JPH11283300A - カセット装着装置 - Google Patents

カセット装着装置

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JPH11283300A
JPH11283300A JP10100500A JP10050098A JPH11283300A JP H11283300 A JPH11283300 A JP H11283300A JP 10100500 A JP10100500 A JP 10100500A JP 10050098 A JP10050098 A JP 10050098A JP H11283300 A JPH11283300 A JP H11283300A
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JP
Japan
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cassette
tape cassette
holder
cassette holder
small tape
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JP10100500A
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English (en)
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Yoshiyuki Togo
善之 東郷
Hiroyuki Takada
裕之 高田
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Victor Company of Japan Ltd
Original Assignee
Victor Company of Japan Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大型テープカセット又は小型テープカセット
のいずれか一方をカセットホルダに挿入して、このカセ
ットホルダを垂直下降時に大型,小型テープカセットに
対応してカセット装着位置での高さを夫々違えて停止す
る。 【解決手段】 大型テープカセット載置部24c,24
dと、この大型テープカセット載置部24c,24dよ
り一段低く形成した小型テープカセット載置部24eと
を有するカセットホルダ24に、大型テープカセット1
又は小型テープカセット11のいずれか一方を挿入し
て、このカセットホルダ24を待機位置から回転ドラム
25側のカセット装着位置に移動する際、カセットホル
ダ駆動手段30は、垂直下降時にカセットホルダ24を
大型テープカセット1を載置した時よりも小型テープカ
セット11を載置した時の方が高い高さ位置のカセット
装着位置に停止させている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、大型テープカセッ
と、小型テープカセットとを選択的に載置できるカセッ
ト装着装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】磁気テープを収納した大型テープカセッ
トと、大型テープカセットより小型の小型テープカセッ
トのいずれか一方を前面側から選択的に挿入できるカセ
ット装着位置の一例が、特開平5−62314号公報に
開示されている。
【0003】図12は従来のカセット装着位置を示した
斜視図、図13は従来のカセット装着装置において、
(A),(B)は大型テープカセットのテープ引出位置
と、小型テープカセットのテープ引出位置とを夫々示し
た平面図であり、(C),(D)は大型テープカセッ
ト,小型テープカセットのカセット装着位置を説明する
ための正面図、図14はアナログ記録再生できる大型テ
ープカセット,小型テープカセットをそれぞれ示した斜
視図、図15はディジタル記録再生できる大型テープカ
セット,小型テープカセットをそれぞれ示した斜視図で
ある。
【0004】図12に示した従来のカセット装着位置1
00は、特開平5−62314号公報に開示されてお
り、ここでは簡略に説明する。
【0005】図12において、従来のカセット装着位置
100では、基台となるホルダベース101の上面10
1aの上方にカセットホルダ102が手前側の待機位置
から奥方のカセット装着位置まで移動自在に設けられて
いる。このカセット装着位置100はフロントローディ
ングタイプとして構成されている。
【0006】また、上記カセットホルダ102は、図1
3(A)に示したように例えばVHS規格を採用してア
ナログ記録再生できる大型テープカセット80を載置で
きる大きさに形成されていると共に、大型テープカセッ
ト80より小型で図13(B)に示したように例えばV
HS規格を採用してアナログ記録再生できる小型テープ
カセット90を載置するために、小型テープカセット9
0の大きさに対応して手前側の底板102aの中間部位
を一段低くした凹部102aが形成されている。
【0007】また、カセットホルダ102の左右側板に
設けたガイドピン103,103(片側のみ図示)を、
ホルダベース101の左右側板101b,101cに互
いに対向して水平溝,垂直溝を形成した一対のL状ガイ
ド溝101b,101cと、左右一対の回動アーム
104,104とに嵌合させている。
【0008】そして、図13(A)〜(D)に示したよ
うに、大型テープカセット80,小型テープカセット9
0のいずれかをカセットホルダ102を載置してシャー
シ111の手前からシャーシ111の奥方に設けた回転
ドラム112側のカセット装着位置に装着する際、一対
の回動アーム104,104の駆動力により、カセット
ホルダ102の左右側板に設けたガイドピン103,
(103)をホルダベース101に形成した一対のL状
ガイド溝101b,101cの水平溝に沿って水平
に移動した後に、一対のL状ガイド溝101b,10
1cの垂直溝に沿って下降し、ここで、大型テープカ
セット80をシャーシ111に設けた位置決めピン11
3,113上に載置し、一方、小型テープカセット90
をシャーシ111に設けた位置決めピン114,114
上に載置し、更に、カセットホルダ102の底板102
a,凹部102aを大型,小型テープカセット80,
90の底面よりも下方に退避させ、且つ、カセットホル
ダ102を両テープカセット80,90に対して同一高
さ位置に退避させている。
【0009】この際、図13(A),(B)に示した如
く、大型テープカセット80のカセット装着位置と、小
型テープカセット90のカセット装着位置とが回転ドラ
ム112に対して異なっており、大型テープカセット8
0のカセット装着位置は回転ドラム112に接近し、一
方、小型テープカセット90のカセット装着位置は大型
テープカセット80のカセット装着位置よりも手前側に
設定されている。
【0010】更に、図13(C),(D)に示した如
く、大型テープカセット80,小型テープカセット90
は内部に収納した図示しない磁気テープの幅が同一寸法
のため回転ドラム112を共用できるものの、小型テー
プカセット90は大型テープカセット80より高さが僅
かに低いため、小型テープカセット90を載置する位置
決めピン114の方が大型テープカセット80を載置す
る位置決めピン113より高さが僅かに高くなってい
る。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記構成に
よる従来のカセット装着位置100では、大型テープカ
セット80,小型テープカセット90を、カセットの大
きさに対応した所定のカセット装着位置で夫々所定の高
さの位置決めピン113,114上に載置して装着して
いるものの、カセットホルダ102を大型,小型テープ
カセット80,90に対して同一高さ位置に退避させて
いる。
【0012】ここでは前述したように、大型テープカセ
ット80,小型テープカセット90は、例えばVHS規
格を採用してアナログ記録再生できる形態のものを使用
しているが、この種のカセット構造では、図14
(A),(B)に示したように大型,小型テープカセッ
ト80,90の前面を覆う前蓋81,91をロックして
いる側面のロック部材82,92をロック解除するため
には、ロック部材82,92をカセットホルダ102の
側面側から夫々のロック解除片(図示せず)で大型,小
型テープカセット80,90の側面の内側に押す構造に
なっている。そして、各テープカセット80,90のカ
セット装着位置では、前蓋81,91が各カセットと対
応してシャーシ111上に設けた前蓋開蓋部材(図示せ
ず)に当接して開くようになっている。
【0013】このため、カセットホルダ102を大型,
小型テープカセット80,90にかかわらず同一高さ位
置に退避させて、磁気記録再生終了後、カセットホルダ
102を上記と逆に上昇させても上記した大型テープカ
セット80のロック部材82及び小型テープカセット9
0のロック部材92に対して何等の影響もきたさない。
【0014】一方、最近上記とは異なって、図15
(A),(B)に示したように、例えばDVC規格に準
