JPS6220910Y2 - - Google Patents

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JPS6220910Y2
JPS6220910Y2 JP6486081U JP6486081U JPS6220910Y2 JP S6220910 Y2 JPS6220910 Y2 JP S6220910Y2 JP 6486081 U JP6486081 U JP 6486081U JP 6486081 U JP6486081 U JP 6486081U JP S6220910 Y2 JPS6220910 Y2 JP S6220910Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は記録再生装置に係り、特に小型のテー
プレコーダに適用して好適な機構を有する記録再
生装置に関する。
テープレコーダにおいては、記録釦が取付けら
れた操作板に消去ヘツドが支持され、記録釦を押
圧することによつて操作板とともに消去ヘツドが
前進し、磁気テープと摺接するように構成されて
いる。そして操作板のオーバストロークを吸収す
るために、消去ヘツドを支持するヘツド基板を操
作板に対して移動可能に支持し、しかもリミツタ
ばねによつて前進する方向に付勢している。また
このテープレコーダに例えばワンタツチレビユー
の機能を付加するためには、共通のロツク板とは
別のロツクレバーをこの操作板に取付ける必要が
ある。しかもこのロツク板をロツク方向に回動付
勢するためにばねを必要としている。ところでテ
ープレコーダを小型化するためには、少しでも部
品点数を少なくすることが好ましい。
本考案はこのような問題点に鑑みてなされたも
のであつて、部品点数を少なくしてより小型の記
録再生装置を提供することを目的とするものであ
る。
以下本考案を、いわゆるマイクロカセツトを用
いるポケツトサイズの小型テープレコーダに適用
した一実施例を図面を参照して説明すると、第1
図に示すように、このテープレコーダの外筐は偏
平な直方体状に形成されており、その右側面には
下から順にストツプ釦1、フオワード釦2および
記録釦3がそれぞれ配置されている。また外筐の
上面には早送り/巻戻し釦4が配設されている。
またこのテープレコーダの筐体前面には凹部から
成るカセツト装着部5が設けられており、この装
着部5にマイクロカセツト6を装着し得るように
構成されている。なおこの装着部5には、回動可
能な蓋体7が取付けられている。
次にこのテープレコーダの内部の機構を第2図
につき説明すると、上記ストツプ釦1はストツプ
作動板8に固着されている。この作動板8には一
対の長孔9が形成されており、これらの長孔9と
係合するシヤーシ上のピン10によつて、第2図
において上下方向に摺動可能に支持されている。
またこの作動板9は復動用コイルばね11によつ
て復動方向、すなわち第2図において下方に摺動
付勢されている。次にフオワード釦2はフオワー
ド作動板12の端部に固着されている。この作動
板12は一対の長孔13とそれぞれ係合する一対
のピン14によつて第2図において上下方向に摺
動可能に支持されるとともに、コイルばね15に
よつて第2図において下方に摺動付勢されてい
る。この作動板12上には、ヘツド基板16を介
して記録再生ヘツド17が支持されている。また
このヘツド基板16にはピンチローラレバー18
がピン19を介して回動可能に支持されている。
そしてこのピンチローラレバー18はコイルばね
20によつて、このレバー18上のピンチローラ
21がキヤプスタン22と圧着する方向に回動付
勢されている。
フオワード作動板12の下部には、この作動板
12と重なるように、ロツク板23が配されてお
り、シヤーシ上の一対のピン24,25によつて
第2図において左右の方向に摺動可能に支持され
ている。そしてこのロツク板23はコイルばね2
3aによつて第2図において右方に摺動付勢され
ている。そしてこのロツク板23には一対の折曲
片26,27が連設されている。折曲片26はス
トツプ作動板板8の開口28内に挿入され、この
開口28の傾斜面29によつて押圧され得るよう
に構成されている。また他の折曲片27はフオワ
ード作動板12の傾斜面30と当接している。こ
の傾斜面30に連続して、作動板12にはロツク
