JPH0836817A - テープカセットを用いる記録及び/又は再生装置 - Google Patents

テープカセットを用いる記録及び/又は再生装置

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JPH0836817A
JPH0836817A JP7146745A JP14674595A JPH0836817A JP H0836817 A JPH0836817 A JP H0836817A JP 7146745 A JP7146745 A JP 7146745A JP 14674595 A JP14674595 A JP 14674595A JP H0836817 A JPH0836817 A JP H0836817A
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JP
Japan
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cassette
lever
tape
gear
recording
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Application number
JP7146745A
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English (en)
Inventor
Hisashi Hanzawa
寿 半澤
Yasuhiro Yamaguchi
康博 山口
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Publication of JPH0836817A publication Critical patent/JPH0836817A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 誤操作を防止し、磁気ヘッドや装置側に構成
される記録及び/又は再生部の機構部及びテープカセッ
トの保護を図る。 【構成】 本体1に配設された記録及び/又は再生部が
記録及び/又は再生を行う操作モードに設定されたと
き、カセット保持手段8とともに回動され、カセット保
持手段8が本体1に構成されたカセット装着部4側に回
動されたとき、カセット装着部4を覆い、且つカセット
装着部8を開放する方向に回動付勢された蓋体5を、ロ
ック機構23,108,110,118によりロック
し、カセット保持手段8に保持されたテープカセット2
01の排出操作を禁止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気テープの如きテー
プ状の記録媒体を収納したテープカセットを用いるテー
プレコーダ等の記録及び/又は再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、磁気テープ等のテープ状をなす記
録媒体を収納したテープカセットを用いるテープレコー
ダが広く用いられている。このテープレコーダは、テー
プカセットに収納された磁気テープに対し情報信号の記
録再生を行うカセット装着部を含む記録再生部が設けら
れたレコーダ本体に、テープカセットが挿入保持される
カセットホルダを回動可能に配設している。そして、テ
ープカセットは、カセットホルダに挿入保持され、この
カセットホルダが記録再生部に構成されたカセット装着
部側に回動されることによって、このカセット装着部に
装着される。
【0003】そして、カセット装着部には、テープカセ
ット内に回転可能に収納された磁気テープが巻回された
一対のテープリールに相対係合する一対のリール駆動軸
と、磁気テープを定速走行させるキャプスタン軸及びピ
ンチローラからなるテープ送り機構と、このテープ送り
機構によって定速走行される磁気テープに対し楽音信号
等の情報信号を記録再生する磁気ヘッドが配設されてい
る。
【0004】このテープレコーダにおいては、記録再生
部のカセット装着部にテープカセットが装着されると、
テープカセット側のテープリールにリール駆動軸が係合
し、テープリールを回転操作するとともに、キャプスタ
ン軸にピンチローラが圧着し、テープカセットに収納さ
れた磁気テープを定速走行させ、さらに磁気テープに磁
気ヘッドが摺接することによって情報信号の記録再生が
行われる。特に、テープカセットを用いるテープレコー
ダにあっては、外形形状をカセット装着部に装着される
テープカセットの平面形状に略等しい大きさにまで小型
化されたものが提供されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、外形形状を
テープカセットの平面形状に略等しい大きさにまで小型
化したテープレコーダに用いられるカセットホルダは、
テープカセットの全体を内包するようにして保持するよ
うに構成されている。これは、カセットホルダに挿入保
持されたテープカセットをカセット装着部に正確な位置
決め図り、且つ確実にカセット装着部に装着させるため
である。
【0006】この種のテープレコーダにおいては、カセ
ットホルダがカセット装着部から離間した位置に移動さ
れたとき、すなわち、イジェクト操作が行われた時、カ
セット排出機構を動作させて、カセットホルダに保持さ
れているテープカセットを自動的に上記カセットホルダ
から突出させるようにしたものが提案されている。
【0007】また、上記テープレコーダにおいては、記
録及び/又は再生モードが設定され、テープカセット内
の磁気テープに対し情報信号の記録及び/又は再生を可
能となす状態にあるときには、磁気ヘッドや磁気テープ
を定速走行させるピンチローラがテープカセット内に進
入した状態にある。
【0008】このような記録及び/又は再生モードが設
定された状態で、イジェクト操作が行われ、カセットホ
ルダがカセット装着部から離間する方向に回動操作され
ると、カセットホルダに保持されたテープカセットと磁
気ヘッドやピンチローラが衝突し、これら磁気ヘッドや
ピンチローラ、さらには磁気テープを含むテープカセッ
トを損傷させてしまう。
【0009】そこで、本発明は、記録及び/又は再生モ
ードが設定されているときに、テープカセットをカセッ
ト装着部に保持するカセット保持手段の回動操作を規制
し、磁気ヘッドや装置側に構成される記録及び/又は再
生部の機構部の保護を図り、さらに、テープカセットの
保護を図ることを可能となすテープカセットを用いた記
録及び/又は再生装置を提供することを目的とする。
【0010】また、本発明は、カセットホルダを含むカ
セット保持手段をカセット装着部側にロックさせるロッ
ク機構の保護を図るとともに、確実に誤操作を防止し得
るテープカセットを用いた記録及び/又は再生装置を提
供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明に係るテープカセ
ットを用いた記録及び/又は再生装置は、上述したよう
な目的を達成するため、テープ状の記録媒体が収納され
たテープカセットが装着されるカセット装着部を備えた
本体と、テープカセットの挿脱を可能とする位置と挿入
されたテープカセットを上記カセット装着部に装着させ
る位置との間に亘って回動可能に上記本体に支持された
カセット保持手段と、上記カセット保持手段の上記本体
への支持部側に支持され、上記カセット保持手段ととも
に回動され、上記カセット保持手段が上記カセット装着
部側に回動されたとき、上記カセット装着部を覆い、且
つ上記カセット装着部を開放する方向に回動付勢された
蓋体と、上記カセット装着部を閉塞する位置に回動され
た蓋体をロックするロック機構と、上記本体に配設され
た記録及び/又は再生部が記録及び/又は再生を行う操
作モードに設定されたとき、上記ロック機構による上記
蓋体のロックを解除する動作を阻止する阻止手段とを備
えて構成したものである。
【0012】そして、上記ロック機構は、上記カセット
装着部を閉塞する位置に回動された上記蓋体をロックす
ロック部材と、上記ロック部材を移動操作する移動操作
部材とからなる。また、上記阻止手段は、上記記録及び
/又は再生部の操作モードを切り換える切換え部材によ
り構成され、上記記録及び/又は再生部が記録及び/又
は再生モードに設定されたとき、上記操作モードを切り
換える切換え部材により上記移動操作部材の移動規制す
る。
【0013】さらに、上記ロック部材と上記ロック部材
を移動操作する移動操作部材とは、弾性部材を介して連
結されなる。
【0014】
【作用】本発明に係るテープカセットを用いた記録及び
/又は再生装置は、本体に配設された記録及び/又は再
生部が記録及び/又は再生を行う操作モードに設定され
たとき、カセット保持手段とともに回動され、上記カセ
ット保持手段が上記本体に構成されたカセット装着部側
に回動されたとき、上記カセット装着部を覆い、且つ上
記カセット装着部を開放する方向に回動付勢された蓋体
を、ロック機構によりロックし、上記カセット保持手段
に保持されたテープカセットの排出操作を禁止する。
【0015】また、蓋体をカセット装着位置を閉塞した
位置にロックするロック機構は、上記蓋体のロックを解
除する動作が規制された状態にあるとき、移動操作部材
に加わる荷重が、この移動操作部材をロック部材に連結
する弾性部材により吸収される。
【0016】
【実施例】以下、本発明の具体的な実施例を図面を参照
して説明する。ここに示す実施例は、情報信号の記録媒
体とテープ状をなす磁気テープを収納したテープカセッ
トを用いる記録再生装置であるテープレコーダに適用し
たものである。
【0017】〔1〕テープカセット 本実施例のテープレコーダに用いられるテープカセット
を説明する。このテープカセット201は、標準サイズ
のテープカセットであって、いわゆるフィリップスタイ
プのものである。
【0018】このテープカセット201は、図1に示す
ように、平面形状を長方形となす薄い箱状に形成された
カセットハーフ209を備える。このカセットハーフ2
09内には、一対のテープリール202,203が回転
可能に支承され、これらテープリール202,203間
に亘って磁気テープ206が巻回されている。カセット
ハーフ209の相対向する一対の長辺209a,209
bのうちの一方の長辺209aに沿う前面側には、磁気
ヘッド挿入穴207及びピンチローラ挿入穴208等が
開設されている。そして、カセットハーフ209内に収
納された磁気テープ206の一対のテープリール20
2,203間に亘る部分は、磁気ヘッド挿入穴207及
びピンチローラ挿入穴208等を介してカセットハーフ
209の外方に臨まされている。
【0019】また、カセットハーフ209の平面部に
は、一対のテープリール202,203の中心部に形成
されたリールハブ202a,203aを外方に臨まさせ
る一対のリール軸挿通孔210,211が開設されてい
る。
【0020】〔2〕テープレコーダ 図1に示すテープカセット201を記録媒体に用いる本
実施例のテープレコーダは、ここに装着されるテープカ
セット201の平面形状に対応して、図2乃至図5に示
すように、平面形状を長方形となす薄い直方体として構
成されている。このテープレコーダは、テープカセット
201が装着されるカセット装着部4が構成されるとと
もに、このカセット装着部4に装着されたテープカセッ
ト201内の磁気テープ206を走行操作し、この磁気
テープ206に情報信号の記録再生を行う磁気ヘッドが
配設されて記録再生部が構成されるレコーダ本体1と、
このレコーダ本体1に回動可能に支持された蓋体5とを
備えている。
【0021】レコーダ本体1は、磁気テープ206を走
行操作するテープ走行機構等の機構部が配設されるハウ
ジング2と、このハウジング2の外周側に嵌合するよう
に配設されるコ字状をなす外フレーム3とから構成され
ている。レコーダ本体1を構成するハウジング2は、薄
い金属板を打ち抜き折曲して形成され、このテープレコ
ーダに装着されるテープカセット201の平面形状に略
対応する長方形の平面形状を有する箱状に形成されてい
る。また、外フレーム3は、合成樹脂を成形して形成さ
れ、図6に示すように、長方形状をなすハウジング2の
相対向する一対の短辺の一辺から相対向する一対の長辺
に亘る外周側に嵌合されるようにコ字状に形成されてい
る。
【0022】蓋体5は、レコーダ本体1を構成するハウ
ジング2の開放された主面側を開閉するように、レコー
ダ本体1の一部に回動可能に支持されて取付けられてい
る。すなわち、蓋体5は、ハウジング2の開放された主
面側に構成されるカセット装着部4を覆うに足る大きさ
に形成されてなるものであって、このカセット装着部4
に装着されるテープカセット201の平面形状に略対応
する長方形状に形成されている。また、蓋体5は、レコ
ーダ本体1の相対向する一対の短辺の一つの短辺側に設
けられる後述する回動軸45により構成されるヒンジ部
を介して支持され、このヒンジ部を中心に図3中矢印A
1 方向及び矢印A2 方向に回動操作され、カセット装着
部4を開閉する。
【0023】そして、レコーダ本体1を構成するハウジ
ング2内には、図6に示すように、カセット装着部4に
装着されたテープカセット201に収納された磁気テー
プ206を定速走行させるテープ走行機構や走行する磁
気テープ206に摺接して情報信号の記録再生を行う磁
気ヘッド等の記録再生部を構成する機構部が構成される
シャーシ6が配設されている。このシャーシ6は、薄い
金属板を打ち抜き、一部を折曲して形成されてなる。