拠してディジタル記録再生できる形態の大型テープカセ
ット1及び小型テープカセット11が開発されている。
上記した大型テープカセット1及び小型テープカセット
11は、夫々の内部に供給リール2,12と巻取リール
3,13とに巻回した磁気テープTが同一幅のメタルテ
ープを用いてデジタル記録再生に対応できるように最近
開発されたものであり、横幅×奥行き×高さはそれぞれ
所定の規格寸法に形成されている。この際、小型テープ
カセット11は大型テープカセット1より高さが僅かに
低いため、磁気記録再生装置のシャーシ上の各カセット
装着位置に夫々所定の高さの位置決めピンを介して装着
されるようになっている。
【0015】また、この種のディジタル記録再生できる
カセット構造では、大型テープカセット1,小型テープ
カセット11の前面を覆う前蓋4,14をロックしてい
る側面のロックアーム5,15を解除するためには、ロ
ック解除片RK,RKを前蓋4,14の下部に形成
した切り欠き4a,14aから進入させて、ロック解除
片RK,RKでロックアーム5,15を各カセット
1,11の後方側に向かって押して、ロックアーム5,
15による前蓋2,12へのをロックを解除するように
なっている。
【0016】この際、ディジタル記録再生できる形態の
大型テープカセット1,小型テープカセット11を従来
構造のカセット装着装置100に適用した場合、小型テ
ープカセット11を載置したカセットホルダ102を大
型テープカセット1を載置したカセットホルダ102と
同じ高さ位置に退避させると、とくに、小型テープカセ
ット11を載置するカセットホルダ102の一段低くし
た凹部102aと小型テープカセット11との間に
は、大型テープカセット1と小型テープカセット11と
の高さの差分に凹部102aの深さを加算した量に略
近い量のスキマがあるため、ロック解除片RKが小型
テープカセット11のロックアーム13から完全に離れ
てしまう。従って、磁気記録再生終了後、カセットホル
ダ102を上昇させると、ロック解除片RKがロック
アーム13の裏側(図示側)に進入してしまい、この
状態でイジェクトするとロックアーム13はカセット内
部のバネ力により元のロック位置に戻るものの、ロック
解除片RKがロックアーム13の裏側(図示側)に
進入しているので、小型テープカセット11を取り出す
ことができず、強引に小型テープカセット11を引き出
すとロックアーム13が破損するという現象が生じてし
まうことがあり、問題となってしまう。
【0017】尚、大型テープカセット1の場合には、ロ
ック解除片RKがロックアーム3から離れることな
く、カセットホルダ102を退避させることができるの
で、通常の下降位置で何等の支障もきたさない。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題に鑑み
てなされたものであり、第1の発明は、大型テープカセ
ット又は小型テープカセットのいずれか一方をカセット
ホルダに挿入して、前記カセットホルダを待機位置から
回転ドラム側のカセット装着位置に移動するカセット装
着装置において、前記大型テープカセットを載置する大
型テープカセット載置部と、この大型テープカセット載
置部より一段低く形成して前記小型テープカセットを載
置する小型テープカセット載置部とを有するカセットホ
ルダと、前記カセットホルダの左右側面の外側に互いに
対向して設けられ、且つ、前記カセットホルダの左右側
面に設けたガイドピンと嵌合するL状ガイド溝を形成し
た一対の側板と、前記カセットホルダの左右側面に設け
たガイドピンを前記L状ガイド溝の水平溝に沿って待機
位置から回転ドラム方向に略水平に移動させ、この後、
ガイドピンを前記L状ガイド溝の垂直溝に沿って下降さ
せて、前記カセットホルダを大型,小型テープカセット
に夫々対応した夫々のカセット装着位置に至らしめるカ
セットホルダ駆動手段と、前記大型,小型テープカセッ
トの前記カセットホルダへの挿入を検出するカセット種
類検出手段とを備え、前記カセットホルダ駆動手段は、
前記カセット種類検出手段の検出結果に基づいて、垂直
下降時に前記カセットホルダを前記大型テープカセット
を載置した時よりも前記小型テープカセットを載置した
時の方が高い高さ位置のカセット装着位置に停止させる
ことを特徴とするカセット装着装置である。
【0019】また、上記第1の発明のカセット装着装置
において、前記カセットホルダ駆動手段は、駆動源と連
結して前記一対の側板に回動自在に支持した一対の回動
アームのガイド溝に前記ガイドピンを嵌合させて、前記
一対の回動アームの回転ドラム方向への回動角を前記大
型テープカセットを載置した時よりも前記小型テープカ
セットを載置した時の方を小さく設定したことを特徴と
するものである。
【0020】また、上記第1の発明のカセット装着装置
において、前記カセットホルダ駆動手段は、駆動源と連
結して前記一対の側板にスライド自在に支持した一対の
スライド板の傾斜ガイド溝又は階段状ガイド溝に前記ガ
イドピンを嵌合させて、前記一対のスライド板の回転ド
ラム方向への移動量を前記大型テープカセットを載置し
た時よりも前記小型テープカセットを載置した時の方を
小さく設定したことを特徴とするものである。
【0021】また、第2の発明は、大型テープカセット
又は小型テープカセットのいずれか一方をカセットホル
ダに挿入して、該カセットホルダを待機位置から回転ド
ラム側のカセット装着位置に移動するカセット装着装置
において、前記大型テープカセットを載置する大型テー
プカセット載置部を形成した第1カセットホルダと、前
記第1カセットホルダにカセット挿入方向に対して摺動
可能に取り付けられ、且つ、小型テープカセットを載置
する小型テープカセット載置部を前記大型テープカセッ
ト載置部より一段低く形成した第2カセットホルダと、
前記第1,第2カセットホルダの左右側面の外側に互い
に対向して設けられ、且つ、前記第1カセットホルダの
左右側面に設けたガイドピンと嵌合するL状ガイド溝を
形成した一対の側板と、前記第1カセットホルダの左右
側面に設けたガイドピンを前記L状ガイド溝の水平溝に
沿って待機位置から回転ドラム方向に略水平に移動させ
る動作に伴って前記第2カセットホルダを前記第1カセ
ットホルダに対して所定位置まで摺動させ、この後、前
記第1カセットホルダと第2カセットホルダとが一体と
なった状態で前記ガイドピンを前記L状ガイド溝の垂直
溝に沿って下降させて、一体となった前記第1,第2カ
セットホルダを大型,小型テープカセットに夫々対応し
た夫々のカセット装着位置に至らしめるカセットホルダ
駆動手段と、前記大型,小型テープカセットの前記第
1,第2カセットホルダへの挿入を検出するカセット種
類検出手段とを備え、前記カセットホルダ駆動手段は、
前記カセット種類検出手段の検出結果に基づいて、垂直
下降時に一体となった前記第1,第2カセットホルダを
前記大型テープカセットを載置した時よりも前記小型テ
ープカセットを載置した時の方が高い高さ位置のカセッ
ト装着位置に停止させることを特徴とするカセット装着
装置である。
【0022】また、上記第2の発明のカセット装着装置
において、前記カセットホルダ駆動手段は、前記一対の
側板に設けた第1ラックと、前記第2カセットホルダに
設けた第2ラックとに噛合する一対の歯車を前記第1カ
セットホルダの前記ガイドピンに回転可能に取り付ける
ことで前記ガイドピンの水平移動に伴って前記第2カセ
ットホルダを前記第1カセットホルダに対して所定位置
まで摺動させ、且つ、駆動源と連結して前記一対の側板
にスライド自在に支持した一対のスライド板の傾斜ガイ
ド溝又は階段状ガイド溝に前記ガイドピンを嵌合させ
て、前記一対のスライド板の回転ドラム方向への移動量
を前記大型テープカセットを載置した時よりも前記小型
テープカセットを載置した時の方を小さく設定したこと
を特徴とするものである。
【0023】更に、上記第1,第2の発明のカセット装
着装置において、DVC規格に準拠した前記大型,小型
テープカセットを用いるために、前記大型テープカセッ
ト載置部及び前記小型テープカセット載置部に、各カセ
ットの前蓋をロックしているロックアームをロック解除
するためのロック解除片を夫々形成したことを特徴とす
るものである。
【0024】
【発明の実施の形態】以下に本発明に係るカセット装着
装置の一実施例を図1乃至図11及び図15を参照し
て、詳細に説明する。
【0025】<第1実施例>図1は本発明に係る第1実
施例のカセット装着装置を示した斜視図である。
【0026】図1に示した如く、本発明に係るカセット
装着装置20は、先に図15を用いて説明したDVC用
の大型テープカセット1又は小型テープカセット11を
一つのカセットホルダ24に選択的に挿入して、このカ
セットホルダ24をシャーシ21の手前側の待機位置か
らシャーシ21の奥方に設けた回転ドラム25側の所定
位置まで略水平に移動した後に略垂直に下降させ、且
つ、垂直下降時にカセットホルダ24を大型テープカセ
ット1に対応した低い高さ位置のカセット装着位置又は
小型テープカセット11に対応した高い高さ位置のカセ
ット装着位置に夫々停止させていることを特徴とするも