用の段部31が形成されている。
上記記録釦3は記録作動板32の端部に固着さ
れている。この作動板32は上記ピン25とピン
33とによつて第2図において上下方向に摺動可
能に支持されるとともに、コイルばね34によつ
て下方に摺動付勢されている。そしてこの作動板
32上には、第3図および第4図に示すように、
ヘツド基板35が支持されている。すなわちこの
ヘツド基板35の矩形の長孔36が上記ピン25
に遊嵌されるとともに、基板35の折曲片37が
作動板32の段部38と係合している。そしてこ
の作動板32の下面には、ロツクレバー39が配
されており、ビス40によつて作動板32に取付
けられている。このロツクレバー39のボス部4
1には巻ばね42が巻装されており、この巻ばね
42の一端はロツクレバー39の一側部と係合し
ている。これによつてロツクレバー39は第4図
においてビス40を中心として時計方向に回動付
勢されている。またこのばね42の他端は上記ヘ
ツド基板35の折曲片37と係合しており、これ
によつて基板35を第4図において上方に摺動付
勢している。すなわちこの巻ばね42はロツクレ
バー39を回動付勢するとともに、ヘツド基板3
5のリミツタばねとして作用するようになつてい
る。なおロツクレバー39の先端はロツク板23
の先端の段部43と係合し得るように構成されて
いる。
上記ヘツド基板35には第5図に示すように、
断面がコ字状をなす凹部44を有する保持部45
が一体に連設されており、この保持部45によつ
て消去ヘツド46が保持されている。しかもこの
保持部45の一対の側壁の内の一方すなわち第5
図において右側には、突部47が一体に連設され
ている。そしてこの突部47に対応して消去ヘツ
ド46には、その一側部に段部48が形成されて
いる。従つて消去ヘツド46が正しく保持部に挿
入される場合には、段部48が突部47と当接す
ることなく第5図のように凹部44内に完全に収
納されて保持されることになる。これに対して消
去ヘツド46を上下逆にして保持部45に挿入し
た場合には、第6図に示すようにこのヘツド46
の段部48が突部47と当接し、この消去ヘツド
46は完全に挿入されなくなる。すなわち消去ヘ
ツド46の誤挿入が容易に判別できるようになつ
ている。
なお一般にテープレコーダは、製造ラインの途
中でダミーカセツトを装着して各種テストを行う
ようになつているが、上述の如き構成にすること
によつて、消去ヘツド46が誤挿入された場合に
は、このテストの際に消去ヘツド46がカセツト
と当接して記録釦3をロツク位置迄押すことがで
きず、このために上記テストの際にも容易に発見
でき、作業ミスを改善できる。従つて消去ヘツド
46のテープ摺接面の所定の位置、すなわちテー
プの2トラツクの内の記録すべきトラツクと対応
する部分のみに必ず磁石を配置することができ
る。
上記早送り/巻戻し釦4は第2図に示すよう
に、ピン49によつて回動可能に支持されている
早送り/巻戻し作動板50に固着されている。こ
の作動板50には係合片51が一体に連設されて
いる。この係合片51は中間レバー52の一端の
係合片53と係合し得るようになつている。中間
レバー52はピン54を介して上記作動板32に
回動可能に支持されている。そして中間レバー5
2の他端にはコ字状の凹部55が形成されてお
り、この凹部55は上記ロツクレバー39の突部
56を受入れている。従つて上記作動板50の回
動が中間レバー52を介してロツクレバー39に
伝達され、記録釦3を取付けている作動板32の
ロツクを解除するようにしている。
早送り/巻戻し作動板50にはさらに、第2図
において左側の側部に3つの凹部57,58,5
9が形成されており、これらの凹部57,58,
59に対向してシヤーシ上にはロツクレバー60
が配されている。このロツクレバー60は上記ピ
ン14によつて回動可能に支持されるとともに、
巻ばね61によつて第2図において時計方向に回
動付勢されている。そしてこのレバー60に突出
して形成されたロツク部62が上記3つの凹部5
7,58,59と係合し、これによつて作動板5
0をそれぞれ巻戻し状態、中立状態および早送り
状態でロツクするようになつている。またこのロ
ツクレバー60に形成されたアーム63は上記フ
オワード作動板12の折曲片64に当接し得るよ
