向に延びた許容
溝82が設けられ、それにはスイングレバー83
の突部84が挿入されている。スイングレバー8
3は基軸85を中心にして所定角度回動するよう
に配置され、それの自由端側に変形歯部が形成さ
れており、その形状を第17図を用いて説明す
る。この歯部86は全体が扇形に形成され、それ
の中央には通常の形状を有する中央歯部86aが
設けられ、それの両側に小歯部86bが形成され
ている。この小歯部86bは、歯部86と対向す
るRFギア87の小径ギア88の歯先円とラツプ
する部分が切除された形に形成されている。小歯
部86bの外側には、通常の形状を有する歯部が
形成されている。RFギア87の小径ギア88に
は、円周方向の約180度にわたつて欠歯部89が
設けられている。RFギア87には小径ギア88
の他に大径ギア90が設けられ、その大径ギア9
0の平面部91には所定の間隔をおいて2本の突
起92があり、このRFギア87は例えば亜鉛ダ
イキヤストなど導電体で構成されている。
前記ヘツド後退レバー70のロツク溝79の上
方にはRFロツクレバー93の先端部が配置され、
その先端部に突設されたロツクピン94がロツク
溝79に挿入されている。RFロツクレバー93
はレバー支軸95を中心にして回動可能で、それ
の基端部は連結レバー96を介してRFロツクソ
レノイド97に連結されている。
前記アイドルギア駆動カム溝80の上方には、
ほぼL字形をした第1駆動レバー98の一端が配
置され、その先端部に突設された駆動ピン99が
アイドルギア駆動カム溝80に挿入されている。
第1駆動レバー98は軸100を中心にして回動
可能で、他端は第2駆動レバー101と屈曲可能
に連結されている。第2駆動レバー101の長手
方向のほぼ中央位置には小判形の透孔102が穿
設され、そこにシヤーシ1から突設されたスタツ
ド103が挿入され、第2駆動レバー101はこ
れを中心にして回動する。第2駆動レバー101
の自由端には支持ピン104を介してアイドルギ
ア49が回転自在に支承され、支持ピン104の
一端はシヤーシ1に設けられた長穴状のストツパ
ー溝105に挿入されている。
アイドルギア49はモードによつて3つのポジ
シヨン、すなわちアイドルギア49が左側リール
ギア47と噛合する位置、アイドルギア49が両
リールギア47,48とも噛合しない位置、なら
びにアイドルギア49が右側リールギア48と噛
合する位置を有している。
ヘツド後退レバー70における左右のガイド溝
81上には、それぞれ第1なか寄せ部材106と
第2なか寄せ部材107とが摺動可能に配置され
ている。これらなか寄せ部材106,107には
それぞれ左右対称に大スリツト108、小スリツ
ト109ならびにバネ掛け突部110がそれぞれ
形成されている。大スリツト108はガイド溝8
1上に位置し、そのガイド溝81よりもスリツト
長さが短く、シヤーシ1から突設されたストツパ
ーピン111がガイド溝81から大スリツト10
8にかけて貫通している。小スリツト109に
は、ヘツド後退レバー70から切り起こされた小
突起112が挿入されている。左右のなか寄せ部
材106,107の間には、引張バネ113が張
架されている。
ヘツド後退レバー70の手前側端面のほぼ中央
位置には、ヘツドベース50を後退するためのカ
ム面140が設けられ、このカム面114は演奏
位置カム面140aと、センス位置カム面140
bと、両カム面140a,140bを結ぶ傾斜カ
ム面140cとから構成されている。このカム面
140には、ヘツドベース50から突設されたヘ
ツドベースガイド54が接している。
第18図は、駆動ギア114から制御回転体1
15までの駆動力伝達系統を示す説明図である。
駆動ギア114は駆動プーリ42(第9図参照)
と一体に成形されており、メインモータ3によつ
て矢印の方向に回転する。駆動ギア114と制御
回転体115との間には第1アイドラー116な
らびに第2アイドラー117が配置され、メイン
モータ3の回転力は駆動ギア114、第1アイド
ラー116ならびに第2アイドラー117を介し
て制御回転体115に伝達され、制御回転体11
5が矢印の方向に回転するようになつている。
第19図イ、ロは、制御回転体115の平面図
および底面図である。同図イに示すように制御回
転体115の上面には環状部118が一体に突設
され、一方、同図ロに示すように下面には回動カ
ム119が一体に突設されている。環状部118
と回動カム119の軸方向中間位置には、一部に
欠歯部120を有する平歯部121が形成されて
いる。同図イに示すように環状部118の外周部
には一つのストツパー突部122設けられ、これ
は第20図に示す如くモードによつてストツプレ
バー123の第1ストツプ片124あるいは第2
ストツプ片125と係合するようになつている。
ストツプレバー123は支軸126を中心にして
回動するようになつており、前記ストツプ片12
4,125と反対側に平面形状がほぼ円形のソレ
ノイド連結部127が形成されている。この連結
部127は、ストツプレバー回動ソレノイド13
7のアクチユエータ138に挟持されている。
第19図ロに示す如く回動カム119の周面に
は、渦巻状の回動カム面119aと、それに連な
つた戻しカム面119bと、戻しカム面119b
の終端と回動カム面119aの始端との間に設け
られ最も回転中心に寄つた窪みカム面119cと
を有している。
第21図に示すように、前記回動カム119の
カム面にはベース前進第1レバー128のカム当
接部129が常に当接するようになつている。ベ
ース前進第1レバー128のカム当接部129と