のである。また、大型テープカセット1と小型テープカ
セット11とをカセットホルダ24に選択的に挿入した
時、大型テープカセット1の前面と、小型テープカセッ
ト11の前面とがカセットホルダ24上で同一位置とな
るように設定され、このカセットホルダ24がカセット
装着位置に至った時に、両テープカセット1,11内に
収納した磁気テープTの引出位置を同位置に設定したこ
とを特徴とするものである。
【0027】即ち、上記カセット装着装置20では、基
台となるシャーシ21上の左右に左側板22と右側板2
3とが間隔を離し且つ互いに対向して一対対称に垂設さ
れている。
【0028】また、左側板22と右側板23との間に
は、一つのカセットホルダ24がDVC用の大型テープ
カセット1又は小型テープカセット11を載置してシャ
ーシ21の手前側の待機位置と回転ドラム25側の所定
位置との間を往復動自在に設けられている。この際、回
転ドラム25側のカセット装着位置には、大型テープカ
セット1又は小型テープカセット11から磁気テープT
を回転ドラム25に引き出すためのテープローディング
部材26,27が両テープカセット1,11に対して共
通の位置で待機している。
【0029】また、カセットホルダ24は、図示前方側
が大型テープカセット1又は小型テープカセット11を
挿脱できるように開口され、且つ、後方の回転ドラム2
5側は両テープカセット1,11内の磁気テープTを回
転ドラム25側に引き出すように開口されている。
【0030】次に、上記カセットホルダ24は、互いに
対向した左右側面24a,24b間の底面24c,24
dが大型テープカセット1を載置するための大型テープ
カセット載置部として形成されており、且つ、左右の底
面24c,24d間にこれらの底面より一段低く凹状に
形成した凹部24eが小型テープカセット11を載置す
るための小型テープカセット載置部として一体形成され
ている。更に、左右側面24a,24b間の上方を天面
24fで連結している。尚、天面24fの裏面にはカセ
ット押さえ部材(図示せず)が取り付けられている。
【0031】また、カセットホルダ24の左右の底面2
4c,24dには、大型テープカセット1の挿入方向の
前方を位置決めするためのストッパ片24c,(24
)と、大型テープカセット1の前面を覆う前蓋4
(図15)をロックしている側面のロックアーム5,5
(図15)を解除するためのロック解除片24c
(24d)とが上方に向かって切り起こし形成されて
いる。そして、大型テープカセット1の挿入動作に伴っ
て、ロック解除片24c,(24d)を前蓋4(図
15)の下部に形成した切り欠き4a,4aから進入さ
せて、ロック解除片24c,(24d)で前蓋4を
ロックしているロックアーム5,5(図15)を解除し
ている。
【0032】また、カセットホルダ24の凹部24eに
は、小型テープカセット11の挿入方向の前方を位置決
めするためのストッパ片24eと、小型テープカセッ
ト11の前面を覆う前蓋14(図15)をロックしてい
る側面のロックアーム15(図15)を解除すると共
に、小型テープカセット11の挿入方向の前方を位置決
めするためのロック解除兼用ストッパ片24eとが小
型テープカセット11と対応した所定の位置で大型テー
プカセット1に支障ないように上方に向かって夫々切り
起こし形成されている。この際、ストッパ片24e
凹部24eの左側に、一方、ロック解除兼用ストッパ片
24eは凹部24eの右側に形成されている。そし
て、小型テープカセット11の挿入動作に伴って、スト
ッパ片24e及びロック解除兼用ストッパ片24e
を前蓋14(図15)の下部に形成した切り欠き14
a,14aから進入させて、ロック解除兼用ストッパ片
24eで前蓋14をロックしているロックアーム15
(図15)を解除している。更に、凹部24eの前方に
は、図示しない一対のリール台が進入できる切り欠き2
4e,24eが形成されている。
【0033】また、カセットホルダ24の左右側面24
a,24bの外側前後に2本のガイドピン{28,2
9},{28,29}が夫々固着されている。これらの
ガイドピン{28,29},{28,29}は、左右側
板22,23に手前から回転ドラム25方向に形成した
2本のL状ガイド溝{22a,22b},{23a,2
3b}に貫通して嵌合している。ここで右側板23側の
L状ガイド溝23a,23bについて説明すると、手前
から回転ドラム25方向に略水平に形成した水平溝23
,23bと、これらの水平溝23a,23b
の終端部位から略垂直に形成した垂直溝23a,23
とで形成されている。勿論、左側板22側のL状ガ
イド溝22a,22bも右側板23側と同様に対称に形
成されている。
【0034】更に、カセットホルダ24の左右側面24
a,24bに固着した前方のガイドピン28,28は、
左右側板22,23の外側に設けた一対の回動アーム3
0,30のU字状ガイド溝30a,30aに嵌合してい
る。
【0035】また、左右一対の回動アーム30,30
は、一本の回動軸31に左右位相を合わせて固着されて
おり、且つ、右側板23側の回動アーム30に回動軸3
1を中心として一体に取り付けたギア32が減速ギア列
33を介してモータ34に連結している。この際、一対
の回動アーム30,30は、シャーシ21の手前に設け
た大型カセット検出器35及び小型カセット検出器36
の検出結果に基づいて制御部37を介してモータ34の
回転を夫々制御して、シャーシ21の手前から回転ドラ
ム25方向に回動する時の回動角を大型テープカセット
1と小型テープカセット11とで違えている。
【0036】次に、上記構成による第1実施例のカセッ
ト装着装置20の動作について、図1及び図2を併用し
て説明する。尚、カセットホルダ24が左右対称である
ので以下の説明では右側について述べる。
【0037】図2は本発明に係る第1実施例のカセット
装着装置の動作を説明するための右側面図であり、
(A)は初期状態を示し、(B)はカセットホルダが大
型テープカセットと対応したカセット装着高さ位置に至
った状態を示し、(C)はカセットホルダが小型テープ
カセットと対応したカセット装着高さ位置に至った状態
を示した図である。
【0038】図2(A)に示した状態は、カセットホル
ダ24が手前の待機位置に至っており、この待機位置で
は、カセットホルダ24の右側面24bに固着したガイ
ドピン28,29が右側板23に形成したL状ガイド溝
23a,23bを貫通し、且つ、前方のガイドピン28
が右側板23の外側に設けた回動アーム30のU字状ガ
イド溝30aに嵌合した状態で、回動アーム30が回動
軸31を中心に反時計方向に回動して初期状態に至って
いる。ここで、大型テープカセット1又は小型テープカ
セット11の挿入を待機している。そして、先に図1を
用いて説明したように、待機状態から大型テープカセッ
ト1をカセットホルダ24に挿入した場合には、大型テ
ープカセット1の挿入動作に伴って、カセットホルダ2
4の底面24c,24dに形成したロック解除片24c
,(24d)を大型テープカセット1のロックアー
ム5,5に当接させて、前蓋4のロックを解除してい
る。一方、待機状態から小型テープカセット11をカセ
ットホルダ24に挿入した場合には、小型テープカセッ
ト11の挿入動作に伴って、カセットホルダ24の凹部
24eに形成したロック解除兼用ストッパ片24e
小型テープカセット11のロックアーム15に当接させ
て、前蓋14のロックを解除している。
【0039】次に、図2(B)に示した如く、大型テー
プカセット1がカセットホルダ24に挿入されたことを
大型カセット検出器35で検出すると、制御部37は大
型テープカセット1に対応した回動アーム30の回動角
度となるようにモータ34を駆動させ、即ち、カセット
ホルダ24に固着したガイドピン28が回動アーム30
のU字状ガイド溝30aの最下端に至る位置まで回動ア
ーム30を回動軸31を中心に図示時計方向(回転ドラ
ム方向)に回動させる。これにより、カセットホルダ2
4に固着したガイドピン28,29が右側板23のL状
ガイド溝23a,23bの各水平溝23a,23b
に沿って手前から回転ドラム25の方向に略水平に移動
した後、各水平溝23a,23bの終端部位から各
垂直溝23a,23bに沿って下降し、ガイドピン
28,29が各垂直溝23a,23bの最下端に至
り、大型テープカセット1を載置したカセットホルダ2
4がシャーシ21に対して低い高さ位置のカセット装着
位置で停止する。この停止位置では、大型テープカセッ
ト1が図示しない低い高さの位置決めピン上に載置さ
れ、且つ、大型テープカセット1の底面に対してカセッ
トホルダ24の底面24c,24dは0.5mm程度離
れているものの、カセットホルダ24の底面24c,2
4dに形成したロック解除片24c,(24d)が
大型テープカセット1のロックアーム5,5に当接した
ままの状態を維持している。
【0040】次に、図2(C)に示した如く、小型テー
プカセット11がカセットホルダ24に挿入されたこと
を小型カセット検出器36で検出すると、制御部37は
小型テープカセット11に対応した回動アーム30の回
動角となるようにモータ34を駆動させ、即ち、カセッ