うになつており、これによつてフオワー状態では
ロツクレバー60が上記巻ばね61に抗して反時
計方向に回動して、非作動位置に退避されるよう
になつている。従つてキユーおよびレビユーの各
モードにおいては作動板50はロツクされない。
早送り/巻戻し作動板50にはさらに、折曲片
65が一体に連設れており、この折曲片65が中
間伝動板66の開口67に係合している。この伝
動板66は一対の長孔と係合する一対のピン68
によつて第2図において左右の方向に摺動可能に
支持されるとともに、一対のコイルばね69,7
0によつてそれぞれ左方および右方に引張られて
いる。従つて作動板50から力を受けないときに
は、この伝動板66は第2図に示す中間位置に保
持され、誤動作が防止されるようになつている。
伝動板66の下側には、この伝動板66と重な
るようにして押圧レバー71が配されている。押
圧レバー71はピン71aによつて回動可能に支
持されるとともに、このレバー71に設けられた
ピン72が伝特板66の傾斜面73と当接し得る
ようになつている。さらにこの押圧レバー71に
は一対のアーム74,75が設けられている。第
1のアーム74はアイドラ支持板76の端部を押
圧するようになつている。この支持板76は一対
のピン77によつて第2図において上下方向に摺
動可能に支持されるとともに、この支持板76上
に植設された軸78を介してアイドラ79を回転
可能に支持している。アイドラ79は巻取り側の
リール軸80に固着された伝動軸81に回転力を
伝達するようになつている。これに対して押圧レ
バー71の第2のアーム75は切換えレバー82
の段部83を押圧するように構成されている。こ
の切換レバー82は供給側のリール軸84によつ
て回動可能に支持されるとともに、コイルばね8
5によつて第2図において反時計方向に回動付勢
されている。そしてこのレバー82はピン86を
介してアイドラ87を回動可能に支持している。
このアイドラ87はリール軸84に固着された伝
動輪88と係合して、この伝動輪88に回転力を
伝達するようにしている。
上記中間伝動板66の第2図において左端には
開口89が形成されており、この開口89には伝
動レバー90の一端に形成された折曲片91が挿
入されている。このレバー90はピン92によつ
て回動可能に支持されるとともに、このレバー9
0の他端には折曲片93が形成されており、この
折曲片93がスイツチ板94の切欠き95に係合
している。スイツチ板94は一対の長孔と係合す
るピン94aによつて第2図において上下方向に
摺動可能に支持されている。従つてこの伝動レバ
ー90によつて中間伝動板66の第2図において
左右方向の移動が、スイツチ板94の第2図にお
いて上下方向の動きに変換されるように構成され
ている。そしてスイツチ板94にはその側部に折
曲片96が形成されており、この折曲片96が上
記ピンチローラレバー18の先端部を押圧し得る
ように構成されている。
上記スイツチ板94の側部にはさらにリーフス
イツチ97が配されている。このスイツチ97は
モータの駆動回路を切換えるためのものであつ
て、先端にそれぞれ接点98を有する一対の導電
性ばね99を有している。そしてこれら一対のば
ね99はスイツチ板94に設けられた絶縁材料、
例えば合成樹脂から成る操作子100の凹部10
1内に挿入されている。従つてこのスイツチ板9
4の移動によつて、操作子100を介して上記ス
イツチ97の開閉が制御されるように構成されて
いる。
上記操作子100は第7図に示すようにしてス
イツチ板94に取付けられる。まずスイツチ板9
4には、操作子100を取付ける位置に切欠き1
02を形成しておく。これに対して操作子100
には、その両側にスイツチ板94の厚みとほぼ等
しい巾のスリツト103を形成するとともに、先
端に係止用アーム104を一体に連設しておく。
そしてアーム104を弾性変形させながら、スリ
ツト103が切欠き102の両側のエツジに係合
するように、操作子100を切欠き102に挿入
し、アーム104の先端の爪105をスイツチ板
94の側端部に係合させる。このようにして操作
子100はスイツチ板94に容易に取付けられる
ことになる。
このように導電性ばね99をスイツチ板94に
設けられた絶縁性の操作子100で押してスイツ
チを操作するようにすると、第8図に示すように