反対側には、バネ掛け部130が設けられてい
る。ベース前進第1レバー128の上にはベース
前進第2レバー131が載置され、これらはとも
に回動軸132を中心にして回動するようになつ
ている。ベース前進第2レバー131の自由端に
はバネ掛け部133が設けられ、前記ベース前進
第1レバー128のバネ掛け部130との間に引
張バネ134が張架されている。ベース前進第2
レバー131の中間部に、ヘツドベース50に突
設されたヘツドベースガイド54と当接する当接
部135を有しており、引張バネ134の引張力
により当接部135は常にヘツドベースガイド5
4に当接している。
カセツトテープ6が演奏位置に装着されてから
演奏(再生)されるまでの動作について次に説明
する訳であるが、それに先立つて前記動作に移る
前の各部の状態について簡単に説明する。
まずヘツドベース50の位置であるが、これは
第24図と同じように最も手前側に位置し、左右
のピンチローラ59はそれぞれキヤプスタン61
から離れ磁気ヘツド57もカセツトテープ6内の
磁気テープ136から離れている。また第26図
と同じようにベース前進第1レバー128のカム
当接部129は、回動カム119の窪みカム面1
19cに入り込み、従つてベース前進第1レバー
128およびベース前進第2レバー131の自由
端(バネ掛け部130,133)側はリールギア
47,48に最も近づいた位置で静止している。
図示していないが、この状態で制御回転体115
における平歯部121の始端側が第2アイドラー
117(第18図参照)の歯部と噛合可能になつ
ている。
前記カセツト装着機構で説明したように、カセ
ツトテープ6の挿入にともなつて挿脱レバー25
およびイジエクトレバー29が移動するから、い
ずれかの移動を機械的あるいは光学的に検知し、
それによつてメインスイツチ2(第1図参照)を
オンする。このオン信号でメインモータ2が回転
し始め、第18図に示す如く駆動ギア114、第
1アイドラーおよび第2アイドラー117を介し
て制御回転体115を歯車どうしの噛み合いによ
つて矢印方向に回転する。この回転でベース前進
第1レバー128のカム当接部129が窪みカム
面119cから回動カム面119aに移り、渦巻
状に拡がつた回動カム面119a上を摺動する。
この摺動でベース前進第1レバー128は第21
図に示すように回動軸132を中心にして反時計
回り方向に回動し、それにより引張バネ134で
引つ張られながらベース前進第2レバー131も
同じ方向に回動する。ベース前進第2レバー13
1の回動で、ヘツドベースガイド54を介してヘ
ツドベース50が復帰バネ51の弾性に抗して前
進する。
第18図に示すように制御回転体115におけ
る平歯部121の終端側が第2アイドラー117
から外れるとき、ベース前進第1レバー128の
カム当接部129は回動カム面119aの終端に
当接しており、従つてヘツドベース50は最も前
進した位置にある。一方、第20図に示すストツ
プレバー回動ソレノイド137には通電されてい
ないからストツプレバー123は実線で示す位置
にあり、制御回転体115の回転にともないそれ
のストツパー突部122がストツプレバー123
の第1ストツプ片124に係止したとき第18図
の状態になつており、この状態でロツクされるこ
とになる。なお、第2アイドラー117の歯部は
平歯部121と外れて欠歯部120と対向してい
るから、メインモータ3の回転力が制御回転体1
15に伝わることはない。
第15図に示すレバー駆動ソレノイド75には
通電されていないから、ノーマル・リバース走行
方向切換レバー69はバネ付勢により右側に移動
している。従つて同図の左側のローラ支軸67
は、ノーマル・リバース走行方向切換レバー69
における左側台形穴72の係止段部139に当接
して、それとピンチレバー65のピンチローラガ
イド溝66との間で挟まれて規制されているか
ら、第14図に示す如く左側のピンチローラ59
はキヤプスタン61から離れている。また左側の
ピンチレバー65は常に時計回り方向に弾性付勢
されているが、前述のようにローラ支軸67が係
止段部139に当接してピンチレバー65の回動
が規制されているから、それの一端に支承されて
いるテイクアツプギア68は左側のリールギア4
7から離れており、従つて駆動力の伝達は行なわ
れない。
一方、第15図において右側のローラ支軸67
は右側台形穴72の係止段部139には突き当ら
ず、それの上辺端縁の近くまで前進しており、そ
のため第14図に示すように磁気テープ136は
右側ピンチローラ59とキヤプスタン61との間
で弾性的に挟持されて、所定方向に定速で送られ
る。また、右側ローラ支軸67はピンチローラガ
イド溝66のキヤプスタン61寄りの端部に位置
しており、ピンチレバー65を介して右側テイク
アツプギア68がリールギア48と噛合し、第1
4図に示す如くフライホイール小径ギア64の回
転力がテイクアツプギア68を介してリールギア
48に伝達される。図示していないがリールギア
48の上方にはリール台があり、これがカセツト
テープ6の一方のハブと係合してこれを回転する
ことにより、磁気テープ136の巻取りが行なわ
れる。
また、ヘツドベース50の前進により磁気ヘツ
ド57はカセツトテープ6のヘツド挿入口(図示
せず)から所定寸法入り込み、磁気テープ136
に十分密着して再生動作が行なわれる(第10
図、第14図参照)。
テープレコーダを使用しないときあるいは演奏
モードのときには第11図および第16図に示す
ように、小径ギア88はそれの欠歯部89がスイ
