JPH05114273A - カセツトのシヤツター開放機構 - Google Patents

カセツトのシヤツター開放機構

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JPH05114273A
JPH05114273A JP27431891A JP27431891A JPH05114273A JP H05114273 A JPH05114273 A JP H05114273A JP 27431891 A JP27431891 A JP 27431891A JP 27431891 A JP27431891 A JP 27431891A JP H05114273 A JPH05114273 A JP H05114273A
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JP
Japan
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cassette
shutter
pack
shutter opening
guide
Prior art date
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JP27431891A
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English (en)
Inventor
Hideki Hayashi
英樹 林
Sadamu Matsuda
定 松田
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Faurecia Clarion Electronics Co Ltd
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Clarion Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単な構造で、確実にカセットをローディン
グすることのできるデジタル・コンパクト・カセット
(DCC)用のカセットのシャッター開放機構を提供す
る。従来のアナログ・コンパクト・カセットにも互換性
がある。 【構成】 パックガイド1にスライド自在に設けられた
スライド部材2にロック部材4を回動自在に取り付け
る。ロック部材4をスプリング44によってカセットパ
ック100のシャッター102側に付勢する。ロック部
材4先端のシャッター開放部材43をスプリング44の
力で凹部104内に移動させ、シャッター102の閉鎖
側端部に係合させる。カセットを手で押し込むと、シャ
ッター102は開放部材43に係止され、カセットパッ
クのみが奥に移動し、シャッターが開放される。押し込
んだカセットパックがスライド部材2を移動させると、
これを検出してスイングアーム3が働き、スライド部材
とカセットを奥に引き込む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、デジタル・コンパクト
・カセット(以下、DCCと呼ぶ)の記録再生に使用さ
れるDCCプレーヤーに関するもので、特にDCCをプ
レーヤー内部にローディングする際に、DCCのテープ
部分を保護しているシャッターを開放するカセットのシ
ャッター開放機構に係る。
【0002】
【従来の技術】最近、テープを使用した磁気記録再生装
置の一つとして、オランダのフィリップス社からDCC
が提案されている。このDCCは、従来のアナログ・コ
ンパクト・カセット(以下、ACCと呼ぶ)とほぼ同一
の外形寸法を有し、リールの軸間やテープの露出位置な
ども共通化されている。そのため、DCCプレーヤーと
従来のACCプレーヤーとでは上位互換性がある。即
ち、DCCプレーヤーではDCCに加えて従来のACC
が再生できるが、逆は不可能である。
【0003】このようなDCCは、情報記録手段がデジ
タル化されていることから、ACCに比較して精度の良
い記録が可能となり、しかも同じデジタル記録手段であ
るデジタル・オーディオ・テープ(DATと呼ばれる)
にはないACCとの互換性という大きな特徴から、今後
の音声記録再生手段として、大いに注目されている。
【0004】ところで、このDCCは、テープ面に対す