【0024】ハウジング2内に配設されたシャーシ6の
一方の主面側には、テープカセット201が装着される
カセット装着部4が構成される。カセット装着部4に
は、テープカセット201を位置決めして装着させるた
めの一対の位置決めピン15,16、この装着部4に装
着されたテープカセット201に収納された磁気テープ
206に摺接してこの磁気テープ206に対し情報信号
の記録再生を行う磁気ヘッド9、テープカセット206
に収納された磁気テープ206を挾持して定速走行させ
る一対の第1及び第2のキャプスタン軸17,18及び
一対の第1及び第2のピンチローラ11,12、テープ
カセット201内のテープリール202,203のリー
ルハウジング202a,203aに係合しこれらテープ
リール202,203を回転操作する一対のリール駆動
軸19,20が配設される。
【0025】そして、一対の位置決めピン15,16
は、シャーシ6の一方の主面側に突出するように植立さ
れ、カセットハーフ209に設けた一対の位置決め孔2
14,214にそれぞれ係合することによって、カセッ
ト装着部4に装着されるテープカセット201の装着位
置を位置決めする。また、第1及び第2のキャプスタン
軸17,18は、シャーシ6に回転自在に取付けられ、
シャーシ6の他方の主面側に配設される駆動モータによ
り、一定の回転速度で回転操作される。なお、第1及び
第2のキャプスタン軸17,18の回転方向は、互いに
逆方向となされている。これらキャプスタン軸17,1
8は、カセットハーフ209に設けた一対のキャプスタ
ン軸挿通孔213,213を介して、カセットハーフ2
09内を走行する磁気テープ206の背後側に進入す
る。さらに、各ピンチローラ11,12は、回転自在に
支持されるとともに、各キャプスタン軸17,18に対
して接離する方向に移動可能となされてシャーシ6上に
配設されている。これらピンチローラ11,12は、カ
セットハーフ209の前面側に形成された各ピンチロー
ラ挿入穴208,208を介してカセットハーフ209
内に進入し、各キャプスタン軸17,18と共働して磁
気テープ206を挟持し、磁気テープ206を一定の速
度で定速走行させる。さらにまた、磁気ヘッド9は、カ
セットハーフ209の前面側に形成した磁気ヘッド挿入
穴207を介してカセットハーフ209内に進入して磁
気テープ206に摺接し、この磁気テープ206に対し
情報信号の記録又は再生を行う。
【0026】レコーダ本体1に回動可能に支持された蓋
体5のカセット装着部4に対向する内側面には、テープ
カセット201の平面形状に略々対応した長方形状をな
す主面部8aを有するカセットホルダ8が重ねあわせる
ように配設されている。このカセットホルダ8には、蓋
体5が図3に示すようにカセット装着部4を開放した位
置に回動された状態にあるときに、カセット装着部4よ
り離間された側の短辺側よりテープカセット201が挿
入される。すなわち、テープカセット201は、相対向
する一対の短辺209c,209dの一方の短辺209
c側を挿入端として、カセットホルダ8に挿入される。
テープカセット201が挿入されたカセットホルダ8
は、カセット装着部4を閉塞するように回動されると、
位置決めピン15,16を位置決め孔214,214に
係合させてテープカセット201をカセット装着部4に
位置決めして装着させる。
【0027】また、シャーシ6の周縁には、図6に示す
ように、シャーシ6の主面を囲むようにして略コ字状を
なす側板7が取付けられ、この側板7の外周面側に重ね
合わせるにして外フレーム3が取付けられている。そし
て、ハウジング2は、周縁に形成した立上り周壁2aを
外フレーム3の一部に嵌合させるように配設され、立上
り周壁2aを側板7に固定ネジ等を用いて固定して取付
けられる。
【0028】シャーシ6のカセット装着部4が構成され
る主面に対向する他方の主面側であるハウジング2側に
位置する面には、このテープレコーダの各動作モードを
設定するなど磁気テープ206の走行状態を制御する制
御回路部が構成された電子回路基板10が配設されてい
る。
【0029】〔3〕操作釦 ハウジング2のカセット装着部4が構成される側と対向
する外側面側には、このテープレコーダの操作モードを
選択する操作部を構成する操作部となる操作釦74が配
設され、開口部90を介してハウジング2の外方に臨ま
されている。この操作釦74は、図5に示すように、順
方向(フォワード方向)又は逆方向(リバース方向)に
磁気テープ206を定速走行させる定速走行モード(P
lay)、停止モード(Stop)、早送りモード(F
F)、巻戻しモード(Rew)にそれぞれ対応する4個
の押圧部を備える。これら押圧部は、図6に示すよう
に、シャーシ6上に配設された電子回路基板10に設け
られたシートスイッチに対向させている。そして、操作
釦74の各操作モードに対応した押圧部を押圧操作する
ことによって、シートスイッチが押圧操作され、押圧部
に対応した操作モードが選択される。
【0030】また、操作釦74は、図4及び図5に示す
ように、ハウジング2にスライド可能に取付けられたシ
ャッタ板92によって覆われる。このシャッタ板92
は、金属板により形成され、ハウジング2の外側面側に
スライド可能に配設されている。なお、シャッタ板92
は、ハウジング2の外側面と面一となるようにハウジン
グの外側面に設けた凹部106内に配設され、この凹部
106の範囲でスライド操作されて操作釦74を開閉す
る。
【0031】ところで、シャッタ板92には、一対の連
結ピン96,96及び一対の取付けピン97,97が一
体的に形成された連結部材95が取付けられている。こ
の連結部材95は、各取付けピン97,97をシャッタ
板92に設けられた一対の取付け孔94,94に挿通さ
せ、これら取付けピン97,97の先端側をカシメるこ
とによりシャッタ板92に取付けられている。また、連
結部材95は、シャッタ板92に穿設された一対の透孔
93,93に各連結ピン96,96をそれぞれ挿通させ
ている。各連結ピン96,96は、ハウジング2に形成
した開口部89を介して、ハウジング2内に突出されて
いる。このハウジング2の内側面側には、開口部孔89
に対応して、スライドガイド板76が取付けられてい
る。このスライドガイド板76には、開口部孔89に対
応する位置に、一対の長溝80,80及びスライドガイ
ド溝81が穿設されている。各連結ピン96,96は、
各長溝80,80に挿通され、スライドガイド板76よ
りもさらにハウジング2の内方に突出されている。
【0032】そして、スライドガイド板76の一端側に
は、操作釦74が取付けられている。この操作釦74
は、ハウジング2の内方側に臨む裏面側に取付けられた
板バネ75を介して、スライドガイド板76の一端側に
取付けられている。この板バネ75は、スライドガイド
板76のハウジング2の内側面に対向する面側に取付け
られ、スライドガイド板76によりハウジング2の内側
面側に押圧支持されている。また、板バネ75には、操
作釦74の各押圧部に対応して複数の透孔99が穿設さ
れている。これら透孔99は、操作釦74の各押圧部を
ハウジング2の内方に突出させるためのものである。さ
らに、スライドガイド板76の一端側には、透孔77,
77,79及び切欠き部78が形成されている。これら
透孔77,77,79及び切欠き部78は、板バネ75
に穿設した透孔99に臨まされる操作釦74の各押圧部
を、ハウジング2の内方に突出させるためのものであ
る。
【0033】さらに、操作釦74の各押圧部の背面側に
は突起が形成されている。これら突起は、操作釦74の
各押圧部が押圧操作されたとき、電子回路基板10側に
配設されたシートスイッチを押圧操作するためのもので
ある。そして、連結部材95の各連結ピン96,96の
先端側には、金属板を打ち抜き取付け孔87,87を穿
設した平板状をなす支持板105が取付けられている。
この支持板105は、取付け孔87,87に連結ピン9
6,96をそれぞれ挿通し、これら連結ピン96,96
の先端側をカシメることにより、連結部材95に取付け
られる。
【0034】また、支持板105には、各取付け孔8
7,87間に位置して、ハウジング2の内方に向かって
ガイドピン88が突設されている。このガイドピン88
は、スライドガイド溝81に対し、ハウジング2の内方
側から挿通されている。また、支持板105には、スラ
イドガイド溝81と平行にガイド溝86が穿設されてい
る。このガイド溝86には、スライドガイド板76の他
端側にハウジング2の内方に向かって突設されたガイド
ピン82が挿通係合されている。
【0035】シャッタ板92は、スライドガイド溝81
及びガイド溝86にガイドされて、ハウジング2に対し
てスライド可能に支持されている。このシャッタ板92
は、図4に示す操作釦74を覆う位置と、図5に示す操
作釦74を外方側に臨ませる位置との間に亘ってスライ
ド操作される。
【0036】そして、スライドガイド板76の他端側に
突設された係止ピン83と支持板105の他端側に突設
された係止ピン85との間には、トグルバネ84の各ア
ーム部がそれぞれ係止されている。このトグルバネ84
は、支持板105を、この支持板105のスライド可能
範囲の中央位置より離間する方向に付勢する。すなわ
ち、シャッタ板92は、トグルバネ84の付勢力を受け
て操作釦74を覆う位置となる方向と操作釦74を外方
に臨ませる位置となる方向とのいずれかの方向に付勢さ
れる。
【0037】なお、連結部材95のシャッタ板92の表
面側に突出された部分は、シャッタ板92を手指により
移動操作するときに指掛け部として機能する。
【0038】〔4〕操作モードの切換え機構 シャーシ6のカセット装着部4が構成される一方の主面
と対向するハウジング2の内方側に臨む他方の主面側に
は、図7及至図9に示すように、駆動モータ119が取
付けられるとともに、この駆動モータ119を選択され
た操作モードに応じて各リール駆動軸19,20及び第
1及び第2のキャプスタン軸17,18に選択的に伝達
する操作モードの切換え機構が配設されている。この切
換え機構は、各操作モードを選択するときに動作するソ
レノイドプランジャ301及びカムギヤ320を備えて
いる。このカムギヤ320は、駆動モータ119の駆動
力により回転操作されるとともに、ソレノイドプランジ
ャ301の動作に応じて、各操作モードに応じた回転角
度位置にて停止される。なお、この切換え機構は、シャ
ーシ6と電子回路基板10との間において構成されてい
る。
【0039】駆動モータ119の駆動軸には、プーリ1
47が取り付けられている。このプーリ147には、無
端状の駆動ベルト120が巻回されている。この駆動ベ
ルト120は、シャーシ6の他方の主面側に回転可能に
支持された伝達プーリ148及びフォワード側のフライ
ホイール152に巻回されている。また、駆動ベルト1
20には、フォワード側のフライホイール152と対を
なすリバース側のフライホイール151が接している。
そして、伝達プーリ148は、シャーシ6の他方の主面
側に植立された支軸149を介して回転可能に支持され
ている。
【0040】そして、各フライホイール152,151
の中心部には、それぞれキャプスタン軸17,18が植
立され、これらキャプスタン軸17,18の基端部側を
シャーシ6に取付けた軸受154,153に支持させる
ことによってシャーシ6に回転可能に支持される。各フ
ライホイール152,151にそれぞれ植立された第1
及び第2のキャプスタン軸17,18は、各軸受15
4,153を介して、シャーシ1の一方の主面側側に構
成されたカセット装着部4側に突出されている。各フラ
イホイール152,151及びこれらフライホイール1
52,151に一体的に植立された各キャプスタン軸1
7,18は、駆動モータ119が回転駆動すると、各フ
ライホイール152,151は、互いに逆方向に回転操
作される。
【0041】フォワード側のフライホイール152のシ
ャーシ6に対向する面側には、駆動ギヤ319が一体的
に設けられている。この駆動ギヤ319は、シャーシ6
の他方の主面側に植立された支軸159を介して回転可
能に支持された第1の伝達ギヤ158に噛合している。
この第1の伝達ギヤ158の中心部分には、この第1の
伝達ギヤ158よりも小径のカム駆動ギヤ379が一体
的に設けられている。このカム駆動ギヤ379は、シャ
ーシ6の他方の主面側に植立された支軸190により回
転可能に支持されたカムギヤ320の外周部分に臨み、
このカムギヤ320の外周縁部に形成されたギヤ部32
3に噛合し得るようになされている。
【0042】このテープレコーダにおける各操作モード
の選択は、カムギヤ320の回転角度位置に応じて行わ
れる。すなわち、シャーシ6の他方の主面には、カムギ
ヤ320により移動操作される操作モード切換えレバー
118が配設されている。この操作モード切換えレバー
118は、長手方向を長径として穿設された長孔19
1,188を、シャーシ6に植立された支軸190,1
89を挿通支持させることによって、長孔191,18
8の範囲に亘って移動可能となされてシャーシ6上に配
設されている。
【0043】操作モード切換えレバー118は、一端側
にバネ当接片187が立上り形成され、このバネ当接片
187の両側に、シャーシ6上に支持された捩りコイル
バネ186の各アーム部がそれぞれ圧接している。この
捩りコイルバネ186は、コイル部をシャーシ6に植立
された支軸315に支持され、一対のアーム部が互いに