ングレバー83の歯部86と対向しており、両者
は噛合関係にない。そして前述のようにヘツドベ
ース50の前進によつて手前側のヘツドベースガ
イド54がヘツド後退レバー70におけるカム面
140の演奏位置カム面140aに当接して、後
退レバー70が図に示す位置に保持されている。
この状態でロツクピン94はロツク溝79の中
間位置にあつて、RFロツクソレノイド97には
通電されていない。また駆動ピン99はアイドル
ギア駆動カム溝80の中間の第2カム溝部80b
にあるから、第1駆動レバー98の一方のアーム
部と第2駆動レバー101とはほぼ直線状に並ん
でおり、従つて支持ピン104はストツパー溝1
05のほぼ中央の位置にある。そのため第11図
に示すようにアイドルギア49は、左、右のフラ
イホイール43,44のフライホイール大径ギア
63および左、右のリールギア47,48のいず
れとも噛合しておらず、アイドルギア49を介し
ての駆動力伝達は行なわれないようになつてい
る。
前述のような状態で演奏(再生)がなされる。
次に記録個所検出機構について説明する。
(3) 記録個所検出機構 磁気テープに記録されている複数の曲のうち、
所望の曲を可及的速やかに検出するためには、キ
ヤプスタンに対してピンチローラを離しリール
(リールギア)を高速で回転させるとともに、磁
気ヘツドは磁気テープに対して接触しておかなけ
ればならない。このときの磁気ヘツドの位置であ
るが、前述の演奏モードのように磁気ヘツドが最
も前進した位置では、磁気テープの高速走行によ
つて磁気テープと磁気ヘツドの摩耗が多いから好
ましくない。そのため本考案に係るテープレコー
ダでは、後述の機構により記録信号が検出できる
程度に磁気ヘツドを後退させて、それと磁気テー
プの摺接抵抗を可及的に小さくして、両者の摩耗
を極力低減している。
記録個所を検出する方法として、曲間検出法が
一般に用いられている。この方法は、磁気テープ
に複数の曲が順次記録されたものにおいて、曲と
曲との間の無記録領域を磁気的に検出して、それ
で前の曲が終了したとみなし、次の希望の曲を最
初から演奏しようとする記録個所検出方法であ
る。
第22図および第23図は、記録個所検出状態
を示す図である。前述の演奏状態では第16図お
よび第17図に示すように小径ギア88の欠歯部
89がスイングレバー83の歯部86と対向して
いるが、制御部(図示せず)からの曲間検出信号
に基いてモータの駆動力がRFギア87に伝達さ
れ、それが例えば反時計回り方向に回転する。そ
して小径ギア88の最初の歯がスイングレバー8
3の歯部86の中央歯部86a(第17図参照)
の側面に突き当り、それによつてスイングレバー
ング83が若干時計回り方向へ回動し、引き続く
回転で今度は小径ギア88の2番目の歯部が小歯
部86bと噛み合い、スイングレバー83を更に
同方向へ回動する。このように小径ギア88と歯
部86との噛合によつてスイングレバー83が時
計回り方向へ回動し、それとともにヘツド後退レ
バー70が第23図において矢印で示すように右
側へ移動する。ヘツド後退レバー70が移動する
前は第16図に示すように手前側のヘツドベース
ガイド54は演奏位置カム面140aに当接して
いるが、ヘツド後退レバー70の右方向の移動に
ともない傾斜カム面140cがヘツドベースガイ
ド54に接してそれを後退させる。第23図に示
すように後退レバー70が最も右側へ移動したと
きには、ヘツドベースガイド54はセンス位置カ
ム面140bと接して、その位置に保持されてい
る。
手前側ならびに向こう側のヘツドベースガイド
54はヘツドベース50にそれぞれ連結されてい
るから、前述の手前側のヘツドベースガイド54
が後退することにより、ヘツドベース50も演奏
位置カム面140aとセンス位置カム面140b
の段差分(約1.5mm)だけ後退し、第22図に示
すように磁気ヘツド57が磁気テープ136に記
録されている信号を検出できる程度に後退して、
磁気テープ136と軽く接している。
ヘツドベース50の後退で向こう側のヘツドベ
ースガイド54は、引張バネ134の弾性に抗し
てベース前進第2レバー131を時計回り方向に
若干回動させながら後退する。なお、ベース前進
第1レバー128はそれのカム当接部129が回
動カム119に当接しているから、ベース前進第
2レバー131が回動してもベース前進第1レバ
ー128は演奏状態のままで、引張バネ134が
引き伸ばされた状態になる。
ヘツド後退レバー70の移動により第23図に
示す如くロツクピン94がロツク溝79の一方の
ロツク凹部78(第16図参照)に嵌り込み、そ
の後RFロツクソレノイド97をオンして連結レ
バー96を引くことにより、ヘツド後退レバー7
0を介して磁気ヘツド57(ヘツドベース)50
の位置保持を行なう。
前述のようにヘツド後退レバー70の左右の開
口部77には山形の後退カム端面76(第16
図、第23図参照)が設けられているから、ヘツ
ド後退レバー70の移動によつて右側のローラ支
軸67が前記後退カム端面76によつて手前側に
押しのけられる。それによつてピンチローラアー
ム60(第22図参照)がローラ支軸58を中心
にして反時計回り方向へ若干回動して、同図に示
すようにピンチローラ59が磁気テープ136か
ら離れる。なお、左側のピンチローラ59は前述
のように演奏モードのときにすでてに後退してい
るから、今回のヘツド後退レバー70の移動の際
には全く動かず、その位置に保持されている。
第15図に示すようにローラ支軸67は傾斜し
たピンチローラガイド溝66に挿入されているか
