JP3341533B2 - 記録再生装置 - Google Patents

記録再生装置

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JP3341533B2
JP3341533B2 JP13212295A JP13212295A JP3341533B2 JP 3341533 B2 JP3341533 B2 JP 3341533B2 JP 13212295 A JP13212295 A JP 13212295A JP 13212295 A JP13212295 A JP 13212295A JP 3341533 B2 JP3341533 B2 JP 3341533B2
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寛 藤井
真作 稲田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばビデオカメラ装
置に使用して好適な記録再生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術とその課題】従来のビデオカメラ装置で
は、ビデオ機構部を構成するカセットコンパートメント
(以下、カセコンという)の一部であるカセットホルダ
の上面部に装置筐体のキャビネットの一部を構成する蓋
部がねじ止めされ固定されているものが一般的である。
【0003】しかしながら、上述したような構成では以
下に列記するような問題があった。 a、カセットホルダのホップアップ時の強度がカセコン
や、このカセコンに組み込まれているリニアスケートシ
ャーシ(以下、LSシャーシという)の強度によること
になり、このことはLSシャーシ及びカセコンを含めた
メカデッキ全体の強度を向上する必要があり、この結
果、メカデッキのコストアップと共に装置全体の重量が
重くなる。
【0004】b、カセットホルダをダウンさせたときキ
ャビネットに外力が加わると、この外力がメカデッキ全
体に伝わることになるため、テープ走行系に精度上の好
ましくない影響が生じ正常な記録再生動作が困難にな
る。
【0005】c、キャビネットの蓋部がメカデッキに位
置決めされる構造であるため、装置の組み立て後に蓋部
とメカデッキとの位置合わせが必要となる。
【0006】d、装置の組み立て工程においてキャビネ
ットの蓋部とメカデッキが一緒に搬送されるためハンド
リング上の保護が必要となる。
【0007】本発明は、上述したような課題を解消する
ためになされたもので、キャビネットからの外力がメカ
デッキに加わることがなく、かつメカデッキ組み立て後
に位置合わせの必要もなく蓋部の組み立てを容易に行う
ことのできる記録再生装置を得ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め、本発明による記録再生装置は、カセットコンパート
メントを収容する装置本体のキャビネットに支点軸を支
点として開閉可能の蓋体を有し、蓋体に対してエジェク
ト位置及びアンローディング位置にある場合のカセット
コンパートメントと蓋体とはメカ的に係合され、蓋体に
対してローディング位置にある場合のカセットコンパー
トメントとはメカ的な結合が遮断される係合手段を有
し、蓋体の開閉動作とカセットコンパートメントの移動
動作とを連動可能にしたものである。
【0009】
【作用】上述のように構成した本発明の記録再生装置
は、蓋体がエジェクト位置及びアンローディング位置に
ある場合のカセットコンパートメントとがメカ的に係合
されるため、カセットコンパートメントのカセットホル
ダそれ自体が左右の位相合わせを行うための機構を設け
る必要もなく、しかも、蓋体とカセットコンパートメン
トとの位置精度を高めることができる。また、蓋体がロ
ーディング位置にある場合のカセットコンパートメント
とはメカ的な結合が遮断されることで、蓋体に外力が加
わったとしてもカセットコンパートメントに外力が及ぶ
ことがなく、これによって、カセットコンパートメント
のテープ走行系に微妙な位置変化が生じることもない。
【0010】また、蓋体とカセットコンパートメントと
は連動可能にされているため、蓋体の閉止動作に連動し
て電気的にカセットコンパートメントがローディング位
置にリニアスケートする動作、カセットコンパートメン
トがアンローディング位置へリニアスケートする動作に
