JPH08102113A - 磁気記録再生装置 - Google Patents

磁気記録再生装置

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JPH08102113A
JPH08102113A JP6259637A JP25963794A JPH08102113A JP H08102113 A JPH08102113 A JP H08102113A JP 6259637 A JP6259637 A JP 6259637A JP 25963794 A JP25963794 A JP 25963794A JP H08102113 A JPH08102113 A JP H08102113A
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JP
Japan
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cassette
lever
tape cassette
slide
push
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Withdrawn
Application number
JP6259637A
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English (en)
Inventor
Katsumi Maekawa
克己 前川
Jiyouichi Daiba
丈一 台場
Satoshi Ota
聡 太田
Toshiya Kurokawa
俊哉 黒川
Mitsunori Sakama
満則 坂間
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 例えば3.5インチスタンダードハイトのカ
セットコンパートメントでも操作性がよく、テープカセ
ットの挿入を確実に行うことのできる磁気記録再生装置
の提供を目的とする。 【構成】 8mmVTRカセット3を載置保持するカセ
ットホルダ1と、カセットホルダ駆動板6bを係止して
カセットホルダ1を8mmVTRカセット3のイジェク
ト位置に係止保持するカセットホルダロックアーム7
と、カセットホルダ1に載置された8mmVTRカセッ
ト3をイジェクトする押出し動作をさせると共に、カセ
ットホルダロックアーム7をカセットホルダ駆動板6b
の係止状態と解除状態とに回動動作させるテープカセッ
ト押出し機構20とを有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、装置内にテープカセッ
トを挿入する際の誤挿入を防止するローディング機構を
備えた磁気記録再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】回転ヘッドをヘリカルスキャンさせ、磁
気テープに情報を記録/再生をさせる磁気記録再生装置
は、フロント側からテープカセットをカセットホルダに
挿入して載置保持し、このカセットホルダを磁気テープ
を引き出すローディング位置に移動動作させるローディ
ング方式を用いている。このローディング方式による磁
気記録再生装置には、駆動機構によるテープカセットの
逆挿入等の誤挿入を防止する機構が設けられている。一
般に、この駆動機構は、側面側に設けられている。
【0003】最近、このような磁気記録再生装置の中で
ユーザによる小型化や低コスト化の要求を満たすように
3.5インチスタンダードハイト用の磁気記録再生装置
が提供されている。この3.5インチスタンダードハイ
ト用の磁気記録再生装置には、例えば図9に示すように
8mmVTR等に適用されたカセットコンパートメント
がある。このカセットコンパートメントは、各寸法が幅
W=101.6mm,奥行きD=146mm,高さH=41.25mm の8m
mVTRカセットの収納を満足するように設計してい
る。
【0004】このような3.5インチスタンダードハイ
ト用の磁気記録再生装置に適用されるフロントローディ
ング・カセットコンパートメントでは、左右一対のフレ
ーム側板50a、50bに形成した案内溝51a、52
a、51b、52bとスライド板53a、53bのカム
溝54a、55a、54b、55bに沿ってそれぞれカ
セットホルダ60を移動させる方式を用いている。
【0005】このカセットコンパートメントは、横幅を
W=101.6mmとし、8mmVTRカセット58の横幅を最
大95.2mmとした場合、例えばフレーム側板50bとこの
8mmVTRカセットの側面との間隙が片側分で3.2mm
しかないことが判る。実際に8mmVTRカセット58
をカセットホルダ60に載置した状態を上面側から見た
平面透視図と側面側から見た側面透視図をそれぞれ図1
0と図11に示す。
【0006】カセットホルダ60には、両側部から摺動
ピン56a、57a、56b、57bが立設されてい
る。これらの摺動ピン56a、57a、56b、57b
は、左右一対のスライド板53a、53bのカム溝54
a、55a、54b、55bにそれぞれはめ込まれてい
る。例えば図10と図11の矢印A方向に8mmVTR
カセット58の背面58a側が押されてある程度装置内
に挿入されると、磁気記録再生装置は、図示しないカセ
ットインスイッチをオンにする。このカセットインスイ
ッチは、8mmVTRカセット58の挿入を検知し、F
L駆動モータ59を駆動させる。
【0007】カセットコンパートメントは、FL駆動モ
ータ59の最終段のギア59Aが、スライド板53aに
形成したラック53Aとが噛合しているので、以後のロ
ーディング操作により、FL駆動モータ59の回転に伴
ってカセットホルダ60をイジェクト位置からローディ
ング完了位置へと装置内に引き込む。この際に、左右一
対のスライド板53a、53bは、伝達ギア軸61を介
して同期して移動される。
【0008】このカセットコンパートメントは、例えば
3.5インチスタンダードハイトの8mmVTRカセッ
ト58をフロントローディングした際に図12の要部側
面図に示すような移動をさせる。このフロントローディ
ングにおいて、上記カセットの背面58a側の上端58
uと下端58dは、それぞれ動作軌跡TRu 、TRd
示す。
【0009】この3.5インチスタンダードハイトの8
mmVTRカセットにおけるフロントローディング方式
の動作軌跡は、通常のフロントローディング方式で行わ
