図1は本発明に係るカセット装着装置を適用したビデオテープレコーダの全体構成を説明するための上面図、
図2は本発明に係るカセット装着装置に用いられるカセットを示した斜視図、
図3は本発明に係るカセット装着装置の各状態を示した斜視図であり、(a)はカセット挿脱位置での状態を示し、(b)は中間ロック位置での状態を示し、(c)はカセット装着位置での状態を示した図、
図4は本発明に係るカセット装着装置を分解して示した分解斜視図である。
図1に示した如く、本発明に係るカセット装着装置20は、業務用として使用される可搬型のビデオカメラやハイビジョンカメラなどに適用されるビデオテープレコーダ10内の前面側に設けられている。
上記したビデオテープレコーダ10は、板金材を用いて矩形状に形成した第1固定部となるベース台11の底板11a上に、このベース台11よりも一回り小形で上部を開口して箱状に形成した第2固定部となるメカシャーシ12が取り付けられている。このメカシャーシ12も板金材を用いて一体的に折り曲げ形成されており、矩形状の底板12aの周囲に沿って前面板12bと左側板12cと右側板12dとがそれぞれ所定の高さを持って上方に向かって垂直に曲げ形成され、且つ、後面板12eは低い高さで曲げ形成されている。
上記したメカシャーシ12上には、後述するカセット内に収納した磁気テープを走行させるテープ走行機構部が取り付けられており、具体的に説明すると、メカシャーシ12の底板12a上で前面板12bの内側に一対のリール台13,13が回転可能に設けられ、且つ、後面板12eの内側に磁気ヘッド(図示せず)と一体に回転する回転ドラム14とキャプスタン15とがそれぞれ回転可能に設けられていると共に、一対のリール台13,13と回転ドラム14との間に不図示のローディングモータによって駆動される磁気テープローディング部材16,17が移動可能に設けられている。
更に、メカシャーシ12の底板12a上で前面板12bの内側に設けた一対のリール台13,13の上方に本発明に係るカセット装着装置20がポップアップ式で設置されており、このカセット装着装置20に対して図2に示したカセット1が用いられている。
上記したカセット1は、図2に示した如く、ディジタル・ビデオ・カセットとして小形に構成されており、幅66mm×奥行き48mm×厚み12mmに形成されたカセット筺体2内に磁気テープ3を巻回した一対のリール4,4が回転可能に収納され、且つ、カセット筺体2の前面2a側にカセット蓋5が開閉自在に設けられていている。また、カセット筺体2の左右の側面2b,2cのうちで、右側面2c側にカセット蓋5を不使用時にロックするカセット蓋ロックレバー6が設けられている。尚、2dはカセット筺体2の背面である。
上記した本発明に係るカセット装着装置20では、図3(a)に示したように、アッパーフレーム111内に支持されたカセットホルダ71が、左右一対の扇形アーム116,(116)の回動に協働してメカシャーシ12の左右に設けた一対のポップアップ機構部100,100により上昇して、カセットホルダ71に対してカセット1を挿脱するカセット挿脱位置と、このカセット挿脱位置でカセットホルダ71の前方からカセット1を挿入した後に、アッパーフレーム111上に押圧用として固着した蓋カバー113を左右一対のバネ121,(121)の付勢力に抗して押圧しながらカセットホルダ71を下降させる途中で、図3(b)に示したように、使用者がカセットホルダ71の下降を中止させたい場合にカセットホルダ71を途中でロックさせる中間ロック位置と、図3(c)に示したように、カセット1を載置したカセットホルダ71を完全に下降させてカセット筐体2(図2)内に設けた一対のリール4,4(図2)をビデオテープレコーダ10(図1)内に設けた一対のリール台13,13上に装着させるカセット装着位置との3態様の姿勢を取り得るようになっている。
この際、本発明に係るカセット装着装置20では、とくに、アッパーフレーム111が図3(c)に示したカセット装着位置から図3(a)に示したカセット挿脱位置に上昇する動作に伴って、アッパーフレーム111を左右一対の扇形アーム116,(116)と連結部材117と左右一対のリンクアーム118,(118)とからなる左右一対のリンク機構によりカセットホルダ71のカセット挿脱口よりも後方側に退避させることで、カセット挿脱位置でカセット装着装置20の突出高さ低く設定でき、且つ、アッパーフレーム111よりも前方に突出したカセットホルダ71に対してカセット1の挿脱を容易に行うことができるよう成したことを特徴とするものであり、これについては後で詳述する。
尚、この実施例では、使用者が何等かの理由でカセットホルダ71の下降を途中で中止した場合に、カセット筺体2(図2)内の磁気テープ3に対する安全性を考慮して、カセット挿脱位置とカセット装着位置との間に設定した中間ロック位置でカセットホルダ71をロックできるようにしたが、これに限ることなく、カセット挿脱位置とカセット装着位置との2態様の姿勢を取り得る構成も可能である。
ここで、上記した本発明に係るカセット装着装置20は、図4に示した如く、不図示の外装筺体内に取り付けられるベース台組立体30と、ベース台組立体30中のベース台11上に取り付けられるメカシャーシ組立体40と、メカシャーシ組立体40中のメカシャーシ12に上下動可能に取り付けられるカセットホルダ組立体70と、押圧用の蓋カバー113を取り付けたアッパーフレーム111内にカセットホルダ組立体70中のカセットホルダ71を支持しながらベース台11に対して回動可能に取り付けられるアッパーフレーム組立体110とが下方から上方に向かって順に組み立てられており、以下、各組立体40,70,110の構成について図5〜図12を用いて順を追って説明する。
図5は本発明に係るカセット装着装置において、ベース台組立体を示した斜視図、
図6は本発明に係るカセット装着装置において、メカシャーシ組立体を前面側から見た斜視図、
図7は本発明に係るカセット装着装置において、メカシャーシ組立体を後面側から見た斜視図、
図8は本発明に係るカセット装着装置において、カセットホルダ組立体を示した斜視図、
図9はカセットホルダ組立体中のカセットホルダを説明するための図であり、(a)は後面図、(b)は左側面図、(c)は上面図、(d)は後方側から見た斜視図、
図10(a),(b)はカセットホルダ組立体において、カセットホルダの左側板の外側に設けたカセット位置決め兼用カセット押し出し機構部と、カセットホルダの右側板の外側に設けたカセット蓋ロック解除兼用カセット位置決め機構部とを説明するために、カセットホルダの前面側,後方側からそれぞれ見た斜視図、
図11はカセットホルダ組立体において、カセットホルダの左側板の外側に設けたカセット位置決め兼用カセット押し出し機構部の状態を説明するための側面図であり、(a)は初期状態を示し、(b)はカセットホルダ内にカセットが位置決めされた状態を示し、(c)はカセットホルダ内からカセットが押し出される状態を示した図、
図12は本発明に係るカセット装着装置において、アッパーフレーム組立体を示した斜視図である。
まず、図5に示した如く、ベース台組立体30は、不図示の外装筺体内に取り付けられている。
このベース台組立体30では、ビデオテープレコーダ10(図1)と兼用されるベース台11が板金材を用いて平坦な底板11aの内部を大きく肉抜きして軽量化が図られており、且つ、底板11a上の左右後方に一対のブラケット31,31が上方に向かって垂直に互い対向して左右対称に取り付けられている。
