JP3575192B2 - 記録及び/又は再生装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばテープカセットの磁気テープに対して情報信号の記録又は再生を行う記録及び/又は再生装置に関し、特に磁気テープの走行を一時的に停止する一時停止機構を備える記録及び/又は再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、テープカセットは、上下ハーフが組み合わされて構成されるカセット本体の内部に、磁気テープが巻装された一対の巻取り側テープリール及び供給側テープリールが回転自在に収納されて構成されている。
【0003】
詳細な説明を省略するが、従来のテープレコーダは、概略、テープカセットのテープリールを回転駆動するリール駆動機構と、テープカセットの磁気テープから情報信号を再生する再生機構と、磁気テープに情報信号を記録する録音機構と、磁気テープの早送りを行う早送り機構と、磁気テープの巻戻しを行う巻戻し機構と、これら再生機構、録音機構、早送り機構及び巻戻し機構の各動作を解除する停止機構と、再生機構及び録音機構の動作を一時的に解除する一時停止機構とを備えている。
【0004】
また、従来のテープレコーダは、巻取り側テープリールによる磁気テープの巻取りが終了した際に、各機構部の動作を自動的に解除する自動停止機構を備えている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来のテープレコーダが備える一時停止機構は、巻取り側リールを回転駆動するリール駆動機構の各ギア間の回転駆動力の伝達を一時的に解除するための伝達解除機構を有している。
【0006】
この伝達解除機構は、構造が複雑であり、配設するスペースを要していた。このため、テープレコーダは、装置全体を小型化することの妨げとなっているという問題があった。
【0007】
そこで、本発明は、一時停止機構の構造を簡素化することが可能とされて、装置全体を小型・薄型化することができる記録及び/又は再生装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を達成するための手段】
上述した目的を達成するため、本発明に係る記録及び/又は再生装置は、押込み操作されて磁気テープの走行を一時的に停止させる一時停止操作部材と、この一時停止操作部材が押し込まれた状態で係止するための係止手段と、弾性力によって押込み操作された一時停止操作部材を初期位置に復帰動作させる第1の弾性部材と、巻取り側テープリールを回転させる巻取り側リール台と一体的に回転するリール駆動ギアと、リール駆動ギアに噛合するロック爪を有し、リール駆動ギアに対して接離動作されて巻取り側リール台の回転を停止させるリールロック部材と、リール駆動ギアに対してリールロック部材のロック爪を離間させる方向の移動習性をリールロック部材に付与する第2の弾性部材と押込み操作されて磁気テープを早送り走行及び巻戻し走行させる早送り操作部材及び巻戻し操作部材とを備える。
そして、リールロック部材には、押込み操作された早送り操作部材及び巻戻し操作部材に突き当てられることによって、移動が規制される突当部が形成されている。
【0009】
以上のように構成した記録及び/又は再生装置は、一時停止操作部材が押込み操作されることによって、リールロック部材がスライド移動されて、このリールロック部材のロック爪がリール駆動ギアに係止される。したがって、巻取り側リール台は、リール駆動ギアによる回転が一時的に停止されて、磁気テープの走行を停止させる。リールロック部材は、早送り操作レバー及び巻戻し操作レバーが押し込まれた状態では移動動作が規制されてスライド移動不能となる。この記録及び/又は再生装置は、一時停止機構の構造の簡素化が図られている。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の具体的な実施形態について、テープレコーダを図面を参照して説明する。このテープレコーダ1は、磁気テープを有するテープカセットに対して情報信号の記録又は再生を行う。
【0011】
なお、図示しないが、このテープレコーダ1に使用されるテープカセットは、上下ハーフが組み合わされて構成されるカセット本体の内部に、磁気テープが巻装された一対の巻取り側テープリール及び供給側テープリールが回転自在に収納されて構成されている。
【0012】
テープレコーダ1について、以下、
[1] 装置全体の構成
[2] リール駆動機構部の構成
[3] 再生機構部の構成
[4] 録音機構部の構成
[5] 早送り機構部の構成
[6] 巻戻し機構部の構成
[7] 停止機構部の構成
[8] 一時停止機構部の構成
[9] 自動停止機構の構成
[10] リール駆動機構部の動作
[11] 再生機構部の動作
[12] 録音機構部の動作
[13] 早送り機構部の動作
[14] 巻戻し機構部の動作
[15] 停止機構部の動作
[16] 一時停止機構部の動作
[17] 自動停止機構部の動作
の順序で説明する。
【0013】
[1] 装置全体の構成
詳細な説明を省略するが、テープレコーダ1は、図1に示すように、図示しないテープカセットの巻取り側テープリール及び供給側テープリールを回転駆動するリール駆動機構部10と、テープカセットの磁気テープから情報信号を再生する再生機構部11と、磁気テープに情報信号を記録する録音機構部12と、磁気テープの早送りを行う早送り機構部13と、磁気テープの巻戻しを行う巻戻し機構部14と、これら再生機構部11、録音機構部12、早送り機構部13及び巻戻し機構部14の各動作を解除する停止機構部15と、再生機構部11及び録音機構部12の動作を一時的に解除する一時停止機構部16と、磁気テープの巻取りが終了した際に再生機構部11、録音機構部12、早送り機構部13及び巻戻し機構部14の各動作を自動的に解除する自動停止機構部17と、これら各機構部11乃至17がそれぞれ配設されたシャーシ18とを備えている。
【0014】
[2] リール駆動機構部の構成
リール駆動機構部10は、図2、図3及び図4に示すように、テープカセットの巻取り側テープリール及び供給側テープリールが載置されて各テープリールを回転する巻取り側リール台7及び供給側リール台8と、図示しない電源に接続配線された駆動モータ20と、この駆動モータ20によって回転されるフライホイール21と、このフライホイール21の駆動力が伝達されるカムギア22と、このカムギア22の駆動力が伝達される第1のギア構体23と、この第1のギア構体23の駆動力が伝達されるアイドラギア24と、このアイドラギア24の駆動力が伝達されて巻取り側リール台7を回転する第2のギア構体25とを備えている。
【0015】
巻取り側リール台7は、第2のギア構体25に固定されて設けられており、第2のギア構体25と一体的に回転する。供給側リール台8は、シャーシ18上に回転自在に支持される基体部8aと、この基体部8aに形成されて第1のギア構体23の駆動力が伝達されるギア部8bと、基体部8aの外周部に形成され後述する巻戻し機構部14の巻戻し操作レバー34によって移動操作される作動部8cとを有している。
【0016】
駆動モータ20は、回転軸20aにプーリ20bが設けられており、シャーシ18上に配設されている。
【0017】
フライホイール21は、円盤状の基体部21aと、この基体部21aの中心部に一体に形成された円筒状の軸受部21bと、この軸受部21bの外周に設けられたギア部21cとを有している。
【0018】
基体部21aには、外周部にベルト溝21dが凹設されており、このベルト溝21dと駆動モータ20のプーリ20bとに跨ってベルト26が掛け渡されている。軸受部21bは、シャーシ18上に回転自在に設けられた後述する再生機構部11のキャプスタン軸41の基端部に固定されて設けられており、キャプスタン軸41と一体的に回転される。ギア部21cは、後述するカムギア22が移動した際も、このカムギア22との噛合状態が維持されるような所定の幅寸法に形成されている。
【0019】
カムギア22は、フライホイール21のギア部21cと噛合するギア部22aと、このギア部22aの中心部に一体に形成された円筒状の支軸部22bと、この支軸部22bの外周に一体に突出形成されたカム部22cと、このカム部22cの外周側に位置して一体に突出形成された係合凸部22dとを有している。
【0020】