ら、前述のように右側のローラ支軸67が手前側
へ押しやられることにより、ピンチレバー65が
時計回り方向へ若干回動し、それによつてテイク
アツプギア68がリールギア48から離れ、リー
ルギア48への駆動伝達が断れて、一時的に磁気
テープ136の走行が停止する。
また、第23図に示す如くヘツド後退レバー7
0の移動により、駆動ピン99がアイドルギア駆
動カム溝80の最も左側の第1カム溝部80a
(第16図参照)に入り込むことになり、これに
ともなつて第1駆動レバー98が軸100を中心
にして反時計回り方向に若干回動する。そしてこ
れと屈曲可能に連結されている第2駆動レバー1
01がスタツド103を中心にして時計回り方向
に若干回動し、それにともないアイドルギア49
がストツパー溝105の右端に移動して、最初、
右側フライホイール44のフライホイール大径ギ
ア63と噛合して回転し、その後アイドルギア4
9は右側のリールギア48と噛合う。このフライ
ホイール大径ギア63、アイドルギア49ならび
にリールギア48の噛合う動作についてもう少し
詳しく説明する。第16図に示すように、第2駆
動レバー101には小判型を長穴状の透孔102
が形成されているから、第1駆動レバー98の回
動にともなつて第2駆動レバー101を回動する
ときに、前記透孔102に沿つて第2駆動レバー
101は若干手前側に引つ張られながら回動す
る。そのため、アイドルギア49は最初に手前側
にあるフライホイール大径ギア63と噛み合つて
回転し、引き続く第2駆動レバー101の回動に
ともなつてリールギア48と噛合して、それを高
速で回転する仕組になつている。このようにして
常時回転しているフライホイール44の回転力
は、アイドルギア49を介してリールギア48に
伝達され、リールギア48を高速で回転すること
により、磁気テープ136の早送りがなされて短
時間に曲間の検出が行なわれる。
ヘツド後退レバー70の右方向への移動によ
り、第23図に示すように右側の小突起112が
右側の第2なか寄せ部材107における小スリツ
ト109の端縁に当接し、第2なか寄せ部材10
7を右側へ移動する。一方、左側の第1なか寄せ
部材106はそれの大スリツト108の端縁がス
トツパーピン111に突き当たるから、右方向へ
の移動が阻止される。このように第1なか寄せ部
材106はストツパーピン111で移動が阻止さ
れ、第2なか寄せ部材107は小突起112で移
動されるから、両者を連結している引張バネ11
3が引き伸ばされてヘツド後退レバー70の中央
への復帰力(なか寄せ力)が付与されるが、ロツ
クピン94の嵌まり込みによつてヘツド後退レバ
ー70の復帰は阻止されている。
第22図および第23図の状態で曲間検出が行
なわれると、その検出信号に基いてRFロツクソ
レノイド97がオフされ、ロツクピン94がロツ
ク凹部78から抜け出し、ヘツド後退レバー70
のロツク状態が解除される。そして引張バネ11
3の復帰力によつてヘツド後退レバー70は元の
中央に戻され、手前側のヘツドベースガイド54
が引張バネ134の引張力によりセンス位置カム
面140bから傾斜カム面140cを通つて演奏
位置カム面140aと当接するようにヘツドベー
スガイド54が前進する。この前進にともなつて
ヘツドベース50(磁気ヘツド57)も演奏位置
まで前進し、ベース前進第2レバー131も演奏
状態の位置まで回動する。
またヘツド後退レバー70の復帰で第1駆動レ
バー98と第2駆動レバー101も元の位置まで
回動し、それによつてアイドルギア49がリール
ギア48ならびにフライホイール大径ギア63か
ら離れ、リールギア48の駆動伝達が一時遮断さ
れる。
さらにヘツド後退レバー70の復帰で、後退カ
ム端面76による右側のローラ支軸67の押圧が
なくなるから、ローラ支軸67は元の位置に戻
り、磁気テープ136がピンチローラ59とキヤ
プスタン61との間で弾性的に挟持される。また
ローラ支軸67の戻り動作にともないピンチレバ
ー65が回動し、それによつてテイクアツプギア
68がリールギア48と噛み合い、リールギア4
8の回転が開始され磁気テープ136が巻き取ら
れて選局した曲の演奏が行なわれる。次に早送
り・巻戻し機構について説明する。
(4) 早送り・巻戻し機構 制御部材からの早送り信号あるいは巻戻し信号
に基いて、第20図に示すストツプレバー回動ソ
レノイド137が励磁され、それによつてストツ
プレバー123が破線で示すように若干時計回り
方向に回動し、ストツパー突部122に対する第
1ストツプ片124の係止が解除されると同時に
第2ストツプ片125の先端部がストツパー突部
122の回転軌跡内に入る。図示していないが制
御回転体115はバネによつて時計回り方向へ付
勢されているから、ストツパー突部122と第1
ストツプ片124との係合が外れると、ストツパ
ー突部122は破線で示すように第2ストツプ片
125と当接する位置まで回動して、その位置で
停止する。このように制御回転体115のストツ
パー突部122が第1ストツプ片124の対向か
ら第2ストツプ片125の対向位置まで回動する
ことにともない、回動カム119も一体に回動す
る。
第24図および第25図は、早送り・巻戻し状
態を示す図である。ヘツドベース50は常に復帰
バネ51で手前側に引つ張られているから、前述
の回動カム119の回動により、ベース前進第1
レバー128ならびにベース前進第2レバー13
1の時計回り方向の回動をともないながら、カム
当接部129が戻しカム面119bを通つて窪み
カム面119cに入り込む(第25図参照)。こ
