JP2004062970A - カセット装着装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】カセットホルダ21の左右側面21b,21cに一対のスライダ26,27をスライド可能に設け、且つ、一対のスライダ26,27にカセット蓋開閉部材40の左右側面40a,40bを回動可能に取り付けると共に、カセット蓋開閉部材40の左右側面40a,40b間に形成した連結部40cに連接してアーム支持部を設け、このアーム支持部に一対のカセット押し出しアーム47,48を回動可能に支持させてなり、小型カセット11を装着したカセットホルダ21が記録再生位置からカセット挿脱位置に戻った後の一対のスライダ26,27のカセット挿脱位置側への移動に協働して一対のカセット押し出しアーム47,48を小型カセットの押し出し方向に回動させている。
【選択図】 図2
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、大型カセットと小型カセットとをカセット挿脱位置で一つのカセットホルダ上に選択的に装着し、且つ、このカセットホルダ上に装着した大型カセット又は小型カセットをカセット挿脱位置と記録再生位置との間で往復動させるように構成したカセット装着装置において、とくに、カセットホルダが記録再生位置からカセット挿脱位置に戻った際にカセット挿脱位置で小型カセットを取り出し易くしたカセット装着装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般的に、VTR(Video Tape Recorder)などに適用されるカセット装着装置において、音声情報や映像情報などの各種の情報を長時間に亘って記録再生するために多量の磁気テープを収納した大型カセットと、各種の情報を短時間に亘って記録再生するために少量の磁気テープを収納した小型カセットとをカセット挿脱位置で一つのカセットホルダ上に選択的に装着し、このカセットホルダ上に装着した大型カセット又は小型カセットをカセット挿脱位置から記録再生位置に移動させて、記録再生位置で回転自在な回転ドラムに取り付けた磁気ヘッドにより磁気テープに情報を記録したり、記録済みの情報を再生できるように構成したカセット装着装置は、大小2種類のカセットを使用者の要求に応じて選択できるので使い勝手が良く多用されている。
【0003】
この種のカセット装着装置では、とくに、大型カセット又は小型カセットを装着したカセットホルダが記録再生位置からカセット挿脱位置に戻った際に、カセット挿脱位置で小型カセットをつかみ易く排出させることが必要であり、この目的を達成するために各種の構造形態が開発されているものの、本出願人は先に特開2002−117601号公報にて小型カセットをつかみやすいように排出することができ、且つ、部品点数が少なく、占有面積が小さく、小型化、薄型化することができるカセット装着装置を提案した。
【0004】
上記した特開2002−117601号公報にて提案した従来のカセット装着装置では、ここでの図示を省略するものの、大型カセット又は小型カセットを選択的に装着するためのカセットホルダの左右側面の各外側に、一対のスライダを互いに対向させて両者位相を合わせながらカセットホルダの左右側面の外側に沿ってスライド可能に取り付けている。この際、一対のスライダは、親亀の背中で小亀が移動できる構造形態を採用しており、具体的には、カセットホルダ(親亀)と一対のスライダ(小亀)とが一体にカセット挿脱位置と記録再生位置との間を往復動する第1態様動作と、カセットホルダと一体に一対のスライダが記録再生位置からカセット挿脱位置に戻った後に一対のスライダのみがカセットホルダの左右側面の外側に沿ってカセット挿脱位置側(前方)に向かって更に移動する第2態様動作とを取り得るようになっている。
【0005】
また、一対のスライダにカセット蓋開閉部材(リッドオープナー)の左右側面が回動可能に取り付けられており、且つ、カセット蓋開閉部材の左右側面間に形成した連結部に連接して蓋開閉部が大型カセットの前面蓋又は小型カセットの前面蓋と対向して設けられている。そして、大型カセット又は小型カセットを装着したカセットホルダがカセット挿脱位置と記録再生位置との間を往復動する動作に伴って、カセット蓋開閉部材の蓋開閉部が回動してこの蓋開閉部で大型カセットの前面蓋又は小型カセットの前面蓋を開閉している。
【0006】
更に、大型カセットを装着したカセットホルダが記録再生位置からカセット挿脱位置に戻る際には、前記した第1態様動作だけが作動するようになっているために、カセットホルダ及び一対のスライダに取り付けたカセット蓋開閉部材は共にカセット挿脱位置で停止するものの、大型カセットはカセット挿脱位置から前方への突出量が大きいので、大型カセットを何等の支障もなく取り出すことができるようになっている。
【0007】