る磁気記録密度がACCに比較して大きいことから、テ
ープの保護もDAT並のものが要求され、それに従っ
て、カセットのテープ露出部分にはシャッターが設けら
れている。図7は、DCCの外形を示す斜視図である
が、カセット本体100のテープ露出面101を囲むよ
うに断面コ字形のシャッター102が、カセットの長手
方向にスライド自在に設けられている。
【0005】このシャッター102のテープ露出面10
1に相当する部分には、開口部102aが設けられ、図
7(A)に示すDCCの不使用時には、この開口部がテ
ープ露出面とずれた位置にあって、シャッター102が
テープ露出面101を塞ぎ、(B)に示す使用時には、
シャッターがスライドして開口部102aとテープ露出
面101とが一致して、カセット内部のテープに記録再
生用のヘッドが接触可能となる。また、シャッター10
2の底部にもハブ穴用の開口部が102bが設けられ、
シャッター102の移動により、この開口部102bと
カセットのハブ穴103とが一致し、プレーヤー側の回
転軸が挿入可能となる。
【0006】カセットパック本体100におけるシャッ
ター102の閉鎖端部側には、シャッターの開放時に、
プレーヤー側に設けられたシャッター開放手段が係合す
ることができるように凹部104が設けられている。こ
の凹部104は、シャッター102の閉鎖時には、図8
(A)に示すように凹部104の一部がシャッター10
2から露出しいる。シャッターが開放すると、図8
(B)に示すように凹部全体が現れるが、その際の形状
は、カセットパック本体100の縁から内側にかけて設
けられた傾斜面104aと、この傾斜面104aの端部
にカセットの長手方向とほぼ直角に設けられた係止部1
04bとを備えている。
【0007】従って、シャッターの開放状態において、
ピン状の係止部材105をこの係止部104bに位置さ
せると、シャッターの閉鎖用スプリングの力で、この係
止部104bとシャッターの閉鎖側端部との間に、ピン
状の係止部材105が挟み込まれ、シャッター102の
開放状態が確保される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記のようなDCC
は、従来のACCと上位互換性を有するものの、その記
録再生に当たっては、シャッターを開放する作業が不可
欠であり、DCCプレーヤーにおいて、カセットをプレ
ーヤー内部に引き込み、記録再生位置にセットする際
(一般にカセットローディングと呼ばれる)には、カセ
ットのシャッターを開放する機構が必要となる。
【0009】このシャッター開放機構としては、シャッ
ターの開閉が確実に行われることはいうまでもないが、
ACCとの互換性を考慮すると、更に、 a.ACCのローディング時に邪魔にならない。
【0010】b.部品点数の少ない簡単な構造である。
【0011】c.専用の駆動源を必要としない。
【0012】などの要求を満たす必要がある。
【0013】本件出願の請求項1の発明は、上記のよう
な観点に基づいて提案されたもので、簡単構造で、しか
も従来のACCプレーヤーに使用されているローディン
グ機構に大幅な変更を加えることなく、DCCのシャッ
ターを開放することのできるカセットのシャッター開放
機構を提供することを目的とする。
【0014】更に、ACCは、カセットの表面にハブ穴
その他の凹凸部が何種類も設けられているので、カセッ
トローディング時には、これらの凹凸部にローディング
機構側の部材を係合させ、カセットをプレーヤーの奥部
に引き込んでいる。しかし、DCCは、シャッターが設
けられているためカセットの表面には凹凸部が少ない。
もちろん、カセットの奥部表面にローディング部材係合
用の凹部が設けられてはいるが、ACCとの互換性を考
慮したDCCプレーヤーでは、この凹部部分にローディ
ング部材を設けると、ACCのローディングに邪魔にな
る。
【0015】本件出願の請求項2及び3の発明は、DC
Cカセットのローディング時においてシャッター開放機
構が、そのままローディング部材とカセットとの係合手
段として作用し、特にDCCの奥部表面の凹部を使用し
なくても、DCCの引き込みを可能としたカセットのシ
ャッター開放機構を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
(請求項1)上記の目的を達成するための手段として、
