JPH0512772A - テーププレーヤ - Google Patents

テーププレーヤ

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Publication number
JPH0512772A
JPH0512772A JP3192671A JP19267191A JPH0512772A JP H0512772 A JPH0512772 A JP H0512772A JP 3192671 A JP3192671 A JP 3192671A JP 19267191 A JP19267191 A JP 19267191A JP H0512772 A JPH0512772 A JP H0512772A
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JP
Japan
Prior art keywords
cassette
tape
chassis
slide chassis
fixed
Prior art date
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Application number
JP3192671A
Other languages
English (en)
Inventor
Masato Yamaguchi
正人 山口
Yoshio Kondo
嘉男 近藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Publication of JPH0512772A publication Critical patent/JPH0512772A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 カセット装着部が設けられたスライドシャー
シを記録再生手段等が設けられた固定シャーシに摺動自
在に支持したテーププレーヤにおいて、スライドシャー
シがテープカセットの着脱ができる引出位置に来ている
状態での誤操作を防止する。 【構成】 カセット装着部55に装着されたテープカセ
ット2をスライドシャーシ17に圧着固定した閉塞位置
と該固定を解除しているイジェクト位置との間を移動さ
れるカセット圧着蓋56を備え、該カセット圧着蓋がイ
ジェクト位置に来ているときは引込ロック機構83のロ
ックレバー84が固定シャーシ15に立設された支柱2
1に対向することでスライドシャーシの引込みが阻止さ
れ、カセット圧着蓋が閉塞位置へと移動するとロックレ
バーが上記支柱に対向する位置から外れた位置へと移動
してスライドシャーシの引込みが可能になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規なテーププレーヤに
関する。詳しくは、テープカセットが着脱自在に装着さ
れるカセット装着部が設けられたスライドシャーシを記
録再生手段等が設けられた固定シャーシに摺動自在に支
持し、テープに対する動作はスライドシャーシを固定シ
ャーシと略重なるように引き込まれた引込位置へと移動
させた状態で行なうテーププレーヤに関するものであ
り、スライドシャーシの引込はカセット装着部に装着さ
れたテープカセットの位置が固定された後に可能となる
ようにし、それにより、スライドシャーシが引き出され
ている状態での誤動作による事故の発生を防止すること
ができる新規なテーププレーヤを提供しようとするもの
である。
【0002】
【従来の技術】テーププレーヤの多くは、記録媒体とし
て、カセット式の磁気テープ、即ち、カセットケースの
内部に磁気テープが巻装された供給側及び巻取側2つの
テープリールを回転自在に収納したものを使用するよう
になっている。
【0003】ところで、このようなテーププレーヤにお
いては、そのカセット装着部に装着されたテープカセッ
トの内部に記録再生手段が挿入されるようにすることで
使用時の形状を小型化することが可能である。
【0004】そして、当該テーププレーヤの機構部のベ
ースを為すシャーシを固定シャーシとそれに摺動自在に
支持されたスライドシャーシに分けると共に、固定シャ
ーシには主として記録再生手段を設け、スライドシャー
シにはリール台を有するカセット装着部を設け、記録及
び再生はスライドシャーシが固定シャーシと略重なる引
込位置へと移動されてテープカセットの内部に記録再生
手段等が挿入された状態で行なうようにすることが考え
られる。
【0005】例えば、ビデオテーププレーヤにあって
は、その一例として図15に示すように、ヘッドドラム
a等の記録再生手段を固定シャーシbに設け、該固定シ
ャーシbに摺動自在に支持されたスライドシャーシcに
リール台d、d(図面では1個のみ示してある。)等を
有するカセット装着部eを設けると共にヘッドドラムa
と対向した位置に比較的大きな切欠fを形成しておき、
カセット装着部eへのテープカセットgの装着はスライ
ドシャーシcが同図に示す引出位置、即ち、少なくとも
カセット装着部eの全体がヘッドドラムaの手前に位置
した位置に来ている状態で行なうようにし、また、テー
プカセットgにはそのカセットケースhの前面及び下面
に開口した比較的大きなマウス部を形成し、テープカセ
ットgが装着された状態でスライドシャーシcが引込位
置、即ち、固定シャーシbと略重なるように引き込まれ
た位置へと移動されることによりヘッドドラムa等が相
対的に上記切欠f及びテープカセットgのマウス部に位
置して該ヘッドドラムaの外周面等に磁気テープが巻き
付けられるようにすれば良い。
【0006】尚、テーププレーヤをこのような構造にす
るとき、スライドシャーシcの移動手段としては、モー
タを駆動源とするギヤ機構を用いるのが一般的である。
例えば、スライドシャーシcにその移動方向に延びるラ
ックを設け、固定シャーシbに該ラックと噛合されたピ
ニオンギヤとそれを回転させるためのモータ及びギヤ伝
達系を設け、ラックがピニオンギヤによって送られるこ
とによりスライドシャーシが移動されるようにしたり、
あるいは、スライドシャーシcにその移動方向と直交す
る方向へ延びる係合溝を設け、固定シャーシbに回動端
部が該係合溝と摺動自在に係合された回動アームとそれ
を回動させるためのモータ及びギヤ伝達系を設け、回動
アームが回動されるとその回動端部が係合溝の側縁を押
圧してスライドシャーシが移動されるようにすること等
が考えられる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、テーププレ
ーヤをこのような構造にすると、誤操作、特に、スライ
