JP3318798B2 - カセット着脱装置 - Google Patents

カセット着脱装置

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JP3318798B2
JP3318798B2 JP28493693A JP28493693A JP3318798B2 JP 3318798 B2 JP3318798 B2 JP 3318798B2 JP 28493693 A JP28493693 A JP 28493693A JP 28493693 A JP28493693 A JP 28493693A JP 3318798 B2 JP3318798 B2 JP 3318798B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば、業務用のカ
メラ一体型VTRに用いられるテープカセットをカセッ
トローディング(装填,掃出)するカセット着脱装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、業務用のカメラ一体型VTRで
は、VTRのメカデッキ部をテープカセットやドラムや
キャプスタンモータ等を垂直平面上に配置して小型化を
図っている。これを、図13,14によって具体的に説
明すると、図13に示すカメラ一体型VTR100は、
テープカセット110をVTRメカデッキ部101の上
方より挿入装填してドラム102やキャプスタン103
等にテープローディングするタイプである。また、図1
4に示すカメラ一体型VTR100′では、テープカセ
ット110をVTRメカデッキ部101の後方より挿入
装填してドラム102やキャプスタン103等にテープ
ローディングするタイプである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の図13に示
すカメラ一体型VTR100では、高さ寸法Hを小さく
するために、小型のドラム102を用いたり、ドラム1
02をテープカセット110の下に潜り込ませたりして
いたので、ヘッド数が多くなったり、全体の機構が複雑
になる欠点があった。
【0004】また、図14に示すカメラ一体型VTR1
00′では、高さ寸法Hを小さくできるが、テープカセ
ット110をVTRメカデッキ部101の後方(背面
側)から挿入するため、テープカセット110が落ち易
い不具合があった。
【0005】そこで、この発明は、機構の簡素化を図る
ことができると共に、薄型,小型化を図ることができる
カセット着脱装置を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】カセット挿入口からカセ
ットを挿入した後、所定のカセット装填(装着)位置に
装填すると共に、該カセット装填位置に装填された上記
カセットをカセット挿入口から掃出するようにしたカセ
ット着脱装置において、上記カセット挿入口を開閉する
蓋体と、この蓋体により開かれたカセット挿入口からカ
セットの長手方向に挿入されたカセットを保持するカセ
ット保持部材と、このカセット保持部材に保持されたカ
セットを上記蓋体がカセット挿入口を閉じられる所定の
カセット挿入位置まで垂直方向に移動させる垂直移動機
構と、上記蓋体の閉動作に連動して上記カセット装填位
置まで上記カセット保持部材を水平方向に移動させる水
平移動機構と、上記カセット挿入位置及びカセット装填
位置における上記垂直移動機構及び水平移動機構の状態
を維持させるストッパ機構とを備えている。
【0007】
【作用】蓋体により開かれたカセット挿入口よりカセッ
トを長手方向に挿入すると、カセット保持部材に保持さ
れる。この状態よりカセットを更に押し込むと垂直移動
機構によりカセットは所定のカセット挿入位置まで移動
する。このカセット挿入位置における垂直移動機構の状
態はストッパ機構により維持される。この状態から、蓋
体を閉じると、該蓋体の閉動作に連動して水平移動機構
によりカセットは所定のカセット装填位置まで移動す
る。このカセット装填位置における水平移動機構の状態
は上記ストッパ機構により維持される。また、カセット
の取り出しはストッパ機構により各機構のストッパ状態
を解除することにより行われる。
【0008】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図面と共に詳述
する。
【0009】図9〜図12において、1は業務用のカメ
ラ一体型ディジタルVTRであり、その本体2内の右側
をカバー3で覆われる部分の中央から後部にかけてVT