請求項1に記載の発明は、DCCのカセットのシャッタ
ー開放機構において、カセットをその長手方向に沿って
挿入するパックガイドと、このパックガイドにカセット
の挿入方向に沿って移動可能に支持され、前記パックガ
イド内に挿入されたカセットと連動するスライド部材
と、このスライド部材をパックガイドに対して移動させ
るスライド部材駆動手段と、前記スライド部材に支軸を
中心として回動自在に取り付けられたロック部材と、こ
のロック部材に設けられ、カセットの凹部内に入り込ん
でシャッターの閉鎖側端部と係合するシャッター開放部
材と、このシャッター開放部材をカセットの内側に向か
って付勢する弾性手段とを備えていることを特徴とす
る。
【0017】(請求項2)請求項2に記載のカセットの
シャッター開放機構は、前記請求項1の発明において、
カセットの未挿入時は、シャッター開放部材をロック部
材の支軸に対してカセットの外方側に位置させ、カセッ
トの挿入後は、シャッター開放部材をロック部材の支軸
に対してカセットの内方側に移動することを許容する位
置決め部材を備えていることを特徴とする。
【0018】(請求項3)請求項3のカセットのシャッ
ター開放機構は、前記請求項2の発明において、位置決
め部材がパックガイドに固定され、ロック部材にこの位
置決め部材と接触するカムが設けられていることを特徴
とする。
【0019】
【作用】
(請求項1)上記のような構成を有する請求項1の発明
においては、カセットの未挿入状態では、スライド部材
はパックガイドの手前側に位置している。
【0020】この状態で、パックガイド内にDCCをそ
の長手方向が挿入方向となるようにして手で挿入する
と、弾性手段に付勢されたロック部材がカセットの内側
に回動し、ロック部材に設けられたシャッター開放部材
がカセットの凹部内に入り込んで、シャッターの閉鎖側
端部に係合する。更にカセットを手で押し込むと、スラ
イド部材とともに停止しているシャッター開放部材に係
止されて、シャッターは停止したまま、カセットパック
本体のみがパックガイドの奥部へ移動し、その結果とし
てシャッターが開放される。
【0021】シャッターが開放した後、更に手で押し込
まれたカセットパック本体がスライド部材に当接する
と、スライド部材がカセットパックと共にパックガイド
に対してその奥部側に移動を開始する。この時、シャッ
ター開放部材及びそれを設けたロック部材はスライド部
材に設けられているので、シャッターを開放位置に保持
したままスライド部材と共にパックガイドの奥部に移動
する。
【0022】その後、スライド部材駆動手段の駆動力に
より、カセットパックから手を離しても、スライド部材
はパックガイドの奥部に引き込まれる。
【0023】(請求項2)請求項2の発明では、カセッ
トの未挿入時は、シャッター開放部材がロック部材の支
軸に対してカセットの外方側に位置している。そのた
め、カセットを手で挿入すると、カセットに当接したシ
ャッター開放部材は一旦カセットの外側に移動する。そ
して、カセットが更に挿入されるに伴い、弾性手段の付
勢力によりカセットのシャッター側の側縁に沿って移動
するが、カセットパックの凹部に達すると、この凹部内
に入り込む。
【0024】前記位置決め部材は、カセットの挿入後
は、シャッター開放部材をロック部材の支軸に対してカ
セットの内方側に移動することを許容するものであるか
ら、凹部内に入り込んだシャッター開放部材は、ロック
部材の支軸よりもカセットの内側に入り込んで凹部の縁
と確実に係合する。
【0025】すると、たとえ手でカセットパックを強く
押し込んだり、その他の外力がカセットパックに加わっ
ても、シャッター開放部材がカセットの外方側に移動す
ることはなく、カセットの内側に向かった食い込み方向
の力として作用するので、凹部とシャッター開放部材と
の係合状態が確保される。また、スライド部材駆動手段
の力でスライド部材が移動を開始した後もこの係合状態
が確保されるので、スライド部材、ロック部材、シャッ
ター開放部材及び凹部の順で駆動力が伝達され、カセッ
トパックから手を離してもカセットの引き込みが可能で
ある。
【0026】一方、カセットの排出(イジェクトと呼ば
れる)時には、スライド部材駆動手段からの駆動力によ
りスライド部材がパックガイドの手前側に移動し、カセ