ドシャーシcが引出位置に来ている状態での誤操作がさ
れた場合、移動手段の破損や各種の位置制御機能の狂い
等重大な事故が生じる惧れがある。
【0008】例えば、カセット装着部eへのテープカセ
ットgの装着又は取出を行なっている最中にうっかりス
ライドシャーシcを引き込むための操作をしてしまう
と、テープカセットgやカセット装着部eを開閉するた
めの蓋部材がスライドシャーシ引出口の縁等にぶつかっ
てテープカセットgや蓋部材が破損したり、あるいは、
スライドシャーシcの移動が途中で停まってそのまま進
退不能になってしまったり、更には、スライドシャーシ
cの引込みが為されてもその後のテープカセットgに対
する動作が不能になってしまう等の事故が発生する。
【0009】また、そのような誤操作によってスライド
シャーシcが途中で停まってしまったとき、該スライド
シャーシcを手で押し込んだり引き出そうとしたりする
と、移動手段のギヤ系やアーム等に極めて大きな負担が
加えられるので、ギヤやアームが破損してしまうといっ
た事故が生じ、あるいは、ギヤ同士の位相やアームの基
準位置がずれてしまってスライドシャーシcの正しい位
置制御が出来なくなってしまうことがある。
【0010】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明テーププ
レーヤは、上記した課題を解決するために、テープカセ
ットが着脱自在に装着されるカセット装着部が設けられ
たスライドシャーシを記録再生手段等が設けられた固定
シャーシに摺動自在に支持し、テープに対する動作はス
ライドシャーシを固定シャーシと略重なるように引き込
まれた引込位置へと移動させた状態で行なうようにし、
カセット装着部に装着されたテープカセットの位置を固
定する第1の位置と該固定を解除している第2の位置と
の間を移動されるカセット固定部材と、該カセット固定
部材が第2の位置に来ている間はスライドシャーシの引
込を阻止しカセット固定部材が第1の位置へと移動され
たとき上記阻止を解除する引込ロック機構とを設けたも
のである。
【0011】
【作用】従って、本発明テーププレーヤにあっては、ス
ライドシャーシの引込みはカセット固定部材が第1の位
置に来ている状態、即ち、カセット装着部に装着された
テープカセットの位置が固定された状態でのみ可能とな
り、それ以外のときはスライドシャーシの引込が阻止さ
れるので、スライドシャーシの引込は、常に、テープカ
セットがカセット装着部に位置が固定された状態で行な
われることになり、これにより、スライイドシャーシが
引出位置に来ている状態での誤操作の殆どを防止するこ
とができる。
【0012】
【実施例】以下に、本発明テーププレーヤの詳細を添付
図面に示した実施例に従って説明する。
【0013】尚、図面に示した実施例は、本発明を、外
形状及び寸法等が規格統一された8mmビデオ規格に適合
したテープカセットを使用するビデオテーププレーヤ1
に適用したものである。
【0014】先ず、ビデオテーププレーヤ1に使用する
テープカセットの一例2を説明する(図3、図4、図6
乃至図7参照)。
【0015】3はテープカセット2のカセットケースで
あり、厚み方向から見て長方形状をした2つのハーフが
一体的に結合されて成る比較的薄い箱型をしており、そ
の前面3aの左右両端部にはテープ出口4、4が形成さ
れ、該テープ出口4、4にはカセットケース3の厚み方
向へ延びるカセット内ガイド5、5が設けられている。
【0016】カセットケース3内には磁気テープ6が巻
装された一対のテープリール7、8、即ち、供給側テー
プリール7(以下、「Sリール」と言う。)及び巻取側
テープリール8(以下、「Tリール」と言う。)が回転
自在に、かつ、互いの間の軸間距離を拡縮し得るように
移動自在に収納されている。
【0017】9、9はリール保持板であり、カセットケ
ース3内の底部に左右両側へ各別に偏倚して位置され、
かつ、前端部がカセットケース3の底板10に回動自在
に支持されており、このようなリール保持板9、9に2
つのテープリール7、8が各別に、かつ、回転自在に支
持されている。
【0018】そして、リール保持板9、9は2つのテー
プリール7、8の間の軸間距離を8mmビデオ規格による
標準の軸間距離(以下、「標準軸間距離」と言う。)に
保持している標準位置と、図4に示す開き位置、即ち、
2つのテープリール7、8間の軸間距離を上記標準軸間
距離よりある程度長い距離(以下、「拡大軸間距離」と
言う。)にした開き位置との間で移動され、該開き位置
へはビデオテーププレーヤ1によるリール台移動動作が
行なわれるときそれに従って移動され、それ以外のとき
は標準位置に保持される。
【0019】9a、9aはリール保持板9、9の回動端
部に形成された連動用孔である。
【0020】磁気テープ6はSリール7から出て一方の
カセット内ガイド5に巻き付けられてカセットケース3
外に導出され、他方のカセット内ガイド5に巻き付けら
れたところからカセットケース3内に導入されてTリー
ル8に達しており、従って、磁気テープ6の一部は2つ
のカセット内ガイド5、5間に張設された状態でカセッ
トケース3の前面3aに沿って位置している。
【0021】カセットケース3の底板10には左右のカ
セット内ガイド5と5との間に張架される磁気テープ6
の後方の部分を大きく切り欠いた切欠10aが形成され
ており、該切欠10aは概ね前拡がりの台形状をしてい
る。そして、該切欠10aはリール保持板9、9が開き
位置へと移動することでその全体が開口される(図4参
照)。
【0022】尚、カセットケース3の内部のうち上記切
欠10aと対応した凹部状の空間11が記録又は再生時
にヘッドドラム等が挿入されるマウス部になっている。
【0023】また、テープリール7、8はそのテープ巻
付部であるハブ12、12の下端部がリール保持板9、
9のリール支持孔9b、9b内に位置することでリール
保持板9、9に回転自在に支持されると共に、底板10
に形成された長孔10b、10bを通してカセットケー
ス3外へ臨んでいる(図3参照)。
【0024】13はカセットケース3の前面3aを開閉
するための前面蓋であり、図3に実線で示すようにカセ
ット内ガイド5、5間に張架された磁気テープ6を前方
から覆うように位置とした閉塞位置と同図に2点鎖線で
示すように磁気テープ6の前側を開放した開放位置との
間を移動される。
【0025】そして、該前面蓋13には図示しない弾発
部材によって閉塞位置側へ向けての回動力が付勢されて
おり、開放位置への移動はテーププレーヤ1の後述する
開蓋レバーによって行なわれ、それ以外のときは閉塞位
