JPH0817102A - 駆動力伝達切り換え機構及びテーププレーヤ装置 - Google Patents

駆動力伝達切り換え機構及びテーププレーヤ装置

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JPH0817102A
JPH0817102A JP6148216A JP14821694A JPH0817102A JP H0817102 A JPH0817102 A JP H0817102A JP 6148216 A JP6148216 A JP 6148216A JP 14821694 A JP14821694 A JP 14821694A JP H0817102 A JPH0817102 A JP H0817102A
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JP
Japan
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gear
transmission switching
cam
transmission
lever
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JP6148216A
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English (en)
Inventor
Kenichi Iida
健一 飯田
Michio Kawashima
道雄 川島
Hisashi Hanzawa
寿 半沢
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 回動アーム183に回転可能に支持され駆動
ギヤ160及び外周側のラック179に噛合し駆動ギヤ
160の周囲を移動可能となされた切り換えギヤ184
は、駆動ギヤ160の回転方向に応じて移動される。切
り換えギヤ184は、一方または他方の従動ギヤ16
6,173に噛合したときは、ラック179から外れ
る。切り換えギヤ184は、従動ギヤ166,173が
回転負荷を有するので、逃げ方向に回転すると噛合を解
除してラック179に噛合する。 【効果】 トルクロスを極小にでき、省エネルギー、高
速駆動を可能とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、駆動力の伝達経路を切
り換える駆動力伝達切り換え機構、及び、この駆動力伝
達切り換え機構を有し、テープカセットを使用して情報
信号の記録及び再生を行うテーププレーヤ装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、テープカセットを使用してオーデ
ィオ信号やビデオ信号の如き情報信号の記録及び再生を
行うように構成されたテーププレーヤ装置が提案されて
いる。上記テープカセットは、カセット内に、磁気テー
プの如き記録テープが巻装された一対のテープリールが
回転可能に収納されて構成されている。
【0003】そして、上記テーププレーヤ装置は、上記
テープカセットが装着されるテープカセット装着部を有
して構成されている。このテープカセット装着部には、
上記一対のテープリールに対応して係合するリール軸
と、上記磁気テープを送り操作するキャプスタン軸及び
ピンチローラと、該磁気テープに対する情報信号の書き
込み及び読み出しを行う磁気ヘッドとを有して構成され
ている。
【0004】このテーププレーヤ装置においては、上記
テープカセット装着部に上記テープカセットが装着され
ることにより、上記リール軸によりテープリールを回転
操作し、上記キャプスタン軸及び上記ピンチローラによ
り上記磁気テープを送り操作して、上記磁気ヘッドを介
して、情報信号の記録及び再生を行う。
【0005】このテーププレーヤ装置においては、再生
(記録)モード、早送りモード、巻戻しモードが選択的
に実行できるようになされている。
【0006】上記再生(記録)モードは、上記キャプス
タン軸及び上記ピンチローラにより上記磁気テープを送
り操作するとともに送られた磁気テープを上記テープリ
ールにより巻取り、該磁気テープに対する上記磁気ヘッ
ドによる情報信号の再生(記録)を行うモードである。
【0007】上記早送りモードは、一方のテープリール
(テイクアップリール)を高速で順方向に回転操作し
て、上記磁気テープを該テープリールにより高速で巻き
取るモードである。上記巻戻しモードは、他方のテープ
リール(サプライリール)を高速で逆方向に回転操作し
て、上記磁気テープを該テープリールにより高速で巻き
取るモードである。
【0008】上記テーププレーヤ装置は、上述の各モー
ドを切り換えるために、モード切り換え機構を有してい
る。このモード切り換え機構は、図32に示すように、
図示あないモータの駆動力により回転操作された駆動ギ
ヤ409と、駆動力伝達切り換え機構を構成する首振り
アーム410に回転可能に支持されるとともに該駆動ギ
ヤ409に対して接離操作されるFRギヤ408と、テ
イクアップ側のリール軸に連結されたテイクアップリー
ルギヤ412と、サプライ側のリール軸に連結されたサ
プライリールギヤ411とを有して構成されている。ま
た、このモード切り換え機構は、上記FRギヤ408を
上記駆動ギヤ409に対して接離操作するためのFRギ
ヤ移動レバー406と、このFRギヤ移動レバー406
を移動操作するためのプランジャ401及びカムギヤ4
13とを有している。
【0009】早送りまたは巻戻しモードにおいては、上
記FRギヤ移動レバー406は、引っ張りコイルバネ4
05の付勢力により、図32中矢印eで示すように、上
記FRギヤ408を上記駆動ギヤ409に圧接させて噛
合させている。このとき、上記駆動ギヤ409が回転操
作されると、上記FRギヤ408は、該駆動ギヤ409
の回転方向に応じて、回転操作されるとともに、上記首
振りアーム410を回動させる。
【0010】上記首振りアーム410は、図35に示す
ように、上記FRギヤ408とこのFRギヤ408を支
持する支軸418に取り付けられたフランジ419との
間に圧縮して介在配設された圧縮コイルバネ420によ
り、該FRギヤ408を押接され、このFRギヤ408
との間に摩擦を生ずるようになされている。そのため、
上記首振りアーム410は、上記FRギヤ408が回転
されると、このFRギヤ408の回転方向に応じて、回
動操作される。
【0011】上記首振りアーム410が回動操作される
と、上記FRギヤ408は、上記各リールギヤ411,
412のいずれかに噛合し、噛合したリールギヤ41
1,412を回転操作する。
【0012】そして、再生(記録)モードが開始される
ときには、図33に示すように、上記プランジャ401
が作動され、このプランジャ401は、ストッパレバー
402を介して、図33中矢印bで示すように、上記F
Rギヤ移動レバー406を回動操作し、上記FRギヤ4
08を上記駆動ギヤ409より離間させる。上記ストッ
パレバー402は、引っ張りコイルバネ403により、
図33中矢印aで示すように、上記FRギヤ移動レバー
406を回動させる方向に付勢されており、停止モー
ド、早送りモード及び巻戻しモードにおいては、上記プ
ランジャ401により、該FRギヤ移動レバー406を
回動させない状態に保持されている。
【0013】そして、上記カムギヤ423が回転操作さ
れると、図示しないレバー等を介して、磁気ヘッドの移
動操作等の、記録(再生)モードを実行するのに必要な
動作が行われる。このとき、上記プランジャ401は、
図34において矢印dで示すように、初期状態に復帰さ
れる。この再生(記録)モードにおいては、上記駆動ギ
ヤ409の駆動力は、図示しないクラッチギヤを介し
て、上記各リールギヤ411,412のいずれかに伝達
される。すなわち、この再生(記録)モードにおいて
は、上記磁気テープが上記キャプスタン軸及びピンチロ
ーラによって定速で送り操作されるため、上記リールギ
ヤは、該磁気テープに所定のテンションを与えつつ上記
テープリールに該磁気テープが巻き取られるように回転
操作される。そして、回転操作された上記カムギヤ41
3は、カム壁414により上記FRギヤ移動レバー40
6を保持し、上記FRギヤ408を上記駆動ギヤ409
より離間した状態に保持する。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
なテーププレーヤ装置の駆動力伝達切り換え機構におい
ては、上記圧縮コイルバネにより上記FRギヤ408と
上記首振りギヤ410との間に生ずる摩擦力は、早送り
モード及び巻戻しモードの実行中においても、常に、作
用している。
【0015】上記摩擦力は、早送りモード及び巻戻しモ
ードの実行中の消費電力を無駄に増大させ、また、該早
送り及び巻戻しモードにおける磁気テープの走行速度の
高速化を阻害している。また、上記圧縮コイルバネを保
持するためのフランジ419などが部品点数の増大を招
来している。
【0016】このような摩擦の問題は、上記駆動力伝達
切り換え機構をテーププレーヤ装置以外の装置に適用し
た場合でも同様であって、駆動力の損失、高速駆動の阻
害を招来している。
【0017】そこで、本発明は、上述の実情に鑑みて提
案されるものであって、駆動力の伝達経路の切り換えを
完了した後における駆動力の損失が抑えられ、省電力、
省エネルギーが実現でき、高速駆動を可能とする駆動力
伝達切り換え機構を提供することを目的とする。
【0018】また、本発明は、上述の駆動力伝達切り換
え機構を有して構成され、省電力化され、また、早送り
モード及び巻戻しモードにおける磁気テープの走行速度
の高速化が実現できるテーププレーヤ装置を提供するこ
とを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決し上記
目的を達成するため、本発明に係るテーププレーヤ装置
は、駆動ギヤと、この駆動ギヤに噛合した状態でこの駆
動ギヤの周囲を移動可能となされた伝達切り換えギヤ
と、該駆動ギヤに対向して該伝達切り換えギヤの移動経
路に亘って配設され該駆動ギヤの周囲を移動する伝達切
り換えギヤが噛合するラックギヤと、該伝達切り換えギ
ヤが一方向に移動されたときにこの伝達切り換えギヤが
噛合する第1の従動ギヤと、該伝達切り換えギヤが他方
向に移動されたときにこの伝達切り換えギヤが噛合する
第2の従動ギヤとを備えているものである。
【0020】また、本発明は、上記駆動力伝達切り換え
機構において、上記第1の従動ギヤと第2の従動ギヤと
は、互いに異なる駆動力伝達経路を経て、第3の従動ギ
ヤに駆動力を伝達することとしたものである。
【0021】そして、本発明に係るテーププレーヤ装置
は、駆動ギヤと、この駆動ギヤに噛合した状態でこの駆
動ギヤの周囲を移動可能となされた伝達切り換えギヤ
と、該駆動ギヤに対向して該伝達切り換えギヤの移動経
路に亘って配設され該駆動ギヤの周囲を移動する伝達切
り換えギヤが噛合するラックギヤと、回転負荷を有する
第1のリールギヤと、回転負荷を有する第2のリールギ
ヤとを備え、上記伝達切り換えギヤは、一方向に移動さ
れたときに、上記第1のリールギヤに駆動力を伝達し、
他方向に移動されたときに、上記第2のリールギヤに駆
動力を伝達することとなされているものである。
【0022】また、本発明は、上記テーププレーヤ装置
において、上記伝達切り換えギヤは、上記第1のリール
ギヤ及び上記第2のリールギヤに対し、トルクロスのな
い状態で駆動力を伝達することとしたものである。
【0023】さらに、本発明は、上記テーププレーヤ装
置において、上記伝達切り換えギヤは、上記第1のリー
ルギヤ及び上記第2のリールギヤに対し、滑りクラッチ
を介して、この滑りクラッチにより上限が規定された駆
動力を伝達することとしたものである。
【0024】
【作用】本発明に係るテーププレーヤ装置においては、
駆動ギヤに噛合した状態でこの駆動ギヤの周囲を移動可
能となされた伝達切り換えギヤと、該駆動ギヤに対向し
て該伝達切り換えギヤの移動経路に亘って配設され該駆
動ギヤの周囲を移動する伝達切り換えギヤが噛合するラ
ックギヤと、該伝達切り換えギヤが一方向に移動された
ときにこの伝達切り換えギヤが噛合する第1の従動ギヤ
と、該伝達切り換えギヤが他方向に移動されたときにこ
の伝達切り換えギヤが噛合する第2の従動ギヤとを備え
ているので、上記伝達切り換えギヤが上記第1または第
2の従動ギヤに噛合した状態においては、該伝達切り換
えギヤの回転力損失(トルクロス)を極限まで軽減する
ことができ、駆動力伝達の切り換え完了後は、駆動力の
損失を極力抑えることができる。