上記した左右一対のブラケット31,31の下方部位には、図12を用いて後述するアッパーフレーム組立体110中の左右一対の扇形アーム116,116を回動自在に軸支するために一対の軸受け32,32が横設されている。
また、左右一対のブラケット31,31の上方部位には、左右一対のカム溝31a,31aが前方から後方に向かって上昇するようにベース台11の底板11aに対して所定角度の傾斜を持って形成されており、これらのカム溝31a,31内に図12を用いて後述するアッパーフレーム組立体110中の連結部材117と左右一対のリンクアーム118,(118)とを連結したピン119,(119)が嵌合されてアッパーフレーム111の姿勢を規制できるようになっている。この際、一対のブラケット31,31に形成したカム溝31a,31aは、後述するように、アッパーフレーム組立体110中でアッパーフレーム111がカセット挿脱位置に至った時の天板111aの傾斜方向(後ろ下がり)に対して逆方向(後ろ上がり)に傾斜させている。
また、一対のブラケット31,31の後方中間部位には、丸孔31b,31bが穿設されており、左側のブラケット31に穿設した丸孔31bのみにギア付きオイルダンパ(図示せず)が取り付けられ、このギア付きオイルダンパが図12を用いて後述するアッパーフレーム組立体110中で左側の扇形アーム116の下端部に形成したギア部116cに噛合することで、カセットホルダ71及び連結部材117並びに左右一対のリンクアーム118,(118)を介して連結された左右一対の扇形アーム116,116がゆっくり回動するように緩衝している。
次に、図6及び図7に示した如く、メカシャーシ組立体40は、ベース台組立体30(図5)のベース台11上で左右後方に取り付けた一対のブラケット31,31間に取り付けられている。
このメカシャーシ組立体40では、ビデオテープレコーダ10(図1)と兼用されるメカシャーシ12が前述したように板金材を用いて上部を開口して箱状に一体的に折り曲げ形成されている。
また、メカシャーシ12の前面板12bの左側には、L字状曲げ片12b1が内側に向かって垂直にL字状に切り起こし形成されており、このL字状曲げ片12b1内に丸孔12b2(図7のみ図示)が穿設されている。また、メカシャーシ12の右側板12dの前方部位に丸孔12d1(図7のみ図示)が穿設されている。そして、上記した丸孔12b2,12d1内に図8を用いて後述するカセットホルダ組立体70中の左右一対の第1リンクアーム101,101の下端部101b,101bに一体的に突状に突出形成した軸部101c,101cが軸支されるようになっている。
また、メカシャーシ12の左側板12cの前方部位の上下に円弧溝12c1と縦溝12c2とが形成されており、これらの円弧溝12c1及び縦溝12c2内に後述する第2カセットホルダロック機構部60の部材が臨んでいる。また、メカシャーシ12の右側板12dの前方部位に逃げ孔12d2が穿設されている。
また、メカシャーシ12の左右の側板12c,12dの後方部位にカム溝12c3,12d3が左右対称に形成されており、これらのカム溝12c3,12d3内に図8を用いて後述するカセットホルダ組立体70中の左右一対の第2リンクアーム102,102の下端部102b,102bに固着させたピン104,(104)が嵌合できるようになっている。
更に、メカシャーシ12の前面板12bの内側に後述するカセットホルダ組立体70(図8)中のカセットホルダ71をカセット装着位置にロックするための第1カセットホルダロック機構部50が取り付けられ、且つ、メカシャーシ12の左側板12cの内側にカセットホルダ71を中間ロック位置にロックするための第2カセットホルダロック機構部60が取り付けられている。
より具体的に説明すると、図7に示した如く、カセットホルダ71をカセット装着位置にロックするための第1カセットホルダロック機構部50は、メカシャーシ12の底板12a上で右側板12dの内側にローデイングレバー51が軸52を中心に左右方向に回動可能に設けられており、このローデイングレバー51は不図示のローディングモータの駆動力により磁気テープローディング動作に連動して回動するようになっている。
また、メカシャーシ12の前面板12bの内側の下方部位に、スライドプレート54が各ガイドピンとこれに嵌合する各ガイド溝とにより左右方向(矢印X1,X2方向)にスライド可能に設けられている。
この際、上記したスライドプレート54は、メカシャーシ12の右側板12d側の下方部位に曲げ片54aが内側に向かってコ字状に折り曲げ形成されており、この曲げ片54a内の孔にローデイングレバー51の先端に固着させたピン53が係合していると共に、スライドプレート54の中間部位に第1,第2押圧片54b,54cが内側に向かってL字状に曲げ形成され、且つ、メカシャーシ12の左側板12c側の上下に第3,第4押圧片54d,54eが内側に向かってL字状に曲げ形成されている。
また、メカシャーシ12の前面板12bの内側でスライドプレート54に一部重ねてフック部材55が各ガイドピンとこれに嵌合する各ガイド溝とにより左右方向(矢印X1,X2方向)にスライド可能に設けられており、このフック部材55の上部中央部位に図7を用いて後述するカセットホルダ組立体70中でカセットホルダ71の天板71dの前方中央部位に固着させたロック用ピン73をカセット装着位置でロックするためのコ字状爪部55aが形成されている。
また、スライドプレート54とフック部材55との間にバネ56が掛け渡されている。そして、このバネ56は、ローデイングレバー51に係合しているスライドプレート54に対してフック部材55をメカシャーシ12の右方向(矢印X1方向)に常時付勢している。
尚、上記構成によりカセットホルダ71をカセット装着位置にロックする第1カセットホルダロック機構部50の動作については後で述べる。
次に、カセットホルダ71を中間ロック位置でロックするための第2カセットホルダロック機構部60は、メカシャーシ12の底板12a上で左側板12cの内側に扇形レバー61が軸62を中心に左右方向に回動可能に設けられており、この扇形レバー61は先端の右側及び左側に分かれて第1,第2押圧片61a,61bが上方に向かってL字状に曲げ形成されて、右側の第1押圧片61aが上記した第1カセットホルダロック機構部50中のスライドプレート54の第4押圧片54eに接離自在になっている。
また、メカシャーシ12の左側板12cの内側の下方部位には押圧レバー63が軸64を中心に上下方向に回動可能に設けられており、且つ、この押圧レバー63にL字状に曲げ形成した押圧片63aがメカシャーシ12の左側板12cの下方部位に形成した縦溝12c2内に進入して左側板12cの外側に突出している。
また、メカシャーシ12の左側板12cの内側で押圧レバー63に一部重ねてロックレバー65が軸66を中心に前後方向に回動可能に設けられており、且つ、このロックレバー65の上部に固着したロック用ピン67がメカシャーシ12の左側板12cの上方部位に形成した円弧溝12c1内に進入して左側板12cの外側に突出していると共に、ロックレバー65の下部に当接片65aが曲げ形成されている。そして、ロックレバー65の当接片65aに扇形レバー61の左側の第2押圧片61bが接離自在になっている。
また、押圧レバー63とロックレバー65との間にバネ68が掛け渡されており、このバネ68は両レバー63,65同士が互いに接近するように付勢しているので、押圧レバー63はバネ68の付勢力で押圧片63aが縦溝12c2内を上動する方向に回動し、一方、ロックレバー65はバネ68の付勢力でロック用ピン67が円弧溝12c1内を後方に向かうように回動している。