のベース前進第1レバー128ならびにベース前
進第2レバー131の回動で、ヘツドベース50
は手前側に戻り、第24図に示すように磁気ヘツ
ド57ならびに左右のピンチローラ59が磁気テ
ープ136から離れ、テイクアツプギア68がリ
ールギア48,47から離れて、磁気テープ13
6の走行が一時停止する。
制御部からの早送り信号あるいは巻戻し信号に
基いてRFギア87の小径ギア88が回転する。
第25図は小径ギア88が時計回り方向に回転
し、それに基いてヘツド後退レバー70が左方向
へ移動して、左側のリールギア47を高速で回転
させる場合を示している。
すなわち小径ギア88の回転でスイングレバー
83が矢印方向に回動し、ヘツド後退レバー70
が左方向へ引き寄せられる。左右のローラ支軸6
7はヘツドベース50とともに手前側に移動して
後退カム端面76より離れるから、ヘツド後退レ
バー70の移動によつてローラ支軸67が動くこ
とはない。
ヘツド後退レバー70が左方向へ移動すること
により、ロツクピン94がロツク溝79の右側ロ
ツク凹部78に入り込み、RFロツクソレノイド
97の励磁によつてヘツド後退レバー70の位置
保持がなされる。なお、第25図では図面を簡略
にするためRFロツクレバー93、連結レバー9
6ならびにRFロツクソレノイド97などは省略
してある。
またヘツド後退レバー70の移動にともない駆
動ピン99がアイドルギア駆動カム溝80の最も
右寄りの第3カム溝部80cに入り、それにとも
なつて第1駆動レバー98が軸100を中心にし
て時計回り方向に、さらに第2駆動レバー101
はスタツド103を中心にして反時計回り方向
に、それぞれ若干回動する。これによつてアイド
ルギア49が最初左側フライホイール43のフラ
イホイール大径ギア63と噛み合つて回転し、次
に左側のリールギア47と噛合して駆動力伝達が
行なわれ、リールギア47の回転で、磁気テープ
136の高速巻取りができる。
ヘツド後退レバー70の左方向への移動によ
り、第25図に示すように左側の小突起112が
左側の第1なか寄せ部材106における小スリツ
ト109の端縁に当接し、第1なか寄せ部材10
6を左側へ移動する。一方、右側の第2なか寄せ
部材107はそれの大スリツト108の端縁がス
トツパーピン111に突き当つているから、左方
向への移動が阻止され、その結果引張バネ113
のい引き伸ばしによりヘツド後退レバー70の中
央への復帰力が付与される。
第24図および第25図の状態で所望の磁気テ
ープ136の早送り、あるいは巻戻しができる
と、その終了信号に基いてRFロツクソレノイド
97がオフされ、ロツクピン94がロツク凹部7
8から抜け出し、ヘツド後退レバー70のロツク
状態が解除される。そして引張バネ113の復帰
力によつてヘツド後退レバー70は中央に戻さ
れ、その移動で第1駆動レバー98と第2駆動レ
バー101がそれぞれ回動し、その結果アイドル
ギア49がリールギア47ならびにフライホイー
ル大径ギア63から離れ、リールギア47の駆動
伝達、すなわち磁気テープ136の高速走行が停
止する。次にイジエクト機構について説明する。
(5) イジエクト機構 イジエクトポーズのときも前記(4)早送り・巻戻
しポーズのときと同じように、第20図に破線で
示す如くストツパー突部122が第2ストツプ片
125と係止したところで制御回転体115が停
止している。従つて第26図に示すようにベース
前進第1レバー128のカム当接部129は、制
御回転体115の窪みカム面119cに入り込ん
でいる。そのためヘツドベース50は手前側のポ
ーズポジシヨンに戻つており、磁気ヘツド57な
らびに両側のピンチローラ59は磁気テープ13
6から離れ、両側のテイクアツプギア68はそれ
ぞれリールギア47,48から離れている。
また、ヘツド後退レバー70は中央の位置にあ
り、結局アイドルギア49はフライホイール47
と48の中間位置にあつていずれのギアに対して
も非噛合の状態になつている。
第27図はイジエクト前のリーフスイツチ駆動
機構の状態を示す図、第28図はイジエクト前の
第2アイドラー117とイジエクトギア149の
対向状態を示す図である。第27図に示すように
イジエクト141のアクチユエータ142には、
スイツチレバー143の後端係止片144が離脱
可能に係止されているその係止片144の近くに
は駆動突片145が設けられ、リーフスイツチ1
46の動作片147と係合している。スイツチレ
バー143の先端にはストツパー爪148が形成
され、これはイジエクトギア149の係止溝15
0に嵌り込むようになつている。
スイツチレバー143の上方にはトリガーレバ
ー151が配置され、それの基部とスイツチレバ
ー143の中間部は共用支軸152によつて回動
可能に支承されている。トリガーレバー151
は、引張バネ153によつて常に反時計回り方向
に回動付勢されている。トリガーレバー151の
自由端側には押圧溝部154が設けられ、それか
ら先端部側に向けて弧状の案内端縁155が形成
されている。
第29図イ,ロは、イジエクトギア149の平
面図ならびに底面図である。イジエクトギア14
9の上面中央には小筒部156が形成され、その
周面から1本のトリガー歯157が径方向外側に
向けて突設されている。小筒部156の下には大
筒部158が設けられ、それの周面に1つの係止
溝150が形成されている。大筒部158の下に
は一部に欠歯部159を有する平歯状の駆動歯部
160が形成され、さらにその下、すなわちイジ
エクトギア149の裏側には欠歯部161を有す
る小径歯部162が形成されている。前記駆動歯