置に保持される。
【0026】テープカセット2は以上のように構成され
ており、従って、該テープカセット2はそのカセットケ
ース3の前面3aが前面蓋13により閉塞され、かつ、
2つのテープリール7、8間の軸間距離が標準軸間距離
となっている状態でビデオテーププレーヤ1に装着され
る。
【0027】尚、前面蓋13の側板14、14のうちT
リール8に近い方の側板14の外側面には後述する開蓋
レバーの係合ピンが係合される開蓋用切欠14a(図6
参照)が形成されている。
【0028】ビデオテーププレーヤ1は固定シャーシ1
5をベースとする固定部16とスライドシャーシ17を
ベースとする可動部18とから成る。
【0029】固定シャーシ15はテープカセット2の平
面形状より一回り大きく、かつ、左右方向(図1におけ
る左方へ向かう方向を左側とし、右方へ向かう方向を右
側とする。また、同図における下方へ向かう方向を前側
とし、上方へ向かう方向を後側とする。以下の説明にお
いて向きを示すときはこの方向によるものとする。尚、
テープカセット2に関しては前後が逆になっている。)
に長い長方形の平板状をした主部19とその左右両側縁
から立ち上げられた背の低い案内壁20、20とから成
り、該案内壁20、20には前後方向へ延びる係合溝2
0a、20aが形成されている。また、主部19の上面
の前端部左右両端には案内支柱21、21が立設されて
おり、該案内支柱21、21はテープカセット2の厚み
の3分の1位の高さを有している。
【0030】そして、固定シャーシ15の主部19の上
面には、その中央部後端寄りの位置にヘッドドラム22
が配置され、更に、該ヘッドドラム22の左脇にはメイ
ンモータ23が右脇にはキャプスタンモータ24がそれ
ぞれ固定されており、該キャプスタンモータ24からは
キャプスタン25が上方へ向って突出されている。
【0031】26、26´は後述するテープローディン
グブロックの移動系路を案内するためのガイド部材であ
り、ヘッドドラム22に後方から略接するように配置さ
れ、かつ、いずれも右上がりに傾斜しており、左側のガ
イド部材26の左端部には第1の固定テープガイド27
が立設されている。
【0032】尚、ヘッドドラム22は、固定シャーシ1
5に固定された固定ドラム22aと、該固定ドラム22
aに回転自在に支持された回転ドラム22bと、固定ド
ラム22aと回転ドラム22bとの間に位置した状態で
回転ドラム22bに支持されヘッドドラム22の外周面
に沿って移動する図示しない複数の回転磁気ヘッド等か
ら成り、磁気テープ6に対する記録又は再生が行なわれ
るときは回転ドラム22bが高速で回転され、その回転
は図示しないドラムモータにより行なわれる。
【0033】固定部16のその余の部分については後述
する。
【0034】スライドシャーシ17は固定シャーシ15
の主部19と略同じ大きさの平板状をした主部28とそ
の左右両側縁から立ち上げられた側壁29、29´及び
前端縁から立ち上げられた前面壁30とから成り、ま
た、側壁29、29´及び前面壁30はテープカセット
2の厚み方向と略同じ高さを有している。
【0035】主部28の左右両端部には前後方向へ延び
る係合溝31、31が形成され、また、側壁29、29
´の後端部下縁からは比較的小さな脚片29a、29´
aが下方へ突出されており、該脚片29a、29´aに
は係合軸32、32が左方へ向って突設されている。
【0036】そして、上記被案内ピン32、32は固定
シャーシ15に形成された係合溝20a、20aに摺動
自在に、また、固定シャーシ15に立設された前記案内
支柱21、21の上端部はスライドシャーシ17の係合
溝31、31にそれぞれ摺動自在に係合されており、こ
れにより、スライドシャーシ17は固定シャーシ15よ
り稍高い位置にあって該固定シャーシ15に前後方向へ
摺動自在に支持される。
【0037】尚、このようなスライドシャーシ17は、
図1に示すようにその後端部が固定シャーシ15の前端
部と対向した引出位置と、図4に示すようにその全体が
固定シャーシ15と対向した引込位置との間を移動さ
れ、その移動は前記メインモータ23と固定シャーシ1
5に設けられたカムギヤ33を含む図示しない移動機構
によって行なわれる。
【0038】スライドシャーシ17の主部28の後端縁
の中央部には後方へ向って開口した略U字形の比較的大
きな切欠34が形成されており、スライドシャーシ17
が引込位置へと移動すると、上記切欠34内にヘッドド
ラム22が位置する(図4参照)。
【0039】35はSリール7が係合されるS側リール
台、36はTリール8が係合されるT側リール台であ
り、これら2つのリール台35、36は平ギヤ状をした
ギヤ部37、37と、該ギヤ部37、37より稍高いと
ころに位置した略円板状のリール載置部38、38と、
該リール載置部38、38の中心部から突出したリール
係合軸39、39等から成る。
【0040】そして、このようなリール台35、36は
そのリール載置部38、38から上の部分がスライドシ
ャーシ17の主部28から上方へ突出するように位置す
ると共に、互いの間の軸間距離を拡縮されるように移動
自在に設けられている。
【0041】即ち、40、41は2つのリール台35、
36を各別に支持した平板状のリール台レバーであり、
左側のリール台レバー40(以下、「S側リール台レバ
ー」と言う。)は略前後方向に長い長方形状をしてお
り、右側のリール台レバー41(以下、「T側リール台
レバー」と言う。)はその中央部が広くかつ略前後方向
に長いクランク状をしている。
【0042】そして、これらリール台レバー40、41
はスライドシャーシ17の主部28より稍低い高さに位
置し、かつ、水平方向では該主部28の前端側へ偏倚し
た部分の左半部及び右半部と各別に対応したところに位
置すると共に、その各後端部が主部28に水平方向へ回
動自在に支持されており、ビデオテーププレーヤ1に対
してテープカセット2の着脱を行なうことができる状態
においてはスライドシャーシ17との間に架け渡された
引張バネ42、42の引張力によって図1に示す初期位
置、即ち、2つのリール台35と36との間の軸間距離
が前記標準軸間距離と同じ長さになる初期位置に保持さ
れ、スライドシャーシ17が引込位置へ向けて移動を開
始するときそれに先立って開き位置、即ち、リール台3
5と36との間の軸間距離が前記拡大軸間距離と同じ長
さになる開き位置へと移動される。この移動も前記カム
ギヤ33を有する移動機構により行なわれる。
【0043】そして、主部28の中央部と左右両端との
間の略中間の部分には比較的大きく、かつ、長孔状をし