Rメカデッキ部を構成するシャーシ4が起立状態に配置
されている。このシャーシ4の前側にはドラム5やキャ
プスタンモータ6等が配設されて、ディジタルオーディ
オカセット(以下テープカセットという)90の磁気テ
ープ93がテープローディングされるようになってい
る。また、カバー3の上部の中央から後側が円弧状に湾
曲した突出部3aになっており、この突出部3aには略
凵字形に切り欠かれたカセット挿入口7を形成してあ
る。このカセット挿入口7は蓋体8により開閉自在にな
っていると共に、該カセット挿入口7に対向する本体2
内にテープカセット90をカセットローディング(装
填,掃出)するカセット着脱装置10を設けてある。
【0010】図1〜図6に示すように、カセット着脱装
置10は、上記カセット挿入口7を開閉する蓋体8と、
上記シャーシ4にねじ止めされた正面L字形に折り曲げ
られた側板20と、この側板20の内側に配設され、蓋
体8により開かれたカセット挿入口7から長手方向に挿
入されたテープカセット90を保持するステージ(カセ
ット保持部材)30と、このステージ30に保持された
テープカセット90を蓋体8がカセット挿入口7を閉じ
ることができる最下位のカセット挿入完了位置(カセッ
ト挿入位置)まで垂直方向に移動させる垂直移動機構4
0と、側板20の外側に配設され、蓋体8の閉動作に連
動して上記テープカセット90がカセット装填位置(後
述する一対の位置決めピン23,23に当接する位置)
まで移動するように上記ステージ30を水平方向に移動
させる水平移動機構50と、上記側板20の外側に配設
され、上記カセット挿入位置及びカセット装填位置にお
ける上記垂直移動機構40及び水平移動機構50の状態
を維持させるストッパ機構60と、上記ステージ30の
下側に取付けられ、テープカセット90の前蓋91のロ
ックレバー92のロック状態を解除するロック解除機構
70と、上記水平移動機構50に連動して設けられ、テ
ープカセット90の前蓋91を開閉動させる前蓋開閉機
構80とで構成されている。
【0011】側板20は、図1,6に示すように、断面
コ字形の側片部21と断面L字形の後片部22とで正面
L字形に折り曲げ形成されている。図2に示すように、
側片部21の上下部には横長の一対の溝孔21a,21
aを形成してあると共に、中央寄り手前側にはL字形の
切欠部21bを形成してある。また、側片部21の底面
側の上下部には一対の位置決めピン23,23を水平方
向に延びるように立設してある。さらに、図4,5に示
すように、後片部22の中央より右側には縦長の溝孔2
2aを形成してある。
【0012】ステージ30は、図1,6に示すように、
断面L字形の側片部31と断面L字形の後片部32とで
正面L字形に折り曲げ形成されている。この側片部31
には一対の軸33A,33Aを、後片部32には1本の
軸33Bを、それぞれカシメ固定してある。この一対の
軸33A,33A及び1本の軸33Bに回転自在に支持
された各ローラ34A,34A及び34Bを介してステ
ージ30は側板20の側片部21の一対の溝孔21a,
21aと後片部22の1つの溝孔22aに沿って水平方
向(カセット挿入位置からカセット装着位置間の方向)
に往復移動するようになっている。
【0013】また、ステージ30の側片部31の中央に
はカセット押え板35Aを支軸36Aを介して揺動自在
に支持してある。このカセット押え板35Aの基部と側
片部31との間には引張りコイルバネ37Aを介在して
あり、該引張りコイルバネ37Aの付勢力により先端側
の押圧片部35aによりテープカセット90の上面側を
押圧するようになっている。この押圧片部35aの内面
中央にはテープカセット90の上面側のガイド溝90a
に係合されるガイドピン38をカシメ固定してある。ま
た、このガイドピン38に対向する側片部31の底面部
31aにはテープカセット90の下面側のガイド溝90
bに係合される長尺のカセットガイド39を固定してあ
る。尚、テープカセット90の前蓋91側の底面はシャ
ーシ4より起立したカセットガイド板9により案内され
るようになっている。
【0014】さらに、ステージ30の後片部32の右側
にはカセット押え板35Bを支軸36Bを介して揺動自
在に支持してある。このカセット押え板35Bの基部と
後片部32との間には引張りコイルバネ37Bを介在し
てあり、該引張りコイルバネ37Bの付勢力を介して先
端側の押圧片部35bによりテープカセット90の右端
面90c側の上面側を押圧するようになっている。
【0015】垂直移動機構40は、図1,2に示すよう