一方、小型カセットを装着したカセットホルダが記録再生位置からカセット挿脱位置に戻る際には、前記した第1態様動作が作動した後に更に第2態様動作が作動するようになっているために、カセットホルダはカセット挿脱位置で停止しているものの、一対のスライダは第2態様動作によりカセットホルダの左右側面の外側に沿ってカセット挿脱位置側(前方)に向かって更に移動するので、一対のスライダに取り付けたカセット蓋開閉部材も一体にカセット挿脱位置側(前方)に向かって移動して、このカセット蓋開閉部材の連結部で小型カセットの前面蓋を押しながら小型カセットをカセットホルダから前方に向かって少量押し出すことができるようになっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記した従来のカセット装着装置では、カセットホルダの左右側面の外側に一対のスライダを第1,第2態様動作可能に取り付け、更に、一対のスライダにカセット蓋開閉部材を取り付けて、小型カセットを装着した時のみ第2態様動作による一対のスライダのカセット挿脱位置側(前方)への移動により、カセット蓋開閉部材の連結部で小型カセットをカセットホルダから前方に向かって少量押し出すことができるものの、小型カセットを使用者の手で把持する量が不足しているために、小型カセットがいまひとつ取り出しづらいという問題がある。
【0009】
そこで、従来のカセット装着装置の技術的思想を踏まえた上で、小型カセットをカセットホルダから押し出す際の突出量を更に増やして、小型カセットを従来例よりも一層つかみやすいように排出することができるカセット装着装置が望まれている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、第1の発明は、大型カセットと小型カセットとをカセット挿脱位置で選択的に装着し、且つ、前記大型カセット又は前記小型カセットと一体にカセット挿脱位置と記録再生位置との間を往復動するカセットホルダと、
前記カセットホルダの左右側面に位相を合わせてスライド可能に一対取り付けられ、且つ、前記カセットホルダと一体にカセット挿脱位置と記録再生位置とのを間を往復動する第1態様動作と、前記カセットホルダが記録再生位置からカセット挿脱位置に戻った後に前記カセットホルダの左右側面に沿ってカセット挿脱位置側に向かって更に移動する第2態様動作とを取り得る一対のスライダと、
前記一対のスライダに左右側面を回動可能に取り付けられ、且つ、左右側面間に形成した連結部に連接して蓋開閉部を前記大型カセットの前面蓋又は前記小型カセットの前面蓋と対向して設け、前記カセットホルダがカセット挿脱位置と記録再生位置との間を往復動する動作に伴って前記蓋開閉部を回動させて該蓋開閉部で各前記前面蓋を開閉するカセット蓋開閉部材とを備えたカセット装着装置において、
前記カセット蓋開閉部材の連結部に連接してアーム支持部を設け、このアーム支持部に一対のカセット押し出しアームを回動可能に支持させてなり、
前記小型カセットを装着した前記カセットホルダが記録再生位置からカセット挿脱位置に戻った後の前記一対のスライダのカセット挿脱位置側への移動に協働して前記一対のカセット押し出しアームを前記小型カセットの押し出し方向に回動させることを特徴とするカセット装着装置である。
【0011】
また、第2の発明は、上記した第1の発明のカセット装着装置において、
前記大型カセットを装着した前記カセットホルダが記録再生位置からカセット挿脱位置に戻った際に、カセット挿脱位置での前記一対のスライダのカセット挿脱位置側への移動を不作動とすることを特徴とするカセット装着装置である。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下に本発明に係るカセット装着装置の一実施例を図1乃至図9を参照して詳細に説明する。
【0013】
図1(a),(b)は本発明に係るカセット装着装置に適用される大型カセット,小型カセットを夫々示した斜視図、
図2は本発明に係るカセット装着装置を示した斜視図、
図3は図2に示した一対のカセット押し出しアームの構造を説明するための斜視図であり、(a)は初期状態を示し、(b)はカセット押し出し状態を示した図である。
【0014】
本発明に係るカセット装着位置を説明する前に、このカセット装着位置に適用される大型カセットと、小型カセットとについて図1(a),(b)を用いて簡略に説明する。
【0015】
図1(a),(b)に示した如く、例えばDVC規格を採用してディジタル記録再生できる形態の大型カセット1及び小型カセット11が開発されている。上記した大型カセット1及び小型カセット11は、夫々の内部に供給リール2,12と巻取リール3,13とに巻回した磁気テープTが同一幅のメタルテープを用いてデジタル記録再生に対応できるように開発されたものであり、大型カセット1の寸法は横幅×奥行き×高さが124mm×77mm×14mmであり、一方、小型カセット11の寸法は横幅×奥行き×高さが66mm×48mm×12mmであり、それぞれ規格化されている。
【0016】
また、この種のディジタル記録再生できるカセット構造では、大型カセット1の前面1aを覆う前面蓋4又は小型カセット11の前面11aを覆う前面蓋14を先頭にして後述するカセットホルダ21(図2)に挿入する方向と対応させて大型カセット1及び小型カセット11の左右方向を設定して説明すると、大型カセット1の前面蓋4をロックしている左右側面側の一対のロックアーム5,6を解除する際には、後述するカセットホルダ21内に設けた大型カセット用の蓋ロック解除片21a1,21a2を前面蓋4の下部左右に形成した切り欠き4a,4bからそれぞれ進入させて、蓋ロック解除片21a1,21a2で一対のロックアーム5,6を大型カセット1の背面1b側に向かって押して、一対のロックアーム5,6による前面蓋4へのロックを解除するようになっている。
【0017】