れるように8mmVTRカセット58を水平に奥へと引
き込み、さらに下方に移動させて所定の位置に8mmV
TRカセット58を装着させる動作と異なる独自の動作
が採用されている。
【0010】先ず、磁気記録再生装置のカセットコンパ
ートメントは、8mmVTRカセットの挿入に伴い開閉
扉62の下端62dの軌跡TR62が示すように開閉扉6
2を動かす。この8mmVTRカセット58は、この8
mmVTRカセット58に特有なバックリッド58Bを
開閉させるための占有スペースを確保しなければならな
い。このため、図12の動作軌跡TRu 、TRd が示す
ように、カセットコンパートメントは、ローディング操
作時、水平に挿入され、8mmVTRカセット58の背
面58a側を一旦下げる動作を行わせてバックリッド5
8Bが開くように動作させながら、所定のローディング
完了位置に載置するように8mmVTRカセット59を
降下移動させている。
【0011】このような複雑な動作をさせるため、カセ
ットコンパートメントのフロントベゼル63の挿入口6
3aの高さは、8mmVTRカセット58の厚さよりも
大きくしなければならない。また、磁気記録再生装置の
密閉化を図るために設けた開閉扉62は、開閉動作を行
うため少なくともローディング操作が完了した際8mm
VTRカセット58の上端58uと干渉しない長さに制
限されている。
【0012】
【課題を解決しようとする課題】ところで、上述したよ
うにカセットコンパートメントでは、例えばフレーム側
板50bと8mmVTRカセット58との間隙が片側分
で3.2mm しかないことは既に述べた通りである。しかし
ながら、誤動作防止機構を有するカセットホルダ60の
駆動機構をこのように限定された間隙に設けることは、
非常に難しい。従って、このカセットコンパートメント
では、十分な動作の安全性を確保することができない。
【0013】また、上述したように装置の密封化を図る
ためには、図12に示した3.5インチスタンダードハ
イトのカセットコンパートメントは、開閉扉63の回動
支持軸64の位置とローディング完了時における8mm
VTRカセット58の上端58u’とが磁気記録再生装
置の奥行きD=146mm を実現させるためかなり近い位置に
設けなければならない。このような条件を満足させるに
は、フロントベゼル63は、厚みを十分取らなければな
らない。
【0014】ところが、このように構成されたカセット
コンパートメントでは、フロントベゼル63からの8m
mVTRカセット58の排出量が減って十分に確保する
ことができない。一般のビデオデッキに使用されている
カセットコンパートメントでは、8mmVTRカセット
イジェクト動作時に挿入口63aから吐き出される8m
mVTRカセット58の突出部分は、10mm以上になるこ
とが知られている。
【0015】また、高さH=29.1mm以内でフロントローデ
ィングを実現するカセットコンパートメントでも、8m
mVTRカセット58の動作軌跡上、フロントベゼル6
3に設けた開閉扉62によって装置の密閉化を実現する
には、ベゼルの厚みが 9mm以上必要になる。この結果、
カセットコンパートメントは、この厚みを満足させる
と、ベゼル前面からの8mmVTRカセット58の突出
部分は、実際、6mm と減ってしまう。
【0016】これに対する十分な排出量を確保するため
カセットコンパートメントには、例えばスライド板によ
るカセットホルダをローディングする駆動機構と別にテ
ープカセットの突出し機構が必要になる。しかしなが
ら、3.5インチスタンダードハイトのカセットコンパ
ートメントには、側面側に新たなテープカセット突出し
機構を設けるスペースがもうないことは上述した通りで
ある。
【0017】3.5インチスタンダードハイトのカセッ
トコンパートメントでは、一般のビデオデッキでのテー
プカセットの突出し量に比べて少なく、ヒューマン−イ
ンターフェース上も不足しており、装置の使い勝手が悪
くなってしまう。そこで、本発明は、上述したような実
情に鑑みてなされたものであり、例えば3.5インチス
タンダードハイトのカセットコンパートメントでも操作
性がよく、テープカセットの挿入を確実に行うことので
きる磁気記録再生装置を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明に係る磁気記録再
生装置は、挿入されたテープカセットを載置保持し、駆
動モータから伝達されるカセットホルダ駆動板によりロ
ーディング/アンローディング操作に伴う移動が行われ
るカセットホルダと、カセットホルダ駆動板を係止して
カセットホルダをテープカセットのイジェクト位置に係
止保持するカセットホルダロックアームと、カセットホ
ルダに載置されたテープカセットを排出する押出し動作
をさせると共に、カセットホルダロックアームをカセッ
トホルダ駆動板の係止状態と解除状態とに回動動作させ
るテープカセット押出し機構とを備え、カセットホルダ
ロックアームは、テープカセットをカセットホルダに正
常な載置を行ってローディングを行った際に、テープカ
セット押出し機構を介してカセットホルダ駆動板をロッ
ク状態からロック解除状態に動作させることを特徴とし
ている。
【0019】ここで、テープカセット押出し機構は、カ
セットホルダと当接するプッシュレバーと、略々中央部
に互いに枢支してX字状に組み合わせる右Xレバー及び
左Xレバーと、カセットホルダの挿入方向に沿ってフレ
ームに移動自在に支持されると共に、カセットホルダロ
ックアームを回動させるカム部が設けられたスライドレ
バーとで構成され、左Xレバーは、一端部がプッシュレ
バーの一端部に枢支されると共に、他端部にはフレーム
に設けた挿入方向と直交する方向に形成した案内溝を自
在に摺動する回動支軸が嵌合され、右Xレバーは、一端
部がプッシュレバーに設けた長手方向のスライドロック
溝に第1の摺動ピンを摺動自在に嵌合させると共に、他
端部がフレームに回動自在に枢支され、プッシュレバー
は、カセットホルダのイジェクト位置の状態で第1の摺
動ピンと相対係合する凹部が長手方向のスライドロック
溝に形成され、スライドレバーは、右Xレバーに設けた
第2の摺動ピンが嵌合されて自在に摺動させる案内溝を
有し、プッシュレバーは、第1の摺動ピンと凹部との係
合により係止保持され、カセットホルダに正常に載置さ
れた正常な載置保持された上記テープカセットによって
押圧されることによりテープ押出し機構の係止保持を解
除している。