一対の接点98間の距離に等しいストロークだけ
スイツチ板94を移動させればよく、スイツチ板
94の移動ストロークを小さくすることができ
る。すなわち絶縁性の操作子100をスイツチ板
94に設ける代りに、スイツチ97の一対のばね
99の先端にそれぞれ絶縁性のキヤツプを設ける
よりも、スイツチ板94のストロークが小さくな
る。しかも絶縁性のキヤツプを用いる場合には、
このキヤツプを2個必要とするが、スイツチ板9
4に絶縁性の操作子100を配する場合には、1
個の操作子でよくこのために部品点数も少なくな
る。またこの操作子100の取付けも、第7図に
示すように非常に簡単に行い得られる。
次に以上の構成に成るこのテープレコーダの動
作を説明する。まず第9図を参照しながら記録モ
ードについて説明すると、この記録モードは第2
図に示すストツプモードにおいて記録釦3を押圧
することにより達成される。記録釦3を押すと、
この釦3が取付けられている記録作動板32がピ
ン25,33に案内されながら第9図に示すよう
にコイルばね34に抗して上方に移動される。そ
してこの作動板32上のロツクレバー39も同図
において上方に移動し、このロツクレバー39は
ロツク板23の段部43を乗超える。この後さら
に作動板32は、第10図において鎖線で示すよ
うに、若干だけ上方に移動される。するとロツク
レバー39は巻ばね42によつてビス40を中心
として時計方向に回動し、そしてロツク板23の
段部43と係合し得る状態となる。この後に記録
釦3から指を離すと、作動板32はばね34によ
つて上記若干のオーバーストローク分だけ下方に
復動し、そしてロツクレバー39は第10図にお
いて実線で示すように、ロツク板23の段部43
と係合する。このようにして記録釦3が取付けら
れた作動板32は往動位置でロツクされることに
なる。
またこの作動板32の往動に伴つて巻ばね42
を介してこの作動板32上に配されたヘツド基板
35が押圧されるために、この作動板32ととも
に消去ヘツド46を保持しているヘツド基板35
は前進する。しかし作動板32が最大ストローク
往動する前に、消去ヘツド46はテープカセツト
6のガイド(図示せず)と当接し、第10図にお
いて実線で示す位置で停止する。従つてこの後は
作動板32のみが移動し、この作動板32に対し
てヘツド基板35は相対的に後退することにな
り、この相対的な後退量に見合うだけ巻ばね42
が弾性変形することになる。そして作動板32が
最大ストロークまで前進した後に、この作動板3
2はロツク位置すなわち第10図における実線位
置まで戻ることになるが、このときには上記巻ば
ね42の弾性復元力によつて第10図において上
方に押圧されているために、この位置に留まつて
おり、消去ヘツド46が後退することはない。
このように巻ばね42は消去ヘツド46を支持
するヘツド基板35のリミツタばねとして機能し
ており、消去ヘツド46をカセツト6に対して弾
性的に押圧して、正しい位置に保持するようにし
ている。さらにこの巻ばね42はロツクレバー3
9をロツク方向に回動付勢するばねとしても機能
しており、従つて2つの機能を1つのばね42が
行なうことになり、部品点数が少なくなる。
上述の如くにして第9図のように、記録作動板
32が往動することにより、この作動板32は図
外の記録再生切換えスイツチを切換えて、記録再
生回路を記録可能な状態にする。またこの作動板
32の折曲片106がフオワード作動板12の折
曲片107を押圧するために、作動板12はコイ
ルばね15に抗して第9図に示すように上方に往
動する。そしてこの作動板12の傾斜面30がロ
ツク板23の折曲片27を乗超え、この折曲片2
7が作動板12の段部31と係合する。このよう
にして作動板12は往動位置でロツク板23によ
つてロツクされる。この作動板12の往動によつ
て図外の電源スイツチは閉成され、モータは回転
を開始する。フオワード作動板12が往動される
と、この作動板12にヘツド基板16を介して支
持されている記録再生ヘツド17はカセツト6内
の磁気テープと接触する位置まで前進する。また
この作動板12にヘツド基板16およびレバー1
8を介して支持されているピンチローラ21はキ
ヤプスタン22に対して磁気テープを圧着する。
このキヤプスタン22は上記モータによつて回転
されているために、これによつて所定のスピード