一方、小型カセット11の前面蓋14をロックしている右側面側のロックアーム15を解除する際には、後述するカセットホルダ21内に設けた小型カセット用の蓋ロック解除片25bを前面蓋14の下部右側に形成した切り欠き14bから進入させて、蓋ロック解除片25bでロックアーム15を小型カセット11の背面11b側に向かって押して、ロックアーム15による前面蓋14へのロックを解除するようになっている。尚、前面蓋14の下部左側に形成した切り欠き14aはカセットホルダ21内に設けた小型カセット用の位置決め片24bが進入するようになっている。
【0018】
次に、図2に示した如く、本発明に係るカセット装着装置20では、大型カセット1と小型カセット11とを選択的に装着するためのカセットホルダ21が板金部材を用いて一体的に折り曲げ形成されている。
【0019】
即ち、カセットホルダ21は、板金部材を用いて平坦な底面21aの左右端部を上方に向かって折り曲げて左側面21bと右側面21cとが間隔を離して互いに対向して略垂直に形成されており、且つ、図示手前側は大型カセット1又は小型カセット11をカセットホルダ21へ挿脱するために開口されていると共に、図示奥側も大型カセット1内の磁気テープT又は小型カセット11内の磁気テープTを記録再生位置に設けた回転ドラム(図示せず)に引き出すために開口されている。
【0020】
また、カセットホルダ21の左右側面21b,21c間の内側寸法を大型カセット1の横幅寸法に対応させることにより、底面21a上に大型カセット1が載置可能になっていると共に、底面21a上で左右側面21b,21cの内側近傍に大型カセット1の前面蓋4のロックを解除するための蓋ロック解除片21a1,(21a2…図示せず)が僅かの高さを持って上方に向かって切り起こし形成されているので、大型カセット1のカセットホルダ21への挿入動作に伴って蓋ロック解除片21a1,(21a2)で大型カセット1に設けた一対のロックアーム5,6による前面蓋4へのロックを解除するようになっている。
【0021】
また、カセットホルダ21の底面21aの前方(矢印Y1方向)で中心部を挟んだ左右に、小型カセット11内の供給リール12及び巻取リール13が臨むリール用逃げ孔21a3,21a4と、大型カセット1内の供給リール2及び巻取リール3が臨むリール用切り欠き部21a5,21a6とが連接して肉抜き形成され、更に、底面21aの後方で中心部に磁気テープTを引き出すためのテープ引き出し部材(図示せず)が進入するためのテープ引き出し用逃げ切り欠き部21a7が肉抜き形成されている。
【0022】
また、カセットホルダ21の底面21a上でリール用逃げ孔21a3,21a4の左右には板バネ用逃げ孔21a8,21a9が貫通して形成されており、この板バネ用逃げ孔21a8,21a9内に底面21aの裏面に固着した板バネ22,23が常時上方に付勢されながら上下方向に変位可能になっている。
【0023】
これらの板バネ22,23には、小型カセット11の横幅方向を案内するガイド片24a,25aと、小型カセット11の前面蓋14のロックを解除すると共に小型カセット11の奥行き方向を位置決めするための蓋ロック解除片兼用位置決め片24b,25bとを樹脂材により一体的にインサート成形したガイド片/蓋ロック解除片/位置決め片24,25が固着されている。そして、大型カセット1をカセットホルダ21上に装着した際には、板バネ22,23と一体にガイド片/蓋ロック解除片/位置決め片24,25が大型カセット1の底面の下方に沈み込む一方、小型カセット11をカセットホルダ21上に装着した際には、上方に付勢されたガイド片/蓋ロック解除片/位置決め片24,25で小型カセット11の横幅方向を案内しながら小型カセット11の前面蓋14のロックを解除し且つ小型カセット11の奥行き方向を位置決めしている。
【0024】
また、カセットホルダ21の左右側面21b,21cの外側には、一対のスライダ26,27が互いに対向して両者位相を合わせて前後方向(矢印Y1,Y2方向)にスライド可能に取り付けられていると共に、この一対のスライダ26,27に後述するカセット蓋開閉部材(リッドオープナー)40の左右側面40a,40bが回動可能に取り付けられている。また、一対のスライダ26,27の外側には、シャーシーの左側板28と右側板29とが互いに対向して左右対称に垂設されている。この際、シャーシーの左側板28及び右側板29は、垂設した左右側板部28a,29aの前方下方がそれぞれ内側に向かって略直角に折り曲げられて前側板部28b,29bが形成され、これらの前側板部28b,29bの各内側にカセットホルダ21の底面21aの前方左右端から突出した前端部21a10,21a11が当接することで、カセットホルダ21がカセット挿脱位置に位置決めされるようになっている。
【0025】
ここで、カセットホルダ21の左側面21b側と右側面21c側とは互いに左右対称構造であるため、図示の都合上、以下、カセットホルダ21の右側面21c側に設けた各構成部材について説明し、左側面21b側の説明を省略する。
【0026】
まず、カセットホルダ21の右側面21cの外側には、2本の水平ピン30,31が前後に間隔を離して固着されており、これらの水平ピン30,31がスライダ27に形成した水平溝27a,27b内に嵌合することで、スライダ27がカセットホルダ21の右側面21cの外側に沿って前後方向(矢印Y1,Y2方向)に水平移動可能になっている。
【0027】