尚、上記構成によりカセットホルダ71を中間ロック位置にロックする第2カセットホルダロック機構部60の動作については後で述べる。
次に、図8に示した如く、カセットホルダ組立70は、メカシャーシ組立体40(図6,図7)中でメカシャーシ12の左右の側板12c,12dの内側前方部位に取り付けられている。
このカセットホルダ組立70では、カセットホルダ71が弾性変位可能なステンレス板材を用いて底板71aと、左右の側板71b,71cと、天板71dとに囲まれて箱状に組み立てられてこの内部にカセット1(図2)が挿脱自在になっている。
また、このカセットホルダ71の左側板71bの外側にカセット位置決め兼用カセット押し出し機構部80が取り付けられ、且つ、カセットホルダ71の右側板71cの外側にカセット蓋ロック解除兼用カセット位置決め機構部90が取り付けられていると共に、カセット位置決め兼用カセット押し出し機構部80及びカセット蓋ロック解除兼用カセット位置決め機構部90の各外側にX字状にクロスした左右一対のポップアップ機構部100,100が左右対称に取り付けられている。
更に、カセットホルダ71の天板71の前方中央部位に化粧カバー72が固着され、この化粧カバー72の下方にカセットホルダ71をカセット装着位置にロックするためのロック用ピン73が前方に向かって固着されている。
ここで、図9(a)〜(d)に示した如く、カセットホルダ71は、底板71aと、左側板71bと、右側板71cと、天板71dとに囲まれて箱状に形成されており、カセットホルダ71の前方が開口されてこの前方がカセット挿脱口となり、このカセット挿脱口からカセット1(図2)が挿脱でき、且つ、カセットホルダ71の後方も開口されてこの後方が磁気テープ引き出し口となり、この磁気テープ引き出し口からカセット筺体2(図2)内の磁気テープ3が回転ドラム14(図1)側に引き出し可能になっている。
また、カセットホルダ71の底板71aの中央部位には、ここに搭載されるカセット1内の一対のリール4,4(図2)及びビデオテープレコーダ10内の一対のリール台13,13(図1)に対応してリール用逃げ孔71a1が大きく穿設され、且つ、底板71aの後方部位及び左側板71bの後方部位に後述するカセット位置決め兼用カセット押し出し機構部80(図10)中のカセット位置決め兼用カセット押し出し板81のカセット位置決め兼用カセット押し出し爪部81aが臨む逃げ孔71abが穿設されていると共に、底板71aの後方部位及び右側板71cの後方部位に後述するカセット蓋ロック解除兼用カセット位置決め機構部90(図12)中のカセット蓋ロック解除兼用カセット位置決めレバー91のカセット蓋ロック解除兼用カセット位置決め爪部91aが臨む逃げ孔71acが穿設されている。
また、カセットホルダ71の左右の側板71b,71cの上部後方部位に、図8を用いて後述する左右一対のポップアップ機構部100,100中の一対の第1リンクアーム101,101の上端部101a,101aにそれぞれ内側に向かって固着させたピン103,103が嵌合するカム溝71b1,71c1が左右対称に穿設されている。
また、カセットホルダ71の天板71dは、前方側の左右部位に切り欠き部71d1,71d2がこのカセットホルダ71内に載置されたカセット1のカセット筺体2の背面2dよりも引っ込んで奥行き方向に向かって切り欠かれており、且つ、前方側の中央部位に化粧カバー72(図8)を取り付けるための突出片71d3が左右の切り欠き部71d1,71d2よりも前方に向かって突出形成されていると共に、カセットホルダ71の左右の側板71b,71cの前方部位は左右の切り欠き部71d1,71d2に略合わせて形成されているので、カセットホルダ71がカセット挿脱位置に至った時に、左右の切り欠き部71d1,71d2によりカセット1の背面2d側の左右がカセットホルダ71の外に露出するため、使用者はカセット1の左右を把持し易くなっている。
また、カセットホルダ71の天板71dの前方に突出形成した突出片71d3内の中央前方部位にL字状曲げ片71d4がカセットホルダの幅方向に沿って上方に向かって僅かな高さでL字状に切り起こし形成されており、このL字状曲げ片71d4に対して略直角にロック用ピン73が前方に向かって固着されており、このロック用ピン73はカセットホルダ71がカセット装着位置に至った時にメカシャーシ12の前面板12bの内側に設けた第1カセットホルダロック機構部50によってロックされるようになっている。
また、カセットホルダ71の天板71d上で且つ幅方向に沿った一直線上の左側と中央部位と右側との3箇所に逆L字状曲げ片71d5〜71d7が上方に向かって逆L字状に切り起こし形成されており、これら3箇所の逆L字状曲げ片71d5〜71d7に後述する左右一対のポップアップ機構部100,100(図8)中の長尺なシャフト74が固着可能になっている。
更に、カセットホルダ71の天板71dの後方部位側の左右には、カセットホルダ71内に載置したカセット1を底板71a側に押圧するために左右一対のカセット押圧用板バネ71d8,71d9がステンレス板材の弾性力を利用して一体的に略左右対称に所定の幅を持って切り起こし形成されている。この際、カセットホルダ71の天板71dの左右は、前記した左右の切り欠き部71d1,71d2により奥行き寸法が短くなっているので、左右一対のカセット押圧用板バネ71d8,71d9は所定の角度(例えば45°)を持って左右の側板71b,71c側に向かった後に各先端部位を後方側に向かって僅かに延出させており、これにより奥行き寸法が短くても弾性力がそれぞれ得られるようになっている。
次に、図10(a),(b)及び図11(a)に示した如く、カセットホルダ71の左側板71bの外側に設けたカセット位置決め兼用カセット押し出し機構部80は、カセットホルダ71内に挿入したカセット1(図2)のカセット筐体2の左側面2b側の前方部位をこの内部で所定の位置に位置決めする機能と、カセットホルダ71がカセッ装着位置からカセット挿脱位置に上昇する動作に伴ってカセット1をカセットホルダ71の前方に押し出す機能とを兼務している。
より具体的に説明すると、カセット位置決め兼用カセット押し出し機構部80では、カセットホルダ71の左側板71bの外側下方にカセット位置決め兼用カセット押し出し板81が各ガイドピンとこれに嵌合する各ガイド溝とにより前後方向(矢印Y1,Y2方向)にスライド可能に設けられている。
上記したカセット位置決め兼用カセット押し出し板81は、カセットホルダ71の後方に向かった先端にカセット位置決め兼用カセット押し出し爪部81aがカセットホルダ71の左側板71bの内側に向かって曲げ形成されており、このカセット位置決め兼用カセット押し出し爪部81aがカセットホルダ71の底板71aの後方部位及び左側板71bの後方部位に形成した逃げ孔71ab内に進入している。
また、カセット位置決め兼用カセット押し出し板81で奥行き方向の中間部位に切り欠き81bが上方に向かって形成され、この切り欠き81b内に左側の第1リンクアーム101(図8)に固着させたピン103が進入可能になっている。
また、カセットホルダ71の左側板71bの前方部位と、カセット位置決め兼用カセット押し出し板81の中間部位との間にバネ82が掛け渡されており、このバネ82は、初期状態時にカセット位置決め兼用カセット押し出し板81をカセットホルダ71の前方(矢印Y1方向)に向かって常時付勢している。