ギア部22aは、第1のギア構体23又は第2のギア構体25に噛合される。支軸部22bは、シャーシ18上に、軸受部材27を介して回転自在に設けられている。この支軸部22bには、先端部に、ばね係止溝22fが凹設されており、このばね係止溝22fにコイルばね28の一端部が係止されている。また、このコイルばね28は、他端部が、軸受部材27に当接されており、弾性力によってカムギア22を支軸部22bの軸線方向にスライド移動する移動習性を付与している。
【0021】
第1のギア構体23は、カムギア22の回転が伝達される第1のギア23aと、この第1のギア23aに回転中心を一致して設けられた第2のギア23bと、この第2のギア23bを第1のギア23aに押圧するコイルばね23cと、このコイルばね23cを支持するブッシュ23dと、第1のギア23a及び第2のギア23bの一方に対して他方を独立して回転させるためのフェルト23eとを有している。
【0022】
第1のギア23aは、中心部に円筒状の軸支持部23fが形成されており、この軸支持部23fがシャーシ18上に立設された支軸29に回転自在に支持されている。第1のギア23aには、軸支持部23fの外周にギア部23gが設けられている。
【0023】
第2のギア23bは、第1のギア23a上に設けられており、アイドラギア24又は供給側リール台8のギア部8bに噛合される。また、この第2のギア23bには、図2に示すように、アイドラギア24と噛み合わされる歯が1歯おきに形成されている。
【0024】
この第2のギア23bは、歯が1歯おきに形成されたことによって、軸線方向にスライド移動されたアイドラギア24又は供給側リール台8のギア部8が噛合される際に、一方のギアの歯に他方のギアの歯が乗り上がる噛合不良が防止されており、アイドラギア24及び供給側リール台8のギア部8bとの噛み合わせの向上が図られている。
【0025】
コイルばね23cは、一端部が第2のギア23bに当接されており、他端部がブッシュ23dに当接されている。ブッシュ23dは、第1のギア23aの軸支持部23fの外周に固定されて設けられており、コイルばね23cを支持している。したがって、コイルばね23cは、弾性力によって、第1のギア23aに第2のギア23bを押圧している。
【0026】
フェルト23eは、環状に形成されており、第1のギア23aと第2のギア23bの間に位置して設けられている。このフェルト23eは、第1のギア23a及び第2のギア23bに対する摩擦力によっていわゆるクラッチとして作用して、これら第1のギア23aと第2のギア23bを一体的に回転させるとともに、第1のギア23a及び第2のギア23bの一方に摩擦力を超える回転力が付与された際等に一方のギアに対して他方のギアを独立して回転させることを可能とする。したがって、このフェルト23eによれば、第1のギア23aと第2のギア23bが噛合する際等に、第1のギア23aに対して第2のギア23bが遊動することを可能としている。
【0027】
アイドラギア24は、第1のギア構体23の回転が伝達されるギア部24aと、このギア部24aの中心部に一体に形成された支軸部24bと、後述する早送り機構部13の早送り操作レバー33によって移動操作されるための移動用リブ24cとを有している。
【0028】
ギア部24aは、第1のギア構体23の第2のギア23bと噛合される位置に設けられている。支軸部24bは、シャーシ18上に設けられた軸受部材30に、回転自在且つ軸線方向にスライド移動自在に設けられている。移動用リブ24cは、支軸部24bと軸線を一致して一体に形成されている。
【0029】
第2のギア構体25は、巻取り側リール台7を回転する早送り用ギア25a及び再生用ギア25bと、早送り用ギア25aに再生用ギア25bを押圧するコイルばね25cと、このコイルばね25cを支持するブッシュ25dと、早送り用ギア25a及び再生用ギア25bの一方に対して他方を独立して回転させるためのフェルト25eとを有している。
【0030】
早送り用ギア25aには、中心部に支軸部25fが一体に形成されており、この支軸部25fの一端部に、テープカセットの巻取り側テープリールが載置される巻取り側リール台7が固定されている。そして、この早送り用ギア25aは、シャーシ18上に設けられた軸受部材40に、支軸部25fが回転自在に支持されている。
【0031】
再生用ギア25bは、早送り用ギア25aより歯径が大とされており、早送り用ギア25aの支軸部25fに回転自在に取り付けられている。
【0032】
コイルばね25cは、一端部が再生用ギア25bに当接されており、他端部がブッシュ25dに当接されている。このコイルばね25cは、弾性力によって、早送り用ギア25aに再生用ギア25bを押圧している。
【0033】
ブッシュ25dは、早送り用ギア25aの支軸部25fの他端部に固定されて設けられており、後述する自動停止機構部17のトーションコイルばね125が取り付けられている。
【0034】
フェルト25eは、環状に形成されており、早送り用ギア25aと再生用ギア25bとの間に位置して設けられている。このフェルト25eは、早送り用ギア25a及び再生用ギア25bに対する摩擦力によっていわゆるクラッチとして作用して、早送り用ギア25aと再生用ギア25bを一体的に回転させるとともに、早送り用ギア25a及び再生用ギア25bの一方に摩擦力を超える回転力が付与された際等に一方のギアに対して他方のギアを独立して回転させることを可能とする。
【0035】
[3] 再生機構部の構成
再生機構部11は、図5及び図6に示すように、押込み操作される再生操作レバー31と、磁気テープを走行させるキャプスタン軸41と、このキャプスタン軸41との間に磁気テープを挟むピンチローラ部42と、磁気テープに対する情報信号の記録及び再生を行う記録再生用磁気ヘッド43と、押込み操作された再生操作レバー31を初期位置に復帰動作させる移動習性を付与するトーションコイルばね44とを備えている。
【0036】
再生操作レバー31は、例えばプラスチック等の樹脂材料によって略矩形板状に形成され押込み操作される基体部31aと、この基体部31aに一体に形成されて記録再生用磁気ヘッド43を支持するヘッド支持部31bとを有している。
【0037】
この再生操作レバー31の基体部31aには、主面に、ガイドスリット46、46がそれぞれ開設されており、これらガイドスリット46、46にシャーシ18上に立設されたガイドリブ47、47がスライド移動自在にそれぞれ挿通されている。また、この再生操作レバー31のヘッド支持部31bには、主面に、ガイドスリット48、48がそれぞれ開設されており、これらガイドスリット48、48にシャーシ18上に立設されたガイドリブ49、49がスライド移動自在にそれぞれ挿通されている。すなわち、再生操作レバー31は、シャーシ18上にスライド移動自在に配設されている。
【0038】
また、図示しないが、再生操作レバー31には、シャーシ18に開設された係合スリットにスライド移動自在に係合する複数の係合爪がそれぞれ一体に形成されている。さらに、図示しないが、再生操作レバー31の主面には、シャーシ18との間に所定の対向間隔を確保するために、シャーシ18に突き当てられて摺動する複数の突き当てリブがそれぞれ一体に立設されている。
【0039】
また、再生操作レバー31は、基体部31aの主面に、押込み操作された状態でロックされるためのロック用リブ51が一体に立設されており、このロック用リブ51がシャーシ18に開設された図示しないガイドスリットにスライド移動自在に挿通されている。また、この基体部31aには、図6に示すように、後述する録音機構部12の録音操作レバー32に隣接する側端に、この録音操作レバー32によって操作される作動片52が一体に突出形成されている。
【0040】
さらに、再生操作レバー31のヘッド支持部31bには、上述したリール駆動機構部10のカムギア22の支軸部22bに対応する位置に、操作突部53が一体に突出形成されている。この再生操作レバー31は、押込み操作された際に、操作突部53がカムギア22の支軸部22bの先端部に当接することによって、このカムギア22を支軸部22bの軸線方向にスライド移動させる。
【0041】
また、再生操作レバー31の基体部31aには、トーションコイルばね44の一端部が係止されるばね係止リブ58が一体に係止されている。
【0042】
キャプスタン軸41は、シャーシ18上に設けられた軸受部材55a、55bを介して回動自在に配設されている。なお、軸受部材55aは、例えばプラスチック等の樹脂材料によって形成されおり、また軸受部材55bは、金属材料によって形成されている。