たリール台挿通孔28a、28aが形成されており、リ
ール台35、36のリール載置部38、38から上の部
分はこれらリール台挿通孔28a、28aを通して上方
へ突出されている。
【0044】43、43はリール台レバー40、41の
回動端部に立設された連動ピンであり、スライドシャー
シ17の主部28に形成され円弧状に延びる長孔28
b、28bを挿通して上方へ突出されている。
【0045】スライドシャーシ17の主部28のうち切
欠34の左脇の位置には略左右方向に延び、かつ、右端
が開口した比較的短いガイド溝28cが形成され、ま
た、上記切欠34の右脇の位置には支持座44が取着さ
れており、該支持座44には左端が開口した比較的短い
ガイド溝44aが形成されると共にその後端部に第2の
固定テープガイド45が立設されている。
【0046】46、46´はテープローディングを行な
うためのテープローディングブロックであり、ガイドロ
ーラ47、47´及び移動傾斜ガイド48、48´等か
ら成り、スライドシャーシ17が引込位置に至る前の状
態では前記左右のガイド溝28c、44aに各別に移動
自在に支持されている。
【0047】49は一端部にピンチローラ50が回転自
在に支持されたピンチローラアーム、51は一端部にフ
リダシガイド52が立設されたフリダシアーム、53は
一端部にテンレギピン54が立設されたテンレギアーム
であり、これらピンチローラアーム49、フリダシアー
ム51及びテンレギアーム53はその他端部がスライド
シャーシ17に回動自在に支持されており、初期状態、
即ち、スライドシャーシ17が引出位置に来ている状態
においては、図1に示すように、ピンチローラ50は右
側のテープローディングブロック46´の右脇の位置
に、フリダシガイド52はピンチローラ50の略右脇の
位置に、そして、テンレギピン54は左側のテープロー
ディングブロック46の左脇の位置にそれぞれ保持され
る。
【0048】前記したように、リール台35、36のリ
ール載置部38、38から上の部分はスライドシャーシ
17の主部28から上方へ突出するように位置し、ま
た、上記テープローディングブロック46、46´、固
定傾斜ガイド45、ピンチローラ50、フリダシガイド
52、テンレギピン54等はスライドシャーシ17の内
側の空間55内に位置する。
【0049】そして、この空間55がテープカセット2
が着脱自在に装着されるカセット装着部である。
【0050】尚、該カセット装着部55に対するテープ
カセット2の装着や装着されたテープカセット2から磁
気テープ6を引き出すテープローディング等については
後で説明する。
【0051】56はカセット装着部55の上面を開閉
し、かつ、該カセット装着部55に装着されたテープカ
セット2を主部28に圧着するためのカセット圧着蓋で
あり、スライドシャーシ17に回動自在に支持されてい
る。
【0052】カセット圧着蓋56は、外形が左右方向に
長い長方形状をした平板状の天板57と、前後方向に延
び平行に対向した左右2つの側板58、58と、比較的
小さな被ロック片59とが金属板により一体に形成され
て成り、側板58、58は、天板57が垂直に立った姿
勢になった状態で左右方向から見て、その下部は略直角
三角形状をしており、細幅な上部の一側縁が天板57の
左右両側縁と各別に連続され、また、その下端部の略中
央部には挿通孔58a、58aが形成されている。
【0053】被ロック片59は天板57の前縁の中央部
から下方へ向けて突設されており、その下端部には右方
へ突出した爪部59aが形成されている。爪部59aの
下縁は右上がりに傾斜しており、該下縁に沿った爪部5
9aの後面に突部が形成されて該下縁59bに厚みが持
たされている。
【0054】60は天板57に取着された化粧板であ
る。
【0055】61、61はスライドシャーシ17の左右
の側壁29、29´の後端寄りの位置から互いに内側へ
向かって突設された支持軸であり、該支持軸61、61
は上記挿通孔58a、58aに挿通され、それによっ
て、カセット圧着蓋56が支持軸61、61を介してス
ライドシャーシ17に回動自在に支持され、その回動範
囲は、図6に示すように、スライドシャーシ17の主部
28に対して略垂直に立った姿勢となってカセット装着
部55の上面を完全に開放した位置(以下、「イジェク
ト位置」と言う。)と、図7に示すように、主部28と
略平行な姿勢となってカセット装着部55の上面を閉塞
した位置(以下、「閉塞位置」と言う。)との間に規制
されている。
【0056】62、62は天板57のうちカセット圧着
蓋56が閉塞位置に来た状態での下面の左右両端部に設
けられたカセット圧着バネであり、板バネ材料によって
略短冊状に形成され、天板57の幅方向に沿って延びる
向きでその一端部62a、62aが天板57に固定され
ると共に、その余の部分は天板57に対してその板圧方
向へ稍傾斜している。
【0057】63は閉塞位置に来たカセット圧着蓋56
をその位置に保持するためのロックスライダである。該
ロックスライダ63は左右方向に長い板状をしており、
その右端部から立ち上げられた立上部64にはその左側
部上端から左方へ突出した係合爪65が形成されると共
に、該左側部の略中間の部分には後方へ向けて突出した
小さなストッパ片66が形成されている。
【0058】67はロックスライダ63の下側縁の略中
間の部分から下方へ向けて突設されたバネ掛片、68は
ロックスライダ63の下側縁の左端部から後方へ向けて
突設された連結部であり、該連結部68の後側縁には切
欠68aが形成されている。
【0059】69、69はロックスライダ63の左右両
端部に形成された左右方向に長い長孔である。
【0060】70、70はスライドシャーシ17の前面
壁30の前面に突設された支持軸であり、これら支持軸
70、70はロックスライダ63の上記長孔69、69
に摺動自在に係合され、これによって、ロックスライダ
63が前面壁30に左右方向へ一定の範囲内で摺動自在
に支持され、そのバネ掛片67と前面壁30に設けられ
たバネ掛部30aとの間に張設された引張バネ71によ
って左方への移動力を付勢されている。
【0061】72はカセット圧着蓋56が閉塞位置以外
の位置に来ている間上記ロックスライダ63の位置を規
制しておくための制御レバーである。該制御レバー72
は、略円板状をした基部73と、該基部73の周縁から
突出した腕74と、基部73の周縁から腕74と反対の
方向へ突出したバネ掛片75とが一体に形成されてお
り、腕74の上側縁の中間部には前方へ向けて突出した
被押圧部74aが形成され。また、腕74の先端部74