また、カセット位置決め兼用カセット押し出し板81の上部前方部位に軸83が固着されており、この軸83にロックレバー84が上下方向に回動自在に軸支されている。これにより、カセット位置決め兼用カセット押し出し板81を親亀にたとえ、この板81上の軸83に軸支されたロックレバー84を子亀にたとえると、親亀の背中に小亀が乗った状態となり、即ち、ロックレバー84がカセット位置決め兼用カセット押し出し板81と一体に前後方向(矢印Y1,Y2方向)に移動する態様と、ロックレバー84がカセット位置決め兼用カセット押し出し板81上で上下方向に回動する態様とを取り得るようになっている。
上記したロックレバー84は、カセット位置決め兼用カセット押し出し板81を所定の位置にロックするものであり、これに伴ってロックレバー84の前方下方部位にロック用切り欠き部84aが凹状に切り欠き形成されている。
また、カセット位置決め兼用カセット押し出し板81の前方上方部位と、ロックレバー84の上方後方部位との間にバネ85が掛け渡されており、このバネ85は、初期状態時にロックレバー84を軸83を中心に図示時計方向に常時付勢している。
また、ロックレバー84の後方下方部位にシャフト86が固着されて、このシャフト86にロック解除用のネジリバネ87が嵌入しており、このネジリバネ87の上端部がカセットホルダ71の天板71dよりも上方に略く字状に突出している共に、ネジリバネ87の下端部がロックレバー84に掛止されている。
更に、カセット位置決め兼用カセット押し出し板81の前方上方部位と、ロックレバー84の前方下方部位との間に、カセットホルダ71の左側板71bの外側に固着したロック用ピン88がカセット位置決め兼用カセット押し出し板81に形成した逃げ溝内から外側に向かって突出しており、このロック用ピン88にロックレバー84のロック用切り欠き部84aが接離自在になっている。
そして、図11(b)に示した状態は、カセットホルダ71内にカセット1を位置決めする状態を示しており、カセット挿脱位置でカセット1をカセットホルダ71内に挿入する動作に伴って、カセット筐体2の前方部位がカセット位置決め兼用カセット押し出し板81のカセット位置決め兼用カセット押し出し爪部81aに当接してこのカセット位置決め兼用カセット押し出し板81がバネ82の付勢力に抗して矢印Y2方向に押されながら所定の位置まで至った時に、カセット位置決め兼用カセット押し出し板81上のロックレバー84も一体に矢印Y2方向に移動してロックレバー84のロック用切り欠き部84aがバネ85の付勢力によりロック用ピン88に係合してカセット位置決め兼用カセット押し出し板81が所定の位置にロックされるので、カセット位置決め兼用カセット押し出し爪部81aによりカセット筐体2の前方部位が所定の位置に位置決めされる。この後、カセットホルダ71内に位置決めされたカセット1は、カセット装着位置に下降可能になっている。
更に、図11(c)に示した状態は、ロックレバー84上のシャフト86に嵌入したネジリバネ87の動作によりロックレバー84のロック用切り欠き部84aによるロック用ピン88へのロックが解除されて、カセット位置決め兼用カセット押し出し板81のカセット位置決め兼用カセット押し出し爪部81aによりバネ82の付勢力でカセットホルダ71内からカセット1を矢印Y1方向に押し出す状態を示しており、このカセット位置決め兼用カセット押し出し板81によるカセット押し出し動作については後述する。
次に、図10(b)に示した如く、カセットホルダ71の右側板71cの外側に設けたカセット蓋ロック解除兼用カセット位置決め機構部90は、カセットホルダ71内にカセット1(図2)を挿入する動作に伴ってカセット蓋ロックレバー6によるカセット蓋5へのロックを解除する機能と、カセットホルダ71内に挿入したカセット1のカセット筐体2の右側面2c側の前方部位をこの内部で所定の位置に位置決めする機能とを兼務している。
より具体的に説明すると、カセット蓋ロック解除兼用カセット位置決め機構部90では、カセットホルダ71の右側板71cの外側にカセット蓋ロック解除兼用カセット位置決めレバー91が右側板71cの前方側に植設した軸92を中心に上下方向に回動自在に設けられている。 上記したカセット蓋ロック解除兼用カセット位置決めレバー91は、カセットホルダ71の後方に向かった先端にカセット蓋ロック解除兼用カセット位置決め爪部91aがカセットホルダ71の右側板71cの内側に向かって曲げ形成されており、このカセット蓋ロック解除兼用カセット位置決め爪部91aがカセットホルダ71の底板71aの後方部位及び右側板71cの後方部位に形成した逃げ孔71ac内に進入している。
また、カセット蓋ロック解除兼用カセット位置決めレバー91の上部で奥行き方向の中間部位にコ字状曲げ片91bが曲げ形成されており、このコ字状曲げ片91b内にカセットホルダ71の天板71dの右側に一体形成したカセット押圧用板バネ71d9の端部が係合して、このカセット押圧用板バネ71d9の付勢力によりカセット蓋ロック解除兼用カセット位置決めレバー91を高さ方向に対して初期位置に戻している。
そして、上記のように構成したカセット蓋ロック解除兼用カセット位置決め機構部90の動作を説明すると、カセットホルダ71内にカセット1(図2)を挿入する動作に伴って、カセット蓋ロック解除兼用カセット位置決めレバー91の先端に形成したカセット蓋ロック解除兼用カセット位置決め爪部91aでカセット1(図2)のカセット筐体2の右側面2c側に設けたカセット蓋ロックレバー6によるカセット蓋5へのロックを解除すると共に、このカセット蓋ロック解除兼用カセット位置決め爪部91aでカセット筐体2の右側面2c側の前方部位を所定の位置に位置決めしている。
図8に戻り、カセットホルダ71の左右の側板71b,71cの外側に設けた左右一対のポップアップ機構部100,100は互いに対向して左右対称に構成されており、カセットホルダ71をカセット挿脱位置とカセット装着位置との間で上下動させるようになっている。
より具体的に説明すると、左右一対のポップアップ機構部100,100では、カセットホルダ71に対して各上端部を移動自在に連結させた第1リンクアーム101,101と、カセットホルダ71に対して各上端部を固着させた第2リンクアーム102,102とを各アームの中間部位でX状にクロスさせ、且つ、クロスさせた部位の一方に孔を穿設し、他方に突状の突部を突出形成して凹凸嵌合させることで、第1リンクアーム101,101を第2リンクアーム102,102に対して回動自在に軸支する左右一対の軸部J1,(J1)が形成されている。
また、左側の第1リンクアーム101の上端部に内側に向かって固着させたピン103がカセットホルダ71の左側板71bの上部後方部位に形成したカム溝71b1内に嵌合していると共に、第1リンクアーム101の下端部101bに一体的に突状に突出形成した軸部101cが図7に示したメカシャーシ12の前面板12bの左側に内側に向かってL字状に切り起こし形成したL字状曲げ片12b1の丸孔12b2内に軸支されている。
一方、右側の第1リンクアーム101は、上端部101aに内側に向かって固着させたピン103がカセットホルダ71の右側板71cの上部後方部位に形成したカム溝71c1内に嵌合しているものの、第1リンクアーム101の下端部101bに一体的に突状に突出形成した軸部101cが図7に示したメカシャーシ12の右側板12dの内側からこの右側板12dの前方部位に穿設した丸孔12d1内に軸支されている。