に、側板20の側片部21にカシメ固定された一対の軸
24A,24Aとその各ローラ25A,25Aを介して
垂直方向(上下方向)に往復移動自在に設けられたスラ
イダー板41と、このスライダー板41と側板20の側
片部21との間に介在されて該スライダー板41を常に
上方に付勢する弾性部材としての引張りコイルバネ45
とで構成されている。
【0016】スライダー板41は、上部から中央の左側
にかけて縦長の一対の溝孔42,42を形成してあると
共に、中央から下部にかけて逆F字状の溝孔43を形成
してある。このスライダー板41の各溝孔42には側板
20の側片部21の各ローラ25Aを挿入係合してあ
る。また、スライダー板41の溝孔43によりテーパ面
を有した三角形部43aと矩形部43bが形成されてい
る。さらに、スライダー板41の後部の右端側にはテー
プカセット90の右端面90cが当接する当接片部44
を一体突出折り曲げ形成してある。
【0017】水平移動機構50は、図1,2,4に示す
ように、側板20の側片部21にカシメ固定された一対
の軸24A,24Aとその各ローラ25A,25Aを介
して側片部21とスライダー板41間において垂直方向
(上下方向)に往復移動自在に設けられた第1カム板5
1と、側片部21に軸53を介して揺動自在に支持さ
れ、該第1カム板51を下方にスライドさせる駆動アー
ム54と、側板20の後片部22にカシメ固定された一
対の軸24B,24Bとその各ローラ25B,25Bを
介して後片部22の外側において左右方向に往復移動自
在に設けられた第2カム板57と、シャーシ4に軸58
を介して揺動自在に支持され、上記第1カム板51及び
第2カム板57を連動させる連結アーム59とで大略構
成されている。
【0018】第1カム板51は、図7に示すように、上
部から下部の左側にかけて縦長の一対の溝孔51a,5
1aを形成してあると共に、上部及び下部に斜めの一対
の溝孔51b,51bを形成してある。この第1カム板
51の各溝孔51aには側板20の側片部21の各ロー
ラ25Aを挿入係合してあると共に、各溝孔51bには
ステージ30の側片部31の各ローラ34Aを挿入係合
してある。また、第1カム板51と側板20の側片部2
1との間には弾性部材としての引張りコイルバネ52A
を介在してあり、該引張りコイルバネ52Aの付勢力に
より上記第1カム板51は常に上方に付勢されるように
なっている。さらに、第1カム板51の上側の縦長の溝
孔51aと斜めの溝孔51bとの間には矩形の溝孔51
cを形成してあると共に、後側の縦長の溝孔51aと斜
めの溝孔51bとの間にはテーパ部51dと凹状のスト
ッパ溝部51eを形成してある。
【0019】駆動アーム54の先端には、図1に示すよ
うに、第1カム板51の矩形の溝孔51cに挿入係合さ
れるローラ55をピン枢支してあると共に、基部には軸
53を介して駆動アーム54と共に揺動するように支持
されたリッドアーム56を取付けてある。このリッドア
ーム56の先端には、ネジ11を介して蓋体8の左側部
を固定してある。尚、蓋体8の右側部は、カバー3の内
側に固定のオイルダンパ12のギア13に噛合したリッ
ドアーム14にネジ15を介して固定されている。
【0020】第2カム板57は、図4,5,7に示すよ
うに、下部の両側において縦長の一対の溝孔57a,5
7aを形成してあると共に、上部中央から左側にかけて
斜めの溝孔57bを形成してある。この第2カム板57
の一対の溝孔57a,57aには側板20の後片部22
にカシメ固定された一対の軸24B,24Bの各ローラ
25B,25Bを挿入係合してあると共に、溝孔57b
にはステージ30の後片部32のローラ34Bを挿入係
合してある。また、第2カム板57と側板20の後片部
22との間には弾性部材としての引張りコイルバネ52
Bを介在してあり、該引張りコイルバネ52Bの付勢力
により上記第2カム板57は常に左側に付勢されるよう
になっている。更に、連結アーム59はく字形に形成し
てあり、その両端部59a,59bが第1カム板51の
係合部51fと第2カム板57の係合部57fにピン枢
支されている。
【0021】ストッパ機構60は、図1,2に示すよう
に、側板20の側片部21の外側に沿ってその下部にピ
ン62を介して揺動自在に支持されたT字形のロックア
ーム61と、このロックアーム61の先端部61aに回
転自在にピン枢支され、スライダー板41の逆F字状の
溝孔43のストッパ溝孔部43cと第1カム板51のス
トッパ溝部51eに係脱自在に設けられたローラ63
と、ロックアーム61の基端部61bと側片部21との