また、スライダ27には、前方部位と中間部位とにガイドピン32,33が外側に向かって水平に突出して固着されていると共に、前方のガイドピン32の上方にもピン34が固着されている。そして、スライダ27に固着した2本のガイドピン32,33は、シャーシーの右側板29の右側板部29a上でカセット挿脱位置側の水平溝と記録再生位置側の垂直溝とをL字状に連接して形成した2本のL字状ガイド溝29a1,29a2内に嵌合していると共に、更に、2本のガイドピン32,33は、右側板29の外側に水平移動自在に設けた不図示の第1,第2ラックにも係合している。尚、不図示の第1,第2ラックは不図示のギア列により第1,第2ラックが重なり合った状態で一体に水平移動する動作と、第1ラック上を第2ラックが水平移動する動作とを取り得るようになっているものである。
【0028】
また、カセットホルダ21の後方側に固着した水平ピン31と、スライダ27の前方側に固着したピン34との間に引張バネ35が掛け渡されており、この引張バネ35によりスライダ27はカセットホルダ21の後方(矢印Y2方向)側に常時付勢されている。
【0029】
上記したスライダ27は、従来技術で説明したと同様に、親亀の背中で小亀が移動できる構造形態を採用しており、具体的には、カセットホルダ(親亀)21とスライダ(小亀)27とが一体に右側板29の右側板部29aに形成したL字状ガイド溝29a1,29a2に案内されて不図示の第1,第2ラックによりカセット挿脱位置と記録再生位置とのを間を往復動する第1態様動作と、カセットホルダ21と一体にスライダ27が記録再生位置からカセット挿脱位置に戻った後にスライダ27のみが不図示の第2ラックによりカセットホルダ21の右側面21cの外側に沿ってカセット挿脱位置側(前方の矢印Y1方向)に向かって更に移動する第2態様動作とを取り得るようになっている。
【0030】
この際、カセット挿脱位置では図示を省略するものの、大型カセット1が挿入されたことを検出する大型カセット検出器と、小型カセット11が挿入されたことを検出する小型カセット検出器とが設けられている。そして、大型カセット1をカセットホルダ11に装着して大型カセット検出器がON状態の時には、制御部によって上記した第1態様動作だけが行われ、一方、小型カセット11をカセットホルダ11に装着して小型カセット検出器がON状態の時には、制御部によって上記した第1,第2態様動作が共に行われるようになっている。
【0031】
上記に伴って、カセットホルダ21の右側面21cの外側と、スライダ27の内側との間には、ロックアーム36が上記した水平ピン30を中心にして不図示のバネにより図示反時計方向に常時付勢されながら回動可能に支持されている。この際、ロックアーム36のうちで、上方側に向かって延出させた一端部に水平ピン37が固着され、且つ、水平ピン30を介して後方側に向かって延出させた他端部に突起36aが形成されている。
【0032】
そして、ロックアーム36が不図示のバネの付勢力により水平ピン30を中心に図示反時計方向に回動して、ロックアーム36の他端部に形成した突起36aがスライダ27の下端に凹状に切り欠いた凹部27c内に進入している場合には、スライダ27がカセットホルダ21に対してロックされている状態となるので、カセットホルダ21とスライダ27とが一体となってカセット挿脱位置と記録再生位置との間を往復動する第1態様動作を取り得るようになっている。
【0033】
一方、ロックアーム36の一端部に固着した水平ピン37を不図示のロック解除部材によりカセットホルダ21の前方(矢印Y1方向)に向かって押圧すると、ロックアーム36が不図示のバネの付勢力に抗して水平ピン30を中心に図示時計方向に回動するので、ロックアーム36の他端部に形成した突起36aが、スライダ27の下端に凹状に切り欠いた凹部27c内から離脱し、これによりスライダ27がカセットホルダ21に対してロックを解除されるので、スライダ27のみがカセットホルダ21の右側面21cの外側に沿ってカセット挿脱位置側(矢印Y1方向)に移動する第2態様動作を取り得るようになっている。
【0034】
次に、本発明の要部となるカセット蓋開閉部材(リッドオープナー)40は、板金部材を用いて折り曲げ形成されており、このカセット蓋開閉部材40の左右側面40a,40bがカセットホルダ21の左右側面21b,21cにスライド可能に取り付けた一対のスライダ26,27にピン(41…左側図示せず),42を中心にして回動可能に取り付けられている。また、カセット蓋開閉部材40は、左側面40aと右側面40bとに連接して左右側面40a,40b間に連結部40cがカセットホルダ21の底面21aに対して略垂直で且つカセットホルダ21の横幅寸法と対応して長尺に形成されていると共に、連結部40cに連接して蓋開閉部40dがカセットホルダ21の前方(矢印Y1方向)に向かってL字状に曲げ形成されており、この蓋開閉部40dはカセットホルダ21に装着した大型カセット1の前面蓋4又は小型カセット11の前面蓋14に対向して各前面蓋4,14の下端部に進入できるようになっている。この際、カセット蓋開閉部材40の蓋開閉部40dは、連結部40cの中心部より右側で板バネ23の後方側の延長線上に形成されている。
【0035】
また、カセット蓋開閉部材40の左右側面40a,40bには、ガイドピン(43…左側図示せず),44が外側に向かって水平に突出して固着されている。そして、カセット蓋開閉部材40の右側面40b側について説明すると、右側面40bに固着したガイドピン44は、シャーシーの右側板29の右側板部29a上で2本のL字状ガイド溝29a1,29a2よりも上方に形成した蓋開閉用ガイド溝29a3内に嵌合している。この際、右側板29に形成した蓋開閉用ガイド溝29a3は、前方側が略水平に形成され、中間部位から後方に向かって右上がりに傾斜し、更に、傾斜した終端部位から下方に向かって曲げられてカム形状を成している。これにより、大型カセット1又は小型カセット11を装着したカセットホルダ21がカセット挿脱位置と記録再生位置との間を往復動する動作に伴って、カセット蓋開閉部材40の蓋開閉部40dが蓋開閉用ガイド溝29cのカム形状に応じて回動するので、蓋開閉部40dが大型カセット1の前面蓋4の下端部又は小型カセット11の前面蓋14の下端部に当接しながら前面蓋4又は前面蓋14を開閉している。