また、カセットホルダ71の天板71の幅方向に沿って切り起こし形成した第1〜第3切り起こし片71d5〜71d7に長尺なシャフト74が横設され且つ固着されており、この長尺なシャフト74の両端部は左右の側板71b,71cの各外側に延出されて左右一対の第2リンクアーム102,102の上端部102a,102aにそれぞれ固着されている。
また、左右一対の第2リンクアーム102,102の下端部102b,(102b)にそれぞれ外側に向かって固着させたピン104,(104)が図6及び図7に示したメカシャーシ12の左右の側板12c,12dの内側から各側板12c,12dの後方部位に形成した各カム溝12c3,12d3内に嵌合している。
また、左右一対の第2リンクアーム102,102中で左右一対の第1リンクアーム101,101に対してX字状にクロスした各軸部J1,(J1)より上方にそれぞれ外側に向かって固着させたピン105,(105)が、図12を用いて後述するアッパーフレーム組立体110中でアッパーフレーム111の左右の側板111b,111cの前方下方部位に形成したカム溝111b2,111c2内に嵌合している。
更に、左右一対の第1リンクアーム101,101の各下端に形成したバネ掛止部101d,101dと、左右一対の第2リンクアーム102,102の各下端に形成したバネ掛止部102c,(102c)との間に左右一対のバネ106,106が掛け渡されている。この際、左右一対のバネ106,106は、各上端部102a,102aをシャフト74を介してカセットホルダ71に固着させた左右一対の第2リンクアーム102,102に対して各軸部J1,(J1)を中心にして左右一対の第1リンクアーム101,101を図示時計方向に回動させる付勢力を有しており、言い換えると、左右一対のバネ106,106は、X字状にクロスした第1リンクアーム101,101と第2リンクアーム102,102とでカセットホルダ71を上昇させる方向に付勢している。
尚、左右一対のポップアップ機構部100,100は、上記した構造に限定されるものでもなく、カセットホルダ71をカセット挿脱位置とカセット装着位置との間で上下動できる構造形態であれば良いものである。
次に、図12に示した如く、アッパーフレーム組立体110は、アッパーフレーム111内に左右一対のポップアップ機構部100,100(図8)を介してカセットホルダ71を支持した状態で、ベース台組立体30(図5)中でベース台11の左右後方に取り付けた左右一対のブラケット31,31に回動可能に軸支されている。
このアッパーフレーム組立体110では、アッパーフレーム111がステンレス材を用いて天板71aと、この天板71aの左右を下方に向かって折り曲げ形成した左右の側板111b,111cとで囲まれており、且つ、左右の側板111b,111c間にカセットホルダ組立70(図8)中のカセットホルダ71が左右一対のポップアップ機構部100,100を介して上下動自在に支持されている。
また、アッパーフレーム111の天板111aの前方部位で幅方向の中央部位の左右に一対の角孔111a1,111a1が穿設されており、この天板111a上に取り付けた左右一対の板バネ112,112がコ字状に折り曲げられた状態で角孔111a1,111a1内から下方のカセットホルダ71に向かって臨んでいる。言い換えると、アッパーフレーム111の天板111aの内面と、カセットホルダ71の天板71d上との間に左右一対の板バネ112,112がコ字状に折り曲げられた状態で介装されたことになる。
そして、アッパーフレーム111の左右の側板111b,111c間の内側にカセットホルダ組立70(図8)中のカセットホルダ71を支持し、このカセットホルダ71がカセット装着位置に至った時に、一対の角孔111a1,111a1内に臨んでいる左右一対の板バネ112,112がカセットホルダ71の天面71d上に固着した長尺なシャフト74(図8)に当接してカセットホルダ71を押圧しているために、カセット装着位置で使用者がアッパーフレーム111上に固着した蓋カバー113の適宜な位置から押圧しても、押圧力が左右一対の板バネ112,112から長尺なシャフト74を介してカセットホルダ71に伝達されるので、カセットホルダ71の前方中央部位に取り付けたロック用ピン73がメカシャーシ12の前面板12bの内側に設けた第1カセットホルダロック機構部50(図6,図7)に確実にロックされるようになっている。
また、アッパーフレーム111の天板111a上に押圧用として固着される蓋カバー113は、樹脂材を用いて矩形状に形成されており、この蓋カバー113の中間部位に透明な窓枠113aが形成され、且つ、前方部位に形成したネジ取り付け孔113b,113bからネジ114,114を挿入して、蓋カバー113が天板111aの前方部位の左右に形成した一対のネジ孔111a2,111a2により取り付けられている。この際、蓋カバー113の前端部113cが、カセット挿脱位置で、カセットホルダ71の天板71dの前方中央部位に固着した化粧カバー72(図8)の後方に位置するように取り付けられている。
また、アッパーフレーム111の左右の側板111b,111cの上方部位で奥行き方向の中間部位に丸孔111b1,111c1が穿設されており、長尺なシャフト115を一方の丸孔111b1(111c1)から挿入して天板111aの裏面に沿いながら他方の111c1(111b1)に貫通させて回動可能に支持させており、且つ、この長尺なシャフト115の両端部をアッパーフレーム111の左右の側板111b,111cの外側に設けた左右一対の扇形アーム116,116の上部後方部位にそれぞれ固着させていると共に、後述の図13(a)に示すように左右一対の扇形アーム116,(116)はメカシャーシ12の左右の側板12c,12dの外側に配置されている。
また、アッパーフレーム111の左右の側板111b,111cの前方下方部位にカム溝111b2,111c2が前方から後方に向かって上昇するように所定角度の傾斜を持って形成されており、前述したようにこれらのカム溝111b2,111c2内にカセットホルダ組立体70(図8)中の第2リンクアーム102,102に固着させたピン105,(105)が嵌合可能になっている。
また、アッパーフレーム111の左右の側板111b,111cの後方部位に板金部材を用いて折り曲げ形成した連結部材117が取り付けられており、この連結部材117はアッパーフレーム111の後方部位を外側から囲んで各上端部117aがアッパーフレーム111の左右の側板111b,111cの後方部位に軸部J2,(J2)を介して回動自在に軸支されている。
また、左右一対の扇形アーム116,116の中間部位の外側に左右一対のリンクアーム118,(118)の各一端部118aが軸部J3,(J3)を介して回動可能に軸支されている。
また、連結部材117の各下端部117bと、左右一対のリンクアーム118,(118)の各他端部118bとをピン119,(119)により回動自在に連結すると共に、これらのピン119,(119)をベース台組立体30(図5)のベース台11上で左右後方に取り付けた一対のブラケット31,31の上方部位に傾斜して形成したカム溝31a,31a内に嵌合させて、アッパーフレーム111の姿勢を規制している。
また、左右一対の扇形アーム116,116の下端部に段付きシャフト120,120が外側に向かってそれぞれ固着されており、これらの段付きシャフト120,120はベース台組立体30(図5)中で左右一対のブラケット31,31にそれぞれ取り付けた軸受け32,32に回動自在に軸支されている。