間に介在され、ローラ63をスライダー板41のストッ
パ溝孔部43cと第1カム板51のストッパ溝部51e
に係止する方向に付勢する引張りコイルバネ64と、ロ
ックアーム61の中途部61cにピン枢支され、側板2
1と第1カム板51との間を垂直方向に移動する解除板
65とで構成されている。
【0022】図2,3に示すように、解除板65の先端
部にはシャッタ部65aを一体突出形成してある。この
シャッタ部65aに対向する位置のシャーシ4には光透
過型のインタラプタ等から成るロックスイッチ66を設
けてある。このカセット着脱装置では、図8に示すロッ
クスイッチ66のロック信号で全ポジションを認知して
いる。即ち、ロックスイッチ66のロック信号のロー
(L)の部分を後述するカセットインスイッチ67に合
わせ、ロックスイッチ66のハイ(H)の部分とカセッ
トインスイッチ67のハイ(H)の部分でローディング
スタート信号としている。また、図6に示すように、解
除板65の先端部の側板20の底面に対向する位置には
三角形状の解除部65bを一体折り曲げ形成してある。
この解除板65の解除部65bが図示しないエジェクト
釦により作動する図示しない押圧手段で上方に押される
ことにより、上記ロックアーム61のロック状態が解除
されるようになっている。
【0023】ロック解除機構70は、図6に示すよう
に、ステージ30の後片部32の底面部32aにピン7
1を介して揺動自在に支持された略T字形の検出アーム
72と、上記ピン71に揺動自在に支持され、上記検出
アーム72の動きと連動する逆J字形の連動アーム73
と、この連動アーム73の先端部73aにおいてピン7
4を介して揺動自在に支持され、先端部75aにテープ
カセット90の前蓋91側の裏面側に形成された解除溝
90dに挿入されるローラ76を回転自在に支持した解
除レバー75とで構成されている。
【0024】検出アーム72の中途部にはテープカセッ
ト90の右端面90cが当接する当接片部72aを一体
突出折り曲げ形成してある。また、検出アーム72の基
部72bと連動アーム73及び検出アーム72の先端部
72cと連動アーム73には一対の引張りコイルバネ7
7a,77bを介在してある。連動アーム73の先端部
73a側には溝孔73bを形成してあり、この溝孔73
bはステージ30の側片部31の底面部31aに突設し
たピン78に遊嵌してある。これにより、連動アーム7
3の先端部73aはピン78に沿って溝孔73aの長さ
分だけ左右方向にスライドするようになっている。ま
た、連動アーム73の先端部73a側と解除レバー75
の基部75bとの間には引張りコイルバネ79を介在し
てあり、この引張りコイルバネ79の付勢力により解除
レバー75の先端部75aを常に上方に付勢している。
さらに、解除レバー75の中央部に対向する位置のシャ
ーシ4には光透過型のインタラプタ等から成るカセット
インスイッチ67を設けてある。
【0025】前蓋開閉機構80は、図4,5に示すよう
に、蓋開け板81を有している。この蓋開け板81の中
央前部81aは側板20の後片部22の右端側に支軸8
2を介して水平方向に揺動自在に支持されている。ま
た、蓋開け板81の基部には矩形の溝孔81bを形成し
てある。この蓋開け板81の矩形の溝孔81bにはステ
ージ30の後片部32のローラ34Bを挿入係合してあ
る。これにより、第2カム板57の左右方向の移動によ
り図4,5に示すように蓋開け板81の先端部側の円弧
片部81cが水平方向に往復移動してテープカセット9
0の前蓋91を開閉動作させるようになっている。
【0026】以上実施例のカメラ一体型ディジタルVT
R1のカセット着脱装置10によれば、図示しないエジ
ェクト釦を操作すると、図1,2に示すように、蓋体8
が水平移動機構50の一対の引張りコイルバネ52A,
52Bの引張り付勢力によりカセット挿入口7を開く。
この蓋体8により開かれたカセット挿入口7より、図
1,2,6に示すように、テープカセット90を長手方
向に挿入すると、テープカセット90の上面側のガイド
溝90aはステージ30のカセット押え板35Aのガイ
ドピン38に案内されると共に、テープカセット90の
底面側のガイド溝90bはステージ30の側片部31の
カセットガイド39に案内される。また、テープカセッ
ト90の前蓋91側の底面はカセットガイド板9に案内
される。このようにしてステージ30に保持されたテー
プカセット90はその自重により該テープカセット90
の右端面90cの上部が垂直移動機構40のスライダー
板41の当接片部44に当接するまで落下する。