逆向きの付勢力をもってバネ当接片187を両側から押
圧支持することによって、操作モード切換えレバー11
8を中立位置に保持する。この操作モード切換えレバー
118は、停止モード、早送りモード及び巻戻しモード
が選択されている場合には、中立位置に保持される。そ
して、再生モード又は記録モードが選択された状態にお
いて、磁気テープ206が順方向に走行されるフォワー
ドモードが選択されると、操作モード切換えレバー11
8は捩りコイルバネ186の付勢力に抗して、図8中矢
印T1 方向に移動操作され、磁気テープ206が逆方向
に走行されるリバースモードが選択されると、図8中矢
印T2 方向に移動操作される。
【0044】また、カムギヤ320は、図18及び図1
9に示すように、外周面にギヤ部323が形成されると
ともに、このギヤ部323間に第1及至第3の欠歯部3
25,324,326が形成されている。このカムギヤ
320は、各欠歯部325,324,326のいずれか
をカム駆動ギヤ379に対向させているときには、この
カム駆動ギヤ379が回転しても、駆動力が伝達されず
不作動状態に置かれる。そして、このカムギヤ320
は、ギヤ部323をカム駆動ギヤ379に対向させてい
るときには、このギヤ部323をカム駆動ギヤ379に
噛合させており、このカム駆動ギヤ379が回転する
と、駆動力が伝達されて回転操作される。
【0045】そして、カムギヤ320のシャーシ6の他
方の主面と対向する一方の主面側には、図18に示すよ
うに、操作モード切換えレバー118を捩りコイルバネ
186の付勢力に抗して移動操作する第1のカム部32
1及び第2のカム部322が相対向して形成されてい
る。第1のカム部321は、カムギヤ320を回転可能
に支持する支軸190に対向する内周側の面を操作モー
ド切換えレバー118に設けたカムフォロワ192が摺
接する第1のカム面321aとなし、第2のカム部32
2は、カムギヤ320の外周縁側に臨む外周側の面を操
作モード切換えレバー118に設けたカムフォロワ19
2が摺接する第2のカム面322aとしている。
【0046】なお、第1及び第2のカム部321,32
2に摺接するカムフォロワ192は、操作モード切換え
レバー118のカムギヤ320とシャーシ6との間に延
在された他端部に突設されている。カムギヤ320は、
図10に示す初期位置に回転された状態にあるとき、カ
ムフォロワ192を第1及び第2のカム部321,32
2の一端部間に構成されたカムフォロワ進入部320a
に位置させ、操作モード切換えレバー118を中立位置
にさせておく。カムギヤ320が初期位置にあるとき、
カム駆動ギヤ379が第1の欠歯部325に対向してい
る。
【0047】カムギヤ320が図10に示す初期位置か
ら、図18中矢印R1 方向の時計回り方向に回転される
と、カムフォロワ192がカムフォロワ進入部320a
から第1及び第2のカム部321,322間に進入し、
第1のカム面321aに摺接する。カムギヤ320が、
さらに図18中矢印R1 方向に回転されていくと、カム
フォロワ192は、第1のカム面321aにガイドされ
て支軸190側に近接する方向に移動され、操作モード
切換えレバー118が、捩りコイルバネ186の付勢力
に抗して、図11中矢印B1 方向に移動される。カムギ
ヤ320が図18中矢印R1 方向に130゜回転される
と、カムフォロワ192を第1のカム面321aの最大
突出部338に摺接させ、操作モード切換えレバー11
8を図11中矢印B1 方向の最大移動位置まで移動させ
る。そして、カムギヤ320が図18中矢印R1 方向に
さらに5゜、すなわち初期位置から135゜回転される
と、カムフォロワ192が最大突出部338を乗り越
え、最大突出部338に続く傾斜面部339に当接す
る。傾斜面部339にカムフォロワ192が当接する
と、操作モード切換えレバー118は、捩りコイルバネ
186の付勢力を受けて図11中矢印B2 方向に稍々復
帰移動され、このテープレコーダの操作モードを磁気テ
ープ206が順方向(フォワード方向)に定速走行して
記録又は再生が行われるフォワード方向の記録再生モー
ドに切り換える。このとき、このカムギヤ320の第2
の欠歯部324に、カム駆動ギヤ379が対向させられ
る。
【0048】カムギヤ320が、操作モード切換えレバ
ー118を図11中矢印B1 方向移動させフォワード方
向の記録再生モードを選択した位置まで回転された位置
からさらに図18中矢印矢印R1 方向に回転されると、
カムフォロワ192は第1及び第2のカム部321,3
22の他端部間に構成されたカムフォロワ退出部320
bに至り、第1及び第2のカム面321a,322aの
いずれにも接触しない状態となされる。カムギヤ320
によるカムフォロワ192の押圧が解除されると、操作
モード切換えレバー118は捩りコイルバネ186の付
勢力を受けて中立位置に復帰される。この状態からさら
にカムギヤ320が図18中矢印矢印R1 方向に回転さ
れていくと、カムフォロワ192は第2のカム面322
aに乗り上げていく。そして、カムギヤ320が初期位
置から図18中矢印矢印R1 方向にさらに回転される
と、カムフォロワ192は、第2のカム面322aにガ
イドされて支軸190から離間する方向に移動され、操
作モード切換えレバー118が、捩りコイルバネ186
の付勢力に抗して、図12中矢印B1 方向に移動され
る。カムギヤ320が図18中矢印R1 方向に130゜
回転されると、カムフォロワ192を第2のカム面32
2aの最大突出部340に摺接させ、操作モード切換え
レバー118を図12中矢印B2 方向の最大移動位置ま
で移動させる。そして、カムギヤ320が図18中矢印
1 方向にさらに5゜、すなわち初期位置から270゜
回転されると、カムフォロワ192が最大突出部340
を乗り越え、最大突出部340に続く傾斜面部341に
当接する。傾斜面部341にカムフォロワ192が当接
すると、操作モード切換えレバー118は、捩りコイル
バネ186の付勢力を受けて図12中矢印B1 方向に稍
々復帰移動され、このテープレコーダの操作モードを磁
気テープ206が逆方向(リバース方向)に定速走行し
て記録又は再生が行われるリバース方向の記録再生モー
ドに切り換える。このとき、このカムギヤ320の第3
の欠歯部326に、カム駆動ギヤ379が対向させられ
る。
【0049】カムギヤ320が、操作モード切換えレバ
ー118を図11中矢印B2 方向に移動させリバース方
向の記録再生モードを選択した位置まで回転された位置
からさらに図18矢印矢印R1 方向に回転され、初期位
置から360゜回転されると、カムフォロワ192は第
1及び第2のカム部321,322の一端部間に構成さ
れたカムフォロワ進入部320aに臨む初期位置に至
る。そして、操作モード切換えレバー118は、捩りコ
イルバネ186の付勢力を受けて中立位置に復帰され
る。なお、操作モード切換えレバー118が初期位置に
あるとき、このテープレコーダは、停止モード又は早送
りモード及び巻戻しモードが選択される。
【0050】操作モード切換えレバー118を移動操作
するカムギヤ320の他方の主面側には、図19に示す
ように、ソレノイドプランジャ301のプランジャロッ
ド377に一端を連結し、ソレノイドプランジャ301
の駆動によって回動操作される回動レバー199の他端
側に設けたカムフォロワ380が係合するカム溝327
aが形成されている。このカム溝327aは、支軸19
0を中心にしてリング状に形成され、外周側の面を第3
のカム面327となし、内周側の面を第4のカム面32
8としている。
【0051】ところで、カムフォロワ380をカム溝3
27aに係合させた回動レバー199を回動操作するソ
レノイドプランジャ301は、図7、図8及び図14乃
至図16に示すように、シャーシ6の他方の主面側に配
設されている。このソレノイドプランジャ301は、不
作動状態のOFF状態にあるとき、プランジャロッド3
77を引き込み方向に付勢し、通電が行われON状態と
なるとプランジャロッド377を突出させる。このソレ
ノイドプランジャ301により回動操作される回動レバ
ー199は、一端側をプランジャロッド377の先端に
形成した係合部373に係合させ、他端側に突設したカ
ムフォロワ380をカムギヤ320のカム溝327aに
係合させ、中途部をシャーシ6に植立した支軸200を
支持させることによって、この支軸200を中心に回動
可能に取付けられている。
【0052】また、シャーシ6の他方の主面側には、後
述するテープ走行方向の切換えギヤ184を移動操作す
るためのギヤ移動レバー175が配設されている。この
ギヤ移動レバー175は、一端側部分をシャーシ6に植
立された支軸176を介して回動可能に支持され、中途
部に形成した当接片376を回動レバー199の中途部
に設けた押圧片374に対向させている。また、ギヤ移
動レバー175は、他端部を折曲して形成した係合片1
80をシャーシ6に穿設した回動規制溝181に係合さ
せることによって回動範囲が規制されている。
【0053】ギヤ移動レバー175と回動レバー199
とには、コイル部をシャーシ6に植立した支軸375に
巻装しこの支軸375を中心に回動可能に支持された捩
りコイルバネ368の各アーム部が係合されている。回
動レバー199は、他端側に設けられた係合部370に
捩りコイルバネ368の一方のアーム部が係合されるこ
とによって、他端側がソレノイドプランジャ301から
離間する方向に回動付勢されている。また、ギヤ移動レ
バー175は、支軸176の近傍に設けられた係合片3
69に捩りコイルバネ368の他方のアーム部が係合さ
れるとによって、当接片376を回動レバー199の押
圧片374に接近させる方向に回動付勢されている。
【0054】捩りコイルバネ368は、ギヤ移動レバー
の支軸176から当接片376までの距離が支軸176
から係合片369までの距離より長く、また、回動レバ
ー199の支軸200より押圧片374までの距離が支
軸200より係合部370までの距離より短いため、回
動レバー199に対し、ギヤ移動レバー175に生じる
回転トルクより大きな回転トルクを生じさせる。
【0055】従って、捩りコイルバネ368は、図15
に示すように、ソレノイドプランジャ301に通電が行
われON状態となるとプランジャロッド377が回動レ
バー199側に突出されたときには、回動レバー199
の他端側をソレノイドプランジャ301から離間される
図15中矢印C1 方向に回動させ、この回動レバー19
9の押圧片374をギヤ移動レバー175の当接片37
6に当接させ、ギヤ移動レバー175を捩りコイルバネ
368の付勢力に抗して回動させる。このとき、回動レ
バー199の一端側に設けたカムフォロワ380がカム
ギヤ320の外周側の第4のカム面328に摺接した状
態となされる。
【0056】また、ソレノイドプランジャ301への通
電が遮断されたOFF状態にあって、プランジャロッド
377が引き込まれた状態にあると、回動レバー199
は、他端側がソレノイドプランジャ301に近接する図
15中矢印C2 方向に回動され、一端側に設けたカムフ
ォロワ380がカムギヤ320の第3のカム面327に
摺接した状態となされる。
【0057】そして、カムギヤ320は、初期位置にあ
るとき、図19に示すように、第3のカム面327に形
成した第1の係止部329に回動レバー190に設けた
カムフォロワ380が当接係合し、図19中矢印R1
向への回転が規制されている。カムギヤ320が初期位
置にあるとき、第1の欠歯部325にカム駆動ギヤ37
9が対向する。
【0058】そして、ソレノイドプランジャ301に通
電が行われON状態となってプランジャロッド377が
突出し、回動レバー199が図15中矢印C1 方向に回
動操作されると、カムフォロワ380は、カムギヤ32
0の外周側に移動され、第1の係止部329への係合を
解除し、カム溝327aの外周側の第4のカム面328
に形成した第1の傾斜面332に当接し、この第1の傾
斜面332を押圧する。カムフォロワ380が第1の傾
斜面332を押圧すると、カムギヤ320は、図19中
矢印R1 方向にわずかに回動され、ギヤ部323がカム
駆動ギヤ379に噛合する。そして、カムギヤ320
は、カム駆動ギヤ379の駆動力が伝達され、このカム
駆動ギヤ379によって図19中矢印R1 方向に回転可
能な状態となされる。この状態から、カム駆動ギヤ37
9が駆動され、カムギヤ320が図19中矢印R1 方向
にさらに回転操作され、第4のカム部328の第2の傾
斜面333にカムフォロワ380を当接させる位置まで
回転されると、ソレノイドプランジャ301への通電が
遮断されOFF状態となされ、プランジャロッド377
が引き込み方向に移動され、回動レバー199を図15
中矢印C2 方向に回動させ、カムフォロワ380ををカ
ム溝327aの内周側の第3のカム面327側に移動さ
せる。
【0059】そして、カムギヤ320が初期位置から図
19中矢印R1 方向に135゜回転されると、カムフォ
ロワ380は、第3のカム面327の第2の係止部33
0に係合され、このカムギヤ320の回転を規制する。
このとき、カムギヤ320に対し、一方の主面側に形成
した第1及び第2のカム部321,322にカムフォロ
ワ192を当接させる操作モード切換えレバー118を
付勢する捩りコイルバネ186の付勢力がカムフォロワ
192及び第1のカム面321aの傾斜面339を介し
て伝達される。そして、カムギヤ320は、図19中矢
印R1 方向に回動付勢された状態に置かれる。このと