【0025】また、上記駆動力伝達切り換え機構におい
て、上記第1の従動ギヤと第2の従動ギヤとが、互いに
異なる駆動力伝達経路を経て、第3の従動ギヤに駆動力
を伝達することとした場合には、駆動力の伝達経路を切
り換えることにより、減速比の切り換えや駆動方向の切
り換え等を行うことができる。
【0026】そして、本発明に係るテーププレーヤ装置
は、駆動ギヤに噛合した状態でこの駆動ギヤの周囲を移
動可能となされた伝達切り換えギヤと、該駆動ギヤに対
向して該伝達切り換えギヤの移動経路に亘って配設され
該駆動ギヤの周囲を移動する伝達切り換えギヤが噛合す
るラックギヤと、回転負荷を有する第1のリールギヤ
と、回転負荷を有する第2のリールギヤとを備え、上記
伝達切り換えギヤは、一方向に移動されたときに、上記
第1のリールギヤに駆動力を伝達し、他方向に移動され
たときに、上記第2のリールギヤに駆動力を伝達するこ
ととなされているので、上記伝達切り換えギヤを介して
上記第1または第2のリールギヤに駆動力が伝達されて
いるときには、該伝達切り換えギヤの回転力損失(トル
クロス)を極限まで軽減することができ、駆動力伝達の
切り換え完了後の駆動力の損失を極力抑えることができ
る。
【0027】また、上記テーププレーヤ装置において、
上記伝達切り換えギヤは、上記第1のリールギヤ及び上
記第2のリールギヤに対し、トルクロスのない状態で駆
動力を伝達することとした場合には、該駆動力伝達切り
換えギヤは、早送りモードと巻戻しモードとの切り換え
を行うことができる。
【0028】さらに、上記テーププレーヤ装置におい
て、上記伝達切り換えギヤは、上記第1のリールギヤ及
び上記第2のリールギヤに対し、滑りクラッチを介し
て、この滑りクラッチにより上限が規定された駆動力を
伝達することとした場合には、該駆動力伝達切り換えギ
ヤは、順方向再生(記録)モードと逆方向再生(記録)
モードとの切り換えを行うことができる。。
【0029】
【実施例】以下、本発明の具体的な実施例を図面を参照
しながら説明する。
【0030】本発明に係るテーププレーヤ装置は、テー
プカセットを使用して情報信号の記録再生を行うテープ
プレーヤ装置である。このテーププレーヤ装置は、本発
明に係る駆動力伝達切り換え機構を有して構成されたモ
ード切り換え機構を備えている。このテーププレーヤ装
置を、次の順序で説明する。
【0031】[1]テープカセットの構成 [2]テーププレーヤ装置の構成の概要 [3]操作釦の構成 [4]モード切り換え機構の構成 [5]蓋ロック機構の構成 [6]カセットホルダの構成 [7]テーププレーヤ装置の動作 [1]テープカセットの構成 上記テープカセットは、「コンパクトカセット」(商
標)と通称されるものであって、図31に示すように、
長方形の主面部を有するカセット209内に、一対のテ
ープリール202,203が回転可能に収納されて構成
されている。一方の上記テープリール202には、磁気
テープ206が巻装されている。この磁気テープの上記
一方のテープリール202の外周側となる先端側は、他
方の上記テープリール203に接合されている。そし
て、上記磁気テープ206の上記各テープリール20
2,203間に渡る部分は、上記カセット209の側面
部に開設された磁気ヘッド進入孔207及びピンチロー
ラ進入孔208を介して、このカセット209の外方側
に臨んでいる。
【0032】上記カセット209の主面部には、上記各
テープリール202,203の中心部分を外方側に臨ま
せるための一対のリール軸挿通孔210,211が開設
されている。これらリール軸挿通孔210,211は、
上記各テープリール202,203の中央部分に形成さ
れたリール軸係合孔204,205を、上記カセット2
09の外方側に臨ませている。
【0033】[2]テーププレーヤ装置の構成の概要 そして、上記テーププレーヤ装置は、図1及至図5に示
すように、外フレーム3と筐体部7とから構成される外
筐体を有して構成される。この外筐体は、上記テープカ
セット201を収納し得るように、このテープカセット
に略々対応した大きさを有して構成され、前面側が開放
された状態となっている。すなわち、上記外フレーム3
は、上記外筐体の周縁部分をなす枠状に形成され、上記
筐体部7は、該外筐体の背面側部分を閉蓋する略々平板
状部材として形成されている。この筐体部7は、金属板
材料によって形成されている。
【0034】そして、上記外筐体の前面側は、この外筐
体に対して回動可能な状態に支持された蓋体5によっ
て、開閉可能となされている。この蓋体5は、上記テー
プカセット201の主面部に略々対応した形状及び大き
さの略々平板状に形成されている。すなわち、この蓋体
5は、長方形形状を有している。この蓋体5は、短辺部
である下縁側部分を回動可能に支持され、図2中に矢印
Aで示すように、上縁側部分を上記外筐体に対して接離
させるように回動可能となされている。
【0035】上記外筐体内には、シャーシ1が配設され
ている。このシャーシ1は、上記テープカセット201
の主面部に対応した形状及び大きさを有して、金属板材
料によって、平板状に形成されている。
【0036】上記シャーシ1の前面部上には、テープカ
セット装着部が構成されている。このテープカセット装
着部は、上記テープカセット201が位置決めされて装
着され、このテープカセット201の磁気テープ206
に対する情報信号の記録再生が行えるように構成されて
いる。すなわち、このテープカセット装着部は、図2及
び図5に示すように、上記シャーシ1の前面部上に配設
された、磁気ヘッド9、一対の位置決めピン15,1
5、一対のキャプスタン軸17,18、一対のピンチロ
ーラ11,12、及び、対をなすテイクアップ側及びサ
プライ側のリール軸19,20を有して構成されてい
る。
【0037】上記各位置決めピン15,15は、上記シ
ャーシ1に植設され、上記カセット209の主面部に開
設された一対の位置決め孔214,214に対応して嵌
入係合する。上記各キャプスタン軸17,18は、上記
シャーシ1に立設され、このシャーシ1の背面部に配設
されたモータの駆動力により、一定の回転速度にて互い
に逆方向に回転操作される。これらキャプスタン軸1
7,18は、上記カセット209の主面部に形成された
一対のキャプスタン軸挿通孔213,213を介して、
該カセット209内の、上記各ピンチローラ進入孔20
8,208内の磁気テープ206の背後側に進入する。
上記各ピンチローラ11,12は、回転可能に支持され
るとともに、上記各キャプスタン軸17,18に対して
接離操作され、上記各ピンチローラ進入孔208,20
8を介して上記カセット209内に進入し、該各キャプ
スタン軸17,18と共働して上記磁気テープ206を
挟持する。上記磁気ヘッド9は、上記磁気ヘッド進入孔
207を介して上記カセット209内に進入し、上記磁
気テープ206に対する情報信号の書き込み及び読み出
しを行う。
【0038】上記蓋体5の内面部、すなわち、上記シャ
ーシ1に臨む側には、後述するように、上記テープカセ
ット201の主面部に略々対応した形状の主板部を有し
該蓋体5に略々重ねられた状態に支持されたカセットホ
ルダ8が設けられている。
【0039】上記カセットホルダ8には、上記蓋体5が
開蓋状態にあるときに、上記テープカセット装着部より
離間された側の短辺側より、上記テープカセット201
が、図31中矢印Cで示すように、短辺部分を進行方向
となして挿入される。このカセットホルダ8は、上記テ
ープカセット201を保持し、該蓋体5が閉蓋されるこ
とにより、保持していたテープカセット201を、図2
9に示すように、上記テープカセット装着部に装着させ
る。
【0040】そして、上記シャーシ1の周縁部分には、
シャーシ側板部2が取り付けられている。このシャーシ
側板部2は、略々枠状に形成され、上記シャーシ1の周
囲を囲むようにして、このシャーシ1に取り付けられて
いる。上記外フレーム3は、上記シャーシ側板部2に取
り付けられて支持されている。また、上記筐体部7は、
上記外フレーム3に支持されつつ、上記シャーシ側板部
2に取り付けられている。
【0041】上記シャーシ1の背面部、すなわち、この
シャーシ1の上記筐体部7側の面部には、電子基板4が
取り付けられている。この電子基板4上には、電子素子
が取り付けられ、このテーププレーヤ装置の各動作モー
ドを実行するための電子回路が構成されている。
【0042】[3]操作釦の構成 そして、上記筐体部7の外側面部、すなわち、上記外筐
体の背面部には、操作部となる操作釦74が配設されて
いる。この操作釦74は、4個の釦からなり、各釦が独
立的に押圧操作されるようになされている。この操作釦
74は、上記筐体部7の内面側部分に取り付けられ、こ
の筐体部7に開設された透孔90を介して、外方側に臨
んでいる。
【0043】このテーププレーヤ装置は、上記操作釦7
4の各釦に対する操作に応じて、順方向(フォワード)
または逆方向(リバース)再生モード(Play)、停
止モード(Stop)、早送りモード(FF)、巻戻し
モード(Rew)を選択的に実行するように構成されて
いる。この操作釦74の各釦は、押圧操作されると、図
5に示すように、上記シャーシ1の背後側に配設された
上記電子基板4上のダイヤフラムスイッチを押圧するよ
うになされている。
【0044】上記操作釦74は、図3及び図4に示すよ
うに、上記筐体部7にスライド可能に支持されたシャッ
タ92のスライドにより、覆われ、また、外方側に臨ま
せられるようになされている。
【0045】上記シャッタ板92は、金属板材料により
形成され、上記外筐体の外側面部上に配設されている。
なお、上記筐体部7の背面部には、上記シャッタ板92
の移動軌跡に対応して、凹部106が設けられ、このシ
ャッタ板92の該筐体部7の表面部よりの突出を抑えて
いる。
【0046】上記シャッタ板92には、連結部材95が
取り付けられている。この連結部材95は、一対の連結
ピン96,96及び一対の取り付けピン97,97を有
している。この連結部材95において、上記各ピン9
6,96、97,97は、上記連結部材95の本体部分
に対して、一体的に鋳造されて形成(ダイカスト形成)
されている。
【0047】上記連結部材95は、上記各取り付けピン
97,97を上記シャッタ板92に設けられた一対の取
り付け孔94,94に挿通させ、これら取り付けピン9
7,97の先端側をカシメられることにより、該シャッ
タ板92に対して取り付けられている。まこ、上記連結
部材95は、上記シャッタ板92に開設された一対の透
孔93,93に上記各連結ピン96,96を対応させて
挿通させている。
【0048】上記各連結ピン96,96は、上記筐体部
7に開設された透孔89を介して、上記外筐体内に進入
されている。この筐体部7の内面部には、上記透孔89
に対応して、スライドガイド板76が取り付けられてい
る。このスライドガイド板76は、上記透孔89に対応
する位置に、一対のスリット80,80及びスライドガ
イドスリット81を有している。上記各連結ピン96,
96は、上記各スリット80,80に挿通され、上記ス
ライドガイド板76よりもさらに、上記外筐体内に進入
している。
【0049】上記スライドガイド板76は、上縁側部分
においては、上記操作釦74を支持している。すなわ
ち、上記操作釦74は、上記筐体部7の内方側となる背
面部分を板バネ75により支持され、この板バネ75を
介して、上記スライドガイド板76の上縁側部分によ
り、上記筐体部7の内面部側に抑えられて支持されてい
る。上記板バネ75には、上記操作釦74の背面部を上
記外筐体の内方側に臨ませるための、各釦に対応した透
孔99,99,99,99が形成されている。このスラ
イドガイド板76の上縁側部分は、透孔77,77,7
9及び切り欠き部78が形成され、これら透孔77,7
7,79及び切り欠き部78を介して、上記操作釦74
の背面部を上記外筐体の内方側に臨ませている。
【0050】上記操作釦74の各釦の背面部には、上記
ダイヤフラムスイッチを押圧するための突起が形成され
ている。上記操作釦74の各釦は、押圧操作されると、
上記突起により、対応するダイヤフラムスイッチを押圧
操作する。
【0051】そして、上記各連結ピン96,96の先端
側には、支持板105が取り付けられている。この支持
板105は、金属板材料により平板状に形成され、一対
の取り付け孔87,87を有している。この支持板10
5は、上記各ら取り付け孔87,87に上記各連結ピン
96,96を挿通され、これら連結ピン96,96の先
端側がカシメられることにより、該各連結ピン96,9
6に取り付けられる。上記支持板105には、上記各取