【0043】
ピンチローラ部42は、磁気テープを挟んでキャプスタン軸41に圧接されるピンチローラ42aと、このピンチローラ42aを支持するホルダ42bと、このホルダ42bに回動習性を付与するトーションコイルばね42cとを有している。
【0044】
ピンチローラ42aは、例えば合成ゴムを材料として円筒状に形成されており、中心部に回転軸42dが設けられている。そして、このピンチローラ42aは、回転軸42dを介してホルダ42bに回転自在に支持されている。
【0045】
ホルダ42bは、シャーシ18上に立設された支軸42eに揺動自在に支持されている。このホルダ42bには、トーションコイルばね42cを取付けるばね取付けリブが一体に突出形成されており、またトーションコイルばね42cの両端部がそれぞれ係止される係止片42f、42fが一体に突出形成されている。
【0046】
トーションコイルばね42cは、ホルダ42bの取付けリブに取り付けられており、両端部がホルダ42bの係止片42f、42fにそれぞれ係止されている。このトーションコイルばね42cは、弾性力によって、ホルダ42bに支持されたピンチローラ42aをキャプスタン軸41に圧接させる方向と逆方向の回動習性を付与している。
【0047】
また、トーションコイルばね42cは、一端部が、再生操作レバー31に開設された図示しない操作用スリットに挿通されている。このため、ホルダ42bは、再生操作レバー31が押込み操作されることに伴って、トーションコイルばね42cの一端部を介して揺動操作される。
【0048】
また、このホルダ42bには、後述する一時停止機構部16の一時停止操作レバー36によって操作される揺動操作レバー42gが一体に形成されている。
【0049】
記録再生用磁気ヘッド43は、再生操作レバー31のヘッド支持部31aに固定されて配設されており、再生操作レバー31と一体的に移動する。
【0050】
トーションコイルばね44は、シャーシ18上に立設されたばね取付けリブ57に取り付けられており、一端部が再生操作レバー31のばね係止リブ58に係止されている。そして、このトーションコイルばね44は、弾性力によって、押込み操作された再生操作レバー31を初期位置に復帰動作させる。
【0051】
[4] 録音機構部の構成
録音機構部12は、図5及び図6に示すように、押込み操作される録音操作レバー32と、磁気テープの情報信号を消去する消去用磁気ヘッド60と、磁気テープに記録された情報信号を誤って消去することを防止するための誤消去防止レバー61とを備えている。
【0052】
録音操作レバー32は、例えばプラスチック等の樹脂材料によって略矩形板状に形成されており、消去用磁気ヘッド60を支持するヘッド支持片32aが一体に形成されている。
【0053】
この録音操作レバー32には、主面に、ガイドスリット63、63がそれぞれ開設されており、これらガイドスリット63、63にシャーシ18上に立設されたガイドリブ64、64がスライド移動自在にそれぞれ挿通されている。すなわち、録音操作レバー32は、シャーシ18上に、スライド移動自在に配設されている。
【0054】
また、録音操作レバー32は、主面に、押込み操作された状態でロックされるためのロック用リブ65が一体に立設されており、このロック用リブ65がシャーシ18に開設された図示しないガイドスリットにスライド移動自在に挿通されている。また、録音操作レバー32は、再生操作レバー31に隣接する側端に、この再生操作レバー31の作動片52を操作する操作片66が一体に突出形成されている。
【0055】
さらに、録音操作レバー32の主面には、上述した再生機構部11のトーションコイルばね44の一端部が係止する係止リブ68が一体に立設されており、このトーションコイルばね44の弾性力によって、押込み操作された録音操作レバー32が初期位置に復帰動作される。また、録音操作レバー32は、トーションコイルばね44の弾性力によって、再生操作レバー31の作動片52に操作片66が常に当接されている。
【0056】
また、図示しないが、録音操作レバー32には、シャーシ18に開設された係合スリットにスライド移動自在に係合する複数の係合爪がそれぞれ一体に形成されている。さらに、図示しないが、録音操作レバー32の主面には、シャーシ18との間に所定の対向間隔を確保するために、シャーシ18に突き当てられて摺動する複数の突き当てリブがそれぞれ一体に立設されている。
【0057】
消去用磁気ヘッド60は、磁気テープに対向する位置に、磁気テープに記録された情報信号を消去するための図示しない消去用マグネットが設けられており、ヘッド支持片32a上に固定されて配設されている。
【0058】
誤消去防止レバー61は、録音操作レバー32の一端部に位置して、シャーシ18上に回転自在に配設されている。この誤消去防止レバー61は、録音操作レバー32の一端部に突き当てられることによって、録音操作レバー32を押込み操作不能とする。そして、この誤消去防止レバー61は、磁気テープに情報信号を記録する際、録音操作レバー32の一端部に当接しない位置に回動されることによって、録音操作レバー32を押込み操作可能とする。
【0059】
[5] 早送り機構部の構成
早送り機構部13は、図5及び図7に示すように、押込み操作される早送り操作レバー33と、押込み操作された早送り操作レバー33を初期位置に復帰動作させる移動習性を付与するトーションコイルばね70とを備えている。
【0060】
早送り操作レバー33は、例えばプラスチック等の樹脂材料によって略矩形板状に形成されている。この早送り操作レバー33は、主面に、ガイドリブ72が一体に立設されており、シャーシ18上に開設されたガイドスリット73にガイドリブ72がスライド移動自在に挿通されている。また、早送り操作レバー33は、主面にガイドスリット74が開設されており、シャーシ18上に立設されたガイドリブ75がスライド移動自在に挿通されている。したがって、早送り操作レバー33は、シャーシ18上にスライド移動自在に配設されている。
【0061】
また、図示しないが、早送り操作レバー33には、シャーシ18に開設された係合スリットにスライド移動自在に係合する複数の係合爪がそれぞれ一体に形成されている。さらに、図示しないが、早送り操作レバー33の主面には、シャーシ18との間に所定の対向間隔を確保するために、シャーシ18に突き当てられて摺動する複数の突き当てリブがそれぞれ一体に立設されている。
【0062】
また、早送り操作レバー33には、主面上に、トーションコイルばね70の弾性力が付勢されるばね係止リブ76が一体に立設されている。
【0063】
さらに、早送り操作レバー33には、主面上に、押込み操作された位置を保持するためのロック用リブ77が一体に立設されており、このロック用リブ77がシャーシ18に開設された図示しないガイドスリットにスライド移動自在に挿通されている。
【0064】
また、早送り操作レバー33の主面には、図6に示すように、上述したリール駆動機構部10のアイドラギア24を移動操作するためのギア操作部78が、ガイドスリット74に連設されている。このギア操作部78は、早送り操作レバー33が押込み操作された際、アイドラギア24の移動用リブ24cに当接して、この移動用リブ24cを軸線方向に移動させる。
【0065】
トーションコイルばね70は、シャーシ18上に立設されたばね取付けリブ79に取り付けられており、一端部が早送り操作レバー33のばね係止リブ76に係止されている。したがって、このトーションコイルばね70は、弾性力によって、押込み操作された早送り操作レバー33を初期位置に復帰動作させる。
【0066】
[6] 巻戻し機構部の構成
巻戻し機構部14は、図5及び図7に示すように、押込み操作される巻戻し操作レバー34を備えている。
【0067】
巻戻し操作レバー34は、主面に、ガイドリブ81がそれぞれ立設されており、シャーシ18上に開設されたガイドスリット82にガイドリブ81がスライド移動自在に挿通されることによって、シャーシ18上にスライド移動自在に支持されている。
【0068】
また、巻戻し操作レバー34は、主面に、ガイドスリット83が開設されており、このガイドスリット83にシャーシ18上に立設されたガイドリブ84がスライド移動自在に挿通されている。したがって、巻戻し操作レバー34は、シャーシ18上に、スライド移動自在に配設されている。