き、このカムギヤ320の第2の欠歯部324に、カム
駆動ギヤ379が対向している。
【0060】再び、ソレノイドプランジャ301に通電
が行われON状態となると、回動レバー199が図15
中矢印C1 方向に回動され、この回動レバー199に設
けたカムフォロワ380がカムギヤ320の外周側に移
動され、第2の係止部330に対する係合が解除され
る。そして、カムフォロワ380は、カム溝327aの
外周側に形成した第4のカム面328に形成した第3の
傾斜面334を押圧するようになる。カムフォロワ38
0が第3の傾斜面334を押圧すると、カムフォロワ3
80からの押圧力を受けて、カムギヤ320は、図19
中矢印R1 方向にわずかに回動され、このカムギヤ32
0のギヤ部323がカム駆動ギヤ379に噛合し、カム
駆動ギヤ379の駆動力を受けて図19中矢印R1 方向
に回転可能な状態となされる。この状態から、カム駆動
ギヤ379が駆動され、カムギヤ320が図19中矢印
1 方向にさらに回転操作され、第4のカム部328の
第4の傾斜面335にカムフォロワ380を当接させる
位置まで回転されると、ソレノイドプランジャ301へ
の通電が遮断されOFF状態となされ、プランジャロッ
ド377が引き込み方向に移動され、回動レバー199
を図15中矢印C2 方向に回動させ、カムフォロワ38
0をカム溝327aの内周側の第3のカム面327側に
移動させる。
【0061】そして、カムギヤ320が初期位置から図
19中矢印R1 方向に270゜回転されると、カムフォ
ロワ380は、第3のカム面327の第3の係止部33
1に係合され、このカムギヤ320の回転を規制する。
このとき、カムギヤ320に対し、操作モード切換えレ
バー118を付勢する捩りコイルバネ186の付勢力が
カムフォロワ192及び第2のカム面322aの傾斜面
341を介して伝達される。そして、カムギヤ320
は、図19中矢印R1 方向に回動付勢された状態に置か
れる。このとき、このカムギヤ320の第3の欠歯部3
26に、カム駆動ギヤ379が対向している。
【0062】再び、ソレノイドプランジャ301に通電
が行われON状態となると、回動レバー199が図15
中矢印C1 方向に回動され、カムフォロワ380がカム
ギヤ320の外周側に移動され、第3の係止部331に
対する係合が解除される。そして、カムフォロワ380
は、カム溝327aの外周側に形成した第4のカム面3
28に形成した第5の傾斜面336を押圧するようにな
る。カムフォロワ380が第5の傾斜面336を押圧す
ると、カムフォロワ380からの押圧力を受けて、カム
ギヤ320は、図19中矢印R1 方向にわずかに回動さ
れ、このカムギヤ320のギヤ部323がカム駆動ギヤ
379に噛合し、カム駆動ギヤ379の駆動力を受けて
図19中矢印R1 方向に回転可能な状態となされる。
【0063】この状態から、カム駆動ギヤ379が駆動
され、カムギヤ320が図19中矢印R1 方向にさらに
回転操作され、第4のカム部328の第6の傾斜面33
7にカムフォロワ380を当接させる位置まで回転され
ると、ソレノイドプランジャ301への通電が遮断され
OFF状態となされ、プランジャロッド377が引き込
み方向に移動され、回動レバー199を図15中矢印C
2 方向に回動させ、カムフォロワ380をカム溝327
aの内周側の第3のカム面327側に移動させる。
【0064】そして、カムギヤ320が初期位置から図
19中矢印R1 方向に360゜、すなわち、初期位置に
戻るまで回転されると、カムフォロワ380は、第3の
カム面327の第1の係止部329に係合され、このカ
ムギヤ320の回転を規制する。このとき、このカムギ
ヤ320の第1の欠歯部325に、カム駆動ギヤ379
が対向している。
【0065】ところで、操作モード切換えレバー118
には、図10乃至図13に示すように、シャーシ6に植
立された支軸126を介して、シャーシ6上に回動可能
に取付けられたヘッド移動レバー313が連結されてい
る。このヘッド移動レバー313は、操作モード切換え
レバー118の移動に応じて回動操作される。すなわ
ち、ヘッド移動レバー313は、操作モード切換えレバ
ー118の近傍に位置して配設され、操作モード切換え
レバー118の一側に対向する側に嵌合凹部355に操
作モード切換えレバー118の一側に突設した略円形を
なす嵌合突片354を嵌合させて連結されている。この
ヘッド移動レバー313は、操作モード切換えレバー1
18が移動操作されることによって、嵌合突片354を
中心に回動操作される。そして、ヘッド移動レバー31
3が嵌合突片354を中心に回動操作されと、磁気ヘッ
ド9が取付けられたヘッド支持基板13を移動させ、磁
気ヘッド9をカセット装着部4に方向に移動させる。カ
セット装着部4側に移動された磁気ヘッド9は、カセッ
ト装着部4に装着されたテープカセット201の磁気ヘ
ッド挿入穴207に進入し、テープカセット201内を
走行する磁気テープ206に摺接する。
【0066】なお、ヘッド支持基板13は、引張りバネ
312により、磁気ヘッド9を上記カセット209より
退出させる方向に常時付勢されている。また、ヘッド支
持基板13には、ヘッド移動レバー313を挟むように
して、操作モード切換えレバー118側に向かって一対
のアーム部13a,13bが延長され、これらアーム部
13a,13bの先端にヘッド移動レバー313に対向
する第1及び第2の押圧片362,363が形成されて
いる。ヘッド支持基板13は、ヘッド移動レバー313
が支軸126を中心に回動操作されたとき、ヘッド移動
レバー313の両側に形成された第1又は第2の押圧操
作片357,359によって第1及び第2の押圧片36
2,363が押圧操作されて、カセット装着部4方向に
移動操作される。すなわち、フォワードモードにおける
記録再生モードにおいては、ヘッド移動レバー313が
支軸126を中心にして図11中反時計回り方向に回転
し、図11中右方に形成された第1の押圧操作片357
がヘッド支持基板13の第1の押圧片362を押圧す
る。また、逆方向再生モードにおいては、ヘッド移動レ
バー313が支軸126を中心にして図12中時計回り
方向に回転し、図12中左方に形成された第2の押圧操
作片359がヘッド支持基板13の第2の押圧片363
を押圧する。
【0067】また、シャーシ6の他方の主面側には、カ
セット装着部4側に移動された磁気ヘッド9をその移動
位置に支持するヘッド位置決めレバー117がスライド
可能に配設されている。このヘッド位置決めレバー11
7は、先端側をヘッド支持基板13及びヘッド移動レバ
ー313に臨ませ、ヘッド支持基板13に対し近接離間
する方向の図10中矢印Q1 方向及びQ2 に移動可能に
シャーシ6上に支持されている。また、ヘッド位置決め
レバー117は、図9に示すようにシャーシ6に配設さ
れた捩りコイルバネ195により、先端側をヘッド支持
基板13に近接する図10中矢印Q1 方向に付勢されて
いる。なお、ヘッド位置決めレバー117は、図11に
示すように、先端部に形成した当接片365をヘッド移
動レバー313上に植立した当接ピン364に当接させ
ることによって捩りコイルバネ195による付勢位置が
規制される。
【0068】また、ヘッド位置決めレバー117の先端
部分には、ヘッド支持基板13に形成した係止片366
が選択的に係止する第1及び第2の係止段部115,1
16が階段状に形成されている。本実施例のテープレコ
ーダにおいては、このテープレコーダが停止モードにあ
って、磁気ヘッド9がカセット装着部4から退出した位
置にあるときには、図10に示すように、ヘッド支持基
板13はヘッド位置決めレバー117によって位置決め
が行われない状態にある。すなわち、係止片366が、
図10に示すように、第1及び第2の係止段部115,
116から離間した位置におかれている。
【0069】そして、本実施例のテープレコーダがフォ
ワード方向又は逆方向の記録及び/又は再生モードが選
択され、磁気ヘッド9がカセット装着部4側に進出さ
れ、このカセット装着部4に装着されたテープカセット
201のヘッド挿入穴207に進入する位置に移動され
ると、図11及び図12に示すように、ヘッド支持基板
13に形成した係止片366が第1の係止段部115に
係止し、磁気ヘッド9をカセット装着部4側に進出させ
た記録再生位置に位置決め保持する。このヘッド位置決
めレバー117によるヘッド支持基板13の位置決め保
持の状態は、ヘッド位置決めレバー117が捩りコイル
バネ195によって図11中矢印Q1 方向に付勢される
ことにより維持され、また、ヘッド支持基板13の位置
決め保持の状態の解除は、ヘッド移動レバー313が回
動し、ヘッド位置決めレバー117を捩りコイルバネ1
95の付勢力に抗して図11中矢印Q1 方向に移動させ
ることによって行われる。
【0070】また、本実施例のテープレコーダが磁気テ
ープ206を定速走行させる記録再生モードが一端設定
された後、停止モード、早送りモード、巻戻しモード、
又は高速で磁気テープ206を走行させてこの磁気テー
プ206に記録された楽音信号である曲の検出を行う選
曲モードが選択されたとき、ヘッド移動レバー313が
初期位置に復帰することによって、ヘッド位置決めレバ
ー117も初期位置に復帰するが、ヘッド支持基板13
に形成した係止片366は、図13に示すように、第2
の係止部116に係止される。従って、このとき、磁気
ヘッド9は、記録及び/又は再生位置よりは後退してい
るが、停止位置よりはヘッド装着部4側に進出した位置
である待機位置に位置決め保持される。
【0071】また、ヘッド移動アーム313は、シャー
シ6に回動可能に取り付けられた第1及び第2のピンチ
ローラ回動操作レバー304,305を選択的に回動操
作する。これらピンチローラ回動操作レバー304,3
05は、ヘッド支持基板13上に取付けられた磁気ヘッ
ド9の両側に位置して配設され、ヘッド支持基板13に
植立した支軸306,307に中央部を支持させ、これ
ら支軸306,307を中心に回動可能に取付けられて
いる。
【0072】第1及び第2のピンチローラ回動操作レバ
ー304,305のヘッド支持基板13側に位置する一
端側には当接片310,311が形成され、他端側には
押圧操作片308,309が形成されている。これら押
圧操作片308,309は、シャーシ6に開設された開
口部314,314を介して、このシャーシ1の一方の
主面側に構成されたカセット装着部4側に突出されてい
る。
【0073】また、第1及び第2のキャプスタン17,
18に選択的に接離する第1及び第2のピンチローラ1
1,12は、シャーシ6に植立された支軸155,15
5を介して回動可能に支持されたピンチローラ支持アー
ム157の一端側に回転自在に取付けられている。これ
ら第1及び第2のピンチローラ11,12は、シャーシ
6に植立された支軸155,155を介して回動可能に
支持されたピンチローラ支持アーム157,157の一
端側に回転自在に支持されている。これらピンチローラ
支持アーム157,157は、支軸155,155に巻
回された捩りコイルバネ156,156により、一端側
に支持した第1及び第2のピンチローラ11,12がそ
れぞれ第1及び第2のキャプスタン軸17,18に圧接
する方向に回動付勢されている。
【0074】そして、ヘッド移動レバー313は、操作
モード切換えレバー118が移動操作されることによっ
て回動操作され、第1又は第2の押圧操作片357,3
59が当接片310,311を押圧操作し、第1又は第
2のピンチローラ回動操作レバー304,305を支軸
306,307を中心にして回動操作する。第1又は第
2のピンチローラ移動アーム304,305が回動操作
されると、押圧操作片308,309が捩りコイルバネ
156,156の一方のアーム部を第1又は第2のキャ
プスタン軸17,18側に押圧操作する。
【0075】本実施例のテープレコーダが、フォワード
モードでの記録再生モードに設定されると、図11に示
すように、ヘッド移動レバー313の第2の押圧操作片
359がフォワード側の第1のピンチローラ回動操作レ
バー305の当接片311を押圧操作する。また、リバ
ースモードでの記録再生モードが設定されると、図12
に示すように、ヘッド移動レバー313の第1の押圧操
作片357がリバース側の第2のピンチローラ回動操作
レバー304の当接片310を押圧操作する。
【0076】なお、ヘッド移動レバー313には、図示
しない操作モード検出スイッチが係合される係合ピン3
61,364が設けられている。この操作モード検出ス
イッチは、ヘッド移動レバー313がいずれの方向に回
動されているかを検出し、本実施例のテープレコーダ
が、フォワードモードの記録再生モード、リバースモー
ドの記録再生モード、及び停止モードのいずれの操作モ
ードが選択されているかを検出する。
【0077】そして、フォワード側のフライホイール1
52に設けられた駆動ギヤ319に噛合し、駆動モータ
119の駆動力が伝達される第1の伝達ギヤ158は、
シャーシ6の他方の主面側に植立した支軸163に回転
可能に支持された第2の伝達ギヤ160に噛合してい
る。この第2の伝達ギヤ160には、図7に示すよう
に、摩擦部材161を介してクラッチギヤ162が同軸
に取付けられている。このクラッチギヤ162は、第2
の伝達ギヤ160が回転すると、この第2の伝達ギヤ1
60との間に介在された摩擦部材161の摩擦力を介し
て駆動力が伝達されて回転操作される。
【0078】クラッチギヤ162には、第2の伝達ギヤ