トホルダ24に固着したガイドピン28が回動アーム3
0のU字状ガイド溝30aの最下端より僅かに上方位置
に至るまで回動アーム30を図示時計方向(回転ドラム
方向)に回動させる。これにより、カセットホルダ24
に固着したガイドピン28,29がL状ガイド溝23
a,23bの各垂直溝23a,23bの最下端より
も僅かに上方位置に至り、小型テープカセット11を載
置したカセットホルダ24がシャーシ21に対して高い
高さ位置のカセット装着位置で停止する。この停止位置
では、小型テープカセット11が図示しない高い高さの
位置決めピン上に載置され、且つ、小型テープカセット
11の底面に対してカセットホルダ24の凹部24eは
0.5mm程度離れているものの、カセットホルダ24
の凹部24eに形成したロック解除兼用ストッパ片25
が小型テープカセット11のロックアーム15に当
接したままの状態を維持している。
【0041】上記により、とくに、小型テープカセット
11をカセットホルダ24の凹部24eに載置した時に
は、カセットホルダ24が大型テープカセット1を載置
した時よりも高い高さ位置のカセット装着位置で停止す
るので、カセットホルダ24の凹部24eに形成したロ
ック解除兼用ストッパ片24eが小型テープカセット
11のロックアーム15から離れる現象がなくなり、こ
れにより、ロックアーム15をロック解除兼用ストッパ
片24eでロック解除状態に維持でき、且つ、図15
(B)に示したようなロック解除兼用ストッパ片24e
(=ロック解除RK)がロックアーム15の裏側
(図示側)に進入することがないため、ロックアーム
15の破損を防止できる。
【0042】<第2実施例>図3は本発明に係る第2実
施例のカセット装着装置を示した斜視図である。
【0043】図3に示した本発明に係る第2実施例のカ
セット装着装置40は、先に説明した第1実施例のカセ
ット装着装置20の構成と一部を除いて同様の構成であ
り、ここでは説明の便宜上、先に示した構成部材に対し
ては同一の符号を付し、且つ、先に示した構成部材は必
要に応じて適宜説明し、従来と異なる構成部材に新たな
符号を付して説明する。
【0044】図3に示した如く、第2実施例のカセット
装着装置40では、シャーシ21上の左側板22及び右
側板23の外側に一対のスライド板41,41が手前か
ら回転ドラム25方向に図示しないガイド部に案内され
てスライド自在に設けられている。
【0045】即ち、左右一対のスライド板41,41
は、カセットホルダ24の左右側面24a,24bに固
着したガイドピン{28,29},{28,29}が左
右側板22,23のL状ガイド溝{22a,22b},
{23a,23b}を貫通した後に嵌合する傾斜ガイド
溝{41a,41b},{41a,41b}を中間部位
に形成し、且つ、ラック部41c,41cを下端部位に
形成している。また、スライド板41,41のラック部
41c,41cに一本の回転軸42に取り付けたギア4
3,43が位相を合わせて噛合しており、更に、右側板
23側のギア43が減速ギア列44を介してモータ45
に連結している。この際、左右一対のスライド板41,
41は、シャーシ21の手前に設けた大型カセット検出
器35及び小型カセット検出器36の検出結果に基づい
て制御部37を介してモータ45の回転を夫々制御し
て、シャーシ21の手前から回転ドラム25方向に移動
する時の移動量を大型テープカセット1と小型テープカ
セット11とで違えている。
【0046】次に、上記構成による第2実施例のカセッ
ト装着装置40の動作について、図3及至図5を併用し
て説明する。
【0047】図4は本発明に係る第2実施例のカセット
装着装置の動作を説明するための右側面図であり、
(A)は初期状態を示し、(B)はカセットホルダが大
型テープカセットと対応したカセット装着高さ位置に至
った状態を示し、(C)はカセットホルダが小型テープ
カセットと対応したカセット装着高さ位置に至った状態
を示した図、図5は図3及び図4に示したスライド板の
変形例を説明するための右側面図である。
【0048】図4(A)に示した状態は、カセットホル
ダ24が手前の待機位置に至っており、この待機位置で
は、カセットホルダ24の右側面24bに固着したガイ
ドピン28,29が右側板23に形成したL状ガイド溝
23a,23bを貫通し、且つ、ガイドピン28,29
が右側板23の外側に設けたスライド板41の傾斜ガイ
ド溝41a,41bに嵌合した状態で、スライド板41
が図示左方の初期状態に至っている。
【0049】次に、図4(B)に示した如く、大型テー
プカセット1がカセットホルダ24に挿入されたことを
大型カセット検出器35で検出すると、制御部37は大
型テープカセット1に対応したスライド板41の移動量
となるようにモータ45を駆動させ、即ち、カセットホ
ルダ24に固着したガイドピン28,29がスライド板
41の傾斜ガイド溝41a,41bの最下端に至る位置
までスライド板41を図示右方(回転ドラム方向)に移
動させる。これにより、第1実施例と同様に、ガイドピ
ン28,29がL状ガイド溝23a,23bの各垂直溝
23a,23bの最下端に至り、大型テープカセッ
ト1を載置したカセットホルダ24がシャーシ21に対
して低い高さ位置のカセット装着位置で停止する。
【0050】次に、図4(C)に示した如く、小型テー
プカセット11がカセットホルダ24に挿入されたこと
を小型カセット検出器36で検出すると、制御部37は
小型テープカセット11に対応したスライド板41の移
動量となるようにモータ45を駆動させ、即ち、カセッ
トホルダ24に固着したガイドピン28,29がスライ
ド板41の傾斜ガイド溝41a,41bの最下端より僅
かに上方位置に至る位置までスライド板41を図示右方
(回転ドラム方向)に移動させる。これにより、第1実
施例と同様に、ガイドピン28,29がL状ガイド溝2
3a,23bの各垂直溝23a,23bの最下端よ
り僅かに上方位置に至り、小型テープカセット11を載
置したカセットホルダ24がシャーシ21に対して低い
高さ位置のカセット装着位置で停止する。
【0051】尚、スライド板41に形成した傾斜ガイド
溝41a,41bを変形して、図5(A),(B)に示
した如く、スライド板41の中間部位に階段状ガイド溝
41c,41dを形成しても良い。この場合、スライド
板41の階段状ガイド溝41c,41dは、上方から下
方に向けて第1傾斜溝41c,41dと、第1水平
溝41c,41dと、第2傾斜溝41c,41d
と、第2水平溝41c,41dとを順次階段状に
形成している。そして、カセットホルダ24に固着した
ガイドピン28,29が、スライド板41の階段状ガイ
ド溝41c,41dの第1水平溝41c,41d
至った時にスライド板41を停止した場合にはカセット
ホルダ42を小型テープカセット11と対応した高い高
さ位置のカセット装着位置で確実に停止でき、一方、ガ
イドピン28,29が第2水平溝41c,41d
至った時にスライド板41を停止した場合にはカセット
ホルダ42を大型テープカセット1と対応した低い高さ
位置のカセット装着位置で確実に停止することができる
ものである。これにより、外部から予期しない振動が加
わっても、カセットホルダ42をスライド板41の第1
水平溝41c,41d又は第2水平溝41c,4
1dに対応した高さ位置に保持できるばかりでなく、
更に、スライド板41を駆動するギア43と減速ギア列
44又はモータ45との間にクラッチ(図示せず)を介
在させた場合に、クラッチ・オフでスライド板41が動
き易くなった場合でもカセットホルダ42を大型,小型
テープカセット1,11と対応した夫々所定の高さ位置
に保持できる。
【0052】<第3実施例>図6は本発明に係る第3実
施例のカセット装着装置を示した斜視図、図7(A),
(B)は図6に示した第1カセットホルダの左右側面に
夫々軸着した欠歯歯車を示した斜視図である。
【0053】次に、図6に示した如く、本発明に係る第
3実施例のカセット装着装置50は、DVC用の大型テ
ープカセット1又は小型テープカセット11を選択的に
挿入して、大型テープカセット1は第1カセットホルダ
54に載置する一方、小型テープカセット11は第2カ
セットホルダ55に載置している。そして、大型テープ
カセット1を第1カセットホルダ54上に載置した時に
は、第2カセットホルダ55が前方の待機位置から第1
カセットホルダ54に対して回転ドラム56側の所定位
置まで摺動した後、第1,第2カセットホルダ54,5
5が一体となってカセット装着位置に至り、一方、小型
テープカセット11を第2カセットホルダ55上に載置
した時には、第2カセットホルダ55が前方の待機位置
から第1カセットホルダ54に対して回転ドラム56側
の所定位置まで摺動した後、第1,第2カセットホルダ
54,55が一体となってカセット装着位置に至り、両
テープカセット1,11内に収納した磁気テープTの引
出位置を同位置に設定したことを特徴とするものであ
る。
【0054】即ち、上記カセット装着装置50では、基
台となるシャーシ51上の左右に左側板52と右側板5
3とが間隔を離し且つ互いに対向して一対対称に垂設さ
れている。尚、左右側板52,53をシャーシ51と一