【0069】
また、図示しないが、巻戻し操作レバー34には、シャーシ18に開設された係合スリットにスライド移動自在に係合する複数の係合爪がそれぞれ一体に形成されている。さらに、図示しないが、巻戻し操作レバー34の主面には、シャーシ18との間に所定の対向間隔を確保するために、シャーシ18に突き当てられて摺動する複数の突き当てリブがそれぞれ一体に立設されている。
【0070】
また、この巻戻し操作レバー34は、主面上に、ばね係止リブ86が一体に立設されており、このばね係止リブ86に上述したトーションコイルばね70の他端部が係止されている。したがって、押込み操作された巻戻し操作レバー34は、このトーションコイルばね70の弾性力によって、初期位置に復帰動作される。
【0071】
さらに、巻戻し操作レバー34は、主面上に、押込み操作された位置を保持するためのロック用リブ87が一体に立設されており、このロック用リブ87がシャーシ18に開設された図示しないガイドスリットにスライド移動自在に挿通されている。
【0072】
また、巻戻し操作レバー34には、一端部に、後述する一時停止機構部16のリールロックスライダ98の移動を規制する規制凸部88が一体に突出形成されている。
【0073】
さらに、巻戻し操作レバー34には、供給側リール台8の作動部8cに隣接する側端に、供給側リール台8を移動操作するリール操作爪89が一体に突出形成されており、また供給側リール台8を挟んで対向する位置に、供給側リール台8を移動操作するリール操作片90が一体に突出形成されている。
【0074】
[7] 停止機構部の構成
停止機構部15は、図5に示すように、押込み操作される停止操作レバー35と、押込み操作された停止操作レバー35を初期位置に復帰動作させる移動習性を付与するトーションコイルばね91とを備えている。
【0075】
停止操作レバー35は、例えばプラスチック等の樹脂材料によって形成されている。この停止操作レバー35は、主面に、ガイドスリット92、92がそれぞれ開設されており、これらガイドスリット92、92にシャーシ18上に立設されたガイドリブ93、93がスライド移動自在に挿通されている。したがって、停止操作レバー35は、シャーシ18上にスライド移動自在に配設されている。
【0076】
また、図示しないが、停止操作レバー35には、シャーシ18に開設された係合スリットにスライド移動自在に係合する複数の係合爪がそれぞれ一体に形成されている。さらに、図示しないが、停止操作レバー35の主面には、シャーシ18との間に所定の対向間隔を確保するために、シャーシ18に突き当てられて摺動する複数の突き当てリブがそれぞれ一体に立設されている。
【0077】
また、停止操作レバー35には、トーションコイルばね91の一端部が係止されるばね係止リブ94が一体に突出形成されている。
【0078】
さらに、停止操作レバー35には、主面上に、後述する自動停止機構部17のレバーロックスライダ38を移動操作する操作リブ95が一体に立設されており、シャーシ18に開設された図示しないガイドスリットにスライド移動自在に挿通されている。
【0079】
また、停止操作レバー35には、図示しないカセットホルダをロックするためのロック部材を操作する略L字状の操作部96が一体に形成されている。
【0080】
トーションコイルばね91は、シャーシ18上に立設されたばね取付けリブ97に取り付けられており、一端部が、停止操作レバー35のばね係止リブ94に係止されている。したがって、このトーションコイルばね91は、弾性力によって、押込み操作された停止操作レバー35を初期位置に復帰動作させる。
【0081】
[8]一時停止機構部の構成
一時停止機構部16は、図5及び図8に示すように、押込み操作される一時停止操作レバー36と、この一時停止操作レバー36が押込み操作された状態でロックするロック板97と、テープカセットの供給側テープリールを回転する巻取り側リール台7の回転を規制するリールロックスライダ98とを備えている。
【0082】
一時停止操作レバー36は、主面に、ガイドスリット100、100がそれぞれ開設されており、これらガイドスリット100、100にシャーシ18上に立設されたガイドリブ101、101がスライド移動自在にそれぞれ挿通されている。したがって、この一時停止操作レバー36は、シャーシ18上にスライド移動自在に配設されている。
【0083】
また、図示しないが、一時停止操作レバー36には、シャーシ18に開設された係合スリットにスライド移動自在に係合する係合リブが一体に形成されている。さらに、図示しないが、一時停止操作レバー36の主面には、シャーシ18との間に所定の対向間隔を確保するために、シャーシ18に突き当てられて摺動する複数の突き当てリブがそれぞれ一体に立設されている。
【0084】
また、一時停止操作レバー36の主面には、ばね係合部103が一体に設けられており、このばね係合部103にトーションコイルばね91の一端部が係合されている。したがって、押込み操作された一時停止操作レバー36は、トーションコイルばね91の弾性力によって、初期位置に復帰動作される。
【0085】
さらに、一時停止操作レバー36には、主面に、押込み操作された位置を保持するためのロック片104が弾性変位自在に設けられており、このロック片104の周囲に、ロック片104を変位可能とする開口部105が設けられている。また、ロック片104の先端部には、ロック板97に係合する係合ピン104aが一体に立設されている。
【0086】
また、一時停止操作レバー36の主面上には、上述した再生機構部11のピンチローラ部42を構成するホルダ42bの揺動操作アーム42dを移動操作するための操作リブ106が一体に立設されている。
【0087】
さらに、一時停止操作レバー36には、リールロックスライダ98を移動操作するための操作突部107が一体に形成されている。
【0088】
また、一時停止レバー36の側端には、後述する自動停止機構部17のシャットオフレバー37を操作するための操作アーム110が弾性変位自在に形成されている。
【0089】
ロック板97は、略矩形板状に形成されており、主面に、略環状のカム溝97aが凹設されている。このカム溝97aには、内周壁に、一時停止操作レバー36のロック片104の係合ピン104aが係合される第1の係合部108が形成されており、また略中央部に、押込み操作された一時停止操作レバー36のロック片104の係合ピン104aが係合される第2の係合部109が一体に突出形成されている。これら第1の係合部108及び第2の係合部109は、一時停止操作レバー36のスライド方向に平行な直線上に位置して形成されている。
【0090】
リールロックスライダ98は、図8に示すように、例えばプラスチック等の樹脂材料によって形成されている。このリールロックスライダ98には、主面に、ガイドスリット111、111がそれぞれ開設されており、これらガイドスリット111、111に、シャーシ18上に立設されたガイドリブ112、112がスライド移動自在にそれぞれ挿通されている。したがって、このリールロックスライダ98は、シャーシ18上にスライド移動自在に配設されている。
【0091】
また、図示しないが、リールロックスライダ98には、シャーシ18との間に所定の対向間隔を確保するために、シャーシ18に突き当てられて摺動する複数の突き当てリブがそれぞれ一体に立設されている。
【0092】
さらに、リールロックスライダ98には、巻取り側リール台7を回転する第2のギア構体25の早送り用ギア25aに係合するロック片113が一体に形成されている。このロック片113は、第2のギア構体25の早送り用ギア25aに対向する位置にロック爪113aが一体に形成されており、このロック爪113aが早送り用ギア25aに係合することによって、巻取り側リール台7を回転不能とする。
【0093】
また、リールロックスライダ98には、ばね取付けリブ115が一体に形成されており、このばね取付けリブ115にトーションコイルばね116が取り付けられている。
【0094】
さらに、リールロックスライダ98の主面には、開口部117が設けられており、この開口部117にシャーシ18上に立設されたばね係止リブ118がスライド移動自在に挿通されている。そして、このばね係止リブ118には、トーションコイルばね116の一端部が係止されている。
【0095】