160を支持する支軸163を中心に揺動する揺動レバ
ー198の先端に植立された支軸165に回転自在に支
持された揺動ギヤ164が噛合している。この揺動ギヤ
164は、揺動レバー198が支軸165を中心に回動
されると、クラッチギヤ162の周囲を回動する。
【0079】揺動レバー198は、図11に示すよう
に、両側に一対のアーム部を突設し、これらアーム部の
先端に、操作モード切換えレバー118の他側に形成し
た第1及び第2の押圧操作片352,353にそれぞれ
当接する第1及び第2の当接片350,351が形成さ
れている。そして、フォワードモードでの記録再生モー
ドが選択され、操作モード切換えレバー118が、図1
1中矢印B1 方向にスライドされると、第2の押圧操作
片353が第2の第2の当接片351を押圧し、揺動レ
バー198を支軸163を中心にして図11中矢印D1
方向に回動させる。また、リバースモードでの記録再生
モードが選択され、操作モード切換えレバー118が、
図11中矢印B2 方向にスライドされると、第1の押圧
操作片352が第1の第2の当接片350を押圧し、揺
動レバー198を支軸163を中心にして図12中矢印
2 方向に回動させる。
【0080】本実施例のテープレコーダが、フォワード
モードでの記録再生モードに設定されると、揺動ギヤ1
64は、シャーシ6に植立された支軸172を介して回
転可能に支持された第3の伝達ギヤ171に噛合する。
この第3の伝達ギヤ171は、シャーシ6に植立された
支軸174に回転可能に支持された第4の伝達ギヤ17
3に噛合している。この第4の伝達ギヤ173は、テー
プ巻取り側のリバース駆動軸19のシャーシ6の他方の
主面側に突出した基端部に取付けられた第1のリールギ
ヤであるテープ巻取り側のリールギヤ302に噛合して
いる。すなわち、フォワードモードでの記録再生モード
においては、駆動モータ119の駆動力がクラッチギヤ
162を介してテープ巻取り側のリール駆動軸19に伝
達され、このリール駆動軸19は、クラッチギヤ162
に伝達される回転トルクを上限とする回転トルクで回転
操作される。
【0081】また、本実施例のテープレコーダが、リバ
ースモードでの記録再生モードに設定されると、揺動ギ
ヤ164は、シャーシ6に植立された支軸167を介し
て回転可能に支持された第5の伝達ギヤ166に噛合す
る。この第5の伝達ギヤ166は、テープ供給側のリー
ル駆動軸20のシャーシ6の他方の主面側に突出した基
端部に取付けられた第2のリールギヤであるテープ供給
側のリールギヤ169に噛合している。すなわち、リバ
ースモードでの記録再生モードにおいては、駆動モータ
119の駆動力がクラッチギヤ162を介してテープ供
給側のリール駆動軸20に伝達され、このリール駆動軸
20は、クラッチギヤ162に伝達される回転トルクを
上限とする回転トルクで回転操作される。
【0082】なお、第5の伝達ギヤ166には、光学的
センサによってこの第5の伝達ギヤ166の回転速度を
検出するための速度検出板168が取付けられている。
そして、ギヤ移動レバー175の他端側の近傍には、テ
ープ走行方向を切り換える切換えギヤ184を回転可能
に支持したギヤ支持レバー183が配設されている。こ
のギヤ支持レバー183は、基端側に長孔を有し、この
長孔に上記シャーシ6に植立された支軸182が挿通さ
れて、回動及びスライドが可能に支持されている。この
ギヤ支持レバー183の先端側には、支軸185を介し
て切換えギヤ184が回転可能に支持されている。ま
た、ギヤ移動レバー175の他端側には、切換えギヤ1
84を支持する支軸185が挿通される円弧状の溝17
8が形成されている。
【0083】なお、切換えギヤ184は、ギヤ移動レバ
ー175の回動によって、第2の伝達ギヤ160に対し
て接離される。また、このギヤ移動レバー175には、
図8及び図9に示すように、溝178の一側縁に臨むよ
うにして、第2の伝達ギヤ160の外周縁に対向するラ
ックギヤ179が設けられている。このラックギヤ17
9は、溝178よりも短い範囲に亘って設けられてい
る。従って、切換えギヤ184を支持する支軸185が
溝178にガイドされて移動するとき、ラックギヤ17
9に切換えギヤ184が噛合する。支軸185が溝17
8の両端部分に位置するときには、切換えギヤ184
は、ラックギヤ179より外れる。
【0084】そして、ギヤ移動レバー175と操作モー
ド切換えレバー118との間には、図10に示すよう
に、ギヤ移動レバー175の移動を規制する移動規制レ
バー197が配設されている。この移動規制レバー19
7は、一対の長孔344,346を有し、これら長孔3
44,346にシャーシ6に植立した支軸343,34
5を挿通させることにより、ギヤ移動レバー175と操
作モード切換えレバー118との間に亘る方向に移動可
能に支持されている。この移動規制レバー197のギヤ
移動レバー175に臨む側の端部は、図14に示すよう
に、ギヤ移動レバー175に形成された第1の当接片3
47に当接する押圧操作片372が形成されている。ま
た、移動規制レバー197の操作モード切換えレバー1
18に臨む側の端部には、中央部分が凹状部となされた
第2の当接片348が設けられている。操作モード切換
えレバー118の第2の当接片348に対向する部分に
は、この当接片348の凹状部に係合する係合突片34
9が設けられている。
【0085】そして、本実施例のテープレコーダが、初
期状態である停止モードにあるときには、図14及びび
図17に示すように、ソレノイドプランジャ301のプ
ランジャロッド377は引き込み位置にあるので、ギヤ
移動レバー175は、捩りコイルバネ368の付勢力を
受けて回動付勢されて、テープ走行方向の切換えギヤ1
84を第2の伝達ギヤ160側に移動させて互いに噛合
させている。この停止モードにおいて、切換えギヤ18
4は、支軸185が溝178のいずれかの端部に位置す
るときには、第5の伝達ギヤ166及び第4の伝達ギヤ
173のいずれかに噛合する。
【0086】停止モードにおいて、第2の伝達ギヤ16
0が、図17中矢印E1 方向又はE2 方向に回転する
と、切換えギヤ184は、第2の伝達ギヤ160の回転
方向に応じて、この第2の伝達ギヤ160に噛合した状
態を維持して、この第2の伝達ギヤ160の回りを図1
7中矢印F1 方向又はF2 方向に移動操作される。すな
わち、切換えギヤ184が第4及び第5の伝達ギヤ17
3,166のいずれか一方に噛合しているときに、第2
の伝達ギヤ160が切換えギヤ184への噛合部分をい
ずれか一方の伝達ギヤ173又は166に向かわせる方
向に回転されたときには、切換えギヤ184は、いずれ
か一方の伝達ギヤ173又は166に食い込む方向に回
転されているため、一方のギヤに対する噛合状態を維持
してを保持して、この一方のギヤを回転させる。切換え
ギヤ184が第4の伝達ギヤ173に噛合してこの第4
の伝達ギヤ173を回転させると、テープ巻取り側のリ
ールギヤ302が回転操作される早送りモードが設定さ
れる。切換えギヤ184が第5の伝達ギヤ166に噛合
してこの第5の伝達ギヤ166を回転させると、テープ
供給側のリールギヤ169が回転操作される巻戻しモー
ドが設定される。
【0087】そして、切換えギヤ184が第4及び第5
の伝達ギヤ173,166のうちの一方に噛合している
ときに、第2の伝達ギヤ160が切換えギヤ184への
噛合部分をこれら第4及び第5の伝達ギヤ173,16
6のうちの他方のギヤに向かわせる方向に回転されたと
きには、切換えギヤ184は、他方の伝達ギヤ173,
166より逃げる方向に回転されるため、一方のギヤ伝
達ギヤ173,166が有する負荷により、この一方の
ギヤに対する噛合を保持できなくなる。従って、切換え
ギヤ184は、一方のギヤより離間する方向に、ギヤ支
持レバー183を回動させる。ギヤ支持レバー183が
第4及び第5の伝達ギヤ173,166のうちの一方よ
り離れる方向に少しでも回動されると、切換えギヤ18
4は、ラックギヤ179に噛合する。従って、切換えギ
ヤ184は、第2の伝達ギヤ160とラックギヤ179
とに噛合した状態となり、第2の伝達ギヤ160の回転
方向に応じて、第4及び第5の伝達ギヤ173,166
のうちの他方のギヤに噛合するまで移動される。
【0088】そして、切換えギヤ184が第4及び第5
の伝達ギヤ173,166のいずれにも噛合していない
ときには、この切換えギヤ184は、ラックギヤ179
に噛合する状態となり、第2の伝達ギヤ160が回転さ
れると、この第2の伝達ギヤ160の回転方向に応じ
て、第4及び第5の伝達ギヤ173,166のいずれか
のギヤに噛合するまで移動される。
【0089】すなわち、本実施例のテープレコーダは、
停止モードが設定された状態で、駆動モータ119が正
転又は逆転駆動することにより、早送りモード又は巻戻
しモードが実行される。そして、本実施例のテープレコ
ーダは、フォワードモード又はリバースモードにおいて
記録再生モードが選択されると、ソレノイドプランジャ
301がONされ、プランジャロッド377が図15中
矢印K1 方向に突出し、回動レバー199が捩りコイル
バネ368の付勢力を受けて図15中矢印C1 方向に回
動され、ギヤ移動レバー175を捩りコイルバネ368
の付勢力に抗して図15中矢印L1 方向に回動させる。
このギヤ移動レバー175の回動によって、切換えギヤ
184は第2の伝達ギヤ160から離間される。
【0090】すなわち、このテープレコーダにおいて
は、ソレノイドプランジャ301がON状態とされたと
き、切換えギヤ184は、カムギヤ320が回転操作さ
れる前に第2の伝達ギヤ160より離間される。そし
て、カムギヤ320が回転操作されて、フォワードモー
ド又はリバースモードでの記録再生モードが設定される
ときには、カムギヤ320の回転によって、回動レバー
199が図16中矢印L2 方向に回動されて初期位置に
復帰し、ソレノイドプランジャ301がOFF状態とな
ってプランジャロッド377が図16中矢印K2 方向に
移動され、操作モード切換えレバー118が図16中矢
印N1 方向に移動操作される。
【0091】記録再生モードが設定され、回動レバー1
99が初期位置に戻ることにより、ギヤ移動レバー17
5は、捩りコイルバネ368の付勢力を受けて切換えギ
ヤ184を第2の伝達ギヤ160に噛合させる図16中
矢印L2 方向の初期位置方向に回動付勢されるが、移動
規制レバー197により初期位置方向への回動が規制さ
れる。すなわち、移動規制レバー197は、操作モード
切換えレバー118が捩りコイルバネ186により支持
され中立位置にある状態から図14中矢印N1方向又は
矢印N2 方向に移動操作されると、図16に示すよう
に、係合突片349を第2の当接片348の凹状部34
8aから離脱した位置に当接させ、図16中矢印M1
向に移動される。この移動規制レバー197は、第1の
当接片347をギヤ移動レバー175の押圧操作片37
2に当接させることにより、切換えギヤ184が第2の
伝達ギヤ160から離間した位置に位置するようにギヤ
移動レバー175の位置を保持する。
【0092】すなわち、本実施例のテープレコーダにお
いては、フォワードモード又はリバースモードにおいて
記録再生モードが設定されると、切換えギヤ184は第
2の伝達ギヤ160より離間される。この切換えギヤ1
84は、操作モード切換えレバー118が中立位置にあ
り、回動レバー199が初期位置にあるときに、第2の
伝達ギヤ160に対して押圧されることによりこの第2
の伝達ギヤ160に再び噛合する。
【0093】〔5〕蓋ロック機構 次に、カセット装着部4を開閉する蓋体5を閉塞位置に
ロックする蓋ロック機構について説明する。
【0094】この蓋ロック機構は、蓋体5を支持するヒ
ンジ部が配設されるレコーダ本体1一方の短辺と対向す
る他方の短辺側、すなわち、蓋体5の開放端に対向する
位置に配設されている。この蓋ロック機構は、図7乃至
図9、図23、図25及び図26に示すように、イジェ
クト操作レバー108と、蓋体5に係合するロックレバ
ー23とから構成されている。イジェクト操作レバー1
08は、移動方向を長径とした一対の長孔132,13
3をシャーシ6に植立したスライドガイドピン124,
123に挿通させてシャーシ6上に配設されることによ
り、長孔132,133の範囲で、図23中矢印F1
向及び矢印F2 方向に移動可能となされている。このイ
ジェクト操作レバー108のレコーダ本体1の短辺から
外方に臨む一端側には、押圧操作片22が折曲形成され
ている。
【0095】また、イジェクト操作レバー108は、図
8及び図9に示すように、このイジェクト操作レバー1
08に形成されたバネ支持部145にコイル部を支持さ
れ、一方のアーム部109aをシャーシ6に形成された
バネ係止片146に係止させ、他方のアーム部109b
をイジェク操作トレバー108に形成したバネ係止片1
08aに係止させて取付けられた捩りコイルバネ109
により図23中矢印F2 方向のレコーダ本体1から突出
する方向に移動付勢されている。そして、イジェクト操
作レバー108は、押圧操作片22が押圧操作されるこ
とにより、捩りコイルバネ109の付勢力に抗して図2
3中矢印F1 方向のレコーダ本体1の内方に移動操作さ
れるなお、イジェクト操作レバー108の押圧操作片2
2は、外フレーム3に取付けられたイジェクト釦73を
介して押圧操作される。
【0096】イジェクト操作レバー108を付勢する捩
りコイルバネ109の他方のアーム部109bは、イジ