部160は、第28図に示すように第2アイドラ
ー117の小径ギア163と噛合可能なようにな
つている。また、前記小径歯部162は、第2
図、第5図ならびに第31図に示すようにイジエ
クトレバー29の側面に取り付けられたラツク歯
164と噛合可能なようになつている。
第31図に示すようにイジエクトレバー29の
一部はメインスイツチレバー165と係合してお
り、メインスイツチレバー165の回動でメイン
スイツチ2がオン、オフするようになつている。
第27図、第28図および第31図は、イジエ
クト前の状態をそれぞれ示している。この状態で
はイジエクトソレノイド141には通電されてお
らず、リーフスイツチ146もオフになつてお
り、ストツパー爪148が係止溝150に入り込
んでいるから、イジエクトギア149の回転は阻
止されている(第27図参照)。また、第28図
に示すようにイジエクトギア149の欠歯部15
9が第2アイドラー117の小径ギア163と対
向しており、メインモータ3(駆動ギア114)
からの駆動力伝達はなされない。さらに第31図
に示すように、小径歯部162の欠歯部161が
ラツク歯164と対向している。
イジエクトしたいため操作者がイジエクトボタ
ン(図示せず)を押すと、その動作を検知して制
御部からイジエクト信号が出力され、その信号に
基いてイジエクトソレノイド141が励磁され
る。この励磁でアクチユエータ142が吸引さ
れ、それによつてスイツチレバー143が共用支
軸152を中心にして反時計回り方向に回動し、
この回動でリーフスイツチ146の動作片147
が押しやられ、リーフスイツチ146がオンす
る。またスイツチレバー143の回動でストツパ
ー爪148がイジエクトギア149の係止溝15
0から抜け出すことにより、イジエクトギア14
9は回転可能となり、トリガーレバー151の押
圧力によりトリガー歯157を介してイジエクト
ギア149を少し回動する。この回動動作でイジ
エクトギア149の欠歯部159と第2アイドラ
ー117の小径ギア163との対向が外れ、イジ
エクトギア149の駆動歯部160が前記小径ギ
ア163と噛み合い、駆動力伝達によりイジエク
トギア149を第30図に示すように矢印時計回
り方向に回転する。
イジエクトソレノイド141はイジエクト開始
時に短時間励磁されるが、その後は通電されず第
30図に示すようにそれのアクチユエータ142
は後端係止片144から離れて元の位置に戻る。
ストツパー爪148は係止溝150から抜け出し
たのち、イジエクトギア149の大筒部158の
周面上を摺接するから、スイツチレバー143な
らびに動作片147はそのままの状態を保持し
て、リーフスイツチ146はオンのままになつて
いる。一方、トリガーレバー151は押圧溝部1
54とトリガー歯157との係合が外れると、引
張バネ153によつて反時計回り方向に回動する
が、案内端縁155が小筒部156の周面に当接
したところで回動が停止している。
また、イジエクトギア149の回転にともなつ
て小径歯部162(第31図参照)がラツク歯1
64と噛み合い、イジエクトレバー29を矢印の
方向に移動させ、それによつてメインスイツチレ
バー165が回動し、メインスイツチ2がオフさ
れる。
第5図はカセツトテープ6が演奏位置にある状
態を示しているが、イジエクト前もこの状態と同
じである。前述のイジエクトレバー29の移動に
ともない、カセツトホルダ8に連結されている昇
降ピン40が段状ガイド溝35と切欠部41との
案内により押し上げられ、カセツトホルダ8なら
びにホルダ押圧板9が第6図に破線で示すように
上位置まで移動する。
またイジエクト前には第4図に示すように挿脱
レバー25は最も右寄りの位置にあるが、前述の
カセツトテープ6の装着時とは全く逆に、イジエ
クトレバー29の移動にともなつて自動的に挿脱
レバー25がピン26を支点にして時計回り方向
に回動する。この回動でカセツトテープ6はスラ
イダ18によつて第1図に示す位置まで押し出さ
れ、テープレコーダから脱落しないでかつ取り出
しが容易な位置に保持される。
このようにしてカセツトテープ6の排出が終了
してもイジエクトギア149は回転しており、そ
れのトリガー歯157が案内端縁155の内側に
入り込んで、引張バネ153の弾性に抗してトリ
ガーレバー151を時計回り方向に回動復帰させ
る。そしてストツパー爪148が係止溝150と
対向して落ち込んだときに、トリガー歯157が
押圧溝部154に入り込み、これでイジエクトギ
ア149の1回転が終了する。前述のようにスト
ツパー爪148が係止溝150に落ち込むことに
よつて、スイツチレバー143が回動し、それに
ともなつて動作片147も回動復帰してリーフス
イツチ146がオフされる。このリーフスイツチ
146のオフ信号に基いてメインモータ3がオフ
されて、それの回転が停止する。
第32図は、前述してイジエクト動作のタイミ
ングチヤートである。この図に示すようにイジエ
クトクトボタンを押すとイジエクトレバーが移動
し、それによつてメインスイツチがオフして、引
き続くイジエクトレバーの移動でカセツトテープ
が排出され、その後リーフスイツチがオフして、
メインスイツチのオフとリーフスイツチのオフの
アンド条件でメインモータがオフされる仕組にな
つている。
この実施例では演奏(再生)専用のカセツト式
テープレコーダについて説明したが、本考案は記
録、再生ができるカセツト式テープレコーダにも
適用できることは説明するまでもない。
本考案は前述したように、 磁気ヘツドを備え、シヤーシ上にスライド可能