り付け孔87,87の間に位置して、上記筐体部7側に
向けて、ガイドピン88が突設されている。このガイド
ピン88は、上記スライドガイドスリット81に対し、
上記外筐体の内方側より挿通されている。
【0052】また、上記支持板105には、上記スライ
ドガイドスリット81に平行となされて、ガイドスリッ
ト86が形成されている。このガイドスリット86に
は、上記スライドガイド板76に上記外筐体の内方側に
向けて突設されたガイドピン82が挿通係合されてい
る。
【0053】上記シャッタ板92は、上記スライドガイ
ドスリット81及び上記ガイドスリット86にガイドさ
れて、上記筐体部7に対してスライド可能に支持されて
いる。このシャッタ板92のスライド可能範囲は、図3
に示す上記操作釦74を覆う位置より、図4に示す該操
作釦74を外方側に臨ませる位置とに亘っている。
【0054】そして、上記スライドガイド板76の下端
側に突設された掛止ピン83と上記支持板105の下端
側に突設された掛止ピン85との間には、トグルバネ8
4の各アーム部が対応して掛止されている。このトグル
バネ84は、上記支持板105を、この支持板105の
スライド可能範囲の中央位置より離間する方向に付勢す
るすなわち、上記シャッタ板92は、上記操作釦74を
覆う位置となる方向と該操作釦74を外方側に臨ませる
位置となる方向とのいずれかに弾性付勢される。
【0055】上記シャッタ板92上においては、上記連
結部材95は、このシャッタ板92を手指により移動操
作するときの、指掛けとしての機能を果たす。
【0056】[4]モード切り換え機構の構成 上記シャーシ1の背面部には、図6及至図8に示すよう
に、上記モータ119が取り付けられ、このモータ11
9の駆動力を上記各リール軸19,20及び上記各キャ
プスタン軸17,18に伝達するモード切り換え機構が
配設されている。また、このモード切り換え機構は、上
記各動作モードを選択するために動作するプランジャ3
01及びカムギヤ320を有している。このカムギヤ3
20は、上記モータ119の駆動力により回転操作され
るとともに、上記プランジャ301の動作に応じて、各
動作モードに応じた回転角度位置にて停止されるように
なされている。なお、このモード切り換え機構は、上記
シャーシ1と上記電子基板4との間において構成されて
いる。
【0057】上記モータ119の駆動軸には、プーリ1
47が取り付けられている。このプーリ147には、無
端駆動ベルト120が巻き掛けられている。そして、こ
の無端駆動ベルト120は、上記シャーシ1の背面部に
回転可能に支持された伝達プーリ148及びフォワード
側のフライホイール152に巻き掛けられている。ま、
この無端駆動ベルト120には、上記フォワード側のフ
ライホイール152と対をなすリバース側のフライホイ
ール151が接している。
【0058】上記伝達プーリ148は、上記シャーシ1
の背面部の下方側位置に植設された支軸149により、
回転可能に支持されている。上記各フライホイール15
2,151は、上記シャーシ1に設けられた一対の軸受
け孔154,153により、それぞれ中心部分を回転可
能に支持されている。これらフライホイール154,1
53には、同軸状に上記一対のキャプスタン軸17,1
8が対応して植設されている。これらキャプスタン軸1
7,18は、上記各軸受け孔154,153を介して、
上記シャーシ1の前面側、すなわち、上記カセット装着
部側に突出されている。
【0059】上記モータ119が回転駆動すると、上記
各フライホイール153,152は、互いに逆方向に回
転操作される。このように上記各フライホイール15
3,152が回転操作されると、上記各キャプスタン軸
17,18が、互いに逆方向に回転操作される。
【0060】上記フォワード側のフライホイール152
には、上記シャーシ1側の主面部の中心部分に、駆動ギ
ヤ319が一体的に設けられている。この駆動ギヤ31
9は、上記シャーシ1の背面部に植設された支軸159
を介して回転可能に支持された第1の伝達ギヤ158に
噛合している。この第1の伝達ギヤ158の中心部分に
は、この第1の伝達ギヤ158よりも小径のカム駆動ギ
ヤ379が一体的に設けられている。このカム駆動ギヤ
379は、上記シャーシ1の背面部に植設された支軸1
90により回転可能に支持された上記カムギヤ320の
外周部分に臨み、このカムギヤ320の外周縁部に形成
されたギヤ部323に噛合し得るようになされている。
【0061】このテーププレーヤ装置における動作モー
ドの選択は、上記カムギヤ320の回転角度位置に応じ
て行われる。すなわち、上記シャーシ1の背面部には、
上記カムギヤ320により移動操作されるNRスライダ
118が配設されている。このNRスライダ118は、
長孔191,188を有し、これら長孔191,188
に上記シャーシ1に植設された支軸190,189を挿
通係合させることによって、スライド可能に支持されて
いる。
【0062】このNRスライダ118は、一端側(下端
側)に係合片部187を有し、この係合片部187を、
コイル部を上記シャーシ1に支持された捻りコイルバネ
186の各アーム部に挟持されている。この捻りコイル
バネ186は、コイル部を上記シャーシ1の背面部に設
けられた支軸315に支持されている。このNRスライ
ダ118は、上記捻りコイルバネ186の各アーム部に
より、スライド可能範囲の略々中央位置に位置決めされ
るとともに、この中央位置より移動されたときには、該
中央位置に復帰する方向に弾性付勢される。
【0063】このNRスライダ118は、停止モード、
早送りモード及び巻戻しモードにおいては、中央位置に
位置決めされる。そして、このNRスライダ118は、
再生モード(記録モード)においては、図7中矢印Tで
示すように、順方向再生(フォワード)にあっては上方
側に移動操作され、逆方向再生(リバース)にあっては
下方側に移動操作される。
【0064】上記カムギヤ320は、図18及至図21
に示すように、外周縁部にギヤ部323が設けられると
ともに、このギヤ部323上に第1及至第3の欠歯部3
25,324,326が形成されている。このカムギヤ
320は、上記各欠歯部325,324,326のいず
れかを上記カム駆動ギヤ379に対向させているときに
は、このカム駆動ギヤ379が回転しても、駆動力を伝
達されず、回転操作されない。そして、このカムギヤ3
20は、上記ギヤ部323を上記カム駆動ギヤ379に
対向させているときには、このギヤ部323を該カム駆
動ギヤ379に噛合させており、このカム駆動ギヤ37
9が回転すると、駆動力を伝達されて回転操作される。
【0065】そして、このカムギヤ320は、前面側、
すなわち、上記シャーシ1に臨む側の主面部である裏面
部に、図19に示すように、上記NRスライダ118を
移動操作するための内周カム321及び外周カム322
が設けられている。上記NRスライダ118は、他端側
(上端側)部分を上記カムギヤ320と上記シャーシ1
との間に進入させており、この部分に、該カムギヤ32
0に向けて突設された倣いピン192を有している。こ
の倣いピン192は、上記内周カム321と上記外周カ
ム322との間に位置している。
【0066】上記カムギヤ320は、図21のカム線図
及び図9に示すように、0゜位置(初期位置)において
は、裏面部の各カム321,322を上記倣いピン19
2に接触させておらず、該倣いピン192を図21中0
で示す中央位置に位置させている。この初期位置におい
て、このカムギヤ320は、上記カム駆動ギヤ379に
上記第1の欠歯部325を対向させている。
【0067】そして、上記カムギヤ320は、図19中
矢印(A)で示す所定の方向に回転操作されると、上記
内周カム321により、上記倣いピン192を移動操作
する。このとき、上記倣いピン192は、上記カムギヤ
320が130゜位置まで回転される間、図21におい
て0点よりも上方側で示す該カムギヤ320の支軸19
0に接近する方向に移動される。上記倣いピン192が
上記支軸190に接近する方向に移動すると、上記NR
スライダ118は、図10中矢印(B)で示す上方側に
スライドされる。上記カムギヤ320が130゜位置に
あるとき、上記倣いピン192は、ピーク部338に当
接されている。
【0068】そして、上記カムギヤ320が130゜位
置より135゜位置に至る間は、上記倣いピン192が
上記支軸190より離間する方向にやや戻り、上記NR
スライダ118は、中央側にやや戻ることとなる。この
とき、このカムギヤ320は、上記カム駆動ギヤ379
に上記第2の欠歯部324を対向させる。上記カムギヤ
320が135゜位置となったとき、上記NRスライダ
118は、図10に示すように、順方向再生(フォワー
ド)を実行する位置となされる。上記カムギヤ320が
135゜位置にあるとき、上記倣いピン192は、停止
傾斜部339に当接されている。
【0069】上記カムギヤ320は、さらに、図19中
矢印(A)で示す所定の方向に回転操作されると、上記
倣いピン192の位置において上記内周カム321が終
端に至り、この倣いピン192を初期位置に戻す。そし
て、このカムギヤ320は、さらに回転操作されると、
上記外周カム322により、上記倣いピン192を移動
操作する。このとき、上記倣いピン192は、上記カム
ギヤ320が270゜位置に近い位置(265゜位置)
まで回転される間、図21において0点よりも下方側で
示す該カムギヤ320の支軸190より離間する方向に
移動される。上記倣いピン192が上記支軸190より
離間する方向に移動すると、上記NRスライダ118
は、図11中矢印(G)で示す下方側にスライドされ
る。上記カムギヤ320が270゜位置に近い位置にあ
るとき、上記倣いピン192は、ピーク部340に当接
されている。
【0070】そして、上記カムギヤ320が270゜位
置に至ると、上記倣いピン192が上記支軸190に接
近する方向にやや戻り、上記NRスライダ118は、中
央側にやや戻ることとなる。このとき、このカムギヤ3
20は、上記カム駆動ギヤ379に上記第3の欠歯部3
26を対向させる。上記カムギヤ320が270゜位置
となったとき、上記NRスライダ118は、図11に示
すように、逆方向再生(リバース)を実行する位置とな
される。上記カムギヤ320が270゜位置にあると
き、上記倣いピン192は、停止傾斜部341に当接さ
れている。
【0071】上記カムギヤ320は、さらに、図19中
矢印(A)で示す所定の方向に回転操作されると、上記
倣いピン192の位置において上記外周カム322が終
端に至り、0゜位置に復帰したときに、この倣いピン1
92を初期位置に戻す。このとき、このカムギヤ320
は、上記カム駆動ギヤ379に上記第1の欠歯部324
を対向させる。上記カムギヤ320が0゜位置に戻った
とき、上記NRスライダ118は、図12に示すよう
に、中央位置に復帰し、停止モード、または、早送りモ
ード及び巻戻しモードが実行される位置となされる。
【0072】また、このカムギヤ320は、後面側、す
なわち、上記電子基板4に臨む側の主面部である表面部
に、図18に示すように、上記プランジャ301に連係
されたストッパレバー199が係合するための、互いに
対向する外周カム327及び内周カム328が設けられ
ている。
【0073】上記プランジャ301は、上記6及至図
8、図13に示すように、上記シャーシ1に固定して取
り付けられている。このプランジャ301は、駆動軸3
77を有し、通常状態においてはこの駆動軸377を引
き込んでおり、通電されると、この駆動軸377を押し
出す。上記ストッパレバー199は、一端側を上記シャ
ーシ1の背面部に植設された支軸200を介して回動可
能に支持され、他端側を上記プランジャ301の駆動軸
377の先端側の係合部373に係合されている。ま
た、このストッパレバー199は、上記カムギヤ320
の後方側に位置される係合アーム部を有しており、この
係合アーム部の先端側に該カムギヤ320側に突設され
た倣い突起380を有している。この倣い突起380
は、上記カムギヤ320の表面側の外周カム327及び
内周カム328間に進入されている。
【0074】また、上記シャーシ1の背面部には、後述
するFRギヤ184を移動操作するためのFRギヤ移動
レバー175が配設されている。このFRギヤ移動レバ
ー175は、一端側(上端側)部分を上記シャーシ1に
植設された支軸176を介して回動可能に支持されてお
り、中途部分の被当接片部376を上記ストッパレバー
199の中途部の当接部374に対向させている。この
FRギヤ移動レバー175は、他端側(下端側)部分1
80を上記シャーシ1に設けられたスリット181に挿