【0020】
【作用】本発明に係る磁気記録再生装置は、テープカセ
ット押出し機構をトップカバーの高さ方向にあるスペー
スに設け、このスペースを有効に利用することにより、
イジェクト時においてカセットホルダロックアームとス
ライド駆動板の当接片を係合させることによってカセッ
トホルダのイジェクト状態を維持させ、テープカセット
を例えば斜めに誤挿入した際にプッシュレバーのスライ
ドロック溝の凹部と左Xレバーの摺動ピンとを係合させ
ることにより、ロック状態を維持して誤挿入の状態のま
まではこれ以上のローディングの動作を禁止させ、正常
な挿入時にはカセットホルダがプッシュレバーを均等に
押圧することにより、摺動ピンと凹部との一時的な係合
状態から摺動ピンが凹部を摺動して係合することなくテ
ープカセット押出し機構によりローディングを行うテー
プカセットの誤挿入防止機能を3.5インチスタンダー
ドハイトの磁気記録再生装置に備えている。
【0021】また、ローディング完了状態からテープカ
セットをイジェクトする際には、スライド駆動板の当接
片でスライドレバーを挿入口側に押して左Xレバーの回
動軸とスライドレバーの案内溝内を摺動する摺動ピンの
長さに対する上記回動軸と左Xレバーの他端側の回動ピ
ンの長さの比の倍率で退避位置からカセットホルダを挿
入口側に押し出し、さらにプッシュレバーで突き出すこ
とにより、テープカセットの突出し量を例えば3.5イ
ンチスタンダードハイトのテープカセットであっても通
常の磁気記録再生装置の突出し量にしている。
【0022】
【実施例】以下、本発明に係る磁気記録再生装置の一実
施例について、図面を参照しながら説明する。この実施
例では、この磁気記録再生装置に設けたテープカセット
押出し機構にテープカセットの誤挿入防止機能をもたせ
て例えば3.5インチスタンダードハイトの8mmVT
Rのフロントローディング方式のカセットコンパートメ
ントに適用した一例を示す。
【0023】この図1のカセットコンパートメントは、
8mmVTRカセット3を挿入開始前の状態を示した平
面図である この磁気記録再生装置のカセットコンパートメントは、
例えば図1に示すように、載置保持された8mmVTR
カセット3をローディング/アンローディング操作に伴
って移動するカセットホルダ1と、このカセットホルダ
1をロックするカセットホルダロックアーム2と、8m
mVTRカセット3をこのカセットコンパートメント内
から排出するためのテープカセット押出し機構20とを
有している。
【0024】上記テープカセット押出し機構20は、上
述したカセットホルダ1に載置された8mmVTRカセ
ット3を排出させる押出し動作をさせると共に、カセッ
トホルダロックアーム2をカセットホルダ駆動板6bの
係止状態と解除状態とに応じて回動動作させている。ま
た、カセットホルダロックアーム2は、8mmVTRカ
セット3をカセットホルダ1に正常な載置を行ってロー
ディングを行った際に、テープカセット押出し機構20
を介してカセットホルダ駆動板6bをロック状態からロ
ック解除状態に動作させる。
【0025】スライドレバー2には、挿入方向に向かっ
て形成された案内溝2a、2bとこの挿入方向に直交す
る案内溝2cが形成されている。磁気記録再生装置のフ
レーム上面側を覆うトップカバー4には、案内溝2a、
2bに沿って摺動させた摺動ピン4a、4bがトップカ
バー4から垂設されている。
【0026】また、テープカセット押出し機構20に設
けた左Xレバー21の一端側21aには、トップカバー
4から回動自在に枢支して垂設した回動軸4Aが配され
ている。このように、スライドレバー2及び左Xレバー
21は、これら摺動ピン4a、4b及び回動軸4A等を
介してトップカバー4と例えばかしめてそれぞれが落下
しないように防止している。
【0027】8mmVTRカセット3の両側には、それ
ぞれ対向する位置に一対のフレーム側面板5a、5bが
設けられている。この内の一方側のフレーム側面板5b
に沿ってカセットホルダ1を移動させるカセットホルダ
駆動板6bには、このカセットホルダ駆動板6bから内
側方向に張り出すように当接片6Aが形成されている。
この当接片6Aと係合する係合片7Aがカセットホルダ
ロックアーム7に形成されている。
【0028】このカセットホルダロックアーム7には、
当接片6Aの係合を解除する方向に付勢するスライドホ
ルダロックバネ8の一端8a側を係止する係止片7aが
配設されている。また、スライドレバー2には、8mm
VTRカセット3の挿入方向に付勢するスライドレバー
バネ9が配設されている。このスライドレバー9には、
前述したように、左Xレバー21の動きをリンクさせる
ための案内溝2cが形成されている。
【0029】上記カセットホルダロックアーム7には、
このカセットホルダロックアーム7から垂直下方に摺動
ピン7Bが垂設されている。この摺動ピン7Bは、カセ
ットホルダ1の挿入に応じてスライドレバー2に形成さ
れた外形カム面7Cに沿って摺動する。次に、テープカ
セット押出し20の一部には、左Xレバー21と、プッ
シュレバー22と、右Xレバー23とでいわゆる、パン
タグラフと同じ機構で構成された部分がある。この機構
を以後パンタグラフ機構と呼ぶ。
【0030】左Xレバー21は、一端21a側がトップ
カバー4と回動軸4Aを介して取り付けられ、スライド
レバー2に設けた案内溝2cを摺動する位置に回転支軸
21Aが回動自在に垂設形成され、他端21b側がカセ
ットホルダ1の移動を係止状態にする凹部22dの形成
されたスライドロック溝22a内を摺動する摺動ピン2
1Bを垂設している。
【0031】また、プッシュレバー22は、スライドロ
ック溝22aが形成された逆の端部22bに回動支点軸
22Aが配設されている。右Xレバー23は、回動支点
軸22Aが一端23a側に配設され、他端23b側でト
ップカバー4と回動自在に枢支された案内溝4c内を摺
動する摺動ピン4dを配設している。この右Xレバー2
3とプッシュレバー22とを連動させてパンタグラフ構
造にすることにより、カセットホルダ1がローディング
操作時にこのプッシュレバー22を均等な力で押圧して
いるかどうか安定に知ることができるようになる。この
ローディング操作時における挿入力をより正確にパンタ
グラフ機構に伝えるために、プッシュレバー22には、
カセットホルダ1と当接する当接片22A、22Bが折
曲形成されている。
【0032】ローディング操作時においてカセットホル