【0036】
また、図3(a),(b)にカセット蓋開閉部材40の右側を拡大してカセットホルダ21の後方側(矢印Y2方向側)から見て図示すると、カセット蓋開閉部材40の連結部40cのうちで中間部位に連接してアーム支持部40eが後方側(矢印Y2方向側)に向かって僅かな奥行き幅でL字状に折り曲げ形成されており、このアーム支持部40eはカセットホルダ21の底面21aに対して略平行に平板状に設けられている。更に、カセット蓋開閉部材40のアーム支持部40e上には、一対の垂直ピン(45…左側図示せず),46が中心部近傍の左右に垂設され、この一対の垂直ピン(45),46に板金材を用いてL字状に折り曲げ形成した一対のカセット押し出しアーム(47…左側図示せず),48が回動可能に支持されている。
【0037】
上記した一対のカセット押し出しアーム(47),48は、カセット蓋開閉部材40の連結部40cの中心部位から離れた側の各一端部(47a),48aと、カセット蓋開閉部材40の連結部40cの中心部位から離れた左右端側に切り起こした切り起こし片(40c1),40c2との間で掛け渡された一対の引張バネ(49),50によって図3(a)に示した初期状態でカセット蓋開閉部材40の連結部40cに対して略平行に付勢されている。
【0038】
また、一対のカセット押し出しアーム(47),48の各後面(47b),48bから下方に突出させてカセッホルダ21の底面21aの後端部21a12に向かって折り曲げ形成したストッパ片(47c),48cは、カセッホルダ21の底面21aの後端部21a12に当接可能に設けられている。
【0039】
また、一対のカセット押し出しアーム(47),48の高さは、カセット蓋開閉部材40の連結部40cの高さ以下に抑えられているので、大型カセット1の前面蓋4又は小型カセット11の前面蓋14を開蓋すると時にカセット蓋開閉部材40の連結部40cが装置内の上方に向かって回動しても一対のカセット押し出しアーム(47),48を従来の装置の高さと略同じ高さ以内におさめることができる。
【0040】
また、一対のカセット押し出しアーム(47),48の各後面(47b),48bには、長尺に形成した一対の板バネ(51),52が溶着されている。この際、一対の板バネ(51),52は、連結部40cの中心部位から離れた側の各一端部(51a),52a側が溶着されていると共に、連結部40cの中心部位に近い各他端部(51b),52bに樹脂材を用いて前方側を円弧状に形成した一対のカセット押圧部材(53),54がそれぞれ取り付けられ、これらのカセット押圧部材(53),54が連結部40cの中心部位の左右に貫通して形成した矩形孔40c3,40c4内に進退自在になっている。この際、一対の板バネ(51),52の各他端部(51b),52b側は、各一他端部(51a),52a側に対して弾性変位可能になっているために、大型カセット1又は小型カセット11を押し出す時に万一外部からカセット押し出し方向と反対側の力が作用した場合に一対のカセット押し出しアーム(47),48の弾性変位により異常な力を吸収して装置20の破壊を防止することができるようになっている。更に、一対の板バネ(51),52の各他端部(51b),52bに取り付けた一対のカセット押圧部材(53),54は、小型カセット11の前面蓋14を傷つけることなく押圧するために樹脂材を用いて当接部位を円弧状に形成している。
【0041】
そして、右側についてのみ説明すると、図3(a)に示した初期状態では、スライダ27がカセットホルダ21の後方(矢印Y2方向)側に移動して図2に示したロックアーム36によりロックされているため、このスライダ27に支持したカセット蓋開閉部材40もカセットホルダ21の後方(矢印Y2方向)側に移動している。この時、カセット蓋開閉部材40のアーム支持部40d上に垂直ピン46を中心に回動可能に支持したカセット押し出しアーム48は引張バネ50によってカセット蓋開閉部材40の連結部40cと略平行な姿勢を取っているため、カセット押し出しアーム48の後面48bに溶着させた板バネ52もカセット蓋開閉部材40の連結部40cと略平行になると共に、板バネ52の他端部52bに取り付けたカセット押圧部材54は連結部40cに貫通して形成した矩形孔40c4内を臨んでいるものの、カセット押圧部材54はカセットホルダ21の前方(矢印Y1方向)側に突出することなく待機している。
【0042】
次、図3(b)に示したカセット押し出し状態では、図2に示したロックアーム36によるスライダ27へのロックが解除されて、スライダ27のみがカセットホルダ21の右側面21cの外側に沿ってカセットホルダ21の前方(矢印Y1方向)に向かって所定距離移動するので、スライダ27に支持したカセット蓋開閉部材40もカセットホルダ21の前方に向かって移動する。この時、カセット蓋開閉部材40のアーム支持部40d上に垂直ピン46を中心に回動可能に支持したカセット押し出しアーム48は、このアーム48に一体形成したストッパ片48cがカセットホルダ21の底面21aの後端部21a12に当接しているため、カセット蓋開閉部材40の前方移動に協働して引張バネ50の付勢力に抗しながら垂直ピン46を中心に図示反時計方向に回動するので、カセット押し出しアーム48の後面48bに溶着させた板バネ52の他端部52bに取り付けたカセット押圧部材54は連結部40cに貫通して形成した矩形孔40c4内からカセットホルダ21の前方(矢印Y1方向)に向かって大巾に突出できるようになっているので、カセット押圧部材54で小型カセット11を押し出すことができる。