【0027】このテープカセット90の右端面90cの
上部がスライダー板41の当接片部44に当たった状態
から、テープカセット90の左端面を垂直移動機構40
の引張りコイルバネ45の付勢力に抗して垂直方向の下
方に押圧して、テープカセット90の前蓋91側の底面
の解除溝90dがロック解除機構70のローラ76の位
置に来るまでテープカセット90が下降すると、図6に
示すように、テープカセット90の右端面90cの下部
がロック解除機構70の検出アーム72の当接片部72
aに当接する。そして、テープカセット90が更に下降
すると、検出アーム72がピン71を中心として図6中
反時計方向に揺動する。この検出アーム72の揺動に連
動して連動アーム73も同方向に同期して揺動すること
により、解除レバー75の先端部75aに設けられてい
るローラ76がテープカセット90の前蓋91側の底面
の解除溝90d内に入ってロックレバー92に当たって
前蓋91のロック状態が解除される。この前蓋91のロ
ック状態の解除の直後にストッパ機構60のローラ63
が引張りコイルバネ64の付勢力に抗してスライダー板
41の三角形部43aのテーパ面よりストッパ溝孔部4
3cに係止される。このスライダー板41がストッパ機
構60のローラ63によりロックされた状態がテープカ
セット90の挿入完了位置(カセット挿入位置)とな
る。
【0028】このテープカセット90の挿入完了位置か
ら蓋体8を押して水平移動機構50の一対の引っ張りコ
イルバネ52A,52Bの付勢力に抗してカセット挿入
口7を閉じる閉動作を開始すると、水平移動機構50の
駆動アーム54のローラ55が下方に移動する。このロ
ーラ55の下方の移動により第1カム板51が側板20
の側片部21に対して下方に移動する。この際に第1カ
ム板51の斜めの一対の溝孔51b,51bに挿入係合
されているステージ30の側片部31の一対のローラ3
4A,34Aが側板20の側片部21の一対の溝孔21
a,21aに沿って一対の位置決めピン23,23側に
水平移動する。また、第1カム板51に連結アーム59
を介して連動している第2カム57の斜めの溝孔57b
に挿入係合されているステージ30の後片部32のロー
ラ34Bが側板20の後片部22の溝孔22aに沿って
位置決めピン23側に水平移動する。これにより、ステ
ージ30に一対のカセット押え板35A,35B等を介
して保持されているテープカセット90は一対の位置決
めピン23,23側に垂直状態を保った状態で水平移動
する。
【0029】このステージ30の水平移動の途中の第2
カム板57が図4中右側に移動する最中で、ステージ3
0の後片部32のローラ34Bに挿入係合されている前
蓋開閉機構80の蓋開け板81の矩形の溝孔81bが第
2カム57の溝孔57a側に移動することにより、蓋開
け板81の円弧片部81cがテープカセット90の前蓋
91に当たって該前蓋91が開き始める。そして、テー
プカセット90が一対の位置決めピン23,23にセッ
トされるカセット装填位置までステージ30が水平移動
すると、ストッパ機構60のローラ63が引張りコイル
バネ64の付勢力に抗して第1カム板51のテーパ部5
1dよりストッパ溝部51eに係止される。この第1カ
ム板51がストッパ機構60のローラ63によりロック
された状態がテープカセット90のカセット装填(装
着)位置となる。このカセット装填位置においてテープ
カセット90の前蓋91は前蓋開閉機構80の蓋開け板
81の円弧片部81cにより全開される。
【0030】このカセット装填位置である一対の位置決
めピン23,23にテープカセット90がセットされる
までの該テープカセット90の水平方向のストローク量
は例えば22mmに設定してあるのに対して、蓋体8の
閉動作によるステージ30の水平方向のストローク量は
例えば22.5mmに設定してある。この0.5mmの
オーバーストローク分で、ステージ30の一対のカセッ
ト押え板35A,35Bの各引張りコイルバネ37A,
37Bの付勢力が働いてカセット装填位置においてテー
プカセット90がガタ付くことなく一対の位置決めピン
23,23に装着される。また、テープカセット90の
水平方向の22mmのストロークでは、テープカセット
90の前蓋91の必要開き量が足りないので、第2カム
板57に連動した前蓋開閉機構80の蓋開け板81の円
弧片部81cを揺動させてテープカセット90の前蓋9
1がテープカセット90の水平方向のストローク量より
も長い必要開き量である例えば24mm開く方向に移動
して蓋体91を全開するようになっている。即ち、テー