ェクト操作レバー108に形成したバネ係止片108a
からさらに延長され、シャーシ6に植立した支軸111
を介して回動可能に取付けられたイジェクトレバー11
0の一端に形成した係合片342に係合されている。そ
して、イジェクトレバー110は、イジェクト釦73を
介して押圧操作片22が押圧操作され、イジェクト操作
レバー108が捩りコイルバネ109の付勢力に抗して
図8中矢印F1 方向に移動されると、捩りコイルバネ1
09の他方のアーム部109bによって押圧され、支軸
111を中心にして図9中矢印G1 方向に回動操作され
る。
【0097】また、ロックレバー23は、図6、図25
及び図26に示すように、シャーシ6の短辺に沿う側板
2にスライド可能に取付けられている。このロックレバ
ー23は、図25及び図26に示すように、側板7に植
立した一対の支持ピン101,102に第1及び第2の
長孔103,104を挿通させ、図25及び図26中矢
印H1 方向及び矢印H2 方向に上記側板7上に移動可能
に支持されている。このロックレバー23は、側板7と
の間に介在された圧縮コイルバネ137により、ロック
片24が係合部100に係合する方向に図25及び図2
6中矢印矢H1方向に移動付勢されている。また、ロッ
クレバー23には、蓋体5の開放端側に設けられた係合
部100に相対係合するロック片24が形成されてい
る。そして、このロックレバー23は、ロック片24が
係合部100に係合することによって蓋体5を閉塞位置
にロックする。
【0098】ところで、ロックレバー23に形成した第
1の長孔103は、図25及び図26に示すように、シ
ャーシ6の主面に対し傾斜して形成されているので、ロ
ックレバー23は、ロック片24を係合部100に対し
係脱する方向にスライドされるとき、第2の長孔104
に挿通された支持ピン102を中心に回動するようにし
て図25及び図26中矢印H1 方向及び矢印H2 方向に
移動する。従って、ロック片24と係合部100とを係
脱させるときのロックレバー23の移動量を小さくする
ことができ、蓋ロック機構の小型化が実現される。
【0099】なお、蓋体5側に設けられる係合部100
は、蓋体5の先端部に取付けられる合成樹脂や金属板に
よって形成された飾り板5aの一部に一体的に形成され
ている。また、ロックレバー23の一端部には、イジェ
クトレバー110に形成した押圧操作片144に対向す
る押圧片143が突設されている。そして、ロック片2
4を係合部100に係合させ、シャーシ6の一方の主面
側に構成されたカセット装着部4を閉塞する位置に蓋体
5をロックしたロックレバー23は、イジェクト操作レ
バー108が捩りコイルバネ109の付勢力に抗して図
8中矢印F1 方向に移動操作され、イジェクトレバー1
10が図9中矢印G1 方向に回動されると、イジェクト
レバー110に形成した押圧操作片144を介して押圧
片143が押圧操作される。押圧片143が押圧操作さ
れることにより、ロックレバー23は、圧縮コイルバネ
137の付勢力に抗して図25中矢印H2 方向に移動さ
れ、ロック片24の係合部100に対する係合を解除さ
せ、蓋体5を開放可能な状態となす。
【0100】ところで、ロックレバー23は、記録及び
/又は再生モードが選択された状態にあるときには、イ
ジェクト操作レバー108が移動操作されても、操作モ
ードの切換え機構を構成する操作モード切換えレバー1
18により移動が規制され、ロック片24と係合部10
0との係合状態が維持され、蓋体5の開放操作が規制さ
れる。すなわち、操作モード切換えレバー118の他端
部には、図7及び図8に示すように、イジェクトレバー
110の一側に臨んで、回動規制片122が形成され、
このイジェクトレバー110の支軸111を中心とした
図8及び図9中矢印G1 方向のイジェクト方向に回動を
規制するようにしている。
【0101】そして、本実施例のテープレコーダが記録
再生モードに設定され、操作モード切換えレバー118
が捩りコイルバネ186の付勢力に抗して、図11及び
図12中矢印B1 方向又はB2 方向に移動された状態に
置かれると、回動規制片122がイジェクトレバー11
0の一側に対向し、このイジェクトレバー110の図1
1及び図12中矢印G1 方向の回動を規制してイジェク
ト操作を禁止する。イジェクトレバー110の回動が規
制されることによって、ロックレバー23の移動も規制
され、蓋体5の開放操作が規制される。
【0102】また、本実施例のテープレコーダが、停止
モード、早送りモード、巻戻しモードあるいは選曲モー
ドのいずれかの操作モードに設定された場合には、操作
モード切換えレバー118は、前述したように捩りコイ
ルバネ186の付勢力を受けて中立位置に置かれる。こ
のとき、操作モード切換えレバー118に形成した回動
規制片122は、イジェクトレバー110の一側に形成
した切欠き部121に対向し、イジェクトレバー110
の図11及び図12中矢印G1 方向の回動を許容し、イ
ジェクト操作を可能となす。
【0103】なお、イジェクトレバー110の回動が規
制された状態で、イジェクト操作レバー108が押圧操
作された場合には、捩りコイルバネ109が弾性変位さ
れて押圧力を吸収し、イジェクトレバー11に大きな負
荷か加わることを規制している。
【0104】そして、カセット装着部4を閉塞した閉塞
位置にある蓋体5の開放操作を行うため、イジェクト操
作レバー108を押圧操作してイジェクトレバー110
の図11及び図12中矢印G1 方向の回動操作がおこな
われるとき、磁気ヘッド9は、蓋体5が開放方向に回動
を開始する前に、カセットホルダ8に保持されたテープ
カセット201に接触しないカセット装着部4から退出
した位置に移動される。すなわち、イジェクトレバー1
10には、図8及び図9に示すように、ヘッド位置決め
レバー117の後端側部分に設けられた係合孔113に
係合された係合ピン112が設けられている。そして、
イジェクトレバー110は、捩りコイルバネ109を介
してイジェクト操作レバー108により回動されると、
係合ピン112を介して、ヘッド位置決めレバー117
を後退させ、このヘッド位置決めレバー117のヘッド
支持基板13に対する係合を解除させる。
【0105】蓋体5の開放操作は、図22に示すよう
に、ロックレバー23によるロックが解除されたとき
に、引張りバネ64及びバネ138の付勢力によりなさ
れる。そして、蓋体5の開放操作の開始と、磁気ヘッド
9のカセット装着部4からの退出位置への後退のタイミ
ングとは、イジェクトレバー110の形状と、このイジ
ェクトレバー110、ロックレバー23及び操作モード
切換えレバー118の位置関係によって規定される。
【0106】なお、蓋ロック機構を操作し、蓋体5の開
閉操作を行うイジェクト操作釦73は、図2乃至図5及
び図24に示すように、蓋体5を回動可能に支持するレ
コーダ本体1の一方の短辺に対向する他方の短辺に臨む
正面に配設されている。また、イジェクト操作釦73が
配設されたレコーダ本体1の正面側には、図24に示す
ように、磁気テープ206の走行方向を切換えるフォワ
ード及びリバース切換えスイッチ135,記録再生方式
の切換えスイッチ136及び再生音量の調整用のボリュ
ウム134が配設されている。
【0107】〔6〕カセットホルダ 次に、カセット装着部4にテープカセット201を装着
操作するとともに、このテープカセット201をカセッ
ト装着部4に保持させるカセット保持機構を構成するカ
セットホルダ8を説明する。
【0108】このカセット保持機構を構成するカセット
ホルダ8は、図6、図20、図21及び図23に示すよ
うに、基端側の両側に設けた左右一対の支軸34を、側
板7一方の短辺側の両側に形成した左右一対の支持片2
6に穿設した挿通孔27に挿通させることにより、支軸
34を回動中心にして回動可能に一対の支持片26に支
持されている。支持片26には、図28に示すように、
カセットホルダ8の支軸34を中心にした回動範囲を規
制する規制片30が突設されている。この規制片30
は、カセットホルダ8の基端側に支軸34を中心とする
円弧状に形成された回動範囲規制溝32に係合され、カ
セットホルダ8の回動範囲を規制している。
【0109】このカセットホルダ8は、ここに挿入され
るテープカセット201の平面形状に対応して長方形状
に形成されてなるものであって、相対向する一対の長辺
側には、断面L字状をなすように折曲された第1及び第
2のカセット保持部60,61がそれぞれ形成されてい
る。そして、カセットホルダ8は、相対向する一対の短
辺側の一方、すなわち、基端部側に支軸34を突設し、
この支軸34を支持片26に支持させてレコーダホルダ
1に回動可能に取付けられている。このカセットホルダ
8の他方の短辺、すなわち先端側には、カセット挿脱口
が構成されている。
【0110】そして、テープカセット201は、相対向
する一対の短辺側の一方を挿入端として、カセット挿脱
口を介してカセットホルダ8に挿脱される。カセットホ
ルダ8に挿入されたテープカセット201は、第1及び
第2のカセット保持部60,61間に保持される。この
カセットホルダ8のテープカセット201の相対向する
一対の長辺の他方である磁気ヘッド挿入穴206等が形
成された前面側に対向する背面側を支持する第2のカセ
ット保持部61のテープカセット201が挿入される内
方側には、カセット保持体58が配設されている。この
カセット保持体58は、薄い金属板を断面コ字状をなす
ように折曲して形成され、カセットホルダ8に対するテ
ープカセット201の挿脱範囲の略全長に亘ってテープ
カセット201を保持する長さを有するように形成され
ている。また、カセット保持体58は、図22に示すよ
うに、中途部を支軸59を介して第2のカセット保持部
61に支持されることによって、第2のカセット保持部
61に対し支軸59を中心に揺動可能となされている。
このカセット保持体58は、カセットホルダ8に対する
テープカセット201の挿脱範囲に亘る長さを有するこ
とから、テープカセット201のカセットホルダ8に対
する確実な挿脱操作を可能となす。さらに、カセット保
持体58は、カセットホルダ8に保持されたテープカセ
ット201をカセット装着部4に装着操作させる際、支
軸59を中心に揺動することによって、カセットホルダ
8に保持されたテープカセット201の姿勢を制御し
て、位置決めピン15,16やキャプスタン軸17,1
8等が確実にテープカセット201に挿通するようにし
ている。
【0111】そして、蓋体5は、基端側の両側を、カセ
ットホルダ8の基端側の両側に突設した左右一対の支軸
35に枢支させることによって、カセットホルダ8に対
し回動可能に取付けられている。なお、支軸35の先端
には止めネジ72が螺合され、蓋体5の支軸35からの
抜け止めを図っている。また、蓋体5の相対向する一対
の長辺側には、カセット装着部4を開放する方向に回動
操作されるとき、この回動操作に追随してカセットホル
ダ8の回動を可能となすため、カセットホルダ8に係合
する係合爪が設けられている。また、この係合爪は、蓋
体5のカセットホルダ8に対する回動範囲を規制してい
る。この蓋体5のカセットホルダ8に対する回動可能範
囲は、数度〜10度以下である。
【0112】さらに、カセットホルダ8の上面側には、
第1及び第2の板バネ51,52が取り付けられてい
る。第1の板バネ51には、カセットホルダ8の基端部
側に取付け、カセットホルダ8に穿設した透孔130を
介してカセットホルダ8の内方に突出するカセット押圧
片51aが設けられている。また、第2の板バネ52
は、カセットホルダ8の先端側に取付けられ、カセット
ホルダ8に穿設した透孔128を介してカセットホルダ
8の内方に突出するカセット押圧片54が設けられてい
る。これら第1及び第2の板バネ51,52の各カセッ
ト押圧片51a,54は、カセットホルダ8に挿入され
た保持されたテープカセット201がカセットホルダ8
とともにカセット装着部4側に回動され、このカセット
装着部4に装着されたとき、テープカセット201の平
面を押圧支持する。テープカセット201は、カセット
押圧片51a,54により押圧支持されることにより、
カセット装着部4に位置決めが図られて装着された状態
が維持される。
【0113】また、第2の板バネ52には、カセット押
圧片54に加えて、カセットホルダ8上に重ね合わせて
配設される蓋体5側に突出する蓋押圧片53が設けられ
ている。この蓋押圧片53は、蓋体5をカセットホルダ
8に対し弾性付勢することによって、蓋体5がカセット
装着部4を開放する方向に回動されるとき、カセットホ
ルダ8を蓋体5から離間させる。
【0114】さらに、蓋体5は、カセット装着部4を開
放する方向に回動付勢されてレコーダ本体1に取付けら
れている。蓋体5の一方の長辺側の内側面には、図22
に示すように、基端部を蓋体5を回動可能に支持するカ
セットホルダ8に設けた一方の支軸35に枢支させた固
定アーム66が取付けられている。この固定アーム66
の先端部には、支軸67を介して、連結アーム65の基
端側が回動可能に支持されている。この連結アーム65
の先端側には、支軸68を介して、回動アーム62の一
端側が回動可能に支持されている。この回動アーム62
は、中央部分を、支軸69を介して、側板7に回動可能
に支持されており、他端側にバネ係止部63が形成され
ている。このバネ係止部63と側板7に形成したバネ係
止爪127との間には、引張りバネ64が張設されてい
る。この引張りバネ64は、回動アーム62を、この回