体に形成する場合もある。
【0055】また、左側板52と右側板53との間に
は、大型テープカセット1を載置する第1カセットホル
ダ54と、この第1カセットホルダ54にカセット挿入
方向に対して摺動可能に取り付けられて第1カセットホ
ルダ54に対して前方の待機位置から回転ドラム56側
の所定位置まで水平に摺動した後、第1カセットホルダ
54と一体に僅かに水平移動し、更に第1カセットホル
ダ54と一体に垂直下降し、且つ、小型テープカセット
11を載置する第2カセットホルダ55とが、前方の待
機位置とシャーシ51の後方に設けた回転ドラム56側
のカセット装着位置とを往復動自在に設けられている。
この際、回転ドラム56側のカセット装着位置には、大
型テープカセット1又は小型テープカセット11から磁
気テープTを回転ドラム56に引き出すためのテープロ
ーディング部材57,58が両テープカセット1,11
に対して共通の位置で待機している。
【0056】また、第1,第2カセットホルダ54,5
5は、図示前方側が大型テープカセット1又は小型テー
プカセット11を挿脱できるように開口され、且つ、後
方の回転ドラム56側は両テープカセット1,11内の
磁気テープTを回転ドラム56側に引き出すように開口
されている。
【0057】次に、第1カセットホルダ54は、互いに
対向した左右側面54a,54b間の底面54c,54
dが大型テープカセット1を載置するための大型テープ
カセット載置部として形成されており、且つ、左右の底
面54c,54d間は後述する第2カセットホルダ55
に小型テープカセット11を載置するために小型テープ
カセット載置部として一段低く凹状に形成した凹部55
cが臨めるように切り欠かれている。更に、左右側面5
4a,54b間の上方を天面54eで連結している。
尚、天面54eの裏面にはカセット押さえ部材(図示せ
ず)が取り付けられている。
【0058】また、第1カセットホルダ54の左右の底
面54c,54dには、大型テープカセット1の挿入方
向の前方を位置決めするためのストッパ片54c
(54d)と、大型テープカセット1の前面を覆う前
蓋4(図15)をロックしている側面のロックアーム
5,5(図15)を解除するためのロック解除片54c
,(54d)とが上方に向かって切り起こし形成さ
れている。そして、大型テープカセット1の挿入動作に
伴って、ロック解除片54c,(54d)を前蓋4
(図15)の下部に形成した切り欠き4a,4aから進
入させて、ロック解除片54c,(54d)で前蓋
4をロックしているロックアーム5,5(図15)を解
除している。
【0059】また、第1カセットホルダ54の左右側面
54a,54bの外側前後に2本のガイドピン{59,
60},{59,60}が夫々固着されており、且つ、
前方のガイドピン59,59に歯車61,62が回転自
在に軸着されている。
【0060】また、第1カセットホルダ54の左右側面
54a,54bに夫々固着した2本のガイドピン{5
9,60},{59,60}は、左右側板52,53に
夫々形成した2本のL状ガイド溝{(52a),52
b},{53a,53b}に貫通して嵌合すると共に、
左右側板52,53の外側にスライド自在に設けた左右
のスライド板63,64に夫々形成した2本の階段状ガ
イド溝{(63a,63b)},{64a,64b}に
嵌合している。
【0061】この際、図示の都合上、右側板53に形成
したL状ガイド溝53a,53bを説明すると、L状ガ
イド溝53a,53bは、前方側の水平溝53a,5
3bと、これらの水平溝53a,53bの後端か
ら連接して下方に下がる垂直溝53a,53bとで
L状に形成されている。勿論、左側板52に形成したL
状ガイド溝(52a),52bも右側板53と同様に形
成されている。
【0062】また、図示の都合上、右側板53の外側に
設けたスライド板64について説明すると、スライド板
64には2本の階段状ガイド溝64a,64bが形成さ
れており、夫々の階段状ガイド溝64a,64bは上方
から下方に向けて第1傾斜溝64a,64bと、第
1水平溝64a,64bと、第2傾斜溝64a
64bと、第2水平溝64a,64bとが順次階
段状に形成されている。更に、スライド板64の下端に
はラック部64cが形成されており、このラック部64
cにギア65が噛合している。この際、ギア65は減速
ギア列66を介してモータ67に連結して回転自在にな
っている。勿論、左側のスライド板63は、右側のスラ
イド板64と同様に形成されており、右側のギア65の
駆動力をギア軸65aを介して左側のギヤ(図示せず)
に伝達しているので、左右のスライド板63,64は互
いに同期して左右側板52,53に設けたガイド部(図
示せず)に案内されて回転ドラム56方向に移動できる
ようになっている。
【0063】従って、左右のスライド板63,64と、
ギア65と、減速ギア列66と、モータ67とが第1カ
セットホルダ54を直接駆動するためのカセットホルダ
駆動手段を構成している。勿論、上記カセットホルダ駆
動手段は第1カセットホルダ54を介して第2カセット
ホルダ55を駆動しているので、第1,第2カセットホ
ルダ54,55の制御が簡単となる。
【0064】また、第1カセットホルダ54に大型テー
プカセット1を挿入した時、又は、第2カセットホルダ
55に小型テープカセット11を挿入した時に、大型カ
セット検出器72又は小型カセット検出器73により制
御部74を介してテープカセットの種類が検出され、こ
れに伴って制御部74はモータ67の回転を制御してス
ライド板63,64の回転ドラム56方向への移動量を
大型テープカセット1を載置した時の方が小型テープカ
セット11を載置した時より大きく設定している。
【0065】また、上記スライド板63,64に形成し
た階段状ガイド溝{(63a),(63b)},{64
a,64b}は、後述するように、大型テープカセット
1を載置した時に第1,第2カセットホルダ54,55
を階段状ガイド溝の第2水平溝と対応した低い高さ位置
のカセット装着位置で停止させる一方、小型テープカセ
ット11を載置した時に第1,第2カセットホルダ5
4,55を階段状ガイド溝の第1水平溝と対応した高い
高さ位置のカセット装着位置でで停止させるようになっ
ている。
【0066】また、第1カセットホルダ54の左右側面
54a,54bの外側に夫々軸着した歯車61,62
は、図7(A),(B)に拡大して示した如く、歯車部
61a,62aと、歯車部61a,62aの両側にまた
がって歯車部61a,62aが所定角度の円弧で完全に
欠歯した第1欠歯部61b,62bと、歯車部61a,
62aが欠歯せずに片側に残り且つこの片側と反対側が
所定角度の円弧で部分的に欠歯した第2欠歯部61c,
62cとが一体形成されている。この際、第1欠歯部6
1b,62bと第2欠歯部61c,62cとは円周上約
90°離れて形成されていると共に、第2欠歯部61
c,62cは左右側板52,53の互いに対向した側
(内側)に対応して形成されている。
【0067】ここで図6に戻り、歯車61,62は、歯
車部(61a),62aが左右側板52,53の互いに
対向した側(内側)で前方から所定の距離隔てた上方部
位に設けた短尺な第1ラック52c,53cに噛合して
いる。また、第1ラック52c,53cの終端部位に第
1ラック52c,53cを欠歯した状態の水平ガイド5
2d,53dが設けられ、更に、水平ガイド52d,5
3dの終端部位にこの水平ガイド52d,53dと略直
角な垂直ガイド52e,53eが設けられている。この
際、左右側板52,53に形成した垂直ガイド52e,
53eは、L状ガイド溝{(52a),52b},{5
3a,53b}の垂直溝と略平行になっている。
【0068】次に、第2カセットホルダ55は、左右の
凸上面55a,55bが第1カセットホルダ54の左右
の底面54c,54dの裏面にガイド部材(68),6
9を介してカセット挿入方向に対して水平方向に摺動自
在に設けられており、且つ、左右の凸上面55a,55
b間に一段下がって凹状に形成した凹部(小型テープカ
セット載置部)55cに小型テープカセット11が左右
を位置決めして載置されるようになっている。
【0069】また、小型テープカセット11を載置する
第2カセットホルダ55の凹部55cには、小型テープ
カセット11の挿入方向の前方を位置決めするためのス
トッパ片55cと、小型テープカセット11の前面を
覆う前蓋14(図15)をロックしている側面のロック
アーム15(図15)を解除すると共に、小型テープカ
セット11の挿入方向の前方を位置決めするためのロッ
ク解除兼用ストッパ片55cとが小型テープカセット
11と対応した所定の位置で大型テープカセット1に支
障ないように上方に向かって夫々切り起こし形成されて
いる。この際、ストッパ片55cは凹部55cの左側
に、一方、ロック解除兼用ストッパ片55cは凹部5
5cの右側に形成されている。そして、小型テープカセ
ット11の挿入動作に伴って、ストッパ片55c及び
ロック解除兼用ストッパ片55cを前蓋14(図1
5)の下部に形成した切り欠き14a,14aから進入
させて、ロック解除兼用ストッパ片55cで前蓋14