連動して蓋体の開放動作と共に、蓋体の開放動作でカセ
ットコンパートメントのカセットホルダのポップアップ
動作を行うことができる。
【0011】
【実施例】以下、本発明による記録再生装置を図面に示
したビデオカメラ装置を例にとって説明する。
【0012】図1は本例のビデオカメラ装置の外観斜視
図を示す。まず、ビデオカメラ装置の外観について説明
すると、ビデオカメラ装置の全体を符号1で示し、装置
筐体を構成するキャビネットからなる装置本体2の一側
部(図において左側部)はビデオ機構部としてのカセッ
トコンパートメント(以下、カセコンという)の収容部
3であり、他側部(図において右側部)は主に光学機構
部が収容される収容部4となっている。
【0013】カセコンの収容部3には側部に開閉可能の
親蓋5とその上部に同じく開閉可能の子蓋6が設けられ
ている。親蓋5の一部には内部に収容したカセコンのテ
ープリールが透視できる透明部材からなる窓部7が設け
られ、子蓋6にはLED等のバックライトにより照光式
のタッチパネル式の操作ボタン群8が設けられている。
上述したカセコン及び親蓋5、子蓋6は本発明の要部で
あるので後で詳しく説明する。
【0014】尚、ビデオカメラ装置には装置本体2の上
面側に上下に回動可能のビューファインダ10と、装置
本体2の背面に着脱可能の電源供給用のバッテリ11、
装置本体2の前面部には撮影レンズ12が設けられてい
る。また、収容部3の後部側面にはカメラモードとビデ
オモードとに切り換える切換えダイアル13及びその中
心に切換えダイアルのプッシュ式のロックボタン14が
備えてある。15はオフモードと撮影スタンバイモード
とに切り換える切換えレバー、16は子蓋6を開放する
ための解除レバー、そして、17は手動フォーカス調整
ダイアルである。
【0015】さて、次に上述した親蓋5及び子蓋6の構
成を図2〜図4について説明する。図2は親蓋5及び子
蓋6の開放状態を示す。親蓋5はこれに固定された左右
一対のフレーム20の下端部が装置本体2にそれぞれ設
けた支点軸21を回動中心として開閉可能に支持されて
いると共に、フレーム20の端部に形成したばね掛け片
22と本体2側のばね掛け片23との間に引張りばね2
4を張設して親蓋5を開放方向へ付勢している。
【0016】子蓋6はこれに固定された左右一対のフレ
ーム25の端部が親蓋5のフレーム20の上端部にそれ
ぞれ設けた支点軸26を回動中心として開閉可能に支持
されていると共に、子蓋6のフレーム25の端部に形成
したばね掛け片27と親蓋5のフレーム20に形成した
ばね掛け片28との間に引張りばね29を張設して子蓋
6を開放方向へ付勢している。
【0017】一方、親蓋5のフレーム20の面部にはプ
レート30が取り付けられ、このプレート30はガイド
軸31に沿って長孔32の範囲上下にスライド移動可能
である。プレート30の上端部には係合片33が形成さ
れており、この係合片33が子蓋6のフレーム25の端
部に形成した被係合片34と係合し、子蓋6を開放状態
にロックしている。しかも、プレート30は親蓋5のフ
レーム20との間に張設した引張りばね35により係合
方向へ付勢されている。また、プレート30の下端部に
はロック解除片36が形成されている。
【0018】また、親蓋5のフレーム20の上側縁部に
は親蓋5を閉止状態においてロックするためのロック片
37が軸ピン38によって支持されている。このロック
片37には斜面37aを有し、ロック片37には一体に
後述するスイッチ操作片39を設けている。そして、ロ
ック片37はその一部に形成したばね掛け片40と親蓋
5のフレーム20に形成したばね掛け片41との間に張
設した引張りばね42によりロック片37のロック方向
(図において時計回り方向)に付勢している。このロッ
ク片37と対応する位置で上述した装置本体2側にロッ
クピン43を有するロック板44が配置されている
【0019】このように構成した親蓋5及び子蓋6の閉
止動作は後述するカセコンと連動して動作されるため詳
しい動きについては後で説明するが、ここでは簡単に説
明すると、親蓋5が支点軸21を回動中心として閉止動
作されると、親蓋5のフレーム25に取り付けられてい
るロック片37が装置本体2側のロック板44のロック
ピン43に係合して閉止される(図3参照)。
【0020】この親蓋5の閉止状態において子蓋6はそ
の被係合片34が親蓋5のフレーム20に設けたプレー