通させており、回動可能な角度範囲を規制されている。
【0075】上記FRギヤ移動レバー175と上記スト
ッパレバー199とには、コイル部を上記シャーシ1に
設けられた支軸375に回動可能に支持された捻りコイ
ルバネ368の各アーム部が掛合されている。上記スト
ッパレバー199は、このストッパレバー199の他端
側に設けられた掛合部370に上記捻りコイルバネ36
8の一方のアーム部を掛合され、該他端側を上記プラン
ジャ301より離間させる方向に回動付勢されている。
また、上記FRギヤ移動レバー175は、上記支軸17
6の近傍に設けられた掛合片部369に上記捻りコイル
バネ368の他方のアーム部を掛合され、上記被当接片
部376を上記ストッパレバー199の当接部374に
接近させる方向に回動付勢されている。
【0076】上記捻りコイルバネ368は、上記FRギ
ヤ移動レバーの支軸176より上記被当接片部376ま
での距離が該支軸176より上記掛合片部369までの
距離より長く、また、上記ストッパレバー199の支軸
200より当接部374までの距離が該支軸200より
上記掛合部370までの距離より短いため、該ストッパ
レバー199に対し、該FRギヤ移動レバー175に生
じるよりも強い回転トルクを生じさせる。
【0077】したがって、上記捻りコイルバネ368
は、図14に示すように、上記プランジャ301が通電
されて上記駆動軸377が上記ストッパレバー199側
に押し出されたときには、該ストッパレバー199をこ
のストッパレバー199の他端側が該プランジャ301
より離間する方向に回動させ、このストッパレバー19
9の当接部374を上記FRギヤ移動レバー175の被
当接片部376に当接させて、このFRギヤ移動レバー
175をこの捻りコイルバネ368の付勢力に抗して回
動させる。
【0078】初期状態において上記プランジャ301の
駆動軸が引き込まれており、上記ストッパレバー199
が他端側を該プランジャ301に近接させる方向に回動
されていると、上記倣い突起380は、上記カムギヤ3
20の内周側に位置している。そして、上記ストッパレ
バー199が、他端側を上記プランジャ301より離間
させる方向に回動されると、上記倣い突起380は、上
記カムギヤ320に対しては、このカムギヤ320の内
周側より外周側に移動される。
【0079】上記カムギヤ320は、図20のカム線図
及び図18に示すように、0゜位置(初期位置)におい
ては、表面部の外周カム327に設けられた第1の停止
部329を上記倣い突起380に当接させ、図18中矢
印(A)で示す所定方向への回転を阻止されている。こ
の初期位置において、このカムギヤ320は、上記カム
駆動ギヤ379に上記第1の欠歯部325を対向させて
いる。
【0080】そして、上記プランジャ301が通電され
て上記ストッパレバー199が回動操作されると、上記
倣い突起380は、上記カムギヤ320の外周側に移動
されるため、上記第1の停止部329への当接を解除
し、上記内周カム328の第1の傾斜部332を押圧す
る。上記倣い突起380が上記第1の傾斜部332を押
圧することにより、上記カムギヤ320は、図18中矢
印(A)で示す所定方向に僅かに回動される。このよう
に、上記カムギヤ320が上記倣い突起380によって
回動されることにより、このカムギヤ320のギヤ部3
23が上記カム駆動ギヤ379に噛合し、このカムギヤ
320は、該カム駆動ギヤ379により上記所定の方向
に回転操作される。
【0081】所定方向に回転操作された上記カムギヤ3
20は、上記内周カム328の第2の傾斜部333を上
記倣い突起380に当接させ、この倣い突起380を初
期位置に戻す。このとき、上記プランジャ301に対す
る通電は終了されており、このプランジャ301は、上
記駆動軸377を引き込んだ位置で保持する。
【0082】そして、このカムギヤ320が135゜位
置まで回動されると、上記倣い突起380は、上記外周
カム327の第2の停止部330に当接され、このカム
ギヤ320の回転を阻止する。このとき、上記カムギヤ
320は、上記NRスライダ118が中央側に戻ろうと
する力が上記倣いピン192及び上記停止傾斜部339
を介して伝達されることにより、上記所定方向に回動付
勢されている。また、このとき、このカムギヤ320
は、上記カム駆動ギヤ379に上記第2の欠歯部324
を対向させている。
【0083】再び、上記プランジャ301が通電されて
上記ストッパレバー199が回動操作されると、上記倣
い突起380は、上記カムギヤ320の外周側に移動さ
れるため、上記第2の停止部330への当接を解除し、
上記内周カム328の第3の傾斜部334を押圧する。
上記倣い突起380が上記第3の傾斜部334を押圧す
ることにより、上記カムギヤ320は、図18中矢印
(A)で示す所定方向に僅かに回動される。このよう
に、上記カムギヤ320が上記倣い突起380によって
回動されることにより、このカムギヤ320のギヤ部3
23が上記カム駆動ギヤ379に噛合し、このカムギヤ
320は、該カム駆動ギヤ379により上記所定の方向
に回転操作される。
【0084】所定方向に回転操作された上記カムギヤ3
20は、上記内周カム328の第4の傾斜部335を上
記倣い突起380に当接させ、この倣い突起380を初
期位置に戻す。このとき、上記プランジャ301に対す
る通電は終了されており、このプランジャ301は、上
記駆動軸377を引き込んだ位置で保持する。
【0085】そして、このカムギヤ320が270゜位
置まで回動されると、上記倣い突起380は、上記外周
カム327の第3の停止部331に当接され、このカム
ギヤ320の回転を阻止する。このとき、上記カムギヤ
320は、上記NRスライダ118が中央側に戻ろうと
する力が上記倣いピン192及び上記停止傾斜部341
を介して伝達されることにより、上記所定方向に回動付
勢されている。また、このとき、このカムギヤ320
は、上記カム駆動ギヤ379に上記第3の欠歯部326
を対向させている。
【0086】再び、上記プランジャ301が通電されて
上記ストッパレバー199が回動操作されると、上記倣
い突起380は、上記カムギヤ320の外周側に移動さ
れるため、上記第3の停止部330への当接を解除し、
上記内周カム328の第5の傾斜部336を押圧する。
上記倣い突起380が上記第5の傾斜部336を押圧す
ることにより、上記カムギヤ320は、図18中矢印
(A)で示す所定方向に僅かに回動される。このよう
に、上記カムギヤ320が上記倣い突起380によって
回動されることにより、このカムギヤ320のギヤ部3
23が上記カム駆動ギヤ379に噛合し、このカムギヤ
320は、該カム駆動ギヤ379により上記所定の方向
に回転操作される。
【0087】所定方向に回転操作された上記カムギヤ3
20は、上記内周カム328の第6の傾斜部337を上
記倣い突起380に当接させ、この倣い突起380を初
期位置に戻す。このとき、上記プランジャ301に対す
る通電は終了されており、このプランジャ301は、上
記駆動軸377を引き込んだ位置で保持する。
【0088】そして、このカムギヤ320が0゜位置に
戻るまで回動されると、上記倣い突起380は、上記第
1の停止部329に当接され、このカムギヤ320の回
転を阻止する。このとき、このカムギヤ320は、上記
カム駆動ギヤ379に上記第1の欠歯部325を対向さ
せている。
【0089】そして、上記NRスライダ118には、支
軸126を介して上記シャーシ1に対して回動可能に取
り付けられたヘッド移動レバー313が連係されてい
る。このヘッド移動レバー313は、上記NRスライダ
118の移動に応じて回動操作される。すなわち、この
ヘッド移動レバー313は、上記NRスライダ118の
近傍に位置して配設され、このNRスライダ118に臨
む側に、互いに相対向する係合壁部355,356を有
している。このヘッド移動レバー313は、上記各係合
壁部355,356により、上記NRスライダ118よ
り突設された係合片部354を挟持している。この係合
片部354は、略々円盤状の形状を有して形成されてい
る。
【0090】上記ヘッド移動レバー313は、回動操作
されると、上記磁気ヘッド9を支持しているヘッドホル
ダ10を介して、この磁気ヘッド9を、上記シャーシ1
の中心側方向、すなわち、上記テープカセット装着部に
装着されたテープカセット201のカセット209内に
進入する方向に移動させる。上記ヘッドホルダ10は、
上記シャーシ1に対して、スライド可能に取り付けられ
ており、引っ張りコイルバネ312により、上記磁気ヘ
ッド9を上記カセット209より退出させる方向に弾性
付勢されている。
【0091】上記ヘッドホルダ10は、上記ヘッド移動
レバー313を挟むようにして、上記NRスライダ11
8側に突設された一対のアーム部を有している。これら
アーム部の先端側には、それぞれ上記ヘッド移動レバー
313側に臨んだ係合壁部362,363を有してい
る。上記ヘッド移動レバー313が上記NRスライダ1
18により回動されると、このヘッド移動レバー313
の上記支軸126を介して対向する縁部に設けられた当
接壁部357,359のいずれかが、上記係合壁部36
2,363のいずれかを押圧して、上記ヘッドホルダ1
0を移動させる。すなわち、順方向再生モードにおいて
は、図10に示すように、上記ヘッド移動レバー313
の下側の当接壁部357が上記ヘッドホルダ10の下側
の係合壁部362を押圧する。また、逆方向再生モード
においては、図11に示すように、上記ヘッド移動レバ
ー313の上側の当接壁部359が上記ヘッドホルダ1
0の上側の係合壁部363を押圧する。
【0092】また、上記シャーシ1の背面部には、ヘッ
ドホールドレバー117がスライド可能に配設されてい
る。このヘッドホールドレバー117は、先端側を上記
ヘッドホルダ10及び上記ヘッド移動レバー313に臨
ませ、図7中矢印Qで示すように、このヘッドホルダ1
0に対する接離方向のスライドが可能となっている。そ
して、このヘッドホールドレバー117は、上記シャー
シ1に配設された捻りコイルバネ195により、先端側
を上記ヘッドホルダ10に近接させる方向に弾性付勢さ
れるとともに、該先端側の当接壁365を上記ヘッド移
動レバー313上の当接ピン364に当接させて位置決
めされている。
【0093】上記ヘッドホールドレバー117の先端部
分には、階段状の第1及び第2の掛止部115,116
が形成されている。そして、上記ヘッドホルダ10に
は、上記各掛止部115,116に対応した掛止片36
6が突設されている。
【0094】停止モードにおいては、上記磁気ヘッド9
は、上記カセット209より退出した停止位置にあり、
このとき、上記掛止片366は、図9に示すように、上
記各掛止部116,115より離間した位置となってい
る。順方向または逆方向の再生モード(記録モード)に
おいて、上記磁気ヘッド9が上記カセット209内に進
入する再生位置となったときには、上記ヘッドホールド
レバー117は、図10及び図11に示すように、上記
第1の掛止部116により上記掛止片366を掛止し
て、該磁気ヘッド9を該再生位置に保持する。このヘッ
ドホールドレバー117の上記ヘッドホルダ10に対す
る掛止は、上記ヘッド移動レバー313が回動すること
によりこのヘッドホールドレバー117への位置決めを
解除し、このヘッドホールドレバー117が上記捻りコ
イルバネ195の付勢力により該ヘッドホルダ10側に
スライドすることによって維持される。
【0095】また、一旦再生モードが実行された後は、
停止モード、早送りモード及び巻戻しモード、または、
選曲モード(磁気ヘッド9による情報信号の読み取りを
実行しつつ、磁気テープ206を高速で送り操作するモ
ード)が選択されたとき、上記ヘッド移動レバー313
が初期位置に復帰することによって上記ヘッドホールド
レバー117は初期位置に復帰するが、このとき、上記
掛止片366は、図12に示すように、上記第2の掛止
部115に掛止される。したがって、このとき、上記磁
気ヘッド9は、上記再生位置よりは後退しているが、上
記停止位置よりは前進した位置である待機位置となされ
る。
【0096】また、上記ヘッド移動アーム313は、上
記シャーシ1に回動可能に取り付けられた一対のピンチ
ローラ移動アーム304,305を選択的に回動操作す
る。これらピンチローラ移動アーム304,305は、
それぞれ、中央部分を上記ヘッドホルダ10に支軸30
6,306を介して回動可能に取り付けられている。フ
ォワード用のピンチローラ移動アーム305は、上記ヘ
ッドホルダ10の中央部分より、上方側に延在されて配