ットパックが排出位置に達すると、スライド部材に設け
られているロック部材及びシャッター開放部材もパック
ガイドの手前側に移動する。その結果、位置決め部材に
よりシャッター開放部材がカセットの外方側に強制的に
移動させられ、シャッター開放部材と凹部との係合が外
れ、シャッターの閉鎖とパックガイド内からのカセット
の取り出しが可能となる。
【0027】(請求項3)請求項3の発明では、位置決
め部材がパックガイドに固定され、ロック部材にこの位
置決め部材と接触するカムが設けられているので、前記
請求項2におけるシャッター開放部材のロック部材の支
軸に対する位置関係が、スライド部材と共に移動するロ
ック部材のカムと固定された位置決め部材というきわめ
て単純な構造の手段により決定される。
【0028】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面により具体的に
説明する。
【0029】(1)代表的な実施例の構成・・・図1及
び図2参照 図1は本実施例のカセットの挿入開始状態の平面図、図
2は右側面図を示すものである。
【0030】図中符号1はパックガイドで、このパック
ガイド1は、図示しないDCCプレーヤーのシャーシに
対して、カセット挿入位置とテープの記録再生位置との
間で昇降自在に支持されている。このパックガイド1の
昇降手段は、平行リンクを使用してパックガイド全体を
昇降させるものや、シャーシの奥部に設けられた水平方
向の支軸を中心として回動する昇降アームの先端にパッ
クガイドを支持させるものでも良い。
【0031】このパックガイド1は、カセットをその長
手方向がカセットの挿入方向と同一になるように縦に挿
入するもので、その際カセットは、そのテープ露出面
(DCCではシャッターにより覆われている面)が図中
右側に位置するように、パックガイド内に挿入される。
このパックガイド1には、内部に挿入されたカセットパ
ックを保持できるように、天板11、左右の側板12,
12及び左右の底板13,13を備えている。
【0032】パックガイド1の天板11の下面には、ス
ライド部材2がパックガイド1の手前から奥に向かって
スライド可能に支持されている。即ち、パックガイド1
の中央部及び図中右側の部分には、手前から奥に向かっ
て伸びるガイド孔14,14が設けられ、このガイド孔
14,14にスライド部材2に設けられたピン21,2
1がスライド自在に係合している。このスライド部材2
は、図示しないスプリングにより、パックガイド1に対
して手前方向に常時付勢されている。
【0033】スライド部材2は、その奥部に図2の側面
図に示すような側面コ字形のパックストッパー22を備
えている。このパックストッパー22は、パックガイド
内に挿入されたカセットの奥部がコ字形の内側に保持さ
れる形状になっている。また、スライド部材2における
パックストッパー22に対向する天板部分には、先端が
奥部側下方に突出した板バネ23が取り付けられてい
る。
【0034】スライド部材2の奥部中央には、横方向に
伸びるガイド孔24が設けられ、このガイド孔24にス
イングアーム3の先端に設けられたピン31がスライド
自在に係合されている。このスイングアーム3は、本実
施例におけるスライド部材駆動手段の一部を構成するも
ので、図示しないプレーヤーのシャーシに対して支軸3
2を中心として回動自在に支持されている。
【0035】スイングアーム3は、図示しないモーター
やスプリングなどの駆動源に、ラック・ピニオン、カ
ム、リンクなどの手段を介して接続されている。更に、
スイングアーム3は、それがパックガイド1の奥部側に
一定ストローク移動した時に、スライド部材やスイング
アーム、あるいはスイングアームと連動するパックガイ
ド操作手段の他の部材の変位を検出して作動する駆動源
制御部材と連動している。なお、この駆動源制御部材
は、駆動源がモーターの場合にはモーター制御用スイッ
チであり、スプリングの場合にはスプリングの弾性力を
開放する突起などの部材である。
【0036】スライド部材2の図中右側の部分には、ロ
ック部材4が支軸41を中心として回動自在に取り付け
られている。このロック部材4は、パックガイドの手前
側に伸びる腕42を備えており、この腕42の先端にピ
ン状のシャッター開放部材43が設けられている。即
ち、ロック部材4及びその支軸41は、パックガイド内