また、左右一対の扇形アーム116,116の上部前方部位に爪部116a,116aが上方に向かって形成されており、左側の扇形アーム116に形成した爪部116aのみが中間ロック位置でメカシャーシ12の左側板12cの内側に設けた第2カセットホルダロック機構部60(図6,図7)に確実にロックされるようになっている。
また、左右一対の扇形アーム116,116の爪部116a,116aの下方にバネ掛止部116b,116bが外側に向かって突出形成されており、これらのバネ掛止部116b,116bに左右一対のバネ121,(121)の各一端部が掛止され、且つ、左右一対のバネ121,(121)の各他端部はベース台組立体30(図5)中で左右一対のブラケット31,31の上部後方部位に形成したバネ掛止部31c,31cに掛止されている。
この際、左右一対のバネ121,(121)は、ベース台組立体30(図5)中で左右一対のブラケット31,31にそれぞれ取り付けた軸受け32,32に軸支された段付きシャフト120,120を中心にして左右一対の扇形アーム116,116を図示反時計方向に回動させる付勢力を有しており、言い換えると、左右一対のバネ121,(121)は、アッパーフレーム111内に支持したカセットホルダ71を上昇させる方向に付勢している。
また、左右一対の扇形アーム116,116の下端部にギア部116c,(116c)が形成されており、左側の扇形アーム116に形成したギア部116cのみが不図示のギア付きオイルダンパに噛合している。
次に、本発明に係るカセット装着装置20において、アッパーフレーム111内に支持されたカセットホルダ71がカセット装着位置と、カセット挿脱位と、中間ロック位置とにそれぞれ至った時の動作について図13〜図18を用いて説明する。尚、図13〜図18の説明では、メカシャーシ12の左側板12c側及びカセットホルダ71の左側板71b側並びにアッパーフレーム111の左側板111b側についてのみ述べ、こられ左側と対称な右側の説明を省略する。
図13(a),(b)は本発明に係るカセット装着装置において、アッパーフレーム内に支持されたカセットホルダがカセット装着位置に至った状態を示した外観斜視図,側面図、
図14(a),(b)は本発明に係るカセット装着装置において、カセット装着位置に至ったアッパーフレーム及びアッパーフレーム内に支持されたカセットホルダを示した斜視図,側面図、
図15(a),(b)は本発明に係るカセット装着装置において、アッパーフレーム内に支持されたカセットホルダがカセット挿脱位置に至った状態を示した外観斜視図,側面図、
図16(a),(b)は本発明に係るカセット装着装置において、カセット挿脱位置に至ったアッパーフレーム及びアッパーフレーム内に支持されたカセットホルダを示した斜視図,側面図、
図17(a),(b)は本発明に係るカセット装着装置において、アッパーフレーム内に支持されたカセットホルダが中間ロック位置に至った状態を示した外観斜視図,側面図、
図18(a),(b)は本発明に係るカセット装着装置において、中間ロック位置に至ったアッパーフレーム及びアッパーフレーム内に支持されたカセットホルダを示した斜視図,側面図である。
まず、図13(a),(b)及び図14(a),(b)は、アッパーフレーム111内に支持されたカセットホルダ71がカセット装着位置に至った状態を示している。
このカセット装着位置では、カセットホルダ71内にカセット1(図2)が載置されていない場合に、カセット装着装置20が初期状態である。一方、カセットホルダ71内にカセット1が載置されている場合には、カセット筐体2(図2)内の一対のリール4,4がビデオテープレコーダ10(図1)内の一対のリール台13,13に係合するのでカセット装着装置20が使用状態である。
ここでは、アッパーフレーム111にシャフト115を介して連結した扇形アーム116がバネ121の付勢力に抗してブラケット31に取り付けた軸受け32に嵌合した段付シャフト120を中心にして図示時計方向に回動しているので、この扇形アーム116の時計方向の回動に協働して第1リンクアーム101と第2リンクアーム102とをX字状にクロスさせたポップアップ機構部100が下降し、これによりアッパーフレーム111内に支持されたカセットホルダ71がカセット装着位置に至っている。
この際、扇形アーム116の時計方向への回動に伴って、先に図12で説明したカセットホルダ71の左右の側板71b,71cの後方部位に回動自在に軸支された連結部材117と、リンクアーム118とを連結したピン119がブラケット31の上方部位に傾斜して形成したカム溝31a内を前方側に向かって下動していると共に、先に図8を用いて説明したポップアップ機構部100中で第2リンクアーム102に固着したピン105がアッパーフレーム111(図12)の左側板111bの前方下方部位に形成したカム溝111b2内の後方側に移動しているので、これに伴って扇形アーム116と連結部材117(図12)とリンクアーム118とからなるリンク機構によりアッパーフレーム111がカセットホルダ71の前方(矢印Y1方向)側に移動し、このアッパーフレーム111上に取り付けた蓋カバー113も一体にカセットホルダ71の前方側に移動し、この蓋カバー113がカセットホルダ71の天板71dの中央前方部位に取り付けた化粧カバー72と一部重なり合った状態でカセット装着装置20を閉蓋している。
また、カセット装着位置では、カセットホルダ71の天板71dの前方中央部位に固着したロック用ピン73が第1カセットホルダロック機構部50(図7)により確実にロックされている。
このカセット装着位置において、第1カセットホルダロック機構部50の動作を図7を用いて説明すると、カセットホルダ71が下降してカセット装着位置に至ると、カセットホルダ71の天板71dの前方中央部位に固着させたロック用ピン73が上方からフック部材55のコ字状爪部55aの上部テーパに当接するのでフック部材55がバネ56に抗して矢印X2方向に一時的に移動するものの、ロック用ピン73がフック部材55のコ字状爪部55a内に進入するとバネ56の付勢力でフック部材55が矢印X1方向に戻りロック用ピン73がロックされる。この後、ローデイングレバー51が軸52を中心にして図示反時計方向に回動するので、このローデイングレバー51に係合したスライドプレート54が矢印X1方向に移動し、このローデイングレバー51の第2,第3押圧片54c,54dでフック部材55を矢印X1方向に更に押圧するので、ロック用ピン73がフック部材55のコ字状爪部55aに対してバネ56の付勢力とローデイングレバー51とにより二重にロックされた状態となりカセット装着位置でカセットホルダ71が確実にロックされることになる。
更に、カセット装着位置でカセットホルダ71のロックを解除する場合には、上記とは逆にローデイングレバー51が軸52を中心にして図示時計方向に回動するので、このローデイングレバー51に係合したスライドプレート54が矢印X2方向に移動し、このローデイングレバー51の第1,第2押圧片54b,54cでフック部材55をバネ56に抗して矢印X2方向に押圧しながら移動させているので、ロック用ピン73がフック部材55のコ字状爪部55a内から離脱してロック解除されることになる。
次に、図15(a),(b)及び図16(a),(b)は、アッパーフレーム111内に支持されたカセットホルダ71がカセット挿脱位置に至った状態を示している。