ト30の係合片33に係合された状態であるため、子蓋
6を閉止しようとしても回動することはない。この子蓋
6を閉止するにはプレート30のロック解除片36が後
述するカセコンの作動ピンにより押し戻される動作によ
りロックが解除され、子蓋6の閉止動作が行える(図4
参照)。
【0021】ここで、子蓋6の開閉機構を図5について
説明する。子蓋6の両側部分にはフレーム25,25が
あり、このフレーム25,25間に接続したプレート板
200に一対のロック溝201,201が形成されてい
る。202はプレート板200と係脱するスライド板で
あり、このスライド板202は子蓋6が閉止されたとき
接する図示しない装置本体2側に支持される。スライド
板202にはロック溝201,201と係合し合う係止
ピン203,203が設けられている。また、スライド
板202は装置本体2側から突出する複数のガイドピン
204に沿って長孔205の範囲水平方向にスライド可
能であり、通常、スライド板202と装置本体2側に張
設したリターンばね206によって一係合方向へばね付
勢されている。
【0022】一方、スライド板202の一端側には操作
片207があり、この操作片207に対応してスイッチ
208が配置されている。また、スライド板202の他
端側には作動レバー209が設けられている。この作動
レバー209は図示しない装置本体2側に軸210を中
心として回動する作動部材211の作動面212に係合
している。そして、作動部材211の一部に設けた長孔
部材213に作動板214が係合され、この作動板21
4に軸215aを中心として揺動する揺動リンク215
が接続されている。そして、この揺動リンク215の端
部に設けた揺動ピン216に軸217aを回動中心とす
る回動レバー217が係合され、回動レバー217の端
部に設けたピン218に図1に示した解除レバー16の
溝部219が係合している。尚、解除レバー16はばね
220により解除方向とは反対方向へ付勢されている。
【0023】このように構成した子蓋6の開閉機構は、
解除レバー16を矢印方向へスライド操作することで、
回動レバー217を介して揺動リンク215が軸215
aを中心として時計回り方向へ回動し、作動板214が
矢印方向へ前進される。このため、作動部材211は矢
印方向へ回動し、作動面212によって作動レバー20
9を引出しスライド板202をロック解除方向へスライ
ド移動させることができる。
【0024】すなわち、スライド板202の係止ピン2
03に子蓋6側のロック溝201が係合されている状態
から、スライド板202を解除方向へ移動させるとロッ
ク溝201は係止ピン203との係合状態が解除され、
その後、子蓋6はそれ自体に設けられている引張りばね
29(図3参照)により開放する。
【0025】また、開放状態の子蓋6を閉止するとき
は、子蓋6を閉止動作させるとロック溝201の斜面2
01aが係止ピン203を滑って乗り越えロック状態と
なる。
【0026】また、スライド板202の解除方向へのス
ライド動作により操作片207がスイッチ208をオン
動作するように構成されている。このスイッチ208は
ローディングモータを駆動して後述するカセコンのLS
シャーシをエジェクト方向へリニアスケートさせるため
のものである。
【0027】次に、図6及び図7についてカセコンの構
成について説明する。図6はカセコンの一部分解斜視図
であり、図7はカセコンの要部の平面図である。
【0028】カセコンは全体を符号50で示す。カセコ
ン50のベース部材を構成するメカシャーシ51は装置
本体2側に固定される。メカシャーシ51には回転ドラ
ムやローディングモータ、キャプスタン及びそのモータ
及びリール駆動系等が搭載されるものであるが、図面で
は回転ドラム52のみを示してある。
【0029】このメカシャーシ51上にはLSシャーシ
(リニアスケートシャーシ)53が取り付けられてい
る。このLSシャーシ53はその底板に形成した左右一
対づつのガイド孔54a,54b及び55a,55bが
メカシャーシ51に固定したガイドピン56a,56b
及び57a,57bにぞれぞれ係合されてローディング
方向及びアンローディング方向へリニアスケート動作可
能になっている。また、LSシャーシ53上にはテープ
供給リール58とテープ巻取りリール59が設けられて
いる。
【0030】LSシャーシ53の左右の側板60,61