で磁気テープが走行される。さらに上記モータの
回転はアイドラ79を介して伝動輪81に伝達さ
れ、リール軸80が回転駆動される。よつてこの
リール軸80と係合するカセツト6内のリールに
よつて走行する磁気テープが巻取られて、所望の
記録モードが現出される。
記録モードを解除するには、ストツプ釦1を押
圧すればよい。ストツプ釦1を押圧することによ
り、ストツプ作動板8がコイルばね11に抗して
第9図において上方に移動し、この作動板8の傾
斜面29がロツク板23の折曲片26を押圧す
る。よつてロツク板23は第9図において左方に
移動し、このロツク板23の折曲片27とフオワ
ード作動板12の段部31と係合およびロツク板
23の段部43とロツクレバー39との係合はと
もに解除され、これによつてフオワード作動板1
2と記録作動板32とはともに復動する。従つて
第2図に示すストツプモードとなる。
なお再生モードについての動作は図示していな
いが、この動作は第2図に示すストツプモードに
おいてフオワード釦2を押圧すればよい。これに
よつて記録モードの場合と同様に、記録再生ヘツ
ド17とピンチローラ21とが前進する。しかも
このときには記録作動板32は前進しないので、
記録再生回路は再生状態にあり、しかも消去ヘツ
ド46は前進せず、再生モードとなる。すなわち
この再生モードは第9図に示す記録モードにおい
て、記録釦3および記録作動板32が復動した状
態に相当する。
次にこのテープレコーダの巻戻しモードについ
て第11図につき説明すると、巻戻しモードは第
2図に示すストツプモードにおいて、早送り/巻
戻し釦4を押して、作動板50を第11図に示す
ように、ピン49を中心として反時計方向に回動
させる。するとこの作動板50の凹部57がロツ
クレバー60のロツク部62と係合し、これによ
つて作動板50は回動位置でロツクされることに
なる。そして作動板50が第11図において反時
計方向に回動するために、この作動板50と折曲
片65を介して連動している中間伝動板66は第
11図に示すように左方に移動する。
伝動板66が移動すると、その傾斜面73がピ
ン72を押して押圧レバー71をピン71aを中
心として回動させ、このレバー71の第1のアー
ム74はアイドラ支持板76を第11図に示すよ
うに下方に押す。従つてこの支持板76に支持さ
れているアイドラ79は伝動輪81から離れ、巻
取り側のリール軸80への回転力の伝達は阻止さ
れる。その代りにレバー71の第2のアーム75
が切換えレバー82の段部83を押して、このレ
バー82をコイルばね85に抗してリール軸84
を中心として時計方向に回動させ、このレバー8
2上のアイドラ87をアイドラ79に係合させ
る。従つてモータの回転はアイドラ79,87を
介して伝動輪88に伝達れ、供給側リール軸84
は駆動される。
さらに伝動板66の移動に伴つて、伝動レバー
90が第11図に示すようにピン92を中心とし
て反時計方向に回動するために、スイツチ板94
が下方に移動し、このスイツチ板94の操作子1
00がリーフスイツチ97を閉成する。従つて上
記モータの駆動回路が切換えられ、モータは高速
で回転することになる。従つて上記リール軸84
と係合するリールによつて磁気テープは高速で巻
戻され、巻戻しモードが現出される。なおこの巻
戻しモードを解除するには、上記早送り/巻戻し
釦4を第11図においてピン49を中心として時
計方向に回動操作し、第2図に示す中立位置に戻
せばよい。これによつて第2図に示すストツプモ
ードとなる。
次に早送りモードについては、その動作の図示
を省略しているが、この早送りモードは早送り/
巻戻し釦4を上記巻戻しモードの操作とは逆方
向、すなわち第11図においてピン49を中心と
して時計方向に回動させ、作動板50の凹部59
をロツクレバー60のロツク部62と係合させれ
ばよい。作動板50を時計方向に回動させると、
中間伝動板66は第11図とは反対方向、すなわ
ち右方に移動するので、押圧レバー71は回動さ
れず、従つてアイドラ79,87の切換えも行な
われず、モータの回転力はアイドラ79を介して
伝動輪81に伝達され、巻取り側のリール軸80
が回転される。しかも伝動板66の右方への移動
に伴つて伝動レバー90を介してスイツチ板94
が上方に移動するので、スイツチ97が切換えら