ダ1には、誤挿入状態で係合状態が維持されることによ
り、凹部22dから摺動ピン21Bの係合が外れないよ
うにしている。パンタグラフ機構を実現するため、左X
レバー21と右Xレバー23の動作を連動させる回転自
在な回転軸23cが互いの部材が交わる略々中央位置P
c に枢支してX字状に組み合わせている。
【0033】また、右Xレバー23に8mmVTRカセ
ット3を排出する方向に付勢するプッシュレバーバネ2
4が、それぞれプッシュレバー22と右Xレバー23と
に形成された係止片22c、23dにこのプッシュレバ
ー22の両端側をそれぞれ係止して配設されている。次
に、この磁気記録再生装置のカセットコンパートメント
の動作について図1〜図8を参照しながら説明する。
【0034】図1〜図3のカセットコンパートメント
は、8mmVTRカセット3がイジェクトされた状態、
すなわち8mmVTRカセット3を挿入する前の状態を
示している。この状態でスライドレバー2は、トップカ
バー4上の支軸である摺動ピン4a、4bが案内溝2
a、2bに挿入されている。この構成により、スライド
レバー2は、ローディング方向/イジェクト方向の双方
向に移動可能になっている。
【0035】このスライドレバー2の案内溝2cには、
左Xレバー21に配設された回転支軸21Aが摺動可能
にはめ込まれている。このスライドレバー2がローディ
ング方向/イジェクト方向に移動することにより、左X
レバー21には、回転支軸21Aを介して移動に伴う力
が作用する。この力に応じて左Xレバー21は、回動軸
21Aを中心に回動するようになる。
【0036】一方、右Xレバー23には、左Xレバー2
1との回動を自在に行い、この左Xレバー21との連動
動作を行わせるために回転軸23cが取り付けられてい
る。この右Xレバー23の他端23b側に枢支垂設され
た摺動ピン4dは、トップカバー4に設けた案内溝4c
にはめ込まれている。この右Xレバー23の他端23b
側に設けた回動支軸4dにより、右Xレバー23は、プ
ッシュレバー22から受ける押圧力やスライドレバー2
のイジェクトに伴う移動に応じて案内溝4c内を摺動し
ている。
【0037】プッシュレバー22には、左Xレバー21
の他端21b側に配設した摺動ピン21Bがスライドロ
ック溝22aにはめ込まれている。このようにしていわ
ゆるパンタグラフ機構を構成して、プッシュレバー22
がカセットホルダ1にカセットホルダ1のロックが解除
されるように押された際、すなわちカセットホルダ1内
に正しく8mmVTRカセット3が載置されているとき
には、トップカバー4の案内溝4c、スライドロック溝
22a内を摺動ピン4d、21Bがそれぞれ摺動するこ
とでスライドレバー2の移動距離に対して数倍の移動距
離分を吸収しながら、X字状の左Xレバー21及び右X
レバー23を回動軸23cを中心に折り畳むようにして
カセットホルダ1を装置内に引き込むように動作する。
【0038】このカセットホルダ1の挿入時、すなわち
ローディング時には、スライドレバー2のスライドレバ
ーバネ9の挿入方向に働く引張り力により、磁気記録再
生装置は、押し込む挿入力と合わせた力でパンタグラフ
機構を図4に示すように、カセットホルダ1と干渉しな
い位置に退避させている。図4に示すパンタグラフ機構
の位置がローディング完了位置を示している。
【0039】次に、カセットホルダ1をイジェクトする
際に、このテープカセット押出し機構は、スライド駆動
板6bの当接片6Aによりスライドレバー2の当接片2
Aが8mmVTRカセット3をイジェクトする方向に押
圧する。この際もこのパンタグラフ機構は、スライドレ
バー2の移動距離に対して数倍の距離を移動させること
により、3.5インチスタンダードハイトのカセットコ
ンパートメントでのイジェクトされる量以上に押し出さ
れるようになる。
【0040】なお、上述した数倍の距離とは、左Xレバ
ー21の回動軸4Aと回動支軸21Aの間の距離に対す
る左Xレバー21の回動軸4Aと摺動ピン21Bの距離
の比で表される。次に、8mmVTRカセット3が図1
のイジェクト状態から図4のローディング完了状態まで
の動作について簡単に説明する。
【0041】例えば図1の8mmVTRカセット3のロ
ーディング/アンローディングにおいて、カセットホル
ダロックアーム7は、トップカバー4上に配設された回
動軸4Bと一体的に回動する。8mmVTRカセット3
がイジェクト状態にあるとき、プッシュレバーバネ24
を構成する捩りコイルバネの付勢力により、プッシュレ
バー22を時計回りに回転させて、左Xレバー21に配
設した摺動ピン21Bは、プッシュレバー22に形成さ
れたスライドロック溝22aの凹部21dと係合させら
れている。
【0042】また、カセットホルダロックアーム7は、
スライド駆動板6bの当接片6Aと係合状態にある。8
mmVTRカセット3の背面側を押圧してローディング
操作を開始すると、カセットホルダ1がパンタグラフ機
構のプッシュレバー22を挿入方向に押し込む。ところ
で、8mmVTRカセット3をカセットホルダ1に対し
て斜めに挿入するような誤挿入が行われた場合、上記凹
部22dに摺動ピン21Bが係止してしまう。この係合
状態になると、いわゆるパンタグラフ機構の各レバー、
すなわち左Xレバー21、プッシュレバー22及び右X
レバー23やスライドレバー2等の各回動軸や回動支軸
に挿入力が分散され係合状態を維持するように作用す
る。
【0043】従って、カセットホルダロックアーム7の
当接片7Aは、スライド駆動板6bの当接片6Aと係合
してカセットホルダ1の引き込みを禁止している。この
スライド駆動板6bの当接片6Aは、スライドレバー2
の当接片2Aとの係合してスライドレバー2の移動を禁
止して係合状態が解除されない(図2を参照)。このた
め、カセットホルダ1は、これ以上の挿入を行うことが
できない。
【0044】このようにして8mmVTRカセット3が
誤挿入された際にカセットホルダ1の挿入をロックして
8mmVTRカセット3を誤挿入することにより生じる
不具合いの発生を防止している。パンタグラフ機構の拘
束とスライドレバー2での拘束は、いずれもプッシュレ
バー22が反時計方向に回転させて摺動ピン21Bをス
ライドロック溝22aの凹部22dから抜け出させない
と各ロック状態を解除できない。
【0045】このような各ロック状態の解除には、8m
mVTRカセット3をカセットホルダ1内の正常な方向
に挿入し、8mmVTRカセット3のリッド側のカセッ