設されている。リバース用のピンチローラ移動アーム3
04は、上記ヘッドホルダ10の中央部分より、下方側
に延在されて配設されている。
【0097】上記各ピンチローラ移動レバー304,3
05の上記ヘッドホルダ10の中央側となる一端側は、
上記ヘッド移動レバー313の近傍に臨んでおり、当接
壁部310,311となされている。また、上記各ピン
チローラ移動レバー304,305の上記ヘッドホルダ
10より離反する側となる他端側には、押圧片部30
8,309が形成されている。これら押圧片部308,
309は、上記シャーシ1に開設された透孔314,3
14を介して、このシャーシ1の前面側、すなわち、上
記カセット装着部側に突出されている。
【0098】上記各ピンチローラ11,12は、それぞ
れ、上記シャーシ1の前面部に支軸155,155を介
して回動可能に支持されたピンチローラ支持アーム15
7に対し、回転可能に取り付けられている。これらピン
チローラ支持アーム157を支持する支軸155には、
捻りコイルバネであるリミッタバネ156が巻き掛けら
れている。これらピンチローラ支持アーム157は、上
記リミッタバネ156の一方のアーム部を上記キャプス
タン軸17,18側に押圧操作されることにより、上記
各ピンチローラ11,12を、所定の圧接力により該キ
ャプスタン軸17,18に押接させる。
【0099】上記ヘッド移動レバー313は、回動操作
されると、上記各ピンチローラ移動アーム304,30
5を選択的に回動操作し、上記各ピンチローラ11,1
2を選択的に移動操作する。すなわち、上記ヘッド移動
レバー313が上記NRスライダ118により回動され
ると、このヘッド移動レバー313の上記支軸126を
介して対向する縁部に設けられた当接壁部358,36
0のいずれかが、上記各ピンチローラ移動アーム30
4,305の当接壁部310,311のいずれかを押圧
して、該ピンチローラ移動アーム304,305のいず
れかを回動させる。上記ピンチローラ移動アーム30
4,305は、回動操作されると、上記押圧片部30
8,309により、上記リミッタバネ156,156の
一方のアーム部を上記キャプスタン軸17,18側に押
圧操作する。
【0100】順方向再生モードにおいては、図10に示
すように、上記ヘッド移動レバー313の上側の当接壁
部360がフォワード側のピンチローラ移動アーム30
5の当接壁部311を押圧する。また、逆方向再生モー
ドにおいては、図11に示すように、上記ヘッド移動レ
バー313の下側の当接壁部358がリバース側のピン
チローラ移動アーム304の当接壁部310を押圧す
る。
【0101】なお、上記ヘッド移動レバー313には、
図示しないFR検出スイッチが係合される係合ピン36
1が設けられている。このFR検出スイッチは、上記ヘ
ッド移動レバー313がいずれの方向に回動されている
かを検出し、このテーププレーヤ装置が、順方向再生モ
ード、逆方向再生モード、及び、停止モードのいずれの
モードとなっているかを検出する。
【0102】そして、上記第1の伝達ギヤ158は、上
記シャーシ1の背面部に支軸163を介して回転可能に
支持された第2の伝達ギヤ160に噛合している。この
第2の伝達ギヤ160は、本発明に係る駆動力伝達切り
換え機構を構成する駆動ギヤとなるものである。この第
2の伝達ギヤ160には、摩擦部材161を介して、ク
ラッチギヤ162が同軸状に取り付けられている。この
クラッチギヤ162は、上記第2の伝達ギヤ160が回
転すると、上記摩擦部材161との間の滑り摩擦力を介
して駆動力を伝達され、回転操作される。
【0103】上記クラッチギヤ162には、首振りギヤ
164が噛合している。この首振りギヤ164は、上記
第2の伝達ギヤ160を支持する支軸163を中心に回
動可能に取り付けられた首振りレバー198上に植設さ
れた支軸165に回転可能に支持されている。すなわ
ち、この首振りギヤ164は、上記首振りレバー198
が回動されると、上記クラッチギヤ162に噛合したま
ま、上記支軸163を中心とする円弧上を移動される。
【0104】上記首振りレバー198は、上記NRスラ
イダ118のスライドによって、回動操作される。すな
わち、この首振りレバー198は、図9に示すように、
上記NRスライダ118側に突設され、先端部が係合壁
部350,351となされた一対の係合アーム部を有し
ている。そして、上記NRスライダ118は、上記首振
りレバー198側に突設された一対の係合突片部35
2,353を有している。順方向再生モードにおいて、
上記NRスライダ118が上方側にスライドされると、
図10に示すように、上側の係合突片部353が上側の
係合壁部351を押圧し、上記首振りレバー198は、
図10中矢印(C)で示すように、上記首振りギヤ16
4を上方側に移動させる方向に回動される。逆方向再生
モードにおいて、上記NRスライダ118が下方側にス
ライドされると、図11に示すように、下側の係合突片
部352が下側の係合壁部350を押圧し、上記首振り
レバー198は、図11中矢印(H)で示すように、上
記首振りギヤ164を下方側に移動させる方向に回動さ
れる。
【0105】順方向再生モードにおいては、上記首振り
ギヤ164は、上記シャーシ1の背面部に支軸172を
介して回転可能に支持された第3の伝達ギヤ171に噛
合する。この第3の伝達ギヤ171は、上記シャーシ1
の背面部に植設された支軸174に回転可能に支持され
た第4の伝達ギヤ173に噛合している。この第4の伝
達ギヤ173は、本発明に係る駆動力伝達切り換え機構
を構成する第1の従動ギヤとなるものである。この第4
の伝達ギヤ173は、上記テイクアップ側リール軸19
に支軸303を介して取り付けられ上記シャーシ1の背
面側に支持されたテイクアップ側リールギヤ302に噛
合している。すなわち、この順方向再生モードにおいて
は、上記モータ119の駆動力が上記クラッチギヤ16
2を介して上記テイクアップ側リール軸19に伝達され
ることとなり、このテイクアップ側リール軸19は、上
記クラッチギヤ162に伝達されるトルクを上限とする
所定のトルクで回転操作される。
【0106】逆方向再生モードにおいては、上記首振り
ギヤ164は、上記シャーシ1の背面部に支軸167を
介して回転可能に支持された第5の伝達ギヤ166に噛
合する。この第5の伝達ギヤ166は、本発明に係る駆
動力伝達切り換え機構を構成する第2の従動ギヤとなる
ものである。この第5の伝達ギヤ166は、上記サプラ
イ側リール軸20に支軸170を介して取り付けられ上
記シャーシ1の背面側に支持されたサプライ側リールギ
ヤ169に噛合している。すなわち、この逆方向再生モ
ードにおいては、上記モータ119の駆動力が上記クラ
ッチギヤ162を介して上記サプライ側リール軸20に
伝達されることとなり、このサプライ側リール軸20
は、上記クラッチギヤ162に伝達されるトルクを上限
とする所定のトルクで回転操作される。
【0107】なお、上記第5の伝達ギヤ166には、光
学的センサによってこの第5の伝達ギヤ166の回転速
度を検出できるようにするため、放射状の明暗の縞が形
成された速度検出板168が取り付けられている。
【0108】そして、上記FRギヤ移動レバー175の
他端側の近傍には、伝達切り換えギヤとなり本発明に係
る駆動力伝達切り換え機構を構成するFRギヤ184を
回転可能に支持したFRギヤ支持レバー183が配設さ
れている。このFRギヤ支持レバー183は、基端側に
長孔を有し、この長孔に上記シャーシ1に植設された支
軸182を挿通させて、回動及びスライドが可能に支持
されている。このFRギヤ支持レバー183は、先端側
に支軸185を有し、この支軸185により、上記FR
ギヤ184を回転可能に支持している。
【0109】また、上記FRギヤ移動レバー175の他
端側には、停止モードにおいて上記第2の伝達ギヤ16
0の支軸163を中心とする円弧状となっているガイド
スリット178が形成されている。上記FRギヤ184
を支持する支軸185は、図17に示すように、上記シ
ャーシ1側の端部近傍を、上記ガイドスリット178に
挿通係合させている。また、上記シャーシ1には、上記
支軸185との当接を避けるための開口部378が設け
られている。
【0110】上記FRギヤ184は、上記第2の伝達ギ
ヤ160の近傍に位置され、上記FRギヤ移動レバー1
75の回動によって、該第2の伝達ギヤ160に対して
接離される。
【0111】また、このFRギヤ移動レバー175に
は、上記ガイドスリット178を介して上記第2の伝達
ギヤ160の外周縁に対向するラックギヤ179が設け
られている。このラックギヤ179は、上記ガイドスリ
ット178よりも短い範囲に亘って設けられている。し
たがって、上記FRギヤ184を支持する支軸185が
上記ガイドスリット178にガイドされて移動すると
き、上記FRギヤ184は、上記ラックギヤ179に噛
合する。上記支軸185が上記ガイドスリット178の
両端部分に位置するときには、上記FRギヤ184は、
上記ラックギヤ179より外れ、このラックギヤ179
に噛合しない。
【0112】そして、上記FRギヤ移動レバー175の
他端側の先端部近傍と上記NRスライダ118との間に
は、ホールドスライダ197が配設されている。このホ
ールドスライダ197は、一対の長孔344,346を
有し、これら長孔344,346に上記シャーシ1に植
設された支軸343,345を挿通させることにより、
上記FRギヤ移動レバー175と上記NRスライダ11
8とに亘る方向にスライド可能に支持されている。
【0113】上記ホールドスライダ197の上記FRギ
ヤ移動レバー175に臨む側の端部は、当接壁部347
となされている。上記FRギヤ移動レバー175の上記
当接壁部347に対向する部分には、被当接壁部372
が形成されている。また、上記ホールドスライダ197
の上記NRスライダ118に臨む側の端部には、中央部
分が凹状部となされた当接壁部348が設けられてい
る。上記NRスライダ118の上記当接壁部348に対
向する部分には、この当接壁部348の凹状部に嵌合す
る当接突片部349が設けられている。
【0114】初期状態である停止モードにおいては、図
13及び図16に示すように、上記プランジャ301が
上記駆動軸377を引き込んでいるので、上記FRギヤ
移動レバー175は、上記捻りコイルバネ368の付勢
力により回動付勢されて、上記FRギヤ184を上記第
2の伝達ギヤ160に押接させ、これらFRギヤ184
及び第2の伝達ギヤ160を互いに噛合させている。ま
た、この停止モードにおいて、上記FRギヤ184は、
上記支軸185が上記ガイドスリット178のいずれか
の端部に位置するときには、上記第5の伝達ギヤ166
及び上記第4の伝達ギヤ173のいずれかに噛合する。
【0115】この停止モードにおいて、図16中矢印
(O)で示すように、上記第2の伝達ギヤ160が回転
すると、上記FRギヤ184は、図16中矢印(P)で
示すように、該第2の伝達ギヤ160の回転方向に応じ
て、この第2の伝達ギヤ160に噛合したまま、この第
2の伝達ギヤ160の回りを移動操作される。
【0116】すなわち、上記FRギヤ184が上記第4
及び第5の伝達ギヤ173,166のいずれか一方のギ
ヤに噛合しているときに、上記第2の伝達ギヤ160が
該FRギヤ184への噛合部分を該一方のギヤに向かわ
せる方向に回転されたときには、該FRギヤ184は、
該一方のギヤに対するいわゆる食い込み方向に回転され
ているため、該一方のギヤに対する噛合を保持して、こ
の一方のギヤを回転させる。上記FRギヤ184が上記
第4の伝達ギヤ173に噛合してこの第4の伝達ギヤ1
73を回転させると、上記テイクアップ側リールギヤ3
02が回転操作される早送りモードが実行される。上記
FRギヤ184が上記第5の伝達ギヤ166に噛合して
この第5の伝達ギヤ166を回転させると、上記サプラ
イ側リールギヤ169が回転操作される巻戻しモードが
実行される。
【0117】そして、上記FRギヤ184が上記第4及
び第5の伝達ギヤ173,166のうちの一方のギヤに
噛合しているときに、上記第2の伝達ギヤ160が該F
Rギヤ184への噛合部分をこれら第4及び第5の伝達
ギヤ173,166のうちの他方のギヤに向かわせる方
向に回転されたときには、該FRギヤ184は、該一方
のギヤより逃げる方向に回転されるため、該一方のギヤ
が有する負荷により、該一方のギヤに対する噛合を保持
できなくなる。したがって、上記FRギヤ184は、上
記一方のギヤより離間する方向に、上記FRギヤ支持レ
バー183を回動させる。上記FRギヤ支持レバー18
3が上記一方のギヤより離れる方向に少しでも回動され