また、リールロックスライダ98には、ばね係止リブ118に隣接する位置に、トーションコイルばね116の一端部の中途部が係止されるばね係止片119が一体に形成されており、またロック片113に、トーションコイルばね116の他端部の中途部が係止されるばね係止片120が一体に形成されている。
【0096】
そして、トーションコイルばね116は、一端部が、ばね係止リブ118及びばね係止片119に係止されている。また、このトーションコイルばね116は、他端部が、ばね係止片120に係止されるとともに、一時停止操作レバー36の操作突部107に対向する位置に突出されており、押込み操作された一時停止操作レバー36の操作突部107が当接される。
【0097】
したがって、このトーションコイルばね116は、弾性力によって、巻取り側リール台7を回転させる第2のギア構体25の早送り用ギア25aに対して、リールロックスライダ98のロック片113のロック爪113aを離間する方向に移動させる移動習性をリールロックスライダ98に付与している。
【0098】
さらに、リールロックスライダ98には、停止操作レバー35に臨む一端部に、断面略L字状の突当部121が一体に形成されている。この突当部121には、早送り操作レバー33に突き当てられる第1の突当壁122と、巻戻し操作レバー34に突き当てられる第2の突当壁123とがそれぞれ形成されている。
【0099】
すなわち、このリールロックスライダ98は、早送り操作レバー33が押し込まれた状態で、突当部121の第1の突当壁122に早送り操作レバー33が突き当てられることによって、移動動作が規制されてスライド移動不能となる。また、リールロックスライダ98は、巻戻し操作レバー34が押し込まれた状態で、突当部121の第2の突当壁123に巻戻し操作レバー34が突き当てられることによって、移動動作が規制されてスライド移動不能となる。
【0100】
[9]自動停止機構部の構成
自動停止機構部17は、図5、図9及び図10に示すように、磁気テープの巻取りが終了した際に各操作レバー31乃至35を初期位置に自動的に復帰動作させるシャットオフレバー37と、押込み操作された各操作レバー31乃至34を押し込まれた状態でロックするレバーロックスライダ38と、リール駆動機構部10の駆動モータ20の回転を停止するスイッチスライダ39と、シャットオフレバー37に回転習性を付与するトーションコイルばね125とを備えている。
【0101】
シャットオフレバー37は、例えばプラスチック等の樹脂材料によって形成されており、シャーシ18上に立設された揺動支軸126に、略中央部が回転自在に支持されている。
【0102】
このシャットオフレバー37には、トーションコイルばね125の弾性力が付与される揺動操作部127が一体に形成されている。
【0103】
また、シャットオフレバー37には、リール駆動機構部10のカムギア22に対応する位置に、カムアーム部128が一体に形成されている。このカムアーム部128の先端部には、カムギア22の係合凸部22dに係合する略V字状の係合溝128aが凹設されている。
【0104】
さらに、シャットオフレバー37には、レバーロックスライダ38を移動操作する操作部129が一体に形成されている。
【0105】
また、シャットオフレバー37には、一時停止操作レバー36の操作アーム110によって操作される作動リブ130が一体に立設されており、この作動リブ130がシャーシ18に開設された図示しないガイドスリットに沿って移動自在に挿通されている。
【0106】
また、シャットオフレバー37には、ばね取付け部131が形成されており、シャットオフレバー37を所定の位置に規制するための位置規制用コイルばね134の一端部が取り付けられている。この位置規制用コイルばね134は、他端部が、シャーシ18上に設けられた図示しない取付けリブに取り付けられている。
【0107】
レバーロックスライダ38は、略矩形板状に形成されており、ガイドスリット132、132がそれぞれ開設されており、これらガイドスリット132、132にシャーシ18上に立設されたガイドリブ133、133がスライド移動自在にそれぞれ挿通されている。すなわち、このレバーロックスライダ38は、シャーシ18上に、スライド移動自在に配設されている。
【0108】
また、図示しないが、レバーロックスライダ38には、シャーシ18に開設された係合スリットにスライド移動自在に係合する複数の係合爪がそれぞれ一体に形成されている。さらに、図示しないが、レバーロックスライダ38の主面には、シャーシ18との間に所定の対向間隔を確保するために、シャーシ18に突き当てられて摺動する複数の突き当てリブがそれぞれ一体に立設されている。
【0109】
そして、このレバーロックスライダ38には、図9に示すように、主面に、録音操作レバー32のロック用リブ65が挿通されるロック用開口部135、再生操作レバー31のロック用リブ51が挿通されるロック開口部136、巻戻し操作レバー34のロック用リブ87が挿通されるロック用開口部137、及び早送り操作レバー33のロック用リブ77が挿通されるロック用開口部138とがそれぞれ設けられている。
【0110】
これら各ロック用開口部135乃至138は、略C字状を呈しており、内周に、各操作レバー31乃至34がそれぞれ押込み操作された際に、各操作レバー31乃至34のロック用リブ51、65、77、87が係止する係止部135a乃至138aがそれぞれ形成されている。
【0111】
すなわち、このレバーロックスライダ38は、各ロック用開口部135乃至138の係止部135a乃至138aに、押込み操作された各操作レバー31乃至34のロック用リブ51、65、77、87が係止することによって、押し込まれた状態にロックする。
【0112】
また、このレバーロックスライダ38には、停止操作レバー35の操作リブ95が挿通される操作用開口部139が開設されている。そして、レバーロックスライダ38は、停止操作レバー35が押込み操作された際、操作用開口部139に挿通された停止操作レバー35の操作リブ95によって移動操作される。
【0113】
さらに、レバーロックスライダ38には、一側端に、略S字状に折曲されて形成された弾性変位部141が一体に突出形成されている。この弾性変位部141は、シャーシ18上に立設された突当リブ142に、先端部が突当られており、弾性変位することによって、レバーロックスライダ38を移動させる移動習性を付与している。
【0114】
また、レバーロックスライダ38には、シャットオフレバー37の操作部129によって移動操作される作動部144が一体に形成されている。
【0115】
スイッチスライダ39は、例えばプラスチック等の樹脂材料によって略矩形板状に形成されている。このスイッチスライダ39には、主面に、ガイドスリット145、145がそれぞれ開設されており、これらガイドスリット145、145にシャーシ18上に立設されたガイドリブ146、146がスライド移動自在にそれぞれ挿通されている。また、スイッチスライダ39の主面には、一端部に、ガイドスリット147が開設されており、このガイドスリット147にシャーシ上に立設されたガイドリブ148がスライド移動自在に挿通されている。したがって、このスイッチスライダ39は、シャーシ18上にスライド移動自在に配設されている。
【0116】
また、図示しないが、スイッチスライダ39には、シャーシ18に開設された係合スリットにスライド移動自在に係合する複数の係合爪がそれぞれ一体に形成されている。さらに、図示しないが、スイッチスライダ39の主面には、シャーシ18との間に所定の対向間隔を確保するために、シャーシ18に突き当てられて摺動する複数の突き当てリブがそれぞれ一体に立設されている。
【0117】
このスイッチスライダ39の主面には、図10に示すように、再生操作レバー31のロック用リブ51が挿通される操作用開口部149と、巻戻し操作レバー34のロック用リブ87が挿通される操作用開口部150と、早送り操作レバー33のロック用リブ77が挿通される操作用開口部151とがそれぞれ設けられている。
【0118】
ところで、シャーシ18上には、図10に示すように、リール駆動機構部10の駆動モータ20に接続配線されたモータ用スイッチ152が配設されている。このモータ用スイッチ152は、図示しない電源及び駆動モータ20と接続配線された一対の端子板152a、152aを有しており、これら一対の端子板152a、152aが所定の間隙をあけて設けられている。
【0119】