トホルダ1がプッシュレバー22を均等に押すことが必
要である。このような均等な押圧をプッシュレバー22
が受けれるようにするため、プッシュレバー22には、
図2や図3に示すように、折曲形成された8mmVTR
カセット3との当接面22A、22Bが形成されてい
る。
【0046】プッシュレバー22の凹部22dによる係
合が解除されると、パンタグラフ機構の左Xレバー21
は、この挿入力を左Xレバー21の回動支軸21Aを介
してスライドレバー2に伝える。スライドレバー2は、
この挿入力により、カセット挿入口側に向かって移動す
る。このスライドレバー2には外形に基づく外形カム面
7Cが形成されているので、このカセットホルダロック
アーム7から垂設した摺動ピン7Bは、外形カム面7C
の拘束を受けながら摺動する。これによって、カセット
ホルダロックアーム7は、時計方向に回動を開始する。
この回動の結果、カセットホルダロックアーム7は、ス
ライド駆動板6bの当接片6Aの後方に入り込んでいる
係止状態から係止解除状態になる。(図4及び図5を参
照) この係止解除状態によって、スライドホルダロックアー
ム7の係合片7aに取り付けられ、他端側がトップカバ
ー4の係止片4eに取り付けられたカセットホルダロッ
クバネ8の付勢力、すなわち引張り力が作用して、スラ
イドホルダロックアーム7が回動軸7Bを中心に時計回
りに回動する。この回動によりスライドホルダロックア
ーム7は完全に係止位置から退避する。
【0047】このようにしてスライド駆動板6bの当接
片6Aを係止状態が解除されると、スライドレバー2
は、カセットホルダ1の挿入方向に配設したスライドレ
バーバネ9の引張り力により引き込まれる。これは、配
設したスライドレバーバネ9が、一端側をスライドレバ
ー2に形成した係止片に係止させ、他端側をトップカバ
ー4に形成した係止片に係止させてスライドレバーバネ
9の引張り力で装置の奥側に向かって引くことによる。
【0048】このとき、スライドレバー2は、スライド
レバーバネ9の引張り力による移動に伴いパンタグラフ
機構の左Xレバー21の回動支軸21Aを介して、この
他の右Xレバー23及びプッシュレバー22にも挿入方
向へ連動して移動させる。パンタグラフ機構は、回動軸
4A、回動支軸21A及び回動支軸22Aを回動させな
がら、案内溝4c、22a内の摺動ピン4d、21Bを
摺動させることにより、スライドレバー2の少ない移動
量でパンタグラフ機構を畳み込むように動作させてカセ
ットホルダ1と干渉しない位置に退避させている(図4
を参照)。
【0049】このスライドレバー2の引き込み動作によ
って、スライドレバー2の当接片2Aは、スライド駆動
板6bの当接片6Aと当接しながら、スライド駆動板6
bを挿入方向に押圧する。この押圧に伴う移動により、
例えばスライド駆動板6bの動作に連動して移動するス
ライド駆動板6aは、駆動確認スイッチとして設けたフ
ォトインタラプタ30を遮光してオンにする。フォトイ
ンタラプタ30は、FL駆動モータ31を駆動動作状態
にする制御信号を出力する。FL駆動モータ31は、こ
れ以後モータを駆動状態にしてスライド駆動板6bを図
4のローディング操作の完了状態までカセットホルダ1
を引き込む。
【0050】ここで、このパンタグラフ機構は、図3と
図6の要部拡大図が示すように、イジェクト時やローデ
ィング完了時においても、動作に注目してみると、回動
軸21A、回転軸23cの位置が変わっておらず、8m
mVTRカセット3のローディング方向/イジェクト方
向にだけ動作させていることが判る。また、8mmVT
Rカセット3を逆挿入した場合、図7に示すように、カ
セットホルダ1は、8mmVTRカセット3を載置する
フレーム1aと、このフレーム1aを強化するための支
持部材1bと2つの部分で構成されている。カセットホ
ルダ1においてフレーム1aの左側面1L側の内側底部
1Bにリッドロック解除爪11が形成されている。リッ
ドロック解除爪11は、8mmVTRカセット3のリッ
ドに特徴的なもので、折曲形成された台形状の爪であ
る。
【0051】このようなカセットホルダ1に8mmVT
Rカセット3を逆挿入した場合、このリッドロック解除
爪11に対応する解除爪が8mmVTRカセット3の逆
挿入時の側面にないので、8mmVTRカセット3は引
っかかってしまうことになる。従って、図8に示すよう
にカセットホルダ1は、プッシュレバー22を押す位置
までカセットホルダ1を押し込むことができない。この
ため、イジェクト状態におけるカセットホルダロックア
ーム7がスライド駆動板6bの当接片6Aを拘束する係
止状態が維持されることになる。
【0052】また、ローディング完了状態からイジェク
ト完了させる場合も、テープカセット押出し機構20の
パンタグラフ機構によってスライドレバー2の移動距離
を数倍の移動距離に大きくしている。さらに、8mmV
TRカセット3は、プッシュレバーバネ24の付勢力に
よって、勢いよくイジェクトさせられて、図1に示す従
来の3.5インチスタンダードハイトのカセットコンパ
ートメントによるイジェクト位置Eよりも大きく8mm
VTRカセット3を突き出させることができる。
【0053】これにより、3.5インチスタンダードハ
イトのカセットコンパートメントにおける8mmVTR
カセット3のヒューマン−インターフェースを向上させ
ることができる。以上のように構成することにより、
3.5インチスタンダードハイト用のカセットコンパー
トメントにカセットホルダの駆動機構の他に8mmVT
Rカセットの誤挿入防止する機構を配する横幅スペース
がなくても、高さの方向にあるスペースを有効利用して
テープカセット押出し機構に誤挿入防止機能をもたせる
ことにより、ローディング操作時における誤挿入等に対
する安全対策を採ることができ、従来の3.5インチス
タンダードハイト用のカセットコンパートメントに比べ
て装置の安全性を一層高めることができる。
【0054】また、この機構を配設することにより、イ
ジェクト時に3.5インチスタンダードハイト用のカセ
ットコンパートメントの実現に際して十分得られなかっ
たカセットのイジェクト時の突出し量を十分な量にする
ことにより、ヒューマン−インターフェース上、装置の
使い勝手を向上させることができる。なお、上述した実
施例は、3.5インチスタンダードハイトの8mmVT
Rに本発明を適用した場合について説明したが、この実
施例に限定されるものでなく、一般的な磁気記録再生装