このカセット挿脱位置では、カセットホルダ71内にカセット1(図2)を挿脱するために、アッパーフレーム111内に支持されたカセットホルダ71が不図示の外装筐体よりも上方に突出した形態を取っている。
即ち、上述したようにカセット装着位置でカセットホルダ71へのロックが解除されると、アッパーフレーム111にシャフト115を介して連結した扇形アーム116がバネ121の付勢力によりベース台11上のブラケット31に取り付けた軸受け32に嵌合した段付シャフト120を中心にして図示反時計方向に回動するので、この扇形アーム116の反時計方向の回動に協働して第1リンクアーム101と第2リンクアーム102とをX字状にクロスさせたポップアップ機構部100が矢印Z1方向に上昇し、これによりアッパーフレーム111内に支持されたカセットホルダ71がカセット挿脱位置に至る。
この際、扇形アーム116の反時計方向への回動に伴って、カセットホルダ71の左右の側板71b,71cの後方部位に回動自在に軸支された連結部材117と、リンクアーム118とを連結したピン119がブラケット31の上方部位に傾斜して形成したカム溝31a内を後方側に向かって上動していると共に、先に図8を用いて説明したポップアップ機構部100中で第2リンクアーム102に固着したピン105がアッパーフレーム111(図12)の左側板111bの前方下方部位に形成したカム溝111b2内の前方側に移動しているので、これに伴って扇形アーム116と連結部材117とリンクアーム118とからなるリンク機構によりアッパーフレーム111がカセットホルダ71のカセット挿脱口よりも後方(矢印Y2方向)側に移動して退避され、このアッパーフレーム111上に取り付けた蓋カバー113も一体にカセットホルダ71のカセット挿脱口よりも後方側に移動して退避され、この蓋カバー113がカセットホルダ71の天板71dの前方中央部位に取り付けた化粧カバー72よりも後方に後退することになる。
言い換えると、上方のカセット挿脱位置と下方のカセット装着位置との間で姿勢を規制されながらアッパーフレーム111を上下動させるにあたって、アッパーフレーム111の左右の側板111b,111cに各上端部をシャフト115を介して固着し且つ各下端部に固着した段付シャフト120,120をベース台11上の左右一対のブラケット31,31に軸支した左右一対の扇形アーム116,116と、アッパーフレーム111の左右の側板111b,111cに各上端部を軸部J2,J2を介して軸支した連結部材117と、左右一対の扇形アーム116,116に各一端部を軸部J3,J3を介して軸支し且つ各他端部を連結部材117の各下端部とピン119,119を介して連結させた左右一対のリンクアーム118,118とから左右一対のリンク機構を構成した上で、上記したピン119,119をベース台11上の左右一対のブラケット31,31に所定角度の傾斜を持って形成したカム溝31a,31a内に嵌合させることで、アッパーフレーム111の姿勢規制が可能になっている。
そして、アッパーフレーム111がカセットホルダ71のカセット挿脱口よりも後方(矢印Y2方向)側に退避した時に、このアッパーフレーム111内に支持したカセットホルダ71はアッパーフレーム111よりも前方に突出しているので、カセットホルダ71に対してカセット1を容易に挿脱することができる。
また、ベース台11の取り付け面を装置の高さ基準と設定した場合、カセット挿脱位置では、アッパーフレーム111がカセットホルダ71のカセット挿脱口よりも後方(矢印Y2方向)側に退避しているために、アッパーフレーム111上に取り付けた蓋カバー113の最高位の高さと、カセットホルダ71の最高位の高さとが略等しくなり、アッパーフレーム111上に蓋カバー113を一体的に固着させてもカセット挿脱位置でカセット装着装置20の突出高さHを低く設定できる。
次に、図17(a),(b)及び図18(a),(b)はカセット挿脱位置でカセットホルダ71の前方からカセット1を挿入した後に、アッパーフレーム111上に固着した蓋カバー113をバネ121の付勢力に抗して押圧しながらカセットホルダ71を矢印Z2方向に下降させる途中で使用者がカセットホルダ71の下降を中止させたい場合にカセットホルダ71を途中でロックさせる状態を示している。
この場合、カセット挿脱位置でカセットホルダ71内にカセット1を挿入すると、先に図10(b)で説明したように、カセットホルダ71の右側板71cの外側に取り付けたカセット蓋ロック解除兼用カセット位置決め機構部90によりカセット蓋5(図2)が開くものの、カセットホルダ71の下降を途中で止めた後にカセットホルダ71をカセット挿脱位置に戻そうとすると、カセット筐体2(図2)内で一対のリール4,4に巻回した磁気テープ3が緩んだまま戻されてカセット挿脱位置でカセット1が引き出される危険性があるために、カセットホルダ71の下降を途中で止めた時にカセットホルダ71を上昇できないようにカセットホルダ71を中間ロック位置でロックさせていると共に、ロック後にカセットホルダ71をカセット装着位置に下降させる動作に対しては許容している。
より具体的に図7を併用して説明すると、カセット挿脱位置でアッパーフレーム111上に固着した蓋カバー113を押圧すると、アッパーフレーム111にシャフト115を介して連結した扇形アーム116がバネ121の付勢力に抗してベース台11上のブラケット31に取り付けた軸受け32に嵌合した段付シャフト120を中心にして図示時計方向に回動するので、この扇形アーム116の回動に協働して第1リンクアーム101と第2リンクアーム102とをX字状にクロスさせたポップアップ機構部100が矢印Z2方向に下降し、この下降途中で使用者がカセットホルダ71の下降を中止すると、扇形アーム116が先に図7を用いて説明したメカシャーシ12の左側板12cの内側に設けた第2カセットホルダロック機構部60中で軸66を中心に回動可能なロックレバー65の上部に固着され且つ左側板12cに形成した円弧溝12c1内から外側に向かって臨んだロック用ピン67に当接してロック用ピン67が前方側に向かって逃げ、この後にこのロック用ピン67がバネ68の付勢力により扇形アーム116の爪部116a内に進入するので、カセットホルダ71が中間ロック位置にロックされると共に、ロックレバー65の下部に形成した当接片65aがメカシャーシ12の底板12a上に軸62を中心に回動可能な扇形レバー61の第2押圧片61bに当接することでロックレバー65がロック状態に保持される。これにより、カセットホルダ71はカセット挿脱位置側への上昇ができない状態となる。
この際、アッパーフレーム111内に支持したカセットホルダ71が矢印Z2方向に下降する動作に伴って、扇形アーム116が図示時計方向に回動するので、カセットホルダ71の左右の側板71b,71cの後方部位に回動自在に軸支された連結部材117(図12)と、リンクアーム118とを連結したピン119がブラケット31の上方部位に傾斜して形成したカム溝31a内を前方側に向かって下動し、これに伴って扇形アーム116と連結部材117(図12)とリンクアーム118とからなるリンク機構によりアッパーフレーム111がカセットホルダ71の前方(矢印Y1方向)側に移動し、このアッパーフレーム111上に取り付けた蓋カバー113も一体にカセットホルダ71の前方側に移動している。