また、一方の端子板152aには、先端部に、スイッチスライダ39によって操作される作動片152bが設けられている。また、このスイッチスライダ39には、スライド移動される方向に平行な側端に、モータ用スイッチ152の端子板152aを押込み操作するスイッチ操作片153が一体に形成されている。
【0120】
スイッチスライダ39は、スライド移動されることによって、スイッチ操作片153が作動片152bに当接されて、一方の端子板152aを押込み操作する。モータ用スイッチ152は、端子板152aが押込み操作されることによって、端子板152a、152aが互いに接続されるため、電源と駆動モータ20とを接続して駆動モータ20を回転駆動させる。
【0121】
さらに、このスイッチスライダ39には、主面上に、ばね取付けリブ155が一体に立設されており、このばね取付けリブ155にトーションコイルばね156が取り付けられている。このトーションコイルばね156は、一端部がキャプスタン軸41を支持する金属製の軸受部材55bに当接されており、他端部が金属製のシャーシ18の立上り周壁18aに係止されている。
【0122】
したがって、このトーションコイルばね156は、弾性力によってスイッチスライダ39をスライド移動させる移動習性を付与するとともに、キャプスタン軸41とシャーシ18とを電気的接続することによっていわゆるアースが施されている。したがって、キャプスタン軸41は、例えばフライホイール21とベルト26との間に発生する静電気の帯電等によって、磁気テープに記録された情報信号に悪影響を及ぼすことが防止されている。
【0123】
さらに、このスイッチスライダ39の一側端には、略U字状に折曲されて形成された弾性変位部158が一体に形成されており、この弾性変位部158の先端部が、シャットオフレバー37の操作部129に当接されている。
【0124】
トーションコイルばね125は、上述したリール駆動機構部10の第2のギア構体25のブッシュ25dに取り付けられており、両端部が、シャットオフレバー37の揺動操作部127の一側端にそれぞれ対向するように形成されている。
【0125】
[10] リール駆動機構部の動作
上述したリール駆動機構部10について、巻取り側リール台7及び供給側リール台8を回転駆動する動作を、図3及び図4を参照して説明する。
【0126】
リール駆動機構部10は、図3に示すように、駆動モータ20によってプーリ20bが回転されることによって、ベルト26を介してフライホイール21を回転させる。回転されたフライホイール21は、ギア部21cによってカムギア22を回転させる。
【0127】
そして、再生、或いは録音を行う場合、回転されたカムギア22は、再生操作レバー31によって軸線方向に移動された第2のギア構体25の再生用ギア25bと噛合される。第2のギア構体25の再生用ギア25bは、カムギア22によって回転されて、巻取り側リール台7を所定の回転数で回転駆動させる。
【0128】
また、早送りを行う場合、回転されたカムギア22は、第1のギア構体23の第1のギア23aを回転させるとともに第1のギア構体23の第2のギア23bを回転させる。回転された第1のギア構体23の第2のギア23bは、早送り操作レバー33によって軸線方向に移動されたアイドラギア24と噛合される。
【0129】
アイドラギア24は、第1のギア構体23の第2のギア23bによって回転されて、第2のギア構体25の早送り用ギア25aを回転させる。第2のギア構体25の早送り用ギア25aは、巻取り側リール台7を所定の回転数で回転駆動させる。
【0130】
また、巻戻しを行う場合、回転されたカムギア22は、図4に示すように、第1のギア構体23の第1のギア23aを回転させるとともに第1のギア構体23の第2のギア23bを回転させる。回転された第1のギア構体23の第2のギア23bは、巻戻し操作レバー34によって軸線方向に移動された供給側リール台8のギア部8bと噛合されて、この供給側リール台8を回転駆動させる。
【0131】
[11] 再生機構部の動作
上述した再生機構部11について、再生操作レバー31が押込み操作されたときの動作を図6、図11及び図12を参照して説明する。
【0132】
再生操作レバー31は、トーションコイルばね44の弾性力に抗して押込み操作されることによって、キャプスタン軸41にピンチローラ部42を回動させて圧接させるとともに、記録再生用磁気ヘッド43を移動させる。
【0133】
また、再生操作レバー31は、スライド移動されることに伴って操作突部53がリール駆動機構部10のカムギア22の支軸部22bに当接されて、コイルばね28の弾性力に抗してカムギア22を軸線方向にスライド移動させる。そして、スライド移動されたカムギア22は、ギア部22aが第2のギア構体25の再生用ギア25bに噛合される。
【0134】
また、再生操作レバー31は、トーションコイルばね44の弾性力によって、初期位置に復帰動作される際、ピンチローラ部42を回動させて、キャプスタン軸41に対してピンチローラ部42を離間させる。
【0135】
[12] 録音機構部の動作
上述した録音機構部12について、録音操作レバー32が押込み操作されたときの動作を図6、図11及び図12を参照して説明する。
【0136】
録音操作レバー32は、トーションコイルばね44の弾性力に抗して押込み操作されることによって、再生操作レバー31の作動片52に当接されている操作片66を介して再生操作レバー31をスライド移動させて、再生操作レバー31と一体的にスライド移動する。
【0137】
そして、この録音操作レバー32によれば、消去用磁気ヘッド60が移動されるとともに、上述した再生操作レバー31による動作が行われる。
【0138】
[13] 早送り機構部の動作
上述した早送り機構部13について、早送り操作レバー33が押込み操作されたときの動作を図13及び図14を参照して説明する。
【0139】
早送り操作レバー33は、トーションコイルばね70の弾性力に抗して押込み操作されることによって、ギア操作部78がリール駆動機構部10のアイドラギア24の移動用リブ24cに当接されて、このアイドラギア24を軸線方向にスライド移動させる。
【0140】
そして、スライド移動されたアイドラギア24は、第1のギア構体23の第2のギア23bと噛合されて、第1のギア構体23によって第2のギア構体25の早送り用ギア25aを回転可能な状態にさせる。
【0141】
[14] 巻戻し機構部の動作
上述した巻戻し機構部14について、巻戻し操作レバー34が押込み操作されたときの動作を図15及び図16を参照して説明する。
【0142】
巻戻し操作レバー34は、トーションコイルばね70の弾性力に抗して押込み操作されることによって、リール操作爪89が供給側リール台8の作動部8cに係合されて、供給側リール台8を軸線方向にスライド移動させる。スライド移動された供給側リール台8は、ギア部8bが第1のギア構体23の第2のギア23bと噛合されて、回転可能な状態にされる。
【0143】
また、巻戻し操作レバー34は、初期位置に復帰動作される際、供給側リール台8の作動部8cとリール操作爪89との係合状態を解除させるとともに、供給側リール台8の作動部8cにリール操作片90が係合されて、供給側リール台8を軸線方向に移動させて初期位置に復帰動作させる。
【0144】
[15] 停止機構部の動作
上述した停止機構部15について、各操作レバー31乃至34が押込み操作された状態で、停止操作レバー35が押込み操作されたときの動作を図5及び図9を参照して説明する。
【0145】
停止操作レバー35は、各操作レバー31乃至34が押込み操作された状態で、トーションコイルばね91の弾性力に抗して押込み操作されることによって、操作リブ95を介して自動停止機構部17のレバーロックスライダ38を移動させる。
【0146】
レバーロックスライダ38は、移動されることによって、各ロック用開口部135乃至138の係止部135a乃至138aと各操作レバー31乃至34のロック用リブ51、65、77、87との係止状態を解除させて、押込み操作された各操作レバー31乃至34を初期位置にそれぞれ復帰させる。
【0147】
[16]一時停止機構部の動作
上述した一時停止機構部16について、各操作レバー31乃至34が各々押込み操作された状態で、一時停止操作レバー36が押込み操作されたときの動作を図8を参照してそれぞれ説明する。
【0148】