b(以下、「係合部」と言う。)はその上部が切除され
ることで背を低くされており、それにより、該係合部7
4bの左端に続いて上方へ延びる阻止縁74cが形成さ
れる。
【0062】このような制御レバー72はその基部73
の中心部が前面壁30の前面に突設された支持軸76に
回動自在に支持されると共に、そのバネ掛片75と前面
壁30との間に架け渡された引張バネ77によって前方
から見て反時計回り方向への回動力を付勢されている。
【0063】そして、制御レバー72は、その被押圧部
74aが下方へ向けて押圧されていない間は、図8に示
すように、その係合部74bがロックスライダ63のス
トッパ片66に下方から当接することでそれ以上反時計
回り方向へ回動するのを阻止されて略水平な姿勢に保持
される。この状態でロックスライダ63は、そのストッ
パ片66が制御レバー72の阻止縁74cに右方から当
接することでそれ以上左方へ移動するのを阻止されて同
図に示すロック解除位置に保持される。
【0064】そこで、カセット圧着蓋56が閉塞位置へ
向けて移動されて来ると、該位置に到達する直前に、そ
の被ロック片59の下端が制御レバー72の被押圧部7
4aを押圧して該制御レバー72を下方へ回動させる
(図9参照)。これにより、制御レバー72の阻止縁7
4cがロックスライダ63のストッパ66から下方へ逃
げるので、ロックスライダ63が引張バネ71の引張力
により左方へ移動されてその係合爪65が被ロック片5
9の爪部59aに上方から係合し、この係合が為される
のと同時にロックスライダ63がその移動範囲における
左端の位置に到達する。これによって、カセット圧着蓋
56が閉塞位置に保持される。
【0065】また、この状態からロックスライダ63が
ロック解除位置へと移動(この移動は後述する引込ロッ
ク機構のロックレバーによって行なわれる。)される
と、その係合爪65が被ロック片59の爪部59aから
右方へ逃げてその係合が解除されるので、制御レバー7
2はこれに付勢されている回動力によって被ロック片5
9を稍押し上げながら反時計回り方向へ回動され、その
回動は係合部74bがロックスライダ63のストッパ片
66に当接したところで阻止される。これにより、カセ
ット圧着蓋56は閉塞位置より稍浮き上がった位置へと
移動される。
【0066】カセット装着部55に対するテープカセッ
ト2の装着及び取出はスライドシャーシ17が引出位置
に来ており、かつ、カセット圧着蓋56がイジェクト位
置へと移動している状態で行なう。
【0067】そして、テープカセット2がカセット装着
部55に装着された状態からカセット圧着蓋56を閉塞
位置へと移動させたときは、該カセット圧着蓋56はこ
れに設けられたカセット圧着バネ62、62の先端部6
2b、62bがカセットケース3の上面に接触した後閉
塞位置に到達する。これにより、カセット圧着バネ6
2、62にはカセットケース3によって相対的に押圧さ
れることで弾発力が蓄えられ、この弾発力によってカセ
ットケース3がスライドシャーシ17の主部28の上面
に圧着される。
【0068】しかして、カセット装着部55に装着され
たテープカセット2の位置が固定される。そして、この
固定状態はカセット圧着蓋56が閉塞位置に保持されて
いる限り保持され、また、ロックスライダ63がロック
解除位置へと移動したときはカセット圧着蓋56が閉塞
位置より稍上に浮き上がるので、上記固定状態が解除さ
れる。
【0069】78はテープカセット2の前面蓋13を開
放位置へと移動させる開蓋レバーである。該開蓋レバー
78は左右方向から見て略三角形の板状をしており、そ
の一の隅角部からそれに対向した一側縁側へ延びる係合
長孔78aが形成されると共に、別の隅角部には押圧ピ
ン78bが左方へ向けて突設されており、もう一つの隅
角部がスライドシャーシ17の右側壁29´の後端部か
ら左方へ向けて突設された支持軸79に回動自在に支持
され、上記係合長孔78aにはカセット圧着蓋56の右
側板58の下端部に突設された係合ピン80が摺動自在
に係合される。
【0070】そして、このような開蓋レバー78は、カ
セット圧着蓋56がイジェクト位置に来ているときは、
図6に示すように、係合長孔78aの始端が位置する隅
角部が固定シャーシ15の右側の案内壁20の上面に当
接してそれ以上右側から見て時計回り方向へ回動するの
を阻止された位置に保持される。この状態では、係合長
孔78aは後下りに傾斜しており、上記係合ピン80は
この状態における係合長孔78aの上端部に位置し、こ
れによってカセット圧着蓋56がそれ以上反閉塞位置側
へ移動するのを阻止されてイジェクト位置に保持され
る。また、この状態で、開蓋レバー78の押圧ピン78
bはカセット装着部55の前端部上端の右端に位置して
いる。
【0071】そこで、カセット圧着蓋56を閉塞位置へ
向けて移動して行くと、開蓋レバー78はその係合長孔
78aの一端がカセット圧着蓋56の係合ピン80によ
って押圧されることで右方から見て反時計回り方向へ回
動される。このとき、カセット装着部55にテープカセ
ット2が装着されていると、開蓋レバー78の押圧ピン
78bはテープカセット2の前面蓋13に形成された前
記開蓋用の切欠14aの一側縁に当接してそれを略前下
方へ向けて押圧する。これにより、前面蓋13が開放位
置へと移動される。
【0072】尚、スライドシャーシ17の引込位置への
移動は、カセット圧着蓋56が閉塞位置へと移動された
状態でのみ可能となり、それ以外のときは後述する引込
ロック機構によって阻止される。
【0073】そして、カセット装着部55にテープカセ
ット2が装着されると、リール台35、36のリール係
合軸39、39が相対的にテープリール7、8のハブ1
2、12のリール台係合孔12a、12aに挿入され、
それにより、Sリール7がS側リール台35と、Tリー
ル8がT側リール台36とそれぞれ一体的に回転するよ
うに係合される。
【0074】また、リール台レバー40、41に立設さ
れた連動ピン43、43がリール保持板9、9の連動用
孔9a、9aに各別に挿通されて、Sリール7を支持し
ているリール保持板9とS側リール台レバー40とが、
また、Tリール8を支持しているリール保持板9とT側
リール台レバー41とがそれぞれ一体的に移動するよう
に連係される。
【0075】また、テープカセット2がカセット装着部
55に装着されると、上記ローラガイド47、47´、
移動傾斜ガイド48、48´、ピンチローラ50、フリ
ダシガイド52、テンレギピン54及び第2の固定テー
プガイド45はいずれもカセットケース3の前面3aに