にはそれぞれX型の昇降リンク62,63を介してカセ
ットホルダ64の側板65,66が支持されている。
尚、左右の昇降リンクは同一であるため一方の昇降リン
ク63について説明する。
【0031】昇降リンク63はX型に組み合わせた2つ
のリンク67,68が軸69により回動可能に支持さ
れ、両リンク67,68の一方の端部はLSシャーシ5
3の側板61とカセットホルダ64の側板66に支持軸
70,71によって支持されている。また、両リンク6
7,68の他方の端部はこれに形成した円弧状のガイド
孔72,73をLSシャーシ53の側板61とカセット
ホルダ64の側板66の支持軸74,75に支持されて
いる。
【0032】このように構成されたことにより、カセッ
トホルダ64はX型の昇降リンク62,63を伸縮回動
させることでダウン及びホップアップする動作が可能と
なる。また、カセットホルダ64の側板65,66には
X型の昇降リンク62,63の軸69の下部分に外方へ
突出するロックピン76,77が設けてある。
【0033】一方、カセットホルダ64の上面にはホル
ダ上板78が図示しないねじによりねじ止めされてい
る。このホルダ上板78の前端側には幅方向に延出する
板ばね79がねじ80によりねじ止めされている。板ば
ね79は両端側が上方へばね付勢され上面に凸部81,
81を有している。そして、この板ばね79はその両端
部をホルダ上板78の両側部の折曲げ片82,82に係
止させている。また、ホルダ上板78の折曲げ片82,
82を形成した側面部に側方へ突出するようにして操作
ピン83,83が設けられている。尚、カセットホルダ
64の裏面には該ホルダ内に図示しないカセットを挿着
した際、カセットを下方へ押し付ける押しばね84,8
4が取り付けられている。
【0034】さて、上述したLSシャーシ53の底面の
両側部にカセットホルダ64がダウンされたとき、カセ
ットホルダ64のロックピン76,77がロックされホ
ルダをダウン状態に保持するための構造の異なる第1の
ロック機構85と第2のロック機構86が配置されてい
る。
【0035】第1のロック機構85の構成を図8a、
b、cに示す。尚、各図では第1のロック機構85を支
持しているLSシャーシ53は省略し、第1のロック機
構85とダウン状態のカセットホルダ64及びメカシャ
ーシ51との関係について示し、水平方向に配置した状
態で示してある。
【0036】第1のロック機構85はロック部材87を
有し、このロック部材87の先端部(リニアスケートす
る方向側の先端部)に折り返し状のフック片88が形成
されている。ロック部材87にはコイルばね89の一端
が固定され、コイルばね89の他端が図示しないLSシ
ャーシ53側に固定されている。また、ロック部材87
の下面先端側には第1の突当て面90を有すると共に、
下面後端面に第1の突当て面90と対向的に第2の突当
て面91を有する。
【0037】次に、第1のロック機構85の動作につい
て説明すると、図8aは図示しないLSシャーシ53が
カセットホルダ64と共にエジェクト位置に後退してい
る状態である。この状態ではロック部材87の第1の付
当て面90がガイドピン57bに接触し、コイルばね8
9にテンションが生じる状態にしてロック部材87をリ
ニアスケート方向へ押し出され移動させている。
【0038】この状態からLSシャーシと共にカセット
ホルダ64が矢印じ示したローディング方向へリニアス
ケート動作が開始されると、ロック部材87はガイドピ
ン57bでリニアスケート方向へ押し出されていた移動
分、取り残されることになるため、図8bに示すように
ダウン状態にあるカセットホルダ64のロックピン76
がロック部材87のフック片88に入り込み係合状態と
なる。この状態ではガイドピン57bは第1の付当て面
90に接触しているが、コイルばね89は縮んでいる状
態となっている。
【0039】かくして、LSシャーシと共にカセットホ
ルダ64がローディング位置に完全にリニアスケートさ
れた状態が図8cであり、このとき、ロック部材87の
第2の突当て面91がガイドピン57bに当接してい
る。このことは、例えばフック片88にロックピン76
が何等かの理由で係合されなかったとき、第2の突当て
面91をガイドピン57bに押し当てることでロックピ
ン76を確実に係合状態にすることができるといった利
点がある。
【0040】次に、第2のロック機構86の構成を図9