そして、中間ロック位置からアッパーフレーム111上に固着した蓋カバー113を更に押圧すると、扇形アーム116が第2カセットホルダロック機構部60中で軸64を中心に回動可能な押圧レバー63の上部に形成されて左側板12cに形成した縦溝12c2内から外側に向かって臨んだ押圧片63aを押しながら時計方向に更に回動するのでカセットホルダ71がカセット装着位置に至る。このカセット装着位置でカセット筐体2(図2)内の磁気テープ3の緩みをビデオテープレコーダ10(図1)内に設けた一対のリール台13,13の回転駆動により修正している。
この後、カセットホルダ71をカセット装着位置からカセット挿脱位置に上昇させるには、カセットホルダ71がカセット装着位置に至った状態でロックレバー65のロックを解除する必要があり、この実施例では磁気テープローディング動作によりロックレバー65のロックを解除している。
即ち、ロックレバー65のロック解除は、図7に示した如く、メカシャーシ12の底板12a上に設けたローデイングレバー51を軸52を中心にして図示時計方向に回動させて、このローデイングレバー51に係合したスライドプレート54を矢印X2方向に移動させると、このスライドプレート54の下部左方に形成した第4押圧片54eがメカシャーシ12の底板12a上に設けた扇形レバー61の第1押圧片61aを押すので扇形レバー61が軸62を中心に図示時計方向に回動し、これにより扇形レバー61の第2押圧片61bがロックレバー65の下部に形成した当接片65aを押すので、ロックレバー65のロック位置が解除される。
この後、バネ121の付勢力でアッパーフレーム111内に支持されたカセットホルダ71をカセット装着位置からカセット挿脱位置に上昇させることができる。
次に、本発明に係るカセット装着装置20において、カセットホルダ71の左側板71bの外側に取り付けたカセット位置決め兼用カセット押し出し機構部80によりカセットホルダ71内に位置決めして載置したカセット1を押し出す動作について図19〜図21を用いて説明する。
図19(a),(b)は本発明に係るカセット装着装置において、カセット装着位置でのカセット位置決め兼用カセット押し出し機構部の動作を説明するための側面図、
図20(a)〜(c)は本発明に係るカセット装着装置において、カセットホルダ上昇途中でのカセット位置決め兼用カセット押し出し機構部の動作を説明するための側面図、
図21(a),(b)は本発明に係るカセット装着装置において、カセット挿脱位置でのカセット位置決め兼用カセット押し出し機構部の動作を説明するための側面図である。
まず、図19(a),(b)は、カセットホルダ71内に載置したカセット1がカセット装着位置に至っている状態を示している。このカセット装着位置では先に図11(b)を用いて説明したように、カセット位置決め兼用カセット押し出し機構部80によりカセットホルダ71内でカセット1が所定の位置に位置決めされている。
即ち、カセット位置決め兼用カセット押し出し板81がバネ82の付勢力に抗してカセットホルダ71の後方(矢印Y2方向)側に移動し、且つ、カセット位置決め兼用カセット押し出し板81上のロックレバー84も一体に矢印Y2方向に移動してロックレバー84のロック用切り欠き部84aがバネ85の付勢力によりロック用ピン88に係合してカセット位置決め兼用カセット押し出し板81が所定の位置にロックされ、且つ、カセット位置決め兼用カセット押し出し板81のカセット位置決め兼用カセット押し出し爪部81aにカセット筺体2の前方部位が当接しているので、カセットホルダ71内でカセット1が所定の位置に位置決めされている。
このカセット装着位置では、先に図13及び図14を用いて説明したように、アッパーフレーム111にシャフト115を介して連結した扇形アーム116が段付シャフト120を中心にして図示時計方向に回動し、これに伴って蓋カバー113を取り付けたアッパーフレーム111が矢印Y1方向に移動しているので、セット位置決め兼用カセット押し出し機構部80中でロックレバー84の後方下方部位に固着されたシャフト86に嵌入しているロック解除用のネジリバネ87の上端部はシャフト115から離れて、このシャフト115の後方にいる。
次に、図20(a),(b)は、カセット1を位置決めして載置したセットホルダ71がカセット装着位置から矢印Z1方向に上昇中の状態を示している。
即ち、前述したようにカセット装着位置でカセット位置決め兼用カセット押し出し機構部80によりカセットホルダ71内でカセット1が所定の位置に位置決めされている状態からカセットホルダ71を上昇させると、先に図15及び図16を用いて説明したように、アッパーフレーム111にシャフト115を介して連結した扇形アーム116が段付シャフト120を中心にして図示反時計方向に回動し、これに伴って蓋カバー113を取り付けたアッパーフレーム111が矢印Y2方向に移動する。
ここで、カセット位置決め兼用カセット押し出し機構部80中でロックレバー84の後方下方部位に固着されたシャフト86に嵌入しているロック解除用のネジリバネ87の上端部が、アッパーフレーム111と一体に矢印Y2方向に移動中のシャフト115に当接し、この後、図20(c)に示したように、カセットホルダ71が更に上昇する途中で、シャフト115の矢印Y2方向への移動に伴ってネジリバネ87の上端部がシャフト115により蹴られるので、ロックレバー84がバネ85の付勢力に抗して軸83を中心に図示反時計方向に回動し、これによりロックレバー84のロック用切り欠き部84aがロック用ピン88から離れるために、ロックレバー84によるカセット位置決め兼用カセット押し出し板81へのロックが解除され、この後、ネジリバネ87の上端部はシャフト115から離れてカセットホルダ71が後述するカセット挿脱位置に向かう。
そして、アッパーフレーム111の矢印Y2方向への後退に伴って、ネジリバネ87の上端部はシャフト115から離れるために、ロックレバー84がバネ85の付勢力により軸83を中心に図示時計方向に回動して初期状態に戻ると共に、カセット位置決め兼用カセット押し出し板81もがバネ82の付勢力によりカセットホルダ71の前方(矢印Y1方向)に移動して、図21(a),(b)に示した状態に移行する。
ここで、図21(a),(b)は、カセットホルダ71内に載置したカセット1がカセット挿脱位置に至っている状態を示している。このカセット挿脱位置では、上記したように、カセットホルダ71の上昇途中でカセット位置決め兼用カセット押し出し機構部80中のロックレバー84によるカセット位置決め兼用カセット押し出し板81へのロックが解除されるので、カセット位置決め兼用カセット押し出し板81がバネ82の付勢力によりカセットホルダ71の前方(矢印Y1方向)に移動し、これによりカセット位置決め兼用カセット押し出し板81のカセット位置決め兼用カセット押し出し爪部81aがバネ82の付勢力でカセット筺体2をカセットホルダ71の前方側に押し出している。
従って、カセット挿脱位置で使用者はカセットホルダ71内に載置したカセット1を容易に取り出すことができる。
上記したように、カセットホルダ71の左側板71bの外側に取り付けたカセット位置決め兼用カセット押し出し機構部80は、カセット位置決め兼用カセット押し出し板81のカセット位置決め兼用カセット押し出し爪部81aがカセット1をカセットホルダ71内の所定の位置に位置決めする機能と、所定の位置に位置決めされたカセット1をカセットホルダ71内から押し出す機能とを兼務しているので、それぞれの機能を備えた部品を用意しなくて良いので、部品点数の削減に寄与できる。