位置している磁気テープ6の内側に位置する(図3参
照)。
【0076】そこで、スライドシャーシ17を引き込む
ための指令が為されると、先ず、リール台レバー40、
41がリール保持板9、9と共に開き位置へと移動され
て2つのテープリール7と8との間の距離が拡大された
後、スライドシャーシ17が引込位置へと移動する。
【0077】この移動により、ヘッドドラム22がカセ
ットケース3のマウス部11内に挿入されて該ヘッドド
ラム22の前端部が2つのテープリール7と8との間に
位置すると共に、該ヘッドドラム22の外周面の略前方
を向いた部分とローラガイド47、47´、第1の固定
テープガイド27、第2の固定テープガイド45及びキ
ャプスタン25に磁気テープ6が巻き付けられる。
【0078】そして、スライドシャーシ17が引込位置
に来ると、スライドシャーシ17の左右のガイド溝28
cと固定シャーシ15に設けられたガイド部材26のガ
イド溝26aとが、また、スライドシャーシ17のガイ
ド溝44aと固定シャーシ15のガイド溝26´aと
が、それぞれ連続される。
【0079】この状態から左側のテープローディングブ
ロック46は左側の案内溝28c−26aを経て、右側
のテープローディングブロック46´は右側の案内溝4
4a−26´aを経てそれぞれヘッドドラム22の略真
後ろのローディング完了位置へと移動する。
【0080】そして、スライドシャーシ17が引込位置
へ向けて移動を開始すると、フリダシアーム51は固定
シャーシ15に設けられた図示しない案内カムにより稍
後方へ回動され、それにより、フリタシガイド52に磁
気テープ6が巻き付けられ、また、テンレギアーム53
はその初期位置における保持を解除されることで図示し
ない引張バネの引張力により略後方へ回動され、それに
より、テンレギピン54が磁気テープ6に弾接される。
【0081】更に、ピンチローラアーム49はスライド
シャーシ17が引込位置に到達する直前に固定シャーシ
15に設けられた図示しないカムによって稍右方へ回動
され、それにより、スライドシャーシ17が引込位置に
到達するのと略同時にピンチローラ50が磁気テープ6
を挟んでキャプスタン25に圧着される。
【0082】以上の状態がテープローディング完了状態
であり、この状態で磁気テープ6は所要のパスを通され
る。即ち、磁気テープ6はSリール7から出た後、左側
のカセット内ガイド5−テンレギピン54−第1の固定
テープガイド27−ローラガイド47−移動傾斜ガイド
48−ヘッドドラム22−移動傾斜ガイド48´−ロー
ラガイド47´−第2の固定テープガイド45−キャプ
スタン25−フリダシガイド52−右側のカセット内ガ
イド5にこの順序で巻き付けられてTリール8に達する
というパスを通され、ヘッドドラム22の外周面には、
略一周螺旋状に巻き付けられる。
【0083】磁気テープ6に対する記録又は再生はこの
状態から磁気テープ6がキャプスタン25とピンチロー
ラ50とによって走行せしめられ、かつ、ヘッドドラム
22の回転部が回転されることによって行なわれる。
【0084】81は固定シャーシ15の主部19の上面
の前端部略中央に設けられた首振レバーであり、その回
動端部にはキャプスタンモータ24の回転を伝達されて
回転するアイドラギヤ82が支持されており、磁気テー
プ6が走行されるときは上記アイドラギヤ82がS側リ
ール台35のギヤ部37又はT側リール台36のギヤ部
37と噛合されて当該リール台35又は36をテープ巻
取方向へと回転させる。
【0085】尚、テープカセット2を取り出すときはス
ライドシャーシ17が引出位置へと移動されると共に、
テープアンローディング、即ち、テープリールへのテー
プの巻取が行なわれる。この場合は、先ず、テープロー
ディングブロック46、46´が案内溝28c、44a
上に移動されてスライドシャーシ17に戻された後、ス
ライドシャーシ17が引出位置に戻され、それにより、
ヘッドドラム22がテープカセット2のマウス部11か
ら出て行くと共にピンチローラ50、フリダシガイド5
2及びテンレギピン54が初期状態における位置へと戻
される。そして、テープローディングブロック46、4
6´の移動の開始と同時にSリール7がテープ巻取方向
へ回転され、それにより、磁気テープ6が弛み無くSリ
ール7に巻取られる。
【0086】83は引込ロック機構であり、前記ロック
スライダ63と連結されスライドシャーシ17の引込み
の阻止及びその解除を行なうロックレバーと、該ロック
レバーと連結された中間レバーと、カセット圧着蓋56
が閉塞位置に来ているか否かを検出する検出スイッチ
と、該検出スイッチを操作する検出スライダと、該検出
スライダと連結された回動リンク等から成り、上記ロッ
クレバー及び中間レバーはスライドシャーシ17に支持
され、検出スイッチ、検出スライダ及び回動リンクは固
定シャーシ15に支持されている。
【0087】84はロックレバーである。該ロックレバ
ー84は前後方向に長い板状をしており、その略中間の
部分がスライドシャーシ17の主部28の左端部から下
方へ向けて突設された支持軸85に略左右方向へ回動自
在に支持されると共に、その前端部下面に突設された連
結ピン86がロックスライダ63の連結部68に形成さ
れた切欠68aに回動及び摺動自在に係合されることに
よってロックスライダ63と連結されており、その後端
部には略前後に長い連結孔84aが形成されている。ま
た、スライドシャーシ17が引出位置に来ている状態に
おいて、ロックレバー84の後端縁84bはその固定シ
ャーシ15に立設された左側の案内支柱21に略前方か
ら接するように位置する。
【0088】そして、ロックレバー84は、ロックスラ
イダ63がロック解除位置に来ているときは、図11に
示すように、その後端縁84bが上記案内支柱21に前
方から軽く接触したロック位置に保持される。
【0089】従って、ロックスライダ63がロック解除
位置に来ている状態、即ち、カセット圧着蓋56が閉塞
位置に来ていない状態においては、ロックレバー84は
後方へ移動することができないので、該ロックレバー8
4を支持しているスライドシャーシ17も後方への移動
を阻止され、それによって、スライドシャーシ17が引
込位置にロックされる。
【0090】また、カセット圧着蓋56が閉塞位置に来
ると、ロックスライダ63が左方へ移動するので、この
移動によって、ロックレバー84は上方から見て時計回
り方向へ回動されて、図12に示すように、その後端縁
84bが案内支柱21の前側から右方へ外れたロック解
除位置へと移動される。
【0091】従って、この状態、即ち、カセット圧着蓋