動アーム62の連結アーム65への支持側である一端側
がカセット装着部4側から離間する方向の図22中矢印
1 方向に回動付勢し、蓋体5を図22中矢印J1 方向
の開放方向に回動付勢している。なお、固定アーム66
は、ネジ70により蓋体5に固定されている。
【0115】また、蓋体5には、図2に示すように、カ
セット装着部4に装着されたテープカセット201の一
部を外方に透視させるための窓71が設けらている。ま
た、シャーシ6には、蓋体5の基端側の側面を押圧し、
この蓋体5を図22中矢印J1 方向の開放方向に付勢す
る板バネ138が取付けられている。この板バネ138
は、蓋体5がシャーシ6に対して所定の角度以上開放側
に回動されると、この蓋体5により離間されてしまうの
で、蓋体5の開放操作時の初期においてのみ回動付勢す
る。
【0116】カセットホルダ8には、カセット排出レバ
ー44がスライド可能に取付けられている。このカセッ
ト排出レバー44は、図6及び図20に示すように、平
板状に形成され、スライド方向を長径としたスライドガ
イド溝48,49が穿設され、これらスライドガイド溝
48,49に、カセットホルダ8に植立された支持ピン
42,43を挿通支持させることによって、スライドガ
イド溝48,49の範囲で図22中矢印S1 方向及びS
2 方向にスライド可能となされてカセットホルダ8に取
付けられている。カセット排出レバー44の基端部に
は、カセットホルダ8に挿入されるテープカセット20
1によって押圧されることにより、このカセット排出レ
バー201を移動操作させる移動部となるとともに、カ
セットホルダ8に保持されているテープカセット201
の上記カセットホルダ8に対する挿入端側の端面を押圧
操作する押圧操作片57が形成されている。この押圧操
作片57は、カセットホルダ8の基端部側に臨み、カセ
ット装着部4側に折曲されている。そして、カセット排
出レバー44は、中途部に折曲形成したバネ係止片45
とカセットホルダ8に設けたバネ係止片47との間に張
設された引張りバネ46により、カセットホルダ8に保
持されているテープカセット201をカセットホルダ8
より排出させる方向の図20中矢印S1 方向に付勢され
ている。
【0117】カセット排出レバー44は、カセットホル
ダ8にテープカセット201が挿入操作されるときに
は、テープカセット201の挿入側の端面によってに押
圧操作片57が押圧操作されることにより、引張りバネ
46の付勢力に抗して図20中矢印S2 方向に移動され
る。
【0118】また、カセット排出レバー44は、蓋体5
が開放操作され、カセットホルダ8がカセット装着部4
から離間する方向に回動されると、引張りバネ46の付
勢力を受けて図20中矢印S1 方向に移動し、押圧操作
片57によりテープカセットの201の挿入側の端面を
押圧し、このテープカセット210をカセットホルダ8
から排出する方向に突出させる。
【0119】そして、蓋体5を回動可能に支持する支軸
35の近傍には、図28に示すように、カセットホルダ
8にテープカセット201が挿入されたときに、カセッ
ト排出レバー44をカセットホルダ8から退避した位置
にロックするロック機構が設けられている。すなわち、
ロック機構は、カセット排出レバー44を、引張りバネ
46の付勢力に抗して、カセットホルダ8に挿入保持さ
れたテープカセット201を押圧操作しない位置に保持
しておくものである。このロック機構は、蓋体5を回動
可能に支持している支軸35に基端側に形成した挿通孔
37を挿通させ、この支軸35を中心に回動可能に取付
けられたロックレバー36を備えている。このロックレ
バー36は、蓋体5及びカセットホルダ8の内面側に位
置し、カセット装着部4の内方に向かって延在されてい
る。ロックレバー36は、蓋体5の内面側に対向す面に
形成された第1の係止部38と、シャーシ6に対し上方
に向かって突出するように形成された第2の係止部39
とが形成されている。
【0120】ロックレバー36は、支軸35に巻装され
た捩りコイルバネ41により、蓋体5の開放方向である
図28中矢印J2 方向に回動付勢されている。すなわ
ち、第1の係止部38を、カセットホルダ8に配設され
たカセット排出レバー44に近接する方向に回動付勢さ
れている。また、ロックレバー36は、カセットホルダ
8の基端側に設けられたカセット保持部60の側面に形
成された回動規制片33に一端側の当接部40を当接さ
せて、捩りコイルバネ41による回動付勢位置が規制さ
れている。
【0121】そして、ロックレバー36は、捩りコイル
バネ41の付勢力を受けて、当接部40を回動規制片3
3に当接させた図28に示す初期位置にあるときに、第
1の係止部38にカセット排出レバー44に設け係止片
50を係止させ、このカセット排出レバー44を引張り
バネ46の付勢力に抗して図20中矢印S2 方向に移動
された位置にロックする。なお、係止片50は、図6に
示すように、カセット排出レバー44の基端側の一側に
延長された延長片の先端に形成されている。カセット排
出レバー44がロックレバー36にロックされた状態に
あるとき、このカセット排出レバー44に設けた押圧操
作片57は、カセットホルダ8から退出された位置にあ
る。また、カセット排出レバー44は、第1の係止部3
8に対する係止片50の係合が解除されると、引張りバ
ネ46の付勢力を受けて押圧操作片57をカセットホル
ダ8内に移動させる図20中矢印S1 方向に移動され
る。
【0122】ところで、ロックレバー36は、蓋体5が
カセット装着部4を開放した図28に示す開放位置にあ
るとき、当接部40を回動規制片33に当接させた初期
位置にある。そして、蓋体5が開蓋位置にあって、カセ
ット挿脱口をレコーダ本体1の外方に臨ませた位置に回
動されたカセットホルダ8にテープカセット201を挿
入し、このテープカセット201の挿入側の端面で押圧
操作片57を押圧操作すると、カセット排出レバー44
は引張りバネ46の付勢力に抗して、図20中矢印S2
方向に移動され、係止片50がロックレバー36の第1
の係止部38の先端部38aを押圧し、ロックレバー3
6を、捩りコイルバネ41の付勢力に抗して支軸35を
中心にして図28中矢印X1 方向に回動する。ここから
さらにテープカセット201をカセットホルダ8の内方
に挿入し、カセット排出レバー44を引張りバネ46の
付勢力に抗してさらに図20中矢印S2 方向に移動させ
ると、係止片50が第1の係止部38の先端部38aを
乗り越える。そして、ロックレバー36は、捩りコイル
バネ41の付勢力を受けて図28中反印X2 方向に回動
復帰し、係止片50を第1の係止部38に係合させる。
係止片50が第1の係止部38に係止されると、カセッ
ト排出レバー44は、押圧操作片57をカセットホルダ
8に挿入保持されたテープカセット201の挿入側端面
から離間させたカセットホルダ8から退出した位置にロ
ックされる。
【0123】また、ロックレバー36が支軸35を中心
にして回動するとき、このロックレバー36の先端側に
形成した第2の係止部39の回動軌跡中に臨むようにし
て、ロックレバー36の回動を規制する弾性変位可能な
板バネにより形成された回動規制板29が設けられてい
る。この回動規制板29は、垂直部29aの先端部から
側方に向かって回動規制部29bを突出させL字状に形
成されている。そして、回動規制板29は、回動規制部
29bを第2の係止部39の回動軌跡中に臨ませるよう
にして、垂直部29aの基端部をシャーシ6の一部を折
曲して形成した立上り片28に固定して取付けされてい
る。すなわち、回動規制板29は、立上り片28に固定
された垂直部29aの基端部を中心にして、図28中矢
印V1 方向に弾性変位可能となされている。
【0124】上述したようにカセットホルダ8にテープ
カセット201を挿入保持させた後、蓋体5をカセット
装着部4を閉塞する図28中矢印J2 方向に回動させて
いくと、ロックレバー36の第2の係止部39の先端部
が回動規制板29に設けた回動規制部29bに当接す
る。さらに、蓋体5を図28中矢印J2 方向に回動させ
ていくと、回動規制板29はロックレバー36が押圧さ
れながら図28中矢印V1 方向に弾性変位されている。
そして、蓋体5がカセットホルダ8とともにカセット装
着部4を閉塞する位置まで回動されと、ロックレバー3
6の回動規制板29への当接が解除され、第2の係止部
39が回動規制部29bの下面側に突出する。ロックレ
バー36の回動規制板29への当接が解除されると、回
動規制板29は図28中矢印V2 方向に弾性復帰し、第
2の係止部39が回動規制部29bに係合する。
【0125】また、ロックレバー36は、蓋体5がカセ
ット装着部4を開放する図28中矢印J1 方向に回動さ
れる途中で捩じりコイルバネ41の付勢力に抗して図2
8中矢印X1 方向に回動されてカセット排出レバー44
のロックを解除する。すなわち、ロックレバー36は、
蓋体5がカセット装着部4を閉塞する位置にあるとき、
回動規制板29に第2の係止部39を係止させた状態に
ある。そして、蓋体5が、カセット装着部4を開放する
図28中矢印J1 方向に回動されていくと、ロックレバ
ー36は、捩じりコイルバネ41の付勢力に抗して図2
8中矢印X1 方向に回動される。蓋体5がさらに回動さ
れ、この蓋体5と一体に回動するカセットホルダ8に保
持されたテープカセット201が第1及び第2のキャプ
スタン軸17,18から離脱される位置まで回動する
と、第1の係止部38によるカセット排出レバー44の
係止片50に対する係止が解除される。そして、カセッ
ト排出レバー44のロックレバー36によるロックが解
除されると、カセット排出レバー44は、引張りバネ4
6の付勢力を受けて、図20中矢印S1 方向に移動し、
押圧操作片57によりテープカセット201をカセット
ホルダ8から排出する方向に押圧操作する。
【0126】そして、さらに蓋体5がカセット装着部4
を開放する方向に回動すると、第2の係止部39の回動
規制部29bへの係合が解除され、ロックレバー36は
捩じりコイルバネ41の付勢力を受けて図28中矢印X
2 方向に回動され初期位置に復帰される。すなわち、ロ
ックレバー36は、蓋体5のさらなる開蓋方向への回動
によって図28中矢印X1 方向にさらに回動されて第2
の係止部39の回動規制部29bへの係合を解除させ
る。
【0127】〔7〕テープレコーダの動作 上述のように構成された本実施例のテープレコーダにテ
ープカセット201を装着し、このテープカセット20
1に収納された磁気テープ206に対し楽音信号等の情
報信号の記録及び/又は再生を行う動作について説明す
る。
【0128】レコーダ本体1に構成されたカセット装着
部4にテープカセット201を装着させるため、図2、
図4、図5及び図21に示すようにカセット装着部4を
閉塞した状態にある蓋体5の開放操作を行う。蓋体5を
開放するには、イジェクト釦73を押圧操作する。イジ
ェクト釦73が押圧操作されると、イジェクト操作レバ
ー108が図8中矢印F1 方向に移動され、イジェクト
レバー110が図9中矢印G1 方向に回動操作される。
このイジェクトレバー110の図9中矢印G1方向への
回動操作によって、ロックレバー23がイジェクトレバ
ー110により図25中矢印H1 方向に移動され、ロッ
ク片24が蓋体5の係合部100から外れ、蓋体5のロ
ックを解除する。ロックレバー23による蓋体5のロッ
クが解除されると、板バネ138が蓋体5の基端側の側
面を押圧し、蓋体5は支軸35を中心にして図22中矢
印J1 方向のカセット装着部4を開放する方向に回動さ
れる。この板バネ138による押圧操作と同時に、回動
アーム62が引張りバネ63の付勢力を受けて図22中
矢印P1 方向に回動される。回動アーム62が回動され
ると、図21に示すように、支軸68を中心にして回動
アーム62に対し折り畳まれるように回動されていた連
結アーム64が回動アーム62に対し伸長するように支
軸68を中心に回動される。このように、折り畳み状態
にあった回動アーム62及び連結アーム64が互いに伸
長するように回動されることによって、蓋体5は、支軸
35を中心に、図22に示すように、カセット装着部4
を開放する位置まで回動される。
【0129】蓋体5が図22中矢印J1 方向のカセット
装着部4を開放する方向に回動されるとき、この蓋体5
に係合爪を介して連結されたカセットホルダ8も同方向
に回動される。すなわち、蓋体5が図22中矢印J1
向に回動されると、カセットホルダ8も支軸34を中心
にして蓋体5とともにカセット装着部4から離間する方
向に回動され、図22に示すように、テープカセット2
10の挿脱が行われる先端側のカセット挿脱口をレコー
ダ本体1の外方に臨まされる。
【0130】上述のように蓋体5を開放し、カセットホ
ルダ8のカセット挿脱口を外方に臨ませた状態でテープ
カセット201の装着操作を行う。平面形状を長方形と
なすテープカセット201は、相対向する一対の短辺の
一方を挿入端として、カセット挿脱口をを解してカセッ
トホルダ8に挿入する。このとき、テープカセット20
1は、磁気ヘッド挿入穴207等が形成され磁気テープ
206の一部が外方に臨まされた面をレコーダ本体1内
に配設された磁気ヘッド9に対向するよう向きとなされ
てカセットホルダ8に挿入される。
【0131】テープカセット201がカセットホルダ8
内に挿入されていくと、カセットホルダ8に取付けたカ
セット排出レバー44がテープカセット201に押圧操
作されて引張りバネ46の付勢力に抗してカセットホル