に設けられるヘツドベースと、 該ヘツドベースに連結されるとともに、外面に
係止段部が形成され、モータを駆動源として前記
磁気ヘツドをプレイ位置と非プレイ位置とのいず
れかに切換える方向に回動可能な制御回転体と、 該制御回転体が非プレイ状態である第1位置に
あるときに前記係止段部と係合して該制御回転体
の回動を規制する第1係合部と、制御回転体がプ
レイ状態である第2位置にあるときに係止段部と
係合して該制御回転体の回動を規制する第2係合
部とを備え、前記シヤーシ上に移動可能に設けら
れる第1ストツパーと、 前記係止段部と前記第1係合部とが係合する方
向で且つ前記係止段部と前記第2係合部との係合
が解除される方向に前記第1ストツパーを付勢す
る第1付勢手段と、 前記シヤーシ上に移動可能に設けられ、前記係
止部と前記第2係合部とが係合した状態のとき
に、前記第1ストツパーと係合して該第1ストツ
パーの移動を規制する第2ストツパーと、 該第2ストツパーを前記第1ストツパーに係合
する方向に付勢する第2付勢手段と、 前記第1ストツパー及び第2ストツパーとに連
結される電磁コイルとを備えている。
そして前記制御回転体が第1位置にあるときの
前記電磁コイルの励磁で前記第1付勢手段の付勢
力に抗して前記第1ストツパーを移動させ、前記
係止段部と前記第1係合部との係合状態を解除し
て、前記制御回転体の第1位置から第2位置への
回動を可能とし、 前記制御回転体が第2位置にあるときの前記電
磁コイルの励磁で前記第2付勢手段の付勢力に抗
して前記第2ストツパーを移動させて、該第2ス
トツパーと前記第1ストツパーとの係合状態を解
除し、前記第1付勢手段の付勢力により前記係止
段部と前記第2係合部との係合が解かれる方向に
前記第1ストツパーを移動させて、前記制御回転
体の第2位置から第1位置への回動を可能とする
ようにしたことを特徴とするものである。
最近、車載用のカセツト式テープレコーダなど
では、各種機器のハイパワー化で高温になりがち
である。また従来のカセツト式テープレコーダ
は、プレイ時の状態を保持するためにソレノイド
に連続して通電を行なつていた。そのためソレノ
イドが発熱し、外部からの熱も加わつてカセツト
ハーフの反りや変形、乾燥による静電気の発生で
テープなきなどを生じる。
本考案は前述のような構成になつており、プレ
イと非プレイの切換え時にのみ電磁コイルに通電
する構成になつているから、通電による発熱が極
めて少なく、カセツトハーフの反りや変形、ある
いは磁気テープのテープなきなどが解消される。
【図面の簡単な説明】
図はすべて本考案の実施例に係るカセツト式テ
ープレコーダを説明するための図である。第1図
および第2図はカセツトテープが押し込まれる前
の状態を示す平面図および側面図、第3図はスラ
イダの拡大断面図、第4図および第5図はカセツ
トテープが演奏位置に装着された状態を示す平面
図および側面図、第6図は同じくカセツトテープ
が演奏位置に保持された状態を示す一部側面図、
第7図および第8図はイジエクトレバーの平面図
および側面図、第9図は駆動力伝達系統を示す一
部底面図、第10図は演奏状態における要部平面
図、第11図は同じく演奏状態における要部底面
図、第12図はヘツドベースの平面図、第13図
はフライホイールの断面図、第14図は演奏状態
におけるピンチローラアームとピンチレバーとの
位置関係を示す説明図、第15図は演奏状態にお
けるピンチレバーとローラ支軸とノーマル・リバ
ース走行方向切換レバーとの位置関係を示す説明
図、第16図は演奏状態におけるヘツド後退レバ
ーと他の部材との位置関係を示す説明図、第17
図はスイングレバーとRFギアの拡大平面図、第
18図は駆動ギアから制御回転体までの駆動力伝
達系統を示す説明図、第19図イ,ロは制御回転
体の平面図および底面図、第20図はストツプレ
バーの働きを示す説明図、第21図は回動カム、
ベース前進第1レバーならびにベース前進第2レ
バーの働きを示す説明図、第22図は記録個所検
出状態における要部平面図、第23図は同じく記
録個所検出状態における要部底面図、第24図は
早送り、巻戻し状態における要部平面図、第25
図は同じく早送り、巻戻し状態における要部底面
図、第26図はイジエクト状態における要部平面
図、第27図はイジエクト前のリーフスイツチ駆
動機構の状態を示す説明図、第28図はイジエク
ト前の第2アイドラーとイジエクトギアの対向状
態を示す説明図、第29図イ,ロはイジエクトギ
アの平面図および底面図、第30図はイジエクト
中のリーフスイツチ駆動機構の状態を示す説明
図、第31図はイジエクト前のイジエクトレバー
とラツク歯とメインスイツチレバーの状態を示す
説明図、第32図はイジエクト動作のタイミング
チヤート、第33図ないし第36図は遮断ギアの
働きを説明するための図で、第33図および第3
4図はプレイ時以外の状態を示す一部平面図およ
び一部断面図、第35図および第36図はプレイ
時の状態を示す一部平面図および一部断面図、第
37図ないし第41図は第1ストツプレバーおよ
び第2ストツプレバーの働きを説明するための図
で、第37図はプレイ時前の状態を示す一部平面
図、第38図はプレイに入る初期状態を示す一部
平面図、第39図は制御回転体により第1ストツ
プレバーが最も回動された状態を示す一部平面
図、第40図はプレイ時の状態を示す一部平面
図、第41図はプレイポーズから他のポーズに移
る状態を示す一部平面図である。 2……メインスイツチ、3……メインモータ、
6……カセツトテープ、18……スライダ、25
……挿脱レバー、29……イジエクトレバー、4