れ、上記モータは高速で回転する。よつてリール
軸80と係合するリールに磁気テープは高速で巻
取られて早送りモードが現出される。
次にレビユーモード(第12図参照)およびキ
ユーモードについて説明すると、これらのモード
はそれぞれ再生モードと巻戻しモードの合成の動
作および再生モードと早送りモードの合成動作と
して現出されるものである。従つてレビユーモー
ドにおいては磁気テープを高速で巻戻しながら再
生を行なうものである。よつてこのときにはキヤ
プスタン22の回転方向が磁気テープを走行させ
る方向と逆になる。従つて第12図に示すよう
に、スイツチ板94の下方への移動を利用して折
曲片96によつてピンチローラレバー18をピン
19を中心として反時計方向に回動させ、ピンチ
ローラ21をキヤプスタン22から離間するよう
にしている。なおキユーモードにおいては、図示
を省略しているが、ピンチローラ21とキユプス
タン22とによつて磁気テープは拘束されながら
走行する。しかしスイツチ板94の移動によつて
スイツチ97が切換えられてモータの回転速度が
高速となるために、再生モードのときの約2倍の
速度で磁気テープは走行されることになる。また
これらのレビユーモードおよびキユーモードにお
いてはフオワード釦2が押されて、フオワード作
動板12が前進位置にあるために、第12図に示
すように、この作動板12の折曲片64によつて
ロツクレバー60のアーム63が押され、ロツク
レバー60は巻ばね61に抗して回動されてい
る。よつてこのロツクレバー60は非作動位置に
退避し、作動板50をロツクしない。すなわちレ
ビユーモードおよびキユーモードにおいては、早
送り/巻戻し釦4はロツクされず、この釦4から
手を離すと直ちに再生モードになる。
次にワンタツチレビユーの動作を第13図につ
き説明する。ワンタツチレビユーの操作は、記録
モードにおいて早送り/巻戻し釦4を巻戻し側に
倒し、記録モードから直ちにレビユーモードに切
換え、そしてこのレビユーモードにおいて早送
り/巻戻し釦4から指を離すことにより再生モー
ドにするものである。従つて記録モードからレビ
ユーモードへ、そしてレビユーモードから再生モ
ードへとストツプモードを経ることなく順次に切
換えてゆくことが可能となり、記録した内容を直
ちに巻戻して再生する場合に非常に便利になる。
このワンタツチレビユーの動作は第13図に示
すように、記録モードにおいてまず早送り/巻戻
し釦4を押して作動板50をピン49を中心とし
て反時計方向に回動させる。すると巻戻しモード
への切換えの場合と同様に、アイドラ79,87
およびスイツチ97が切換えられて、供給側のリ
ール軸と係合するリールによつて磁気テープが高
速で巻戻される状態となる。さらに作動板50の
第13図における反時計方向への回動に伴つて、
作動板50の係合片51が中間レバー52の係合
片53と係合して、この中間レバー52をピン5
4を中心として時計方向に回動させる。よつてこ
のレバー52の他端の凹部55はロツクレバー3
9の突部56を押して、このレバー39を巻ばね
42に抗してビス40を中心として第13図にお
いて反時計方向に回動させる。従つてこのロツク
レバー39とロツク板23の段部43との係合は
解除され、記録作動板32のロツクも解除され
る。従つて作動板32はコイルばね34によつて
復動される。しかしフオワード作動板12は依然
としてロツク板23にロツクされて往動位置にあ
るために、記録モードからレビユーモードに切換
えられることになる。
このレビユーモードにおいては、上記記録モー
ドにおいて記録された部分の磁気テープが高速で
巻戻されることになる。そしてこのレビユーモー
ドにおいては、上記フオワード作動板12が往動
しているために、ロツクレバー60が非作動位置
に回動されており、作動板50のロツクは行なわ
れない。従つて早送り/巻戻し釦4から手を離す
と、作動板50は元の中立位置へ復回動し、再生
モードとなつて記録した内容を直ちに再生するこ
とができる。
次に高速消去の動作を第14図につき説明す
る。この動作は第2図に示すストツプモードにお
いて、早送り/巻戻し釦4を押し、次いで記録釦
3を押すことによつて達成される。まず早送り/
巻戻し釦4を押すことによつて、第14図に示す
ように、早送り/巻戻し作動板50がピン49を
中心として反時計方向に回動し、巻戻しモードの