部に大きく突出することがなく、その下方をカセットが
通過できるようになっている。一方、ピン状のシャッタ
ー開放部材43の先端は、カセット表面よりも下方に突
出し、しかも、カセットのシャッター閉鎖側端部に設け
られた凹部内に入り込むことができるように、凹部10
4の底面よりは上方に位置している。
【0037】パックガイド1におけるスライド部材2の
手前側の停止位置近傍には、シャッター開放部材43の
位置決め部材5が設けられている。一方、ロック部材4
の腕42のカセットの内側の部分には、腕42の先端側
が細くなるような形状の傾斜面を有するカム45が形成
され、このカム45に位置決め部材5が接触して移動可
能になっている。
【0038】カム45と位置決め部材5とは、スライド
部材2がパックガイドの手前側に位置している時には、
カセットの幅方向からみて、シャッター開放部材43を
ロック部材4の支軸41よりもカセットの外側に位置さ
せ、ロック部材4がスライド部材2と共に一定ストロー
クパックガイドの奥部に移動した後には、シャッター開
放部材43をロック部材の支軸41よりもカセットの内
側に位置させる形状及び位置関係を持っている。
【0039】ロック部材4とスライド部材2との間に
は、ロック部材4をカセットの内側(図中左側)に付勢
し、位置決め部材5をカム45に常時接触させるための
付勢手段として、コイルスプリング44が設けられてい
る。この場合、スライド部材2を手前側に付勢している
図示しないスプリングの力の方が、ロック部材4をカセ
ットの内側に牽引しているコイルスプリング44の力よ
りも強くなっている。また、このコイルスプリング44
によって生じる支軸41を中心としたシャッター開放部
材43のモーメントは、シャッターの閉鎖用スプリング
の閉鎖力よりも大きくなっている。
【0040】(2)代表的な実施例の作用効果 上記のような構成を有する本実施例のカセットのシャッ
ター開放機構の作用効果は次の通りである。
【0041】(a)カセット挿入開始・・・図1 まず、カセットの未挿入状態では、スライド部材2はパ
ックガイド1の手前側に位置している。この状態で、パ
ックガイド1内にカセットパック本体100をその長手
方向が挿入方向となるようにして手で挿入すると、カセ
ットパック本体100の奥部にシャッター開放部材43
が当接する。
【0042】(b)ロック部材の回動・・・図3 図1の状態では、位置決め部材5に制限されて、シャッ
ター開放部材43とロック部材4の支軸41とでは、シ
ャッター開放部材43の方がカセットの外側に位置して
いるので、カセットパックの押圧力により、ロック部材
4がコイルスプリング44の牽引力に逆らってカセット
100の外側に回動する。この時、スライド部材2を手
前側に付勢している図示しないスプリングの力の方が、
ロック部材4をカセットの内側に牽引しているコイルス
プリング44の力よりも強いので、スライド部材2は移
動することなく、ロック部材4のみがカセットの外側に
回動する。
【0043】(c)シャッターの開放開始・・・図4 その後更にカセットパック本体100を手で押し込む
と、シャッター開放部材43がカセットパックのシャッ
ター側の側面に回り込み、その側面に沿って滑りながら
カセットパック本体100のみがパックガイド1の奥部
に移動する。カセットパック本体100の移動により、
シャッター開放部材43がカセットパック本体に設けら
れた凹部104の先端側に達し、コイルスプリング44
の力でカセットの内側に移動しながらこの凹部104内
に入り込む。すると、シャッター開放部材43は、この
凹部104に露出しているシャッター102の閉鎖側端
部に係合する。
【0044】(d)シャッターの開放・・・図5 カセットパック本体100の押し込みを続けると、コイ
ルスプリング44によって生じる支軸41を中心とした
シャッター開放部材43のモーメントは、シャッターの
閉鎖用スプリングの閉鎖力よりも大きくなっているの
で、ロック部材4がカセット外方に回動することはな
く、シャッター102のみがシャッター開放部材43で
係止されたまま、カセットパック本体100がパックガ
イド1の奥部に移動する。その結果、シャッター102
がカセットパック本体100に対して相対的に移動し、
シャッターが開放される。
【0045】(e)スライド部材の移動開始・・・図6 手で押し込んで行ったカセットパック本体100の奥部