56がロックスライダ63によって閉塞位置にロックさ
れている状態では、ロックレバー84の後方への移動が
許容されるので、スライドシャーシ17の引込位置への
移動が可能になる。
【0092】しかして、スライドシャーシ17の引込位
置への移動は、カセット圧着蓋56が閉塞位置に来てい
る状態、即ち、カセット装着部55にテープカセット2
が装着されているときは該テープカセット2がカセット
圧着蓋56によってその位置を固定されている場合にの
み可能となり、それ以外のときは阻止される。
【0093】尚、スライドシャーシ17が引込位置から
引出位置に戻って来ると、ロックレバー84は後述する
回動リンク及び中間レバー等によってロック位置へと移
動されてスライドシャーシ17の引込みを阻止すると共
にロックスライダ63をロック解除位置へと移動させ
る。
【0094】87は中間レバーであり、該中間レバー8
7は上方から見て前後方向に長い略くの字状に屈曲した
板状をしており、その中間部がスライドシャーシ17の
主部28の後端部の左端部下面に垂設された支持軸88
に水平方向へ回動自在に支持されており、その前端部上
面に突設された連結ピン89がロックレバー84に形成
された連結孔84aに回動かつ摺動自在に挿通されるこ
とによりロックレバー84と連結されている。
【0095】90は回動リンクであり、該回動リンク9
0は上方から見て略L字形の板状をしており、その中間
部が固定シャーシ15の主部19の上面の左端部前端寄
りの位置に突設された支持軸91に水平方向へ回動自在
に支持されており、その前端部上面には連係ピン92が
立設されると共に、その右端部には連結孔90aが形成
され、また、その右端縁から上方へ突出した被押圧部9
0bを有しており、上記連結ピン92は中間レバー87
の後端部左側縁87a(以下、「連係縁」と言う。)に
左側から対向している。
【0096】93は検出スライダであり、該検出スライ
ダ93は、前後方向に細長い板状をした主部93aと、
該主部93aの幅広に形成された後端部の左側部の前縁
から立ち上げられたスイッチ押圧片93bとが一体に形
成されると共に、後端部には前後方向に長い長孔93c
が形成され、また、主部93aの前端部はその余の部分
より稍高い位置にあり、この前端部の上面に連結ピン9
4が立設されている。
【0097】そして、このような検出スライダ93は固
定シャーシ15の主部19の左端部下方に位置されると
共に、その長孔93cには主部19に垂設された軸95
(図11参照)が摺動自在に挿通され、かつ、連結ピン
94は主部19に形成された孔19aを通して上方へ突
出されて回動リンク90の連結孔90aに回動自在に挿
通されており、これにより、検出スライダ93は主部1
9に前後方向へ移動自在に支持され、その移動は回動リ
ンク90の回動によって行なわれる。
【0098】尚、検出スライダ93のスイッチ押圧片9
3bは主部19に形成された別の孔19bを通して上方
へ突出されている。
【0099】96は主部19の左端部上面に支持された
検出スイッチであり、後方へ向かって弾発付勢された操
作ピン96aを備えており、検出スライダ93のスイッ
チ押圧片93bの上部は操作ピン96aに後方から対向
している。
【0100】そして、検出スライダ93がその移動範囲
における後端の位置(以下、「後退位置」と言う。)に
来ている状態では、そのスイッチ押圧片93bは操作ピ
ン96aと近接又は軽く接触していて操作ピン96aに
対する押圧を解除しており、検出スライダ93が前進す
るとスイッチ押圧片93bが操作ピン96aを前方へ向
けて押圧する。
【0101】そこで、ロックレバー84がロック位置に
来ている状態(この状態ではスライドシャーシ17は引
出位置に来ている)では、図11に示すように、中間レ
バー87は略前後方向へ延びる姿勢に保持され、また、
回動リンク90はこれに連結された検出スライダ93が
検出スイッチ96の操作ピン96aによって後退位置に
保持されることにより位置が規定されると共に、その連
係ピン92には中間レバー87の連係縁87aが軽く接
触される。
【0102】そして、この状態からカセット圧着蓋56
が閉塞位置に来てロックスライダ63が左方へ移動され
るとロックレバー84がロック解除位置へと移動される
ので、該ロックレバー84の連結孔84aの左側縁が中
間レバー87の連結ピン89を略右方へ押圧して、中間
レバーを反時計回り方向へ回動させる。すると、該中間
レバー87の連係縁87aが回動リンク90の連係ピン
92を略左方へ向けて押圧するので、該回動リンク90
は時計回り方向へ回動し、それにより、検出スライダ9
3が前進されてそのスイッチ押圧片93bが検出スイッ
チ96の操作ピン96aを前方へ向けて押圧する。
【0103】これにより、検出スイッチ96からは操作
ピン96aが押圧されていないときには異なる信号が出
力し、制御回路においてはこの信号を検出することによ
ってカセット圧着蓋56が閉塞位置に来たことを検出す
る。
【0104】スライドシャーシ17の引込みはこの状態
から行なわれる。
【0105】尚、ロックレバー84及び中間レバー87
はスライドシャーシ17に支持されているので、スライ
ドシャーシ17が引込位置へと移動すると、それと一体
的にロックレバー84及び中間レバー87も後方へ移動
されて中間レバー87の連係縁87aと回動リンク90
の連係ピン92との対向関係が解除されるが、この対向
関係はスライドシャーシ17が引出位置に戻されること
によって再現される。
【0106】スライドシャーシ17が引込位置から引出
位置へと移動してくると、ロックレバー84がロック位
置へと移動すると共に、検出スライダ93が後退位置へ
と移動する。このような動作は前記カムギヤ33によっ
て行なわれる。
【0107】即ち、97はカムギヤ33の上面の外周部
に固定されたトリガーレバーであり、その一端部はカム
ギヤ33の外周面より稍突出され、かつ、回動リンク9
0の被押圧部90bと同じ高さに位置している。
【0108】そして、該トリガーレバー97は、スライ
ドシャーシ17が引出位置に到達するのと略同時に、図
11に2点鎖線で示すように、その一端部が回動リンク
90の被押圧部90bを略後方へ押圧して該回動リンク
90を反時計回り方向へ回動させる。これにより、回動
リンク90の連係ピン92が中間レバー87の連係縁8
7aを略右方へ押圧して該中間レバー87を時計回り方
向へ回動させるので、該中間レバー87の連結ピン89
がロックレバー84の連結孔84aの左側縁を左方へ押
圧し、これによって、ロックレバー84がロック位置へ
と移動せしめられる。これと同時に、ロックレバー84