aに示す。尚、第2のロック機構86とダウン状態のカ
セットホルダ64及びメカシャーシ51との関係につい
て示し、水平方向に配置した状態で示してある。
【0041】第2のロック機構86は次のように構成さ
れている。LSシャーシ53がリニアスケートするメカ
シャーシ51のガイドピン56a,56bに跨がってレ
ール92が支持され、このレール92上には突起93が
形成されている。一方、LSシャーシ53の側板66に
は第1のカム94と第2のカム95がそれぞれ軸94
a,95aにより連動可能に支持されている。
【0042】第1のカム94は二股状のカム部で、一方
のカム部97と他方のカム部98とでレール92の突起
93を挟むように配置されている。第2のカム94には
他方のカム部98の外側面と係合する係合突起99と、
係止面100を有する。
【0043】次に、第2のロック機構86の動作につい
て説明すると、図9aはLSシャーシ53がカセットホ
ルダ64と共にエジェクト位置に後退している状態であ
る。この状態からLSシャーシ53と共にカセットホル
ダ64が矢印で示したローディング方向へリニアスケー
ト動作が開始されると、レール92の突起93によって
両カム部97及びカム部98が反時計回り方向へ回動さ
せられ始める(図9b参照)。
【0044】そして、リニアスケート動作が図9c及び
dに示すようにさらに進むと、他方のカム部98の回動
により第2のカム95はその係合突起99が押し出され
ることで反時計回り方向へ回動され、これによって、ダ
ウン状態にあるカセットホルダ64のロックピン77の
上部に係合突起99が係合され、図9eにおいて完全に
係合状態が保持される。
【0045】その後、ロックピン77は第2のカム95
に係合された状態のままLSシャーシ53及びカセット
ホルダ64と共にローディング位置に達した状態が図9
eの仮想線の位置である。
【0046】このようにカセコン50のカセットホルダ
64はエジェクト位置でダウンした状態においてローデ
ィング方向へリニアスケートが開始されると、上述した
第1のロック機構85及び第2のロック機構86により
ロックされ、カセットホルダ53が妄りに浮き上がるよ
うなことがない。
【0047】かくして、図10に上述した親蓋5と子蓋
6及びカセコン50との関係を示す。この図10では親
蓋5及び子蓋6は開放している状態であり、また、カセ
コン50はエジェクト位置にあると共にカセットホルダ
64はポップアップしている状態、つまり、カセットホ
ルダ64に対して図示しないカセットが挿着または取り
出し可能状態である。
【0048】ここで、重要なことはカセットホルダ64
のホルダ上板78から側方に突出している一対の操作ピ
ン83が親蓋5の裏面に設けられている鉤状片部101
に係合していることである。つまり、親蓋5の開放付勢
力によりカセットホルダ64が操作ピン83を介して引
き上げられポップアップする動作が行われている。
【0049】次に、図10と共に図11及び図12を含
めてビデオカメラ装置の一連の動作について説明する。
【0050】まず、図10のエジェクト状態においてカ
セットホルダ64内に図示しないカセットが挿着された
あと親蓋5を手動により支点軸21を回動支点として閉
止することで、カセットホルダ64はホルダ上板78の
板ばね79の凸部81が親蓋5の裏面で押し下げられ、
カセットホルダ64はX型の昇降リンク62(63)を
折り畳んで左右平行状態にダウン動作される。この途中
において図示しないカセットのリッドがLSシャーシ5
3に形成したフック片102に係合して開放する。
【0051】そして、親蓋5が完全に閉止されると図3
で説明したようにロック片37が装置本体2側のロック
ピン43に係合して親蓋5はロックされる。親蓋5の閉
止状態では板ばね79は親蓋5の裏面と圧接されるの
で、カセットホルダ64はダウン方向に付勢された状態
となる。この動作状態が図11である。
【0052】親蓋5のロック状態において図3に示すよ
うにロック片37に形成したスイッチ操作片39でマイ
クロスイッチ103がオン動作され、スイッチ103の
動作により図示しないローディングモータが駆動されカ
セットホルダ64と共にLSシャーシ53はローディン
グ位置にリニアスケート動作される。
【0053】尚、スイッチ操作片39によるマイクロス
イッチ103のスイッチング動作のタイミングは、ロッ