【0043】
ここで、上記のように構成した本発明に係るカセット装着装置20の動作について、図4〜図9を用いて説明する。
【0044】
図4は本発明に係るカセット装着装置において、初期状態でカセットホルダがカセットホルダ挿脱位置に至っている時に、小型カセットをカセットホルダに装着した状態を示した右側面図、
図5は本発明に係るカセット装着装置において、初期状態でカセットホルダがカセットホルダ挿脱位置に至っている時に、小型カセットをカセットホルダに装着した状態を示した平面図、
図6は本発明に係るカセット装着装置において、小型カセットを装着したカセットホルダが記録再生位置に至った状態を示した右側面図、
図7は本発明に係るカセット装着装置において、小型カセットを装着したカセットホルダが記録再生位置からカセット挿脱位置に戻った時に、小型カセットをカセット蓋開閉部材に取り付けた一対のカセット押し出しアームで押し出す状態を示した右側面図、
図8は本発明に係るカセット装着装置において、小型カセットを装着したカセットホルダが記録再生位置からカセット挿脱位置に戻った時に、小型カセットをカセット蓋開閉部材に取り付けた一対のカセット押し出しアームで押し出す状態を示した平面図、
図9は本発明に係るカセット装着装置において、カセットホルダがカセットホルダ挿脱位置に至っている時に、大型カセットをカセットホルダに装着した状態又は大型カセットをカセットホルダから離脱させる状態を示した平面図である。
【0045】
まず、図4及び図5を併用して説明すると、カセットホルダ21が初期状態の時には、カセットホルダ21の底面21aの前方左右端から突出した前端部21a10,21a11がシャーシーの左側板28及び右側板29の前側板部28b,29bの各内側に当接することで、カセットホルダ21はカセット挿脱位置に至っている。
【0046】
また、カセット挿脱位置ではここでの図示を省略するものの、大型カセット1が挿入されたことを検出する大型カセット検出器と、小型カセット11が挿入されたことを検出する小型カセット検出器とが設けられている。
【0047】
ここで、小型カセット11をカセットホルダ21の底面21a上に挿入すると、不図示の小型カセット検出器がON状態となり、不図示の制御部は前記した第1,第2態様動作を取るように制御する。
【0048】
また、小型カセット11をカセットホルダ21に装着する際に、カセットホルダ21の底面21aの裏面に固着させた板バネ22,23にインサート成形したガイド片/蓋ロック解除片/位置決め片24,25で小型カセット11の横幅方向を案内しながら小型カセット11の前面蓋14のロックを解除し且つ小型カセット11の奥行き方向を位置決めしている。
【0049】
また、カセットホルダ21が初期状態の時には、カセットホルダ21の左右側面21b,21cにスライド可能に取り付けた一対のスライダ26,27は、図2に示したロックアーム(36),36によってカセットホルダ21の後方(矢印Y2方向)側にロックされており、カセットホルダ21と一対のスライダ26,27とが一体となって移動可能になっている。
【0050】
また、一対のスライダ26,27に左右側面40a,40bを回動可能に取り付けたカセット蓋開閉部材40は、カセットホルダ21の後方(矢印Y2方向)側で小型カセット11の前面蓋14と対向するように待機にしており、左右側面40a,40b間に掛け渡した連結部40cから連接して下方に曲げ形成した蓋開閉部40dが前面蓋14の下端部に進入可能になっている。
【0051】
また、カセット蓋開閉部材40のアーム支持部40e上に垂直ピン45,46を中心に回動可能に支持した一対のカセット押し出しアーム47,48は、引張バネ49,50によってカセット蓋開閉部材40の連結部40cと略平行な姿勢を取っている。また、一対のカセット押し出しアーム47,48に溶着させた一対の板バネ51,52の各他端部に取り付けたカセット押圧部材53,54は、連結部40cに貫通して形成した矩形孔40c3,40c4内からカセットホルダ21の前方に向かって大巾に突出することなく待機している。
【0052】
次に、図6に示した如く、カセット挿脱位置で小型カセット11を装着したカセットホルダ21は、前記した第1態様動作に基づいて不図示の第1,第2ラックの駆動力によりカセットホルダ21の左右側面21b,21cに取り付けた一対のスライダ(26),27と一体となってカセット挿脱位置から記録再生位置に移動される。この際、一対のスライダ(26),27に固着したガイドピン(32,33),32,33をシャーシーの左右側板(28),29に形成したL字状ガイド溝(28a1,28a2),29a1,29a2に沿わせて移動することで、小型カセット11を装着したカセットホルダ21が水平移動した後に記録再生位置に下降する。また、カセットホルダ21の記録再生位置への移動中に、カセット蓋開閉部材40の左右側面(40a),40bに固着したガイドピン(43),44をシャーシーの左右側板(28),29に形成した蓋開閉用ガイド溝(28a3),29a3に沿わせて移動することで、蓋開閉用ガイド溝(28a3),29a3のカム形状に応じてカセット蓋開閉部材40の蓋開閉部40dがピン(41),42を中心に回動して蓋開閉部40dで小型カセット11の前面蓋14を開蓋している。そして、記録再生位置で回転自在な回転ドラムに取り付けた磁気ヘッドにより小型カセット11内の磁気テープTに情報を記録したり、記録済みの情報を再生している。