場合と同様にして、作動板66およびスイツチ板
94がそれぞれ第14図において左方および下方
に移動する。よつてスイツチ97が閉成されてモ
ータが高速の状態となるとともに、このモータの
回転がリール軸84に伝達され、磁気テープは高
速で逆方向に走行する。さらに記録釦3の押圧に
よつて記録作動板32が前進し、ロツクレバー3
9とロツク板23とによつて往動位置でロツクさ
れる。そして記録作動板32の消去ヘツド46が
走行する磁気テープと摺接して、磁気テープ上に
記録されている信号が消去される。
この高速消去の動作時には、記録作動板32が
往動しているために、折曲片106,107を介
してフオワード作動板12は押圧されて往動して
いる。従つてこの作動板12の折曲片64によつ
てロツクレバー60は非作動位置に回動されて、
このレバー60が作動板50をロツクすることは
できない。しかしこのときには中間レバー52の
係合片53が作動板50の係合片51の内側に入
り込んだ状態で係合片51と係合しているため
に、この中間レバー52によつて作動板50がロ
ツクされることになり、早送り/巻戻し釦4をロ
ツクした状態で、高速で磁気テープの消去を行な
うことができる。なおこの高速消去を解除するに
は、ストツプ釦1を押してロツク板23を第14
図において左方に移動させる。すると記録作動板
32のロツクが解除される。従つて作動板32が
第14図において下方に移動するために、中間レ
バー52も下方に移動し、係合片51,53の係
合が解除されて作動板50のロツクも解除され、
ストツプモードとなる。
以上に述べたように本考案は、ヘツド支持板の
リミツタばねとロツクレバーの付勢手段とを共通
の付勢部材によつて兼用するようにしている。よ
つて部品点数が少なくなり、コスト低減が可能に
なるとともに、記録再生装置をより小型化するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例に係る小型テープレ
コーダの外観斜視図、第2図はこのテープレコー
ダの内部の機構を示す平面図、第3図は記録作動
板およびそれに関連する機構の分解斜視図、第4
図は同拡大平面図、第5図は消去ヘツドの取付け
機構を示す保持部の横断面図、第6図は消去ヘツ
ドを逆挿入したときの保持部の横断面図、第7図
はスイツチ板の要部分解斜視図、第8図は同拡大
平面図、第9図は記録モードにおける内部機構の
平面図、第10図は同モードにおける記録作動板
のロツク動作および消去ヘツドのリミツタ動作を
示す記録作動板の拡大平面図、第11図は巻戻し
モードにおける内部機構の平面図、第12図はレ
ビユーモードにおける内部機構の平面図、第13
図はワンタツチレビユーの動作を示す内部機構の
平面図、第14図は高速消去の動作を示す内部機
構の平面図である。 なお図面中の符号において、32……記録作動
板、35……ヘツド基板、39……ロツクレバ
ー、42……巻ばね、46……消去ヘツド、であ
る。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 操作部材を摺動可能に支持し、この操作部材の
    往動によつて所定の動作が行なわれるようにした
    記録再生装置において、ヘツドを支持するヘツド
    支持板を前記操作部材に対して相対的に移動可能
    にこの操作部材に取付けるとともに、この操作部
    材を往動位置でロツクするためのロツクレバーを
    回動可能にこの操作部材に取付け、さらに単一の
    付勢部材を前記操作部材に設け、この付勢部材に
    よつて前記ロツクレバーをロツク方向に回動付勢
    するとともに、この付勢部材が前記ヘツド支持板
    のリミツタばねとして機能するようにこのヘツド
    支持板に係合させたことを特徴とする記録再生装
    置。
JP6486081U 1981-05-02 1981-05-02 Expired JPS6220910Y2 (ja)

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JPS57177247U JPS57177247U (ja) 1982-11-09
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