ク片37の斜面37aがロックピン43に接触すること
で、ロック片37全体が図2の時点において反時計回り
方向へ回動し、そして、斜面37aがロックピン43を
乗り越えロック片37がロックピン43に係合された状
態でロック片37全体が時計回り方向へ回動し、ここで
スイッチ操作片39によるマイクロスイッチ103のス
イッチング動作が行われる。このことは、親蓋5が完全
に閉止状態にロックされるまではマイクロスイッチ10
3はオン動作されないようになっている。
【0054】ここで、LSシャーシ53のリニアスケー
ト動作においてホルダ上板78の操作ピン83は親蓋5
の裏面の鉤状片部101から抜け出し、図3で説明した
ように親蓋5のフレーム20に設けたプレート30のロ
ック解除片36と係合してプレート30を引張りばね2
9のばね力に抗して押し戻す動作が行われるため、子蓋
6の被係合片34と係合していたプレート30の係合片
33が離脱し子蓋6は閉止動作させることができる。こ
の動作状態が図12である。
【0055】また、LSシャーシ53のリニアスケート
動作ではカセットホルダ64の板ばね79の凸部81は
親蓋5の裏面で圧接されていた状態から一段高くなって
いる親蓋5の裏面の凹部5a側に移動するため、板ばね
79は復元し凸部81が単に凹部5aの裏面に接してい
る状態となる。このため、LSシャーシ53のローディ
ング位置状態では親蓋5に対してLSシャーシ53を含
めたカセコン50全体が機構的に分離されている状態と
なる。
【0056】かくして、図12に示したように子蓋6の
閉止状態において図1で説明した子蓋6の操作ボタン群
8を操作することでビデオカメラ装置の使用状態とな
る。
【0057】次に、カセットの取り出し動作について説
明する。始めに図1で示した解除レバー16をスライド
操作することで子蓋6は図5で説明したようにスライド
板202のスライド動作によって開放すると同時にスイ
ッチ208のオン動作でローディングモータが駆動さ
れ、カセットホルダ64と共にLSシャーシ53がエジ
ェクト位置に移動する(図11と同様の状態)。
【0058】そして、LSシャーシ53がエジェクト動
作が完了した時点をすぎてローディングモータがさらに
駆動しメカシャーシ51に設けられている解除リンク1
04を旋回動作させる。この解除リンク104の動作に
より親蓋5のロック片37を解除方向へ強制的に回動さ
せる動作によってロック片37がロックピン43から離
脱し、従って、親蓋5はそれ自体の引張りばね24のば
ね力により開放動作する。
【0059】また、LSシャーシ53のエジェクト動作
によりカセットホルダ64の操作ピン83は再び親蓋5
の裏面の鉤上片部101内に係合し、また、カセットホ
ルダ64は第1のロック機構85及び第2のロック機構
86からロックが開放されている状態である。
【0060】かくして、親蓋5の開放動作により鉤上片
部101に係合している操作ピン83を介してカセット
ホルダ64は左右平行状態に引き上げられポップアップ
状態となる。その後、カセットホルダ64からカセット
を取り出すことができる。
【0061】以上のように本発明によるビデオカメラ装
置は、親蓋5と子蓋6の開閉動作に連動して電気的にL
Sシャーシ53のローディング動作及びアンローディン
グ動作が行え、また、親蓋5の開閉動作に連動してメカ
的にカセットホルダ64のポップアップ動作、ダウン動
作を行えるようにしたものであり、このため、機構的に
も構成の簡略化が図れる。
【0062】しかも、カセットホルダ64のポップアッ
プ動作及びダウン動作が親蓋5の開閉動作に連動してメ
カ的に行われるため、従来の場合のようなカセットホル
ダそれ自体がポップアップあるいはダウン動作の場合の
ようにホルダ左右の位相合わせを行なうための機構を設
ける必要もなく、その分、コストの低廉化と軽量化が図
れる。
【0063】特に本発明では、LSシャーシ53がロー
ディング位置にある記録,再生状態において親蓋5や子
蓋6とLSシャーシ53及びカセットホルダ64を含め
たカセコン50とがメカ的な接合が遮断されるので、た
とえ、親蓋5及び子蓋6に外力が加わったとしてもカセ
コン50に外力が及ぶことがない。このため、カセコン
50のテープ走行系に微妙な位置変化が生じることもな
く正常な記録,再生動作を行うことができる。また、カ
セコン50を構成する枠体等の機械的強度も低くでき、