ダ8の内方の図20中矢印S2 方向に移動操作される。
そして、テープカセット201がカセットホルダ8の正
規の挿入位置まで挿入されると、カセット排出レバー4
4は、係止片50をロックレバー36の第1の係止部3
8に係止させ、引張りバネ46を伸長させた状態で、カ
セットホルダ8の内方に移動された位置にロックされ
る。
【0132】テープカセット201をカセットホルダ8
に挿入し、このカセットホルダ8に保持させた後、蓋体
5をカセットホルダ8とともにカセット装着部4を閉塞
する図22中矢印J2 方向に回動させると、図29、図
30及び図31に示すように、カセットホルダ8に保持
されたテープカセット201に設けたキャプスタン挿通
孔213,213のそれぞれに第1及び第1のキャプス
タン軸17,18が挿通し、リバース軸挿通孔210,
211を介してテープリール202,203のリールハ
ブ202a,203aに各リール駆動軸19,20が係
合され、さらに位置決め穴214,214に位置決めピ
ン15,16が挿通されていく。そして、蓋体5がカセ
ット装着部4を閉塞する位置まで回動されると、カセッ
トホルダ8に挿入保持されたテープカセット201は、
カセット装着部4側に設けた位置決めピン15,16や
高さ位置決めピンに支持されることによって、カセット
装着部4への装着位置が位置決めされる。
【0133】また、カセット装着部4を閉塞する位置ま
で蓋体5が回動されると、係合部100がロックレバー
23のロック片24に係合することによって、蓋体5は
カセット装着部4を閉塞した位置にロックされる。この
とき、カセットホルダ8に挿入保持されたテープカセッ
ト201は、カセットホルダ8に設けた第1及び第2の
板バネ51,52のカセット押圧片51a,52aによ
ってシャーシ6側に押圧支持されることにより、位置決
めピン15,16や高さ位置決めピンに圧着されること
により、正確な位置決めが図られてカセット装着部4に
装着された状態を維持する。
【0134】上述のようにテープカセット201をカセ
ット装着部4に装着させた後、プレーヤ本体1に設けた
操作釦74に構成されたこのテープレコーダが備える各
種の操作モードを選択する押圧部を押圧する。この押圧
部が押圧操作されることにより、このテープレコーダは
押圧操作された押圧部に対応する操作モードが選択され
る。すなわち、テープレコーダは、押圧操作された押圧
部に応じて、磁気テープ206をフォワード方向又はリ
バース方向に走行させて情報信号の記録及び/又は再生
を行うフォワードモード又はリバースモードでの情報信
号の記録及び/又は再生モードに設定されて、磁気テー
プ206に対する情報信号の記録及び/又は再生を行
う。あるいは、テープレコーダは、磁気テープ206を
高速走行させ、この磁気テープ206に記録された情報
信号である曲を検出する選曲モードや、磁気テープ20
6を巻取り側のテープリールに高速送り操作する早送り
モード、磁気テープ206を供給側のテープリールに巻
戻し操作する巻戻しモードに設定され、これら各操作モ
ードに応じた動作を行う。
【0135】そして、このテープレコーダは、磁気テー
プ206を定速走行させ、この磁気テープ206に対し
情報信号の記録及び/又は再生を可能となす記録及び/
又は再生モードが選択された状態にあると、操作モード
切換えレバー118が捩りコイルバネ186の付勢力に
抗して中立位置から図11中矢印B1 方向又はB2 方向
に移動された状態にあって、この切換えレバー118に
設けた回動規制片122がイジェクトレバー110の一
側に対向し、イジェクトレバー110の操作を禁止した
状態におく。従って、記録及び/又は再生モードが選択
された状態にあるときには、イジェクト釦73が押圧操
作されても、イジェクトレバー110の移動操作が規制
され、蓋体5の開蓋操作が禁止される。そして、蓋体5
の開蓋操作が規制されることから、カセットホルダ8は
カセット装着部4側に回動された状態を維持し、テープ
カセット201をカセット装着部4に装着させた状態を
維持する。
【0136】このように、磁気ヘッド9がカセット装着
部4側に進出し、テープカセット201内に進入され、
磁気テープ206の定速走行が行われた状態にある記録
及び/又は再生モードでのイジェクト操作を禁止するこ
とから、磁気ヘッド9やピンチローラ11,12等のこ
のテープレコーダの記録再生部を構成する機構部の確実
な保護を図ることができる。
【0137】そして、カセット装着部4に装着されたテ
ープカセット201の磁気テープ206に対する所望の
楽曲等の情報信号の記録及び/又は再生を行った後、操
作釦74を停止モードに対応する押圧部を押圧操作して
このテープレコーダを停止させ、次いで、イジェクト釦
73を押圧操作すると、前述したように、蓋体5の開蓋
操作及びカセットホルダ8のカセット装着部8からの離
間操作が行われる。
【0138】とろこで、イジェクト釦7が押圧操作さ
れ、カセットホルダ8が蓋体5とともにカセット装着部
4から離間する方向に支軸34を中心に回動され、この
カセットホルダ8に保持されたテープカセット201か
ら第1及び第2のキャプスタン軸17,18及び位置決
めピン15,16が外れ、先端側のカセット挿脱口がレ
コーダ本体1の外方に臨む位置に至ると、ロックレバー
36が捩りコイルバネ36aの付勢力に抗して、蓋体5
の支軸35を中心にして蓋体5の回動方向と逆方向の図
28中矢印X2 方向に回動される。ロックレバー36が
蓋体5の回動方向と逆方向に回動されると、カセット排
出レバー44に設けた係止片50のロックレバー36に
設けた第1の係止部38への係合が解除され、カセット
排出レバー4のロックが解除される。そして、ロックレ
バー36によるカセット排出レバー44のロックが解除
されと、カセット排出レバー44は、引張りバネ46の
付勢力を受けて図20中矢印S1 方向に移動し、押圧操
作片57によりテープカセットの201の挿入側の端面
を押圧し、このテープカセット210をカセットホルダ
8から排出する方向に突出させる。このとき、テープカ
セット201は、挿入側の短辺209cと対向する他方
の短辺209d側をカセットホルダ8から突出させた状
態に置かれる。従って、このカセットホルダ8から突出
された部分を把持することによって、テープカセット2
01の取り出しを操作を容易に行うことができる。
【0139】上述の実施例では、いわゆるフィリップス
タイプのテープカセットを記録媒体に用いるテープレコ
ーダの例を挙げて説明したが、本発明は、磁気テープや
その他のテープ状記録媒体を収納する平面形状を長方形
となすテープカセットを記録媒体に用いる記録及び/又
は再生装置に適用できるものである。
【0140】また、本発明が適用されるテープレコーダ
は、情報信号の記録再生の双方を可能となすもののみな
らず、専らテープ状記録媒体に記録された情報信号の再
生にみを行うものであってもよい。さらに、ラジオ受信
機を内蔵したテープレコーダにもそのまま適用できるも
のである。
【0141】
【発明の効果】上述したように、本発明に係るテープカ
セットを用いた記録及び/又は再生装置は、カセット装
着部に装着されたテープカセットに収納されたテープ状
記録媒体に情報信号の記録及び/又は再生を可能となす
記録及び/又は再生モードが設定されたとき、上記テー
プカセットを保持したカセット保持手段の回動を禁止
し、上記テープカセットの排出操作を規制してなるの
で、ヘッドや記録及び/又は再生部の機構部の保護を図
り、さらに、テープカセットの保護を図ることができ
る。
【0142】また、蓋体をカセット装着位置を閉塞した
位置にロックするロック機構は、上記蓋体のロックを解
除する動作が規制された状態にあるとき、移動操作部材
に加わる荷重を、この移動操作部材をロック部材に連結
する弾性部材により吸収するようにしてなるので、この
ロック機構の保護が達成され、確実に誤操作を防止する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るテープレコーダの記録媒体として
用いられるテープカセットを示す斜視図である。
【図2】本発明に係るテープレコーダを蓋体が配設され
た側から見た斜視図である。
【図3】図2に示すテープレコーダの蓋体が開放された
状態を示す斜視図である。
【図4】本発明に係るテープレコーダを操作釦が配設さ
れた側から見た斜視図である。
【図5】シャーシ板によって覆われる操作釦を外方に臨
ませた状態を示す斜視である。
【図6】本発明に係るテープレコーダを示す分解斜視図
である。
【図7】レコーダ本体内に構成されるモード切換え機構
を示す分解斜視図である。
【図8】シャーシの他方の主面を示す平面図である。
【図9】テープレコーダのモード切換え機構を示す平面
図である。
【図10】モード切換え機構の要部構成を示す平面図で
ある。
【図11】フォワードモードにおける記録及び/又は再
生モードが選択された状態を示すモード切換え機構の平
面図である。
【図12】リバースモードにおける記録及び/又は再生
モードが選択された状態を示すモード切換え機構の平面
図である。
【図13】停止モードにおけるモード切換え機構の平面
図である。
【図14】モード切換え機構を構成するギヤ移動レバー
の周辺部分を示す平面図である。
【図15】ギヤ移動レバーを移動操作するソレノイドプ
ランジャが作動された状態を示す平面図である。
【図16】記録及び/又は再生モードが選択されたとき
のギヤ移動レバーの移動位置を示す平面図である。
【図17】テープ走行方向を切り換える切換えギヤを示
す平面図である。
【図18】モード切換え機構を構成するカムギヤの一方
の主面側の平面図であ。
【図19】図18に示すカムギヤの他方の主面側を示す
平面図である。
【図20】本実施例のテープレコーダを構成するカセッ
トホルダを示す平面図である。
【図21】蓋体及びカセットホルダの取付け状態を示す
側面図である。
【図22】カセット装着部を開放した状態を示す側面図
である。
【図23】蓋体のロック機構を示す要部平面図である。
【図24】蓋体を開放操作するイジェクト釦を示す正面
を示す正面図である。
【図25】蓋体のロック機構を示す正面図である。
【図26】蓋体のロックが解除され状態を示す正面図で
ある。
【図27】カセット装着部にテープカセットを装着した
状態を示す側面図である。
【図28】カセット排出レバーをロックするロック機構
を示す側面図である。
【図29】テープカセットをカセット装着部に装着し、
カセット装着部側に設けたリール駆動軸にテープリール
が係合した状態を示す横断面図である。
【図30】カセット装着部にテープカセットを装着させ
た状態を示す縦断面図である。
【図31】テープカセットをカセット装着部に装着し、
カセット装着部側に設けたキャプスタン軸がテープカセ
ットに挿通された状態を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 レコーダ本体 4 カセット装着部 5 蓋体 8 カセットホルダ 9 磁気ヘッド 23 蓋体のロックレバー 24 ロック片 29 回動規制板 108 イジェクト操作レバー 100 蓋体に設けた係合部 110 イジェクトレバー 118 操作モード切換えレバー 175 ギヤ移動レバー 199 回動レバー 320 カムギヤ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テープ状の記録媒体が収納されたテープ
    カセットが装着されるカセット装着部を備えた本体と、 テープカセットの挿脱を可能とする位置と挿入されたテ
    ープカセットを上記カセット装着部に装着させる位置と
    の間に亘って回動可能に上記本体に支持されたカセット
    保持手段と、 上記カセット保持手段の上記本体への支持部側に支持さ
    れ、上記カセット保持手段とともに回動され、上記カセ
    ット保持手段が上記カセット装着部側に回動されたと
    き、上記カセット装着部を覆い、且つ上記カセット装着
    部を開放する方向に回動付勢された蓋体と、 上記カセット装着部を閉塞する位置に回動された蓋体を
    ロックするロック機構と、 上記本体に配設された記録及び/又は再生部が記録及び
    /又は再生を行う操作モードに設定されたとき、上記ロ
    ック機構による上記蓋体のロックを解除する動作を阻止
    する阻止手段とを備えてなるテープカセットを用いる記
    録及び/又は再生装置。
  2. 【請求項2】 上記ロック機構は、上記カセット装着部
    を閉塞する位置に回動された上記蓋体をロックすロック
    部材と、上記ロック部材を移動操作する移動操作部材と
    からなり、 上記阻止手段は、上記記録及び/又は再生部の操作モー
    ドを切り換える切換え部材により構成され、上記記録及
    び/又は再生部が記録及び/又は再生モードに設定され
    たとき、上記操作モードを切り換える切換え部材により
    上記移動操作部材の移動規制してなる請求項1記載のテ
    ープカセットを用いる記録及び/又は再生装置。
  3. 【請求項3】上記ロック部材と上記ロック部材を移動操
    作する移動操作部材とは、弾性部材を介して連結されな
    る請求項2記載のテープカセットを用いる記録及び/又
    は再生装置。
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Effective date: 20030610