プカセット90が22mm水平方向に移動する際に、前
蓋開閉機構80の蓋開け板81の回転によりテープカセ
ット90の前蓋91はトータルで24mmの開き量を実
現している。これにより、カセット着脱装置10の水平
方向の厚み(幅)を可及的に小さくすることができ、ま
た、テープカセット90が長手方向(縦方向)から入る
カセット挿入口7も大きく開口しなくて済むので、カメ
ラ一体型ディジタルVTR1全体の薄型,小型軽量化を
より一層図ることができる。
【0031】また、テープカセット90の垂直方向の移
動と水平方向の移動を独立した機構である垂直移動機構
40と水平移動機構50とで行うようにしたので、カセ
ット着脱装置10を構成する機構全体の簡素化を図るこ
とができる。特に、垂直移動機構40のテープカセット
90のカセット挿入位置の維持(ロック)と、水平移動
機構50のテープカセット90のカセット装填位置の維
持(ロック)を1つのストッパ機構60のローラ63で
行うようにしたので、その分機構を減らすことができ、
軽量化及び低コスト化を図ることができる。さらに、テ
ープカセット90のカセット挿入位置からカセット装填
位置までの動作を蓋体8の閉動作で行うようにしたの
で、カセット挿入口7の小型化及びカバー3への一体化
を図ることができ、全体の剛性をアップさせることがで
きる。
【0032】テープカセット90の取り出しは、図示し
ないエジェクト釦を操作することにより行う。即ち、エ
ジェクト釦を操作すると、ストッパ機構60の引張りコ
イルバネ64の付勢力に抗して解除板65の解除部65
bが上方に引っ張られる。これにより、ロックアーム6
1の先端部61aが図中時計方向に揺動してローラ63
によるスライダー板41及び第1カム板51のロック状
態が解除される。すると、まず引張りコイルバネ52
A,52Bの付勢力により第1カム板51及び第2カム
板57が元の位置に移動する。これにより、ステージ3
0がカバー3側に水平移動する。このステージ30の水
平移動の間、図3に示すように、スライダー板41の溝
孔43の溝孔部43dにステージ30の一方のローラ3
4Aが位置しているのでスライダー板41の垂直移動は
禁止されており、ステージ30の水平動作が終了する
と、スライダー板41の溝孔43の縦孔部43eにステ
ージ30の一方のローラ34Aが位置することによりス
ライダー板41が上方に移動し始める。そして、ステー
ジ30のカバー3側への水平移動の終了と同時にカセッ
ト挿入口7を閉じていた蓋体8が開き、テープカセット
90がスライダー板41の引張りコイルバネ45の付勢
力により押し出されて該テープカセット90の左端部が
カセット挿入口7より外に飛び出して取り出すことがで
きる。
【0033】テープカセット90の取り出し後、蓋体8
を閉める場合は、スライダー板41に溝孔部43dと平
行にストッパ溝孔部43cが形成してあるので、ステー
ジ30の一方のローラ34Aがストッパ溝孔部43c側
に挿入される。その結果、テープカセット90がステー
ジ30内に挿入保持されていない状態でも水平移動機構
50によりステージ30が位置決めピン23側に水平移
動するので、蓋体8によりカセット挿入口7は閉じられ
る。
【0034】また、図6に示すように、ロック解除機構
70の解除レバー75はピン74を介して連動アーム7
3の先端部73aにおいて揺動自在になっているため、
テープカセット90の挿入,排出時も、解除レバー75
のローラ76がテープカセット90の底面の前蓋91側
の解除溝90dに案内されながらも、連動アーム73の
揺動が可能となっている。
【0035】さらに、ステージ30の一方のカセット押
え板35Aにはガイドピン38が設けられており、カメ
ラ一体型ディジタルVTR1以外に用いられる従来のテ
ープカセットには上面側にガイド溝が形成されていない
ので、上記ガイドピン38により従来のテープカセット
の挿入が防止される。
【0036】尚、前記実施例によれば、水平移動機構の
第1カム板を駆動させる駆動手段として駆動アームとリ
ッドアームとを一体化して略く字形にしたものを用いた
が、略く字形に一体成形したものを用いてもよい。ま
た、カメラ一体型ディジタルVTR及び該ディジタルV
TRに用いられるディジタルオーディオカセットを使用
するカセット着脱装置について説明したが、8ミリVT
R及び8ミリテープカセット等、他のビデオカメラや記
録再生装置に使用するカセット着脱装置に応用できるこ
とは勿論である。
【0037】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、カセ