軽量化を図ることが可能である。
【0064】また、LSシャーシ53のローディング動
作初期状態においてカセットホルダ64がダウン状態に
おいて第1のロック機構85及び第2のロック機構86
によりロックすることができるため、カセットホルダ6
4がLSシャーシ53内に安定して保持することができ
る。
【0065】本発明は、上述しかつ図面に示した実施例
に限定されるものでなく、その要旨を逸脱しない範囲内
で種々の変形実施が可能である。
【0066】例えば、子蓋6の開閉機構は実施例に示し
た構成に限定されるものでなく解除レバー16き解除操
作に連動してスライド板202がスライド動作するもの
であれば別の機構であってもよい。
【0067】また、実施例ではビデオカメラ装置につい
て示したが、ビデオカメラ装置は通常の8ミリテープカ
セットを使用したビデオカメラ装置は勿論のこと、デジ
タル信号によってテープに記録することのできるビデオ
カメラ装置に使用して好適である。その他、ビデオカメ
ラ装置以外、記録再生装置に広く適用可能である。
【0068】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の記録再生
装置は、カセットコンパートメントを収容する装置本体
のキャビネットに支点軸を支点として開閉可能の蓋体を
有し、蓋体に対してエジェクト位置及びアンローディン
グ位置にある場合のカセットコンパートメントと蓋体と
はメカ的に係合され、蓋体に対してローディング位置に
ある場合のカセットコンパートメントとはメカ的な結合
が遮断される係合手段を有し、蓋体の開閉動作とカセッ
トコンパートメントの移動動作とを連動可能にしたの
で、蓋体がエジェクト位置及びアンローディング位置に
ある場合のカセットコンパートメントとがメカ的に係合
されるため、カセットコンパートメントのカセットホル
ダそれ自体が左右の位相合わせを行うための機構を設け
る必要もなく、しかも、蓋体とカセットコンパートメン
トとの位置精度を高めることができる。また、蓋体がロ
ーディング位置にある場合のカセットコンパートメント
とはメカ的な結合が遮断されることで、蓋体に外力が加
わったとしてもカセットコンパートメントに外力が及ぶ
ことがない。このため、カセットコンパートメントのテ
ープ走行系に微妙な位置変化が生じることもなく正常な
記録,再生を行うことができる。また、カセットコンパ
ートメントを構成する枠体等の機械的強度も低くでき、
軽量化を図ることが可能である。
【0069】また、蓋体に対してローディング位置のカ
セコンがメカ的な結合を遮断できるように構成したの
で、装置本体側に先にカセコンを組み立て、後から蓋体
を位置合わせ作業を必要とすることなく装置本体に組み
込むことが可能となり、組立て性を向上することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本例のビデオカメラ装置の外観斜視図である。
【図2】親蓋と子蓋の開放状態の構成図である。
【図3】親蓋のみが閉止された状態の構成図である。
【図4】親蓋と子蓋が閉止された状態の構成図である。
【図5】子蓋の開閉機構の分解斜視図である。
【図6】カセコンの一部分解状態の斜視図である。
【図7】カセコンの平面図である。
【図8】a 第1のロック機構のエジェクト位置におけ
る動作図である。 b 同じくローディング途中における動作図である。 c 同じくローディング完了位置における動作図であ
る。
【図9】a 第2のロック機構のエジェクト位置におけ
る動作図である。 b 同じくローディング途中における要部の動作図であ
る。 c 同じくローディング途中における要部の動作図であ
る。 d 同じくローディング途中における要部の動作図であ
る。 e 同じくローディング完了位置における動作図であ
る。
【図10】親蓋と子蓋の開放状態におけるカセコンのメ
カ的関係図である。
【図11】親蓋のみの閉止状態におけるカセコンのメカ
的関係図である。
【図12】親蓋と子蓋の閉止状態におけるカセコンのメ
カ的関係図である。
【符号の説明】