ると、上記FRギヤ184は、上記ラックギヤ179に
噛合する。したがって、上記FRギヤ184は、上記第
2の伝達ギヤ160と上記ラックギヤ179とに噛合し
た状態となり、該第2の伝達ギヤ160の回転方向に応
じて、上記第4及び第5の伝達ギヤ173,166のう
ちの他方のギヤに噛合するまで移動される。
【0118】なお、上記第4及び第5の伝達ギヤ17
3,166が有する回転に付いての負荷は、上記各リー
ルギヤ302,169が有するものである。これらリー
ルギヤ302,169の負荷は、送り操作される上記テ
ープカセット201の磁気テープ206のテンション
(張力)を適度に保つとともに、回転操作していた上記
各テープリール202,203を停止させたときにこれ
らテープリール202,203より該磁気テープ206
が巻きほぐれることを防止するために必要なものであ
る。
【0119】そして、上記FRギヤ184が上記第4及
び第5の伝達ギヤ173,166のいずれにも噛合して
いないときには、このFRギヤ184は、上記ラックギ
ヤ179に噛合しているので、上記第2の伝達ギヤ16
0が回転されると、この第2の伝達ギヤ160の回転方
向に応じて、該第4及び第5の伝達ギヤ173,166
のいずれかのギヤに噛合するまで移動される。
【0120】すなわち、このテーププレーヤ装置におい
ては、停止モードにおいては、上記モータ119を正
転、または、逆転させることにより、上記早送りモー
ド、または、巻戻しモードが実行される。そして、この
テーププレーヤ装置においては、上記FRギヤ184そ
のものの回転については、極力負荷を減少させることが
できるので、早送り及び巻戻しモードにおける消費電力
の節減が図れるとともに、早送り及び巻戻しモードにお
ける上記磁気テープ206の送り速度の高速化を図るこ
とができる。
【0121】そして、上記再生モードを実行するために
上記プランジャ301が通電されたときには、図14に
おいて矢印(K)で示すように、該プランジャ301の
駆動軸377が押し出され、上記ストッパレバー199
が上記捻りコイルバネ368の付勢力により回動操作さ
れる。このストッパレバー199は、前述したように、
上記当接部374により上記FRギヤ移動レバー175
の被当接片部376を押圧し、このFRギヤ移動レバー
175を、このFRギヤ移動レバー175に対する上記
捻りコイルバネ368の付勢力に抗して回動させる。上
記捻りコイルバネ368の付勢力に抗して回動された上
記FRギヤ移動レバー175は、上記FRギヤ184を
移動操作して、図14中矢印(L)で示すように、上記
第2の伝達ギヤ160より離間させる。
【0122】すなわち、このテーププレーヤ装置におい
ては、上記プランジャ301が通電されたとき、上記F
Rギヤ184は、上記カムギヤ320が回転操作される
前に、すでに、上記第2の伝達ギヤ160より離間され
る。
【0123】そして、上記カムギヤ320が回転操作さ
れて、順方向または逆方向の再生モードが実行されると
きには、図15に示すように、該カムギヤ320の回転
によって、上記ストッパレバー199及び上記プランジ
ャ301の駆動軸377が図15中矢印(M)で示すよ
うに初期位置に戻されるとともに、上記NRスライダ1
18が図15中矢印(N)で示すようにスライド操作さ
れる。
【0124】上記ストッパレバー199が初期位置に戻
ることにより、上記FRギヤ移動レバー175は、上記
捻りコイルバネ368により、上記FRギヤ184を上
記第2の伝達ギヤ160に押接させる初期位置へ復帰す
る方向に回動付勢されるが、上記ホールドスライダ19
7により、初期位置への復帰を阻止される。すなわち、
上記ホールドスライダ197は、上記NRスライダ11
8が中央位置より上方側または下方側にスライドされる
ことにより、上記当接壁部348の凹状部より外れた部
分に上記当接突片部349を当接されて、上記FRギヤ
移動レバー175側にスライドされる。このホールドス
ライダ197は、上記当接壁部347を上記FRギヤ移
動レバー175の被当接壁部372に当接させて、該F
Rギヤ移動レバー175を、上記FRギヤ184を上記
第2の伝達ギヤ160より離間させる位置において保持
する。
【0125】すなわち、このテーププレーヤ装置におい
ては、順方向及び逆方向の再生モードにおいては、上記
FRギヤ184は、上記第2の伝達ギヤ160より離間
されている。このFRギヤ184は、上記NRスライダ
118が中央位置に復帰し、上記ストッパレバー199
を初期位置に復帰しているときに、上記第2の伝達ギヤ
160に対して押接されてこの第2の伝達ギヤ160に
再び噛合する。
【0126】なお、本発明に係る駆動力伝達切り換え機
構は、上述の実施例中に構成されている如く、上記FR
ギヤ184により、上記各リールギヤ302,169に
駆動力を選択的に伝達させるものに限定されず、該FR
ギヤ184を介して、同一の第3の従動ギヤに駆動力を
伝達させるものとして構成してもよい。この場合におい
て、上記FRギヤ184は、上記第2の伝達ギヤ160
の回転方向に応じてこの第2の伝達ギヤ160の周囲を
移動されることにより、該第3の従動ギヤに駆動力を伝
達する伝達経路を切り換える。すなわち、この駆動力伝
達切り換え機構は、上記第2の伝達ギヤ160の回転方
向を切り換えることにより、上記FRギヤ184を介し
て、減速比の異なる伝達経路を選択して、上記第3の従
動ギヤに駆動力を伝達させる機構として構成することが
できる。
【0127】また、本発明に係るテーププレーヤ装置
は、上述の実施例に示した如く、上記FRギヤ184の
移動により、早送りモード及び巻戻しモードが選択され
る構成に限定されず、該FRギヤ184の移動により、
順方向再生モード及び逆方向再生モードが切り換えられ
る構成としてもよい。この場合においては、上記FRギ
ヤ184を含む上記第2の伝達ギヤ160より上記各リ
ールギヤ302,169に至る駆動力伝達経路中に、滑
りクラッチが介在されていることとする。
【0128】[5]蓋ロック機構の構成 そして、上記シャーシ側板部2の上端側部分には、図6
及至図8、図25に示すように、上記蓋体5を閉蓋状態
に保持する蓋ロック機構が設けられている。
【0129】この蓋ロック機構は、移動操作可能なイジ
ェクト部材であるイジェクトスライダ108と、上記蓋
体5に係合するロック部材であるロックスライダ23と
を有して構成されている。上記イジェクトスライダ10
8は、上記シャーシ1に対し、スライド支軸123,1
24を介して、上下方向にスライド可能に取り付けられ
ている。このイジェクトスライダ108の上端部分は、
後方側に屈曲されて、イジェクト釦部22となされてい
る。すなわち、上記イジェクトスライダ108は、上記
イジェクト釦部22を押圧操作されることにより、下方
側にスライドされる。
【0130】上記イジェクトスライダ108には、リミ
ッタバネ109の中央部分が取り付けられている。この
リミッタバネ109は、一端側部分を上記シャーシ1に
設けられた掛止爪に掛合させて、上記イジェクトスライ
ダ108を上方側、すなわち、上記イジェクト釦部22
を突出させる方向に付勢している。
【0131】なお、上記イジェクト釦部22は、上記外
フレーム3に取り付けられたイジェクト釦73に覆わ
れ、このイジェクト釦73を介して押圧操作される。
【0132】上記リミッタバネ109の他端側は、上記
シャーシ1に支軸121を介して回動可能に取り付けら
れたイジェクトレバー110に掛合している。すなわ
ち、図7中矢印Rで示すように、上記イジェクト釦部2
2が押圧操作されて上記イジェクトスライダ108がス
ライドされると、上記イジェクトレバー110は、図7
中矢印Sで示すように、上記リミッタバネ109により
伝達された力により、回動操作される。
【0133】上記ロックスライダ23は、上記シャーシ
側板部2の上面部分にスライド可能に配設されている。
このロックスライダ23は、一対の支持スリット10
3,104を有し、これら支持スリット103,104
に上記シャーシ側板部2上に植設された一対の支持ピン
101,102を挿通させて、スライド可能に支持され
ている。
【0134】このロックスライダ23は、上記蓋体5の
上端側部分に設けられた係合部100に係合する鈎状の
爪部24を有している。そして、このロックスライダ2
3は、上記爪部24を上記係合部100に係合させる方
向に、上記シャーシ側板部2との間に介在配設された圧
縮コイルバネ137により、弾性付勢されている。
【0135】このロックスライダ23は、上記爪部24
を上記係合部100に係合させることによって、上記蓋
体5を閉蓋状態に保持する。そして、このロックスライ
ダ23は、上記爪部24を上記係合部100に係合させ
る方向にスライドされるとき、一方の上記支持スリット
103が傾斜して形成されていることにより、図27中
矢印Jで示すように、上記シャーシ側板部2上を上記蓋
体5の閉蓋方向に傾斜した方向にスライドガイドされ
る。したがって、このロックスライダ23は、上記蓋体
5を、上記シャーシ1側に押圧支持して、閉蓋状態に保
持する。
【0136】上記係合部100は、上記蓋体5の上端側
の縁部分を構成する部材であるエッジカバー6に一体的
に形成されている。このエッジカバー6は、合成樹脂材
料や金属材料により一体的に形成され、上記蓋体5の一
部をなし、外装部品ともなっている。
【0137】上記ロックスライダ23は、上記イジェク
トスライダ108が移動操作されると、この移動を、上
記リミッタバネ109及び上記イジェクトレバー110
を介して伝達されて移動し、図28において矢印Hで示
すように、上記蓋体5に対する係合を解除する。すなわ
ち、上記ロックスライダ23の一端部分に設けられた当
接部143は、上記イジェクトレバー110の当接部1
44に対向しており、該イジェクトレバー110が回動
されることにより、これら当接部143,144を介し
て押圧操作されて、移動される。
【0138】上記ロックスライダ23は、上記再生モー
ド(記録モード)が実行されているときには、上記イジ
ェクトスライダ108が移動操作されても、上記モード
切り換え機構を構成する上記NRスライダ118により
移動を阻止され、該蓋体5に対する係合を保持する。
【0139】すなわち、上記NRスライダ118は、他
端側部分に当接部122を有し、この当接部122を上
記イジェクトレバー110の切り欠き部121に臨ませ
ている。この当接部122は、上記NRスライダ118
が中央位置にあるとき、すなわち、停止モード、早送り
モード、巻戻しモード及び選曲モードであるときには、
上記切り欠き部121に対向しており、上記イジェクト
レバー110の回動を阻止することがない。そして、こ
の当接部122は、上記NRスライダ118が一端側ま
たは他端側に移動された位置にあるとき、すなわち、再
生モード(記録モード)の実行中であるときには、上記
切り欠き部121の側方側部分の縁部に対向し、上記イ
ジェクトレバー110が回動されようとすると、該縁部
に当接して、該回動を阻止する。このように、上記イジ
ェクトレバー110の回動が阻止されているときに、上
記イジェクトスライダ108がスライドされると、上記
リミッタバネ109が変位して、この移動を吸収する。
【0140】そして、上記蓋体5を開蓋する操作、すな
わち、上記イジェクトレバー110の回動がなされたと
きには、上記磁気ヘッド9は、該蓋体5が開蓋方向への
回動を開始する前に、上記カセットホルダ8が該蓋体5
とともに移動されてもこのカセットホルダ8に保持され
たテープカセット201に接触しない位置まで後退され
る。
【0141】すなわち、上記イジェクトレバー110
は、上記ヘッドホールドレバー117の後端側部分に設
けられた係合孔113に係合された係合ピン112を有
している。上記イジェクトレバー110は、上記リミッ
タバネ109を介して上記イジェクトスライダ108に
より回動されると、上記係合ピン112を介して、上記
ヘッドホールドレバー117を後退させ、このヘッドホ
ールドレバー117の上記ヘッドホルダ10への係合を
解除させる。
【0142】上記蓋体5の開蓋は、上記ロックスライダ
23による掛止が解除されたときに、上記引っ張りコイ
ルバネ64及び上記板バネ138の付勢力によりなされ
る。そして、この蓋体5の開蓋の開始と、上記磁気ヘッ
ド9の停止位置への後退のタイミングとは、上記イジェ
クトレバー110の形状と、このイジェクトレバー11
0、上記ロックスライダ23及び上記NRスライダ11
8の位置関係によって規定される。
【0143】[6]カセットホルダの構成 そして、上記カセットホルダ8は、図5、図22、図2