【0053】
この後、小型カセット11を装着したカセットホルダ21を記録再生位置からカセット挿脱位置に戻す動作は上記と逆の動作で行われ、且つ、カセット蓋開閉部材40の蓋開閉部40dで小型カセット11の前面蓋14を閉蓋している。
【0054】
次に、図7及び図8を併用して説明すると、小型カセット11を装着したカセットホルダ21が記録再生位置からカセット挿脱位置に戻ると、カセットホルダ21の底面21aの前方左右端から突出した前端部21a10,21a11がシャーシーの左側板28及び右側板29の前側板部28b,29bの各内側に当接するので、カセットホルダ21はカセット挿脱位置で停止すると共に、図示しないロック解除手段により図2に示したロックアーム(36),36による一対のスライダ26,27のカセットホルダ21へのロックを解除する。
【0055】
ここで、予め図示しない小型カセット検出器で小型カセット11の挿入を検出しているので、図示しない第2ラックが第1ラック上を移動し、一対のスライダ26,27に形成した水平溝(26a,26b),27a,27bがカセットホルダ21の左右側面21b,21cに固着したガイドピン(30,31),30,31に案内されながら一対のスライダ26,27のみが第2ラックの駆動力によりカセットホルダ21の前方(矢印Y1方向)に向かって所定距離移動するので、一対のスライダ26,27に支持したカセット蓋開閉部材40もガイドピン43,44が蓋開閉用ガイド溝(28a3),29a3に案内されながらカセットホルダ21の前方(矢印Y1方向)に向かって移動する。
【0056】
そして、従来技術で説明したようにカセット蓋開閉部材40のカセットホルダ21の前方(矢印Y1方向)への移動によりカセット蓋開閉部材40の連結部40cで前面蓋14を押しながら小型カセット11を押し出した場合には、二点鎖線で示したように小型カセット11の押し出し量L1が少量で略8mm程度となる。
【0057】
これに対して、本発明では、先に図3(b)を用いて説明したように、カセット蓋開閉部材40の前方移動に協働して、カセット蓋開閉部材40のアーム支持部40d上に回動可能に支持した一対のカセット押し出しアーム47,48が、ここに一体に形成したストッパ片47c,48cをカセットホルダ21の底面21aの後端部21a12に当接させながら引張バネ49,50に抗して垂直ピン45,46を中心にカセット押し出し方向にそれぞれ回動することにより、一対のカセット押し出しアーム47,48に溶着させた一対の板バネ51,52も一対のカセット押し出しアーム47,48と一体に回動し、一対の板バネ51,52の他端部51b,52bに取り付けた一対のカセット押圧部材53,54は連結部40cに貫通して形成した矩形孔40c3,40c4内からカセットホルダ21の前方に向かって大巾に突出して、一対のカセット押圧部材53,54で前面蓋14を押しながら小型カセット11を押し出すので、実線で示したように小型カセット11の押し出し量L2が増して略15mm程度となり、従来に比べて約倍程度押し出し量が増加するので、小型カセット11を使用者の手で確実につかみ出すことが可能となる。
【0058】
次に、図9に示した如く、初期状態でカセットホルダ21がカセット挿脱位置に至っている時に大型カセット1をカセットホルダ21に装着すると、不図示の大型カセット検出器がON状態となり、不図示の制御部は前記した第1態様動作のみを取るように制御する。
【0059】
また、大型カセット1をカセットホルダ21に装着する際に、カセットホルダ21の左右側面21b,21cの内側に沿って大型カセット1を案内しながら、底面21a上の左右端近傍に切り起こした蓋ロック解除片21a1,21a2で大型カセット1の前面蓋14のロックを解除している。
【0060】
そして、大型カセット1を装着したカセットホルダ21を、前記した第1態様動作に基づいて不図示の第1,第2ラックの駆動力によりカセットホルダ21の左右側面21b,21cに取り付けた一対のスライダ26,27と一体となって記録再生位置まで移動させ、且つ、移動途中にカセット蓋開閉部材40の蓋開閉部40dで大型カセット1の前面蓋4を開蓋し、更に、記録再生位置からカセット挿脱位置に戻る時も上記と逆の動作が行われている。
【0061】
ここで、大型カセット1を装着したカセットホルダ21がカセット挿脱位置に戻った際に、大型カセット1のカセットホルダ21の前方への突出量L3は30mm程度と十分に大きいために、一対のスライダ26,27に支持したカセット蓋開閉部材40をカセット挿脱位置でカセットホルダ21の前方へ移動させる必要がないために前方への移動を不作動とし、第1態様動作のみを取るように制御されている。これにより、小型カセット11のカセットホルダ21からの排出動作に比べて大型カセット1の排出動作を短時間で行うことができる。
【0062】
【発明の効果】