2 装置本体 3 収容部 5 親蓋 6 子蓋 16 解除レバー 21 支点軸 24 引張りばね 26 支点軸 29 引張りばね 30 プレート 33 係合片 34 被係合片 36 ロック解除片 37 ロック片 39 スイッチ操作片 43 ロックピン 44 ロック板 50 カセコン 51 メカシャーシ 53 LSシャーシ 54a,54b、55a,55b ガイド孔 56a,56b、57a,57b ガイドピン 62,63 X型昇降リンク 64 カセットホルダ 76,77 ロックピン 78 ホルダ上板 79 板ばね 83 操作ピン 85 第1のロック機構 86 第2のロック機構 87 ロック部材 88 フック片 90 第1の突当て面 91 第2の突当て面 92 レール 93 突起 94 第1のカム 95 第2のカム 100 係止面 101 鉤状片部 103 マイクロスイッチ 104 解除リンク 201 ロック溝 202 スライド板 203 係止ピン 208 スイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−248365(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 15/675

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ローディング位置とアンローディングと
    にリニアスケート動作するカセットコンパートメントを
    有し、 カセットコンパートメントのアンローディング位置にお
    いてカセットホルダがポップアップしたエジェクト位置
    でテープカセットの挿入及び排出が行える記録再生装置
    において、 上記カセットコンパートメントを収容する装置本体のキ
    ャビネットに支点軸を支点として開閉可能の蓋体を有
    し、上記蓋体に対して上記エジェクト位置及びアンローディ
    ング位置にある場合の上記カセットコンパートメントと
    上記蓋体とはメカ的に係合され、 上記蓋体に対してロー
    ディング位置にある場合の上記カセットコンパートメン
    トとはメカ的な結合が遮断される係合手段を有し、上記
    蓋体の開閉動作と上記カセットコンパートメントのリニ
    アスケート動作とが連動可能であることを特徴とする記
    録再生装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の記録再生装置において、 上記蓋体の閉止動作によってエジェクト状態の上記カセ
    ットホルダが押圧され上記カセットコンパートメント内
    にダウンする動作と、その後ローディングモータの駆動
    により上記カセットコンパートメントがローディング位
    置にリニアスケートする動作とが行われることを特徴と
    する記録再生装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の記録再生装置において、 上記カセットコンパートメントのローディング動作初期
    状態においてダウン状態の上記カセットホルダが上記カ
    セットコンパートメントにロック手段によりロックされ
    ることを特徴とする記録再生装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の記録再生装置において、上記カセットコンパートメントのアンローディング状態
    において上記蓋体の開放動作に連動して係合手段を介し
    てカセットホルダが引き上げられポップアップしたエジ
    ェクト状態に動作する ことを特徴とする記録再生装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の記録再生装置において、上記カセットホルダを引き上げるためのポップアップ手
    段がばね部材からなり 、装置本体と該本体に軸支持され
    た上記蓋体との間に設けられて上記蓋体を開放方向に付
    勢するようにした ことを特徴とする記録再生装置。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の記録再生装置において、 上記蓋体には上記カセットホルダに対してカセット着脱
    のための開口部を開閉する子蓋が係合手段を介して設け
    られ、上記カセットコンパートメントのローディング動
    作の完了状態において上記係合手段が解除され、上記子
    蓋の閉止動作が可能であることを特徴とする記録再生装
    置。
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