をロックしているロックアーム15(図15)を解除し
ている。更に、凹部55cの前方には、図示しない一対
のリール台が進入できる切り欠き55c,55c
形成されている。
【0070】また、第2カセットホルダ55の凸上面5
5a,55bの左右端に対称に形成したL状曲げ片55
d,55e上に短尺な第2ラック70,71が前記歯車
61,62と噛合するように取り付けられている。この
際、左右側板52,53に形成した第1ラック52c,
53cと、第2カセットホルダ55の左右端に取り付け
た第2ラック70,71は、歯車61,62を介して上
下で互いに対向している。
【0071】そして、後述するように、歯車61,62
の動作によって、小型テープカセット11を第2カセッ
トホルダ55に載置した時に、小型テープカセット11
の前面が、第1カセットホルダ54に載置した時の大型
テープカセット1の前面と略一致するように第2カセッ
トホルダ55が第1カセットホルダ54に対して待機位
置から回転ドラム56側の所定位置まで水平に摺動し、
この後、第1,第2カセットホルダ54,55が一体と
なって僅かに水平移動し更に垂直下降するように設けら
れている。この際、後述するように、大型テープカセッ
ト1を第1カセットホルダ54に載置した時も歯車6
1,62の動作によって、第2カセットホルダ55は第
1カセットホルダ54に対して待機位置から回転ドラム
56側の所定位置まで水平に摺動し、この後、第1,第
2カセットホルダ54,55が一体となって僅かに水平
移動し更に垂直下降するように設けられている。
【0072】尚、第3実施例では、左右側板52,53
の外側にスライド自在に設けた左右のスライド板63,
64に2本の階段状ガイド溝{(63a,63b)},
{64a,64b}を形成したが、第2実施例で説明し
たと同様に、階段状ガイド溝に代えて傾斜ガイド溝であ
っても良い。
【0073】次に、上記構成による第3実施例のカセッ
ト装着装置50の全体動作について、図8乃至図11を
用いて説明する。
【0074】図8(A)〜(C)は本発明に係る第3実
施例のカセット装着装置において、図7に示した歯車の
動作を説明するための右側面図、図9は本発明に係る第
3実施例のカセット装着装置において、大型テープカセ
ットの第1カセットホルダへの装着動作を説明するため
の平面図であり、(A)は挿入時を示し、(B)は水平
移動完了時を示した図、図10は本発明に係る第3実施
例のカセット装着装置において、小型テープカセットの
第2カセットホルダへの装着動作を説明するための平面
図であり、(A)は挿入時を示し、(B)は水平移動完
了時を示した図、図11は本発明に係る第3実施例のカ
セット装着装置において、第1カセットホルダ上の大型
テープカセット,第2カセットホルダ上の小型テープカ
セットのカセット装着高さを説明するための右側面図で
ある。
【0075】尚、以下の図8及び図11の説明では、第
1,第2カセットホルダ54,55及びスライド板64
は左右対称に形成されているので、図示の都合上、右側
について説明する。
【0076】まず、図8(A)に示した如く、カセット
装着装置50の初期状態では、右側板53の外側に設け
たスライド板64が停止しており、更に、第1カセット
ホルダ54の右側面54bに前方のガイドピン59を介
して軸着した歯車62の歯車部62aは、右側板53の
内側に形成した上方の第1ラック53cの前方部位に噛
合し、且つ、第2カセットホルダ55の右端に取り付け
た下方の第2ラック71の後方部位に噛合した状態で停
止している。この際、歯車部62aの両側にまたがって
歯車部62aが所定角度の円弧で完全に欠歯した第1欠
歯部62bは第2ラック71の後方部位近傍に至ってい
る。一方、歯車部62aが欠歯せずに片側に残り且つこ
の片側と反対側が所定角度の円弧で部分的に欠歯した第
2欠歯部62cは欠歯していない片側の歯車部が第2ラ
ック71と噛合する直前に至っている。
【0077】そして、図9(A)に示したように前方の
待機位置で第1カセットホルダ54に大型テープカセッ
ト1を挿入した時、又は、図10(A)に示したように
前方の待機位置で第2カセットホルダ55に小型テープ
カセット11を挿入した時に、図8(A)に示した初期
状態から、スライド板64のラック部64cと噛合した
ギア65を回転させて、スライド板64を回転ドラム側
に移動させると、第1カセットホルダ54の右側面54
bに固着したガイドピン59,60がスライド板64の
階段状ガイド溝64a,64bの第1傾斜溝64a
64bの上方部位に押されて、ガイドピン59,60
が右側板53に形成したL状ガイド溝53a,53bの
水平溝53a,53bに沿って移動するので、第1
カセットホルダ54の移動によって上方の第1ラック5
3cを介して歯車62の歯車部62aに回転力が加わ
り、これによって歯車62がガイドピン59を中心に反
時計方向に回転し、この歯車62の回転に伴って第2ラ
ック71と一体に第2カセットホルダ55が第1カセッ
トホルダ54に対して待機位置から回転ドラム側に水平
に摺動する。
【0078】次に、図8(B)に示した如く、スライド
板64を更に回転ドラム側に移動して、第2カセットホ
ルダ55を第1カセットホルダ54に対して待機位置か
ら回転ドラム側の所定位置まで水平に摺動させた後、歯
車62の第1欠歯部62bが第1ラック53cの終端部
位に設けた水平ガイド53dを摺接し、これにより歯車
62に回転力が伝達できずに歯車62は回転を停止し
て、第1,第2カセットホルダ54,55が一体となっ
て僅かに水平移動する。そして、歯車62の第2欠歯部
62cが水平ガイド53dの終端部位に設けた垂直ガイ
ド53eに略対向する位置に至る。また、上記所定位置
は、図10(B)に示したように第2カセットホルダ5
5に載置した小型テープカセット11の前面が、図9
(B)に示したように第1カセットホルダ54に載置し
た時の大型テープカセット1の前面と略一致する位置で
ある。言い換えると、第2カセットホルダ55は、スラ
イド板64が待機位置から回転ドラム側に所定量移動す
ることにより、第1カセットホルダ54に対して待機位
置から所定位置まで水平に摺動している。そして、第2
カセットホルダ55が第1カセットホルダ54に対して
所定位置に至った後に、第1,第2カセットホルダ5
4,55が一体となって僅かに水平移動する動作で、前
面が一致した大小型テープカセット1,11の前蓋4,
14(図15)の開蓋動作が始まる。
【0079】次に、図8(C)に示した如く、スライド
板64が移動してガイドピン59,60が右側板53の
L状ガイド溝53a,53bの水平溝53a,53b
の後方部位まで移動すると、ガイドピン59,60は
スライド板64の階段状ガイド溝64a,64bに押さ
れながらL状ガイド溝53a,53bの垂直溝53
,53b及び階段状ガイド溝64a,64bに沿
って下方に移動するので、第1カセットホルダ54と第
2カセットホルダ55とが一体となって下降する。この
下降動作では、歯車62の第1欠歯部62bが上方の水
平ガイド53dから離れ、且つ、歯車62の歯車部62
aは下方の第2ラック71に噛合したまま、第2欠歯部
62cが垂直ガイド53eに沿って摺接しながら第2欠
歯部62cの所定角度の円弧で回転を規制されて下降す
るので、これにより第1,第2カセットホルダ54,5
5の相対位置が変わることなく第1カセットホルダ54
と第2カセットホルダ55とが一体となって確実に下降
する。更に、上記とは逆に、第1,第2カセットホルダ
54,55が上動した時に、歯車62の第1欠歯部62
bが第1ラック53cに対して離れた時の位置に確実に
戻ることができる。
【0080】次に、カセット装着装置50において、第
1カセットホルダ54上の大型テープカセット1,第2
カセットホルダ55上の小型テープカセット11のカセ
ット装着高さについて、図15,図6及び図11を併用
して説明する。
【0081】図11(A)に示した如く、カセット装着
装置50の初期状態では、前方で待機している第1カセ
ットホルダ54に大型テープカセット1を挿入するか、
又は、第1カセットホルダ54に摺動可能に設けた第2
カセットホルダ55に小型テープカセット11を挿入す
る。ここでは、待機位置に至っている第2カセットホル
ダ55が第1カセットホルダ54の前方に至っているた
め、大型,小型テープカセット1,11の第1,第2カ
セットホルダ54,55からの突出量を多少の差がある
程度で収めることができる。
【0082】また、大型テープカセット1又は小型テー
プカセット11の挿入動作に伴って、第1カセットホル
ダ54の底面54c,54dに形成したロック解除片5
4c,(54d)又は第2カセットホルダ55の凹
部55cに形成したロック解除兼用ストッパ片55c
を、大型テープカセット1のロックアーム5,5又は小
型テープカセット11のロックアーム15に当接させ
て、前蓋4又は前蓋14のロックを解除している。
【0083】また、第1,第2カセットホルダ54,5
5に大小型テープカセット1,11を挿入した時に、ス
ライド板64の回転ドラム方向への移動量は大型テープ
カセット1を載置した時の方が小型テープカセット11
を載置した時より大きく設定されている。