3及至図24に示すように、下縁側部分に取り付けられ
た左右一対の支軸34を、上記シャーシ側板部2の下方
側部分に設けられた左右一対の支持片部26の支持孔2
7に挿通させることにより、回動可能に支持されてい
る。上記支持片部26には、図30に示すように、角度
規制爪30が突設されている。この角度規制爪30は、
上記カセットホルダ8の下方側部分に上記支軸34回り
の円弧形状を有して形成された角度規制孔32に挿入さ
れている。上記カセットホルダ8は、上記角度規制孔3
2の上記支軸34回りの角度範囲に応じて回動可能範囲
を規制されている。このカセットホルダ8の回動可能角
度範囲は、30゜程度である。
【0144】このカセットホルダ8は、主板部の両側側
部分より、上記シャーシ側に向けて、先端側が互いに対
向する内方側に鈎状に屈曲された一対のホールド爪6
0,61を有している。このカセットホルダ8は、上記
各ホールド爪60,61間に上記テープカセットを挿入
されることにより、これらホールド爪60,61によ
り、該テープカセット201を保持する。
【0145】なお、上記テープカセット201の後面部
分、すなわち、上記磁気ヘッド9に対向される正面部分
の反対側を保持するホールド爪61には、ホールド板5
8が取り付けられている。このホールド板58は、上記
テープカセット201を保持する鈎状の屈曲部を有する
とともに、支軸59を介して、上記ホールド爪61に対
して、回動及びスライドが可能に取り付けられている。
【0146】このホールド板58は、上記カセットホル
ダ8が上記シャーシ1より離間されているときには、該
カセットホルダ8の主板部より離間してこのカセットホ
ルダ8への上記テープカセット201の挿入を容易とな
し、また、該カセットホルダ8が該シャーシ1に対して
近接されたときには、該カセットホルダ8の主板部側に
移動して該シャーシ1との干渉を避けるようになされて
いる。
【0147】そして、上記蓋体5は、上記カセットホル
ダ8の下方側部分に植設された左右一対の蓋支軸35を
介して、下方側部分を回動可能に支持され、該カセット
ホルダ8に対して回動可能に取り付けられている。この
蓋体5の内側縁部には、上記カセットホルダ8に掛合す
る爪部が設けられており、該蓋体5の該カセットホルダ
8に対する回動可能角度範囲を規制している。この蓋体
5の上記カセットホルダ8に対する回動可能角度範囲
は、数゜(10゜以下)程度である。
【0148】上記カセットホルダ8の主板部には、第1
及び第2の板バネ51,52が取り付けられている。上
記第1の板バネ51は、上記カセットホルダ8の下方側
部分に取り付けられ、アーム状部分を上記シャーシ1側
に突出させている。上記第2の板バネ52は、上記カセ
ットホルダ8の上方側部分に取り付けられ、アーム状部
分54を上記シャーシ1側に突出させている。これら各
板バネ51,52の各アーム状部分は、上記各ホールド
爪60,61間に保持した上記テープカセット201を
上記テープカセット装着部に対して装着させたとき、こ
のテープカセット201を上記シャーシ1側に押圧支持
する。
【0149】また、上記第2の板バネ52は、上記蓋体
5側に突出された片部53を有している。この片部53
は、上記蓋体5と上記カセットホルダ8との間を離間さ
せる方向に付勢しており、該蓋体5を開蓋させたとき、
この蓋体5より該カセットホルダ8を離間させる。
【0150】そして、上記蓋体5は、上記シャーシ1に
対して、開蓋方向に回動付勢されている。すなわち、上
記蓋体5の内側部には、固定アーム66が取り付けられ
ている。この固定アーム66の上記蓋支軸35より離間
した側の先端部分には、支軸67を介して、中継アーム
65の基端側が回動可能に取り付けられている。この中
継アーム65の先端側には、支軸68を介して、付勢ア
ーム62の一端側が回動可能に取り付けられている。こ
の付勢アーム62は、中央部分を、支軸69を介して、
上記シャーシ側板部2に回動可能に取り付けられてお
り、他端側がバネ掛止部63となされている。そして、
このバネ掛止部63と上記シャーシ側板部2に設けられ
たバネ掛止爪127との間には、引っ張りコイルバネ6
4が張架されている。この引っ張りコイルバネ64は、
図24中矢印Gで示すように、上記付勢アーム62を、
この付勢アーム62の一端側が上記シャーシ1より離間
する方向に回動付勢しており、部12中矢印Fで示すよ
うに、上記蓋体5を開蓋方向に回動付勢している。
【0151】また、上記蓋体5は、上記シャーシ側板部
2の下方側部分に取り付けられた板バネ138により、
開蓋方向に付勢されている。この板バネ138は、上記
蓋体5が上記シャーシ1に対して所定の角度以上に開蓋
されると、この蓋体5により離間されてしまうので、該
所定の角度の範囲内においてのみ、該蓋体5を開蓋方向
に回動付勢している。
【0152】上記カセットホルダ8には、カセットイジ
ェクタ44がスライド可能に支持されて取り付けられて
いる。このカセットイジェクタ44は、平板状に形成さ
れ、支持スリット48,49を有し、これら支持スリッ
ト48,49に、上記カセットホルダ8に植設された支
持ピン42,43を挿通させて、スライド可能に支持さ
れている。
【0153】このカセットイジェクタ44は、上記カセ
ットホルダ8が保持しているテープカセット201に当
接する当接片部57を有している。この当接片部57
は、上記カセットホルダ8の下方側部分に位置し、上記
シャーシ1側に屈曲形成されている。そして、このカセ
ットイジェクタ44は、バネ掛止片45を有し、このバ
ネ掛止片45と上記カセットホルダ8のバネ掛止片47
との間に張架された弾性部材である引っ張りコイルバネ
46により、該カセットホルダ8が保持しているテープ
カセット201を該カセットホルダ8より排出させる方
向に弾性付勢されたている。
【0154】上記カセットイジェクタ44は、上記カセ
ットホルダ8に上記テープカセット201が挿入操作さ
れたときには、このテープカセット201により上記当
接片部57を押圧され、上記引っ張りコイルバネ46の
付勢力に抗して下方側に移動される。
【0155】また、このカセットイジェクト44は、上
記引っ張りコイルバネ46の付勢力により上方側に移動
されたときには、上記カセットホルダ8が保持していた
テープカセット201を、上記当接片部57により支持
して上方側に移動させ、上記カセット209の上端側部
分が上記蓋体5の上方側に突出される位置とする。
【0156】そして、上記蓋体5内の下方側部分、すな
わち、上記蓋支軸35回りの部分には、図30に示すよ
うに、上記カセットホルダ8に上記テープカセット20
1が挿入されたときに、上記カセットイジェクタ44を
掛止するイジェクタロック機構が設けられている。この
イジェクタロック機構は、上記カセットイジェクタ44
を、上記テープカセット201を排出させない位置にお
いて、上記引っ張りコイルバネ46の付勢力に抗して保
持するものである。
【0157】このイジェクタロック機構は、上記蓋体5
を回動可能に支持している蓋支軸35回りに回動可能に
取り付けられたロックレバー36を有している。このロ
ックレバー36は、上記蓋体5及び上記カセットホルダ
8の主板部よりも、上記シャーシ1側に位置している。
また、このロックレバー36は、上記蓋支軸35に対し
て上方側、すなわち、上記シャーシ1の中央側に向かう
方向に延在されている。このロックレバー36は、上記
蓋体5の裏面部に臨んだ第1の掛止部38と、上方に向
けられた先端側方向に向けて突設された第2の掛止部3
9とを有している。
【0158】このロックレバー36は、上記蓋支軸35
回りに配設された捻りコイルバネにより、上記第1の掛
止部38を上記蓋体5側に移動させる方向に回動付勢さ
れ、上記カセットホルダ8の上記支軸34の近傍に突設
された当接片部33に当接されて初期位置に位置決めさ
れている。
【0159】このロックレバー36は、初期位置にある
ときにおいては、上記カセットイジェクタ44の下方側
部分に設けらた掛止片50に上記第1の掛止部38を掛
止させて、該カセットイジェクタ44を下方側位置にて
保持する。
【0160】すなわち、上記蓋体5が開蓋状態であり、
上記カセットイジェクタ44が上記引っ張りコイルバネ
46に付勢された上方側位置にあるときには、上記ロッ
クレバー36は、初期位置にある。そして、このロック
レバー36は、上記カセットホルダ8に上記テープカセ
ット201が挿入操作され、上記カセットイジェクタ4
4が該テープカセット201に上記当接片部57を押圧
されて下方側にスライドされると、上記掛止片50に押
圧されて一旦は上記捻りコイルバネの付勢力に抗して上
記蓋体5より離間する方向に回動され、該掛止片50が
上記第1の掛止部38に対向する位置に到ると、該捻り
コイルバネの付勢力により初期位置に復帰して、該掛止
片50を掛止する。このとき、上記イジェクトスライダ
44は、上記テープカセット201を排出させない位
置、すなわち、上記当接片部57を該テープカセット2
01の下方側に位置させる位置において、保持されてい
る。そして、上記シャーシ1上の上記支持片部26の上
方側位置、すなわち、上記蓋体5が閉蓋されるときに上
記第2の掛止部39が通過する位置には、支持突片28
に支持された板バネ29が配設されている。この板バネ
29は、上記蓋体5が閉蓋状態であるときに、上記第2
の掛止部39が挿通される孔部を有している。この板バ
ネ29は、上記シャーシ1側である基端側を上記支持突
片28に保持され、先端側を、上方側、すなわち、上記
支軸35より離間する方向に変位可能となしている。
【0161】上記カセットホルダ8に上記テープカセッ
ト201が保持された後に、図30中矢印Mで示すよう
に、上記蓋体5が閉蓋されるとき、上記板バネ29は、
上記ロックレバー36の第2の掛止部39に先端側を当
接されて、図30中に矢印Nで示すように、先端側を上
記支軸35より離間する方向に変位させる。この板バネ
29の変位により、上記ロックレバー36は、上記蓋体
5に対する初期位置を維持したまま、上記シャーシ1に
近接する方向に移動される。
【0162】上記蓋体5が閉蓋されると、上記ロックレ
バー36は、該蓋体5に対する初期位置のままで、上記
第2の掛止部39を上記板バネ29の孔部に挿通させて
いる。
【0163】そして、このイジェクタロック機構は、上
記蓋体5が開蓋操作されるときには、上記テープカセッ
ト201が、該蓋体5及び上記カセットホルダ8の回動
によって上記キャプスタン軸16,17に当接しない位
置、すなわち、上記シャーシ1より充分に離間された位
置まで移動された後に、上記カセットイジェクタ44に
対する保持を解除する。
【0164】すなわち、上記蓋体5が、図30中矢印O
で示すように、上記テープカセット201が上記シャー
シ1より充分に離間される所定の角度まで開蓋される
と、上記ロックレバー36は、上記第2の掛止部39を
上記板バネ29の孔部の先端側の縁部に引っ掛けられ
て、図30中矢印Pで示すように、上記捻りコイルバネ
の付勢力に抗して、上記蓋支軸35回りに回動される。
このロックレバー36の回動により、上記第1の掛止部
38による上記カセットイジェクタ44の掛止片50に
対する掛止が解除される。このとき、上記カセットイジ
ェクタ44は、上記引っ張りコイルバネ46の付勢力に
より、上記テープカセット201を、上記カセットホル
ダ8の上方側に移動させる。
【0165】[7]テーププレーヤ装置の動作 上述のように、このテーププレーヤ装置においては、上
記テープカセット201を装着する前の状態において、
上記イジェクト釦73を押圧すると、上記蓋体5が開蓋
され、上記カセットホルダ8がこの蓋体5とともに回動
される。このとき、上記カセットイジェクタ44は、上
方側に位置している。
【0166】そして、上記カセットホルダ8に上記テー
プカセット201を縦方向に挿入すると、上記カセット
イジェクタ44は、下方側に押し下げられて、上記ロッ
クレバー36により掛止される。このとき、上記テープ
カセット201は、上記カセットホルダ8に全体を収納
された状態となる。なお、このとき、上記テープカセッ
ト201は、上記磁気ヘッド進入孔207を上記磁気ヘ
ッド9に対向させる方向となして、上記カセットホルダ
8に挿入するようにする。
【0167】上記テープカセット201が上記カセット
ホルダ8に収納された後、上記蓋体5を閉蓋すると、こ
のテープカセット201は、上記シャーシ1上の上記テ
ープカセット装着部に装着される。この後、情報信号の
記録再生を行うことができる。
【0168】情報信号の記録再生は、上記操作釦74を
操作することにより、順方向(フォワード)または逆方