置、例えば3.5インチスタンダードハイトのテープス
トリーマ、ディジタル・オーディオ・テープレコーダ等
に用いても同様のカセットホルダロック機構を構成する
ことができ、安全性を向上させることができる。
【0055】
【発明の効果】本発明に係る磁気記録再生装置によれ
ば、磁気記録再生装置として例えば、3.5インチスタ
ンダードハイト用のカセットコンパートメントにカセッ
トホルダの駆動機構の他に8mmVTRカセットの誤挿
入防止する機構を配する横幅スペースがないような装置
であっても、高さの方向にあるスペースを有効利用して
テープカセット押出し機構に誤挿入防止機能をもたせる
ことにより、ローディング操作時における誤挿入等に操
作に対する安全対策を採ることができ、従来の3.5イ
ンチスタンダードハイト用のカセットコンパートメント
に比べて装置の安全性を一層高めることができる。
【0056】また、この機構を配設することにより、イ
ジェクト時に3.5インチスタンダードハイト用のカセ
ットコンパートメントの実現に際して十分得られなかっ
たカセットのイジェクト時の突出し量を十分な量にする
ことにより、ヒューマン−インターフェース上、装置の
使い勝手を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る磁気記録再生装置にテープカセッ
ト押出し機構を適用した8mmVTRのカセットコンポ
ーネントのイジェクト時における平面図である。
【図2】上記8mmVTRカセットコンポーネントのイ
ジェクト時の側面図である。
【図3】上記8mmVTRカセットコンポーネントのイ
ジェクト時の正面側から見た要部を拡大した透視図であ
る。
【図4】上記8mmVTRカセットコンポーネントのロ
ーディング完了時の平面図である。
【図5】上記8mmVTRカセットコンポーネントのロ
ーディング完了時の側面図である。
【図6】上記8mmVTRカセットコンポーネントのロ
ーディング完了時の正面側から見た要部を拡大した透視
図である。
【図7】上記カセットコンポーネントで使用するカセッ
トホルダを斜め上方より見た分解斜視図である。
【図8】上記カセットコンポーネントに8mmVTRカ
セットを逆挿入した際の状態を示す図である。
【図9】3.5インチスタンダードハイトのカセットコ
ンポーネントの外観斜視図である。
【図10】上記3.5インチスタンダードハイトの8m
mVTRの平面透視図である。
【図11】上記3.5インチスタンダードハイトの8m
mVTRの側面透視図である。
【図12】上記3.5インチスタンダードハイトでの8
mmVTRのローディング動作を説明する要部を拡大し
て示す模式図である。
【符号の説明】 1 カセットホルダ 2 スライドレバー 2a、2b、2c 案内溝 3 8mmVTRカセット 4 トップカバー 4c 案内溝 4d 摺動ピン 5a、5b フレーム側板 6a、6b スライド駆動板 6A スライド駆動板の当接片 7 カセットホルダロックアーム 8 カセットホルダロックバネ 9 スライドレバーバネ 21 左Xレバー 22 プッシュレバー 23 右Xレバー 24 プッシュレバーバネ 4A 回動軸 21A、22A 回動支軸 21B 摺動ピン 22a スライドロック溝 22d スライドロック溝の凹部 23c 回転軸
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年5月17日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】先ず、磁気記録再生装置のカセットコンパ
ートメントは、8mmVTRカセットの挿入に伴い開閉
扉62の下端62dの軌跡TR62が示すように開閉扉6
2を動かす。この8mmVTRカセット58は、この8
mmVTRカセット58に特有なバックリッド58Bを
開閉させるための占有スペースを確保しなければならな
い。このため、図12の動作軌跡TRu 、TRd が示す
ように、カセットコンパートメントは、ローディング操
作時、水平に挿入され、8mmVTRカセット58の背
面58a側を一旦下げる動作を行わせてバックリッド5
8Bが開くように動作させながら、所定のローディング
完了位置に載置するように8mmVTRカセット58
降下移動させている。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】このような複雑な動作をさせるため、カセ
ットコンパートメントのフロントベゼル63の挿入口6
3aの高さは、8mmVTRカセット58の厚さよりも
大きくしなければならない。また、磁気記録再生装置の
密閉化を図るために設けた開閉扉62は、開閉動作を行
うため少なくともローディング操作が完了した際8mm
VTRカセット58の上端58u’と干渉しない長さに
制限されている。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正内容】
【0013】また、上述したように装置の密封化を図る
ためには、図12に示した3.5インチスタンダードハ
イトのカセットコンパートメントは、開閉扉62の回動
支持軸64の位置とローディング完了時における8mm
VTRカセット58の上端58u’とが磁気記録再生装
置の奥行きD=146mm を実現させるためかなり近い位置に
設けなければならない。このような条件を満足させるに
は、フロントベゼル63は、厚みを十分取らなければな
らない。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正内容】
【0019】ここで、テープカセット押出し機構は、カ
セットホルダと当接するプッシュレバーと、略々中央部
に互いに枢支してX字状に組み合わせる右Xレバー及び
左Xレバーと、カセットホルダの挿入方向に沿ってフレ
ームに移動自在に支持されると共に、カセットホルダロ
ックアームを回動させるカム部が設けられたスライドレ
バーとで構成され、Xレバーは、一端部がプッシュレ
バーの一端部に枢支されると共に、他端部にはフレーム
に設けた挿入方向と直交する方向に形成した案内溝を自
在に摺動する回動支軸が嵌合され、Xレバーは、一端
部がプッシュレバーに設けた長手方向のスライドロック
溝に第1の摺動ピンを摺動自在に嵌合させると共に、他
端部がフレームに回動自在に枢支され、プッシュレバー
は、カセットホルダのイジェクト位置の状態で第1の摺
動ピンと相対係合する凹部が長手方向のスライドロック