3,44……フライホイール、47,48……リ
ールギア、49……アイドルギア、50……ヘツ
ドベース、57……磁気ヘツド、59……ピンチ
ローラ、60……ピンチローラアーム、61……
キヤプスタン、63……フライホイール大径ギ
ア、65……ピンチレバー、67……ローラ支
軸、70……ヘツド後退レバー、76……後退カ
ム端面、78……ロツク凹部、79……ロツク
溝、80……アイドルギア駆動カム溝、80a…
…第1カム溝部、80b……第2カム溝部、80
c……第2カム溝部、83……スイングレバー、
87……RFギア、88……小径ギア、90……
RFロツクレバー、94……ロツクピン、96…
…連結レバー、97……RFロツクソレノイド、
98……第1駆動レバー、101……第2駆動レ
バー、106……第1なか寄せ部材、107……
第2なか寄せ部材、111……ストツパーピン、
112……小突起、113……引張バネ、140
……カム面、104a……演奏位置カム面、10
4b……センス位置カム面、104c……傾斜カ
ム面、115……制御回転体、122……扇状突
部、123……第1ストツプレバー、124……
第1ストツプ片、125……第2ストツプ片、1
37……ストツプレバー回動ソレノイド、141
……イジエクトソレノイド、143……スイツチ
レバー、146……リーフスイツチ、149……
イジエクトギア、151……トリガーレバー、1
67……伝達ギア、168……遮断ギア、169
……内側カム体、175……第2ストツプレバ
ー、177……ロツク解除レバー、178……レ
バー係止部、179……段部。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 磁気ヘツドを備え、シヤーシ上にスライド可能
    に設けられるヘツドベースと、 該ヘツドベースに連結されるとともに、外面に
    係止段部が形成され、モータを駆動源として前記
    磁気ヘツドをプレイ位置と非プレイ位置とのいず
    れかに切換える方向に回動可能な制御回転体と、 該制御回転体が非プレイ状態である第1位置に
    あるときに前記係止段部と係合して該制御回転体
    の回動を規制する第1係合部と、制御回転体がプ
    レイ状態である第2位置にあるときに係止段部と
    係合して該制御回転体の回動を規制する第2係合
    部とを備え、前記シヤーシ上に移動可能に設けら
    れる第1ストツパーと、 前記係止段部と前記第1係合部とが係合する方
    向で且つ前記係止段部と前記第2係合部との係合
    が解除される方向に前記第1ストツパーを付勢す
    る第1付勢手段と、 前記シヤーシ上に移動可能に設けられ、前記係
    止段部と前記第2係合部とが係合した状態のとき
    に、前記第1ストツパーと係合して該第1ストツ
    パーの移動を規制する第2ストツパーと、 該第2ストツパーを前記第1ストツパーに係合
    する方向に付勢する第2付勢手段と、 前記第1ストツパー及び第2ストツパーとに連
    結される電磁コイルとを備え、 前記制御回転体が第1位置にあるときの前記電
    磁コイルの励磁で前記第1付勢手段の付勢力に抗
    して前記第1ストツパーを移動させ、前記係止段
    部と前記第1係合部との係合状態を解除して、前
    記制御回転体の第1位置から第2位置への回動を
    可能とし、 前記制御回転体が第2位置にあるときの前記電
    磁コイルの励磁で前記第2付勢手段の付勢力に抗
    して前記第2ストツパーを移動させて、該第2ス
    トツパーと前記第1ストツパーとの係合状態を解
    除し、前記第1付勢手段の付勢力により前記係止
    段部と前記第2係合部との係合が解かれる方向に
    前記第1ストツパーを移動させて、前記制御回転
    体の第2位置から第1位置への回動を可能とする
    ようにしたことを特徴とするカセツト式テープレ
    コーダ。
JP20013083U 1983-12-29 1983-12-29 カセツト式テ−プレコ−ダ Granted JPS60111538U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20013083U JPS60111538U (ja) 1983-12-29 1983-12-29 カセツト式テ−プレコ−ダ

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20013083U JPS60111538U (ja) 1983-12-29 1983-12-29 カセツト式テ−プレコ−ダ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS60111538U JPS60111538U (ja) 1985-07-29
JPH054120Y2 true JPH054120Y2 (ja) 1993-02-01

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JP20013083U Granted JPS60111538U (ja) 1983-12-29 1983-12-29 カセツト式テ−プレコ−ダ

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JPS60111538U (ja) 1985-07-29

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