がスライド部材2の奥部に達し、そのパックストッパー
22に当接すると、スライド部材2は手の押し込み力に
より、スライド部材2をパックガイドの手前側に付勢し
ている図示しないスプリングの力に逆らって、カセット
パック本体100と共にパックガイド1に対して奥部方
向に移動を開始する。この時、カセットパック本体10
0の奥部は、パックストッパー22の底部と板バネ23
により上下から保持される。
【0046】スライド部材2と共にカセットパック本体
100がパックガイド1の奥部に進むにつれて、シャッ
ター102の開放が更に進み、凹部104の傾斜面10
4aが露出してくるので、シャッター開放部材43はコ
イルスプリング44に牽引されて傾斜面104aに沿っ
てカセットの内方に移動する。
【0047】スライド部材2がパックガイドの1の奥部
に移動すると、いままでカム45と位置決め部材5によ
ってカセット内側への回動を規制されていたロック部材
4が、カセットの内側に回動可能となる。同時に、シャ
ッターの開放により、シャッター開放部材43が傾斜面
104aを移動し、シャッター開放部材43はロック部
材4の支軸41よりも内側に位置することになる。その
結果、シャッター開放部材43が凹部104の手前側端
部に設けられた係止部104bと係合することができ
る。
【0048】(f)駆動源によるカセットローディング 上記のような手作業によるカセットパック本体100の
押し込み動作により、スライド部材2及びこれに連動す
るスイングアーム3が所定の距離移動すると、スライド
部材2あるいはスイングアーム3に連動するローディン
グ駆動源制御部材が作動して、駆動用モーターやスプリ
ングなどの駆動源が作動する。この駆動源からの駆動力
は、スイングアーム3に伝達され、スイングアーム3及
びこれに連結されたスライド部材2をパックガイド1の
奥部に引き込む。そして、スライド部材2がパックガイ
ド1の奥部に達すると、それを図示しない検出手段によ
り検出し、パックガイド1全体をカセットを保持したま
まテープの記録再生位置にまで降下させて、カセットロ
ーディングが終了する。
【0049】(g)カセットの排出 一方、カセットの排出(イジェクトと呼ばれる)時に
は、前記のローディング時とは逆の順序で各部材が作動
しする。即ち、記録再生位置からパックガイド1が上昇
すると、スイングアーム3などの操作手段からの駆動力
によりスライド部材4がパックガイド1の手前側に移動
する。
【0050】この際、スライド部材2に設けられている
ロック部材4及びシャッター開放部材43もパックガイ
ド1の手前側に移動する。その結果、位置決め部材5に
よりシャッター開放部材43がカセットパック本体10
0の外方側に強制的に移動させられ、シャッター開放部
材43と凹部104との係合が外れ、シャッター102
の閉鎖が可能となる。
【0051】また、イジェクトの初期段階では、駆動源
によって駆動されるスイングアーム3は、カセットパッ
ク本体100及びスライド板2をパックガイド1の手前
側に移動させている。イジェクトの最終段階において、
駆動源からスイングアーム3への駆動力が断たれた後
は、手作業でパックガイド1内にカセットを押し込んだ
際に圧縮していた図示しないスプリングの力により、ス
ライド板2がパックガイド1の手前に押圧されるため、
パックガイド1内からのカセットパック本体100の取
り出しが可能となる。
【0052】(3)他の実施例 本発明は、上記の実施例に限定されるものではなく、次
のような他の実施例も包含する。
【0053】(a)DCCとACCの両方を記録再生す
るプレーヤーに限らず、DCCのみを記録再生するプレ
ーヤーのカセットのシャッター開放機構にも適用でき
る。
【0054】(b)請求項1の発明では、シャッター開
放部材と凹部の縁とを係合させてカセットパックを引き
込む手段は必ずしも必要ではなく、まったく採用しなく
ても良いし、DCC表面の凹部などを利用したカセット
引き込み手段との併用も可能である。
【0055】(c)位置決め部材として、パックガイド
側にカム状の部材を設け、ロック部材側にピン状の部材
を設けることもできる。
【0056】(d)カセットローディング及びイジェク
ト手段は、図示のものに限定されず、例えばパックガイ
ドが固定で、リール軸やヘッドなどの記録再生手段全体