以上詳述した本発明に係るカセット装着装置において、請求項1記載によると、とくに、カセットホルダの左右側面に一対のスライダをスライド可能に設け、且つ、一対のスライダにカセット蓋開閉部材の左右側面を回動可能に取り付けると共に、カセット蓋開閉部材の左右側面間に形成した連結部に連接してアーム支持部を設け、このアーム支持部に一対のカセット押し出しアームを回動可能に支持させてなり、小型カセットを装着したカセットホルダが記録再生位置からカセット挿脱位置に戻った後の一対のスライダのカセット挿脱位置側への移動に協働して一対のカセット押し出しアームを小型カセットの押し出し方向に回動させているので、小型カセットの押し出し量が従来に比べて約倍程度増加するので、小型カセットを使用者の手で確実につかみ出すことが可能となる。
【0063】
また、請求項2記載によると、大型カセットを装着したカセットホルダが記録再生位置からカセット挿脱位置に戻った際に、カセット脱位置での一対のスライダのカセット挿脱位置側への移動を不作動としたために、一対のカセット押し出しアームによる押し出し動作も行われないものの、大型カセットのカセットホルダからの突出量が十分あるので、小型カセットのカセットホルダからの排出動作に比べて大型カセットの排出動作を短時間で行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a),(b)は本発明に係るカセット装着装置に適用される大型カセット,小型カセットを夫々示した斜視図である。
【図2】本発明に係るカセット装着装置を示した斜視図である。
【図3】図2に示した一対のカセット押し出しアームの構造を説明するための斜視図であり、(a)は初期状態を示し、(b)はカセット押し出し状態を示した図である。
【図4】本発明に係るカセット装着装置において、初期状態でカセットホルダがカセットホルダ挿脱位置に至っている時に、小型カセットをカセットホルダに装着した状態を示した右側面図である。
【図5】本発明に係るカセット装着装置において、初期状態でカセットホルダがカセットホルダ挿脱位置に至っている時に、小型カセットをカセットホルダに装着した状態を示した平面図である。
【図6】本発明に係るカセット装着装置において、小型カセットを装着したカセットホルダが記録再生位置に至った状態を示した右側面図である。
【図7】本発明に係るカセット装着装置において、小型カセットを装着したカセットホルダが記録再生位置からカセット挿脱位置に戻った時に、小型カセットをカセット蓋開閉部材に取り付けた一対のカセット押し出しアームで押し出す状態を示した右側面図である。
【図8】本発明に係るカセット装着装置において、小型カセットを装着したカセットホルダが記録再生位置からカセット挿脱位置に戻った時に、小型カセットをカセット蓋開閉部材に取り付けた一対のカセット押し出しアームで押し出す状態を示した平面図である。
【図9】本発明に係るカセット装着装置において、カセットホルダがカセットホルダ挿脱位置に至っている時に、大型カセットをカセットホルダに装着した状態又は大型カセットをカセットホルダから離脱させる状態を示した平面図である。
【符号の説明】
1…大型カセット、2…供給リール、3…巻取リール、4…前面蓋、
5…ロックアーム、
11…小型カセット、12…供給リール、13…巻取リール、14…前面蓋、
15…ロックアーム、
20…カセット装着装置、
21…カセットホルダ、21a…底面、21b…左側面、21c…右側面、
26,27…一対のスライダ、28…左側板、29…右側板、
36…ストッパーアーム、
40…カセット蓋開閉部材(リッドオープナー)、
40a…左側面、40b…右側面、40c…連結部、40d…蓋開閉部、
40e…アーム支持部、
45,46…垂直ピン、
47,48…一対のカセット押し出しアーム、47c,48c…ストッパ片、
49,50…一対の引張バネ、51,52…一対の板バネ、
53,54…一対のカセット押圧部材。
Claims (2)
- 大型カセットと小型カセットとをカセット挿脱位置で選択的に装着し、且つ、前記大型カセット又は前記小型カセットと一体にカセット挿脱位置と記録再生位置との間を往復動するカセットホルダと、
前記カセットホルダの左右側面に位相を合わせてスライド可能に一対取り付けられ、且つ、前記カセットホルダと一体にカセット挿脱位置と記録再生位置とのを間を往復動する第1態様動作と、前記カセットホルダが記録再生位置からカセット挿脱位置に戻った後に前記カセットホルダの左右側面に沿ってカセット挿脱位置側に向かって更に移動する第2態様動作とを取り得る一対のスライダと、
前記一対のスライダに左右側面を回動可能に取り付けられ、且つ、左右側面間に形成した連結部に連接して蓋開閉部を前記大型カセットの前面蓋又は前記小型カセットの前面蓋と対向して設け、前記カセットホルダがカセット挿脱位置と記録再生位置との間を往復動する動作に伴って前記蓋開閉部を回動させて該蓋開閉部で各前記前面蓋を開閉するカセット蓋開閉部材とを備えたカセット装着装置において、
前記カセット蓋開閉部材の連結部に連接してアーム支持部を設け、このアーム支持部に一対のカセット押し出しアームを回動可能に支持させてなり、
前記小型カセットを装着した前記カセットホルダが記録再生位置からカセット挿脱位置に戻った後の前記一対のスライダのカセット挿脱位置側への移動に協働して前記一対のカセット押し出しアームを前記小型カセットの押し出し方向に回動させることを特徴とするカセット装着装置。 - 請求項1記載のカセット装着装置において、
前記大型カセットを装着した前記カセットホルダが記録再生位置からカセット挿脱位置に戻った際に、カセット挿脱位置での前記一対のスライダのカセット挿脱位置側への移動を不作動とすることを特徴とするカセット装着装置。
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