向(リバース)再生モード(Play)、停止モード
(Stop)、早送りモード(FF)、巻戻しモード
(Rew)を選択的に実行することにより行える。この
とき、上記モード切り換え機構は、選択されたモードに
応じて、上述のように動作する。上記モータ119は、
順方向または逆方向の再生モード、または、巻戻しモー
ドが選択されているときには、正転方向に回転駆動され
る。また、このモータ119は、早送りモードが選択さ
れているときには、逆転方向に回転駆動される。そし
て、各モードの切り換えの開始時には、上記プランジャ
301への通電がなされる。
【0169】そして、上記テープカセット201が上記
テープカセット装着部に装着されている状態において、
上記イジェクト釦73を押圧すると、再生モード(記録
モード)が実行されているときには、上記リミッタバネ
109が変位されるのみで、上記蓋体5や上記磁気ヘッ
ド9が移動されることはない。
【0170】上記テープカセット201が上記テープカ
セット装着部に装着されている状態において上記イジェ
クト釦73が押圧されたとき、再生モード(記録モー
ド)以外のモードとなされている場合は、上記イジェク
トレバー110が回動される。このイジェクトレバー1
10の回動により、まず、上記磁気ヘッド9が上記待機
位置より上記停止位置へ向けての後退を開始し、次い
で、上記ロックスライダ23による上記蓋体5への掛止
が解除されてこの蓋体5が開蓋を開始する。そして、上
記蓋体5の開蓋方向への回動の途中において、上記カセ
ットイジェクタ44への係合が解除されて、このカセッ
トイジェクタ44は、上記テープカセット201を上方
側に移動させる。
【0171】上記蓋体5の開蓋が完了したときには、上
記テープカセット201は、上方側部分を上記蓋体5の
上端縁部よりも上方側に突出させている。
【0172】
【発明の効果】上述のように、本発明に係るテーププレ
ーヤ装置においては、駆動ギヤに噛合した状態でこの駆
動ギヤの周囲を移動可能となされた伝達切り換えギヤ
と、該駆動ギヤに対向して該伝達切り換えギヤの移動経
路に亘って配設され該駆動ギヤの周囲を移動する伝達切
り換えギヤが噛合するラックギヤと、該伝達切り換えギ
ヤが一方向に移動されたときにこの伝達切り換えギヤが
噛合する第1の従動ギヤと、該伝達切り換えギヤが他方
向に移動されたときにこの伝達切り換えギヤが噛合する
第2の従動ギヤとを備えている。
【0173】したがって、この駆動力伝達切り換え機構
においては、上記伝達切り換えギヤが上記第1または第
2の従動ギヤに噛合した状態においては、該伝達切り換
えギヤの回転力損失(トルクロス)を極限まで軽減する
ことができ、駆動力伝達の切り換え完了後は、駆動力の
損失を極力抑えることができる。
【0174】また、上記駆動力伝達切り換え機構におい
て、上記第1の従動ギヤと第2の従動ギヤとが、互いに
異なる駆動力伝達経路を経て、第3の従動ギヤに駆動力
を伝達することとした場合には、駆動力の伝達経路を切
り換えることにより、減速比の切り換えや駆動方向の切
り換え等を行うことができる。
【0175】すなわち、本発明は、駆動力の伝達経路の
切り換えを完了した後における駆動力の損失が抑えら
れ、省電力、省エネルギーが実現でき、高速駆動を可能
とする駆動力伝達切り換え機構を提供することができる
ものである。
【0176】また、本発明に係るテーププレーヤ装置
は、駆動ギヤに噛合した状態でこの駆動ギヤの周囲を移
動可能となされた伝達切り換えギヤと、該駆動ギヤに対
向して該伝達切り換えギヤの移動経路に亘って配設され
該駆動ギヤの周囲を移動する伝達切り換えギヤが噛合す
るラックギヤと、回転負荷を有する第1のリールギヤ
と、回転負荷を有する第2のリールギヤとを備え、上記
伝達切り換えギヤは、一方向に移動されたときに、上記
第1のリールギヤに駆動力を伝達し、他方向に移動され
たときに、上記第2のリールギヤに駆動力を伝達するこ
ととなされている。したがって、このテーププレーヤ装
置においては、上記伝達切り換えギヤを介して上記第1
または第2のリールギヤに駆動力が伝達されているとき
には、該伝達切り換えギヤの回転力損失(トルクロス)
を極限まで軽減することができ、駆動力伝達の切り換え
が完了された後の駆動力の損失を極力抑えることができ
る。また、上記テーププレーヤ装置において、上記伝達
切り換えギヤは、上記第1のリールギヤ及び上記第2の
リールギヤに対し、トルクロスのない状態で駆動力を伝
達することとした場合には、該駆動力伝達切り換えギヤ
は、早送りモードと巻戻しモードとの切り換えを行うこ
とができる。
【0177】さらに、上記テーププレーヤ装置におい
て、上記伝達切り換えギヤは、上記第1のリールギヤ及
び上記第2のリールギヤに対し、滑りクラッチを介し
て、この滑りクラッチにより上限が規定された駆動力を
伝達することとした場合には、該駆動力伝達切り換えギ
ヤは、順方向再生(記録)モードと逆方向再生(記録)
モードとの切り換えを行うことができる。。
【0178】すなわち、本発明は、上述の駆動力伝達切
り換え機構を有して構成され、省電力化され、また、早
送りモード及び巻戻しモードにおける磁気テープの走行
速度の高速化が実現できるテーププレーヤ装置を提供す
ることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る駆動力伝達切り換え機構を有する
本発明に係るテーププレーヤ装置の構成を示す斜視図で
ある。
【図2】上記テーププレーヤ装置の蓋体が開蓋された状
態を示す斜視図である。
【図3】上記テーププレーヤ装置のシャッタが設けられ
た側の構成を示す斜視図である。
【図4】上記テーププレーヤ装置の上記シャッタが開蓋
された状態を示す斜視図である。
【図5】上記テーププレーヤ装置の構成を示す分解斜視
図である。
【図6】上記テーププレーヤ装置のモード切り換え機構
の構成を示す分解斜視図である。
【図7】上記テーププレーヤ装置のモード切り換え機構
の構成を示すシャーシの背面図である。
【図8】上記モード切り換え機構を構成するレバー類の
構成を示す上記シャーシの背面図である。
【図9】上記モード切り換え機構の要部の構成を示す背
面図である。
【図10】上記モード切り換え機構の要部の順方向再生
モードにおける状態を示す背面図である。
【図11】上記モード切り換え機構の要部の逆方向再生
モードにおける状態を示す背面図である。
【図12】上記モード切り換え機構の要部の停止モード
における状態を示す背面図である。
【図13】上記モード切り換え機構を構成するFRギヤ
移動レバーの周辺部分を示す背面図である。
【図14】上記モード切り換え機構を構成するFRギヤ
移動レバーの周辺部分のプランジャが作動されたときの
状態を示す背面図である。
【図15】上記モード切り換え機構を構成するFRギヤ
移動レバーの周辺部分の再生モードにおける状態を示す
背面図である。
【図16】上記モード切り換え機構を構成するFRギヤ
移動レバーの周辺部分を示す要部拡大背面図である。
【図17】上記モード切り換え機構を構成するFRギヤ
の構成を示す拡大縦断面図である。
【図18】上記モード切り換え機構を構成するカムギヤ
の表面部の形状を示す拡大平面図である。
【図19】上記モード切り換え機構を構成するカムギヤ
の裏面部の形状を示す拡大平面図である。
【図20】上記カムギヤの表面部に形成されたカムの形
状を示すカム線図である。
【図21】上記カムギヤの裏面部に形成されたカムの形
状を示すカム線図である。
【図22】上記テーププレーヤ装置のカセットホルダの
構成を透視して示す正面図である。
【図23】上記テーププレーヤ装置の構成を透視して示
す側面図である。
【図24】上記テーププレーヤ装置の蓋部が開蓋された
状態を透視して示す側面図である。
【図25】上記テーププレーヤ装置の要部の構成を透視
して示す要部正面図である。
【図26】上記テーププレーヤ装置の構成を示す平面図
である。
【図27】上記テーププレーヤ装置の蓋体をロックする
構成を示す平面図である。
【図28】上記テーププレーヤ装置において蓋体のロッ
クが解除された状態を示す平面図である。
【図29】上記テーププレーヤ装置に装着されたテープ
カセットの構成を示す側面図である。
【図30】上記テーププレーヤ装置においてカセットイ
ジェクタをロックする機構の構成を示す要部拡大側面図
である。
【図31】上記テーププレーヤ装置に使用されるテープ
カセットの構成を示す斜視図である。
【図32】従来のテーププレーヤ装置における駆動力伝
達切り換え機構の構成を示す平面図である。
【図33】上記従来のテーププレーヤ装置の駆動力伝達
切り換え機構においてプランジャが作動した状態を示す
平面図である。
【図34】上記従来のテーププレーヤ装置の駆動力伝達
切り換え機構においてカムギヤが回転された状態を示す
平面図である。
【図35】上記従来のテーププレーヤ装置の駆動力伝達
切り換え機構の首振りアームの構成を示す縦断面図であ
る。
【符号の説明】
1 シャーシ 9 磁気ヘッド 10 ヘッドホルダ 17,18 キャプスタン軸 19,20 リール軸 118 NRスライダ 119 モータ 158 第1の伝達ギヤ 160 第2の伝達ギヤ 162 クラッチギヤ 164 首振りギヤ 166 第5の伝達ギヤ 169 サプライ側リールギヤ 171 第3の伝達ギヤ 173 第4の伝達ギヤ 175 FRギヤ移動レバー 184 FRギヤ 197 ホールドスライダ 199 ストッパレバー 201 テープカセット 301 プランジャ 302 テイクアップ側リールギヤ 313 ヘッド移動レバー 320 カムギヤ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動ギヤと、 上記駆動ギヤに噛合した状態で、この駆動ギヤの周囲を
    移動可能となされた伝達切り換えギヤと、 上記駆動ギヤに対向して、上記伝達切り換えギヤの移動
    経路に亘って配設され、該駆動ギヤの周囲を移動する伝
    達切り換えギヤが噛合するラックギヤと、上記伝達切り
    換えギヤが一方向に移動されたときにこの伝達切り換え
    ギヤが噛合する第1の従動ギヤと、 上記伝達切り換えギヤが他方向に移動されたときにこの
    伝達切り換えギヤが噛合する第2の従動ギヤとを備えて
    いる駆動力伝達切り換え機構。
  2. 【請求項2】 第1の従動ギヤと第2の従動ギヤとは、
    互いに異なる駆動力伝達経路を経て、第3の従動ギヤに
    駆動力を伝達することとなされている請求項1記載の駆
    動力伝達切り換え機構。
  3. 【請求項3】 駆動ギヤと、 上記駆動ギヤに噛合した状態で、この駆動ギヤの周囲を
    移動可能となされた伝達切り換えギヤと、 上記駆動ギヤに対向して、上記伝達切り換えギヤの移動
    経路に亘って配設され、該駆動ギヤの周囲を移動する伝
    達切り換えギヤが噛合するラックギヤと、 回転負荷を有する第1のリールギヤと、 回転負荷を有する第2のリールギヤとを備え、 上記伝達切り換えギヤは、一方向に移動されたときに、
    上記第1のリールギヤに駆動力を伝達し、他方向に移動
    されたときに、上記第2のリールギヤに駆動力を伝達す
    ることとなされているテーププレーヤ装置。
  4. 【請求項4】 伝達切り換えギヤは、第1のリールギヤ
    及び第2のリールギヤに対し、トルクロスのない状態で
    駆動力を伝達することとなされている請求項3記載のテ
    ーププレーヤ装置。
  5. 【請求項5】 伝達切り換えギヤは、第1のリールギヤ
    及び第2のリールギヤに対し、滑りクラッチを介して、
    この滑りクラッチにより上限が規定された駆動力を伝達
    することとなされている請求項3記載のテーププレーヤ
    装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101000199B1 (ko) * 2003-02-25 2010-12-10 니혼앗짜쿠단시세이소 가부시키가이샤 플러그 및 리셉터클

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US6799986B2 (en) 2002-06-10 2004-10-05 Japan Aviation Electronics Industry, Limited Electrical connector with latch mechanism enclosed in a shell
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