がパックガイド側に上昇するものでも良い。
【0057】
【発明の効果】以上の通り、本件出願の請求項1の発明
によれば、パックガイドに設けられたスライド部材に回
動自在にロック部材を設け、このロック部材のシャッタ
ー開放部材を弾性部材によりカセットのシャッター部分
に係合させるという簡単な構造により、パックガイド内
部にカセットパックを手で挿入するだけの操作で、シャ
ッターの開放が可能である。
【0058】また、本件出願の請求項2の発明によれ
ば、位置決め部材、ロック部材の支軸及びシャッター開
放部材部材の位置関係を適切に設定するだけの簡単な構
造で、シャッターの開放状態の確保が確実になると同時
に、シャッター開放部材をカセットローディング時にお
けるカセット引き込み用の手段としても使用することが
できる。
【0059】更に、本件出願の請求項3の発明によれ
ば、請求項2に記載の各部材の位置関係をカムによって
簡単に設定することができる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のカセット挿入開始状態を示
す平面図。
【図2】図1の右側面図。
【図3】図1の実施例のロック部材の回動状態を示す平
面図。
【図4】図1の実施例のシャッターの開放開始状態を示
す平面図。
【図5】図1の実施例のシャッターの開放状態を示す平
面図。
【図6】図1の実施例のスライド部材の移動状態を示す
平面図。
【図7】DCCの全体を示す斜視図で、(A)はシャッ
ターの閉鎖状態、(B)は開放状態を示す。
【図8】DCCのシャッター部分を示す拡大斜視図で、
(A)はシャッターの閉鎖状態、(B)は開放状態を示
す。
【符号の説明】
1 パックガイド 2 スライド部材 22 パックストッパー 3 スイングアーム 4 ロック部材 41 ロック部材の支軸 43 シャッター開放部材 44 コイルスプリング 5 位置決め部材 100 カセットパック本体 102 シャッター 103 凹部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】磁気記録再生用のテープを収納したカセッ
    トパックと、カセットパックの長手方向の一方の縁に沿
    って移動するシャッターと、このカセットパックに設け
    られかつ前記シャッターの一方の端部が露出する凹部を
    備えたカセットのシャッター開放機構において、 カセットをその長手方向に沿って挿入するパックガイド
    と、 このパックガイドにカセットの挿入方向に沿って移動可
    能に支持され、前記パックガイド内に挿入されたカセッ
    トと連動するスライド部材と、 このスライド部材をパックガイドに対して移動させるス
    ライド部材駆動手段と、 前記スライド部材に支軸を中心として回動自在に取り付
    けられたロック部材と、 このロック部材に設けられ、カセットの凹部内に入り込
    んでシャッターの閉鎖側端部と係合するシャッター開放
    部材と、 このシャッター開放部材をカセットの内側に向かって付
    勢する弾性手段とを備えていることを特徴とするカセッ
    トのシャッター開放機構。
  2. 【請求項2】カセットの未挿入時は、シャッター開放部
    材をロック部材の支軸に対してカセットの外方側に位置
    させ、 カセットの挿入後は、シャッター開放部材をロック部材
    の支軸に対してカセットの内方側に移動することを許容
    する位置決め部材を備えていることを特徴とする請求項
    1のカセットのシャッター開放機構。
  3. 【請求項3】位置決め部材がパックガイドに固定され、
    ロック部材にこの位置決め部材と接触するカムが設けら
    れている請求項2のカセットのシャッター開放機構。
JP27431891A 1991-10-22 1991-10-22 カセツトのシヤツター開放機構 Pending JPH05114273A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110775457A (zh) * 2018-07-31 2020-02-11 南通中集罐式储运设备制造有限公司 罐箱及其保护盒

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