の連結ピン86が略右方へ移動してロックスライダ63
をロック解除位置へと移動させる。
【0109】また、回動リンク90が反時計回り方向へ
回動すると、検出スライダ93が後退位置へと移動せし
められるので、そのスイッチ押圧片93bによる操作ピ
ン96aに対する押圧が解除され、それによって、検出
スイッチ96からは操作ピン96aが押圧されていない
ときの信号が出力し、制御回路においてはこの信号を検
出することによってスライドシャーシ17が引出位置に
来てカセット圧着蓋56の閉塞位置におけるロックが解
除されたことを検出する。
【0110】尚、カムギヤ33はトリガレバー97が回
動リンク90を上記したように回動させた後反時計回り
方向へ戻されてトリガーレバー97を回動リンク90か
ら離間させる。
【0111】引込ロック機構による動作は以上のように
行なわれる。
【0112】
【発明の効果】以上に記載したところから明らかなよう
に、本発明テーププレーヤは、テープカセットが着脱自
在に装着されるカセット装着部が設けられたスライドシ
ャーシを記録再生手段等が設けられた固定シャーシに摺
動自在に支持しテープに対する動作はスライドシャーシ
を固定シャーシと略重なるように引き込まれた引込位置
へと移動させた状態で行なうテーププレーヤであって、
カセット装着部に装着されたテープカセットの位置を固
定する第1の位置と該固定を解除している第2の位置と
の間を移動されるカセット固定部材を設け、該カセット
固定部材が第2の位置に来ている間はスライドシャーシ
の引込を阻止しカセット固定部材が第1の位置へと移動
されたとき上記阻止を解除する引込ロック機構を設けた
ことを特徴とする。
【0113】従って、本発明テーププレーヤにあって
は、スライドシャーシの引込みはカセット固定部材が第
1の位置に来ている状態、即ち、カセット装着部に装着
されたテープカセットの位置が固定された状態でのみ可
能となり、それ以外のときはスライドシャーシの引込が
阻止されるので、スライドシャーシの引込は、常に、テ
ープカセットがカセット装着部に位置が固定された状態
で行なわれることになり、これにより、スライイドシャ
ーシが引出位置に来ている状態での誤操作の殆どを防止
することができる。
【0114】尚、前記実施例においては、カセット装着
部を開閉するための蓋部材にカセット圧着用のバネを設
けることで該蓋部材にテープカセットの位置を固定する
機能を持たせると共に、該蓋部材の位置の変化によって
引込ロック機構の制御状態が切り替えられるようにした
が、このようにすることにより、カセット固定部材とし
ての別の部材を省略することができ、かつ、引込ロック
機構の構造を簡単にすることができる。
【0115】もっとも、本発明におけるカセット固定部
材はカセット装着部に装着されたテープカセットの位置
の固定及び解除を行なうことができる部材であればどの
ようなものであっても良い。
【0116】この他、上記実施例に示した各部の構造な
いし形状、特に、引込ロック機構やテーププレーヤの種
類等は本発明を実施するに当たっての具体化のほんの一
例を示したものにすぎず、これらによって本発明の技術
的範囲が限定的に解釈されてはならない。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2乃至図14と共に本発明テーププレーヤを
ビデオテーププレーヤに適用した実施の一例を示すもの
で、本図は初期状態におけるビデオテーププレーヤの全
体を示す平面図である。
【図2】ビデオテーププレーヤの要部を示す斜視図であ
る。
【図3】図1のIII−III線に沿う拡大断面図であ
る。
【図4】スライドシャーシが引込位置に来てテープロー
ディングが完了した状態におけるビデオテーププレーヤ
をテープカセットを切り欠いて示す拡大平面図である。
【図5】カセット圧着蓋とテープカセット用の開蓋レバ
ーを拡大して示す斜視図である。
【図6】カセット圧着蓋がイジェクト位置に来ていると
きの状態における要部の一部を切り欠いて示す側面図で
ある。
【図7】カセット圧着蓋が圧着位置に来ている状態にお
ける要部の一部を切り欠いて示す側面図である。
【図8】カセット圧着蓋がイジェクト位置に来ている状
態の要部を拡大して示す正面図である。
【図9】カセット圧着蓋が圧着位置に来ている状態の要
部を拡大して示す正面図である。
【図10】カセット圧着蓋をロックするロックスライダ
と制御レバーを拡大して示す斜視図である。
【図11】カセット圧着蓋がイジェクト位置に来ている
状態における引込ロック機構を拡大して示す平面図であ
る。
【図12】カセット圧着蓋が圧着位置に来ている状態に
おける引込ロック機構を拡大して示す平面図である。
【図13】引込ロック機構を一部分解して示す拡大斜視
図である。
【図14】図12のXIV−XIV線に沿う拡大断面図
である。
【図15】テーププレーヤの一例を示す側面図である。
【符号の説明】
1 テーププレーヤ 2 テープカセット 6 テープ 15 固定シャーシ 17 スライドシャーシ 22 記録再生手段 55 カセット装着部 56 カセット固定部材 83 引込ロック機構

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 テープカセットが着脱自在に装着される
    カセット装着部が設けられたスライドシャーシを記録再
    生手段等が設けられた固定シャーシに摺動自在に支持し
    テープに対する動作はスライドシャーシを固定シャーシ
    と略重なるように引き込まれた引込位置へと移動させた
    状態で行なうテーププレーヤであって、カセット装着部
    に装着されたテープカセットの位置を固定する第1の位
    置と該固定を解除している第2の位置との間を移動され
    るカセット固定部材を設け、該カセット固定部材が第2
    の位置に来ている間はスライドシャーシの引込を阻止し
    カセット固定部材が第1の位置へと移動されたとき上記
    阻止を解除する引込ロック機構を設けたことを特徴とす
    るテーププレーヤ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20160141434A (ko) 2015-06-01 2016-12-09 주식회사 만도 디스크 브레이크
KR20170010547A (ko) 2015-07-20 2017-02-01 주식회사 만도 디스크 브레이크

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