まず、再生操作レバー31、或いは録音操作レバー32が押込み操作された再生動作時或いは録音動作時に一時停止操作レバー36が押込み操作された場合、一時停止操作レバー36は、キャプスタン軸41に磁気テープを挟んで圧接されているピンチローラ部42を構成するホルダ42bの揺動操作アーム42dに、操作リブ106が当接する。
【0149】
一時停止操作レバー36は、ホルダ42bの揺動操作アーム42dに操作リブ106が当接することによって、この揺動操作アーム42dを移動させて、ピンチローラ部42をキャプスタン軸41から離間する方向に揺動させる。
【0150】
そして、一時停止操作レバー36は、再生動作時又は録音動作時に押込み操作された場合、スライド移動することによって、操作突部107がトーションコイルばね116の一端部に当接して移動させる。
【0151】
トーションコイルばね116は、一端部が移動されることによって、リールロックスライダ98をスライド移動させて、ロック片113のロック爪113aが第2のギア構体25の早送り用ギア25aに係合される。したがって、リールロックスライダ98は、巻取り側リール台7の回転駆動を一時的に停止させる。
【0152】
また、一時停止操作レバー36は、早送り操作レバー33が押込み操作された早送り動作時に押込み操作された場合、操作突部107がトーションコイルばね116の一端部に当接して、この一端部を移動させる。このため、トーションコイルばね116は、リールロックスライダ98に移動習性を付与する。
【0153】
しかしながら、リールロックスライダ98は、突当部121の第1の突当壁122が、押込み操作された早送り操作レバー33の一側端部に突き当てられるため、スライド移動が不能とされる。したがって、リールロックスライダ98は、ロック片113のロック爪113aが早送り用ギア25aに係合されないため、巻取り側リール台7の回転を停止させない。すなわち、一時停止操作レバー36は、早送り動作時に押込み操作された際、巻取り側リール台7の回転駆動を停止することがない。
【0154】
また、一時停止操作レバー36は、巻戻し操作レバー34が押込み操作された巻戻し動作時に押込み操作された場合、操作突部107がトーションコイルばね116の一端部に当接して、この一端部を移動させる。このため、トーションコイルばね116は、リールロックスライダ98に移動習性を付与する。
【0155】
しかしながら、リールロックスライダ98は、突当部121の第2の突当壁123が、押込み操作された巻戻し操作レバー34の規制凸部88に突き当てられるため、スライド移動が不能とされる。したがって、リールロックスライダ98は、ロック片113のロック爪113aが早送り用ギア25aに係合されないため、巻取り側リール台7の回転を停止させない。すなわち、一時停止操作レバー36は、巻戻し動作時に押込み操作された際、巻取り側リール台7の回転駆動を停止することがない。
【0156】
また、リールロックスライダ98は、一時停止操作レバー36が押込み操作された後に早送り操作レバー33又は巻戻し操作レバー34が押込み操作された場合も、突当部121の第1の突当壁122又は第2の突当壁123に、早送り操作レバー33の一側端部又は巻戻し操作レバー34の規制凸部88が突き当てられることによって、早送り動作又は巻戻し動作を妨げない位置にスライド移動される。
【0157】
[17] 自動停止機構部の動作
上述した自動停止機構部17について、押込み操作された各操作レバー31乃至34を自動的に各々復帰動作させて、リール駆動機構部10の駆動が自動的に停止させる動作を図9、図10及び図17を参照して説明する。
【0158】
まず、自動停止機構部17は、再生操作レバー31或いは録音操作レバー32が押込み操作された際に、テープカセットの磁気テープの巻取りが終了する場合を説明する。
【0159】
磁気テープの巻取りが行われているとき、第1のギア構体の第1のギア23aは、フライホイール21とカムギア22とともに回転が継続されている。また、カムギア22は、再生操作レバー31或いは録音操作レバー32が押込み操作された際、再生操作レバー31によって、早送り動作時及び巻戻し動作時に対して軸線方向にスライド移動されるが、シャットオフレバー37のカムアーム部128との係合状態が確保されている。
【0160】
ブッシュ25dが磁気テープの巻取り方向に回転されるため、このブッシュ25dに取り付けられたトーションコイルばね125を回転させる。回転されたトーションコイルばね125は、一端部が、シャットオフレバー37の揺動操作部127に当接されて回転トルクを発生する。シャットオフレバー37は、カムギア22が回転されているため、カムギア22のカム部22cの外周に沿ってカムアーム部128が揺動する。
【0161】
そして、自動停止機構部17によれば、テープカセットの磁気テープの巻取りが終了した際、巻取り側リール台7の停止に伴って、ブッシュ25dの回転が停止するため、トーションコイルばね125の回転が停止する。
【0162】
シャットオフレバー37は、トーションコイルばね125の回転が停止することによって、トーションコイルばね125から付与されていた回転トルクがなくなる。このため、シャットオフレバー37は、カムギア22のカム部22cの最大膨出点に、カムアーム部128が移動された状態で揺動が停止される。
【0163】
シャットオフレバー37は、カムギア22が回転されているため、カムギア22の係合凸部22dが3/4回転した後、揺動が停止されているシャットオフレバー37のカムアーム部128の係合溝128aに係合凸部22dが係合されて、この係合凸部22dによってシャットオフレバー37を揺動させる。
【0164】
カムギア22のカム部22cによって揺動されたシャットオフレバー37は、操作部129がレバーロックスライダ38の作動部144に係合されているため、揺動支軸126を揺動支点として揺動された回転量だけ、レバーロックスライダ38の移動量とされて、レバーロックスライダ38をスライド移動させる。
【0165】
レバーロックスライダ38は、スライド移動されることによって、再生操作レバー31のロック用リブ51が係止されているロック用開口部136の係止部136a、又は録音操作レバー32のロック用リブ65が係止されているロック用開口部135の係止部135aを介して、押込み操作された再生操作レバー31又は録音操作レバー32のロックを解除して初期位置に復帰させる。
【0166】
そして、レバーロックスライダ38は、スライド移動されることに伴って、スイッチスライダ39を初期位置に復帰動作させる。スイッチスライダ39は、初期位置にスライド移動されることに伴って、モータ用スイッチ152の一方の端子板152aを押圧していたスイッチ操作片153が移動されるため、モータ用スイッチ152の一対の端子板152a、152aの接続が切られる。したがって、スイッチスライダ39は、駆動モータ20の回転駆動が停止させることによって、リール駆動機構部10の駆動動作を停止させる。
【0167】
また、この自動停止機構部17について、早送り操作レバー33が押込み操作された際に、テープカセットの磁気テープの巻取りが終了する場合を説明する。
【0168】
磁気テープの巻取りが行われているとき、第1のギア構体の第1のギア23aは、フライホイール21及びカムギア22とともに回転が継続されている。また、シャットオフレバー37は、カムアーム部128がカムギア22に係合されている。
【0169】
したがって、自動停止機構部17は、早送り操作レバー33が押込み操作された際も、シャットオフレバー37が、上述した再生操作レバー31又は録音操作レバー32が押込み操作された際と同様に揺動されることによって、押込み操作された早送り操作レバー33を初期位置に復帰させて、自動停止動作するため、詳細な説明を以下省略する。
【0170】
また、この自動停止機構部17について、巻戻し操作レバー34が押込み操作されて、テープカセットの磁気テープの巻取りが行われている際に、磁気テープの巻取りが終了する場合を説明する。
【0171】
磁気テープの巻取りが行われているとき、第1のギア構体の第1のギア23aは、フライホイール21及びカムギア22とともに回転が継続されている。また、シャットオフレバー37は、カムアーム部128がカムギア22に係合されている。
【0172】
そして、自動停止機構部17は、トーションコイルばね125の回転方向が早送り動作時に対して逆回転となるが、このトーションコイルばね125の一端部がシャットオフレバー37の揺動操作部127を付勢する方向が早送り動作時と同一方向である。