【0084】そして、スライド板64をギア65によっ
て回転ドラム側に移動させると、第1カセットホルダ5
4の右側面54bに取り付けたガイドピン59,60が
スライド板64の階段状ガイド溝64a,64bの第1
傾斜溝64a,64bの上方部位に押されて、ガイ
ドピン59,60が右側板53に形成したL状ガイド溝
53a,53bの水平溝53a,53bに沿って移
動するので、第1,第2カセットホルダ54,55は回
転ドラム側に水平に移動する。そして、スライド板64
が更に移動して、ガイドピン59,60がL状ガイド溝
53a,53bの水平溝53a,53bの後方部位
まで移動すると、ガイドピン59,60はスライド板6
4の階段状ガイド溝64a,64bの第1傾斜溝64a
,64bの中間部位に押されてL状ガイド溝53
a,53bの垂直溝53a,53bに沿って下方に
移動するので、第1,第2カセットホルダ54,55が
一体に下降する。
【0085】次に、図11(B)に示した如く、大型テ
ープカセット1を第1カセットホルダ54に載置した時
には、スライド板64の回転ドラム方向への移動量が小
型テープカセット11の場合より大きく設定されている
ので、ガイドピン59,60がL状ガイド溝53a,5
3bの垂直溝53a,53bに沿って下方に移動す
る最中に、ガイドピン59,60はスライド板64の階
段状ガイド溝64a,64bの第1傾斜溝64a,6
4b、第1水平溝64a,64b、第2傾斜溝6
4a,64bに順次押され、L状ガイド溝53a,
53bの垂直溝53a,53bの下方部位と重なっ
た階段状ガイド溝64a,64bの第2水平溝64
,64bに至って停止するので、第1,第2カセ
ットホルダ54,55は第2水平溝64a,64b
と対応した低い高さ位置のカセット装着位置で停止す
る。
【0086】この停止位置では、大型テープカセット1
が図示しない低い高さの位置決めピン上に載置され、且
つ、大型テープカセット1の底面に対して第1カセット
ホルダ54の底面54cは0.5mm程度離れているも
のの、第1カセットホルダ54の底面54c,54dに
形成したロック解除片54c,(54d)が大型テ
ープカセット1のロックアーム5に当接したままの状態
を維持している。
【0087】次に、図11(C)に示した如く、小型テ
ープカセット11を第2カセットホルダ55に載置した
時には、第2カセットホルダ55が第1カセットホルダ
54に対して待機位置から所定位置まで摺動した後、第
1,第2カセットホルダ54,55が一体となって僅か
に水平移動し更に垂直下降する際、スライド板64の回
転ドラム方向への移動量が大型テープカセット1の場合
より小さく設定されているので、ガイドピン59,60
が右側板53に形成したL状ガイド溝53a,53bの
垂直溝53a,53bに沿って下方に移動する最中
に、ガイドピン59,60はスライド板64の階段状ガ
イド溝64a,64bの第1傾斜溝64a,64b
に押され、L状ガイド溝53a,53bの垂直溝53a
,53bの中間部位と重なった階段状ガイド溝64
a,64bの第1水平溝64a,64bに至って停
止するので、第1,第2カセットホルダ54,55は第
1水平溝64a,64bと対応した高い高さ位置の
カセット装着位置で停止する。
【0088】この停止位置では、小型テープカセット1
1が図示しない高い高さの位置決めピン上に載置され、
且つ、小型テープカセット11の底面に対して第2カセ
ットホルダ55の凹部55cは0.5mm程度離れてい
るものの、第2カセットホルダ55の凹部55cに形成
したロック解除兼用ストッパ片55cが小型テープカ
セット11のロックアーム15に当接したままの状態を
維持している。
【0089】この際、スライド板64に形成した階段状
ガイド溝64aの第1水平溝64aの高さは、大型テ
ープカセット1の高さと小型テープカセット11の高さ
の差分に、第2カセットホルダ55の凹部55cの深さ
分を加算した量に略近い量だけ第2水平溝64aより
高くなっている。
【0090】上記により、とくに、小型テープカセット
11を第2カセットホルダ55に載置した時には、第
1,第2カセットホルダ54,55が大型テープカセッ
ト1を載置した時よりも高い高さ位置のカセット装着位
置で停止するので、第2カセットホルダ55の凹部55
cに形成したロック解除兼用ストッパ片55cが小型
テープカセット11のロックアーム15から離れる現象
がなくなり、これにより、ロックアーム15をロック解
除兼用ストッパ片55cでロック解除状態に維持で
き、且つ、図15(B)に示したようなロック解除兼用
ストッパ片55c(=ロック解除RK)がロックア
ーム15の裏側(図示側)に進入することがないた
め、ロックアーム15の破損を防止できる。
【0091】以上詳述した第1〜第3実施例ではDVC
用の大型,小型テープカセット1,11を適用して説明
したが、これに限ることなく、従来技術で説明したアナ
ログ記録可能な大型,小型テープカセット80,90
(図14)を適用することも可能であり、この場合に
は、カセットホルダのカセット装着位置での高さを大
型,小型テープカセット80,90に対応して違えるこ
とで、大型,小型テープカセット80,90の天面を押
さえつけるカセット押さえ部材の押圧力を大型,小型テ
ープカセット80,90に適した値に設定でき、とく
に、小型テープカセット90に対するカセット押さえ部
材の押圧力が強くならないですむ。この際、大型,小型
テープカセット80,90の前面を覆う前蓋81,91
をロックしている側面のロック部材82,92をロック
解除するためのロック解除片は上記第1〜第3実施例と
異なる構造であることは明らかである。
【0092】
【発明の効果】以上詳述した本発明に係るカセット装着
装置において、請求項1記載によると、大型テープカセ
ット載置部と、この大型テープカセット載置部より一段
低く形成した小型テープカセット載置部とを有するカセ
ットホルダに、大型テープカセット又は小型テープカセ
ットのいずれか一方を挿入して、このカセットホルダを
待機位置から回転ドラム側のカセット装着位置に移動す
る際、カセットホルダ駆動手段は、垂直下降時にカセッ
トホルダを大型テープカセットを載置した時よりも小型
テープカセットを載置した時の方が高い高さ位置のカセ
ット装着位置に停止させているので、とくに、DVC用
の小型テープカセットをカセットホルダに載置した時
に、カセットホルダの小型テープカセット載置部に形成
したロック解除兼用ストッパ片が小型テープカセットの
前蓋をロックするロックアームから離れる現象がなくな
り、これにより、ロックアームをロック解除兼用ストッ
パ片でロック解除状態に維持でき、且つ、ロック解除兼
用ストッパ片がロックアーム裏側に進入することがない
ため、ロックアームの破損を防止できる。また、アナロ
グ記録可能な大型,小型テープカセットを適用すること
も可能であり、この場合には、カセットホルダのカセッ
ト装着位置での高さを大型,小型テープカセットに対応
して違えることで、大型,小型テープカセットの天面を
押さえつけるカセット押さえ部材の押圧力を大型,小型
テープカセットに適した値に設定でき、とくに、小型テ
ープカセットに対するカセット押さえ部材の押圧力が強
くならないですむ。
【0093】また、請求項2記載によると、大型テープ
カセット載置部を形成した第1カセットホルダと、第1
カセットホルダにカセット挿入方向に対して摺動可能に
取り付けられ、且つ、小型テープカセット載置部を大型
テープカセット載置部より一段低く形成した第2カセッ
トホルダとに、大型テープカセット又は小型テープカセ
ットのいずれか一方を挿入して、この第1,第2カセッ
トホルダを待機位置から回転ドラム側のカセット装着位
置に移動する際、カセットホルダ駆動手段は、垂直下降
時に第1,第2カセットホルダを大型テープカセットを
載置した時よりも小型テープカセットを載置した時の方
が高い高さ位置のカセット装着位置に停止させているの
で、上記請求項1記載と同様な効果を得られる他に、第
1,第2カセットホルダが待機位置に至った時に大型,
小型テープカセットの第1,第2カセットホルダからの
突出量を多少の差がある程度で収めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1実施例のカセット装着装置を
示した斜視図である。
【図2】本発明に係る第1実施例のカセット装着装置の
動作を説明するための右側面図である。
【図3】本発明に係る第2実施例のカセット装着装置を
示した斜視図である。
【図4】本発明に係る第2実施例のカセット装着装置の
動作を説明するための右側面図である。
【図5】図3及び図4に示したスライド板の変形例を説
明するための右側面図である。
【図6】本発明に係る第3実施例のカセット装着装置を
示した斜視図である。
【図7】図6に示した第1カセットホルダの左右側面に
夫々軸着した歯車を拡大して示した斜視図である。
【図8】本発明に係る第3実施例のカセット装着装置に
おいて、図7に示した歯車の動作を説明するための右側
面図である。
【図9】本発明に係る第3実施例のカセット装着装置に
おいて、大型テープカセットの第1カセットホルダへの