ット挿入口からカセットを挿入した後、所定のカセット
装填位置に装填すると共に、該カセット装填位置に装填
された上記カセットをカセット挿入口から掃出するよう
にしたカセット着脱装置において、上記カセット挿入口
を開閉する蓋体と、この蓋体により開かれたカセット挿
入口からカセットの長手方向に挿入されたカセットを保
持するカセット保持部材と、このカセット保持部材に保
持されたカセットを所定のカセット挿入位置まで垂直方
向に移動させる垂直移動機構と、上記蓋体の閉動作に連
動して上記カセット装填位置まで上記カセット保持部材
を水平方向に移動させる水平移動機構と、上記カセット
挿入位置及びカセット装填位置における上記垂直移動機
構及び水平移動機構の状態を維持させるストッパ機構と
を備えたことにより、カセットの垂直移動と水平移動を
独立した機構である上記垂直移動機構と水平移動機構で
行うことができるので、カセット着脱装置を構成する機
構全体の簡素化を図ることができると共に、上記カセッ
ト挿入口を可及的に小型化することができる。これによ
り、カセット着脱装置全体の薄型,小型化を図ることが
できる。また、上記カセット挿入位置における垂直移動
機構の状態の維持と上記カセット装填位置における水平
移動機構の状態の維持とを、1つのストッパ機構で行う
ようにしたので、その分カセット着脱装置の機構全体の
簡素化及び低コスト化をより一段と図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示すカメラ一体型VTR
に用いられるカセット着脱装置の斜視図。
【図2】上記カセット着脱装置のテープカセットの挿入
開始状態を示す側面図。
【図3】上記カセット着脱装置のテープカセットの装填
状態を示す側面図。
【図4】上記カセット着脱装置のテープカセットの挿入
状態を示す底面図。
【図5】上記カセット着脱装置のテープカセットの装填
状態を示す底面図。
【図6】上記カセット着脱装置のテープカセットの挿入
開始状態を示す正面図。
【図7】上記カセット着脱装置に用いられる第1,第2
カム板の関係を示す斜視図。
【図8】上記カセット着脱装置に用いられるカセットイ
ンスイッチとロックスイッチの出力信号の波形図。
【図9】上記カメラ一体型ディジタルVTRの背面図。
【図10】上記カメラ一体型ディジタルVTRの側面
図。
【図11】上記カメラ一体型ディジタルVTRの内部を
上方から示す説明図。
【図12】上記カメラ一体型ディジタルVTRの内部を
側方から示す説明図。
【図13】従来のカメラ一体型VTRの概略説明図。
【図14】従来の他のカメラ一体型VTRの概略説明
図。
【符号の説明】 7…カセット挿入口 8…蓋体 10…カセット着脱装置 30…ステージ(カセット保持部材) 40…垂直移動機構 50…水平移動機構 60…ストッパ機構 70…ロック解除機構 80…前蓋開閉機構 90…カセット 91…前蓋

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カセット挿入口からカセットを挿入した
    後、所定のカセット装填位置に装填すると共に、該カセ
    ット装填位置に装填された上記カセットをカセット挿入
    口から掃出するようにしたカセット着脱装置において、 上記カセット挿入口を開閉する蓋体と、この蓋体により
    開かれたカセット挿入口からカセットの長手方向に挿入
    された該カセットを保持するカセット保持部材と、この
    カセット保持部材に保持されたカセットを所定のカセッ
    ト挿入位置まで垂直方向に移動させる垂直移動機構と、
    上記蓋体の閉動作に連動して上記カセット装填位置まで
    上記カセット保持部材を水平方向に移動させる水平移動
    機構と、上記カセット挿入位置及びカセット装填位置に
    おける上記垂直移動機構及び水平移動機構の状態を維持
    させるストッパ機構とを備えたことを特徴とするカセッ
    ト着脱装置。
  2. 【請求項2】 上記カセット保持部材に、上記カセット
    の前蓋のロック状態を解除させるロック解除機構を設け
    たことを特徴とする請求項1記載のカセット着脱装置。
  3. 【請求項3】 上記水平移動機構に、上記カセットの前
    蓋を開閉させる前蓋開閉機構を連動自在に設けたことを
    特徴とする請求項1記載のカセット着脱装置。
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