【0173】
したがって、自動停止機構部17は、巻戻し操作レバー34が押込み操作された際も、シャットオフレバー37が上述した再生操作レバー31又は録音操作レバー32が押込み操作された際と同様に揺動されることによって、押込み操作された巻戻し操作レバー34を初期位置に復帰させて、自動停止動作するため、詳細な説明を省略する。
【0174】
つぎに、この自動停止機構部17について、停止時或いは一時停止時に誤作動することを防止する動作を説明する。
テープレコーダ1は、各操作レバー31乃至34が押込み操作されていない停止状態のとき、モータ用スイッチ152の各端子板152a、152aが互いに接続されていないため、駆動モータ20が回転駆動されていない。したがって、リール駆動機構部10のフライホイール21及びカムギア22は、回転が停止されている。
【0175】
しかしながら、テープレコーダ1は、例えば、モータ用スイッチ152と、図示しない主スイッチとがそれぞれ別々に設ける構成とされた場合、主スイッチがON状態にされた際、モータ用スイッチ152がOFF状態にされていても、駆動モータ20が回転駆動されてしまう。
【0176】
このとき、カムギア22は、駆動モータ20によって回転されているため、このカムギア22が1回転するたびに、シャットオフレバー37による自動停止動作を作動させてしまうという不都合が生じる。このため、シャットオフレバー37は、レバーロックスライダ38をスライド移動させることによって、シャットオフレバー37の操作部129がレバーロックスライダ38の作動部144に当接する音等のノイズが継続的に発生する。
【0177】
しかしながら、スイッチスライダ39は、弾性変位部158がシャットオフレバー37を付勢しているため、各操作レバー31乃至34が押込み操作された場合、シャットオフレバー37に干渉しない位置まで移動される。したがって、自動停止機構部17によれば、スイッチスライダ39に弾性変位部158が形成されることによって、停止時に誤作動することが確実に防止されている。
【0178】
また、自動停止機構部17は、一時停止操作レバー36に操作アーム110が形成されることによって、この操作アーム110がシャットオフレバー37の作動リブ130を抱え込むことによって、シャットオフレバー37を付勢する。すなわち、シャットオフレバー37は、一時停止操作レバー36の操作アーム110によって、揺動が規制される。
【0179】
したがって、自動停止機構部17によれば、一時停止操作レバー36が押込み操作された際、巻取り側リール台7の回転駆動が一時的に停止されて、巻取り側テープリールの回転が停止することによって、シャットオフレバー37が揺動動作してしまうことが確実に防止されている。すなわち、自動停止機構部17は、一時停止操作された際の誤作動の防止が図られている。
【0180】
上述したように、実施の形態のテープレコーダ1によれば、一時停止機構部16が、一時停止操作レバー36によって移動されるリールロックスライダ98を備えることによって、一時停止機構部16を動作させるための動作力を低減することができるとともに、一時停止機構部16の構造を簡素化することが可能とされる。そして、このテープレコーダ1は、装置全体を小型、薄型化することが可能とされるとともに、廉価に提供することができる。
【0181】
【発明の効果】
上述したように本発明に係る記録及び/又は再生装置によれば、押込み操作されて磁気テープの走行を一時的に停止させる一時停止操作部材と、一時停止操作部材が押し込まれた状態で係止するための係止手段と、弾性力によって押込み操作された上記一時停止操作部材を初期位置に復帰動作させる第1の弾性部材と、巻取り側テープリールを回転させる巻取り側リール台と一体的に回転するリール駆動ギアと、リール駆動ギアに噛合するロック爪を有し、リール駆動ギアに対して接離動作されて巻取り側リール台の回転を停止させるとともに、押込み操作された早送り操作部材及び巻き戻し操作部材に突き当てられることによって、移動が規制される突当部が形成されたリールロック部材と、リール駆動ギアに対してリールロック部材のロック爪を離間させる方向の移動習性をリールロック部材に付与する第2の弾性部材とを備えることによって、一時停止動作の動作力を低減することができ、また、一時停止操作部材の誤操作を防止することができるとともに、一時停止機構の構造を簡素化することが可能とされる。したがって、この記録及び/又は再生装置によれば、装置全体を小型・薄型化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施の形態のテープレコーダの全体構成を示す平面図である。
【図2】上記テープレコーダが備えるリール駆動機構部を示す平面図である。
【図3】上記リール駆動機構部を示す縦断面図である。
【図4】上記リール駆動機構部を示す縦断面図である。
【図5】上記テープレコーダが備える各機構部の各操作レバーを示す平面図である。
【図6】上記テープレコーダが備える再生機構部及び録音機構部を説明するために示す平面図である。
【図7】上記テープレコーダが備える早送り機構部及び巻戻し機構部を説明するために示す平面図である。
【図8】上記テープレコーダが備える一時停止機構部を説明するために示す平面図である。
【図9】上記テープレコーダが備える自動停止機構を説明するために示す平面図である。
【図10】上記テープレコーダが備える自動停止機構を説明するために示す平面図である。
【図11】上記再生機構部の動作を説明するために示す縦断面図である。
【図12】上記再生機構部の動作を説明するために示す縦断面図である。
【図13】上記早送り機構部の動作を説明するために示す縦断面図である。
【図14】上記早送り機構部の動作を説明するために示す縦断面図である。
【図15】上記巻戻し機構部の動作を説明するために示す縦断面図である。
【図16】上記巻戻し機構部の動作を説明するために示す縦断面図である。
【図17】上記自動停止機構部の動作を説明するために示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 テープレコーダ、7 巻取り側リール台、16 一時停止機構部、25第2のギア構体、25a 早送り用ギア、25b 再生用ギア、36 一時停止操作レバー、91 トーションコイルばね、98 リールロックスライダ、113 ロック片、113a ロック爪、116 トーションコイルばね

Claims (2)

  1. 磁気テープが巻装された一対のテープリールを有するテープカートリッジに対して情報信号の記録及び/又は再生を行う記録及び/又は再生装置において、
    押込み操作されて磁気テープの走行を一時的に停止させる一時停止操作部材と、
    上記一時停止操作部材が押し込まれた状態で係止するための係止手段と、
    弾性力によって押込み操作された上記一時停止操作部材を初期位置に復帰動作させる第1の弾性部材と、
    巻取り側テープリールを回転させる巻取り側リール台と一体的に回転するリール駆動ギアと、
    上記リール駆動ギアに噛合するロック爪を有し、上記リール駆動ギアに対して接離動作されて、巻取り側リール台の回転を停止させるリールロック部材と、
    上記リール駆動ギアに対して上記リールロック部材のロック爪を離間させる方向の移動習性を上記リールロック部材に付与する第2の弾性部材と、
    押込み操作されて磁気テープを早送り走行及び巻戻し走行させる早送り操作部材及び巻戻し操作部材と
    を備え、
    上記一時停止操作部材は、押込み操作されることによって、上記リールロック部材を移動させて、巻取り側リール台の回転を停止させ、
    上記リールロック部材には、押込み操作された早送り操作部材及び巻戻し操作部材に突き当てられることによって、移動が規制される突当部が形成されたことを特徴とする記録及び/又は再生装置。
  2. 揺動自在に設けられたピンチローラ部を備え、上記一時停止操作部材には、ピンチローラ部を揺動操作するための操作部が設けられ、上記ピンチローラ部には、上記一時停止操作部材の操作部が当接することによって操作される作動部が設けられたことを特徴とする請求項1に記載の記録及び/又は再生装置。
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