装着動作を説明するための平面図である。
【図10】本発明に係る第3実施例のカセット装着装置
において、小型テープカセットの第2カセットホルダへ
の装着動作を説明するための平面図である。
【図11】本発明に係る第3実施例のカセット装着装置
において、第1カセットホルダ上の大型テープカセッ
ト,第2カセットホルダ上の小型テープカセットのカセ
ット装着高さを説明するための右側面図である。
【図12】従来のカセット装着位置を示した斜視図であ
る。
【図13】従来のカセット装着装置において、(A),
(B)は大型テープカセットのテープ引出位置と、小型
テープカセットのテープ引出位置とを夫々示した平面図
であり、(C),(D)は大型テープカセット,小型テ
ープカセットのカセット装着位置を説明するための正面
図である。
【図14】アナログ記録再生できる大型テープカセッ
ト,小型テープカセットをそれぞれ示した斜視図であ
る。
【図15】ディジタル記録再生できる大型テープカセッ
ト,小型テープカセットをそれぞれ示した斜視図であ
る。
【符号の説明】
1…DVC用(ディジタル記録再生用)の大型テープカ
セット、4…前蓋、5…ロックアーム、11…DVC用
(ディジタル記録再生用)の小型テープカセット、14
…前蓋、15…ロックアーム、80…VHS用(アナロ
グ記録再生用)の大型テープカセット、90…VHS用
(アナログ記録再生用)の小型テープカセット、20…
第1実施例のカセット装着装置、22…左側板、22
a,22b…L状ガイド溝、23…右側板、23a,2
3b…L状ガイド溝、23a,23b…水平溝、2
3a,23b…垂直溝、24…カセットホルダ、2
4a,24b…左右側面、24c,24d…大型テープ
カセット載置部(底面)、24c,(24d)…ロ
ック解除片、24e…小型テープカセット載置部(凹
部)、24e…ロック解除兼用ストッパ片、25…回
転ドラム、28,29…ガイドピン、30…回動アー
ム、30a…U字状ガイド溝、34…モータ、35…大
型カセット検出器、36…小型カセット検出器、40…
第2実施例のカセット装着装置、41…スライド板、4
1a,41b…傾斜ガイド溝、41c,41d…階段状
ガイド溝、50…第3実施例のカセット装着装置、52
…左側板、(52a),52b…L状ガイド溝、53…
右側板、53a,53b…L状ガイド溝、53a,5
3b…水平溝、53a,53b…垂直溝、54…
第1カセットホルダ(大型テープカセット用)、54
a,54b…左右側面、54c,54d…大型テープカ
セット載置部(底面)、54c,(54d)…ロッ
ク解除片、55…第2カセットホルダ(小型テープカセ
ット用)、55c…小型テープカセット載置部(凹
部)、55c…ロック解除兼用ストッパ片、56…回
転ドラム、59,60…ガイドピン、61,62…歯
車、63,64…スライド板、(63a,63b),
(64a,64b)…階段状ガイド溝、67…モータ。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】大型テープカセット又は小型テープカセッ
    トのいずれか一方をカセットホルダに挿入して、前記カ
    セットホルダを待機位置から回転ドラム側のカセット装
    着位置に移動するカセット装着装置において、 前記大型テープカセットを載置する大型テープカセット
    載置部と、この大型テープカセット載置部より一段低く
    形成して前記小型テープカセットを載置する小型テープ
    カセット載置部とを有するカセットホルダと、 前記カセットホルダの左右側面の外側に互いに対向して
    設けられ、且つ、前記カセットホルダの左右側面に設け
    たガイドピンと嵌合するL状ガイド溝を形成した一対の
    側板と、 前記カセットホルダの左右側面に設けたガイドピンを前
    記L状ガイド溝の水平溝に沿って待機位置から回転ドラ
    ム方向に略水平に移動させ、この後、ガイドピンを前記
    L状ガイド溝の垂直溝に沿って下降させて、前記カセッ
    トホルダを大型,小型テープカセットに夫々対応した夫
    々のカセット装着位置に至らしめるカセットホルダ駆動
    手段と、 前記大型,小型テープカセットの前記カセットホルダへ
    の挿入を検出するカセット種類検出手段とを備え、 前記カセットホルダ駆動手段は、前記カセット種類検出
    手段の検出結果に基づいて、垂直下降時に前記カセット
    ホルダを前記大型テープカセットを載置した時よりも前
    記小型テープカセットを載置した時の方が高い高さ位置
    のカセット装着位置に停止させることを特徴とするカセ
    ット装着装置。
  2. 【請求項2】前記カセットホルダ駆動手段は、駆動源と
    連結して前記一対の側板に回動自在に支持した一対の回
    動アームのガイド溝に前記ガイドピンを嵌合させて、前
    記一対の回動アームの回転ドラム方向への回動角を前記
    大型テープカセットを載置した時よりも前記小型テープ
    カセットを載置した時の方を小さく設定したことを特徴
    とする請求項1記載のカセット装着装置。
  3. 【請求項3】前記カセットホルダ駆動手段は、駆動源と
    連結して前記一対の側板にスライド自在に支持した一対
    のスライド板の傾斜ガイド溝又は階段状ガイド溝に前記
    ガイドピンを嵌合させて、前記一対のスライド板の回転
    ドラム方向への移動量を前記大型テープカセットを載置
    した時よりも前記小型テープカセットを載置した時の方
    を小さく設定したことを特徴とする請求項1記載のカセ
    ット装着装置。
  4. 【請求項4】大型テープカセット又は小型テープカセッ
    トのいずれか一方をカセットホルダに挿入して、該カセ
    ットホルダを待機位置から回転ドラム側のカセット装着
    位置に移動するカセット装着装置において、 前記大型テープカセットを載置する大型テープカセット
    載置部を形成した第1カセットホルダと、 前記第1カセットホルダにカセット挿入方向に対して摺
    動可能に取り付けられ、且つ、小型テープカセットを載
    置する小型テープカセット載置部を前記大型テープカセ
    ット載置部より一段低く形成した第2カセットホルダ
    と、 前記第1,第2カセットホルダの左右側面の外側に互い
    に対向して設けられ、且つ、前記第1カセットホルダの
    左右側面に設けたガイドピンと嵌合するL状ガイド溝を
    形成した一対の側板と、 前記第1カセットホルダの左右側面に設けたガイドピン
    を前記L状ガイド溝の水平溝に沿って待機位置から回転
    ドラム方向に略水平に移動させる動作に伴って前記第2
    カセットホルダを前記第1カセットホルダに対して所定
    位置まで摺動させ、この後、前記第1カセットホルダと
    第2カセットホルダとが一体となった状態で前記ガイド
    ピンを前記L状ガイド溝の垂直溝に沿って下降させて、
    一体となった前記第1,第2カセットホルダを大型,小
    型テープカセットに夫々対応した夫々のカセット装着位
    置に至らしめるカセットホルダ駆動手段と、 前記大型,小型テープカセットの前記第1,第2カセッ
    トホルダへの挿入を検出するカセット種類検出手段とを
    備え、 前記カセットホルダ駆動手段は、前記カセット種類検出
    手段の検出結果に基づいて、垂直下降時に一体となった
    前記第1,第2カセットホルダを前記大型テープカセッ
    トを載置した時よりも前記小型テープカセットを載置し
    た時の方が高い高さ位置のカセット装着位置に停止させ
    ることを特徴とするカセット装着装置。
  5. 【請求項5】前記カセットホルダ駆動手段は、前記一対
    の側板に設けた第1ラックと、前記第2カセットホルダ
    に設けた第2ラックとに噛合する一対の歯車を前記第1
    カセットホルダの前記ガイドピンに回転可能に取り付け
    ることで前記ガイドピンの水平移動に伴って前記第2カ
    セットホルダを前記第1カセットホルダに対して所定位
    置まで摺動させ、且つ、駆動源と連結して前記一対の側
    板にスライド自在に支持した一対のスライド板の傾斜ガ
    イド溝又は階段状ガイド溝に前記ガイドピンを嵌合させ
    て、前記一対のスライド板の回転ドラム方向への移動量
    を前記大型テープカセットを載置した時よりも前記小型
    テープカセットを載置した時の方を小さく設定したこと
    を特徴とする請求項4記載のカセット装着装置。
  6. 【請求項6】DVC規格に準拠した前記大型,小型テー
    プカセットを用いるために、前記大型テープカセット載
    置部及び前記小型テープカセット載置部に、各カセット
    の前蓋をロックしているロックアームをロック解除する
    ためのロック解除片を夫々形成したことを特徴とする請
    求項1ないし請求項5のいずれか1項記載のカセット装
    着装置。
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