溝に形成され、スライドレバーは、Xレバーに設けた
第2の摺動ピンが嵌合されて自在に摺動させる案内溝を
有し、プッシュレバーは、第1の摺動ピンと凹部との係
合により係止保持され、カセットホルダに正常に載置さ
れた正常な載置保持された上記テープカセットによって
押圧されることによりテープ押出し機構の係止保持を解
除している。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正内容】
【0021】また、ローディング完了状態からテープカ
セットをイジェクトする際には、スライド駆動板の当接
片でスライドレバーを挿入口側に押して左Xレバーの回
動軸とスライドレバーの案内溝内を摺動する摺動ピンの
長さに対する上記回動軸と左Xレバーの他端側の回動ピ
ンの長さの比の倍率で退避位置からカセットを挿入口側
に押し出し、さらにプッシュレバーで突き出すことによ
り、テープカセットの突出し量を例えば3.5インチス
タンダードハイトのテープカセットであっても通常の磁
気記録再生装置の突出し量にしている。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0023
【補正方法】変更
【補正内容】
【0023】この図1のカセットコンパートメントは、
8mmVTRカセット3を挿入開始前の状態を示した平
面図である この磁気記録再生装置のカセットコンパートメントは、
例えば図1に示すように、載置保持された8mmVTR
カセット3をローディング/アンローディング操作に伴
って移動するカセットホルダ1と、このカセットホルダ
1をロックするカセットホルダロックアームと、8m
mVTRカセット3をこのカセットコンパートメント内
から排出するためのテープカセット押出し機構20とを
有している。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0024
【補正方法】変更
【補正内容】
【0024】上記テープカセット押出し機構20は、上
述したカセットホルダ1に載置された8mmVTRカセ
ット3を排出させる押出し動作をさせると共に、カセッ
トホルダロックアームをカセットホルダ駆動板6bの
係止状態と解除状態とに応じて回動動作させている。ま
た、カセットホルダロックアームは、8mmVTRカ
セット3をカセットホルダ1に正常な載置を行ってロー
ディングを行った際に、テープカセット押出し機構20
を介してカセットホルダ駆動板6bをロック状態からロ
ック解除状態に動作させる。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0031
【補正方法】変更
【補正内容】
【0031】また、プッシュレバー22は、スライドロ
ック溝22aが形成された逆の端部22bに回動支点軸
22Aが配設されている。右Xレバー23は、回動支点
軸22Aが一端23a側に配設され、他端23b側でト
ップカバー4と回動自在に枢支された案内溝4c内を摺
動する摺動ピン4dを配設している。この右Xレバー2
3とプッシュレバー22とを連動させてパンタグラフ構
造にすることにより、カセットホルダ1がローディング
操作時にこのプッシュレバー22を均等な力で押圧して
いるかどうか安定に知ることができるようになる。この
ローディング操作時における挿入力をより正確にパンタ
グラフ機構に伝えるために、プッシュレバー22には、
8mmVTRカセット3と当接する当接片22C、22
Bが折曲形成されている。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0035
【補正方法】変更
【補正内容】
【0035】このスライドレバー2の案内溝2cには、
左Xレバー21に配設された回転支軸21Aが摺動可能
にはめ込まれている。このスライドレバー2がローディ
ング方向/イジェクト方向に移動することにより、左X
レバー21には、回転支軸21Aを介して移動に伴う力
が作用する。この力に応じて左Xレバー21は、回動軸
4Aを中心に回動するようになる。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0045
【補正方法】変更
【補正内容】
【0045】このような各ロック状態の解除には、8m
mVTRカセット3をカセットホルダ1内の正常な方向
に挿入し、8mmVTRカセット3のリッド側プッシュ
レバー22を均等に押すことが必要である。このような
均等な押圧をプッシュレバー22が受けれるようにする
ため、プッシュレバー22には、図2や図3に示すよう
に、折曲形成された8mmVTRカセット3との当接面
22C、22Bが形成されている。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0046
【補正方法】変更
【補正内容】
【0046】プッシュレバー22の凹部22dによる係
合が解除されると、パンタグラフ機構の左Xレバー21
は、この挿入力を左Xレバー21の回動支軸21Aを介
してスライドレバー2に伝える。スライドレバー2は、
この挿入力により、カセット挿入口側に向かって移動す
る。このスライドレバー2には外形に基づく外形カム面
7Cが形成されているので、このカセットホルダロック
アーム7から垂設した摺動ピン7Bは、外形カム面7C
の拘束を受けながら摺動する。これによって、カセット
ホルダロックアーム7は、時計方向に回動を開始する。
この回動の結果、カセットホルダロックアーム7は、ス
ライド駆動板6bの当接片6Aの後方に入り込んでいる
係止状態から係止解除状態になる。(図4及び図5を参
照) この係止解除状態によって、カセットホルダロックアー
ム7の係合片7aに取り付けられ、他端側がトップカバ
ー4の係止片4eに取り付けられたカセットホルダロッ
クバネ8の付勢力、すなわち引張り力が作用して、カセ
ットホルダロックアーム7が回動軸4Bを中心に時計回
りに回動する。この回動によりカセットホルダロックア
ーム7は完全に係止位置から退避する。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0050
【補正方法】変更
【補正内容】
【0050】ここで、このパンタグラフ機構は、図1と
図4が示すように、イジェクト時やローディング完了時
においても、動作に注目してみると、回動支軸22b
位置が変わっておらず、8mmVTRカセット3のロー
ディング方向/イジェクト方向にだけ動作させているこ
とが判る。また、8mmVTRカセット3を逆挿入した
場合、図7に示すように、カセットホルダ1は、8mm
VTRカセット3を載置するフレーム1aと、このフレ
ーム1aを強化するための支持部材1bと2つの部分で
構成されている。カセットホルダ1においてフレーム1
aの左側面1L側の内側底部1Bにリッドロック解除爪
11が形成されている。リッドロック解除爪11は、8
mmVTRカセット3のリッドに特徴的なもので、折曲
形成された台形状の爪である。
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0051
【補正方法】変更
【補正内容】
【0051】このようなカセットホルダ1に8mmVT
Rカセット3を逆挿入した場合、このリッドロック解除
爪11に対応する解除爪が8mmVTRカセット3の逆
挿入時の側面にないので、8mmVTRカセット3は引
っかかってしまうことになる。従って、図8に示すよう
8mmVTRカセット3は、プッシュレバー22を押
す位置までカセットホルダ1を押し込むことができな
い。このため、イジェクト状態におけるカセットホルダ
ロックアーム7がスライド駆動板6bの当接片6Aを拘
束する係止状態が維持されることになる。
【手続補正14】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【手続補正15】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】
【手続補正16】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】
【手続補正17】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】
【手続補正18】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図6
【補正方法】変更
【補正内容】
【図6】
【手続補正19】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図11
【補正方法】変更
【補正内容】
【図11】
【手続補正20】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図12
【補正方法】変更
【補正内容】
【図12】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 黒川 俊哉 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 坂間 満則 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 挿入されたテープカセットを載置保持
    し、駆動モータから伝達される基台駆動部材によりロー
    ディング/アンローディング操作に伴う移動が行われる
    基台と、 上記基台駆動部材を係止して上記基台を上記テープカセ
    ットのイジェクト位置に係止保持するロック部材と、 上記基台に載置された上記テープカセットを排出する押
    出し動作をさせると共に、上記ロック部材を上記基台駆
    動部材の係止状態と解除状態とに回動動作させるテープ
    カセット押出し機構とを備え、 上記ロック部材は、上記テープカセットを上記基台に正
    常な載置を行ってローディングを行った際に、上記テー
    プカセット押出し機構を介して上記基台駆動部材をロッ
    ク状態からロック解除状態に動作させることを特徴とす
    る磁気記録再生装置。
  2. 【請求項2】 上記テープカセット押出し機構は、上記
    基台と当接するテープ押出しレバーと、 略々中央部に互いに枢支してX字状に組み合わせる第1
    のリンクレバー及び第2のリンクレバーと、 上記基台の挿入方向に沿ってフレームに移動自在に支持
    されると共に、上記ロック部材を回動させるカム部が設
    けられたスライド部材とで構成され、 上記第1のリンクレバーは、一端部が上記テープカセッ
    ト押出しレバーの一端部に枢支されると共に、他端部に
    はフレームに設けた挿入方向と直交する方向に形成した
    案内溝を自在に摺動する回動支軸が嵌合され、 上記第2のリンクレバーは、一端部が上記テープカセッ
    ト押出しレバーに設けた長手方向の案内溝に第1の摺動
    ピンを摺動自在に嵌合させると共に、他端部がフレーム
    に回動自在に枢支され、 上記テープカセット押出しレバーは、上記基台のイジェ
    クト位置の状態で上記第1の摺動ピンと相対係合する凹
    部が上記長手方向の案内溝に形成され、 上記スライド部材は、上記第2のリンクレバーに設けた
    第2の摺動ピンが嵌合されて自在に摺動させる案内溝を
    有し、 上記テープ押出しレバーは、上記第1の摺動ピンと上記
    凹部との係合により係止保持され、上記基台に正常に載
    置された正常な載置保持された上記テープカセットによ
    って押圧されることによりテープ押出し機構の係止保持
    を解除することを特徴とする請求項1記載の磁気記録再
    生装置。
JP6259637A 1994-09-30 1994-09-30 磁気記録再生装置 Withdrawn JPH08102113A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20060098591A (ko) * 2005-03-03 2006-09-19 삼성전기주식회사 광픽업 유닛 지지수단을 포함하는 광디스크 플레이어 장치
JP2007200438A (ja) * 2006-01-25 2007-08-09 Mitsumi Electric Co Ltd テープカセット記録再生装置
JP2014032732A (ja) * 2012-07-10 2014-02-20 Panasonic Corp 挿抜装置

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JP2014032732A (ja) * 2012-07-10 2014-02-20 Panasonic Corp 挿抜装置

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